JP2002219657A - バイス - Google Patents

バイス

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JP2002219657A
JP2002219657A JP2001013137A JP2001013137A JP2002219657A JP 2002219657 A JP2002219657 A JP 2002219657A JP 2001013137 A JP2001013137 A JP 2001013137A JP 2001013137 A JP2001013137 A JP 2001013137A JP 2002219657 A JP2002219657 A JP 2002219657A
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徳雄 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイスの使用状態における全長が変わらない
コンパクト性を有し、又ワークの挾持を弾力的に強固に
行なうことのできるバイスを提供する。 【解決手段】 固定挾持体2が設けられたベース3に、
固定挾持体3に対して進退自在に可動挾持体5を設け
る。ベース3に設けた上端開放の収容凹所7に、ベース
の長さ方向に延長する回転駆動装置6を納設する。回転
駆動装置6を構成する駆動軸12の端部分をハンドル1
8によって正逆回転可能とする。駆動軸12の正回転に
より可動挾持体5を固定挾持体2に向けて前進させ、可
動挾持体5と固定挾持体2との間でワークを挾持でき
る。ワークの挾持は、回転駆動装置6に組み込まれた油
圧式倍力装置の作動によって、弾力的に強固に行なうこ
とができ、ワークに加工を施す際の振動に対してもワー
クを非常に安定的に挾持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベースに納設され
た駆動軸の正逆回転操作によって可動挾持体を固定挾持
体に対して進退自在としたバイスに関するものである。
より詳しくは、固定挾持体と可動挾持体との間でワーク
を挾持した使用状態においてもバイス全長が変わらない
コンパクト性を有し、又、ワークに加工を施す際の振動
に対してもワークの挾持状態が非常に安定しており、然
も、前記可動挾持体を上下方向で進退させるように縦方
向で使用した場合も該可動挾持体が落下するといった危
険を回避して安全に使用でき、その上、ハンドルによる
駆動軸の回転操作を確実且つ安定的に行うことを可能と
するとするバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワークを挾持するために用いられるバイ
スの最も基本的な構造は、例えば、しゃこ万力に見られ
るように、対向して配置した挾持体を、その一方の挾持
体が他方の挾持体に対して進退できるように設け、その
可動の挾持体側に螺旋軸を連結し、この螺旋軸をレバー
で回動操作することによって、前記可動の挾持体を固定
の挾持体に向け移動させ、両挾持体間にワークを挾持し
該ワークを位置固定するものであった。このような原始
的なバイスの場合は、挾持すべきワークが小さいとき
は、レバーの回転を数多くしなければならないという問
題があった。
【0003】そこで、図29に示すような可動挾持体ス
ライド方式のバイスaが提供されている。該バイスa
は、固定挾持体bが設けられたベースcに、該固定挾持
体bに対して進退自在に可動挾持体dを設け、ワークk
のサイズに近似した位置にまで該可動挾持体dを暫定的
にスライド移動させ、その位置で固定しておき、残りの
挾持のための移動を、手動による駆動軸eの回動で行わ
せる構成が提案された。そのためには、可動挾持体dを
挾持位置近くで一仮止めする必要があり、その一つの手
段としては、図29〜30に示す如く、ベースc側にそ
の長さ方向に多数の挿通孔fを設け、前記可動挾持体d
に設けたスライド部材hの有する挿通孔jを、ベース側
に設けられた所要の挿通孔fと位置合わせし該挿通孔
f,jに固定ピンmを挿通させる構成が採用されてい
た。
【0004】そして両挾持体b,dによるワークの挾持
を強固に行うために、前記可動挾持体dには図31に示
すように油圧式倍力機構nが組み込まれたものが普及し
ている。
【0005】該油圧式倍力機構nの概略構成を説明すれ
ば、前記可動挾持体dを進退させるネジ筒pと、該ネジ
筒p内に挿入されて正逆回転せしめられる押圧ネジ軸q
とを具えている。そして該ネジ筒pは、外周に雄ネジ部
rが設けられ且つその内周部の所要部位に雌ネジ部sが
設けられ、該雄ネジ部rが、ベースcと一体化されるス
ライド部材hの雌ネジ部uに螺合するようになされてい
る。又前記押圧ネジ軸qは、前記雌ネジ部sに螺合し得
る雄ネジ部vを有すると共に、前記ネジ筒pの内周部に
設けられた係止凹部wと係合し得る係止突片yが、バネ
部材zの付勢力に抗して前記押圧ネジ軸q内に没入可能
となされており、該係止突片yと前記係止凹部wとの係
合によって前記押圧ネジ軸qとネジ筒pとが一体となっ
て回転できる一方、係止凹部wと係止突片yとが係脱し
た前記没入状態においては押圧ネジ軸qのみが螺進で
き、該螺進によって、押圧ネジ軸の押圧部oが、前記可
動挾持体dに組み込まれた油圧式倍力装置nの作動部x
を押圧するようにされていた。そして該油圧式倍力装置
nが作動せしめられることにより、前記固定挾持体bと
可動挾持体dとの間でワークを挾持できる構成のもので
あった。このようなことから、前記可動挾持体dの前後
方向長さは比較的長く設定されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記構成
の従来バイスによるときには次のような問題点があっ
た。 (1) 前記のように可動挾持体dの前後方向長さが比較的
大きく設定されていたため、前後方向のサイズが大きい
ワークを挾持したときには、図29、図31に示すよう
に、前記可動挾持体dが前記ベースcの後端Aから後方
に大きく突出状態となった。例えば、ベースcの後端A
から後方に130mm程度突出した。このように従来の
バイスには、使用状態における全長が長くなって広い作
業スペースを必要とする問題があったのである。
【0007】(2) 又前記バイスは、ワークを挟持する際
に、ワークのサイズに近似した位置にまで可動挾持体d
を暫定的にスライド移動させることを要し、そのスライ
ド移動のための構成は、前記のように、ベースc側にそ
の長さ方向に多数の挿通孔fを設け、前記可動挾持体d
に設けた挿通孔jを、ベース側に設けられた所要の挿通
孔fと位置合わせし該挿通孔f,jに前記固定ピンmを
挿通させるものであった。 そのため、可動挾持体dの
位置替えを、固定ピンmの抜き差しによって行わなけれ
ばならない面倒な操作を要した。又前記可動挾持体dを
上下方向で進退させるように縦方向で使用した場合は、
前記固定ピンの抜き差し操作の際に、該可動挾持体が誤
って落下する危険性があった。
【0008】(3) 又前記従来のバイスにおいては、ワー
クの前後長さが短い場合は、図32に示すように、可動
挾持体dがベースcの後端Aから内方に入り込んだ状態
となるが、このようになったときは図32に示すよう
に、前記駆動軸eの後端部分Bに装着したジョイント筒
Dを介してハンドルEを回転操作しなければならず、ハ
ンドルの回転操作が不安定化しやすい問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は以下の如き手段を採用する。即ち本発明に係る
バイスは、固定挾持体が設けられたベースに、該固定挾
持体に対して進退自在に可動挾持体が設けられ、又前記
ベースには回転駆動装置が納設されている。該回転駆動
装置は、前記ベースの内部にその前後方向に延長する如
く設けられた収容空所にその前後方向に配設されて軸線
回りに正逆回転可能な駆動軸を有し、該駆動軸は、前記
可動挾持体が一体化状態で設けられたナット部材の雌ネ
ジ部に螺合する駆動ネジ軸部が設けられ、該駆動軸の正
回転により前記可動挾持体が前進し、該駆動軸の逆回転
により前記可動挾持体が後退するように構成されてい
る。又前記駆動軸の後側部分は、前記駆動ネジ軸部と結
果的に一体化されており且つ内周面の所要部位に雌ネジ
部が設けられてなるネジ筒と、該ネジ筒内に挿入せしめ
られて前記雌ネジ部と螺合し得る雄ネジ部が設けられた
押圧ネジ軸とを有しており、該押圧ネジ軸の所要部位に
は、前記ネジ筒の内周面に設けられた係止凹部と係合し
得る係止突片が、バネ部材の付勢力に抗して押圧ネジ軸
内に没入可能となされており、該係止突片と係止凹部と
の係合によって前記駆動ネジ軸部と押圧ネジ軸とが一体
となって回転できる一方、前記係止凹部と係止突片とが
係脱した前記没入状態においては前記押圧ネジ軸のみが
螺進でき、該螺進によって、該押圧ネジ軸の先端部が、
油圧式倍力装置の作動部を押圧するようになされてい
る。又該油圧式倍力装置は、前記駆動ネジ軸部及び前記
ネジ筒と結果的に一体化している作動筒に設けられ且つ
作動油が充填された油圧室内に、後端部分が前記作動部
となるピストンが進入可能となされており、前記押圧ネ
ジ軸の前進による前記ピストンの進入に伴い、前記油圧
室の前面部に圧力が作用して前記ナット部材が前進で
き、これによって前記可動挾持部が前進できるように構
成されると共に、前記油圧室の後面部が、緩衝バネを弾
性圧縮させながら後退できるようになされ、又、前記ピ
ストンが後退することにより、前記緩衝バネの弾性復元
に伴い前記後面部が前進するように構成されていること
を特徴とするものである。
【0010】前記バイスにおいて、前記駆動軸は、その
長さ方向で見て、前軸部と後軸部に2分割されたものと
し、該前軸部は前記駆動ネジ軸部と共に、その後端で開
放する収容孔部を具えたものとし、又前記後軸部は、大
径筒部の前端に、前記収容孔部に挿入せしめられる小径
筒部が連設されてなる前記作動筒を有し、又該大径筒部
の前端側の部分の内部は、前記小径筒部の前端で開放す
るように該小径筒部の軸線に沿って設けられた注入路に
連通されたものとし、該注入路の前端から作動油を所要
量注入した後に該注入路をねじ込み式の栓体で塞いで締
め付けることによって、該栓体の後端と前記前端側の部
分の内部の後端との間に前記油圧室が形成される如く構
成し、又、前記小径筒部を前記収容孔部に収容した後、
該小径筒部を前記前軸部に分離可能に連結するのがよ
い。
【0011】又前記駆動軸は、その長さ方向で見て、前
軸部と後軸部に2分割されたものとし、該前軸部は前記
駆動ネジ軸部とし、その後端で開放する収容孔部を具え
たものとし、又前記後軸部は、大径筒部の前端に、前記
収容孔部に挿入せしめられる小径筒部が連設されてなる
前記作動筒を有し、又該大径筒部の前端側の部分の内部
は、前記小径筒部の前端で開放するように該小径筒部の
軸線に沿って設けられた注入路に連通されたものとし、
該注入路の前端から作動油を所要量注入した後に該注入
路をねじ込み式の栓体で塞いで締め付けることによっ
て、該栓体の後端と前記前端側の部分の内部の後端との
間に形成された油圧室の前面部が該油圧室の後面部から
離れるように前進し、この前進に伴い前記大径筒部が予
圧バネを弾性圧縮させるように構成し、油圧室内の作動
油が漏れて作動油の量が減少した時は、前記予圧バネの
弾性復元に伴い前記後面部が前進して油圧室内に空隙が
生じないように構成するのがよい。
【0012】前記各バイスにおいて、前記駆動軸を、そ
の後端部分に係合し得るハンドルにより正逆回転可能と
し、又前記ネジ筒の後端部分は係合軸部とすると共に、
前記押圧ネジ軸の後端部分には係合孔部が押圧ネジ軸の
軸線に沿って設けられたものとし、又前記ハンドルは、
そのアームの先端部分に、前記係合軸部に略密接に外挿
せしめられる操作筒部と前記係合孔部に略密接に挿入せ
しめられる操作軸部とを逆向きに具える如く構成するの
がよい。
【0013】前記バイスにおいて、前記アームの先端部
分に円形孔を設け、該円形孔に、円柱状の握持片をその
長さ方向にスライド可能に且つ該円形孔に対して軸線回
りに回転可能に挿通せしめ、又該握持片の両端に抜け止
め部を設けるのがよい。
【0014】又前記駆動軸を、その後端部分に係合し得
るハンドルにより正逆回転可能とし、前記ネジ筒の後端
部分は係合軸部とすると共に、前記押圧ネジ軸の後端部
分には係合孔部が押圧ネジ軸の軸線に沿って設けられた
ものとし、又前記ハンドルは、前記係合軸部に略密接に
外挿せしめられる操作筒部と前記係合孔部に略密接に挿
入せしめられる操作軸部とを逆向きに具えた回転操作具
と、前記操作軸部を挿通させ得る係合孔をアーム基端部
分に具えたハンドル本体とを具え、前記操作軸部を前記
係合孔に挿通させてハンドルを回転操作することによっ
て、該操作軸部と該係合孔との係合による軸線回りの一
体化により前記押圧ネジ軸を正逆回転させることができ
ると共に、前記操作筒部を前記係合軸部に外挿させてハ
ンドルを回転操作することによって前記ネジ筒を正逆回
転させることができるように構成するのがよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1において本発明に係るバイス
1は、一端側に固定挾持体2が設けられたベース3に、
該固定挾持体2に対して進退自在に可動挾持体5が設け
られ、又該ベース3には回転駆動装置6が納設されてい
る。
【0016】前記ベース3は図2に示すように、上端が
開放した収容空所7を具えており、その対向する内側面
部9,9の上下中間部分には、案内条溝10,10が延
設されている。そして該ベース3の後端面には、前記収
容空所7の後端を塞ぐように端面板11がボルト固定さ
れている。
【0017】又前記回転駆動装置6は、図3〜5に示す
ように、ベース3の前記収容空所7の中心軸線に沿っ
て、該ベース3の長さ方向に延長する如く駆動軸12が
配設されてなる。そして該駆動軸12は、前記可動挾持
体5に一体化状態で設けられたナット部材13の雌ネジ
部15に螺合する駆動ネジ軸部16が設けられており、
該駆動軸12の正回転(図1に矢印F1で示す)により
前記可動挾持体5が前進し、該駆動軸12の逆回転(図
1に矢印F2で示す)により、前記可動挾持体5が後退
するように構成されている。そして、該駆動軸12には
油圧式倍力装置17が組み込まれており、該駆動軸12
の正逆回転は、例えば図1に示すようなハンドル18を
用いて行う。
【0018】前記ナット部材13は、図7〜8に示すよ
うに、軸線方向に連続する挿入孔部19が貫設され且つ
その下端側が開放された角筒状に構成され、その上面の
後側の部分は、稍高く形成された載置部20とされ、該
載置部20の前後方向の中間部位には、係合溝部21が
横方向に設けられている。そして図4〜5に示すよう
に、該載置部20の上面で、前記可動挾持体5の下面2
2を支持すると共に、該下面22に突設した係合突部2
3を前記係合溝部21に密接に嵌め込み可能となされて
いる。そしてこの嵌込み状態で、可動挾持体5が前記載
置部20にボルト固定されている。又前記挿入孔部19
の前端側の部分には、図4〜5に示すように前記駆動軸
12の駆動ネジ軸部16と螺合し得る前記雌ネジ部15
が設けられている。
【0019】前記駆動軸12は、より具体的は、前軸部
25と後軸部26に2分割されている。該前軸部25は
前記駆動ネジ軸部16を構成するものであり、図4〜
5、図8に示すように、その後端側部分には、前軸部2
5の軸線に沿って、前軸部の後端27で開放する断面円
形の収容孔部29が設けられており、該収容孔部29の
中間部分はネジ孔部30(図5)とされている。又該前
軸部25の後端部分の外周面には、図8に示すように、
ネジ孔31が周方向に複数設けられている。
【0020】又前記後軸部26は、図4〜5に示すよう
に、大径筒部32の前端に、前記収容孔部29に挿入せ
しめられる小径筒部33が同心に連設されてなる作動筒
35(図9〜10を併せて参照)と、該作動筒35と結
果的に一体化せしめられる後述のバネ押さえ部材109
に対して相対的にスライド可能のネジ筒36(図16を
併せて参照)と、該ネジ筒36内に挿入せしめられる押
圧ネジ軸37とを具えている。
【0021】前記作動筒35の大径筒部32の前側部分
には、図5に示すように、比較的直径の大きい前側収容
孔39が設けられ、その後端に、それよりも稍直径の大
きい後側収容孔40が、段差41を介して同心に設けら
れている。
【0022】そして前記前側収容孔39の前端には、図
5、図10に示すように、前記小径筒部33の軸線に沿
い且つ小径筒部の前端で開放する注入路42が連通さ
れ、該注入路42の前端はねじ込み式の栓体43で塞が
れる。該栓体43は、図5、図10に示すように、外周
面にOリング45が間隔をおいて装着された栓本体46
の前端に、前記注入路42の前側部分の内周面に設けた
雌ネジ部47と螺合し得るネジ軸部49を連設してな
り、該栓本体46とネジ軸部49とは、栓体43の軸線
回りに相対的に回転できるように連結されている。
【0023】又前記前側収容孔39内には、図4〜6に
示すように、ピストン50を支持するピストン保持筒5
1が前後動可能に収容されている。該ピストン保持筒5
1は、図6、図11に示すように、前記前側収容孔39
の内径に等しい直径を有する円板部52の後面に、軸部
53が同心に突設されており、該円板部52と軸部53
には、その軸線に沿ってピストン支持孔55が貫設され
ている。そして該ピストン支持孔55の前側支持孔56
はその後側支持孔57よりも拡大しており、両孔部5
6,57は段差59を介して連なっている。又前記円板
部52の外周面60と内周面61には、夫々Oリング6
2,63が嵌着されており、外周面のOリング62は、
稍圧縮状態で前記前側収容孔の内周面65に圧接されて
いる。
【0024】又前記ピストン50は、本実施の形態にお
いては図5〜6、図11に示すように、前記前側支持孔
56に挿入せしめられる前側ピストン66と、前記後側
支持孔57に挿入せしめられ且つ前後端が球面67,6
9に形成された後側ピストン70とに2分割されてお
り、前記円板部の内周面に設けた前記Oリング63が圧
縮状態で、前記前側ピストン66の外周面71に密接さ
れている。
【0025】又前記円板部52の前面72は、図5〜6
に示すように、円板状の積重ゴム73の後面75を受け
ている。該積重ゴム73は、その外周面76が、前記前
側収容孔39の内周面に密接し且つその中心部に設けた
挿通孔77に、前記前側ピストン66が密接に挿通せし
められている。そして該積重ゴム73と前記栓体43の
後部との間が、前記油圧式倍力装置17を構成する油圧
室79とされている。
【0026】又前記軸部53には、図5〜6、図11に
示すように、円環状のバネ受け部材80が、その中心部
に設けた挿通孔81に前記軸部53を挿通させて配設さ
れており、前記円板部52と該バネ受け部材80との間
に、皿状の緩衝バネ82の複数枚が重なった緩衝バネ積
重体83が所要の圧縮状態で介在されている。
【0027】そして前記軸部53の後端側部分の外周面
に設けられた雄ネジ部85には、座金85を介してネジ
リング86が螺合され、該ネジリング86が締め付けら
れることにより、前記バネ受け部材80を介し、前記介
在された緩衝バネ積重体83が、所定の弾性圧縮状態と
されている。
【0028】又前記ネジ筒36は、図6に示すように、
前端側部分の内周面に雌ネジ部87が設けられており、
該雌ネジ部87の先側をなす部分は、図6に示すよう
に、前記ネジリング86の外周面89と小間隙を隔てる
内周面90を具えた拡大孔部91とされており、該ネジ
筒36の前端92が図13に示すように前記バネ受け部
材の後面93に当接する。
【0029】又図4、図16に示すように、前記ネジ筒
36は、その外周面の長さ方向略中央に環状鍔部96が
周設されると共に、該環状鍔部96の上下にはボルト孔
97,97が設けられ、又該環状鍔部96の左右には、
図12、図16に示すようにガイド孔99,99が設け
られている。
【0030】又前記雌ネジ部87の後側の部分は、図4
に示すように、該雌ネジ部87の内径よりも直径の大き
い拡大孔部100とされると共に、該拡大孔部100の
後端に、それよりも直径の小さい小径孔部101が、段
差102を介して、ネジ筒後端まで連続状態で設けられ
ている。そして前記ネジ筒36の後端寄り部位には、半
径方向に係止孔103が貫設されると共に、ネジ筒36
の後端部分は、図1、図16に示すように、その外周面
105が例えば略六角形状をなす、係合軸部106とさ
れている。
【0031】そして前記ネジ筒36の、前記環状鍔部9
6の前側をなす円筒部分107には、図4、図6に示す
ように円筒状のバネ押さえ部材109(図11を併せて
参照)が外挿されている。該バネ押さえ部材109は、
前記ネジ筒36の前記円筒部分107を密接に挿通させ
る挿通孔部110を具えた円筒部111の後端に固定鍔
部112を周設してなり、又該バネ押さえ部材109の
外周面には、前記作動筒35の後端側の内周面に設けた
雌ネジ部113と螺合し得る雄ネジ部115が設けられ
ている。そして前記バネ受け部材80と前記バネ押さえ
部材109との間に、皿状の予圧バネ116の複数枚が
重なった予圧バネ積重体117が介在されており、前記
バネ押さえ部材109のねじ込みによって該予圧バネ積
重体117が所要に圧縮されている。そして、前記油圧
室79に作動油が充填されていない状態においては、図
13に示すように、該予圧バネ積重体117に押圧され
たバネ受け部材80が、前記緩衝バネ積重体83を圧縮
させた状態で、前記段差41に当接せしめられている。
【0032】そして図4、図6に示すように、前記固定
鍔部112の後端面部の上下に設けられたネジ孔11
9,119に、前記環状鍔部96の上下に設けられた前
記ボルト孔97,97を挿通するガイドボルト120,
120が、皿状バネ121の複数枚の積重体122を座
金状に配設してねじ込まれており、これにより前記ネジ
筒36と前記バネ押さえ部材109とが連結されてい
る。又前記固定鍔部112の後端面部の左右に設けた圧
入孔123,123に、図12に示すように、前記ガイ
ド孔99,99を挿通するガイド軸125,125の前
端側の部分126,126が圧入されている。又前記ネ
ジ筒36の後端側の部分36aは、図4に示すように、
前記端面板11に設けた軸受孔127で支持されてお
り、該端面板11の外面129で支持されるスナップリ
ング130の係合作用によって、前方への移動が阻止さ
れている。
【0033】そして、前記油圧室79内に作動油95を
充填するには、図10に示すように前記栓体43を取り
外した状態で、前記注入路42の前端42aから作動油
を注入する。その後図5に示すように、前記栓体43の
ネジ軸部49を前記雌ネジ部47に螺合し締め付けるこ
とにより、栓本体46は回転しない状態で後方向に移動
し、油圧室79内に作動油95が所要量注入状態とな
る。この栓体43の回転により油圧室79内の圧力が高
まり、前記作動筒35が、前記予圧バネ積重体117を
圧縮状態にしつつ前進する。この時、ベース3に固定状
態にあるネジ筒36に対して、後述のネジ133を介し
前記作動筒35と一体化されているバネ押さえ部材10
9が、スライドにより前進する。本発明においては、こ
のようにスライドにより前進できる構成を含んでいて
も、前記駆動ネジ軸16とネジ筒36とが結果的に一体
化されている、と言う。
【0034】その結果、作動油が充填されていない状態
においては図13に示すように当接状態にあった前記段
差41と前記バネ受け部材80との間に、図14に示す
ように間隙Gが生ずることとなる。この間隙Gは、前記
作動筒35に設けた確認孔131(図9を併せて参照)
を通して視認でき、この間隙Gの存在を以って、油圧室
79に作動油95が所定量充填されたことを確認でき
る。そして、長期間のバイス使用によって前記油圧室7
9内の作動油95が多少漏れた場合は、前記予圧バネ積
重体117の弾性的な復元作用によって、図15に示す
ように、前記間隙Gの範囲で作動筒35が後退すること
になる。これにより、作動油が一部漏れたときも油圧室
79内に空洞が発生するのを防止でき、油圧式倍力装置
17を正常に作動させることができる。
【0035】このようにして所定量の作動油が充填され
て後、前記小径筒部33を前記収容孔部29に挿入状態
とし、該小径筒部33と前軸部25とをネジ132(図
5〜6)で一体化する。
【0036】又図5〜6に示すように、前記作動筒35
と前記バネ押さえ部材109とがネジ133で固定され
ている。これによって、前軸部25と作動筒35とバネ
押さえ部材109とネジ筒36とが、結果的に一体化さ
れている。
【0037】又前記押圧ネジ軸37は、図4、図16に
示すように、前記ネジ筒36の前記雌ネジ部87と螺合
し得る雄ネジ部135が前側部分に設けられており、そ
の中間部分の外面にねじ込まれたストッパボルト136
の頭部137が前記段差102に当たることによって、
押圧ネジ軸37のそれ以上の後方移動が阻止される。又
前記押圧ネジ軸37の後端側には、図4、図17に示す
ように、盲孔のバネ収容孔139が設けられており、該
バネ収容孔139に収容されたコイルバネとしてのバネ
部材140の外端で、係止球体141aとしての係止突
片141が支持されている。そして、該係止球体141
aの外端部分142が前記係止孔103の内側部分に入
り込んだ状態となっており、図18に示すように該コイ
ルバネ140が弾性圧縮されることによって、該係止球
体141aが係止孔103から外れるように構成されて
いる。更に前記押圧ネジ軸37の後端部分には、図4、
図16に示すように、例えば六角形孔状をなす係合孔部
143が、押圧ネジ軸37と軸線を共通にして設けられ
ている。
【0038】又前記ハンドル18は、図19〜20に示
すように、アーム145の基端部分に回転操作片146
を固定してなり、該回転操作片146は、前記係合孔部
143に略密接に挿入せしめられる六角形軸状の操作軸
部147と、前記係合軸部106に略密接に外挿せしめ
られる六角形筒状の操作筒部148とを逆向きに有して
いる。
【0039】そして前記アーム145の先端部分には、
図21に示すように円形孔149が設けられ、該円形孔
149には円柱状の握持片150が、その長さ方向(前
後方向)にスライド可能に且つ該円形孔149に対して
軸線回りに回転可能に挿通せしめられ、該握持片150
の両端には抜け止め部151,151が設けられてい
る。
【0040】かかる構成のハンドル18を用いて前記駆
動軸12を正逆回転させる要領を説明すれば、前記回転
操作片146の操作軸部147を、図22に示すように
前記係合孔部143に挿入させ、且つ前記握持片150
を後方に突出状態とし、該握持片150を握ってハンド
ル18を回転操作することにより、前記押圧ネジ軸37
を正逆回転させることができる。一方、前記操作筒部1
48を図23に示すように前記係合軸部106に外挿さ
せ、且つ前記握持片150を後方に突出状態とし、該握
持片150を握ってハンドル18を回転操作することに
より、前記ネジ筒36を正逆回転させることができる。
【0041】次に、かかる構成を有するバイス1の作用
を説明する。前記係止球体141aが前記係止孔103
と係合した図4、図17に示す状態で前記押圧ネジ軸3
7をハンドル18の回転操作によって正回転させると、
前記ネジ筒36が押圧ネジ軸37と共に回転する。その
結果、前記のように該ネジ筒36と結果的に一体化され
ている前記前軸部25(駆動ネジ軸部16)がその軸線
回りに正回転し、前記ナット部材13が、従って可動挾
持体5が、前記固定挾持体2に向けて前進せしめられ
る。
【0042】そして該可動挾持体5が図3に一点鎖線で
示すように、該可動挾持体5と前記固定挾持体2との間
に介装されたワーク152に当接した状態になると、前
記ネジ筒36の回転は停止する。その後、押圧ネジ軸3
7を更に正回転させると、図18に示すように、前記コ
イルバネ140が弾性圧縮されることによって、該係止
球体141aと係止孔103との係合が解除され、ネジ
筒36の回転が停止したままで押圧ネジ軸37の正回転
が継続されることになる。
【0043】該押圧ネジ軸37の継続回転により、前記
係止球体141と係止孔103が再び係合することなく
押圧ネジ軸37は螺進を続け、図6に示すように、該押
圧ネジ軸37の先端部153が前記油圧式倍力装置17
の作動部即ち、前記ピストン50の後端部分155を押
圧する。本実施の形態においてはピストン50が、直列
状態にある前側ピストン66と後側ピストン70とから
なり且つ該後側ピストン70の前後端が球面67,69
を呈するため、該押圧ネジ軸37の回転に伴って後側ピ
ストン70がその軸線回りに回転することにはなって
も、前側ピストン66は回転しないで円滑に前進でき
る。該前側ピストン66の前進に伴い、図6に示すよう
に、その前端部分156が前記油圧室79内に進入し、
それに伴い、該油圧室79の前面部157に圧力が作用
する。これによって、前記作動筒35が前進できると共
に、前記油圧室79の後面部159が、前記緩衝バネ積
重体83を弾性圧縮させながら後退できる。該作動筒3
5の前進は、座金状に配設された前記皿状バネの積重体
122の弾性的縮小を生じさせながら、前記環状鍔部9
6が前記ガイドボルト120,120(図6)とガイド
軸125,125(図12)に案内されて行われる。
【0044】そして該作動筒35の前進により、該作動
筒35と結果的に一体化している前記前軸部25(駆動
ネジ軸部16)が前進でき、該駆動ネジ軸部16と一体
化している前記ナット部材13の前進によって前記可動
挾持体5が前進できる。そして該可動挾持体5の前進に
より、図3に一点鎖線で示すように、ワーク152は強
固に挾持されることになる。そして該挾持状態におい
て、前記緩衝バネ積重体83が弾性圧縮状態にあるた
め、ワークに対する加工時の振動に対しても、前記緩衝
バネ積重体83の強力な弾性復元作用によって、可動挾
持体5がワーク152に常に弾性的な圧接状態となり得
る。かかることから、固定挾持体2と可動挾持体5とに
よるワーク152の安定的な挾持が継続して確保される
ことになる。
【0045】ワークに対する所要の加工が完了した後、
前記押圧ネジ軸37を逆回転させると、前記ピストン5
0が後退し、それに伴い前記緩衝バネ積重体83が弾性
復元し、前記油圧室の後面部159が前進して油圧室7
9は当初の状態に戻る。そして、該押圧ネジ軸37の逆
回転を継続させると、前記ストッパボルト136の頭部
137が前記段差102に当たることによって(図
4)、押圧ネジ軸37のそれ以上の後退が阻止される。
そしてこの状態で、図17に示すように、前記コイルバ
ネの付勢作用により前記係止球体141の外端部分14
2が前記係止孔103の内側部分に入り込んだ状態とな
って、押圧ネジ軸37と前記ネジ筒36とは該係止球体
141を介して一体化状態になる。
【0046】ところで、挾持すべきワークが合成樹脂製
のものである等、剛性が比較的小さいものである場合
は、前記油圧式倍力装置17を作動させないのがよい。
その場合は図23に示すように、前記係合軸部106
(図1)に前記操作筒部148を外挿させて前記ハンド
ル18を正回転させる。この正回転を伴う前記前軸部2
5(駆動ネジ軸部16)の正回転によって、前記可動挾
持体5を前進させることができ、固定挾持体2と可動挾
持体5との間でワーク152を所要に挾持できることに
なる。
【0047】なお前記駆動軸12は、前記のようなハン
ドルの回転操作によって正逆回転せしめられる他、減速
電動機によって正逆回転せしめられることもある。又、
ベース3の収容凹部7の上端開放部等の必要箇所は、切
粉等の付着を防止するために、図示しないカバーで覆わ
れる。
【0048】図24〜25は、前記駆動ネジ軸部16と
前記作動筒35を一体に構成した場合を示すものであ
り、該駆動ネジ軸部16には、その軸線に沿って、前記
作動油を注入するための長い注入路42が連続状態に設
けられ、前記駆動ネジ軸部16の前端で開口している。
そして注入路42は、前記と同様構成の栓体43で塞が
れる。該栓体43は、図25に示すように、外周面にO
リング45が間隔をおいて装着された長さの大なる栓本
体46の前端に、前記注入路42の前側部分の内周面に
設けた雌ネジ部47と螺合し得るネジ軸部49を連設し
てなり、該栓本体46とネジ軸部49とは、栓体43の
軸線回りに相対的に回転できるように連結されている。
このように前記駆動ネジ軸部16と前記作動筒35を一
体に構成した場合は、一体化しているためにバイスの組
立てやメンテナンスを容易化できる利点がある。
【0049】又前記係止突片141は、前記係止孔10
3と係合し得る係止球体141aとして構成され、バネ
部材の付勢力に抗して前記押圧ネジ軸37内に没入可能
とされる他、バネ部材の付勢作用を利用した各種態様の
ものとして構成され得る。
【0050】図26は、前記ハンドル18の他の態様を
示すものであり、アーム160の基端部分に六角形状の
取付孔161が貫設され、且つアーム160の先端部分
に握持片162が回転可能に枢着されたハンドル本体1
63と、これに取り付けられる回転操作具164とから
なり、該回転操作具164は、前記係合孔部143に略
密接に挿入せしめられる六角形軸状の操作軸部165
と、前記係合軸部106に略密接に外挿せしめられる六
角形筒状の操作筒部166とを逆向きに有している。
【0051】かかる構成のハンドル18を用いて前記駆
動軸12を正逆回転させる要領を説明すれば、前記回転
操作具164の操作軸部165を前記取付孔161にそ
の後側から前側に挿通させて回転操作具164をアーム
160に取り付け、操作軸部165がアーム前端から突
出するハンドル18を構成する。その後図27に示すよ
うに、該操作軸部165を前記係合孔部143に挿入さ
せ、且つ握持片162を握ってハンドル18を回転操作
することにより、前記押圧ネジ軸37を正逆回転させる
ことができる。一方、前記操作筒部166がアーム前側
に突出するように前記操作軸部165を前記取付孔16
1に挿通させてハンドル18を構成して後、図28に示
すように、該操作筒部166を前記係合軸部106に外
挿させ、且つ前記握持片162を握ってハンドル18を
回転操作することにより、前記ネジ筒36を正逆回転さ
せることができる。
【0052】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 (1) 本発明に係るバイスは、油圧式の倍力装置を、従来
バイスにおけるように可動挾持体に組み込むのではな
く、前後に長いベースにその長さ方向に延長する如く納
設された回転駆動装置に組み込んでいる。そして、該回
転駆動装置を構成する駆動軸の正逆回転操作によってナ
ット部材を前後動させ、その前後動に伴って可動挾持体
を固定挾持体に対し進退自在に構成している。従って本
発明によるときは、可動挾持体の前後方向長さを最小限
度に設定することができ、可動挾持体をベース後端側に
移動させた時にも、従来バイスにおけるように可動挾持
体の後側部分がベースの後端から大きく突出する不具合
を解消できる。そしてかかることから、本発明によると
きは、前後方向長さの大きいワークを両挾持体間で挾持
するとき、可動挾持体の後側部分がベースの後端から突
出しない分だけ、バイスの使用状態における全長を短く
できてバイスのコンパクト化を図ることができる。
【0053】(2) 本発明に係るバイスは、緩衝バネを弾
性圧縮させながらワークを挾持可能とする油圧式倍力装
置を具えるため、固定挾持体と可動挾持体との間でワー
クを弾力的に強固に挾持でき、ワークに加工を施す際の
振動に対しても非常に安定的且つ安全にワークを挾持で
きる利点がある。
【0054】(3) 本発明に係るバイスは、ベースに納設
した回転駆動装置の有する駆動軸に、可動挾持体が一体
化状態で設けられたナット部材を螺合させ、該駆動軸の
正逆回転操作によって可動挾持体を固定挾持体に対して
進退自在としているため、固定ピンの抜き差しによって
可動挾持体の位置替えを行なう従来バイスにおけるよう
な面倒な操作を要しない。又本発明に係るバイスを、そ
の可動挾持体を上下方向で進退させるように縦方向で使
用した場合は、固定ピンの抜き差し操作を行なう従来バ
イスにおけるような、可動挾持体が誤って落下するとい
った危険を回避できる。
【0055】(4) 油圧式倍力装置を可動挾持体に組み込
んだ従来バイスによるときは、ワークの前後長さが短い
場合は、図32に示すように、可動挾持体がベースの後
端から内方に入り込んだ状態となるため、駆動軸の後端
に装着したジョイント筒を介してハンドルを回転操作し
なければならず、ハンドルの回転操作が不安定化しやす
い問題があったのであるが、本発明に係るバイスによる
ときは、ベースに組み込まれた駆動軸をその後端部分で
回転操作することにより可動挾持体を進退させることが
できるため、従来バイスにおけるようなジョイント筒を
必要とせず、従って、駆動軸の回転操作を確実且つ安定
的に行なうことができる利点がある。
【0056】(5) 駆動軸を、その長さ方向で見て、前軸
部と後軸部に2分割し、該後軸部は、作動油の注入路が
貫設された小径筒部を具えたものとし、該小径筒部を、
前記前軸部の後端で開放する収容孔部に挿入させる構成
を採用し、又、該挿入状態で該小径筒部と前軸部とを一
体化可能に構成すると共に、前記注入路を、ねじ込み式
の栓体で塞ぐ構成とし、このように栓体で塞がれた小径
筒部を前記収容孔部に挿入させて後、前軸部と小径筒部
とをネジで一体化可能としたときは、前軸部に設けた空
間部(収容孔部)を有効活用して、作動油の注入の容易
な油圧式倍力装置を、組立て容易に且つコンパクトに構
成でき利点がある。そしてこのように構成する場合は、
長期間の使用によって油圧室内の作動油が漏れたとき
も、小径筒部を前記収容孔部から取り外すことによっ
て、作動油の補充を容易に行なうことができる利点があ
る。
【0057】(6) 前記のように注入路を設ける場合、該
注入路からの作動油の注入の際に、予圧バネを弾性圧縮
させるように構成した場合は、長期間の使用のうちに油
圧室内の作動油が漏れて油量が減少したときも、該予圧
バネの弾性復元に伴い、油圧室内に空隙が生じないよう
になし得るため、確実な倍力作用を発揮させることがで
きる。
【0058】(7) 駆動軸を回転操作するためのハンドル
を、操作軸部と操作筒部とをアーム基端部分に逆向きに
具える如く構成したときは、駆動軸を、油圧式倍力装置
を作用させて回転操作する場合と、これを作用させずに
回転操作する場合の二種類の回転操作を、簡易且つ確実
に行なうことができる。このような選択的な回転操作
を、もしも、前記押圧ネジ軸のみを回転操作することに
よって行なわんとする場合は、油圧式倍力装置を作用さ
せないときは、前記係止凹部と係止突片との係合が外れ
ないような複雑な機構を採用する必要があり、摩耗や故
障が生じやすい問題が発生すると考えられる。これに対
して本発明におけるように、操作軸部と操作筒部とを逆
向きに具えるハンドルを用いるときは、故障や摩耗が生
じやすい複雑な機構を必要としない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバイスを説明する斜視図である。
【図2】バイスのレール部分の構成を説明する斜視図で
ある。
【図3】可動挾持体の進退動作を説明する側面図であ
る。
【図4】バイスの回転駆動装置を説明する断面図であ
る。
【図5】その部分拡大図である。
【図6】油圧式倍力装置の構成を説明する拡大断面図で
ある。
【図7】可動挾持体を進退動作させるナット部材を示す
斜視図である。
【図8】ナット部材を進退動作させる駆動軸のネジ軸部
を示す斜視図である。
【図9】回転駆動装置を構成する作動筒を示す斜視図で
ある。
【図10】作動筒の小径筒部に設けた作動油の注入路
を、該注入路を塞ぐ栓体と共に示す斜視図である。
【図11】油圧式倍力装置を構成するピストン保持筒と
ピストンとバネ受け部材とバネ押さえ部材を示す斜視図
である。
【図12】バネ押さえ部材とネジ筒とをガイド軸で連結
した状態を示す断面図である。
【図13】油圧室に作動油が充填されていない状態にお
けるバネ受け部材と作動筒の位置関係を示す断面図であ
る。
【図14】油圧室に作動油が充填された状態におけるバ
ネ受け部材と作動筒の位置関係を示す断面図である。
【図15】油圧室内の作動油の一部が漏れた状態におけ
るバネ受け部材と作動筒との位置関係を示す断面図であ
る。
【図16】回転駆動装置を構成するネジ筒と押圧ネジ軸
を示す斜視図である。
【図17】係止球体と係止孔との係合状態を示す断面図
である。
【図18】係止球体が係止孔から外れた状態を示す断面
図である。
【図19】駆動軸を回転操作するためのハンドルを示す
斜視図である。
【図20】駆動軸を回転操作するためのハンドルを示す
斜視図である。
【図21】握持片のスライド動作を説明する断面図であ
る。
【図22】押圧ネジ軸をハンドルで回転操作する状態を
示す斜視図である。
【図23】ネジ筒をハンドルで回転操作する状態を示す
斜視図である。
【図24】駆動ネジ軸部と作動筒とを一体に構成したバ
イスを示す部分断面図である。
【図25】一体に構成された駆動ネジ軸部及び作動筒
と、栓体を示す斜視図である。
【図26】駆動軸を回転操作するためのハンドルを示す
分解斜視図である。
【図27】押圧ネジ軸をハンドルで回転操作する状態を
示す斜視図である。
【図28】ネジ筒をハンドルで回転操作する状態を示す
斜視図である。
【図29】可動挾持体の位置替えを固定ピンの抜き差し
によって行なう従来バイスを示す斜視図である。
【図30】固定ピンを用いて可動挾持体をベースに固定
した状態を示す断面図である。
【図31】その可動挾持体に組み込まれた油圧式倍力装
置を示す断面図である。
【図32】従来バイスの駆動軸をハンドルで回転操作す
る際の問題点を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 バイス 2 固定挾持体 3 ベース 5 可動挾持体 6 回転駆動装置 7 収容空所 12 駆動軸 13 ナット部材 12 駆動ネジ軸部 16 ネジ軸部 17 油圧式倍力装置 18 ハンドル 25 前軸部 26 後軸部 29 収容孔部 32 大径筒部 33 小径筒部 35 作動筒 36 ネジ筒 37 押圧ネジ軸 42 注入路 43 栓体 50 ピストン 51 ピストン保持筒 79 油圧室 80 バネ受け部材 82 緩衝バネ 83 緩衝バネ積重体 95 作動油 103 係止孔 106 係合軸部 109 バネ押さえ部材 116 予圧バネ 117 予圧バネ積重体 140 バネ部材 141 係止突片 143 係合孔部 146 回転操作片 147 操作軸部 148 操作筒部 149 円形孔 150 握持片 151 抜け止め部 157 油圧室の前面部 159 油圧室の後面部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定挾持体が設けられたベースに、該固
    定挾持体に対して進退自在に可動挾持体が設けられ、又
    前記ベースには回転駆動装置が納設されており、 該回転駆動装置は、前記ベースの内部にその前後方向に
    延長する如く設けられた収容空所にその前後方向に配設
    されて軸線回りに正逆回転可能な駆動軸を具え、該駆動
    軸は、前記可動挾持体が一体化状態で設けられたナット
    部材の雌ネジ部に螺合する駆動ネジ軸部を有し、該駆動
    軸の正回転により前記可動挾持体が前進し、該駆動軸の
    逆回転により前記可動挾持体が後退するように構成され
    ており、 又前記駆動軸の後側部分は、前記駆動ネジ軸部と結果的
    に一体化されており且つ内周面の所要部位に雌ネジ部が
    設けられてなるネジ筒と、該ネジ筒内に挿入せしめられ
    て前記雌ネジ部と螺合し得る雄ネジ部が設けられた押圧
    ネジ軸とを有しており、該押圧ネジ軸の所要部位には、
    前記ネジ筒の内周面に設けられた係止凹部と係合し得る
    係止突片が、バネ部材の付勢力に抗して押圧ネジ軸内に
    没入可能となされており、該係止突片と係止凹部との係
    合によって前記駆動ネジ軸部と押圧ネジ軸とが一体とな
    って回転できる一方、前記係止凹部と係止突片とが係脱
    した前記没入状態においては前記押圧ネジ軸のみが螺進
    でき、該螺進によって、該押圧ネジ軸の先端部が、油圧
    式倍力装置の作動部を押圧するようになされており、 又該油圧式倍力装置は、前記駆動ネジ軸部及び前記ネジ
    筒と結果的に一体化している作動筒に設けられ且つ作動
    油が充填された油圧室内に、後端部分が前記作動部とな
    るピストンが進入可能となされており、前記押圧ネジ軸
    の前進による前記ピストンの進入に伴い、前記油圧室の
    前面部に圧力が作用して前記ナット部材が前進でき、こ
    れによって前記可動挾持部が前進できるように構成され
    ると共に、前記油圧室の後面部が、緩衝バネを弾性圧縮
    させながら後退できるようになされ、又前記ピストンが
    後退することにより、前記緩衝バネの弾性復元に伴い前
    記後面部が前進するように構成されていることを特徴と
    するバイス。
  2. 【請求項2】 前記駆動軸は、その長さ方向で見て、前
    軸部と後軸部に2分割されており、該前軸部は前記駆動
    ネジ軸部とされ、その後端で開放する収容孔部を具えて
    おり、又前記後軸部は、大径筒部の前端に、前記収容孔
    部に挿入せしめられる小径筒部が連設されてなる前記作
    動筒を有し、又該大径筒部の前端側の部分の内部は、前
    記小径筒部の前端で開放するように該小径筒部の軸線に
    沿って設けられた注入路に連通されており、該注入路の
    前端から作動油を所要量注入した後に該注入路をねじ込
    み式の栓体で塞いで締め付けることによって、該栓体の
    後端と前記前端側の部分の内部の後端との間に前記油圧
    室が形成される如くなされ、又、前記小径筒部を前記収
    容孔部に収容した後、該小径筒部を前記前軸部に分離可
    能に連結したことを特徴とする請求項1記載のバイス。
  3. 【請求項3】 前記駆動軸は、その長さ方向で見て、前
    軸部と後軸部に2分割されており、該前軸部は前記駆動
    ネジ軸部とされ、その後端で開放する収容孔部を具えて
    おり、又前記後軸部は、大径筒部の前端に、前記収容孔
    部に挿入せしめられる小径筒部が連設されてなる前記作
    動筒を有し、又該大径筒部の前端側の部分の内部は、前
    記小径筒部の前端で開放するように該小径筒部の軸線に
    沿って設けられた注入路に連通されており、該注入路の
    前端から作動油を所要量注入した後に該注入路をねじ込
    み式の栓体で塞いで締め付けることによって、該栓体の
    後端と前記前端側の部分の内部の後端との間に形成され
    た油圧室の前面部が該油圧室の後面部から離れるように
    前進し、この前進に伴い前記大径筒部が予圧バネを弾性
    圧縮させるように構成されており、油圧室内の作動油が
    漏れて作動油の量が減少した時は、前記予圧バネの弾性
    復元に伴い前記後面部が前進して油圧室内に空隙が生じ
    ないように構成していることを特徴とする請求項1記載
    のバイス。
  4. 【請求項4】 前記駆動軸を、その後端部分に係合し得
    るハンドルにより正逆回転可能となされており、又前記
    ネジ筒の後端部分は係合軸部とされると共に、前記押圧
    ネジ軸の後端部分には係合孔部が押圧ネジ軸の軸線に沿
    って設けられており、又前記ハンドルは、そのアームの
    基端部分に、前記係合軸部に略密接に外挿せしめられる
    操作筒部と前記係合孔部に略密接に挿入せしめられる操
    作軸部とを逆向きに具えることを特徴とする請求項1、
    2又は3記載のバイス。
  5. 【請求項5】 前記アームの先端部分には円形孔が設け
    られ、該円形孔には、円柱状の握持片が、その長さ方向
    にスライド可能に且つ該円形孔に対して軸線回りに回転
    可能に挿通せしめられ、又該握持片の両端には抜け止め
    部が設けられていることを特徴とする請求項4記載のバ
    イス。
  6. 【請求項6】 前記駆動軸を、その後端部分に係合し得
    るハンドルにより正逆回転可能となされており、前記ネ
    ジ筒の後端部分は係合軸部とされると共に、前記押圧ネ
    ジ軸の後端部分には係合孔部が押圧ネジ軸の軸線に沿っ
    て設けられており、又前記ハンドルは、前記係合軸部に
    略密接に外挿せしめられる操作筒部と前記係合孔部に略
    密接に挿入せしめられる操作軸部とを逆向きに具えた回
    転操作具と、前記操作軸部を挿通させ得る係合孔をアー
    ムの基端部分に具えたハンドル本体とを具えており、前
    記操作軸部を前記係合孔に挿通させてハンドルを回転操
    作することによって、該操作軸部と該係合孔との係合に
    よる軸線回りの一体化により前記押圧ネジ軸を正逆回転
    させることができると共に、前記操作筒部を前記係合軸
    部に外挿させてハンドルを回転操作することによって前
    記ネジ筒を正逆回転させることができることを特徴とす
    る請求項1、2又は3記載のバイス。
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