JP2008105108A - クランプ装置 - Google Patents

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和秀 岩田
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仁 馬渕
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Abstract

【課題】 押圧体を、解除位置と待機位置との間を速やかに回動させることができ、かつ、コンパクト化することが可能となる、クランプ装置を提供する。
【解決手段】 クランプ装置3は、雌ねじ部8aを有する基体4と、ワーク2を押圧する押圧体5と、雄ねじ部9aを有する回動体6と、弾性部材7とを備える。前記雌ねじ部8aと雄ねじ部9aとの螺合の軸心10は、押圧体5がワーク2を押圧する押圧位置とその押圧を解除する解除位置とを繋ぐ方向を向く。弾性部材7は、押圧体5と回動体6との間に設けられる。そこで、回動体6の回動に対して、押圧体5が、回動することなく、押圧位置と解除位置との間を移動するように、基体4には、案内溝15aが設けられ、押圧体5には、案内溝15aに係合する突部16aが設けられる。さらに、基体4には、押圧体5が、解除位置と待機位置との間を回動可能となるよう、突部16aを逃がす逃がし溝17aが形成される。
【選択図】 図6

Description

この発明は、ワーク等の被固定物を取付具ベースとかマシンテーブル等の固定ベースに固定するためのクランプ装置に関する。
従来、例えば、被固定物としてのワークを固定ベースに固定するための装置として、図10に示されるクランプ装置があった(例えば、特許文献1参照)。このクランプ装置は、土台ブロック31と、センタ軸32と、押圧体としてのアームブロック33と、連結部材34と、操作ブロック35とから構成されていた。ここで、センタ軸32は、土台ブロック31に固定されていた。そして、このセンタ軸32には、キー溝32aと雄ねじ部32bとが設けられていた。そこで、キー溝32aには、アームブロック33に固定されたキー33aが係合し、雄ねじ部32bには、操作ブロック35の雌ねじ部35aが螺合した。また、連結部材34は、操作ブロック35の凹状外周溝35bに係合し、アームブロック33にボルト接合された。こうして、前記雄ねじ部32bと雌ねじ部35aとのねじ機構により、操作ブロック35は、前記雄ねじ部32bと雌ねじ部35aとの螺合の軸心方向(上下方向)に進むように回動した。そして、アームブロック33は、キー33aがキー溝32aの直線部32cに案内されると、ワークと対面したまま、ワークを押圧する押圧位置と、ワークから離れる解除位置との間を、上下動した。また、アームブロック33は、キー33aがキー溝32aの傾斜部32dに案内されると、前記解除位置と、ワークと対面しない待機位置との間を、斜めに回動することとなった。
特開2004−9171
ところで、前記従来のクランプ装置にあっては、押圧体としてのアームブロック33は、ねじ機構により上下動するため、押圧位置と解除位置との間のストロークを大きくすることが可能であり、そのストロークを自由に設定することができた。その一方、アームブロック33を、解除位置と待機位置との間を回動させる際に、キー33aがキー溝32aの傾斜部32dに案内されるため、操作ブロック35の回動に対して、アームブロック33がゆっくりと回動することとなった。このため、アームブロック33を、解除位置とか待機位置に、速やかに回動させることができなかった。また、アームブロック33が、解除位置と待機位置との間をゆっくりと回動することから、その間に操作ブロック35の回動が進み、アームブロック33は、上下方向に大きく移動することとなった。このことから、クランプ装置の高さが高くなり、このクランプ装置をコンパクト化することが困難であった。
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ねじ機構を備えるクランプ装置において、押圧体を、解除位置と待機位置との間を速やかに回動させることができ、かつ、コンパクト化することが可能となる、クランプ装置を提供することにある。
この発明に係るクランプ装置は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係るクランプ装置は、被固定物を固定ベースに固定するためのクランプ装置であって、基体と、前記被固定物を押圧するようにして固定する押圧体と、回動体と、弾性部材とを備える。ここで、前記基体または前記固定ベースには第1ねじ部が設けられる。前記押圧体は、押圧体本体と、その押圧体本体から延設されて前記被固定物を押圧する押圧部とを有する。前記回動体は、前記第1ねじ部に螺合する第2ねじ部を有する。これら第1ねじ部と第2ねじ部との螺合の軸心は、前記押圧部が前記被固定物と対面した状態で、前記押圧体が前記被固定物の押圧を解除する解除位置から前記被固定物を押圧する押圧位置に進む方向を向く第1方向と、前記押圧体が前記押圧位置から前記解除位置に進む方向を向く第2方向とに延びる。そして、前記回動体は、前記第1ねじ部に対して、前記第1方向側に進むように回動する前進回動方向と、前記第2方向側に進むように回動する後退回動方向とに、回動可能である。また、前記弾性部材は、前記押圧体と前記回動体との、前記軸心の方向の相対的な移動を阻止して、前記押圧体と前記回動体とが、相対的に、前記軸心の回りに回動可能となるとともに、前記押圧体が、前記回動体の回動につられて前記回動体と一体となって回動可能ともなるよう、前記押圧体を弾性的に付勢する。そこで、前記回動体の回動に対して、前記押圧体が、回動することなく、前記軸心の方向に沿って前記押圧位置と前記解除位置との間を移動するように、前記押圧体と前記基体とのいずれか一方には、案内部が設けられ、いずれか他方には、前記案内部により相対的に前記軸心の方向に案内される被案内部が設けられる。さらに、前記押圧体と前記基体との間には、前記押圧体が、前記解除位置と、その解除位置に対して前記後退回動方向の側にある待機位置との間を、回動可能となるよう、前記被案内部を逃がす逃がし空間が形成される。この逃がし空間は、前記押圧体が、前記解除位置と前記待機位置との間の少なくとも中間回動位置にて、前記回動体と一体となって回動するよう、前記被案内部との干渉を避けるように設けられる。また、この逃がし空間には、前記待機位置から前記解除位置側に向かって回動して前記解除位置側に位置する前記押圧体に対して、前記被案内部を前記案内部に導く、誘導面が設けられる。
このクランプ装置は、押圧体が、第1ねじ部と第2ねじ部とのねじ機構により、前記第1方向とか第2方向に移動するため、回動体の回動する回数に応じて、押圧位置と解除位置との間のストロークを大きくすることが可能であり、そのストロークを自由に設定することができる。このクランプ装置を用いて、被固定物を固定ベースに固定する場合には、クランプ装置の押圧体を待機位置に位置させ、被固定物を固定ベースの固定位置に配置する。その後、回動体を、その回動体が前記第1方向側に進むように回動する前進回動方向に、回動させる。こうすることで、押圧体は、回動体の回動につられて、待機位置から、被固定物と対面する解除位置まで回動する。このとき、被案内部は、相対的に逃がし空間を移動し、押圧体は、待機位置と解除位置との間の少なくとも中間回動位置にて、回動体と一体となって回動する。そして、押圧体が解除位置に近づくと、逃がし空間に設けられた誘導面が、被案内部を案内部に導き、押圧体は、解除位置に達する。さらに、回動体を前進回動方向に回動させると、被案内部が案内部に案内されて、押圧体は、被固定物に近づくように、前記第1方向に移動する。こうして、押圧体は、解除位置から押圧位置に移動して、被固定物を押圧し、その被固定物は、固定ベースに固定される。
反対に、被固定物を固定ベースから取り外す場合には、回動体を、その回動体が前記第2方向側に進むように回動する後退回動方向に、回動させる。こうすることで、被案内部が案内部に案内されて、押圧体は、被固定物から離れるように、前記第2方向に移動する。つまり、押圧体は、押圧位置から解除位置に移動する。さらに、回動体を後退回動方向に回動させると、被案内部が案内部から外れて、押圧体は、回動体の回動につれられ、解除位置から待機位置まで回動する。このとき、被案内部は、相対的に逃がし空間を移動し、押圧体は、解除位置と待機位置との間の少なくとも中間回動位置にて、回動体と一体となって回動する。
このように、このクランプ装置によると、押圧体は、解除位置と待機位置との間の少なくとも中間回動位置にて、回動体と一体となって回動するため、この押圧体は、待機位置から解除位置に速やかに回動するとともに、解除位置から待機位置に速やかに回動する。また、このように、押圧体が、解除位置と待機位置との間の少なくとも中間回動位置にて、回動体と一体となって回動することから、この間において、押圧体は、前記第1方向とか第2方向の移動、つまり前記軸心の方向の移動が小さくなる。このため、このクランプ装置の高さを低く抑えることができる。
また、請求項2に記載の発明に係るクランプ装置のように、請求項1に記載のクランプ装置において、前記誘導面は、前記待機位置から前記解除位置側に向かって回動する前記押圧体が、回動しながら前記第1方向に移動するように、前記軸心の方向に対して傾斜する傾斜誘導面を有してもよい。これにより、待機位置から解除位置側に向かって回動する押圧体が、解除位置に近づいたとき、被案内部は、傾斜誘導面に沿って案内部に導かれる。このため、押圧体を、待機位置から解除位置側への回動から、前記第1方向への移動へと、円滑に移行させることができる。
また、請求項3に記載の発明に係るクランプ装置のように、請求項2に記載のクランプ装置において、前記傾斜誘導面は、前記押圧体が前記解除位置に近づくにつれて、前記軸心の方向との角度が小さくなるように、湾曲して形成されてもよい。これにより、押圧体は、待機位置から解除位置側への回動から、徐々に方向を変えて、前記第1方向への移動へと移行するため、この移行を一層円滑に行なうことができる。
また、請求項4に記載の発明に係るクランプ装置のように、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のクランプ装置において、前記逃がし空間には、前記押圧体が前記解除位置から前記待機位置側に向かって回動してその待機位置側に位置するとき、前記被案内部の相対的な回動を制限するように、前記被案内部が当接する当接面が設けられてもよい。
また、請求項5に記載の発明に係るクランプ装置のように、請求項4に記載のクランプ装置において、前記当接面は、前記解除位置から前記待機位置側に向かって回動する前記押圧体が、回動しながら前記第2方向に移動するように、前記軸心の方向に対して傾斜する傾斜当接面を有してもよい。こうして、解除位置から待機位置側に向かって回動する押圧体が、待機位置に近づいたとき、被案内部が傾斜当接面に案内されて、押圧体は、回動しながら前記第2方向に移動するため、被案内部と当接面との衝突を緩和することができる。
また、請求項6に記載の発明に係るクランプ装置のように、請求項5に記載のクランプ装置において、前記傾斜当接面は、前記押圧体が前記待機位置に近づくにつれて、前記軸心の方向との角度が小さくなるように、湾曲して形成されてもよい。これにより、押圧体は、解除位置から待機位置側への回動から、徐々に方向を変えて、前記第2方向への移動へと移行するため、被案内部と当接面との衝突を一層緩和することができる。
また、請求項7に記載の発明に係るクランプ装置のように、請求項4ないし6のいずれか1項に記載のクランプ装置において、前記当接面には、前記被案内部との当たりを和らげるクッション材が設けられてもよい。
また、請求項8に記載の発明に係るクランプ装置のように、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のクランプ装置において、前記案内部は、案内溝からなるとともに、前記被案内部は、前記案内溝に係合する突部からなり、前記逃がし空間は、前記押圧体と前記基体との前記一方に設けられた逃がし溝からなり、また、前記誘導面は、前記逃がし溝の側面において、前記案内溝の側面に繋がるように設けられてもよい。
また、請求項9に記載の発明に係るクランプ装置のように、請求項1ないし8のいずれか1項に記載のクランプ装置において、前記回動体と前記基体とには、前記解除位置から前記待機位置に向かう前記押圧体が前記待機位置を越えるのを阻止するように、互いに当接する第1の阻止部が設けられてもよい。
また、請求項10に記載の発明に係るクランプ装置のように、請求項9に記載のクランプ装置において、前記第1の阻止部には、互いの当接を和らげるクッション材が設けられてもよい。
また、請求項11に記載の発明に係るクランプ装置のように、請求項1ないし10のいずれか1項に記載のクランプ装置において、前記押圧体と前記基体とには、前記押圧体が前記押圧位置を越えて前記第1方向に進むのを阻止するように、互いに当接する第2の阻止部が設けられてもよい。
また、請求項12に記載の発明に係るクランプ装置のように、請求項11に記載のクランプ装置において、前記第2の阻止部には、互いの当接を和らげるクッション材が設けられてもよい。
また、請求項13に記載の発明に係るクランプ装置のように、請求項1ないし12のいずれか1項に記載のクランプ装置において、前記弾性部材は、前記押圧体と前記回動体との間に設けられて、前記押圧体を弾性的に付勢してもよい。
この発明に係るクランプ装置によれば、ねじ機構を備えるクランプ装置において、押圧体を、解除位置と待機位置との間の少なくとも中間回動位置にて、回動体と一体となって回動させることで、この押圧体を、解除位置と待機位置との間を速やかに回動させることができ、しかも、クランプ装置の高さを低く抑えることができ、このクランプ装置をコンパクト化することが可能となる。
以下、この発明に係るクランプ装置を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図9は、本発明の一実施の形態を示す。図中符号1は、例えば、マシニングセンタ等の工作機械のパレットとかテーブルに取り付けられる取付具ベース等の固定ベースである。2は、例えば加工の対象となる、被固定物としてのワークである。3は、前記ワーク2を前記固定ベース1に固定するためのクランプ装置である。
このクランプ装置3は、前記固定ベース1に、例えば固定ボルト27等のねじ部材(図4参照)を用いて、着脱可能に取付固定される基体4と、前記ワーク2を押圧するようにして固定する押圧体5と、回動体6と、弾性部材7とを備える。ここにおいて、基体4または固定ベース1(図示実施の形態においては基体4)には、第1ねじ部8としての雌ねじ部8aが設けられている。押圧体5は、押圧体本体5aと、その押圧体本体5aから延設されてワーク2を押圧する押圧部5bとを有する。回動体6は、前記雌ねじ部8aに螺合する第2ねじ部9としての雄ねじ部9aを有する。そこで、これら雌ねじ部8aと雄ねじ部9aとの螺合の軸心10は、押圧体5の押圧部5bがワーク2と対面した状態で、押圧体5がワーク2の押圧を解除する解除位置(図5、図6参照)からワーク2を押圧する押圧位置(図5、図7参照)に進む方向を向く第1方向11と、押圧体5が前記押圧位置から前記解除位置に進む方向を向く第2方向12とに延びている。そして、回動体6は、前記雌ねじ部8aに対して、前記第1方向11側に進むように回動する前進回動方向13と、前記第2方向12側に進むように回動する後退回動方向14とに、回動可能である。
弾性部材7は、押圧体5と回動体6との、前記軸心10の方向の相対的な移動を阻止して、押圧体5と回動体6とが、相対的に、前記軸心10の回りに回動可能となるとともに、押圧体5が、回動体6の回動につられてその回動体6と一体となって回動可能ともなるよう、押圧体5を弾性的に付勢する。そこで、回動体6の回動に対して、押圧体5が、回動することなく、前記軸心10の方向に沿って前記押圧位置と前記解除位置との間を移動するように、押圧体5と基体4とのいずれか一方(図示実施の形態においては、基体4)には、案内部15が設けられ、いずれか他方(図示実施の形態においては、押圧体5)には、案内部15により相対的に前記軸心10の方向に案内される被案内部16が設けられる(図6〜図9参照)。さらに、押圧体5と基体4との間には、押圧体5が、解除位置と、その解除位置に対して前記後退回動方向14の側にある待機位置(図3、図4参照)との間を、回動可能となるよう、被案内部16を逃がす逃がし空間17が形成される(図4、図8、図9参照)。この逃がし空間17は、押圧体5が、解除位置と待機位置との間の少なくとも中間回動位置(つまり、解除位置付近と待機位置付近とを除いた回動位置)にて、回動体6と一体となって回動するよう、被案内部16との干渉を避けるように設けられる。ここで、「被案内部16との干渉を避けるように設けられる」とは、被案内部16が抵抗なく移動できるように、逃がし空間17が設けられることを意味する。また、この逃がし空間17には、待機位置から解除位置側に向かって回動して解除位置側に位置する押圧体5に対して、被案内部16を案内部15に導く、誘導面18が設けられている(図8参照)。
詳細には、前記案内部15は、案内溝15aからなるとともに、前記被案内部16は、案内溝15aに係合する突部16aからなる。また、前記逃がし空間17は、押圧体5と基体4との前記一方(図示実施の形態においては、基体4)に設けられた逃がし溝17aからなる。そして、前記誘導面18は、逃がし溝17aの側面において、案内溝15aの側面に繋がるように設けられる。
また、回動体6と基体4とには、解除位置から待機位置に向かう押圧体5が待機位置を越えるのを阻止するように、互いに当接する第1の阻止部19が設けられている(図4参照)。そして、この第1の阻止部19には、互いの当接を和らげる第1のクッション材19aが設けられる。また、押圧体5と基体4とには、押圧体5が押圧位置を越えて前記第1方向11に進むのを阻止するように、互いに当接する第2の阻止部20が設けられている。そして、この第2の阻止部20には、互いの当接を和らげる第2のクッション材20aが設けられる。
具体的には、基体4は、板状の基底部4aと、その基底部4aの中央部分から垂直に突設された、前記軸心10と同心の円柱形状の柱状部4bとからなる。ここで、基底部4aには、固定ベース1に取付固定するための、固定ボルト27挿入用の取付孔4c、4cが明けられている。
柱状部4bの外周面には、突部16aを案内する案内溝15aが、前記軸心10の方向に延びるように形成され、突部16aを逃がす逃がし溝17aが、案内溝15aの上部に連通するともに、反時計回り方向に延びるように形成されている(図8、図9参照)。そして、図8に示すように、突部16aを案内溝15aに導く誘導面18は、待機位置から解除位置側に向かって回動する押圧体5が、回動しながら前記第1方向11(図示実施の形態においては、下方向)に移動するように、前記軸心10の方向に対して傾斜する傾斜誘導面18aを有している。そして、この傾斜誘導面18aは、押圧体5が解除位置に近づくにつれて、突部16aと当接する面が、前記軸心10の方向との角度が小さくなるように、湾曲して形成されている。詳細には、傾斜誘導面18aは、円弧状に形成されている。そして、誘導面18は、この傾斜誘導面18aと、前記軸心10の方向に延びて傾斜誘導面18aと案内溝15aの側面とを繋ぐ直状誘導面18bとからなっている。
さらに、逃がし溝17aには、図9に示すように、押圧体5が解除位置から待機位置側に向かって回動してその待機位置側に位置するとき、前記突部16aの相対的な回動を制限するように、その突部16aが当接する当接面21が設けられている。この当接面21は、解除位置から待機位置側に向かって回動する押圧体5が、回動しながら前記第2方向12(図示実施の形態においては、上方向)に移動するように、前記軸心10の方向に対して傾斜する傾斜当接面21aを有する。そして、この傾斜当接面21aは、押圧体5が待機位置に近づくにつれて、突部16aと当接する面が、前記軸心10の方向との角度が小さくなるように、湾曲して形成されている。詳細には、傾斜当接面21aは、円弧状に形成されている。そして、当接面21には、傾斜当接面21aの終端位置に、突部16aとの当たりを和らげるウレタン樹脂等からなるクッション材21bが設けられている。
また、基体4には、柱状部4bと基底部4aとを貫通するようにして、前記雌ねじ部8aを有する通孔4dが明けられている。詳細には、この通孔4dは、先端側の雌ねじ部8aと、基底部4a側の、雌ねじ部8aよりも径大な開口孔4eとを備える。そして、通孔4dは、雌ねじ部8aの下端および上端に、リング状の溝4f、4gを有しており、それら溝4f、4gには、ウレタン樹脂等からなるリング状の前記第1および第2のクッション材19a、20aが挿入されている。
押圧体5は、前述したように、押圧体本体5aと押圧部5bとからなるが、この押圧体5は、押圧体本体5a側で、上下に分割された、第1部材501と第2部材502とからなる。第1部材501は、押圧体本体5a側の、前記軸心10と同心の筒部5cと、その筒部5cから延設された前記押圧部5bとからなる。筒部5cにおける筒孔は、前記軸心10と同心であって、上側の第1孔5dと、下側の、第1孔5dよりも径大な第2孔5eとからなっている。また、第2部材502は、前記軸心10と同心となる筒状に形成されて、押圧体本体5aの大半を占めている。この第2部材502における筒孔は、前記軸心10と同心であって、上側の、前記第1孔5dよりも径大な第3孔5fと、中間の、第3孔5fよりも径小な第4孔5gと、下側の、第4孔5gよりも径大な第5孔5hとからなる。
これら第1部材501と第2部材502とは、第1部材501の第2孔5eに第2部材502の上部が嵌められて、ボルト5i、5iによって結合されている。この押圧体5は、その第5孔5hに、基体4の柱状部4bが嵌合して、その基体4に対して、前記軸心10の回りに回動可能となっている。そして、押圧体5には、第5孔5hの周面から突出して、基体4の案内溝15aとか逃がし溝17aに進入するように、前記突部16aが設けられる。図示実施の形態においては、突部16aは、ピン22の先端部分からなり、このピン22は、第2部材502(押圧体本体5a)の周壁に、止めねじ23により、固定されている。そして、押圧体5における第5孔5hの頂部5jと、基体4における柱状部4bの上端部4h(詳細には、第2のクッション材20a)とで、前記第2の阻止部20が構成される。ところで、前記突部16aと、基体4における案内溝15aおよび逃がし溝17aとは、前記軸心10の回りに180°隔てて、一対設けられている。このように、突部16aと、案内溝15aおよび逃がし溝17aとを、対称位置に一対設けることで、押圧体5の動きを安定させることができる。
回動体6は、前記軸心10と同心となる棒状に形成された回動体本体6aと、ストッパー6bと、操作部材6cとからなる。回動体本体6aは、その中間位置に、鍔部6dを有し、その鍔部6dの下方に、前記雄ねじ部9aが形成されている。この回動体本体6aは、押圧体5の第1孔5d、第3孔5fおよび第4孔5gを貫通し、その雄ねじ部9aが、基体4の雌ねじ部8aに螺合する。ここで、鍔部6dは、押圧体5の第3孔5fに嵌まり、上下を、第2孔5eの頂部5kと、第3孔5fの底部5mとに挟まれる。
回動体本体6aの下端部は、基体4の開口孔4e内に進入していおり、その下端部に、前記ストッパー6bが取り付けられる。このストッパー6bは、筒状のストッパー本体6eと、ワッシャ6fとからなる。そこで、ワッシャ6fが雄ねじ部9aに嵌められ、その下からストッパー本体6eが雄ねじ部9aにねじ込まれて止めねじ6g、6gにより固定される。そして、ストッパー6bと、基体4における開口孔4eの頂部4i(詳細には、第1のクッション材19a)とで、前記第1の阻止部19が構成されている。
また、操作部材6cは、工具が掛けられるように、例えば略六角柱形状に形成されている(図1、図2参照)。この操作部材6cは、回動体本体6aの上端部に嵌められて、Eリング等の止め輪6hにより抜止めされ、回動体本体6aと一体化される。そこで、この操作部材6cを回動操作することで、回動体本体6a、ひいては回動体6が、回動することとなる。この回動体6の回動に当たっては、手動工具を用いたり、ハンドタイプのインパクトレンチとかナットランナー(電動、エアー等のトルクレンチ)等を用いたり、インパクトレンチとかナットランナー等をロボットとかマシニングセンター等に取り付けて用いたりすることもできる。また、この操作部材6cにレバーを設け、このレバー付き操作部材を、直接手で操作するようにしても構わない。
弾性部材7は、例えば皿バネからなる。この弾性部材7は、押圧体5と回動体6との間に設けられて、押圧体5を弾性的に付勢する。図示実施の形態においては、弾性部材7は、三枚設けられており、これら弾性部材7、7は、押圧体5の第3孔5f内において、押圧体5の第2孔5eの頂部5kと、回動体6の鍔部6dとの間に挿入される。なお、図中符号24は、カバーである。25は、カバー24と基体4との間をシールするパッキンである。26は、操作部材6cと押圧体5との間をシールするパッキンである。
次に、以上の構成からなるクランプ装置3の作用効果について説明する。このクランプ装置3は、押圧体5が、雌ねじ部8aと雄ねじ部9aとのねじ機構により、その軸心10の方向を向く、前記第1方向11とか第2方向12に移動するため、回動体6の回動する回数に応じて、押圧位置(図5、図7参照)と解除位置(図5、図6参照)との間のストロークを大きくすることが可能であり、そのストロークを自由に設定することができる。そして、このストロークを大きくすれば、一つのクランプ装置3で、種々の高さのワーク2に対応させることができる。
このクランプ装置3を用いて、ワーク2を固定ベース1に固定する場合には、クランプ装置3の押圧体5を待機位置(図3、図4参照)に位置させ、ワーク2を固定ベース1の固定位置に配置する。その後、回動体6を、その回動体6が前記第1方向11側に進むように回動する前進回動方向13(図示実施の形態においては、時計回り方向)に、回動させる。こうすることで、押圧体5は、回動体6の回動につられて、待機位置(図3、図4参照)から、ワーク2と対面する解除位置(図5、図6参照)まで回動する。このとき、突部16aは、図8に示すように、相対的に逃がし溝17a内を移動し、押圧体5は、待機位置と解除位置との間の少なくとも中間回動位置にて、回動体6と一体となって回動する。そして、押圧体5が解除位置に近づくと、逃がし溝17aに設けられた誘導面18が、突部16aを案内溝15aに導き、押圧体5は、解除位置に達する。さらに、回動体6を前進回動方向13に回動させると、突部16aが案内溝15aに案内されて、押圧体5は、ワーク2に近づくように、前記第1方向11に移動する。こうして、押圧体5は、解除位置(図5、図6参照)から押圧位置(図5、図7参照)に移動して、ワーク2を押圧し、そのワーク2は、固定ベース1に固定される。
反対に、ワーク2を固定ベース1から取り外す場合には、回動体6を、その回動体6が前記第2方向12側に進むように回動する後退回動方向14(図示実施の形態においては、反時計回り方向)に、回動させる。こうすることで、突部16aが案内溝15aに案内されて(図9参照)、押圧体5は、ワーク2から離れるように、前記第2方向12に移動する。つまり、押圧体5は、押圧位置(図5、図7参照)から解除位置(図5、図6参照)に移動する。さらに、回動体6を後退回動方向14に回動させると、突部16aが案内溝15aから外れて(図9参照)、押圧体5は、回動体6の回動につれられ、解除位置(図5、図6参照)から待機位置(図3、図4参照)まで回動する。このとき、突部16aは、相対的に逃がし溝17a内を移動し、押圧体5は、解除位置と待機位置との間の少なくとも中間回動位置にて、回動体6と一体となって回動する。そして、押圧体5が待機位置に達した後、ワーク2を固定ベース1から取り外す。
このように、このクランプ装置3によると、押圧体5は、解除位置と待機位置との間の少なくとも中間回動位置にて、回動体6と一体となって回動するため、この押圧体5は、待機位置から解除位置に速やかに回動し、また、解除位置から待機位置に速やかに回動する。また、このように、押圧体5が、解除位置と待機位置との間の少なくとも中間回動位置にて、回動体6と一体となって回動することから、この間において、押圧体5は、前記第1方向11とか第2方向12の移動、つまり前記軸心10の方向の移動が小さくなる。このため、このクランプ装置3の高さを低く抑えることができる。すなわち、前述の機能を有したねじ機構を備えるクランプ装置3において、押圧体5を、解除位置と待機位置との間の少なくとも中間回動位置にて、回動体6と一体となって回動させることで、この押圧体5を、解除位置と待機位置との間を速やかに回動させることができ、しかも、クランプ装置3の高さを低く抑えて、このクランプ装置3をコンパクト化することが可能となる。
また、逃がし溝17aに設けられた誘導面18は、軸心10の方向に対して傾斜する傾斜誘導面18aを有している(図8参照)。したがって、待機位置から解除位置側に向かって回動する押圧体5が、解除位置に近づいたとき、突部16aは、傾斜誘導面18aに沿って案内溝15aに導かれる。このため、押圧体5を、待機位置から解除位置側への回動から、前記第1方向11への移動へと、円滑に移行させることができる。しかも、傾斜誘導面18aは、押圧体5が解除位置に近づくにつれて、軸心10の方向との角度が小さくなるように、湾曲して形成されている。したがって、押圧体5は、待機位置から解除位置側への回動から、徐々に方向を変えて、前記第1方向11への移動へと移行する。このため、この移行を一層円滑に行なうことができる。
また、逃がし溝17aに設けられた当接面21は、軸心10の方向に対して傾斜する傾斜当接面21aを有している(図9参照)。したがって、解除位置から待機位置側に向かって回動する押圧体5が、待機位置に近づいたとき、突部16aが傾斜当接面21aに案内されて、押圧体5は、回動しながら前記第2方向12に移動する。このため、突部16aと当接面21との衝突を緩和することができる。しかも、傾斜当接面21aは、押圧体5が待機位置に近づくにつれて、軸心10の方向との角度が小さくなるように、湾曲して形成されている。したがって、押圧体5は、解除位置から待機位置側への回動から、徐々に方向を変えて、前記第2方向12への移動へと移行する。このため、突部16aと当接面21との衝突を一層緩和することができる。その上、当接面21には、前記突部16aとの当たりを和らげるクッション材21bが設けられている。このため、突部16aと当接面21との衝突をより一層緩和することができる。
また、回動体6と基体4とには、互いに当接する第1の阻止部19が設けられている。このため、解除位置から待機位置に向かう押圧体5を、突部16aに過大な負荷をかけることなく、待機位置で確実に止めることができる。
また、押圧体5と基体4とには、突部16aとは別に、互いに当接する第2の阻止部20が設けられている。したがって、規定の高さに達しないワーク2を配置した状態とか、ワーク2を配置していない状態とかで、回動体6を回動させた場合であっても、第2の阻止部20が互いに当接することで、押圧体5が押圧位置を越えて前記第1方向11に進むのが阻止される。このため、このような場合であっても、突部16aに過大な負荷がかかることがない。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、固定ベース1は、取付具ベースの他に、MCパレットとかマシンテーブル、その他のテーブルであってもよい。そして、被固定物は、ワーク2でなとも、例えば、治具、取付具あるいは金型等であってもよい。
また、第1ねじ部8は、雌ねじ部8aからなり、第2ねじ部9は、雄ねじ部9aからなっているが、反対に、第1ねじ部8が雄ねじ部からなり、第2ねじ部9が雌ねじ部からなっていてもよい。また、第1ねじ部8は、基体4に設けられているが、固定ベース1に設けられても構わない。
また、ワーク2(被固定物)は、固定ベース1に載置されるが、例えば、基体4に延設された受け部を設け、この受け部にワーク2を載置することで、受け部を介してワーク2を固定ベース1に固定してもよい。
また、案内部15は、案内溝15aからなり、被案内部16は、案内溝15aに係合する突部16aからなるが、例えば、案内部15を、突条とし、被案内部16を、突条に係合する凹部としても構わない。また、逃がし空間17は、逃がし溝17aからならなくとも、押圧体5と基体4との間に、被案内部16を逃がすように設けられるのであれば、どのような空間でもよい。
また、案内部15は、基体4に設けられ、被案内部16は、押圧体5に設けられているが、反対に、案内部15が押圧体5に設けられ、被案内部16が基体4に設けられてもよい。
また、誘導面18における傾斜誘導面18aは、湾曲して形成されなくとも、軸心10の方向に対して直線状に傾斜していてもよい。また、誘導面18は、この傾斜誘導面18aと、軸心10の方向に延びる直状誘導面18bとからならなくとも、全体が傾斜誘導面18aからなっていてもよく、また、全体が直状誘導面18bからなっていてもよい。
また、当接面21における傾斜当接面21aは、湾曲して形成されなくとも、軸心10の方向に対して直線状に傾斜していてもよい。また、当接面21は、傾斜当接面21aを有しなくとも、軸心10の方向に延びるように直状に形成されてもよい。また、この当接面21は、無くともよい。
また、このクランプ装置3には、第1の阻止部19と第2の阻止部20とが設けられているが、これら第1の阻止部19とか、第2の阻止部20とかは、無くともよい。
また、弾性部材7は、皿バネからならなくとも、例えば、コイルスプリングとか、弾性を備えた合成樹脂材またはゴム材等からなっていてもよい。また、弾性部材7は、押圧体5の第2孔5eの頂部5kと、回動体6の鍔部6dとの間に設けられているが、押圧体5の第3孔5fの底部5mと、回動体6の鍔部6dとの間に設けられてもよい。また、弾性部材7は、押圧体5と回動体6との間に設けられなくとも、押圧体5と基体4との間に設けられて、押圧体5を弾性的に付勢する、例えばコイルスプリング等からなっていてもよい。
この発明の一実施の形態の、分解斜視図である。 同じく、押圧体が押圧位置にあるときの斜視図であり、二点鎖線は、押圧体が待機位置にあるときを示す。 同じく、押圧体が解除位置にあるときの平面図である。 同じく、図3におけるA−A線による断面図である。 同じく、押圧体が解除位置や押圧位置にあるときの平面図である。 同じく、図5におけるB−B線による断面図であって、押圧体が解除位置にあるときを示す。 同じく、図5におけるB−B線による断面図であって、押圧体が押圧位置にあるときを示す。 同じく、押圧体が、待機位置から解除位置を経て押圧位置に移動するときの、突部(ピン)の動きを示す斜視図である。図中(A)は、押圧体が待機位置に位置するときの、突部(ピン)の位置を示す。(B)は、待機位置から解除位置側に回動する押圧体に対して、突部(ピン)が誘導面に当接した状態を示す。(C)は、突部(ピン)が誘導面に導かれる状態を示す。(D)は、押圧体が解除位置に達したときの、突部(ピン)の位置を示す。(E)は、押圧体が押圧位置に達したときの、突部(ピン)の位置を示す。 同じく、押圧体が、押圧位置から解除位置を経て待機位置に移動するときの、突部(ピン)の動きを示す斜視図である。図中(A)は、押圧体が押圧位置に位置するときの、突部(ピン)の位置を示す。(B)は、押圧体が解除位置に達したときの、突部(ピン)の位置を示す。(C)は、解除位置から待機位置側に回動する押圧体に対して、突部(ピン)が案内溝から逃がし溝内に移動する状態を示す。(D)は、突部(ピン)が逃がし溝内を移動する状態を示す。(E)は、押圧体が待機位置に達したときの、突部(ピン)の位置を示す。 従来のクランプ装置を示す部分断面図である。
符号の説明
1 固定ベース
2 ワーク(被固定物)
3 クランプ装置
4 基体
5 押圧体
5a 押圧体本体
5b 押圧部
6 回動体
7 弾性部材
8 第1ねじ部
8a 雌ねじ部(第1ねじ部)
9 第2ねじ部
9a 雄ねじ部(第2ねじ部)
10 軸心
11 第1方向
12 第2方向
13 前進回動方向
14 後退回動方向
15 案内部
15a 案内溝
16 被案内部
16a 突部
17 逃がし空間
17a 逃がし溝
18 誘導面
18a 傾斜誘導面
19 第1の阻止部
19a 第1のクッション材(クッション材)
20 第2の阻止部
20a 第2のクッション材(クッション材)
21 当接面
21a 傾斜当接面
21b クッション材

Claims (13)

  1. 被固定物を固定ベースに固定するためのクランプ装置であって、
    基体と、前記被固定物を押圧するようにして固定する押圧体と、回動体と、弾性部材とを備え、
    前記基体または前記固定ベースには第1ねじ部が設けられ、
    前記押圧体は、押圧体本体と、その押圧体本体から延設されて前記被固定物を押圧する押圧部とを有し、
    前記回動体は、前記第1ねじ部に螺合する第2ねじ部を有し、
    前記第1ねじ部と前記第2ねじ部との螺合の軸心は、前記押圧部が前記被固定物と対面した状態で、前記押圧体が前記被固定物の押圧を解除する解除位置から前記被固定物を押圧する押圧位置に進む方向を向く第1方向と、前記押圧体が前記押圧位置から前記解除位置に進む方向を向く第2方向とに延び、
    前記回動体は、前記第1ねじ部に対して、前記第1方向側に進むように回動する前進回動方向と、前記第2方向側に進むように回動する後退回動方向とに、回動可能であって、
    前記弾性部材は、前記押圧体と前記回動体との、前記軸心の方向の相対的な移動を阻止して、前記押圧体と前記回動体とが、相対的に、前記軸心の回りに回動可能となるとともに、前記押圧体が、前記回動体の回動につられて前記回動体と一体となって回動可能ともなるよう、前記押圧体を弾性的に付勢し、
    前記回動体の回動に対して、前記押圧体が、回動することなく、前記軸心の方向に沿って前記押圧位置と前記解除位置との間を移動するように、前記押圧体と前記基体とのいずれか一方には、案内部が設けられ、いずれか他方には、前記案内部により相対的に前記軸心の方向に案内される被案内部が設けられ、かつ、
    前記押圧体と前記基体との間には、前記押圧体が、前記解除位置と、その解除位置に対して前記後退回動方向の側にある待機位置との間を、回動可能となるよう、前記被案内部を逃がす逃がし空間が形成され、
    前記逃がし空間は、前記押圧体が、前記解除位置と前記待機位置との間の少なくとも中間回動位置にて、前記回動体と一体となって回動するよう、前記被案内部との干渉を避けるように設けられ、また、
    前記逃がし空間には、前記待機位置から前記解除位置側に向かって回動して前記解除位置側に位置する前記押圧体に対して、前記被案内部を前記案内部に導く、誘導面が設けられる、クランプ装置。
  2. 請求項1に記載のクランプ装置において、
    前記誘導面は、前記待機位置から前記解除位置側に向かって回動する前記押圧体が、回動しながら前記第1方向に移動するように、前記軸心の方向に対して傾斜する傾斜誘導面を有する、クランプ装置。
  3. 請求項2に記載のクランプ装置において、
    前記傾斜誘導面は、前記押圧体が前記解除位置に近づくにつれて、前記軸心の方向との角度が小さくなるように、湾曲して形成される、クランプ装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のクランプ装置において、
    前記逃がし空間には、前記押圧体が前記解除位置から前記待機位置側に向かって回動してその待機位置側に位置するとき、前記被案内部の相対的な回動を制限するように、前記被案内部が当接する当接面が設けられる、クランプ装置。
  5. 請求項4に記載のクランプ装置において、
    前記当接面は、前記解除位置から前記待機位置側に向かって回動する前記押圧体が、回動しながら前記第2方向に移動するように、前記軸心の方向に対して傾斜する傾斜当接面を有する、クランプ装置。
  6. 請求項5に記載のクランプ装置において、
    前記傾斜当接面は、前記押圧体が前記待機位置に近づくにつれて、前記軸心の方向との角度が小さくなるように、湾曲して形成される、クランプ装置。
  7. 請求項4ないし6のいずれか1項に記載のクランプ装置において、
    前記当接面には、前記被案内部との当たりを和らげるクッション材が設けられる、クランプ装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のクランプ装置において、
    前記案内部は、案内溝からなるとともに、前記被案内部は、前記案内溝に係合する突部からなり、
    前記逃がし空間は、前記押圧体と前記基体との前記一方に設けられた逃がし溝からなり、また、
    前記誘導面は、前記逃がし溝の側面において、前記案内溝の側面に繋がるように設けられる、クランプ装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のクランプ装置において、
    前記回動体と前記基体とには、前記解除位置から前記待機位置に向かう前記押圧体が前記待機位置を越えるのを阻止するように、互いに当接する第1の阻止部が設けられる、クランプ装置。
  10. 請求項9に記載のクランプ装置において、
    前記第1の阻止部には、互いの当接を和らげるクッション材が設けられる、クランプ装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載のクランプ装置において、
    前記押圧体と前記基体とには、前記押圧体が前記押圧位置を越えて前記第1方向に進むのを阻止するように、互いに当接する第2の阻止部が設けられる、クランプ装置。
  12. 請求項11に記載のクランプ装置において、
    前記第2の阻止部には、互いの当接を和らげるクッション材が設けられる、クランプ装置。
  13. 請求項1ないし12のいずれか1項に記載のクランプ装置において、
    前記弾性部材は、前記押圧体と前記回動体との間に設けられて、前記押圧体を弾性的に付勢する、クランプ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106965030A (zh) * 2017-05-01 2017-07-21 桐乡市百宝电子商务有限公司 一种轴套的自动上料夹紧机构
CN109822164A (zh) * 2019-02-26 2019-05-31 浙江双环传动机械股份有限公司 盘类件滚齿夹具
CN111496711A (zh) * 2020-04-29 2020-08-07 博众精工科技股份有限公司 一种固定夹持机构
CN114951755A (zh) * 2022-08-01 2022-08-30 泰州宏润金属科技有限公司 一种五金配件打孔机

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