JP3098124U - クランプ装置 - Google Patents

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黒田 一徹
川上 孝幸
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Abstract

【課題】出力ロッドの進退動作の一部を回転動作に変換する際にボールからカム溝に作用する接触面圧を小さくしてカム溝に圧痕が形成されにくくすること。
【解決手段】出力ロッド3の進退動作の一部をクランプ本体2に対する回転動作に変換する変換機構は、クランプ本体2側に保持されたボール30と、出力ロッド3の外周部に形成され前記ボール30が部分的に係合するカム溝31とを有し、カム溝31の断面形状が、ゴシックアーチ状に形成されたので、ボール30がカム溝31の内面に面接触に近い状態で接触することになり、接触面圧が小さくなる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】本考案は、クランプ装置に関し、特に、出力ロッドを所定角度回転させることによりクランプアームを旋回させてからクランプ対象物をクランプするように構成されたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、機械加工に供するワーク等のクランプ対象物を固定するクランプ装置としては、種々の型式のものが提案され、あるいは実用化されている。その中でも、クランプ本体と、このクランプ本体に進退可能に装着された出力ロッドとを有し、出力ロッドを所定角度回転させてこの出力ロッドの先端部に固定されたクランプアームを旋回させてから、クランプアームでクランプ対象物をクランプするように構成したものがある。このようなクランプ装置においては、クランプアームをクランプ対象物から退避した位置とクランプ対象物をクランプする位置との間で旋回させて切換えることができるため、クランプ対象物を所定の固定位置にセットする際などにクランプアームが邪魔にならず、クランプ対象物の取り外しが容易である。
【0003】
ところで、このようなクランプ装置では、出力ロッドを進退動作させると同時に所定角度回転させる必要あるため、出力ロッドの進退動作の一部をクランプ本体に対する回転動作に変換する変換機構が設けられている。この変換機構としては、例えば、米国特許第5820118号公報に記載されたクランプ装置のように、クランプ本体に保持されたボールと、出力ロッドの外周部に形成され前記ボールと係合するカム溝とを備えたものがある。
【0004】
ここで、図6に示すように、出力ロッド101側のカム溝103は、その断面形状が、クランプ本体100側のボール102の半径よりもやや大きい曲率半径を有する1つの円弧や、あるいは、V溝で構成されていることが多いが、その他、前記米国特許公報に記載されたカム溝のように、ボールとカム溝との接触面積を大きくするために、ボールの外周面と略同様の形状の円弧とこの円弧の両端から接線方向へ延びる直線部とで構成したものもある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、図6に示すような、カム溝の断面形状を1つの円弧のみで構成した場合には、ボールがカム溝の内面と点Pの1点で点接触することになる。溝の断面形状をV溝で形成した場合でも、2点で点接触することになる。そのため、クランプ装置の作動時にボールからカム溝に局所的に力が作用してしまうため、クランプアームの旋回動作が繰り返し行われることにより、カム溝にボールの圧痕がついてしまいボールがカム溝をスムーズに転動できなくなったり、出力ロッドのがたつきが大きくなって、クランプ装置が正常に動作しなくなる虞がある。特に、ワーク等をセッティングする際に、誤ってクランプアームが旋回途中にワーク等に干渉してしまった場合に、その衝撃力がボールからカム溝に作用して、カム溝に大きな圧痕が生じることになる。
【0006】
前記公報のカム溝においては、精度良くカム溝を形成することができれば、ボールとカム溝との接触面積が大きくなるため、ボールからカム溝に作用する面圧を下げることができる。しかし、実際上は、ボールの外周面と密着するような円弧とこの円弧から延びる直線部を機械加工により形成することは非常に困難であり、高い加工精度が要求されるため、製作コスト的に不利である。
本考案の目的は、ボールからカム溝に作用する接触面圧を低下させること、カム溝の断面形状を加工が容易で且つ圧痕が形成されにくい形状にすること、等である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のクランプ装置は、クランプ本体と、このクランプ本体に進退可能に装着された出力ロッドと、この出力ロッドの進退動作の一部をクランプ本体に対する回転動作に変換する変換機構とを備えたクランプ装置において、前記変換機構は、出力ロッドとクランプ本体のうちの一方に保持されたボールと、出力ロッドとクランプ本体のうちの他方に形成され前記ボールが部分的に係合するカム溝とを有し、前記カム溝の断面形状が、ゴシックアーチ状に形成されたことを特徴とするものである。
【0008】
このクランプ装置においては、クランプ状態あるいはクランプ解除状態へ移行するために出力ロッドがクランプ本体に対して進退動作を行う際に、その進退動作の一部が変換機構によりクランプ本体に対する回転動作に変換される。そして、その出力ロッドの回転動作に連動して、出力ロッドに設けられてワーク等のクランプ対象物にクランプ力を出力する為のクランプアームも所定角度旋回し、クランプアームが、クランプ対象物から退避した退避位置と、クランプ対象物をクランプするクランプ位置とに亙って切換えられることになる。
【0009】
ところで、変換機構は、出力ロッドとクランプ本体のうちの一方に保持されたボールと、出力ロッドとクランプ本体のうちの他方に形成され前記ボールが部分的に係合するカム溝とを有し、出力ロッドが進退動作を行う際には、ボールが、カム溝に部分的に係合した状態でカム溝に沿って転動するため、出力ロッドの進退動作の一部がクランプ本体に対する回転動作に変換される。
【0010】
ここで、カム溝の断面形状は、ゴシックアーチ状、つまり、カム溝に係合するボールの半径よりも曲率半径の大きい円弧であって、ボールの中心よりもカム溝の外側へずれた位置を中心とする2つの円弧をつなぎ合わせた形状に形成されている。このように、カム溝の断面形状をゴシックアーチ状とすることで、ボールがカム溝に係合した状態では、ボールは前記2つの円弧に夫々接触するため、ボールがカム溝の内面において面接触に近い状態で接触することになる。従って、クランプ対象物をクランプする際などにボールからカム溝に作用する力が分散されて接触面圧が低下するため、カム溝に圧痕がつきにくくなる。尚、このゴシックアーチ状の溝形状は、ボールネジやベアリング等の他の技術分野でも用いられている形状であり、このような断面形状のカム溝を形成することは比較的容易である。
【0011】
請求項2のクランプ装置は、請求項1の考案において、前記変換機構は、クランプ本体側に保持された3つのボールと、出力ロッドの外周部に形成され前記3つのボールが夫々部分的に係合する3本のカム溝とを有することを特徴とするものである。従って、出力ロッドが進退動作を行う際には、クランプ本体側の3つのボールが、出力ロッド側の3本のカム溝に部分的に係合しながら相対的に転動して、出力ロッドの進退動作の一部がクランプ本体に対する回転動作に変換される。
【0012】
【考案の実施の形態】本考案の実施の形態について説明する。本実施形態は、機械加工に供するワークをクランプするクランプ装置に本考案を適用した一例である。
図1〜図3に示すように、クランプ装置1は、クランプ本体2と、このクランプ本体2に進退可能に装着された出力ロッド3と、この出力ロッド3の先端部に連結されワークWにクランプ力を出力するクランプアーム4と、出力ロッド3を退入側へ駆動するクランプ用の油圧シリンダ5と、出力ロッド3を進出側へ駆動するクランプ解除用の油圧シリンダ6と、出力ロッド3の進退動作の一部をクランプ本体2に対する回転動作に変換する変換機構7とを備えている。
【0013】
まず、クランプ本体2について説明する。
クランプ本体2は、その下半部がベース10の収容穴に収容された状態で、複数のボルトによりベース10に固定されている。クランプ本体2の内部には、出力ロッド3のロッド部3aが挿通されるロッド挿通孔11と、2つのシリンダ穴12,13とが上から順に直列的に形成されている。ロッド挿通孔11の上端付近部には、切削屑等の異物がクランプ本体2内に侵入するのを防ぐダストシール14が装着されている。クランプ本体2の下端部には、シリンダ穴13を下方から塞ぐキャップ部材15が装着されている。
【0014】
次に、出力ロッド3について説明する。
出力ロッド3は、上側2/3部分のロッド部3aと、このロッド部3aの下端に連なりロッド部3aよりもやや大径の筒部3bと、筒部3bの下端に連なる環状のピストン部3cとを一体形成したものである。ロッド部3aはロッド挿通孔11に摺動自在に挿通されており、ロッド部3aとロッド挿通孔11との間にはシール部材16が装着されている。ロッド部3aの上端部にはクランプアーム4が装着されナット17で固定されている。筒部3bは、シリンダ穴12に摺動自在に内嵌され、一方、ピストン部3cは、シリンダ穴13に摺動自在に内嵌されている。
【0015】
クランプアーム4は、出力ロッド3の回転動作に連動して旋回し、出力ロッド3の退入動作の際にワークWに当接してワークWをクランプする。図2に示すように、クランプアーム4の先端部の下面部には、クランプ状態でワークWに当接してワークWにクランプ力を出力する出力部4aが設けられている。
【0016】
次に、油圧シリンダ5,6について説明する。
出力ロッド3を下方へ駆動するクランプ用の油圧シリンダ5は、シリンダ穴12,13と、出力ロッド3のピストン部3cと、ピストン部3cの上側に形成された油室20とを備えている。そして、油室20は、クランプ本体2に形成された油圧ポート21と接続されており、図示外の油圧供給源から油圧ポート21を介して油室20に油圧が供給されると、油室20に出力ロッド3を下方へ駆動するクランプ力が発生する。
【0017】
一方、出力ロッド3を上方へ駆動するクランプ解除用の油圧シリンダ6は、シリンダ穴13と、出力ロッド3のピストン部3cと、筒部3bの内側及びピストン部3cの下側に形成された油室22とを備えている。そして、油室22には、クランプ本体2に形成された油圧ポート23が接続されており、図示外の油圧供給源から油圧ポート23を介して油室22に油圧が供給されると、油室22に出力ロッド3を上方へ駆動するクランプ解除力が発生する。
【0018】
次に、変換機構7について説明する。
変換機構7は、クランプアーム4を水平面内で旋回させるために、出力ロッド3の進退動作の一部をクランプ本体2に対する回転動作に変換するものであり、この変換機構7は、クランプ本体2の保持溝2aに保持された3つのボール30と、出力ロッド3の外周部に形成され前記3つのボール30が夫々部分的に係合する3本のカム溝31とを有する。
【0019】
図1、図2に示すように、3つのボール30は、シリンダ穴12の、シリンダ穴13との境界の段部よりもやや上の位置に形成された保持溝2aにおいて、その位置が変わらないように保持されている。さらに、図4に示すように、3つのボール30は、シリンダ穴12の周方向3等分位置に夫々配設されている。
図1〜図4に示すように、3本のカム溝31は、出力ロッド3の筒部3bの外周部において、周方向3等分位置に夫々形成されている。図3に示すように、各カム溝31は、筒部3bの上端の外周部から上下に延びる縦溝31aと、この縦溝31aの下端から図3における右下の方向へ90度の螺旋状に筒部3bの下端まで延びる螺旋溝31bとを有する。
【0020】
図1のクランプ解除状態においては、クランプ本体2側に保持された3つのボール30が、夫々対応する3本のカム溝31の螺旋溝31bの下端部に部分的に係合した状態である。この状態から、油圧シリンダ5により出力ロッド3が下方へ駆動されると、ボール30が出力ロッド3に対してその周りを螺旋溝31bに沿って転動することになる。その際、ボール30はクランプ本体2の保持溝2aに保持されていることから、出力ロッド3の退入動作の一部がクランプ本体2に対する回転動作に変換されて、出力ロッド3がクランプ本体2に対して平面視で時計回りの方向に回転しつつ退入する。
【0021】
そして、出力ロッド3が90度回転してボール30が螺旋溝31bの上端の位置に到達すると、出力ロッド3の回転動作が完了してボール30は縦溝31aに続いて係合し、出力ロッド3は、縦溝31aに係合したボール30により上下方向にガイドされて、図2に示すように、クランプアーム4の出力部4aがワークWに当接するまで直線的に下方へ退入する。
【0022】
一方、図2のクランプ状態から、逆に油圧シリンダ6により出力ロッド3が上方へ駆動されると、まず、出力ロッド3が、縦溝31aに係合したボール30により上下方向にガイドされて直線的に進出する。そして、ボール30が縦溝31aの下端の位置に到達すると、ボール30が続いて螺旋溝31bに係合して螺旋溝31bに沿って転動するため、出力ロッド3の進出動作の一部がクランプ本体2に対する回転動作に変換されて、図1に示すように、出力ロッド3がクランプ本体2に対して平面視で反時計回りの方向に90度回転しつつ上方へ進出する。
【0023】
ところで、図5に示すように、カム溝31の断面形状はゴシックアーチ状に形成されている。即ち、カム溝31の断面形状は、カム溝31に係合するボール30の中心Oに対して、カム溝31と反対側へ少しずれた点O、Oを夫々中心とし、ボール30の半径rよりも大きな曲率半径Rを有する、図5における左右2つの円弧40,41を合わせた形状になっている。そして、カム溝31の断面形状がこのようなゴシックアーチ状に形成されているために、ボール30は2つの円弧40,41に対して夫々2つの点P,Pにおいてカム溝31に接触することになる。
【0024】
前述のように、出力ロッド3が進退動作を行う際には、3つのボール30が対応する3本のカム溝31に夫々部分的に係合しているが、そのときに、カム溝31には、ボール30を介して油圧シリンダ5,6の駆動力が作用する。しかし、常に、ボール30はカム溝31に対して2点P,Pにおいて、面接触に近い状態で、ボール30を介してカム溝31に作用する力が分散され、接触面圧が低下するため、カム溝31の内面に圧痕がつきにくくなる。
【0025】
以上説明したクランプ装置1の作用及び効果について説明する。
図1のクランプ解除状態から、クランプ用の油圧シリンダ5の油室20に油圧を供給すると、油室20に発生したクランプ力によりピストン部3cが下方へ駆動される。このとき、まず、ボール30が出力ロッド3に対してその周りを螺旋溝31bに沿って転動することになるが、その際に、ボール30はクランプ本体2の保持溝2aに保持されていることから、出力ロッド3の退入動作の一部がクランプ本体2に対する回転動作に変換されて、出力ロッド3がクランプ本体2に対して回転しつつ下方へ退入する。この出力ロッド3の回転に連動して、クランプアーム4も平面視で時計回りの方向に90度旋回して、クランプアーム4の出力部4aがワークWの上側に位置する。
【0026】
次に、ボール30が螺旋溝31bの上端の位置に到達すると、出力ロッド3の回転動作が完了して、ボール30は続いて縦溝31aに係合するため、出力ロッド3は、縦溝31aに係合したボール30によりガイドされて直線的に退入する。そして、クランプアーム4の出力部4aがワークWに当接して、出力部4aからクランプ力がワークWに出力されてワークWがクランプされる。
【0027】
一方、図2のクランプ状態から、クランプ解除用の油圧シリンダ6の油室22に油圧を供給すると、油室22に発生したクランプ解除力によりピストン部3cが上方へ駆動される。このとき、出力ロッド3が、縦溝31aに係合したボール30によりガイドされて直線的に進出し、クランプアーム4の出力部4aがワークWから離隔する。さらに、ボール30が縦溝31aの下端の位置に到達すると、ボール30が続いて螺旋溝31bに係合して螺旋溝31bに沿って転動するため、出力ロッド3がクランプ本体2に対して回転しつつ下方へ退入する。この出力ロッド3の回転に連動してクランプアーム4も平面視で反時計回りの方向にワークWから退避した退避位置まで90度旋回し、図1に示すクランプ解除状態となる。
【0028】
ここで、前述のようにクランプ装置1の作動時には、カム溝31には、ボール30を介して油圧シリンダ5,6の駆動力が作用する。しかし、図5に示すように、カム溝31の断面形状はゴシックアーチ状に形成されているため、ボール30はカム溝31の内面に2点P,P近傍で面接触に近い状態で接触する。従って、カム溝31に局所的に大きな力が作用するのを防止でき、カム溝31に圧痕がつきにくくなる。
【0029】
尚、ボール30を出力ロッド3側に保持するとともに、カム溝31をクランプ本体2側に形成してもよい。また、ボール30及びカム溝31の数は、前記実施形態の3つに限るものではなく、使用条件等に応じて適当な個数にすることができる。さらに、出力ロッド3をクランプ側もしくはクランプ解除側へ駆動する駆動手段としては、前記実施形態の油圧シリンダ5,6の他、皿バネ、コイルバネ等のバネ部材や、高圧の窒素ガス等を封入したガススプリング等を用いることもできる。
【0030】
【考案の効果】請求項1の考案によれば、出力ロッドの進退動作の一部をクランプ本体に対する回転動作に変換する変換機構は、出力ロッドとクランプ本体のうちの一方に保持されたボールと、出力ロッドとクランプ本体のうちの他方に形成され前記ボールが部分的に係合するカム溝とを有し、このカム溝の断面形状がゴシックアーチ状に形成されたので、ボールがカム溝に係合した状態では、ボールはカム溝の内面に面接触に近い状態で接触し、クランプ装置の作動時にボールからカム溝に作用する力が分散されて接触面圧が小さくなるため、カム溝に圧痕がつきにくくなる。また、ゴシックアーチ状の溝形状は比較的容易に形成できるため、製作コスト的にも有利である。
【0031】
請求項2の考案によれば、変換機構は、クランプ本体側に保持された3つのボールと、出力ロッドの外周部に形成され前記3つのボールが夫々部分的に係合する3本のカム溝とを有するので、出力ロッドが進退動作を行う際に、クランプ本体側の3つのボールが、出力ロッド側の3本のカム溝に部分的に係合しながらカム溝に沿って転動して、出力ロッドの進退動作の一部が確実にクランプ本体に対する回転動作に変換されるし、進退動作時の出力ロッドのがたつきを極力抑えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態に係るクランプ装置(クランプ解除状態)の縦断面図である。
【図2】クランプ装置(クランプ状態)の縦断面図である。
【図3】出力ロッドの斜視図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】従来のクランプ装置におけるカム溝近傍の拡大断面図である。
【符号の説明】
W    ワーク
1    クランプ装置
2    クランプ本体
3    出力ロッド
7    変換機構
30  ボール
31  カム溝

Claims (2)

  1. クランプ本体と、このクランプ本体に進退可能に装着された出力ロッドと、この出力ロッドの進退動作の一部をクランプ本体に対する回転動作に変換する変換機構とを備えたクランプ装置において、
    前記変換機構は、
    出力ロッドとクランプ本体のうちの一方に保持されたボールと、出力ロッドとクランプ本体のうちの他方に形成され前記ボールが部分的に係合するカム溝とを有し、
    前記カム溝の断面形状が、ゴシックアーチ状に形成されたことを特徴とするクランプ装置。
  2. 前記変換機構は、クランプ本体側に保持された3つのボールと、出力ロッドの外周部に形成され前記3つのボールが夫々部分的に係合する3本のカム溝とを有することを特徴とする請求項1に記載のクランプ装置。
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