JP2002212890A - 熱転写受像シート - Google Patents

熱転写受像シート

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JP2002212890A
JP2002212890A JP2001001348A JP2001001348A JP2002212890A JP 2002212890 A JP2002212890 A JP 2002212890A JP 2001001348 A JP2001001348 A JP 2001001348A JP 2001001348 A JP2001001348 A JP 2001001348A JP 2002212890 A JP2002212890 A JP 2002212890A
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Naoyuki Mitsuyasu
直之 光安
Masayasu Yamazaki
昌保 山崎
Shinji Yonetani
伸二 米谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高湿下において紙などの芯材にフィルムなど
を積層することなく、低コストで寸法安定性に優れ、紙
の地合いによる濃度ムラのない高品位な熱転写受像シー
トを提供する。 【解決手段】 熱転写受像シートは、パルプ繊維を主原
料として鏡面仕上げしたヤンキードライヤーを備えた抄
紙機で抄紙し、プレスパートのプレス工程で湿紙をプレ
スした後、湿紙をヤンキードライヤーで圧接して乾燥す
ることことからなる製造方法で製造した片艶紙からなる
基材上に多孔層、中間層、受容層を順に積層してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇華転写用熱転写
シートと重ね合わせて使用される熱転写受像シートに係
り、さらに詳しくは寸法安定性及び耐カール性に優れた
熱転写受像シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が公知である
が、それらの中で昇華性染料からなる記録材を紙やプラ
スチックフィルム等の基材シートに担持させた、昇華性
染料で染着可能な熱転写受像シートを用い、例えば紙や
プラスチックフィルムの表面に受容層を設けた熱転写受
像シート上に各種のフルカラー画像を形成する方法が提
案されている。この方法は昇華性染料を色材としている
ため、濃度階調を自由に調節ができ、原稿のフルカラー
画像が表現できる。また、染料により形成された画像は
非常に鮮明でかつ透明性に優れているため、中間色の再
現性や階調再現性に優れ、銀塩写真に匹敵する高品質の
画像を形成することが可能である。
【0003】この熱転写受像シートを海外などに輸出す
る場合、普通、船舶で行われる。船で製品を輸出する場
合、長時間、船の中の倉庫などに保存される。特に夏な
どの場合、倉庫の中は高温多湿下になり、受像シートは
カールを起こし(環境カール)、商品価値を著しく低下
させるという欠点がある。
【0004】この欠点を解決するために、例えば、紙な
どの芯材の両面に一軸乃至2軸延伸フィルムや多層構造
フィルムを積層してカールを抑制している。しかし、紙
などの芯材の両面に一軸乃至2軸延伸フィルムや多層構
造フィルムを積層した受像シートは、コストが高くなっ
てしまう。また、プリント時のサーマルヘッドの熱によ
りフィルムが熱収縮を起こしてプリントカールが発生
し、商品価値を著しく低下させる。
【0005】一般的に寸法安定性が良好な紙を作るに
は、抄紙過程における叩解度が低く、密度の小さい紙を
作ればよい。しかし、叩解度が低く密度の小さい紙は、
紙の地合いによるすきムラが多く、画像印画時、濃度ム
ラが発生して高品位な熱転写受像シートを得ることがで
きない。しかし、パルプ原料として繊維の短い広葉樹
(LP)のみを使用することにより地合いが向上し、濃
度ムラは改善できる。
【0006】もう一つ寸法安定性の良好な紙として片艶
紙がある。片艶紙とは、加熱金属ロール(ヤンキードラ
イヤー)に湿潤紙を抱かせて乾燥させた紙を指す。乾燥
工程において湿潤紙をヤンキードライヤーに抱かせるた
め、乾燥時における紙の熱収縮が小さく、寸法安定性に
優れた紙が得られる。また、湿潤紙をヤンキードライヤ
ーに抱かせるため、表面が平滑で光沢感のある片艶紙が
得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高湿
下において紙などの芯材にフィルムなどを積層すること
なく、低コストで寸法安定性に優れ、紙の地合いによる
濃度ムラのない高品位な熱転写受像シートを提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決すべく研究の結果、パルプ原料として広葉樹(L
P)100%を使用し、基材としてパルプ繊維を主原料
として鏡面仕上げしたヤンキードライヤーを備えた抄紙
機で抄紙し、プレスパートのプレス工程で湿紙をプレス
した後、湿紙をヤンキードライヤーに圧接して乾燥する
ことからなる製造方法で製造した密度0.7g/cm3
〜1.0g/cm3 の片艶紙を基材として用いることに
より、基材上にフィルムを積層することなく寸法安定性
に優れ、紙の地合いによる濃度ムラのない高品位な熱転
写受像シートを低コストで提供できることを見出し、本
発明を完成するに至ったものである。
【0009】本発明は、セルロースを主原料とする基材
上に多孔層、中間層、受容層を順に積層した熱転写受像
シートにおいて、基材としてパルプ繊維を主原料として
鏡面仕上げしたヤンキードライヤーを備えた抄紙機で抄
紙し、プレスパートのプレス工程で湿紙をプレスした
後、湿紙をヤンキードライヤーに圧接して乾燥すること
からなる製造方法で製造した片艶紙を用いることを特徴
とする熱転写受像シートに存する。
【0010】本発明において、基材紙に片艶紙を用いる
ことにより、高湿下において大幅にカールを抑制するこ
とができる。特に紙の密度を0.7g/cm3 から1.
0g/cm3 にすることにより、フィルム積層タイプに
近いカール量の熱転写受像シートを得ることができる。
【0011】また、本発明において、基材を構成する片
艶紙の原料パルプが広葉樹(LP)100%であるのが
望ましい。また、基材の厚さは40〜300μmが適当
であり、好ましくは60〜250μmである。また、特
に密度の低いものが寸法安定性及び耐カール性が良好で
望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の熱転写受像シート
の好ましい実施例を詳述する。
【0013】図1は本発明の熱転写シートを示す。図1
に示すように、熱転写受像シートは、パルプ繊維を主原
料として鏡面仕上げしたヤンキードライヤーを備えた抄
紙機で抄紙し、プレスパートのプレス工程で湿紙をプレ
スした後、湿紙をヤンキードライヤーに圧接して乾燥す
ることからなる製造方法で製造した片艶紙からなるセル
ロースを主体とする紙からなる基材1を備え、この基材
1上に順次多孔層2、中間層3、及び受容層4を備え
る。
【0014】本発明において、基材としては、広葉樹
(LP)100%を原料とした片艶紙を適用し得る。基
材の厚さは40〜300μmが適当であり、好ましくは
60〜250μmである。また、特に密度の低いものが
寸法安定性及び耐カール性が良好で望ましい。
【0015】基材1上には中空粒子と中空粒子を結着さ
せるバインダー樹脂からなる多孔層2を形成する。多孔
層2は中空粒子とバインダー樹脂を水に溶解および分解
させてなる多孔層塗工液を基材上に塗工してなるもので
ある。使用する中空粒子の空隙率は50%以上が望まし
い。中空粒子の空隙率が50%以下だと断熱性、クッシ
ョン性が不十分で多孔層本来の機能を果たさない。
【0016】本発明において、多孔層2を形成する中空
粒子と中空粒子を結着させるバインダー樹脂の固形分含
有量は10%〜30%が望ましい。中空粒子を結着させ
るバインダー樹脂を30%以上にすると空隙をバインダ
ー樹脂が埋めてしまい、多孔層の断熱性、クッション性
が失われてしまう。逆にバインダー樹脂が10%以下だ
と多孔層の強度が弱く、基材紙から多孔層が剥離してし
まう。
【0017】さらには、多孔層2の厚みは20〜80μ
mが好ましい。20μm以下だと十分な断熱性とクッシ
ョン性を得ることができず、画像形成時に白抜けが生じ
てしまう。また紙の地合いムラによる濃度ムラが発生し
て高品位な画像が得られない。
【0018】使用する中空粒子は、独立発泡または連続
発泡の何れでもよい。中空粒子と結着するバインダー樹
脂は、耐有機溶剤性樹脂が望ましい。中空粒子が有機溶
剤に溶解・膨潤しやすい場合、受容層の有機溶剤が浸透
し、中空粒子が溶解して断熱効果がなくなるためであ
る。
【0019】バインダー樹脂としては、ウレタン樹脂、
酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂およびその共重合体、あ
るいはそれらをブレンドした樹脂を水に溶解するかまた
は分散させるかまたはエマルジョンにしたものや、ポリ
ビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、デン
プン、ポリアクリル酸ナトリウムなどの水溶性樹脂が用
いられる。
【0020】多孔層の塗工にグラビアコート、グラビア
リバースコート、コンマコート、ダイコート、リップコ
ート等の一般的な方法で行われる。
【0021】多孔層塗工後、多孔層表面をより高平滑化
にするために、カレンダー処理を行ってもよい。
【0022】本発明においては、中間層3は水系の塗工
液により形成する。この中間層3は受容層の有機溶剤が
浸食して多孔層中の中空粒子を破壊するのを防ぐための
溶剤バリアー層としての機能を果たす。この水系の塗工
液とは、水溶性樹脂の水溶液または樹脂のディスパーシ
ョンまたは樹脂のエマルジョンを示す。
【0023】具体的にはウレタン樹脂、酢酸ビニル樹
脂、アクリル樹脂およびその共重合体、あるいはそれら
をブレンドした樹脂を水に溶解するかまたは分散させる
かまたはエマルジョンとしたものを中間層3塗工液とし
て使用し、これらを多孔層上に各塗工方式により塗工・
乾燥することにより中間層3を形成する。
【0024】中間層3の塗布量は、2〜15g/m2
範囲が望ましい。2g/m2 以下だと多孔層を完全に保
護できず、受容層4中の有機溶剤が多孔層2を浸食して
しまい、中間層3の機能を果たすことができない。ま
た、15g/m2 以下だと多孔層2の断熱性、クッショ
ン性の効果が発揮できなくなり好ましくない。
【0025】多孔層2塗工液および中間層3溶液には消
泡剤および濡れ改善剤などを添加させてもよい。
【0026】上記の中間層3または多孔層2中には隠蔽
性や白色性を付与するために、また熱転写受像シートの
質感を調節するために無機顔料として、炭酸カルシウ
ム、タルク、カオリン、酸化チタン、酸化亜鉛その他公
知の無機顔料や蛍光増白剤を含有させてもよい。配合比
は、樹脂固形分比100重量部に対して10〜200重
量部が好ましい。10重量部以下だと効果が乏しく20
0重量部以上だと、分散安定性に欠け、また樹脂のもつ
性能が得られないことがある。
【0027】受容層4は、染料を染着しやすい樹脂を主
成分とするワニスに、必要に応じて離型剤等の各種添加
剤を加えて構成する。染着しやすい樹脂は、ポリプロピ
レン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポ
リ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリアクリル酸エステル等のビニル系樹脂、および
その共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等
のオレフィンと他のビニル系モノマーとの共重合体、ア
イオノマー、セルロース誘導体の単体、または混合物を
用いることができ、これらの中でもポリエステル系樹
脂、およびビニル系樹脂が好ましい。
【0028】受容層4は、画像形成時に熱転写シートと
の熱融着を防ぐために離型剤を配合することもできる。
離型剤は、シリコーンオイル、リン酸エステル系可塑剤
フッ素系化合物を用いることができるが特にシリコーン
オイルが好ましく用いられる。シリコーンオイルとして
は、エポキシ変性、アルキル変性、アミノ変性、フッ素
変性、フェニル変性シリコーン、エポキシ・ポリエーテ
ル変性シリコーン等、ポリエーテル変性シリコーン等の
変性シリコーンが好ましく用いられるが、中でもビニル
変性シリコーンオイル及びハイドロジェン変性シリコー
ンオイルとの反応物がよい。離型剤の添加量は受容層形
成樹脂に対して0.2〜30重量部が好ましい。
【0029】受容層4や前述した層の塗工は、ロールコ
ート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバース
コート等の一般的な方法で行われる。受容層の塗布量は
0.5〜10g/m2 が好ましい。
【0030】また、本発明のような基材を使用した場
合、複数の樹脂層が形成され裏面側にコート紙などの基
材がそのまま露出していると、環境中の温度・湿度によ
り熱転写受像シートがカールしてしまうことがある。そ
のため、基材の裏面側には、ポリビニルアルコール、ポ
リエチレングリコール等の保水効果を有する樹脂を主成
分とするカール防止層を形成するのが好ましい。
【0031】また、使用するプリンターの受像シートの
搬送系に合わせて受像シートの受容層の反対側に滑性を
もった裏面層を設けてもよい。裏面側に滑性を付与する
には裏面層の樹脂中に無機、有機フィラーを分散させた
ものを用いる。滑性を有する裏面層に用いる樹脂として
は公知の樹脂あるいはそれらをブレンドした樹脂を使用
することができる。また、裏面層中にはシリコーン等の
滑剤または離型剤を添加させてもよい。これら裏面層は
0.05〜3g/m2 の厚さで塗工したものが好まし
い。
【0032】次に、本発明の望ましい実施例を示す。
【0033】(実施例1)基材としてパルプ繊維を主原
料として鏡面仕上げしたヤンキードライヤーを備えた抄
紙機で抄紙し、プレスパートのプレス工程で湿紙をプレ
スした後、湿紙をヤンキードライヤーに圧接して乾燥す
ることからなる製造方法で製造した、坪量175g/m
2 、LP100%、密度0.95g/cm3 の片艶紙を
使用し、この基材上に下記組成からなる多孔層をグラビ
アコートで40μm塗工後、110℃、1分間乾燥し、
多孔層を形成した。多孔層の塗工液の組成: アクリル系中空粒子(ロームアント゛ハース 社、ローヘ゜イク HP-1055) 100重量部 ポリビニルアルコール15%溶液 19重量部 (日本東亜合成化学工業(株)、KM-11) 水 40重量部
【0034】次に、多孔層上に下記組成の中間層をグラ
ビアコートで4g/m2 塗工後、110℃、1分間乾燥
し、中間層を得た。中間層の塗工層の組成: ポリエステル系ウレタン(大日本インキ化学工業(株)、AP-40) 50重量部 ポリビニルアルコール15%溶液 33重量部 (日本合成化学工業(株)、KM-11) 水/イソプロピルアルコール=1/1 30重量部
【0035】次に中間層上に下記組成の受容層をグラビ
アコーターで4g/m2 塗工後、110℃、1分間乾燥
して、受容層を得た。受容層 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(電気化学工業(株)、#1000A) 100重量部 アミノ変性シリコーン(信越化学工業(株)、X22-3050C) 5重量部 エポキシ変性シリコーン(信越化学工業(株)、X22-3000E) 5重量部 メチルエチルケトン/トルエン=1/1 400重量部
【0036】基材の受容層を形成しない側に下記組成の
裏面層をグラビアコーターで0.05g/m2 塗工後、
110℃、1分間乾燥して、実施例1の熱転写受像シー
トを得た。裏面層 ポリビニルアルコール(クラレ(株)、PVA117) 1重量部 水 100重量部
【0037】(実施例2)基材を坪量157g/m2
密度0.72g/cm3 の片艶紙に変更した他は、実施
例1と同様にして実施例2の熱転写受像シートを得た。
【0038】(比較例1)基材紙を坪量209g/
2 、密度1.00g/cm3 のコート紙に変更した他
は、実施例1と同様にして比較例1の熱転写受像シート
を得た。
【0039】(比較例2)基材を坪量180g/m2
密度0.8g/cm3 のコート紙に変更した他は、実施
例1と同様にして比較例2の熱転写受像シートを得た。
【0040】(評価)作成した試料を100mm×14
8mmサイズにし、40℃、湿度90%の環境下に1週
間保存し、カール量を測定した。測定結果は表1に示
す。尚、四隅平均カール量は図2に示す熱転写受像シー
ト5の四隅a,b,c,dのカール量の平均値を示し、
高さ平均カール量は図3に示す熱転写受像シート5の上
下のカール量を示し、CDは図4に示すように熱転写受
像シート5の流れ方向に対して垂直な方向を示す。
【0041】
【表1】
【0042】表1に示すように、実施例1及び実施例2
のように、基材として0.8g/cm3 よりも密度が低
い片艶紙を用いたときは四隅平均カール量及び高さ方向
カール量は比較的少なかった。
【0043】これに対し、基材としてコート紙(比較例
1)及びコート紙(比較例2)を用いたときは、上記の
ような過酷な保存条件下に置かれると、四隅平均カール
量及び高さ方向カール量の何れも大きく使用不可能とな
ることが分かった。
【0044】次に、作成した試料を100mm×148
mmサイズにし、60℃、湿度50%の環境下に1週間
保存し、カール量を測定した。測定結果は表2に示す。
尚、四隅平均カール量は図2に示す熱転写受像シート5
の四隅a,b,c,dのカール量の平均値を示し、高さ
平均カール量は図3に示す熱転写受像シート5の上下の
カール量を示し、CDは図4に示すように熱転写受像シ
ート5の流れ方向に対して垂直な方向を示す。
【0045】
【表2】
【0046】表2に示すように、60℃、湿度50%の
環境下におかれた場合には実施例1,2及び比較例1,
2の何れに関しても極端なカールは認められなかった。
【0047】以上の結果から分かるように、基材に片艶
紙を用いることにより、高湿下において大幅にカールを
抑制することができる。特に紙の密度を0.7g/cm
3 〜1.0g/cm3 にすることにより、フィルム積層
タイプに近いカール量の熱転写受像シートを得ることが
できる。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明の熱転
写受像シートは、セルロースを主原料とする基材上に多
孔層、中間層、受容層を順に積層した熱転写受像シート
において、基材としてヤンキー抄紙機により抄紙した片
艶紙を用いてなるものであるので、高湿下において大幅
にカールを抑制することができる。特に紙の密度を0.
8g/cm3 以下にすることにより、フィルム積層タイ
プに近いカール量の熱転写受像シートを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写受像シートの略断面図である。
【図2】四隅平均カール量の平均値の算定の仕方を説明
するための説明図である。
【図3】高さ平均カール量の平均値の算定の仕方を説明
するための説明図である。
【図4】紙の流れ方向の垂直な方向を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 基材 2 多孔層 3 中間層 4 受容層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米谷 伸二 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2H111 CA03 CA04 CA23 CA33 CA41 4L055 AA03 AG64 AG68 AG71 AG85 AG86 AG89 AH02 AH37 AJ01 AJ03 AJ04 BD07 BE09 EA04 EA08 FA11 FA18 GA13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロースを主原料とする基材上に多孔
    層、中間層、受容層を順に積層した熱転写受像シートに
    おいて、基材としてパルプ繊維を主原料として鏡面仕上
    げしたヤンキードライヤーを備えた抄紙機で抄紙し、プ
    レスパートのプレス工程で湿紙をプレスした後、湿紙を
    ヤンキードライヤーに圧接して乾燥することからなる製
    造方法で製造した片艶紙を用いることを特徴とする熱転
    写受像シート。
  2. 【請求項2】 前記片艶紙の密度が0.7 g/cm3
    1 .0 g/cm3 であることを特徴とする請求項1に記
    載の熱転写受像シート。
  3. 【請求項3】 前記片艶紙の原料パルプが広葉樹(L
    P)100%であることを特徴とする請求項1または2
    に記載の熱転写受像シート。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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