JPH10127997A - スチームアイロン - Google Patents

スチームアイロン

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Publication number
JPH10127997A
JPH10127997A JP28704596A JP28704596A JPH10127997A JP H10127997 A JPH10127997 A JP H10127997A JP 28704596 A JP28704596 A JP 28704596A JP 28704596 A JP28704596 A JP 28704596A JP H10127997 A JPH10127997 A JP H10127997A
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JP
Japan
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temperature
iron
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handle
steam
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Application number
JP28704596A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Takagi
均 高木
Hiroaki Sakai
博明 坂井
Kazuharu Tsubaki
一春 椿
Tetsuya Imai
哲哉 今井
Takashi Ishiwatari
隆 石渡
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベース3の先端部の目視を良好にする。ま
た、カセットタンク8内に充分な水量を確保し、併せて
ハンドル操作を良好にする。 【解決手段】 カセットタンク8の前端面10は、アイロ
ン本体1の後方側に向けて倒れるように傾斜している。
これにより、ベース3の先端部は目視しやすくなる。ま
た、アイロン本体1の腹部46は、カセットタンク8の両
側部9よりも低い位置にある。したがって、カセットタ
ンク8の両側部9を利用して、水を充分に収容できる。
さらに、空洞47を広く確保してあるので、ハンドル7を
楽に持つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類などのプレス
仕上げに使用するスチームアイロンに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種のスチー
ムアイロンは、例えば特開昭61−100300号公報
に開示されるように、アイロン本体の下部に加熱手段で
あるヒータを備えたベースを配設し、このベースの上方
に遮熱板に相当する遮熱カバーを取付けるとともに、遮
熱カバーの上方に空洞を有する取手部を形成したハンド
ルが固定されている。また、前記アイロン本体の前方に
は固定式または着脱式の水タンクが設けられており、水
タンクに収容した水をベースに形成した蒸気室たる気化
室に供給して気化させることで、気化室に連通する噴出
孔からスチームを噴出させるように構成している。
【0003】ところで、アイロン掛けの際には、ベース
の先端部をその斜め上方から目視しながらその作業を進
めることが多いが、前記特開昭61−100300号公
報に開示されるスチームアイロンは、水タンクの前端面
がほぼ直角に近い状態に起立しているため、この前端面
がベースの先端部を目視する際の妨げとなってアイロン
掛けの作業がしにくくなる欠点があった。
【0004】このような欠点を改善するために、特開平
1−257000号公報には、水タンクの前端面をアイ
ロン本体の後方に向って比較的大きく倒れるように傾斜
させたものが開示されている。しかし、このような構成
では、ハンドルに形成した取手部下方の手を差し入れる
空洞部が大幅に狭くなり、ハンドルが持ちにくくなって
使い勝手が悪くなるという問題点を有する。また逆に、
取手部下方の空洞部を従来並みに確保しようとすると、
水タンク内の容積が大幅に減少し、充分な水量を維持で
きないという問題を生じていた。
【0005】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であり、ベースの先端部に対する目視を良好に行なうこ
とができ、しかも、水タンク内に充分な水量を確保する
とともに、ハンドル操作の使い勝手に優れたスチームア
イロンを提供することをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のスチームアイロ
ンは、前記目的を達成するために、アイロン本体の下部
に設けられた加熱手段を有するベースと、前記ベースの
上方に遮熱板を介して固定され、空洞を有する取手部を
形成したハンドルと、前記アイロン本体に設けられた水
タンクとを備え、前記水タンクからの水を前記ベースに
形成した蒸気室に供給することで、前記蒸気室に連通す
る噴出孔からスチームを噴出するスチームアイロンにお
いて、前記水タンクの前端面を前記アイロン本体の後方
側に向って比較的大きく倒れるように傾斜させ、かつ、
前記取手部の下方にある前記アイロン本体の腹部を前記
水タンクの両側部よりも低い位置に形成して構成され
る。
【0007】上記構成によれば、アイロン掛けを行なう
場合、アイロン本体の空洞から手を差し入れた後、ハン
ドルの取手部を握る。この際、取手部の下方にあるアイ
ロン本体の腹部は、水タンクの両側部よりも低い位置に
あるため、取手部と腹部との間に広い空洞が確保され
る。したがって、取手部を握った状態では、手背面が腹
部に当たりにくくなり、ハンドルを楽に持つことができ
る。また、ベースの先端部に対する目視を良好にするた
めに、水タンクの前端面はアイロン本体の後方側に向け
て比較的大きく倒れるように傾斜させてあるが、水タン
クの両側部は、充分な水量を収容できるだけの高さを確
保してあるので、従来のような水タンクの容量不足は解
消される。
【0008】
【発明の実施形態】以下、本発明のスチームアイロンの
一実施例について、添付図面を参照しながら説明する。
先ず、全体構成を図1〜図4に基づき説明すると、1は
アイロン本体であって、このアイロン本体1は加熱手段
としてヒータ2を埋設したベース3を下部に備えてい
る。ベース3の内部には、ヒータ2の近傍に位置して蒸
気室すなわち気化室4が形成され、この気化室4に連通
する噴出孔5がベース3の下面に設けられる。また、6
はベース3の上部に設けられたカバー、7はカバー6の
上方に設けられたハンドルであり、このハンドル7の前
方には、水タンクに相当するカセットタンク8がアイロ
ン本体1に対し着脱可能に設けられる。
【0009】カセットタンク8は例えば合成樹脂で形成
され、上面から見た形状がほぼU字状で、その両側部9
がハンドル7の前端部側から後端部側の両側にかけて跨
がるように配置されている。また、カセットタンク8の
前端面10は、アイロン本体1の後方側に向って比較的大
きく倒れるように傾斜し、かつ、外方に円弧状に膨出す
るように湾曲して形成される。11は、カセットタンク8
の前部に設けられた開閉自在な注水口蓋であり、ここか
らカセットタンク8内に水を収容し、かつ、カセットタ
ンク8内の不用水を廃棄できるようになっている。ま
た、カセットタンク8のロック機構は、ハンドル7の一
側面にやや突出してタンクロック釦12が設けられてお
り、このタンクロック釦12を操作することにより上下動
する昇降体13が、弾性部材たるスプリング14により常時
下方に付勢されている。そして、昇降体13の下部に突設
したロック部15が、カセットタンク8の傾斜する上面に
形成した凹部16に係止する構成になっている。なお、実
施例では、着脱式のカセットタンク8について説明して
いるが、上記ロック機構を備えていない固定式の水タン
クであってもよい。
【0010】カセットタンク8の内部には弁装置21が設
けられており、この弁装置21の下部には、気化室4に連
通する通水路たる通水継手22が設けられている。弁装置
21は、支持体23により直立状態にかつ摺動自在に支持さ
れた弁杆24と、この弁杆24の下端に設けられた円板状の
弁体25と、弁体25を常時下方に付勢するスプリング26と
を備え、弁体25はカセットタンク8の底面に形成した流
出口27の中心部に臨んで設けられている。そして、カセ
ットタンク8をアイロン本体1に装着すると、アイロン
本体1に設けられた押上ピン(図示せず)により、前記
弁体25がスプリング26に抗して押上げられ、これにより
カセットタンク8内に収容された水が流出口27から流出
するようになっている。また、通水継手22とベース3と
の間には、ベース3からの熱を遮断する遮熱板28が介在
してある。この遮熱板28の下方には、気化室4の上部開
口部を覆うようにして蓋板29が設けられる。
【0011】31は、通水継手22の途中に設けられたノズ
ルであって、このノズル31を開閉する開閉弁32が、支軸
33を中心にして回動自在に設けられたシーソー体34の一
側に装着される。また、シーソー体34の他端は、スプリ
ング35により常時下方に付勢され、前記遮熱板28および
蓋板29に共通して設けられた開口部36よりベース3の凹
部37に向けて下方に突出している。このベース3の凹部
37には、感熱応動体に相当する反転式のバイメタル38が
収容されるとともに、バイメタル38の上面に対向して、
シーソー体34の他端には応動体39が取付け固定される。
また、スプリング35の上端にはワッシャ40が設けられ
る。そして、凹部37の近傍にある気化室4が所定の温度
に達すると、バイメタル38が凹部37の内部で反転し、ス
プリング35の付勢に抗して応動体39を押し上げることに
より、シーソー体34の一端にある開閉弁32が下方に移動
して、ノズル31を開くように構成してある。なお、41は
ハンドル7の両側面より突出して設けられ、操作体42と
一体に水平方向に摺動するスチーム操作釦であるが、こ
のスチーム操作釦41をアイロン本体1の後側すなわちド
ライ側に動かすと、操作体42の傾斜した下面に当接する
連動杆43が上方に移動して、カセットタンク8から気化
室4への水の供給を規制遮断するようになっている。
【0012】前記ハンドル7は、把持部に相当する取手
部45の他に、この取手部45の下方に位置するアイロン本
体1の腹部46と取手部45との間に、手を差し入れるため
の空洞47を形成してある。なお、ここでいう腹部46と
は、図4に示すように、カセットタンク8の両側部9を
除く取手部45に対向したアイロン本体1の平坦状の中央
上面部を指すものであって、腹部46はカセットタンク8
の両側部9の上端面9aよりも低い位置に形成される。
そして、この両側部9の上端面9aより腹部46にかけて
の空洞47の下面は、手を差し入れやすいように、手の甲
に沿ってなだらかな凹状に形成してある。
【0013】ハンドル7の上部には操作パネル51が設け
られており、ここには、ベース3の設定温度を変えるた
めの操作手段に相当する設定釦52と、複数の発光ダイオ
ードすなわちLED53により現在の設定温度を表示する
表示手段に相当する温度表示部54が各々配設される。ま
た、ハンドル7の内部には、ヒータ2を適宜通断電する
ことによりベース3を所定温度に制御する温度制御装置
55が設けられる。この温度制御装置55は、具体的には前
記設定釦52のスイッチ部56やLED53の他に、温度設定
の切換え時や不適温状態を使用者に報知する報知手段と
してのブザー57や、現在の設定温度を記憶保持し、設定
釦52の受付けを可能にする二次電池あるいはコンデンサ
などの蓄電体すなわち蓄電装置58を、基板59の上面に実
装して構成される。60は基板59の後方に形成された基板
支持部であり、この基板支持部60に支持されて、別の基
板61がアイロン本体1内の後部に設けられる。また、62
はカバー6の中央凸部63と保持枠64との間に設けた電動
ポンプであって、この電動ポンプ62を駆動することで、
カセットタンク8内の水を気化室4側に圧送するように
なっている。65はアイロン本体1の後部外殻をなす後カ
バーであり、後カバー65の下側に形成した凹部66には、
一対の給電端子67が突出した状態で取付けられている。
【0014】一方、71はアイロン本体1の載置が可能な
載置台であり、これは上面が一方向に傾斜した載置部72
の傾斜下端側に受部73が突設される。受部73には、前記
給電端子67に対応して板バネ状の電源接点74が設けられ
ており、アイロン本体1を載置台71の載置部72に載置す
ると、給電端子67が電源接点74に当接して、コンセント
(図示せず)に接続した電源コード75からアイロン本体
1内に、必要に応じて電源供給が行なわれるようになっ
ている。
【0015】次に、電気的な構成を図5に基づき説明す
る。前記温度制御装置55は、具体的には例えばマイクロ
コンピュータなどで構成され、このマイクロコンピュー
タの記憶装置(図示せず)に記憶されたプログラムの制
御シーケンスに従って、一連の動作を行なうように構成
してある。温度制御装置55の入力側には、前記設定釦52
の他に、ベース3の温度を検知する例えばサーミスタな
どの温度検知手段81と、アイロン本体1が載置台71に載
置されたか否かを判断するアイロン載置検知手段82など
が各々接続される。また、温度制御装置55の出力側に
は、前記ヒータ2,温度表示部54,ブザー57および電動
ポンプ62などが接続される。温度制御装置55は、アイロ
ン本体1が載置台71に載置されているか否かに拘らず、
前記設定釦52からの操作信号を受付けて、ベース3の設
定温度を例えば低温を意味する「低」,中程度の温度を
意味する「中」,および高温を意味する「高」の三段階
に切換え設定する温度設定手段83と、同じくアイロン本
体1が載置台71に載置されているか否かに拘らず、前記
設定釦52からの操作信号を受付けて、アイロン本体1を
切状態に設定する切状態設定手段84とを備えている。そ
して、本実施例では、設定釦52を1回押動操作する毎
に、温度設定手段83または切状態設定手段84における各
設定モードが、「切」→「低」→「中」→「高」→
「切」の順に、一段ずつ高い温度設定に切換わるように
なっている(但し、高温に設定されている場合は、設定
釦52を操作すると切状態の設定モードになる)。なお、
本実施例のように、ベース3の設定温度を段階的ではな
く、連続的に可変設定できるように温度設定手段83を構
成してもよい。この場合、操作手段は押釦式のものでな
く、例えばスライド式のスイッチなどを用いることが好
ましい。また、ベース3の設定温度を切換える操作手段
と、切状態を指示する操作手段とを別々に設けてもよ
い。つまり、アイロン本体1の離脱中も、操作手段から
の操作信号を受付けて、ベース3の設定温度を切換え設
定できるような温度設定手段83を、温度制御装置55に備
えてあればよい。温度設定手段83または切状態設定手段
84により一旦設定された上記設定モードは、アイロン本
体1の離脱中にバックアップ用の蓄電装置58により所定
時間保持記憶されるようになっている。
【0016】温度制御装置55は、アイロン載置検知手段
82によりアイロン本体1が載置台71に載置されているこ
とを検知すると、温度検知手段81で検知されるベース3
の温度が、前記温度設定手段83で設定された設定温度に
一致するように、加熱手段であるヒータ2を通断電制御
する。また、温度制御手段55は、温度表示部54およびブ
ザー57を制御する報知・表示制御手段85を備えており、
アイロン本体1の載置時において、前記温度検知手段81
で検知されるベース3の温度が設定温度付近の適温範囲
にあるときには、この設定温度に対応する温度表示部54
のLED53を点灯状態にし、かつブザー57による報知を
行なう一方、ベース3の温度が前記適温範囲外にあると
きには、設定温度に対応する温度表示部54のLED53を
点滅状態にし、ブザー57による報知は行なわないように
構成してある。
【0017】一方、アイロン本体1が載置台71から離脱
すると、載置台71からアイロン本体1側への電源供給が
遮断されることにより、ヒータ2は断電状態となる。こ
のとき、温度制御装置55は蓄電装置58からの給電により
引き続き動作し、温度検知手段81により検知されるベー
ス3の温度を監視するとともに、設定釦52による操作信
号を受け付ける。そして、このベース3の温度が、温度
設定手段83で設定された設定温度付近の適温範囲よりも
下がったとき、あるいは、設定釦52を操作して、温度設
定手段83における設定温度がそれまでよりも高温に切換
ったときに、報知・表示制御手段85がブザー57あるいは
温度表示部54のLED53を利用して、アイロン本体1の
載置台71への載置を促す給電報知または表示を行なうよ
うに構成してある。
【0018】次に、図6のフローチャートに基づいて、
上記構成のスチームアイロンにおける作用を説明する。
予め注水口蓋11から水をカセットタンク8内に収容する
とともに、このカセットタンク8をハンドル7の前部か
ら差し込むと、カセットタンク8の上面がスプリング14
に抗してロック部15を押し上げ、最終的に凹部16にロッ
ク部15が係止することで、カセットタンク8がアイロン
本体1の所定位置にセットされる。次いで、図6のステ
ップS1において、アイロン本体1を載置台71に載置し
た状態で、電源コード75を図示しないコンセントに差し
込むと、載置台71の電源接点74からアイロン本体1内の
温度制御装置55および蓄電装置58に電源が供給される。
温度制御装置55においては、初期状態として切状態設定
手段84による切状態の設定モードが先ず設定され、報知
・表示制御手段85によって操作パネル51の「切」に対応
するLED53が点灯する。なお、この切状態では、安全
のためにヒータ2への通電は行なわない。その後、ステ
ップS2において設定釦52を押動操作すると、設定モー
ドは「切」から「低」,「中」,「高」の順に切換わ
り、これに対応するLED53が点灯する。そして、ステ
ップS3にて、「切」以外の温度設定手段83の設定モー
ドに切換わると、温度制御装置55によりヒータ2が通電
される。
【0019】温度制御装置55は、次のステップS4にお
いて、アイロン本体1が載置中であるか離脱中であるか
をアイロン載置検知手段82により検知する。アイロン本
体1が引き続き載置台71に載置される状態では、ベース
3が温度設定手段83にて設定した温度に達するまで、ヒ
ータ2によるベース3への加熱が行なわれる。このと
き、温度制御装置55は、ベース3が設定温度に近い適温
範囲内であるか否かを、温度検知手段81からの検知出力
により判断する(ステップS5)。そして、ベース3の
温度が適温範囲を外れているときには、次のステップS
6に移行して、設定温度に対応する温度表示部54のLE
D53を点滅状態にし、ブザー57による報知は行わないよ
うにして、ベース3が不適温状態であることを使用者に
知らせる。一方、前記ステップS5において、ベース3
の温度が適温範囲内にあるときには、ステップS7に移
行して、設定温度に対応する温度表示部54のLED53を
点灯状態にするとともに、ブザー57を一定時間鳴動させ
て、使用者にアイロン掛けが可能なことを報知する。そ
して、温度制御装置55は、アイロン本体1が載置台71に
載置されている限り、ベース3の温度が適温範囲内に維
持されるように、ヒータ2を通断電制御するとともに、
ベース3の温度が適温か不適温であるかに拘らず、前述
のステップS4の手順に戻る。
【0020】その後、ステップS4において、アイロン
掛けのためにアイロン本体1を載置台71から離脱する
と、載置台71からアイロン本体1側への電源供給が遮断
され、ヒータ2は断電状態となる。温度制御装置55は、
蓄電装置58からの給電により引き続き動作するが、次の
ステップS8において、ベース3の温度が適温範囲より
も下がったとき、あるいは、設定釦52を操作することに
より、温度設定手段83における設定温度がそれまでより
も高温に切換ったときに、ブザー57あるいはLED53を
利用して、アイロン本体1の載置台71への載置を促す給
電報知または表示を行なう。そして、その後はステップ
S4の手順に再び戻る。
【0021】一方、図6のフローチャートには手順を明
記していないが、スチーム動作を行なうには、ハンドル
7の両側面に突設したスチーム操作釦41を、操作パネル
51の「スチーム」に対応する位置に摺動させる。する
と、操作体42の下面に当接する連動杆43が上方に移動
し、カセットタンク8から気化室4に至る通水継手22の
規制遮断が解除される。ヒータ2の通電により、ベース
3が蒸気を発生させるのに充分な温度にまで上昇する
と、凹部37内に収容したバイメタル38が感知して反転
し、スプリング35の付勢に抗して、応動体39とともにシ
ーソー体34の他端が押し上がる。これにより、シーソー
体34は支軸33を中心に回動し、シーソー体34の一端にあ
る開閉体32が、ノズル31を開放する方向すなわち下方に
移動する。カセットタンク8をアイロン本体1に装着し
た状態では、弁体25がスプリング26に抗して押し上げら
れているので、前記バイメタル38が感知して反転してい
る場合は、アイロン本体1内の水が流出口27からノズル
31を経て順次気化室4に滴下される。そして、この気化
室内4に滴下した水を、ヒータ2の通電により加熱蒸発
させることにより、噴出孔5から所定量のスチームが噴
出する。
【0022】アイロン掛けを行なう場合は、アイロン本
体1の空洞47から手を差し入れた後、ハンドル7の取手
部45を掌で抱えるようにして握る。この際、取手部45の
下方にあるアイロン本体1の腹部46は、アイロン本体1
の両側部に沿って設けたカセットタンク8の両側部9よ
りも低い位置にあり、取手部45と腹部46との間には広い
空洞47が確保されているので、取手部45を握った状態で
は、手の甲すなわち手背面がアイロン本体1の腹部46に
当たりにくくなり、ハンドル7を楽に持つことができる
ようになる。また、ベース3の先端部に対する目視を良
好にするために、カセットタンク8の前端面10は、アイ
ロン本体1の後方側に向けて比較的大きく倒れるように
傾斜させてあるが、本実施例におけるカセットタンク8
の両側部9は、充分な水量を収容できるだけの高さを確
保してあるので、従来のような水タンクの容量不足を解
消することが可能になる。
【0023】以上のように、本実施例によれば、アイロ
ン本体1の下部に設けられた加熱手段たるヒータ2を有
するベース3と、ベース3の上方に遮熱板28を介して固
定され、空洞47を有する取手部45を形成したハンドル7
と、アイロン本体1に設けられた水タンクたるカセット
タンク8とを備え、このカセットタンク8からの水をベ
ース3に形成した蒸気室たる気化室4に供給すること
で、気化室4に連通する噴出孔5からスチームを噴出す
るスチームアイロンにおいて、カセットタンク8の前端
面10をアイロン本体1の後方側に向って比較的大きく倒
れるように傾斜させ、かつ、取手部45の下方にあるアイ
ロン本体1の腹部46をカセットタンク8の両側部9より
も低い位置に形成してある。したがって、カセットタン
ク8の前端面10が、アイロン本体1の後方側に向って比
較的大きく倒れているので、ベース3の先端部に対する
目視を良好に行なうことができる。また、カセットタン
ク8の両側部9は、アイロン本体1の腹部46よりも高く
形成されるので、この部分を利用してカセットタンク8
内に充分な水量を確保することが可能になる。さらに、
手背面がアイロン本体1の腹部46に当たりにくくなり、
結果としてハンドル操作の使い勝手に優れたスチームア
イロンを提供できる。
【0024】次に、本実施例における上記以外の作用,
効果を列記する。従来、この種のアイロン本体と載置台
とを備えたコードレスアイロンは、アイロン本体を載置
台から離脱すると、アイロン本体への電源供給が途絶え
ることから、操作手段によるベースの温度設定の受付け
を禁止しており、アイロン本体を載置台に載置している
ときにのみ、このベースの温度設定の受付けを許可する
ように構成していた。この場合、アイロン本体の離脱中
は、蓄電装置からの電源供給により一定時間現在の設定
温度を記憶保持するようになっている。
【0025】しかし、使用者側には、アイロン本体を載
置しているときにしか電源供給が行なわれないなどとい
う認識がそもそもなく、アイロン本体の離脱中にベース
の温度設定を変えられないことを、不具合クレームとし
て提起する虞れがある。また、アイロン本体の離脱中に
おいても、操作手段を操作すればベースの温度設定を変
えられると思っているので、載置台にアイロン本体を載
置したときに、元の設定に戻っていると誤認識する虞れ
がある。さらに、アイロン本体の離脱中に、アイロン掛
けが終了した場合、使用者は操作手段により切状態を選
択しようとするが、これもアイロン本体を載置台に載置
しない限り受付けないので、切状態にできないという不
具合があった。しかもこの場合、切状態にならないこと
を知らずに一旦アイロン本体を載置台に載置し、電源プ
ラグを抜いて使用を終了すると、使用後数分間は蓄電装
置によりベースの設定温度を記憶保持しているため、短
時間で再使用を開始すると、使用者の意思に反して前回
設定した温度にベースが加熱されるという不具合を生じ
ていた。
【0026】そこで、本実施例では、載置台71と、この
載置台71に載置,離脱可能なアイロン本体1とからな
り、載置台71からの電源供給によりアイロン本体1のベ
ース3を加熱手段であるヒータ2で加熱するとともに、
操作手段である操作釦52からの操作信号により温度制御
装置55の設定温度を切換えて、この設定温度に基づきヒ
ータ2を通断電制御するコードレスアイロンにおいて、
アイロン本体1の離脱中も操作釦52からの操作信号を受
付けて、設定温度を切換え設定できるように温度制御装
置55を構成してある。これにより、アイロン本体1の離
脱中もベース3の設定温度の切換えを行なうことが可能
になるので、いつでもアイロン掛けする布地に合せてベ
ース3の温度を可変することができ、従来の設定温度を
変えられないことによる不都合さを一掃することができ
る。また、このような構成において、本実施例の温度制
御装置55は、アイロン本体1の離脱中も操作手段である
設定釦52からの信号を受付けて、切状態を設定できるよ
うに構成してある。したがって、アイロン掛けが終了し
たら、アイロン本体1を載置台71から離脱していても切
状態にすることができるので、確実に切状態で使用を完
了することができ、また、数分後の再使用時において
も、アイロン本体1は切状態になっているため、従来の
使用上の誤認識を解消することができる。
【0027】さらに、本実施例では、ベース3の温度を
検知する温度検知手段81をさらに備え、この温度検知手
段81で検知したベース3の温度が、前記温度制御装置55
の設定温度を基準とした適温範囲よりも低くなると、表
示手段である温度表示部54あるいは報知手段であるブザ
ー57により不適温状態を知らせるように構成してある。
したがって、アイロン本体1の離脱中にベース3の温度
が低下すれば、温度表示部54やブザー57により不適温状
態を知らせて、アイロン本体1の載置を促すことができ
るので、適温範囲内で正しいアイロン掛けを行なうこと
ができる。また、操作手段たる設定釦52を操作すると、
温度制御装置55の設定温度が高くなるように構成してあ
るので、操作釦52を操作した時点で、すぐにベース3の
温度が前記適温状態よりも低くなり、温度表示部54やブ
ザー57による表示や報知によって、アイロン本体1の載
置を促すことができる。さらに、一旦温度表示部54やブ
ザー57により不適温状態を知らせた後、温度表示部54の
表示を強制的に消灯させるように構成すれば、表示形態
が通常とは異なるため、使用者はすぐにアイロン本体1
を載置台71に載置するようになる。また、表示を全く行
なわない分だけ、アイロン本体1の離脱時における無駄
な電力消費も防止できる。
【0028】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、加熱手段はベースを所定温度
に加熱するものであれば、どのようなものでもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明のスチームアイロンは、アイロン
本体の下部に設けられた加熱手段を有するベースと、前
記ベースの上方に遮熱板を介して固定され、空洞を有す
る取手部を形成したハンドルと、前記アイロン本体の前
方に設けられた水タンクとを備え、前記水タンクからの
水を前記ベースに形成した蒸気室に供給することで、前
記蒸気室に連通する噴出孔からスチームを噴出するスチ
ームアイロンにおいて、前記水タンクの前端面を前記ア
イロン本体の後方側に向って比較的大きく倒れるように
傾斜させ、かつ、前記取手部の下方にある前記アイロン
本体の腹部を前記水タンクの両側部よりも低い位置に形
成したものであり、ベースの先端部に対する目視を良好
に行なうことができ、しかも、水タンク内に充分な水量
を確保するとともに、ハンドル操作の使い勝手に優れた
スチームアイロンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すアイロン本体の一部を
切欠いた正面図である。
【図2】同上スチームアイロンの全体断面図である。
【図3】同上アイロン本体の正面図である。
【図4】同上図3のA−A線断面図である。
【図5】同上電気的構成を示すブロック図である。
【図6】同上動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 アイロン本体 2 ヒータ(加熱手段) 3 ベース 4 気化室(蒸気室) 5 噴出孔 7 ハンドル 8 カセットタンク(水タンク) 28 遮熱板 45 取手部 46 腹部 47 空洞
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 哲哉 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内 (72)発明者 石渡 隆 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アイロン本体の下部に設けられた加熱手
    段を有するベースと、前記ベースの上方に遮熱板を介し
    て固定され、空洞を有する取手部を形成したハンドル
    と、前記アイロン本体に設けられた水タンクとを備え、
    前記水タンクからの水を前記ベースに形成した蒸気室に
    供給することで、前記蒸気室に連通する噴出孔からスチ
    ームを噴出するスチームアイロンにおいて、前記水タン
    クの前端面を前記アイロン本体の後方側に向って比較的
    大きく倒れるように傾斜させ、かつ、前記取手部の下方
    にある前記アイロン本体の腹部を前記水タンクの両側部
    よりも低い位置に形成したことを特徴とするスチームア
    イロン。
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