JP2002211399A - 車輪止め装置 - Google Patents
車輪止め装置Info
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Abstract
め装置を提供する。 【解決手段】 車輪止め装置7は、ストッパ部81とス
トッパ部82との間に案内車輪5bが挟み込まれるよう
に、これらの間の間隔が間隔調整部10によって調節さ
れている。保守作業時や点検作業時には車両5を停車さ
せて、運転室5c又は荷台5dから案内側壁3,4上に
作業員が降車する。そして、案内車輪5bと案内側面3
a,4aとの間の間隙部にストッパ部81,82が差し
込まれて、案内車輪5bの上面に車輪止め装置7が装着
される。側壁3,4上や荷台5d上から車輪止め装置7
を案内車輪5bに装着することができるために、走行車
輪5aと走行路面2aとの間の間隙部に装着する場合に
比べて、作業員の負担が軽減される。また、作業員の目
に止まる位置に車輪止め装置7を装着することができる
ために、保守作業や点検作業を安全に行うことができ
る。
Description
止する車輪止め装置に関する。
隙部に装着して傾斜路面などから車両が移動するのを防
止する車輪止め装置が知られている。例えば、特開昭6
0−4450号公報には、薄板状部材を折り曲げ加工し
て楔状に形成した車輪止め装置が開示されている。ま
た、特開平1−289746号公報には、楔状の輪止め
部材の両側面に挟持部材を設け、この挟持部材によって
車輪の両側面を挟み込み車輪を固定する車輪止め装置が
開示されている。
示す斜視図である。ガイドウェイ1は、図示しない磁気
浮上式鉄道の車両(リニアモータカー)が磁気吸引力や
磁気反発力によって浮上し走行する空間部分である。ガ
イドウェイ1は、断面形状が略U字状の溝である。ガイ
ドウェイ1は、走行路面2aを有する走行路2と、この
走行路2に対して略垂直な案内側面3a,4aを有する
案内側壁3,4とから構成されている。
低速度で走行するときに、この車両の荷重を支える支持
車輪が走行する部分である。案内側面3a,4aは、磁
気浮上式鉄道の車両がガイドウェイ1に対して直角方向
(左右方向)に逸脱しないように、この車両の案内車輪
をガイドする部分である。案内側面3a,4aは、案内
側壁3,4の互いに対向する側に形成された平面部分で
ある。案内側面3a,4aの上端部付近は案内車輪が走
行する部分であり、案内側面3a,4aの中央部には、
図示しない推進コイルや浮上案内コイルが取り付けられ
ており、案内側面3a,4aの下端部には、図示しない
接続ケーブルが取り付けられている。
用車両である。車両5は、ガイドウェイ1に沿って走行
可能なように改造されたトラックなどである。車両5
は、走行車輪5aと、案内車輪5bと、運転室5cと、
荷台5dとを備えている。走行車輪5aは、走行路面2
aを走行する支持タイヤであり、走行路面2aと回転接
触する接地面5eを有する。走行車輪5aは、車両5の
底面側に4つ配置されている。なお、図5では、後側の
走行車輪5aのみを示し、前側の走行車輪5aについて
は図示を省略する。案内車輪5bは、案内側面3aに案
内されながら回転する案内タイヤであり、案内側面3
a,4aと回転接触する接地面5fを有する。案内車輪
5bは、車両5の両側面にそれぞれ2つづつ間隔を開け
て配置されている。運転室5cは、作業員(運転員)に
よって操作されるハンドルやブレーキなどが設置された
部分である。荷台5dは、作業員や作業用機材などを積
載する部分であり、案内車輪5bを水平面内で回転自在
に支持する略L字状のブラケット5gを備えている。
る装置である。車輪止め装置6は、車両5が前進する側
又は後退する側における走行車輪5aと走行路面2aと
の間の間隙部に差し込まれて、車両5の前進又は後退を
防止する楔状部材である。
明する。図5に示すように、点検作業時や保守作業時に
必要に応じて車両5を停車させて、図中二点鎖線で示す
ように、運転室5c又は荷台5dから案内側壁3,4上
に作業員が一旦降車し、案内側壁3,4上からさらに走
行路面2a上に作業員が降りていた。そして、走行車輪
5aと走行路面2aとの間の間隙部に作業員によって車
輪止め装置6が差し込まれて、走行車輪5aの回転が抑
えられ車両5の移動が防止されていた。
め装置6を使用する場合には、高さが約1.3m程度の
案内側壁3,4上から走行路面2a上に作業員が一旦降
りる必要があり、作業員にとって負担となっていた。ま
た、走行車輪5aと走行路面2aとの間の間隙部に車輪
止め装置6を装着すると、運転室5cや荷台5dから車
輪止め装置6が目に止まり難いという問題があった。特
に、車両5が大型車である場合には、走行車輪5aが車
両5の奥側に位置するために、車輪止め装置6の装着作
業が困難であり装着作業が危険であった。
ることができる車輪止め装置を提供することである。
するような解決手段により、前記課題を解決する。な
お、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明す
るが、この実施形態に限定するものではない。請求項1
の発明は、走行路面(2a)を走行する走行車輪(5
a)と、案内側面(3a,4a)に案内されながら回転
する案内車輪(5b)とを備える車両(5)の移動を防
止する車輪止め装置であって、前記案内車輪の回転を防
止する回転防止部(8)と、前記回転防止部を前記案内
車輪に着脱自在に装着する装着部(9)とを含む車輪止
め装置である。
止め装置において、前記回転防止部は、前記車両が前進
する側における前記案内車輪と前記案内側面との間の間
隙部に差し込まれて、この車両の前進を防止する第1ス
トッパ部(81)と、前記車両が後退する側における前
記案内車輪と前記案内側面との間の間隙部に差し込まれ
て、この車両の後退を防止する第2ストッパ部(82)
とを備え、前記装着部は、前記第1ストッパ部と前記第
2ストッパ部とを連結する連結部(91,92)である
ことを特徴とする車輪止め装置である。
止め装置において、前記第1ストッパ部と前記第2スト
ッパ部との間の間隔を調節する間隔調節部(10)を備
えることを特徴とする車輪止め装置である。
までのいずれか1項に記載の車輪止め装置において、前
記車両は、磁気浮上式鉄道のガイドウェイ(1)を保守
する保守用車両又は案内軌条式鉄道における車両であ
り、前記保守用車両又は前記車両は、前記走行車輪を車
両底面側に備え、前記案内車輪を車両側面側に備えるこ
とを特徴とする車輪止め装置である。
の実施形態についてさらに詳しく説明する。図1は、こ
の発明の実施形態に係る車輪止め装置の構成図であり、
図1(A)は平面図であり、図1(B)は図1(A)の
I-IB線で切断した状態を拡大して示す断面図であり、図
1(C)はストッパ部の製造方法を説明するための図で
ある。図2は、この発明の実施形態に係る車輪止め装置
を案内車輪に装着した状態を示す斜視図である。図3
は、この発明の実施形態に係る車輪止め装置の使用状態
を示す斜視図である。図4は、この発明の実施形態に係
る車輪止め装置の曲線区間における使用状態を示す正面
図である。なお、図5に示す部材と同一の部材について
は、同一の番号を付して詳細な説明を省略する。
る装置である。車輪止め装置7は、図1(A)に示すよ
うに、回転防止部8と、連結部9と、間隔調節部10
と、滑り止め部11とを備えている。車輪止め装置7
は、案内車輪5bを挟み込み互いに対向する2つの楔状
部材を結合して横に倒したような構造である。車輪止め
装置7は、視覚による確認が容易な白色や黄色などの塗
料によって、組立後に表面を塗装することが好ましい。
車輪止め装置7は、案内車輪5bに対する着脱作業が容
易になるように、案内車輪5bの近くや運転室5cの後
ろにワイヤや紐などを介して連結したり、持ち運びに便
利なようにハンドルを取り付けてもよい。
止する部分である。回転防止部8は、図2及び図3に示
すように、車両5が前進する側及び後退する側における
案内車輪5bと案内側面3a,4aとの間の間隙部に差
し込まれて、車両5の前進及び後退を防止するストッパ
部81,82を備えている。図2及び図3に示す使用状
態では、ストッパ部81は前進防止用ストッパ部として
機能し、ストッパ部82は後退防止用ストッパ部として
機能する。
すように、案内車輪5bの接地面5fと接触する傾斜面
81a,82aと、案内側壁3a,4aと対向する平坦
面81b,82bと、案内車輪5bと案内側面3a,4
aとの間の間隙部に差し込まれる鋭角部81c,82c
とを備える。ストッパ部81,82は、案内車輪5bの
回転を有効に防止する必要があるために、鋭角部81
c,82cの角度は小さく設定するほうが好ましい。こ
の実施形態では、鋭角部81c,82cの角度θは33
°〜35°の範囲内に設定されている。ストッパ部8
1,82は、少なくとも案内車輪5bの接地面5fの約
2/3が傾斜面81a,82aと接触可能な大きさが好
ましい。この実施形態では、図1(C)に示すように、
幅と高さが120mm程度の正角材を二点鎖線の位置で
斜めに切断して、ストッパ部81,82を形成してい
る。
に装着するとともに、ストッパ部81とストッパ部82
とを連結する部材である。連結部9は、図1(A)に示
すように、第1連結部91と第2連結部92とを備えて
いる。
に、断面形状が略L字形の山形鋼などのフレームであ
る。第1連結部91は、図1(A)に示すように、一方
の端部がストッパ部81の上面に接着剤で接着されてお
り、図示しないボルトや釘などの固定部材によってスト
ッパ部81に固定されている。第1連結部91には、図
1(B)に示す貫通孔91aがこの第1連結部91の長
さ方向に所定の間隔を開けて2つ形成されている。第1
連結部91には、図2に示すように、ストッパ部81か
ら突出した部分の下面側に、案内車輪5bの上面に載せ
られ装着される装着面91cが形成されている。
に、断面形状が箱形のフレームである。第2連結部92
には、図1(A)に示すように、第1連結部91側の貫
通孔91aと同じ間隔で、この第2連結部92の長さ方
向に6つの貫通孔92aが上下にそれぞれ形成されてい
る。第2連結部92は、ストッパ部82の上面に接着剤
で接着されており、ボルト92bによってストッパ部8
2に固定されている。第2連結部92は、図1(B)に
示すように、第1連結部91にスライド自在にガイドさ
れている。第2連結部92には、図2に示すように、ス
トッパ部82から突出した部分の下面側に、案内車輪5
bの上面に載せられて装着される装着面92cが形成さ
れている。
ッパ部82との間の間隔を調節する部材である。間隔調
節部10は、図1(A)に示すように、2つ設置されて
いる。間隔調節部10は、図1(B)に示すように、ね
じ10aと、抜け止め部材10bと、アイナット10c
とを備えている。ねじ10aは、第1連結部91側の貫
通孔91aと第2連結部92側の貫通孔92aとを貫通
する軸状部材である。ねじ10aは、一方の端部がスト
ッパ部81内にねじ込まれている。抜け止め部材10b
は、ストッパ部81からねじ10aが抜け出すのを防止
する固定部材である。抜け止め部材10bは、ストッパ
部81内に埋め込まれたナットなどである。アイナット
10cは、ねじ10の先端部に着脱自在に装着される締
結部材である。アイナット10cは、第2連結部92を
第1連結部91から着脱自在にしてストッパ部81とス
トッパ部82との間の間隔を案内車輪5bの外径に応じ
て調節するときに、ねじ10aから取り外される。
と案内側面3a,4aとの間の滑りを防止する部分であ
る。滑り止め部11は、ストッパ部81,82と案内側
面3a,4aとの間の密着性を向上させるゴムなどの板
状弾性体である。滑り止め部材11は、図1(A)及び
図1(B)に示すように、ストッパ部81,82の平坦
面81b,82bにそれぞれ2つづつ接着剤などによっ
て固定されている。
装置の使用方法を説明する。図3に示すように、点検作
業時や保守作業時などに必要に応じて車両5を停車させ
て、図中二点鎖線で示すように、運転室5c又は荷台5
dから案内側壁3,4上に作業員が降車する。作業者
は、ストッパ部81とストッパ部82との間の間隔を間
隔調節部10によって調節して、ストッパ部81とスト
ッパ部82との間に案内車輪5bを挟み込む。そして、
案内車輪5bと案内側面3a,4aとの間の間隙部にス
トッパ部81,82が差し込まれて、案内車輪5bの上
面に装着面91c,92cが装着される。
区間では、走行路面2aの案内側面4a側と案内側面3
a側との間に高低差(カント)が付与されており、走行
路面2aが傾斜している。このために、案内車輪5bと
案内側面4aとの間に作用する接触力(押付力)が低下
して、案内車輪5bと案内側面3aとの間に作用する接
触力(押付力)が増加する。その結果、案内側面4a側
の案内車輪5bに車輪止め装置7を装着しても効果が低
いために、案内側面3a側の案内車輪5bに車輪止め装
置7を装着するほうが好ましい。
は、以下に記載するような効果がある。 (1) この実施形態では、案内車輪5bの回転を防止する
回転防止部8が案内車輪に着脱自在に装着される。その
結果、図3に示すように、側壁3,4から走行路面2a
に作業員が降りなくても、運転室5c、荷台5d又は側
壁3,4から作業員が平行移動するだけで車輪止め装置
7を案内車輪5bに装着することができる。このため
に、図5に示すように、走行車輪5aと走行路面2aと
の間の間隙部に車輪止め装置6を装着する場合に比べ
て、作業員の負担を軽減することができる。また、作業
員の目に止まりやすく、視覚によって容易に確認できる
位置に車輪止め装置7を装着することができるために、
保守作業や点検作業を安全に行うことができる。
側における案内車輪5bと案内側面3a,4aとの間の
間隙部及び車両5が後退する側における案内車輪5bと
案内側面3a,4aとの間の間隙部にストッパ部81,
82が差し込まれる。このために、案内車輪5bの前後
にストッパ部81,82が位置するので、車両5の前進
及び後退を一つの車輪止め装置7によって規制すること
ができる。また、この実施形態では、ストッパ部81と
ストッパ部82とを連結する連結部9が案内車輪5b上
に装着される。その結果、車輪止め装置7自体が案内車
輪5bから脱落するのを防止することができるととも
に、ストッパ部81,82を案内車輪5bに装着する際
に連結部9を装着用アームとして利用することができる
ために、車輪止め装置7をコンパクトで簡単な構造にす
ることができる。
ストッパ部82との間の間隔を間隔調節部10によって
調節することができるために、案内車輪5bの外径が異
なる保守用車両についても車輪止め装置7を広く使用す
ることができる。
するものではなく、以下に記載するように種々の変形又
は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内であ
る。 (1) この実施形態では、磁気浮上式鉄道のガイドウェイ
1を保守する保守用車両を例に挙げて説明したがこれに
限定するものではない。例えば、走行路面と案内側面と
を有する案内軌条を走行する新交通システムのような案
内軌条式鉄道における車両についても、この発明を適用
することができる。
bに車輪止め装置7を装着した場合を例に挙げて説明し
たが、両側の案内車輪5bに車輪止め装置7を装着する
ことができるとともに、4つの案内車輪5bのうち任意
の車輪に車輪止め装置7を作業環境に応じて装着するこ
とができる。また、この実施形態では、保守作業の目的
で車両5を一時停止する場合を例に挙げて説明したが、
保守作業以外の目的で車両5を走行路面2a上に留置す
るときには、図5に示す従来の車輪止め装置6と図3に
示す車輪止め装置7とを同時に使用してもよい。
2aを有するストッパ部81,82を例に挙げて説明し
たが、案内車輪5bとストッパ部81,82との間の接
触面積が大きくなるように、傾斜面81a,82aを案
内車輪5bに沿った円弧状に形成してもよい。また、こ
の実施形態では、ストッパ部81とストッパ部82との
間の間隔を間隔調節部材10によって調節可能な場合を
例に挙げて説明したが、1本の連結部材にストッパ部8
1,82をボルトや釘などの固定部材で固定してもよ
い。さらに、この実施形態では、第1連結部91が略L
字形のフレームである場合を例に挙げて説明したが、溝
形のフレームなどであってもよい。
と、案内車輪の回転を防止する回転防止部をこの案内車
輪に着脱自在に装着するので、車輪止め装置を安全かつ
簡単に装着することができるとともに、装置自体が案内
車輪から脱落するのを確実に防止することができる。
図であり、(A)は平面図であり、(B)は(A)のI-
IB線で切断した状態を拡大して示す断面図であり、
(C)はストッパ部の製造方法を説明するための図であ
る。
車輪に装着した状態を示す斜視図である。
状態を示す斜視図である。
区間における使用状態を示す正面図である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 走行路面を走行する走行車輪と、 案内側面に案内されながら回転する案内車輪と、 を備える車両の移動を防止する車輪止め装置であって、 前記案内車輪の回転を防止する回転防止部と、 前記回転防止部を前記案内車輪に着脱自在に装着する装
着部と、 を含む車輪止め装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の車輪止め装置におい
て、 前記回転防止部は、 前記車両が前進する側における前記案内車輪と前記案内
側面との間の間隙部に差し込まれて、この車両の前進を
防止する第1ストッパ部と、 前記車両が後退する側における前記案内車輪と前記案内
側面との間の間隙部に差し込まれて、この車両の後退を
防止する第2ストッパ部とを備え、 前記装着部は、前記第1ストッパ部と前記第2ストッパ
部とを連結する連結部であること、 を特徴とする車輪止め装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の車輪止め装置におい
て、 前記第1ストッパ部と前記第2ストッパ部との間の間隔
を調節する間隔調節部を備えること、 を特徴とする車輪止め装置。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
項に記載の車輪止め装置において、 前記車両は、磁気浮上式鉄道のガイドウェイを保守する
保守用車両又は案内軌条式鉄道における車両であり、 前記保守用車両又は前記車両は、前記走行車輪を車両底
面側に備え、前記案内車輪を車両側面側に備えること、 を特徴とする車輪止め装置。
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