JP2002210300A - スチームアイロン - Google Patents

スチームアイロン

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JP2002210300A
JP2002210300A JP2001006948A JP2001006948A JP2002210300A JP 2002210300 A JP2002210300 A JP 2002210300A JP 2001006948 A JP2001006948 A JP 2001006948A JP 2001006948 A JP2001006948 A JP 2001006948A JP 2002210300 A JP2002210300 A JP 2002210300A
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temperature
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JP2001006948A
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English (en)
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Tetsuya Imai
哲哉 今井
Yoshito Takai
芳人 高井
Takashi Ishiwatari
隆 石渡
Yukihisa Kobayashi
幸久 小林
Hitoshi Takagi
均 高木
Tadayuki Sato
忠幸 佐藤
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1回のスチームレバーの操作のみで確実にス
チームを噴出させて使い勝手を向上させる。 【解決手段】 ドライからスチームに切り替えるときに
スチームレバー41に設けたカム面42Aの突出部たる凸部
49により弁杆24を上下に動作させ、一時的に弁装置21に
設けられた流出口27を全開にするように構成する。これ
により、1回のスチームレバー41の操作のみで確実にス
チームを噴出させて使い勝手を向上させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類などのプレス
仕上げに使用するスチームアイロンに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種のスチー
ムアイロンは、気化室を有するベース上に水タンクとし
てのタンクを配置し、このタンク内の水はその底部に設
けた滴下部に設けられた孔すなわち弁孔から気化室に滴
下することで、加熱手段を有するベースの熱で水が気化
してスチームとなり、気化室に連通する噴出孔からスチ
ームが発生するようになっている。そして、タンクから
気化室への水の供給又は停止の切り替えは、操作体であ
るスチームレバーを操作することにより、アイロン本体
内の開閉体すなわち開閉棒にて前記弁孔を開閉して行な
われる。
【0003】この開閉棒で開閉される弁孔の大きさは、
スチームレバーがスチーム側にあるときに、タンクから
気化室への水の滴下量を適正に保つように設定されてい
るが、その大きさが小さいために水の表面張力やエアー
ロック等に影響されて水の滴下量が減少し、スチームが
出にくくなりやすいという欠点があった。特にスチーム
が出にくくなったときには、アイロン本体を前後に数回
振るとか、スチームレバーを繰り返し操作するなどして
スチームが正常に噴出するようにしなければならず、使
い勝手が悪かった。また、上述のスチームが出にくくな
りやすい条件に加えて、近年のアイロンの小型化によっ
てタンク内の水量が少量になり、弁孔にかかる水圧が減
少するといった条件が重なり、さらにスチームが出にく
くなるという問題があった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、スチーム側に切替えたときに、確実にス
チームを噴出できる使い勝手が良好なスチームアイロン
を提供することをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
スチームアイロンでは、スチームに切り替えると、カム
面により開閉体が動作し、一時的に滴下部に設けられた
孔が全開になる。このように、操作体の操作途中で孔を
一時的に全開にすることで、気化室への水の滴下量が一
時的に多くなるので、従来のように水の表面張力やエア
ーロック等に影響されることなく、また、アイロン本体
を前後に数回振るとか、操作体を繰り返し操作するなど
の煩わしい操作を行なうことなしに、1回の操作体の操
作のみで確実にスチームを噴出でき、使い勝手を向上さ
せることができる。
【0006】また、本発明の請求項2記載のスチームア
イロンによれば、カム面の突出部が係止可能な形状にな
っていると、スチームに切替える途中で操作体が係止し
て孔が全開に保たれ、多量のスチームが発生し続ける虞
があるが、突出部に相当する凸部を係止不可能とするこ
とによって、そのような虞を確実に回避して安全にスチ
ームを供給できる。
【0007】さらに、本発明の請求項3記載のスチーム
アイロンは、操作体をレバーまたは釦としたものであ
り、これによりアイロン本体の構造に伴い、レバーと釦
のいずれかを使い分けることができる。
【0008】
【発明の実施形態】以下、本発明のスチームアイロンの
一実施例について、添付図面を参照しながら説明する。
先ず、全体構成を図1〜図6に基づき説明すると、1は
アイロン本体であって、このアイロン本体1は加熱手段
としてヒータ2を埋設したベース3を下部に備えてい
る。ベース3の内部には、ヒータ2の近傍に位置して蒸
気室すなわち気化室4が形成され、この気化室4に連通
する複数の噴出孔5がベース3の下面に設けられる。ま
た、6はベース3の上部に設けられたカバー、7はカバ
ー6の上方に設けられたハンドルであり、このハンドル
7の前方には、水タンクに相当する容器たるカセットタ
ンク8がアイロン本体1に対し着脱可能に設けられる。
【0009】カセットタンク8は例えば合成樹脂で形成
され、タンクカバー8Aとタンクベース8Bとからな
り、上面から見た形状がほぼU字状で、その両側部9が
ハンドル7の前端部側から後端部側の両側にかけて跨が
るように配置されている。11は、カセットタンク8の前
部に設けられた開閉自在な注水口蓋であり、ここからカ
セットタンク8内に水を収容し、かつ、カセットタンク
8内の不用水を廃棄できるようになっている。また、カ
セットタンク8のロック機構は、ハンドル7の一側面に
やや突出してタンクロック釦12が設けられており、この
タンクロック釦12を操作することにより上下動する昇降
体13が、弾性部材たるスプリング14により常時下方に付
勢されている。そして、昇降体13の下部に突設したロッ
ク部15が、カセットタンク8の傾斜する上面に形成した
凹部16に係止する構成になっている。なお、実施例で
は、着脱式のカセットタンク8について説明している
が、上記ロック機構を備えていない固定式の水タンクで
あってもよい。
【0010】カセットタンク8の内部には滴下部に相当
する弁装置21が設けられており、この弁装置21の下部に
は、気化室4に連通する通水路たる通水継手22が設けら
れている。弁装置21は、支持体23により直立状態にかつ
上下に摺動自在に支持された開閉棒たる弁杆24と、この
弁杆24の下端に設けられた円板状の弁体25と、弁杆24の
上方に弁体25を常時下方に付勢するスプリング26とを備
え、弁体25はカセットタンク8の底面に形成した弁孔た
る流出口27の中心部に臨んで設けられている。また、弁
杆24は、下端を流出口27に対向させており、上端をカセ
ットタンク8より上方へ突出させている。また、通水継
手22とベース3との間には、ベース3からの熱を遮断す
る遮熱板28が介在してある。この遮熱板28の下方には、
気化室4の上部開口部を覆うようにして蓋板29が設けら
れる。また、流出口27の下部には開口部30が設けられ、
通水継手22を介して気化室4と連通している。
【0011】31は、通水継手22の途中に設けられたノズ
ルであって、このノズル31を開閉する開閉弁32が、支軸
33を中心にして回動自在に設けられたシーソー体34の一
側に装着される。また、シーソー体34の他端は、スプリ
ング35により常時下方に付勢され、前記遮熱板28および
蓋板29に共通して設けられた開口部36よりベース3の凹
部37に向けて下方に突出している。このベース3の凹部
37には、感熱応動体に相当する反転式のバイメタル38が
収容されるとともに、バイメタル38の上面に対向して、
シーソー体34の他端には応動体39が取付け固定される。
また、スプリング35の上端にはワッシャ40が設けられ
る。そして、凹部37の近傍にある気化室4が所定の温度
に達すると、バイメタル38が凹部37の内部で反転し、ス
プリング35の付勢に抗して応動体39を押し上げることに
より、シーソー体34の一端にある開閉弁32が下方に移動
して、ノズル31を開くように構成してある。
【0012】41はハンドル7の両側面より突出して設け
られ、ハンドル7内に位置する操作体42と一体に水平方
向に摺動する操作部たるスチームレバーである。ここ
で、スチームレバー41の構成を詳述すると、前記操作体
42の中央下面部には、凹凸のあるカム面42Aがスチーム
レバー41と一体的に形成されている。このカム面42A
は、カセットタンク8から気化室4に至る通水継手22中
に設けた弁体25を、スチームレバー41の操作に応じて開
閉する開閉制御部に相当するもので、スチームレバー41
を前後動させることでスチームとドライの切り替えを操
作できるようになっている。すなわち、スチームレバー
41をアイロン本体1の後側すなわちドライ側に動かす
と、操作体42のカム面42Aに当接する連動杆43が上方に
移動して、連動杆43の下面に当接し回動自在に配置した
シーソー体44の連動杆43側が上方に移動し、これに伴っ
て、弁杆24の上方に連結するシーソー体44の弁杆24側が
下方に移動し、弁杆24および弁体25が下方に移動するこ
とで通水路たる通水継手22を閉塞して、カセットタンク
8から気化室4への水の供給を規制遮断するようになっ
ている。なお、前述したように、弁体25はスプリング26
により常時下方に付勢されている。一方、スチームレバ
ー41をアイロン本体1の前側すなわちスチーム側に動か
すと、上記とは逆に、弁体24はスプリング26の付勢に抗
して上方に移動して、通水路たる通水継手22を開放し、
カセットタンク8から気化室4へ水を供給するようにな
っている。
【0013】また、カム面42Aには、ドライ時およびス
チーム時における連動杆43の係止位置の中間、すなわち
ドライ係止部49Aおよびスチーム係止部49Bの中間に、
スチーム時の係止位置よりも下方に突出した突出部たる
凸部49が設けられている。なお、この凸部49は連動杆43
が係止不可能なように、段部がなく滑らかに形成されて
いる。ここで、弁杆24の下端は図9に示すように段階的
に先細りの形状をしており、弁杆24側の上下動により開
口部30の上面に設けられた弁孔たる流出口27の開口面積
を増減、調節し、適量の水を気化室4に供給できるよう
になっている。そして、連動杆43の上端がカム面42Aの
凸部49の最下部に当接したときに、流出口27が全開とな
り、気化室4への水の滴下量が最大になるように設定さ
れている。すなわち、ドライからスチームへの切り替え
時には、一時的に流出口27が全開となる。
【0014】前記ハンドル7は、把持部に相当する取手
部45の他に、この取手部45の下方に位置するアイロン本
体1の腹部46と取手部45との間に、手を差し入れるため
の空洞47を形成してある。なお、ここでいう腹部46と
は、図6に示すように、カセットタンク8の両側部9を
除く取手部45に対向したアイロン本体1の平坦状の中央
上面部を指すものであって、腹部46はカセットタンク8
の両側部9の上端面9aよりも低い位置に形成される。
そして、この両側部9の上端面9aより腹部46にかけて
の空洞47の下面は、手を差し入れやすいように、手の甲
に沿ってなだらかな凹状に形成してある。
【0015】ハンドル7の上部には操作パネル51が設け
られており、ここには、ベース3の設定温度を変えるた
めの操作手段に相当する設定釦52と、複数の発光ダイオ
ードすなわちLED53により現在の設定温度を表示する
温度表示部54が各々配設される。温度表示部54の前方に
は2つの窓部48が前後に設けられ、2つの窓部48の近傍
における操作パネル51上には、「スチーム」および「ド
ライ」の文字がそれぞれ表示されている。そして、前記
スチームレバー41の設定位置に応じて、スチームレバー
に一体に設けられた表示帯50が、前記2つの窓部48のど
ちらか一方から外方に臨むことにより、スチームレバー
41の設定状態を表示するようになっている。このよう
に、スチームレバー41に一体に設けられた表示帯50,操
作パネル51および窓部48により表示装置92が構成され
る。
【0016】ハンドル7の内部には、ヒータ2を適宜通
断電することによりベース3を所定温度に制御する温度
制御装置55が設けられる。この温度制御装置55は、具体
的には前記設定釦52のスイッチ部56やLED53の他に、
温度設定の切換え時や不適温状態を使用者に報知する報
知手段としてのブザー57や、現在の設定温度を記憶保持
し、設定釦52の受付けを可能にする二次電池あるいはコ
ンデンサなどの蓄電体すなわち蓄電装置58を、基板59の
上面に実装して構成される。60は基板59の後方に形成さ
れた基板支持部であり、この基板支持部60に支持され
て、別の基板61がアイロン本体1内の後部に設けられ
る。65はアイロン本体1の後部外殻をなす後カバーであ
り、後カバー65の下側に形成した凹部66には、一対の給
電端子67が突出した状態で取付けられている。
【0017】一方、71はアイロン本体1の載置が可能な
載置台であり、これは上面が一方向に傾斜した載置部72
の傾斜下端側に受部73が突設される。受部73には、前記
給電端子67に対応して板バネ状の電源接点74が設けられ
ており、アイロン本体1を載置台71の載置部72に載置す
ると、給電端子67が電源接点74に当接して、コンセント
(図示せず)に接続した電源コード75からアイロン本体
1内に、必要に応じて電源供給が行なわれるようになっ
ている。
【0018】次に、電気的な構成を図7に基づき説明す
る。前記温度制御装置55は、具体的には例えばマイクロ
コンピュータなどで構成され、このマイクロコンピュー
タの記憶装置(図示せず)に記憶されたプログラムの制
御シーケンスに従って、一連の動作を行なうように構成
してある。温度制御装置55の入力側には、前記設定釦52
の他に、ベース3の温度を検知する例えばサーミスタな
どの温度検知手段81と、アイロン本体1が載置台71に載
置されたか否かを判断するアイロン載置検知手段82など
が各々接続される。また、温度制御装置55の出力側に
は、前記ヒータ2,温度表示部54,ブザー57などが接続
される。温度制御装置55は、アイロン本体1が載置台71
に載置されているか否かに拘らず、前記設定釦52からの
操作信号を受付けて、ベース3の設定温度を例えば低温
を意味する「低」,中程度の温度を意味する「中」,お
よび高温を意味する「高」の三段階に切換え設定する温
度設定手段83と、同じくアイロン本体1が載置台71に載
置されているか否かに拘らず、前記設定釦52からの操作
信号を受付けて、アイロン本体1を切状態に設定する切
状態設定手段84とを備えている。そして、本実施例で
は、設定釦52を1回押動操作する毎に、温度設定手段83
または切状態設定手段84における各設定モードが、
「切」→「低」→「中」→「高」→「切」の順に、一段
ずつ高い温度設定に切換わるようになっている(但し、
高温に設定されている場合は、設定釦52を操作すると切
状態の設定モードになる)。なお、本実施例のように、
ベース3の設定温度を段階的ではなく、連続的に可変設
定できるように温度設定手段83を構成してもよい。この
場合、操作手段は押釦式のものでなく、例えばスライド
式のスイッチなどを用いることが好ましい。また、ベー
ス3の設定温度を切換える操作手段と、切状態を指示す
る操作手段とを別々に設けてもよい。つまり、アイロン
本体1の離脱中も、操作手段からの操作信号を受付け
て、ベース3の設定温度を切換え設定できるような温度
設定手段83を、温度制御装置55に備えてあればよい。温
度設定手段83または切状態設定手段84により一旦設定さ
れた上記設定モードは、アイロン本体1の離脱中にバッ
クアップ用の蓄電装置58により所定時間保持記憶される
ようになっている。
【0019】温度制御装置55は、アイロン載置検知手段
82によりアイロン本体1が載置台71に載置されているこ
とを検知すると、温度検知手段81で検知されるベース3
の温度が、前記温度設定手段83で設定された設定温度に
一致するように、加熱手段であるヒータ2を通断電制御
する。また、温度制御手段55は、温度表示部54およびブ
ザー57を制御する報知・表示制御手段85を備えており、
アイロン本体1の載置時において、前記温度検知手段81
で検知されるベース3の温度が設定温度付近の適温範囲
にあるときには、この設定温度に対応する温度表示部54
のLED53を点灯状態にし、かつブザー57による報知を
行なう一方、ベース3の温度が前記適温範囲外にあると
きには、設定温度に対応する温度表示部54のLED53を
点滅状態にし、ブザー57による報知は行なわないように
構成してある。
【0020】一方、アイロン本体1が載置台71から離脱
すると、載置台71からアイロン本体1側への電源供給が
遮断されることにより、ヒータ2は断電状態となる。こ
のとき、温度制御装置55は蓄電装置58からの給電により
引き続き動作し、温度検知手段81により検知されるベー
ス3の温度を監視するとともに、設定釦52による操作信
号を受け付ける。そして、このベース3の温度が、温度
設定手段83で設定された設定温度付近の適温範囲よりも
下がったとき、あるいは、設定釦52を操作して、温度設
定手段83における設定温度がそれまでよりも高温に切換
たときに、報知・表示制御手段85がブザー57あるいは温
度表示部54のLED53を利用して、アイロン本体1の載
置台71への載置を促す給電報知または表示を行なうよう
に構成してある。
【0021】次に、上記構成のスチームアイロンにおけ
る動作を説明する。予め注水口蓋11から水をカセットタ
ンク8内に収容するとともに、このカセットタンク8を
ハンドル7の前部から差し込むと、カセットタンク8の
上面がスプリング14に抗してロック部15を押し上げ、最
終的に凹部16にロック部15が係止することで、カセット
タンク8がアイロン本体1の所定位置にセットされる。
【0022】次いで、図8のステップS1において、ア
イロン本体1を載置台71に載置した状態で、電源コード
75を図示しないコンセントに差し込むと、載置台71の電
源接点74からアイロン本体1内の温度制御装置55および
蓄電装置58に電源が供給される。温度制御装置55におい
ては、初期状態として切状態設定手段84による切状態の
設定モードが先ず設定される。なお、この切状態では、
安全のためにヒータ2への通電は行なわない。その後、
ステップS2において設定釦52を押動操作すると、設定
モードは「切」から「低」,「中」,「高」の順に切換
わり、これに対応するLED53が点灯する。そして、ス
テップS3にて、「切」以外の温度設定手段83の設定モ
ードに切換わると、温度制御装置55によりヒータ2が通
電される。
【0023】温度制御装置55は、次のステップS4にお
いて、アイロン本体1が載置中であるか離脱中であるか
をアイロン載置検知手段82により検知する。アイロン本
体1が引き続き載置台71に載置される状態では、ベース
3が温度設定手段83にて設定した温度に達するまで、ヒ
ータ2によるベース3への加熱が行なわれる。このと
き、温度制御装置55は、ベース3が設定温度に近い適温
範囲内であるか否かを、温度検知手段81からの検知出力
により判断する(ステップS5)。そして、ベース3の
温度が適温範囲を外れているときには、次のステップS
6に移行して、設定温度に対応する温度表示部54のLE
D53を点滅状態にし、ブザー57による報知は行わないよ
うにして、ベース3が不適温状態であることを使用者に
知らせる。一方、前記ステップS5において、ベース3
の温度が適温範囲内にあるときには、ステップS7に移
行して、設定温度に対応する温度表示部54のLED53を
点灯状態にするとともに、ブザー57を一定時間鳴動させ
て、使用者にアイロン掛けが可能なことを報知する。そ
して、温度制御装置55は、アイロン本体1が載置台71に
載置されている限り、ベース3の温度が適温範囲内に維
持されるように、ヒータ2を通断電制御するとともに、
ベース3の温度が適温か不適温であるかに拘らず、前述
のステップS4の手順に戻る。
【0024】その後、ステップS4において、アイロン
掛けのためにアイロン本体1を載置台71から離脱する
と、載置台71からアイロン本体1側への電源供給が遮断
され、ヒータ2は断電状態となる。温度制御装置55は、
蓄電装置58からの給電により引き続き動作するが、次の
ステップS8において、ベース3の温度が適温範囲より
も下がったとき、あるいは、設定釦52を操作することに
より、温度設定手段83における設定温度がそれまでより
も高温に切換ったときに、ブザー57あるいはLED53を
利用して、アイロン本体1の載置台71への載置を促す給
電報知または表示を行なう。そして、その後はステップ
S4の手順に再び戻る。
【0025】次に、ドライからスチームへの切り替え時
における動作を図9及び図10を参照して説明する。ド
ライのときは、図10(a)に示すように、連動杆43の
上端はカム面42Aのドライ係止部49Aに係止している。
ここで、連動杆43はシーソー体44及び開閉棒24を介して
スプリング26によって上方に付勢されており、ドライ係
止部49Aの凹部の形状は連動杆43の上端の形状に対応し
ている。このとき、図9(a)に示すように、弁杆24の
下端はカセットタンク8から気化室4へ水を滴下する流
出口27を閉塞した状態になっている。
【0026】スチーム動作を行なうには、ハンドル7の
両側面に突設したスチームレバー41を、操作パネル51の
「スチーム」に対応する位置に向かって摺動させる。こ
のドライからスチームへの切り替えの途中、スチームレ
バー41を操作パネル51の「ドライ」と「スチーム」との
略中間の位置まで摺動させると、操作体42の下面のカム
面42Aに当接する連動杆43が、カム面42Aに形成された
凸部49の形状に対応して下方に移動し、図10(b)に
示すように、連動杆43の上端が操作体42の下面のカム面
42Aに形成された凸部49の下端に当接する。このとき、
連動杆43が下方へ移動するのに伴い、シーソー体44の一
端を下方に押し下げ、一方シーソー体44の他端は上方に
移動するとともに弁杆24が上方に移動し、図9(b)に
示すように、流出口27が全開となり、カセットタンク8
から気化室4に至る通水継手22の規制遮断が解除され、
一時的に多量の水が気化室4へ供給される。
【0027】さらに、スチームレバー41を、操作パネル
51の「スチーム」に対応する位置まで摺動させると、操
作体42の下面のカム面42Aに当接する連動杆43が、カム
面42Aに形成された凸部49の形状に対応して今度は上方
に移動し、図10(c)に示すように、連動杆43の上端
が操作体42の下面のカム面42Aに形成されたスチーム係
止部49Bに係止するとともに、操作パネル51上に設けら
れた「スチーム」の表示がされた窓部48にピンク色等に
着色された表示帯50が現れることにより、設定状態がス
チームであることを使用者に知らしめる。このとき、連
動杆43が上方へ移動するのに伴い、シーソー体44の一端
を上方に移動し、一方シーソー体44の他端は下方に押し
下げられるとともに弁杆24が下方に移動し、図9(c)
に示すように、弁杆24の先端が流出口27の一部を塞ぎ、
流出口27は半開となる。このとき流出口27の開口面積
は、気化室4への水の供給量が適正な値になるように設
定されている。また、連動杆43はドライ係止部49Aに係
止したときと比較して下方に位置しているとともに、ス
チーム係止部49Bの凹部の形状は連動杆43の上端の形状
に対応している。
【0028】ヒータ2の通電により、ベース3が蒸気を
発生させるのに充分な温度にまで上昇すると、凹部37内
に収容したバイメタル38が感知して反転し、スプリング
35の付勢に抗して、応動体39とともにシーソー体34の他
端が押し上がる。これにより、シーソー体34は支軸33を
中心に回動し、シーソー体34の一端にある開閉体32が、
ノズル31を開放する方向すなわち下方に移動する。カセ
ットタンク8をアイロン本体1に装着した状態では、弁
体25がスプリング26に抗して押し上げられているので、
前記バイメタル38が感知して反転している場合は、アイ
ロン本体1内の水が流出口27からノズル31を経て順次気
化室4に滴下される。そして、この気化室内4に滴下し
た水を、ヒータ2の通電により加熱蒸発させることによ
り、噴出孔5から所定量のスチームが噴出する。
【0029】以上のように、本実施例によれば、アイロ
ン本体1の下部に設けられた加熱手段たるヒータ2を有
するベース3と、ベース3に形成した気化室4と、気化
室4の上方に設けた容器たるカセットタンク8と、カセ
ットタンク8の水を気化室4へ供給する滴下部たる弁装
置21と、弁装置21に設けられた孔たる流出口27を開閉す
る開閉体としての弁杆24と、弁杆24を動作させる操作体
としてのスチームレバー41とを備え、スチームレバー41
の切替え操作によりこのスチームレバー41に設けたカム
面42Aの形状に応じて弁杆24を動作させ、カセットタン
ク8からの水を気化室4に供給することでスチームを噴
出するスチームアイロンにおいて、スチームレバー41を
ドライからスチームに切り替えるときに、スチームレバ
ー41に設けたカム面42Aの突出部たる凸部49により弁杆
24を動作させ、一時的に弁装置21に設けられた流出口27
を全開にするように構成している。
【0030】この場合、スチームレバー41をドライから
スチームに切り替えると、スチームレバー41に設けたカ
ム面42Aの凸部49により弁杆24が動作し、一時的に弁装
置21に設けられた流出口27が全開になる。このように、
スチームレバー41の操作途中で一時的に流出口27を全開
にすることで、気化室4への水の滴下量が一時的に多く
なるので、従来のように水の表面張力やエアーロック等
に影響されることなく、また、アイロン本体1を前後に
数回振るとか、スチームレバー41を繰り返し操作するな
どの煩わしい操作を行なうことなしに、1回のスチーム
レバー41の操作のみで確実にスチームを噴出でき、使い
勝手を向上させることができる。
【0031】また、スチームレバー41に設けたカム面42
Aには、ドライの位置であるドライ係止部49A及びスチ
ームの位置であるスチーム係止部49Bの間にあって、ス
チーム係止部49Bよりも下方に突出した凸部49を前記突
出部として形成してあり、凸部49には係止不可能となっ
ている。この場合、カム面42Aの突出部が係止可能な形
状になっていると、スチームレバー41をドライからスチ
ームに切替える途中でスチームレバー41が係止して流出
口27が全開に保たれ、多量のスチームが発生し続ける虞
があるが、本実施例のように凸部49を係止不可能な形状
にすることによって、そのような虞を確実に回避して安
全にスチームを供給することができる。
【0032】なお、本実施例では、ドライ係止部49A及
びスチーム係止部49Bの間にスチーム係止部49Bよりも
下方に突出した凸部49を設けた例について説明したが、
カム面42Aを操作体42の上面に形成し、ドライ係止部49
A及びスチーム係止部49Bの間にスチーム係止部49Bよ
りも上方に突出した凸部49を設けるとともに、このカム
面42Aの形状によって弁杆24を制御して弁装置21を開閉
制御し、一時的に弁装置21に設けられた流出口27を全開
にするように構成してもよい。
【0033】また、カム面42Aに凸部49を形成する代わ
りに凹部を形成し、一時的に流出口27を全開にして水の
滴下量が一時的に多量になるように構成してもよい。
【0034】また、本体1側に設けられた前後動自在な
レバーであるスチームレバー41の代わりに、上下動自在
なスチーム釦(図示せず)をカセットタンク8上部にお
ける弁杆24の直上に設けてもよい。このように、開閉体
をレバーまたは釦とした構成によれば、アイロン本体1
の構造に伴い、レバーと釦のいずれかを使い分けること
ができる。
【0035】また、スチームレバー41を上下動自在なス
チーム釦としたことによって、着脱式のカセットタンク
8にもスチーム釦を設けることができる上に、本実施例
において説明した連動杆43,シーソー体44等の部品を省
くことができる。さらに、スチーム釦の操作により直接
弁杆24を動作させるように構成することも可能であり、
製造コストの低減を図り、弁装置21をより確実に開閉制
御することができる。
【0036】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、スチームレバー41はハンドル
7の両側面より突出して設けられた例について説明した
が、ハンドル7の上面に突出して設けるようにしてもよ
い。
【0037】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のスチームアイロ
ンによれば、従来のように水の表面張力やエアーロック
等に影響されることなく、また、アイロン本体を前後に
数回振るとか、操作体を繰り返し操作するなどの煩わし
い操作を行なうことなしに、1回の操作体の操作のみで
確実にスチームを噴出でき、使い勝手を向上させること
ができる。したがって、スチーム側に切替えたときに、
確実にスチームを噴出できる使い勝手が良好なスチーム
アイロンを提供できる。
【0038】また、本発明の請求項2記載のスチームア
イロンによれば、スチームに切替える途中で孔が全開に
保たれることがないため、一度に多量のスチームが発生
し続ける虞がなく、安全にスチームを供給できる。
【0039】さらに、本発明の請求項3記載のスチーム
アイロンによれば、アイロン本体の構造に伴い、レバー
と釦のいずれかを使い分けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すアイロン本体の一部を
切欠いた側面図である。
【図2】同上スチームアイロンの全体断面図である。
【図3】同上アイロン本体の一部を切欠いた側面図であ
る。
【図6】同上アイロン本体の断面図である。
【図4】同上アイロン本体のドライ設定時の上面部分図
である。
【図5】同上アイロン本体のドライ設定時の側面部分図
である。
【図6】同上アイロン本体の断面図である。
【図7】同上電気的構成を示すブロック図である。
【図8】同上動作手順を示すフローチャートである。
【図9】同上弁装置周辺の状態を示す断面図で、(a)
はドライ時,(b)はドライからスチームへの切替え途
中時、(c)はスチーム時における状態を示している。
【図10】同上カム面周辺の状態を示す断面図で、
(a)はドライ時,(b)はドライからスチームへの切
替え途中時、(c)はスチーム時における状態を示して
いる。
【符号の説明】
1 アイロン本体 2 ヒータ(加熱手段) 3 ベース 4 気化室 8 カセットタンク(容器) 21 弁装置(滴下部) 24 弁杆(開閉体) 27 流出口(孔) 41 スチームレバー(操作体) 42A カム面 49 凸部(突出部) 49A ドライ係止部(ドライの位置) 49B スチーム係止部(スチームの位置)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月25日(2001.1.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すアイロン本体の一部を
切欠いた側面図である。
【図2】同上スチームアイロンの全体断面図である。
【図3】同上アイロン本体の一部を切欠いた側面図であ
る。
【図4】同上アイロン本体のドライ設定時の側面部分図
である。
【図5】同上アイロン本体のドライ設定時の上面図であ
る。
【図6】同上図5のA−A線断面図である。
【図7】同上電気的構成を示すブロック図である。
【図8】同上動作手順を示すフローチャートである。
【図9】同上弁装置周辺の状態を示す断面図で、(a)
はドライ時,(b)はドライからスチームへの切替え途
中時、(c)はスチーム時における状態を示している。
【図10】同上カム面周辺の状態を示す断面図で、
(a)はドライ時,(b)はドライからスチームへの切
替え途中時、(c)はスチーム時における状態を示して
いる。
【符号の説明】 1 アイロン本体 2 ヒータ(加熱手段) 3 ベース 4 気化室 8 カセットタンク(容器) 21 弁装置(滴下部) 24 弁杆(開閉体) 27 流出口(孔) 41 スチームレバー(操作体) 42A カム面 49 凸部(突出部) 49A ドライ係止部(ドライの位置) 49B スチーム係止部(スチームの位置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石渡 隆 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内 (72)発明者 小林 幸久 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内 (72)発明者 高木 均 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内 (72)発明者 佐藤 忠幸 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内 Fターム(参考) 4L029 DC01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段を有するベースと、前記ベース
    に形成した気化室と、前記気化室の上方に設けた容器
    と、水を前記気化室へ供給する滴下部と、前記滴下部に
    設けられた孔を開閉する開閉体と、前記開閉体を動作さ
    せる操作体とを備え、カム面の形状に応じて前記開閉体
    を動作させ、水を前記気化室に供給することでスチーム
    を噴出するスチームアイロンにおいて、スチームに切り
    替えるときに前記開閉体を動作させ、一時的に前記孔を
    全開にするように構成したことを特徴とするスチームア
    イロン。
  2. 【請求項2】 前記カム面の突出部は、ドライ及びスチ
    ームの位置の間にあって、このスチームの位置よりも上
    方または下方に突出した凸部として形成され、該凸部は
    係止不可能としたことを特徴とする請求項1記載のスチ
    ームアイロン。
  3. 【請求項3】 前記操作体をレバーまたは釦としたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のスチームアイ
    ロン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020014779A (ja) * 2018-07-27 2020-01-30 東芝ホームテクノ株式会社 スチーマー
JP2020054575A (ja) * 2018-10-01 2020-04-09 東芝ホームテクノ株式会社 スチーマー

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020014779A (ja) * 2018-07-27 2020-01-30 東芝ホームテクノ株式会社 スチーマー
JP7137991B2 (ja) 2018-07-27 2022-09-15 東芝ホームテクノ株式会社 スチーマー
JP2020054575A (ja) * 2018-10-01 2020-04-09 東芝ホームテクノ株式会社 スチーマー
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