JP2002216380A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents
対物レンズ駆動装置Info
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Abstract
駆動装置において、簡単な構成で、光ディスクの反りや
面振れ等によって発生するチルトの補正が可能であると
共に、装置の小型化及び薄型化を可能とすること。 【解決手段】 対物レンズと駆動マグネットをレンズホ
ルダに保持し、フォーカシングコイル及びトラッキング
コイルをベース台に保持する、ムービングマグネット駆
動方式の対物レンズ駆動装置において、レンズホルダま
たはベース台の何れか一方に、チルト用コイルを設け、
レンズホルダまたはベース台の何れか他方に、チルト用
のコイルと対向するようにチルト用マグネットを設け
る。
Description
ムを集束照射することによって、光学的に情報の記録、
再生、あるいは書換え等を行うことのできる光ピックア
ップに装備される対物レンズ駆動装置に関するものであ
る。
て記録媒体に集光照射される光ビームの集光位置を、フ
ォーカシング方向及びトラッキング方向に制御するため
に、対物レンズ駆動装置が装備されている。
て説明する。図4は従来の対物レンズ駆動装置の構成を
示す斜視図で、同図において、21は記録媒体に対して
光ビームを集光する対物レンズ、22は、対物レンズ2
1とフォーカシングコイル25とトラッキングコイル2
6とを保持するレンズホルダであり、このレンズホルダ
22は、駆動マグネット23と固定部材27と固定基板
28とが搭載されたベース台29に、支持ワイヤ30に
よってフォーカシング方向及びトラッキング方向に動作
可能であるように保持されている。
置の動作について説明する。フォーカシングコイル25
とトラッキングコイル26は、2つの駆動マグネット2
3の間に配置されている。すなわち、駆動マグネット2
3から発生する磁界中にフォーカシングコイル25及び
トラッキングコイル26が位置しており、このような配
置関係においてコイル25、26に電流を流すと、レン
ズホルダ22はフォーカシング方向及びトラッキング方
向に動くことになる。
成の対物レンズ駆動装置によれば、フォーカシングとト
ラッキングの2方向しかレンズホルダを動かすことがで
きないため、傾きをもった光ディスク、あるいは面振れ
の大きなディスクに対しては、情報の記録再生が不安定
になるという問題が発生する。
スクの傾きに対するマージンが多く、チルトは無視でき
ていたが、高密度の光ディスク(例えばDVD等)は、
レーザーの短波長化、対物レンズの高NA化の影響でス
キューに対するマージンが減少するため、対物レンズの
チルトやディスクの反り等によるチルトが無視できなく
なり、何らかの手法でチルトを補正する必要が生じる。
このための手法としては、光ピックアップを搭載してい
るシャーシ等を傾斜させてチルトの補正を行うことが知
られているが、この手法では、シャーシ全体を動かすた
めに構成が大掛かりになり、また、調整のための空間を
広くとる必要が生じるため、装置の小型化及び薄型化が
困難となっていた。
12327号公報に開示されたように、駆動コイルを分
割して、それぞれのコイルの推力差によってレンズホル
ダを傾ける方法、あるいは、特開2000−22275
5号公報に開示されたように、チルトコイルを別付けす
ることでレンズホルダを傾ける方法がある。
動用とチルト用に同一のコイルを使用するため、駆動ド
ライバにばらつきがあった場合に、チルトをさせない通
常の動作においてもレンズホルダがチルトしてしまうと
いう問題がある。
な問題は発生しないものの、通常動作がムービングコイ
ル駆動方式で行われるため、以下の問題が発生する。
レンズ駆動装置にあっては、駆動マグネットと磁気ヨー
クがベースに固定されており、フォーカシングコイル及
びトラッキングコイルがレンズホルダに固定され、レン
ズホルダとコイルが一体に動作する。したがって、磁束
の中心は常に同位置であり、ここで例えばレンズホルダ
やコイル等から構成される可動部をトラッキング方向に
移動させた場合、可動部の重心はその移動量だけ磁束の
中心からずれることになる。この状態でさらにフォーカ
シング方向に可動部を移動させると、可動部の重心と磁
束の中心がずれた状態で可動部が移動することとなり、
その結果、可動部に搭載されている対物レンズがチルト
(傾斜)してしまうという欠点がある。このチルト量
は、フォーカシング及びトラッキングの移動量が増すに
つれて増大する。このため、ディスクのチルトに上記理
由によるチルトが加わり、結果として、チルトの補正量
が大きくなってしまうという問題がある。
あり、ムービングマグネット駆動方式の対物レンズ駆動
装置において、簡単な構成で、光ディスクの反りや面振
れ等によって発生するチルトの補正が可能であると共
に、装置の小型化及び薄型化を可能とすることを目的と
する。
め、本発明による対物レンズ駆動装置は、光ビームを集
光して集束光を記録媒体に照射する対物レンズ及び駆動
マグネットを保持し、支持ワイヤによってフォーカシン
グ方向及びトラッキング方向に動作可能に支持されたレ
ンズホルダと、フォーカシングコイル及びトラッキング
コイルを備えたベース台とによって、構成されたムービ
ングマグネット駆動方式の対物レンズ駆動装置におい
て、前記レンズホルダまたは前記ベース台の何れか一方
に、チルト用コイルを設け、前記レンズホルダまたは前
記ベース台の何れか他方に、前記チルト用コイルと対向
するようにチルト用マグネットを設けた、構成をとる。
ズホルダにおける前記支持ワイヤの主体部が延在する方
向とは逆側の端部に配置され、前記レンズホルダを支持
する前記支持ワイヤによって給電されるようにした、構
成をとる。
面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係
る対物レンズ駆動装置の斜視図、図2は、図1の対物レ
ンズ駆動装置を可動部と固定部に分離した分解斜視図、
図3は、図1の対物レンズ駆動装置の可動部のチルト動
作を示すための説明図である。
は対物レンズ1と駆動マグネット3を保持するレンズホ
ルダであり、チルト用コイル11はレンズホルダ2の端
部に取り付けられている。
ングコイルであり、各々磁気ヨーク(図示せず)を内部
に備えたコイルボビン4に巻回されており、コイルボビ
ン4はベース台9に固定されている。
ヤで、固定部材7に固定された固定基板8にその一端が
取り付けられている。また、固定部材7は、ベース台9
に固定されており、このベース台9には、レンズホルダ
2に取付けられたチルト用コイル11に対応する位置に
チルト用マグネット12が固定されている。
板8に固定された支持ワイヤ10の他端によって、フォ
ーカシング方向及びトラッキング方向の中立点に支持さ
れている。
置の動作について、以下に説明する。レンズホルダ2
は、駆動マグネット3から発生する磁界と、フォーカシ
ングコイル5あるいはトラッキングコイル6に流れる電
流との間に生じる電磁力によって動作する。
グマグネット駆動方式を採用しており、この駆動方式で
は、磁気ヨークとフォーカシングコイル5及びトラッキ
ングコイル6がベース台9に固定され、レンズホルダ2
と駆動マグネット3が一体に動作する。このため、駆動
マグネット3から発せられる磁束の中心と、可動部の重
心がずれにくく、前述したような対物レンズのチルトが
小さくなり、全体のチルト補正量が少なくなるという利
点がある。
は、レンズホルダ2にチルト用コイル11を、ベース台
9にチルト用マグネット12を、それぞれ備えたこと
で、レンズホルダ2を任意にチルトさせることができ
る。その動作について、以下に説明する。
印A方向に電流を流した場合、チルト用マグネット12
との電磁力により、チルトコイル11には、図3中で矢
印B方向で示す力が発生し、レンズホルダ2は、図3中
の矢印C方向にチルトする。
の向きや大きさを変えることにより、レンズホルダ2の
チルト方向及びチルト量を変化させることが可能であ
り、ディスクの反りや面振れ等により発生するチルトを
補正することができる。
同じであれば、チルト用コイル11の間隔とチルト量は
比例する関係にある。本実施形態では、チルト用コイル
11を、レンズホルダ2における、支持ワイヤ10の主
体部が延在する方向とは逆側の端部(つまり、レンズホ
ルダ2における、レンズホルダ2にその他端側が固定さ
れた支持ワイヤ10がその一端側に向かって延びる方向
とは逆側の端部、すなわち、ここでは、レンズホルダ2
における、対物レンズ1の配置側と反対側の端部)に配
置している。このため、チルトコイル11及びベース台
9に固定されるチルト用マグネット12が配置される空
間を広くとれるので、チルト用コイル11の間隔を広く
設定することが可能となり、小さな駆動電流でチルト量
を充分に確保できるようになっている。
支持する支持ワイヤ10を、チルト用コイル11への給
電に使用するように構成してある(ワイヤとコイルとの
接続の詳細は図示を割愛してある)。このようにするこ
とで、部点点数を増やすこと無く、チルト用コイル11
への給電が可能となる。
ズと駆動マグネットをレンズホルダに保持し、フォーカ
シングコイル及びトラッキングコイルをベース台に保持
する、ムービングマグネット駆動方式の対物レンズ駆動
装置において、レンズホルダまたはベース台の何れか一
方に、チルト用コイルを設け、レンズホルダまたはベー
ス台の何れか他方に、チルト用のコイルと対向するよう
にチルト用マグネットを設けた構成としているため、ア
クチュエータ動作によるチルトを低減でき、さらに、光
ディスクの反りや面振れ等によって発生するチルトを補
正することが可能となる。
イルは、レンズホルダにおける支持ワイヤの主体部が延
在する方向とは逆側の端部に配置され、支持ワイヤによ
って給電されるように構成しているため、チルト用コイ
ルの間隔を広く設定でき、より小さな電流量でレンズホ
ルダを任意にチルトさせることが可能となる。また、チ
ルト用コイルヘの給電を支持ワイヤによって行うため、
部品点数を増加させること無く、チルト用コイルへの給
電が可能になる。
の斜視図である。
の分解斜視図である。
における、可動部のチルト動作を示す説明図である
Claims (2)
- 【請求項1】 光ビームを集光して集束光を記録媒体に
照射する対物レンズ及び駆動マグネットを保持し、支持
ワイヤによってフォーカシング方向及びトラッキング方
向へ動作可能に支持されたレンズホルダと、フォーカシ
ングコイル及びトラッキングコイルを備えたベース台と
によって、構成されたムービングマグネット駆動方式の
対物レンズ駆動装置において、 前記レンズホルダまたは前記ベース台の何れか一方に、
チルト用コイルを設け、前記レンズホルダまたは前記ベ
ース台の何れか他方に、前記チルト用コイルと対向する
ようにチルト用マグネットを設けたことを特徴とする対
物レンズ駆動装置。 - 【請求項2】 請求項1記載において、 前記チルト用コイルは、前記レンズホルダにおける前記
支持ワイヤの主体部が延在する方向とは逆側の端部に配
置され、前記支持ワイヤによって給電されることを特徴
とする対物レンズ駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001013520A JP3550547B2 (ja) | 2001-01-22 | 2001-01-22 | 対物レンズ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001013520A JP3550547B2 (ja) | 2001-01-22 | 2001-01-22 | 対物レンズ駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP3550547B2 JP3550547B2 (ja) | 2004-08-04 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7194749B2 (en) | 2002-12-20 | 2007-03-20 | Sharp Kabushiki Kaisha | Objective lens actuator and optical pickup device |
CN100358018C (zh) * | 2004-04-13 | 2007-12-26 | 索尼株式会社 | 光学拾取器和盘驱动装置 |
US7518965B2 (en) | 2004-06-09 | 2009-04-14 | Sharp Kabushiki Kaisha | Reduced thickness optical pickup device with contact avoiding part for avoiding contact between opening-regulating filter and turning mirror |
US7523407B2 (en) | 2004-03-31 | 2009-04-21 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Information processing apparatus, computer-readable computer program, and device setup system |
CN102789789A (zh) * | 2011-05-19 | 2012-11-21 | 日立视听媒体股份有限公司 | 光拾取器 |
-
2001
- 2001-01-22 JP JP2001013520A patent/JP3550547B2/ja not_active Expired - Fee Related
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