JP2002212387A - フェノール樹脂樹脂成形材料 - Google Patents

フェノール樹脂樹脂成形材料

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JP2002212387A
JP2002212387A JP2001014992A JP2001014992A JP2002212387A JP 2002212387 A JP2002212387 A JP 2002212387A JP 2001014992 A JP2001014992 A JP 2001014992A JP 2001014992 A JP2001014992 A JP 2001014992A JP 2002212387 A JP2002212387 A JP 2002212387A
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phenolic resin
weight
molding material
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phosphorus
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JP2001014992A
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Inventor
Fumitomo Hibino
史智 日比野
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性、電気特性、機械的特性を損なうこと
なく難燃性に優れたフェノール樹脂成形材料を得るこ
と。 【解決手段】 フェノール樹脂、有機充填材及び又は無
機充填材、及び難燃剤としてリン系難燃剤とメラミンを
必須成分として含有することを特徴とするフェノール樹
脂成形材料であり、好ましくは、リン系難燃剤は、赤リ
ン,水酸化アルミニウム及びフェノール樹脂の混合物
で、 赤リン100重量部に対して水酸化アルミニウム
50〜150重量部、フェノール樹脂50〜150重量
部を含有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、電気特
性、機械特性を損なうことなく難燃性に優れたフェノー
ル樹脂成形材料に関するものである。本発明のフェノー
ル樹脂成形材料は、例えば、ブレーカー、マグネットス
イッチ、ボビン、スイッチケース等の電気・電子部品に
用いられる。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂は熱硬化性樹脂の中でも
耐熱性、機械的特性、成形性、コスト等種々の点におい
て優れており、成形材料、積層板など様々な用途に使用
されている。中でも電気・電子部品に使用されているフ
ェノール樹脂成形材料は高信頼性の要求が高まってお
り、特に近年の小型化、薄肉化に従い、より厚みの薄い
成形品での難燃性が要求されつつある。
【0003】一般的に難燃性を向上させる手法として無
機系難燃剤である水酸化アルミニウム、水酸化マグネシ
ウム、ホウ酸亜鉛等の添加が挙げられるが極端に増量す
ると機械的特性、成形性が低下する傾向にある。また、
難燃効果の高いリン化合物である赤リンの添加も挙げら
れるが極端に増量すると機械的特性、電気特性が低下す
る傾向にある。これらの点からリン化合物の使用量を多
くすることなく難燃性を向上させる必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、フェノール樹脂とリン系難燃剤及びメラミ
ンを配合することにより耐熱性、電気特性、機械特性を
損なうことなく難燃性に優れたフェノール樹脂成形材料
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)フェノ
ール樹脂、有機充填材及び又は無機充填材、及び難燃剤
としてリン系難燃剤とメラミンを必須成分として含有す
ることを特徴とするフェノール樹脂成形材料、(2)リ
ン系難燃剤が、赤リン,水酸化アルミニウム及びフェノ
ール樹脂の混合物であり、 赤リン100重量部に対し
て水酸化アルミニウム50〜150重量部、フェノール
樹脂50〜150重量部を含有するものである請求項1
記載のフェノール樹脂成形材料、(3)成形材料全体1
00重量部に対して、リン系難燃剤を赤リン成分として
0.1〜5重量部、メラミンを0.1〜20重量部含有
することを特徴とする第(1)項又は第(2)項記載の
フェノール樹脂成形材料、である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いるフェノール樹脂と
しては、通常ノボラック型フェノール樹脂又はレゾール
型フェノール樹脂であり、併用してもよく、特に限定さ
れるものではない。これらのフェノール樹脂は、成形品
の機械的特性、成形性、成形材料への加工性の点から数
平均分子量500〜1200の固形のものが好ましく使
用される。また、キシレン、アルキルフェノール等で変
性されていても差し支えない。ノボラック型フェノール
樹脂を使用したときは、硬化剤としてヘキサメチレンテ
トラミンを使用する。ヘキサメチレンテトラミンの配合
量はノボラック型フェノール樹脂に対して、通常のフェ
ノール樹脂成形材料と同様、10〜20重量%である。
フェノール樹脂の配合量は、ヘキサメチレンテトラミン
を配合する場合はその量を含めて、通常のフェノール樹
脂成形材料と同様、成形材料全体に対して20〜55重
量%である。
【0007】本発明においては、難燃剤としてリン系難
燃剤とメラミンを併用することを特徴とする。リン系難
燃剤とメラミンを併用すると、化学的機構は明らかでは
ないが、相乗効果により、それぞれが単独の場合に比較
して優れた難燃効果が得られる。従って、これらの併用
により、耐熱性、電気特性、機械特性を損なうことなく
優れた難燃性を得ることができる。リン系難燃剤は、好
ましくは、赤リン、水酸化アルミニウム及びフェノール
樹脂の混合物が使用される。かかるリン系難燃剤は取り
扱いが容易であり、少量で効果的に難燃化を達成するこ
とができる。難燃剤として赤リン単独でも効果は認めら
れるが、この場合赤リンが危険物であり、取り扱い上及
び保管上充分な注意が必要となり好ましくない。上記組
成の混合物であれば、危険性が殆どなく、非危険物とし
て取り扱うことができるので、赤リン単独に比べて取り
扱い及び保管が極めて容易である。
【0008】リン系難燃剤が、赤リン,水酸化アルミニ
ウム及びフェノール樹脂の混合物であり、 赤リン10
0重量部に対して水酸化アルミニウム50〜150重量
部、フェノール樹脂50〜150重量部を含有するもの
である請求項1記載のフェノール樹脂成形材料である。
赤リン、水酸化アルミニウム及びフェノール樹脂の混合
物は、赤リン100重量部に対して、水酸化アルミニウ
ム50〜150重量部、及びフェノール樹脂50〜15
0重量部を含有するものが好ましい。水酸化アルミニウ
ムあるいはフェノール樹脂がこの範囲より少量である
と、消防法上の打撃発火試験をクリアすることができな
い。この配合範囲の混合物であれば消防法上の打撃発火
試験をクリアし危険物に該当しない。また、水酸化アル
ミニウムあるいはフェノール樹脂がこの範囲より多量で
あると、難燃化の点では問題ないが、このリン系難燃剤
の使用量を多くする必要があり、効率的でない。更に好
ましくは、赤リン100重量部に対して、水酸化アルミ
ニウム90〜130重量部、及びフェノール樹脂70〜
110重量部である。かかるリン系難燃剤の配合量は成
形材料全体100重量部に対して、リン系難燃剤をリン
成分として0.1〜5重量部、好ましくは0.1〜2重
量部である。リン系難燃剤のリン成分が0.1重量部未
満では難燃性に効果が小さく、5重量部を超えると機械
的特性、電気特性が低下しやすくなる。また、また、メ
ラミンの配合量は成形材料全体100重量部に対して
0.1〜20重量部、好ましくは0.1〜5重量部であ
る。メラミンが0.1重量部未満では難燃性に効果が小
さく、20重量部を超えると機械特性が低下しやすくな
る。
【0009】本発明に用いる有機充填材としては、特に
限定されないが、例えば木粉、パルプ、積層板粉、合板
粉、ヤシガラ粉等が挙げられる。粒度は、特に限定する
ものではないが、成形品の外観等から80メッシュ全通
ものが好ましい。80メッシュより粗いものでは成形品
の表面平滑性が低下しやすくなる。本発明に用いる無機
充填材としては、特に限定されないが、例えば炭酸カル
シウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸
化マグネシウム、酸化マグネシウム、クレー、ケイソウ
ド、タルク等が挙げられる。粒度は、特に限定するもの
ではないが、有機充填材と同様の理由から80メッシュ
全通ものが好ましい。
【0010】本発明においては無機充填材として繊維状
のものを使用することができる。代表的にはガラス繊維
がある。ガラス繊維としては、特に限定されず、例えば
Eガラス等が挙げられる。形状は、特に限定するもので
はないが、ガラス繊維径5〜25μm、長さ0.5〜6
mmのものが機械的特性と成形材料化の容易さの点で好
ましい。これらの有機充填材や無機充填材の配合割合
は、通常のフェノール樹脂成形材料と同様、成形材料全
体に対して40〜70重量%であることが好ましい。
【0011】本発明においては、難燃助剤として三酸化
アンチモン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、ホウ酸、ホウ酸亜鉛等を用いることができる。難燃
効果や環境への影響を考慮すれば、水酸化アルミニウ
ム、ホウ酸、ホウ酸亜鉛が好ましい。
【0012】本発明のフェノール樹脂成形材料は、これ
まで説明した原料及び配合にて混合し、更に硬化剤、離
型剤、顔料、シランカップリング剤等の原料を加え、加
熱ロール、2軸押し出し機等を用い、通常の方法にて混
練し粉砕あるいは造粒することによって得られる。
【0013】
【実施例】表1に示す配合で加熱ロールにて混練しフェ
ノール樹脂成形材料を製造した。得られた成形材料につ
いて、機械的特性、電気的特性及び難燃性等を測定し
た。
【表1】
【0014】表の説明 フェノール樹脂:ノボラック型フェノール樹脂 秋田住
友ベークライト製「A−1082」 硬化剤:ヘキサメチレンテトラミン クレー:土屋カオリン工業製 「NNカオリンクレー」 リン系難燃剤:赤リン/水酸化アルミニウム/フェノー
ル樹脂の割合が30重量部/40重量部/30重量部の
混合物 赤リン:燐化学工業製 「ノーバエクセル150」(赤
リン含有率75%) 離型剤:ステアリン酸 顔料:スピリットブラック
【0015】(測定方法) 1.曲げ強さ,荷重たわみ温度,絶縁抵抗:JIS K
6911による 2.難燃性:UL94垂直法による
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、フェノール樹脂とリン
系難燃剤及びメラミンを配合することにより耐熱性、電
気特性、機械的特性を損なうことなく難燃性に優れたフ
ェノール樹脂成形材料が得られ、それらの特性を必要と
する電気・電子部品の成形品を容易に製造することがで
きるため、工業的なフェノール樹脂成形材料として好適
である。特に、リン系難燃剤として赤リン、水酸化アル
ミニウム、フェノール樹脂の混合物を使用すると少量で
優れた難燃効果を有する成形材料が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/3477 C08K 5/3477 5/49 5/49

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノール樹脂、有機充填材及び又は無
    機充填材、及び難燃剤としてリン系難燃剤とメラミンを
    必須成分として含有することを特徴とするフェノール樹
    脂成形材料。
  2. 【請求項2】 リン系難燃剤が、赤リン,水酸化アルミ
    ニウム及びフェノール樹脂の混合物であり、 赤リン1
    00重量部に対して水酸化アルミニウム50〜150重
    量部、フェノール樹脂50〜150重量部を含有するも
    のである請求項1記載のフェノール樹脂成形材料。
  3. 【請求項3】 成形材料全体100重量部に対して、リ
    ン系難燃剤をリン成分として0.1〜5重量部、メラミ
    ンを0.1〜20重量部含有することを特徴とする請求
    項1又は2記載のフェノール樹脂成形材料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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