JP2002216336A - 磁気記録媒体、磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体、磁気記録媒体の製造方法

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JP2002216336A
JP2002216336A JP2001011543A JP2001011543A JP2002216336A JP 2002216336 A JP2002216336 A JP 2002216336A JP 2001011543 A JP2001011543 A JP 2001011543A JP 2001011543 A JP2001011543 A JP 2001011543A JP 2002216336 A JP2002216336 A JP 2002216336A
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magnetic
carbon black
powder
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JP2001011543A
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Yoshiteru Matsubayashi
芳輝 松林
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性層の強度を高め、磁気特性及び電磁変換
特性が向上した磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 磁性粉、樹脂、添加剤を混合分散した磁
性塗料を基体に塗布して形成された塗布型磁気記録媒体
において、前記磁性粉は、長軸長が0.05〜0.20
μmの針状でありかつ鉄を主成分としたメタル粉の表面
にカーボンブラックを付着させてなり、かつ前記カーボ
ンブラックの付着量が前記メタル粉に対して1〜20重
量%であり、前記磁性粉に吸着した水分量が0.3〜
2.0重量%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁性粉、樹脂、潤滑
剤、研磨剤などの添加剤を混合分散して作成した磁性塗
料を、基体に塗布することによって形成する塗布型磁気
記録媒体に関するものであり、ここに用いる磁性粉がメ
タル磁性粉であり、磁気特性、電磁変換特性、磁性層の
強度を改善した塗布型の磁気記録媒体、磁気記録媒体の
製造方法を実現するものである。
【0002】
【従来の技術】塗布型磁気記録媒体は記録を担う磁性層
に樹脂を含む構造を有しているから、磁気記録媒体とし
て使用した時に極めて優れた耐久性を示す。この塗布型
磁気記録媒体には酸化鉄、バリュウムフェライトなどが
使用されていたが、近年メタル粉が使用される様になっ
た。このメタル粉は酸化鉄に比べて保磁力、飽和磁化量
が共に大きく、よって作成した媒体の磁性層の保磁力、
飽和磁束密度を大きくできる。この記録の高密度化への
影響は大きく、メタル磁性粉の使用によって、高密度デ
ジタル信号を記録するフォーマットが提案されるに到っ
ている。このメタル粉は鉄を主原料とし、金属の添加に
より厳密には合金というべきであるが、急激な酸化を防
ぐなどの化学的安定性を確保する為にさらに表面の酸
化、添加物の付着を行う必要がある。これらによってメ
タル粉はバルクの鉄に対して飽和磁化量は低いが、それ
でも酸化鉄磁性粉に対しては、高い磁気特性を実現可能
とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】メタル磁性粉を使用す
るにあたっては、化学的安定性を高める為に磁性粉製造
工程において各種の処理を行うが、磁性粉の核をなす部
分は活性の強い鉄元素であり、安定な酸化鉄粉と同等の
化学的安定性を実現するに到っていない。この様なメタ
ル磁性粉は酸化鉄磁性粉とは大きく異なり、磁性粉の酸
化を防ぐ為に不活性ガス中において取り扱う必要があ
る。磁性塗料を作成するには樹脂、溶媒などと混合分散
するのであるが、ここでも化学的に活性が強い影響があ
り、塗料性状、具体的にはチキソ性が強く現れるなど分
散やハンドリングが困難となる。作成した磁性塗料を塗
布し、磁気記録媒体として使用後も化学的安定性の悪さ
に起因し、長期保存に適さないなどの問題がある。これ
らを改善する手段として、メタル磁性粉の表面にカーボ
ンブラックを付着させるが、付着したカーボンブラック
の脱落が発生し、また化学的安定性も不充分である。こ
うしたメタル磁性粉を用いて磁性層を形成し磁気記録媒
体とした後の磁気特性、電磁変換特性、磁性層の強度が
劣化する問題があった。
【0004】そこで、本発明は、磁性粉、樹脂、添加剤
を混合分散した磁性塗料を基体に塗布して形成された塗
布型磁気記録媒体において、前記磁性粉は、長軸長が
0.05〜0.20μmの針状でありかつ鉄を主成分と
したメタル磁性粉の表面にカーボンブラックを付着させ
てなり、かつ前記カーボンブラックの付着量が前記メタ
ル磁性粉に対して1〜20重量%であり、前記磁性粉に
吸着した水分量を0.3〜2.0重量%とすること、ま
た、メタル磁性粉の表面にカーボンブラックを付着させ
るにあたり、メタル磁性粉を減圧窒素中で撹拌し、そこ
にカップリング剤を気体状で導入し、その後カーボンブ
ラックを導入するものであり、カーボンブラックの導入
の前か乃至は後に水蒸気を導入することにより、前記メ
タル磁性粉に付着したカーボンブラックが脱落すること
がく、化学的安定性も備え、これにより、磁性層の強度
を高め、磁気特性及び電磁変換特性が向上した磁気記録
媒体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、上述した課題を
解決するために、本発明は、下記の構成を有する磁気記
録媒体、磁気記録媒体の製造方法を提供する。 (1)磁性粉、樹脂、添加剤を混合分散した磁性塗料を
基体に塗布して形成された磁気記録媒体において、前記
磁性粉は、長軸長が0.05〜0.20μmの針状であ
りかつ鉄を主成分としたメタル磁性粉の表面にカーボン
ブラックを付着させてなり、かつ前記カーボンブラック
の付着量が前記メタル磁性粉に対して1〜20重量%で
あり、前記磁性粉に吸着した水分量が0.3〜2.0重
量%であることを特徴とする磁気記録媒体。 (2) 請求項1記載の磁気記録媒体を製造する磁気記
録媒体の製造方法であって、前記メタル磁性粉の表面に
前記カーボンブラックを付着させる際には、前記メタル
磁性粉を減圧窒素中で撹拌し、そこにカップリング剤を
気体状で導入し、その後前記カーボンブラックを導入す
るものであり、前記カーボンブラックの導入前又は導入
後に、水蒸気を導入することを特徴とする磁気記録媒体
の製造方法。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、まず発明
の骨子を説明した後に、具体的な発明内容について説明
する。
【0007】さて、上述した課題を解決するべく本発明
者は鋭意検討を続け、磁性塗料の磁性粉を形成するメタ
ル磁性粉の化学的安定性、磁気特性、作成した磁性層の
強度を十分満足するに到った。その内容は用いる磁性粉
がメタル磁性粉の表面にカーボンブラックを付着させた
ものであり、メタル磁性粉にカーボンブラックを付着さ
せるにあたり、メタル磁性粉を減圧窒素中で撹拌し、そ
こにカップリング剤を気体状で導入し、その後カーボン
ブラックを導入するものであり、カーボンブラックの導
入の前か乃至は後に水蒸気を導入するものである。
【0008】これによって、磁性塗料の磁性粉は、鉄を
主成分としたメタル粉の表面に粒状カーボンブラックを
付着させてなり、かつ前記粒状カーボンブラックの付着
量が前記メタル粉に対して1〜20重量%であり、かつ
前記粒状カーボンブラックを付着した前記磁性粉に吸着
した水分値(水分量)が0.3〜2.0重量%とした磁
気記録媒体を提供することができる。
【0009】前記粒状カーボンブラックを付着したメタ
ル磁性粉に吸着した水分値を0.3〜2.0重量%とし
た理由は、水分値が0.3〜2.0重量%以外の場合に
は、磁性粉の化学的安定性が悪い、またはメタル磁性粉
に付着したカーボンブラックが脱落しやすくなるからで
ある。
【0010】ここに用いる磁性粉はメタル磁性粉であり
鉄を主成分とするが、磁気特性の改善を目的としてC
o、Ni、Yや希土類元素を添加したもの、化学的安定
性、磁性粉の分散性を目的としてSi、Alなどを添加
したものが業界内でメタル磁性粉として使用されている
ものであり、本発明においてもこれらの添加物を含むも
のを使用する。本発明はこれらの一般的なメタル磁性粉
の使用に際し、磁性粉の有する化学的活性に起因する問
題点を改善し、更に磁気特性、電磁変換特性、磁性層の
強度を向上させるものである。
【0011】本発明者は良好な磁気特性、電磁変換特性
を有する磁気記録媒体を実現するべく検討を行った。具
体的にはデジタルS、DVC(デジタル・ビデオ・カセ
ット)フォーマット用のテープを作成し、ハードでのテ
ストを行った。これらのフォーマットに用いる塗布型磁
気記録媒体を作成する場合、磁性粉の形状は針状のもの
を用い、磁場配向を施して媒体の長手方向の磁気特性を
高くすることは、電磁変換特性を良好なものとするのに
有効な手段である。
【0012】また針状磁性粉の長さは媒体に記録する信
号の波長に対して短くする必要があり、磁性粉の分散
性、磁場の印加による配向を考慮すると磁性粉の長軸長
は0.05〜0.20μmであるものが使用に適してい
る。この様な長軸長が0.05〜0.20μmの磁性粉
を用い検討したが、良好な電磁変換特性を示すものはB
ET比表面積が30〜70m2/gであった。
【0013】磁性粉の磁気特性である飽和磁化量と保磁
力については、飽和磁化量が大きい磁性粉を用いると再
生出力が高く優れた特性を実現するが、耐食性を考慮す
ると120〜190emu/gのものが実用的である。
保磁力は使用するフォーマットに応じて調整するもので
あるが、120〜300KA/mのものが実用的であ
る。
【0014】メタル磁性粉に付着させるカーボンブラッ
クの付着量は、少ないとカーボンブラックの付着の効果
が十分ではなく、化学的安定性、磁性粉の分散性が十分
に改善しない。カーボンブラックの付着量が多いとカー
ボンブラックの脱落、磁化量の減少を招き、電磁変換特
性に悪影響を及ぼす。これらのことからメタル磁性粉に
付着させるカーボンブラックの付着量は磁性粉に対して
1〜20重量%が適している。
【0015】カーボンブラックの付着に用いるカップリ
ング剤の使用量は、少ないと付着したカーボンブラック
が脱落し、多い場合は磁性粉を分散する工程における塗
料性状の悪化をもたらす。これらのことからカップリン
グ剤の使用量は磁性粉に対して0.5〜5重量%が適し
ている。
【0016】本発明において、磁性粉にカップリング剤
を混合後、カーボンブラックの導入前か又は導入後に水
蒸気を導入し、磁性粉に水分を吸着させるが、カーボン
ブラックを付着したメタル磁性粉が示す水分値を0.3
〜2.0重量%となる様に水蒸気量を調整する必要があ
る。これは処理後の磁性粉の水分値が0.3重量%未満
の場合、付着したカーボンブラックが脱落し、磁性粉の
化学的安定性が悪い。また2.0重量%を超えると処理
後の磁性粉の分散性に問題が生じる。
【0017】カップリング剤としてはメチルトリエトキ
シシラン、ジメチルジエトキシシラン、テトラエトキシ
シラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニルジエ
トキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、メチルトリ
メトキシシラン、テトラメトキシシラン、フェニルトリ
メトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、イソブ
チルトリメトキシシラン、デジルトリメトキシシランな
どのアルコキシシランを用いることができた。
【0018】付着させるカーボンブラックの粒径につい
ては10〜40nmが望ましい。具体的な商品名はキャ
ボット社製モナーク430、モナーク460、モナーク
800、モナーク880、モナーク900、ブラックパ
ール430、ブラックパール460、ブラックパール7
00、ブラックパール800、ブラックパール880、
ブラックパール900、ブラックパール1000、ブラ
ックパール1100、ブラックパール1300、ブラッ
クパール1400、ブラックパールL、コロンビアカー
ボン社製コンダクテックス975、ラーベン820、ラ
ーベン850、ラーベン890、ラーベン1000、ラ
ーベン1020、ラーベン1035、ラーベン117
0、ラーベン1200、ラーベン1255、ラーベン1
500、ラーベン2000、ラーベン3500、ラーベ
ン5250、ラーベン5750、ラーベン7000、三
菱化成社製MA100、MA100R、MA7,MA8
などがある。
【0019】磁性粉と共に磁性層を構成する樹脂として
は熱可塑系樹脂、熱硬化系樹脂、反応型樹脂やこれらの
混合物がある。この様な例として塩化ビニル、ニトロセ
ルロース、酢酸ビニル、ビニルアルコール、マレイン
酸、アクリル酸、アクリル酸エステル、塩化ビニリデ
ン、アクリロニトリル、メタクリル酸、メタクリル酸エ
ステル、スチレン、ブタジエン、エチレン、ビニルブチ
ラール、ビニルアセタール、ビニルエーテル、等の重合
体または共重合体。ポリウレタン樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、アクリル系反応樹
脂、ホルムアルデヒド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ
ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂とイソシアネートプ
レポリマーの混合物、等がある。
【0020】以上の樹脂を単独または組み合わせて使用
できるが、好ましいものとして塩化ビニル樹脂、塩化ビ
ニル酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニルアルコール
樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル無水マレイン酸共重合体の
なかの1種類とポリウレタン樹脂、ポリイソシアネート
を組み合わせたものがある。
【0021】これらの結合剤の具体的なものとして、日
信化学工業社製、MPR−TA、MPR−TA5、MP
R−TAL、MPR−TSN、MPR−TMF、MPR
−TS、MPR−TM、MPR−TAO、電気化学社
製、1000W、DX80、DX81,DX82,DX
83、100FD、日本ゼオン社製、MR100、MR
105、MR110、MR113、400X100A、
日本ポリウレタン社製、ニッポランN2301、N23
02、N2304、N3118、BN−600、大日本
インキ社製、パンデックスT−5105、T−R308
0、T−5201、バーノックスD−400、D−21
0−80、クリスボン6109、7209、東洋紡社製
バイロン、UR8200、UR8300、UR860
0、UR5500、UR4300、RV530,RV2
80、大日精化社製、ダイフエラミン4020、502
0、5100、5300、9020、9022、702
0、三菱化成社製、MX5004、三洋化成社製、サン
プレンSP−150、旭化成社製、BT−SL、BTH
−1/16、BTH−1/4、BTH−1/2、BTH
−1、サランF310、F210、日本ポリウレタン社
製、コロネートL、コロネートHL、コロネート203
0、コロネート2031、ミリオネートMR、ミリオネ
ートMTL、武田薬品社製、タケネートD−102、タ
ケネートD−110N、タケネートD−200、タケネ
ートD−202、住友バイエル社製、デスモジュール
L、デスモジュールIL、デスモジュールN、デスモジ
ュールHLなどがある。
【0022】磁性層に含有する無機粉末としてはアルミ
ナ、炭化ケイ素、酸化クロム、α−酸化鉄、コランダ
ム、窒化ケイ素、チタンカーバイト、酸化チタン、二酸
化ケイ素、窒化ホウ素などがあり、これらの粒子サイズ
は0.01〜4μmのものが好ましいが、これらのもの
の材質、粒子サイズの異なるものを組み合わせたり、単
独で用いることもできる。これらの具体的な商品名とし
ては、ノートン社製E−300、E−330、E−40
0、E−440、E−500、E−600、住友化学社
製AKP−20、AKP−30、AKP−50、HIT
−20、HIT−30、HIT−50、日本化学工業社
製G5、G7、S−1、戸田工業社製TF−100、T
F−140、TF−160などが挙げられる。また分散
性に悪影響を与えない程度にカーボンブラックを添加す
ることもできる。
【0023】潤滑効果、分散効果、可塑効果を持つ添加
剤として磁性層に含有するものとして、二硫化モリブデ
ン、二硫化タングステン、グラファイト、窒化ホウ素、
フッ化黒鉛、シリコーンオイル、極性基を持つシリコー
ン、脂肪酸変性シリコーン、フッ素含有シリコーン、フ
ッ素含有アルコール、フッ素含有エステル、ポリオレフ
ィン、ポリグリコール、アルキルリン酸エステルおよび
そのアルカリ金属塩、アルキル硫酸エステルおよびその
アルカリ金属塩、ポリフェニルエーテル、フッ素含有ア
ルキル硫酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、炭素数
10〜24の一塩基性脂肪酸およびこれらの金属塩、ま
たは炭素数12〜22の一価、二価、三価、四価、五
価、六価アルコール、炭素数12〜22のアルコキシア
ルコール、炭素数10〜24の一塩基性脂肪酸と炭素数
2〜12の一価、二価、三価、四価、五価、六価アルコ
ールのいずれか一つとからなるモノ脂肪酸エステルまた
はジ脂肪酸エステル、またはトリ脂肪酸エステル、アル
キレンオキシド重合物のモノアルキルエーテルの脂肪酸
エステル、炭素数8〜22の脂肪酸アミド、炭素数8〜
22の脂肪族アミンなどが使用できる。
【0024】これらの具体例としてはラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ス
テアリン酸ブチル、オレイン酸、リノール酸、リノレン
酸、エライジン酸、ステアリン酸オクチル、ステアリン
酸アミル、ステアリン酸イソオクチル、ミリスチン酸オ
クチル、ステアリン酸ブトキシエチル、アンヒドロソル
ビタンモノステアレート、アンヒドロソルビタンジステ
アレート、アンヒドロソルビタントリステアレート、オ
レイルアルコール、ラウリルアルコール、がある。ま
た、アルキレンオキサイド系、グリセリン系、グリシド
ール系、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加
体、等のノニオン界面活性剤、環状アミン、エステルア
ミド、第四級アンモニウム塩類、ヒダントイン誘導体、
複素環類、ホスホニウムまたはスルホニウム類、等のカ
チオン系界面活性剤、カルボン酸、スルフォン酸、リン
酸、硫酸エステル基、リン酸エステル基、などの酸性基
を含むアニオン界面活性剤、アミノ酸類、アミノスルホ
ン酸類、アミノアルコールの硫酸またはリン酸エステル
類、アルキルベタイン型、等の両性界面活性剤などもあ
る。
【0025】これらの具体的商品名としては、日本油脂
社製、NAA−102、NAA−415、NAA−31
2,NAA−160,NAA−180,NAA−17
4,NAA−175、NAA−222,NAA−34,
NAA−35,NAA−171,NAA−122,NA
A−142,NAA−160,NAA−173K、ヒマ
シ硬化脂肪酸、NAA−42,NAA−44,カチオン
SA、カチオンMA,カチオンAB,カチオンBB,ナ
イミーンL−201,ナイミーンL−202,ナイミー
ンS−202、ノニオンE−208、ノニオンP−20
8、ノニオンS−207、ノニオンK−204、ノニオ
ンNS−202,ノニオンNS−210,ノニオンHS
−206,ノニオンL−2,ノニオンS−2,ノニオン
S−4,ノニオンO−2,ノニオンLP−20R、ノニ
オンPP−40R、ノニオンSP−60R、ノニオンO
P−80R、ノニオンOP−85R、ノニオンLT−2
21,ノニオンST−221,ノニオンOT−221,
アノンBF、アノンLG、関東化学社製オレイン酸、竹
本油脂社製FAL−205、FAL−123、新日本理
化社製エヌジエルブLO、エヌジエルブIPM、サンソ
サイザーE4030、信越化学社製TA−3,KF−9
6,KF−96L、KF−96H、KF−410,KF
−420,KF−965,KF−54,KF−50,K
F−56,KF−907,KF−851,ライオンアー
マー社製アーマイドP、アーマイドC、アーモスリップ
CP、ライオン油脂社製デュオミンTDO、日清製油社
製BA−41G、三洋化成社製プロファン2012E、
ニューポールPE61,イオネットMS−400、イオ
ネットMO−200、イオネットDS−300,イオネ
ットDS−1000、イオネットDO−200などがあ
る。
【0026】本発明において、磁性粉、樹脂、添加剤な
どを混合分散するのに用いる溶媒としては、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン、テトラ
ヒドロフラン、等のケトン類、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、イソブチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、メチルシクロヘキサノー
ルなどのアルコール類、酢酸メチル、酢酸ブチル、酢酸
イソブチル、酢酸イソプロピル、酢酸グリコール等のエ
ステル類、グリコールジメチルエーテル、グリコールモ
ノエチルエーテル、ジオキサン、等のグリコールエーテ
ル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クレゾール、ク
ロルベンゼン、等の芳香族炭化水素類、メチレンクロラ
イド、エチレンクロライド、四塩化炭素、クロロホル
ム、エチレンクロルヒドリン、ジクロルベンゼン、等の
塩素化炭化水素、N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキ
サン等のものが単独または混合して使用できる。
【0027】次に、本発明の具体的な実施内容について
説明する。本発明に用いる磁性粉は以下の粉体処理装置
で作製した。図1は本発明の磁気記録媒体に用いる磁性
粉を製造する粉体処理装置の動作を説明するための図で
ある。
【0028】本発明者は数多くの試作を行い、多くのデ
ータがあるが、以下に代表的なものを示す。メタル磁性
粉として次のものを用意した。 比表面積BET:54.8m2/g、平均長軸長:0.
11μm、 保磁力Hc:140.6KA/m、飽和磁化量σs:1
40.1emu/g 水分値:0.2% カーボンブラックはコロンビアカーボン社製ラーベン1
000を用意した。カップリング剤は、日本ユニカー社
製A−1100を用意した。以上のものを材料として用
い、粉体処理装置(図1)を用意した。
【0029】この粉体処理装置の説明を行う。攪拌槽1
は容量が100lである。攪拌羽根2を回転させるシャ
フト3、攪拌槽1の蓋4、他のノズル部分は密閉性があ
る。Pは排気ポンプを表し、攪拌槽1内の排気を行い、
0.1気圧程度までの排気が可能である。バルブV1を
閉めることで排気系5と攪拌槽1を遮断することができ
る。メタル磁性粉容器6に収納されているメタル磁性粉
は、窒素封入の缶(容器)6よりホース7にて撹拌槽1
に投入した。
【0030】このメタル磁性粉の投入時以外はバルブV
2を閉じ、撹拌槽1の密閉を保った。カーボンブラック
容器8に収納されているカーボンブラック、カップリン
グ剤容器9に収納されているカップリング剤の投入は、
本発明で提案するところの気体状で添加をする場合は液
体容器にカップリング剤を投入し、電熱ヒーター11に
よって加熱することで気体とする。液状で投入する場合
はバルブV4の上のカップリング剤と書いてあるホッパ
ー9にカップリング剤を入れ、バルブV4を開けること
でカップリング剤を撹拌槽1内に導入する。撹拌槽1に
添加物を入れ、蓋をして密閉し、蓋に取り付けたバル
ブ、窒素配管によって撹拌槽1内を窒素置換し、添加物
の投入時に撹拌槽1内に酸素や水分が混入しない様にし
た。
【0031】カーボンブラックを添加する場合は、バル
ブV3の上のカーボンと書いてあるホッパー8にカーボ
ンブラックを入れ、バルブV3を開けることでカーボン
ブラックを撹拌槽1内に投入する。これらカップリング
剤、並びにカーボンブラックの粉体を撹拌槽1に投入す
るに際し、撹拌槽1が減圧下の場合はホッパーに取り付
けた窒素配管(図示しておらず)によってホッパー8、
9内を窒素置換し、カップリング剤、カーボンブラック
の添加時に撹拌槽1に酸素や水分が混入しない様にし
た。カップリング剤がガス状のもの、水蒸気などは、液
体を液体容器10に入れ、電熱ヒータ11で加熱、また
バルブV5を開け、撹拌槽1内部と共に減圧において、
液体の蒸発量が多くなった時点で微量の窒素ガスを液体
容器10内に導入し、液体の蒸気を窒素ガスと共に撹拌
槽1に導入した。粉体処理後の粉体はバルブV6を開
け、撹拌羽根2を回転させることで撹拌槽1の排出口1
2より排出する。本実験ではこの処理粉体を予め内部を
窒素ガスで満たした図示せぬ容器を排出口12に取付
け、処理粉体に大気が混入しない様にし、窒素雰囲気の
状態で分散を行うまで保管した。
【0032】(付着工程1)排気ポンプPを運転し、バ
ルブV1を開け、撹拌槽1内を排気しながら窒素を導入
し、撹拌槽1内を1気圧の窒素雰囲気とした。次にメタ
ル磁性粉の入った缶6をホース7を通じて撹拌槽1に繋
ぎ、バルブV2を開けて撹拌槽1内にメタル磁性粉を投
入した。今回はメタル磁性粉を5kg投入した。バルブ
V2を閉じ撹拌槽1を密閉状態とし、排気ポンプPを運
転し、バルブV1を開けて撹拌槽1内を排気し0.5気
圧とした。その後バルブV1を閉じ、次に撹拌羽根2を
50rpmで回転させて粉体を撹拌しながら、液体容器
10にシランカップリング剤をXg入れ、電熱ヒーター
11によって約200℃に加熱した。
【0033】次にバルブV5を少しづつ開き、バルブV
7を窒素流量が1l/minとなる様に調整して窒素ガ
スを導入した。この状態を保持したところ、シランカッ
プリング剤は減少し、10ないし40分後に全量が蒸発
した。更に10分間窒素の導入を行い、撹拌槽内を1気
圧とした。次にバルブV5を閉じ、液体容器10に水を
Yg入れ加熱を開始し、水の温度が98℃を超えたとこ
ろでバルブV5を開けた。水が全量蒸発したところでバ
ルブV5を閉じ、バルブV3を開けてカーボンブラック
Zgを投入した。カーボンブラック投入後バルブV3を
閉じ、さらに60分間撹拌を続けた。その後バルブV6
を開け、処理粉体を取り出した。
【0034】(付着工程2)排気ポンプPを運転し、バ
ルブV1を開け、撹拌槽1内を排気しながら窒素を導入
し、撹拌槽1内を1気圧の窒素雰囲気とした。次にメタ
ル磁性粉の入った缶6をホース7を通じて撹拌槽1につ
なぎ、バルブV2を開けて撹拌槽1内にメタル磁性粉を
投入した。今回はメタル磁性粉を5kg投入した。バル
ブV2を閉じ撹拌槽1を密閉状態とし、排気ポンプPを
運転し、バルブV1を開けて撹拌槽1内を排気し0.5
気圧とした。その後バルブV1を閉じ、次に撹拌羽根2
を50rpmで回転させて粉体を撹拌しながら、液体容
器10にシランカップリング剤をXg入れ、電熱ヒータ
ー11によって約200℃に加熱した。次にバルブV5
を少しづつ開き、バルブV7を窒素流量が1l/min
となる様に調整して窒素ガスを導入した。この状態を保
持したところ、シランカップリング剤は減少し、10〜
40分後に全量が蒸発した。更に10分間窒素の導入を
行い、撹拌槽1内を1気圧とした。次にバルブV3を開
き、カーボンブラックをZg投入した。
【0035】その後撹拌状態を維持しながらバルブV5
を閉じた状態で液体容器10に水Ygを入れ、加熱を開
始し温度が98℃を超え、更にカーボンブラック投入後
60分を過ぎたところでバルブV5を開けた。10〜2
0分間で水は全量蒸発した。ここでバルブV5を閉じ、
バルブV6を開けて処理粉体を取り出した。
【0036】(付着工程3)排気ポンプPを運転し、バ
ルブV1を開け、撹拌槽1内を排気しながら窒素を導入
し、撹拌槽1内を1気圧の窒素雰囲気とした。次にメタ
ル磁性粉の入った缶6をホース7を通じて撹拌槽1につ
なぎ、バルブV2を開けて撹拌槽1内にメタル磁性粉を
投入した。今回はメタル磁性粉を5kg投入した。バル
ブV2を閉じ撹拌槽1を密閉状態とし、排気ポンプPを
運転し、バルブV1を開けて撹拌槽1内を排気し0.5
気圧とした。その後バルブV1を閉じ、次に撹拌羽根2
を50rpmで回転させて粉体を撹拌しながら、バルブ
V3を開け、シランカップリング剤をXg入れた。電熱
ヒーターによって約200℃に加熱した。次にバルブV
5を少しづつ開き、バルブV7を窒素流量が1l/mi
nとなる様に調整して窒素ガスを導入した。この状態を
保持したところ、シランカップリング剤は減少し、10
〜40分後に全量が蒸発した。更に10分間窒素の導入
を行い、撹拌槽内を1気圧とした。次にバルブV3を開
きカーボンブラックZgを投入した。その後60分間撹
拌の状態を維持し、バルブV6を開けて処理粉体を取り
出した。
【0037】(付着工程4)排気ポンプPを運転し、バ
ルブV1を開け、撹拌槽1内を排気しながら窒素を導入
し、撹拌槽1内を1気圧の窒素雰囲気とした。次にメタ
ル磁性粉の入った缶6をホース7を通じて撹拌槽1につ
なぎ、バルブV2を開けて撹拌槽1内にメタル磁性粉を
投入した。今回はメタル磁性粉を5kg投入した。バル
ブV2を閉じ撹拌槽1を密閉状態とし、撹拌羽根2を5
0rpmで回転させ、メタル磁性粉を撹拌しながらバル
ブV4を開け、シランカップリング剤をXg導入した。
その後10〜40分間撹拌し、バルブV3を開けてカー
ボンブラックZgを投入し、その後撹拌状態を維持しな
がらバルブV5を閉じた状態で液体容器に水Ygを入
れ、加熱を開始し温度が98℃を超え、更にカーボンブ
ラック投入後60分を過ぎたところでバルブV5を開け
た。10〜20分間で水は全量蒸発した。ここでバルブ
V5を閉じ、バルブV6を開け、処理粉体を取り出し
た。
【0038】作成した粉体を用い、以下の添加物、工程
によって分散、塗料化を行った。処理粉体5kg、塩化
ビニル樹脂MR−110(日本ゼオン社製)500g、
ウレタン樹脂UR―8300(東洋紡社製)500g
(固形分)、シクロヘキサノン750g、メチルエチル
ケトン(以下「MEK」と記す)750g、トルエン1
kgを加圧式ニーダーによって30分間混練した。得ら
れたものをプラネタリーミキサーに入れ、混練を行いな
がら酸化クロムS−1(日本化学工業社製)100g、
アルミナE−500(ノートン社製)100g、シクロ
ヘキサノン2.25kg、MEK2.25kg、トルエ
ン1kgを加えた。作製した磁性粉を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】この塗料をサンドミルにおいて更に分散
し、このものをディスパタンクに入れ、冷却を行いなが
らトルエン3kg、イソシアネート樹脂コロネートL
(日本ポリウレタン社製)250g、ミリスチン酸10
0g、パルミチン酸100gを添加した。この様にして
作成した塗料を10μm厚のPETフィルムに乾燥後塗
布厚が1.5μmとなる様に塗布し、フィルムの逆の面
にカーボンブラック、樹脂バインダーよりなるバックコ
ート層を乾燥後塗布厚が0.5μmとなる様に塗布し、
カレンダリング、加熱による樹脂の硬化、裁断を行って
1/2インチ幅のデジタルS用ビデオテープとし、実施
例1〜8と比較例1〜6とした。
【0041】この様にして作成したサンプルの、磁性層
塗布後カレンダリングを行う前の塗膜の光沢度を測定し
た。裁断しテープ状となったものは、引っ張り試験機に
よる測定を行い、磁性層のヤング率を求めた。またVS
Mによってテープ長手方向に1000KA/mの磁場を
印加し、磁性層の飽和磁化量を求めた。デジタルS用と
したものは、日本ビクター社製PR−D80を改造し、
25MHzの正弦波を記録再生時の再生出力、C/Nを
測定した。評価結果を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】以上の評価により、カップリング剤を液状
で添加した比較例1と水分値比率の低い比較例2は、カ
ーボンブラックの脱落率が大きく塗膜の光沢度、塗膜の
ヤング率が低い。また出力、C/N共に低い値を示して
いる。カーボン比率の低い比較例3は塗膜の光沢度、ヤ
ング率が低く、出力、C/Nが低い値を示している。カ
ーボン比率の大きい比較例4は、カーボン脱落率が大き
く、塗膜の光沢度、ヤング率、飽和磁化量が低く、出
力、C/Nが悪い値を示している。水分比率の大きい比
較例5は、塗膜の光沢度、ヤング率が低く、出力、C/
Nが悪い値を示している。カップリング剤を液状で添加
した比較例6はカーボンブラックの脱落率が大きく、塗
膜の光沢度、ヤング率が低い。
【0044】これらの比較例に対し、本発明の請求項を
満たす実施例1〜8はカーボンブラックの脱落率が低
く、塗膜の光沢度、ヤング率、飽和磁化量が高く、分散
性に優れ、塗膜の強度が高いのが解る。また出力、C/
Nも優れたものである。メタル磁性粉にカーボンブラッ
クを付着させる工程において、磁性粉を撹拌している撹
拌槽1内に水蒸気を導入しない比較例1のもの、及びシ
ランカップリング剤を液状で磁性粉に投入した比較例1
と6のものは、磁性層表面の光沢度、磁性層のヤング
率、磁性層の飽和磁化量、出力、C/Nが低い。これに
ついてメカニズムを以下の様に推測している。
【0045】比較例1は処理中に磁性粉に水分を吸着さ
せていない。その為に化学的安定性に問題があり分散性
が悪い。その為に磁性層表面が荒れ、塗膜強度が低く、
磁性粉の充填密度が低い。よって電磁変換特性が低い。
シランカップリング剤を液状で投入したものは、磁性粉
表面の全体に均一に付着していない。その為に付着した
カーボンブラックの脱落が多く発生し、磁性塗料中に存
在するカーボンブラックの影響、カーボンブラックが脱
落した化学的安定性の悪い磁性粉の存在により、磁性塗
料の分散性が悪く、磁性層の表面が荒れ、塗膜強度が低
く、磁性粉の充填密度が低い。その為に電磁変換特性が
低い。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように本
発明は、磁性粉からのカーボンブラックの脱落を防ぎ、
磁性粉を化学的に安定なものとし、高い塗膜強度と磁気
特性、優れた電磁変換特性を実現する磁気記録媒体を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体に用いる磁性粉を製造す
るための粉体処理装置の動作を説明するための図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性粉、樹脂、添加剤を混合分散した磁
    性塗料を基体に塗布して形成された磁気記録媒体におい
    て、 前記磁性粉は、長軸長が0.05〜0.20μmの針状
    でありかつ鉄を主成分としたメタル磁性粉の表面にカー
    ボンブラックを付着させてなり、かつ前記カーボンブラ
    ックの付着量が前記メタル磁性粉に対して1〜20重量
    %であり、前記磁性粉に吸着した水分量が0.3〜2.
    0重量%であることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気記録媒体を製造する
    磁気記録媒体の製造方法であって、 前記メタル磁性粉の表面に前記カーボンブラックを付着
    させる際には、前記メタル磁性粉を減圧窒素中で撹拌
    し、そこにカップリング剤を気体状で導入し、その後前
    記カーボンブラックを導入するものであり、 前記カーボンブラックの導入前又は導入後に、水蒸気を
    導入することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111902869A (zh) * 2018-03-30 2020-11-06 索尼公司 磁性粉末的制造方法和磁记录介质的制造方法
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