JP2002209818A - 掃除装置 - Google Patents

掃除装置

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JP2002209818A
JP2002209818A JP2001012446A JP2001012446A JP2002209818A JP 2002209818 A JP2002209818 A JP 2002209818A JP 2001012446 A JP2001012446 A JP 2001012446A JP 2001012446 A JP2001012446 A JP 2001012446A JP 2002209818 A JP2002209818 A JP 2002209818A
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cleaning
dust
dust suction
electric
traveling
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Yoshiyuki Hirahara
嘉幸 平原
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Toshiba TEC Corp
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Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲の状態に対応した掃除ができる掃除装置
を提供する。 【解決手段】 掃除機本体7は、蓄電池9からの電力で
走行手段10の走行輪にて床面上を自立走行しつつ吸塵手
段17にて床面から吸塵する。掃除機本体7の制御手段8
は、掃除を開始した旨の信号を無線媒体5にて送信す
る。中央制御盤2の通信手段3が掃除を開始した旨の信
号を受信し、空調装置25、照明装置26および音響装置を
動作させる旨の信号を送信する。空調装置25は、掃除に
より巻き上がる塵埃を換気する。照明装置26は、掃除機
本体7の自立走行の際に周囲状態検出手段11の画像検出
手段12による画像処理が良好となるように点灯する。音
響装置は、掃除の際の騒音とは逆位相の波長の音を発音
して騒音を消音する。掃除する周囲の状態を掃除に対応
して調整し、良好に掃除できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周囲の状態に対応
した掃除をする掃除装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、床面上を自走して掃除する自立走
行型の電気掃除機が知られている。
【0003】この自立走行型の電気掃除機は、例えば所
定のプログラムを入力し、この入力したプログラムに沿
って自走しつつ吸塵手段にて床面から塵埃を吸塵して掃
除する構成が採られている。
【0004】また、自立走行型の電気掃除機として、例
えばセンサを利用して障害物を避けながら自走して掃除
する構成も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
入力したプログラムに沿って自走しつつ掃除する電気掃
除機やセンサを利用して障害物を避けながら自走して掃
除する電気掃除機では、例えば掃除の際に塵埃が巻き上
げられる場合がある。また、例えば電話を利用する際や
音響装置を利用している際に、電気掃除機の電動送風機
などの吸塵手段による騒音により、通話の邪魔となった
り音響装置からの音が聞き取りにくくなる。これらのよ
うに、掃除機の動作が他の電気機器の利用の妨げになる
ことがあり、その改善が望まれている。
【0006】本発明は、このような点に鑑みて、周囲の
電気機器の動作状態と関連して動作する掃除装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の掃除装置
は、塵埃を吸い込む吸塵手段と、電気機器からの指示に
従って前記吸塵手段の吸塵状態を制御する制御手段とを
具備したものである。
【0008】そして、制御手段により、電気機器からの
指示に従って塵埃を吸い込む吸塵手段の吸塵状態を制御
する。このことにより、掃除する領域の電気機器の作動
状態に対応して吸塵手段の吸塵状態が制御され、周囲の
状態に対応して良好に掃除する。
【0009】請求項2記載の掃除装置は、塵埃を吸い込
む吸塵手段と、この吸塵手段による吸塵動作に対応して
電気機器を動作させる制御手段とを具備したものであ
る。
【0010】そして、制御手段により、塵埃を吸い込む
吸塵手段の吸塵動作に対応して電気機器を動作させる。
このことにより、掃除する周囲の状態が吸塵手段の吸塵
動作に対応して調整され、周囲の状態に対応した良好な
掃除ができる。
【0011】請求項3記載の掃除装置は、塵埃を吸い込
む吸塵手段とこの吸塵手段を無線媒体による信号に基づ
いて動作させるとともに電気機器を動作させる制御手段
とを具備したものである。
【0012】そして、制御手段により、無線媒体による
信号に基づいて塵埃を吸い込む吸塵手段を動作させると
ともに電気機器を動作させる。このことにより、吸塵に
関する信号で、掃除する周囲の状態が吸塵手段の吸塵動
作に対応して調整され、周囲の状態に対応した良好な掃
除ができる。
【0013】請求項4記載の掃除装置は、請求項2また
は3記載の掃除装置において、電気機器は、空調装置で
あるものである。
【0014】そして、電気機器として空調装置を用い
る。このことにより、例えば掃除の際に空調装置を停止
させる制御をして空調装置による床面上の塵埃の巻き上
げを防止して、掃除装置による吸塵効果を向上させた
り、掃除の際に空調装置を動作させる制御をして掃除に
て塵埃が巻き上げられても換気して、室内を快適な状態
に保つなど、掃除する周囲の状態が掃除に対応して調整
され、周囲の状態に対応した良好な掃除ができる。
【0015】請求項5記載の掃除装置は、請求項1ない
し3いずれか一記載の掃除装置において、電気機器は、
音響装置であるものである。
【0016】そして、電気機器として音響装置を用い
る。このことにより、吸塵手段の吸塵動作により発生す
る音を低減させたり、音響装置の音量を増大させるなど
して、吸塵動作の音による弊害を抑制し、周囲の状態に
対応した良好な掃除ができる。
【0017】請求項6記載の掃除装置は、請求項1ない
し3いずれか一記載の掃除装置において、吸塵手段は、
画像認識により自走する電気掃除機本体に設けられ、電
気機器は、照明装置であるものである。
【0018】そして、画像認識により自走する電気掃除
機本体に吸塵手段を設け、電気機器として照明装置を用
いる。このことにより、例えば掃除する際に自走のため
の画像処理が容易にできるようにして良好な自走が得ら
れるように照明装置を点灯させるなど、周囲の状態に対
応した良好な掃除ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の掃除装置の一実施
の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0020】図1において、1は掃除装置で、この掃除
装置1は、ホーム端末である中央制御盤2を有してい
る。この中央制御盤2は、通信手段3を有している。こ
の通信手段3は、例えばPHS(Personal Handyphone S
ystem)や携帯電話などの移動電話、無線機などの保守管
理者である居住者が携帯する移動通信装置4や、警備会
社、警察機関、介護センタなどの保守管理者としての保
守管理機関の図示しない通信装置などに、電話回線や有
線、あるいは赤外線、電波、音波などの無線媒体5を介
して信号を送受信する。
【0021】一方、掃除装置1は、工場内や住居内など
を自立走行可能な電気掃除機本体である掃除機本体7を
有している。この掃除機本体7は、制御手段8およびこ
の制御手段8に電力を供給する電源部としての蓄電池9
を備えている。そして、制御手段8および蓄電池9に
は、走行手段10が接続されている。この走行手段10は、
蓄電池9により電力が供給され、制御手段8の制御に従
って自立走行する。さらに、制御手段8には、掃除機本
体7の周囲の状態を検出する周囲状態検出手段11が接続
されている。この周囲状態検出手段11は、周囲の状態を
画像データとして検出する画像検出手段12と、各種セン
サ13とを備えている。また、制御手段8には、移動体ア
ンテナ15を有した送受信手段16が接続されている。この
送受信手段16は、中央制御盤2の通信手段3と無線媒体
5を介して信号を送受信する。さらに、制御手段8およ
び蓄電池9には、吸塵手段17が接続されている。この吸
塵手段17は、蓄電池9により電力が供給され、制御手段
8の制御に従って走行手段10にて走行する床面から塵埃
を吸い込んで掃除する。
【0022】さらに、掃除機本体7は、蓄電池9を充電
する充電器20を有している。この充電器20は、図2に示
すように、本体アンテナ21と、充電器送受信手段22とを
備えている。そして、充電器送受信手段22は、掃除機本
体7の送受信手段16および中央制御盤2の通信手段3と
無線媒体5を介して信号を送受信する。
【0023】また、掃除機本体7が掃除する領域内に
は、エアコンや電動開閉式窓、換気扇、空気清浄機など
の電気機器である空調装置25、電気機器である照明装置
26、電気機器である音響装置としてのテレビ27aやステ
レオ、ラジオ、電話機27b、インターホン、呼び鈴、あ
るいはドア28の施錠をする電気機器である電動式施錠装
置29など、各種電気機器が配設されている。そして、こ
れら空調装置25、照明装置26、音響装置および電動式施
錠装置29などの各種電気機器は、それぞれ中央制御盤2
の通信手段3と、有線あるいは無線媒体5により信号を
送受信可能となっている。
【0024】次に、掃除装置1の具体的な構成を図面を
参照して説明する。
【0025】掃除機本体7は、図2ないし図4に示すよ
うに、ケース体31を備えている。このケース体31は、略
円板状の底板部32と、この底板部32の上面を着脱可能に
覆うカバー部33とが接合されて構成されている。
【0026】また、ケース体31の底板部32には、径方向
に沿って長手矩形状の吸込口35が開口形成されている。
さらに、底板部32には、吸込口35の幅狭寸法方向の対称
位置に一対の旋回輪36,36が設けられている。また、底
板部32の上面には、壁状にリブ37が設けられている。そ
して、ケース体31内には、リブ37により、吸込口35を囲
む吸込室38、この吸込室38から隔離される回路室39、お
よび、蓄電池9を収容する電源室40とが区画形成されて
いる。
【0027】さらに、底板部32のリブ37には、集塵部42
が設けられている。この集塵部42は、吸込室38の上部に
気密に連通して着脱可能に取り付けられる。また、集塵
部42の上部には、電動送風機43が配設されている。この
電動送風機43は、図示しない吸気口が集塵部42に気密に
連通してリブ37に保持される。そして、これら吸込口35
を開口する吸込室38、集塵部42および電動送風機43にて
吸塵手段17が構成される。
【0028】さらに、吸込室38には、吸込口35の長手方
向に沿って軸方向を有する回転清掃体45が回転可能に配
設されている。この回転清掃体45には、例えば木床など
を拭き取り掃除する図示しない布マットや絨毯などから
塵埃を掻き出すブレードなどが設けられている。
【0029】また、この回転清掃体45の軸方向の両端部
には、走行輪46が同軸上にそれぞれ独立して回転可能に
設けられている。そして、これら走行輪46,46は、底板
部32の回路室39内に配設された電動機などの駆動手段4
7,47にそれぞれ連結されて独立して回転する。これら
対をなす走行輪46,46および駆動手段47,47にて掃除機
本体7を床面上で走行させる走行手段10が構成される。
【0030】また、回路室39には、制御手段8が搭載さ
れた図示しない回路基板が複数配設されている。この制
御手段8には、時刻や経過時間を計測する図示しない計
時手段が設けられている。この計時手段は、適宜入力可
能となっている。そして、この制御手段8は、吸塵手段
17の電動送風機43が接続されて電動送風機43の駆動を制
御する。また、制御手段8は、走行手段10の駆動手段4
7,47が接続されて駆動手段47,47の駆動を制御して走
行方向や走行速度などを制御する。
【0031】さらに、回路室39には、CCD(Charge Co
upled Device)カメラ50が配設されている。このCCD
カメラ50は、このCCDカメラ50の制御や撮影した画像
を画像データに変換する図示しない画像回路基板に接続
されている。さらに、この画像回路基板は、制御手段8
が搭載された回路基板に接続される。そして、CCDカ
メラ50および画像回路基板にて画像検出手段12が構成さ
れている。なお、この画像検出手段12のCCDカメラ50
は、制御手段8に接続されて駆動が制御される図示しな
い駆動源により、画像データを取り込む範囲である撮影
範囲が変更可能となっている。
【0032】また、制御手段8が搭載された回路基板に
は、例えば光や音波などの反射を認識して所定距離を検
出する距離センサなどの周囲の状態を認識するための各
種センサ13が接続されている。そして、画像検出手段12
および各種センサ13にて周囲状態検出手段11が構成され
る。
【0033】さらに、制御手段8が搭載された回路基板
は、移動体アンテナ15が接続され送受信手段16が搭載さ
れた図示しない通信回路基板に接続されている。この送
受信手段16は、制御手段8の制御により、中央制御盤2
の通信手段3および充電器20の充電器送受信手段22に無
線媒体5を介して信号を送信するとともに、中央制御盤
2の通信手段3および充電器20の充電器送受信手段22か
ら送信された信号を受信して制御手段8に伝送する。
【0034】そして、電源室40には、蓄電池9に接続さ
れ底板部32の外周縁近傍に位置して被充電端子52が配設
されている。
【0035】また、カバー部33には、回路室39に対応し
て略透明で画像検出手段12のCCDカメラ50が周囲の状
態を撮影可能な窓部55が設けられている。さらに、カバ
ー部33には、吸塵手段17の電動送風機43を覆って電動送
風機43から排気される排気風を外部に排出する図示しな
い排気孔が設けられている。また、カバー部33には、移
動体アンテナ15を貫通させて外部に突出させる図示しな
い貫通孔が設けられている。
【0036】さらに、カバー部33には、メモリカードな
どの記憶媒体57が着脱可能に装着され、制御手段8が搭
載された回路基板に接続されるコネクタ58が配設されて
いる。そして、制御手段8は、記憶媒体57に入力された
データに基づいて走行手段10、周囲状態検出手段11およ
び吸塵手段17を制御する。
【0037】一方、充電器20は、本体ケース61を有し、
この本体ケース61内には、商用交流電源を直流電源に変
換する図示しない電源変換部が配設されている。この電
源変換部には、本体ケース61の内面で掃除機本体7の被
充電端子52に対応する位置に配設された充電端子62が接
続されている。また、本体ケース61内には、電話回線お
よび本体アンテナ21が接続される充電器送受信手段22が
搭載された図示しない回路基板が配設されている。
【0038】なお、充電器20は、移動設置可能、すなわ
ち居住者などの邪魔とならない位置などに持ち運んで設
置可能となっている。
【0039】次に、上記掃除装置1の動作を説明する。
【0040】まず、記憶媒体57に掃除機本体7が工場内
や住居内などを走行するための走行経路や掃除する領域
の間取り、家具の配置、走行する時刻や走行する時間間
隔などの自立走行条件や吸塵手段17による掃除条件など
のデータを入力しておく。この記憶媒体57への自立走行
条件のデータの入力は、図示しないパーソナルコンピュ
ータにてあらかじめ入力しておいたり、掃除機本体7に
USB(Universal Serial Bus)を介して接続したパーソ
ナルコンピュータから入力したり、掃除機本体7に設け
られる図示しない操作キーなどにて入力する。
【0041】そして、居住者が電動式施錠装置29を施錠
して出掛けると、電動式施錠装置29から中央制御盤2の
通信手段3にドア28が施錠された旨の信号を送信する。
この電動式施錠装置29から信号を受信した中央制御盤2
は、掃除機本体7の送受信手段16に掃除命令の信号を送
信する。そして、掃除機本体7の制御手段8は、送受信
手段16にて受信した掃除命令を認識し、記憶媒体57にあ
らかじめ設定されている自立走行条件や掃除条件などの
データに基づいて、走行手段10および吸塵手段17を適宜
動作させる。この走行手段10は、走行手段10の駆動手段
49,49を適宜駆動制御して走行手段10の走行輪48,48を
回転させ、掃除機本体7を床面の略全域で走行させる。
また、吸塵手段17は、電動送風機43を適宜駆動制御して
吸込口から走行する床面上の塵埃を吸塵する。なお、床
面が絨毯などの場合には、駆動手段49により適宜回転清
掃体46を回転させて、塵埃を掻き上げて吸塵する。
【0042】また、掃除機本体7の制御手段8は、送受
信手段16から中央制御盤2の通信手段3に掃除を開始し
た旨の信号を送信させる。そして、この掃除機本体7か
ら信号を受信した中央制御盤2は、通信手段3から掃除
機本体7が掃除している箇所の照明装置26を点灯させる
旨の信号を送信して照明装置26を点灯させる。さらに、
中央制御盤2は、通信手段3から掃除機本体7が掃除し
ている箇所の空調装置25を動作させる旨の信号を送信し
て空調装置25を動作させる。
【0043】そして、掃除機本体7の制御手段8は、照
明装置26の点灯により、明るくなった周囲の状態を画像
検出手段12にて撮影して周囲の状態を画像データとして
検出させるとともに、各種センサ13にて周囲の状態を検
出させる。このことにより、制御手段8は、周囲状態検
出手段11にて検出した周囲の状態を分析し、走行手段10
を適宜制御して走行状態を制御する。また、掃除機本体
7の掃除により塵埃が巻き上がっても、空調装置25によ
る換気により掃除する箇所の巻き上がる塵埃は除去され
る。
【0044】また、走行および吸塵にて蓄電池9の電荷
の残量が少なくなると、制御手段8は、走行手段10を適
宜制御して充電器20の位置まで走行させ、充電器20にて
充電させる制御をする。
【0045】そして、制御手段8は、全領域を走行して
吸塵が終了すると、吸塵手段17を停止させるとともに、
走行手段10を適宜制御して充電器20の位置まで走行させ
て充電制御する。さらに、制御手段8は、送受信手段16
にて中央制御盤2の通信手段3に掃除が完了した旨の信
号を送信させる。そして、この掃除が完了した旨の信号
を通信手段3にて受信すると、中央制御盤2は掃除のた
めに動作させた空調装置25や照明装置26などの各種電気
機器の動作を停止させる旨の信号を通信手段3から送信
し、各種電気機器の動作を停止させる。
【0046】また、外出中に掃除したい場合、居住者が
移動通信装置4の操作キー4aを適宜設定操作して、掃除
する旨を設定する。そして、電話回線から掃除する旨の
信号を受信すると、中央制御盤2は通信手段3から掃除
をする旨の信号を送信する。この掃除をする旨の信号を
送受信手段16で受信した掃除機本体7の制御手段8は、
上述したように、適宜走行手段10および吸塵手段17を制
御して掃除するとともに、掃除を開始した旨の信号を送
受信手段16から送信する。そして、この掃除を開始した
旨の信号を通信手段3で受信した中央制御盤2は、通信
手段3から掃除機本体7が掃除している箇所の空調装置
25を動作させる旨の信号および照明装置26を点灯させる
旨の信号などを送信し、空調装置25および照明装置26な
どの電気機器を動作させる。
【0047】なお、この移動通信装置4による遠隔操作
では、例えば一部の部屋のみを掃除するモードや部屋の
一部分のみを掃除する簡易モード、部屋全体を掃除する
通常モード、絨毯や畳などで回転清掃体45を回転させて
掃除する念入りモードなどの掃除条件である吸塵動作の
制御内容をも設定可能としてもよい。
【0048】また、例えば図示しないステッキ状のハン
ドルを掃除機本体7に取り付けて居住者が掃除する場合
では、ハンドルに設けられたスイッチを操作する。この
スイッチの操作により、制御手段8はスイッチの設定操
作に対応して吸塵手段17や走行手段10を適宜駆動させて
掃除する。この掃除の開始により、制御手段8は送受信
手段16にて、中央制御盤2の通信手段3に掃除を開始し
た旨の信号を送信する。この掃除機本体7から信号を受
信した中央制御盤2は、通信手段3から掃除機本体7が
掃除している箇所の空調装置25を動作させる旨の信号を
送信し、空調装置25を動作させる。さらに、中央制御盤
2は、掃除する箇所のステレオやラジオなどの音響装置
を適宜動作させて掃除機本体7から発生する騒音の波長
と逆位相の音を発音させる旨の信号を通信手段3から送
信する。そして、音響装置は、騒音と逆位相の音を発音
させて掃除による騒音を消音する。
【0049】ここで、この掃除の際に、電話機27bや呼
び鈴、インターホンなどがなったり、テレビ27aやステ
レオ、ラジオなどの音響装置が通常の動作をした場合に
は、この音響装置からの指示に従って掃除機本体7の吸
塵手段17の吸塵状態を制御する。すなわち、音響装置は
通常の動作をした旨の信号を送信する。そして、この音
響装置が通常の動作をした旨の信号を通信手段3にて受
信すると、中央制御盤2は音響装置が動作したので掃除
機本体7の動作を低減させる旨の信号を通信手段3から
送信する。すなわち、吸塵手段17の電動送風機43の入力
を低減して例えば「弱」で駆動する状態や停止させる制
御する旨の信号を送信する。この信号を送受信手段16で
受信した掃除機本体7の制御手段8は、吸塵手段17の電
動送風機43の入力を低減あるいは停止させる制御をす
る。
【0050】そして、音響装置の動作が停止すると、音
響装置は動作が停止した旨の信号を送信する。この音響
装置の動作が停止した旨の信号を通信手段3にて受信す
ると、中央制御盤2は掃除機本体7から掃除が完了した
旨の信号を受信していない場合、掃除がまだ継続してい
ると判断し、空調装置25および音響装置を引き続き動作
させる旨の信号を送信する。すなわち、空調装置25を動
作させて換気するとともに音響装置から騒音とは逆位相
の音を発音させて騒音を消音する。
【0051】また、掃除が終了して居住者がスイッチの
操作により吸塵手段17や走行手段10を停止させると、制
御手段8は吸塵手段17や走行手段10を停止させるととも
に、掃除が完了した旨の信号を送受信手段16から送信さ
せる。そして、この掃除が完了した旨の信号を通信手段
3にて受信した中央制御盤2は、掃除のために動作させ
た空調装置25や音響装置などの各種電気機器の動作を停
止させる旨の信号を通信手段3から送信し、各種電気機
器の動作を停止させる。
【0052】なお、掃除により、集塵部42に捕捉した塵
埃がある程度一杯になった際には、カバー部33を取り外
して集塵部42を取り外し、塵埃を排出した後に再び装着
する。
【0053】このように、上記実施の形態では、掃除機
本体7の塵埃を吸い込む吸塵手段17の吸塵する動作に対
応して空調装置25や照明装置26、テレビ27aや電話機27b
などの音響装置などの電気機器を動作させる。このこと
により、例えば吸塵手段17の吸塵動作により巻き上げら
れる床面上の塵埃を空調装置25にて換気したり、照明装
置を点灯させて自走の際の画像処理が容易にできるよう
にして良好な自走が得られるようにしたり、音響装置か
ら掃除による騒音とは逆位相の音を発音させて騒音を消
音するなど、換気や騒音の低減などの掃除する環境が良
好となる。このため、掃除する周囲の状態が掃除に対応
して調整されるので、周囲の状態に対応した良好な掃除
ができる。
【0054】また、掃除機本体7の制御手段8により、
テレビ27aや電話機27bなどの音響装置などの電気機器が
動作する場合には、この電気機器からの指示に従って塵
埃を吸い込む吸塵手段17の吸塵状態を例えば電動送風機
43の入力の低減や停止の制御をする。このことにより、
例えばテレビ27aや電話機27bなどの音響装置を利用した
場合には音響装置からの動作した旨の信号により、制御
手段8にて吸塵手段17の電動送風機43の入力を低減ある
いは停止させ、電動式施錠装置などにてドア28が施錠さ
れた場合や部屋から外出して照明装置26が消灯されると
自走させて掃除させるなど、周囲の状態が無人状態で自
立走行による掃除が良好な状態、あるいは音響装置など
の電気機器の機能が十分に発揮される状態で掃除する。
このため、掃除する領域の電気機器の作動状態に対応し
て吸塵手段17の吸塵状態が制御されるので、周囲の状態
に対応して良好に掃除できる。
【0055】そして、電気機器として空調装置25を用い
ることにより、例えば掃除の際に空調装置25を停止させ
る制御をして空調装置25による床面上の塵埃の巻き上げ
を防止して掃除装置1による吸塵効率を向上させたり、
掃除の際に空調装置25を動作させる制御をして掃除にて
巻き上げられても塵埃を換気して室内を快適な状態に保
ったり、空調装置25からの送風により塵埃を一定の箇所
に集めて掃除効率を向上させるなど、掃除する周囲の状
態が掃除に対応して調整される。このため、周囲の状態
に対応した良好な掃除ができる。
【0056】また、電気機器として照明装置26を用いる
ことにより、例えば掃除する際に自走のための画像処理
が容易にでき良好な自立走行ができるように照明装置26
を点灯させたり、外出のために照明装置26を消灯した際
に無人となった部屋を自立走行させて掃除をするなど、
周囲の状態に対応した良好な掃除ができる。
【0057】さらに、電気機器として音響装置を用いる
ことにより、例えば音響装置が動作した際には吸塵手段
17の電動送風機43の入力を「弱」で駆動あるいは停止さ
せる動作にて聞き取りにくくなることを防止したり、掃
除の際に音響装置の音量を増大させて聞き取りやすくす
る。一方、掃除の際に音響装置から吸塵手段17の動作に
て生じる騒音の波長と逆位相の音を発音させて騒音を低
減させる。このように、吸塵手段17の吸塵動作により発
生する音による弊害を抑制し、周囲の状態に対応した良
好な掃除ができる。
【0058】そして、中央制御盤2を介して掃除機本体
7および各種電気機器の信号の送受信をして掃除機本体
7および各種電気機器の動作を制御するため、複数の電
気機器および掃除機本体7でも統一した制御ができ、各
電気機器および掃除機本体7の制御系統の構成を簡略化
できる。
【0059】さらに、中央制御盤2により、外部との信
号の送受信により掃除機本体7や各種電気機器を制御す
る遠隔操作も容易にできる。
【0060】なお、上記実施の形態において、掃除機本
体7として、走行手段10を設けて自立走行する構成につ
いて説明したが、例えばホースを介して延長管および吸
込口体を掃除機本体に接続して掃除する通常のキャニス
タ型やハンドルを持って掃除機本体を床面上で走行させ
て掃除する通常のアップライト型、ハンディ型など、い
ずれの電気掃除機の構成でも対応できる。
【0061】また、蓄電池9を備えた掃除機本体7につ
いて説明したが、電源コードを介して商用交流電源から
電力が供給される構成でも対応できる。
【0062】さらに、中央制御盤2を介して掃除機本体
7による掃除動作により各種電気機器を動作させたり、
各種電気機器の動作により掃除機本体7の掃除状態であ
る吸塵手段17の吸塵動作を制御したが、中央制御盤2を
用いず、掃除機本体7と各種電気機器との間で直接信号
を送受信して制御しても対応できる。
【0063】また、移動通信装置4の設定操作により掃
除機本体7を掃除させ、この掃除機本体7の掃除動作に
より各種電気機器の動作を制御したが、移動通信装置4
の設定操作により送信される掃除機本体7にて掃除させ
る旨の無線媒体5による信号にて、各種電気機器を直接
動作させても対応できる。この構成によれば、1つのリ
モコンなどの移動通信装置4でも掃除機本体7および電
気機器の動作を制御でき、構成を簡略化できる。
【0064】そして、電動式施錠装置29を施錠すること
により電動式施錠装置29からの指示、すなわち掃除機本
体7の吸塵手段17を駆動させて掃除する制御をしたが、
単に掃除機本体7の掃除動作に対応して各種電気機器を
動作させても対応できる。さらに、電気機器からの指示
に従って単に掃除機本体7の掃除を制御、すなわち吸塵
手段17の吸塵動作を制御する構成でも対応できる。
【0065】また、外部から移動通信装置4の設定操作
により掃除機本体7の掃除を制御したが、この構成を用
いず、単に掃除機本体7の掃除動作に対応して各種電気
機器を動作させたり、電気機器からの指示に従って単に
掃除機本体7の掃除を制御する構成のみでも対応でき
る。
【0066】さらに、各種電気機器としては、空調装置
25のみ、照明装置26のみ、音響装置のみでもよく、他の
いずれの電気機器でも対応できる。
【0067】そして、掃除の際に空調装置25を動作させ
て換気する構成について説明したが、例えば掃除の際に
空調装置25を動作させて、空調装置25からの送風により
塵埃をある一定の場所に集めてその部分のみを掃除する
構成としたり、空調装置25からの送風により塵埃が巻き
上げられないように、掃除の際には空調装置25の駆動を
停止させる動作をしてもできる。なお、これらの空調装
置25の制御により効率よく掃除できる。
【0068】また、掃除機本体7に周囲状態検出手段11
および記憶媒体57を接続するコネクタ58を設けて説明し
たが、この周囲状態検出手段11を設けず、単に記憶媒体
57に設定された条件のみで掃除機本体7を駆動制御して
自立走行させて掃除したり、記憶媒体57を用いず、単に
周囲状態検出手段11のみで自立走行させて掃除したり、
これら周囲状態検出手段11および記憶媒体57を用いず、
作業者にて走行される自立走行しない構成などでも対応
できる。
【0069】そして、周囲状態検出手段11は、画像検出
手段12を設けずセンサ13のみで周囲の状態を検出した
り、画像検出手段12のみで周囲の状態を検出する構成と
しても対応できる。
【0070】さらに、回転清掃体45を設けたが、回転清
掃体45を有しない構成でも対応できる。
【0071】また、走行手段10としては、走行輪46,46
を回転させて自立走行させる構成に限らず、例えばクロ
ーラや球体、複足歩行など、いずれの構成で走行させて
もよく、走行手段10を有しない自立走行できない構成や
自立走行のためではなく走行補助する走行手段10でも対
応できる。
【0072】そして、吸塵手段17は上記構成に限らず、
集塵袋を用いる構成、循環風により塵埃を吸塵して排気
風を排気しない構成、吸込流による遠心分離にて塵埃を
分離捕捉するサイクロン方式など、いずれの構成でも対
応できる。
【0073】
【発明の効果】請求項1記載の掃除装置によれば、制御
手段により、電気機器からの指示に従って吸塵手段の吸
塵状態を制御するため、掃除する領域の電気機器の作動
状態に対応して吸塵手段の吸塵状態を制御し、周囲の状
態に対応して良好に掃除できる。
【0074】請求項2記載の掃除装置によれば、制御手
段により吸塵手段の吸塵動作に対応して電気機器を動作
させるため、掃除する周囲の状態が吸塵手段の吸塵動作
に対応して調整され、周囲の状態に対応した良好な掃除
ができる。
【0075】請求項3記載の掃除装置によれば、制御手
段により、無線媒体による信号に基づいて吸塵手段を動
作させるとともに電気機器を動作させるため、吸塵に関
する信号で、掃除する周囲の状態が掃除に対応して吸塵
動作を調整し、周囲の状態に対応した良好な掃除ができ
る。
【0076】請求項4記載の掃除装置によれば、請求項
2または3記載の掃除装置の効果に加え、電気機器とし
て空調装置を用いるため、例えば掃除の際に空調装置を
停止させる制御をして空調装置による床面上の塵埃の巻
き上げを防止して吸塵効率を向上させたり、掃除の際に
空調装置を動作させる制御をして掃除にて塵埃が巻き上
げられても換気して室内を快適な状態に保ったり、空調
装置からの送風により塵埃を一定の箇所に集めて掃除効
率を向上させるなど、掃除する周囲の状態が掃除に対応
して調整され、周囲の状態に対応した良好な掃除ができ
る。
【0077】請求項5記載の掃除装置によれば、請求項
1ないし3いずれか一記載の掃除装置の効果に加え、電
気機器として音響装置を用いるため、例えば吸塵手段の
吸塵動作により発生する音を低減させたり、音響装置の
音量を増大させるなどして、吸塵動作の音による弊害を
抑制し、周囲の状態に対応した良好な掃除ができる。
【0078】請求項6記載の掃除装置によれば、請求項
1ないし3いずれか一記載の掃除装置の効果に加え、電
気機器として照明装置を用いるため、例えば画像処理が
容易で良好な電気掃除機本体の自立走行ができるように
照明装置を点灯させて掃除をするなど、周囲の状態に対
応した良好な掃除ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す掃除装置のブロッ
ク図である。
【図2】同上掃除機本体を示す断面図である。
【図3】同上掃除機本体を示す側面図である。
【図4】同上掃除機本体を示す底面図である。
【符号の説明】
1 掃除装置 5 無線媒体 7 電気掃除機本体である掃除機本体 8 制御手段 17 吸塵手段 25 電気機器である空調装置 26 電気機器である照明装置 27a 電気機器である音響装置としてのテレビ 27b 電気機器である音響装置としての電話機 29 電気機器である電動式鎖錠装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塵埃を吸い込む吸塵手段と、 電気機器からの指示に従って前記吸塵手段の吸塵状態を
    制御する制御手段とを具備したことを特徴とした掃除装
    置。
  2. 【請求項2】 塵埃を吸い込む吸塵手段と、 この吸塵手段による吸塵動作に対応して電気機器を動作
    させる制御手段とを具備したことを特徴とした掃除装
    置。
  3. 【請求項3】 塵埃を吸い込む吸塵手段とこの吸塵手段
    を無線媒体による信号に基づいて動作させるとともに電
    気機器を動作させる制御手段とを具備したことを特徴と
    した掃除装置。
  4. 【請求項4】 電気機器は、空調装置であることを特徴
    とした請求項2または3記載の掃除装置。
  5. 【請求項5】 電気機器は、音響装置であることを特徴
    とした請求項1ないし3いずれか一記載の掃除装置。
  6. 【請求項6】 吸塵手段は、画像認識により自走する電
    気掃除機本体に設けられ、 電気機器は、照明装置であることを特徴とした請求項1
    ないし3いずれか一記載の掃除装置。
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