JP2002210876A - 撥水層担持構造体及びその製造方法 - Google Patents

撥水層担持構造体及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】基材と撥水層との密着性に優れた撥水層担持構
造体及びその製造方法を提供する。 【解決手段】基体と、該基体上に形成された接着層と、
該接着層上に形成された撥水層とを有する撥水層担持構
造体であって、前記接着層は、シリコン含有量が2重量
%〜60重量%のシリコン変性樹脂、コロイダルシリカ
を5重量%〜40重量%含有する樹脂、又は、式(1) 【化1】 (式中、Rは、C1−8アルキル基等を表し、R
は、C1−5アルキル基等を表し、n1〜n3は0、
1、2を表し、n4は2、3、4を表す。ただし、n1
+n2+n3+n4=4である。)で表される化合物の
重縮合生成物であるポリシロキサンを3〜60重量%含
有する樹脂からなる撥水層担持構造体、及びその製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基体表面に接着層
を介して形成された撥水層を有する撥水層担持構造体及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ガラス、セラミックス、金属、高
分子等の基体表面を改質し、新しい機能を付与する技術
が注目を集めている。このような表面改質による機能性
付与の代表例として、水をはじく性質、すなわち撥水性
が挙げられる。撥水性は一般に接触角で評価され、接触
角が90°以上の場合に通常撥水性を有するとされる。
基体表面に撥水性を付与すると、例えば、水滴防止、着
雪防止、着氷防止、汚れ防止及び付着防止等の効果が期
待される。そのため、従来から種々の撥水性付与の試み
がなされている。
【0003】かかる撥水性を付与する技術としては、例
えば次のものがある。 (1)特開昭63−147698号公報には、離型性シ
ートの離型性面に、転写層として撥水性(又は親水性)
防曇性層を有する転写シートが記載されている。この転
写シートの撥水性防曇層は、素材上に撥水性化合物を塗
布する方法、撥水性化合物を高分子バインダー中に分散
含有せしめて塗布する方法等により形成している。 (2)特開平9−262538号公報には、カップリン
グ剤によって化学修飾された金属アルコキシドを含む溶
液に、板状、シート状又はフィルム上の緻密質体を浸漬
する工程と、浸漬された緻密質体を引き上げ、緻密質体
の表面にコーティング膜を形成する工程と、コーティン
グ膜が形成された緻密質体を加熱乾燥する工程と、加熱
乾燥された緻密質体の片面又は両面に板材を配置した
後、加熱加圧し、板材表面に緻密質体のコーティング膜
を転写する工程とを有する板材の撥水処理方法が記載さ
れている。
【0004】(3)特開平10−151408号公報に
は、平滑な表面を有する製品表面の撥水処理方法におい
て、フィルム状支持体の片面に撥水剤を含む粘着剤層を
設けてなる粘着フィルムを製品表面に貼り付け、その後
剥離することで撥水剤を転写する製品表面の撥水処理方
法が記載されている。 (4)特開平10−278164号公報には、ヒドロキ
シル基、カルボキシル基、カルボン酸塩及びカルボキシ
エステル基の内の少なくとも1種を有する官能基含有フ
ッ素エチレン性単量体と、官能基を有さない含フッ素エ
チレン性単量体を共重合して得られる官能基含有含フッ
素エチレン性重合体の微粒子が、金属酸化物層中に分散
している被膜を基材表面に有する撥水性複合材が記載さ
れている。
【0005】(5)特開2000−33338号公報に
は、基材上に形成されたコート膜であって、酸化珪素を
主成分とするコート膜にフッ化炭素鎖を含む分子が含ま
れ、その密度分布が、基材の表面からコート膜の最表面
に向かって増大するような構造の撥水性コート膜、及び
その製造方法が記載されている。この撥水性コート膜
は、基材との密着性に優れ、かつガラス並みの透明性を
有するとされる。 (6)また、撥水材の中でも撥水性の表面の接触角が1
40〜150°以上である超撥水性材料の開発と応用展
開について、”機能材料”、Vol.19.No.4
(1999)に総説されている。 (7)さらに、光触媒含有透明超撥水膜をガラス基板上
に形成した報告例がある(中島、三輪、藤嶋、橋本、渡
部:電気化学会第66回大会講演要旨集、講演番号1G
16、153(1999))。
【0006】このように、これまでにも基体(基材)上
に撥水性の層(撥水層)を有する撥水性材料(以下、
「撥水層担持構造体」という)及びその製造方法が種々
提案されてきた。しかしながら、従来の撥水層担持構造
体においては、基体上に撥水層を形成すると基材と撥水
層との密着性が乏しくなるために、撥水層が基体から剥
離しやすいという問題があった。
【0007】これを解決するための手段として、基体と
撥水層の間に新たに層を形成したものが提案されてい
る。例えば、(a)特開平3−153859号公報に
は、プラスチック基板上に金属酸化物層が形成され、該
金属酸化物層上に金属酸化物及びフッ素系樹脂の混合層
が積層されていることを特徴とする表面改質プラスチッ
クが記載されている。また、(b)特開平6−3404
51号公報には、撥水層が少なくともSiOとフッ素
樹脂であり、更にガラス基板と撥水層の間に中間層とし
て、マイクロピット状表層又は凹凸状表層あるいは凸状
表層であるゾルゲル膜を形成してなる撥水性ガラスが記
載されている。さらに、(c)特開平9−313072
号公報には、基材と前記基材上に設けられた撥水性層と
を具備し、前記基材と撥水性層の間には厚さ1μm未満
の化学結合で構成された領域が形成された撥水性処理部
材が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記(a)〜(c)
は、いずれも基体(基材)と撥水性の層との密着性を改
善するために、基材と撥水性の層の間に中間層を形成す
るものであるが、例えば、プラスチック基板上に撥水層
を形成する場合等においては、層間密着性が必ずしも十
分とは言えなかった。本発明はかかる実状に鑑みてなさ
れたものであり、基体表面に接着層を介して撥水層を有
する撥水層担持構造体であって、該接着層を特定の樹脂
組成物から形成することにより、基材と撥水層との密着
性に優れた撥水層担持構造体、及びその製造方法を提供
することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、基体上に、シリコン化
合物を含有する樹脂からなる樹脂組成物から接着剤層を
形成し、該接着層上に撥水層を形成した撥水層担持構造
体が優れた層間密着性と撥水性を発揮することを見出し
た。また、前記撥水層に光触媒を含有させてなる撥水性
光触媒層を形成すると、親水性の汚染物が撥水性光触媒
層の表面に付着するのが防止され、長期にわたり優れた
撥水性を発揮することを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0010】すなわち、本発明は第1に、基体と、該基
体上に形成された接着層と、該接着層上に形成された撥
水層とを有する撥水層担持構造体であって、前記接着層
は、シリコン含有量が酸化物換算で2重量%〜60重量
%のシリコン変性樹脂、コロイダルシリカを酸化物換算
で5重量%〜40重量%含有する樹脂、又は、式(1)
【0011】
【化3】
【0012】〔式中、Rは、(アミノ基、カルボキシ
ル基又は塩素原子で置換されていてもよい)炭素数1〜
8のアルキル基を表し、Rは、アルコキシ基で置換さ
れていてもよい炭素数1〜5のアルキル基を表し、n
1、n2及びn3は、それぞれ独立して0、1又は2を
表し、n4は2、3又は4を表す。ただし、n1+n2
+n3+n4=4である。〕で表される化合物の重縮合
生成物であるポリシロキサンを酸化物換算で3重量%〜
60重量%含有する樹脂からなることを特徴とする撥水
層担持構造体を提供する。
【0013】前記第1の発明においては、その撥水層
は、金属酸化物及び/又は金属水酸化物、並びに撥水
性化合物、又は撥水処理された金属酸化物及び/又は
撥水処理された金属水酸化物を含有してなるのが好まし
い。
【0014】また、前記金属酸化物及び/又は金属水酸
化物は、その150℃で乾燥後の比表面積が100m
/g以上であるのが好ましい。さらに、前記金属酸化物
及び/又は金属水酸化物は、珪素、アルミニウム、チタ
ニウム、ジルコニウム、マグネシウム、ニオブ、タンタ
ル、タングステン及びスズからなる群から選ばれる1種
若しくは2種以上の金属の酸化物及び/又は水酸化物で
あるのがより好ましい。
【0015】本発明は第2に、前記第1の発明の撥水層
担持構造体において、その撥水層が光触媒を含有してな
る撥水性光触媒層である撥水層担持構造体を提供する。
前記第2の発明においては、その撥水層は、光触媒並び
に金属酸化物及び/又は金属水酸化物を含有する複合体
からなるのが好ましい。
【0016】前記金属酸化物及び金属水酸化物は、珪素
の酸化物及び/又は水酸化物、並びに、アルミニウム、
チタニウム、ジルコニウム及びニオブからなる群から選
ばれた1種若しくは2種以上の金属の酸化物及び/又は
水酸化物であるのが好ましく、前記撥水層中の金属酸化
物及び/又は金属水酸化物、並びに珪素の酸化物及び/
又は水酸化物の150℃で乾燥後の比表面積は、50m
/g以上であるのがより好ましい。また、前記撥水層
は、撥水層全体に対して、酸化物換算で10重量%以下
の光触媒を含有してなるのが好ましく前記光触媒と金属
酸化物及び/又は金属水酸化物との酸化物換算での重量
比が5/95〜75/25であるのがより好ましい。
【0017】本発明は第3に、前記第1の発明の撥水層
担持構造体を製造する方法であって、基体上に、シリコ
ン含有量が酸化物換算で2重量%〜60重量%のシリコ
ン変性樹脂、コロイダルシリカを酸化物換算で5重量%
〜40重量%含有する樹脂、又は、前記式(1)で表さ
れる化合物の重縮合生成物であるポリシロキサンを酸化
物換算で3重量%〜60重量%含有する樹脂を、樹脂固
形分として1重量%〜50重量%含む接着層塗布液を塗
布し、乾燥することにより接着層を形成する工程と、前
記接着層上に、金属酸化物及び/又は金属水酸化物を酸
化物換算で固形分として0.1重量%〜30重量%含む
塗布液を塗布することにより塗膜を形成する工程と、及
び、前記塗膜表面に、撥水剤を含浸、又は含浸及び反応
させる工程を有する撥水層担持構造体の製造方法を提供
する。
【0018】前記第3の発明において、前記塗布液は、
金属酸化物及び/又は金属水酸化物を酸化物換算で固
形分として0.1重量%〜30重量%、及びシリコン化
合物を酸化物換算で0.001重量%〜5重量%、又は
金属酸化物及び/又は金属水酸化物を酸化物換算で固
形分として0.1重量%〜30重量%、シリコン化合物
を酸化物換算で0.001重量%〜5重量%、及び光触
媒の粉末又はゾルを固形分として酸化物換算で0.1重
量%〜30重量%含有してなるのが好ましい。
【0019】本発明の撥水層担持構造体は、基体と撥水
層との間に、層間密着性及び耐久性に優れた接着層を有
し、長期にわたり、優れた撥水性及び光触媒活性を発揮
するものである。また、本発明の撥水層担持構造体の製
造方法によれば、基体上に接着層を形成した後、親水性
多孔質膜を形成し、さらに撥水処理を施すものであるた
め、簡便、かつ効率よく、密着性及び耐久性に優れた撥
水層担持構造体を製造することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の撥水層担持構造体は、基体と、基体上に形成さ
れた接着層と、該接着層上に形成された撥水層とを有す
る。基体としては、表面に接着層及び撥水層を形成でき
るものであれば、その材質や形状、大きさ等に特に制限
はない。基体の材質としては、例えば、ガラス、合成樹
脂、金属、布帛、木質材料等が挙げられる。これらの中
で、本発明においては、合成樹脂を用いるのが特に好ま
しい。また、基体の形状としては特に制限はなく、フィ
ルム状、板状、球状、柱状、円柱状等どのような形状で
もよい。
【0021】本発明の撥水層担持構造体は、基体と撥水
層との間に接着層を有する。接着層に使用する樹脂は、
シリコン含有量が酸化物換算で2重量%〜60重量%
のシリコン変性樹脂、コロイダルシリカを酸化物換算
で5重量%〜40重量%含有する樹脂、又は、前記式
(1)で表される化合物の重縮合生成物であるポリシロ
キサンを酸化物換算で3重量%〜60重量%含有する樹
脂の中から選ばれる。
【0022】前記接着層に用いられる樹脂は、シリコン
化合物を所定量含有していることが必要である。シリコ
ン含有量が酸化物換算で2重量%未満のシリコン変性樹
脂やポリシロキサン含有量が酸化物換算で3重量%未満
の樹脂、コロイダルシリカの含有量が5重量%未満の樹
脂、あるいはポリシロキサンの含有量が酸化物換算で3
重量%未満の樹脂では、撥水層との接着性が乏しくな
る。一方、シリコン含有量が酸化物換算で60重量%を
越えるシリコン変性樹脂では、接着層と基体との接着性
が乏しくなる。また、コロイダルシリカの含有量が酸化
物換算で40重量%を越える樹脂やポリシロキサン含有
量が酸化物換算で60重量%を越える樹脂の場合は、接
着層が多孔質となり、接着層と基体との接着性が乏しく
なる。
【0023】シリコンを樹脂へ導入してシリコン変性樹
脂を得る方法としては特に制限なく、例えば、エステル
交換反応、シリコンマクロマー反応性シリコンモノマー
を用いたグラフト反応、ヒドロシリル化反応、ブロック
共重合法等が挙げられる。本発明ではどのような方法で
得られたシリコン変性樹脂も使用することができる。
【0024】シリコンが導入される樹脂としては、シリ
コンを何らかの方法により導入可能な樹脂であれば特に
制限はないが、例えば、アルキル樹脂、エポキシ樹脂、
アルキッド樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等が
挙げられる。また、架橋剤等の添加剤が含まれているシ
リコン変性樹脂も特に支障なく本発明に使用することが
出来る。これらの中でも、成膜性や強靱性、基体との密
着性等の観点から、アクリル樹脂又はエポキシ樹脂が好
ましい。これらの樹脂は溶剤に溶解されたタイプであっ
ても、エマルジョンのタイプであってもよい。
【0025】本発明の撥水層担持構造体の接着層は、コ
ロイダルシリカを酸化物換算で5〜40重量%含有する
樹脂から形成されていてもよい。この場合、コロイダル
シリカの粒子径は50nm以下であるのが好ましい。5
0nm以上になると、撥水層と接着層との密着性が低下
するおそれがある。
【0026】コロイダルシリカを樹脂中に含有せしめる
方法としては、樹脂溶液とコロイダルシリカの溶液とを
混合する方法が最も一般的であるが、コロイダルシリカ
を分散させた溶媒に樹脂モノマー又はオリゴマーを加
え、重合させることもできる。
【0027】コロイダルシリカが含有される樹脂として
は、例えば、アクリル樹脂、アクリル−シリコン樹脂、
エポキシ−シリコン樹脂、シリコン変性樹脂、ウレタン
樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹
脂等が挙げられる。これらの中でも、耐久性等の観点か
らアクリル−シリコン樹脂、エポキシ−シリコン樹脂、
シリコン変性樹脂が好ましい。
【0028】用いられるコロイダルシリカはどのような
方法で得られるものであってもよい。例えば、ケイ酸ナ
トリウム溶液を陽イオン交換することにより得られるシ
リカゾルであっても、シリコンアルコキシドを加水分解
して得られるシリカゾルであっても本発明に用いること
ができる。また、コロイダルシリカと樹脂との分散性を
高め、接着層の接着性を向上せしめる目的で、シランカ
ップリング剤等で表面処理が施されたコロイダルシリカ
を用いることもできる。
【0029】本発明の撥水層担持構造体の接着層は、式
(1)
【0030】
【化4】
【0031】で表される化合物の重縮合生成物であるポ
リシロキサンを酸化物換算で3〜60重量%含有する樹
脂から形成されてもよい。
【0032】上記式(1)中、Rは、(アミノ基、カ
ルボキシル基又は塩素原子で置換されていてもよい)炭
素数1〜8のアルキル基を表す。かかるアルキル基とし
ては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イ
ソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペン
チル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、アミノメチ
ル基、1−アミノエチル基、2−アミノエチル基、3−
アミノプロピル基、4−アミノブチル基、5−アミノペ
ンチル基、5−アミノヘキシル基、カルボキシメチル
基、1−カルボキシエチル基、2−カルボキシエチル
基、3−カルボキシプロピル基、4−カルボキシブチル
基、5−カルボキシペンチル基、5−カルボキシヘキシ
ル基、クロロメチル基、1−クロロエチル基、2−クロ
ロエチル基、3−クロロプロピル基、4−クロロブチル
基、5−クロロペンチル基、5−クロロヘキシル基等が
挙げられる。
【0033】Rは、アルコキシ基で置換されていても
よい炭素数1〜5のアルキル基を表す。例えば、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、t−ブチ
ル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、メトキシメチ
ル基、1−メトキシエチル基、2−メトキシエチル基、
1−エトキシエチル基、2−エトキシエチル基、3−メ
トキシプロピル基、3−エトキシプロピル基、4−メト
キシブチル基、4−エトキシブチル基等が挙げられる。
また、n1、n2及びn3は、それぞれ独立して0、1
又は2を表し、n4は2、3又は4を表す。ただし、n
1+n2+n3+n4=4である。
【0034】これらの中でも、前記一般式(1)で表さ
れる化合物が炭素数1〜5のアルコキシ基を有するシリ
コンアルコキシドであって、該シリコンアルコキシドを
加水分解物又は該加水分解物の生成物であるポリシロキ
サンを用いる場合には、接着性及び耐久性がより向上し
た担持構造体を得ることができるので特に好ましい。
【0035】ポリシロキシサンを樹脂に導入する方法と
しては、結果としてポリシリオキサンが接着層の樹脂中
に含有せしめることができる方法で有れば特に制限はな
い。例えば、シリコンアルコキシドモノマーを樹脂溶
液に添加・混合し、接着層形成時に空気中の水分で加水
分解させる方法や、予めシリコンアルコキシドを部分
的に加水分解させたものを樹脂と混合し、接着層形成時
に空気中の水分でさらに加水分解させる方法等が挙げら
れる。また、シリコンアルコキシドを加水分解速度を変
化させるために、酸や塩基触媒を少量添加することも好
ましい。
【0036】ポリシロキサンが導入される樹脂として
は、アクリル樹脂、アクリル−シリコン樹脂、エポキシ
−シリコン樹脂、シリコン変性樹脂、ウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂等が挙
げられる。これらの中でも、耐久性の点から、アクリル
−シリコン樹脂、エポキシ−シリコン樹脂、シリコン変
性樹脂が好ましい。
【0037】接着層は、上述したいずれかの樹脂の少な
くとも1種を含む溶液からなる接着層塗布液を基体上に
塗布し、乾燥することにより形成することができる。接
着層塗布液に用いられる溶媒としては、低沸点の揮発性
の有機溶媒が好ましい。例えば、メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノ
ール、sec−ブタノール等のアルコール類;アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸プロピル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸
エチル等のエステル類;ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水
素類;等、及びこれらの2種以上からなる混合溶媒が挙
げられる。
【0038】前記接着層塗布液中の樹脂の含有量は、酸
化物換算固形分として、通常1重量%〜50重量%の範
囲である。固形分濃度が1重量%未満の塗布液では、接
着層の厚みが薄くなりすぎて撥水層の密着性が低下す
る。一方、50重量%をこえると、接着層の厚みが厚く
なりすぎて良好な塗膜が得られず、また、塗布液の粘度
が高くなりすぎてハンドリング性が低下する。
【0039】前記接着層塗布液を基体上に塗布する方法
としては特に制限なく、公知の塗工法を用いることがで
きる。例えば、印刷法、シート成型法、スプレー吹き付
け法、ディップコーティング法、スピンコーティング法
等が挙げられる。なお、グラビア印刷法等の短時間で塗
膜を乾燥硬化させることが必要な塗布方法を採用する場
合には、シリコン系硬化剤等の硬化剤を接着層塗布液の
固形分に対し、必要な硬化速度に応じて0.1重量%〜
10重量%添加することが好ましい。
【0040】前記接着層塗布液には、担持構造体の耐久
性をより高める目的や意匠性を高める目的で、有機・無
機顔料や接着剤、光安定剤、紫外線吸収剤を添加するこ
とができる。光安定剤としては、ヒンダードアミン系光
安定剤等を、紫外線吸収剤としては、トリアゾール系紫
外線吸収剤等をそれぞれ例示することができる。これら
の光安定剤及び紫外線吸収剤の添加量は、樹脂に対し
て、通常0.005重量%〜10重量%程度である。
【0041】接着層は、接着層塗布液を基体表面に塗布
し、乾燥することにより形成することができる。乾燥温
度は、溶媒や樹脂の種類によって異なるが、一般的に1
50℃以下が好ましい。また、接着層の厚さは0.1μ
m以上であるのが好ましい。接着層の厚さが0.1μm
以上であれば撥水層を強固に接着し、耐久性の高い撥水
層担持構造体とすることができる。接着層の厚みの上限
は特に制限はなく、撥水層担持体に要求される全体の厚
みに応じて適宜選定することができる。
【0042】本発明の撥水層担持構造体は、前記接着層
上に撥水層を有する。該撥水層は、次の(i)〜(vi)
のいずれかの組成からなるのが好ましい。 (i)金属酸化物及び/又は金属水酸化物、及び撥水性
化合物 (ii)撥水処理された金属酸化物及び/又は撥水処理さ
れた金属水酸化物 (iii)(ii)+金属酸化物及び/又は金属水酸化物 (iv)金属酸化物及び/又は金属水酸化物、撥水性化合
物及び光触媒 (v)撥水処理された金属酸化物及び/又は撥水処理さ
れた金属水酸化物、並びに光触媒 (vi)(v)+金属酸化物及び/又は金属水酸化物
【0043】前記金属酸化物及び/又は金属水酸化物と
しては、珪素、アルミニウム、チタニウム、ジルコニウ
ム、マグネシウム、ニオブ、タンタル、タングステン及
びスズからなる群から選ばれる1種若しくは2種以上の
金属の酸化物及び/又は金属水酸化物が挙げられる。
【0044】上記(i)〜(vi)において、前記金属酸化物
及び/又は金属水酸化物は、その比表面積が150℃で
乾燥後において100m/g以上であるのが好まし
い。比表面積が100m/g以上であれば、金属酸化
物及び/又は金属水酸化物から形成される親水性多孔質
膜が撥水性化合物の吸着能を十分に発揮して、優れた撥
水性を発揮する撥水層を形成することができる。ここ
で、比表面積はBET比表面積である。
【0045】また、前記金属酸化物及び/又は金属水酸
化物としては、珪素の酸化物及び/又は水酸化物、並び
に、アルミニウム、チタニウム、ジルコニウム、ニオビ
ウムの中から選ばれる1種又は2種以上の金属酸化物及
び/又は金属水酸化物を例示することができる。前記金
属酸化物及び/又は金属水酸化物は、その比表面積が1
50℃で乾燥後において50m/g以上であるのが好
ましい。比表面積が50m/g以上であれば、金属酸
化物及び/又は金属水酸化物から形成される親水性多孔
質膜が撥水性化合物の吸着能を十分に発揮し、優れた撥
水性を発揮する撥水層を形成することができる。
【0046】撥水層に含有せしめる撥水性化合物として
は、例えば、フッ素系撥油剤及びシリコン系撥油剤、シ
リコン変性樹脂、シランカップリング剤等が挙げられ
る。これらの化合物は優れた撥水性を有し、かつ、光触
媒とともに存在する場合であっても、光触媒により光分
解されることが少ないので好ましい。
【0047】フッ素系撥油剤としては、フッ素樹脂やフ
ッ素系界面活性剤が挙げられる。フッ素樹脂としては、
例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニ
リデン、ポリフッ化ビニル、ポリクロロトリフルオロエ
チレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロ
ピレン共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン共
重合体、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合
体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体、パーフルオロシクロポリマー、
ビニルエーテル−フルオロオレフィン共重合体、ビニル
エステル−フルオロオレフィン共重合体、テトラフルオ
ロエチレン−ビニルエーテル共重合体、クロロトリフル
オロエチレン−ビニルエーテル共重合体、テトラフルオ
ロエチレンウレタン架橋体、テトラフルオロエチレンエ
ポキシ架橋体、テトラフルオロエチレンアクリル架橋
体、テトラフルオロエチレンメラミン架橋体等のフルオ
ロ基を含有するポリマー等が挙げられる。
【0048】また、フッ素系界面活性剤としては、例え
ば、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロ
アルキルアンモニウム塩、パーフルオロアルキルベタイ
ン、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、パ
ーフルオロアルキル基含有オリゴマー、トリフルオロプ
ロピルトリクロロシラン、トリフルオロプロピルブロモ
シラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、ト
リフルオロプロピルトリエトキシシラン、ヘプタデカフ
ルオロオクチルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオ
ロオクチルトリエトキシシラン、ヘプタデカフルオロデ
シルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルト
リエトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリクロ
ロシラン等が挙げられる。
【0049】さらに、本発明においては、パーフルオロ
アルキルカルボン酸塩やパーフルオロアルキルスルホン
酸塩等のフッ素系撥油剤を好ましく使用することもでき
る。シリコン系撥油剤としては、例えば、ジメチルシリ
コーン、メチルフェニルシリコーン、アルキル変性シリ
コーン、高級脂肪酸変性シリコーン、シリコーンポリエ
ーテル共重合体、メチルハイドロジェンシリコーン等が
挙げられる。
【0050】シリコン変性樹脂としては、通常市販され
ているシリコン−アクリル系やシリコン−エポキシ系の
ものが使用可能である。また、溶剤に溶解したものであ
ってもエマルジョンとなって水中に分散しているもので
もよい。
【0051】シランカップリング剤としては、例えば、
一般式:RSi(Y)や(R)Si(Y)
(R)SiNH(R)(式中、Rは有機官能基を表
し、Yは塩素原子又はアルコキシ基を表す。)で表され
る化合物が挙げられる。
【0052】前記式中、Rとしては、例えば、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペン
チル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、n−ノニル
基、n−デシル基等のアルキル基;ビニル基、γ−グリ
シドキシプロピル基、γ−アクリロキシプロピル基、γ
−メタクリロキシプロピル基等のアルケニル基;γ−
(2−アミノエチル)アミノプロピル基、γ−アミノプ
ロピル基等のアミノ基で置換されたアルキル基;γ−ク
ロロプロピル基等のハロゲン原子で置換されたアルキル
基;γ−メルカプトプロピル基等のメルカプト基で置換
されたアルキル基;フェニル基等のアリール基;トリフ
ルオロプロピル基、ヘプタデカフルオロデシル基等の含
フッ素アルキル基;等が挙げられる。
【0053】また、Yとしては、例えば、塩素原子等の
ハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基、2−メトキシ
エトキシ基、2−エトキシエトキシ基等の置換されてい
てもよい炭素数1〜5のアルコキシ基;等が挙げられ
る。
【0054】前記撥水性化合物の撥水層中の含有量は、
通常0.01重量%〜50重量%、好ましくは1重量%
〜20重量%の範囲である。撥水性化合物の含有量が
0.01重量%未満では撥水性の効果に乏しく、50重
量%を越えると撥水層の接着層との接着性が低下するお
それがある。
【0055】また本発明においては、前記撥水性化合物
として、撥水処理された金属酸化物及び/又は撥水処理
された金属水酸化物を用いることができる。金属酸化物
及び金属水酸化物を撥水処理する方法としては、例え
ば、金属酸化物又は金属水酸化物をシランカップリング
剤で処理する方法が挙げられる。用いることができるシ
ランカップリング剤としては、前記撥水剤として用いる
ことができるものとして列記したシランカップリング剤
が挙げられる。
【0056】本発明の撥水層担持構造体の撥水層は、前
記金属酸化物及び/又は金属水酸化物、並びに撥水性化
合物に加えて、光触媒を含有してなる撥水性光触媒層で
あってもよい。
【0057】かかる光触媒としては、例えば、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化ジルコニウム、酸化タング
ステン、酸化クロム、酸化モリブデン、酸化鉄、酸化ニ
ッケル、酸化ルテニウム、酸化コバルト、酸化銅、酸化
マンガン、酸化ゲルマニウム、酸化鉛、酸化カドミウ
ム、酸化バナジウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化
ロジウム、酸化レニウム等の酸化物等が挙げられる。こ
れらの中でも、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化
ジルコニウム、酸化タングステン、酸化鉄、酸化ニオ
ブ、特にアナターゼ型二酸化チタンが、100℃以下の
低温で加熱硬化を行った場合でも優れた光触媒活性を示
す点から特に好ましい。
【0058】前記光触媒の撥水層中の含有量は、撥水層
全体に対し酸化物換算で10重量%以下であるのが好ま
しい。10重量%以上では、用いる撥水剤の有機成分が
光触媒作用により劣化し、膜の密着性が低下するおそれ
がある。
【0059】また、これら光触媒に加えて、Pt,R
h,Ru,RuO2,Nb,Cu,Sn,Ni,Fe,
Ag等の金属もしくはこれらの金属酸化物を添加するこ
ともできる。
【0060】撥水層は、金属酸化物及び/又は金属水
酸化物、並びに撥水性化合物、所望により光触媒を含有
してなる撥水層形成用の塗布液を接着層上に塗布し、乾
燥することにより、あるいは、前記金属酸化物及び/
又は金属水酸化物、所望により光触媒の粉末又はゾルを
含有してなる塗布液を塗布して塗膜を形成し、さらに、
該塗膜に撥水剤を含浸、又は含浸及び反応させることに
より形成することができる。
【0061】ここで用いられる金属酸化物及び金属水酸
化物は、ゾル状であってもゲル状であってもよい。ま
た、光触媒としては、粉末状、ゾル状、溶液状等、光触
媒層の乾燥温度で乾燥したときに、接着層と固着して光
触媒活性を示すものであればいずれも使用することがで
きる。また、ゾル状の光触媒を使用する場合には、粒子
径が20nm以下、好ましくは10nm以下のものを使
用すると、光触媒層透明性が向上し、直線透過率が高く
なるので、透明性が要求されるガラス基板やプラスチッ
ク積層体表面に撥水性光触媒層を形成する場合に特に好
ましい。また、下地の担体に色や模様が印刷されている
場合には、下地の色や柄を損なうことなく、透明な光触
媒層を形成することが可能となる。
【0062】上記金属酸化物及び/又は金属水酸化物を
含有する塗布液に用いられる溶媒としては、例えば、
水;メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ
プロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール等
のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、プロピオン酸
メチル、プロピオン酸エチル等のエステル類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、シクロペンタン、シクロヘキ
サン;等、及びこれらの2種以上からなる混合溶媒が挙
げられる。
【0063】前記塗布液は、の場合には、金属酸化物
及び/又は金属水酸化物、並びに撥水性化合物、所望に
より光触媒の粉末又はゾルの所定量を、の場合には、
金属酸化物及び/又は金属水酸化物、所望により光触媒
の粉末又はゾルの所定量を、それぞれ溶媒に溶解又は分
散させることにより調製することができる。
【0064】該塗布液中に含まれる金属酸化物及び/又
は金属水酸化物の含有量は、通常酸化物換算固形分とし
て0.1重量%〜30重量%の範囲である。撥水性化合
物の含有量は、通常0.01重量%〜10重量%の範囲
である。また、光触媒の含有量は、酸化物換算固形分と
して、通常0.1重量%〜30重量%の範囲である。光
触媒のゾルを使用する場合には、安定化のために、酸や
塩基等の解膠剤等が添加されていてもよい。
【0065】前記塗布液を接着層上に塗布する方法とし
ては特に制限なく、公知の塗工法、例えば、印刷法、シ
ート成型法、スプレー吹き付け法、ディップコーティン
グ法、スピンコーティング法等を用いることができる。
塗工後の乾燥温度は、通常室温〜200℃の温度範囲で
ある。また、撥水層の厚みには特に制限はないが、通常
0.1μm〜200μmの範囲である。撥水層の厚みを
この範囲で形成することにより、十分な撥水性を発揮さ
せることができる。
【0066】上記の方法は2段階で撥水層を形成する
ものである。すなわち、先ず、金属酸化物及び/又は金
属水酸化物、所望により光触媒の粉末又はゾルを含む塗
布液により塗膜を形成する。塗膜の厚みには特に制限は
ないが、通常0.1μm〜200μmの範囲であり、好
ましくは0.1μm〜5μmの範囲である。
【0067】得られる塗膜は多孔質膜であり、撥水性化
合物を吸着する能力に優れている。この場合、該塗膜中
の金属酸化物及び/又は金属水酸化物の150℃で乾燥
後の比表面積は100m/g以上であれば、撥水性化
合物の十分量を吸着させることができ好ましい。
【0068】次いで、前記該塗膜表面に撥水剤を含浸、
又は含浸及び反応させることにより撥水層を形成するこ
とができる。すなわち、撥水剤が塗膜表面から内部へ含
浸し、又は塗膜表面から内部へ含浸すると同時に、加水
分解、縮合(あるいは重合)することにより撥水層が形
成される。
【0069】撥水剤を含浸、又は含浸及び反応させる方
法としては、撥水剤を含有する溶液又は分散液中に、
接着層と塗膜が形成された担体を浸漬し、引き上げ、乾
燥(所望により加熱)する方法、塗膜表面に撥水剤を
含有する溶液又は分散液を塗布し、加熱する方法が挙げ
られる。乾燥(又は加熱)温度は、担体の材質にもよる
が、通常室温〜200℃の範囲である。また、撥水層
は、表面から接着層側に従って、撥水性化合物の濃度が
減少するように形成することもできる。
【0070】ここで用いることのできる撥水剤として
は、前述したフッ素系撥油剤、シリコン系撥油剤、シラ
ンカップリング剤等を用いることができる。また、フッ
素系撥油剤としてフッ素系ポリマーを用いる場合には、
フッ素系モノマーあるいはオリゴマーの状態で塗布した
後、重合させてもよい。
【0071】撥水剤の使用量は、撥水層の組成及び撥水
層担持構造体の用途等を勘案して適宜決定することがで
きるが、例えば、撥水層全体に対し、0.01重量%〜
20重量%程度、より好ましくは5重量%〜10重量%
の範囲である。また、撥水剤を溶解又は分散させる溶剤
としては、例えば、前記撥水層用の塗布液に用いる溶剤
と同様なものを用いることができる。
【0072】本発明の撥水層担持構造体を少なくとも1
部に有した物品としては、例えば、建築物の外壁材、屋
根材、サッシ、窓枠類等の建築材料、ブラインド、カー
テン、カーペット、ショーケース等の各種インテリア製
品、眼鏡、ガラスレンズ、フロントガラス、ドアミラ
ー、鏡、自動車ガラス等の各種ガラス製品、照明器具、
照明灯、ブラックライト、テレビ、冷蔵庫、オーディオ
機器、コンピュータ、パソコン、プリンタ、ファクシミ
リ等の電気機器、テント、傘、テーブルクロス等の日用
品、箪笥、本棚、机、テーブル等の家具類、自動車、電
車、飛行機、船舶等の車両の内外装材、農業用フィル
ム、防草シート、育苗シート等の農園芸用シート類、ア
ンテナ、電線等が挙げられる。
【0073】
【実施例】次に、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。本発明は、以下の実施例に限定されることなく、
本発明の主旨を逸脱しない範囲で、基材の種類、接着層
塗布液及び撥水層の塗布液の組成等を自由に変更するこ
とが可能である。
【0074】1)水に対する接触角の評価 水に対する接触角は、水滴5μlを撥水層担持構造体の
撥水層上に滴らしたものについて測定した。 2)付着性評価 JIS K 5400に規定する碁盤目テープ法試験に
より、付着性の評価を行った。切り傷の間隔を2mmと
し、ます目の数を25コとした。評価点数は、JIS
K 5400に記載の基準で行った。 3)全光線透過率波長550nmの全光線透過率を自記
分光光度計(日立製作所社製 U−40 00型)で測定した。
【0075】<実施例> (基体)基体として次の物を用いた。 (TA):プライマー処理ポリエステル製フィルム (TB):塩化ビニル製フィルム (TC):ソーダーライム製ガラス板 (TD):金属アルミニウム板
【0076】(接着層の形成) 接着層中に含有するポリシロキサンとして、次のものを
使用した。 (PS−1):シリコンテトラメトキシドモノマー (PS−2):ポリメトキシシロキサン(商品名:メチ
ルシリケート51、コルコート社製)
【0077】接着層中に含有するコロイダルシリカとし
て、次のものを使用した。 (KS−1):(日産化学社製、商品名:スノーテック
スIPA−ST、日産化学社製、粒子径10−20n
m)
【0078】ポリシロキサンもしくはコロイダルシリカ
を含有せしめる樹脂溶液として、次の物を使用した。 (J−1):シリコン含有量3重量%のアクリル−シリ
コン樹脂キシレン溶液 (J−2):シリコン含有量10重量%のアクリル−シ
リコン樹脂キシレン溶液 (J−3):シリコン含有量10重量%のポリエステル
−シリコン樹脂キシレン溶液
【0079】ポリシロキサンもしくはコロイダルシリカ
を樹脂溶液と混合、濃度調整し、接着層形成用溶液を得
た。得られた接着層形成用溶液を、厚さが2ミクロン以
下の場合にはディッピング法により、2ミクロン以上の
場合にはベーカーアプリケーター法により基体表面に塗
工し、塗膜を形成した。次いで、塗膜を、基体が(T
B)の場合は60℃で、それ以外の担体の場合には12
0℃で乾燥することにより接着層を形成した。
【0080】(撥水層の形成)撥水層中の金属酸化物も
しくは金属水酸化物は、次のゾル溶液もしくは金属アル
コキシド溶液を加水分解・乾燥することにより得た。 (Z−1):酸化ケイ素(商品名:MEK−ST、日産
化学社製) (Z−2):酸化ケイ素(商品名:AEROSIL20
0、日本アエロジル社製) (Z−3):酸化ケイ素(商品名:メチルシリケート5
1、コルコート社製) (Z−4):酸化ケイ素(信越化学社製のメチルトリメ
トキシシラン) (Z−5):酸化アルミニウム(商品名:アルミナゾル
−100、日産化学社製)
【0081】撥水層中の撥水処理された金属酸化物もし
くは金属水酸化物は、次の粒子をエタノールで分散した
溶液を乾燥することにより得た。 (H−1):トリメチルシリル化処理酸化ケイ素(商品
名:RX300、日本アエロジル社製) (H−2):ジメチルシリル化処理酸化ケイ素(商品
名:R974、日本アエロジル社製)
【0082】光触媒には、酸化チタンゾル溶液(石原産
業社製STS−01、結晶粒子径7nm)を使用した。
【0083】上記の金属酸化物もしくは金属水酸化物溶
液、撥水処理された金属酸化物もしくは金属水酸化物溶
液、酸化チタン光触媒を所定の比率で混合・分散し、撥
水層形成用の溶液とした。得られた撥水層形成用の溶液
を、厚さが1ミクロン以下の場合にはディッピング法に
より、1ミクロン以上の場合には、バーコーター法によ
り塗布し、撥水層の塗膜を形成した。次いで、得られた
撥水層の塗膜を接着層を形成する場合と同じ温度で乾燥
することにより撥水層を形成した。
【0084】(含浸、又は含浸及び反応による撥水化処
理)撥水層中の撥水処理されていない金属酸化物もしく
は金属水酸化物を撥水剤で撥水化処理するために使用し
た撥水剤としては、次のものを使用した。 (X−1):トリメチルクロロシラン(信越化学社製) (X−2):ヘキサメチルジシラザン(信越化学社製)
【0085】撥水処理されていない撥水層を上記撥水層
剤(溶液)中に10分間浸漬後、引き上げ、接着層を形
成する場合と同じ乾燥温度で乾燥して、撥水剤処理を行
なった。以上のようにして、実施例1〜9の撥水層担持
構造体を製造した。
【0086】(比較例1)担体上に接着層を設けない以
外は実施例と同様にして、撥水層担持構造体を製造し
た。 (比較例2)撥水層形成用の溶液に金属酸化物及び金属
水酸化物を加えない以外は実施例と同様にして撥水層担
持構造体を製造した。
【0087】以上のようにして、実施例1〜9及び比較
例1、2の撥水層担持構造体の基体の種類、接着層形成
用溶液及び撥水層形成用の溶液の組成を、下記第1表に
まとめて示す。
【0088】
【表1】
【0089】また、実施例1〜9及び比較例1、2の撥
水層担持構造体の接着層及び撥水層の厚み(膜厚)、撥
水層の付着性、撥水層の光透過率及び撥水層の接触角の
測定結果を第2表にまとめて示す。
【0090】
【表2】
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の撥水層担
持構造体は、接着層を介して基体に強固に接着してお
り、撥水性は非常に高く、しかも透明性も良好な撥水層
を有する。また、本発明の撥水層担持構造体が、撥水層
が光触媒を含む撥水性光触媒層である場合には、長期に
わたって優れた光触媒活性を発揮すものとなっている。
さらに、本発明の撥水層担持構造体の製造方法によれ
ば、本発明の撥水層担持構造体を、簡便かつ効率よく製
造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 9/00 B32B 9/00 A C09K 3/18 101 C09K 3/18 101 // C09K 3/00 112 3/00 112F Fターム(参考) 4D075 AE16 BB24Y BB24Z BB62Z BB68Z CA03 CA10 CA13 CA34 CA36 DA01 DA04 DA06 DA10 DA23 DB07 DB13 DB14 DB20 DB21 DB38 DB48 DC02 DC08 DC11 DC18 DC24 DC38 EA06 EA07 EA10 EA41 EB16 EB22 EB33 EB35 EB36 EB38 EB43 EB47 EB56 EC01 EC02 EC03 EC35 EC45 EC51 EC54 EC60 4F100 AA17C AA18C AA19C AA20C AA21C AA27C AA28C AB10 AG00 AK15 AK25 AK41 AK52B AL06B AT00A BA03 BA07 CB01B EH46 GB08 GB33 JB06 JB06C JL08C JL11 4H020 BA04 BA11 BA31

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体と、該基体上に形成された接着層と、
    該接着層上に形成された撥水層とを有する撥水層担持構
    造体であって、 前記接着層は、シリコン含有量が酸化物換算で2重量%
    〜60重量%のシリコン変性樹脂、コロイダルシリカを
    酸化物換算で5重量%〜40重量%含有する樹脂、又
    は、式(1) 【化1】 (式中、Rは、(アミノ基、カルボキシル基又は塩素
    原子で置換されていてもよい)炭素数1〜8のアルキル
    基を表し、Rは、アルコキシ基で置換されていてもよ
    い炭素数1〜5のアルキル基を表し、n1、n2及びn
    3はそれぞれ独立して、0、1又は2を表し、n4は
    2、3又は4を表す。ただし、n1+n2+n3+n4
    =4である。)で表される化合物の重縮合生成物である
    ポリシロキサンを、酸化物換算で3重量%〜60重量%
    含有する樹脂からなることを特徴とする撥水層担持構造
    体。
  2. 【請求項2】前記撥水層は、金属酸化物及び/又は金属
    水酸化物、並びに撥水性化合物を含有してなる請求項1
    記載の撥水層担持構造体。
  3. 【請求項3】前記撥水層は、撥水処理された金属酸化物
    及び/又は撥水処理された金属水酸化物を含有してなる
    請求項1記載の撥水層担持構造体。
  4. 【請求項4】前記金属酸化物及び/又は金属水酸化物
    は、その150℃で乾燥後の比表面積が100m/g
    以上である請求項2又は3に記載の撥水層担持構造体。
  5. 【請求項5】前記金属酸化物及び/又は金属水酸化物
    は、珪素、アルミニウム、チタニウム、ジルコニウム、
    マグネシウム、ニオブ、タンタル、タングステン及びス
    ズからなる群から選ばれる1種若しくは2種以上の金属
    の酸化物及び/又は水酸化物である請求項2〜4のいず
    れかに記載の撥水層担持構造体。
  6. 【請求項6】前記撥水層は、光触媒を含有してなる撥水
    性光触媒層である請求項1〜5のいずれかに記載の撥水
    層担持構造体。
  7. 【請求項7】前記撥水性光触媒層は、光触媒並びに金属
    酸化物及び/又は金属水酸化物を含有する複合体からな
    る請求項6記載の撥水性層担持構造体
  8. 【請求項8】前記金属酸化物及び金属水酸化物は、珪素
    の酸化物及び/又は水酸化物、並びに、アルミニウム、
    チタニウム、ジルコニウム及びニオブからなる群から選
    ばれた1種若しくは2種以上の金属の酸化物及び/又は
    水酸化物である請求項7記載の撥水層担持構造体。
  9. 【請求項9】前記金属酸化物及び金属水酸化物は、その
    150℃で乾燥後の比表面積が50m/g以上である
    請求項7又は8に記載の撥水層担持構造体。
  10. 【請求項10】前記撥水層は、撥水層全体に対して、酸
    化物換算で10重量%以下の光触媒を含有してなる請求
    項6〜9のいずれかに記載の撥水層担持構造体。
  11. 【請求項11】前記光触媒と金属酸化物及び/又は金属
    水酸化物との酸化物換算での重量比が5/95〜75/
    25である請求項6〜10のいずれかに記載の撥水層担
    持構造体。
  12. 【請求項12】基体上に、シリコン含有量が酸化物換算
    で2重量%〜60重量%のシリコン変性樹脂、コロイダ
    ルシリカを酸化物換算で5重量%〜40重量%含有する
    樹脂、又は、式(1) 【化2】 〔式中、Rは、(アミノ基、カルボキシル基又は塩素
    原子で置換されていてもよい)炭素数1〜8のアルキル
    基を表し、Rは、アルコキシ基で置換されていてもよ
    い炭素数1〜5のアルキル基を表し、n1、n2及びn
    3はそれぞれ独立して、0、1又は2を表し、n4は
    2、3又は4を表す。ただし、n1+n2+n3+n4
    =4である。〕で表される化合物の重縮合生成物である
    ポリシロキサンを酸化物換算で3重量%〜60重量%含
    有する樹脂を、樹脂固形分として1重量%〜50重量%
    含む接着層塗布液を塗布、乾燥することにより接着層を
    形成する工程と、前記接着層上に、金属酸化物及び/又
    は金属水酸化物を、酸化物換算で固形分として0.1重
    量%〜30重量%含む塗布液を塗布することにより塗膜
    を形成する工程と、及び、前記塗膜表面に、撥水剤を含
    浸、又は含浸及び反応させる工程とを有する請求項1〜
    11のいずれかに記載の撥水層担持構造体の製造方法。
  13. 【請求項13】前記接着層上に塗膜を形成させる塗布液
    は、金属酸化物及び/又は金属水酸化物を酸化物換算で
    固形分として0.1重量%〜30重量%、並びにシリコ
    ン化合物を0.001重量%〜5重量%を含有する請求
    項12に記載の撥水層担持構造体の製造方法。
  14. 【請求項14】前記接着層上に塗膜を形成させる塗布液
    は、金属酸化物及び/又は金属水酸化物を酸化物換算で
    固形分として0.1重量%〜30重量%、シリコン化合
    物を酸化物換算で0.001重量%〜5重量%、及び光
    触媒の粉末又はゾルを酸化物換算で固形分として0.1
    重量%〜30重量%を含有する請求項12に記載の撥水
    層担持構造体の製造方法。
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