JP2002210193A - 帯電防止性能を有するパチンコ機 - Google Patents

帯電防止性能を有するパチンコ機

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JP2002210193A
JP2002210193A JP2001012169A JP2001012169A JP2002210193A JP 2002210193 A JP2002210193 A JP 2002210193A JP 2001012169 A JP2001012169 A JP 2001012169A JP 2001012169 A JP2001012169 A JP 2001012169A JP 2002210193 A JP2002210193 A JP 2002210193A
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JP2001012169A
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Masami Sugimoto
昌美 杉本
Shigeki Yamamori
茂喜 山森
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Toyomaru Industry Co Ltd
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Toyomaru Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長期間に亘って高い帯電防止性能を発揮でき、
静電気に起因した入賞検知スイッチ・制御装置の誤作動
が生じないパチンコ機を提供する。 【解決手段】パチンコ機のレール部材6a,6bは、そ
れぞれ、アースピン14をアースピン挿通孔15に挿入
し、設置用ピン18,18・・をピン挿通孔19,19
・・に挿入することによって、遊技盤5の表面に立設さ
れている。そして、アースピン挿通孔15を貫通したア
ースピン14の先端が、遊技盤5の後方に位置したミド
ル枠4の表面に接触した状態になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機は、遊技盤の表面に、誘電率
が低く静電気が溜まり易い性質を有する合成樹脂製の装
飾用シートが敷設されている。このため、発射された遊
技球が装飾用シート上を繰り返し転動することにより、
装飾用シートに静電気が滞留し、遊技盤の盤面上を転動
する遊技球が、その滞留した静電気を運ぶ媒体となり、
運ばれた静電気に起因して、入賞装置に設置された入賞
検知スイッチや、作動内容を制御する制御装置が誤作動
を起こすことがある。かかる静電気の発生・滞留を防止
する方法(以下、帯電防止方法という)としては、装飾
用シートの表面に帯電防止剤を塗布する方法や、遊技盤
と装飾用シートとの間に導電性シートを敷設する方法が
考案されている(実公平3−31334号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、装飾用
シートの表面に帯電防止剤を塗布する方法は、パチンコ
機を長期間に亘って使用すると、静電気の発生・滞留を
防止する性能(以下、帯電防止性能という)が低下する
し、遊技盤と装飾用シートとの間に導電性シートを敷設
する方法は、十分な帯電防止性能を発揮することができ
ないし、装飾用シートが剥がれ易い上、パチンコ機の製
造コストが高くなる、という不具合がある。
【0004】本発明の目的は、上記従来の帯電防止方法
が有する問題点を解消し、長期間に亘って高い帯電防止
性能を発揮することができ、静電気に起因した入賞検知
スイッチ・制御装置の誤作動が生じないパチンコ機を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の構成のう
ち、請求項1に記載された発明の構成は、導電性材料に
よって形成されたミドル枠が、外枠に対して開閉自在に
設置されており、そのミドル枠の前面に、非導電性材料
によって形成された遊技盤が取り付けられており、その
遊技盤の盤面上に、導電性材料によって形成されたレー
ル部材が略円周状に立設されたパチンコ機であって、前
記レール部材が、導電性材料によって形成されたピンに
よって遊技盤の盤面上に立設されているとともに、その
ピンの先端がミドル枠と接触していることにある。請求
項2に記載された発明の構成は、請求項1に記載された
発明において、ピンの先端が、ミドル枠と接触した導電
部材を介してミドル枠と接触していることにある。請求
項3に記載された発明の構成は、請求項2に記載された
発明において、導電部材が、導電性エラストマーによっ
て形成されていることにある。
【0006】なお、導電性材料とは、鉄、ステンレス等
の金属の他、比抵抗が1010Ω/cm以下の金属的な導
電性を有する合成樹脂等のことを言う。また、導電部材
を形成する材料としては、ポリカーボネート、ABS樹
脂、ポリフェニレンオキサイド、ポリエステル、アクリ
ル樹脂、ポリオレフィン、シリコーン、ゴム、エラスト
マー、およびそれらの変性物等に、カーボンブラック、
炭素繊維、金属繊維、フェライト、各種の金属粉等を充
填した導電性合成樹脂を好適に用いることができる。な
お、各種のエラストマーにカーボンブラックを充填した
導電性エラストマーを用いると、導電性部材の加工性が
良好となる上、非常に良好な帯電防止性能が得られるの
で好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパチンコ機の一実
施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
【0008】[実施例1]図1は、実施例1のパチンコ
機1a(前枠3、ミドル枠4を片開きした状態)を示し
たものである。パチンコ機1aは、周囲が外枠2によっ
て覆われており、その外枠2には、ガラス板7を嵌め込
んだ前枠3と、木製の遊技盤5を取り付けた金属(鉄)
製のミドル枠4とが、それぞれ、左端縁を中心として片
開き自在に取り付けられている。また、図2は、ミドル
枠4から遊技盤5を取り外した状態を示したものであ
り、遊技盤5は、略正方形状を有しており、表面に合成
樹脂(塩化ビニール)製の装飾用シート(図示せず)が
貼着されている。さらに、その装飾用シートの表面に、
円弧状の2つのレール部材6a,6bが、略円周状をな
すように立設されている。そして、それらのレール部材
6a,6bによって区画された遊技領域9の内部には、
図柄表示装置11、各種の入賞装置12,12・・等が
設置されており、多数の障害釘10,10・・が植設さ
れている。なお、各入賞装置12,12の内部には、入
賞検知スイッチ(図示せず)が取り付けられている。ま
た、ミドル枠4の後方には、パチンコ機1aの作動内容
を制御する制御装置(図示せず)を取り付けた機構板2
4が設置されている。
【0009】図3は、ミドル枠4および遊技盤5の正面
図であり、図4は、遊技盤5とレール部材6a,6bと
を分離して示したものである。また、図5は、図3にお
けるA−A線断面を拡大して示したものである(なお、
図3〜図5は、図柄表示装置11、入賞装置12,12
・・、障害釘10,10・・等の記載を省略して示した
ものである)。レール部材6a,6bは、金属(鉄)板
を円弧状に折り曲げて形成したものであり、外側のレー
ル部材6aの後方側には、1本の長いアースピン14、
および複数の短い設置用ピン18,18・・が一体的に
設けられている。また、内側のレール部材6bには、1
本の長いアースピン14、複数の短い設置用ピン18,
18・・、およびアウト口部13が一体的に設けられて
いる。
【0010】一方、遊技盤5には、2つのアースピン挿
通孔15,15、および複数のピン挿通孔19,19・
・が穿設されている。なお、アースピン挿通孔15,1
5は、遊技盤5を貫通しており、ピン挿通孔19,19
・・は、遊技盤5を貫通していない。
【0011】各レール部材6a,6bは、それぞれ、ア
ースピン14をアースピン挿通孔15に挿入し、設置用
ピン18,18・・をピン挿通孔19,19・・に挿入
することによって、遊技盤5の表面に立設されている。
そして、図5の如く、アースピン挿通孔15を貫通した
アースピン14の先端が、遊技盤5の後方に位置したミ
ドル枠4の表面に接触した状態になっている。なお、遊
技盤5の背面まで貫通した各アースピン14,14の先
端は、それぞれ、ミドル枠4との接触状態を良好に保つ
ように、二股状になっている。
【0012】上記の如く構成されたパチンコ機1aにお
いては、前枠3の下側に設置された供給皿25に遊技球
が供給された状態で、発射ハンドル8が回動操作される
と、発射装置26によって、遊技球が打ち出され、打ち
出された遊技球が、レール部材6aの内側に沿って、遊
技領域9の上方へ導かれる。そして、そのように打ち出
された遊技球がレール部材6aの内面に沿って遊技領域
9の上方へ導かれる際に、遊技球に滞留している静電気
が、レール部材6aのアースピン14を介して、ミドル
枠4へと流れる(放電する)。一方、遊技領域9を流下
した遊技球(入賞装置12,12・・に入賞しなかった
遊技球)は、レール部材6bの内側に沿って、アウト口
部13に導かれるようになっている。そして、そのよう
に遊技領域9を流下した遊技球がレール部材6bの内面
に沿ってアウト口部13へ導かれる際に、遊技球に滞留
している静電気が、レール部材6bのアースピン14を
介して、ミドル枠4へと流れる(放電する)。
【0013】パチンコ機1aは、上記の如く、レール部
材6a,6bが、金属製のアースピン14,14、設置
用ピン18,18・・によって遊技盤5の盤面上に立設
されているとともに、それらのアースピン14,14の
先端がミドル枠4と接触しているため、遊技球に滞留し
ている静電気が、アースピン14,14を介して、金属
製のミドル枠4へと放電されるため、帯電防止性能に優
れており、遊技球に滞留した静電気によって入賞検知ス
イッチ・制御装置が誤作動するという事態が発生しな
い。また、帯電防止性能を発揮させるために特別な部材
を別個に設ける必要がないので、安価に製造することが
できる。
【0014】[実施例2]実施例2のパチンコ機1bの
構成は、実施例1のパチンコ機1aと略同様であるが、
レール部材の形状、およびレール部材の設置構造がパチ
ンコ機1aと異なっている。
【0015】図6は、パチンコ機1bのミドル枠4およ
び遊技盤20の正面図であり、図7は、パチンコ機1b
の遊技盤20の背面を示したものである。また、図8
は、図6におけるB−B線断面を拡大して示したもので
ある(なお、図6〜図8は、図柄表示装置11、入賞装
置12,12・・、障害釘10,10・・等の記載を省
略して示したものである)。パチンコ機1bのレール部
材22a,22bの形状は、実施例1のパチンコ機1a
のレール部材6a,6bと略同様であるが、レール部材
22a,22bには、レール部材6a,6bと異なり、
短いアースピン23、および複数の短い設置用ピン1
8,18・・が一体的に設けられている。
【0016】一方、遊技盤20には、実施例1のパチン
コ機1aの遊技盤5と同様に、2つのアースピン挿通孔
15,15、および複数のピン挿通孔19,19・・が
穿設されている。また、遊技盤20は、中央の左端際の
背面が扁平な楕円柱状に刻設されており、その刻設部分
が、嵌合凹部17になっている。そして、アースピン挿
通孔15,15が、嵌合凹部17まで貫通した状態にな
っている。さらに、その嵌合凹部17には、導電性材料
である導電性エラストマーによって形成された嵌合凹部
17と略同一の形状を有する導電部材16が、嵌め込み
設置されている。
【0017】各レール部材22a,22bは、それぞ
れ、短いアースピン23をアースピン挿通孔15に挿入
し、設置用ピン18,18・・をピン挿通孔19,19
・・に挿入することによって、遊技盤20の表面に立設
されており、図8の如く、アースピン挿通孔15,15
を貫通したアースピン23,23の先端が、遊技盤20
の背面の嵌合凹部17に嵌め込まれた導電部材16内に
突き刺さった状態になっている。
【0018】上記の如く構成されたパチンコ機1bにお
いては、打ち出された遊技球がレール部材22aの内面
に沿って遊技領域9の上方へ導かれる際に、遊技球に滞
留している静電気が、レール部材22aのアースピン2
3および導電部材16を介して、ミドル枠4へと流れる
(放電する)。一方、遊技領域9を流下した遊技球がレ
ール部材22bの内面に沿ってアウト口部13へ導かれ
る際に、遊技球に滞留している静電気が、レール部材2
2bのアースピン23および導電部材16を介して、ミ
ドル枠4へと流れる(放電する)。
【0019】パチンコ機1bは、上記の如く、レール部
材22a,22bが、金属製のアースピン23,23、
設置用ピン18,18・・によって遊技盤20の盤面上
に立設されているとともに、それらのアースピン23,
23の先端が、ミドル枠4と接触した導電部材16の内
部に入り込んでいるため、遊技球に滞留している静電気
が、アースピン23,23を介して、金属製のミドル枠
4へと放電されるため、帯電防止性能に優れており、遊
技球に滞留した静電気によって入賞検知スイッチ・制御
装置が誤作動するという事態が発生しない。
【0020】また、パチンコ機1bは、導電部材16
が、弾性の高い導電性エラストマーによって形成されて
おり、導電部材16とミドル枠4と広い面積で接触して
いるため、非常に高い帯電防止性能を発揮することがで
きる。加えて、振動を受けた場合でも、導電部材16と
ミドル枠4との接触状態が阻害されないので、恒久的に
高い帯電防止性能を保持することができる。
【0021】なお、本発明のパチンコ機の構成は、上記
した各実施例の態様に何ら限定されるものではなく、外
枠、前枠、ミドル枠、遊技盤、レール部材、設置用ピ
ン、導電部材等の形状・構造等の構成を、本発明の趣旨
を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更できる。
【0022】たとえば、ミドル枠は、全体が金属で形成
されたものに限定されず、一部が合成樹脂等の金属以外
の材料によって形成されたものでも良い。また、アース
ピンや設置用ピンは、レール部材に一体的に設けられた
ものに限定されず、レール部材と導通したものであれ
ば、レール部材と別個に設けられたものでも良い。さら
に、レール部材は、上記実施形態の如き2個一対のもの
に限定されず、一体に設けられたものでも良い。加え
て、レール部材に設けるアースピンや設置用ピンの個数
も何ら限定されない。さらに、導電部材の設置方法は、
遊技盤に設けた嵌合凹部に導電部材を嵌め込む方法に限
定されず、遊技盤の背面に接着する方法等でも良い(な
お、かかる構成を採用する場合には、レール部材と接触
した設置用ピンを、遊技盤の背面まで貫通するように設
ける必要がある)。しかしながら、遊技盤に設けた嵌合
凹部に導電部材を嵌め込む方法を採用した場合には、導
電部材の着脱が容易なものとなる、というメリットがあ
る。一方、導電部材を介してピンの先端をミドル枠に間
接的に接触させるための方法も、ピンの先端を導電部材
内に入り込ませる方法に限定されず、ピンの先端を導電
部材に接触させるだけでも良い。
【0023】
【発明の効果】請求項1に記載されたパチンコ機は、レ
ール部材が、導電性材料によって形成されたピンによっ
て遊技盤の盤面上に立設されているとともに、それらの
ピンの先端がミドル枠と接触しているため、遊技球に滞
留している静電気が、ピンを介して、金属製のミドル枠
へと放電されるので、帯電防止性能に優れており、遊技
球に滞留した静電気によって入賞検知スイッチ・制御装
置が誤作動するという事態が発生しない
【0024】請求項2に記載されたパチンコ機は、ピン
の先端が、ミドル枠と接触した導電部材を介してミドル
枠と接触しているため、遊技球に滞留している静電気
が、ピンおよび導電性材料を介して、金属製のミドル枠
へと放電されるので、帯電防止性能に優れており、遊技
球に滞留した静電気によって入賞検知スイッチ・制御装
置が誤作動するという事態が発生しない。
【0025】請求項3に記載されたパチンコ機は、導電
部材が、弾性の高い導電性エラストマーによって形成さ
れており、導電性部材とミドル枠とが広い面積で接触し
ているので、非常に高い帯電防止性能を発揮することが
できる。また、振動を受けた場合でも、導電性部材とミ
ドル枠との接触状態が阻害されないため、恒久的に高い
帯電防止性能を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の正面を示す斜視図である。
【図2】遊技盤を取り外した状態を示す斜視図である。
【図3】遊技盤およびミドル枠を一部省略して示す正面
図である。
【図4】遊技盤およびレール部材を示す斜視図である。
【図5】図3におけるA−A線断面を拡大して示す説明
図である。
【図6】遊技盤およびミドル枠を一部省略して示す正面
図である。
【図7】遊技盤の背面を示す斜視図である。
【図8】図6におけるB−B線断面を拡大して示す説明
図である。
【符号の説明】
1・・パチンコ機、2・・外枠、3・・前枠、4・・ミ
ドル枠、5・・遊技盤、6a,6b・・レール部材、7
・・ガラス板、8・・発射ハンドル、9・・遊技領域、
10・・障害釘、11・・図柄表示装置、12・・入賞
装置、13・・アウト口部、14・・アースピン、15
・・アースピン挿通孔、16・・導電部材、17・・嵌
合凹部、18・・設置用ピン、19・・ピン挿通孔、2
0・・遊技盤、21・・ピン挿通孔、22a,22b・
・レール部材、23・・アースピン、24・・機構板、
25・・供給皿、26・・発射装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性材料によって形成されたミドル枠
    が、外枠に対して開閉自在に設置されており、そのミド
    ル枠の前面に、非導電性材料によって形成された遊技盤
    が取り付けられており、その遊技盤の盤面上に、導電性
    材料によって形成されたレール部材が略円周状に立設さ
    れたパチンコ機であって、 前記レール部材が、導電性材料によって形成されたピン
    によって遊技盤の盤面上に立設されているとともに、そ
    のピンの先端がミドル枠と接触していることを特徴とす
    るパチンコ機。
  2. 【請求項2】 ピンの先端が、ミドル枠と接触した導電
    部材を介してミドル枠と接触していることを特徴とする
    請求項1に記載のパチンコ機。
  3. 【請求項3】 導電部材が、導電性エラストマーによっ
    て形成されていることを特徴とする請求項2に記載のパ
    チンコ機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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