JP2002215381A

JP2002215381A - スクロール表示の制御方法及び表示制御装置

Info

Publication number: JP2002215381A
Application number: JP2001010579A
Authority: JP
Inventors: Yukie Sei; 幸恵静; Masahiro Katagiri; 正宏片桐; Masatoshi Nakazawa; 雅俊中澤
Original assignee: Seiko Epson Corp
Current assignee: Seiko Epson Corp
Priority date: 2001-01-18
Filing date: 2001-01-18
Publication date: 2002-08-02

Abstract

(57)【要約】【課題】例えば、ＯＰＯＳのような標準化された制御
システムを使用したＰＯＳ端末装置の表示装置におい
て、画像データのスクロール表示を可能とするととも
に、テキストデータの属性表示を維持しつつマーキース
クロール表示を可能にすること。【解決手段】ＰＯＳのような標準化された制御システ
ム中に、画像データを一方向に順次シフト移動させなが
ら、シフト移動に伴う旧画面と新画面の差分データのみ
を順次送信する表示制御手段を設けることにより、画像
データのスクロール表示を可能にした。また、テキスト
データをシフト移動させる度にテキストデータ毎にデー
タ属性を関連づけて送信するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、デファクトスタ
ンダードＯＳに準拠して標準化されたデバイスシステ
ム、例えば、ＯＰＯＳのような世界標準規格に準拠した
ＰＯＳ端末装置に使用されている表示機の表示制御方法
及び表示制御装置に関するものであり、特に表示内容を
一方向にスクロール表示させるスクロール表示の制御方
法及び制御装置に関する。尚、ＯＰＯＳとは、ＯＬＥ
ｆｏｒＲｅｔａｉｌＰＯＳのことである。また、こ
の明細書において「スクロール」とは、表示すべきデー
タが無くなるまで一方向に順次移動させながら表示する
「単純スクロール」と、一定の表示データを一方向に移
動させながら同じ表示データを繰り返し表示させる「マ
ーキースクロール」の双方の意味を有する用語として使
用する。

【０００２】

【従来の技術】本発明は、上述の通り、標準化された規
格に基づくデバイス制御システムに準拠したＰＯＳ端末
装置の表示装置に関するものである。以下では、標準化
されたデバイス制御システムの代表的な例である、ＯＰ
ＯＳを用いて説明するが、これは、説明をわかりやすく
するためのものであり、本発明がＯＰＯＳに準拠したＰ
ＯＳ端末装置に限定して適用されることを意味するもの
ではない。

【０００３】ＯＰＯＳは、ウィンドウズ（商標：以下同
じ）を基本ＯＳ（オペレーティングシステム）として動
作するように標準化されたＰＯＳ端末装置であって、そ
の中心は、アプリケーションソフトウェアとＯＳとの間
に介在するコントロールオブジェクト（ＣＯ）及びサー
ビスオブジェクト（ＳＯ）とから成る標準化のためのイ
ンターフェースソフトウェアとして、理解することがで
きる。

【０００４】ＯＰＯＳは、メーカーの独自仕様とは無関
係にＰＯＳ端末装置のアプリケーションソフトウェアを
開発できる環境を提供するもので、標準化されたＰＯＳ
端末装置を提供するものとして広く普及している。ＯＰ
ＯＳの仕様にしたがって開発されたＰＯＳアプリケーシ
ョンソフトは、ＰＯＳ端末装置及びＰＯＳ端末装置に使
用される各種デバイス（ディスプレイ装置、レシート／
ジャーナルプリンタ等）のメーカーや機種の違いにかか
わらず、ＯＰＯＳ準拠ＰＯＳ端末装置上で稼動させるこ
とが可能である。

【０００５】ＯＰＯＳのような標準化された規格は、メ
ーカーの違い、機種の違いを超えて稼動可能な共通のデ
バイス用アプリケーションソフトの開発環境を提供する
のものとして極めて有用であるが、標準化のためにはそ
の機能の単純化が必要となる。そのため、ＰＯＳ端末装
置用のデバイスの機能としては有用であるにもかかわら
ず、ＯＰＯＳにより提供される標準化された共通機能だ
けでは、実行することができない高度な機能も存在す
る。

【０００６】例えば、ＰＯＳ端末装置のカスタマーディ
スプレイのようなラインディスプレイ装置に、画像デー
タは、ＯＰＯＳにより提供される機能だけでは表示する
ことができない。そのため、ＯＰＯＳ仕様の環境下にお
いて、ＯＰＯＳ共通機能を確保しつつ、独自機能として
ラインディスプレイ上に静止画像を表示する機能を提供
するようにした従来技術も存在する。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術によ
り、ＯＰＯＳであってもラインディスプレイ装置上に静
止画像を表示できるようになったため、ＰＯＳ端末装置
が顧客の購入商品の清算処理に使用されていないとき
に、ラインディスプレイ装置を利用して画像データによ
る商品広告、イベント告知等を行うことが可能となり、
ＯＰＯＳの有用性を表示機能面からも高めることが可能
になった。

【０００８】一方、顧客注目度の観点から、静止画像よ
りもスクロール表示の方がより高い効果が期待できる場
合もあり、ラインディスプレイ装置に画像のスクロール
表示が求められることもある。

【０００９】かかる要請に対して、従来技術におけるＯ
ＰＯＳ仕様のＰＯＳ端末装置おいては、画像表示に関し
ては上述のように静止画像の表示のみにとどまってお
り、画像のスクロール表示はできない。表示ウィンドウ
の画面データを少しずつ変化させながら定期的に送信す
ることが可能であれば、画像データをスクロールするこ
とができるが、シリアルデータ転送では、このような画
像データの高速転送は困難である。一方、テキストデー
タのスクロール表示に関しては、ＯＰＯＳの共通機能と
して、マーキースクロール表示が可能である。しかし、
ＯＰＯＳ準拠のテキストデータのマーキースクロール表
示では、テキストデータの属性表示ができず、強調文
字、反転文字表示等の装飾を含むテキストデータをマー
キースクロール表示させることができないという問題が
あった。

【００１０】この発明は、以上の従来技術の問題点に鑑
みて成されたものであり、ＯＰＯＳのような標準規格に
準拠したＰＯＳ端末装置において、画像データのスクロ
ール表示を可能にするスクロール表示制御方法及び表示
制御装置を提供することを目的とする。

【００１１】さらに本発明は、ＯＰＯＳのような標準規
格に準拠したＰＯＳ端末装置において、属性表示を維持
しながらテキストデータをスクロール表示することが可
能なスクロール表示の制御方法及びシステムを提供する
ことを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】この発明は、例えば、Ｏ
ＰＯＳのサービスオブジェクト（ＳＯ）中に、画像デー
タを一方向に順次シフト移動させながら、シフト移動に
伴う旧画面と新画面の差分データのみを順次送信する制
御手段を設けることにより、画像データのスクロール表
示を可能にした。これにより、少量の画像データを定期
的に送信することでスクロール表示が可能であり、シリ
アルデータ伝送でもスクロール表示が可能である。ま
た、テキストデータをシフト移動させる度にテキストデ
ータ毎にデータ属性を関連付けて送信するようにして属
性表示を維持しつつテキストデータのスクロールを可能
にした。

【００１３】この発明にかかるデバイス制御システムに
よるスクロール表示の制御方法の第１の態様は、アプリ
ケーションプログラムとオペレーティングシステムとの
間に介在する標準化されたデバイス制御システムに準拠
したＰＯＳ端末装置の表示機に、一連の画像データをシ
フト移動させながら連続表示させる表示制御方法であっ
て、(a)一方向にシフト移動させながら表示させる一連
の画像データを受信し記憶する工程と、(b)記憶した一
連の画像データの一端から所定の範囲の画像データを表
示機の表示内容を規定する表示ウィンドウに送信して表
示させる第１の表示制御工程と、(c)表示ウインドウ内
の画像データを定期的に所定量だけシフト移動させると
ともに、そのシフト移動量に相当する後続する画像デー
タを表示ウインドウに送信し、表示させる第２の表示制
御工程とを備えることを特徴とする。

【００１４】この発明にかかるスクロール表示の制御方
法の第２の態様は、さらに、(d)一連の画像データの全
ての送信を終了した後に、更にシフト移動を行うことに
より表示ウィンドウ中の画像データの最後尾に生じる前
記空白部分に、既に送信した画像データの先端部分をシ
フト移動させながら順次再送信する第３の表示制御工程
を備えることを特徴とする。

【００１５】この発明にかかるスクロール表示の制御方
法の第３の態様は、アプリケーションプログラムとオペ
レーティングシステムとの間に介在する標準化されたデ
バイス制御システムに準拠したＰＯＳ端末装置の表示機
に、テキストデータ列をシフト移動させながら連続表示
させる表示制御方法であって、(a)表示機で表示させる
ため一連のテキストデータ列及び当該各テキストデータ
に関連付けられた属性データとを受信して記憶する工程
と、(b)記憶した属性データ付きのテキストデータ列を
前記表示機に所定のシフト間隔で順次シフト移動させな
がら表示させるため、表示機の表示内容を規定する表示
機の表示ウィンドウに所定のブランクデータと記憶した
属性データ付きのテキストデータ列の一部とを送信し表
示させる第１の表示制御工程と、(c) 前記第１の表示
制御工程(b)で送信したブランクデータ及び前記テキス
トデータを前記ブランクデータが少なくなる方向に定期
的にシフト移動して対応する前記属性データとともに送
信し、前記表示機によるテキストデータの表示をシフト
移動させる第２の表示制御工程とを備えることを特徴と
する。

【００１６】この発明にかかるスクロール表示の制御方
法の第４の態様は、さらに、(d)受信した前記テキスト
データの送信を全て終了したときには、所定の期間の経
過後に前記表示データをクリアし、その後前記第１の表
示工程(b)及び前記第２の表示工程(c)とを繰り返すこと
を特徴とする。

【００１７】この発明にかかるスクロール表示の制御方
法の第５の態様は、さらに、(ｅ)受信したテキストデー
タの送信を全て終了した後のシフト移動により、表示ウ
ィンドウ中のテキストデータの最後尾に生じる空白部分
に相当するテキストデータとして、既にシフト表示した
前記属性データ付きテキストデータの先頭部分を順次送
信する第３の表示制御工程を備えることを特徴とする。

【００１８】この発明のスクロール表示の制御方法の第
６の態様は、さらに、(ｆ)受信した前記テキストデータ
の送信を全て終了した後の前記シフト移動により、表示
ウィンドウ中のテキストデータの最後尾に生じる空白部
分に相当するテキストデータとして、ブランクデータを
順次送信することを特徴とする。

【００１９】この発明のスクロール表示の制御方法の第
７の態様は、デバイス制御システムが、ＯＰＯＳ準拠の
オブジェクトプログラムであることを特徴とする。

【００２０】この発明のスクロール表示制御装置の第１
の態様は、アプリケーションプログラムとオペレーティ
ングシステムとの間に介在する標準化されたデバイス制
御システムに準拠したＰＯＳ端末装置の表示機に、一連
の画像データをシフト移動させながら連続表示させる表
示制御装置であって、一方向にシフト移動させながら表
示させる一連の画像データを受信し記憶する手段と、記
憶した一連の画像データの一端から所定の範囲の画像デ
ータを表示機の表示内容を規定する表示ウィンドウに送
信して表示させる第１の表示制御手段と、表示ウインド
ウ内の画像データを定期的に所定量だけシフト移動させ
るとともにそのシフト移動量に相当する後続する画像デ
ータを前記表示ウインドウに送信し表示させる第２の表
示制御手段とを備えることを特徴とする。

【００２１】この発明のスクロール表示制御装置の第２
の態様は、さらに、一連の画像データの全ての送信を終
了した後に、更にシフト移動を行うことにより表示ウィ
ンドウ中の画像データの最後尾に生じる前記空白部分
に、既に送信した前記画像データの先端部分をシフト移
動させながら順次再送信する第３の表示制御手段を備え
ることを特徴とする。

【００２２】この発明のスクロール表示制御装置の第３
の態様は、アプリケーションプログラムとオペレーティ
ングシステムとの間に介在する標準化されたデバイス制
御システムに準拠したＰＯＳ端末装置の表示機に、テキ
ストデータ列をシフト移動させながら連続表示させる表
示制御装置であって、表示機で表示させるため一連のテ
キストデータ列及び当該各テキストデータに関連付けら
れた属性データとを受信して記憶する手段と、記憶した
属性データ付きのテキストデータ列を表示機に所定のシ
フト間隔で順次シフト移動させながら表示させるため、
表示機の表示内容を規定する表示機の表示ウィンドウに
所定のブランクデータと記憶した属性データ付きのテキ
ストデータ列の一部とを送信し表示させる第１の表示制
御手段と、第１の表示制御手段により送信したブランク
データ及びテキストデータをブランクデータが少なくな
る方向に定期的に順次シフト移動させるとともに、シフ
ト移動したテキストデータに後続するテキストデータと
して記憶した属性データ付きテキストデータシフト移動
分だけ送信して、表示機によるテキストデータの表示を
シフト移動させる第２の表示制御手段とを備えることを
特徴とする。

【００２３】この発明のスクロール表示制御装置の第４
の態様は、さらに、受信したテキストデータの送信を全
て終了した後の前記シフト移動により、表示ウィンドウ
中のテキストデータの最後尾に生じる空白部分に相当す
るテキストデータとして、既にシフト表示した属性デー
タ付きテキストデータの先頭部分を順次送信する第３の
表示制御手段を備えることを特徴とする。

【００２４】この発明のスクロール表示制御装置の第５
の態様は、さらに、受信したテキストデータの送信を全
て終了した後の前記シフト移動により、表示ウィンドウ
中のテキストデータの最後尾に生じる空白部分に相当す
るテキストデータとして、ブランクデータを順次送信す
ることを特徴とする。

【００２５】また、本発明の他の態様では、本発明の各
機能を、中央制御装置（ＣＰＵ）、ＲＯＭ、ＲＡＭ、表
示装置、入出力装置、インターフェース、及びＲＯＭ、
ＲＡＭに記録された制御プログラムとデータセットによ
り達成することを特徴とする。また、これらの制御プロ
グラム及びデータセット自体及びこれらの制御プログラ
ム及びデータセットを記録した記録媒体も本発明の実施
態様に含まれる。

【００２６】

【発明の実施の形態】この発明の一実施態様を、図面を
参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施態様
は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するも
のではない。従って、当業者であればこれらの各要素も
しくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施
態様を採用することが可能であるが、これらの実施態様
も本発明の範囲に含まれる。

【００２７】図１は、ＰＯＳ端末装置におけるＯＰＯＳ
の位置付けを示す図である。

【００２８】図１に示すように、ＯＰＯＳは、ＰＯＳ端
末装置を構成するデバイスの制御を実行させるアプリケ
ーション・ソフトウェアとＯＳとの間に位置し、ホスト
・コンピュータ（ＰＣ）とデバイスとのインタフェース
を所定の仕様に基づいて標準化させるためのソフトウェ
アである。

【００２９】アプリケーション・ソフトウェアは、メソ
ッド（Ｍｅｔｈｏｄ）及びプロパティ（Ｐｒｏｐｅｒｔ
ｙ）によって制御対象となるデバイスに所望の制御を実
行させ、イベント（Ｅｖｅｎｔ）及びプロパティによっ
てデバイスに制御を実行させた結果を受け取る。

【００３０】ＯＰＯＳは、アプリケーション・ソフトウ
ェアからデバイスへの実行要求に基づいて、アプリケー
ション・ソフトウェアから受け取った実行情報と制御要
求コマンドをデバイスへ送信し、デバイスの状態情報を
ステータスとして受信する。

【００３１】ＯＰＯＳは、コントロール・オブジェクト
（ＣＯ）とサービス・オブジェクト（ＳＯ）の２階層か
ら構成されている。ＣＯは、プリンタ、ディスプレイ等
のデバイスクラス毎に提供されるオブジェクトであり、
アプリケーション・ソフトウェアとのインタフェースを
司っている。ＳＯは、プリンタの機種等のデバイス毎に
提供されるオブジェクトであり、ＯＳを介して各デバイ
スの制御を実行する。例えば、イメージ表示機能を備え
たグラフィック・ディスプレイの制御を実行するＳＯが
提供される。従って、イメージ表示機能を備えたグラフ
ィック・ディスプレイの制御を実行する上述のＳＯに、
マーキースクロール表示等のイメージデータを移動表示
させるスクロール表示機能を備える。

【００３２】図２は、スクロール表示の制御装置におけ
る機能ブロック図である。以下に各機能についての説明
をする。

【００３３】図２に示すように、スクロール表示の制御
装置２００における機能は、主制御手段２０１、要求受
付手段２０２、送信用イメージデータ生成手段２０３、
送信用テキストデータ生成手段２０４および表示データ
送信手段２０５を備えている。

【００３４】要求受付手段２０２は、アプリケーション
・ソフトウェア２１０からグラフィック・ディスプレイ
２２０への要求を受け付ける。例えば、スクロール表示
要求を、表示要求データとともに受け付け、受け付けた
表示要求データを表示要求データ記憶部２０６に記憶す
る。また、表示要求を終了させるための表示終了要求を
受け付ける。ここで、スクロール表示とは、同一の表示
要求データを繰り返し連続移動させて表示するマーキー
スクロール表示と、表示要求データを１度だけ連続移動
させて表示する単純スクロール表示とをいう。また、表
示要求データとして、イメージデータとテキストデータ
とがある。

【００３５】送信用イメージデータ生成手段２０３は、
表示要求データ記憶部２０６に記憶された表示要求デー
タ（イメージデータ）から、前回送信した送信用イメー
ジデータとグラフィック・ディスプレイ２２０のデータ
記憶部２２１に記憶できるビット列数とに基づいて、グ
ラフィック・ディスプレイ２２０へ送信するためのイメ
ージデータを検索し、検索したイメージデータからグラ
フィック・ディスプレイ２２０へ今回送信する送信用イ
メージデータを生成する。また、スクロール表示要求さ
れた全ての表示要求データにおける、検索したイメージ
データの領域部分を記憶し、次回の送信用イメージデー
タの検索に利用する。ここで、ビット列とは、スクロー
ル方向に垂直な方向のイメージデータの並びをいう。ま
た、スクロール方向の移動先側端部の１ビット列を１ビ
ット列目といい、移動元側端部の１ビット列を最終ビッ
ト列目という。

【００３６】送信用テキストデータ生成手段２０４は、
表示要求データ記憶部２０６に記憶された表示要求デー
タ（テキストデータ）から、前回送信した送信用テキス
トデータとグラフィック・ディスプレイ２２０の表示ウ
ィンドに表示できる文字列数とに基づいて、グラフィッ
ク・ディスプレイ２２０へ送信するためのテキストデー
タ、および、テキストデータの１文字毎に対応付けられ
た文字属性データからなるテキスト属性データを検索
し、検索したテキストデータおよびテキスト属性データ
からグラフィック・ディスプレイ２２０へ今回送信する
送信用テキストデータを生成する。また、スクロール表
示要求された全ての表示要求データにおける、検索した
テキストデータの領域部分を記憶し、次回の送信用テキ
ストデータの検索に利用する。ここで、文字列とは、ス
クロール方向に垂直な方向の文字の並びをいう。また、
スクロール方向の移動先側端部の１文字列を１文字列目
といい、移動元側端部の１文字列を最終文字列目とい
う。

【００３７】表示データ送信手段２０５は、送信用イメ
ージデータ生成手段２０３によって生成された送信用イ
メージデータおよび送信用テキストデータ生成手段２０
４によって生成された送信用テキストデータに、表示要
求を付加して、グラフィック・ディスプレイ２２０へ送
信する。

【００３８】主制御手段２０１は、要求受付手段２０
２、送信用イメージデータ生成手段２０３、送信用テキ
ストデータ生成手段２０４および表示データ送信手段２
０５のそれぞれの手段を相互に関連付けて制御する。

【００３９】図３は、スクロール表示の制御処理のフロ
ーチャートを示す図である。

【００４０】まず、アプリケーション・ソフトウェア２
１０からグラフィック・ディスプレイ２２０への要求を
受け付け（ステップＳ３０１）、受け付けた要求の種類
を判定する（ステップＳ３０２）。

【００４１】受け付けた要求がスクロール表示要求であ
る場合（ステップＳ３０２；「スクロール表示」）は、
受け付けたスクロール表示させるための表示要求データ
を表示要求データ記憶部２０６へ記憶し（ステップＳ３
０３）、表示要求データがイメージデータであるか否か
を判定する（ステップＳ３０４）。

【００４２】表示要求データがイメージデータである場
合（ステップＳ３０４；Ｙｅｓ）は、表示要求データか
ら、前回送信した送信用イメージデータとグラフィック
・ディスプレイ２２０のデータ記憶部に記憶できるビッ
ト列数とに基づいて、グラフィック・ディスプレイ２２
０へ送信するためのイメージデータを検索し、検索した
イメージデータからグラフィック・ディスプレイ２２０
へ今回送信する送信用イメージデータを生成し、生成し
た送信用イメージデータに表示要求を付加して、グラフ
ィック・ディスプレイ２２０へ送信する（ステップＳ３
０５）。

【００４３】次に、スクロール表示を終了する要求があ
るか否かを判定し（ステップＳ３０６）、表示終了要求
がある場合（ステップＳ３０６；Ｙｅｓ）は、処理を終
了する。一方、表示終了要求がない場合（ステップＳ３
０６；Ｎｏ）は、表示終了要求があるまで、ステップＳ
３０５を、所定の時間毎に実行する。ここで、所定の時
間とは、変更可能な値であり、表示した画像を連続移動
した表示画像であると、人間が認識できる程度の時間で
ある。

【００４４】また、表示要求データがテキストデータで
ある場合（ステップＳ３０４；Ｎｏ）は、表示要求デー
タから、前回送信した送信用テキストデータとグラフィ
ック・ディスプレイ２２０の表示ウィンドに表示できる
文字列数とに基づいて、グラフィック・ディスプレイ２
２０へ送信するためのテキストデータおよびテキスト属
性データを検索し、検索したテキストデータおよびテキ
スト属性データからグラフィック・ディスプレイ２２０
へ今回送信する送信用テキストデータを生成し、生成し
た送信用テキストデータに表示要求を付加して、グラフ
ィック・ディスプレイ２２０へ送信する（ステップＳ３
０７）。

【００４５】次に、スクロール表示を終了する要求があ
るか否かを判定し（ステップＳ３０８）、表示終了要求
がある場合（ステップＳ３０８；Ｙｅｓ）は、処理を終
了する。一方、表示終了要求がない場合（ステップＳ３
０８；Ｎｏ）は、表示終了要求があるまで、ステップＳ
３０７を、所定の時間毎に実行する。

【００４６】また、受け付けた要求がスクロール表示終
了要求である場合（ステップＳ３０２；「表示終了」）
は、スクロール表示終了の要求があったことを示すスク
ロール表示終了指示を記憶し（ステップＳ３０９）、処
理を終了する。

【００４７】また、受け付けた要求が上述した要求以外
の要求である場合（ステップＳ３０２；「その他」）
は、対応する処理を実行し（ステップＳ３１０）、処理
を終了する。

【００４８】図４は、スクロール表示の制御処理におけ
るイメージデータ表示要求処理のフローチャートを示す
図である。

【００４９】まず、アプリケーション・ソフトウェアか
ら表示要求を受け付けた後、１回目のイメージデータ表
示要求処理であるか否かを判定する（ステップＳ４０
１）。１回目のイメージデータ表示要求処理である場合
（ステップＳ４０１；Ｙｅｓ）は、表示要求データ記憶
部２０６に記憶した表示要求データの１ビット列目から
グラフィック・ディスプレイ２２０のデータ記憶部に記
憶できるビット列数分のイメージデータを検索する（ス
テップＳ４０２）。

【００５０】次に、検索したイメージデータをグラフィ
ック・ディスプレイ２２０へ送信する送信用イメージデ
ータを生成し（ステップＳ４０３）、生成した送信用イ
メージデータに、全画面を表示する全画面表示要求の制
御コマンドを付加して、グラフィック・ディスプレイ２
２０へ送信する（ステップＳ４０４）。

【００５１】図６（ａ）は、表示要求された後の１回目
のイメージデータ表示を示す図である。図６（ａ）に示
すように、１回目のイメージデータ表示要求処理は、表
示要求データ記憶部２０６に記憶した表示要求データ６
０１の１ビット列目からグラフィック・ディスプレイ２
２０のデータ記憶部に記憶できるビット列数分のイメー
ジデータ６０２を、グラフィック・ディスプレイ２２０
へ送信することにより、グラフィック・ディスプレイ２
２０のデータ記憶部に記憶させ、更に、表示ウィンドに
表示させる。尚、スクロール方向は、矢印６２０であ
る。

【００５２】一方、２回目以降のイメージデータ表示要
求処理である場合（ステップＳ４０１；Ｎｏ）は、スク
ロール表示がマーキースクロール表示であるか否かを判
定する（ステップＳ４０５）。マーキースクロール表示
である場合（ステップＳ４０５；Ｙｅｓ）は、前回送信
したイメージデータに連続したｎビット列分のイメージ
データを表示要求データ記憶部２０６に記憶した表示要
求データから検索する（ステップＳ４０６）。前回送信
したイメージデータに連続したｎビット列分のイメージ
データが表示要求データに無い場合は、表示できないビ
ット列分のイメージデータを表示要求データの１ビット
列目から検索する。ここで、ｎは、正整数である。例え
ば、表示要求データが１００ビット列存在し、前回９８
ビット列目まで送信してあり、ｎ＝５である場合、今回
送信するイメージデータは、９９ビット列目、１００ビ
ット列目、１ビット列目、２ビット列目および３ビット
列目の５ビット列分のイメージデータとなる。

【００５３】次に、検索したイメージデータをグラフィ
ック・ディスプレイ２２０へ送信する送信用イメージデ
ータを生成し（ステップＳ４０７）、表示ウィンドに表
示されているイメージデータをｎビット列分シフト移動
させて表示するシフト移動表示要求の制御コマンドをグ
ラフィック・ディスプレイ２２０へ送信し（ステップＳ
４０８）、更に、ステップＳ４０７において生成した送
信用イメージデータに、送信したイメージデータを追加
表示する追加表示要求の制御コマンドを付加して、グラ
フィック・ディスプレイ２２０へ送信する（ステップＳ
４０９）。

【００５４】一方、マーキースクロール表示でない場
合、即ち、単純スクロール表示である場合（ステップＳ
４０５；Ｎｏ）は、前回送信したイメージデータに連続
したｎビット列分のイメージデータを表示要求データ記
憶部２０６に記憶した表示要求データから検索する（ス
テップＳ４１０）。前回送信したイメージデータに連続
したｎビット列分のイメージデータが表示要求データに
無い場合は、表示要求データに存在するビット列分のイ
メージデータとする。また、前回送信したイメージデー
タに連続するイメージデータが表示要求データに無い場
合は、イメージデータは無しとする。例えば、表示要求
データが１００ビット列存在し、前回９８ビット列目ま
で送信してあり、ｎ＝５である場合、今回送信するイメ
ージデータは、９９ビット列目および１００ビット列目
の２ビット列分のイメージデータとなる。また、前回１
００ビット列目まで送信してある場合は、イメージデー
タは無しとする。

【００５５】次に、検索したイメージデータがあるか否
かを判定し（ステップＳ４１１）、検索したイメージデ
ータがある場合（ステップＳ４１１；Ｙｅｓ）は、検索
したイメージデータをグラフィック・ディスプレイ２２
０へ送信する送信用イメージデータを生成し（ステップ
Ｓ４１２）、表示ウィンドに表示されているイメージデ
ータをｎビット列分シフト移動させて表示するシフト移
動表示要求の制御コマンドをグラフィック・ディスプレ
イ２２０へ送信し（ステップＳ４１３）、更に、ステッ
プＳ４１２において生成した送信用イメージデータに、
送信したイメージデータを追加表示する追加表示要求の
制御コマンドを付加して、グラフィック・ディスプレイ
２２０へ送信する（ステップＳ４１４）。一方、検索し
たイメージデータがある場合（ステップＳ４１１；Ｎ
ｏ）は、表示ウィンドに表示されているイメージデータ
をｎビット列分シフト移動させて表示するシフト移動表
示要求の制御コマンドをグラフィック・ディスプレイ２
２０へ送信する（ステップＳ４１５）。

【００５６】図６（ｂ）は、２回目以降のイメージデー
タ表示を示す図である。図６（ｂ）に示すように、２回
目以降のイメージデータ表示要求処理は、まず、前回の
イメージデータ表示要求処理によって、グラフィック・
ディスプレイ２２０のデータ記憶部に記憶されているイ
メージデータ６０３を、ｎビット列分シフト移動させる
ことにより、データ部６０４ａおよび空白部６０４ｂか
らなるイメージデータ６０４をグラフィック・ディスプ
レイ２２０のデータ記憶部に記憶させ、更に、表示ウィ
ンドに表示させる。次に、表示要求データ記憶部２０６
に記憶した表示要求データの前回送信したイメージデー
タに連続するｎビット列分のイメージデータ６０５を、
グラフィック・ディスプレイ２２０へ送信することによ
り、イメージデータ６０４の空白部６０４ｂに記憶させ
る。即ち、グラフィック・ディスプレイ２２０のデータ
記憶部には、イメージデータ６０４のデータ部６０４ａ
にイメージデータ６０５を追加したイメージデータ６０
６が記憶される。尚、上述の実施態様では、２回目以降
の送信データは、前回送信したイメージデータに連続す
るｎビット列（スクロール前後におけるイメージデータ
の差分データのみ）を送信する例を示したが、単純スク
ロールにおいては、全表示データをスクロールの都度に
再送して、スクロールの度に画面を全面書き換えするよ
うに構成してもよい。

【００５７】図５は、スクロール表示の制御処理におけ
るテキストデータ表示要求処理のフローチャートを示す
図である。

【００５８】まず、アプリケーション・ソフトウェアか
ら表示要求を受け付けた後、１回目のテキストデータ表
示要求処理であるか否かを判定する（ステップＳ５０
１）。１回目のテキストデータ表示要求処理である場合
（ステップＳ５０１；Ｙｅｓ）は、表示要求データ記憶
部２０６に記憶した表示要求データの１文字列目からｋ
文字列分のテキストデータおよびテキスト属性データを
検索する（ステップＳ５０２）。ここで、ｋは変更可能
な値であり。また、ｋは０または正整数である。更に、
グラフィック・ディスプレイ２２０の表示ウィンドに表
示できる文字列数をｍとするとき、０＜＝ｋ＜＝ｍであ
る。また、ｋ＝０のとき、検索するテキストデータは無
しとする。

【００５９】次に、ｍ文字列数分からｋ文字列分少ない
（ｍ−ｋ）文字列数分の「ＮＵＬＬデータ」に、検索し
たテキストデータを追加したテキストデータからグラフ
ィック・ディスプレイ２２０へ送信する送信用テキスト
データを生成し（ステップＳ５０３）、生成した送信用
テキストデータに、全画面を表示する全画面表示要求の
制御コマンドを付加して、グラフィック・ディスプレイ
２２０へ送信する（ステップＳ５０４）。

【００６０】図７（ａ）は、表示要求された後の１回目
のテキストデータ表示を示す図である。図７（ａ）に示
すように、１回目のテキストデータ表示要求処理は、グ
ラフィック・ディスプレイ２２０の表示ウィンドに表示
できるｍ文字列数分からｋ文字列分少ない（ｍ−ｋ）文
字列数分の「ＮＵＬＬデータ」のみのテキストデータ７
０３に、表示要求データ記憶部２０６に記憶した表示要
求データ７００の１文字列目のテキストデータ７０１を
追加したテキストデータ７０２を、グラフィック・ディ
スプレイ２２０へ送信することにより、グラフィック・
ディスプレイ２２０のデータ記憶部に記憶させる。ここ
で、以下、ｍ＝３およびｋ＝１を例にして説明する。
尚、スクロール方向は、矢印７２０である。

【００６１】一方、２回目以降のテキストデータ表示要
求処理である場合（ステップＳ５０１；Ｎｏ）は、スク
ロール表示がマーキースクロール表示であるか否かを判
定する（ステップＳ５０５）。マーキースクロール表示
である場合（ステップＳ５０５；Ｙｅｓ）は、前回送信
したテキストデータを１文字列分シフト移動させた（ｍ
−１）文字列分のテキストデータに、即ち、前回送信し
たテキストデータの２文字列目からｍ文字列目までの
（ｍ−１）文字列分のテキストデータに、表示要求デー
タ記憶部２０６に記憶した表示要求データの連続する１
文字列分のテキストデータを追加したテキストデータお
よびテキスト属性データを検索する（ステップＳ５０
６）。前回送信したテキストデータのｍ文字列目が、表
示要求データ記憶部２０６に記憶した表示要求データの
最終文字列目である場合は、前回送信したテキストデー
タを１文字列分シフト移動させた（ｍ−１）文字列分の
テキストデータに、表示要求データ記憶部２０６に記憶
した表示要求データの１文字列目を追加する。例えば、
表示要求データが１００文字列存在し、ｍ＝３であり、
前回９５文字列目から９７文字列目まで送信してある場
合、検索するテキストデータは、９６文字列目、９７文
字列目および９８文字列目となる。また、前回９８文字
列目から１００文字列目まで送信してある場合、検索す
るテキストデータは、９９文字列目、１００文字列目お
よび１文字列目となる。

【００６２】次に、検索したテキストデータをグラフィ
ック・ディスプレイ２２０へ送信する送信用テキストデ
ータを生成し（ステップＳ５０７）、生成した送信用テ
キストデータに、全画面を表示する全画面表示要求の制
御コマンドを付加して、グラフィック・ディスプレイ２
２０へ送信する（ステップＳ５０８）。

【００６３】一方、マーキースクロール表示でない場
合、即ち、単純スクロール表示である場合（ステップＳ
５０５；Ｎｏ）は、前回送信したテキストデータを１文
字列分シフト移動させた（ｍ−１）文字列分のテキスト
データに、表示要求データ記憶部２０６に記憶した表示
要求データの連続する１文字列分のテキストデータを追
加したテキストデータおよびテキスト属性データを検索
する（ステップＳ５０９）。前回送信したテキストデー
タのｍ文字列目が、表示要求データ記憶部２０６に記憶
した表示要求データの最終文字列目である場合は、前回
送信したテキストデータを１文字列分シフト移動させた
（ｍ−１）文字列分のテキストデータに、１文字列分の
「ＮＵＬＬデータ」を追加する。例えば、表示要求デー
タが１００文字列存在し、ｍ＝３であり、前回９８文字
列目から１００文字列目まで送信してある場合、検索す
るテキストデータは、９９文字列目、１００文字列目お
よび１文字列分「ＮＵＬＬデータ」となる。

【００６４】次に、検索したテキストデータをグラフィ
ック・ディスプレイ２２０へ送信する送信用テキストデ
ータを生成し（ステップＳ５１０）、生成した送信用テ
キストデータに、全画面を表示する全画面表示要求の制
御コマンドを付加して、グラフィック・ディスプレイ２
２０へ送信する（ステップＳ５１１）。

【００６５】図７（ｂ）は、「ＮＵＬＬデータ」を含む
送信テキストデータにおける、２回目以降のテキストデ
ータ表示を示す図であり、図７（ｃ）は、１文字列目か
らｍ文字列分の送信テキストデータにおける、２回目以
降のテキストデータ表示を示す図であり、図７（ｄ）
は、１文字列目および最終文字列目を含まないｍ文字列
分の送信テキストデータにおける、２回目以降のテキス
トデータ表示を示す図であり、図７（ｅ）は、最終文字
列目までのｍ文字列分の送信テキストデータにおける、
２回目以降のテキストデータ表示を示す図であり、図７
（ｆ）は、マーキースクロール表示における最終文字列
目までのテキストデータを送信した（図７（ｅ））後の
次の送信テキストデータにおける、２回目以降のテキス
トデータ表示を示す図であり、図７（ｇ）は、単純スク
ロール表示における最終文字列目までのテキストデータ
を送信した（図７（ｅ））後の次の送信テキストデータ
における、２回目以降のテキストデータ表示を示す図で
ある。

【００６６】図７（ｂ）、（ｃ）、（ｄ）および（ｅ）
に示すように、２回目以降のテキストデータ表示要求処
理は、まず、前回送信したテキストデータを１文字列分
シフト移動させた文字列分のテキストデータ７０４に、
表示要求データ記憶部２０６に記憶した表示要求データ
７００において連続する１文字列分のテキストデータ７
０５を追加したテキストデータ７０６を、グラフィック
・ディスプレイ２２０へ送信することにより、グラフィ
ック・ディスプレイ２２０のデータ記憶部に記憶させ
る。

【００６７】送信するテキストデータに、表示要求デー
タ記憶部２０６に記憶した表示要求データ７００以外の
「ＮＵＬＬデータ」のみのテキストデータ７０７が存在
する場合（図７（ｂ））は、テキストデータ７０４がテ
キストデータ７０４ｂに、テキストデータ７０５がテキ
ストデータ７０５ｂに、テキストデータ７０６がテキス
トデータ７０６ｂに、それぞれ対応する。

【００６８】また、送信するテキストデータが、表示要
求データ記憶部２０６に記憶した表示要求データ７００
の１文字列目からｍ文字列分のテキストデータである場
合（図７（ｃ））は、テキストデータ７０４がテキスト
データ７０４ｃに、テキストデータ７０５がテキストデ
ータ７０５ｃに、テキストデータ７０６がテキストデー
タ７０６ｃに、それぞれ対応する。

【００６９】また、送信するテキストデータが、表示要
求データ記憶部２０６に記憶した表示要求データ７００
の１文字列目および最終文字列目を含まないｍ文字列分
のテキストデータである場合（図７（ｄ））は、テキス
トデータ７０４がテキストデータ７０４ｄに、テキスト
データ７０５がテキストデータ７０５ｄに、テキストデ
ータ７０６がテキストデータ７０６ｄに、それぞれ対応
する。

【００７０】また、送信するテキストデータが、表示要
求データ記憶部２０６に記憶した表示要求データ７００
の最終文字列目までのｍ文字列分のテキストデータであ
る場合（図７（ｅ））は、テキストデータ７０４がテキ
ストデータ７０４ｅに、テキストデータ７０５がテキス
トデータ７０５ｅに、テキストデータ７０６がテキスト
データ７０６ｅに、それぞれ対応する。

【００７１】図７（ｆ）に示すように、マーキースクロ
ール表示の場合は、表示要求データ記憶部２０６に記憶
した表示要求データ７００の最終文字列目までのテキス
トデータを送信した（図７（ｅ））後の次の送信テキス
トデータは、前回送信したテキストデータを１文字列分
シフト移動させた文字列分のテキストデータ７０８に、
表示要求データ記憶部２０６に記憶した表示要求データ
７００の１文字列目のテキストデータ７０９を追加した
テキストデータ７１０を、グラフィック・ディスプレイ
２２０へ送信することにより、グラフィック・ディスプ
レイ２２０のデータ記憶部に記憶させる。

【００７２】図７（ｇ）に示すように、単純スクロール
表示の場合は、表示要求データ記憶部２０６に記憶した
表示要求データ７００の最終文字列目までのテキストデ
ータを送信した（図７（ｅ））後の次の送信テキストデ
ータは、前回送信したテキストデータを１文字列分シフ
ト移動させた文字列分のテキストデータ７１１に、「Ｎ
ＵＬＬデータ」のみの１文字列のテキストデータ７１２
を追加したテキストデータ７１３を、グラフィック・デ
ィスプレイ２２０へ送信することにより、グラフィック
・ディスプレイ２２０のデータ記憶部に記憶させる。

【００７３】以上の説明では、テキストデータのマーキ
ースクロール処理として、表示すべきテキストデータの
最後尾に連続してテキストデータの先頭部分が表示され
るような実施態様を示した。しかし、テキストデータの
最後尾が表示された後、例えば、図７（ｅ）の後の処理
として、（ｆ）のように「ＡＧ」を表示せず、図７
（ｅ）の状態を所定時間だけ維持しておき、所定時間の
経過後（ｅ）の表示をクリアし、再度（ａ）から表示す
るように構成してもよい。

【００７４】また、単純スクロールにおいても、上述の
実施態様の図７（ｇ）で示したような最後尾に「ＮＵＬ
Ｌデータ」７１２を後続させる処理は行わず、図７
（ｅ）の状態のまま停止させるように構成することもで
きる。

【００７５】さらに、上述の実施態様では、横方向のス
クロールのみを示したが、縦横いずれの方向（上下左
右）にスクロールさせることも可能である。

【００７６】上述したスクロール表示の表示制御装置の
プログラム機能をコンピュータに組み込むことによっ
て、汎用的に実現可能な、スクロール表示の制御方法を
実現することができる。

【００７７】また、本発明の情報記録媒体は、上述のス
クロール表示の制御方法のステップを有するプログラム
を記録することもできる。

【００７８】また、本発明の情報記録媒体は、コンパク
ト・ディスク、フロッピー・ディスク、ハード・ディス
ク、光磁気ディスク、ディジタル・バーサタイル・ディ
スク、磁気テープ、もしくはメモリ・カードであっても
良い。

【００７９】

【発明の効果】以上説明したように、この発明は、ＯＰ
ＯＳのサービスオブジェクト（ＳＯ）中に、画像データ
を一方向に順次シフト移動させながら、シフト移動に伴
う旧画面と新画面の差分データのみを順次送信する制御
手段を設けることにより、画像データのスクロール表示
を可能にした。これにより、少量の画像データを定期的
に送信することでスクロール表示が可能であり、低速な
シリアルデータ伝送であってもスクロール表示が可能で
ある。また、テキストデータをシフト移動させつつテキ
ストデータ毎にデータ属性を判別し、属性変化に対応す
る属性制御命令を送信するようにして属性表示を維持し
つつテキストデータのスクロール表示を可能にした。

【図面の簡単な説明】

【図１】ＰＯＳ端末装置におけるＯＰＯＳの位置付けを
示す図である。

【図２】スクロール表示の制御装置における機能ブロッ
ク図である。

【図３】スクロール表示の制御処理のフローチャートを
示す図である。

【図４】スクロール表示の制御処理におけるイメージデ
ータ表示要求処理のフローチャートを示す図である。

【図５】スクロール表示の制御処理におけるテキストデ
ータ表示要求処理のフローチャートを示す図である。

【図６】（ａ）は、表示要求された後の１回目のイメー
ジデータ表示を示す図であり、（ｂ）は、２回目以降の
イメージデータ表示を示す図である。

【図７】（ａ）は、表示要求された後の１回目のテキス
トデータ表示を示す図であり、（ｂ）は、「ＮＵＬＬデ
ータ」を含む送信テキストデータにおける、２回目以降
のテキストデータ表示を示す図であり、（ｃ）は、１文
字列目からｍ文字列分の送信テキストデータにおける、
２回目以降のテキストデータ表示を示す図であり、
（ｄ）は、１文字列目および最終文字列目を含まないｍ
文字列分の送信テキストデータにおける、２回目以降の
テキストデータ表示を示す図であり、（ｅ）は、最終文
字列目までのｍ文字列分の送信テキストデータにおけ
る、２回目以降のテキストデータ表示を示す図であり、
（ｆ）は、マーキースクロール表示における最終文字列
目までのテキストデータを送信した後の次の送信テキス
トデータにおける、２回目以降のテキストデータ表示を
示す図であり、（ｇ）は、単純スクロール表示における
最終文字列目までのテキストデータを送信した後の次の
送信テキストデータにおける、２回目以降のテキストデ
ータ表示を示す図である。

【符号の説明】

２００スクロール表示の制御装置２０１主制御手段２０２要求受付手段２０３送信用イメージデータ生成手段２０４送信用テキストデータ生成手段２０５表示データ送信手段２０６表示要求データ記憶部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者中澤雅俊長野県上田市諏訪形1071番地有限会社メックシステム内Ｆターム(参考） 5B069 AA20 BA04 BB16 CA10

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】アプリケーションプログラムとオペレー
ティングシステムとの間に介在する標準化されたデバイ
ス制御システムに準拠したＰＯＳ端末装置の表示機に、
一連の画像データをシフト移動させながら連続表示させ
る表示制御方法であって、(a) 一方向にシフト移動さ
せながら表示させる一連の画像データを受信し記憶する
工程と、(b) 前記記憶した一連の画像データの一端か
ら所定の範囲の画像データを前記表示機の表示内容を規
定する表示ウィンドウに送信して表示させる第１の表示
制御工程と、(c) 前記表示ウインドウ内の画像データ
を定期的に所定量だけシフト移動させるとともにそのシ
フト移動量に相当する後続する画像データを前記表示ウ
インドウに送信し、表示させる第２の表示制御工程と、
を備えることを特徴とする前記デバイス制御システムに
よるスクロール表示の制御方法。
【請求項２】さらに、(d) 前記一連の画像データの
全ての送信を終了した後に、更にシフト移動を行うこと
により前記表示ウィンドウ中の画像データの最後尾に生
じる前記空白部分に、既に送信した前記画像データの先
端部分をシフト移動させながら順次再送信する第３の表
示制御工程を備えることを特徴とする請求項１に記載の
スクロール表示の制御方法。
【請求項３】アプリケーションプログラムとオペレー
ティングシステムとの間に介在する標準化されたデバイ
ス制御システムに準拠したＰＯＳ端末装置の表示機に、
テキストデータ列をシフト移動させながら連続表示させ
る表示制御方法であって、(a) 前記表示機で表示させ
るため一連のテキストデータ列及び当該各テキストデー
タに関連付けられた属性データとを受信して記憶する工
程と、(b) 前記記憶した属性データ付きのテキストデ
ータ列を前記表示機に所定のシフト間隔で順次シフト移
動させながら表示させるため、前記表示機の表示内容を
規定する前記表示機の表示ウィンドウに所定のブランク
データと前記記憶した属性データ付きのテキストデータ
列の一部とを送信し表示させる第１の表示制御工程と、
(c) 前記第１の表示制御工程(b)で送信したブランクデ
ータ及び前記テキストデータを前記ブランクデータが少
なくなる方向に定期的にシフト移動して対応する前記属
性データとともに送信し、前記表示機によるテキストデ
ータの表示をシフト移動させる第２の表示制御工程と、
を備えることを特徴とする前記制御システムのオブジェ
クトプログラムによるスクロール表示の制御方法。
【請求項４】さらに、(d) 受信した前記テキストデ
ータの送信を全て終了したときには、所定の期間の経過
後に前記表示データをクリアし、その後前記第１の表示
工程(b)及び前記第２の表示工程(c)とを繰り返すことを
特徴とする請求項３に記載のスクロール表示の制御方
法。
【請求項５】さらに、(e) 受信した前記テキストデ
ータの送信を全て終了した後の前記シフト移動により、
前記表示ウィンドウ中のテキストデータの最後尾に生じ
る空白部分に相当するテキストデータとして、既にシフ
ト表示した前記属性データ付きテキストデータの先頭部
分を順次送信する第３の表示制御工程を備えることを特
徴とする請求項３に記載のスクロール表示の制御方法。
【請求項６】さらに、(f) 受信した前記テキストデー
タの送信を全て終了した後の前記シフト移動により、前
記表示ウィンドウ中のテキストデータの最後尾に生じる
空白部分に相当するテキストデータとして、ブランクデ
ータを順次送信することを特徴とする請求項３又は５に
記載のスクロール表示の制御方法。
【請求項７】前記デバイス制御システムは、ＯＰＯＳ
準拠のオブジェクトプログラムであることを特徴とする
請求項１から６のいずれか１項に記載のスクロール表示
の制御方法。
【請求項８】請求項１乃至７のいずれか１項に記載のス
クロール表示の制御方法の各工程を実現するコンピュー
タプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な
情報記録媒体。
【請求項９】前記情報記録媒体は、前記コンピュータ
プログラムを、コンパクト・ディスク、フロッピー（登
録商標）・ディスク、ハード・ディスク、光磁気ディス
ク、ディジタル・バーサタイル・ディスク、磁気テー
プ、もしくはメモリ・カードに記録したことを特徴とす
る請求項８に記載の情報記録媒体。
【請求項１０】アプリケーションプログラムとオペレ
ーティングシステムとの間に介在する標準化されたデバ
イス制御システムに準拠したＰＯＳ端末装置の表示機
に、一連の画像データをシフト移動させながら連続表示
させる表示制御装置であって、一方向にシフト移動させながら表示させる一連の画像デ
ータを受信し記憶する手段と、前記記憶した一連の画像データの一端から所定の範囲の
画像データを前記表示機の表示内容を規定する表示ウィ
ンドウに送信して表示させる第１の表示制御手段と、前記表示ウインドウ内の画像データを定期的に所定量だ
けシフト移動させるとともにそのシフト移動量に相当す
る後続する画像データを前記表示ウインドウに送信し、
表示させる第２の表示制御手段と、を備えることを特徴
とするスクロール表示制御装置。
【請求項１１】さらに、前記一連の画像データの全ての送信を終了した後に、更
にシフト移動を行うことにより前記表示ウィンドウ中の
画像データの最後尾に生じる前記空白部分に、既に送信
した前記画像データの先端部分をシフト移動させながら
順次再送信する第３の表示制御手段を備えることを特徴
とする請求項１０に記載のスクロール表示制御装置。
【請求項１２】アプリケーションプログラムとオペレ
ーティングシステムとの間に介在する標準化されたデバ
イス制御システムに準拠したＰＯＳ端末装置の表示機
に、テキストデータ列をシフト移動させながら連続表示
させる表示制御装置であって、前記表示機で表示させるため一連のテキストデータ列及
び当該各テキストデータに関連付けられた属性データと
を受信して記憶する手段と、前記記憶した属性データ付きのテキストデータ列を前記
表示機に所定のシフト間隔で順次シフト移動させながら
表示させるため、前記表示機の表示内容を規定する前記
表示機の表示ウィンドウに所定のブランクデータと前記
記憶した属性データ付きのテキストデータ列の一部とを
送信し表示させる第１の表示制御手段と、前記第１の表示制御手段により送信したブランクデー
タ及び前記テキストデータを前記ブランクデータが少な
くなる方向に定期的に順次シフト移動させるとともに、
前記シフト移動したテキストデータに後続するテキスト
データとして前記記憶した属性データ付きテキストデー
タシフト移動分だけ送信して、前記表示機によるテキス
トデータの表示をシフト移動させる第２の表示制御手段
と、を備えることを特徴とするスクロール表示の制御装
置。
【請求項１３】さらに、受信した前記テキストデータの送信を全て終了した後の
前記シフト移動により、前記表示ウィンドウ中のテキス
トデータの最後尾に生じる空白部分に相当するテキスト
データとして、既にシフト表示した前記属性データ付き
テキストデータの先頭部分を順次送信する第３の表示制
御手段を備えることを特徴とする請求項１２に記載のス
クロール表示の制御装置。
【請求項１４】さらに、受信した前記テキストデータの送信を全て終了した後の
前記シフト移動により、前記表示ウィンドウ中のテキス
トデータの最後尾に生じる空白部分に相当するテキスト
データとして、ブランクデータを順次送信することを特
徴とする請求項１２又は１３に記載のスクロール表示の
制御装置。