JP7218211B2 - セメント製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、セメント製造方法に関し、特にアルカリ金属含有率の高いリサイクル資源を有効利用しながらセメントを製造する方法に関する。
アルカリ金属含有率の高いリサイクル資源(以下「高アルカリリサイクル資源」という。)として、バイオマス灰、都市ゴミ焼却灰、建設発生土、廃ガラス、火山灰等が存在し、これらの再利用が求められている。
一方、炭素含有率の高い石炭灰をセメントクリンカの構成成分として有効に活用するため、特定の鉱物組成を有する第1のクリンカを焼成し、該クリンカと特定量の石炭灰を反応させて普通ポルトランドセメントクリンカを製造する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
また、特許文献2には、炭素含有率の高い石炭灰を大量に処理するため、特定の鉱物組成を有する第1のクリンカを焼成し、該クリンカと特定量の石炭灰、バインダー及び水で組成物を成形し、クリンカクーラ内の800~1400℃の領域に投入してセメントクリンカと混合すると共に、該成形物中に含まれる炭素及び有機物を燃焼させて除去し、さらに石膏を添加して粉砕するセメント組成物の製造方法が提案されている。
さらに、特許文献3には、セメント焼成装置の安定運転を維持しながら、低コストでセメントクリンカのSO3含有率を高めるため、廃石膏ボードを破砕し、破砕物を粗粒と細粒とに分級し、細粒をセメントキルンの窯前から吹き込みノズルを介して吹き込むにあたり、細粒の平均吹き込み位置をセメントキルンの1300℃以上1400℃未満の領域とするセメントクリンカの焼成方法が記載されている。
また、特許文献4には、特定の鉱物組成を有する第1のクリンカを焼成し、該クリンカと特定量の高炉水砕スラグをクリンカクーラ内の710~1400℃の領域に投入してクリンカと混合し、クリンカを冷却すると同時に高炉水砕スラグを加熱及び冷却してクリンカと、高炉水砕スラグの処理物との混合物を得、混合物を粉砕するか、又は該混合物にさらに石膏を添加した混合物を粉砕することで、該高炉スラグを含む高炉セメント等よりも強度発現性が高く、かつ、製造コストが低いセメント組成物の製造方法が記載されている。
特開2013-147357号公報 特許第5991998号公報 特開2017-137216号公報 特開2013-224227号公報
しかし、上記高アルカリリサイクル資源をセメントクリンカを製造する際の調合原料として利用すると、以下の問題がある。第1に、アルカリによってサイクロン詰まりやコーチングが発生して焼成工程が不安定になる。第2に、焼成したクリンカのアルカリ含有率が高くなり、コンクリート用のセメントに用いると、アルカリ骨材反応に対するリスクが増加する。第3に、バイオマス灰、建設発生土及び焼却灰等に含まれる未燃カーボンや有機分によってもサイクロン詰まりや、プレヒータや仮焼炉のガス温度の上昇が生じる。
また、バイオマス灰、建設発生土及び焼却灰等をセメントに後添加して利用すると、それらに含まれる有機物や未燃カーボン、粘土によって混和剤の所要量が増加すると共に、練混ぜ及び成形後に未燃カーボンが上面に浮上してコンクリートの品質に悪影響を及ぼす。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、セメント焼成工程を安定に維持し、アルカリ骨材反応に対するリスクの増加を抑え、セメントの品質の低下を招くことなく高アルカリリサイクル資源を利用してセメントを製造することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、セメント製造方法であって、R2O含有率が2.5%以上で、メジアン径が250μm以上で最大粒径が60mm以下のバイオマス灰、都市ゴミ焼却灰、建設発生土、廃ガラス又は火山灰(以下「バイオマス灰等」という。)を、セメントキルンに付設されたクリンカクーラの800℃以上1400℃以下の領域に投入し、R2O含有率が0.72%以上1.36%以下のセメントを得ることを特徴とする。
本発明によれば、アルカリ含有率の高いバイオマス灰等をクリンカクーラに粗粒又は造粒した状態で投入するため、バイオマス灰等がクリンカと反応せず、アルカリの溶出が抑制される。そのため、セメント焼成工程を安定に維持し、アルカリ骨材反応に対するリスクの増加を抑えることができる。また、バイオマス灰等に未燃カーボンが含まれている場合でも、未燃カーボンを燃焼させることができ、セメントの品質の低下を招くこともない
上記セメント製造方法において、前記バイオマス灰等を造粒してもよく、造粒することでセメントキルンへの飛散を防止したり、クリンカクーラの高温領域に投入した場合のクリンカとの反応を抑制することができる。
上記セメント製造方法において、前記バイオマス灰等として、強熱減量が2質量%以上20質量%以下のカーボン含有率の高いものを利用することができる。
また、前記バイオマス灰等として塩基度が1以下のものを用いれば、バイオマス灰等に含まれるアルカリをより一層クリンカと反応し難くすることができる。
さらに、前記バイオマス灰等のSO3含有率を3%以下とすれば、バイオマス灰等に含まれるアルカリが硫酸アルカリになることを防止してバイオマス灰等に含まれるアルカリをより一層クリンカと反応し難くすることができる。
さらに、前記バイオマス灰等を投入する前に水洗することで、バイオマス灰等を脱塩し、セメントの品質において好ましくない塩素を除去することができる。
以上のように、本発明によれば、セメント焼成工程を安定に維持し、アルカリ骨材反応に対するリスクの増加を抑え、セメントの品質の低下を招くことなく高アルカリリサイクル資源を利用してセメントを製造することができる。
本発明に係るセメント製造方法を実施するセメント製造装置の一例を示す全体構成図である。
次に、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係るセメント製造方法を実施するためのセメント製造装置の一例を示し、このセメント製造装置1は、一般的なセメント製造装置と同様、セメント原料Rを予熱するプレヒータ5と、予熱された原料を仮焼する仮焼炉4と、仮焼された原料を焼成するセメントキルン2と、セメントキルン2で焼成したセメントクリンカを冷却するクリンカクーラ3と、プレヒータ5の排ガスを誘引するファン8等を備える。セメント製造装置1は、普通ポルトランドセメントクリンカを製造するものでもよく、混合セメントや固化材用のものでもよい。これらに加え、クリンカクーラ3に高アルカリリサイクル資源(以下適宜単に「リサイクル資源」という。)Aを投入する投入装置10を設けたことが本発明の特徴である。
上記セメント製造装置1は、セメント原料R1を原料シュート7を介して3段目サイクロン5cの出口ダクトに供給し、最上段サイクロン5d、3段目サイクロン5c及び2段目サイクロン5bにおいてセメント原料R1を予熱する。2段目サイクロン5bで予熱したセメント原料R1を仮焼炉4に供給してバーナ4aから吹き込んだ微粉炭等の燃焼熱で仮焼した後、最下段サイクロン5a及び原料シュート9を介してセメントキルン2の窯尻2cに供給する。窯尻2cに供給したセメント原料R2をセメントキルン2において主バーナ2aから吹き込んだ微粉炭等の燃焼熱で焼成し、生成されたセメントクリンカをクリンカクーラ3に供給して冷却する。
ここで、本発明は、投入装置10を介してリサイクル資源Aをクリンカクーラ3の800℃以上1400℃以下の領域に投入することを特徴とする。例えば、投入装置10によってクリンカクーラ3の上部から第1室等の上記領域に落下させる。
リサイクル資源Aは、R2O(Na2O+0.658K2O)含有率が1.5%以上、好ましくは2.5%以上、より好ましくは3.5%以上のものであって、具体的には、バイオマス灰等である。バイオマス灰は、焼却設備で得られる箇所によって主灰、ボイラー灰、サイクロン灰、バグフィルター灰に区分される。
このリサイクル資源Aをクリンカクーラ3の800℃以上1400℃以下の領域に投入することで、リサイクル資源A自体が焼結したり、クリンカと反応せず、アルカリの溶出が抑制される。リサイクル資源Aは、ガラスよりも安定な鉱物(長石類)が多く存在しているものが、よりクリンカとの反応が抑制されるので好ましい。リサイクル資源Aをクリンカクーラ3の800℃未満の領域に投入すると、脱カーボンが十分でなく、1400℃より高い領域に投入すると、クリンカと溶融反応し、クリンカ鉱物組成の変化を生じることやアルカリが溶出する成分となる可能性がある。
また、リサイクル資源Aは、メジアン径(D50)が250μm以上で、最大粒径が60mm以下のものが好ましい。メジアン径が250μm未満では、クリンカクーラ3に吹込んでも、セメントキルン2内に飛散してクリンカと反応する可能性がある。飛散を防止するため、リサイクル資源Aを造粒してもよい。一方、最大粒径が60mmより大きいと脱カーボンができない場合がある。焼却(燃焼)設備の主灰やボイラー灰にはそのまま投入できるものもあるが、細かいものは造粒すればよい。造粒後、リサイクル資源Aに含まれる有機分は燃焼する。
また、リサイクル資源Aは、強熱減量が2質量%以上、好ましくは3質量%以上で20質量%以下のカーボン含有量が高いものであってもよく、クリンカクーラ3の800℃以上1400℃以下の領域に投入することで未燃カーボンを燃焼させることができるため、セメントの品質の低下を招くこともない。
リサイクル資源Aの塩基度(CaO+MgO+Al23/SiO2)は、1以下、好ましくは0.7以下、より好ましくは0.5以下として、リサイクル資源A自体が焼結したりクリンカと反応して水溶性アルカリが増加しないようにすることが好ましい。
さらに、リサイクル資源Aは、SO3含有率を3質量%以下、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下とすることで、リサイクル資源A中のアルカリが硫酸アルカリになることを防止してアルカリを水溶しないようにすることができる。
リサイクル資源Aの投入量を、クリンカクーラ3に供給されるクリンカ100質量部に対して25質量部以下に調整すれば、リサイクル資源Aの脱カーボンに影響を及ぼすことがなく、またカーボンの燃焼熱でクリンカクーラ3の冷却効率に影響がでることを回避することができる。
また、リサイクル資源Aには、セメント製造において好ましくない塩素が入っているものがある。特に、バイオマス灰は、基本的に塩化カリウムとして混入しているので、水洗で容易に脱塩できる。但し、焼却(燃焼)設備で一度散水すると水和反応により固定されるので、乾燥したまま水洗する。湿灰は、やむを得ないため酸性水で水洗する。また、水洗を行い、フィルタープレス等での脱水工程を利用して造粒してもよい。また、水洗することでリサイクル資源A中のクリンカと反応しやすいアルカリ化合物を事前に除去することもできる。
リサイクル資源Aのクリンカクーラ3への投入パターンとしては、クリンカクーラ3の1000~1400℃の領域にメジアン径0.6mm~最大径60mm(より具体的には1mm~30mm)のものを投入する。この場合、高温領域に投入するので、リサイクル資源Aを粗粒にしないとその多くがクリンカと反応してしまうおそれがある。そのため、リサイクル資源Aを造粒した後投入することが好ましい。リサイクル資源Aがバイオマス灰の場合、主灰はそのまま投入することも可能である。
もう一つの投入パターンとしては、クリンカクーラ3の800~1200℃の領域にメジアン径250μm~最大径20mm(より好ましくはメジアン径500μm~最大径10mm)のものを投入する。この場合、低温領域に投入するので、リサイクル資源Aが比較的細かくてもあまりクリンカと反応しない。リサイクル資源Aがバイオマス灰の場合、主灰、ボイラー灰、サイクロン灰はそのまま投入することも可能である。
上述のように、本実施の形態では、アルカリ含有率の高いメジアン径が250μm以上で最大粒径が60mm以下のリサイクル資源Aをクリンカクーラ3の800℃以上1400℃以下の領域に投入するため、リサイクル資源とクリンカとの反応が抑制され、アルカリの溶出が抑制されたセメントを製造することができる。そのため、セメント焼成工程を安定に維持し、アルカリ骨材反応に対するリスクの増加を抑えることができる。さらに、リサイクル資源Aに含まれる未燃カーボンを燃焼させることができるため、セメントの品質の低下を招くこともない。
尚、リサイクル資源Aは、クリンカと若干反応するので、リサイクル資源Aが投入された後のクリンカ中のSiO2やアルカリ、MgO含有量が上昇して強度低下が生じる場合には、セメントキルン2に投入する原料のHM水硬率や下水汚泥使用量(P25)を増加させることにより強度を回復することが好ましい。
また、リサイクル資源Aの投入によってもたらされる硫酸アルカリやカルシウムラングベイナイトなどの水溶性アルカリの生成は抑制されているが、いくらかは生じてしまう場合がある。また、リサイクル資源Aの投入によって、一部のアルカリは珪酸カルシウムなどクリンカ鉱物中に取り込まれ、水和反応が進むに従って溶出してくるものもある。しかし、バイオマス灰等のガラスが、ポゾラン反応を行うので、セメント硬化体のpHが低下しアルカリシリカ反応は生じない。もちろん、ポゾラン反応によりガラス中のアルカリも溶出するが、同時にポゾラン反応によりセメント硬化体のpHが低下するのでアルカリシリカ反応は生じない。ポゾラン反応性のない建設発生土を投入する場合には、より安全性を求めるならば石炭灰やスラグを同時に投入するか、後で混合すればよい。
次に、本発明に係るセメント製造方法の実施例について説明する。
表1に示す組成を有する普通ポルトランドセメントクリンカ試製品に、表2に示す組成を有する各種リサイクル資源を混合し、1100℃で5分間焼成し、セメントクーラへの投入を模擬した。
Figure 0007218211000001
Figure 0007218211000002
上記焼成物に石膏をSO3換算で2%となるように添加して粉砕し、セメントを製造した。JIS A 1146:2017モルタルバー法を参考に反応性骨材(JIS A 1145:2017化学法におけるSc=673,Rc=121 無害でない)を使用したモルタル(水:セメント:骨材=0.5:1.0:2.25)を作製した。尚、NaOHの添加によるアルカリ量調整は実施しなかった。このようにして作製したモルタルを20℃24hr封緘養生して基長測定し、その後40℃、相対湿度95%で保管し、3ヶ月、6ヶ月における膨張率を測定し、基準を超えるか否かを調査した。判定基準は、3ヶ月における膨張率が0.05以下、6ヶ月における膨張率が0.1以下である。その結果を表3に示す。尚、同表に記載の添加方法における「造粒」は、リサイクル資源を0.6mm~2.5mmに造粒した場合を示す。また、高アルカリリサイクル資源を添加しない普通ポルトランドセメントクリンカについては、セメントのアルカリ含有率を高めるため、NaOHを添加して調整した。
Figure 0007218211000003
同表より、試験に用いた骨材は、セメントのアルカリ含有率が高いと、モルタルの膨張率が高くなり、参考例2のように高アルカリリサイクル資源を添加しない普通ポルトランドセメントクリンカにNaOHを添加してセメントのアルカリ含有率を1.20%に高めると膨張率が判定基準を超過した。一方、参考例2に比べ、セメントのアルカリ含有率が1.20%よりも高い実施例3の膨張率は基準値以内であった。このことから、高アルカリリサイクル資源に含まれるアルカリは溶出し難いので、アルカリ骨材反応が生じにくくなることが判る。
また、比較例1のように、セメントのアルカリ含有率が1.25%と高く、メジアン径(D50)が75μと細かいと、膨張率が高くなって判定基準を超えて不良となっている。しかし、比較例1と同じ高アルカリリサイクル資源を用いた実施例1では、造粒することで膨張率が判定基準内に入り良好となっている。さらに、比較例2と実施例5、及び比較例3と実施例6でも同様の結果となっている。これらにより、細粒であるアルカリ含有率の高いリサイクル資源を用いる場合でも、造粒することでモルタルの膨張率を基準値以内に抑えられることが判る。
1 セメント製造装置
2 セメントキルン
2a 主バーナ
2b 窯前
2c 窯尻
3 クリンカクーラ
4 仮焼炉
4a バーナ
5 プレヒータ
5a 最下段サイクロン
5b 2段目サイクロン
5c 3段目サイクロン
5d 最上段サイクロン
7 原料シュート
8 ファン
9 原料シュート
10 投入装置
A リサイクル資源
R1、R2 セメント原料

Claims (6)

  1. 2O含有率が2.5%以上で、メジアン径が250μm以上で最大粒径が60mm以下のバイオマス灰、都市ゴミ焼却灰、建設発生土、廃ガラス又は火山灰(以下「バイオマス灰等」という。)を、セメントキルンに付設されたクリンカクーラの800℃以上1400℃以下の領域に投入し、R2O含有率が0.72%以上1.36%以下のセメントを得ることを特徴とするセメント製造方法。
  2. 前記バイオマス灰等は造粒されたものであることを特徴とする請求項1に記載のセメン
    ト製造方法。
  3. 前記バイオマス灰等は、強熱減量が2質量%以上20質量%以下であることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のセメント製造方法。
  4. 前記バイオマス灰等は、塩基度が1以下であることを特徴とする請求項1、2又は3に
    記載のセメント製造方法。
  5. 前記バイオマス灰等は、SO3含有率が3質量%以下であることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれかに記載のセメント製造方法。
  6. 前記バイオマス灰等を投入する前に水洗することを特徴とする請求項1乃至のいずれ
    かに記載のセメント製造方法。
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