JP2002212646A - 鉄鉱石ペレットの製造方法 - Google Patents

鉄鉱石ペレットの製造方法

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JP2002212646A JP2001008940A JP2001008940A JP2002212646A JP 2002212646 A JP2002212646 A JP 2002212646A JP 2001008940 A JP2001008940 A JP 2001008940A JP 2001008940 A JP2001008940 A JP 2001008940A JP 2002212646 A JP2002212646 A JP 2002212646A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価なベントナイトや消石灰等を増量するこ
となく、かつ余分な設備を必要とすることなく、バース
ティングを防止し、焼成ペレットの歩留りと生産性を向
上させる手段を提供する。 【解決手段】 ペレット用混合原料100質量部に、セ
ルロース木質繊維、織物繊維又はこれらの混合物である
有機繊維0.01〜1.0質量部と、主として20〜5
0質量%のSiO2、20〜50質量%のAl23、5
〜20質量%のCaCO3、2〜10質量%のMgO、
1〜8質量%のFe23からなる粘土質物質0.01〜
1.0質量部と、リグニン、澱粉、デキストリン、糖蜜
から選ばれる1種又は2種以上の物質からなる有機粘着
材0.001〜0.1質量部とを水に溶いてスラリー状
にしたものを添加混合して造粒し、常法により焼成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼成して製造する
鉄鉱石ペレット(以下、「焼成ペレット」という。)の
製造方法に関し、特に、安価に焼成ペレットの歩留りお
よび生産性の向上を達成し得る鉄鉱石ペレット用混合原
料(以下、「ペレット用混合原料」という。)への添加
剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高炉用原料である焼成ペレットは、主と
してグレートキルン方式やトラベリンググレート方式で
製造される。
【0003】例えば、グレートキルン方式での焼成ペレ
ットの製造は、概略以下の工程で行われる。
【0004】まず、平均粒径50μm程度の微粉鉄鉱石
に同じく平均粒径50μm程度の微粉の石灰石、ドロマ
イトなどの副原料、必要によりベントナイト、消石灰な
どのバインダーを添加し混合した後、造粒水を添加して
ディスク型ペレタイザーなどの造粒機で9〜12mm径
程度の球状の生ペレットを製造する。この生ペレットを
エンドレスに移動するトラベリンググレート(以下、単
に「グレート」という。)上にペレット層厚さ15〜2
0cm程度となるよう装入し、ペレット層がグレートと
ともに移動する間に所定温度のガスをペレット層に順次
流通させてペレットの乾燥・離水・予熱を行う。通常、
乾燥工程においては180〜250℃のガスを用いて生
ペレットから造粒水分を除去して乾燥ペレットとし、次
いで、離水工程において250〜400℃のガスを用い
て乾燥ペレットからリモナイト質鉱石の結晶水を除去
し、最後に予熱工程において1000〜1100℃のガ
スで予熱操作を行いペレットを所定の強度に高める。そ
の後、この予熱ペレットを焼成用ロータリーキルン(以
下、単に「キルン」という。)に装入して1250〜1
350℃の温度で焼成し、次いでクーラーに装入して冷
却し高炉で使用する焼成ペレットを得るものである。
【0005】近年、鉄鉱石資源の構成の変化によりリモ
ナイト質鉱石の比率が増加して、グレートの乾燥工程や
離水工程で、リモナイト質鉱石の結晶水が解離・蒸発す
る際のペレット内部における急激な圧力上昇に起因する
ペレットの粉化(いわゆるバースティング)が起りやす
くなり、焼成ペレットの歩留りが低下するとともに、こ
の粉がキルンに持ち込まれてキルン内壁に付着物を形成
する、いわゆる「キルンリング」などの問題により焼成
ペレットの生産性が低下する傾向にある。
【0006】グレートキルン方式のかわりに、トラベリ
ンググレート方式を用いてペレットを製造する場合に
は、上記のキルンによる焼成にかえて、層厚30〜40
cmの予熱ペレットの層を引き続きグレート上に保持し
たまま高温ガス吸引して焼成を行うのでキルンリングの
問題はないが、バースティングによる粉がペレット層の
下部に蓄積しグレートを目詰まりさせてガスを十分に吸
引できないなどの問題によりやはり焼成ペレットの生産
性が低下する。
【0007】バースティングを防止して歩留りおよび生
産性を上昇させるためには、ペレット用混合原料にバイ
ンダーとしてベントナイト、消石灰等を添加して造粒す
ることにより生ペレットを強化する方法が知られている
が、ベントナイト、消石灰等のコストが高いため、焼成
ペレットの製造コストが高くなる問題がある。
【0008】ベントナイト、消石灰等を増量することな
く安価に歩留りおよび生産性を上昇する方法として、種
々の方法が提案されている。
【0009】例えば、微粉鉄鉱石にピート・モスを添加
してペレット化し、加熱の間にピート・モス繊維が収縮
し、これによりペレットから水蒸気が逃げるための通路
ができその結果、割れなしにペレットを乾燥し硬化でき
るとする方法(カナダ特許第778,712号)や、ア
スベスト、ガラス等の無機繊維を酸化鉄鉱石精鉱に添加
しペレット化することにより前記カナダ特許と同様の効
果が得られるとする方法(カナダ特許第777,729
号)等、ペレット中に有機または無機の繊維を添加する
方法が提案されているが、繊維をペレット中に均一に分
散することが困難なため予熱ペレットや焼成ペレットの
強度が低下する可能性が高い。
【0010】そこで、繊維を均一に分散させるため、鉱
石粒子の水性スラリー中に繊維を混入した後、脱水して
ペレット化する方法(特開昭50−6505号)が提案
されているが、わざわざ多量の水でスラリー化した後、
脱水する必要があるので、通常の生ペレット造粒方法に
比して脱水設備が余分に必要となるためいまだ実用化さ
れていない。
【0011】また、有機物を含む廃水を活性汚泥処理す
る際に発生する余剰汚泥をペレット造粒原料に添加して
造粒する方法(特公昭58−54177号)が提案さ
れ、この方法によると、粒度が比較的粗い鉄鉱石を用い
ても高強度の生ペレットが得られ、焼成を必要としない
コールドペレットに対して特に有効としている。しかし
ながら、ペレットとしての強度を得るためには余剰汚泥
の配合割合を1〜5%と多くすることが必要とされ、余
剰汚泥はその成分のほとんどが有機物であるため、焼成
ペレットに用いると、グレート特に予熱工程において有
機物が燃焼消失して予熱ペレット中に空隙が残って強度
が低下し、予熱ペレットの強度が低下するとキルン内で
ペレットが粉化してキルンリングを生成するおそれが高
くなる問題がある。
【0012】また、水溶性または水膨潤性セルロース系
高分子粉末(A)および粘土質粉末(B)からなり、か
つ(A)と(B)との重量比が、8:2〜2:8である
ことを特徴とする製鉄用粉原料の整粒化剤(特開昭60
−220135号)が提案され、この整粒化剤を用いて
製造した整粒化物は、整粒直後の湿状態においてはもち
ろん、数百度Cの絶乾条件を経た乾状態においてもその
強度を保持するとしているが、この発明の整粒化剤の対
象となる製鉄用粉原料としては、粒径0.35mm以下
の微粉部分を10〜70重量%含有するものに限られ、
この微粉部分が70重量%を超えると、整粒性あるいは
整粒物の強度などが不十分となると記載されている。し
てみれば、さらに細かい粒径0.1mm以下の微粉部分
を80重量%以上含有するペレット用混合原料(平均粒
径50μm程度)にこの発明の整粒剤を用いても、乾燥
ペレットの強度が不十分となり、バースティングを防止
することが期待できない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、高価なベントナイトや消石灰等を増量することな
く、かつ余分な設備を必要とすることなく、焼成ペレッ
ト製造プロセスのグレートにおけるバースティングを防
止し、低コストで、焼成ペレットの歩留りおよび生産性
を向上させる手段を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、焼成ペレ
ット製造プロセスのグレートにおけるバースティングを
防止するためには、離水工程におけるペレットの崩壊を
防止することが重要と考え、離水工程において乾燥ペレ
ットの強度を維持できるペレット用混合原料の添加剤に
注目し、添加剤の種類、組み合わせ、添加量等について
種々検討を行った。その結果、添加剤として、有機繊
維、粘土質物質、および有機粘着材をペレット用混合原
料へ同時に添加することにより上記課題を解決し得るこ
とを見出した。
【0015】すなわち、請求項1の発明は、ペレット用
混合原料に有機繊維と、粘土質物質と、有機粘着材とを
添加混合して常法により焼成することを特徴とする鉄鉱
石ペレットの製造方法である。
【0016】ペレット用混合原料に有機繊維、粘土質物
質、および有機粘着材を同時に添加すると、有機繊維と
粘土質物質は難水溶性であるが、有機粘着材は易水溶性
であるのでペレット用原料の造粒水に溶解し、有機繊維
と粘土質物質との接点に侵入してこれらを接合する。こ
の接合物がペレット用混合原料の鉱石や石灰石等の粒子
間に入って粒子間の摩擦を大きくするため離水段階にお
いて乾燥ペレットの崩壊が防止される。その結果、粉の
発生量が低減し、歩留りが上昇するとともに、キルンリ
ングの生成やグレートの目詰まりが防止されて焼成ペレ
ット製造の生産性が向上する。なお、量的には少ない
が、有機繊維と有機粘着材は予熱時ないし焼成時に燃焼
して燃料として利用されるので焼成燃料の低減に寄与
し、粘土質物質は焼成時に鉄鉱石や副原料と反応してス
ラグ生成物を形成し焼成ペレットの強度を高める。
【0017】請求項2の発明は、ペレット用混合原料1
00質量部(乾量基準)に対して、有機繊維0.01〜
1.0質量部と、粘土質物質0.01〜1.0質量部
と、有機粘着材0.001〜0.1質量部とを添加混合
して常法により焼成することを特徴とする鉄鉱石ペレッ
トの製造方法である。
【0018】有機繊維、粘土質物質、有機粘着材とも添
加量が少なすぎると上記の効果が十分得られない一方、
これらの添加量が多すぎると焼成ペレットの製造コスト
が高くなりすぎることに加え、粘土質物質の添加量が多
すぎると高炉のスラグ量が増加するので上記範囲の添加
量の組み合わせとすることが好ましい。なお、有機粘着
材の添加量が有機繊維および粘土質物質の添加量に比べ
大幅に少なくてよいのは、有機粘着材が少なくてもペレ
ット用原料の造粒水に溶解して有機繊維と粘土質物質と
の接点部に重点的に侵入・配置され両者を接合する役目
を果たすからである。
【0019】請求項3の発明は、前記有機繊維と、前記
粘土質物質と、前記有機粘着材とを造粒水に溶いてスラ
リー状にし、このスラリーを前記鉄鉱石ペレット用混合
原料に添加混合することを特徴とする請求項1又は2に
記載の鉄鉱石ペレットの製造方法である。
【0020】予めスラリー状にして添加混合することに
より添加物が均一に分散するので、上記請求項1又は2
の発明の効果を確実に得ることができる。
【0021】請求項4の発明は、前記有機繊維の80質
量%以上が、1〜2000μmの長さの繊維であること
を特徴とする請求項1、2、又は3に記載の鉄鉱石ペレ
ットの製造方法である。
【0022】有機繊維の長さは、短すぎると摩擦力が小
さく上記の作用効果が十分発揮されず、一方、長すぎる
と同じ添加量であっても鉱石等の粒子間への分散が不均
一となり請求項1、2、又は3の作用効果が減殺される
ので、繊維の長さが上記の範囲のものが相当量存在する
ことが好ましい。
【0023】請求項5の発明は、前記有機繊維が、セル
ロース木質繊維、織物繊維、又はこれらの混合物であ
り、前記粘土質物質が、主として20〜50質量%のS
iO2、20〜50質量%のAl23、5〜20質量%
のCaCO3、2〜10質量%のMgO、1〜8質量%
のFe23からなる物質であり、前記有機粘着材が、リ
グニン、澱粉、デキストリン、糖蜜から選ばれる1種又
は2種以上の物質からなることを特徴とする請求項1、
2、3、又は4に記載の鉄鉱石ペレットの製造方法であ
る。
【0024】これらの物質は比較的安価でかつ量の確保
が容易なため、低コストで焼成ペレット製造の生産性の
向上を達成できる。
【0025】請求項6の発明は、ペレット用混合原料に
古紙スラッジを添加混合して常法により焼成することを
特徴とする鉄鉱石ペレットの製造方法である。
【0026】古紙スラッジは、有機繊維であるセルロー
ス木質繊維と、ベントナイト、タルク、石灰石、ドロマ
イト等由来の粘土質物質と、有機粘着材であるリグニン
とを含有しているので、これを用いることにより、上記
の効果を得ることができる。さらに、従来、古紙スラッ
ジの大部分は、脱水又は乾燥して埋め立て処分や焼却処
分されており、その処分に多大な経費を要していたが、
大量に生産されるペレットの添加剤として用いることに
より、資源およびエネルギーとして有効利用できるのみ
ならず、環境汚染の防止にも寄与するものである。
【0027】請求項7の発明は、ペレット用混合原料1
00質量部(乾量基準)に対して、古紙スラッジ 0.
01〜1.0質量部(乾量基準)を添加混合して常法に
より焼成することを特徴とする鉄鉱石ペレットの製造方
法である。
【0028】古紙スラッジの添加量が少なすぎると上記
の効果が十分得られない一方、これらの添加量が多すぎ
ると粘土質物質の添加量が多くなりすぎて高炉のスラグ
量が増加するので上記範囲の添加量とすることが好まし
い。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の一形態と
して、グレートキルン方式による焼成ペレット製造プロ
セスに本発明を適用した例について以下に示す。
【0030】鉄鉱石粉(T.Fe:57〜69質量%)
94〜96質量部に副原料として石灰石及び/又はドロ
マイト4〜6質量部を添加・混合し、ボールミル等で乾
式粉砕し、平均粒子径40〜60μmのペレット用混合
原料粉とする。このペレット用混合原料粉100質量部
に、古紙スラッジ(CaO+MgO:約10〜30質量
%、SiO2+Al23:約20〜30質量%、繊維
分:約40〜60質量%、リグニン:約0.5〜20質
量%)0.1〜0.6質量部(乾量基準)を7〜9質量
部の造粒水に溶いて添加し、パン型ペレタイザーで9.
5〜11mm径に造粒して生ペレットを製造する。古紙
スラッジを造粒水に溶いて添加するのは、もともと古紙
スラッジは水分を80〜120質量%(乾量基準)程度
含んでおり、水分を含んだ古紙スラッジは紙粘土状の塊
の状態になっているので、造粒水に溶いてスラリー状に
することによりペレット用混合原料中に均一に分散しや
すくするためである。
【0031】なお、古紙スラッジは、造粒水に溶いて用
いるかわりに、脱水・乾燥後粉砕して粉状でペレット用
混合原料に添加して用いてもよい。この方法は、特に、
湿潤したペレット用混合原料に対する添加・混合に適す
る。この場合には、余分に古紙スラッジの脱水・乾燥の
ための設備が必要となるが、古紙スラッジの発生場所近
傍で脱水まで又は乾燥まで行った後、ペレット製造地へ
輸送して用いれば、水分ごと輸送するより輸送コストが
節約できる。また、乾燥後の古紙スラッジは通常用いら
れるボールミル等により容易に適当な細かさに粉砕がで
きるので、この粉砕後の古紙スラッジを添加することに
よりペレット用混合原料中に均一に分散することができ
る。
【0032】このようにして製造した生ペレットをグレ
ートにペレット層厚さ20cm程度となるよう装入す
る。
【0033】グレートは乾燥、離水、予熱の3室(3工
程)からなり、乾燥室ではガス温度180〜250℃で
生ペレットの含有水分が除去されて乾燥ペレットとな
り、離水室では250〜400℃で乾燥ペレット中のリ
モナイト質鉱石の結晶水分1〜3質量%が除去される。
前述したように、結晶水分が除去される際、発生した蒸
気によりペレット中で高圧力が発生するが、古紙スラッ
ジの添加により乾燥ペレットが強化されているのでペレ
ットの崩壊は起らず、粉の発生が防止される。すなわ
ち、古紙スラッジ中の繊維の長さは、その約80質量%
以上が10〜500μm程度であり、この繊維と粘土質
物質が有機粘着材であるリグニンで接合され、この接合
物がペレット用混合原料の粒子間に配置されて粒子間の
摩擦力を高めて滑りにくくするとともに、繊維の収縮に
よる蒸気の逃げ路を形成することにより、バースティン
グの発生が防止され、粉の生成がなくなる。これによ
り、粉がキルンに持ち込まれることがなく、キルンリン
グの生成が防止され、生産性が低下することがない。ま
た、バースティングが発生しない範囲で離水室のガス温
度を上昇させることが可能となり、これにより、離水に
要する時間が短縮されてグレート部におけるペレットの
全滞留時間が短縮される結果、予熱ペレットの生産性が
上昇し、ひいては焼成ペレットの生産性も上昇する。離
水後のペレットは、予熱室で950〜1100℃に加熱
され、古紙スラッジ中の有機繊維であるセルロース木質
繊維と、有機粘着材であるリグニンとが燃焼消失してペ
レット中の空隙量を増加させるが、その増加量は僅少で
あり実質上予熱ペレットの強度が低下することはない。
逆に、少量ではあるが、これらの燃焼による燃焼熱が有
効利用できるので焼成燃料が節減できる。なお、これら
の有機物は例えグレートで燃え残ってもキルン内でさら
に高温に加熱され完全に燃焼消失するので問題はない。
グレートでのペレットの滞留時間を15〜25分とし
て、キルンでの転動に耐える所定の圧潰強度(たとえば
100N/P)より高い強度の予熱ペレットを製造し、
この予熱ペレットをキルンに装入し、1250〜135
0℃、10〜15分で焼成する。キルンでの焼成の間に
古紙スラッジ中の粘土質物質は鉄鉱石や副原料と反応し
てスラグ生成物を形成し、焼成ペレットの強度上昇に寄
与する。
【0034】以上により、安価な添加剤である古紙スラ
ッジを用いて焼成ペレットの歩留まりや生産性の増大が
可能となる。
【0035】古紙スラッジの添加量は、あまり少なすぎ
ては効果が十分得られず、逆に多すぎると粘土質物質の
量が増えて高炉のスラグ量が増加することに加え、古紙
スラッジ中にはZn、Cl、Na、K等の低融点化合物
を生成する成分が含有されている(表1参照)ため、キ
ルンリングの生成や高炉内で付着物を形成する等の問題
が生じるので、ペレット用混合原料100質量部(乾量
基準)に対して、古紙スラッジの添加量は、好ましくは
0.01〜1.0質量部、より好ましくは0.05〜
1.0質量部、さらに好ましくは0.1〜0.6質量
部、特に好ましくは0.1〜0.4質量部とする。
【0036】古紙スラッジを添加する替わりに、有機繊
維、粘土質物質、および有機粘着材をそれぞれ所定量ず
つ混合して用いてもよい。これらの添加量は、あまり少
なすぎては効果が十分得られず、逆に多すぎると焼結鉱
の製造コストが高くなりすぎることに加え、粘土質物質
の添加量が多すぎると高炉のスラグ量が増加するので、
焼結用混合原料100質量部(乾量基準)に対して、有
機繊維の添加量は、好ましくは0.01〜1.0質量
部、より好ましくは0.05〜1.0質量部、さらに好
ましくは0.05〜0.5質量部、特に好ましくは0.
1〜0.4質量部とし、粘土質物質の添加量は、好まし
くは0.01〜1.0質量部、より好ましくは0.05
〜1.0質量部、さらに好ましくは0.05〜0.5質
量部、特に好ましくは0.1〜0.3質量部とし、有機
粘着材の添加量は、好ましくは0.01〜0.05質量
部、より好ましくは0.02〜0.05質量部、さらに
好ましくは0.02〜0.04質量部、特に好ましくは
0.03〜0.04質量部とする。
【0037】有機繊維としては、例えば、古紙を解砕し
たセルロース木質繊維を用いてもよいし、布染色工程か
ら発生する織物繊維を含有する布染色スラッジを用いて
もよいし、これらを混合して用いてもよい。粘土質物質
としては、例えば、粘土、ベントナイト、カオリン、タ
ルク等を単独又は2種以上混合して用いてもよい。有機
粘着材としては、リグニンの他に、例えば、澱粉、デキ
ストリン、糖蜜等を単独又は2種以上混合して用いても
よい。あるいは、古紙スラッジにこれらのものを適宜追
加して有機繊維、粘土質物質、および有機粘着材の割合
を調整して用いてもよい。
【0038】
【実施例】本発明の効果を確認するため、グレートキル
ン方式の焼成ペレット製造プロセスのグレート部におけ
る加熱条件をシミュレートしたポットグレート試験を実
施した。
【0039】ペレット用混合原料に添加剤として、有機
繊維、粘土質物質、有機粘着材をそれぞれ単独で添加し
た場合、これら3種類の添加剤を混合して添加した場
合、および古紙スラッジを添加した場合について、それ
ぞれ、生ペレットの落下抵抗、ポットグレート試験後の
予熱ペレットのクラック率、および予熱ペレットの圧潰
強度を測定した。
【0040】有機繊維としては、適当な大きさに裁断し
た新聞紙に水を添加してミキサーで攪拌しスラリー状に
したものを、粘土質物質としては、粉状のベントナイト
を、有機粘着材としては、粉状のリグニンを水に溶解し
5質量%程度の水溶液としたものを準備し、それぞれペ
レット用混合原料(乾量基準)に対して0.2質量%に
相当する分だけ添加した。なお、これら3種類の添加剤
を同時に混合添加する場合には、合計添加量が上記単独
添加の場合と同じペレット用混合原料(乾量基準)に対
して0.2質量%となる量を、質量比で有機繊維50、
粘土質物質48、有機粘着材2の比率で水に溶いて添加
剤濃度が5質量%程度のスラリー状にしたものを用い
た。また、古紙スラッジは、表1に示す成分のものに水
を添加してミキサーで解砕したものを用い添加量は上記
と同じ0.2質量%とした。
【0041】表2に示す配合比で、125μm以下、8
0質量%の鉄鉱石粉および副原料(石灰石、蛇紋岩、ド
ロマイト)に、上記添加剤を添加混合し、造粒水分が8
質量%(混合原料(乾量基準)の外数)となるよう水を
添加し、ディスクペレタイザーで造粒して、9.5〜1
1mm径の生ペレットを製造した。
【0042】なお、本実施例で使用した配合鉄鉱石粉の
成分を表3に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】このようにして製造した生ペレットの落下
抵抗を測定した。ここに、落下抵抗とは、任意に選んだ
10個の生ペレットを500mmの高さから鉄板上に自
然落下させる操作を、各生ペレットが破壊するまで繰り
返し、その破壊に至るまでの落下回数を平均した値をい
う。
【0047】次に、生ペレットを内径350mmのポッ
トグレート炉に層厚さ210mmで充填し、グレートキ
ルン方式の焼成ペレット製造プロセスのグレート部をシ
ミュレートした、表4に示す加熱条件でガスを吸引し予
熱ペレットを製造した。なお、吸引ガスは、COGを空
気で燃焼した排ガスに常温空気を混合して温度調節した
ものを用いた。
【0048】
【表4】
【0049】上記のポットグレート試験後、予熱ペレッ
トの健全率の調査および予熱ペレットの圧潰強度の測定
を行った。なお、予熱ペレットの健全率とは、予熱ペレ
ット全数について目視観察し、予熱ペレットの表面にク
ラック(幅0.5mm以上、長さ2mm以上)の存在が
認められない予熱ペレットの個数を、予熱ペレット全数
に対する割合で表したものである。また、予熱ペレット
の圧潰強度は、ポットグレートから予熱ペレットを取出
す際に、ペレット層の高さ方向に3分割(上部、中部、
下部)して取出し、その各部から任意に25個ずつ選ん
だ予熱ペレットを圧潰強度試験し、その値を平均したも
のである。
【0050】
【表5】
【0051】表5より明らかなように、従来の添加剤な
しのケース(実験No.1)に比較し、繊維、ベントナ
イト、リグニンをそれぞれ単独で添加した場合(実験N
o.2〜4)、生ペレットの落下抵抗および予熱ペレッ
トの健全率は改善される傾向にはあるがその効果は小さ
く、予熱ペレットの圧潰強度の改善効果はほとんど認め
られなかった。それに対して、繊維、ベントナイト、お
よびリグニンを同時に添加した場合(実験No.5)に
は、その合計添加量は単独で添加した場合(実験No.
2〜4)の添加量と同じであるにも係わらず、生ペレッ
トの落下抵抗、予熱ペレットの健全率、予熱ペレットの
圧潰強度とも大きく改善されるのが確認された。また、
古紙スラッジを用いた場合(実験No.6)にも、繊
維、ベントナイト、およびリグニンを同時に添加した場
合(実験No.5)と同様の改善効果が確認された。
【0052】
【発明の効果】請求項1〜4の発明によれば、ペレット
用混合原料に有機繊維と、粘土質物質と、有機粘着材と
を同時に添加混合することにより乾燥ペレットの強度を
高めてバースティングを防止し粉の発生を低減し、その
結果、焼成ペレットの歩留りを上昇させるとともに、キ
ルンリングの生成やグレートの目詰まりを防止でき焼成
ペレット製造の生産性が向上する。
【0053】請求項5の発明によれば、比較的安価で量
の確保が容易な添加物を用いることにより、低コストで
上記請求項1〜3の発明の効果が得られる。
【0054】請求項6、7の発明によれば、添加物とし
て古紙スラッジを用いることにより、上記請求項1〜3
の効果に加え、従来廃棄物とされていたものを資源およ
びエネルギーとして有効利用でき、かつ環境汚染の防止
にも寄与する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄鉱石ペレット用混合原料に有機繊維
    と、粘土質物質と、有機粘着材とを添加混合して常法に
    より焼成することを特徴とする鉄鉱石ペレットの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 鉄鉱石ペレット用混合原料100質量部
    (乾量基準)に対して、有機繊維0.01〜1.0質量
    部と、粘土質物質0.01〜1.0質量部と、有機粘着
    材0.001〜0.1質量部とを添加混合して常法によ
    り焼成することを特徴とする鉄鉱石ペレットの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記有機繊維と、前記粘土質物質と、前
    記有機粘着材とを造粒水に溶いてスラリー状にし、この
    スラリーを前記鉄鉱石ペレット用混合原料に添加混合す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄鉱石ペレ
    ットの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記有機繊維の80質量%以上が、1〜
    2000μmの長さの繊維であることを特徴とする請求
    項1、2、又は3に記載の鉄鉱石ペレットの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記有機繊維が、セルロース木質繊維、
    織物繊維、又はこれらの混合物であり、前記粘土質物質
    が、主として20〜50質量%のSiO2、20〜50
    質量%のAl23、5〜20質量%のCaCO3、2〜
    10質量%のMgO、1〜8質量%のFe23からなる
    物質であり、前記有機粘着材が、リグニン、澱粉、デキ
    ストリン、糖蜜から選ばれる1種又は2種以上の物質か
    らなることを特徴とする請求項1、2、3、又は4に記
    載の鉄鉱石ペレットの製造方法。
  6. 【請求項6】 鉄鉱石ペレット用混合原料に古紙スラッ
    ジを添加混合して常法により焼成することを特徴とする
    鉄鉱石ペレットの製造方法。
  7. 【請求項7】 鉄鉱石ペレット用混合原料100質量部
    (乾量基準)に対して、古紙スラッジ 0.01〜1.
    0質量部(乾量基準)を添加混合して常法により焼成す
    ることを特徴とする鉄鉱石ペレットの製造方法。
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