JP2002219926A - 移動体の空調システム - Google Patents

移動体の空調システム

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JP2002219926A
JP2002219926A JP2001014517A JP2001014517A JP2002219926A JP 2002219926 A JP2002219926 A JP 2002219926A JP 2001014517 A JP2001014517 A JP 2001014517A JP 2001014517 A JP2001014517 A JP 2001014517A JP 2002219926 A JP2002219926 A JP 2002219926A
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air conditioning
fuel cell
conditioning system
moving body
air
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JP2001014517A
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Atsushi Tabata
淳 田端
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Toyota Motor Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00357Air-conditioning arrangements specially adapted for particular vehicles
    • B60H1/00385Air-conditioning arrangements specially adapted for particular vehicles for vehicles having an electrical drive, e.g. hybrid or fuel cell
    • B60H1/004Air-conditioning arrangements specially adapted for particular vehicles for vehicles having an electrical drive, e.g. hybrid or fuel cell for vehicles having a combustion engine and electric drive means, e.g. hybrid electric vehicles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/02Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant
    • B60H1/14Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant otherwise than from cooling liquid of the plant, e.g. heat from the grease oil, the brakes, the transmission unit
    • B60H1/143Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant otherwise than from cooling liquid of the plant, e.g. heat from the grease oil, the brakes, the transmission unit the heat being derived from cooling an electric component, e.g. electric motors, electric circuits, fuel cells or batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エミッションおよび騒音を回避しつつ、車両
の運転前に室内の空調を実行する。 【解決手段】 車両1に燃料電池60を搭載し、補機駆
動装置82など、燃料電池の電力または熱を利用して車
内の空調を実現可能なシステムを構築する。車両には、
携帯電話5からコマンドを受信する通信モジュール90
を設ける。制御ユニット70は、携帯電話5からのコマ
ンドに応じて空調を行う。この際、燃料電池60の燃料
残量を考慮して、空調実行の可否判断、バッテリ50な
どその他のエネルギ原との使い分け判断を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の室内の空
調を行うシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】車両その他の移動体では、快適に乗るこ
とができるよう冷房および暖房などの空調システムが備
えられていることが多い。一般に暖房システムは、移動
体の動力源から発せられる熱を利用するため、動力源の
暖機が完了するまでは十分な暖房を発揮することができ
ない。また、空調システムは、運転を開始した後、移動
体内が所望の温度に達するまでには、少なからず時間が
かかるのが通常である。
【0003】空調システムのこうした短所を補い、運転
開始当初から、移動体内の温度を快適な状態にするため
の技術が提案されている。一例として、車両用のシステ
ムとして、実際に車両に乗り込む前に、無線を利用した
リモコンキーを利用して予めエンジンおよび空調システ
ムを始動させておくシステムが実現されている。また、
車載タイマにより、車両に乗り込む前に予め空調システ
ムを動作させる技術、携帯電話を利用して車両の空調シ
ステムを遠隔制御する技術(例えば、特開平8−149
608記載の技術)などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のシステムは、一
般にエンジンを動力源とするものであった。しかし、エ
ンジンの運転には、排気ガスおよび騒音を伴う。本発明
は、この課題に鑑み、環境への悪影響を回避しつつ、移
動体の運転当初の快適性を確保可能な空調システムの提
供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題を解決するために、本発明は移動体の空調シス
テムにおいて、次の構成を採用した。即ち、本発明の第
1の空調システムは、移動体の空調システムであって、
燃料電池と、前記燃料電池をエネルギ源として該移動体
内の空調を行う空調機構と、前記移動体の運転前に該移
動体内部の空調を開始させる所定のコマンドを入力する
コマンド入力部と、前記コマンドに応じて、前記空調機
構の運転を制御する制御部とを備えることを要旨とす
る。
【0006】燃料電池としては、種々のタイプを適用可
能であるが、移動体に搭載するという観点から、小型で
発電効率が高い固体高分子型を適用することが望まし
い。空調機構は、燃料電池で発電される電力を利用して
もよいし、燃料電池の運転時に発せられる熱を利用して
もよい。コマンドの入力は、例えば、移動体に設けられ
た固有の操作部を利用して行うことができる。
【0007】本発明の空調システムによれば、コマンド
に応じて、空調機構の運転を制御することにより、燃料
電池をエネルギ源として、運転開始前に移動体内の空調
を行うことができる。燃料電池は環境に悪影響を与える
物質や騒音の排出が極端に少ないエネルギ源である。従
って、移動体の運転前における空調機器の駆動に燃料電
池を適用することにより、環境性の向上と運転当初の快
適さを両立することができる。
【0008】本発明は、燃料電池を空調のエネルギ源と
して利用することにより、次の利点も有している。燃料
電池に燃料としての水素を供給する方法には、大きく2
通りがある。一つは、水素をタンクや吸蔵合金などに直
接蓄えておく方法であり、もう一つは、原料を改質して
水素を生成する方法である。原料としては、ガソリン、
天然ガスなどの炭化水素系化合物、アルコール、アルデ
ヒドなどを用いることができる。いずれの方法において
も、水素を安定して供給するためには、少なからずシス
テムの暖機が必要である。燃料電池では、暖機時間の短
縮化による起動時間の短縮が大きな課題とされていた。
空調のエネルギ源として燃料電池を予め運転させておく
ことにより、同時に移動体の運転前に燃料電池の暖機を
完了させることができる。従って、快適さの向上ととも
に、燃料電池の暖機に伴う課題も容易に克服することが
できる。
【0009】本発明の空調システムにおいて、コマンド
入力部は、移動体の外部から発信されたコマンドを無線
通信により受信するものとすることが好ましい。かかる
構成では、比較的容易に遠隔操作が実現でき利便性に優
れるという利点を有する。
【0010】無線通信は、例えば、公衆電話回線である
ものとすることができる。なお、電話回線を利用する場
合には、第三者による不正操作を回避するため、コマン
ド発信者が適正か否かを確認する認証機構を備えること
が望ましい。認証は、固有の識別番号やパスワードを用
いる他、電話回線を利用した通信で使用される識別情
報、例えば、電話番号や携帯電話固有の識別子などを用
いることができる。無線通信は、専用のリモートコント
ロール装置を用いるものとしても構わない。
【0011】第1の空調システムにおいて、前記制御部
は、前記燃料電池の発電持続力に応じて、該燃料電池か
ら前記空調機構に供される出力を制御することが望まし
い。
【0012】ここで、発電持続力は、発電可能な電力
と、その電力を維持できる時間との積に相当する。燃料
電池は、燃料を消費してしまうと、再度燃料を補給しな
い限り発電することはできない。上記制御を適用するこ
とにより、燃料残量が少ない場合など発電持続力が低い
場合には、空調機構の駆動による燃料の浪費を抑制する
ことができる。
【0013】燃料電池の発電持続力は、例えば、燃料電
池用の燃料残量に基づいて評価することができる。
【0014】なお、燃料電池の運転温度や経年変化が発
電に与える影響などを併せて考慮して評価してもよい。
例えば、燃料電池が未暖機の状態にある時や加熱状態に
ある時は、発電持続力が低いと判断する態様を採ること
ができる。
【0015】出力の制御は、種々の態様で実現可能であ
る。例えば、発電持続力が所定の閾値以下に低下した場
合には、燃料電池の出力を0とすることができる。つま
り、燃料電池をオン・オフ制御する態様である。また、
別の態様として、発電持続力の低下とともに燃料電池の
出力を連続的または段階的に抑制してもよい。かかる制
御を適用した場合、空調機構は、燃料電池からの出力に
応じて許容される範囲で駆動させてもよいし、燃料電池
以外のエネルギ源からの出力で不足分を補って駆動させ
てもよい。
【0016】本発明においては、前記移動体の運転開始
を検出する検出手段を備え、前記制御部は、前記空調機
構の運転開始後、該移動体の運転開始が検出されないま
ま、所定期間が経過した場合には、該空調機構の運転を
停止することが望ましい。
【0017】本発明においては、所定のタイミングで前
記移動体への乗車の有無を検出する検出手段を備え、前
記制御部は、前記空調機構の運転開始後、前記検出手段
の検出結果が乗車無しである場合には、該空調機構の運
転を停止してもよい。
【0018】これらの制御により、移動体の無用な空調
を抑制することができ、燃料の浪費を回避することがで
きる。停止の判断基準となる所定期間および所定のタイ
ミングは、予め設定された期間としてもよいし、空調機
器の始動から移動体の運転開始または乗車までの経過時
間に関する過去の履歴に基づいて動的に設定するものと
してもよい。また、設定された温度と車内の温度との差
違などに基づいて空調が完了したと判断されるタイミン
グ等を用いるものとしてもよい。ここでは、運転開始ま
たは乗車の有無に基づく制御を例示したが、運転開始等
の検出の有無に関わらず、所定期間が経過した場合に運
転停止してもよい。
【0019】移動体の運転開始および乗車の有無は、例
えば、移動体の始動スイッチのオン・オフ状態など、移
動体の操作部の操作状態に基づいて判断することができ
る。また、移動体の振動の有無、移動速度など、移動体
の運動状態に基づいて判断するものとしてもよい。
【0020】本発明においては、前記移動体が運転中で
ある場合には、前記制御部の動作を禁止する禁止手段を
備えることが望ましい。
【0021】移動体の運転中は、搭乗者が機器を操作し
て空調の調整をするのが通常である。上述の制御、特に
電話回線を利用した制御では、搭乗者の意図に反した空
調の運転が行われる可能性がある。運転中は、上述の制
御を禁止することにより、搭乗者の意図に沿った空調を
実現することができる。
【0022】本発明において、前記移動体は、空調機構
を操作するための操作部を車内に備える場合には、前記
移動体が運転中である場合、前記操作部の操作状態を優
先して前記空調機構の動作を制御することも望ましい。
車内の操作を優先することにより、搭乗者の意図に沿っ
た空調を実現することができる。
【0023】これらの制御においては、前記運転中の判
断が、該移動体の始動スイッチの状態に基づいて行われ
ることが望ましい。こうすれば、運転中か否かの判断の
確実性を向上することができる。
【0024】本発明は、燃料電池のみを空調機構のエネ
ルギ源とするシステムへの適用の他、更に充放電可能な
蓄電部等をエネルギ源として利用可能なシステムに適用
することも可能である。本発明において、前記移動体
が、前記空調機構のエネルギ源として、更に充放電可能
な蓄電部を備える場合には、前記制御部は、該蓄電部の
電力を前記燃料電池よりも優先的に利用して前記空調を
行うものとすることが望ましい。
【0025】ここで、蓄電部としては、二次電池やキャ
パシタを適用することができる。蓄電部は、電力を消費
しても移動体の運転中に充電することが可能であるか
ら、蓄電部を優先的に利用することにより、燃料電池の
燃料消費を抑制することができ、移動体の運転中に有効
活用することができる。
【0026】本発明は、前記エネルギ原としてエンジン
を備える場合にも適用可能であり、前記制御部は、前記
コマンドに応じた運転時は、前記エンジンの運転を禁止
するものとすることができる。
【0027】こうすることにより、停車中の空調にエン
ジンの使用を禁止することができ、エンジンの騒音やエ
ミッションを抑制することができる。なお、環境性をよ
り重視した制御として、燃料電池のみによって空調を行
うものとしてもよい。
【0028】本発明の第2の空調システムは、燃料電池
と、充放電可能な蓄電部と、前記燃料電池および蓄電部
の少なくとも一方をエネルギ源として該移動体内の空調
を行う空調機構と、該移動体の運転停止時に所定の条件
下で前記燃料電池をエネルギ源として前記空調を行う制
御部と、前記制御部による空調の実行可能性を予測する
予測手段と、前記移動体の運転中に前記充電部の充電を
制御する充電制御手段とを備え、該充電制御手段は、前
記実行可能性が高い場合には、前記蓄電部への充電量を
抑制することを要旨とする。
【0029】かかる制御は、移動体の停止時の空調に燃
料電池より蓄電部を優先的に利用するか否かに関わら
ず、適用することができる。第2の空調システムによれ
ば、蓄電部の充電量を抑制することにより、移動体の停
止時には蓄電部が満充電まで余裕を持っているから、空
調の実行時に燃料電池によって発電された電力を無駄な
く蓄電部に蓄えることができる。
【0030】ここで、実行可能性の予測は、種々の情報
に基づいて可能である。例えば、外気温が所定の範囲を
外れて高い場合、停車中に室内の温度も同様に高くなる
ことが予想されるから、運転開始前の空調が必要と予測
することができる。外気温が低い場合にも同様の予測が
可能である。その他、運転中の空調の操作状態などに基
づいて予測するものとしてもよい。
【0031】また、過去の履歴または予め用意された設
定に基づいて行うものとしてもよい。例えば、過去数日
に亘って、定期的に停止中の空調が実行されている場合
には、将来も実行される可能性が高いと予測することが
できる。また、運転者により、停車前の空調の周期的な
実行が設定されている場合には、その設定に基づいて予
測することも可能である。
【0032】充電量の抑制は、蓄電部の充電量の上限値
を低くしてもよいし、蓄電部の充電速度を低減させても
よい。
【0033】本発明は、以上で説明した空調システムと
しての態様の他、該空調システムを搭載した移動体、空
調システムの制御方法、移動体の制御方法など種々の態
様で実現可能である。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、燃料電池
とエンジンとを搭載するハイブリッド車両に適用した場
合の実施例に基づいて、以下の項目に分けて説明する。 A.装置の構成: A1.全体構成: A2.燃料電池の構成: A3.空調システムの構成:B.リモート空調制御: B1.空調システムの作動: B2.コマンド送信画面: B3.空調停止制御: B4.充電制御: C.効果:
【0035】A.装置の構成: A1.全体構成:図1は実施例としてのハイブリッド車
両1の概略構成図である。ハイブリッド車両1の動力源
は、エンジン10とモータ20である。図示する通り、
ハイブリッド車両1の動力系統は、上流側からエンジン
10、入力クラッチ18、モータ20、トルクコンバー
タ30、および変速機100を直列に結合した構成を有
している。即ち、エンジン10のクランクシャフト12
は、入力クラッチ18を介してモータ20に結合されて
いる。入力クラッチ18をオン・オフすることにより、
エンジン10からの動力の伝達を断続することができ
る。モータ20の回転軸13は、また、トルクコンバー
タ30にも結合されている。トルクコンバータの出力軸
14は変速機100に結合されている。変速機100の
出力軸15はディファレンシャルギヤ16を介して車軸
17に結合されている。以下、それぞれの構成要素につ
いて順に説明する。
【0036】エンジン10は通常のガソリンエンジンで
ある。但し、エンジン10は、ガソリンと空気の混合気
をシリンダに吸い込むための吸気バルブ、および燃焼後
の排気をシリンダから排出するための排気バルブの開閉
タイミングを、ピストンの上下運動に対して相対的に調
整可能な機構を有している(以下、この機構をVVT機
構と呼ぶ)。VVT機構の構成については、周知である
ため、ここでは詳細な説明を省略する。エンジン10
は、ピストンの上下運動に対して各バルブが遅れて閉じ
るように開閉タイミングを調整することにより、いわゆ
るポンピングロスを低減することができる。この結果、
エンジン10をモータリングする際にモータ20から出
力すべきトルクを低減させることもできる。ガソリンを
燃焼して動力を出力する際には、VVT機構は、エンジ
ン10の回転数に応じて最も燃焼効率の良いタイミング
で各バルブが開閉するように制御される。
【0037】モータ20は、三相の同期モータであり、
外周面に複数個の永久磁石を有するロータ22と、回転
磁界を形成するための三相コイルが巻回されたステータ
24とを備える。モータ20はロータ22に備えられた
永久磁石による磁界とステータ24の三相コイルによっ
て形成される磁界との相互作用により回転駆動する。ま
た、ロータ22が外力によって回転させられる場合に
は、これらの磁界の相互作用により三相コイルの両端に
起電力を生じさせる。なお、モータ20には、ロータ2
2とステータ24との間の磁束密度が円周方向に正弦分
布する正弦波着磁モータを適用することも可能である
が、本実施例では、比較的大きなトルクを出力可能な非
正弦波着磁モータを適用した。
【0038】モータ20の電源としては、バッテリ50
と燃料電池60とが備えられている。主電源は燃料電池
60である。バッテリ50は燃料電池60が故障した場
合や十分な電力を出力することができない過渡的な運転
状態にある場合などに、これを補完するようモータ20
に電力を供給する電源として使用される。バッテリ50
の電力は、主としてハイブリッド車両の制御を行う制御
ユニット70や、照明装置などの電力機器に主として供
給される。
【0039】モータ20と各電源との間には、接続状態
を切り替えるための切換スイッチ84が設けられてい
る。切換スイッチ84は、バッテリ50,燃料電池6
0,モータ20の3者間の接続状態を任意に切り替える
ことができる。ステータ24は切換スイッチ84および
駆動回路51を介してバッテリ50に電気的に接続され
る。また、切換スイッチ84および駆動回路52を介し
て燃料電池60に接続される。駆動回路51,52は、
それぞれトランジスタインバータで構成されており、モ
ータ20の三相それぞれに対して、ソース側とシンク側
の2つを一組としてトランジスタが複数備えられてい
る。これらの駆動回路51,52は、制御ユニット70
と電気的に接続されている。制御ユニット70が駆動回
路51,52の各トランジスタのオン・オフ時間をPW
M制御するとバッテリ50および燃料電池60を電源と
する擬似三相交流がステータ24の三相コイルに流れ、
回転磁界が形成される。モータ20は、かかる回転磁界
の作用によって、先に説明した通り電動機または発電機
として機能する。
【0040】トルクコンバータ30は、流体を利用した
周知の動力伝達機構である。トルクコンバータ30の入
力軸、即ちモータ20の出力軸13と、トルクコンバー
タ30の出力軸14とは機械的に結合されてはおらず、
互いに滑りをもった状態で回転可能である。また、トル
クコンバータ30には、両回転軸の滑りが生じないよ
う、所定の条件下で両者を結合するロックアップクラッ
チも設けられている。ロックアップクラッチのオン・オ
フは制御ユニット70により制御される。
【0041】変速機100は、内部に複数のギヤ、クラ
ッチ、ワンウェイクラッチ、ブレーキ等を備え、変速比
を切り替えることによってトルクコンバータ30の出力
軸14のトルクおよび回転数を変換して出力軸15に伝
達可能な機構である。本実施例では前進5段、後進1段
の変速段を実現可能な変速機を適用した。変速機100
の変速段は、制御ユニット70が車速等に応じて設定す
る。運転者は、車内に備えられたシフトレバーを手動で
操作し、シフトポジションを選択することによって、使
用される変速段の範囲を変更することができる。
【0042】本実施例のハイブリッド車両では、エンジ
ン10などのエネルギ出力源から出力される動力は、補
機の駆動にも用いられる。図1に示す通り、エンジン1
0には補機駆動装置82が結合されている。エンジン1
0などの動力を利用して駆動されるエアコンのコンプレ
ッサ、パワーステアリング用の油圧ポンプ、後述する空
調系統において冷媒を流すためのポンプなどが補機に相
当する。補機駆動装置82は、具体的にはエンジン10
のクランクシャフトに補機クラッチ19を介して設けら
れたプーリにベルトを介して結合されており、クランク
シャフトの回転動力によって駆動される。
【0043】補機駆動装置82には、また、補機駆動用
モータ80も結合されている。補機駆動用モータ80
は、切換スイッチ83を介して燃料電池60およびバッ
テリ50に接続されている。補機駆動用モータ80は、
モータ20と同様の構成を有しており、エンジン10の
動力によって運転され、発電を行うことができる。補機
駆動用モータ80で発電された電力はバッテリ50に充
電することができる。また、補機駆動用モータ80は、
バッテリ50および燃料電池60から電力の供給を受け
て力行することもできる。本実施例のハイブリッド車両
は、所定の条件下でエンジン10の運転が停止される
が、この時でも補機駆動用モータ80により補機駆動装
置82を駆動できる。補機駆動用モータ80で補機を駆
動する際には、負担を軽減するために、エンジン10と
補機駆動装置82との間の補機クラッチ19を解放す
る。
【0044】車両全体の動作は、制御ユニット70によ
って制御される。制御ユニット70は、内部にCPU、
メモリ等を備えたマイクロコンピュータである。種々の
制御を実行するために、制御ユニット70には、種々の
信号が入力される。図1では、代表例として、イグニッ
ションスイッチ88の状態、空調スイッチ89の状態、
および通信モジュール90からの入力信号を図示した。
この他、バッテリ50の残容量、後述する燃料電池60
で検出される原料の残量などが入力される。
【0045】イグニッションスイッチ88はハイブリッ
ド車両1の始動スイッチであり、オフ、アクセサリ、オ
ン、スタートの4段階の位置に操作することができる。
イグニッションスイッチ88がオフになっているとき
は、エンジン10、燃料電池60を含め、車両に搭載さ
れた全ての装置は作動しない。イグニッションスイッチ
88をアクセサリにすると、エンジン10の運転は禁止
されるが、燃料電池60とバッテリ50の使用は可能と
なる。イグニッションスイッチ88をスタートにすると
エンジン10が始動される。その状態で手を放すと、イ
グニッションスイッチ88はオン位置に移行し、そこで
保持される。ハイブリッド車両では、必ずしもエンジン
10の運転が必要とは限らないため、イグニッションス
イッチ88がオン位置にあることは、エンジン10およ
び燃料電池60の運転が許可された状態に相当する。
【0046】空調スイッチ89は、車内で空調システム
を作動させるスイッチである。冷房および暖房の別、温
度などの設定が可能である。通信モジュール90は、携
帯電話5との間で電話回線を介してコマンドを送受信す
る装置である。本実施例では、特に、インターネットへ
のアクセス機能を有する携帯電話5から、インターネッ
トを介したコマンドの送受信が可能なユニットとした。
携帯電話5からコマンドを送信すると、通信モジュール
90がそのコマンドを制御ユニット70に伝達すること
によって、車内の空調システムの動作等を遠隔操作する
ことができる。本実施例では、コマンドの送信元を携帯
電話5としたが、車両1に専用のリモコンなどを用いて
も良い。
【0047】A2.燃料電池の構成:図2は燃料電池6
0の概略構成を示す説明図である。燃料電池60は、燃
料電池スタック60Aと、燃料ガスの生成システムとか
ら構成される。燃料電池スタック60Aは、種々のタイ
プを適用可能である。本実施例では、固体高分子電解質
型の燃料電池を用いた。燃料電池スタック60Aは、ア
ノードに供給される水素とカソードに供給される酸素に
よって発電する。生成システムは、原料の改質によって
水素リッチな燃料ガスを生成するシステムである。原料
としては、ガソリン、天然ガスなどの炭化水素系化合
物、アルコール、アルデヒドなどを用いることができ
る。本実施例では、メタノールを用いるものとした。
【0048】原料としてのメタノールは、メタノールタ
ンク61に貯蔵されている。また、改質に使用される水
は水タンク62に貯蔵されている。両者の残容量は、容
量センサ61a、62aによって検出される。メタノー
ルおよび水は、それぞれポンプP1〜P3によって蒸発
器65およびそれを加熱するバーナ63に供給される。
ここで、メタノール等は、気化された後、改質器66に
供給される。なお、バーナ63の熱で作動する圧縮機6
4によって圧縮された空気が燃料電池スタック60Aの
カソードに供給される。
【0049】改質器66は、メタノールを水蒸気改質お
よび部分酸化して、水素および一酸化炭素の混合ガスを
生成する。改質器66には部分酸化に必要な空気を供給
するためのブロワ68が併設されている。一酸化炭素
は、CO低減部67での選択酸化反応によって処理され
る。こうして水素リッチな燃料ガスが生成され、燃料電
池スタック60Aに供給される。ここではメタノールを
用いた場合の構成を例示したが、燃料ガスの生成システ
ムは、原料の種類に適した構成を採ればよい。また、燃
料ガスは、必ずしも改質によって生成する必要はない。
純水素をタンクまたは水素吸蔵合金などに貯蔵し、これ
を燃料ガスとして供給するシステム構成を採ることも可
能である。
【0050】なお、以下の説明では燃料電池60で使用
されるメタノールおよび水を総称してFC燃料と呼ぶも
のとする。両者の容量は常に同一とは限らない。以下の
説明においてFC燃料量というときは、燃料電池での発
電に制約を与える側の容量を意味するものとする。つま
り、メタノールおよび水のうち、発電を継続した場合に
先に不足する側の容量を意味するものとする。
【0051】A3.空調システムの構成:ハイブリッド
車両1の空調システムは、冷房系統と暖房系統からな
る。冷房系統には、先に説明した補機駆動装置82によ
って駆動されるコンプレッサが含まれる。暖房系統は、
エンジン10、燃料電池60等の熱を利用する構成とな
っている。図3は暖房系統の概略構成を示す説明図であ
る。エンジン10および燃料電池60で発生する熱を冷
媒、具体的には冷却水で室内ヒータ300まで運搬する
ことにより、室内の暖房を行う。また、燃料電池60お
よびバッテリ50を電源とする電熱ヒータ305も備え
ている。エンジン10の冷却水と燃料電池60の冷却水
を個別に室内ヒータ300まで運搬する構成を採ること
も可能ではあるが、本実施例では、一つの系統で冷却水
を運搬する構成を適用した。こうすることにより流路構
成の小型化を図ることができる利点がある。
【0052】図3に示す通り、暖房系統は、エンジン1
0、燃料電池60、室内ヒータ300を通って冷却水を
環流させる流路303、その流路303内に冷却水を流
す動力源となるポンプ301、流量を調整するためのバ
ルブ302A、302B,302Cから構成されてい
る。流路303は、エンジン10、燃料電池60、室内
ヒータ300を環流する流路と、室内ヒータ300をバ
イパスして燃料電池60およびエンジン10との間を流
れるバイパス流路とで構成される。これらの流路構成
で、燃料電池60およびエンジン10の熱を室内ヒータ
300に運搬することにより、室内の暖房を行うことが
できる。
【0053】各バルブ302A,302B,302C
は、冷媒の流れを切り換え、エンジン10および燃料電
池60の熱を効率的に利用するために使用される。例え
ば、エンジン10および燃料電池60が共に高温状態に
ある場合には、バルブ302A、302Cを開,302
Bを閉とする。冷却水はエンジン10から燃料電池6
0、室内ヒータ300を通って図3中に矢印で示す方向
に環流する。このため、エンジン10および燃料電池6
0の双方の熱を効率的に室内ヒータ300に運搬するこ
とができる。エンジン10が低温状態、燃料電池60が
高温状態にある場合には、全バブルを開にすると、燃料
電池60の熱の一部を室内ヒータでの放熱を伴わずにエ
ンジン10に運搬可能となる。エンジン10が高温状
態、燃料電池60が低温状態にある場合には、全バブル
を開にすると、エンジン10の熱の一部を室内ヒータで
の放熱を伴わずに燃料電池60に運搬可能となる。エン
ジン10、燃料電池60ともに低温状態にある場合に
は、全バルブを閉にすると、室内ヒータ300を過度に
冷却することを回避でき、室内の温度が低下するのを抑
制できる。
【0054】B.リモート空調制御: B1.空調システムの作動:図4はリモート空調制御の
フローチャートである。リモート空調制御とは、ハイブ
リッド車両1の停車中に携帯電話5からのコマンド送信
によって、空調システムを遠隔操作する制御をいう。停
車中とは、信号待ちなどの一旦停車ではなく、イグニッ
ションスイッチ88がオフとなっている状態、即ちハイ
ブリッド車両1の運転が行われていない状態をいう。本
実施例の制御は、かかる停車状態で空調システムを遠隔
操作し、乗車前に車内を快適な温度にしておくための処
理である。なお、停車中であっても、バッテリ50等を
電源として制御ユニット70、および各種センサ等は、
動作可能な状態に維持されている。リモート空調制御
は、かかる状態において、制御ユニット70によって実
行される処理である。
【0055】この処理は、通信モジュール90が携帯電
話5からのコマンドを受信することによって開始され
る。処理が開始されると、制御ユニット70は、通信モ
ジュール90からコマンドの内容を受信する(ステップ
S10)。携帯電話5によるコマンドの内容は、後述す
る。
【0056】リモート空調は、停車中にのみ許容される
操作である。従って、制御ユニット70は、イグニッシ
ョン(IG)スイッチ88の状態に基づいて停車中か否
かを判断する(ステップS12)。イグニッションスイ
ッチ88がオフでない場合には、アクセサリ等も含めて
車両の運転中であると判断し携帯電話5に対してリジェ
クト応答を行う(ステップS16)。リジェクト応答と
は、音声または表示によってリモート空調の実行が拒絶
されたことを知らせる処理である。なお、ステップS1
2の判定は、車両の停車判断に利用可能な種々のパラメ
ータを用いることができる。例えば、車速、車両の振
動、車内の各種操作部の操作状態などによって停車中か
否かの判断を行うものとしてもよい。ここで行われるリ
ジェクト応答は、リモート空調の拒否であり、空調シス
テムの運転自体の拒否ではない。空調スイッチ89の操
作による空調システムの運転は可能である。換言すれ
ば、ステップS12、S16の処理は、運転時に、リモ
ート空調よりも車内の操作を優先するための処理と言え
る。
【0057】本実施例では、リモート空調は、燃料電池
60のエネルギを利用して行われる。従って、制御ユニ
ット70は、FC燃料の残量が十分あるか否かを判断す
る(ステップS14)。この判断は、例えば、FC燃料
と予め設定された閾値との大小関係によって行うことが
できる。FC燃料の残量が少ない場合には、FC燃料を
リモート空調に浪費すべきでないと判断し、リジェクト
応答をする(ステップS16)。
【0058】ステップS12,S14の条件をいずれも
満足する場合、制御ユニット70は、車内外の温度差D
Tに基づいて空調システムを作動させる必要性があるか
否かを判断する。この判断は、温度差DTと所定の閾値
Thとの比較によって行われる(ステップS18)。温
度差DTは、車内外の温度差の絶対値である。温度差D
Tが閾値Thよりも小さい場合には、制御ユニット70
は、空調システムを作動させる必要ないと判断し、制御
処理を終了する。本実施例では、冷暖房いずれの要求で
あっても、同じ閾値Thを用いるものとしたが、冷房時
と暖房時で閾値を切り換えるものとしてもよい。
【0059】温度差DTが大きい場合(ステップS1
8)には、制御ユニット70は、コマンドに応じて空調
システムを作動させる。冷房が要求されている場合に
は、燃料電池60またはバッテリ50のいずれかを電源
として冷房を行う。バッテリの算用量SOCに余裕があ
る場合には(ステップS22)、バッテリ50が電源と
して使用され(ステップS24)、その他の場合には燃
料電池60が電源として使用される(ステップS2
6)。これは、燃料電池60よりもバッテリ50が優先
的に使用されることを意味する。残容量SOCに余裕が
あるか否かは、例えば、SOCと予め設定された所定値
との大小関係で判断することができる。所定値は、一定
値としてもよいし、温度差DTなどに応じた関数として
もよい。
【0060】電源が選択されると、制御ユニット70
は、これらの電源を用いて冷房を作動させる(ステップ
S28)。具体的には、補機クラッチ19を開放すると
ともに、切換スイッチ83を電源に応じて切り換え、モ
ータ80によって補機駆動装置82を駆動する。これに
より補機駆動装置82に含まれるコンプレッサが作動
し、冷房を行うことができる。
【0061】一方、暖房が要求されている場合(ステッ
プS20)、制御ユニット70は燃料電池60をエネル
ギ源として暖房を実行する。本実施例では、燃料電池6
0のエネルギを有効活用する観点から、第1に燃料電池
60を発電し、その時に発せられる熱を利用して室内ヒ
ータ300による暖房を行う(ステップS30)。ま
た、これと並行して、燃料電池60により得られる電力
を利用して電熱ヒータ305を作動させる(ステップS
32)。電熱ヒータ305は、温度差DTが室内ヒータ
300の能力に応じて定まる所定値より大きい場合にの
み、室内ヒータ300を補助する目的で運転させるもの
としてもよい。こうすることにより、温度差DTが比較
的小さい場合には、電力をバッテリ50の充電に利用す
ることが可能となる。
【0062】B2.コマンド送信画面:図5は携帯電話
5でリモート空調の設定を行うための画面を示す説明図
である。本実施例では、インターネットへのアクセス機
能を有する携帯電話を利用するものとした。図5に示す
画面は、インターネットに接続されたリモート空調設定
用のサーバから提供されるインタフェースである。この
サーバにアクセスすると、サーバから提供されるHTM
L等のファイルに基づいて携帯電話5に備えられたブラ
ウザの機能によりディスプレイ6に図示するインタフェ
ース画面が表示される。
【0063】本実施例では、車内温度、始動時刻、作動
時間、設定日、駆動源設定、リジェクト応答などが設定
可能である。車内温度とは、空調システム作動時の設定
温度である。始動時刻とは、空調システム始動の予約時
刻である。即オンスイッチ7は、始動時刻の設定に関わ
らずすぐに空調システムを始動させたい場合に使用され
る。作動時間は、空調システムが作動する継続時間であ
る。図5の例では、始動後、15分経過すると空調シス
テムは停止されることになる。
【0064】設定日とは、始動時刻の設定を適用する日
に関する設定である。本実施例では、月日での指定、曜
日での指定、期間指定の3種類のパターンを用意した。
期間指定とは、例えば、「毎週月〜金曜日」など一定幅
を持った指定である。曜日指定または期間指定を利用す
れば、定期的に空調システムを始動させることが可能と
なる。設定日の設定方法は、ここに例示したものに限ら
ず、種々の方法を適用可能である。
【0065】駆動源設定とは、燃料電池60とバッテリ
50の使い分けに関する設定である。図4の制御では、
冷房要求がされた時に、燃料電池60とバッテリ50と
を使い分ける場合を例示した。駆動源設定で、「FCの
み」を選択すれば、常に燃料電池60のみを電源として
使用することになる。つまり、図4のステップS22に
おける判断が無条件に「NO」に固定される。図5で
は、「FCのみ」と「FC/バッテリ併用」の2通りの
設定を例示したが、その他「バッテリのみ」、「エンジ
ン併用」などのパターンを設けても良い。
【0066】リジェクト応答とは、図4のステップS1
6における応答の態様設定である。音声報知、理由表示
についてそれぞれオン・オフの設定を行うことができ
る。また、リジェクト応答を「不要」とする設定も可能
である。
【0067】専用IDは、以上の設定を有効にするため
の識別情報である。本実施例では、第三者の不正なアク
セスを回避するため、専用IDによる認証を行うものと
した。適正なIDが入力されている場合にのみ、サーバ
は設定を受付、ユーザの車両に対してコマンドを送信す
る。認証は、IDの他、パスワードを要求するものとし
てもよい。また、携帯電話5がサーバとの通信に利用す
る装置固有の情報、例えば、電話番号などを認証に用い
るものとしてもよい。
【0068】以上の設定に基づき、サーバは設定日の始
動時刻に、上述の設定内容を車両に送信する。即オンス
イッチ7が操作された場合には、その時点で設定内容を
車両に送信する。車両は、このコマンドを受信して、図
4に示した制御処理を実行する。本実施例では、始動時
刻にサーバからコマンドを送信するものとしたが、リモ
ート空調の設定を予め制御ユニット70内の不揮発性メ
モリ等に保存しておくものとしてもよい。
【0069】B3.空調停止制御:図4では、空調シス
テムの始動に関する制御を示した。一旦始動されたシス
テムは、別途コマンドが入力されるまで、運転を継続す
る態様を採ることもできるが、始動のコマンドが誤って
送信される可能性を考慮すると、エネルギの浪費を回避
する観点から、一定条件下で空調システムを停止するこ
とが好ましい。従って、本実施例では、以下に示す停止
制御を備えるものとした。
【0070】図6はリモート空調キャンセル制御処理の
フローチャートである。リモート空調が実行された後、
車両の運転が開始されないまま一定期間を経過した時点
で空調システムを停止するものとした。
【0071】かかる制御を実行するため、制御ユニット
70は、空調システムが現に作動しているか否か(ステ
ップS40)、イグニッションスイッチ88がオンであ
るか否か(ステップS42)を判定する。空調システム
が作動していない場合、またはイグニッションスイッチ
88がオンとなっている場合には、空調システムの作動
を停止するための処理を継続する必要ないと判断し、始
動後の経過時間を表すパラメータtを0にリセットして
(ステップS44)、このルーチンを終了する。
【0072】一方、空調システムが作動しており、かつ
イグニッションスイッチ88がオフである場合には、始
動後の経過時間に基づく停止処理を実行する。このた
め、制御ユニット70は、経過時間tを値tsだけイン
クリメントし(ステップS46)、その値と所定の閾値
tcanとの大小関係を比較する(ステップS46)。
インクリメントされる値tsは、キャンセル制御処理の
実行間隔である。ステップS46の処理によって、空調
システムが始動した後の経過時間を計測することができ
る。閾値tcanは、空調システムを停止するか否かの
判断基準となる値である。本実施例では、図5で示した
作動時間をtcanとして用いるものとした。経過時間
tが閾値tcanを超えた場合には(ステップS4
8)、制御ユニット70は、空調システムが無駄に運転
されていると判断し、その作動を停止する(ステップS
50)。なお、本実施例では、経過時間のみを判断パラ
メータとしたが、FC燃料の消費量、バッテリの残容
量、温度差などを併せて考慮してもよい。
【0073】B4.充電制御:リモート空調において、
暖房が指示された場合には、燃料電池60の熱が主とし
て暖房に利用される。発電された電力のうち、電熱ヒー
タ305によって消費される分を除く残余の部分は、バ
ッテリ50に充電される。バッテリ50には、この電力
を受け入れる余裕が残されていることが望ましい。本実
施例では、発電された電力を有効に活用するため、暖房
が予測される場合には、ハイブリッド車両の運転中にお
ける充電制御を切り換え、バッテリ50の充電量を予め
抑制しておくものとした。
【0074】図7は充電制御処理のフローチャートであ
る。この処理は、ハイブリッド車両の運転中に実行され
る。制御ユニット70は、処理が開始されると、外気温
を入力し(ステップS60)、この温度に基づいて冬季
であるか否かを判断する(ステップS62)。冬季でな
い場合には、暖房の設定はないと考えられるため、制御
ユニット70は、通常の充電制御処理を行う(ステップ
S68)。冬季の判断は、外気温が冬季の標準的な温度
範囲に含まれるか否かで行うことができる。外気温とリ
モート空調の設定温度との大小関係で冬季か否かを判断
するものとしてもよい。
【0075】冬季と判断された場合には(ステップS6
2)、暖房の可能性があるため、リモート空調の設定に
応じて充電制御の切り換えを行う。制御ユニット70
は、リモート空調の設定を入力し(ステップS64)、
連続設定があるか否かを判断する(ステップS66)。
リモート空調の設定は、先に説明したサーバから読み込
んでも良いし、制御ユニット70に予め保存されている
場合には、その情報を用いるものとしてもよい。連続設
定とは、先に説明した曜日指定や期間指定など、定期的
にリモート空調を行うべき指定がなされていることを意
味する。
【0076】連続設定がなされていない場合には、リモ
ート空調におけるバッテリ50の充電を考慮する必要が
ないから、制御ユニット70は通常充電制御を行う(ス
テップS68)。連続設定がなさされている場合には、
バッテリ50の充電量を予め抑制しておくため、充電量
抑制制御を行う(ステップS70)。
【0077】連続設定がなされている場合に、更に始動
条件に対する適合性を考慮して、通常充電制御(ステッ
プS68)と充電量抑制制御(ステップS70)との切
り換えを行うものとしてもよい。例えば、「月曜日〜金
曜日の午前7時」の始動が設定されている場合には、そ
れに先立つ運転時、即ち「日曜日〜木曜日」に充電量抑
制制御を行い、その他の場合には通常充電制御を行うも
のとしてもよい。
【0078】図8は充電量抑制制御について示す説明図
である。バッテリ50は、残容量SOCが所定の範囲に
含まれるように充電が制御される。図8に示す通り、充
電目標値は、通常充電制御ではSnであり、充電量抑制
制御時にはこれよりも低いSdに設定される。充電量抑
制制御は、このように目標値を抑制するだけでもよい
が、本実施例では併せて要求充電速度も変更するものと
した。
【0079】図8中に実線で示す通り、通常制御時に
は、バッテリ50の残容量SOCに応じて要求充電速度
が設定される。SOCが低い場合には、充電量を充電目
標値Snに速やかに至らせるため、要求充電速度は比較
的高い値に設定される。この速度に基づいて燃料電池6
0の発電量も高い値に設定されることになる。SOCが
目標値Snに近づくにつれ、要求充電速度は低くなる。
充電量抑制制御時には、図中に破線で示すように、要求
充電速度も通常制御時より低く設定される。
【0080】図9は充電量抑制制御について示す説明図
である。図8では、SOCと要求充電速度との関係を示
したが、図9に例示するように、SOCと要求発電量と
の関係を制御してもよい。
【0081】なお、充電量抑制制御時であっても、車両
のエネルギ効率向上の観点から、制動時にモータ20の
回生によって得られる電力はバッテリ50に充電するこ
とが好ましい。
【0082】C.効果:以上で説明した本実施例によれ
ば、リモート空調によって乗車前に車内を快適な温度に
しておくことができる。この際、リモート空調は、燃料
電池またはバッテリをエネルギ源として行われ、エンジ
ンの始動を伴わないから、エミッションや騒音などの環
境面での弊害を回避することができる。一般に燃料電池
60は、安定して運転可能となるまでに所定の暖機期間
が必要となるが、本実施例では、リモート空調と併せて
燃料電池の暖機も行うことができる利点もある。
【0083】リモート空調は、キャンセル制御によって
(図6参照)、一定条件下で停止される。従って、誤っ
て空調が始動された場合でも、エネルギの浪費を抑制す
ることができる。
【0084】実施例では、ハイブリッド車両に適用した
場合を例示した。本発明は、燃料電池を用いた移動体の
空調システム一般に適用可能である。従って、ハイブリ
ッド車両である必要はなく、エンジンを搭載しない電気
自動車に適用してもよい。また、エンジンのみを駆動源
としつつ、空調システムのエネルギ源として燃料電池を
搭載する車両に適用してもよい。実施例では、車両への
適用例を示したが、本発明は、種々の移動体に適用可能
である。例えば、航空機、船舶、鉄道車両などに適用し
てもよい。
【0085】実施例では、携帯電話5からのコマンド送
信により空調を行う場合を例示した。コマンド入力は、
携帯電話に限らず、種々の方法を適用できる。例えば、
車両専用のリモコンを用いても良い。コマンド入力は、
無線によるものに限定されない。例えば、車両に設けら
れた専用のスイッチを操作したり、空調スイッチ89も
含め運転中に使用される種々の操作部に対し固有の操作
を行うものとしてもよい。
【0086】実施例では、FC残燃料に基づき、燃料電
池60から空調システムに出力されるエネルギ量を調整
する一態様として、FC残燃料に基づき、燃料電池60
の運転をオン・オフする態様を例示した(図4のステッ
プS14)。このエネルギ量の制御は、必ずしもオン・
オフ制御に限定はされない。FC残燃料に応じて、エネ
ルギ量を連続的または段階的に変化させるものとしても
よい。このエネルギ量に連動して空調システムの出力を
変化させてもよいし、空調システムは温度差等に応じた
所望の出力を維持し、バッテリ50等を用いて燃料電池
からの出力を補償するものとしてもよい。
【0087】以上、本発明の種々の実施例について説明
したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣
旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができるこ
とはいうまでもない。例えば、以上の制御処理はソフト
ウェアで実現する他、ハードウェア的に実現するものと
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例としてのハイブリッド車両1の概略構成
図である。
【図2】燃料電池60の概略構成を示す説明図である。
【図3】暖房系統の概略構成を示す説明図である。
【図4】リモート空調制御のフローチャートである。
【図5】携帯電話5でリモート空調の設定を行うための
画面を示す説明図である。
【図6】リモート空調キャンセル制御処理のフローチャ
ートである。
【図7】充電制御処理のフローチャートである。
【図8】充電量抑制制御について示す説明図である。
【図9】充電量抑制制御について示す説明図である。
【符号の説明】
1…ハイブリッド車両 5…携帯電話 6…ディスプレイ 7…即オンスイッチ 10…エンジン 12…クランクシャフト 13、14、15…出力軸 16…ディファレンシャルギヤ 17…車軸 18…入力クラッチ 19…補機クラッチ 20…モータ 22…ロータ 24…ステータ 30…トルクコンバータ 50…バッテリ 51,52…駆動回路 60…燃料電池 60A…燃料電池スタック 61…メタノールタンク 62…水タンク 61a、62a…容量センサ 63…バーナ 64…圧縮機 65…蒸発器 66…改質器 68…ブロワ 70…制御ユニット 80…補機駆動用モータ 82…補機駆動装置 83…切換スイッチ 84…切換スイッチ 88…イグニッションスイッチ 89…空調スイッチ 90…通信モジュール 100…変速機 300…室内ヒータ 301…ポンプ 302A,302B,302C…バルブ 303…流路 305…電熱ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/00 H01M 8/00 A H04M 11/00 301 H04M 11/00 301 H04Q 9/00 301 H04Q 9/00 301B

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の空調システムであって、 燃料電池と、 前記燃料電池をエネルギ源として該移動体内の空調を行
    う空調機構と、 前記移動体の運転前に該移動体内部の空調を開始させる
    所定のコマンドを入力するコマンド入力部と、 前記コマンドに応じて、前記空調機構の運転を制御する
    制御部とを備える空調システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空調システムであって、 前記コマンド入力部は、前記移動体の外部から発信され
    た前記コマンドを無線通信により受信する空調システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記無線通信は、公衆電話回線である請
    求項2記載の空調システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の空調システムであって、 前記制御部は、前記燃料電池の発電持続力に応じて、該
    燃料電池から前記空調機構に供される出力を制御する空
    調システム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の空調システムであって、 前記発電持続力は前記燃料電池用の燃料残量に基づいて
    評価される空調システム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれか記載の空調システ
    ムであって、 前記移動体の運転開始を検出する検出手段を備え、 前記制御部は、前記空調機構の運転開始後、該移動体の
    運転開始が検出されないまま、所定期間が経過した場合
    には、該空調機構の運転を停止する空調システム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5いずれか記載の空調システ
    ムであって、 所定のタイミングで前記移動体への乗車の有無を検出す
    る検出手段を備え、 前記制御部は、前記空調機構の運転開始後、前記検出手
    段の検出結果が乗車無しである場合には、該空調機構の
    運転を停止する空調システム。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5いずれか記載の空調システ
    ムであって、 前記移動体が運転中である場合には、前記制御部の動作
    を禁止する禁止手段を備える空調システム。
  9. 【請求項9】 請求項1〜5いずれか記載の空調システ
    ムであって、 前記移動体は、空調機構を操作するための操作部を車内
    に備え、 前記移動体が運転中である場合、前記操作部の操作状態
    を優先して前記空調機構の動作を制御する空調システ
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9記載の空調シ
    ステムであって、 前記運転中の判断が、該移動体の始動スイッチの状態に
    基づいて行われる空調システム。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10いずれか記載の空調シ
    ステムであって、 前記移動体は、前記空調機構のエネルギ源として、更に
    充放電可能な蓄電部を備え、 前記制御部は、該蓄電部の電力を前記燃料電池よりも優
    先的に利用して前記空調を行う空調システム。
  12. 【請求項12】 請求項1〜10いずれか記載の空調シ
    ステムであって、 前記エネルギ原としてエンジンを備え、 前記制御部は、前記コマンドに応じた運転時は、前記エ
    ンジンの運転を禁止する空調システム。
  13. 【請求項13】 移動体の空調システムであって、 燃料電池と、 充放電可能な蓄電部と、 前記燃料電池および蓄電部の少なくとも一方をエネルギ
    源として該移動体内の空調を行う空調機構と、 該移動体の運転停止時に所定の条件下で前記燃料電池を
    エネルギ源として前記空調を行う制御部と、 前記制御部による空調の実行可能性を予測する予測手段
    と、 前記移動体の運転中に前記充電部の充電を制御する充電
    制御手段とを備え、 該充電制御手段は、前記実行可能性が高い場合には、前
    記蓄電部への充電量を抑制する空調システム。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の空調システムであっ
    て、 前記予測手段は、過去の履歴または予め用意された設定
    に基づいて、前記予測を行う空調システム。
  15. 【請求項15】 燃料電池を搭載した移動体において、
    該燃料電池をエネルギ源として駆動する空調システムの
    運転を制御する制御方法であって、 前記移動体の運転前に該移動体内部の空調を開始させる
    所定のコマンドを入力する工程と、 前記燃料電池の発電持続力を検出する工程と、 前記コマンドおよび該発電持続力に応じて、前記空調機
    構に供される前記燃料電池の出力を制御する工程とを備
    える制御方法。
  16. 【請求項16】 燃料電池と、充放電可能な蓄電部とを
    搭載した移動体において、前記燃料電池および蓄電部の
    少なくとも一方をエネルギ源として駆動する空調システ
    ムの運転を制御する制御方法であって、(a) 該移動
    体の運転停止時に所定の条件下で前記燃料電池をエネル
    ギ源として前記空調を行う工程と、(b) 前記制御部
    による空調の実行可能性を予測する工程と、(c) 前
    記移動体の運転中に前記充電部の充電を制御する工程と
    を備え、 前記工程(c)において、前記実行可能性が高い場合に
    は、前記蓄電部への充電量を抑制する制御方法。
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