JP2006232289A - 改ざん防止再封可能包装容器 - Google Patents

改ざん防止再封可能包装容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2006232289A
JP2006232289A JP2005045492A JP2005045492A JP2006232289A JP 2006232289 A JP2006232289 A JP 2006232289A JP 2005045492 A JP2005045492 A JP 2005045492A JP 2005045492 A JP2005045492 A JP 2005045492A JP 2006232289 A JP2006232289 A JP 2006232289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
sensitive adhesive
layer
adhesive layer
packaging container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005045492A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4531588B2 (ja
Inventor
Atsuko Takahagi
敦子 高萩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2005045492A priority Critical patent/JP4531588B2/ja
Publication of JP2006232289A publication Critical patent/JP2006232289A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4531588B2 publication Critical patent/JP4531588B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Wrappers (AREA)

Abstract

【課題】 本発明の目的は、開封して内容物を取り出した後に取り出し口を再封することのできる包装容器において、一度開封して再封した際に、開封したことが目視で確認することができるようにした改ざん防止再封可能包装容器を提供することである。
【解決手段】 基材層と熱接着性樹脂層を備えた積層体からなり端縁熱接着部を有する包装容器であり、端縁熱接着部を形成する積層体の基材層と熱接着性樹脂層間に感熱粘着剤層が形成され、感熱粘着剤層がベタ感熱粘着剤層と文字、記号、図形等を形成する網点状感熱粘着剤層からなり、網点状感熱粘着剤層がベタ感熱粘着剤層の領域内に形成されている構成の改ざん防止再封可能包装容器である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、開封して内容物を取り出した後に、取り出し口を再び封止することのできる再封可能な包装容器において、一度開封した後に再封した場合、一度開封したことが目視で確認することができるようにした改ざん防止再封可能包装容器に関する。
従来、内容物を小出し使用するのに便利なように、開封して内容物を取り出した後に開封部を再封できるようにした包装容器としては、基材層と熱接着性樹脂層とが粘着剤層を介して積層された積層体からなり、合掌熱接着部と端縁熱接着部を備えた構成の再封可能なピロータイプ袋(例えば、特許文献1参照)、基材層と熱接着性樹脂層を有する蓋材と内容物収納部が形成され周縁に平坦部を有する容器材とを周縁の平坦部に形成された熱接着部にて熱接着して密封されたブリスター容器であって、蓋材の熱接着部に対応する領域において基材層と熱接着性樹脂層間に感熱粘着剤層が形成され、周縁の少なくとも1箇所に剥離開始部が設けられた構成からなる再封可能なブリスター容器(例えば、特許文献2参照)が知られている。
特開2003−63539号 特開2003−341723号
しかしながら、上記の再封可能なピロータイプ袋及び再封可能なブリスター容器においしは、熱接着部を剥離させて開封した後に、再び開封部を封止した場合、一度開封されたことが目視で確認することができないために、包装容器を開封して改ざんされるおそれがあり、改ざんされた場合、改ざんされたことが目視により確認できないという欠点を有している。
本発明の目的は、開封して内容物を取り出した後に取出口を再封することのできる再封可能な包装容器において、一度開封して再封した際に、一度開封したことが目視で確認することができるようにした改ざん防止再封可能包装容器を提供することである。
基材層と熱接着性樹脂層を備えた積層体からなり端縁熱接着部を有する包装容器において、端縁熱接着部を形成する少なくとも一方の積層体の基材層と熱接着性樹脂層間に感熱粘着剤層が形成され、前記感熱粘着剤層がベタ感熱粘着剤層とベタ感熱粘着剤層の領域内に形成された網点状感熱粘着剤層からなり、前記網点状感熱粘着剤層が文字、記号、図形等を表す形状に形成されている構成の改ざん防止再封可能包装容器である。
上記の改ざん防止再封可能包装容器において、前記網点状感熱粘着剤層が網点面積率が10〜70%の網点状に形成されている構成である。
上記の改ざん防止再封可能包装容器において、前記感熱粘着剤層を形成するために使用する感熱粘着剤組成物が、水溶性樹脂からなる海とラジカル重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転移温度が−20℃以下の樹脂からなる島との海島構造を有し、感熱粘着剤組成物を加熱することにより海と島が逆転して粘着性が発現する構成とされているものである。
本発明の構成とすることにより、基材層と熱接着性樹脂層間に感熱粘着剤層が形成された積層体を熱接着して形成された端縁熱接着部を剥離させて包装容器を開封すると、端縁熱接着部に感熱粘着剤層が露出し、露出した感熱粘着剤層の領域内に網点状感熱粘着剤層により形成された文字、記号、図形等が表れ、一度剥離した端縁熱接着部を再封しても現れた文字、記号、図形が消えることがないので、端縁熱接着部を一旦剥離させた後に再封したことが目視により確認することができる。
請求項2に係る発明では、端縁熱接着部が剥離されて露出したベタ感熱粘着剤層と網点状感熱粘着剤層の表面状態が異なり乱反射するので、網点状感熱粘着剤層により形成された文字、記号、図形等が目視により明確に確認できるようになる。
請求項3に係る発明では、基材層にグラビア印刷等により感熱粘着剤組成物を塗布して低温で乾燥した状態で感熱粘着剤層は粘着性のない非粘着状態となり、感熱粘着剤層を加熱することにより粘着性を発現させることができるので、基材層に感熱粘着剤層を印刷により形成した後に一旦巻き取り、感熱粘着剤層を形成する工程と別工程にて感熱粘着剤層を形成した基材層面に熱接着性樹脂層を積層することができるので、基材層面に部分的に感熱粘着剤層を形成することが可能となる。
以下、図面を引用して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態を示す平面図、図2は図1のI−I線拡大断面図、図3は第1実施形態の端縁熱接着部を剥離した状態の図2に対応する拡大断面図、図4は第1実施形態の端縁熱接着部を剥離した際の感熱粘着剤層面の状態を示す斜視図、図5は本発明の第2実施形態を示す平面図、図6は図5のII−II線拡大断面図、図7は第2実施形態の端縁熱接着部を剥離した状態の図6に対応する拡大断面図、図8は第2実施形態の端縁熱接着部を剥離した際の感熱粘着剤層面の状態を示す斜視図であって、1,1'は包装容器、2は合掌熱接着部、3,5は端縁熱接着部、4,4'は感熱粘着剤層、4a,4a' は網点状感熱粘着剤層、6は摘み部、7は蓋材、8は容器材、11は基材層、12は熱接着性樹脂層、13はプライマー層をそれぞれ表す。
本発明の改ざん防止再封可能包装容器の第1実施形態は、図1〜図4に示すとおりであり、第1実施形態の平面形状は、図1に示すように、合掌熱接着部2と端縁熱接着部3により形成されるピロータイプ包装容器1であって、端縁熱接着部3が形成された領域において、ピロータイプ包装容器の合掌熱接着部2が形成されていない表面側の壁面を構成する積層体の基材層11と熱接着性樹脂層12間にプライマー層13と感熱粘着剤層4が順に形成されており、感熱粘着剤層4は中央部の領域が網点状感熱粘着剤層4aにより構成され、網点状感熱粘着剤層4aが「かいふう」を表わす文字の形状に形成されている構成である。
第1実施形態における端縁熱接着部3の断面構成は、図2に示すように、基材層11と熱接着性樹脂層12とが積層された構成の積層体からなり、合掌熱接着部2が形成されていない側の壁面を構成する積層体が、端縁熱接着部3が形成される領域に対応するように基材層11と熱接着性樹脂層12間にプライマー層13と感熱粘着剤層4が順に形成された構成となっている。プライマー層13と感熱粘着剤層4は端縁熱接着部3の内端より少し内側に延出するように端縁熱接着部3よりも大きい領域に形成されている。上記のように感熱粘着剤層4を形成することにより、ピロータイプ包装容器を製造する際に、ピロータイプ包装容器を形成する積層体に対する端縁熱接着部3の形成する位置が多少ずれた場合でも、積層体の感熱粘着剤層4が形成された領域内に端縁熱接着部3を形成することができる。基材層11にプライマー層13を介して感熱粘着剤層4を形成することにより、基材層11と感熱粘着剤層4間の接着強度が大きくなるとともに、端縁熱接着部3を剥離させた際に感熱粘着剤層4が層間で剥離するが、基材層11面に多く感熱粘着剤が残る状態となる。第1実施形態において、合掌熱接着部2が形成されている側の包装袋の壁面を構成する積層体の基材層11と熱接着性樹脂層12間にプライマー層13と感熱粘着剤層4を積層した構成としてもよい。
第1実施形態の上部の端縁熱接着部3の内側近傍にてピロータイプ包装容器の表裏の壁面を構成する積層体を掴んで端縁熱接着部3を引き剥がして剥離させることにより、図3に示すように、端縁熱接着部3の内端において、感熱粘着剤層4が形成されている積層体の熱接着性樹脂層12が破断し、基材層11にプライマー層13を介して積層されている感熱粘着剤層4が層間剥離して、基材層11面に感熱粘着剤が多く付着した状態で感熱粘着剤層4が露出し、図4に示すように、端縁熱接着部3が形成されていた領域におけるピロータイプ包装容器の合掌熱接着部2が形成されていない側の壁面を構成する積層体の基材層11面に感熱粘着剤層4が露出し、露出した感熱粘着剤層4の領域内に網点状感熱粘着剤層4aにより形成された「かいふう」の文字が表れる。表れた「かいふう」の文字は、剥離した端縁熱接着部3を加圧することにより露出した感熱粘着剤層4により開封部を再封しても「かいふう」の文字が消えることがなく、一度開封されたことを目視により確認することができるものである。
本発明の第2実施形態は図5〜図8に示すとおりである。第2実施形態の平面形状は、図5に示すように、蓋材7と内容物収納部と周縁に平坦部を有する容器材8が周縁の平坦部に形成された端縁熱接着部5により熱接着されて密封されたブリスター包装容器1'であって、端縁熱接着部5が形成される領域に対応するように、蓋材7の基材層11と熱接着性樹脂層12間に感熱粘着剤層4'が形成されており、感熱粘着剤層4'は中央部の領域が「かいふう」の文字を表わす形状に形成されている網点状感熱粘着剤層4a' により構成され、周縁部の1か所の角部の先端部が蓋材7と容器材8が熱接着されずに残されて、蓋材7を容器材8から剥離させるための摘み部6とされている構成である。
第2実施形態の摘み部6のある角部の断面形状は、図6に示すとおり、端縁熱接着部5が形成される領域に対応するように、基材層11と熱接着性樹脂層12とが積層された構成からなる蓋材7の基材層11と熱接着性樹脂層12間に感熱粘着剤層4'が形成され、蓋材7を構成する積層体の熱接着性樹脂層12と容器材8とが端縁熱接着部5により熱接着されて密封されている構成である。感熱粘着剤層4'は形成される端縁熱接着部5の領域よりも少し大きい領域に形成されている。上記のように感熱粘着剤層4'を形成しておくことにより、ブリスター包装容器を製造する際に、蓋材7に対する端縁熱接着部5が形成される位置が多少ずれた場合でも、端縁熱接着部5が形成される領域全体に感熱粘着剤層4'が存在する状態とすることができる。
第2実施形態のブリスター包装容器を、摘み部6の箇所から端縁熱接着部5を剥離させて蓋材7を容器材8から剥離した状態の断面形状は、図7に示すとおり、摘み部6の内端及び端縁熱接着部5の内端にて蓋材7の熱接着性樹脂層12が破断し、破断した熱接着性樹脂層12が容器材8に接着した状態で、蓋材7が容器材8から剥離するとともに感熱粘着剤層4'が層間剥離し、図8に示すように、容器材8の平坦部に接着している熱接着性樹脂層12面に感熱粘着剤層4'が多く残った状態で感熱粘着剤層4'が露出し、容器材8の平坦部に露出した感熱粘着剤層4'の領域内に形成された網点状感熱粘着剤層4a' が「かいふう」の文字となって表れる。端縁熱接着部5を剥離させることにより表れる「かいふう」の文字は、剥離した端縁熱接着部5を加圧して露出した感熱粘着剤層により開封部を再封止しても「かいふう」の文字が消えることがないので、一度開封したことを目視で確認することができる。第1、第2実施形態では、端縁熱接着部3,5を剥離することにより感熱粘着剤層4,4'面に網点状感熱粘着剤層4a,4a' からなる「かいふう」の文字が表れる構成としているが、網点状感熱粘着剤層4a,4a' により形成する文字、記号、図形等は任意であり、「開封」の文字ないしは他の記号、図形としてもよいものである。
なお、第1実施形態ではピロータイプ包装容器を例として、第2実施形態ではブリスター包装容器を例として説明したが、包装容器の形態はピロータイプ包装容器、ブリスター包装容器に限定されるものではなく任意であり、端縁熱接着部を有する形態であればよく、3方シール袋、4方シール袋、スタンデイングパウチ等とすることもできる。
端縁熱接着部を剥離した際に、感熱粘着剤層が層間剥離し、基材層と熱接着性樹脂層の内の感熱粘着剤層との親和性のよい方の面に感熱粘着剤が多く残った状態となるのであるが、基材層面にプライマー層を介して感熱粘着剤層を形成した場合は、第1実施形態のように、感熱粘着剤は基材層面に多く残った状態で剥離して、基材層面に感熱粘着剤層の領域内に網点状感熱粘着剤層により形成された「かいふう」の文字が表れる。また、基材層面にプライマー層を設けずに感熱粘着剤層を形成した場合は、一般的に感熱粘着剤層は基材層よりも熱接着性樹脂層との親和性がよいので、感熱粘着剤層は破断して容器材に接着した熱接着性樹脂層面に多く残った状態となり、感熱粘着剤層の領域内に網点状感熱粘着剤層により形成された「かいふう」の文字が表れるようになる。なお、端縁熱接着部を形成する双方の積層体を、基材層と熱接着性樹脂層間に感熱粘着剤層を形成した構成としてもよい。
感熱粘着剤層を形成するために使用するグラビア印刷版は、感熱粘着剤層のベタ感熱粘着剤層を形成する領域は100%の網点面積率とし、感熱粘着剤層の網点状感熱粘着剤層を形成する領域は10〜70%の網点面積率とされた網点印刷版が使用される。この網点印刷版を使用してグラビア印刷により感熱粘着剤組成物を印刷して形成することにより、100%の網点面積率で印刷された領域にはベタ感熱粘着剤層が形成され、10〜70%の網点面積率で印刷された領域には網点状感熱粘着剤層が形成され、ベタ感熱粘着剤層と網点状感熱粘着剤層の表面において光の反射に差がでるので、端縁熱接着部を剥離することにより露出した感熱粘着剤層面に網点状感熱粘着剤層により形成される「かいふう」等の表示が表れるものである。
感熱粘着剤層の厚さとしてはベタ感熱粘着剤層の領域では5〜20g/m2 の範囲であり10〜15g/m2 とするのが好ましい。基材層に感熱粘着剤層を部分的に形成するには、水性エマルジョンタイプの感熱粘着剤組成物をグラビア印刷方式にて印刷することにより形成することができる。感熱粘着剤層の厚さを5〜20g/m2 とするには、40〜60μ深さのグラビア印刷版を使用して2回刷りすることにより形成できる。感熱粘着剤層の厚さを5〜20g/m2 とすることにより、端縁熱接着部を剥離させた際に端縁熱接着部の内端にて熱接着性樹脂層を破断させて感熱粘着剤層を露出させることができるとともに、露出した感熱粘着剤層により30〜100g/15mm巾の接着強度を有する状態で端縁熱接着部を再封することができる。
感熱粘着剤層4を形成する感熱粘着剤組成物としては、例えば、特開平8−269420号公報、ないしは特開平11−5959号公報に記載されているような、初期状態では非粘着性かまたは粘着性がきわめて低く、一定温度以上に加熱することにより強い粘着性を発現する感熱粘着剤組成物を使用することができる。
特開平8−269420号公報に記載されているディレードタック型粘着剤組成物は、 (A) カルボキシル基を有する不飽和単量体3〜60重量%、疎水性単量体40〜97重量%、その他の単量体0〜50重量%を共重合させて得られるガラス転移温度が20℃以上の樹脂であり、その5重量%以上が可溶化された樹脂を含有する樹脂含有溶液、及び、 (B) ガラス転移温度が−30℃以下の樹脂からなるアクリル系樹脂水性エマルジョンからなり、前記各成分の不揮発分の重量比 (A) / (B) が15/85〜50/50であるディレードタック型粘着剤組成物である。
上記のディレードタック型粘着剤組成物において、カルボキシル基を有する不飽和単量体としてはアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸等であり、疎水性単量体としてはメチルメタクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、エチルヘキシルアクリレート、塩化ビニル、酢酸ビニル、エチレン、ブタジエン等であり、その他の単量体としてはアクリルアミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ジアセトンアクリルアミド等である。また、ガラス転移温度が−30℃以下の樹脂からなるアクリル系樹脂水性エマルジョンとしてはブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート等の単独重合体が使用される。
特開平11−5959号公報に記載されている感熱粘着剤組成物は、 (A) 酸価1meq/g以上の樹脂が塩基により中和された水溶性樹脂と、 (B) ラジカル重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転移温度が−20℃以下の重合体、からなる水性エマルジョン型の粘着剤組成物であって、60℃未満の乾燥によって成分 (A) が海となり成分 (B) が島となる海島構造を備え、60℃以上の加熱処理により上記の海島構造が逆転して、 (A) 成分が島となり (B) 成分が海となって粘着性が発現する感熱粘着剤組成物である。なお、上記の海島構造としては、海(連続層)が完全に連続しており島(不連続層)の全てが海中に独立して分散している構造に限らず、海が部分的に途切れている状態及び島の一部が互いに融合している状態等をも含むものである。
上記の感熱粘着剤組成物において、 (A) 成分としてはα,β−エチレン性不飽和カルボン酸単位及び疎水性のラジカル重合性単量体単位を主構成単位とする共重合体が好ましく使用され、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸としてはアクリル酸,メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、無水マレイン酸等の1種又は2種以上が使用される。ラジカル重合性単量体としては(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等が使用される。 (B) 成分のラジカル重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転移温度が−20℃以下の重合体としては、アクリル系単量体の乳化重合物、エチレン−ビニルエステル系単量体の乳化重合物、共役ジエン系単量体の乳化重合物を使用できる。アクリル系単量体としては(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等であり、エチレン−ビニルエステル系単量体におけるビニルエステル系単量体としては酢酸ビニル、ピロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ラウリン酸ビニル等であり、共役ジエン系単量体としてはブタジエン、イソプレン、クロロプレン、イソブチレン等である。
ピロータイプ包装容器を構成する積層体及びブリスター包装容器の蓋材を作製する方法は、網点印刷版を使用したグラビア印刷により基材層に絵柄を印刷すると同時に印刷された絵柄に対応する所定の領域に水性エマルジョンタイプの感熱粘着剤組成物を印刷し、比較的低温で乾燥して水分を揮散させて粘着性のない状態として、感熱粘着剤組成物層を形成した基材層をロール状に巻き取り、基材層の感熱粘着剤組成物層が形成された面に、熱接着性樹脂層をポリエチレン等の熱溶融押出ラミネーション又はドライラミネーションにより積層して作製する。基材層に印刷された感熱粘着剤組成物層は、熱溶融押出ラミネーション又はドライラミネーション時の加熱及び包装容器の端縁熱接着部を形成する際の加熱により粘着性が発現するものである。
ピロータイプ包装容器を構成する積層体又はブリスター包装容器の蓋材を構成する積層体の基材層としては、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)、シリカ蒸着2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(VMPET)、2軸延伸ポリプロピレン(OPP)、2軸延伸ナイロン(ON)、又はそれらの積層体等が使用できる。熱接着性樹脂層としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、未延伸ポリプロピレン(CPP)等を使用することができる。熱接着性樹脂層の厚さは20〜35μm程度とするのが好ましく、CPPの場合は20μm程度とするのがよい。熱接着性樹脂層が厚すぎると端縁熱接着部の内端にて熱接着性樹脂層を破断させて開封するのが困難となる。
ピロータイプ包装容器の積層体としては、例えば、PET12/印刷/感熱粘着剤/ドライラミネーション(DL)/LDPE30、PET12/印刷/感熱粘着剤/押出LDPE30、PET12/DL/ON15/印刷/感熱粘着剤/押出LDPE30、PET12/DL/ON15/印刷/感熱粘着剤/DL/CPP20、PET12/DL/ON15/DL/印刷/感熱粘着剤/DL/EVA35等であり、ブリスター包装容器の蓋材の積層体としては、例えば、VMPET12/DL/OPP20/DL/ON15/印刷/感熱粘着剤/DL/EVA35、VMPET12/DL/PET12/DL/ON15/印刷/感熱粘着剤/DL/EVA35、VMPET12/DL/ON15/印刷/感熱粘着剤/DL/EVA35等である。ブリスター包装容器の容器材としては、例えば、未延伸ナイロン(CN)とエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)とエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)からなる共押出フィルムが使用される。CN/EVOH/EVAからなる共押出フィルムの厚さとしては80〜160μmである。
本発明の第1実施形態を示す平面図。 図1のI−I線拡大断面図。 第1実施形態の端縁熱接着部を剥離した状態の図2に対応する拡大断面図。 第1実施形態の端縁熱接着部を剥離した感熱粘着剤層面の状態を示す斜視図。 本発明の第2実施形態を示す平面図。 図5のII−II線拡大断面図。 第2実施形態の端縁熱接着部を剥離した状態の図6に対応する拡大断面図。 第2実施形態の端縁熱接着部を剥離した感熱粘着剤層面の状態を示す斜視図。
符号の説明
1,1' 包装容器
2 合掌熱接着部
3,5 端縁熱接着部
4,4' 感熱粘着剤層
4a,4a' 網点状感熱粘着剤層
6 摘み部
7 蓋材
8 容器材
11 基材層
12 熱接着性樹脂層
13 プライマー層

Claims (3)

  1. 基材層と熱接着性樹脂層を備えた積層体からなり端縁熱接着部を有する包装容器において、端縁熱接着部を形成する少なくとも一方の積層体の基材層と熱接着性樹脂層間に感熱粘着剤層が形成され、前記感熱粘着剤層がベタ感熱粘着剤層とベタ感熱粘着剤層の領域内に形成された網点状感熱粘着剤層からなり、前記網点状感熱粘着剤層が文字、記号、図形等を表す形状に形成されている構成からなることを特徴とする改ざん防止再封可能包装容器。
  2. 前記網点状感熱粘着剤層が網点面積率が10〜70%の網点状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の改ざん防止再封可能包装容器。
  3. 前記感熱粘着剤層を形成するために使用する感熱粘着剤組成物が、水溶性樹脂からなる海とラジカル重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転移温度が−20℃以下の樹脂からなる島との海島構造を有し、感熱粘着剤組成物を加熱することにより海と島が逆転して粘着性が発現する構成からなることを特徴とする請求項1または2記載の改ざん防止再封可能包装容器。
JP2005045492A 2005-02-22 2005-02-22 改ざん防止再封可能包装容器 Expired - Fee Related JP4531588B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005045492A JP4531588B2 (ja) 2005-02-22 2005-02-22 改ざん防止再封可能包装容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005045492A JP4531588B2 (ja) 2005-02-22 2005-02-22 改ざん防止再封可能包装容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006232289A true JP2006232289A (ja) 2006-09-07
JP4531588B2 JP4531588B2 (ja) 2010-08-25

Family

ID=37040380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005045492A Expired - Fee Related JP4531588B2 (ja) 2005-02-22 2005-02-22 改ざん防止再封可能包装容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4531588B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61141253U (ja) * 1985-02-20 1986-09-01
JP2003063539A (ja) * 2001-08-23 2003-03-05 Dainippon Printing Co Ltd 再封可能なピロータイプ袋。
JP2003175972A (ja) * 2001-12-12 2003-06-24 Howa Sangyo Kk 包装容器および包装シート

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61141253U (ja) * 1985-02-20 1986-09-01
JP2003063539A (ja) * 2001-08-23 2003-03-05 Dainippon Printing Co Ltd 再封可能なピロータイプ袋。
JP2003175972A (ja) * 2001-12-12 2003-06-24 Howa Sangyo Kk 包装容器および包装シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP4531588B2 (ja) 2010-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4491930B2 (ja) 即席食品用容器の蓋材
JP5230884B2 (ja) 再封可能な包装袋。
JP4806843B2 (ja) 易剥離性フィルム
JP4373075B2 (ja) 再封可能な振出容器用蓋材
JP4270815B2 (ja) 再封可能なブリスター容器
JP4531588B2 (ja) 改ざん防止再封可能包装容器
JP2003063539A (ja) 再封可能なピロータイプ袋。
JP4536847B2 (ja) 蓋材
US20100278462A1 (en) Package With One or More Access Points For Breaking One or More Seals and Accessing the Contents of the Package
JPH1191800A (ja) 易開封性パウチ
JP5699333B2 (ja) 蓋材
JP4225008B2 (ja) 容器の蓋材用フィルムの製造方法、容器の蓋材および再封性包装容器
JPH11292140A (ja) 易開封性ヒートシール包装体およびその製造方法
JP4202786B2 (ja) 再封可能なブリスター容器
JP2003237816A (ja) 蓋 材
JP4629406B2 (ja) 再封可能なピロータイプ袋およびガセットピロータイプ袋
JP4289530B2 (ja) 蓋材
JP5343414B2 (ja) 蓋材
JP2002193314A (ja) 蓋 材
JP2000118546A (ja) 蓋 材
JP4935016B2 (ja) 再封性包装袋
JP4489204B2 (ja) 蓋材
JP4658543B2 (ja) 開封保持性及び再封性に優れた容器密封用蓋体
JP4580484B2 (ja) 蓋材
JP3909983B2 (ja) 食品貯蔵用容器の蓋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100601

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4531588

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140618

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees