JP2002211540A - 紙容器用積層シート - Google Patents

紙容器用積層シート

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JP2002211540A
JP2002211540A JP2001014200A JP2001014200A JP2002211540A JP 2002211540 A JP2002211540 A JP 2002211540A JP 2001014200 A JP2001014200 A JP 2001014200A JP 2001014200 A JP2001014200 A JP 2001014200A JP 2002211540 A JP2002211540 A JP 2002211540A
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JP
Japan
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layer
paper container
laminated sheet
gable
adhesive layer
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JP2001014200A
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English (en)
Inventor
Koichi Shiozaki
浩一 塩崎
Hirofumi Kawai
広文 河合
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的軽い力で頂部の開封を可能にした紙容器
用積層シートと該紙容器用積層シートを用いて作製した
ゲーブルトップ型紙容器の提供。 【解決手段】表面層(11)が低密度ポリエチレン層、
裏面層(12)がポリエチレン層からなる、板紙を基材
とし、裏面層とその内側層(13)とは接着剤層(1
4)を介して接着された積層シート(10)であって、
接着剤層(14)は、積層シートがゲーブルトップ型紙
容器(30)の成形される際、上部シール片(21)に
なる部分にのみ、内側層にパターンコートにより塗布さ
れて形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、易解体性の紙容器
用積層シートと該紙容器用積層シートを用いて作製した
切り妻屋根状の頂部を有するゲーブルトップ型紙容器に
関する。
【0002】
【従来の技術】清酒、ジュース等の容器として、容器の
上部を切り妻屋根状に成形したゲーブルトップ型紙容器
が広く流通している。そしてこの紙容器を構成している
積層シートの層構成は、例えば、ポリエチレン層/紙層
/エチレン−アクリル酸共重合体層/ポリエチレンテレ
フタレートフィルム層/酸化珪素蒸着薄膜層/接着剤層
/ポリエチレン層等の複合積層材料を用いている。
【0003】一方、包装容器リサイクル法(正式名称
「包装容器に係わる分別収集及び再商品化の促進等に関
する法律」)の施行に伴い、使用後の紙容器をリサイク
ルさせるために、使用後の空容器を解体する必要があ
る。
【0004】そして容器の解体は、一般的には、図5に
示すように、容器上部の切り妻屋根状部分を先ず引き裂
くように外側へ押し広げ、反対側も同様に押し広げ、頂
部のトップシール部分を十文字状に分離する(一次開
封)。
【0005】次いで、十文字状になったトップシール部
分の相対向するフラップを指でしっかり掴み対角線上に
引っ張って頂部を開口する。反対側のフラップも同様に
対角線上に引っ張り頂部を完全に開口する(二次開
封)。
【0006】最後に胴部分と底部分とを鋏等で切り開
き、シート状に広げて、口栓部分をむしり取るなり、切
り取るなりして、内面側を洗い、乾かしてリサイクルに
出している。また、口栓部分はプラスチックごみとして
リサイクルに出している。
【0007】ところがゲーブルトップ型紙容器は、液体
を収納する際、液もれを防止する意味からも完全密封し
てあるため、リサイクルのために紙容器を解体しようと
しても手では簡単には開封できない。特に二次開封時に
は、密封シール強度が40N/15mm幅程度あるため
容易に開封できないという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、頂部を切り
妻屋根状に成形したゲーブルトップ型紙容器の頂部を開
封する際に発生する以上の問題点を解決するためになさ
れたもので、比較的軽い力で頂部の開封を可能にした紙
容器用積層シートと該紙容器用積層シートを用いて作製
したゲーブルトップ型紙容器を提供することを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
は、表面層が低密度ポリエチレン層、裏面層がポリエチ
レン層からなる、板紙を基材とし、裏面層とその内側層
とは接着剤層を介して接着された積層シートであって、
前記接着剤層は、前記積層シートがゲーブルトップ型紙
容器に成形される際、上部シール片になる部分にのみ、
前記内側層にパターンコートにより塗布されて形成され
ていることを特徴とする紙容器用積層シートである。
【0010】このように、積層シートの裏面層とその内
側層の間に設けられる接着剤層が、積層シートがゲーブ
ルトップ型紙容器に成形される際、上部シール片になる
部分にのみ、前記内側層にパターンコートにより塗布さ
れて形成されているので、成形された紙容器は、頂部の
上部シール片部分の密封シール部分は容易に開封でき
る。
【0011】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
発明において、前記パターンコートの図柄を代えること
により、ゲーブルトップ型紙容器に成形時の正面パネル
と裏面パネルの上部シール片同士のシール強度をコント
ロール可能にしたことを特徴とする紙容器用積層シート
である。
【0012】このように、パターンコートの図柄を代え
ることにより、ゲーブルトップ型紙容器に成形時の正面
パネルと裏面パネルの上部シール片同士のシール強度を
コントロール可能にしたので、頂部の開封が容易にでき
るようになり、強いてはゲーブルトップ型紙容器の解体
が容易になる。
【0013】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
記載の紙容器用積層シートを用いて作製した切り妻屋根
状の頂部を有するゲーブルトップ型紙容器である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の紙容器用積層シートを一
実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。本発明の紙
容器用積層シートは、例えば図1に示すように、表面層
(11)が低密度ポリエチレン層、裏面層(12)がポ
リエチレン層からなる、紙を基材とし、裏面層(12)
とその内側層(13)とは接着剤層(14)を介して接
着された積層シート(10)であって、前記接着剤層
(14)は、前記積層シートがゲーブルトップ型紙容器
(30)に成形される際、上部シール片(21)になる
部分にのみ、前記内側層にパターンコートにより塗布さ
れて形成された構成から成る。
【0015】パターンコートにより塗布する内側層の接
着剤の塗布形状は、例えば図3に示すように、斜線、ド
ット、グラデーション等の柄が考えられ、柄の種類によ
り接着剤の塗布量は変わるので、内側層(13)と裏面
層(12)との間の接着強度を変化させることができ
る。
【0016】こうすることにより、ゲーブルトップ型紙
容器に成形した際の正面パネルと裏面パネルの上部シー
ル片同士のシール強度をコントロールすることができ
る。
【0017】このようにして作製した紙容器用積層シー
トから、例えば、図2に示すようなゲーブルトップ型紙
容器用のブランクに打ち抜き、このブランクからスリー
ブを作製し、このスリーブを専用の充填シール機にセッ
トして、図4に示すような切り妻屋根状の頂部を有する
ゲーブルトップ型紙容器を作製した。
【0018】図2において、(20)は紙容器用ブラン
ク、(21)は上部シール片、(22)は正面パネル、
(23)は裏面パネルを示す。
【0019】作製したゲーブルトップ型紙容器(30)
の頂部(31)を前述の図5に示す手順に従って開封し
たが、一次開封、二次開封ともに力をそれほど必要とせ
ずに開封でき、頂部の開口は比較的容易にできた。
【0020】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。 〈実施例1〉先ず、ポリエチレン層(20μm厚)/紙
層(坪量400g/m2 )/エチレン−アクリル酸共重
合体層(20μm厚)/ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム層(12μm厚)/酸化珪素蒸着薄膜層(400
Å)/接着剤層/ポリエチレン層(60μm厚)からな
る紙容器用積層シートを作製した。
【0021】ここで、表面層はポリエチレン層(20μ
m厚)、裏面層はポリエチレン層(60μm厚)、内側
層は酸化珪素蒸着薄膜層を形成させたポリエチレンテレ
フタレートフィルム層(12μm厚)である。また、内
側層に形成させる接着剤層は、一般的に公知の二液反応
型のポリエステル樹脂系接着剤を適宜に希釈して、後述
するゲーブルトップ型紙容器に成形した際に、上部シー
ル片となる部分にのみ、図3に示すドット状のパターン
コートを施し、形成させた。なお、当然のことながら、
上部シール片となる以外の部分は、従来通りの塗布量を
有する接着剤層が形成されている。
【0022】こうして作製した紙容器用積層シートか
ら、例えば、図2に示すようなゲーブルトップ型紙容器
用のブランクを打ち抜き、このブランクからスリーブを
作製し、このスリーブを専用の充填シール機にセットし
て、図4に示すような切り妻屋根状の頂部(31)を有
する実施例1のゲーブルトップ型紙容器(30)を作製
した。
【0023】〈比較例1〉接着剤層を内側層全体にわた
り従来の接着剤層の塗布量で形成させた以外は、実施例
1と同様の材質構成で、実施例1と同じ形状の紙容器用
積層シートを作製し、実施例1と同様にブランクから切
り妻屋根状の頂部を有する比較例1のゲーブルトップ型
紙容器を作製した。
【0024】こうして作製した実施例1種類、比較例1
種類、合計2種類のゲーブルトップ型紙容器の頂部の開
封性とシール強度を下記する方法により測定、チェック
した。その結果を表1に示す。 頂部の開封性 ‥ 図5に示す開封方法に則って一次開
封、二次開封を順次行い、開封し易さを見る(官能チェ
ック)。 ○:容易に開封可能 ×:容易には開封不可能 シール強度 ‥ 2枚の紙容器用積層シートの裏面同
士を対向させて熱融着させ、その熱融着部分のシール強
度を定速伸長型引張試験機を使用し、300mm/mi
n.の速度で180°の角度で引っ張った時の熱融着強
度を測定、単位はN/15mm幅。なお、実施例1の熱
融着部分にはドット状の版によりパートコートされた接
着剤層が塗布され、比較例1の熱融着部分には網点面積
100%の版によりコートされた接着剤層が塗布されて
いる。
【0025】
【表1】
【0026】表1からわかるように、ゲーブルトップ型
紙容器の頂部の上部シール片に該当する部分の内側層の
接着剤層の塗布量をそれ以外の部分より少なくすること
により、頂部分の開封が容易になる(実施例1)。
【0027】
【発明の効果】上記のように、紙容器用積層シートの接
着剤層をコントロールすることで、ラミネート強度が調
整でき、道具を使用しなくても誰にでも紙容器を解体す
ることができるようになった。紙容器が容易に解体でき
ることによりリサイクルの増加が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙容器用積層シートの一実施例を示す
断面説明図である。
【図2】本発明の紙容器用積層シートを打ち抜いた紙容
器用ブランクの展開平面図である。
【図3】本発明に使用する上部シール片に接着剤層を形
成させるパターン版の柄の一実施例を示す模式説明図で
ある。
【図4】紙容器用ブランクから組み立てた切り妻屋根状
の頂部を有するゲーブルトップ型紙容器の一実施例を示
す斜視説明図である。
【図5】切り妻屋根状の頂部を有するゲーブルトップ型
紙容器の解体方法の一実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
10‥‥積層シート 11‥‥表面層 12‥‥裏面層 13‥‥裏面層の内側層 14‥‥接着剤 20‥‥紙容器用ブランク 21‥‥上部シール片 22‥‥正面パネル 23‥‥裏面パネル 30‥‥ゲーブルトップ型紙容器 31‥‥頂部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E060 AA05 AB04 BA01 BC01 BC04 DA14 EA03 EA13 4F100 AA20D AK04B AK06A AK42D AT00D BA04 BA07 BA10A BA10B BA13 CB00 DA01 DC21G DG10C EH66D GB16 JL00 JM02D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面層が低密度ポリエチレン層、裏面層が
    ポリエチレン層からなる、板紙を基材とし、裏面層とそ
    の内側層とは接着剤層を介して接着された積層シートで
    あって、前記接着剤層は、前記積層シートがゲーブルト
    ップ型紙容器に成形される際、上部シール片になる部分
    にのみ、前記内側層にパターンコートにより塗布されて
    形成されていることを特徴とする紙容器用積層シート。
  2. 【請求項2】前記パターンコートの図柄を代えることに
    より、ゲーブルトップ型紙容器に成形時の正面パネルと
    裏面パネルの上部シール片同士のシール強度をコントロ
    ール可能にしたことを特徴とする請求項1記載の紙容器
    用積層シート。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の紙容器用積層シート
    を用いて作製した切り妻屋根状の頂部を有するゲーブル
    トップ型紙容器。
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