JP2002210929A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

Info

Publication number
JP2002210929A
JP2002210929A JP2001006871A JP2001006871A JP2002210929A JP 2002210929 A JP2002210929 A JP 2002210929A JP 2001006871 A JP2001006871 A JP 2001006871A JP 2001006871 A JP2001006871 A JP 2001006871A JP 2002210929 A JP2002210929 A JP 2002210929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ink jet
hook
carriage
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001006871A
Other languages
English (en)
Inventor
Kosuke Matsui
康祐 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2001006871A priority Critical patent/JP2002210929A/ja
Publication of JP2002210929A publication Critical patent/JP2002210929A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットヘッドの取付作業を簡易かつ
迅速に実施し得るインクジェットプリンタを提供する。 【解決手段】 本発明に係るインクジェットプリンタ
は、記録媒体を走査する動作が可能なキャリッジと、前
記記録媒体に対しノズルを通じてインクを噴射し前記キ
ャリッジに搭載されたインクジェットヘッドを備え、前
記キャリッジの本体32には引掛けフック323及び引
掛け部材324が、前記インクジェットヘッド21には
前記引掛け具323の受け部323aに引掛けることが
可能な引掛かり部217及び前記引掛け部材324によ
り係止可能な突起部218が設けられる。インクジェッ
トヘッド21のキャリッジ本体32に対する取り付け
は、前記引掛かり部217を引掛けフック323に係合
させ、ここを支点として、図中矢印Qに示すように、回
転移動させながら行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多数のノズルから何らかの手段に
よりインクを噴射させ、該噴射させたインクを例えば
紙、布、フィルムその他の記録媒体に対して付着させる
ことで、当該記録媒体上に画像を形成する装置が提供さ
れている。このような装置は、いわゆる「インクジェッ
トプリンタ」と呼称されることで広く知られている。
【0003】このようなインクジェットプリンタは、例
えば次に記すようなものから概略構成される。すなわ
ち、ロール状に巻き取られた記録媒体、該記録媒体を後
記インクジェットヘッドに順次対向するよう搬送するロ
ーラ、この記録媒体上を前記搬送に直交する方向に走査
するキャリッジ、該キャリッジに搭載され適当な制御を
受けつつインクを噴射するインクジェットヘッド、該イ
ンクジェットヘッドとインク供給路を介して接続される
とともに、該インク供給路を通じてインクを供給するイ
ンクタンク等である。なお、インクジェットヘッド及び
インクタンク間に、中間タンクが設けられるものも知ら
れている。
【0004】これらのうちインクジェットヘッドは、通
常、複数色に対応して複数用意されるとともに、これら
複数のインクジェットヘッド各々には複数のノズル及び
これらノズルに連通する圧力室を備え、インクタンク
は、前記複数色に対応したインク供給が可能なよう複数
かつ各色対応のインクカートリッジを備えている。ちな
みに、インクジェットヘッドにおけるインク噴射は、基
本的に、前記圧力室内に圧力変動を生じさせることで実
現されるが、この圧力変動を生じさせるメカニズムとし
ては、ピエゾ素子に適当な電気信号を与えることで生じ
る歪を応用し、その際の変位(=力の変動)を利用する
もの(ピエゾ方式)や、圧力室内に熱を与えることで生
じる膨張圧力を利用するもの(サーマル方式、あるいは
バブルジェット(登録商標)方式)等が存在することが
広く知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のイン
クジェットプリンタにおいては、上記インクジェットヘ
ッドに関し、次のような問題があった。すなわち、この
インクジェットヘッドは、適宜、交換が必要な部品であ
るから、このような交換を実施する際ユーザは、新たな
インクジェットヘッドをキャリッジに取り付ける作業が
必要となるが、従来においては、この取付作業が面倒で
あるという問題点があった。
【0006】というのも、上記キャリッジには前記イン
クタンクから送られてくるインクを受け取った後、これ
を上記インクジェットヘッド(ないし前記圧力室)に送
る必要があるから、前者(キャリッジ)においてはイン
ク供給口、後者(インクジェットヘッド)において該イ
ンク供給口に係合するためのインク受取口が備えられて
おり、ユーザが前記交換ないし取付作業を実施する際に
は、これらインク供給口及びインク受取口の位置的な対
応に気を払わなければならなかったからである。
【0007】また、従来のインクジェットヘッドにおい
ては、前記圧力室に備えられたピエゾ素子の駆動等を司
る種々の素子が搭載された基板等が、その内部に設けら
れるものが知られている。この場合においては、前記基
板から発せられる信号等をプリンタ本体の制御部等に送
信する必要があるから、インクジェットヘッドには、そ
のためのコネクタ(キャリッジ側のコネクタと係合す
る)が備えられることになる。したがって、ユーザが前
記交換を実施する際には、前記インク供給口及びインク
受取口の位置的な対応に気を払うばかりでなく、ここに
述べた「コネクタ」の接続に関する位置的な対応につい
ても気を払わなければならない。
【0008】結局、従来においては、インクジェットヘ
ッドの交換ないしは取付作業が一般に面倒であり、ユー
ザに余計な負担をかけることとなっていた。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、インクジェットヘッ
ドの取付作業を簡易かつ迅速に実施し得るインクジェッ
トプリンタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために以下の手段をとった。すなわち、請求項1記
載のインクジェットプリンタは、記録媒体を走査する動
作が可能なキャリッジと、前記記録媒体に対しノズルを
通じてインクを噴射し前記キャリッジに搭載されたイン
クジェットヘッドを備え、当該記録媒体上に画像を形成
することが可能なインクジェットプリンタにおいて、前
記キャリッジには引掛け具及び引掛け部材が、前記イン
クジェットヘッドには前記引掛け具に引掛けることが可
能な引掛かり部及び前記引掛け部材により係止可能な突
起部が設けられ、前記インクジェットヘッドを前記キャ
リッジに対して取り付ける際においては、先ず前記引掛
け具及び前記引掛かり部の係合が図られ、最後に前記引
掛け部材及び前記突起部の係合が図られることを特徴と
するものである。
【0011】また、請求項2記載のインクジェットプリ
ンタは、請求項1記載のインクジェットプリンタにおい
て、前記インクジェットヘッドを前記キャリッジに対し
て取り付ける際においては、前記引掛かり部を前記引掛
け具に係合させることにより、これらが接する部位を支
点として、前記インクジェットヘッドを前記キャリッジ
に対し回転移動させることが可能であることを特徴とす
る。
【0012】さらに、請求項3記載のインクジェットプ
リンタは、請求項2記載のインクジェットプリンタにお
いて、前記インクジェットヘッドは略直方体状となる筐
体を有し、前記引掛かり部は当該筐体の角部に設けられ
ることを特徴とする
【0013】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態に
ついて図を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に
係るインクジェットプリンタ1の概略構成例を示す概要
図である。図1において、インクジェットプリンタ1
は、大きくインクジェットヘッド2、キャリッジ3、ガ
イドレール4、インクタンク5、中間タンク6等から構
成されている。
【0014】インクジェットヘッド2は、後に詳しく述
べるように、複数色に対応して複数が用意されるととも
に、これら複数のインクジェット2の各々には複数のノ
ズル(噴射口)及びこれら複数のノズル各々に連通する圧
力室が備えられている。また、これら圧力室の各々に
は、例えばその室の両壁にピエゾ素子が備えられるとと
もに、該ピエゾ素子には電極が設けられる。このような
構成により、前記電極に接続された信号線を通じて電気
信号を送ることで、前記ピエゾ素子に所望の歪を生じさ
せることが可能となり、結果、圧力室内に所望の圧力変
動を生じさせ、これにより、当該圧力室内に留まるイン
クを前記ノズルから噴射させることが可能となる。
【0015】なお、前記複数色とは、例えばY(黄)、
M(マゼンタ)、C(シアン)及びK(黒)、並びにこ
れら各々の濃淡の別を加えて、都合「8色」が該当する
等とすることが可能である。また、前記ノズルは、当該
8色の各色について、例えば9個設けられる等と構成し
うる。この場合においてはすなわち、一のインクジェッ
トヘッド2につき9個のノズルが設けられ、かつ、当該
インクジェットヘッド2が8個設けられることとなるか
ら、全ノズルの数は結局、9(個のノズル)×8(色)
=72個ということになる。ちなみに、これは単なる一
例に過ぎない。
【0016】また、このようなインクジェットヘッド2
は、(図1では該ヘッド2と一体として示されている
が、)ガイドレール4に貫通されて保持されるキャリッ
ジ3上に備えられている。そして、このキャリッジ3
は、前記ガイドレール4に沿って、図中矢印Aに示す方
向に自在に移動が可能であり、したがって、前記インク
ジェットヘッド2は、このキャリッジ3とともに同方向
に移動が可能となっている。
【0017】このようなインクジェットヘッド2には、
図1に示すように、インク供給路Lによって、中間タン
ク6を介し、インクタンク5が接続されている。インク
タンク5は、図1に示すように、複数(例えば8個)の
インクカートリッジ511、…、518から構成されてい
る。これらインクカートリッジ51はインクを蓄えてい
る。要するに、インクタンク5ないしインクカートリッ
ジ51は、本実施形態におけるインクジェットプリンタ
1の「インク供給源」としての機能を有する。
【0018】なお、これら複数のインクカートリッジ5
1、…、518の各々は、前記複数色の各々に対応して
設けられる。すなわち、1番目のインクカートリッジ5
1には「Yの濃色」、2番目のインクカートリッジ5
2には「Yの淡色」、…、8番目のインクカートリッ
ジ518には「Kの淡色」がそれぞれ蓄積される等とい
った対応関係がある。
【0019】また、上記中間タンク6は、やはり前記複
数色の各々に対応した図示しない複数の分室を備えてお
り、前記複数のインクカートリッジ511、…、518
各々から送られくるインクを、各色ごとに、一旦貯留す
る作用を有する。また、この中間タンク6は、その実際
的な配置が、インクジェットヘッド2からみて鉛直下方
となるようになされている(図1では、明らかでな
い)。このことにより、インクジェットヘッド2の前記
圧力室には、水頭による負圧を与えることが可能とな
り、結果、該ヘッド2からのインク噴射を長時間安定さ
せることができ、広幅、長尺の記録ないし画像形成に対
応可能となっている。
【0020】結局、上記インクジェットヘッド2の各々
には、インクカートリッジ51から中間タンク6を介し
てインクの供給がなされる。なお、インク供給路L、あ
るいは中間タンク6ないしこれを構成する前記分室の各
々には、可撓性のチューブ、あるいは可撓性の袋等を採
用し得る。また、図1においては、中間タンク6とイン
クジェットヘッド2との間におけるインク供給路Lは、
簡便のため、これを1本の実線で示したが、実際には、
8本のインク供給路Lと8個のインクジェットヘッド2
とが対応して接続される。
【0021】さて一方、記録媒体Pは、図示しないロー
ルとして巻き取られた状態にあって、図示しない所定の
箇所に配置されている。このような記録媒体Pは、ロー
ラ9が図中矢印Rに示すように回転することにより、前
記ロールから順次繰り出され、図中矢印B方向に搬送さ
れるようになっている。
【0022】以上のような構成から、本実施形態におけ
るインクジェットプリンタ1は、インクジェットヘッド
2を図中矢印A方向に走査することにより、記録媒体P
上に前記ノズルが形成されている分に応じたライン状の
画像を形成するとともに、これと同期をとりながら、記
録媒体Pを順次図中B方向に搬送することにより、当該
記録媒体P全面に画像を形成することが可能となる。
【0023】なお、図1においては、上記構成の他、制
御部Cや、キャッピングユニット7、クリーニングユニ
ット8等が備えられている。制御部Cは、上記圧力室に
設けられたピエゾ素子の動作を制御したり、記録媒体P
の搬送制御等その他インクジェットプリンタ1を調和的
に動作するための各種制御を行う。
【0024】また、キャッピングユニット7は、インク
ジェットヘッド2のノズルにおけるノズル内の乾燥を防
止するため、その未使用時に、当該ノズル内とその外部
とを隔てることが可能であって、該ノズルに取り付け得
るキャップを有している。さらに、クリーニングユニッ
ト8は、ノズルからのインク噴射が常に好適なものとな
るよう、ノズル内あるいはノズル面(ノズル先端が連な
る面)を洗浄するためのものである。具体的には、ノズ
ル面のゴミ等を除去するための「ブレード」や、ノズル
内の泡を排出するため「ポンプ」等を備えた構成とする
ことができる。
【0025】以下では、本発明に特に関連のある上記イ
ンクジェットヘッド2ないしキャリッジ3の構成及びそ
の作用効果について説明する。
【0026】図2及び図3は、上記インクジェットヘッ
ド2と、キャリッジ3との取り付け部位に関し、これを
詳細に示す図である。図2においては、キャリッジ本体
32に複数のインクジェットヘッド211、…、218
すべてが取り付けられた状態、図3においては、キャリ
ッジ本体32にインクジェットヘッド211、…、218
の一部が取り付けられた状態、がそれぞれ示されてい
る。このうち図3からわかる通り、キャリッジ本体32
においては、インクジェットヘッド21へのインク供給
を行うインク供給口321と、例えば24ピンからなる
本体側コネクタ322とが備えられている。
【0027】また、インクジェットヘッド21は、詳細
には図4に示すようなものとなる。この図4において、
インクジェットヘッド21は、厚さの比較的小さい略直
方体状に形成されるとともに、その内部が内壁211に
よって二つの室に隔てられた基板収納領域212及び2
13が備えられる筐体214を外形として備えている。
さらに、図4(c)に示すように、インクジェットヘッ
ド21の図中下方には上記した圧力室及びノズル等を備
えるヘッド本体21Hが備えられ、該ヘッド本体21H
と後述するインク受取口215との間には、後者から前
者へのインク供給を可能とするインク供給部材21Gが
備えられている。
【0028】そして、この筐体214には、キャリッジ
本体32におけるインク供給口321からインクを受け
取るインク受取口215が形成される一方、基板収納領
域213に通ずるヘッド側コネクタ216が設けられて
いる。ちなみに、上記インク受取口215におけるイン
クの受取りは、各インクジェットヘッド21の別に応じ
て、上述したように、例えば「Yの濃色」、…、「Kの
淡色」というように複数色の別に応じて実施される。
【0029】なお、筐体214は、適当なプラスチック
素材により構成すればよい。また、ヘッド側コネクタ2
16の背面側(=筐体214内部側)には、図示しない
ケーブルが接続され、該ケーブルが基板収納領域212
又は213内に収納された図示しない基板に接続され
る。そして、これらインク受取口215及びヘッド側コ
ネクタ216は、前記キャリッジ本体32に備えられた
インク供給口321及び本体側コネクタ322に接続可
能となっている。
【0030】さらに、基板収納領域212及び213に
収納されている基板は、例えば、前記圧力室に備えられ
たピエゾ素子の駆動等を、前記制御部C(図1参照)か
ら受ける信号等に基づいて司り、又は該制御部Cに対し
て所定の信号等を送信する。この信号の受信又は送信
は、前記ヘッド側コネクタ216(及び本体側コネクタ
322)を介して実施される。
【0031】さて、本実施形態におけるインクジェット
ヘッド21及びキャリッジ本体32については、上記に
述べた構成の他、本発明に特徴的な構成として、次に記
すものを備えている。すなわち、上記図2及び図3に示
す矢印P方向から臨んだ際に見られる、側面に係る構成
図たる図5に示すように、キャリッジ本体32には引掛
けフック(引掛け具)323が、インクジェットヘッド
21には前記引掛けフック323に引掛けることが可
能、ないしは係合可能とされた引掛かり部217(図4
参照)が設けられている。
【0032】また、上記引掛けフック323及び引掛か
り部217に加え、キャリッジ本体32には引掛け部材
324が、インクジェットヘッド21には前記引掛け部
材324により係止可能な突起部218が設けられてい
る。
【0033】さらに、キャリッジ本体32には、上記引
掛け部材324及び突起部218によるインクジェット
ヘッド21の固定に関し、該固定がよりよく実現される
ために、補助的に、引掛けバネ325及び小突起219
が備えられている。加えて、キャリッジ本体32には、
各インクジェットヘッド211、…、218の後述する回
転動作に対応するよう、ガイド板33が設けられてい
る。
【0034】より詳しく、引掛けフック323は、図5
に示すように、その断面が、いわば「釣り針」の断面と
略同様な形状となっており、曲折部323aを挟んで直
線部323b及び湾曲形成された受け部323cを有し
ている。なお、この引掛けフック323のキャリッジ本
体32に対する固着は、前記直線部323bを該本体3
2の適当な壁部に係止することによって実現される。こ
のとき、前記受け部323cは、インクジェットヘッド
21が取り付けられる側に突出するようになされる。
【0035】一方、引掛かり部217は、図5又は図4
の図中上方に示されているように、筐体214の角部、
かつ、その側面に設けられ、その形状が略円柱状となる
ものである。この引掛かり部217は、その円柱形状底
面を筐体214側面に接合されて、当該筐体214と一
体となっている。
【0036】また、引掛け部材324は、図5の左下方
に示すように、略三角形状の底辺に、該底辺よりも若干
短い辺を有する略正方形状を接合させたような形状を有
するフィン部324aと、該フィン部324aの根元
(上記略正方形状たる部位に該当する。)に設けられる
ねじりバネ324bとを有する。
【0037】このうちフィン部324aは、上記したよ
うな形状であることより、前記略三角形状となる部位と
前記略正方形状となる部位との接合箇所では、段差32
4cが生ずることとなる。また、上記ねじりバネ324
bは、フィン部324aに対し、図中矢印Kの方向とは
反対の方向に作用する付勢力を与えつつも、該フィン部
324aを図中矢印Kの方向に回動自在に保持する。つ
まり、フィン部324aの斜辺324a1に対し何らか
の力が作用すれば、引掛け部材324は、図中矢印Kの
方向に倒された状態となるが、当該力が除かれれば、前
記ねじりバネ324b由来の付勢力によって、図5に示
すような正規の直立状態に保持されることとなる。
【0038】一方、突起部218は、図5の左上方に示
すように、筐体214の背面から突出するよう、かつ、
その全体の形状が、いわば三角翼状であるように備えら
れている。また、この突起部218は、図から明らかな
とおり、筐体214と一体的に構成されている。
【0039】さらに、引掛けバネ325は、図5に示す
ように図中下方に設けられ、その断面が、いわば「匙」
の断面と略同様な形状となっており、直線部325a及
び先端が湾曲され匙の「掬う部位」に対応するように形
成された引掛け部325bを有している。なお、この引
掛けバネ325のキャリッジ本体32に対する固着は、
上記引掛けフック323と同様、直線部325aによっ
て実現され、前記引掛け部325bがインクジェットヘ
ッド21の取り付け側に突出するようになされる。な
お、図7は、この引掛けバネ325だけを取り出して示
した詳細な構成を示しており、前記固着は、直線部32
5aに設けられる固定孔325a1に適当なねじ等を通
して実現される。
【0040】一方、小突起219は、図5又は図4の図
中下方に示されているように、筐体214の底面に設け
られ、その形状が前記引掛け部325bに対応するよう
なものとなっている。この突起部218は、上記引掛か
り部217及び突起部218と同様、筐体214と一体
となっている。
【0041】以上のような構成を備えることにより、本
実施形態においては、インクジェットヘッド21のキャ
リッジ本体32に対する取り付け作業を、以下のように
実施することが可能となる。すなわち先ず、図5に示す
ように、引掛けフック323の受け部323cに対し、
インクジェットヘッド21の引掛かり部217たる円柱
側面を引掛ける(ないしは載せる)。この際、引掛かり
部217が筐体214角部に設けられていることによ
り、インクジェットヘッド21は、図5に示すように
「斜め」の姿勢を保持することになる。また、取り付け
作業を行う者(以下、「取付作業者」という。)は、イ
ンクジェットヘッド21背面に設けられている取手21
Tを把持している。
【0042】次に、取付作業者は、上記引掛けフック3
23と引掛かり部217とが接している部位を「支点」
として、インクジェットヘッド21全体が図5中矢印Q
に示すよう、すなわち該ヘッド21全体が回転するよう
な力を与える。後はこの回転移動が自然に生じるような
状態となるから(なぜなら、前記「支点」が存在するか
ら)、取付作業者は、その移動に逆らわず、インクジェ
ットヘッド21をキャリッジ本体32の取付部側面32
Fに当接させる。
【0043】なお、この際、インクジェットヘッド21
の横ぶれに関する変動、すなわち図5中紙面垂直方向に
関する該インクジェットヘッド21の変動は、該インク
ジェットヘッド21の両面に関し設けられたガイド板3
3の存在により制限されるようになっており、前記回転
移動は、一定の方向を保持したまま進行させることが可
能となっている。
【0044】以上のような作業によると、取付部側面3
2Fに設けられている本体側コネクタ322及びインク
供給口321と、インクジェットヘッド21の筐体21
4側面に設けられ及び形成されている、ヘッド側コネク
タ216及びインク受取口215とは、両者ともども位
置的な対応が自ずと図られ、それらの接続は、自然にか
つ好適に行われることとなる(図6参照)。
【0045】そして、この取り付け完了時には、突起部
218と引掛け部材324との係合、及び、引掛けバネ
325と小突起219との係合がなされ、インクジェッ
トヘッド21とキャリッジ本体32との接続は、強固に
保持される。
【0046】ちなみに、突起部218と引掛け部材32
4との係合は、次のようになされる。すなわち、上記イ
ンクジェットヘッド21の図中矢印Qに示す方向の回転
が一定程度進行し、その取り付けが完了する間際になる
と、突起部218の最先端部218aが、引掛け部材3
24のフィン部324aにおける斜辺324a1に接す
る。そして、前記ヘッド21の矢印Qに沿った回転が進
むと、前記最先端部218が斜辺324a1を図中左方
に押すことにより、引掛け部材324は、その全体が図
中矢印Kの方向に倒される。更に前記ヘッド21の矢印
Qに沿った回転が進むと、前記最先端部218aは前記
斜辺324a1を滑るように移動し、これとともにねじ
りバネ324bの付勢力が作用して引掛け部材324は
図中矢印Kとは反対の方向に移動する。最後に、取り付
け完了直前の段階に至ると、前記最先端部218aは段
差324cに落ち込むとともに、該最先端部218aは
ねじりバネ324cに由来しフィン部324aを介して
作用する付勢力により、図中右方向に押さえつけられる
ことになる(図6参照)。このとき、突起部218と引
掛け部材324との係合が完了した状態となる。
【0047】このように本実施形態においては、インク
ジェットヘッド21のキャリッジ本体32に対する取り
付け作業に際し、インク受取口215とインク供給口3
21、あるいはヘッド側コネクタ216と本体側コネク
タ322の双方の位置決めに気を払う必要がなく、これ
を簡易かつ迅速に実施することができる。
【0048】なお、上記実施形態においては、インクジ
ェットヘッド21の数が、図2等に示すように、「8
個」とされていたが、本発明は、このような形態に限定
されないことは言うまでもない。また、このことは当
然、インクカードリッジ51の数が「8個」に限定され
ず、また、中間タンク6における分室が「8個」に限定
されないことを意味する。要するに、これらのことは、
本発明においては、本実施形態におけるインクジェット
プリンタ1のように使用する色の数が「8色」に限定さ
れないということに帰結するに他ならない。
【0049】また、その他、インクジェットヘッド2に
形成するノズルの個数や、その具体的形態等、本発明
は、このような具体的指摘に限定されることなく、種々
の変形例に適用することが可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェットプリンタによれば、インクジェットヘッドのイン
クタンクに対する取り付け作業を、簡易かつ迅速に実施
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態に係るインクジェット
プリンタの機構的構成例を示す概要図である。
【図2】 キャリッジ本体とインクジェットヘッドの取
り付け部位を詳細に示す構成図であって、すべてのイン
クジェットヘッドが取り付けられた状態を示す図であ
る。
【図3】 キャリッジ本体とインクジェットヘッドの取
り付け部位を詳細に示す構成図であって、一部インクジ
ェットヘッドが取り付けられた状態を示す図である。
【図4】 インクジェットヘッドの構成例を示す詳細図
である。
【図5】 インクジェットヘッドをキャリッジ本体に取
り付ける際の様子を示す説明図である。
【図6】 図5に続き、インクジェットヘッドのキャリ
ッジ本体に対する取り付けを完了した様子を示す説明図
である。
【図7】 引掛けバネの構成図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2、211、…、218 インクジェットヘッド 211 内壁 212、213 基板収納領域 214 筐体 215 インク受取口 216 ヘッド側コネクタ 217 引掛かり部 218 突起部 219 小突起 21T 取手 3 キャリッジ 32 キャリッジ本体 321 インク供給口 322 本体側コネクタ 323 引掛けフック 324 引掛け部材 325 引掛けバネ 4 ガイドレール 5 インクタンク 511、…、518 インクカートリッジ 6 中間タンク 7 キャッピングユニット 8 クリーニングユニット C 制御部 L インク供給路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を走査する動作が可能なキャリ
    ッジと、前記記録媒体に対しノズルを通じてインクを噴
    射し前記キャリッジに搭載されたインクジェットヘッド
    を備え、当該記録媒体上に画像を形成することが可能な
    インクジェットプリンタにおいて、 前記キャリッジには引掛け具及び引掛け部材が、前記イ
    ンクジェットヘッドには前記引掛け具に引掛けることが
    可能な引掛かり部及び前記引掛け部材により係止可能な
    突起部が設けられ、 前記インクジェットヘッドを前記キャリッジに対して取
    り付ける際においては、 先ず前記引掛け具及び前記引掛かり部の係合が図られ、
    最後に前記引掛け部材及び前記突起部の係合が図られる
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記インクジェットヘッドを前記キャリ
    ッジに対して取り付ける際においては、 前記引掛かり部を前記引掛け具に係合させることによ
    り、これらが接する部位を支点として、前記インクジェ
    ットヘッドを前記キャリッジに対し回転移動させること
    が可能であることを特徴とする請求項1記載のインクジ
    ェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記インクジェットヘッドは略直方体状
    となる筐体を有し、前記引掛かり部は当該筐体の角部に
    設けられることを特徴とする請求項2記載のインクジェ
    ットプリンタ。
JP2001006871A 2001-01-15 2001-01-15 インクジェットプリンタ Pending JP2002210929A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001006871A JP2002210929A (ja) 2001-01-15 2001-01-15 インクジェットプリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001006871A JP2002210929A (ja) 2001-01-15 2001-01-15 インクジェットプリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002210929A true JP2002210929A (ja) 2002-07-31

Family

ID=18874699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001006871A Pending JP2002210929A (ja) 2001-01-15 2001-01-15 インクジェットプリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002210929A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010064587A1 (ja) 2008-12-04 2010-06-10 エスアイアイ・プリンテック株式会社 キャリッジユニット、液体噴射記録装置およびキャリッジユニットの固定方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02178050A (ja) * 1988-12-29 1990-07-11 Canon Inc インクジェットカートリッジ及びインクジェット記録装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02178050A (ja) * 1988-12-29 1990-07-11 Canon Inc インクジェットカートリッジ及びインクジェット記録装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010064587A1 (ja) 2008-12-04 2010-06-10 エスアイアイ・プリンテック株式会社 キャリッジユニット、液体噴射記録装置およびキャリッジユニットの固定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6378997B1 (en) Media cartridge and ink jet recording apparatus
JP4271315B2 (ja) モジュール式プリントカートリッジ容器
TWI302123B (en) Ink jet printing apparatus and ink tank for the same
US6010204A (en) Recording apparatus with structure for locking and supporting recording head carriage at home position
JP3155081B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH04140146A (ja) インクジェット記録装置
JP2005329709A (ja) インク容器、インクジェット記録ヘッド、およびインクジェット記録装置
JP2002210929A (ja) インクジェットプリンタ
JP3204815B2 (ja) 記録装置
JP2002127546A (ja) インクジェットプリンタ
JPH05162323A (ja) インクジェット記録装置
JP2000015828A (ja) 液体補充装置ならびに画像形成装置
JPH04247942A (ja) 記録ヘッドユニット,インクタンクユニットおよびこれらを一体に有するインクジェットヘッドカートリッジ並びにインクジェット記録装置
JPH0624001A (ja) インクカートリッジ及びこれを用いたインクジェット記録装置
JPH05345411A (ja) インクジェット記録装置
JP2000238293A (ja) インクジェットプリンタ
JP3090965B2 (ja) インクタンクユニット,インクジェットヘッドカートリッジおよびインクジェット記録装置
JPH106518A (ja) インクジェット記録装置
JP3165204B2 (ja) インクタンク,記録ヘッド分離交換型インクジェット記録装置
JPH07304184A (ja) インクカートリッジおよびインクジェット装置
JP2003094641A (ja) 液滴吐出ヘッド及びその製造方法
JP3372843B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH04247958A (ja) インクジェット記録装置および該装置に用いられる記録ヘッドのクリーニング方法
JP3048651B2 (ja) インクジェット記録ヘッド、該記録ヘッド用押圧治具および該記録ヘッドを具備したインクジェット記録装置
JP2000015842A (ja) 液体補充装置ならびに画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100618

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100629

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101109