JP2002214968A - 定着方法及び装置 - Google Patents
定着方法及び装置Info
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- JP2002214968A JP2002214968A JP2001012676A JP2001012676A JP2002214968A JP 2002214968 A JP2002214968 A JP 2002214968A JP 2001012676 A JP2001012676 A JP 2001012676A JP 2001012676 A JP2001012676 A JP 2001012676A JP 2002214968 A JP2002214968 A JP 2002214968A
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- ultrasonic vibration
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- sheet
- toner
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 超音波振動エネルギーによる定着方法におい
て、トナーの飛散を防止し、またオフセットを生じるこ
とがなく、品質の良い画像を得るようにする。 【解決手段】 超音波振動工具2と加圧ローラ11の間
のニップ範囲12に記録紙10を通し、記録紙10上の
トナーに超音波振動エネルギーを付与して加熱溶融し、
記録紙10に定着する定着方法において、付与する超音
波振動の振幅を、ニップ範囲12の記録紙10の移動方
向の中央部で大きくし、ニップ範囲の入口部及び/又は
出口部で小さくするようにした。
て、トナーの飛散を防止し、またオフセットを生じるこ
とがなく、品質の良い画像を得るようにする。 【解決手段】 超音波振動工具2と加圧ローラ11の間
のニップ範囲12に記録紙10を通し、記録紙10上の
トナーに超音波振動エネルギーを付与して加熱溶融し、
記録紙10に定着する定着方法において、付与する超音
波振動の振幅を、ニップ範囲12の記録紙10の移動方
向の中央部で大きくし、ニップ範囲の入口部及び/又は
出口部で小さくするようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波振動工具に
てトナーに超音波振動エネルギーを付与し、トナーを加
熱溶融させて被定着シートに定着する定着方法及び装置
に関するものである。
てトナーに超音波振動エネルギーを付与し、トナーを加
熱溶融させて被定着シートに定着する定着方法及び装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、超音波振動エネルギーをトナ
ーに付与して加熱溶融し、記録紙などの被定着シートに
定着させる方法は、例えば特開昭56−99368号公
報、特開昭60−36663号公報、特開昭60−91
378号公報などで知られている。
ーに付与して加熱溶融し、記録紙などの被定着シートに
定着させる方法は、例えば特開昭56−99368号公
報、特開昭60−36663号公報、特開昭60−91
378号公報などで知られている。
【0003】また、本出願人は先に特願2000−66
728号において、トナーの飛散を確実に防止するとと
もに効率的にトナーを加熱溶融して定着できるようにし
た定着装置を提案している。同様の定着装置について、
図8を参照して説明すると、31は超音波振動子、32
は超音波振動の振幅を拡大して伝達するホーン、33は
ホーン32に対向して配置され、ホーン32との間のニ
ップ範囲34に加圧力を発生させる加圧ローラ、35は
ホーン32と加圧ローラ33間をホーン32に接して移
動する無端状で外周にゴム層を形成した中間ベルト、3
6はトナー37が付着されてトナー画像が形成された記
録紙、38はニップ部の手前側に振動が伝達するのを防
止するため、中間ベルト35に接するように配設された
振動伝播防止手段である。
728号において、トナーの飛散を確実に防止するとと
もに効率的にトナーを加熱溶融して定着できるようにし
た定着装置を提案している。同様の定着装置について、
図8を参照して説明すると、31は超音波振動子、32
は超音波振動の振幅を拡大して伝達するホーン、33は
ホーン32に対向して配置され、ホーン32との間のニ
ップ範囲34に加圧力を発生させる加圧ローラ、35は
ホーン32と加圧ローラ33間をホーン32に接して移
動する無端状で外周にゴム層を形成した中間ベルト、3
6はトナー37が付着されてトナー画像が形成された記
録紙、38はニップ部の手前側に振動が伝達するのを防
止するため、中間ベルト35に接するように配設された
振動伝播防止手段である。
【0004】以上の構成において、記録紙36は搬送手
段(図示せず)にてニップ範囲34の手前で中間ベルト
35に接するように供給され、加圧ローラ33の回転駆
動により中間ベルト35との間でトナー37を飛散しな
いように保持した状態で中間ベルト35とともにニップ
範囲34を通過する。このニップ範囲34を通過する間
に、ホーン32から中間ベルト35外周のゴム層及び記
録紙36上のトナー37に超音波振動エネルギーが付与
され、トナー37がゴム層と自身が加熱されることで効
率的に加熱溶融されて記録紙36に定着され、ニップ範
囲34でトナー37が定着された記録紙36が外部に排
出される。
段(図示せず)にてニップ範囲34の手前で中間ベルト
35に接するように供給され、加圧ローラ33の回転駆
動により中間ベルト35との間でトナー37を飛散しな
いように保持した状態で中間ベルト35とともにニップ
範囲34を通過する。このニップ範囲34を通過する間
に、ホーン32から中間ベルト35外周のゴム層及び記
録紙36上のトナー37に超音波振動エネルギーが付与
され、トナー37がゴム層と自身が加熱されることで効
率的に加熱溶融されて記録紙36に定着され、ニップ範
囲34でトナー37が定着された記録紙36が外部に排
出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構成の定着装置では、ニップ範囲34の入口部でもそ
の中央部と同じ大きさの振幅の超音波振動が中間ベルト
35や記録紙36に伝達されるため、たとえ振動伝播防
止手段38が設けられていても、ニップ範囲34の入口
部の手前で記録紙36に超音波振動が伝達されて振動
し、その上のトナー37が飛散し、トナー画像の品質が
低下するという問題がある。
な構成の定着装置では、ニップ範囲34の入口部でもそ
の中央部と同じ大きさの振幅の超音波振動が中間ベルト
35や記録紙36に伝達されるため、たとえ振動伝播防
止手段38が設けられていても、ニップ範囲34の入口
部の手前で記録紙36に超音波振動が伝達されて振動
し、その上のトナー37が飛散し、トナー画像の品質が
低下するという問題がある。
【0006】また、ニップ範囲34の出口部において
も、同様に振幅の大きな超音波振動が伝達されるため、
一旦定着されたトナー37も高温の溶融状態のままにな
っており、溶融したトナー37の一部が中間ベルト35
に付着し易く、付着したトナー37が後続する記録紙3
6にオフセットする恐れがあるという問題がある。
も、同様に振幅の大きな超音波振動が伝達されるため、
一旦定着されたトナー37も高温の溶融状態のままにな
っており、溶融したトナー37の一部が中間ベルト35
に付着し易く、付着したトナー37が後続する記録紙3
6にオフセットする恐れがあるという問題がある。
【0007】本発明は、上記従来の問題に鑑み、超音波
振動エネルギーによりトナーの飛散を防止しながら定着
でき、またオフセットを生じることもなく、品質の良い
画像を得ることができる定着方法及び装置を提供するこ
とを目的としている。
振動エネルギーによりトナーの飛散を防止しながら定着
でき、またオフセットを生じることもなく、品質の良い
画像を得ることができる定着方法及び装置を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の定着方法は、超
音波振動工具と支持手段のニップ範囲に被定着シートを
通し、被定着シート上のトナーに超音波振動エネルギー
を付与して加熱溶融し、被定着シートに定着する定着方
法において、付与する超音波振動の振幅をニップ範囲の
被定着シートの移動方向の中央部で第1の値とし、ニッ
プ範囲の入口部で第1の値よりも小さい第2の値にする
ものであり、ニップ範囲の入口部での超音波振動の振幅
が小さいために、ニップ範囲の入口部の手前で被定着シ
ートに超音波振動が伝達されて振動する恐れをほぼ無く
すことができ、その上のトナーの飛散を確実に防止でき
て、トナー画像の品質を向上することができる。
音波振動工具と支持手段のニップ範囲に被定着シートを
通し、被定着シート上のトナーに超音波振動エネルギー
を付与して加熱溶融し、被定着シートに定着する定着方
法において、付与する超音波振動の振幅をニップ範囲の
被定着シートの移動方向の中央部で第1の値とし、ニッ
プ範囲の入口部で第1の値よりも小さい第2の値にする
ものであり、ニップ範囲の入口部での超音波振動の振幅
が小さいために、ニップ範囲の入口部の手前で被定着シ
ートに超音波振動が伝達されて振動する恐れをほぼ無く
すことができ、その上のトナーの飛散を確実に防止でき
て、トナー画像の品質を向上することができる。
【0009】また、別の本発明の定着方法は、付与する
超音波振動の振幅をニップ範囲の被定着シートの移動方
向の中央部で第1の値とし、ニップ範囲の出口部で第1
の値よりも小さい第2の値にするものであり、ニップ範
囲の出口部での超音波振動エネルギーの付与が低減し、
入熱量が大幅に低減しまたは0となるため、放熱によっ
て定着されたトナーが冷却され、オフセットの発生を効
果的に防止することができる。
超音波振動の振幅をニップ範囲の被定着シートの移動方
向の中央部で第1の値とし、ニップ範囲の出口部で第1
の値よりも小さい第2の値にするものであり、ニップ範
囲の出口部での超音波振動エネルギーの付与が低減し、
入熱量が大幅に低減しまたは0となるため、放熱によっ
て定着されたトナーが冷却され、オフセットの発生を効
果的に防止することができる。
【0010】また、ニップ範囲の出口部で冷却すること
により、さらに確実にオフセットを防止することができ
る。
により、さらに確実にオフセットを防止することができ
る。
【0011】また、本発明の定着装置は、対向配置され
た超音波振動工具と支持手段の間に被定着シートを通
し、被定着シート上のトナーに超音波振動エネルギーを
付与して加熱溶融し、被定着シートにトナーを定着する
定着装置において、超音波振動工具を、超音波振動工具
と支持手段間のニップ範囲の被定着シートの移動方向の
中央部での振幅が第1の値となり、ニップ範囲の入口部
と出口部の少なくとも一方での振幅が第1の値よりも小
さい第2の値となるように構成したものであり、また、
対向配置された超音波振動工具と支持手段の間に中間ベ
ルトを通し、被定着シートを中間ベルトとともに支持手
段との間を移動させて中間ベルトと被定着シートの間の
トナーに超音波振動エネルギーを付与して加熱溶融し、
被定着シートにトナーを定着する定着装置において、超
音波振動工具を、超音波振動工具と支持手段間のニップ
範囲の被定着シートの移動方向の中央部での振幅が第1
の値とし、ニップ範囲の入口部と出口部の少なくとも一
方での振幅が第1の値よりも小さい第2の値となるよう
に構成したものであり、上記定着方法を実施することが
でき、トナーの飛散を防止し、またはオフセットを防止
することができ、品質の良い画像を得ることができる。
た超音波振動工具と支持手段の間に被定着シートを通
し、被定着シート上のトナーに超音波振動エネルギーを
付与して加熱溶融し、被定着シートにトナーを定着する
定着装置において、超音波振動工具を、超音波振動工具
と支持手段間のニップ範囲の被定着シートの移動方向の
中央部での振幅が第1の値となり、ニップ範囲の入口部
と出口部の少なくとも一方での振幅が第1の値よりも小
さい第2の値となるように構成したものであり、また、
対向配置された超音波振動工具と支持手段の間に中間ベ
ルトを通し、被定着シートを中間ベルトとともに支持手
段との間を移動させて中間ベルトと被定着シートの間の
トナーに超音波振動エネルギーを付与して加熱溶融し、
被定着シートにトナーを定着する定着装置において、超
音波振動工具を、超音波振動工具と支持手段間のニップ
範囲の被定着シートの移動方向の中央部での振幅が第1
の値とし、ニップ範囲の入口部と出口部の少なくとも一
方での振幅が第1の値よりも小さい第2の値となるよう
に構成したものであり、上記定着方法を実施することが
でき、トナーの飛散を防止し、またはオフセットを防止
することができ、品質の良い画像を得ることができる。
【0012】また、超音波振動工具を、ニップ範囲の入
口部近傍と出口部近傍に節を持つ振動モードとなるよう
に構成すると、上記のようにトナーの飛散を防止すると
ともにオフセットを防止することができて品質の良い画
像を得ることができる。
口部近傍と出口部近傍に節を持つ振動モードとなるよう
に構成すると、上記のようにトナーの飛散を防止すると
ともにオフセットを防止することができて品質の良い画
像を得ることができる。
【0013】上記超音波振動工具は、具体的には縦振動
定在波で共振するブロック状で、被定着シートの移動方
向にスリットを備えた構成にて実現することができる。
定在波で共振するブロック状で、被定着シートの移動方
向にスリットを備えた構成にて実現することができる。
【0014】また、ニップ範囲の被定着シートの移動方
向の中央部に対して両側にそれぞれ1又は2つ以上の節
を持つ横波定在波で共振する板状振動部材と、板状振動
部材の外側の節部分を支持するフレーム体を備えた構成
にて実現することができる。
向の中央部に対して両側にそれぞれ1又は2つ以上の節
を持つ横波定在波で共振する板状振動部材と、板状振動
部材の外側の節部分を支持するフレーム体を備えた構成
にて実現することができる。
【0015】また、フレーム体のニップ範囲の出口側端
部に冷却手段を設けると、さらに確実にオフセットを防
止できる。
部に冷却手段を設けると、さらに確実にオフセットを防
止できる。
【0016】また、板状振動部材のフレーム体による節
部分の支持部を、線状にヒンジ支持するように構成する
と、支持部に振動による反モーメントが発生せず、フレ
ーム体の剛性を小さくできるので、装置を小型化でき
る。
部分の支持部を、線状にヒンジ支持するように構成する
と、支持部に振動による反モーメントが発生せず、フレ
ーム体の剛性を小さくできるので、装置を小型化でき
る。
【0017】また、超音波振動工具を、ニップ範囲の被
定着シートの移動方向の中央部に対してその一側に節を
持つ横波定在波で共振する片持ち振動板と、片持ち振動
板の節部分を支持するフレーム体を備えた構成として
も、上記定着方法を実施することができ、トナーの飛散
を防止し、またはオフセットを防止することができ、ま
たこれら片持ち振動板とフレーム体をニップ範囲の被定
着シートの移動方向の中央部に対して両側に配設するこ
とで、トナーの飛散を防止するとともにオフセットを防
止することができて品質の良い画像を得ることができ
る。
定着シートの移動方向の中央部に対してその一側に節を
持つ横波定在波で共振する片持ち振動板と、片持ち振動
板の節部分を支持するフレーム体を備えた構成として
も、上記定着方法を実施することができ、トナーの飛散
を防止し、またはオフセットを防止することができ、ま
たこれら片持ち振動板とフレーム体をニップ範囲の被定
着シートの移動方向の中央部に対して両側に配設するこ
とで、トナーの飛散を防止するとともにオフセットを防
止することができて品質の良い画像を得ることができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の定着装置の第1の実施形態について、図1、図2を参
照して説明する。
の定着装置の第1の実施形態について、図1、図2を参
照して説明する。
【0019】図1、図2において、1は超音波振動源と
しての超音波振動子であり、圧電素子1aの両端にブロ
ック1bを配置してボルトにて締結し、その一端にホー
ン1cを締結固定して構成されている。2は直方体状の
ブロック3から成る超音波振動工具であり、超音波振動
子1がブロック3の一端面の入力端面4の中央部に接続
され、超音波振動子1にて縦波定在波を印加するように
構成されている。ブロック3は、超音波振動子1から縦
波定在波を印加されることによって共振し、入力端面4
に対向する出力端面5がその長手方向(幅方向)に均等
な振幅で超音波振動するように構成されている。
しての超音波振動子であり、圧電素子1aの両端にブロ
ック1bを配置してボルトにて締結し、その一端にホー
ン1cを締結固定して構成されている。2は直方体状の
ブロック3から成る超音波振動工具であり、超音波振動
子1がブロック3の一端面の入力端面4の中央部に接続
され、超音波振動子1にて縦波定在波を印加するように
構成されている。ブロック3は、超音波振動子1から縦
波定在波を印加されることによって共振し、入力端面4
に対向する出力端面5がその長手方向(幅方向)に均等
な振幅で超音波振動するように構成されている。
【0020】ブロック3の幅方向の寸法は、被定着シー
トである記録紙10の送り方向と直交する幅方向寸法に
対応する必要な長さに設定され、高さ寸法は略振動波長
の2分の1程度とされ、厚さ寸法はほぼ振動波長程度と
されている。このブロック3の幅方向には、図2に示す
ように、振動波長の2分の1以下、好ましくは4分の1
以下のピッチでスリット6が形成されて複数の弾性部7
とその上下の質量部8a、8bが形成されている。ブロ
ック3の共振時に弾性部7は弾性エネルギーを、質量部
8a、8bは運動エネルギーをそれぞれ吸収・発散す
る。また、ブロック3の厚さ方向には、振動波長の2分
の1以下、好ましくは4分の1以下で幅方向のピッチよ
りも狭い間隔をあけてスリット9が形成され、図1に一
点鎖線で示すように、共振時にこのスリット9部分が共
振モードの節となるように構成されている。
トである記録紙10の送り方向と直交する幅方向寸法に
対応する必要な長さに設定され、高さ寸法は略振動波長
の2分の1程度とされ、厚さ寸法はほぼ振動波長程度と
されている。このブロック3の幅方向には、図2に示す
ように、振動波長の2分の1以下、好ましくは4分の1
以下のピッチでスリット6が形成されて複数の弾性部7
とその上下の質量部8a、8bが形成されている。ブロ
ック3の共振時に弾性部7は弾性エネルギーを、質量部
8a、8bは運動エネルギーをそれぞれ吸収・発散す
る。また、ブロック3の厚さ方向には、振動波長の2分
の1以下、好ましくは4分の1以下で幅方向のピッチよ
りも狭い間隔をあけてスリット9が形成され、図1に一
点鎖線で示すように、共振時にこのスリット9部分が共
振モードの節となるように構成されている。
【0021】このような超音波振動工具2の出力端面5
と対向して、外周にゴム層を形成した支持手段としての
加圧ローラ11が配設され、超音波振動工具2と加圧ロ
ーラ11が相互に押圧されてそれらの間にニップ範囲1
2が形成されている。このニップ範囲12は、ブロック
3に形成したスリット9、9間の間隔にほぼ対応し、共
振モードの節がニップ範囲12の入口部と出口部にほぼ
対応するように構成されている。
と対向して、外周にゴム層を形成した支持手段としての
加圧ローラ11が配設され、超音波振動工具2と加圧ロ
ーラ11が相互に押圧されてそれらの間にニップ範囲1
2が形成されている。このニップ範囲12は、ブロック
3に形成したスリット9、9間の間隔にほぼ対応し、共
振モードの節がニップ範囲12の入口部と出口部にほぼ
対応するように構成されている。
【0022】超音波振動工具2と加圧ローラ11間のニ
ップ範囲12に、外周にゴム層を形成した無端状の中間
ベルト13が通されるとともに、加圧ローラ11の回転
駆動に従動して移動するように構成されている。14は
中間ベルト13のガイドローラである。記録紙10は、
搬送手段(図示せず)にて中間ベルト13と加圧ローラ
11間に向けて供給され、中間ベルト13と加圧ローラ
11の間で挟持されて中間ベルト13とともにニップ範
囲12を通過するように構成されている。
ップ範囲12に、外周にゴム層を形成した無端状の中間
ベルト13が通されるとともに、加圧ローラ11の回転
駆動に従動して移動するように構成されている。14は
中間ベルト13のガイドローラである。記録紙10は、
搬送手段(図示せず)にて中間ベルト13と加圧ローラ
11間に向けて供給され、中間ベルト13と加圧ローラ
11の間で挟持されて中間ベルト13とともにニップ範
囲12を通過するように構成されている。
【0023】以上の構成において、記録紙10が搬送手
段(図示せず)にてニップ範囲12に向けて搬送される
と、記録紙10上のトナーは中間ベルト13にて押さえ
られた状態でニップ範囲12を通過し、その間に超音波
振動工具2から中間ベルト13を介して超音波振動が負
荷され、中間ベルト13外周のゴム層とトナーに超音波
振動エネルギーが付与されて直接加熱され、トナーが効
率的に加熱溶融されて記録紙10に定着される。
段(図示せず)にてニップ範囲12に向けて搬送される
と、記録紙10上のトナーは中間ベルト13にて押さえ
られた状態でニップ範囲12を通過し、その間に超音波
振動工具2から中間ベルト13を介して超音波振動が負
荷され、中間ベルト13外周のゴム層とトナーに超音波
振動エネルギーが付与されて直接加熱され、トナーが効
率的に加熱溶融されて記録紙10に定着される。
【0024】さらに超音波振動工具2は、ニップ範囲1
2の入口部と出口部の近傍に共振モードの節が位置し、
ニップ範囲12の記録紙移動方向の中央部での振幅が大
きく、ニップ範囲12の入口部と出口部での振幅が小さ
くなるように構成されているので、ニップ範囲12の入
口部の手前で記録紙10に超音波振動が伝達されて振動
する恐れをほぼ無くすことができ、その上のトナーの飛
散を確実に防止できる。また、ニップ範囲12の出口部
近傍での超音波振動エネルギーの付与が低減して、入熱
量が大幅に低減しまたは0となるため、放熱によって定
着されたトナーが冷却され、オフセットの発生を効果的
に防止することができる。かくして、トナーの飛散やオ
フセットを確実に防止してトナー画像を定着することが
でき、品質の高い画像を得ることができる。
2の入口部と出口部の近傍に共振モードの節が位置し、
ニップ範囲12の記録紙移動方向の中央部での振幅が大
きく、ニップ範囲12の入口部と出口部での振幅が小さ
くなるように構成されているので、ニップ範囲12の入
口部の手前で記録紙10に超音波振動が伝達されて振動
する恐れをほぼ無くすことができ、その上のトナーの飛
散を確実に防止できる。また、ニップ範囲12の出口部
近傍での超音波振動エネルギーの付与が低減して、入熱
量が大幅に低減しまたは0となるため、放熱によって定
着されたトナーが冷却され、オフセットの発生を効果的
に防止することができる。かくして、トナーの飛散やオ
フセットを確実に防止してトナー画像を定着することが
でき、品質の高い画像を得ることができる。
【0025】(第2の実施形態)次に、本発明の定着装
置の第2の実施形態について、図3、図4を参照して説
明する。なお、以下の実施形態の説明において、先行す
る実施形態と同一の構成要素については同一参照符号を
付して説明を省略し、相違点のみを説明する。
置の第2の実施形態について、図3、図4を参照して説
明する。なお、以下の実施形態の説明において、先行す
る実施形態と同一の構成要素については同一参照符号を
付して説明を省略し、相違点のみを説明する。
【0026】図3、図4において、本実施形態の超音波
振動工具2は、ニップ範囲12の記録紙10の移動方向
の中央部に対して両側に節を持つ横波定在波で共振する
板状振動部材15と、板状振動部材15の節部分を固定
支持するフレーム体16にて構成されている。また、フ
レーム体16のニップ範囲12の出口側端部には冷却手
段としての冷却フィン17が設けられている。板状振動
部材15に超音波振動を負荷する超音波振動子1は、超
音波振動工具2の幅方向(記録紙10の幅方向)の両側
部に一対配設され、フレーム体16に形成された孔16
aを貫通して板状振動部材15に接続されている。
振動工具2は、ニップ範囲12の記録紙10の移動方向
の中央部に対して両側に節を持つ横波定在波で共振する
板状振動部材15と、板状振動部材15の節部分を固定
支持するフレーム体16にて構成されている。また、フ
レーム体16のニップ範囲12の出口側端部には冷却手
段としての冷却フィン17が設けられている。板状振動
部材15に超音波振動を負荷する超音波振動子1は、超
音波振動工具2の幅方向(記録紙10の幅方向)の両側
部に一対配設され、フレーム体16に形成された孔16
aを貫通して板状振動部材15に接続されている。
【0027】なお、超音波振動子1の数は1つでも3つ
以上でも良く、また超音波振動子1自体も図示例のもの
に限らず、例えば板状振動部材15に直接圧電素子を固
着して板状振動部材15を超音波振動させるようにして
もよい。
以上でも良く、また超音波振動子1自体も図示例のもの
に限らず、例えば板状振動部材15に直接圧電素子を固
着して板状振動部材15を超音波振動させるようにして
もよい。
【0028】本実施形態においても、ニップ範囲12の
入口部と出口部の近傍に共振モードの節が位置するの
で、ニップ範囲12の入口部での超音波振動の振幅が小
さく、そのためニップ範囲12の入口部の手前で記録紙
10に超音波振動が伝達されてその上のトナーが飛散す
るのを確実に防止できる。また、ニップ範囲12の出口
部で超音波振動エネルギーの付与が低減して入熱量が大
幅に低減しまたは0となるため、放熱によって定着され
たトナーが冷却され、オフセットの発生を効果的に防止
することができる。また、フレーム体16のニップ範囲
12の出口側端部に冷却フィン17を設けているので、
さらに確実にオフセットを防止できる。
入口部と出口部の近傍に共振モードの節が位置するの
で、ニップ範囲12の入口部での超音波振動の振幅が小
さく、そのためニップ範囲12の入口部の手前で記録紙
10に超音波振動が伝達されてその上のトナーが飛散す
るのを確実に防止できる。また、ニップ範囲12の出口
部で超音波振動エネルギーの付与が低減して入熱量が大
幅に低減しまたは0となるため、放熱によって定着され
たトナーが冷却され、オフセットの発生を効果的に防止
することができる。また、フレーム体16のニップ範囲
12の出口側端部に冷却フィン17を設けているので、
さらに確実にオフセットを防止できる。
【0029】以上の図3、図4の例では、板状振動部材
15の両側部をフレーム体16にリベットや溶接等で一
体固着した例を示したが、図5(a)に示すように、板
状振動部材15の両側部に一体的に厚肉取付部18を設
け、この厚肉取付部18をビス19にてフレーム体16
に締結固定するようにしてもよい。
15の両側部をフレーム体16にリベットや溶接等で一
体固着した例を示したが、図5(a)に示すように、板
状振動部材15の両側部に一体的に厚肉取付部18を設
け、この厚肉取付部18をビス19にてフレーム体16
に締結固定するようにしてもよい。
【0030】また、図5(b)に示すように、フレーム
体16の両側部に線状の尖凸部20aを設けるととも
に、板状振動部材15の両側部を間に挟んで対向する尖
凸部20bを有する押え部材22をフレーム体16の側
面にビス23にて取付け、これら尖凸部20a、20b
からなるヒンジ支持部21にて板状振動部材15を線状
にヒンジ支持するように構成し、板状振動部材15をこ
のヒンジ支持部21を節として振動するようにしてもよ
い。このように構成すると、支持部21に振動による反
モーメントが発生せず、フレーム体16の剛性を下げる
ことができるので、装置を小型化できる。
体16の両側部に線状の尖凸部20aを設けるととも
に、板状振動部材15の両側部を間に挟んで対向する尖
凸部20bを有する押え部材22をフレーム体16の側
面にビス23にて取付け、これら尖凸部20a、20b
からなるヒンジ支持部21にて板状振動部材15を線状
にヒンジ支持するように構成し、板状振動部材15をこ
のヒンジ支持部21を節として振動するようにしてもよ
い。このように構成すると、支持部21に振動による反
モーメントが発生せず、フレーム体16の剛性を下げる
ことができるので、装置を小型化できる。
【0031】また、以上の説明では板状振動部材15の
両側にそれぞれ1つの節を持った横波定在波で共振する
例を示したが、図6に示すように、板状振動部材15が
中央部の両側にそれぞれ2つ以上の節を持った横波定在
波で共振するように、板状振動部材15の横波定在波の
波長のn/2(n=共振横波定在波の腹の数)倍の位置
をフレーム体16で支持してもよい。この場合、ニップ
範囲を広くとることができるとともに、間欠的に複数回
超音波振動エネルギーを付与して定着することができ、
定着性を向上できる可能性がある。
両側にそれぞれ1つの節を持った横波定在波で共振する
例を示したが、図6に示すように、板状振動部材15が
中央部の両側にそれぞれ2つ以上の節を持った横波定在
波で共振するように、板状振動部材15の横波定在波の
波長のn/2(n=共振横波定在波の腹の数)倍の位置
をフレーム体16で支持してもよい。この場合、ニップ
範囲を広くとることができるとともに、間欠的に複数回
超音波振動エネルギーを付与して定着することができ、
定着性を向上できる可能性がある。
【0032】(第3の実施形態)次に、本発明の定着装
置の第3の実施形態について、図7を参照して説明す
る。
置の第3の実施形態について、図7を参照して説明す
る。
【0033】本実施形態においては、超音波振動工具2
4を、ニップ範囲12の記録紙移動方向の中央部に対し
てその一側に節を持つ横波定在波で共振する片持ち振動
板25と、片持ち振動板25の節部分を支持するフレー
ム体26にて構成し、この超音波振動工具24をニップ
範囲12の両側に配設している。
4を、ニップ範囲12の記録紙移動方向の中央部に対し
てその一側に節を持つ横波定在波で共振する片持ち振動
板25と、片持ち振動板25の節部分を支持するフレー
ム体26にて構成し、この超音波振動工具24をニップ
範囲12の両側に配設している。
【0034】このような構成においても、上記実施形態
と同様にニップ範囲12の入口側で超音波振動が記録紙
10に伝達されるのを抑制してトナーの飛散を防止で
き、またニップ範囲12の出口側での超音波振動エネル
ギーの入力を低減ないし0にできてオフセットを防止す
ることができ、品質の良い画像を得ることができる。
と同様にニップ範囲12の入口側で超音波振動が記録紙
10に伝達されるのを抑制してトナーの飛散を防止で
き、またニップ範囲12の出口側での超音波振動エネル
ギーの入力を低減ないし0にできてオフセットを防止す
ることができ、品質の良い画像を得ることができる。
【0035】なお、この超音波振動工具24は、ニップ
範囲12の入口側又は出口側にのみ配設しても良く、そ
れぞれトナーの飛散を防止し、またはオフセットを防止
することができる。
範囲12の入口側又は出口側にのみ配設しても良く、そ
れぞれトナーの飛散を防止し、またはオフセットを防止
することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の定着方法によれば、以上のよう
に付与する超音波振動の振幅を超音波振動工具と支持手
段のニップ範囲の被定着シートの移動方向の中央部で第
1の値とし、ニップ範囲の入口部で第1の値よりも小さ
い第2の値とすることにより、ニップ範囲の入口部の手
前で被定着シートに超音波振動が伝達されて振動する恐
れをほぼ無くすことができ、その上のトナーの飛散を確
実に防止できて、トナー画像の品質を向上することがで
きる。
に付与する超音波振動の振幅を超音波振動工具と支持手
段のニップ範囲の被定着シートの移動方向の中央部で第
1の値とし、ニップ範囲の入口部で第1の値よりも小さ
い第2の値とすることにより、ニップ範囲の入口部の手
前で被定着シートに超音波振動が伝達されて振動する恐
れをほぼ無くすことができ、その上のトナーの飛散を確
実に防止できて、トナー画像の品質を向上することがで
きる。
【0037】また、付与する超音波振動の振幅をニップ
範囲の被定着シートの移動方向の中央部で第1の値と
し、ニップ範囲の出口部で第1の値よりも小さい第2の
値とすることにより、ニップ部の出口部での超音波振動
エネルギーの付与が低減し、入熱量が大幅に低減しまた
は0となるため、放熱によって定着されたトナーが冷却
され、オフセットの発生を効果的に防止することができ
る。また、ニップ範囲の出口部で冷却すると、さらに確
実にオフセットを防止することができる。
範囲の被定着シートの移動方向の中央部で第1の値と
し、ニップ範囲の出口部で第1の値よりも小さい第2の
値とすることにより、ニップ部の出口部での超音波振動
エネルギーの付与が低減し、入熱量が大幅に低減しまた
は0となるため、放熱によって定着されたトナーが冷却
され、オフセットの発生を効果的に防止することができ
る。また、ニップ範囲の出口部で冷却すると、さらに確
実にオフセットを防止することができる。
【0038】また、本発明の定着装置によれば、超音波
振動工具を、超音波振動工具と支持手段間のニップ範囲
の被定着シートの移動方向の中央部での振幅が第1の値
で、ニップ範囲の入口部と出口部の少なくとも一方での
振幅が第1の値よりも小さい第2の値となるように構成
したので、上記定着方法を実施することができ、トナー
の飛散を防止し、またはオフセットを防止することがで
き、品質の良い画像を得ることができる。
振動工具を、超音波振動工具と支持手段間のニップ範囲
の被定着シートの移動方向の中央部での振幅が第1の値
で、ニップ範囲の入口部と出口部の少なくとも一方での
振幅が第1の値よりも小さい第2の値となるように構成
したので、上記定着方法を実施することができ、トナー
の飛散を防止し、またはオフセットを防止することがで
き、品質の良い画像を得ることができる。
【0039】また、超音波振動工具を、縦振動定在波で
共振するブロック状で、被定着シートの移動方向にスリ
ットを備えた構成、若しくはニップ範囲の被定着シート
の移動方向の中央部に対して両側にそれぞれ1又は2つ
以上の節を持つ横波定在波で共振する板状振動部材と、
板状振動部材の外側の節部分を支持するフレーム体を備
えた構成とすることによって、ニップ範囲の入口部近傍
と出口部近傍に節を持つ振動モードとなるようにする
と、上記のようにトナーの飛散を防止するとともにオフ
セットを防止することができて品質の良い画像を得るこ
とができる。
共振するブロック状で、被定着シートの移動方向にスリ
ットを備えた構成、若しくはニップ範囲の被定着シート
の移動方向の中央部に対して両側にそれぞれ1又は2つ
以上の節を持つ横波定在波で共振する板状振動部材と、
板状振動部材の外側の節部分を支持するフレーム体を備
えた構成とすることによって、ニップ範囲の入口部近傍
と出口部近傍に節を持つ振動モードとなるようにする
と、上記のようにトナーの飛散を防止するとともにオフ
セットを防止することができて品質の良い画像を得るこ
とができる。
【0040】また、超音波振動工具を、ニップ範囲の被
定着シートの移動方向の中央部に対してその一側に節を
持つ横波定在波で共振する片持ち振動板と、片持ち振動
板の節部分を支持するフレーム体を備えた構成として
も、上記定着方法を実施してトナーの飛散を防止し、ま
たはオフセットを防止することができる。
定着シートの移動方向の中央部に対してその一側に節を
持つ横波定在波で共振する片持ち振動板と、片持ち振動
板の節部分を支持するフレーム体を備えた構成として
も、上記定着方法を実施してトナーの飛散を防止し、ま
たはオフセットを防止することができる。
【図1】本発明の第1の実施形態の定着装置の要部の概
略構成を示す正面図である。
略構成を示す正面図である。
【図2】同実施形態における超音波振動工具と超音波振
動子の斜視図である。
動子の斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の定着装置の要部の概
略構成を示す正面図である。
略構成を示す正面図である。
【図4】同実施形態における超音波振動工具と超音波振
動子の斜視図である。
動子の斜視図である。
【図5】同実施形態の超音波振動工具の各種変形例の縦
断正面図である。
断正面図である。
【図6】同実施形態の超音波振動工具の更に別の変形例
の縦断正面図である。
の縦断正面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態の定着装置における超
音波振動工具の縦断正面図である。
音波振動工具の縦断正面図である。
【図8】従来例の定着装置の要部の概略構成を示す正面
図である。
図である。
2 超音波振動工具 3 ブロック 9 スリット 10 記録紙(被定着シート) 11 加圧ローラ(支持手段) 12 ニップ範囲 13 中間ベルト 15 板状振動部材 16 フレーム体 17 冷却フィン 21 ヒンジ支持部 24 超音波振動工具 25 片持ち振動板 26 フレーム体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立川 雅一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA09 BA09 BA10 BA11 BA29 BB28 BB33 BE04 CA01 CA22 CA35
Claims (12)
- 【請求項1】 超音波振動工具と支持手段のニップ範囲
に被定着シートを通し、被定着シート上のトナーに超音
波振動エネルギーを付与して加熱溶融し、被定着シート
に定着する定着方法において、付与する超音波振動の振
幅をニップ範囲の被定着シートの移動方向の中央部で第
1の値とし、ニップ範囲の入口部で第1の値よりも小さ
い第2の値にすることを特徴とする定着方法。 - 【請求項2】 超音波振動工具と支持手段のニップ範囲
に被定着シートを通し、被定着シート上のトナーに超音
波振動エネルギーを付与して加熱溶融し、被定着シート
に定着する定着方法において、付与する超音波振動の振
幅をニップ範囲の被定着シートの移動方向の中央部で第
1の値とし、ニップ範囲の出口部で第1の値よりも小さ
い第2の値にすることを特徴とする定着方法。 - 【請求項3】 ニップ範囲の出口部で冷却することを特
徴とする請求項2記載の定着方法。 - 【請求項4】 対向配置された超音波振動工具と支持手
段の間に被定着シートを通し、被定着シート上のトナー
に超音波振動エネルギーを付与して加熱溶融し、被定着
シートにトナーを定着する定着装置において、超音波振
動工具を、超音波振動工具と支持手段間のニップ範囲の
被定着シートの移動方向の中央部での振幅が第1の値と
なり、ニップ範囲の入口部と出口部の少なくとも一方で
の振幅が第1の値よりも小さい第2の値となるように構
成したことを特徴とする定着装置。 - 【請求項5】 対向配置された超音波振動工具と支持手
段の間に中間ベルトを通し、被定着シートを中間ベルト
とともに支持手段との間を移動させて中間ベルトと被定
着シートの間のトナーに超音波振動エネルギーを付与し
て加熱溶融し、被定着シートにトナーを定着する定着装
置において、超音波振動工具を、超音波振動工具と支持
手段間のニップ範囲の被定着シートの移動方向の中央部
での振幅が第1の値となり、ニップ範囲の入口部と出口
部の少なくとも一方での振幅が第1の値よりも小さい第
2の値になるように構成したことを特徴とする定着装
置。 - 【請求項6】 超音波振動工具を、ニップ範囲の入口部
近傍と出口部近傍に節を持つ振動モードとなるように構
成したことを特徴とする請求項4又は5記載の定着装
置。 - 【請求項7】 超音波振動工具は、縦振動定在波で共振
するブロック状で、被定着シートの移動方向にスリット
を備えていることを特徴とする請求項6記載の定着装
置。 - 【請求項8】 超音波振動工具は、ニップ範囲の被定着
シートの移動方向の中央部に対して両側にそれぞれ1又
は2つ以上の節を持つ横波定在波で共振する板状振動部
材と、板状振動部材の外側の節部分を支持するフレーム
体を備えたことを特徴とする請求項6記載の定着装置。 - 【請求項9】 フレーム体のニップ範囲の出口側端部に
冷却手段を設けたことを特徴とする請求項8記載の定着
装置。 - 【請求項10】 板状振動部材のフレーム体による節部
分の支持部を、線状にヒンジ支持するように構成したこ
とを特徴とする請求項8記載の定着装置。 - 【請求項11】 超音波振動工具は、ニップ範囲の被定
着シートの移動方向の中央部に対してその一側に節を持
つ横波定在波で共振する片持ち振動板と、片持ち振動板
の節部分を支持するフレーム体を備えたことを特徴とす
る請求項4又は5記載の定着装置。 - 【請求項12】 ニップ範囲の被定着シートの移動方向
の中央部に対して、片持ち振動板とフレーム体を両側に
配設したことを特徴とする請求項11記載の定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001012676A JP2002214968A (ja) | 2001-01-22 | 2001-01-22 | 定着方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001012676A JP2002214968A (ja) | 2001-01-22 | 2001-01-22 | 定着方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002214968A true JP2002214968A (ja) | 2002-07-31 |
Family
ID=18879647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001012676A Pending JP2002214968A (ja) | 2001-01-22 | 2001-01-22 | 定着方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002214968A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011227175A (ja) * | 2010-04-16 | 2011-11-10 | Ricoh Co Ltd | 冷却装置及び画像形成装置 |
-
2001
- 2001-01-22 JP JP2001012676A patent/JP2002214968A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011227175A (ja) * | 2010-04-16 | 2011-11-10 | Ricoh Co Ltd | 冷却装置及び画像形成装置 |
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