JP2002214944A - シート加熱方法と装置及び定着方法と装置 - Google Patents
シート加熱方法と装置及び定着方法と装置Info
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- JP2002214944A JP2002214944A JP2001011433A JP2001011433A JP2002214944A JP 2002214944 A JP2002214944 A JP 2002214944A JP 2001011433 A JP2001011433 A JP 2001011433A JP 2001011433 A JP2001011433 A JP 2001011433A JP 2002214944 A JP2002214944 A JP 2002214944A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被加熱シートや被定着シートの幅方向に均等
に超音波振動エネルギーを付与できるとともにエネルギ
ーロスが少なくかつコンパクトな構成のシート加熱方法
と装置及び定着方法と装置を提供する。 【解決手段】 対向配置された超音波振動工具10と加
圧ローラ2の間にシート1を移動させ、シート1を加熱
するシート加熱装置、若しくはシート1上のトナーに超
音波振動を負荷して加熱溶融し、シート1に定着する定
着装置において、横波定在波で超音波振動する振動体を
備えた複数の超音波振動工具10a、10bを並列して
配設し、かつこれら超音波振動工具10a、10bはそ
の振動体の振動波形の節の位置をずらせて配設し、エネ
ルギーロスの小さい横波定在波を用いたコンパクトな構
成にてシート1の幅方向に均等に超音波振動エネルギー
を付与するするようにした。
に超音波振動エネルギーを付与できるとともにエネルギ
ーロスが少なくかつコンパクトな構成のシート加熱方法
と装置及び定着方法と装置を提供する。 【解決手段】 対向配置された超音波振動工具10と加
圧ローラ2の間にシート1を移動させ、シート1を加熱
するシート加熱装置、若しくはシート1上のトナーに超
音波振動を負荷して加熱溶融し、シート1に定着する定
着装置において、横波定在波で超音波振動する振動体を
備えた複数の超音波振動工具10a、10bを並列して
配設し、かつこれら超音波振動工具10a、10bはそ
の振動体の振動波形の節の位置をずらせて配設し、エネ
ルギーロスの小さい横波定在波を用いたコンパクトな構
成にてシート1の幅方向に均等に超音波振動エネルギー
を付与するするようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波振動エネル
ギーをシートに付与することでシートを加熱するシート
加熱方法と装置、及び超音波振動エネルギーを被定着シ
ート上のトナーに付与して加熱溶融させ、被定着シート
に定着する定着方法と装置に関するものである。
ギーをシートに付与することでシートを加熱するシート
加熱方法と装置、及び超音波振動エネルギーを被定着シ
ート上のトナーに付与して加熱溶融させ、被定着シート
に定着する定着方法と装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、記録紙などの被定着シート上
のトナーを加熱溶融して定着する定着方法として、超音
波振動エネルギーをトナーに付与して加熱溶融し、定着
させる方法が、例えば特開昭56−99368号公報、
特開昭60−36663号公報、特開昭60−9137
8号公報などで知られている。
のトナーを加熱溶融して定着する定着方法として、超音
波振動エネルギーをトナーに付与して加熱溶融し、定着
させる方法が、例えば特開昭56−99368号公報、
特開昭60−36663号公報、特開昭60−9137
8号公報などで知られている。
【0003】また、本出願人は先に特願2000−66
728号において、トナーの飛散を確実に防止するとと
もに効率的にトナーを加熱溶融して定着できるようにし
た定着装置を提案している。同様の定着装置について、
図7を参照して説明すると、31は超音波振動子、32
は超音波振動の振幅を拡大して伝達する振動伝達手段と
してのホーン、33はホーン32に対向して配置され、
加圧力が発生するニップ部34をホーン32との間に形
成する加圧ローラ、35はホーン32と加圧ローラ33
間をホーン32に接して移動する無端状で外周にゴム層
を形成した中間ベルト、36はトナー37が付着されて
トナー画像が形成された記録紙、38はニップ部34の
手前側に振動が伝達するのを防止するため、中間ベルト
35に接するように配設された振動伝播防止手段であ
る。
728号において、トナーの飛散を確実に防止するとと
もに効率的にトナーを加熱溶融して定着できるようにし
た定着装置を提案している。同様の定着装置について、
図7を参照して説明すると、31は超音波振動子、32
は超音波振動の振幅を拡大して伝達する振動伝達手段と
してのホーン、33はホーン32に対向して配置され、
加圧力が発生するニップ部34をホーン32との間に形
成する加圧ローラ、35はホーン32と加圧ローラ33
間をホーン32に接して移動する無端状で外周にゴム層
を形成した中間ベルト、36はトナー37が付着されて
トナー画像が形成された記録紙、38はニップ部34の
手前側に振動が伝達するのを防止するため、中間ベルト
35に接するように配設された振動伝播防止手段であ
る。
【0004】以上の構成において、記録紙36は搬送手
段(図示せず)にてニップ部34の手前で中間ベルト3
5に接するように供給され、加圧ローラ33の回転駆動
により中間ベルト35との間でトナー37を飛散しない
ように保持した状態で中間ベルト35とともにニップ部
34を通過する。このニップ部34を通過する間に、ホ
ーン32から中間ベルト35外周のゴム層及び記録紙3
6上のトナー37に超音波振動エネルギーが付与され、
トナー37がゴム層と自身が加熱されることで効率的に
加熱溶融されて記録紙36に定着され、ニップ部34で
トナー37が定着された記録紙36が外部に排出され
る。
段(図示せず)にてニップ部34の手前で中間ベルト3
5に接するように供給され、加圧ローラ33の回転駆動
により中間ベルト35との間でトナー37を飛散しない
ように保持した状態で中間ベルト35とともにニップ部
34を通過する。このニップ部34を通過する間に、ホ
ーン32から中間ベルト35外周のゴム層及び記録紙3
6上のトナー37に超音波振動エネルギーが付与され、
トナー37がゴム層と自身が加熱されることで効率的に
加熱溶融されて記録紙36に定着され、ニップ部34で
トナー37が定着された記録紙36が外部に排出され
る。
【0005】また、本出願人は、特願2000−377
03号において、図8に示すように、記録紙36の幅方
向に横断面矩形の梁状の振動体41を配設し、その一端
に超音波振動子42を接合し、他端に振動吸収手段43
を接合することにより、記録紙36の幅方向にその表面
と平行な横波進行波の超音波振動を発生させるようにし
た超音波振動工具40を用いたものを提案している。
03号において、図8に示すように、記録紙36の幅方
向に横断面矩形の梁状の振動体41を配設し、その一端
に超音波振動子42を接合し、他端に振動吸収手段43
を接合することにより、記録紙36の幅方向にその表面
と平行な横波進行波の超音波振動を発生させるようにし
た超音波振動工具40を用いたものを提案している。
【0006】以上の構成においても、振動体41の超音
波振動によって中間ベルト35外周のゴム層及び記録紙
36上のトナー37に超音波振動エネルギーが付与さ
れ、トナー37がゴム層と自身が加熱されることで効率
的に加熱溶融されて記録紙36に定着される。
波振動によって中間ベルト35外周のゴム層及び記録紙
36上のトナー37に超音波振動エネルギーが付与さ
れ、トナー37がゴム層と自身が加熱されることで効率
的に加熱溶融されて記録紙36に定着される。
【0007】また、シートを移動させながら加熱するシ
ート加熱方法においても、同様の構成にてシートに超音
波振動を付与し、シートを加熱することが知られてい
る。
ート加熱方法においても、同様の構成にてシートに超音
波振動を付与し、シートを加熱することが知られてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図7に示す
ような定着装置の構成では、超音波振動子31による縦
波振動を記録紙36の全幅にわたって伝達するためにそ
のホーン32は大型にならざるを得ず、装置のコンパク
ト化が困難であるという問題があるとともに、記録紙3
6の幅方向に均等に超音波振動エネルギーを付与するた
め、振幅を全幅にわたって均等にするのが困難であると
いう問題がある。
ような定着装置の構成では、超音波振動子31による縦
波振動を記録紙36の全幅にわたって伝達するためにそ
のホーン32は大型にならざるを得ず、装置のコンパク
ト化が困難であるという問題があるとともに、記録紙3
6の幅方向に均等に超音波振動エネルギーを付与するた
め、振幅を全幅にわたって均等にするのが困難であると
いう問題がある。
【0009】これに対して、図8に示すような構成で
は、振動体41を超音波振動子42で曲げ振動させ、横
波進行波にて超音波振動させるので、超音波振動工具4
0をコンパクトに構成でき、定着装置のコンパクト化を
図ることができるが、進行波の振幅を記録紙36の全幅
で均一にするのは容易でなく、また進行波を形成するた
めに振動体41の他端で振動吸収手段43にて振動エネ
ルギーを吸収する必要があり、エネルギーロスが大きい
という問題がある。
は、振動体41を超音波振動子42で曲げ振動させ、横
波進行波にて超音波振動させるので、超音波振動工具4
0をコンパクトに構成でき、定着装置のコンパクト化を
図ることができるが、進行波の振幅を記録紙36の全幅
で均一にするのは容易でなく、また進行波を形成するた
めに振動体41の他端で振動吸収手段43にて振動エネ
ルギーを吸収する必要があり、エネルギーロスが大きい
という問題がある。
【0010】本発明は、上記従来の問題に鑑み、シート
の幅方向に均等に超音波振動エネルギーを付与できると
ともにエネルギーロスが少なくかつコンパクトな構成の
シート加熱方法と装置及び定着方法と装置を提供するこ
とを目的としている。
の幅方向に均等に超音波振動エネルギーを付与できると
ともにエネルギーロスが少なくかつコンパクトな構成の
シート加熱方法と装置及び定着方法と装置を提供するこ
とを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のシート加熱方法
は、被加熱シートを移動させつつ加熱するシート加熱方
法において、被加熱シートの移動方向と直交する幅方向
の横波定在波を被加熱シートの移動方向に複数振動波形
の節の位置をずらせて形成し、これら横波定在波にて被
加熱シートに超音波振動を負荷するものであり、横波定
在波を用いるのでコンパクトな構成にてエネルギーロス
の小さい状態で被加熱シートの幅方向に一定振幅の超音
波振動を容易に伝達でき、かつ複数の横波定在波を振動
波形の節の位置をずらせて形成しているので、被加熱シ
ートの幅方向に均等に超音波振動エネルギーを付与する
ことができる。
は、被加熱シートを移動させつつ加熱するシート加熱方
法において、被加熱シートの移動方向と直交する幅方向
の横波定在波を被加熱シートの移動方向に複数振動波形
の節の位置をずらせて形成し、これら横波定在波にて被
加熱シートに超音波振動を負荷するものであり、横波定
在波を用いるのでコンパクトな構成にてエネルギーロス
の小さい状態で被加熱シートの幅方向に一定振幅の超音
波振動を容易に伝達でき、かつ複数の横波定在波を振動
波形の節の位置をずらせて形成しているので、被加熱シ
ートの幅方向に均等に超音波振動エネルギーを付与する
ことができる。
【0012】また、直接被加熱シートに超音波振動を負
荷して加熱する場合に限らず、横波定在波にて熱伝達手
段に超音波振動を負荷し、熱伝達手段に発生した熱を被
加熱シートに伝達する場合でも、同様の構成により同様
の効果を奏する。
荷して加熱する場合に限らず、横波定在波にて熱伝達手
段に超音波振動を負荷し、熱伝達手段に発生した熱を被
加熱シートに伝達する場合でも、同様の構成により同様
の効果を奏する。
【0013】また、本発明のシート加熱装置は、対向配
置された超音波振動工具と支持手段の間に被加熱シート
を移動させ、被加熱シートを加熱するシート加熱装置に
おいて、被加熱シートの移動方向と直交する幅方向に延
び、横波定在波で超音波振動する振動体を備えた超音波
振動工具を被加熱シートの移動方向に複数並列して配設
し、かつこれら超音波振動工具はその振動体の振動波形
の節の位置をずらせて配設したものであり、上記シート
加熱方法を実施してその作用効果を奏することができ
る。
置された超音波振動工具と支持手段の間に被加熱シート
を移動させ、被加熱シートを加熱するシート加熱装置に
おいて、被加熱シートの移動方向と直交する幅方向に延
び、横波定在波で超音波振動する振動体を備えた超音波
振動工具を被加熱シートの移動方向に複数並列して配設
し、かつこれら超音波振動工具はその振動体の振動波形
の節の位置をずらせて配設したものであり、上記シート
加熱方法を実施してその作用効果を奏することができ
る。
【0014】また、対向配置された熱伝達手段と支持手
段の間に被加熱シートを移動させ、熱伝達手段からの熱
伝達によって被加熱シートを加熱するシート加熱装置に
おいて、被加熱シートの移動方向と直交する幅方向に延
び、横波定在波で超音波振動する振動体を備えた複数の
超音波振動工具を並列して熱伝達手段と接するように配
設し、かつこれら超音波振動工具はその振動体の振動波
形の節の位置をずらせて配設しても、熱伝達手段を介し
て加熱する場合に同様の作用効果を奏することができ
る。
段の間に被加熱シートを移動させ、熱伝達手段からの熱
伝達によって被加熱シートを加熱するシート加熱装置に
おいて、被加熱シートの移動方向と直交する幅方向に延
び、横波定在波で超音波振動する振動体を備えた複数の
超音波振動工具を並列して熱伝達手段と接するように配
設し、かつこれら超音波振動工具はその振動体の振動波
形の節の位置をずらせて配設しても、熱伝達手段を介し
て加熱する場合に同様の作用効果を奏することができ
る。
【0015】また、熱伝達手段は、被加熱シートの移動
方向と直交する軸を持つローラを備えた構成としたり、
無端状のベルトを備えた構成とすることができる。
方向と直交する軸を持つローラを備えた構成としたり、
無端状のベルトを備えた構成とすることができる。
【0016】また、本発明の定着方法は、被定着シート
を移動させつつ被定着シート上のトナーに超音波振動を
負荷して加熱溶融し、被定着シートに定着する定着方法
において、被定着シートの移動方向と直交する幅方向の
横波定在波を被定着シートの移動方向に複数振動波形の
節の位置をずらせて形成し、これら横波定在波にて被定
着シート上のトナーに超音波振動を負荷するものであ
り、上記シート加熱方法と同様に、コンパクトな構成に
てエネルギーロスの小さい状態で被定着シートの幅方向
に一定振幅の超音波振動を容易に伝達でき、かつ被定着
シートの幅方向に均等に超音波振動エネルギーを付与す
ることができる。
を移動させつつ被定着シート上のトナーに超音波振動を
負荷して加熱溶融し、被定着シートに定着する定着方法
において、被定着シートの移動方向と直交する幅方向の
横波定在波を被定着シートの移動方向に複数振動波形の
節の位置をずらせて形成し、これら横波定在波にて被定
着シート上のトナーに超音波振動を負荷するものであ
り、上記シート加熱方法と同様に、コンパクトな構成に
てエネルギーロスの小さい状態で被定着シートの幅方向
に一定振幅の超音波振動を容易に伝達でき、かつ被定着
シートの幅方向に均等に超音波振動エネルギーを付与す
ることができる。
【0017】また、直接被定着シートに超音波振動を負
荷して加熱する場合に限らず、横波定在波にて熱伝達手
段に超音波振動を負荷し、熱伝達手段に発生した熱を被
定着シートに伝達する場合でも、同様の構成により同様
の効果を奏する。
荷して加熱する場合に限らず、横波定在波にて熱伝達手
段に超音波振動を負荷し、熱伝達手段に発生した熱を被
定着シートに伝達する場合でも、同様の構成により同様
の効果を奏する。
【0018】また、本発明の定着装置は、対向配置され
た超音波振動工具と支持手段の間に被定着シートを移動
させ、被定着シート上のトナーに超音波振動を負荷して
加熱溶融し、被定着シートに定着する定着装置におい
て、被定着シートの移動方向と直交する幅方向に延び、
横波定在波で超音波振動する振動体を備えた超音波振動
工具を被定着シートの移動方向に複数並列して配設し、
かつこれら超音波振動工具はその振動体の振動波形の節
の位置をずらせて配設したものであり、上記定着方法を
実施してその作用効果を奏することができる。
た超音波振動工具と支持手段の間に被定着シートを移動
させ、被定着シート上のトナーに超音波振動を負荷して
加熱溶融し、被定着シートに定着する定着装置におい
て、被定着シートの移動方向と直交する幅方向に延び、
横波定在波で超音波振動する振動体を備えた超音波振動
工具を被定着シートの移動方向に複数並列して配設し、
かつこれら超音波振動工具はその振動体の振動波形の節
の位置をずらせて配設したものであり、上記定着方法を
実施してその作用効果を奏することができる。
【0019】また、対向配置された熱伝達手段と支持手
段の間に被定着シートを移動させ、被定着シート上のト
ナーを熱伝達手段からの熱伝達によって加熱溶融し、被
定着シートに定着する定着装置において、被定着シート
の移動方向と直交する幅方向に延び、横波定在波で超音
波振動する振動体を備えた複数の超音波振動工具を並列
して熱伝達手段と接するように配設し、かつこれら超音
波振動工具はその振動体の振動波形の節の位置をずらせ
て配設しても、熱伝達手段を介して定着する場合に同様
の作用効果を奏することができる。
段の間に被定着シートを移動させ、被定着シート上のト
ナーを熱伝達手段からの熱伝達によって加熱溶融し、被
定着シートに定着する定着装置において、被定着シート
の移動方向と直交する幅方向に延び、横波定在波で超音
波振動する振動体を備えた複数の超音波振動工具を並列
して熱伝達手段と接するように配設し、かつこれら超音
波振動工具はその振動体の振動波形の節の位置をずらせ
て配設しても、熱伝達手段を介して定着する場合に同様
の作用効果を奏することができる。
【0020】また、熱伝達手段は、被加熱シートの移動
方向と直交する軸を持つローラを備えた構成としたり、
無端状のベルトを備えた構成とすることができる。
方向と直交する軸を持つローラを備えた構成としたり、
無端状のベルトを備えた構成とすることができる。
【0021】また、上記シート加熱装置及び定着装置に
おける超音波振動工具が、振動体と振動体を支持するフ
レーム体とから成り、フレーム体は振動体の両端部を固
定支持する支持部と振動波形の節の位置を当接支持する
支持突部とを有すると、振動体の節の位置を支持突部で
支持することができ、振動体の剛性が小さくても、幅方
向全体にわたって均等な加圧力を作用させて超音波振動
を負荷することができ、出力の小さい超音波振動子を用
いて均一で品質の良い定着を確保できる。
おける超音波振動工具が、振動体と振動体を支持するフ
レーム体とから成り、フレーム体は振動体の両端部を固
定支持する支持部と振動波形の節の位置を当接支持する
支持突部とを有すると、振動体の節の位置を支持突部で
支持することができ、振動体の剛性が小さくても、幅方
向全体にわたって均等な加圧力を作用させて超音波振動
を負荷することができ、出力の小さい超音波振動子を用
いて均一で品質の良い定着を確保できる。
【0022】また、超音波振動工具が、振動体と、振動
体の振動波形の節の位置を当接支持する支持突部を有す
るフレーム体と、振動体の両端の節をフレーム体の支持
突部との間で挟持支持する支持突部を有しフレーム体に
固定される取付部材とから成ると、振動体の両端に振動
による反モーメントが発生せず、フレーム体の剛性を下
げることができるので、装置を小型化できる。
体の振動波形の節の位置を当接支持する支持突部を有す
るフレーム体と、振動体の両端の節をフレーム体の支持
突部との間で挟持支持する支持突部を有しフレーム体に
固定される取付部材とから成ると、振動体の両端に振動
による反モーメントが発生せず、フレーム体の剛性を下
げることができるので、装置を小型化できる。
【0023】また、振動体の駆動手段としては、振動体
の振動波形の任意の腹の位置に縦波定在波の超音波振動
を出力する超音波振動子を接続しても良いが、振動体の
振動波形の任意の腹の位置に圧電素子を固着してもよ
く、そうすると一層コンパクトに構成できる。
の振動波形の任意の腹の位置に縦波定在波の超音波振動
を出力する超音波振動子を接続しても良いが、振動体の
振動波形の任意の腹の位置に圧電素子を固着してもよ
く、そうすると一層コンパクトに構成できる。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の定着装置の第1の実施形態について、図1〜図3を参
照して説明する。
の定着装置の第1の実施形態について、図1〜図3を参
照して説明する。
【0025】図1において、10は、被定着シートであ
る記録紙1に超音波振動を負荷してその上のトナーを加
熱・溶融するための超音波振動工具であり、一対の超音
波振動工具10a、10bが記録紙1の送り方向に並列
して配設されている。超音波振動工具10の長手方向の
寸法は、被定着シートである記録紙1の送り方向と直交
する幅方向寸法に対応する長さを有している。
る記録紙1に超音波振動を負荷してその上のトナーを加
熱・溶融するための超音波振動工具であり、一対の超音
波振動工具10a、10bが記録紙1の送り方向に並列
して配設されている。超音波振動工具10の長手方向の
寸法は、被定着シートである記録紙1の送り方向と直交
する幅方向寸法に対応する長さを有している。
【0026】これら超音波振動工具10a、10bは、
外周にゴム層を形成した支持手段としての加圧ローラ2
の外周に対向して配設されるとともに所定の加圧力で相
互に押圧されてそれらの間にニップ部が形成されてい
る。なお、図示は省略しているが、図5、図6に示した
従来例と同様に、超音波振動工具10a、10bと加圧
ローラ2間のニップ部に、外周にゴム層を形成した無端
状の中間ベルトが通され、加圧ローラ2の回転駆動に従
動して移動するように構成されている。そして、記録紙
1は、搬送手段(図示せず)にて加圧ローラ2と中間ベ
ルトの間に向けて供給され、加圧ローラ2と中間ベルト
の間に挟持されてニップ部を通過するように構成されて
いる。
外周にゴム層を形成した支持手段としての加圧ローラ2
の外周に対向して配設されるとともに所定の加圧力で相
互に押圧されてそれらの間にニップ部が形成されてい
る。なお、図示は省略しているが、図5、図6に示した
従来例と同様に、超音波振動工具10a、10bと加圧
ローラ2間のニップ部に、外周にゴム層を形成した無端
状の中間ベルトが通され、加圧ローラ2の回転駆動に従
動して移動するように構成されている。そして、記録紙
1は、搬送手段(図示せず)にて加圧ローラ2と中間ベ
ルトの間に向けて供給され、加圧ローラ2と中間ベルト
の間に挟持されてニップ部を通過するように構成されて
いる。
【0027】超音波振動工具10は、図2に示すよう
に、横波定在波で超音波振動する振動体11を備えてお
り、上記超音波振動工具10a、10bは、図3に示す
ように、その振動体11の振動波形の位相が90°ずれ
て、振動波形の節の位置が千鳥状になるように配設され
ている。
に、横波定在波で超音波振動する振動体11を備えてお
り、上記超音波振動工具10a、10bは、図3に示す
ように、その振動体11の振動波形の位相が90°ずれ
て、振動波形の節の位置が千鳥状になるように配設され
ている。
【0028】図2において、超音波振動工具10は、断
面矩形状の板状または薄い梁状の振動体11と振動体1
1を支持するフレーム体12にて構成されており、フレ
ーム体12は振動体11の両端部を固定支持する支持部
13と振動波形の節の位置に加圧ローラ2とは反対側か
ら当接して支持する尖突状の支持突部14とを有してい
る。そして、振動体11の振動波形の任意の腹の位置に
超音波振動子3が接続されており、この超音波振動子3
から出力される縦波定在波の超音波振動にて駆動されて
横波定在波で超音波振動する。
面矩形状の板状または薄い梁状の振動体11と振動体1
1を支持するフレーム体12にて構成されており、フレ
ーム体12は振動体11の両端部を固定支持する支持部
13と振動波形の節の位置に加圧ローラ2とは反対側か
ら当接して支持する尖突状の支持突部14とを有してい
る。そして、振動体11の振動波形の任意の腹の位置に
超音波振動子3が接続されており、この超音波振動子3
から出力される縦波定在波の超音波振動にて駆動されて
横波定在波で超音波振動する。
【0029】超音波振動子3は、圧電素子4の両端にブ
ロック5を配置してボルトにて締結して構成され、その
出力端面に超音波振動をその振幅を拡大して伝播するホ
ーン6が接続固定され、ホーン6の先端部がフレーム体
12に形成された通孔15を貫通して振動体11に接続
されている。
ロック5を配置してボルトにて締結して構成され、その
出力端面に超音波振動をその振幅を拡大して伝播するホ
ーン6が接続固定され、ホーン6の先端部がフレーム体
12に形成された通孔15を貫通して振動体11に接続
されている。
【0030】以上の構成において、記録紙1が搬送手段
(図示せず)にてニップ部に向けて搬送されると、記録
紙1上のトナーは中間ベルトにて押さえられた状態でニ
ップ部を通過し、その間に超音波振動工具10(10
a、10b)から中間ベルトを介して超音波振動が負荷
され、中間ベルト外周のゴム層とトナーに超音波振動エ
ネルギーが付与されて直接加熱され、トナーが効率的に
加熱溶融されて記録紙1に定着される。
(図示せず)にてニップ部に向けて搬送されると、記録
紙1上のトナーは中間ベルトにて押さえられた状態でニ
ップ部を通過し、その間に超音波振動工具10(10
a、10b)から中間ベルトを介して超音波振動が負荷
され、中間ベルト外周のゴム層とトナーに超音波振動エ
ネルギーが付与されて直接加熱され、トナーが効率的に
加熱溶融されて記録紙1に定着される。
【0031】その際に、一対の超音波振動工具10a、
10bによる振動波形の節の位置をずらせた複数の横波
定在波によって記録紙1上のトナーに超音波振動を負荷
するようにしているので、横波定在波を用いていること
によって超音波振動工具10をコンパクトに構成するこ
とができるとともに、エネルギーロスの小さい状態で記
録紙1の幅方向に容易に一定振幅で超音波振動を伝達で
き、かつ複数の横波定在波を振動波形の節の位置をずら
せて形成していることによって、記録紙1の幅方向に均
等に超音波振動エネルギーを付与して均一に品質の高い
定着を行うことができる。
10bによる振動波形の節の位置をずらせた複数の横波
定在波によって記録紙1上のトナーに超音波振動を負荷
するようにしているので、横波定在波を用いていること
によって超音波振動工具10をコンパクトに構成するこ
とができるとともに、エネルギーロスの小さい状態で記
録紙1の幅方向に容易に一定振幅で超音波振動を伝達で
き、かつ複数の横波定在波を振動波形の節の位置をずら
せて形成していることによって、記録紙1の幅方向に均
等に超音波振動エネルギーを付与して均一に品質の高い
定着を行うことができる。
【0032】また、超音波振動工具10が、振動体11
とフレーム体12とから成り、そのフレーム体12に振
動体11の振動波形の節の位置を当接支持する支持突部
14を設けているので、振動体11の節の位置が支持さ
れ、そのため振動体11の剛性が小さくても、記録紙1
の幅方向全体にわたって加圧ローラ2と間のニップ部に
均等な加圧力を作用させて超音波振動を負荷することが
でき、出力の小さい超音波振動子3を用いても均一で品
質の良い定着を確保できる。
とフレーム体12とから成り、そのフレーム体12に振
動体11の振動波形の節の位置を当接支持する支持突部
14を設けているので、振動体11の節の位置が支持さ
れ、そのため振動体11の剛性が小さくても、記録紙1
の幅方向全体にわたって加圧ローラ2と間のニップ部に
均等な加圧力を作用させて超音波振動を負荷することが
でき、出力の小さい超音波振動子3を用いても均一で品
質の良い定着を確保できる。
【0033】なお、支持突部14は必ずしも設けなくて
も良く、その場合でも振動体11を横波定在波で超音波
振動させて、定着することはできる。
も良く、その場合でも振動体11を横波定在波で超音波
振動させて、定着することはできる。
【0034】(第2の実施形態)次に、本発明の定着装
置の第2の実施形態について、図4を参照して説明す
る。なお、以下の実施形態の説明において、先行する実
施形態と同一の構成要素については同一参照符号を付し
て説明を省略し、相違点のみを説明する。
置の第2の実施形態について、図4を参照して説明す
る。なお、以下の実施形態の説明において、先行する実
施形態と同一の構成要素については同一参照符号を付し
て説明を省略し、相違点のみを説明する。
【0035】図4において、本実施形態における超音波
振動工具20は、振動体21と、振動体21の振動波形
の節の位置を当接支持する支持突部24を有するフレー
ム体22と、振動体21の両端の節をフレーム体22の
支持突部24との間で挟持支持する支持突部25を有し
フレーム体22に取付ねじ27にて固定される取付部材
23にて構成されている。また、振動体21の駆動手段
が、振動体21の振動波形の任意の腹の位置に圧電素子
27を固着して構成されている。
振動工具20は、振動体21と、振動体21の振動波形
の節の位置を当接支持する支持突部24を有するフレー
ム体22と、振動体21の両端の節をフレーム体22の
支持突部24との間で挟持支持する支持突部25を有し
フレーム体22に取付ねじ27にて固定される取付部材
23にて構成されている。また、振動体21の駆動手段
が、振動体21の振動波形の任意の腹の位置に圧電素子
27を固着して構成されている。
【0036】本実施形態によれば、振動体21の両端部
の節が振動方向にヒンジ支持されるので振動による反モ
ーメントが発生せず、フレーム体22の剛性を小さくで
きて、装置を小型化できる。また、振動体21の駆動手
段として、振動体21に圧電素子7を直接固着して構成
しているので、超音波振動工具20を一層コンパクトに
構成できる。
の節が振動方向にヒンジ支持されるので振動による反モ
ーメントが発生せず、フレーム体22の剛性を小さくで
きて、装置を小型化できる。また、振動体21の駆動手
段として、振動体21に圧電素子7を直接固着して構成
しているので、超音波振動工具20を一層コンパクトに
構成できる。
【0037】勿論、この第2の実施形態における振動体
21の駆動手段として、第1の実施形態と同様に超音波
振動子3を用いても良いことは言うまでもなく、また逆
に第1の実施形態における振動体11の駆動手段として
第2の実施形態と同様に圧電素子7を直接固着して構成
しても良いことは言うまでもない。また、これら超音波
振動の駆動手段の数は、1つに限らず、振動波形の任意
の数の腹の位置に配設することができる。
21の駆動手段として、第1の実施形態と同様に超音波
振動子3を用いても良いことは言うまでもなく、また逆
に第1の実施形態における振動体11の駆動手段として
第2の実施形態と同様に圧電素子7を直接固着して構成
しても良いことは言うまでもない。また、これら超音波
振動の駆動手段の数は、1つに限らず、振動波形の任意
の数の腹の位置に配設することができる。
【0038】(第3の実施形態)次に、本発明の定着装
置の第3の実施形態について、図4を参照して説明す
る。
置の第3の実施形態について、図4を参照して説明す
る。
【0039】上記実施形態では超音波振動工具10(1
0a、10b)にて被定着シートとしての記録紙1に直
接的に超音波振動を負荷するようにした構成を例示した
が、本実施形態では、図4に示すように、発熱・伝熱層
を外周部に設けた熱伝達手段としての定着ローラ27の
外周に超音波振動工具10(10a、10b)を対向さ
せて配設するとともに、この定着ローラ27に対向させ
て支持手段としての加圧ローラ2を配設し、これら定着
ローラ27と加圧ローラ2間に記録紙1を供給するよう
に構成されている。定着ローラ27の外周部にはゴム層
27aが設けられ、このゴム層27aが発熱・伝熱層を
構成している。
0a、10b)にて被定着シートとしての記録紙1に直
接的に超音波振動を負荷するようにした構成を例示した
が、本実施形態では、図4に示すように、発熱・伝熱層
を外周部に設けた熱伝達手段としての定着ローラ27の
外周に超音波振動工具10(10a、10b)を対向さ
せて配設するとともに、この定着ローラ27に対向させ
て支持手段としての加圧ローラ2を配設し、これら定着
ローラ27と加圧ローラ2間に記録紙1を供給するよう
に構成されている。定着ローラ27の外周部にはゴム層
27aが設けられ、このゴム層27aが発熱・伝熱層を
構成している。
【0040】本実施形態においても、上記と同様に横波
定在波を用いてコンパクトな構成にてエネルギーロスの
小さい状態で記録紙1の全幅にわたって均等に定着ロー
ラ27の外周部を加熱し、その熱を記録紙1に伝達して
定着することができ、同様に均一に品質の高い定着を行
うことができる。
定在波を用いてコンパクトな構成にてエネルギーロスの
小さい状態で記録紙1の全幅にわたって均等に定着ロー
ラ27の外周部を加熱し、その熱を記録紙1に伝達して
定着することができ、同様に均一に品質の高い定着を行
うことができる。
【0041】(第4の実施形態)次に、本発明の定着装
置の第4の実施形態について、図5を参照して説明す
る。
置の第4の実施形態について、図5を参照して説明す
る。
【0042】上記第3の実施形態では熱伝達手段として
定着ローラ27を用いた例を示したが、本実施形態で
は、図5に示すように、定着ベルト28を用いている。
この定着ベルト28は、外周にゴム層が設けられるとと
もに、超音波振動工具10(10a、10b)に対向す
るように配置された支持ローラ29と、支持ローラ2に
対向するように配置された加圧ローラ30間に巻回され
ている。本実施形態においても、上記実施形態と同様の
作用効果を奏する。
定着ローラ27を用いた例を示したが、本実施形態で
は、図5に示すように、定着ベルト28を用いている。
この定着ベルト28は、外周にゴム層が設けられるとと
もに、超音波振動工具10(10a、10b)に対向す
るように配置された支持ローラ29と、支持ローラ2に
対向するように配置された加圧ローラ30間に巻回され
ている。本実施形態においても、上記実施形態と同様の
作用効果を奏する。
【0043】以上の各実施形態では、被定着シートとし
ての記録紙1上のトナーを加熱溶融して定着する定着装
置に本発明を適用した例についてのみ説明したが、本発
明は合成樹脂シートなどを加熱するシート加熱装置にお
いても、被定着シートを被加熱シートに替えるだけで同
様に適用でき、同様の作用効果を奏することができる。
ての記録紙1上のトナーを加熱溶融して定着する定着装
置に本発明を適用した例についてのみ説明したが、本発
明は合成樹脂シートなどを加熱するシート加熱装置にお
いても、被定着シートを被加熱シートに替えるだけで同
様に適用でき、同様の作用効果を奏することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明のシート加熱方法と装置及び定着
方法と装置によれば、以上のように被加熱シートや被定
着シートの移動方向と直交する幅方向の横波定在波をシ
ートの移動方向に複数振動波形の節の位置をずらせて形
成し、これら横波定在波にて被定着シートや被定着シー
ト上のトナーに超音波振動を負荷するようにしているの
で、横波定在波によりコンパクトな構成にてエネルギー
ロスの小さい状態で被加熱シートや被定着シートの幅方
向に超音波振動を伝達でき、かつ複数の横波定在波を振
動波形の節の位置をずらせて形成することにより被加熱
シートや被定着シートの幅方向に均等に超音波振動エネ
ルギーを付与することができる。
方法と装置によれば、以上のように被加熱シートや被定
着シートの移動方向と直交する幅方向の横波定在波をシ
ートの移動方向に複数振動波形の節の位置をずらせて形
成し、これら横波定在波にて被定着シートや被定着シー
ト上のトナーに超音波振動を負荷するようにしているの
で、横波定在波によりコンパクトな構成にてエネルギー
ロスの小さい状態で被加熱シートや被定着シートの幅方
向に超音波振動を伝達でき、かつ複数の横波定在波を振
動波形の節の位置をずらせて形成することにより被加熱
シートや被定着シートの幅方向に均等に超音波振動エネ
ルギーを付与することができる。
【0045】また、被加熱シートや被定着シートに超音
波振動を直接的に負荷して加熱する場合に限らず、横波
定在波にて熱伝達手段に超音波振動を負荷し、熱伝達手
段に発生した熱を被加熱シートや被定着シートに伝達す
る場合でも、同様の構成により同様の効果を奏する。
波振動を直接的に負荷して加熱する場合に限らず、横波
定在波にて熱伝達手段に超音波振動を負荷し、熱伝達手
段に発生した熱を被加熱シートや被定着シートに伝達す
る場合でも、同様の構成により同様の効果を奏する。
【0046】また、超音波振動工具が、振動体と振動体
を支持するフレーム体とから成り、フレーム体は振動体
の両端部を固定支持する支持部と振動波形の節の位置を
当接支持する支持突部とを有すると、振動体の節の位置
を支持突部で支持することができ、振動体の剛性が小さ
くても、幅方向全体にわたって均等な加圧力を作用させ
て超音波振動を負荷することができ、出力の小さい超音
波振動子を用いて均一で品質の良い定着を確保できる。
を支持するフレーム体とから成り、フレーム体は振動体
の両端部を固定支持する支持部と振動波形の節の位置を
当接支持する支持突部とを有すると、振動体の節の位置
を支持突部で支持することができ、振動体の剛性が小さ
くても、幅方向全体にわたって均等な加圧力を作用させ
て超音波振動を負荷することができ、出力の小さい超音
波振動子を用いて均一で品質の良い定着を確保できる。
【0047】また、超音波振動工具が、振動体と、振動
体の振動波形の節の位置を当接支持する支持突部を有す
るフレーム体と、振動体の両端の節をフレーム体の支持
突部との間で挟持支持する支持突部を有しフレーム体に
固定される取付部材とから成ると、振動体の両端での振
動による反モーメントが発生せず、フレーム体の剛性を
小さくできて、装置を小型化できる。
体の振動波形の節の位置を当接支持する支持突部を有す
るフレーム体と、振動体の両端の節をフレーム体の支持
突部との間で挟持支持する支持突部を有しフレーム体に
固定される取付部材とから成ると、振動体の両端での振
動による反モーメントが発生せず、フレーム体の剛性を
小さくできて、装置を小型化できる。
【図1】本発明の第1の実施形態の定着装置の概略構成
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図2】同実施形態における超音波振動工具の構成を示
し、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。
し、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。
【図3】同実施形態における一対の超音波振動工具の配
設状態の説明図である。
設状態の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の定着装置における超
音波振動工具の構成を示す縦断面図である。
音波振動工具の構成を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の定着装置の概略構成
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図6】本発明の第4の実施形態の定着装置の概略構成
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図7】従来例の定着装置の要部の概略構成を示す正面
図である。
図である。
【図8】他の従来例の定着装置の要部の概略構成を示す
斜視図である。
斜視図である。
1 記録紙(被定着シート) 2 加圧ローラ(支持手段) 3 超音波振動子 7 圧電素子 10(10a、10b) 超音波振動工具 11 振動体 12 フレーム体 13 支持部 14 支持突部 20 超音波振動工具 21 振動体 22 フレーム体 23 取付部材 24 支持突部 25 支持突部 27 定着ローラ(熱伝達手段) 28 定着ベルット(熱伝達手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立川 雅一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA21 BA11 BA25 BA26 BB23 BE04
Claims (20)
- 【請求項1】 被加熱シートを移動させつつ加熱するシ
ート加熱方法において、被加熱シートの移動方向と直交
する幅方向の横波定在波を被加熱シートの移動方向に複
数振動波形の節の位置をずらせて形成し、これら横波定
在波にて被加熱シートに超音波振動を負荷することを特
徴とするシート加熱方法。 - 【請求項2】 被加熱シートを移動させつつ加熱するシ
ート加熱方法において、被加熱シートの移動方向と直交
する幅方向の横波定在波を被加熱シートの移動方向に複
数振動波形の節の位置をずらせて形成し、これら横波定
在波にて熱伝達手段に超音波振動を負荷し、熱伝達手段
に発生した熱を被加熱シートに伝達することを特徴とす
るシート加熱方法。 - 【請求項3】 対向配置された超音波振動工具と支持手
段の間に被加熱シートを移動させ、被加熱シートを加熱
するシート加熱装置において、被加熱シートの移動方向
と直交する幅方向に延び、横波定在波で超音波振動する
振動体を備えた超音波振動工具を被加熱シートの移動方
向に複数並列して配設し、かつこれら超音波振動工具は
その振動体の振動波形の節の位置をずらせて配設したこ
とを特徴とするシート加熱装置。 - 【請求項4】 対向配置された熱伝達手段と支持手段の
間に被加熱シートを移動させ、熱伝達手段からの熱伝達
によって被加熱シートを加熱するシート加熱装置におい
て、被加熱シートの移動方向と直交する幅方向に延び、
横波定在波で超音波振動する振動体を備えた複数の超音
波振動工具を並列して熱伝達手段と接するように配設
し、かつこれら超音波振動工具はその振動体の振動波形
の節の位置をずらせて配設したことを特徴とするシート
加熱装置。 - 【請求項5】 熱伝達手段は、被加熱シートの移動方向
と直交する軸を持つローラを備えていることを特徴とす
る請求項4記載のシート加熱装置。 - 【請求項6】 熱伝達手段は、無端状のベルトを備えて
いることを特徴とする請求項4又は5記載のシート加熱
装置。 - 【請求項7】 超音波振動工具は、振動体と振動体を支
持するフレーム体とから成り、フレーム体は振動体の両
端部を固定支持する支持部と振動波形の節の位置を当接
支持する支持突部とを有することを特徴とする請求項3
〜6の何れかに記載のシート加熱装置。 - 【請求項8】 超音波振動工具は、振動体と、振動体の
振動波形の節の位置を当接支持する支持突部を有するフ
レーム体と、振動体の両端の節をフレーム体の支持突部
との間で挟持支持する支持突部を有しフレーム体に固定
される取付部材とから成ることを特徴とする請求項3〜
6の何れかに記載のシート加熱装置。 - 【請求項9】 振動体の振動波形の任意の腹の位置に縦
波定在波の超音波振動を出力する超音波振動子を接続
し、振動体を駆動するようにしたことを特徴とする請求
項3〜6の何れかに記載のシート加熱装置。 - 【請求項10】 振動体の振動波形の任意の腹の位置に
圧電素子を固着し、振動体を駆動するようにしたことを
特徴とする請求項3〜6の何れかに記載のシート加熱装
置。 - 【請求項11】 被定着シートを移動させつつ被定着シ
ート上のトナーに超音波振動を負荷して加熱溶融し、被
定着シートに定着する定着方法において、被定着シート
の移動方向と直交する幅方向の横波定在波を被定着シー
トの移動方向に複数振動波形の節の位置をずらせて形成
し、これら横波定在波にて被定着シート上のトナーに超
音波振動を負荷することを特徴とする定着方法。 - 【請求項12】 被定着シートを移動させつつ被定着シ
ート上のトナーを熱伝達により加熱溶融し、被定着シー
トに定着する定着方法において、被定着シートの移動方
向と直交する幅方向の横波定在波を被定着シートの移動
方向に複数振動波形の節の位置をずらせて形成し、これ
ら横波定在波にて熱伝達手段に超音波振動を負荷し、熱
伝達手段に発生した熱を被定着シート上のトナーに伝達
することを特徴とする定着方法。 - 【請求項13】 対向配置された超音波振動工具と支持
手段の間に被定着シートを移動させ、被定着シート上の
トナーに超音波振動を負荷して加熱溶融し、被定着シー
トに定着する定着装置において、被定着シートの移動方
向と直交する幅方向に延び、横波定在波で超音波振動す
る振動体を備えた超音波振動工具を被定着シートの移動
方向に複数並列して配設し、かつこれら超音波振動工具
はその振動体の振動波形の節の位置をずらせて配設した
ことを特徴とする定着装置。 - 【請求項14】 対向配置された熱伝達手段と支持手段
の間に被定着シートを移動させ、被定着シート上のトナ
ーを熱伝達手段からの熱伝達によって加熱溶融し、被定
着シートに定着する定着装置において、被定着シートの
移動方向と直交する幅方向に延び、横波定在波で超音波
振動する振動体を備えた複数の超音波振動工具を並列し
て熱伝達手段と接するように配設し、かつこれら超音波
振動工具はその振動体の振動波形の節の位置をずらせて
配設したことを特徴とする定着装置。 - 【請求項15】 熱伝達手段は、被加熱シートの移動方
向と直交する軸を持つローラを備えていることを特徴と
する請求項14記載の定着装置。 - 【請求項16】 熱伝達手段は、無端状のベルトを備え
ていることを特徴とする請求項14又は15記載の定着
装置。 - 【請求項17】 超音波振動工具は、振動体と振動体を
支持するフレーム体とから成り、フレーム体は振動体の
両端部を固定支持する支持部と振動波形の節の位置を当
接支持する支持突部とを有することを特徴とする請求項
13〜16の何れかに記載の定着装置。 - 【請求項18】 超音波振動工具は、振動体と、振動体
の振動波形の節の位置を当接支持する支持突部を有する
フレーム体と、振動体の両端の節をフレーム体の支持突
部との間で挟持支持する支持突部を有しフレーム体に固
定される取付部材とから成ることを特徴とする請求項1
3〜16の何れかに記載の定着装置。 - 【請求項19】 振動体の振動波形の任意の腹の位置に
縦波定在波の超音波振動を出力する超音波振動子を接続
し、振動体を駆動するようにしたことを特徴とする請求
項13〜16の何れかに記載の定着装置。 - 【請求項20】 振動体の振動波形の任意の腹の位置に
圧電素子を固着し、振動体を駆動するようにしたことを
特徴とする請求項13〜16の何れかに記載の定着装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001011433A JP2002214944A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | シート加熱方法と装置及び定着方法と装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001011433A JP2002214944A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | シート加熱方法と装置及び定着方法と装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002214944A true JP2002214944A (ja) | 2002-07-31 |
Family
ID=18878571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001011433A Pending JP2002214944A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | シート加熱方法と装置及び定着方法と装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002214944A (ja) |
-
2001
- 2001-01-19 JP JP2001011433A patent/JP2002214944A/ja active Pending
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