JP2002213696A - 液化ガス蒸発装置 - Google Patents

液化ガス蒸発装置

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JP2002213696A
JP2002213696A JP2001014840A JP2001014840A JP2002213696A JP 2002213696 A JP2002213696 A JP 2002213696A JP 2001014840 A JP2001014840 A JP 2001014840A JP 2001014840 A JP2001014840 A JP 2001014840A JP 2002213696 A JP2002213696 A JP 2002213696A
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JP
Japan
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liquefied gas
gas
solenoid valve
valve
internal pressure
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JP2001014840A
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Kazuhiro Oki
和広 大木
Nobutaka Nakamichi
信貴 中道
Masanori Enomoto
正徳 榎本
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置コストを抑え、かつ安全性を向上できる
液化ガス蒸発装置を提供する。 【解決手段】 槽3に収容された熱媒19を加熱手段1
5により加熱し、この加熱された熱媒19と槽3内に配
設された熱交換器5の流路を通流する液化ガスとの間で
熱交換を行って液相の液化ガスを気化して気相の液化ガ
スを生成する液化ガス蒸発装置であり、熱交換器5の流
路に連通し、この熱交換器5で生成された気相の液化ガ
スが通流するガス管路9の一部分9aは、気体供給手段
13により保護気体が供給される容器11に内包され、
このガス管路9の容器に内包された部分9aには、この
ガス管路9の液化ガスの通流を遮断する遮断用電磁弁4
3が設けられている。これにより、遮断弁として防爆構
造の電磁弁でなく通常の安価な電磁弁からなる遮断用電
磁弁43を用いることができ、装置コストを抑え、かつ
安全性を向上できる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液化ガス蒸発装置
に係り、特に、槽に収容された熱媒を加熱して槽内に設
けられた熱交換器の流路を通流する液相の液化ガスを気
化する液化ガス蒸発装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液化ガス蒸発装置は、熱媒を収容する
槽、槽内に設けられた熱交換器、熱交換器の流路に液相
の液化ガスを供給する液管路、熱交換器で気化された気
相の液化ガスが通流するガス管路、熱媒を加熱するため
の加熱手段、加熱手段などに関連する電気機器を収容す
る容器、容器内に保護気体を供給する気体供給手段、そ
してガス管路に設けられ、気相の液化ガスを利用する機
器や装置類への気相の液化ガスの供給を遮断するための
遮断弁などで構成されている。
【0003】遮断弁は、液化ガス蒸発装置に異常が生じ
た場合に閉され、ガス管路の液化ガスの通流を遮断す
る。例えば、加熱手段などの異常により熱媒温度が低下
して液相の液化ガスが気化されなくなり、液相の液化ガ
スがガス管路に流れ込む恐れがある場合や、気相の液化
ガスを利用する機器や装置類などの故障や火災の発生な
どの異常が生じ、これらの機器や装置類などへの気相の
液化ガスの供給を停止する必要がある場合などに遮断弁
が閉される。
【0004】ところで、遮断弁としは、主に手動式の弁
が用いられている。このため、異常などが生じた場合に
は、遮断弁が設置されている場所に行って人手によって
弁を閉める必要があり、異常などが発生してから、また
は異常などを発見してから液化ガスの通流を遮断するま
でに時間を要する場合がある。このため、安全性を向上
する上で、異常などが発生した場合にできるだけ早くガ
ス管路の液化ガスの通流を遮断できるようにすることが
望まれている。
【0005】これに対し、遮断弁として電磁弁を用いる
ことによって、電気的スイッチなどにより液化ガス蒸発
装置から離れた位置から遮断弁を駆動して液化ガスの通
流を遮断したり、液化ガス蒸発装置の制御部などが異常
を検知した場合に自動的に遮断弁を駆動して液化ガスの
通流を遮断し、異常などの発生に対しできるだけ早く対
処できるようにした液化ガス蒸発装置がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような液化ガス蒸
発装置は、熱交換器内を通流する液相の液化ガス、例え
ば液化石油ガス(LPG)や液化天然ガス(LNG)な
どを、加熱手段で熱せられた熱媒の熱により蒸発、気化
させて気相のLPGやLNGを得るものである。また、
加熱手段が燃焼により加熱するものである場合、燃料と
してLPGやLNGを用いている場合がある。したがっ
て、液化ガス蒸発装置内や液化ガス蒸発装置周囲は、ガ
ス蒸気危険場所となる。このため、ガス管路の液化ガス
の通流を遮断するために電磁弁を用いる場合、防爆構造
を有する電磁弁を用いなければならず、装置コストが増
大してしまう。
【0007】遮断弁を防爆構造にしなくて済むように、
空気圧や油圧などで駆動する機械式の遮断弁を用いた液
化ガス蒸発装置もあるが、装置構成が複雑になるうえ、
コストが増大することに変わりがない。また、遮断弁を
防爆構造にしなくて済むように、非危険場所に遮断用の
電磁弁を設置することが考えられる。しかし、液化ガス
蒸発装置とは別に電磁弁を設置するため、液化ガス蒸発
装置の設置作業時に、非危険場所に電磁弁を設置するた
めの配管工事や電気工事などが必要となり液化ガス蒸発
装置の設置作業が煩雑になり、また、施工コストなどが
増大してしまう。
【0008】本発明の課題は、液化ガス蒸発装置のコス
トを抑え、かつ安全性を向上することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の液化ガス蒸発装
置は、槽に収容された熱媒を加熱手段により加熱し、こ
の加熱された熱媒と前記槽内に配設された熱交換器の流
路を通流する液化ガスとの間の熱交換によって液相の液
化ガスを気化する液化ガス蒸発装置であり、熱交換器の
流路に連通し、この熱交換器で気化された気相の液化ガ
スが通流するガス管路の一部分は、気体供給手段により
保護気体が供給される容器に内包され、このガス管路の
容器に内包された部分には、このガス管路の液化ガスの
通流を遮断する遮断用電磁弁が設けられている構成とす
ることにより上記課題を解決する。
【0010】このような構成とすることにより、ガス管
路の液化ガスの通流を遮断する遮断用電磁弁は、気体供
給手段により保護気体が供給される容器、つまり内圧防
爆構造の容器内に配設されることとなるため、ガス管路
の液化ガスの通流を遮断する遮断弁として防爆構造の電
磁弁を用いずに通常の電磁弁を用いることができる。こ
のため、液化ガス蒸発装置のコストを抑え、かつ安全性
を向上できる。
【0011】さらに、加熱手段は、気相の液化ガスを燃
料として燃焼を行うものであり、加熱手段に気相の液化
ガスを供給する燃料供給管路は、一端が加熱手段に、他
端がガス管路に連結されている構成とする。このような
構成とすれば、液化ガス蒸発装置で気化した気相の液化
ガスを燃料としてこの液化ガス蒸発装置の燃焼部での燃
焼を行うことができる。このため、加熱手段での加熱用
に他のエネルギー源を必要としないので好ましい。
【0012】ところで、液化ガス蒸発装置では、槽内の
熱媒の温度を検出し、熱媒の温度が設定値以下になり液
相の液化ガスを気化できなくなると液相の液化ガスの熱
交換器への供給を遮断するサーモバルブが熱交換器に液
相の液化ガスを導くための液管路に設けられている。こ
れにより、熱媒の温度が液相の液化ガスを気化できない
温度に低下した場合に、ガス管路に液相の液化ガスが流
入するのを防いでいる。
【0013】これに対し、熱媒の温度を検出する熱媒温
度検出手段を有し、この熱媒温度検出手段で検出した温
度が所定の温度以下になると遮断用電磁弁によりガス管
路を閉する構成とする。このような構成とすれば、遮断
用電磁弁がサーモバルブの役割も果たすため、装置で使
用する弁の数を低減することができるので好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用してなる液化
ガス蒸発装置の第1の実施形態について図1を参照して
説明する。図1は、本発明を適用してなる液化ガス蒸発
装置の概略構成を示す図である。
【0015】本実施形態の液化ガス蒸発装置1は、図1
に示すように、槽3、熱交換器5、液管路7、ガス管路
9、内圧防爆容器11、送風機13、ボイラ15、そし
て制御部17などで構成されている。槽3は、内部に設
けられた熱交換器5、槽3内に収容された熱媒19、例
えば水などの温度を検出するための温度センサ21、槽
3内に収容された熱媒19の液面位置を検出する液面セ
ンサー23などを備えている。熱交換器5は、例えば螺
旋状に形成された管路などからなり、槽3内に収容され
た熱媒19に十分に浸かった状態になるように槽3内に
配設されている。略棒状に形成された温度センサ21
は、槽3の上部から下方に向けて熱媒19に挿入された
状態になるように設置されている。フロート式の液面セ
ンサ23は、槽3の上部から下方に向けて設置されてお
り、熱媒19の液面位置に応じてフロートが上下方向に
移動するようになている。
【0016】液管路7は、一端が図示していない液化ガ
スを貯蔵しているボンベやタンクなどに連結されてお
り、他端が槽3の上部に挿通されて熱交換器5と連結さ
れている。液管路7の液化ガス蒸発装置1内に配管され
た部分には、液流量調整弁25が設けられている。液流
量調整弁25は、液流量調整弁25よりも液の流れに対
して下流側の圧力が所定の圧力以上になると閉して液管
路7の液相の液化ガスの通流を遮断するものであり、例
えば弁体に連結されたダイヤフラムとこのダイヤフラム
を付勢するばねなどで構成されたものである。ガス管路
9は、一端が槽3の下部に挿通されて熱交換器5と連結
されており、他端が図示していない気相の液化ガスを利
用する機器や装置類などに連結されている。
【0017】内圧防爆容器11は、加熱手段であるボイ
ラ15、内圧防爆容器11内の圧力を検出する圧力検出
器27などを内包している。内圧防爆容器11の外側に
は、気体供給手段である送風機13が取り付けられてい
る。送風機13は、防爆型の送風機であり、送風機13
の送風口29は、内圧防爆容器11内に開口し、送風機
13の吸気口31は、吸気管33に連通している。吸気
管33の図示していない吸気口は、非危険場所に開口し
ている。ボイラ15は、ボイラ15の底部分に設けられ
た燃焼部35、燃焼部35上に設けられた燃焼室37な
どで構成されている。燃焼室37には排気管39が連通
しており、排気管39の図示していない排気口は、非危
険場所に開口している。ボイラ15の燃焼室37と槽3
とは、上下2段に設けられ、槽3内の熱媒19を燃焼室
37内に設けられた図示していない熱媒管路に導く連結
管路41a、41bによって連結されている。なお、本
実施形態では、送風機13は、保護気体として非危険場
所の清浄な空気を内圧防爆容器11に供給しており、ま
た、この空気は、ボイラ15の燃焼部35に流入して燃
焼用空気として利用された後、排ガスとして排気管39
から排出される。したがって、本実施形態の内圧防爆容
器11は、通風式の内圧防爆構造となっている。
【0018】ガス管路9の一部分は、内圧防爆容器11
内に配管されており、この内圧防爆容器11内に配管さ
れたガス管路の部分9aには、ガス管路9の液化ガスの
通流を遮断するための遮断弁として、遮断用電磁弁43
が設けられている。つまり、遮断用電磁弁43は、内圧
防爆構造の内圧防爆容器11内に設置されている。ガス
管路9は、内圧防爆容器11内に配管されたガス管路の
部分9aよりもガスの流れに対して上流側の内圧防爆容
器11の外側にある部分で3方向に分岐している。分岐
した管路の1つは、内圧防爆容器11内に配管されたガ
ス管路の部分9aに続くガス管路9であり、1つは、内
圧防爆容器11内に入り、ボイラ15の燃焼部35に連
結されて燃焼部35に燃料となる気相の液化ガスを供給
する燃料供給管路45であり、1つは、ガス管路9内に
流入または溜まった液相の液化ガスを排出するためのド
レン管路47である。
【0019】燃料供給管路43は、前述のように一端が
ボイラ15の燃焼部35に連結され、他端は、内圧防爆
容器11の外側で、ガス管路9の内圧防爆容器11内に
配管された部分9aよりもガスの流れに対して上流側に
連結されている。燃料供給管路43の内圧防爆容器11
内に配管された部分には、ガス管路9に連結された端部
側から順に、第1圧力調整器49、第1燃料供給用電磁
弁51、第2圧力調整器53、そして第2燃料供給用電
磁弁55が設けられている。第1圧力調整器49、第2
圧力調整器53は、2段階で気相の液化ガスの圧力を減
圧し、ボイラ15の燃焼部35の要求圧力に調整するも
のである。第1燃料供給用電磁弁51、第2燃料供給用
電磁弁55は、安全のために2段階で設けられており、
燃料の燃焼部35への供給と遮断、すなわち燃料の通流
を制御するためのものである。ドレン管路47には、ド
レン管路47を開閉するためのドレン弁57が設けられ
ている。また、ガス管路9の内圧防爆容器11内に配管
された部分9aより上流側で、分岐部分よりも下流側に
は、所定の圧力以上になるとガス管路9内の圧力を逃が
す圧力逃がし弁59が設けられている。
【0020】制御部17は、耐圧防爆構造のケース内に
収容されており、槽3に設けられた熱媒温度センサ21
と液面センサ23、内圧防爆容器11に設けられた送風
機13、内圧防爆容器11内に設置された圧力センサ2
7、ボイラ15の燃焼部35、遮断用電磁弁43、第1
及び第2燃料供給用電磁弁53、55などと配線61で
電気的に接続されている。また、制御部17には、液化
ガス蒸発装置1から供給された気相の液化ガスを利用す
る装置や機器類の近傍などに設けられ、遠隔で遮断用電
磁弁を閉するための遮断スイッチ63が配線61を介し
て電気的に接続されている。なお、内圧防爆容器11の
外側で液化ガス蒸発装置1内に位置する配線61は、防
爆配線となっている。
【0021】このような構成の液化ガス蒸発装置の動作
と本発明の特徴部について説明する。すなわち、液化ガ
ス蒸発装置1の運転を開始する際、制御部17に備えら
れた、または制御部17に電気的に接続された図示して
いない運転スイッチをオンすることにより、制御部17
が送風機13のファンモーターをオンして通風式内圧防
爆構造となっている内圧防爆容器11内への清浄空気の
送風を開始する。制御部17は、十分な掃気量、例えば
内圧防爆容器の容積の5倍以上の清浄空気で内圧防爆容
器11内を掃気する。このとき掃気量は、例えば内圧防
爆容器の容積の5倍以上の掃気を行うために必要な掃気
時間を、送風機13の流量と内圧防爆容器11の容積と
から算出しておき、この算出した掃気時間を制御部17
に設定または記憶させておくことで管理されている。な
お、送風機13の流量は、送風機13の流量と内圧防爆
容器11内の圧力との関係を予め求めておき、この流量
と内圧防爆容器11内の圧力との関係に基づいて内圧防
爆容器11内の圧力が所定の圧力、例えば内圧防爆容器
11の外側に対して内側が49Pa以上高く保持される
ように設定されている。
【0022】制御部17は、所定の掃気時間が終了した
後、内圧防爆容器11内の第1及び第2燃料供給用電磁
弁53、55に通電して開し、ボイラ15の燃焼部35
に点火する。熱媒の温度が所定温度以上になると、遮断
用電磁弁43を開する。液化ガス蒸発装置1の運転中に
異常が生じた場合、例えば、温度センサ21で検出した
槽3内の熱媒19の温度が設定された下限温度以下、つ
まり液相の液化ガスを気化できない温度以下になった場
合、液面センサ23で検出した熱媒19の液面が設定位
置以下になった場合、液化ガス蒸発装置1を構成する機
器類に異常が生じた場合、さらに、気相の液化ガスを利
用する機器や装置類に異常が生じ、遮断スイッチ63が
オンされた場合、制御部17は、遮断用電磁弁43を閉
し、ガス管路9の液化ガスの通流を遮断する。遮断用電
磁弁43が閉されると、遮断用電磁弁43よりも上流側
のガス管路9や熱交換器5、そして液管路7内の圧力が
上昇し、この圧力が液流量調整弁25に設定された圧力
以上になると、液流量調整弁25が閉し、液管路7の液
相の液化ガスの通流が遮断される。
【0023】このように、本実施形態の液化ガス蒸発装
置1では、気相の液化ガスが通流するガス管路9の一部
分は、内圧防爆容器11内に配管されており、この内圧
防爆容器11内に配管されたガス管路の部分9aに、遮
断弁として遮断用電磁弁43が設けられている。つま
り、遮断用電磁弁43は、内圧防爆構造の内圧防爆容器
11内に設置されている。したがって、遮断用電磁弁4
3は、防爆構造の電磁弁を用いる必要がなく、防爆構造
の電磁弁に比べて安価な通常の電磁弁を使用できる。一
方、遮断弁として電磁弁である遮断用電磁弁43を用い
ているため、異常が発生した場合に、制御部17が自動
的に、または液化ガス蒸発装置1とは離れた場所に設置
された遮断スイッチ63の操作などにより、できるだけ
速やかにガス管路の液化ガスの通流を遮断することがで
きる。すなわち、液化ガス蒸発装置のコストを抑え、か
つ安全性を向上できる。
【0024】ところで、従来の液化ガス蒸発装置では、
熱交換器に液相の液化ガスを導くための液管路に、液流
量調整弁と共に、槽内の熱媒の温度を検出し、熱媒の温
度が設定値以下になり液相の液化ガスを気化できなくな
ると液相の液化ガスの熱交換器への供給を遮断するサー
モバルブが設けられている。これにより、熱媒の温度が
液相の液化ガスを気化できない温度以下に低下した場
合、液管路を閉し、ガス管路に液相の液化ガスが流入す
るのを防いでいる。
【0025】これに対し、本実施形態の液化ガス蒸発装
置1では、制御部17は、温度センサ21で検出した熱
媒の温度が液相の液化ガスを気化できなくなる温度にま
で下がると遮断用電磁弁43を閉してガス管路に液相の
液化ガスが流入するのを防ぐことができる。したがっ
て、従来の液化ガス蒸発装置で用いていたサーモバルブ
が不要となり、液化ガス蒸発装置に用いる弁の数を低減
することができ、コストの低減や、装置構成の簡素化が
可能となる。
【0026】また、本実施形態では、液化ガス蒸発装置
1で気化した気相の液化ガスをボイラ15の燃焼部35
の燃料として用いる構成としているが、液化ガス蒸発装
置1以外から燃焼部35に燃料を供給する構成とするこ
ともできる。さらに、気相の液化ガス以外の燃料を燃焼
させる加熱手段や、電気ヒータなどを備えた加熱手段を
用いることもできる。ただし、本実施形態のように、液
化ガス蒸発装置自体が生成した気相の液化ガスをその液
化ガス蒸発装置のボイラの燃焼に用いるように構成すれ
ば、液化ガス蒸発装置以外にエネルギー源を設ける必要
がなくなり、装置の簡素化や省エネルギー化、装置コス
トの低減などが可能となる。
【0027】また、本実施形態では、加熱手段であるボ
イラ15を内圧防爆容器11に内包しているが、加熱手
段が内圧防爆容器と一体的に形成された構成とすること
もできる。さらに、内圧防爆容器と加熱手段とを別個に
備えた構成とすることもできる。このように、本発明
は、本実施形態の構成の液化ガス蒸発装置に限らず、様
々な構成の液化ガス蒸発装置に適用できる。
【0028】以下に本発明を適用した別の構成の液化ガ
ス蒸発装置を例示する。すなわち、液化ガス蒸発装置6
5の加熱手段67は、図2に示すように、内圧防爆容器
11と一体的に形成されており、内圧防爆容器11の横
方向に並ぶように形成された空気室69と燃焼室71と
を有している。燃焼室71は、熱媒19が収容されてい
る槽72内に配設されており、また、この槽72内の燃
焼室71の上方に熱交換器5が設置されている。内圧防
爆容器11と燃焼室71とは、空気室69を介して連通
している。内圧防爆容器11と空気室69とは、空気流
路73を介して連通している。内圧防爆容器11と空気
室19内には、燃料供給管路45が挿通されており、燃
料供給管路45の燃料を噴出する側の端部75は、燃焼
室71内で開口している。
【0029】燃料供給管路45に備えられた第1及び第
2燃料供給用電磁弁53、55は、内圧防爆容器11内
に配設されている。空気室69と燃焼室71とは、空気
室69と燃焼室71とを仕切る隔壁の燃料供給管路45
の端部75周囲部分に形成された開口部77で連通して
いる。燃焼室71内には、燃料に着火させるためのイグ
ニッション79、燃焼を検知するためのフレームロッド
81などが設けられている。また、内圧防爆容器11の
外側には防爆構造の圧力センサ27と送風機13などが
取り付けられている。送風機13は、内圧防爆容器11
の空気室69と反対側部分、すなわち内圧防爆容器11
の清浄空気の流れに対して上流側に連通している。槽7
2の側壁には、上から順に温度センサ83、過熱防止用
温度センサ85、液面センサ87が設けられている。
【0030】制御部は、温水制御部89と送風機制御部
91とに分離して設けられている。温水制御部89は、
遮断用電磁弁43、第1及び第2燃料供給用電磁弁5
3、55、イグニッション79、フレームロッド81、
過熱防止用温度センサ85、液面センサ87、そして遮
断スイッチ63などと配線61により電気的に接続され
ている。送風機制御部91は、送風機13、圧力センサ
27、遮断用電磁弁43、そして温度センサ83などと
配線61により電気的に接続されている。
【0031】ガス管路9は、内圧防爆容器11内に配管
された部分9aを有し、ガス管路9の内圧防爆容器11
内に配管された部分9aには、遮断用電磁弁43が設け
られている。さらに、ガス管路9の内圧防爆容器11内
に配管された部分9aよりも上流側には、圧抜き管路9
3が連通しており、圧抜き管路93には、圧力逃がし弁
59が設けられている。液管路7には、液流量調整弁2
5の上流側にサーマルバルブ93が設けられている。サ
ーマルバルブ93は、槽3の上部から下方に垂下して熱
媒19に接触させて設けられた感温筒95、そして感温
筒95とサーマルバルブ93の図示していない駆動部な
どとを連結する温度検知用管路97などを有している。
感温筒95と温度検知用管路97内には、低沸点の液
体、例えばエチルエーテルなどが封入されており、図示
していない駆動部は、この液体の膨張及び収縮に応じて
駆動し、弁を開閉する。
【0032】このように様々な構成の液化ガス蒸発装置
において、本発明を適用すれば、液化ガス蒸発装置のコ
ストを抑え、かつ安全性を向上できる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、液化ガス蒸発装置のコ
ストを抑え、かつ安全性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる液化ガス蒸発装置の一実
施形態の概略構成を示す図である。
【図2】本発明を適用してなる液化ガス蒸発装置の別の
実施形態の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 液化ガス蒸発装置 3 槽 5 熱交換器 9 ガス管路 9a ガス管路の内圧防爆容器に内包された部分 11 内圧防爆容器 13 送風機 15 ボイラ 43 遮断用電磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎本 正徳 静岡県天竜市二俣町南鹿島23 矢崎計器株 式会社内 Fターム(参考) 3E072 DB03 GA30 3K068 AA02 AB21 BB14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 槽に収容された熱媒を加熱手段により加
    熱し、該加熱された熱媒と前記槽内に配設された熱交換
    器の流路を通流する液化ガスとの間の熱交換によって液
    相の液化ガスを気化する液化ガス蒸発装置であり、 前記熱交換器の流路に連通し、該熱交換器で気化された
    気相の液化ガスが通流するガス管路の一部分は、気体供
    給手段により保護気体が供給される容器に内包され、該
    ガス管路の前記容器に内包された部分には、該ガス管路
    の液化ガスの通流を遮断する遮断用電磁弁が設けられて
    いることを特徴とする液化ガス蒸発装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段は、気相の液化ガスを燃料
    として燃焼を行うものであり、前記加熱手段に気相の液
    化ガスを供給する燃料供給管路は、一端が前記加熱手段
    に、他端が前記ガス管路に連結されていることを特徴と
    する請求項1に記載の液化ガス蒸発装置。
  3. 【請求項3】 前記熱媒の温度を検出する熱媒温度検出
    手段を有し、該熱媒温度検出手段で検出した温度が所定
    の温度以下になると前記遮断用電磁弁により前記ガス管
    路を閉してなることを特徴とする請求項1または2に記
    載の液化ガス蒸発装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100475434B1 (ko) * 2002-09-25 2005-03-10 진우디이브이(주) 액체가스 강제기화기
JP2015102203A (ja) * 2013-11-27 2015-06-04 矢崎エナジーシステム株式会社 液化燃料ガス気化装置

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