JP2001204996A - アイロン - Google Patents

アイロン

Info

Publication number
JP2001204996A
JP2001204996A JP2000016305A JP2000016305A JP2001204996A JP 2001204996 A JP2001204996 A JP 2001204996A JP 2000016305 A JP2000016305 A JP 2000016305A JP 2000016305 A JP2000016305 A JP 2000016305A JP 2001204996 A JP2001204996 A JP 2001204996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
mist
water
water tank
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000016305A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihisa Kobayashi
幸久 小林
Hiroshi Yamamoto
広 山本
Kazunori Amano
和徳 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Home Technology Corp filed Critical Toshiba Home Technology Corp
Priority to JP2000016305A priority Critical patent/JP2001204996A/ja
Publication of JP2001204996A publication Critical patent/JP2001204996A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Irons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 布地の種類やしわの状態に応じてミスト量を
可変することができ、使い勝手に優れたアイロンを提供
する。 【解決手段】 スチーム通路50に弁体61を設ける。弁体
可動機構60により弁体61を動かして、スチーム通路50の
開口面積を可変すると、スチーム噴出ノズル56から噴出
するスチーム圧が可変し、ミスト室37からのミスト量が
増減する。したがって、布地の種類やしわの状態に応じ
て、ミスト室37から布地に噴射するミスト量を制御する
ことが可能となり、使い勝手に優れたアイロンを提供で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類などのしわ伸
ばしを行なう加湿装置を備えたアイロンに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、水タンクに収容
された水を利用して、これをミスト状態で発生させるミ
スト機構を備えたアイロンが知られている。こうしたミ
スト機能付きのアイロンは、水タンク内の水を導入する
シリンダと、シリンダに対し摺動自在に設けたピストン
と、シリンダ内の水をミストとして噴出させるノズルと
を備えており、ピストンを押し下げることで、ピストン
とシリンダとにより囲まれた水導入室内の水を圧送し
て、ノズルに供給する構造となっている。
【0003】ところが、上記構造のアイロンでは、ノズ
ルから噴出するミスト量を可変制御することができない
ため、しわの取れやすい布地や、しわがさほどついてい
ない布地であっても、一定量のミストが布地に染み込ま
れ、かえって布地が濡れてしまう問題があった。また逆
に、きついしわが布地についている場合は、ミスト量が
不足して何回もアイロン掛けを行なわなければならない
煩わしさがあった。
【0004】本発明は上記問題点を解決しようとするも
のであり、布地の種類やしわの状態に応じてミスト量を
可変することができ、使い勝手に優れたアイロンを提供
することをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のアイ
ロンにより、水タンクの水を気化室に供給して気化する
と、気化室で発生したスチームがスチーム通路を通過し
て、スチーム出口からミスト室に噴出される。そして、
スチーム出口から噴射されるスチームの流速を利用し
て、水タンク内の水を第2導水路からミスト室に導き、
ここからミストとして布地に噴射する。
【0006】スチーム通路には弁体が設けられており、
弁体可動機構により弁体を動かして、スチーム通路の開
口面積を可変すると、スチーム出口から噴出するスチー
ム圧が可変し、ミスト室からのミスト量が増減する。し
たがって、布地の種類やしわの状態に応じて、ミスト室
から布地に噴射するミスト量を制御することが可能とな
り、使い勝手に優れたアイロンを提供できる。
【0007】本発明の請求項2のアイロンにより、水タ
ンクの水を気化室に供給して気化すると、気化室で発生
したスチームがスチーム通路を通過して、スチーム出口
からミスト室に噴出される。そして、スチーム出口から
噴射されるスチームの流速を利用して、水タンク内の水
を第2導水路からミスト室に導き、ここからミストとし
て布地に噴射する。
【0008】スチーム出口には弁体が設けられており、
弁体可動機構により弁体を動かして、スチーム出口の開
口面積を可変すると、スチーム出口から噴出するスチー
ム圧が可変し、ミスト室からのミスト量が増減する。し
たがって、布地の種類やしわの状態に応じて、ミスト室
から布地に噴射するミスト量を制御することが可能とな
り、使い勝手に優れたアイロンを提供できる。
【0009】
【発明の実施形態】以下、本発明におけるアイロンの一
実施例について、添付図面を参照しながら説明する。
【0010】図1〜図5において、1はアイロン本体で
あって,このアイロン本体1は加熱手段として第1のヒ
ータ2を埋設したベース3を下部に備えている。前記ベ
ース3の底面には着脱可能なベース裏板5が設けられて
いる。ベース3の上面はベースカバー6により覆われる
とともに、このベースカバー6の上方にはハンドル7が
取り付けられる。ハンドル7の前方にあってベースカバ
ー6の上面には、水を貯えるための第1の水タンクに相
当する水タンク8がアイロン本体1に対し着脱可能に設
けられる。
【0011】水タンク8は例えば合成樹脂で形成され、
上面から見た形状がほぼU字状で、その両側がハンドル
7の前端部側から後端部側の両端にかけて跨がるように
配置されている。9は水タンク8の前部に設けられた開
閉自在な注水口蓋であり、ここから水タンク8内に水を
収容し、かつ水タンク8内の不用水を廃棄できるように
なっている。また、水タンク8のロック機構として、ハ
ンドル7の一側面にやや突出して設けられたタンクロッ
ク釦10と、このタンクロック釦10の操作に伴ない上下動
する係止体11と、係止体11を常時下方に付勢するスプリ
ング12が、アイロン本体1に各々設けられる。そして、
係止体11の下部に突設したロック部13が、水タンク8の
傾斜する上面に形成した凹部14に係止する構成になって
いる。なお、本実施例では着脱式の水タンク8について
説明しているが、上記ロック機構を備えていない固定式
の水タンク8であってもよい。
【0012】16は水タンク8の下部に設けられ、この水
タンク8からの水を蓄える通水継手である。通水継手16
の上部には、水タンク8の底部に形成した給水口17と連
通する受水口18が設けられている。また、19は通水継手
16の下流側に設けられ、前記水タンク8とは別の第2の
水タンク20に至る第1導水路である。この第1導水路19
は、通水継手16とボイラーに相当する第2の水タンク20
とを連結して、水タンク8ひいては通水継手16に蓄えた
水を、第2の水タンク20の下方にある気化器21に導くも
ので、気化器21の近傍には前記第1のヒータ2とは別の
加熱手段である第2のヒータ22が設けられる。また、第
1導水路19の途中には、気化器21で発生したスチームの
逆流を防ぐ逆流防止弁としての逆止弁23を備えている。
【0013】ここで、逆止弁23の構成を図6および図7
に基づき説明する。同図において、逆止弁23の外郭は、
有底筒状のケース24と、このケース24の上部開口部を塞
ぐケース蓋25とにより構成され、ケース24とケース蓋25
とはパッキン26を介在して水密に嵌合される。また、逆
止弁23の内部には、ケース24の内部に形成した転がり面
28に沿って移動可能な球体すなわちボール29が設けられ
ている。転がり面28の前側には、通水継手16側の第1導
水路19に嵌合する連結口30が形成される一方、転がり面
28の後側には、気化器21側の第1導水路19に嵌合する別
の連結口31が形成される。そして、連結口30の基端側に
はボール29の外面と密着可能な弁体32が設けられてい
る。
【0014】図示しないが、ボール29の転がり面28は各
連結口30,31を結ぶ中心線上に案内溝を有しており、ボ
ール29の特に左右方向の移動を規制している。また転が
り面28は、図6に示すアイロン掛け時(アイロン本体1
が略水平な状態)において、前方すなわち弁体32を有す
る連結口30に向けて下る約10°の傾斜が設けられてお
り、アイロン掛け時にはボール29の外面が弁体32に密着
当接して、この弁体32を塞ぐ一方で、図7に示す載置台
101(図3参照)の載置時には、ボール29が連結口31側に
移動して弁体32を開放するように構成している。
【0015】再度図1〜図5に戻り説明すると、前記第
2のヒータ22により加熱される気化器21と、第1のヒー
タ2により加熱されるベース3は各々別部材で構成さ
れ、その間には遮熱層となる空間部35が形成される。ま
た、気化器21には、第2の水タンク20の底部に備えたノ
ズル36と連通する有底状の気化室37が形成される。ベー
ス3の温度を検知するベース温度検知手段として、ここ
ではサーミスタ38が設けられており、サーミスタ38の検
知信号を受けて、ハンドル7の内部に備えた第1の温度
制御装置39がベース3の温度を制御するようになってい
る。またこれとは別に、気化器21の温度を制御するため
の第2の温度制御装置40がアイロン本体1の内部に設け
られる。これらの第1の温度制御装置39および第2の温
度制御装置40が、ベース3と気化器21を独立して温度制
御する温度制御手段に相当する。なお、41はベース3に
取付けられた温度過昇防止装置であり、これはベース1
の温度が過昇状態になると、アイロン本体1への給電を
強制的に遮断するものである。
【0016】42は、流出口に相当する前記ノズル36を開
閉する開閉杆としてのスチーム開閉棒であり、これは開
閉棒付勢部材たるスプリング43の付勢力により、ノズル
36の開方向に常時付勢される。44は、アイロン本体1の
前後方向に摺動自在に設けられた操作体である。この操
作体44の前側すなわち一端側はスチーム開閉棒42の頭部
に当接可能な傾斜面が形成される一方、操作体44の後側
すなわち他端側は、アイロン本体1の後部より突出して
おり、操作体付勢部材たるスプリング45の付勢力により
常時後方に付勢される。また、46は同じくスチーム開閉
棒42の頭部に当接可能な手動操作体であり、これはアイ
ロン本体1の上部より突出するスチーム・ドライ切換え
ボタンに相当するスチームボタン47の手動操作に連動し
て、スチーム開閉棒42を介してノズル36を開閉するもの
である。これにより、通水継手16からの水を第2の水タ
ンク20に供給したり止めたりすることができるようにな
っている。48は、気化室37と第2の水タンク20とを連通
する筒状のスチームフィードバック管で、このスチーム
フィードバック管48の上部側方には開口49が形成され
る。気化室37で発生したスチームはボイラー室である第
2の水タンク20に蓄えられ、第2の水タンク20に連通す
るスチーム通路50を通ってミスト室51に送り込まれるよ
うになっている。
【0017】52は、ベース3に取付けられたミストガイ
ドであって、これは下方を開放した円錐形状を有してお
り、前記ミスト室51はミストガイド52の中空内部に位置
する。ミスト室51の上部すなわちミストガイド52の上部
には、気化室37で発生するスチームの流速を利用してミ
ストを噴射させるためのミストノズル部53が取付けら
れ、ベース3に形成したミストガイド52の取付け面には
開口部54が形成される。さらに、ベース3の開口部54に
対向して、ベース裏板5にはスリット状のミスト噴出口
55が形成される。ミストノズル部53は、スチーム通路50
に連通する内面が円錐形状のスチーム出口たるスチーム
噴出ノズル56と、通水継手16とミストノズル部53とを連
結する第2導水路57に連通したミスト噴出ノズル58とを
各々備えており、ミスト噴出ノズル58の先端は、ミスト
室51の上部においてスチーム噴出ノズル56の近傍に位置
している。そして、スチーム噴出ノズル56から噴射され
るスチームの流速を利用して、通水継手16に貯えた水を
第2導水路57を経てミスト噴出ノズル58よりミスト化
し、これをミスト室51の上部から開口部54を経てミスト
噴出口55より外部に噴射する構成になっている。なお、
通水継手16とベース3との間には、ベース3からの熱を
遮断する遮熱板59が設けられる。
【0018】61は、前記スチーム通路50の開口面積を可
変するための弁体である。この弁体61は、本実施例では
スチーム噴出ノズル56の近傍にあるスチーム通路50の先
端側に上下動可能に設けられているが、スチーム通路50
の中間若しくは基端側に設けてもよい。ここでいうスチ
ーム通路50とは、第2の水タンク20からスチーム噴出ノ
ズル56に至るまでの部分をいう。弁体61の可動機構すな
わち弁体可動機構60を図8および図9を参照して詳しく
説明すると、62は弁体61を手動操作するための操作釦で
あり、これはアイロン本体1の上面より突出して押動操
作可能に設けられる。また、63は操作釦62の操作に応じ
て開閉する開閉制御部としての回転子であり、この回転
子63の下方には、弁体61の上端部に当接し、かつ操作釦
62の押動位置に応じてアイロン本体1の内部で上下動す
る継手64が設けられる。前記回転子63は下面が開口した
凹状に形成され、この凹部に継手64の起立部65が挿通す
るようになっている。起立部65にはフランジ環66が取付
け固定されており、フランジ環66と水タンク8を形成す
る支持体67との間に、継手64を上方へ付勢する継手付勢
体としてのスプリング68を設けるとともに、フランジ環
66と回転子63との間に、回転子63およびこれに当接する
操作釦62を上方へ付勢する回転子付勢体としてのスプリ
ング69を設けている。さらに、弁体61を上方へ付勢する
弁体付勢体として、別のスプリング70を設けている。
【0019】回転子63は、操作釦62と連動してこの操作
釦62の押動力を継手64および弁体61に伝達するととも
に、操作釦62をその動作下端位置にまで押し下げると、
水タンク8内に形成した係合部(図示せず)に係合して
ロック状態となり、継手64および弁体61をその位置に保
持する。このとき、弁体61は図9に示すように、スチー
ム通路50を塞ぐ位置で保持されるが、弁体61はスチーム
通路50を完全に塞いではおらず、弁体61の外面とスチー
ム通路50の内面との間には僅かな隙間が形成される。し
たがって、この隙間を通過した少量のスチームがスチー
ム噴出ノズル56からミスト室51に噴射される。一方、図
9に示す回転子63がロックした状態から、操作釦62をさ
らに下方へ押し込むと、回転子63と前記係合部との係合
状態は解除され、各スプリング68〜70の付勢力により弁
体61ひいては操作釦62,回転子63および継手64が押し上
げられ、図8に示す位置に復帰する。このとき、弁体61
はスチーム通路50を開放するため、スチーム噴出ノズル
56からミスト室51に噴射されるスチーム量も多くなる。
このように、操作釦62の押動操作によって、スチーム噴
出ノズル56からミスト室51に噴射されるスチーム量を増
減し、最終的にミスト噴出口55から噴射されるミスト量
を可変制御するように構成している。
【0020】なお、スチーム通路50の閉鎖時において、
弁体61とスチーム通路50との間に隙間を形成する手段と
しては、例えば弁体61またはスチーム通路50にスリット
を形成し、このスリットを通して少量のスチームを通過
させる構成としてもよい。また、弁体61によりスチーム
通路50ではなく、スチーム噴出ノズル56を閉鎖または開
放するように構成してもよい。この場合も、弁体61を例
えばニードル状に形成して、スチーム噴出ノズル56の閉
鎖時において、弁体61とスチーム噴出ノズル56との間に
僅かな隙間を形成する。
【0021】前述のように、ミスト室51で発生したミス
トをベース3のミスト排出口である開口部54に導くミス
トガイド52は、下方を開放した円錐形状に形成される
が、本実施例では、開口部54の全周に亘りミストガイド
52の下端内壁面から一定の間隔(例えば1mm)を開け
て、ベース3に上側へ延びる突起状に形成した水回収受
部71を設け、ミストガイド52の内壁面に付着した結露水
を、この水回収受部71で受けるように構成している。ま
た、ミストガイド52と水回収受部71との間に形成した隙
間72と、ベース裏板5に設けたスチーム排出口73は、ベ
ース3とベース裏板5との間にあるスチーム孔74により
互いに連結される。さらに、結露水が入り込む隙間72に
面した水回収受部71の水受面76には、親水性塗料が形成
されるとともに、水回収受部71の突起は、回収された結
露水がベース3の熱で沸騰しても溢れない高さ(例えば
5mm以上)に形成される。
【0022】前記ハンドル7は、把持部に相当する取手
部81の他に、この取手部81の下方に位置するアイロン本
体1の腹部82と取手部81との間に、手を差し入れるため
の空洞83を形成してある。なお、ここでいう腹部82と
は、水タンク8の両側を除く取手部81に対向したアイロ
ン本体1の平坦状の中央上面部を指すものであって、腹
部82は水タンク8の両側の上端面よりも低い位置に形成
される。そして、この両側の上端面より腹部82にかけて
の空洞83の下面は、手を差し入れやすいように、手の甲
に沿ってなだらかな凹状に形成してある。
【0023】ハンドル7の上部には、操作パネル84が設
けられている。ここには、ベース3の設定温度を変える
ための操作手段に相当する設定釦85と、複数の発光ダイ
オードすなわちLED86により現在の設定温度を表示す
る温度表示部87が各々配設される。
【0024】前述のように、ハンドル7の内部には、第
1のヒータ2を適宜通断電することによりベース3を所
定温度に制御する第1の温度制御装置39が設けられる。
この第1の温度制御装置39は、具体的には前記設定釦85
のスイッチ部88や前記LED86の他に、温度設定の切替
時や不適温状態を使用者に報知する報知手段としてのブ
ザー89や、現在の設定温度を記憶保持し、設定釦85の受
付けを可能にする二次電池あるいはコンデンサなどの蓄
電装置90などを、基板91の上面に実装して構成される。
93は基板91の後方に形成された基板支持部であり、この
基板支持部93に支持されて、別の基板94がアイロン本体
1内の後部に設けられている。また、95はアイロン本体
1の後部外殻をなす後カバーであり、後カバー95の下側
に形成した凹部96には、アイロン本体1に電力を供給す
る一対の給電端子97が突出した状態で取付けられてい
る。
【0025】一方、101はアイロン本体1の載置が可能
な載置台であり、これは上面が一方向に傾斜した載置部
102の傾斜下端側に受部103が突設される。受部103に
は、前記給電端子97に対応して板バネ状の電源接点104
が設けられており、アイロン本体1を載置台101の載置
部102に載置すると、給電端子97が電源接点104に当接し
て、コンセント(図示せず)に接続した電源コード105
からアイロン本体1内に、必要に応じて電源供給が行な
われるようになっている。また、このアイロン本体1を
載置台101に載置した状態では、アイロン本体1は後方
に向けて約20°下る傾斜した状態に保持される。
【0026】次に、電気的な構成を図10に基づき説明
する。前記第1の温度制御装置39は、具体的には例えば
マイクロコンピュータなどで構成され、このマイクロコ
ンピュータの記憶装置(図示せず)に記憶されたプログ
ラムの制御シーケンスに従って、一連の動作を行なうよ
うに構成してある。第1の温度制御装置39の入力側に
は、前記設定釦85の他に、ベース3の温度を検知する例
えばサーミスタ38などの温度検知手段107と、アイロン
本体1が載置台101に載置されたか否かを判断するアイ
ロン載置検知手段108などが各々接続される。また、第
1の温度制御装置39の出力側には、前記第1のヒータ
2,温度表示部87,ブザー89などが接続される。第1の
温度制御装置39は、アイロン本体1が載置台101に載置
されているか否かに拘らず、前記設定釦85からの操作信
号を受付けて、ベース3の設定温度を例えば低温を意味
する「低」,中程度の温度を意味する「中」,および高
温を意味する「高」の三段階に切換え設定する温度設定
手段109と、同じくアイロン本体1が載置台101に載置さ
れているか否かに拘らず、前記設定釦85からの操作信号
を受付けて、アイロン本体1を切状態に設定する切状態
設定手段110とを備えている。そして、本実施例では、
設定釦85を1回押動操作する毎に、温度設定手段109ま
たは切状態設定手段110における各設定モードが、
「切」→「低」→「中」→「高」→「切」の順に、一段
ずつ高い温度設定に切換わるようになっている(但し、
高温に設定されている場合は、設定釦85を操作すると切
状態の設定モードになる)。なお、本実施例のように、
ベース3の設定温度を段階的ではなく、連続的に可変設
定できるように温度設定手段109を構成してもよい。こ
の場合、操作手段は押釦式のものでなく、例えばスライ
ド式のスイッチなどを用いてもよい。また、ベース3の
設定温度を切換える操作手段と、切状態を指示する操作
手段とを別々に設けてもよい。つまり、アイロン本体1
の離脱(リフト)中も、操作手段からの操作信号を受付
けて、ベース3の設定温度を切換え設定できるような温
度設定手段109を、第1の温度制御装置39に備えてあれ
ばよい。温度設定手段109または切状態設定手段110によ
り一旦設定された上記設定モードは、アイロン本体1の
離脱中にバックアップ用の蓄電装置90により所定時間保
持記憶されるようになっている。
【0027】第1の温度制御装置39は、アイロン載置検
知手段108によりアイロン本体1が載置台101に載置され
ていることを検知すると、温度検知手段107で検知され
るベース3の温度が、前記温度設定手段109で設定され
た設定温度に一致するように、ベース3の加熱手段であ
る第1のヒータ2を通断電制御する。また、第1の温度
制御装置39は、温度表示部87およびブザー89を制御する
報知・表示制御手段111を備えており、アイロン本体1
の載置時において、前記温度検知手段107で検知される
ベース3の温度が設定温度付近の適温範囲にあるときに
は、この設定温度に対応する温度表示部87のLED86を
点灯状態にし、かつブザー89による報知を行なう一方、
ベース3の温度が前記適温範囲外にあるときには、設定
温度に対応する温度表示部87のLED86を点滅状態に
し、ブザー89による報知は行なわないように構成してあ
る。
【0028】一方、アイロン本体1が載置台101から離
脱すると、載置台101からアイロン本体1側への電源供
給が遮断されることにより、第1のヒータ2は断電状態
となる。このとき、第1の温度制御装置39は蓄電装置90
からの給電により引き続き動作し、温度検知手段107に
より検知されるベース3の温度を監視するとともに、設
定釦85による操作信号を受け付ける。そして、このベー
ス3の温度が、温度設定手段109で設定された設定温度
付近の適温範囲よりも下がったとき、あるいは、設定釦
85を操作して、温度設定手段109における設定温度がそ
れまでよりも高温に切換たときに、報知・表示制御手段
111がブザー89あるいは温度表示部87のLED86を利用
して、アイロン本体1の載置台101への載置を促す給電
報知または表示を行なうように構成してある。
【0029】次に、図11のフローチャートに基づい
て、上記構成における動作を説明する。予め注水口蓋9
から水を水タンク8内に収容するとともに、この水タン
ク8をハンドル7の前部から差し込むと、水タンク8の
上面がスプリング12に抗してロック部13を押し上げ、最
終的に凹部14にロック部13が係止することで、水タンク
8がアイロン本体1の所定位置にセットされる。次い
で、図11のステップS1において、アイロン本体1を
載置台101に載置した状態で、電源コード105を図示しな
いコンセントに差し込むと、載置台101の電源接点104と
アイロン本体1の給電端子97が電気的に接続されること
により、アイロン本体1内の第1の温度制御装置39,第
2の温度制御装置40および蓄電装置90に電源が供給され
る。第1の温度制御装置39においては、初期状態として
切状態設定手段110による切状態の設定モードが先ず設
定され、報知・表示制御手段111によって操作パネル84
の「切」に対応するLED88が点灯する。なお、この切
状態では、安全のために第1のヒータ2への通電は行な
わない。その後、ステップS2において設定釦85を押動
操作すると、設定モードは「切」から「低」,「中」,
「高」の順に切換わり、これに対応するLED86が点灯
する。そして、ステップS3にて、「切」以外の温度設
定手段109の設定モードに切換わると、第1の温度制御
装置39により第1のヒータ2が通電される。
【0030】第1の温度制御装置39は、次のステップS
4において、アイロン本体1が載置中であるか離脱中で
あるかをアイロン載置検知手段108により検知する。ア
イロン本体1が引き続き載置台101に載置される状態で
は、ベース3が温度設定手段59にて設定した温度に達す
るまで、第1のヒータ2によるベース3への加熱が行な
われる。このとき、第1の温度制御装置39は、ベース3
が設定温度に近い適温範囲内であるか否かを、温度検知
手段107からの検知出力により判断する(ステップS
5)。そして、ベース3の温度が適温範囲を外れている
ときには、次のステップS6に移行して、設定温度に対
応する温度表示部87のLED86を点滅状態にし、ブザー
89による報知は行わないようにして、ベース3が不適温
状態であることを使用者に知らせる。一方、前記ステッ
プS5において、ベース3の温度が適温範囲内にあると
きには、ステップS7に移行して、設定温度に対応する
温度表示部87のLED86を点灯状態にするとともに、ブ
ザー89を一定時間鳴動させて、使用者にアイロン掛けが
可能なことを報知する。そして、第1の温度制御装置39
は、アイロン本体1が載置台101に載置されている限
り、ベース3の温度が適温範囲内に維持されるように、
第1のヒータ2を通断電制御するとともに、ベース3の
温度が適温か不適温であるかに拘らず、前述のステップ
S4の手順に戻る。
【0031】その後、ステップS4において、アイロン
掛けのためにアイロン本体1を載置台101から離脱する
と、載置台101からアイロン本体1側への電源供給が遮
断され、第1のヒータ2は断電状態となる。第1の温度
制御装置39は、蓄電装置90からの給電により引き続き動
作するが、次のステップS8において、ベース3の温度
が適温範囲よりも下がったとき、あるいは、設定釦85を
操作することにより、温度設定手段109における設定温
度がそれまでよりも高温に切換ったときに、ブザー89あ
るいはLED86を利用して、アイロン本体1の載置台10
1への載置を促す給電報知または表示を行なう。そし
て、その後はステップS4の手順に再び戻る。
【0032】アイロン掛けを行なう場合、アイロン本体
1の空洞83から手を差入れた後、ハンドル7の取手部81
を掌で抱えるようにして握る。この際、取手部81の下方
にあるアイロン本体1の腹部82は、アイロン本体1の両
側部に沿って設けた水タンク8の両側よりも低い位置に
あり、取手部81と腹部82との間には広い空洞83が確保さ
れているので、取手部81を握った状態では、手の甲すな
わち手の背面がアイロン本体1の腹部82に当たりにくく
なり、ハンドル7を楽に持つことができるようになる。
また、ベース3の先端部に対する目視を良好にするため
に、水タンク8の前端面は、アイロン本体1の後方側に
向けて比較的大きく倒れるように傾斜させてあるが、本
実施例における水タンク8の両側は、充分な水量を収容
できるだけの高さを確保してあるので、従来のような水
タンクの容量不足を解消することが可能になる。
【0033】上述のように、設定釦85を操作してベース
3を希望する温度に設定すると、サーミスタ38の出力信
号に基づいて第1の温度制御装置39は第1のヒータ2へ
の通電を制御し、ベース3を設定された温度に維持す
る。また、設定釦85を「切」以外に設定すると、第2の
温度制御装置40により第2のヒータ22への通電を制御
し、気化器21を予め設定された温度(約180〜240℃)に
維持する。このように、ベース3と気化器21は、別個の
温度制御装置39,40により各々独立して温度制御され
る。一方、図3に示すようなアイロン本体1を載置台10
1に載置した状態では、アイロン本体1は後方に向けて
約20°下る傾斜状態で保持されている。この状態では、
図7に示すように、逆止弁23の内部における転がり面28
は連結口31側に向けて約10°下っており、ボール29が連
結口31側に移動して弁体32を開放する。このため、水タ
ンク8内の水は通水継手16から第1導水路19を通過して
第2の水タンク20に流入する。しかし、アイロン本体1
を載置台101に載置した場合は、後カバー95より突出す
る操作体44の後端が、載置台101の受け部103に当接して
押し込まれており、操作体44の前側に形成した傾斜面が
スチーム開閉棒42の頭部に当接して、ノズル36を塞ぐ方
向にスチーム開閉棒42を下方に移動させるので、気化室
37に水は流入しない。載置台101に当接する操作体44が
ノズル36を閉塞する方向にスチーム開閉棒42を移動させ
ることで、アイロン掛けを行なわないアイロン本体1の
載置時において、気化室37による無駄なスチーム発生を
防止することができる。
【0034】次に、アイロン掛けを行なうために、アイ
ロン本体1を載置台101よりリフトすると、前記操作体4
4の後端が載置台101の受け部103より離れるので、スプ
リング45の付勢力により操作体44が後方に移動し、操作
体44とスチーム開閉棒42との当接状態が解除される。こ
の状態で、スチームボタン47をスチーム側に操作して、
手動操作体46を上方に移動させると、手動操作体46とス
チーム開閉棒42との当接状態も解除され、スチーム開閉
棒42はスプリング43の弾性力によりノズル36を開く方向
に押し上げられる。こうなると、それまで第2の水タン
ク20に貯留していた水は、ノズル36を通過して気化室37
に流入し、予め設定された温度に維持された気化器21に
よって加熱され、急激にスチームとなる。この気化室37
内で発生したスチームは、スチームフィードバック管48
を通過して開口49から第2の水タンク20内に貯えられ
る。スチームフィードバック管48に形成した開口49は、
ノズル36の開放時における第2の水タンク20の液面より
も高い位置に設けられており、第2の水タンク20に戻さ
れたスチームが、ここに貯留する水に直接送り出されて
泡状になることを防止している。なお、スチームボタン
47をドライ側に操作して、手動操作体46を下方に移動さ
せた場合には、手動操作体46がスチーム開閉棒42の頭部
に当接して、ノズル36を塞ぐ方向にスチーム開閉棒42を
下方に移動させるので、気化室37に水は流入しない。よ
ってこの場合は、アイロン本体1が載置台101に載置さ
れているか否かに拘らず、気化室37からスチームは発生
しない。
【0035】アイロン本体1を載置台101よりリフトす
るとともに、スチームボタン47をスチーム側に操作した
場合において、アイロン本体1を略水平な状態(アイロ
ン掛け状態)にすると、図6に示すように、逆止弁23の
内部における転がり面28は連結口30側に向けて約10°下
ることになり、ボール29は連結口30側に移動して弁体32
に密着当接する。こうなると、弁体32は閉塞して通水継
手16と第2の水タンク20との間の流通を遮断するので、
気化室37から第2の水タンク20に放出されたスチーム
が、第1導水路19から通水継手16側に逆流することはな
い。
【0036】第2の水タンク20に貯えられたスチーム
は、スチーム通路50を通過してミストノズル部53のスチ
ーム噴出ノズル56より勢いよくミストガイド52内のミス
ト室51に噴出する。これに伴ない、ミスト噴出ノズル58
の内部がベンチュリー効果により負圧化されるので、水
タンク8内の水が通水継手16から第2導水路57を経て吸
引され、ミスト噴出ノズル58において細かいミスト状に
粉砕される。ミスト噴出ノズル58から噴出するミスト
は、前記スチーム噴出ノズル56からのスチームの流れに
沿って、ミスト室51内を開口部54へ向けて送り出され、
ベース3に取付けられたベース裏板5のミスト噴出口55
より布地に噴射される。この状態でアイロン掛けを行な
うことにより、ベース3およびベース裏板5の下面に対
向する布地に充分な湿り気を与えることが可能で、ひい
ては良好な仕上がり状態を得ることができる。
【0037】アイロン掛け作業によりベース3の熱が布
地に奪われてベース3の温度が低下した場合、あるいは
ベース3の温度を例えば化繊などの低い温度(110℃前
後)に設定した場合においても、気化器21はベース3と
は別に第2のヒータ22が設けられ、各々独立して温度制
御されているので、ミスト発生に必要なスチーム圧を得
るに充分な温度を保つことができ、安定したミストをミ
スト噴出口55より布地に噴射することが可能となる。ま
た、ベース3と気化器21は別部材で、しかもその間には
熱絶縁のための空間部35が設けられているので、個々に
独立して温度制御されるベース3と気化器21との温度が
互いにさほど影響を受けることなく、各々設定された温
度を維持することができる。
【0038】ミスト噴出口55より噴射するミスト量は、
操作釦62を操作することにより加減できる。具体的に
は、図9に示すように、操作釦62をその動作下端位置に
まで押し下げると、操作釦62の下方にある回転子63によ
って操作釦62および回転子63は共にロック状態となり、
継手64および弁体61も各スプリング68〜70の付勢に抗し
て押し込まれた位置に保持される。すると、第2の水タ
ンク20に貯えられたスチームは、弁体61の外面とスチー
ム通路50の内面との間にある僅かな隙間を通過し、スチ
ーム噴出ノズル56からミスト室51に少量のスチームが噴
射される。よってこの場合は、水タンク8からミスト噴
出ノズル58に吸引される水の量も少なくなり、ミスト噴
出口55より布地に少量のミストが噴射される。
【0039】一方、この状態から操作釦62をさらに下方
へ押し込むと、回転子63のロック状態は解除され、各ス
プリング68〜70の付勢力により弁体61ひいては操作釦6
2,回転子63および継手64が押し上げられ、図8に示す
位置に復帰する。このとき、弁体61はスチーム通路50を
開放するため、スチーム噴出ノズル56からミスト室51に
多量のスチームが噴射される。よってこの場合は、水タ
ンク8からミスト噴出ノズル58に吸引される水の量も多
くなり、ミスト噴出口55より布地に多量のミストが噴射
される。操作釦62を操作するだけで、ミスト噴出口55か
ら噴射されるミスト量を簡単に制御できるので、使い勝
手に優れたアイロンを提供できる。
【0040】ところで、ミスト噴出ノズル58から発生す
るミストの一部が、ミストガイド52の内壁面の一部に触
れると、この部分でミストが冷やされることにより結露
するため、ミストガイド52の内壁面に沿って水滴が流れ
落ち、これが開口部54からミスト噴出口55を通して排出
され、布地に対ししみの原因となる場合がある。しかし
本実施例では、ミストガイド52の内壁面に結露水が付着
して、これがミストガイド52の内壁面に沿って流れ落ち
ると、ミストガイド52と水回収受部71との間に形成した
隙間72に入り込み、親水性塗料を施した水回収受部71の
水受面76に拡散する。
【0041】このように、ミストガイド52の内壁面に付
着した結露水は、ベース3の開口部54の前周に亘って設
けた水回収受部71により受け止められるため、開口部54
からミスト噴出口55を通して結露水は排出されない。ま
た、隙間72に達した結露水は、そこに止まることなく水
受面76の親水作用によりにより速やかに拡散し、加熱さ
れたベース3によりスチーム化される。このとき、回収
された結露水がベース3の熱で沸騰しても、水回収受部
71の突起は結露水が溢れない高さに形成されているの
で、水回収受部71を乗り越えて開口部54からミスト噴出
口55ひいては布地に飛び散る虞れがない。水受面76に拡
散した結露水は、ベース3の熱によりスチーム化されな
がら、スチーム孔74を経てベース裏板5に設けたスチー
ム排出口73より適時排出される。このスチーム孔74はア
イロン掛けを行なう布地に対向して設けられているの
で、ミストガイド52に付着した結露水をスチームとして
布地に有効に噴射できる利点がある。こうして回収した
結露水を、アイロン本体1の内部に滞留させることな
く、スチーム孔74よりアイロン本体1の外部に排出する
ことができるとともに、ミスト排出口である開口部54を
アイロン本体1のベース面に設けることで、アイロン掛
けの作業性を良好にできる。
【0042】以上のように本実施例では、加熱手段であ
る第1のヒータ2を有するベース3と、ベース3の上方
に固定されたハンドル7と、水を貯える水タンク8と、
水タンク8内から供給される水を気化してスチームを発
生させる気化室37と、水タンク8の水を気化室37へ導く
第1導水路19と、水タンク8の水をスチーム出口である
スチーム噴出ノズル56から噴出するスチームの流速によ
りミスト化するミスト室51と、水タンク8内の水をミス
ト室51に導く第2導水路57と、気化室37で発生したスチ
ームをスチーム噴出ノズル56に導くスチーム通路50と、
スチーム通路50に設けられる弁体61と、弁体61によりス
チーム通路50の開口面積を可変することによりスチーム
噴出ノズル56からのスチーム圧を可変し、ミスト室37か
らのミスト量を制御する弁体可動機構60とを具備してい
る。
【0043】このような構成により、水タンク8の水を
気化室37に供給して気化すると、気化室37で発生したス
チームがスチーム通路50を通過して、スチーム噴出ノズ
ル56からミスト室37に噴出される。そして、スチーム噴
出ノズル56から噴射されるスチームの流速を利用して、
水タンク8内の水を第2導水路57からミスト室37に導
き、ここからミストとして布地に噴射する。
【0044】スチーム通路50には弁体61が設けられてお
り、弁体可動機構60により弁体61を動かして、スチーム
通路50の開口面積を可変すると、スチーム噴出ノズル56
から噴出するスチーム圧が可変し、ミスト室37からのミ
スト量が増減する。したがって、布地の種類やしわの状
態に応じて、ミスト室37から布地に噴射するミスト量を
制御することが可能となり、使い勝手に優れたアイロン
を提供できる。
【0045】なお本実施例では、スチーム通路50に弁体
61を可動状態で設けているが、スチーム噴出ノズル56に
弁体61を設けてもよい。この場合、弁体可動機構60によ
り弁体61を動かして、スチーム噴出ノズル56の開口面積
を可変すると、スチーム噴出ノズル56から噴出するスチ
ーム圧が可変し、ミスト室37からのミスト量が増減す
る。したがって、この場合も布地の種類やしわの状態に
応じて、ミスト室37から布地に噴射するミスト量を制御
することが可能となり、使い勝手に優れたアイロンを提
供できる。
【0046】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、種々の変形実施が可能である。例えば本実
施例では、ミスト噴出口55をベース裏板5に設けている
が、ベース3に設けてもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明の請求項1のアイロンによれば、
布地の種類やしわの状態に応じてミスト量を可変するこ
とができ、使い勝手に優れたアイロンを提供できる。
【0048】本発明の請求項2のアイロンによれば、布
地の種類やしわの状態に応じてミスト量を可変すること
ができ、使い勝手に優れたアイロンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すベースカバーを外した
状態のアイロン本体の平面図である。
【図2】同上アイロン本体の全体断面図である。
【図3】同上アイロン本体を載置台に載置した状態の全
体断面図である。
【図4】同上アイロン本体の平面図である。
【図5】同上アイロン本体の側面図である。
【図6】同上アイロン掛け時における逆止弁の断面図で
ある。
【図7】同上アイロン本体を載置台に載置した状態の逆
止弁の断面図である。
【図8】同上ミスト量が多い場合の要部の断面図であ
る。
【図9】同上ミスト量が少ない場合の要部の断面図であ
る。
【図10】同上電気的構成を示すブロック図である。
【図11】同上動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 第1のヒータ(加熱手段) 3 ベース 7 ハンドル 8 水タンク 19 第1導水路 37 気化室 50 スチーム通路 51 ミスト室 56 スチーム噴出ノズル(スチーム出口) 57 第2導水路 60 弁体可動機構 61 弁体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段を有するベースと、前記ベース
    の上方に固定されたハンドルと、水を貯える水タンク
    と、前記水タンク内から供給される水を気化してスチー
    ムを発生させる気化室と、前記水タンクの水を前記気化
    室へ導く第1導水路と、前記水タンクの水をスチーム出
    口から噴出するスチームの流速によりミスト化するミス
    ト室と、前記水タンク内の水を前記ミスト室に導く第2
    導水路と、前記気化室で発生したスチームを前記スチー
    ム出口に導くスチーム通路と、前記スチーム通路に設け
    られる弁体と、前記弁体により前記スチーム通路の開口
    面積を可変することにより前記スチーム出口からのスチ
    ーム圧を可変し、前記ミスト室からのミスト量を制御す
    る弁体可動機構とを具備することを特徴とするアイロ
    ン。
  2. 【請求項2】 加熱手段を有するベースと、前記ベース
    の上方に固定されたハンドルと、水を貯える水タンク
    と、前記水タンク内から供給される水を気化してスチー
    ムを発生させる気化室と、前記水タンクの水を前記気化
    室へ導く第1導水路と、前記水タンクの水をスチーム出
    口から噴出するスチームの流速によりミスト化するミス
    ト室と、前記水タンク内の水を前記ミスト室に導く第2
    導水路と、前記気化室で発生したスチームを前記スチー
    ム出口に導くスチーム通路と、前記スチーム通路に設け
    られる弁体と、前記弁体により前記スチーム出口の開口
    面積を可変することにより該スチーム出口からのスチー
    ム圧を可変し、前記ミスト室からのミスト量を制御する
    弁体可動機構とを具備することを特徴とするアイロン。
JP2000016305A 2000-01-25 2000-01-25 アイロン Pending JP2001204996A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000016305A JP2001204996A (ja) 2000-01-25 2000-01-25 アイロン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000016305A JP2001204996A (ja) 2000-01-25 2000-01-25 アイロン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001204996A true JP2001204996A (ja) 2001-07-31

Family

ID=18543463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000016305A Pending JP2001204996A (ja) 2000-01-25 2000-01-25 アイロン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001204996A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013533032A (ja) * 2010-07-06 2013-08-22 ワン、チャンソン オイル貯留式電気アイロン

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013533032A (ja) * 2010-07-06 2013-08-22 ワン、チャンソン オイル貯留式電気アイロン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7191554B2 (en) Steam iron
US5074066A (en) Cordless iron having water and electrical supplies responsive to an iron rest
JP2007313115A (ja) スチームアイロン
JP2024102358A (ja) スチーマー
JP2001204998A (ja) アイロン
JP2019097751A (ja) アイロン
US7181874B2 (en) Multipurpose drip iron
JP2001204996A (ja) アイロン
JP2001204997A (ja) アイロン
JPH07185198A (ja) 自動給水式コードレススチームアイロン
JP2001246199A (ja) スチームアイロン
JP4348743B2 (ja) アイロン
JP7475939B2 (ja) コードレスアイロン
JP2001096098A (ja) スチームアイロン
JP2001269500A (ja) スチームアイロン
JP2000093699A (ja) スチームアイロン
JPS59232600A (ja) スチ−ムアイロン
JP2018153465A (ja) スチーム噴霧装置
JP3174799B2 (ja) スチームアイロン
JPH08131696A (ja) スチームアイロン
JPH07185199A (ja) 自動給水式コードレススチームアイロン
JPH08206399A (ja) 噴霧機能付きスチームアイロン
JP2011110329A (ja) アイロン
JP3733581B2 (ja) アイロン
JP2003265898A (ja) スチームアイロン