JP2002210989A - インクジェットヘッド及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及びその製造方法

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JP2002210989A
JP2002210989A JP2001014699A JP2001014699A JP2002210989A JP 2002210989 A JP2002210989 A JP 2002210989A JP 2001014699 A JP2001014699 A JP 2001014699A JP 2001014699 A JP2001014699 A JP 2001014699A JP 2002210989 A JP2002210989 A JP 2002210989A
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rear end
electrode
ink chamber
ink
partition
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Hitoshi Isono
仁志 磯野
Yoshinori Nakajima
吉紀 中島
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インク室においてインクの吐出に係る圧力の発
生に不要な領域を除去しつつ、電極の断線を確実に防止
することができ、駆動電圧に基づいて正確にインクを吐
出させることができるようにする。 【解決手段】電極5は、インク室4の内側面3c及び隔
壁3の後端面3bと90度よりも大きな角度をなす傾斜
面3aを介して、インク室4の内側面3cから隔壁3の
後端面3bに連続して形成した。インク室4の内側面3
cと隔壁3の後端面3bとの間の角部において電極5の
厚みが不十分となることがないため、インクジェットヘ
ッド20の組立作業時において、インク室4の内側面3
cと隔壁3の後端面3bとの間の角部に他の部品が当接
した場合にも、この部分において電極5の一部が脱落す
ることによる電極5の断線を生じることがなく、電極5
と駆動回路との電気的接続状態を確実に維持することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インク室内にお
ける隔壁の内側面に形成された電極に対して画像データ
に基づく駆動電圧を印加した際の隔壁の剪断変形によっ
てインク室内に圧力振動を生じさせることにより、複数
のインク室のそれぞれから選択的にインクを吐出するイ
ンクジェットヘッド、及び、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、インパクト印字装置に代わりカラ
ー化及び多階調化に適したインクジェット方式等のノン
インパクト印字装置が急速に普及している。特に、印字
効率、製造コスト及びランニングコスト等の点で有利な
ことから、圧電素子を用いたカイザー方式又は発熱素子
を用いたサーマルジェット方式等によって印字時のみに
必要なインクを吐出させるドロップ・オン・デマンド型
が主流となっている。
【0003】ここで、インク室の外部に配置した圧電素
子の体積変化によってインク室を構成する壁面の一部を
変形させてインクを吐出させるカイザー方式は、小型化
が困難で高解像度化に適さない。また、発熱素子の加熱
によりインク室内のインクに生じる気泡の圧力によって
インクを吐出させるサーマルジェット方式は、加熱/冷
却を繰り返し受けるインクの耐久性に対する要求が厳し
くなるとともに、発熱素子の寿命や消費電力が大きい。
【0004】そこで、これらの欠点を解消するインクジ
ェット方式の印字装置として、インク室を構成する圧電
材料の剪断変形によってインク室内のインクに圧力振動
を与えてインクを吐出させる方式を用いたものがある。
この方式は、圧電材料の基板上に隔壁を挟んで溝状のイ
ンク室を複数形成し、インク室内における隔壁の内側面
に形成した電極に駆動電圧を印加することにより、圧電
材料の隔壁を剪断モードで変形させ、その際にインク室
内に充填されているインクに生じる圧力振動を用いてイ
ンクを吐出させるものであり、ノズルの高密度化、消費
電力の低減、及び、駆動電圧の高周波数化に適してい
る。
【0005】従来の圧電材料によって構成したインクジ
ェットヘッドは、図6及び図7に示すように、厚さ方向
に分極処理を施した圧電材料の基板101の上面に溝状
のインク室104をそれぞれの間に隔壁103を挟んで
複数形成し、インク室104の上面に配置すべきインク
供給口121及び共通インク室122が形成されたカバ
ープレート102、及び、各インク室104の前面側に
連通するノズル110が形成されたノズルプレート10
9を基板101に接着して構成されている。各隔壁10
3におけるインク室104の内側面にはインク室104
の深さ方向における上側半分に電極105が形成されて
いる。
【0006】また、インク室104は、深さが一定の領
域Aの背面側に、基板101の上面にインク室104を
形成するダイシング加工に用いられるダイシングブレー
ドの径に応じた円弧状の底面を有する領域Bを挟んで、
外部の駆動回路との電気的接続に用いられる電極引出し
部としての浅溝部106が形成されている。浅溝部10
6に形成された電極105は、フレキシブル基板等の一
端を外部の駆動回路に接続した電極108の他端とボン
ディングワイヤ又は異方性導電膜(ACF)を介して接
続される。
【0007】ところが、図6及び7に示した従来のイン
クジェットヘッドでは、インク室104の底面は領域B
の範囲において円弧状に形成されているが、この領域B
では、共通インク室122に連通しているために隔壁1
03の上面はカバープレート102に接合されていない
ため、電極103に駆動電圧が印加されても隔壁103
に剪断変形を生じることがなく、インクを吐出させるた
めの圧力は発生しない。即ち、領域Bは、本来の機能で
あるインクの吐出には寄与しない不要な部分であり、却
って領域Aにおける隔壁103の剪断変形の妨げとな
る。
【0008】また、領域Bにおいても電極105を形成
する必要があり、電極105の静電容量の増加によって
駆動電圧の立ち上がり及び立ち下がりが鈍るとともに、
消費電力の増加を招く。さらに、基板101の前後方向
における領域Bの長さは、ダイシング加工におけるダイ
シングブレードの径とインク室104の深さとによって
決まり、例えば、直径52mmのダイシングブレードを
用いて深さ360μmのインク室104を形成する場合
には領域Aと同等以上の約4.3mmになり、基板10
1の面積の増加による材料コストの高騰を招く。
【0009】このため、インク室においてインクの吐出
に係る圧力の発生に不要な領域を除去すべく、基板の前
後方向の全長にわたってインク室の深さを一定にしたイ
ンクジェットヘッドの構造が提案されている。この構造
では、背面方向からの分解斜視図である図8に示すよう
に、カバープレート202にはインク供給口及び共通イ
ンク室を形成せず、基板201の背面に接合されるマニ
ホールド260にインク供給口261及び共通インク室
262が形成されている。各隔壁203におけるインク
室204の内側面に形成された電極205は、隔壁20
3の後端面である基板201の背面に連続してインク室
毎に分離した状態で形成されており、基板201の背面
において外部の駆動回路と電気的に接続されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
室においてインクの吐出に係る圧力の発生に不要な領域
を除去した従来のインクジェットヘッドでは、隔壁の内
側面からこれに直交する基板の背面に連続して電極が形
成されていたため、隔壁の内側面と基板の背面とが交わ
る直角の角部における電極の厚さが不十分になり易く、
インクジェットヘッドの組立作業時に他の部材が当接す
ることによってこの部分の電極が容易に離脱して電極の
断線を生じ、駆動電圧を印加しても隔壁に剪断変形を生
じさせることができず、正確なインク吐出を行なうこと
ができなくなる問題があった。
【0011】この発明の目的は、インク室においてイン
クの吐出に係る圧力の発生に不要な領域を除去しつつ、
電極の断線を確実に防止することができ、駆動電圧に基
づいて正確にインクを吐出させることができるインクジ
ェットヘッド及びその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えてい
る。
【0013】(1) 長手方向の両端が基板の前後の端面に
開放する複数の溝状のインク室をそれぞれの間に隔壁を
挟んで圧電材料の基板の上面に形成するとともに、各イ
ンク室内で互いに対向する一対の隔壁の内側面のそれぞ
れに基板の後端面に連続する電極を形成したアクチュエ
ータ部と、を備えたインクジェットヘッドにおいて、各
隔壁におけるインク室の内側面及び隔壁の後端面とのな
す角度が鈍角となる面を、インク室の深さ方向について
少なくとも電極の形成領域を含む範囲に形成したことを
特徴とする。
【0014】この構成においては、各隔壁におけるイン
ク室の内側面及び隔壁の後端面がこれらの面のそれぞれ
に鈍角で接する面を介して連続し、これらの面に連続し
て電極が形成される。したがって、電極は、90度を超
える角度の角部を経由してインク室の内側面及び隔壁の
後端面に連続して形成され、角部における電極の厚さが
不十分になることがなく、他の部品との当接等によって
も容易に電極の断線を生じることがない。
【0015】また、各隔壁におけるインク室の内側面及
び隔壁の後端面となす角度が90度を超える面が、イン
ク室の深さ方向について少なくとも電極の形成領域を含
む範囲に形成される。したがって、インク室の内側面及
び隔壁の後端面はインク室の深さ方向における少なくと
も一部で90度を超える角度となる面に連続し、この部
分で角部における電極の厚さが不十分になることがな
く、他の部品との当接等によっても容易に電極の断線を
生じることがない。
【0016】(2) 前記電極は、基板の後端面において、
インク室毎に分離して形成されていることを特徴とす
る。
【0017】この構成においては、基板の後端面に形成
された電極がインク室毎に分離される。したがって、イ
ンク室毎に形成された電極に対して個別の駆動電圧が印
加され、インク室の配列間隔に応じた解像度で画像が形
成される。
【0018】(3) (1) 又は(2) の構成において、基板の
後端面において電極を外部の駆動回路に電気的に接続す
ることができる。
【0019】この構成によれば、電極におけるインク室
の内側面から外部の駆動回路との接続位置までの距離を
最短にすることができ、電極の静電容量を最小にして消
費電力を削減できる。
【0020】(4) 長手方向の両端が基板の前後の端面に
開放する複数の溝状のインク室を基板の上面に形成する
溝加工工程、及び、各インク室の互いに対向する一対の
内側面のそれぞれに基板の後端面に連続する電極を形成
する電極形成工程を含むインクジェットヘッドの製造方
法において、前記電極形成工程の前に、各隔壁における
インク室の内側面及び隔壁の後端面とのなす角度が鈍角
となる面を、インク室の深さ方向について少なくとも電
極の形成領域を含む範囲に形成する面加工工程を含むこ
とを特徴とする。
【0021】この構成においては、各隔壁におけるイン
ク室の内側面及び隔壁の後端面とのなす角度が鈍角とな
る面が形成された後に、インク室の内側面から隔壁の後
端面に連続する電極が形成される。したがって、電極
は、90度を超える角度の角部を経由してインク室の内
側面及び隔壁の後端面に連続して形成され、角部におけ
る電極の厚さが不十分になることがなく、他の部品との
当接等によっても容易に電極の断線を生じることがな
い。
【0022】また、各隔壁におけるインク室の内側面及
び隔壁の後端面となす角度が鈍角となる面が、インク室
の深さ方向について少なくとも電極の形成領域を含む範
囲に形成される。したがって、インク室の内側面及び隔
壁の後端面はインク室の深さ方向における少なくとも一
部で90度を超える角度となる面に連続し、この部分で
角部における電極の厚さが不十分になることがなく、他
の部品との当接等によっても容易に電極の断線を生じる
ことがない。
【0023】(5) (4) の構成において、前記電極形成工
程を電極材料の蒸着処理によって行うこととすることが
できる。
【0024】この構成によれば、インク室の内側面に対
する電極の形成時にインク室の内側面及び隔壁の後端面
となす角度が鈍角となる面及び基板の後端面に対して同
時に電極が形成され、製造工程の簡略化によるコストダ
ウンを実現できる。
【0025】(6) 前記面加工工程は、溝加工工程の前に
実行され、圧電材料の上面を所定形状に開口したマスク
部材により被覆する工程、及び、マスク部材の上面から
サンドブラスト処理を行なう工程と、を含むことを特徴
とする。
【0026】この構成においては、所定形状に開口した
マスク部材によって被覆された圧電材料の上面に対して
サンドブラスト処理が行なわれた後に、インク室を形成
する溝加工が行なわれる。したがって、各隔壁における
インク室の内側面及び隔壁の後端面とのなす角度が鈍角
となる面が、インク室の形成前にサンドブラスト加工に
よって確実に形成される。
【0027】(7) 前記面加工工程は、溝加工工程の後に
実行され、インク室の内側面と隔壁の後端面との角部に
対して面取り加工を行なう工程であることを特徴とす
る。
【0028】この構成においては、インク室を形成する
溝加工が行なわれた後に、インク室の内側面と隔壁の後
端面との角部に対して面取り加工が行なわれる。したが
って、各隔壁におけるインク室の内側面及び隔壁の後端
面とのなす角度が鈍角となる面が、インク室の形成後に
サンドブラスト加工によって確実に形成される。
【0029】(8) 前記電極形成工程の前に、隔壁の後端
面をインク室毎の範囲に分離するマスク部材を形成する
工程を含むことを特徴とする。
【0030】この構成においては、隔壁の後端面が電極
形成工程の前にマスク部材によってインク室毎の範囲に
分離される。したがって、電極形成工程後には隔壁の後
端面においてインク室毎に分離された電極が形成され、
電極を機械的に除去する際の加工歪による隔壁の破損を
生じることがなく、製品の歩留りが向上する。
【0031】(9) 前記電極形成工程の後に、隔壁の後端
面に形成された電極の一部を除去してインク室毎に分離
する工程を含むことを特徴とする。
【0032】この構成においては、電極形成工程で隔壁
の後端面に形成された電極が、インク室毎に分離される
ように一部を除去される。したがって、隔壁の後端面に
形成された電極が正確な位置で分離され、各インク室に
おいて均一な電気的特性が維持される。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の第1の実施形
態に係るインクジェットヘッドの構成を示す背面方向の
組立図である。また、図2は、同インクジェットヘッド
の側面断面図である。さらに、図3は、同インクジェッ
トヘッドを構成する基板の後端面の部分拡大図である。
この実施形態に係るインクジェットヘッド20は、溝状
のインク室4が隔壁3を挟んで複数形成された圧電材料
からなる基板1の上面にカバープレート2を接合し、基
板1の前面にノズルプレート9を接合し、基板1の背面
にマニホールド60を接合して構成されている。ノズル
プレート9には各インク室4の前端部に連通するノズル
孔10が形成されており、マニホールド60にはインク
供給口61及び共通インク室62が形成されている。
【0034】図2に示すように、インク室4は、基板1
の上面において前後方向の全範囲にわたって例えば30
0μmの一様な深さに形成されている。一例として、イ
ンク室4の幅は70μm、ピッチは141μm、前後方
向の長さは1.1mmである。また、隔壁3の後端部に
は、傾斜面3aが形成されている。隔壁3におけるイン
ク室4の内側面3cには、インク室4の深さ方向の上側
半分に電極5としての金属膜が形成されている。この電
極5は、傾斜面3aを介して基板1の後端面1aに連続
して形成されている。
【0035】図3に示すように、隔壁3の後端部におい
て、隔壁3におけるインク室4の内側面3cと後端面3
bとの間の角部が傾斜面3aによって削り取られてお
り、インク室4の内側面3c及び隔壁3の後端面3bと
傾斜面3aとがなす角度は90度より大きくされてい
る。一例として傾斜面3aの幅は28μmであり、隔壁
3内においてインク室4の内側面3c及び隔壁3の後端
面3bと傾斜面3aとがなす角度は135度にされてい
る。
【0036】電極5は、この傾斜面3aを介してインク
室4の内側面3cから隔壁3の後端面3bを含む基板1
の後端面1aに連続して形成されている。この電極5
は、一例として、Alの蒸着によって形成されており、
インク室3の内側面3c及び傾斜面3aにおいて厚さ1
μm、隔壁3の後端面3bを含む基板1の後端面1aに
おいて厚さ2μmにされている。電極5の材料としては
Alの外に、Cu、Ni、Ti等の導電性材料を用いる
ことができる。
【0037】また、基板1の後端面1aには、厚さ方向
の全域にわたって、インク室4の配列方向における隔壁
3の幅の中央部に幅20μm、深さ5μmの溝11が形
成されている。この溝11により、基板1の後端面1a
において電極5は、インク室4毎に分離されており、イ
ンク室4毎の電極5は基板1の後端面1aにおいて外部
の駆動回路にボンディングワイヤ7を介して電気的に接
続されている。なお、溝11は、一例としてダイシング
加工によって形成される。
【0038】以上の構成において、電極5は、インク室
4の内側面3c及び隔壁3の後端面3bと90度よりも
大きな角度をなす傾斜面3aを介して、インク室4の内
側面3cから隔壁3の後端面3bに連続して形成される
ため、インク室4の内側面3cと隔壁3の後端面3bと
の間の角部において電極5の厚みが不十分となることが
ない。このため、インクジェットヘッド20の組立作業
時において、インク室4の内側面3cと隔壁3の後端面
3bとの間の角部に他の部品が当接した場合にも、この
部分において電極5の一部が脱落することによる電極5
の断線を生じることがなく、電極5と駆動回路との電気
的接続状態を確実に維持することができる。
【0039】また、基板1においてノズルプレート9が
接合される面と異なる面に外部の駆動回路との接続のた
めに電極5が形成されるため、基板1においてノズルプ
レート9が接合される面に溝11が形成されることがな
い。このため、ノズルプレート9の接合面積を十分に確
保することができ、ノズルプレート9の接合強度を高く
することができる。
【0040】さらに、隔壁3の後端面3bは基板1の後
端面1aと同一面上にあるため、電極5を分離する溝1
1の深さを電極5の厚さに対して過度に大きくする必要
がない。このため、溝11の加工が容易になるととも
に、隔壁3又は基板1の剛性を著しく低下させることも
ない。
【0041】図4は、この発明の第2の実施形態に係る
インクジェットヘッドを構成する基板の背面方向の部分
拡大図である。この実施形態に係るインクジェットヘッ
ド30の基板31は、隔壁33におけるインク室34の
内側面33cと後端面33bとの直角の角部において、
インク室34の深さ方向における上側の一部が傾斜面3
3aによって削り取られている。この傾斜面33aは、
一例として幅28μmであり、隔壁33内においてイン
ク室34の内側面33c及び隔壁33の後端面33bと
傾斜面33aとがなす角度は135度にされている。な
お、隔壁33の項端面33bにおいて傾斜面33aが形
成されている部分の幅は約30μmである。
【0042】インク室34の内側面33cから隔壁33
の後端面33bに連続して形成される電極35は、基板
31の厚さ方向の上側において、傾斜面33aを介して
インク室34の内側面33cから隔壁33の後端面33
bを含む基板31の後端面31aに連続して形成されて
いる。基板31の後端面31aには、厚さ方向の全域に
わたって、溝41が形成されている。この溝41によ
り、基板31の後端面31aにおいて電極35は、イン
ク室34毎に分離されており、インク室34毎の電極3
5は基板31の後端面31aにおいて外部の駆動回路に
ボンディングワイヤ37を介して電気的に接続されてい
る。
【0043】なお、インクジェットヘッド30における
電極35の素材及び形成方法、並びに、溝41の形状及
び形成方法は、インクジェット10における電極5及び
溝11と同様である。
【0044】この構成により、インク室34の内側面3
3cと隔壁33の後端面33bとの間の角部において電
極35の厚みが不十分となることがなく、インクジェッ
トヘッド30の組立作業時において、インク室34の内
側面33cと隔壁33の後端面33bとの間の角部に他
の部品が当接した場合にも、この部分において電極35
の一部が脱落することによる電極35の断線を生じるこ
とがなく、電極35と駆動回路との電気的接続状態を確
実に維持することができる。また、後端部において隔壁
33の角部は上側の一部のみが削り取られているため、
隔壁33の剛性が著しく低下することがなく、インク吐
出のためのインク室34における圧力変化を大きくする
ことができ、インクジェットヘッド30の消費電力を削
減することができる。
【0045】図5は、この発明の実施形態に係るインク
ジェットヘッドの製造方法を示す図である。この発明の
インクジェットヘッドの製造方法では、先ず、図5
(A)に示すように、厚さ方向に分極された例えばPZ
T(チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電材料の板状体51
の上面に、例えば日合ALPHO−NIT625(日本
合成化学工業株式会社製)等のドライレジストフィルム
52をフィルムラミネータを用いて膜厚30μmに形成
する。さらに、同図(B)に示すように、ドライレジス
トフィルム52の上面に対してフォトマスクを介して一
例として露光量400mJ/cm2 の露光処理、及び、
一例として1wt%の炭酸ソーダを用いた2分間の現像
処理を行い、所定位置に開口部53を形成する。
【0046】この後、開口部53を形成したドライレジ
ストフィルム52の上面からサンドブラスト処理を行
い、開口部53に対向する部分において板状体51に深
さ200μmの穴加工を施す。さらに、ダイシング処理
によってドライレジストフィルム52とともに板状体5
1に溝加工を施す。ダイシング処理は、一例として厚さ
65μm、直径52mmのダイシングブレードを用いて
行い、141μmのピッチで幅70μm、深さ300μ
mの溝を形成する。板状体51における溝加工の位置
は、開口部53の位置に基づいて決定することができ
る。
【0047】これらサンドブラスト処理及びダイシング
処理により、図5(C)に示すように、中間部分に穴部
54を有する複数の溝55が形成された板状体51は、
ドライレジストフィルム52とともに、穴部54の中央
を通過して溝55の長手方向に直交する方向の切断位置
L1、及び、2つの穴部54間における中点位置を通過
して溝55の長手方向に直交する方向の切断位置L2で
切断され、図5(D)に示すように、一方の端面側にお
いて傾斜面3aを有する隔壁3を挟んで溝状のインク室
4を複数形成した単一のインクジェットヘッドの基板1
を構成する寸法形状にされる。
【0048】次いで、上面にドライレジストフィルム5
2を形成した状態の基板1に対して、図5(D)に示す
矢印A及びB方向からの斜方蒸着処理を行い、一例とし
て膜厚1.0μmのAl等の金属膜を電極5として形成
する。この斜法蒸着処理においては、蒸着粒子がドライ
レジストフィルム52のシャドウイング効果によって隔
壁3におけるインク室4の内側面3cの上側半分に入射
し、かつ、隔壁3における傾斜面3a及び一端面3b並
びに基板1の一端面1aにも同時に蒸着粒子が入射する
ように、矢印A及びB方向の角度を設定する。これによ
って、隔壁3の一端面3b及び基板1の一端面1aは、
矢印A及びB方向の両方向から金属膜の蒸着を受けるこ
とになり、これらの部分において金属膜の膜厚は2.0
μmとなる。
【0049】さらに、ドライレジストフィルム52をそ
の上面に形成された金属膜とともに基板1からリフトオ
フすることにより、図5(E)に示すように、隔壁3に
おけるインク室4の内側面3cの上側半分、隔壁3にお
ける傾斜面3a及び一端面3の前面、並びに、基板1の
一端面1aに、電気的に一体にされた電極5を形成した
基板1が形成される。次に、隔壁3の一端面3bを含む
基板1の一端面1aにに対して、基板1の厚さ方向に溝
加工を施す。この溝加工は、一例として厚さ15μm、
直径52mmのダイシングブレードを用いて、隔壁3の
厚さ方向の中央部に対して幅20μm、深さ10μmの
溝を形成するものである。この溝加工によって、図5
(F)に示すように、隔壁3の一端面3bを含む基板1
の一端面1aに形成された電極5が溝11によって除去
され、電極5はインク室4毎に確実に分離される。
【0050】以上のようにしてインク室4毎に分離され
た電極5を形成した基板1の上面、前端面及び後端面の
それぞれに、図1に示すように、インク室4の上面を被
覆するカバープレート2、ノズル孔10を形成したノズ
ルプレート9及びインク供給口61と共通インク室62
とが形成されたマニホールド60を接合し、さらに、基
板1の後端面におけるマニホールド60の接合部分の下
方に、ボンディングワイヤ7を介して外部の駆動回路を
電気的に接続することにより、インクジェットヘッドを
得る。
【0051】上記のように、この実施形態に係るインク
ジェットヘッドの製造方法では、電極5を形成する前
に、基板1(板状体51)の一端面1aに90度よりも
大きい角度で接するとともに、インク室4の内側面3c
にも90度よりも大きい角度で接する傾斜面3aが、サ
ンドブラスト処理によって予め形成され、インク室4の
内側面3cと基板1の後端面1aとが、互いに90度よ
りも大きい角度で接する傾斜面3aを介して連続してい
る。このため、インク室4の内側面3cの上側半分に形
成された電極5はそれぞれの間に鈍角を挟んで傾斜面3
a及び基板1の後端面1aに連続し、角部において電極
5の膜厚の減少を生じることがなく、容易に断線を生じ
ることがない。
【0052】また、電極5を形成するための斜方蒸着処
理が、隔壁3におけるインク室4の内側面3cの上側半
分だけでなく、隔壁3における傾斜面3a及び後端面3
b並びに基板1の後端面1aにも同時に蒸着粒子が入射
するように設定された角度方向から行なわれるため、イ
ンク室4の内側面3cの上側半分から傾斜面3aを経由
して基板1の後端面1aに至る間に同時に電極5が形成
される。このため、傾斜面3a及び後端面1aに電極5
を形成するための蒸着処理を別途行なう必要がなく、製
造工程を簡略化してコストダウンを実現することができ
る。
【0053】さらに、外部の駆動回路と電気的に接続さ
れる基板1の後端面1aは、2方向から電極5の材料が
蒸着されるため、膜厚のより厚い電極5が形成される。
このため、外部の駆動回路との電気的接続に際して、接
続端子や電極をより強固に接続することができる。
【0054】加えて、傾斜面3aは基板1においてドラ
イレジストフィルム52に形成された開口部53に対向
する部分にサンドブラスト処理によって形成されるとと
もに、インク室4となる溝部の形成が開口部53の位置
を基準として行なわれ、さらに、開口部53の位置を基
準として切断された面が基板1の後端面とされるため、
基板1の後端面1aと同一面上に位置する隔壁3の後端
面3b、及び、インク室4の内側面3cに対して高い位
置精度で傾斜面3aか形成される。
【0055】また、サンドブラスト処理に用いられるド
ライレジストフィルム52を電極5の形成のための斜方
蒸着処理後にリフトオフされるため、ドライレジストフ
ィルム52を斜方蒸着処理のマスクとしても用いること
ができ、製造工程を簡略化してコストをより削減するこ
とができる。
【0056】なお、傾斜面3aの形成は、サンドブラス
ト処理に代えてフライス加工等によって行なうこともで
き、これによって製造コストをより低廉化できる。この
場合には、フライス加工及び溝加工後に斜方蒸着処理を
行い、隔壁3の上面の金属膜を、テープ研磨処理又はミ
リング加工処理によって除去することとすると、ドライ
レジストフィルムを形成する工程が不要となってさらに
製造コストが低廉化される。
【0057】
【発明の効果】この発明によれば、以下の効果を奏する
ことができる。
【0058】(1) 各隔壁におけるインク室の内側面及び
隔壁の後端面をこれらの面のそれぞれに鈍角で接する面
を介して連続させ、これらの面に連続して電極を形成す
ることにより、90度を超える角度の角部を経由してイ
ンク室の内側面及び隔壁の後端面に連続して電極を形成
することができる。これによって、角部における電極の
厚さが不十分になることを防止して、他の部品との当接
等によっても容易に電極の断線を生じることがないよう
にし、電極に対する駆動電圧の印加によってインク室内
に隔壁の剪断変形による圧力変動を確実に生じさせるこ
とができ、画像の再現性を向上することができる。
【0059】また、各隔壁におけるインク室の内側面及
び隔壁の後端面となす角度が鈍角となる面を、インク室
の深さ方向について少なくとも電極の形成領域を含む範
囲に形成することにより、インク室の内側面及び隔壁の
後端面をインク室の深さ方向における少なくとも一部で
90度を超える角度となる面に連続させることができ
る。これによって、隔壁に十分な強度を与えることがで
き、電極に対する駆動電圧の印加によってインク室内に
隔壁の剪断変形による圧力変動を確実に生じさせること
ができ、画像の再現性を向上することができる。
【0060】(2) 基板の後端面に形成された電極をイン
ク室毎に分離することにより、インク室毎に形成された
電極に対して個別の駆動電圧を印加することができ、イ
ンク室の配列間隔に応じた解像度で画像を形成すること
ができる。
【0061】(3) 各隔壁におけるインク室の内側面及び
隔壁の後端面とのなす角度が鈍角となる面を形成した後
に、インク室の内側面から隔壁の後端面に連続する電極
を形成することにより、90度を超える角度の角部を経
由してインク室の内側面及び隔壁の後端面に連続して電
気を形成することができる。これによって、角部におけ
る電極の厚さが不十分になることを防止して、他の部品
との当接等によっても容易に電極の断線を生じることが
ないようにし、電極に対する駆動電圧の印加によってイ
ンク室内に隔壁の剪断変形による圧力変動を確実に生じ
させることができ、画像の再現性を向上することができ
る。
【0062】また、各隔壁におけるインク室の内側面及
び隔壁の後端面となす角度が鈍角となる面を、インク室
の深さ方向について少なくとも電極の形成領域を含む範
囲に形成することにより、インク室の内側面及び隔壁の
後端面をインク室の深さ方向における少なくとも一部で
90度を超える角度となる面に連続させることができ
る。これによって、隔壁に十分な強度を与えることがで
き、電極に対する駆動電圧の印加によってインク室内に
隔壁の剪断変形による圧力変動を確実に生じさせること
ができ、画像の再現性を向上することができる。
【0063】(4) 所定形状に開口したマスク部材によっ
て被覆された圧電材料の上面に対してサンドブラスト処
理を行った後に、インク室を形成する溝加工を行うこと
により、各隔壁におけるインク室の内側面及び隔壁の後
端面とのなす角度が鈍角となる面を、インク室の形成前
にサンドブラスト加工によって確実に形成することがで
きる。
【0064】(5) インク室を形成する溝加工を行った後
に、インク室の内側面と隔壁の後端面との角部に対して
面取り加工を行うことにより、各隔壁におけるインク室
の内側面及び隔壁の後端面とのなす角度が鈍角となる面
を、インク室の形成後にフライス加工等の切削加工によ
って確実に形成することができる。
【0065】(6) 隔壁の後端面を電極形成工程の前にマ
スク部材によってインク室毎の範囲に分離することによ
り、電極形成工程後に隔壁の後端面においてインク室毎
に分離された電極を形成することができ、電極を機械的
に除去する際の加工歪による隔壁の破損を生じることが
なく、製品の歩留りを向上させることができる。
【0066】(7) 電極形成工程で隔壁の後端面に形成さ
れた電極を、インク室毎に分離されるように一部を除去
することにより、隔壁の後端面に形成された電極を正確
な位置で分離することができ、各インク室において均一
な電気的特性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係るインクジェッ
トヘッドの構成を示す背面方向の組立図である。
【図2】同インクジェットヘッドの側面断面図である。
【図3】同インクジェットヘッドを構成する基板の後端
面の部分拡大図である。
【図4】この発明の第2の実施形態に係るインクジェッ
トヘッドを構成する基板の背面方向の部分拡大図であ
る。
【図5】この発明の実施形態に係るインクジェットヘッ
ドの製造方法を示す図である。
【図6】従来のインクジェットヘッドの一例を示す組立
図である。
【図7】同従来のインクジェットヘッドの側面断面図で
ある。
【図8】別の従来のインクジェットヘッドの構成を示す
組立図である。
【符号の説明】
1−基板 1a−後端面 2−カバープレート 3−隔壁 3a−傾斜面 3b−後端面 3c−内側面 4−インク室 5−電極 7−ボンディングワイヤ 9−ノズルプレート 20−インクジェットヘッド 60−マニホールド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手方向の両端が基板の前後の端面に開放
    する複数の溝状のインク室をそれぞれの間に隔壁を挟ん
    で圧電材料の基板の上面に形成するとともに、各インク
    室内で互いに対向する一対の隔壁の内側面のそれぞれに
    基板の後端面に連続する電極を形成したアクチュエータ
    部と、を備えたインクジェットヘッドにおいて、 各隔壁におけるインク室の内側面及び隔壁の後端面との
    なす角度が鈍角となる面を、インク室の深さ方向につい
    て少なくとも電極の形成領域を含む範囲に形成したこと
    を特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】前記電極は、基板の後端面において、各イ
    ンク室毎に分離して形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】長手方向の両端が基板の前後の端面に開放
    する複数の溝状のインク室を基板の上面に形成する溝加
    工工程、及び、各インク室の互いに対向する一対の内側
    面のそれぞれに基板の後端面に連続する電極を形成する
    電極形成工程を含むインクジェットヘッドの製造方法に
    おいて、 前記電極形成工程の前に、各隔壁内におけるインク室の
    内側面及び隔壁の後端面とのなす角度が鈍角となる面
    を、インク室の深さ方向について少なくとも電極の形成
    領域を含む範囲に形成する面加工工程を含むことを特徴
    とするインクジェットヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】前記面加工工程は、溝加工工程の前に実行
    され、圧電材料の上面を所定形状に開口したマスク部材
    により被覆する工程、及び、マスク部材の上面からサン
    ドブラスト処理を行なう工程と、を含むことを特徴とす
    る請求項3に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】前記面加工工程は、溝加工工程の後に実行
    され、インク室の内側面と隔壁の後端面との角部に対し
    て面取り加工を行なう工程であることを特徴とする請求
    項3に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】前記電極形成工程の前に、隔壁の後端面を
    インク室毎の範囲に分離するマスク部材を形成する工程
    を含むことを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記
    載のインクジェットヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】前記電極形成工程の後に、隔壁の後端面に
    形成された電極の一部を除去してインク室毎に分離する
    工程を含むことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか
    に記載のインクジェットの製造方法。
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