JP2002213675A - 更生管の取付管口の止水方法 - Google Patents

更生管の取付管口の止水方法

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JP2002213675A
JP2002213675A JP2001009205A JP2001009205A JP2002213675A JP 2002213675 A JP2002213675 A JP 2002213675A JP 2001009205 A JP2001009205 A JP 2001009205A JP 2001009205 A JP2001009205 A JP 2001009205A JP 2002213675 A JP2002213675 A JP 2002213675A
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Hirohide Nakagawa
裕英 中川
Yukihiro Takano
幸弘 高野
Michihiko Watanabe
充彦 渡辺
Nagao Wagahara
長男 我原
Takuya Yamashita
卓也 山下
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 埋設本管をライニングする更生管の、埋設本
管と取付管との接続部分に貫通孔を形成し、その周縁部
を取付管の内部方向に押し広げて取付管口とスリーブと
を一体に成形する更生管の取付管口成形作業において、
スリーブと取付管とを確実に密着させて万全の止水性を
得ることのできる取付管口の止水方法を提供する。 【解決手段】本発明の更生管の取付管口の止水方法は、
更生管3に貫通孔31を形成した後、更生管3の押し広
げに先立ち、貫通孔31を利用して埋設本管1に接続さ
れた取付管2の当該接続部分の内面に軟質樹脂からなる
シーリング材4を吹き付け、更生管3の押し広げにより
形成したスリーブを、シーリング材4を介して取付管2
の内面に密着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、埋設本管を更生管
によってライニングする際に、埋設本管と取付管(枝
管)との接続部分に対応して更生管に取付管口を成形す
る更生作業において、取付管と取付管口との接合部を水
密的に封止する止水方法に係る。
【0002】
【従来の技術】一般に、地中に埋設されている下水用等
の管路が老朽化した場合には、この管路内面を樹脂製の
更生管によってライニングして管路を補強することが行
われている。特に、埋設本管の外周部に取付管が接続さ
れている場合、この両者の接続部分では地盤変動などの
影響により老朽化が進んでいることが多く、この接続部
分から湧水や雨水等の土中水が埋設本管内に流入し、こ
の埋設本管内の水量が許容水量以上に達してしまう虞れ
がある。つまり、図8(a)に矢印で示すように、埋設
本管1と取付管2との間に生じた僅かな隙間から土中水
wが埋設本管1の内部に流入することになる。また、図
8(b)に示すように、取付管2にサドル部21を設
け、このサドル部21を埋設本管1の外周面に接着した
場合においても、その接着強度の経年劣化により、図中
矢印で示すように土中水wが埋設本管1の内部に流入し
てしまう可能性がある。
【0003】この不具合を解消するものとして、例えば
特開昭63−167193号公報には、上記ライニング
時に、埋設本管と取付管との接続部分に補強パッドを装
着して止水を行う技術が開示されている。詳しくは、図
9に示すように、樹脂やゴム等の弾性を有する材料によ
って補強パッド9を形成しておく。この補強パッド9
は、取付管2の内径に略一致する外径を有する円筒形の
挿入筒91と、この挿入筒91の基部に一体形成された
フランジ92とを備えている。そして、挿入筒91を取
付管2内に挿入すると共に、フランジ92を埋設本管1
の内面に密着させることで上記接続部分の止水構造を得
るようにしている。しかし、この技術による止水作業
は、埋設本管1の内面のライニングとは別工程で行われ
るのが一般的であり、上記接続部分の止水作業と、埋設
本管1の内面のライニング作業とを個別に行う必要があ
るため、作業工程が多く、作業時間の長期化及び作業の
煩雑化を避けることができなかった。また、補強パッド
9と更生管3(ライニング管)との間のシール性の経年
劣化により、この両者間から土中水が埋設本管1の内部
に流入する可能性があり、止水性能の信頼性が十分に確
保されているとは言えなかった。
【0004】そこで、本出願人は、埋設本管のライニン
グ作業と、埋設本管と取付管との接続部分の止水作業と
を連続して行うことを可能にし、作業時間の短縮化及び
更生作業の簡素化を図ることができる更生管の取付管口
成形方法として、以下のような技術を開発し、本出願に
先立って出願している(特願2000−37608
7)。この更生管の取付管口成形方法の概略について、
図10〜12を参照しつつ説明する。
【0005】この技術は、埋設本管1の内部にライニン
グした更生管3に内側から孔開けを行って貫通孔31を
形成し(図10)、その貫通孔31の周縁部を更生管3
の内側から押し広げる(図12)ことで、更生管3に、
取付管2に対応する取付管口32及び取付管2内に挿通
されるスリーブ33を一体成形するものである。 更生
管3は、塩化ビニルや高密度ポリエチレン等の熱可塑性
樹脂製からなるもので、まず、この更生管3をマンホー
ル等から送り込んで埋設本管1内に挿入した後、更生管
3を加熱および加圧して膨張させ、埋設本管1の内面に
密着させる。そして、図10に示す孔開け工程で、更生
管3の内部に搬入した孔開け装置52により、更生管3
における埋設本管1と取付管2との接続部分に対応する
箇所に、取付管2の内径よりも小径の貫通孔31を形成
する。続いて、図11に示す加熱工程で、更生管3の内
部に搬入した加熱装置54により、貫通孔31の周縁部
を更生管3の内側から加熱する。続いて、図12に示す
拡径工程で、更生管3の内部に搬入した押出装置56に
より、貫通孔31の周縁部を塑性変形させながら取付管
2の内部に向かって押し広げることで、取付管口32及
びこの取付管口32に連続するスリーブ33を一体的に
成形する。
【0006】こうして、取付管口32と一体に成形され
たスリーブ33が埋設本管1と取付管2との接続部分を
覆うように形成され、この接続部分から埋設本管1内に
土中水が流入することを阻止できる。つまり、埋設本管
1をライニングする更生管3が、埋設本管1と取付管2
との接続部分を止水するための機能を兼ね備えた形状と
して容易に成形されるので、作業時間の短縮化及び更生
作業の簡素化を図ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た更生管の取付管口成形方法では、貫通孔の周縁部を塑
性変形させて成形したスリーブの外面と、取付管の内面
との密着が万全とは言えず、施工精度によっては、スリ
ーブと取付管との間から土中水が流入するおそれが残さ
れている。本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記した更生管の取付管口成形作業に
おいて、スリーブの外面と取付管の内面とを確実に密着
させて万全の止水性を得ることのできる更生管の取付管
口の止水方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の更生管の取付管口の止水方法は、埋設本管
の内面をライニングする樹脂製の更生管における埋設本
管と取付管との接続部分に対応する箇所に、取付管の内
径よりも小径の貫通孔を更生管の内側から形成し、この
貫通孔の周縁部を更生管の内側から取付管の内部に向か
って押し広げることで、取付管口及びこの取付管口に連
続するスリーブを更生管に一体成形する更生管の取付管
口成形作業において、上記貫通孔の形成後、更生管の押
し広げに先立ち、貫通孔を利用して埋設本管に接続され
た取付管の当該接続部分の内面に軟質樹脂からなるシー
リング材を吹き付け、更生管の押し広げにより形成した
上記スリーブの外面を、上記シーリング材を介して取付
管の内面に密着させることを特徴とする。
【0009】この構成によれば、埋設本管と取付管との
接続部分における取付管の内面に吹き付けたシーリング
剤が、更生管の押し広げによって形成されるスリーブと
取付管との間に展延して両者を確実に密着させるので、
取付管口の止水を万全にすることができる。また、埋設
本管の内面をライニングする更生管に貫通孔を形成した
後、この貫通孔を利用して、埋設本管からシーリング剤
の吹き付け装置等を取付管内に進入させることができる
ので、作業性が良く、取付管の設置状況にもあまり影響
されない。
【0010】シーリング剤としては、耐蝕性に優れると
ともに適度な展延性や粘着性を有する必要があり、具体
的な材料としては、ブチルゴム、アクリルウレタン、…
等の軟質樹脂を液状にしたものが好適である。また、シ
ーリング剤を取付管内に吹き付ける手段としては、埋設
本管内に吹き付け装置を搬入し、その吹き付けノズル等
を貫通孔から取付管内に進入させて吹き付ける方法の
他、シーリング剤をカプセル状の容器に充填し、この容
器を埋設本管から取付管内に搬入して、取付管内で開封
することによりシーリング剤を飛散させるような方法を
採用することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、上記[従来の技術]におい
て説明した更生管の取付管口成形作業(図10〜12)
に共通する部材・部位には、共通の名称及び符号を使用
する。
【0012】本発明にかかる更生管の取付管口成形作業
は、少なくとも、埋設本管に更生管を挿入するライニ
ング工程、埋設本管に貫通孔を形成する孔あけ工程、
取付管にシーリング剤を吹き付ける吹き付け工程、
貫通孔の周縁部を押し広げてスリーブを成形する拡径工
程を有し、この順に実施される。以下、これらの各工程
について説明する。
【0013】<ライニング工程>まず、本発明におい
て使用する更生管の一例を図1に示す。更生管3は、塩
化ビニルや高密度ポリエチレン等の熱可塑性樹脂製から
なり、外面に軸方向に沿って延びる凹部34を有するよ
うに変形されて断面外形面積が小さくなる形状に成形さ
れている。また、この更生管3は、所定の形状記憶温度
(例えば80℃)に加熱されることによって円筒体に形
状回復する性能を有している。
【0014】図2は、更生管3を埋設本管1に引き込む
作業を示す説明図である。この引き込み作業は、あらか
じめ既設の埋設本管1の内部を洗浄して突出物などを除
去し、潜管調査によって埋設本管1と取付管2との接続
位置や接続状態を確認した後に行われる。上流側マンホ
ールQ1(図中、左側)付近の地上には、ドラム71上
に巻き取られた更生管3が搬入されている。一方、下流
側マンホールQ2(図中、右側)付近の地上には、ウィ
ンチ72が配設されている。また、下流側マンホールQ
2の下部には更生管3を牽引するワイヤ73を案内する
ためのガイド部74が設けられている。ライニング作業
は、まずドラム71を回転させながら更生管3を埋設本
管1の内部に送り込んでいく。具体的には、更生管3の
先端に先端具75を取り付けておくとともに、この先端
具75に、ウィンチ72から延びるワイヤ73を係止し
ておく。そして、ドラム71から送り出された更生管3
の先端を埋設本管1の内部に挿入した状態で、ウィンチ
72によってワイヤ73を巻き取ることにより更生管3
を牽引し、更生管3を埋設本管1の内部に引き込んでい
く。この動作により、更生管3を、上流側マンホールQ
1と下流側マンホールQ2との間を結ぶ埋設本管1内の
全長に亘って敷設する。ここまでの段階では、更生管3
は、まだ図1に示したような断面形状に保持されてい
る。
【0015】図3は、引き込んだ更生管3を加圧膨張さ
せて埋設本管1の内面に密着させる作業を示す説明図で
ある。上流側マンホールQ1付近の地上に蒸気発生・加
圧器81を配設し、下流側マンホールQ2付近の地上に
水・蒸気分離器82を配設する。更生管3の後端にエル
ボ83を連結し、そのエルボ83に蒸気発生・加圧器8
1から延びるホース84を連結するともに、更生管3の
先端に取り付けられた先端具75に水・蒸気分離器82
から延びるホース85を連結する。また、エルボ83及
び先端具75には図示しない温度センサーを取り付けて
おく。この状態で、蒸気発生・加圧器81より更生管3
内に蒸気を連続的に供給し、その蒸気を水・蒸気分離器
82へ流下させつつ、更生管3をその内部より形状記憶
温度まで加熱して、円筒体に形状回復させる。こうして
更生管3を円筒体に形状回復させた後、先端具75を密
閉状態にし、その更生管3の内部に蒸気発生・加圧器8
1より圧縮空気を送って、更生管3を、その内部より加
圧膨張させて埋設本管1の内面に密着させ、その加圧状
態のまま冷却固定して、埋設本管1の内面のライニング
作業を終了する。
【0016】<孔開け工程>孔開け工程は、更生管3
における埋設本管1と取付管2との接続部分に対応する
箇所に、取付管2の内径よりも小径の貫通孔31を更生
管3の内側から形成する工程である。図4は、孔開け工
程における埋設本管1と取付管2との接続部分の縦断面
図である。この孔開け工程では、エンドミル等の加工具
521を備えた孔開け装置52を更生管3の内部に搬入
し、この孔開け装置52を埋設本管1に対する取付管2
の取付位置に対応した位置に設置する。孔開け装置52
には、図示しないセンサやカメラが取り付けられ、取付
管2の位置を確認しながら位置決めできるようになって
いる。(以下の各工程における装置の位置決めについて
も同じ。)この状態で、更生管3に向かって加工具52
1を上昇させることにより、更生管3に長円形状の貫通
孔31を形成する。孔開け装置52から更生管3に向か
って加工具521を上昇させるとともに、この加工具5
21を埋設本管1の延長方向に所定ストロークだけ移動
させることで、長円形状の貫通孔31を形成することが
できる。ただし、この貫通孔31の形状は、楕円形状や
真円形状であってもよい。
【0017】<シーリング剤吹き付け工程>シーリン
グ剤吹き付け工程は、埋設本管1に接続された取付管2
の当該接続部分の内面に軟質樹脂からなるシーリング剤
を吹き付ける工程である。図5は、シーリング剤吹き付
け工程における埋設本管1と取付管2との接続部分の縦
断面図である。この工程では、シーリング剤4の容器5
31およびこのシーリング剤4を吹き付けるノズル53
2を備えた吹き付け装置53を更生管3の内部に搬入
し、この吹き付け装置53を埋設本管1に対する取付管
2の接続位置に対応した位置に設置する。シーリング剤
4は、例えばブチルゴムやウレタン樹脂等を揮発性の溶
剤で液状に軟化させたものを利用する。この状態で、ノ
ズル532を上昇させて貫通孔31を通過させ、ノズル
532の先端を取付管2内に突出させる。ノズル532
の先端は、シーリング剤4が、上方ではなく側方に向か
って吐出するようになっており、図示しないコンプレッ
サ等を駆動することで容器531内のシーリング剤4が
取付管2の内面に向けて吹き付けられる。
【0018】<拡径工程>拡径工程は、上記貫通孔3
1の周縁部を更生管3の内側から取付管2の内部に向か
って押し広げることで、取付管口32及びこの取付管口
32に連続するスリーブ33(図7参照)を更生管3に
成形する工程である。ここでは、更生管3の押し広げを
円滑にするため、あらかじめ貫通孔31の周縁部を更生
管3の内側から加熱して軟化させておくことが望まし
い。本説明では、この加熱作業を拡径工程に含めて説明
するが、加熱作業は、上記した孔開け工程またはシーリ
ング剤吹き付け工程に先立って行われてもよい。
【0019】図6は、加熱作業時における埋設本管1と
取付管2との接続部分の縦断面図である。この加熱作業
では、バンドヒータや高周波ヒータなどで構成される接
触加熱部541を備えた加熱装置54を更生管3の内部
に搬入し、上記貫通孔31に対向する位置まで移動させ
た状態で、接触加熱部541を更生管3に向かって上昇
させることで、貫通孔31の周縁部を更生管3の内側か
ら加熱する。この際、更生管3の加熱温度は70〜90
℃(好ましくは80℃程度)に設定される。また、加熱
時間は、例えば5分程度に設定される。これにより、貫
通孔31の周縁部が軟化する。
【0020】図7は、加熱作業に引き続いて行われる拡
径作業時における埋設本管1と取付管2との接続部分の
縦断面図である。この拡径作業では、押出具561を備
えた押出装置56を更生管3の内部に搬入し、上記貫通
孔31に対向する位置まで移動させた状態で、押出具5
61を図示しないエアシリンダや油圧シリンダ等の手段
により更生管3に向かって上昇させる。押出具561
は、貫通孔31の周縁部を塑性変形させながら更生管3
を内側から押し広げる。押出具561の外径寸法は取付
管2の内径寸法よりもわずかに小さく設定されており、
この押出具561の上昇に伴って貫通孔31の周縁部が
取付管2の内面に沿うように塑性変形する。これによ
り、取付管口32及びこの取付管口32に連続するスリ
ーブ33が更生管3と一体に成形される。
【0021】この際、押出具561は、40〜100℃
(好ましくは50〜60℃)に加熱しておくことが好ま
しい。また、押出具561の上部は、貫通孔31の周縁
部の押出しが円滑に行えるように球面状や三角錐状に形
成されているのが好ましい。さらに、押出具561の表
面は、更生管3との間の摩擦抵抗を少なくして押出動作
が円滑に行えるように、メッキなどの表面処理が施され
ていることが好ましい。また、押出具561の表面から
オイルが染み出すような構成や、押出具561がその中
心軸回りに回転しながら上昇する更生を採用すれば、さ
らに押出動作が円滑になる。
【0022】こうして貫通孔31の周縁部が押し広げら
れ、取付管口32及びこの取付管口32に連続するスリ
ーブ33が更生管3と一体に成形される。このとき、取
付管2の内部に向かって延伸されたスリーブ33は、あ
らかじめ取付管2の内面に吹き付けられたシーリング剤
4を取付管2の内面に沿って展延させつつ、このシーリ
ング剤4を介して取付管2に密着することとなる。これ
により、取付管2とスリーブ33との間を水密的に封止
し、取付管口32付近の止水を万全にすることができ
る。
【0023】<他の実施の形態>本発明は、上記したよ
うな軸方向に延びる凹部34を有する更生管3に限ら
ず、円筒形状の更生管を用いる更生作業にも同様にして
適用可能である。
【0024】また、シーリング剤4の吹き付け工程で
は、上記したような吹き付け装置53に限らず、例えば
シーリング剤4をカプセル状の容器に充填し、この容器
を埋設本管1から取付管2内に搬入して、取付管2内で
容器を開封することによりシーリング剤4を飛散させる
ような方法を採用することもできる。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明は、貫通孔の形成
後、更生管の押し広げに先立ち、更生管に形成した貫通
孔を利用して取付管の内面にシーリング材を吹き付ける
ことにより、更生管を押し広げて形成されるスリーブ
を、このシーリング剤を介して取付管に密着させるよう
に構成されているので、スリーブの外面と取付管の内面
との間にシーリング剤が展延し、取付管とスリーブとの
間が水密的に封止される。これにより、更生管に形成す
る取付管口周辺の止水を万全にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される更生管の一例を示す部分斜
視図である。
【図2】更生管を埋設本管内に引き込む作業の説明図で
ある。
【図3】更生管を埋設本管内で加熱膨張させる作業の説
明図である。
【図4】孔開け工程における埋設本管と取付管との接続
部分の縦断面図である。
【図5】シーリング剤吹き付け工程における埋設本管と
取付管との接続部分の縦断面図である。
【図6】加熱作業時における埋設本管と取付管との接続
部分の縦断面図である。
【図7】拡径作業時における埋設本管と取付管との接続
部分の縦断面図である。
【図8】従来の技術において、埋設本管への土中水流入
を説明するための図である。
【図9】特開昭63−167193号公報に開示され
た、補強パットによる止水方法の説明図である。
【図10】本発明の前提となる更生管の取付管口成形作
業における孔開け作業の説明図である。
【図11】本発明の前提となる更生管の取付管口成形作
業における加熱作業の説明図である。
【図12】本発明の前提となる更生管の取付管口成形作
業における拡径作業の説明図である。
【符号の説明】
1 埋設本管 2 取付管 3 更生管 31 貫通孔 32 取付管口 33 スリーブ 4 シーリング剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 充彦 滋賀県栗太郡栗東町野尻75 積水化学工業 株式会社内 (72)発明者 我原 長男 京都府宇治市広野町一里山50番地 ユージ ー基材株式会社内 (72)発明者 山下 卓也 京都府宇治市広野町一里山50番地 ユージ ー基材株式会社内 Fターム(参考) 3H019 BA04 BB08 BD02 4F211 AD12 AG03 AG08 AH43 SC03 SD04 SH20 SW25 SW26

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 埋設本管の内面をライニングする樹脂製
    の更生管における埋設本管と取付管との接続部分に対応
    する箇所に、取付管の内径よりも小径の貫通孔を更生管
    の内側から形成し、この貫通孔の周縁部を更生管の内側
    から取付管の内部に向かって押し広げることで、取付管
    口及びこの取付管口に連続するスリーブを更生管に一体
    成形する更生管の取付管口成形作業において、 上記貫通孔の形成後、更生管の押し広げに先立ち、貫通
    孔を利用して埋設本管に接続された取付管の当該接続部
    分の内面に軟質樹脂からなるシーリング材を吹き付け、
    更生管の押し広げにより形成した上記スリーブの外面
    を、上記シーリング材を介して取付管の内面に密着させ
    ることを特徴とする更生管の取付管口の止水方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018091438A (ja) * 2016-12-06 2018-06-14 吉佳エンジニアリング株式会社 止水工法及び止水構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018091438A (ja) * 2016-12-06 2018-06-14 吉佳エンジニアリング株式会社 止水工法及び止水構造

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