JP2002212498A - ユズ肌状塗膜形成用塗料組成物 - Google Patents

ユズ肌状塗膜形成用塗料組成物

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JP2002212498A
JP2002212498A JP2001015095A JP2001015095A JP2002212498A JP 2002212498 A JP2002212498 A JP 2002212498A JP 2001015095 A JP2001015095 A JP 2001015095A JP 2001015095 A JP2001015095 A JP 2001015095A JP 2002212498 A JP2002212498 A JP 2002212498A
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coating
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JP2001015095A
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Kazuhiro Mukai
和弘 向井
Akio Otsubo
昭雄 大坪
Shoichi Tanaka
正一 田中
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗膜硬度、加工性と耐ブロッキング性とのバ
ランスが良く、耐候性が良好で、塗面外観の優れたユズ
肌状の凹凸模様を形成できる塗料を得るを提供する。 【解決手段】 (A)水酸基含有ポリエステル樹脂50
〜90重量部と(B)アミノ樹脂及びブロック化ポリイ
ソシアネート化合物から選ばれる少なくとも1種の硬化
剤10〜50重量部との合計100重量部に基づいて、
(C)重量平均分子量が2,000〜200,000、
溶解性パラメータ値が6.5〜10.0で、かつ表面張
力が23〜35dyne/cmの界面活性剤0.1〜
3.0重量部及び(D)融点が50〜160℃のワック
ス0.1〜7.0重量部を含有してなることを特徴とす
るユズ肌状塗膜形成用塗料組成物、この塗料組成物のユ
ズ肌状硬化塗膜が形成された塗装金属板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユズ肌塗膜形成可
能で、かつ低温加工性、塗膜硬度及び耐ブロッキング性
に優れた塗膜を形成できる塗料組成物、特に器物加工用
のプレコート塗装鋼板用として適した塗料組成物、及び
この塗料組成物を塗装してなる塗装金属板に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
VTR、ラジカセ、電子レンジなどの家電製品などの器
物に加工される塗装金属板の塗膜の仕上がりとして、平
滑な仕上がりが求められている一方で、器物加工後に塗
装する、いわゆる、ポストコートによる仕上がり外観と
同様のユズ肌状の塗膜外観が、表面欠陥の目立ち難さ、
ポストコートした部材との組合わせ使用のし易さなどの
点から求められている。
【0003】上記いわゆる、ゆず肌状の塗膜を形成する
塗装金属板塗料として、特開平4−370164号公報
には、ビヒクル樹脂と平均粒径が10〜50μmの熱可
塑性樹脂粉末とを含有する塗料組成物が開示されてい
る。
【0004】しかしながら、この塗料組成物から形成さ
れる塗膜は、熱可塑性樹脂粉末が配合されていることか
ら塗膜硬度、塗膜の加工性と耐ブロッキング性のバラン
スが取りにくい、また、加熱による熱可塑性樹脂の溶融
時に熱可塑性樹脂粉末の回りにワキ状の発泡が生じやす
く、塗面外観を低下させるという問題があった。また、
形成されるゆず肌状の凹凸が大きくなり、凹部の塗膜厚
が極端に薄くなることもあって屋外での使用において耐
候性が不十分となりやすいという問題があった。
【0005】そこで本発明者らは、塗膜硬度、加工性と
耐ブロッキング性とのバランスが良く、耐候性が良好
で、塗面外観の優れたユズ肌状の凹凸模様を形成できる
塗料を得るべく鋭意研究の結果、ポリエステル樹脂系熱
硬化性塗料において、特定の界面活性剤と比較的低融点
のワックスとを特定量配合することによって上記目的を
達成できることを見出し本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(A)水酸基含有ポリエステル樹脂50〜90重量部と
(B)アミノ樹脂及びブロック化ポリイソシアネート化
合物から選ばれる少なくとも1種の硬化剤10〜50重
量部との合計100重量部に基づいて、(C)重量平均
分子量が2,000〜200,000、溶解性パラメー
タ値が6.5〜10.0で、かつ表面張力が23〜35
dyne/cmの界面活性剤0.1〜3.0重量部及び
(D)融点が50〜160℃のワックス0.1〜7.0
重量部を含有してなることを特徴とするユズ肌状塗膜形
成用塗料組成物を提供するものである。
【0007】また本発明は、金属板上に、ポリエステル
系プライマー塗膜又はエポキシ系プライマ塗膜を介し
て、上記塗料組成物のユズ肌状硬化塗膜が形成されてな
ることを特徴とする塗装金属板を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の塗料組成物につい
て、さらに詳細に説明する。
【0009】水酸基含有ポリエステル樹脂(A) 本発明組成物における(A)成分である水酸基含有ポリ
エステル樹脂は、水酸基を含有するポリエステル樹脂で
あり、オイルフリーポリエステル樹脂、アルキド樹脂、
また、これらの樹脂の変性物、例えばウレタン変性ポリ
エステル樹脂、ウレタン変性アルキド樹脂、シリコン変
性ポリエステル、エポキシ変性ポリエステル樹脂などが
挙げられる。
【0010】上記オイルフリーポリエステル樹脂は、多
塩基酸成分と多価アルコール成分とのエステル化物から
なるものである。多塩基酸成分としては、例えば無水フ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無
水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、コハク酸、フ
マル酸、アジピン酸、セバシン酸、無水マレイン酸など
から選ばれる1種以上の二塩基酸及びこれらの酸の低級
アルキルエステル化物が主として用いられ、必要に応じ
て安息香酸、クロトン酸、p−t−ブチル安息香酸など
の一塩基酸、無水トリメリット酸、メチルシクロヘキセ
ントリカルボン酸、無水ピロメリット酸などの3価以上
の多塩基酸などが併用される。多価アルコール成分とし
ては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、3−メチルペンタンジオー
ル、1,4−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ールなどの二価アルコールが主に用いられ、さらに必要
に応じてグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの3価以上
の多価アルコールを併用することができる。これらの多
価アルコールは単独で、あるいは2種以上を混合して使
用することができる。両成分のエステル化又はエステル
交換反応は、それ自体既知の方法によって行うことがで
きる。酸成分としては、イソフタル酸、テレフタル酸、
及びこれらの酸の低級アルキルエステル化物が特に好ま
しい。
【0011】アルキド樹脂は、上記オイルフリーポリエ
ステル樹脂の酸成分及びアルコール成分に加えて、油脂
肪酸をそれ自体既知の方法で反応せしめたものであっ
て、油脂肪酸としては、例えばヤシ油脂肪酸、大豆油脂
肪酸、アマニ油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸、トール油
脂肪酸、脱水ヒマシ油脂肪酸、キリ油脂肪酸などを挙げ
ることができる。アルキド樹脂の油長は30%以下、特
に5〜20%程度のものが好ましい。
【0012】ウレタン変性ポリエステル樹脂としては、
上記オイルフリーポリエステル樹脂、又は上記オイルフ
リーポリエステル樹脂の製造の際に用いられる酸成分及
びアルコール成分を反応させて得られる低分子量のオイ
ルフリーポリエステル樹脂を、ポリイソシアネート化合
物とそれ自体既知の方法で反応せしめたものが挙げられ
る。また、ウレタン変性アルキド樹脂は、上記アルキド
樹脂、又は上記アルキド樹脂製造の際に用いられる各成
分を反応させて得られる低分子量のアルキド樹脂を、ポ
リイソシアネート化合物とそれ自体既知の方法で反応せ
しめたものが包含される。ウレタン変性ポリエステル樹
脂及びウレタン変性アルキド樹脂を製造する際に使用し
うるポリイソシアネート化合物としては、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
ト、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、
4,4´−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネー
ト)、2,4,6−トリイソシアナトトルエンなどが挙
げられる。上記のウレタン変性樹脂は、一般に、ウレタ
ン変性樹脂を形成するポリイソシアネート化合物の量が
ウレタン変性樹脂に対して30重量%以下の量となる変
性度合のものを好適に使用することができる。
【0013】シリコーン変性ポリエステル樹脂として
は、上記オイルフリーポリエステル樹脂、又は上記オイ
ルフリーポリエステル樹脂の製造の際に用いられる酸成
分及びアルコール成分を反応させて得られる低分子量の
オイルフリーポリエステル樹脂と、シリコン中間体であ
るアルコキシシリル基含有オルガノポリシロキサンとを
脱アルコール反応させてなる縮重合体を挙げることがで
きる。ここで、オイルフリーポリエステル樹脂とアルコ
キシシリル基含有オルガノポリシロキサンとの配合比率
は、前者/後者の重量比で、通常、50/50〜97/
3、好ましくは70/30〜95/5の範囲内にあるこ
とが好適である。
【0014】エポキシ変性ポリエステル樹脂としては、
上記ポリエステル樹脂の製造に使用する各成分から製造
したポリエステル樹脂を用い、この樹脂のカルボキシル
基とエポキシ基含有樹脂との反応生成物や、ポリエステ
ル樹脂中の水酸基とエポキシ樹脂中の水酸基とをポリイ
ソシアネート化合物を介して結合した生成物などの、ポ
リエステル樹脂とエポキシ樹脂との付加、縮合、グラフ
トなどの反応による反応生成物を挙げることができる。
かかるエポキシ変性ポリエステル樹脂における変性の度
合は、一般に、エポキシ樹脂の量がエポキシ変性ポリエ
ステル樹脂に対して、0.1〜30重量%となる量であ
ることが好適である。
【0015】以上に述べたポリエステル樹脂のうち、特
に好適なものとしては、オイルフリーポリエステル樹脂
が挙げられる。
【0016】水酸基含有ポリエステル樹脂(A)は、
2,000〜30,000、特に8,000〜23,0
00の範囲内の数平均分子量、−20℃〜40℃、特
に、−10〜20℃の範囲内のガラス転移温度、及び3
〜60mgKOH/g、特に、4〜30mgKOH/g
の範囲内の水酸基価を有するものであることが、ユズ肌
外観の塗膜仕上り性、加工性、硬化性などの観点から好
適である。
【0017】硬化剤(B) 本発明組成物における(B)成分である硬化剤は、アミ
ノ樹脂及びポリイソシアネート化合物から選ばれる少な
くとも1種である。
【0018】硬化剤(B)として使用可能なアミノ樹脂
としては、メラミン、尿素、ベンゾグアナミン、アセト
グアナミン、ステログアナミン、スピログアナミン、ジ
シアンジアミド等のアミノ成分とアルデヒドとの反応に
よって得られるメチロール化アミノ樹脂が挙げられる。
アルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、パラホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド等が挙
げられる。また、このメチロール化メラミン樹脂を1種
又は2種以上のアルコールによってエーテル化したもの
も上記アミノ樹脂に包含される。エーテル化に用いられ
るアルコールとしては、例えば、メチルアルコール、エ
チルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアル
コール、2−エチルブタノール、2−エチルヘキサノー
ル等の1価アルコールが挙げられる。これらのうち、な
かでもメチロール化メラミン樹脂のメチロール基の少な
くとも一部をC1〜4 の1価アルコールでエーテル化し
てなるメラミン樹脂が好適である。
【0019】上記メラミン樹脂の具体例としては、例え
ばサイメル300、同303、同325、同327、同
350、同730、同736、同738、マイコートK
C−16[以上、いずれも三井サイテック(株)製]、
メラン522、同523[以上、いずれも日立化成
(株)製]、ニカラックMS001、同MX430、同
MX650[以上、いずれも三和ケミカル(株)製]、
スミマールM−55、同M−100、同M−40S[以
上、いずれも住友化学(株)製]、レジミン740、同
747[以上、いずれもモンサント社製]などのメチル
エーテル化メラミン樹脂;ユーバン20SE、同225
[以上、いずれも三井東圧(株)製]、スーパーベッカ
ミンJ820−60、同L−117−60、同L−10
9−65、同47−508−60、同L−118−6
0、同G821−60[以上、いずれも大日本インキ化
学工業(株)製]などのブチルエーテル化メラミン樹
脂;サイメル232、同266、同XV−514、同1
130[以上、いずれも三井サイテック(株)製]、ニ
カラックMX500、同MX600、同MS35、同M
S95[以上、いずれも三和ケミカル(株)製]、レジ
ミン753、同755[以上、いずれもモンサント社
製]、スミマールM−66B[住友化学(株)製]など
のメチルエーテルとブチルエーテルとの混合エーテル化
メラミン樹脂などを挙げることができる。これらのアミ
ノ樹脂は単独で又は2種以上組合せて使用することがで
きる。
【0020】硬化剤(B)として使用可能なポリイソシ
アネート化合物としては、イソシアナト基(NCO基)
がブロック化されていないもの(以下、「非ブロック化
ポリイソシアネート化合物」と略称することがある)、
及びイソシアナト基がブロック化されたもの(以下、
「ブロック化ポリイソシアネート化合物」と略称するこ
とがある)のいずれをも包含する。
【0021】非ブロック化ポリイソシアネート化合物と
しては、例えば、リジンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、トリメチルヘキサンジイソシア
ネートなどの脂肪族ジイソシアネート類;水素添加キシ
リレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、メチルシクロヘキサン−2,4(または2,6)−
ジイソシアネート、4,4´−メチレンビス(シクロヘ
キシルイソシアネート)、1,3−(イソシアナトメチ
ル)シクロヘキサンなどの環状脂肪族ジイソシアネート
類;トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネ−ト、ジフェニルメタンジイソシアネートなどの芳香
族ジイソシアネート類;リジントリイソシアネ−トなど
の3価以上のポリイソシアネートなどの如き有機ポリイ
ソシアネートそれ自体、又はこれらの各有機ポリイソシ
アネートと多価アルコール、低分子量ポリエステル樹脂
もしくは水等との付加物、あるいは上記した如き各有機
ジイソシアネート同志の環化重合体(例えば、イソシア
ヌレート)、ビウレット型付加物;イソシアナトエチル
(メタ)アクリレートや m−イソプロペニル−α,α
−ジメチルベンジルイソシアネートなどのイソシアナト
基含有エチレン性不飽和化合物とその他のエチレン性不
飽和化合物との共重合体などが挙げられる。
【0022】ブロック化ポリイソシアネート化合物は、
上記非ブロック化ポリイソシアネート化合物のイソシア
ナト基をブロック化剤でブロック化してなるものであ
る。上記ブロック化剤としては、例えばフェノール、ク
レゾール、キシレノールなどのフェノール系;ε−カプ
ロラクタム;δ−バレロラクタム、γ−ブチロラクタ
ム、β−プロピオラクタムなどラクタム系;メタノー
ル、エタノール、n−又はi−プロピルアルコール、n
−,i−又はt−ブチルアルコール、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチル
エーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレング
リコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、ベンジルアルコールなどのアルコー
ル系;ホルムアミドキシム、アセトアルドキシム、アセ
トキシム、メチルエチルケトキシム、ジアセチルモノオ
キシム、ベンゾフェノンオキシム、シクロヘキサンオキ
シムなどオキシム系;マロン酸ジメチル、マロン酸ジエ
チル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸メチル、アセチル
アセトンなどの活性メチレン系などのブロック化剤を好
適に使用することができる。上記非ブロック化ポリイソ
シアネートと上記ブロック化剤とを混合することによっ
て容易にポリイソシアネートのイソシアナト基をブロッ
ク化することができる。ブロック化ポリイソシアネート
化合物は、前記水酸基含有ポリエステル樹脂と混合して
塗料化した場合、イソシアネート基がブロックされて水
酸基との反応が抑制されているため貯蔵安定性が良好で
ある。これらのポリイソシアネート化合物は、単独で又
は2種以上を組合せて使用することができる。
【0023】また、本発明組成物における硬化剤(B)
は、アミノ樹脂とポリイソシアネート化合物との混合物
であってもよい。
【0024】界面活性剤(C) 本発明組成物における(C)成分である界面活性剤は、
重量平均分子量が2,000〜200,000、特に、
10,000〜180,000の範囲内にあり、溶解性
パラメータ値が6.5〜10.0、特に、7.5〜9.
3の範囲内で、かつ表面張力が23〜35dyne/c
m、特に、28〜31dyne/cmの範囲内にあるこ
とが好適である。この界面活性剤を使用することによっ
て、後記ワックスとの交互作用により、水酸基含有ポリ
エステル樹脂(A)及び硬化剤(B)を含有する樹脂系
において、ユズ肌塗膜を好適に形成することができる。
【0025】界面活性剤(C)は、アクリル樹脂系、ビ
ニルエーテル系、ビニル系、ブタジエン系などの樹脂系
であることができる。界面活性剤(C)の具体例として
は、ディスパロンL1980、同L1982、同L19
83、同L1984、同OX−70、同OX−88M、
同LC951(以上、いずれも楠本化成(株)製、アク
リル樹脂系)、ポリフロー90D−50(以上、共栄社
油脂(株)製、アクリル樹脂系)、 ポリフロー(共栄
社油脂(株)製、アクリル樹脂系)、フローレンAC3
03、フローレンAC300(以上、いずれも共栄社油
脂(株)製、ビニルエーテル樹脂系)、ディスパロンE
XO−8040(楠本化成(株)製、ビニル系)、フロ
ーレンAC2000(共栄社油脂(株)製、ブタジエン
系)などを挙げることができる。なかでもディスパロン
OX−88M、同L1982、フローレンAC300が
ユズ肌状塗膜の形成性の面から好適である。
【0026】ワックス(D) 本発明組成物における(D)成分であるワックスは、塗
膜表面に潤滑性を付与するとともに、ユズ肌を形成のた
めに使用される。ワックス(D)は、融点が50〜16
0℃、特に75〜155℃の範囲内にあることがユズ肌
形成性の面から好適であり、その種類は特に限定される
ものではなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、マイクロクリスタリン、フッ素樹脂系などのワック
スを挙げることができる。なかでもマイクロクリスタリ
ンワックスが好適である。
【0027】本発明組成物において、水酸基含有ポリエ
ステル樹脂(A)と硬化剤(B)との配合割合は、両者
の合計(固形分)100重量部に基づいて下記範囲内に
あることが適している。 水酸基含有ポリエステル樹脂(A):50〜90重量
部、好ましくは70〜90重量部、 硬化剤(B):10〜50重量部、好ましくは10〜3
0重量部。
【0028】また、本発明組成物において、水酸基含有
ポリエステル樹脂(A)と硬化剤(B)との合計100
重量部に基づいて、界面活性剤(C)は0.1〜3.0
重量部、特に0.3〜2.0重量部の範囲内にあること
がワックス(D)と相俟ってのユズ肌形成性などの面か
ら好適であり、ワックス(D)は、0.1〜7.0重量
部、特に0.5〜5.0重量部の範囲内にあることが界
面活性剤(C)と相俟ってのユズ肌形成性、得られる塗
面が適度な滑り性を有し滑り過ぎないなどの面から好適
である。
【0029】本発明組成物は、上記水酸基含有ポリエス
テル樹脂(A)、硬化剤(B)、界面活性剤(C)及び
ワックス(D)を含有し、通常、粘度調整などのために
さらに有機溶剤を含有することができる。有機溶剤とし
ては、本発明組成物の各成分を溶解又は分散できるもの
が使用でき、例えば、ヘプタン、トルエン、キシレン、
オクタン、ミネラルスピリット等の炭化水素系溶剤;酢
酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、エチレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテルアセテート等のエステル
系溶剤;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
系溶剤;メタノール、エタノール、イソプロパノール、
n−ブタノール、 sec−ブタノール、イソブタノール等
のアルコール系溶剤;n−ブチルエーテル、ジオキサ
ン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル等のエーテル系;スワゾ
ール310、スワゾール1000、スワゾール1500
(以上、いずれもコスモ石油社製)、SHELLSOL
A(シェルゾールA、シェル化学社製)等の芳香族石油
系溶剤等を挙げることができる。これらの有機溶剤は1
種で又は2種以上を組合せて使用することができる。本
発明塗料組成物は、塗装作業性、ユズ肌形成性などの面
から、通常、塗装時の粘度が30〜150秒(25℃で
フォードカップ#4による測定)の範囲内にあること
が、塗装作業性、ユズ肌形成性などの面から好適であ
る。
【0030】本発明組成物は、さらに必要に応じて、硬
化触媒、顔料、アミン化合物、紫外線吸収剤、紫外線安
定剤などを含有することができる。本発明組成物中に必
要に応じて配合される上記硬化触媒は、本発明組成物の
硬化反応を促進するものであり、例えば、硬化剤(B)
がメラミン樹脂などのアミノ樹脂である場合、特に低分
子量の、メチルエーテル化またはメチルエーテルとブチ
ルエーテルとの混合エーテル化メラミン樹脂である場合
には、硬化触媒として、りん酸、スルホン酸化合物又は
スルホン酸化合物のアミン中和物が好適に用いられる。
スルホン酸化合物の代表例としては、p−トルエンスル
ホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジノニルナフタ
レンスルホン酸、ジノニルナフタレンジスルホン酸など
を挙げることができる。スルホン酸化合物のアミン中和
物におけるアミンとしては、1級アミン、2級アミン、
3級アミンのいずれであってもよい。上記硬化触媒を配
合する場合には、その配合量は、水酸基含有ポリエステ
ル樹脂(A)と硬化剤(B)との合計100重量部に基
づいて、酸量に換算した値で2.0重量部以下、特に
0.2〜3.0重量部の範囲内であることが好適であ
る。
【0031】硬化剤(B)がブロック化ポリイソシアネ
ート化合物である場合には、硬化剤であるブロック化ポ
リイソシアネート化合物のブロック剤の解離を促進する
硬化触媒が好適であり、好適な硬化触媒として、例え
ば、オクチル酸錫、ジブチル錫ジ(2−エチルヘキサノ
エート)、ジオクチル錫ジ(2−エチルヘキサノエー
ト)、ジオクチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレ
ート、ジブチル錫オキサイド、ジオクチル錫オキサイ
ド、2−エチルヘキサン酸鉛などの有機金属触媒などを
挙げることができる。上記硬化触媒を配合する場合に
は、その配合量は、水酸基含有ポリエステル樹脂(A)
と硬化剤(B)との合計100重量部に基づいて2.0
重量部以下、特に0.2〜3.0重量部の範囲内である
ことが好適である。
【0032】本発明組成物に必要に応じて配合される顔
料としては、通常塗料分野で用いられる顔料を挙げるこ
とができ、その代表例として、チタン白、カーボンブラ
ック、ベンガラ、チタン黄などの無機着色顔料;キナク
リドンレッド、アゾレッド、フタロシアニンブルー、フ
タロシアニングリーン、有機黄色顔料などの有機着色顔
料;アルミニウム粉、光輝性マイカ粉などの光輝性顔料
などの着色顔料:シリカ粉末、炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム、マイカ、クレー、タルクなどの体質顔料;カル
シウムイオン交換シリカ、リン酸塩系防錆顔料、クロム
酸塩系顔料などの防錆顔料などを挙げることができる。
【0033】本発明組成物に必要に応じて配合されるア
ミン化合物は、硬化剤がアミノ樹脂、なかでもメラミン
樹脂であるときに配合すると、硬化時における塗膜表層
部と塗膜内部の硬化速度の違いを大きくしてユズ肌の形
成をより安定して行うことができる。このアミン化合物
としては、2級アミン、3級アミンを好適に使用するこ
とができる。アミン化合物の代表例として、例えば、ト
リエチルアミン、ジエチルアミン、ジn−プロピルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、ジn−ブチルアミン、ジイ
ソブチルアミンなどを挙げることができる。アミン化合
物を配合する場合には、その配合量は、水酸基含有ポリ
エステル樹脂(A)と硬化剤(B)との合計100重量
部に基づいて0.1〜10重量部以下、特に0.5〜
5.0重量部の範囲内であることが好適である。
【0034】本発明の塗料組成物は、ロールコート塗
装、カーテンフロー塗装、スプレー塗装、浸漬塗装など
の方法によって塗装することができる。なかでも、ロー
ルコート塗装、特にトップフィード方式によるロールコ
ート塗装が、塗装作業性、得られる塗膜の外観の面から
好適である。また、本発明の塗料組成物は、通常、乾燥
塗膜で10〜50g/mの範囲内の塗膜重量となるよ
うに塗装される。
【0035】本発明の塗料組成物の硬化条件は、硬化剤
(B)の種類などに応じて変動することができ、特に限
定されるものではないが、通常、20秒〜40分間の範
囲の硬化時間であり、5分間以上の硬化時間の場合に
は、雰囲気温度が100〜200℃、特に120〜18
0℃の範囲内が好適であり、5分間未満の硬化時間の場
合には、素材到達最高温度が140〜260℃、特に1
60〜250℃の範囲内が適当である。
【0036】本発明の塗装金属板は、金属板上に、ポリ
エステル系プライマー塗膜又はエポキシ系プライマ塗膜
を介して、上記本発明の塗料組成物の硬化塗膜が形成さ
れてなるものである。
【0037】上記金属板としては、化成処理されていて
もよい金属板であり、代表例として、冷延鋼板、溶融亜
鉛メッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板、亜鉛合金(亜鉛−
鉄、亜鉛−アルミニウム、亜鉛−ニッケルなどの合金)
メッキ鋼板、アルミニウムメッキ鋼板、ステンレス鋼
板、銅メッキ鋼板、錫メッキ鋼板、アルミニウム板、銅
板など;及びこれらの金属板に燐酸塩処理やクロム酸塩
処理などの化成処理を施した金属板を挙げることができ
る。なかでも化成処理された亜鉛メッキ鋼板(溶融亜鉛
メッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板のいずれも包含す
る)、亜鉛合金メッキ鋼板、アルミニウムメッキ鋼板及
びアルミニウム板が得られる塗装金属板、特に表面にク
ロム酸塩処理が施された、亜鉛−アルミニウムメッキ鋼
板(メッキ中の亜鉛含有量が約95重量%でアルミニウ
ム含有量が約95重量%である、「ガルファン」と通称
されている)、アルミニウムメッキ鋼板、アルミニウム
板が、得られる塗装金属板の耐食性、加工性などの点か
ら好ましい。
【0038】金属板上に形成されることができる上記ポ
リエステル系プライマー塗膜は、ポリエステル樹脂、硬
化剤及び防錆顔料を含有するそれ自体既知のポリエステ
ル系プライマー塗料から形成されるものであることがで
きる。また、金属板上に形成されることができる上記エ
ポキシ系プライマー塗膜は、エポキシ樹脂、硬化剤及び
防錆顔料を含有するそれ自体既知のエポキシ系プライマ
ー塗料から形成されるものであることができる。これら
のプライマー塗膜の膜厚は、通常、2〜20μmの範囲
内にあることが好適である。このプライマー塗膜の上に
本発明の塗料組成物を塗装し硬化させてユズ肌状塗膜を
形成することによって本発明の塗装金属板を得ることが
できる。
【0039】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。なお、以下、「部」及び「%」はいずれも重
量基準によるものとする。
【0040】実施例1 容器中に、スワゾール1500(コスモ石油社製、芳香
族炭化水素系溶剤)20部及びシクロヘキサノン18.
5部を配合し、この中にバイロンGK−34CS(*
1)31.5部を入れ溶解させて固形分45%のバイロ
ンGK−34CS溶液を得た。45%のバイロンGK−
34CS溶液70部にシクロヘキサノン20部、スワゾ
ール1500の25部、及びエチレングリコールモノイ
ソプロピルエーテル20部及びチタン白90部を配合し
た混合物をペイントシェーカーにて顔料分散を行い顔料
ペーストを得た。
【0041】上記顔料ペースト225部、96.7部の
45%バイロンGK−34CS溶液、サイメル303
(*5)25部、ディスパロンOX88M(*11)
2.7部(固形分量で0.8部)、Hi−Disper
3099(*15)8.0部(固形分量で0.8部)、
NACURE2500X(*21)2.0部(固形分量
で1.0部)及びジn−ブチルアミン3.0部を配合、
混合し、ついでスワゾール1500/エチレングリコー
ルモノイソプロピルエーテル=1/1(重量比)の混合
溶剤を加えて粘度を80秒(フォードカップ#4、25
℃)に調節し塗料を得た。
【0042】(*1)バイロンGK34CS:商品名、
東洋紡(株)製、数平均分子量約18,000、ガラス
転移温度−2℃、酸価5.0mgKOH/gのポリエス
テル樹脂。 (*5)サイメル303:商品名、三井サイテック
(株)製、メチルエーテル化メラミン樹脂、低分子量タ
イプ。 (*11)ディスパロンOX88M:商品名、楠本化成
(株)製、アクリル樹脂系界面活性剤、重量平均分子量
約180,000、表面張力29.8dyne/cm、
溶解性パラメータ値7.9、固形分30%。 (*15)Hi−Disper3099:ハイディスパ
ー3099、商品名、岐阜セラック(株)製、マイクロ
クリスタリンワックス、融点88℃、固形分10%。 (*21)NACURE2500X:ネイキュア250
0X、商品名、米国キング・インダストリイズ社製、ス
ルホン酸化合物のアミン中和物の溶液である硬化触媒溶
液、有効成分約50%。
【0043】実施例2〜21及び比較例1〜5 バイロンGK34CSの樹脂溶液のかわりに、各例で使
用するポリエステル樹脂の樹脂溶液を使用する以外は実
施例1と同様にして各分散ペーストを得て、このものを
使用して後記表1に示す配合となるように混合する以外
は実施例1と同様の操作を行い、粘度80秒(フォード
カップ#4、25℃)に調節した各塗料を得た。後記表
1における配合量は、有機溶剤を除く、固形分重量又は
有効成分重量によって表示した。
【0044】表1中の(註)は下記の意味を有する。 (*1)バイロンGK34CS:上記のとおり。 (*2)バイロンGK17CS:商品名、東洋紡(株)
製、数平均分子量約18,000、ガラス転移温度11
℃、酸価5.2mgKOH/gのポリエステル樹脂。 (*3)バイロンGK18CS:商品名、東洋紡(株)
製、数平均分子量約9,000、ガラス転移温度0
℃、、酸価4.8mgKOH/gのポリエステル樹脂。 (*4)バイロンGK11CS:商品名、東洋紡(株)
製、数平均分子量約12,000、ガラス転移温度53
℃、、酸価5.0mgKOH/gのポリエステル樹脂。
【0045】(*5)サイメル303:上記のとおり。 (*6)サイメル325:商品名、三井サイテック
(株)製、メチルエーテル化メラミン樹脂、中分子量タ
イプ。 (*7)メラン522:商品名、日立化成(株)製、メ
チルエーテル化メラミン樹脂。 (*8)タケネートB−842N:商品名、武田薬品工
業(株)製、水素添加キシリレンジイソシアネート(H
6XDI)をブロック化したブロックポリイソシアネー
ト化合物。
【0046】(*9)ディスパロンL1984:商品
名、楠本化成(株)製、アクリル樹脂系界面活性剤、重
量平均分子量約13,000、表面張力29.4dyn
e/cm、溶解性パラメータ値8.9。 (*10)ディスパロンL1982:商品名、楠本化成
(株)製、アクリル樹脂系界面活性剤、重量平均分子量
約25,000、表面張力30.1dyne/cm、溶
解性パラメータ値8.8。 (*11)ディスパロンOX88M:上記のとおり。 (*12)フローレンAC300:商品名、共栄社化学
(株)製、ビニルエーテル樹脂系界面活性剤、重量平均
分子量約65,000、表面張力29.3dyne/c
m、溶解性パラメータ値7.8。 (*13)BYK300:商品名、BYK CHEMI
E社製、シリコン樹脂系界面活性剤、重量平均分子量約
8,500、表面張力21.8dyne/cm、溶解性
パラメータ値9.5。 (*14)ポリフロー90D−50:商品名、共栄社化
学(株)製、アクリル樹脂系界面活性剤、重量平均分子
量約23,000、表面張力72.0dyne/cm、
溶解性パラメータ値9.6。
【0047】(*15)Hi−Disper3099:
上記のとおり。 (*16)ハイフラットTE10P−K5:商品名、岐
阜セラック(株)製、ポリエチレンワックス、融点88
℃。 (*17)Hi−Disper1250:ハイディスパ
ー1250、商品名、岐阜セラック(株)製、マイクロ
クリスタリンワックス、融点50℃。 (*18)Hi−Disper1099:ハイディスパ
ー1099、商品名、岐阜セラック(株)製、マイクロ
クリスタリンワックス、融点70℃。 (*19)X−98233:商品名、岐阜セラック
(株)製、ポリエチレンワックス、融点154℃。 (*20)ホスタフロンTF9205:商品名、ヘキス
ト社製、フッ素系ワックス、融点325℃。
【0048】(*21)NACURE2500X:上記
のとおり。 (*22)フォーメートTK−1:商品名、武田薬品工
業(株)製、有機錫化合物溶液である解離触媒。
【0049】塗装板の作成 クロメート化成処理が施された厚さ0.4mmの亜鉛メ
ッキ鋼板(亜鉛目付量、片面で80g/m)の表面
に、「KPカラー8620プライマー」(関西ペイント
(株)製、ポリエステル樹脂系プライマー)を乾燥膜厚
が5μmとなるように塗装し、素材到達最高温度が22
0℃となる条件にて30秒間焼付けてプライマー塗装板
を得た。このプライマー塗装板上に、前記実施例1〜2
1及び比較例1〜5の各例で得た各塗料を乾燥膜厚が2
0μmとなるように塗装し、素材到達最高温度が230
℃となる条件にて60秒間焼付けて上塗塗装板を得た。
【0050】上記のようにして得られた上塗塗装板につ
いて、下記試験方法に基き各種試験を行った。その試験
結果を後記表1に示す。
【0051】試験方法 ユズ肌形成性:上塗塗装板の塗膜表面をサーフコム社製
の表面粗度計サームコム554Aを使用して測定し、そ
の中心線平均粗さ(Ra)によって下記基準にて評価し
た。 ◎:0.26μm以上、 ○:0.22μm以上で0.26μm未 満、 △:0.18μm以上で0.22μm未満、 ×:0.18μm未 満。
【0052】加工性:上塗塗装板を塗膜試験部位が外側
になるように2つ折りにし、この2つ折りにした試験片
の間に厚さ0.4mmの鋼板を3枚はさんで折り曲げ、
万力にて締め付けた後、折り曲げ部(3T折り曲げ部)
の塗膜のワレの程度を下記基準にて評価した。 ◎:ワレが認められない、 ○:細かなワレが僅かに認められる、 △:かなりワレが認められる、 ×:著しくワレが認められる。
【0053】耐ブロッキング性:5cm×5cmの大き
さの塗装板の塗面と塗面を重ね合せ、10kg/cm
の荷重をかけて40℃の室内で24時間放置した後、互
いの塗板のはがれ易さを下記基準にて評価した。 ◎:手で殆ど力を入れずにはがれる、 ○:手で僅かの力を入れると はがれる、 △:手でかなり力を入れるとはがれる、 ×:力を入れても手ではがれ ない。
【0054】動摩擦係数:HEIDON(ヘイドン)社
製、表面性測定機TYPE:HEIDON−14DRを
用いて、荷重1kg、移動速度1,000mm/分、測
定距離20mmの条件で上塗塗装板の塗膜面における動
摩擦係数を測定した。
【0055】塗膜硬度:JIS K−5400 8.
4.2(1990)に規定する鉛筆引っかき試験を行な
い、すり傷による評価を行なった。
【0056】耐候性:サンシャインウェザオメータを用
いて、1000時間試験後の塗膜の光沢保持率(G.
R.%)を調べた。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【発明の効果】本発明の塗料組成物により、塗膜硬度、
加工性と耐ブロッキング性とのバランスが良く、耐候性
が良好で、塗面外観の優れたユズ肌状の凹凸模様の塗膜
を得ることができる。
【0060】本発明の塗料組成物は、器物加工用のプレ
コート塗装金属板用として好適に使用することができ、
塗膜硬度、加工性と耐ブロッキング性とのバランスが良
く、耐候性が良好で、塗面外観の優れたユズ肌状の凹凸
模様の塗膜を有する塗装金属板を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 175/04 C09D 175/04 191/06 191/06 Fターム(参考) 4J038 BA212 CE052 CG002 DA132 DA162 DA172 DB471 DD001 DG302 GA03 GA15 JB01 KA03 KA09 MA14 NA01 PC02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)水酸基含有ポリエステル樹脂50
    〜90重量部と (B)アミノ樹脂及びブロック化ポリイソシアネート化
    合物から選ばれる少なくとも1種の硬化剤10〜50重
    量部との合計100重量部に基づいて、 (C)重量平均分子量が2,000〜200,000、
    溶解性パラメータ値が6.5〜10.0で、かつ表面張
    力が23〜35dyne/cmの界面活性剤0.1〜
    3.0重量部及び (D)融点が50〜160℃のワックス0.1〜7.0
    重量部を含有してなることを特徴とするユズ肌状塗膜形
    成用塗料組成物。
  2. 【請求項2】 水酸基含有ポリエステル樹脂(A)が、
    2,000〜30,000の範囲内の数平均分子量、−
    20℃〜40℃の範囲内のガラス転移温度、及び3〜6
    0mgKOH/gの範囲内の水酸基価を有するものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の塗料組成物。
  3. 【請求項3】 硬化剤(B)が、メラミン樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の塗料組成物。
  4. 【請求項4】 界面活性剤(C)が、アクリル樹脂系又
    はビニルエーテル樹脂系の界面活性剤である請求項1〜
    3のいずれか一項に記載の塗料組成物。
  5. 【請求項5】 ワックス(D)が、マイクロクリスタリ
    ンワックスである請求項1〜4のいずれか一項に記載の
    塗料組成物。
  6. 【請求項6】 さらに、硬化触媒を、(A)及び(B)
    成分の合計100重量部に対して、酸量に換算した値で
    2.0重量部以下となる量含有することを特徴とする請
    求項3記載の塗料組成物。
  7. 【請求項7】 さらに、アミン化合物を、(A)及び
    (B)成分の合計100重量部に対して、0.1〜10
    重量部含有することを特徴とする請求項4記載の塗料組
    成物。
  8. 【請求項8】 金属板上に、ポリエステル系プライマー
    塗膜又はエポキシ系プライマ塗膜を介して、請求項1〜
    5のいずれか一項に記載の塗料組成物のユズ肌状硬化塗
    膜が形成されてなることを特徴とする塗装金属板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005097565A (ja) * 2003-08-18 2005-04-14 Yung Chi Paint & Varnish Mfg Corp Ltd 硬化性コーティング組成物、該コーティング組成物を有する被覆金属プレートを作製する方法、及びそれにより作製された被覆金属プレート
JP2008195796A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Toyo Seikan Kaisha Ltd ちぢみ模様塗料組成物及びそれを塗布した意匠金属容器
CN107057538A (zh) * 2016-12-28 2017-08-18 中国海洋石油总公司 单组分卷材皱纹涂料及其制备方法
CN108559367A (zh) * 2016-12-29 2018-09-21 东莞市恒越印刷科技有限公司 一种珠点涂料

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