JP2002217845A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JP2002217845A
JP2002217845A JP2001005264A JP2001005264A JP2002217845A JP 2002217845 A JP2002217845 A JP 2002217845A JP 2001005264 A JP2001005264 A JP 2001005264A JP 2001005264 A JP2001005264 A JP 2001005264A JP 2002217845 A JP2002217845 A JP 2002217845A
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monitoring
monitoring device
wireless
signal
system switching
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Atsushi Kataoka
淳 片岡
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 監視装置の障害発生時にもその配下の無線装
置の系切り換えが行え、当該障害発生中の監視装置配下
の無線伝送停止を回避できるようにする。 【解決手段】 ノード装置10aの監視装置13aを全
体監視装置13−0に設定する。全体監視装置13−0
は、例えば隣接ノード装置10bの監視装置13bを配
下におき該監視装置13bの動作状態を監視し、監視装
置13bに障害が発生した場合、更に該監視装置13b
の配下の運用系の無線装置12cに障害が発生したか否
かを監視し、該無線装置12cに障害が発生した場合、
待機系の無線装置12dに系切換通知を送信する。待機
系の無線装置12dは、全体監視装置13−0から受信
した系切換通知に基づき運用系として起動すべく系の切
り換えを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冗長構成化される
無線装置と、該無線装置を監視して系の切り換えを行う
監視装置とを有する複数のノード装置から成る無線通信
システムに係わり、詳しくは、各ノード装置の監視装置
に障害が発生した場合にもその配下の無線装置の系切り
換えを可能にするための冗長系監視制御の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、複数のノード装置を伝送路によ
り一列に接続し、各ノード装置がそれぞれ対向するノー
ド装置との間で上記伝送路を通じて通信を行うことで任
意のノード装置間でのデータ等の伝送を可能にするシス
テムにおいて、上記伝送路を光ケーブル等に代えて無線
回線で実現するものが知られている。
【0003】この種のシステムでは、通信の信頼性維持
の観点から、対向無線通信区間の耐障害性を高める必要
があり、そのための一対策として、各ノード装置の無線
装置を運用系と待機系とに冗長構成化し、通常は運用系
を用いて通信を行い、該運用系に障害が発生した場合、
待機系に切り換えて無線通信を維持する方法がある。
【0004】この種の従来システムでは、冗長構成化さ
れた無線装置の動作状態を監視し、この監視結果に基づ
き系の切り換えを行う監視装置を各ノード装置に持た
せ、各監視装置が独立してその配下の無線装置の系切り
換え制御を行う構成が一般的であった。
【0005】しかしながら、かかる構成の場合、ある監
視装置に障害が発生した場合、該障害の発生した監視装
置の配下の無線装置の系切り換えが行えず、当該障害発
生中の監視装置配下の無線伝送が停止する結果、システ
ム全体の通信も中断せざるを得なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
システムでは、各監視装置毎にその配下の無線装置の系
切り換え制御を行っていたため、ある監視装置に障害が
発生すると、その配下の無線装置の系切り換えが行え
ず、当該障害発生中の監視装置配下の無線伝送が停止し
てしまうという問題点があった。
【0007】本発明は、上記問題点を解消し、監視装置
に障害が発生した場合にもその配下の無線装置の系切り
換えを行うことができ、当該障害発生中の監視装置配下
の無線伝送停止を回避できる無線通信システムを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、運用系と待機系とに冗長構
成化される無線装置と、該無線装置を監視して系の切り
換えを行う監視装置とを有する複数のノード装置から成
り、各ノード装置が隣接ノード装置との対向区間で運用
系の無線装置により無線通信を行う無線通信システムに
おいて、前記ノード装置のうちのいずれかのノード装置
の監視装置がシステム全体を監視する全体監視装置とし
て設定され、前記全体監視装置は、隣接ノード装置より
任意数先までの範囲内の各ノード装置の監視装置を配下
において該監視装置の動作状態を監視する監視手段と、
配下の監視装置に障害が発生した場合、当該監視装置に
代わってその配下の無線装置の系切り換え制御を行う系
切換制御手段とを具備することを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、前記監視手段は、配下の監視装置に監
視信号を送信し、該監視装置からの前記監視信号に対す
る応答信号の受信タイムアウトにより当該監視装置の障
害発生を判断する障害判断手段から成り、前記系切換制
御手段は、障害の発生した監視装置の配下の運用系の無
線装置に系監視信号を送信し、該無線装置からの前記系
監視信号に対する応答信号の受信タイムアウトにより当
該無線装置の障害発生を判断する無線装置障害判断手段
と、運用系の無線装置に障害が発生した場合、待機系の
無線装置に系切換通知を送信する系切換通知手段とから
成ることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の発明において、前記監視装置の配下の無線装置は、待
機系としての設定中、前記全体監視装置の系切換通知手
段から送られる前記系切換通知に基づき運用系として起
動すべく系の切り換えを行う系切換手段を具備すること
を特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明に係わる無線通信システム
の全体構成を示すブロック図である。このシステムは、
複数のノード装置10a,10b,10c,…を一列に
配置して成り、各ノード装置10(10a,10b,1
0c,…)とその隣接ノード装置10間の対向区間の通
信を無線通信により実現するものである。
【0013】各ノード装置10の構成をノード装置10
bを例に挙げて説明する。
【0014】図1に示すように、ノード装置10bは、
ローカル通信端末20を収容可能であり、非同期転送モ
ード(ATM:Asynchronous Transfer Mode)通信装置
等によって実現される伝送装置11、伝送装置11と右
隣のノード装置10c内の伝送装置11間で無線通信に
よりデータ等を送受すべく該伝送装置11の右隣に設け
られ、運用系と待機系とに冗長化構成される無線装置
(12a,12b)、伝送装置11と左隣のノード装置
10a内の伝送装置11間で無線通信によりデータ等を
送受すべく該伝送装置11の左隣に設けられ、運用系と
待機系とに冗長化構成される無線装置(12c,12
d)、無線装置(12a,12b)の動作を監視し、該
監視結果に基づき系の切り換えを行う監視装置(SW CON
T)13a、無線装置(12c,12d)の動作を監視
し、該監視結果に基づき系の切り換えを行う監視装置
(SW CONT)13b、無線装置(12a,12b)とア
ンテナ15a間の信号経路の切り換えを行う切換部14
a、無線装置(12c,12d)とアンテナ15b間の
信号経路の切り換えを行う切換部14bを具備して構成
される。
【0015】なお、図1では、ノード装置10bのみの
詳細構成しか示していないが、システム内の他のノード
装置10も基本構成はノード装置10bと同じである。
【0016】このシステムにおいて、ノード装置10間
の伝送方式として、例えば、非同期転送モード(AT
M)方式が採用される。この場合、各ノード装置10の
伝送装置11は、それぞれ、ATM通信装置により実現
され、伝送路(対向無線通信回線)はATM伝送路によ
り実現される。
【0017】ATM通信装置は、VP(Virtual Path)
とVC(Virtual Channel)という2レベルの仮想通信
路を設定可能なATM伝送路中で、入力ポートから入力
される固定長のセル(ATMセル)を、このATMセル
内に含まれている(VirtualPath Identifier:仮想パス
識別子)及びVCI(Virtual Channel Identifier:仮
想チャネル識別子)に従って出力ポートへと交換処理す
る機能を有するものである。
【0018】図2は、図1におけるノード装置10の伝
送装置11の概略構成を示すブロック図である。
【0019】図2に示すように、伝送装置11は、制御
部111、記憶部112、ATMスイッチ部113、ユ
ーザ・ネットワーク・インタフェース(UNI)部11
4a,114b,114c,114d、端末インタフェ
ース(I/F)部115を具備して構成される。
【0020】制御部111は、記憶部112内の交換テ
ーブル112aに設定されたスイッチング情報(入力P
ORT、VPI、VCI、出力PORT等)に基づきス
イッチ部113のポート間をスイッチング制御すること
により、UNI部114a,114b,114c,11
4d,端末I/F部115間のセル交換を行うものであ
る。
【0021】UNI部114a,114b,114c,
114dは、それぞれ、隣接するノード装置10との間
の伝送路とのインタフェースを司るものである。本シス
テムにおいて伝送路は双方向の無線回線により実現され
る。
【0022】これにより、例えば、UNI部114a,
114bはそれぞれ無線装置(12cまたは12d),
(12aまたは12b)を介して例えば右方向伝送時の
無線回線インタフェース処理を行い、UNI部114
c,114dはそれぞれ無線装置(12aまたは12
b),(12cまたは12d)を介して例えば左方向伝
送時の無線回線インタフェース処理を行う。
【0023】端末I/F部115は、ローカル通信端末
20とのインタフェースを司り、具体的には、自ノード
に接続されたローカル通信端末20からのSTM(Sync
hronous Transfer Mode:同期転送モード)データをA
TMセルに変換し、伝送路に送出する送信動作と、伝送
路から受信したセルを変換前のSTMデータに分解して
自ノードに接続された該当するローカル通信端末20に
送出する受信動作を行う。
【0024】図3は、図1におけるノード装置10の無
線装置12a(12b,12c,12dも基本構成は同
じ)の構成を示すブロック図である。
【0025】図3おいて、無線装置12aは、屋内ユニ
ット(IDU:INDOOR UNIT)121、屋外ユニット
(ODU:OUTDOOR UNIT)122から構成され、同様の
構成を有する無線装置12bと冗長構成化を成す関係に
ある。
【0026】無線装置12aにおいて、IDU121は
IDU無線部210、スプリッタ211、制御部212
を具備して構成され、ODU122は、ODU無線部2
20、スプリッタ221、制御部222を具備して構成
される。
【0027】IDU無線部210とODU無線部220
は、同軸ケーブル(IFケーブル)16により接続さ
れ、該同軸ケーブル16を介して、通信データ等の主信
号と制御信号を送受する。その際、IDU121のスプ
リッタ221とODU122のスプリッタ221は、上
記主信号と制御信号の重畳及び分配処理を行う。
【0028】これにより、主信号に関しては、伝送装置
11から出力された主信号(例えば、無線装置12cが
対向するノード装置10の無線装置12aから受信した
信号)が、IDU121のIDU無線部210でO/E
変換部2101により光信号から電気信号に変換され、
次いで変調部2102で変調される。この変調された信
号は、中間周波数(IF)に変換された後、スプリッタ
211から同軸ケーブル16を通じてODU122に送
られる。
【0029】ODU122では、IDU121から送ら
れる主信号をスプリッタ221を経てIFアンプ220
1に入力して増幅し、周波数変換部2202で無線周波
数(RF)に変換し、更にRFアンプ2203で増幅し
た後、アンテナ15aを介して対向するノード装置10
に送信する。
【0030】また、ODU122は、対向するノード装
置10の例えば無線装置12cから送られてきた信号を
アンテナ15aにより受信し、RFアンプ2204に入
力する。RFアンプ2204で増幅された受信信号は周
波数変換部2205で中間周波数(IF)に変換され、
IFアンプ2206で増幅された後、スプリッタ221
から同軸ケーブル16を通じてIDU121に送られ
る。
【0031】IDU121では、ODU122から送ら
れる主信号をスプリッタ211を経て復調部2103に
入力して復調し、E/O変換部2104で電気信号から
光信号に変換して伝送装置11に送る。
【0032】また、制御信号については、例えば、伝送
装置11からODU122への制御信号は、IDU12
1の制御部212からスプリッタ211を経て主信号に
重畳されて同軸ケーブル16によりODU122に送ら
れ、ODU122内でスプリッタ221により分配され
て制御部222に送られる。
【0033】逆に、ODU122の制御部222から伝
送装置11への制御信号は、制御部222からスプリッ
タ221を経て主信号に重畳されて同軸ケーブル16に
よりIDU121に送られ、IDU121内でスプリッ
タ211により制御部212に分配された後、伝送装置
11に送られる。
【0034】上記構成を有する複数のノード装置10を
一列に接続して成る図1のシステムでは、各ノード装置
10の伝送装置11が持つ上述したATM交換処理機能
により、任意のノード装置10間または各ノード装置1
0に接続された1または複数のローカル通信端末20間
でデータ伝送等の双方向の通信を行うことができる。
【0035】この場合に、隣接するノード装置10との
対向区間の通信は、冗長構成化された無線装置(12
a,12b)と無線装置(12c,12d)の各組のう
ちの運用系の無線装置を利用した無線通信によって実現
される。
【0036】この通信に際し、各ノード装置10では、
監視装置13aが、無線装置12a、12bのうちの一
方を運用系、他方を待機系として動作させながらこれら
の動作を監視し、運用系に障害が発生した場合、待機系
を立ち上げて通信を維持させるといった系の切り換え制
御を行う。
【0037】また、監視装置13bでは、無線装置12
c、12dのうちの一方を運用系、他方を待機系として
動作させながらこれらの動作を監視し、運用系に障害が
発生した場合、待機系を立ち上げて通信を維持させると
いった系の切り換え制御を行う。
【0038】更に、本発明では、システム内の全ノード
装置10のうちの1つのノード装置10内の監視装置1
3にはシステム全体を監視する機能が与えられる(以
下、この監視装置13を全体監視装置13−0と称す
る)。
【0039】ここで、全体監視装置13−0におけるシ
ステム全体を監視する機能の中には、該全体監視装置1
3−0が、隣接ノード装置10より任意数先の範囲内の
各ノード装置10の監視装置13を配下においてその動
作状態を監視し、この配下の監視装置13に障害が発生
した場合には、該監視装置13に代わってその配下の無
線装置12の系切り換えを行う機能が含まれる。
【0040】以下、全体監視装置13−0とその配下の
監視装置13間における冗長系監視制御について説明す
る。
【0041】図4は、本発明のシステムにおける冗長系
監視制御の動作イメージを示す概念図である。なお、同
図は、説明を簡単にする意味で、例えば、図1における
ノード装置10aの監視装置13aを全体監視装置13
−0に設定し、その右隣のノード装置10bの監視装置
13bを配下においた状態での冗長系監視監視制御に必
要な構成要素のみを示している。
【0042】この場合において、ノード装置10aとノ
ード装置10bには、管理アドレスとして、それぞれ、
アドレス1及びアドレス2が割り振られている。なお、
図1では図示してはいないが、ノード装置10a、10
b以外のノード装置10c,…についても、例えば、ア
ドレス3,アドレス4,…といった、それぞれ固有の管
理アドレスが割り振られている。
【0043】かかる管理アドレス体系を有する本システ
ムにおいて、全体監視装置13−0内には、例えば、図
5に示す如くの系切換装置管理テーブル131が用意さ
れる。
【0044】この系切換装置管理テーブル131には、
全体監視装置13−0の監視対象の各ノード装置10の
管理アドレスに対応して当該各ノード装置10の無線装
置12の系切り換えを行う系切換装置(監視装置13ま
たは無線装置12)名が記憶される。
【0045】全体監視装置13−0では、この系切換装
置管理テーブル131を用いて各アドレス毎の当該時点
での系切換装置を管理し、この系切換装置を配下として
その動作状態を監視する。
【0046】例えば、系切換装置管理テーブル131が
図5(a)の内容の場合、隣接するノード装置10b
(アドレス2)の監視装置13bを対象にその動作状態
を監視する。また、系切換装置管理テーブル131が図
5(b)の内容の場合、隣接するノード装置10b(ア
ドレス2)の無線装置12を対象にその動作状態を監視
する。
【0047】一方、全体監視装置13−0の配下の監視
装置13を具備するノード装置10の無線装置12内に
は、例えば、図6に示す如くの系切換監視装置管理テー
ブル125が用意される。
【0048】この系切換監視装置管理テーブル125に
は、自装置(無線装置12)を具備するノード装置10
の管理アドレスに対応して当該自装置の系切り換えに係
わる監視を行う系切換監視装置(全体監視装置13−0
または監視装置13)のアドレスが記憶される。
【0049】全体監視装置13−0の配下の監視装置1
3を具備するノード装置10の無線装置12では、この
系切換監視装置管理テーブル125を用いて、自アドレ
スに対する系切り換えに係わる装置を管理し、自装置が
運用系の場合、当該系切り換えに係わる装置からの監視
信号に対する応答信号返送等の制御を行う。
【0050】図6は、特に、全体監視装置13−0の配
下の監視装置13bを具備するノード装置10bの無線
装置12c,12d内の系切換監視装置管理テーブル1
25c,125dの一例を示したものである。
【0051】これにより、例えば、系切換監視装置管理
テーブル125c,125dが図6(a)の内容の場
合、無線装置12c,12d(但し、運用系のもの)
は、自ノード装置10b(アドレス2)内の監視装置1
3bを対象に応答信号返送等の動作を行う。
【0052】また、系切換監視装置管理テーブル125
c,125dが図6(b)の内容の場合、無線装置12
a,12bのうちの運用系のものは、隣接するノード装
置10a(アドレス1)内の全体監視装置13−0を対
象に応答信号返送等の制御を行う。
【0053】次に、全体監視装置13−0、その配下の
監視装置13、更にその配下の無線装置12の動作につ
いて図4、及び図7〜図9を参照して説明する。
【0054】まず、図4において、ノード装置10aと
これに対向するノード装置10bでは、それぞれ、無線
装置12aと無線装置12cが運用系(0系)として動
作中にあり、無線装置12bと無線装置12dが待機系
(1系)とされているものとする。
【0055】この状態で、ノード装置10a内の全体監
視装置13−0は、系切換装置管理テーブル131の内
容〔図5(a)参照〕に基づき、アドレス2の監視を行
う監視装置13bに対して、該監視装置13bが故障中
か否かを判断するための監視信号31を送出する。
【0056】この監視信号31は、図4に示すように、
当該監視信号31の状態を示す状態情報部Sと、当該監
視信号31の送出先の系切換監視装置(監視装置13
b)のアドレスAD(アドレス1)とから成る。
【0057】なお、この場合、監視信号31は、ノード
装置10aの運用系の無線装置12aとノード装置10
bの運用系の無線装置12cによりその間の対向無線通
信区間を通じて伝送されることは言うまでもない。この
伝送方法は、後述する系切換監視装置変更通知信号3
3、系監視信号35、系切換通知信号37についても同
様である。
【0058】全体監視装置13−0からの監視信号31
を受信した監視装置13bでは、自装置が障害がない場
合、全体監視装置13−0に対して所定の応答信号を送
出する。
【0059】以後、監視装置13bが正常動作している
間は、全体監視装置13−0と監視装置13b間で監視
信号31と応答信号の送受を繰り返し実施する。
【0060】この間、監視信号31を送出してから所定
の時間以上経過しても監視装置13bからの応答信号が
受信されない場合(応答信号受信タイムアウト)、全体
監視装置13−0は配下の監視装置13bに障害が発生
したもの(故障中)と判断し、系切換装置管理テーブル
131の内容を、アドレス2に対応付けられる系切換装
置が監視装置13b〔図5(a)参照〕から無線装置1
2c,12d〔図5(b)参照〕となるように変更す
る。
【0061】その後、全体監視装置13−0は、この系
切換装置管理テーブル131の変更後の内容〔図5
(b)参照〕に基づき、アドレス2の今回故障中となっ
た監視装置13b配下の無線装置12c,12dに対し
て系切換装置が変更されたことを通知する状態に移行す
る。
【0062】図7は、この状態での動作イメージを示す
図である。
【0063】図7において、全体監視装置13−0は、
アドレス2の監視を行う監視装置13b配下の無線装置
12c,12dに対して系切換監視装置変更通知信号3
3を送出する。
【0064】この系切換監視装置変更通知信号33は、
図7に示すように、当該信号33の状態を示す状態情報
部Sと、当該信号33の通知先の系切換装置(無装装置
12c,12d)のアドレスAD(アドレス2)と、当
該通知先の無線装置12c,12dの系の切り換えを本
来の監視装置13bに代わって行うことになった系切換
監視装置(全体監視装置13−0)のアドレスID(ア
ドレス1)とから成る。
【0065】アドレス2の無線装置12c,12dで
は、全体監視装置13−0から上記系切換監視装置変更
通知信号33を受信すると、該信号33に基づき、系切
換監視装置管理テーブル125c,125dの内容を、
アドレス2に対する切換監視装置のアドレスをアドレス
2〔図6(a)参照〕からアドレス1〔図6(b)参
照〕に変更する。
【0066】さて、全体監視装置13−0では、上述し
た如くアドレス2の監視装置13bの故障中を判断して
系切換装置管理テーブル131の内容を変更した後、こ
の変更後の内容〔図5(b)参照〕に基づき、アドレス
2における運用系の無線装置12cの動作を監視し、そ
の監視結果を基に系の切り換えを行う状態に移行する。
【0067】図8はこの状態における動作イメージを示
す図である。
【0068】図8(a)において、全体監視装置13−
0は、まず、当該時点の系切換装置管理テーブル131
の内容〔図5(b)参照〕に基づき、アドレス2の監視
を行う監視装置13b配下の現時点で運用系とされてい
る無線装置12cに対して、該無線装置12cが故障中
か否かを判断するための系監視信号35を送出する。
【0069】この系監視信号35は、図8に示すよう
に、当該系監視信号35の状態を示す状態情報部Sと、
当該系監視信号35の送出先の系切換装置(無線装置1
2c)のアドレスAD(アドレス2)と、当該系監視信
号35の送出先の無線装置12cの系を示す情報ID
(運用系:0系)とから成る。
【0070】全体監視装置13−0からの系監視信号3
5を受信したアドレス2の無線装置12cでは、自装置
が故障中でない場合、全体監視装置13−0に対して所
定の応答信号を送出する。以後、無線装置12cが正常
動作している間は、全体監視装置13−0と当該無線装
置12c間で系監視信号35と応答信号の送受を繰り返
し実施する。
【0071】この間、図8(b)に示す如く、無線装置
12cが故障すると、全体監視装置13−0では、系監
視信号35を送出してから所定の時間以上経過しても無
線装置12cからの応答信号が受信されない(応答信号
受信タイムアウト)ことになる。この応答信号の受信タ
イムアウトに至った場合、全体監視装置13−0はアド
レス2の運用系の無線装置12cが故障中となったと判
断し、以後、当該アドレス2を対象とした系切り換え制
御へと移行する。
【0072】図9はこの状態における動作イメージを示
す図である。
【0073】図9(a)において、全体監視装置13−
0は、アドレス2の運用系の無線装置12cが故障中と
なったと判断した後、該無線装置12cと冗長構成化の
関係にある、現時点で待機系とされている無線装置12
dに対して系切換通知信号37を送出する。
【0074】この系切換通知信号37は、図9(a)に
示すように、当該信号37の状態を示す状態情報部S
と、当該信号37の通知先の系切換装置(無装装置12
d)のアドレスAD(アドレス2)と、当該信号37の
通知先の無線装置12dの系を示す情報ID(待機系:
1系)とから成る。
【0075】一方、アドレス2の無線装置12dでは、
全体監視装置13−0から上記系切換通知信号37を受
信すると、図9(b)に示す如く、該信号37に基づ
き、自装置の系状態を待機系から運用系に切り換え、故
障中となった無線装置12cに代わって運用系としての
動作を行う。これにより、故障中の監視装置13b配下
の無線装置による無線伝送の停止を回避することができ
る。
【0076】この間に、無線装置12cの故障を直して
おけば、以後、全体監視装置13−0が、アドレス2に
ついて、新たに運用系となった無線装置12dの動作状
態を例えば図8(a)に示した無線装置12cに対する
のと同様の方法で監視し、無線装置12dが故障中とな
った場合に、復旧した無線装置12cを元の運用系とし
て立ち上げて無線伝送を続けるといった運用が行える。
【0077】図10は、上述した全体監視装置13−0
の冗長系監視制御動作を示すフローチャートである。
【0078】全体監視装置13−0では、まず、配下の
アドレス2の監視装置13bに対して監視信号31を送
信し、その応答信号が受信タイムアウトか否かにより当
該監視装置13bが故障中か否かを判断する(ステップ
S51)。
【0079】ここで、アドレス2の監視装置13bが故
障中と判断された場合(ステップS51YES)、系切
換装置管理テーブル131内のアドレス2に対応する系
切換装置を監視装置13bからその配下の無線装置12
c、12dに変更する(ステップS52)。
【0080】次いで、変更後の系切換装置管理テーブル
131を基に、アドレス2の無線装置12c、12dに
系切換監視装置変更通知信号33を送信する(ステップ
S53)。
【0081】次いで、アドレス2の運用系の無線装置1
2cに対して系監視信号35を送信し、その応答信号が
受信タイムアウトか否かにより当該無線装置12cが故
障中か否かを判断する(ステップS54)。
【0082】ここで、アドレス2の運用系の無線装置1
2cが故障中と判断された場合(ステップS54YE
S)、当該アドレス2の待機系の無線装置12dに対し
て系切換通知信号37を送信する。
【0083】図11は、上述した全体監視装置13−0
の動作に対する、該当アドレス(アドレス2)の運用系
の無線装置12cの動作を示すフローチャートである。
【0084】アドレス2の運用系の無線装置12cは、
アドレス1の全体監視装置13−0から系切換監視装置
変更通知信号33を受信すると(ステップS61YE
S)、系切換監視装置管理テーブル125c内の自アド
レスに対応する系切換監視装置のアドレスを当該受信し
た系切換監視装置変更通知信号33を基にアドレス2か
らアドレス1に変更する(ステップS62)。
【0085】その後、アドレス1の系切換監視装置(全
体監視装置13−0)から系監視信号35を受信する毎
に(ステップS63)、当該系監視信号35に対する応
答信号をアドレス1の全体監視装置13−0に送信する
(ステップS64)。
【0086】図12は、上述した全体監視装置13−0
の動作に対する、該当アドレス(アドレス2)の待機系
の無線装置12dの動作を示すフローチャートである。
【0087】アドレス2の待機系の無線装置12dは、
アドレス1の全体監視装置13−0から系切換監視装置
変更通知信号33を受信すると(ステップS71YE
S)、系切換監視装置管理テーブル125d内の自アド
レスに対応する系切換監視装置のアドレスを当該受信し
た系切換監視装置変更通知信号33を基にアドレス2か
らアドレス1に変更する(ステップS72)。
【0088】その後、アドレス1の系切換監視装置(全
体監視装置13−0)から系切換通知信号37を受信し
たか否かを監視し(ステップS73)、当該系切換通知
信号37を受信した場合(ステップS73YES)に
は、自装置を待機系から運用系に切り換え(ステップS
74)、以後、運用系として通信動作を行う(ステップ
S75)。
【0089】なお、図4、図7〜図12においては、全
体監視装置13−0が隣接する1つのノード装置10b
の監視装置13bを配下におき、更にその配下の無線装
置12c、12dの系切換制御を行う場合について述べ
たが、全体監視装置13−0は、隣接ノード装置10b
よりも任意数先のまでの範囲(左右両方向)内にある各
ノード装置10の監視装置10を配下におき、この監視
装置10に障害が発生した場合に当該監視装置10に代
わって更にその配下の無線装置12の系切り換えを行え
るものである。
【0090】この他、本発明は、上記し且つ図面に示す
実施形態に限定することなく、その要旨を変更しない範
囲内で適宜変形して実施できるものである。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ノード装置のうちのいずれかのノード装置の監視装置を
システム全体を監視する全体監視装置として設定し、該
全体監視装置が、隣接ノード装置より任意数先までの範
囲内の各ノード装置の監視装置を配下において該監視装
置の動作状態を監視し、配下の監視装置に障害が発生し
た場合、当該監視装置に代わってその配下の無線装置の
系切り換え制御を行うようにしたため、監視装置に障害
が発生した場合にもその配下の無線装置の系切り換えを
全体監視装置で代行することができ、当該障害発生中の
監視装置配下の無線伝送停止を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる無線通信システムの全体構成を
示すブロック図。
【図2】ノード装置内の伝送装置の構成を示すブロック
図。
【図3】ノード装置内の無線装置の構成を示すブロック
図。
【図4】本発明システムでの冗長系監視制御開始時の動
作イメージを示す概念図。
【図5】監視装置内の系切換装置管理テーブルの一例を
示す図。
【図6】無線装置内の系切換監視装置管理テーブルの一
例を示す図。
【図7】冗長系監視制御での図4に続く段階の動作イメ
ージを示す概念図。
【図8】冗長系監視制御での図7に続く段階の動作イメ
ージを示す概念図。
【図9】冗長系監視制御での図8に続く段階の動作イメ
ージを示す概念図。
【図10】全体監視装置の冗長系監視制御動作を示すフ
ローチャート。
【図11】全体監視装置の動作に対する該当アドレスの
運用系無線装置の動作を示すフローチャート。
【図12】全体監視装置の動作に対する該当アドレスの
待機系無線装置の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
10(10a,10b,10c,…) ノード装置 11 伝送装置 111 制御部 112 記憶部 112a 交換テーブル 113 ATMスイッチ部 114a,114b,114c,114d ユーザ・ネ
ットワーク・インタフェース部(UNI部) 115 端末インタフェース(I/F)部 12(12a,12b,12c,12d) 無線装置 121 屋内ユニット(IDU) 125(125c,125d) 系切換監視装置管理テ
ーブル 210 IDU無線部 211 スプリッタ 212 制御部 122 屋外ユニット(ODU) 220 ODU無線部 221 スプリッタ 222 制御部 13(13a,13b) 監視装置(SW CONT) 13−0(=13a) 全体監視装置 131 系切換装置管理テーブル 14a,14b 切換部 15a,15b アンテナ 16 同軸ケーブル 20 ローカル通信端末 31 監視信号 33 系切換監視装置変更通知信号 35 系監視信号 37 系切換通知信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運用系と待機系とに冗長構成化される無
    線装置と、該無線装置を監視して系の切り換えを行う監
    視装置とを有する複数のノード装置から成り、各ノード
    装置が隣接ノード装置との対向区間で運用系の無線装置
    により無線通信を行う無線通信システムにおいて、 前記ノード装置のうちのいずれかのノード装置の監視装
    置がシステム全体を監視する全体監視装置として設定さ
    れ、 前記全体監視装置は、隣接ノード装置より任意数先まで
    の範囲内の各ノード装置の監視装置を配下において該監
    視装置の動作状態を監視する監視手段と、 配下の監視装置に障害が発生した場合、当該監視装置に
    代わってその配下の無線装置の系切り換え制御を行う系
    切換制御手段とを具備することを特徴とする無線通信シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記監視手段は、 配下の監視装置に監視信号を送信し、該監視装置からの
    前記監視信号に対する応答信号の受信タイムアウトによ
    り当該監視装置の障害発生を判断する障害判断手段から
    成り、 前記系切換制御手段は、 障害の発生した監視装置の配下の運用系の無線装置に系
    監視信号を送信し、該無線装置からの前記系監視信号に
    対する応答信号の受信タイムアウトにより当該無線装置
    の障害発生を判断する無線装置障害判断手段と、 運用系の無線装置に障害が発生した場合、待機系の無線
    装置に系切換通知を送信する系切換通知手段とから成る
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 【請求項3】 前記監視装置の配下の無線装置は、待機
    系としての設定中、前記全体監視装置の系切換通知手段
    から送られる前記系切換通知に基づき運用系として起動
    すべく系の切り換えを行う系切換手段を具備することを
    特徴とする請求項2記載の無線通信システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016032269A (ja) * 2014-07-30 2016-03-07 富士通株式会社 無線通信装置、及び切り替え制御方法

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