JP2000188605A - Lan接続装置の多重化方式及びその方法 - Google Patents

Lan接続装置の多重化方式及びその方法

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JP2000188605A
JP2000188605A JP36505998A JP36505998A JP2000188605A JP 2000188605 A JP2000188605 A JP 2000188605A JP 36505998 A JP36505998 A JP 36505998A JP 36505998 A JP36505998 A JP 36505998A JP 2000188605 A JP2000188605 A JP 2000188605A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LAN接続装置の故障に対して、人手を介す
ることなく短時間で予備のLAN接続装置に切り替え、
しかもTCP/IPのコネクションには何の影響も与え
ないLAN接続装置の多重化方式及びその方法を提供す
る。 【解決手段】 TCP/IPプロトコル処理部と、複数
のLAN接続装置と、該複数のLAN接続装置を制御す
る複数のLAN接続装置制御部と、前記TCP/IPプ
ロトコル処理部と、前記複数のLAN接続装置制御部と
の間に介在し、フレームフォーマット中及びARP(Add
ress Resolution Protocol)パケットフォーマット中の
所定の位置のMACアドレスを書き換え、通信相手のA
RPキャッシュテーブルを書き換えるためのARPリプ
ライパケットを送信するアドレス変換部と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LAN接続装置の
多重化方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、LAN接続装置の多重化方式とし
ては、特開平4−365238号公報、特開平5−21
0607号公報、特開平8−335198号公報、特開
平9−167128号公報に記載されている。
【0003】特開平4−365238号公報に記載の技
術は、障害の生じた通信処理装置から待機中の通信処理
への切り替えを、人手を介さずに、短時間に効率的に行
うことを目的とするものであり、稼働していた通信処理
装置に障害が生じ、動作が停止したときに、通信処理装
置の動作停止を検出し、稼働していた通信処理装置のL
AN上のアドレスと同一のアドレスを待機していた通信
処理装置に与え、汎用計算機が待機していた通信処理装
置を稼働するものである。
【0004】特開平5−210607号公報に記載の技
術は、二重化したLAN接続措置の障害発生時に自動的
にLAN接続装置の切り替えを行い、短時間で復旧し、
ネットワークとしての運用効率を高めることができるL
AN接続装置を提供することを目的として、汎用計算機
から個別のアドレスを受け取り、運用状態および待機状
態のいずれか一方の通信処理状態を記憶する接続制御部
と、自装置が運用状態であるかあるいは待機状態である
かの報告を接続制御部から受け、LAN接続装置入出力
制御部を介して汎用計算機に通知し、待機状態のLAN
接続装置は汎用計算機が出力する接続命令に対する運用
中のLAN接続装置の動作状態を汎用計算機を介して監
視し、予め定める一定時間内に応答が行われないことを
検出すると仮運用開始報告をLAN接続装置入出力制御
部を介して汎用計算機に通知するLAN接続装置制御部
とを含むものである。
【0005】特開平8−335198号公報に記載の技
術は、汎用計算機のLAN接続装置の二重化システム構
築時のIPアドレス切り替えを人手を介さずに行い、シ
ステムの信頼性を高めることを目的とするものである。
この技術において、待機系LAN接続装置は、これを制
御し汎用計算機インタフェースのプロトコルを制御する
装置制御部、運用系LAN接続装置のIP情報と待機系
のIP情報の付け替えを行うIP情報付け替え部、運用
系待機系を表すフラグを持ちLAN側から運用系LAN
接続装置の通信機能チェックを実施する運用系チェック
部、自装置のIP情報とIP情報取得部によって取得さ
れた運用系LAN接続装置のIP情報を格納するIP情
報格納部、運用系LAN接続装置よりIP情報を取得す
るIP情報取得部、LANインターフェースを制御し活
性化、非活性化するLANインターフェース制御部から
構成される。
【0006】特開平9−167128号公報に記載の技
術は、コンピュータ内で、TCP/IPプロトコルを制
御する通信システムにおいて、LAN制御装置障害の回
復処理の簡略化及び処理時間の短縮を図ることを目的と
するものであり、LAN制御装置障害時、別の障害とな
っていないLAN制御装置のMACアドレスを、障害と
なったLAN制御装置と対応していたIPアドレスに対
応させるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
は、次のような問題点があった。
【0008】特開平4−365238号公報及び特開平
5−210607号公報に記載の技術では、LAN接続
装置制御部以外のソフトウェアから、LAN接続装置の
MACアドレスを指定することができる機構と、LAN
接続装置の停止と開始の機構が要求される。しかし、パ
ソコンのような汎用のOSを使用するコンピュータにお
いては、一般にドライバと呼ばれているLAN接続装置
制御部がLAN接続装置上に搭載されているROM上に
書かれているMACアドレスを読み込んでLAN接続装
置に設定するため、LAN接続装置制御部を修正しない
限りMACアドレスを自由に設定することはできない。
また、LAN接続装置の停止と開始についても、LAN
接続装置制御部あるいはOSにこのような機能がなかっ
たりする。
【0009】特開平8−335198号公報に記載の技
術においては、前述したLAN接続装置の停止と開始の
他、運用系LAN接続装置に割り当てられたIPアドレ
スを待機系LAN接続装置に付け替えるという機構が必
要になる。パソコンの上で動作するOSには、OSの起
動前にLAN接続装置それぞれにIPアドレスを割り振
っておく必要があるものがある。しかも、それぞれのL
AN接続装置に同じIPアドレスを設定することができ
ない。このようなOSでは、IPアドレスを待機系に付
け替えるということはできない。
【0010】特開平9−167128号公報に記載の技
術においては、TCP/IPプロトコル処理部が持って
いるIPアドレスとLAN接続装置の対応テーブルの書
き換えと、通信相手側にARPキャッシュテーブルを変
更するためのモジュールが必要になる。パソコン上で動
作するTCP/IPプロトコル処理部の中には、IPア
ドレスとLAN接続装置の対応テーブルの書き換えがで
きないものがあり、特開平9−167128号公報に記
載の技術を実現できるOSやTCP/IPプロトコル処
理部に制限がある。また、通信相手のコンピュータ全て
に対して、ARPキャッシュテーブルを書き替えるため
のソフトウェアを追加しなければならないという手間が
必要である。
【0011】本発明は、以上の問題点を解決するLAN
接続装置の多重化方式である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によるLAN接続
装置の多重化方式は、TCP/IP(Transmission Cont
rol Protocol/Internet Protocol)プロトコル処理部
と、複数のLAN接続装置と、該複数のLAN接続装置
を制御する複数のLAN接続装置制御部と、前記TCP
/IPプロトコル処理部と、前記複数のLAN接続装置
制御部との間に介在し、フレームフォーマット中及びA
RP(Address Resolution Protocol)パケットフォーマ
ット中の所定の値のMACアドレスを書き換え、通信相
手のARPキャッシュテーブルを書き換えるためのAR
Pリプライパケットを送信するアドレス変換部と、を備
えることを特徴とする。
【0013】また、本発明によるLAN接続装置の多重
は方式は、上記のLAN接続装置の多重化方式におい
て、前記アドレス変換部は、送信時に前記複数のLAN
接続装置のうち選択された1のMACアドレスを送信元
MACアドレス及び送信者MACアドレス又はターゲッ
トMACアドレスに書き込み当該選択されたLAN接続
装置に出力することを特徴とする。
【0014】更に、本発明によるLAN接続装置の多重
は方式は、上記の多重化方式において、前記アドレス変
換部は、受信時に所定の値のMACアドレスを宛先MA
Cアドレスに書き込み、受信時に所定の条件で前記所定
の値のMACアドレスを送信者MACアドレスに書き込
むことを特徴とする。
【0015】更に、本発明によるLAN接続装置の多重
は方式は、上記のLAN接続装置の多重化方式におい
て、前記複数のLAN接続装置に異常があるかどうかを
監視するLAN監視部を更に有し、前記アドレス変換部
は、前記LAN監視部の監視結果に基づいて動作するこ
とを特徴とする。
【0016】更に、本発明によるLAN接続装置の多重
は方式は、上記の多重化方式において、前記複数のLA
N接続装置のうち故障でないLAN接続装置を、同時に
稼働することを特徴とする。
【0017】本発明によるLAN接続装置の多重化方法
は、複数のLAN接続装置から受信したフレームフォー
マット中及びARPパケットフォーマット中の所定の位
置のMACアドレスを所定の値のMACアドレスに書き
換えてTCP/IPプロトコル処理部に出力し、前記T
CP/IPプロトコルから受信したフレームフォーマッ
ト中及びARPパケットフォーマット中の所定の位置の
MACアドレスを、前記複数のLAN接続装置のうち選
択された1のMACアドレスに書き換えて当該LAN接
続装置に出力することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、LANに接続されたコ
ンピュータ間で、TCP/IP(Transmission Control
Protocol/Internet Protocol)プロトコルを使用して通
信を行うシステムにおいて、LAN接続装置に障害が発
生した場合に予備装置に短時間で切り替えを行い、信頼
性の向上を図る。特に、TCP/IPプロトコルを処理
するソフトウェア(TCP/IPプロトコル処理部1
7)やLAN接続装置を制御するソフトウェア(LAN
接続装置制御部14a、14b)に特別なものを必要と
しないことと、通信相手側のコンピュータに切り替えの
ためのソフトウェアを必要としないことを特徴としてい
る。
【0019】図1において、LAN接続装置13aは運
用状態のLAN接続装置で、LAN接続装置13bは待
機状態のLAN接続装置である。アドレス変換部15
は、TCP/IPプロトコル処理部17に対してLAN
接続装置が1つしかないように見せるために、送信ある
いは受信フレームの中のMACアドレスを一定の値vM
aに変換する。また、LAN監視部16からの指示によ
り指定されたLAN接続装置を使用するようにする。更
に、LAN監視部16からLAN接続装置の切り替え指
示があった場合には、ARPリプライパケットを他のコ
ンピュータに送信して、他のコンピュータのTCP/I
Pプロトコル処理部にIPアドレスとMACアドレスの
変換を行うためのARPキャッシュテーブルを更新させ
ることにより、TCP/IPのコネクションを切断する
ことなく、他のコンピュータは切り替わったLAN接続
装置に対して送信してくるようになる。
【0020】図1を参照すると、本実施形態は、コンピ
ュータ11と、LAN12と、コンピュータとLANと
を接続するLAN接続装置13aと13bからなる。
【0021】コンピュータ11内で動作するソフトウェ
アとしては、LAN接続装置13aを使用してLAN1
2にフレームを送出したりLAN12からフレームを受
信したりするLAN接続装置制御部14aと、LAN接
続装置13bを使用してLAN12にフレームを送出し
たりLAN12からフレームを受信したりするLAN接
続装置制御部14bと、LAN12に送出したりLAN
12から受信したりするフレ―ムのMACアドレスを書
き替えるアドレス変換部15と、LAN接続装置の異常
を監視し異常がある場合はアドレス変換部15に対して
使用するLAN接続装置の切り替えを要求するLAN監
視部16と、TCP/IPプロトコルの処理を行うTC
P/IPプロトコル処理部17からなる。
【0022】アドレス変換部15が書き替えるMACア
ドレス部分は、図2のフレームフォーマットの中の宛先
MACアドレス21と、送信元MACアドレス22と、
図3のARP(Address Resolution Protocol)パケット
フォーマット中の送信者MACアドレス32と、ターゲ
ットMACアドレス34である。この書き替えの流れ図
が、図4及び図5である。図4は送信時の流れ図で、図
5は受信時の流れ図である。
【0023】次に、図1から図6を参照して本実施形態
の動作について詳細に説明する。
【0024】今、コンピュータ11は、LAN接続装置
13aを使用して、LAN12に接続されている他のコ
ンピュータとTCP/IPプロトコルを使用して通信を
行っている。このとき、コンピュータ11からLAN1
2に送出されるまでのフレームの流れは、TCP/IP
プロトコル処理部17、アドレス変換部15、LAN接
続部制御部14a、LAN接続装置13aの順に渡され
ていく。このとき、アドレス変換部15では、図4の流
れ図にしたがって、LAN接続装置13aのMACアド
レスMa1を送信元MACアドレス22、送信者MAC
アドレス32またはターゲットMACアドレス34に書
き込んで、LAN接続装置制御部14aに渡す。LAN
接続装置制御部14aは渡されたフレームをLAN接続
装置13aを使用してLAN12に送出する。
【0025】コンピュータ11がLAN12から受信す
るときのフレームの流れは、LAN接続装置13a、L
AN接続装置制御部14a、アドレス変換部15、TC
P/IPプロトコル処理部17の順になる。このとき、
アドレス変換部15では、図5の流れ図にしたがって、
vMaを宛先MACアドレス21または送信者MACア
ドレス32に書き込んで、TCP/IPプロトコル処理
部17に渡す。LAN接続装置13bを通して受信した
フレームは、アドレス変換部15で廃棄する。
【0026】このとき、通信相手のコンピュータのメモ
リ上にあるIPアドレスからMACアドレスへの変換を
行うためのARPキャッシュテーブルは、図6のLAN
接続装置13aが相手の時のARPキャッシュテーブル
61のようになっており、IP1に対してはMa1が登
録されている。この状態において、LAN監視部16
は、LAN接続装置制御部14aを通してLAN接続装
置13aに異常がないかを監視しており、異常を検出す
るとアドレス変換部15に対して、LAN接続装置の切
り替えを指示する。指示を受けたアドレス変換部15
は、図3のARPのパケットフォーマットとして、オペ
レーション31にリプライを示す値、ターゲットMAC
アドレス34にMa2、ターゲットIPアドレス35に
IP1となっているARPリプライパケットを図2のデ
ータ24に設定したフレームを作成し、LAN接続装置
制御部14bとLAN接続装置13bを経由して、通信
相手のコンピュータに送信する。このARPリプライパ
ケットを受け取ったコンピュータは、ARPプロトコル
の仕様にしたがって、メモリ上のARPキャッシュテー
ブルを変更する。この変更された結果が、図6のLAN
接続部13bが相手の時のARPキャッシュテーブル6
2である。この結果、このコンピュータが送信するフレ
ームは、Ma2に対して送信されるようになる。
【0027】一方、ARPリプライパケットを送信した
後のアドレス変換部15は、送信をLAN接続装置制御
部14bに対して行うようにし、LAN接続装置制御部
14aから受信したフレームは廃棄し、LAN接続装置
制御部14bから受信したフレームをTCP/IPプロ
トコル処理部に渡すようにする。このとき、LAN接続
装置13aを使用しているときに行っていたのと同様
に、送信のときは図4の流れ図にしたがって、受信のと
きは図5の流れ図にしたがって、宛先MACアドレス2
1、送信元MACアドレス22、送信者MACアドレス
32、ターゲットMACアドレス34を書き替える。
【0028】以上のようにすることにより、待機系のL
AN接続装置13bへの切り替えを、TCP/IPのコ
ネクションを切断することなく、短時間で行うことがで
きる。
【0029】次に、本発明の他の実施形態について図面
を参照して詳細に説明する。
【0030】図7を参照すると、本実施形態は、図4に
比べ、2つのLAN接続装置のどちらにも障害がない場
合には、2つのLAN接続装置の両方を使用するように
MACアドレスを変更し、どちらかのLAN接続装置に
障害が発生した場合には、もう一方のみを使用するよう
にMACアドレスを変更するという点で異なる。
【0031】今、LAN接続装置13aと13bの両方
とも正常な状態とする。このとき、コンピュータ11か
らLAN12に送出されるまでのフレームの流れは、T
CP/IPプロトコル処理部17からアドレス変換部1
5に渡され、アドレス変換部15では宛先MACアドレ
ス21を元にどちらのLAN接続装置を使用するかを予
め決められた方法で決定し、図7の流れ図にしたがって
フレーム中のMACアドレスを書き替え、使用すべきL
AN接続装置制御部14aまたは14bにフレ―ムを渡
し、渡されたフレームはLAN接続装置13aまたは1
3bを通してLAN12に送出される。
【0032】この中で、どちらのLAN接続装置を使用
するかを決める方法はいくつかある。1つは、宛先MA
Cアドレス21が奇数の場合はLAN接続装置13a
を、偶数の場合はLAN接続装置13bを使用するよう
にする方法である。他には、最初の送信相手のときはL
AN接続装置13aを使用し、この送信相手とは異なる
相手に送信しなければならなくなったときはLAN接続
装置13bを使用し、次に新たな相手に送信しなければ
ならなくなったときは13aを使用し、次は13bをと
いう様に、新たな送信相手に対して交互にLAN接続装
置を使用するようにする方法がある。この他には、新た
な送信相手が発生したときは、最近のある一定期間に送
受信回数が少なかった方を使用するようにする方法があ
る。
【0033】一方、コンピュータ11がLAN12から
受信するときのフレームの流れは、LAN12上に流れ
るフレームの宛先MACアドレス21と一致するMAC
アドレスを持つLAN接続装置が受信し、対応するLA
N接続装置制御部を通してアドレス変換部15に渡され
る。アドレス変換部15では、図5の流れ図にしたがっ
てフレーム中のMACアドレスを書き替えてTCP/I
Pプロトコル処理部17に渡す。
【0034】次に、LAN制御部13aまたは13bで
障害が発生した場合について説明する。LAN接続装置
13aで障害が発生した場合も13bで発生した場合も
動作の流れは変わらないので、ここではLAN接続装置
13aで障害が発生したときのみを説明する。
【0035】LAN接続装置13aで障害が発生する
と、LAN監視部16がこの障害を検出しアドレス変換
部15にLAN接続装置13aを使用しないように通知
する。この通知を受けたアドレス変換部15は、図3の
ARPパケットフォーマットとして、オペレーション3
1にリプライを示す値、ターゲットMACアドレス34
にMa2、ターゲットIPアドレス35にIP1となっ
ているARPリプライパケットを図2のデータ24に設
定したフレームを作成し、LAN接続装置制御部14b
とLAN接続装置13bを経由して、通信相手のコンピ
ュータに送信する。このフレームを受け取ったコンピュ
ータは、メモリ上のARPテーブルを図6のLAN接続
装置13bが相手の時のARPキャッシュテーブル62
になるように変更する。この結果、コンピュータ11と
通信している全てのコンピュータがLAN接続装置13
b宛てに送信してくるようになる。
【0036】しかし、LAN接続装置13aは停止して
いるわけではないので、全てのコンピュータがLAN接
続装置13b宛てに送信するように切り替わるまでの間
に送信されたフレームや、ブロードキャストのフレーム
がLAN接続装置13aを通して受信されてくるため、
アドレス管理部15はLAN接続装置制御部14aから
渡されてくるフレームを廃棄する。
【0037】以上のことにより、LAN接続装置の一方
に異常が発生した場合には、他の方のみを使用するよう
にすることができる。
【0038】なお、上記の実施形態は二重化方式である
が、これを2以上の多重化方式に拡張することもでき
る。
【0039】また、上記から明らかなようにアドレス変
換部15及びLAN監視部16のおこなう方法は、コン
ピュータにこれらの行う方法を実行させるためのプログ
ラムを記録したCD−ROMなどの記録媒体をコンピュ
ータが読み取り実行することによっても実現することが
できる。
【0040】
【発明の効果】本発明の効果は、LAN接続装置の故障
に対して、人手を介することなく短時間で予備のLAN
接続装置に切り替え、しかもTCP/IPのコネクショ
ンには何の影響も与えないため、コンピュータネットワ
ークシステムの信頼性が向上する。
【0041】また、アドレス変換部とLAN監視部のソ
フトウェアを追加するだけですむため、TCP/IPプ
ロトコル処理部やLAN接続装置制御部の修正が不可能
なシステムにも適用できる。
【0042】更に、既に稼働中のコンピュータに対して
LAN接続装置の多重化を行う場合に、LAN接続装置
とソフトウェアを多重化したいコンピュータのみに追加
するだけですむので、LAN接続装置の多重化のための
作業が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるLAN接続装置の多重
化方式の構成を示すブロック図である。
【図2】フレームフォ―マットを示す図である。
【図3】ARP(Address Resolution Protocol)パケッ
トフォーマットを示す図である。
【図4】図1のアドレス変換部の実施形態によるパケッ
ト送信時の動作を示す流れ図である。
【図5】図1のアドレス変換部のパケット受信時の動作
を示す流れ図である。
【図6】本発明の実施形態によるARPキャッシュテー
ブルの内容例である。
【図7】図1のアドレス変換部の他の実施形態によるパ
ケット送信時の動作を示す流れ図である。
【符号の説明】
11 コンピュータ 12 LAN 13a、13b LAN接続装置 14a、14b LAN接続装置制御部 15 アドレス変換部 16 LAN監視部 17 TCP/IPプロトコル処理部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TCP/IP(Transmission Control Pr
    otocol/Internet Protocol)プロトコル処理部と、 複数のLAN接続装置と、 該複数のLAN接続装置を制御する複数のLAN接続装
    置制御部と、 前記TCP/IPプロトコル処理部と、前記複数のLA
    N接続装置制御部との間に介在し、フレームフォーマッ
    ト中及びARP(Address Resolution Protocol)パケッ
    トフォーマット中の所定の位置のMACアドレスを書き
    換え、通信相手のARPキャッシュテーブルを書き換え
    るためのARPリプライパケットを送信するアドレス変
    換部と、 を備えることを特徴とするLAN接続装置の多重化方
    式。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のLAN接続装置の多重
    化方式において、前記アドレス変換部は、送信時に前記
    複数のLAN接続装置のうち選択された1のMACアド
    レスを送信元MACアドレス及び送信者MACアドレス
    又はターゲットMACアドレスに書き込み当該選択され
    たLAN接続装置に出力することを特徴とするLAN接
    続装置の多重化方式。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のLAN接続装置
    の多重化方式において、前記アドレス変換部は、受信時
    に所定の値のMACアドレスを宛先MACアドレスに書
    き込み、受信時に所定の条件で前記所定の値のMACア
    ドレスを送信者MACアドレスに書き込むことを特徴と
    するLAN接続装置の多重化方式。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    LAN接続装置の多重化方式において、前記複数のLA
    N接続装置に異常があるかどうかを監視するLAN監視
    部を更に有し、前記アドレス変換部は、前記LAN監視
    部の監視結果に基づいて動作することを特徴とするLA
    N接続装置の多重化方式。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のLAN接続装置の多重
    化方式において、前記複数のLAN接続装置のうち故障
    でないLAN接続装置を、同時に稼働することを特徴と
    するLAN接続装置の多重化方式。
  6. 【請求項6】 複数のLAN接続装置から受信したフレ
    ームフォーマット中及びARPパケットフォーマット中
    の所定の位置のMACアドレスを所定の値のMACアド
    レスに書き換えてTCP/IPプロトコル処理部に出力
    するステップと、前記TCP/IPプロトコルから受信
    したフレームフォーマット中及びARPパケットフォー
    マット中の所定の位置のMACアドレスを、前記複数の
    LAN接続装置のうち選択された1のMACアドレスに
    書き換えて当該LAN接続装置に出力するステップとを
    有することを特徴とするLAN接続装置の多重化方法。
  7. 【請求項7】 複数のLAN接続装置から受信したフレ
    ームフォーマット中及びARPパケットフォーマット中
    の所定の位置のMACアドレスを所定の値のMACアド
    レスに書き換えてTCP/IPプロトコル処理部に出力
    するステップと、前記TCP/IPプロトコルから受信
    したフレームフォーマット中及びARPパケットフォー
    マット中の所定の位置のMACアドレスを、前記複数の
    LAN接続装置のうち選択された1のMACアドレスに
    書き換えて当該LAN接続装置に出力するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
    たことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002051103A (ja) * 2000-08-04 2002-02-15 Canon Inc プロトコル変換装置および制御システム
US6810010B1 (en) 1999-04-14 2004-10-26 Nec Corporation Redundant LAN system, active line/stand-by line switching method, and recording medium
JP2010258558A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Fujitsu Ltd 伝送装置、伝送方法及び伝送システム
JP2011023846A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Hitachi Ltd 回線エミュレーション装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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