JP4241100B2 - クランプ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クランプ装置に関し、特に、出力ロッドを所定角度回転させてからクランプ側に駆動してワーク等のクランプ対象物をクランプするものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、機械加工に供するワーク等のクランプ対象物を固定するクランプ装置としては種々の型式のものがあるが、その中でも、クランプ本体に進退自在に装着された出力ロッドを有し、クランプ時に、この出力ロッドを所定角度回転させて、出力ロッドの先端部に連結されたクランプアームを旋回させてから、出力ロッドを退入駆動してクランプアームを介してクランプ対象物をクランプするように構成されたものがある。このようなクランプ装置においては、クランプアームがクランプ対象物から退避した位置とクランプ対象物をクランプする位置との間で旋回移動できるため、クランプ対象物をセットする際にクランプ対象物がクランプアームと干渉しない。
【0003】
この型式のクランプ装置に関し、本願出願人は、次のようなクランプ装置を既に提案済みである(例えば、特許文献1参照)。このクランプ装置は、出力ロッドに外嵌されたナット部材と、このナット部材の出力ロッドに対する相対移動を出力ロッドの回転動作に変換するボールネジ機構と、クランプ本体に固定的に設けられた複数の球体と、出力ロッドに設けられ前記複数の球体が係合可能な複数の円弧溝及び複数の縦溝を有する。そして、出力ロッドの回転動作時には、複数の球体が複数の円弧溝に夫々係合して出力ロッドの進退動作が規制され、逆に、出力ロッドの進退動作時には、複数の球体が複数の縦溝に夫々係合して出力ロッドの回転が規制される。
【0004】
ところで、ナット部材には、このナット部材の回転を規制する球体が設けられており、クランプ本体には、出力ロッドの進退方向に平行で球体が係合する係合溝が形成されている。そして、クランプ時には、球体が係合溝に係合してナット部材の回転が規制された状態で、ナット部材が出力ロッドに対して相対移動し、さらに、その相対移動がボールネジ機構により出力ロッドの回転動作に変換されて、出力ロッドが確実に所定角度回転することになる。さらに、出力ロッドが所定角度回転した後には、出力ロッドの複数の縦溝に複数の球体が係合して出力ロッドの回転動作が規制されるとともに、出力ロッドの進退動作が許容されて、出力ロッドが所定ストローク退入してクランプ対象物がクランプされる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−187036号公報(第3−6頁、図1〜6)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1のクランプ装置においては、ナット部材に設けられた球体がクランプ本体の係合溝に係合してナット部材の回転が規制されているが、その状態で、さらに、出力ロッドの進退動作時には出力ロッドの回転を規制するために、クランプ本体に設けられた複数の球体が出力ロッドに設けられた複数の縦溝に夫々係合する必要がある。しかし、前記係合溝や複数の縦溝等の製作誤差により、出力ロッドが所定角度回転した状態で複数の縦溝と複数の球体の周方向の位置(位相)が少しずれていると、複数の球体が複数の縦溝に係合する際に、クランプ力により球体が無理に縦溝に押し込まれて球体と縦溝との間で大きな摩擦が生じてしまい、クランプ対象物に作用するクランプ力が低下してしまう虞がある。つまり、係合溝や縦溝等、出力ロッドを所定角度回転させる為の構成に関する製作誤差を厳しく管理する必要があり、製作コスト的に不利である。
【0007】
本発明の目的は、出力ロッドを所定角度回転させる為の構成に関する製作公差を緩和しても確実なクランプ動作が可能なクランプ装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1のクランプ装置は、クランプ本体と、このクランプ本体に進退可能に装着された出力ロッドを有し、クランプ時に出力ロッドを所定角度回転後に退入方向へ駆動し且つクランプ解除時に出力ロッドを進出方向へ復帰駆動後に前記所定角度逆回転させるように構成したクランプ装置において、前記クランプ本体内に出力ロッドの進退方向へ相対移動可能に配設され且つ出力ロッドに相対移動可能に外嵌されたナット部材と、前記ナット部材を前記退入方向へ駆動可能なクランプ駆動手段、およびこのクランプ駆動手段によるクランプ状態を解除するためにナット部材を進出方向へ駆動可能なクランプ解除駆動手段と、前記出力ロッドに対するナット部材の相対移動を出力ロッドの回転動作に変換する変換機構と、前記出力ロッドの回転時には出力ロッドの進退動作を規制し且つ出力ロッドの進退時にはその出力ロッドの回転動作を規制するロッド動作規制機構と、前記クランプ本体に対するナット部材の回転を規制する回転規制機構とを備え、前記回転規制機構は、クランプ本体とナット部材の一方に出力ロッドの軸心と平行に形成された第1溝部と、この第1溝部の前記進出方向側の端部に連なり第1溝部と平行な第2溝部と、クランプ本体とナット部材の他方に固定的に設けられ且つ出力ロッドの回転動作時には第1溝部に係合すると共に出力ロッドの進退動作時には第2溝部に係合する回転規制部材とを有し、前記第2溝部の溝幅が第1溝部の溝幅よりも大きく形成されたことを特徴とするものである。
【0009】
このクランプ装置において、ワーク等のクランプ対象物を固定する場合には、まず、クランプ駆動手段によりナット部材が出力ロッドの退入方向へ駆動される。このとき、出力ロッドはロッド動作規制機構によりその進退動作を規制されるため、ナット部材は出力ロッドに対して相対的に前記退入方向へ移動する。このとき、回転規制機構において、クランプ本体とナット部材の一方に設けられた回転規制部材が第1溝部に係合しているため、ナット部材のクランプ本体に対する回転が規制される。そして、変換機構により、この出力ロッドに対するナット部材の相対移動が出力ロッドの回転動作に変換されて、出力ロッドが所定角度回転する。
【0010】
出力ロッドが所定角度回転すると、ロッド動作規制機構により出力ロッドの進退動作が許容されると共に出力ロッドの回転動作が規制されて、クランプ駆動手段によりナット部材と出力ロッドとが一体的に退入方向に駆動される。このとき、回転規制機構においては、クランプ本体とナット部材の一方に設けられた回転規制部材が第1溝部から第2溝部に係合して、引き続いてクランプ本体に対するナット部材の回転が規制されることになる。ここで、第2溝部の溝幅が第1溝部の溝幅よりも大きく形成されているので、回転規制部材は第2溝部に容易に係合でき、出力ロッドが所定角度回転した後に、ナット部材が出力ロッドと共にクランプ本体に対してスムーズに相対移動できる。
【0011】
例えば、ロッド動作規制機構を構成する各構成要素の製作誤差が大きい等の原因により、出力ロッドの前記所定角度回転後の位相が、ロッド動作規制機構によりその進退動作が許容される状態の位相から少しずれていた場合でも、第2溝部の溝幅が第1溝部の溝幅よりも大きく形成されているので、出力ロッドとナット部材がクランプ本体に対してその位相のずれの分だけ回転して第2溝部において前記の位相のずれを吸収できる。
【0012】
逆に、クランプ対象物のクランプ状態を解除する場合には、クランプ解除手段によりナット部材を出力ロッドの進出方向へ駆動する。すると、ロッド動作規制機構により出力ロッドの回転動作が規制された状態でナット部材と出力ロッドが所定ストロークだけ前記進出方向へ移動する。出力ロッドが所定ストローク進出すると、次に、ロッド動作規制機構により出力ロッドの回転動作が許容されるとともに出力ロッドの進退動作が規制されるため、ナット部材が出力ロッドに対して相対的に前記進出方向に移動することになり、そのナット部材の相対移動が変換機構により出力ロッドの回転動作に変換されて、前記のクランプ時とは逆方向に出力ロッドが所定角度回転する。
【0013】
請求項2のクランプ装置は、請求項1の発明において、前記第1、第2溝部を接続する接続溝部が、第1溝部から第2溝部に向かって拡大するテーパ溝に形成されたことを特徴とするものである。クランプ解除時には、クランプ時とは逆に、出力ロッドはナット部材とともに進出方向へ所定ストローク移動した後に、ロッド動作規制機構によりその進出動作が規制されて所定角度逆回転する。その際、回転規制部材は第2溝部から第1溝部に係合して引き続きナット部材の回転を規制することになるが、第1、第2溝部を接続する接続溝部が、第1溝部から第2溝部に向かって拡大するテーパ溝に形成されているため、溝幅の大きい第2溝部から溝幅の小さい第1溝部に回転規制部材が引き続いて係合するのがさらに容易になる。
【0014】
請求項3のクランプ装置は、請求項1又は2の発明において、前記回転規制部材は球体からなることを特徴とするものである。従って、回転規制部材が第1溝部及び第2溝部に係合している状態では、ナット部材がクランプ本体に対してスムーズに相対移動できるし、さらに、回転規制部材が溝幅の異なる第1溝部と第2溝部との間を移動するのも容易である。
【0015】
請求項4のクランプ装置は、請求項1〜3の何れかの発明において、前記ロッド動作規制機構は、クランプ本体に固定的に設けられた複数の球体と、前記出力ロッドに設けられ前記複数の球体が夫々係合して出力ロッドの回転動作を許容しつつ出力ロッドの進退動作を規制する環状溝と、この環状溝から夫々出力ロッドの軸心に平行に形成された複数の回転規制溝であって、前記複数の球体が夫々係合して出力ロッドの進退動作を許容しつつ出力ロッドの回転動作を規制する複数の回転規制溝とを有することを特徴とするものである。
【0016】
クランプ本体に設けられた複数の球体が出力ロッドに設けられた環状溝に係合している状態では、出力ロッドは、その進退動作が規制された状態で、所定角度回転できるようになる。一方、複数の球体が環状溝から夫々出力ロッドの軸心に平行に形成された複数の回転規制溝に夫々係合している状態では、出力ロッドは、その回転動作が規制された状態で、クランプ本体に対して進退できるようになる。ここで、前述のように、回転規制機構の第2溝部の溝幅が第1溝部の溝幅よりも大きく形成されているため、出力ロッドが所定角度回転した後にナット部材と一体的に退入動作を行う際に、例えば、出力ロッドの所定角度回転後の位相が、複数の球体が複数の回転規制溝に係合可能となる位相から少しずれていた場合でも、回転規制部材が第1溝部よりも溝幅の大きい第2溝部に係合する際に前記の位相のずれを吸収できるため、複数の球体が複数の回転規制溝に容易に係合することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、機械加工に供するワークをワークパレットに固定するクランプ装置に本発明を適用したものである。尚、便宜上、図1の上下左右を上下左右として以下説明する。
【0018】
図1、図2、図5、図8に示すように、クランプ装置1は、クランプ本体2と、このクランプ本体2に進退可能に装着された出力ロッド3と、この出力ロッド3の先端部に連結されワークWにクランプ力を出力するクランプアーム4と、クランプ本体2内に上下方向(出力ロッド3の進退方向)へ相対移動可能に配設され且つ出力ロッド3に相対移動可能に外嵌されたナット部材5と、ナット部材5を下方へ駆動可能な第1油圧シリンダ6(クランプ駆動手段)と、この第1油圧シリンダ6によるクランプ状態を解除するためにナット部材5を上方へ駆動可能な第2油圧シリンダ7(クランプ解除駆動手段)と、出力ロッド3に対するナット部材5の相対移動を出力ロッド3の回転動作に変換する変換機構8と、出力ロッド3の回転時には出力ロッド3の進退動作を規制し且つ出力ロッド3の進退時にはその出力ロッド3の回転動作を規制するロッド動作規制機構9と、クランプ本体2に対するナット部材5の回転を規制する回転規制機構10とを備えている。
【0019】
このクランプ装置1において、ワークWをクランプする際には、図1のクランプ解除状態から、出力ロッド3を上下方向の所定の高さ位置において図2のaの方向に90度回転させて、図5に示すように、クランプアーム4をワークWと干渉しない退避位置からワークWに当接可能なクランプ位置まで水平に旋回させてから、図8に示すように、出力ロッド3を退入方向へ駆動してクランプアーム4を介してワークWにクランプ力を作用させる。一方、ワークWのクランプ状態を解除する際には、図8の状態から出力ロッド3を進出方向へ復帰駆動させて、図4に示すように、クランプアーム4をワークWから離間させた後、図1に示すように、図2のbの方向に出力ロッド3を90度回転させてクランプアーム4を退避位置へ退避させる。
【0020】
まず、クランプ本体2について説明する。
図1、図2、図5、図8に示すように、クランプ本体2は、4本のボルトでワークパレット11に固定されている。このクランプ本体2は、上部本体12と、この上部本体12の下端部に内嵌状に装着された下部本体13とを有する。
【0021】
図2に示すように、上部本体12は、平面視矩形状の略ブロック状の部材であり、上部本体12の上側略1/3の部分は、下側略2/3の部分よりも水平方向に突出している。そして、この上部本体12の下側略2/3の部分がワークパレット11の収容穴に内嵌され、上側略1/3の部分の径方向に突出する部分によりクランプ本体2のワークパレット11に対する位置が決められた状態で、クランプ本体2がワークパレット11に固定される。
【0022】
上部本体12の上端部には、出力ロッド3が挿通されるロッド挿通孔14が形成され、このロッド挿通孔14の上側には、クランプ本体2内に切削屑等の異物が侵入するのを防止するダストシール15が装着されている。上部本体12の内部には、ロッド挿通孔14の下端に連なるシリンダ穴16と、このシリンダ穴16の下端に連なりシリンダ穴16よりも穴径の大きいシリンダ穴17とが形成されている。2つのシリンダ穴16,17の間には段部18も形成されている。シリンダ穴16の右側部分において段部18のすぐ上側の部分には、後述のナット部材5の回転を規制する為の球体19が固定されている。シリンダ穴17の下端には、略同径の筒状穴20も形成され、この筒状穴20に下部本体13の大径筒部13bが内嵌されている。
【0023】
下部本体13は、その上端部に形成された小径筒部13aと、この小径筒部13aの下端に連なり小径筒部13aよりも径が大きい大径筒部13bと、この大径筒部13bの下側の端壁部13cとを一体形成したものである。小径筒部13aと大径筒部13bの内径は同径に形成されており、これら小径筒部13aと大径筒部13bの内面側には、出力ロッド3の大径軸部3bを部分的に収容する収容穴13dが形成されている。
【0024】
図1、図4に示すように、小径筒部13aには、径方向に貫通する3つの貫通孔13eが周方向3等分位置に形成され、これら3つの貫通孔13eには、ロッド動作規制機構9の3つの球体21が圧入されている。小径筒部13aの外周面と筒状穴20との間には、3つの球体21が貫通孔13eから径方向外側へ移動するのを防止する環状部材22が設けられ、この環状部材22は小径筒部13aの上端部に装着された止め輪23により上方へ移動するのを係止されている。
大径筒部13bは上部本体12の筒状穴20に内嵌され、その状態で端壁部13cが上部本体12に複数のボルト(図示略)により固定される。
【0025】
次に、出力ロッド3について説明する。
図1、図2、図5、図8に示すように、出力ロッド3は、上部本体12のロッド挿通孔14に挿通されてクランプ本体2に上下に進退可能に装着されている。この出力ロッド3は、上側略2/3部分の小径軸部3aと、この小径軸部3aの下端に一体的に設けられ小径軸部3aよりもやや径の大きい大径軸部3bとを備えている。
【0026】
小径軸部3aの上端部にはネジ部(図示略)が形成され、このネジ部にクランプアーム4が螺合されてナット30で固定されている。一方、小径軸部3aの下端部の外周部には、後述の変換機構8の一部を構成する複数条のネジ溝3cが形成されている。
大径軸部3bは、下部本体13に形成された収容穴13dに上下摺動自在に装着されている。図3に示すように、この大径軸部3bの外周部には、ロッド動作規制機構9の一部を構成する、環状溝3dと、この環状溝3dから夫々出力ロッド3の軸心に平行に形成された3つの回転規制溝3eとが形成されている。
【0027】
クランプアーム4は、出力ロッド3の回転動作に連動して旋回し、出力ロッド3の退入動作の際にワークWに当接してワークWをクランプする。このクランプアーム4は先端程平面視で先細りのテーパ状に形成され、このクランプアーム4の先端部にはボルト31が装着されており、図8に示すように、ワークWのクランプ状態では、このボルト31の下端がワークWの上端面に当接してワークWをクランプするようになっている。尚、ボルト31の高さ位置を調節することにより、異なる高さを有する種々のワークWをクランプすることが可能である。
【0028】
次に、ナット部材5について説明する。
ナット部材5は、出力ロッド3の小径軸部3aの下半部に相対移動可能に外嵌され且つクランプ本体2のシリンダ穴16,17に摺動自在に装着されている。ナット部材5は、上側の筒状部5aと、この筒状部5aの下端に一体形成された環状ピストン部5bとを有し、環状ピストン部5bは2つのシリンダ穴16,17の間の段部18と係合して、ナット部材5は、それ以上に上方へ移動しないように係止される。ナット部材5の内側部分には、出力ロッド3の複数条のネジ溝3cと対応する複数条のネジ溝5cも形成されている。
【0029】
図1、図3に示すように、筒状部5aの右側部分の外周部には、上下方向に(出力ロッド3の軸心33と平行に)形成された第1溝部5dと、この第1溝部5dの上端に連なり第1溝部5dと平行な第2溝部5eとが形成されている。これら第1、第2溝部5eは、回転規制機構10の一部を構成しており、後述するように、これら第1、第2溝部5eにクランプ本体2に固定された球体19が係合してクランプ本体2に対するナット部材5の回転が規制される。
【0030】
第1油圧シリンダ6は、上部本体12に形成されたシリンダ穴16,17と、ナット部材5の環状ピストン部5bと、環状ピストン部5bの上側においてシリンダ穴16,17とナット部材5との間に形成された油室40などを有する。油室40には、上部本体12に形成された油圧給排口41を介して図示外の油圧供給装置との間で油圧が給排される。この油室40に油圧が供給されると、油室40にはナット部材5を下方へ駆動するクランプ力が発生する。
【0031】
第2油圧シリンダ7は、上部本体12に形成されたシリンダ穴17と、ナット部材5の環状ピストン部5bと、この環状ピストン部5bの下側においてシリンダ穴17と出力ロッド3の大径軸部3bとの間に形成された油室42などを有する。油室42には、上部本体12に形成された油圧給排口43を介して図示外の油圧供給装置との間で油圧が給排される。この油室42に油圧が供給されると、油室42にはナット部材5を上方へ駆動してワークWのクランプ状態を解除するクランプ解除力が発生する。
【0032】
次に、変換機構8について説明する。
図1、図5、図8に示すように、変換機構8は、出力ロッド3に形成された複数条のネジ溝3cと、ナット部材5に形成された複数条のネジ溝5cと、これらネジ溝3c,5cの間に介装された多数のボール50とを備えている。この変換機構8は、一般的なボールネジと同様の原理により出力ロッド3に対するナット部材5の相対移動を出力ロッド3の回転動作に変換するものであり、出力ロッド3とナット部材5の間の摩擦を低減でき変換の効率が高いという利点がある。
【0033】
図1に示すように、ナット部材5の環状ピストン部5bが上部本体12内の段部18と係合してナット部材5が上限位置にある状態から、第1油圧シリンダ6によりナット部材5が出力ロッド3に対して下方へ駆動されると、ナット部材5は後述の回転規制機構10によりクランプ本体2に対する回転が規制されているため、複数条のネジ溝3c,5cと多数のボール50により、一般的なボールネジと略同様の作用が得られて、出力ロッド3が図2におけるaの方向に回転する。
【0034】
そして、図5に示すように、環状ピストン部5bの下端が出力ロッド3の小径軸部3aと大径軸部3bとの間の段部3fに係合すると、それ以上ナット部材5が出力ロッド3に対して相対的に下方へ移動できなくなるため、出力ロッド3の回転動作が終了する。
逆に、図4に示すように、ナット部材5が段部3fに係合し且つ後述のロッド動作規制機構9により出力ロッド3の進退動作が規制されている状態から、第2油圧シリンダ7によりナット部材5が上方へ駆動されると、複数条のネジ溝3c,5cと多数のボール50により、出力ロッド3に対するナット部材5の相対移動が出力ロッド3の回転動作に変換されて、図1に示すように、出力ロッド3が図2におけるbの方向に回転する。
【0035】
次に、ロッド動作規制機構9について説明する。
ロッド動作規制機構9は、クランプ本体2の下部本体13に固定的に設けられた3つの球体21と、出力ロッド3の小径軸部3aに設けられ3つの球体21が夫々係合して出力ロッド3の回転動作を許容しつつ出力ロッド3の進退動作を規制する環状溝3dと、この環状溝3dから夫々出力ロッド3の軸心33に平行に形成された3つの回転規制溝3eであって、3つの球体21が夫々係合して出力ロッド3の進退動作を許容しつつ出力ロッド3の回転動作を規制する複数の回転規制溝3eとを有する。
【0036】
図1、図4に示すように、3つの球体21は、周方向に3等分した位置において下部本体13の3つの貫通孔13eに夫々圧入され、これら3つの球体21は、収容穴13dよりも内側へ部分的に突出している。一方、図3、図4に示すように、3つの回転規制溝3eも、小径軸部3aの外周部の周方向に3等分した位置において、夫々環状溝3dから上方へ延びるように形成されている。従って、出力ロッド3が小径軸部3aに対して相対的に回転して所定の位置に達すると、3つの球体21が3つの回転規制溝3eに係合するように構成されている。
【0037】
図1、図3、図4に示すように、3つの球体21が夫々環状溝3dに係合している状態では、出力ロッド3は下部本体13の小径筒部13aに対して相対的に回転できるようになり、出力ロッド3の回転動作は許容されるが、出力ロッド3の進退動作は規制される。一方、図5〜図7に示すように、3つの球体21が3つの回転規制溝3eに係合している状態では、出力ロッド3は下部本体13に対して上下方向に相対移動可能となるため、出力ロッド3の進退動作は許容されるが、逆に出力ロッド3の回転動作は規制される。
【0038】
次に、回転規制機構10について説明する。
図1、図3に示すように、回転規制機構10は、ナット部材5の外周部に出力ロッド3の軸心33に平行に形成された第1溝部5dと、この第1溝部5dの上端に連なり第1溝部5dと平行な第2溝部5eと、上部本体12内に固定的に設けられ且つ出力ロッド3の回転動作時には第1溝部5dに係合すると共に出力ロッド3の進退動作時には第2溝部5eに係合する球体19(回転規制部材)とを有する。
【0039】
図1、図3に示すように、ナット部材5の第1溝部5dにクランプ本体2側の球体19が係合している状態では、ナット部材5は出力ロッド3に対して上下に相対移動可能で且つナット部材5のクランプ本体2に対する回転が規制され、出力ロッド3に対するナット部材5の上下方向の相対移動が変換機構8により確実に出力ロッド3の回転動作に変換できるようになる。一方、図8、図9に示すように、ナット部材5の第2溝部5eに球体19が係合している状態においても、ナット部材5のクランプ本体2に対する回転は規制される。さらに、図3、図6、図9に示すように、第1、第2溝部5eを接続する接続溝部5fは、第1溝部5dから第2溝部5eに向かって拡大するテーパ溝に形成されている。
【0040】
ここで、ワークWをクランプする際に、図2のaの方向に出力ロッド3が90度回転すると、前述のロッド動作規制機構9において、出力ロッド3の小径軸部3aに形成された3つの回転規制溝3eが下部本体13の3つの球体21と係合可能な位置に到達する。このとき、回転規制機構10において、クランプ本体2側の球体19が第1溝部5dから第2溝部5eに引き続き係合してナット部材5のクランプ本体2に対する回転が規制された状態が維持される。ところで、図3、図6、図9に示すように、第2溝部5eの溝幅は、第1溝部5dの溝幅よりも大きく形成されているため、回転規制溝3eや第1、第2溝部5d,5eなどの製作誤差が大きい等の原因により、出力ロッド3の回転動作後の状態において、3つの回転規制溝3eの位置が3つの球体21の真上の位置から少しずれている場合でも、回転規制機構10の球体19が第1溝部5dよりも溝幅の大きい第2溝部5eに係合する際に、出力ロッド3とナット部材5が少しだけクランプ本体2に対して回転して、前記のずれを吸収できる。従って、3つの球体21が3つの回転規制溝3eにスムーズに係合できる。
【0041】
逆に、ワークWのクランプ状態を解除する場合には、図5に示すように、出力ロッド3が所定ストローク上方へ進出した後に、3つの球体21が夫々環状溝3dに係合して出力ロッド3の進出動作が規制されて、第2油圧シリンダ7によりナット部材5が出力ロッド3に対して相対的に上方へ駆動されるため、出力ロッド3が図2のbの方向に所定角度逆回転する。このとき、回転規制機構10において、クランプ本体2側の球体19は、ナット部材5の第2溝部5eから第1溝部5dへ引き続き係合することになるが、第1、第2溝部5eを接続する接続溝部5fは、第1溝部5dから第2溝部5eに向かって拡大するテーパ溝に形成されているため、溝幅の大きい第2溝部5eから溝幅の小さい第1溝部5dに球体19が容易に係合できる。
【0042】
次に、クランプ装置1の作用について説明する。
まず、クランプ時におけるクランプ装置1の作用について説明する。図1〜図4に示すクランプ解除状態から、ワークWをクランプするために、第2油圧シリンダ7の油室42から油圧を排出するとともに、図示外の油圧供給装置から第1油圧シリンダ6の油室40に油圧を供給すると、油室40に発生したクランプ力によりナット部材5が下方へ駆動される。このとき、ロッド動作規制機構9において、出力ロッド3の環状溝3dに下部本体13に設けられた3つの球体21が係合しており、出力ロッド3の回転動作は許容されつつ出力ロッド3の進退動作は規制されている。さらに、回転規制機構10においては、ナット部材5の第1溝部5dにクランプ本体2側の球体19が係合してクランプ本体2に対するナット部材5の回転が規制されている。
【0043】
従って、第1油圧シリンダ6のクランプ力により、ナット部材5は出力ロッド3に対して相対的に下方へ駆動される。そして、この出力ロッド3に対するナット部材5の相対移動は、変換機構8により出力ロッド3の回転動作に変換され、出力ロッド3が図2のaの方向に90度回転する。
【0044】
ところで、前述のように出力ロッド3が90度回転すると、図5〜図7に示すように、3つの球体21が3つの回転規制溝3eのほぼ真下に位置し、出力ロッド3の進退動作が許容されることになる。従って、この状態でさらにナット部材5が下方へ移動すると、出力ロッド3もナット部材5と一体的に下方へ退入駆動され、3つの球体21が3つの回転規制溝3eに係合する。
【0045】
このとき、回転規制機構10においては、クランプ本体2側の球体19が、第1溝部5dから第1溝部5dよりも溝幅の大きい第2溝部5eに引き続き係合する。つまり、出力ロッド3の90度回転終了後に、図6において、製作誤差等の原因により、回転規制溝3eと球体21の周方向の位置(位相)が多少ずれていても、球体19が溝幅の大きい第2溝部5eに係合する際に、前記のずれを吸収することができるため、球体21と回転規制溝3eとの間及び球体19と第2溝部5eとの間に大きな摩擦力が生じず、球体21が回転規制溝3eにスムーズに係合し、同時に球体19も第2溝部5eにスムーズに係合する。
【0046】
さらに、第1油圧シリンダ6のクランプ力により出力ロッド3が退入駆動されると、図8に示すように、クランプアーム4に装着されたボルト31の下端がワークWの上端面に当接して、クランプ力がワークWに作用してワークWがクランプされる。
【0047】
次に、クランプ解除時におけるクランプ装置1の作用について説明する。図8のクランプ状態から、第1油圧シリンダ6の油室40から油圧を排出するとともに、第2油圧シリンダ7の油室42に図示外の油圧供給装置から油圧を供給すると、油室42にクランプ解除力が発生する。このとき、ロッド動作規制機構9において、出力ロッド3の3つの回転規制溝3eに3つの球体21が係合しているため、出力ロッド3の進退動作は許容されつつ出力ロッド3の回転動作は規制されている。一方、回転規制機構10においては、ナット部材5の第2溝部5eに球体19が係合している。
【0048】
従って、油室42に発生したクランプ解除力によりナット部材5と出力ロッド3が一体的に上方へ駆動されて、図5に示すように、出力ロッド3が上方へ進出し、ワークWからクランプアーム4のボルト31が離間する。そして、出力ロッド3が所定ストローク進出すると、ロッド動作規制機構9において、3つの球体21が環状溝3dに係合して、出力ロッド3の進出動作が規制されるとともに出力ロッド3の回転動作が許容されることになる。すると、油室42のクランプ解除力によりナット部材5が出力ロッド3に対して相対的に上方へ移動し、この相対移動が変換機構8により出力ロッド3の回転動作に変換されて、出力ロッド3が回転する。
【0049】
このとき、回転規制機構10において、球体19は第2溝部5eからこの第2溝部5eよりも溝幅の狭い第1溝部5dに引き続いて係合して、ナット部材5の回転が規制されることになるが、その際、第1溝部5dと第2溝部5eとの間の接続溝部5fは、第2溝部5eに向かって拡大するテーパ溝に形成されているため、第2溝部5eから第1溝部5dに球体19が容易に係合する。
【0050】
この状態で、図1に示すように、環状ピストン部5bがシリンダ穴16,17の間の段部18と係合するまで、ナット部材5が出力ロッド3に対して相対的に上方へ移動していくと、出力ロッド3は、図2のbの方向に90度回転して、クランプアーム4がワークWから退避した位置まで旋回する。
【0051】
以上説明したクランプ装置1によれば、次のような効果が得られる。
1)回転規制機構10において、第2溝部5eの溝幅が第1溝部5dの溝幅よりも大きく形成されているため、クランプ時において、出力ロッド3が90度回転した後、第1油圧シリンダ6により出力ロッド3とナット部材5とが一体的に下方に駆動されたときに、球体19を第1溝部5dから引き続いて第2溝部5eに容易に係合させることができる。
【0052】
その際に、製作誤差等の原因により、回転規制溝3eと球体21の周方向の位置(位相)が多少ずれていても、第1溝部5dよりも溝幅の大きい第2溝部5eに球体19が係合する際にそのずれを吸収することができるため、球体21と回転規制溝3eとの間及び球体19と第2溝部5eとの間に大きな摩擦が生じず、ワークWに作用するクランプ力が低下することもない。従って、これら第1、第2溝部5d,5eや回転規制溝3eなど、回転規制機構10やロッド動作規制機構9の構成に関する製作公差を緩くしても、クランプ装置1(特に、ロッド動作規制機構9)を正常に作動させることができるため、製作コスト的に有利である。
【0053】
2)第1、第2溝部5eを接続する接続溝部5fが、第1溝部5dから第2溝部5eに向かって拡大するテーパ溝に形成されたので、クランプ解除時において、出力ロッド3が90度回転した後に、溝幅の大きい第2溝部5eから溝幅の小さい第1溝部5dに球体19がスムーズに係合できる。
【0054】
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。
1]変換機構としては、前記のボールネジの原理を利用した構成に限られず、出力ロッド3の外周部に形成された雄ネジ部と、ナット部材5の内周部に形成され前記雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ部とにより、出力ロッド3に対するナット部材5の相対移動を出力ロッド3の回転動作に変換するようにしてもよい。
【0055】
2]出力ロッド3の回転角度は90度に限られるものではなく、ワークWの形状や作業環境等の条件に応じて適当な回転角度を選択できる。
3]第1、第2溝部5d,5eに係合する回転規制部材としては、前記実施形態の球体19の他、キーなどのクランプ本体2の内側に突出して第1、第2溝部5d,5eに係合可能なものであれば種々のものを採用できる。また、前記実施形態とは逆に、第1、第2溝部をクランプ本体2のシリンダ穴16の内周側に形成するとともに、ナット部材5の外周部にこれら第1、第2溝部と係合する回転規制部材を設けてもよい。
【0056】
4]ナット部材5を出力ロッド3の退入方向へ駆動するクランプ駆動手段と、このクランプ解除手段によるクランプ状態を解除するためにナット部材5を出力ロッド3の進出方向へ駆動するクランプ解除手段は、ともに油圧シリンダに限られるものではない。即ち、エアシリンダや、窒素等の圧縮ガスを封入したガススプリング、あるいは、コイルバネや皿バネ等のバネ部材等、種々のものを採用できる。
【0057】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、回転規制機構において、第2溝部の溝幅が第1溝部の溝幅よりも大きく形成されているため、出力ロッドが所定角度回転した後に、クランプ駆動手段により出力ロッドとナット部材とが一体的に出力ロッドの退入方向に駆動されたときに、回転規制部材が第1溝部から引き続いて第2溝部に容易に係合させることができ、回転規制部材と第2溝部との間の摩擦が小さくなるため、ナット部材がクランプ本体に対してスムーズに相対移動できる。
【0058】
また、ロッド動作規制機構や回転規制機構を構成する各構成要素に関する製作誤差が大きい場合に、出力ロッドが所定角度回転した後の位置が、ロッド動作規制機構によりその進退動作が許容される位置から位相が少しずれていても、第2溝部の溝幅が第1溝部の溝幅よりも大きく形成されているので、出力ロッドとナット部材がクランプ本体に対してその位相のずれの分だけ相対的に回転して第2溝部において前記の位相のずれを吸収できる。従って、ロッド動作規制機構や回転規制機構を構成する各構成要素に関する製作公差を緩くしても、ロッド動作規制機構を正常に作動させることができるため、製作コスト的に有利である。
【0059】
請求項2の発明によれば、第1、第2溝部を接続する接続溝部が、第1溝部から第2溝部に向かって拡大するテーパ溝に形成されたので、クランプ解除時に出力ロッドが所定ストローク進出してから所定角度回転する際に、溝幅の大きい第2溝部から溝幅の小さい第1溝部に回転規制部材が引き続いて係合するのがより容易となる。
【0060】
請求項3の発明によれば、回転規制部材は球体からなるので、回転規制部材が第1溝部及び第2溝部に係合している状態では、ナット部材がクランプ本体に対してスムーズに相対移動できるし、さらに、回転規制部材が溝幅の異なる第1溝部と第2溝部との間を移動するのも容易である。
【0061】
請求項4の発明によれば、ロッド動作規制機構は、クランプ本体に設けられた複数の球体と、出力ロッドに設けられた環状溝と、この環状溝から夫々出力ロッドの軸心に平行に形成された複数の回転規制溝を有するので、簡単な構造により、出力ロッドの回転時には出力ロッドの進退動作を規制し且つ出力ロッドの進退時にはその出力ロッドの回転動作を規制することができる。
【0062】
また、前述のように、回転規制機構の第2溝部の溝幅が第1溝部の溝幅よりも大きく形成されているため、出力ロッドが所定角度回転した後に出力ロッドがナット部材と一体的に退入動作を行う際には、複数の球体が複数の回転規制溝に容易に係合して出力ロッドの回転動作を確実に規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るクランプ装置(クランプ解除状態)の縦断面図である。
【図2】クランプ装置の平面図である。
【図3】クランプ解除状態における出力ロッドの下半部とナット部材の右側面図である。
【図4】図3のIV-IV線断面図である。
【図5】出力ロッド90度回転後の図1相当図である。
【図6】出力ロッド90度回転後の図3相当図である。
【図7】図6のVII-VII線断面図である。
【図8】クランプ状態における図1相当図である。
【図9】クランプ状態における図3相当図である。
【符号の説明】
1 クランプ装置
2 クランプ本体
3 出力ロッド
3d 環状溝
3e 回転規制溝
5 ナット部材
5d 第1溝部
5e 第2溝部
5f 接続溝部
6 第1油圧シリンダ
7 第2油圧シリンダ
8 変換機構
9 ロッド動作規制機構
10 回転規制機構
18 段部
19 球体
21 球体

Claims (4)

  1. クランプ本体と、このクランプ本体に進退可能に装着された出力ロッドを有し、クランプ時に出力ロッドを所定角度回転後に退入方向へ駆動し且つクランプ解除時に出力ロッドを進出方向へ復帰駆動後に前記所定角度逆回転させるように構成したクランプ装置において、
    前記クランプ本体内に出力ロッドの進退方向へ相対移動可能に配設され且つ出力ロッドに相対移動可能に外嵌されたナット部材と、
    前記ナット部材を前記退入方向へ駆動可能なクランプ駆動手段、およびこのクランプ駆動手段によるクランプ状態を解除するためにナット部材を進出方向へ駆動可能なクランプ解除駆動手段と、
    前記出力ロッドに対するナット部材の相対移動を出力ロッドの回転動作に変換する変換機構と、
    前記出力ロッドの回転時には出力ロッドの進退動作を規制し且つ出力ロッドの進退時にはその出力ロッドの回転動作を規制するロッド動作規制機構と、
    前記クランプ本体に対するナット部材の回転を規制する回転規制機構とを備え、前記回転規制機構は、
    クランプ本体とナット部材の一方に出力ロッドの軸心と平行に形成された第1溝部と、この第1溝部の前記進出方向側の端部に連なり第1溝部と平行な第2溝部と、クランプ本体とナット部材の他方に固定的に設けられ且つ出力ロッドの回転動作時には第1溝部に係合すると共に出力ロッドの進退動作時には第2溝部に係合する回転規制部材とを有し、
    前記第2溝部の溝幅が第1溝部の溝幅よりも大きく形成された、
    ことを特徴とするクランプ装置。
  2. 前記第1、第2溝部を接続する接続溝部が、第1溝部から第2溝部に向かって拡大するテーパ溝に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のクランプ装置。
  3. 前記回転規制部材は球体からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のクランプ装置。
  4. 前記ロッド動作規制機構は、クランプ本体に固定的に設けられた複数の球体と、前記出力ロッドに設けられ前記複数の球体が夫々係合して出力ロッドの回転動作を許容しつつ出力ロッドの進退動作を規制する環状溝と、この環状溝から夫々出力ロッドの軸心に平行に形成された複数の回転規制溝であって、前記複数の球体が夫々係合して出力ロッドの進退動作を許容しつつ出力ロッドの回転動作を規制する複数の回転規制溝とを有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のクランプ装置。
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