JP2002209593A - 微生物由来のインビトロ発現法またはインビボ発現法によって生産されたエリスロポエチンの突然変異体の修飾体およびその生産方法 - Google Patents
微生物由来のインビトロ発現法またはインビボ発現法によって生産されたエリスロポエチンの突然変異体の修飾体およびその生産方法Info
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- C07K14/435—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
- C07K14/475—Growth factors; Growth regulators
- C07K14/505—Erythropoietin [EPO]
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 微生物のin vitro又はin viv
o発現法から得られた、生物学的活性が増大した、エリ
スロポエチン(EPO)の修飾された突然変異体及びそ
の生産方法の提供。 【解決手段】生物学的活性をもつEPOの突然変異体の
修飾体を生産する方法であって、修飾位置のアミノ酸に
相応するコドンを、位置選択的突然変異法により、フレ
ームシフトコドンに転換する工程;無細胞蛋白質生産に
おいて、tRNAに結合した非天然性アミノ酸をEPO
蛋白質に結合させるために、フレームシフトコドンに相
応するサプレッサーtRNAを含有させ、それによって
EPOの突然変異体を生産する工程;及びEPOの突然
変異体に少なくとも一つの修飾物質を結合させる工程か
らなることを特徴とするEPOの突然変異体の修飾体を
生産する方法、及び該方法により得られるEPOの突然
変異体の修飾体によって提供。
o発現法から得られた、生物学的活性が増大した、エリ
スロポエチン(EPO)の修飾された突然変異体及びそ
の生産方法の提供。 【解決手段】生物学的活性をもつEPOの突然変異体の
修飾体を生産する方法であって、修飾位置のアミノ酸に
相応するコドンを、位置選択的突然変異法により、フレ
ームシフトコドンに転換する工程;無細胞蛋白質生産に
おいて、tRNAに結合した非天然性アミノ酸をEPO
蛋白質に結合させるために、フレームシフトコドンに相
応するサプレッサーtRNAを含有させ、それによって
EPOの突然変異体を生産する工程;及びEPOの突然
変異体に少なくとも一つの修飾物質を結合させる工程か
らなることを特徴とするEPOの突然変異体の修飾体を
生産する方法、及び該方法により得られるEPOの突然
変異体の修飾体によって提供。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液循環における
プラズマ(plasma)の半減期を延長させる作用を
有する、微生物由来のインビトロ(in vitro)
発現法またはインビボ(in vivo)発現法によっ
て生産されたエリスロポエチンの突然変異体の修飾体、
およびこれらの選択的なEPOの突然変異体の修飾体の
生産方法に関する。修飾物質をもつ微生物から得られた
EPOの突然変異体の修飾体は、修飾されていない突然
変異体や微生物から得られたEPOのポリペプチドに比
べて、生物学的活性が増加するものとなる。
プラズマ(plasma)の半減期を延長させる作用を
有する、微生物由来のインビトロ(in vitro)
発現法またはインビボ(in vivo)発現法によっ
て生産されたエリスロポエチンの突然変異体の修飾体、
およびこれらの選択的なEPOの突然変異体の修飾体の
生産方法に関する。修飾物質をもつ微生物から得られた
EPOの突然変異体の修飾体は、修飾されていない突然
変異体や微生物から得られたEPOのポリペプチドに比
べて、生物学的活性が増加するものとなる。
【0002】
【従来の技術】エリスロポエチン(Erythropo
ietin;EPO)は、現在、慢性腎不全症をはじめ
いくつかの原因による貧血を治療するのに使用されてい
る治療用糖蛋白質である。EPOは、哺乳類と鳥類にお
いて赤血球の生産に係わる主要な制御因子である。特
に、この糖蛋白質ホルモンは、骨髄、脾臓および胎児の
肝で赤血球幹細胞が早く成長することを促進したり、そ
の後、末梢血管を循環する赤血球の末期分化(tern
inal differentiation)に必要で
ある。治療用EPOは、現在、動物細胞培養で生産され
ている。大腸菌(Escherichia coli;
E.coli)のような微生物から生産したEPOのポ
リペプチドは、糖鎖(glycans)がないので治療
目的で使用することができない。そのため、微生物から
生産したEPOの突然変異体の修飾体の生産方法に加え
て、次のような生物学的活性を付与する新しい方法の開
発が求められる。本発明では、ポリエチレングリコール
(PEG)の付加(PEGylation)を含む修飾
過程を導入した。微生物由来のEPOの突然変異体の修
飾のために、インビトロ蛋白質生産(in vitro
protein synthesis)とポリエチレ
ングリコール(PEG)の修飾、またはインビボ(in
vivo)発現とPEGの修飾(PEGylatio
n)を含む選択的修飾過程を利用した。ここで、EPO
の突然変異体とは、自然のままのEPOと一部分が異な
る変異蛋白質を意味する。
ietin;EPO)は、現在、慢性腎不全症をはじめ
いくつかの原因による貧血を治療するのに使用されてい
る治療用糖蛋白質である。EPOは、哺乳類と鳥類にお
いて赤血球の生産に係わる主要な制御因子である。特
に、この糖蛋白質ホルモンは、骨髄、脾臓および胎児の
肝で赤血球幹細胞が早く成長することを促進したり、そ
の後、末梢血管を循環する赤血球の末期分化(tern
inal differentiation)に必要で
ある。治療用EPOは、現在、動物細胞培養で生産され
ている。大腸菌(Escherichia coli;
E.coli)のような微生物から生産したEPOのポ
リペプチドは、糖鎖(glycans)がないので治療
目的で使用することができない。そのため、微生物から
生産したEPOの突然変異体の修飾体の生産方法に加え
て、次のような生物学的活性を付与する新しい方法の開
発が求められる。本発明では、ポリエチレングリコール
(PEG)の付加(PEGylation)を含む修飾
過程を導入した。微生物由来のEPOの突然変異体の修
飾のために、インビトロ蛋白質生産(in vitro
protein synthesis)とポリエチレ
ングリコール(PEG)の修飾、またはインビボ(in
vivo)発現とPEGの修飾(PEGylatio
n)を含む選択的修飾過程を利用した。ここで、EPO
の突然変異体とは、自然のままのEPOと一部分が異な
る変異蛋白質を意味する。
【0003】In vivo発現やin vitro発
現などの発現方法にかかわらず、微生物から生産された
EPOのポリペプチドはオリゴ糖鎖(oligosac
charide)の欠乏によって生物学的活性をあまり
示さない。ポリペプチドの消滅速度の増加のため薬理活
性を示せないのである。ここで、EPOのポリペプチド
とは、糖鎖(glycans)を除外した蛋白質のペプ
チドの部分だけを意味する。このような問題点は、EP
Oの突然変異体を修飾することによって解決できる。治
療に役立つポリペプチドの生物学的活性を増加させるた
めに多くの研究が行われた。ここで、生物学的活性の増
加とは、血液内での滞在時間の増加を意味する。医薬用
蛋白質の生物学的活性を増加させるために多くの方法が
考案された。このような方法はしばしば薬用製剤の大き
さを増加させるのに主眼点を置いた。例えば、蛋白質を
巨大分子やPEGのような物質と化学的に結合させて、
そのサイズを大きくすることができる。“PEG化(P
EGylation)”として知られた方法は、様々な
蛋白質について報告されたものであり(米国特許第4,
179,337号)、最初は目的蛋白質の抗原性(an
tigenicity)を減少させるために使用された
が、生物学的活性の増加の方法としても使用されてい
る。
現などの発現方法にかかわらず、微生物から生産された
EPOのポリペプチドはオリゴ糖鎖(oligosac
charide)の欠乏によって生物学的活性をあまり
示さない。ポリペプチドの消滅速度の増加のため薬理活
性を示せないのである。ここで、EPOのポリペプチド
とは、糖鎖(glycans)を除外した蛋白質のペプ
チドの部分だけを意味する。このような問題点は、EP
Oの突然変異体を修飾することによって解決できる。治
療に役立つポリペプチドの生物学的活性を増加させるた
めに多くの研究が行われた。ここで、生物学的活性の増
加とは、血液内での滞在時間の増加を意味する。医薬用
蛋白質の生物学的活性を増加させるために多くの方法が
考案された。このような方法はしばしば薬用製剤の大き
さを増加させるのに主眼点を置いた。例えば、蛋白質を
巨大分子やPEGのような物質と化学的に結合させて、
そのサイズを大きくすることができる。“PEG化(P
EGylation)”として知られた方法は、様々な
蛋白質について報告されたものであり(米国特許第4,
179,337号)、最初は目的蛋白質の抗原性(an
tigenicity)を減少させるために使用された
が、生物学的活性の増加の方法としても使用されてい
る。
【0004】PEG−蛋白質の結合体(conjuga
tes)を形成するために多くの技術が開発されたが、
最も多く使用されている方法は、化学的誘導体化(ch
emical−derivatization)を使用
する方法で、これを利用して蛋白質の一次配列(pri
mary sequences)に何ら変化を与えるこ
となしに、医薬用巨大分子の特性だけを変化させること
ができる。化学的誘導体化を利用する第一の目的は、高
い薬効の医薬を生み出すために、生物学的有用性(bi
oavailability)(特に血液内での滞在時
間の延長に関しての)を高めることである。化学的PE
G化をはじめ既存の修飾方法は、化学的反応性が似てい
る各アミノ酸の修飾しうる側鎖をすべて修飾するので、
非特異的な修飾に限定されるという問題がある。一般的
に蛋白質を構成する20個のアミノ酸の中で、理論的に
は、13個が異なる化学的物質と反応可能な側鎖官能基
を持つ。シスチンのジスルフィド結合と、ポリペプチド
の主骨格(backbone)の第二級アミド結合を含
むと、蛋白質内では基本的に次の14種類の化学的反応
性を持つグループが考えられる。すなわち、チオ−(シ
ステイン(Cys)、まれにセレノシステイン(sel
eno−Cys))、メチルチオ−(メチオニン(Me
t))、ジスルフィド結合、第一および第二ヒドロキシ
ル基(セリン、トレオニン)、フェノール性ヒドロキシ
ル基(チロシン)、インドール(トリプトファン)、第
一級アミノ基(リシン、N−末端)、カルボキシル基
(アスパラギン酸、グルタミン酸、C−末端)、グアニ
ジン(アルギニン)、第一級アミド(アスパラギン、グ
ルタミン)、第二級アミドと第三級アミド(プロリ
ン)、イミダゾール(ヒスチジン)である。多くのいろ
いろな化学的試薬は、官能基をもつ一つまたはそれ以上
のこれら蛋白質に、ある程度の特異性を呈するが、ほと
んどの試薬は、これら蛋白質の反応可能な全ての基を修
飾する。
tes)を形成するために多くの技術が開発されたが、
最も多く使用されている方法は、化学的誘導体化(ch
emical−derivatization)を使用
する方法で、これを利用して蛋白質の一次配列(pri
mary sequences)に何ら変化を与えるこ
となしに、医薬用巨大分子の特性だけを変化させること
ができる。化学的誘導体化を利用する第一の目的は、高
い薬効の医薬を生み出すために、生物学的有用性(bi
oavailability)(特に血液内での滞在時
間の延長に関しての)を高めることである。化学的PE
G化をはじめ既存の修飾方法は、化学的反応性が似てい
る各アミノ酸の修飾しうる側鎖をすべて修飾するので、
非特異的な修飾に限定されるという問題がある。一般的
に蛋白質を構成する20個のアミノ酸の中で、理論的に
は、13個が異なる化学的物質と反応可能な側鎖官能基
を持つ。シスチンのジスルフィド結合と、ポリペプチド
の主骨格(backbone)の第二級アミド結合を含
むと、蛋白質内では基本的に次の14種類の化学的反応
性を持つグループが考えられる。すなわち、チオ−(シ
ステイン(Cys)、まれにセレノシステイン(sel
eno−Cys))、メチルチオ−(メチオニン(Me
t))、ジスルフィド結合、第一および第二ヒドロキシ
ル基(セリン、トレオニン)、フェノール性ヒドロキシ
ル基(チロシン)、インドール(トリプトファン)、第
一級アミノ基(リシン、N−末端)、カルボキシル基
(アスパラギン酸、グルタミン酸、C−末端)、グアニ
ジン(アルギニン)、第一級アミド(アスパラギン、グ
ルタミン)、第二級アミドと第三級アミド(プロリ
ン)、イミダゾール(ヒスチジン)である。多くのいろ
いろな化学的試薬は、官能基をもつ一つまたはそれ以上
のこれら蛋白質に、ある程度の特異性を呈するが、ほと
んどの試薬は、これら蛋白質の反応可能な全ての基を修
飾する。
【0005】修飾反応の特異性を向上するために、ポリ
ペプチド内に、修飾物質に特異的な反応性側鎖を持つ非
天然性アミノ酸を導入することが必要である。これは無
細胞蛋白質生産法(cell−free protei
n synthesis)の技術を利用することでのみ
可能である。
ペプチド内に、修飾物質に特異的な反応性側鎖を持つ非
天然性アミノ酸を導入することが必要である。これは無
細胞蛋白質生産法(cell−free protei
n synthesis)の技術を利用することでのみ
可能である。
【0006】無細胞蛋白質生産法は、特に宿主細胞に対
する毒性によってin vivoで生産できない蛋白質
のために、in vitroで遺伝子を発現させる研究
の実験的手段として使用された。無細胞蛋白質生産法
は、最近では、産業的に重要な蛋白質を生産する細胞培
養法の代替生産手段として再評価されている。これは主
に、新しい反応器システムの開発と、反応器の運転条件
の広範囲な最適化によるためである(Kim,D.M.
et al.,Eur.J.Biochem.239:
881−886(1996);Kigawa,T.et
al.,FEBS Lett.442:15−19
(1999))。さらに、20個の天然アミノ酸のほか
にも、さまざまな非天然アミノ酸を、特定の目的のため
に、この方法を使って、蛋白質の構造内の意図する位置
に導入することが可能になった(Noren,C.J.
et,al.,Science 244:182−18
8(1989))。
する毒性によってin vivoで生産できない蛋白質
のために、in vitroで遺伝子を発現させる研究
の実験的手段として使用された。無細胞蛋白質生産法
は、最近では、産業的に重要な蛋白質を生産する細胞培
養法の代替生産手段として再評価されている。これは主
に、新しい反応器システムの開発と、反応器の運転条件
の広範囲な最適化によるためである(Kim,D.M.
et al.,Eur.J.Biochem.239:
881−886(1996);Kigawa,T.et
al.,FEBS Lett.442:15−19
(1999))。さらに、20個の天然アミノ酸のほか
にも、さまざまな非天然アミノ酸を、特定の目的のため
に、この方法を使って、蛋白質の構造内の意図する位置
に導入することが可能になった(Noren,C.J.
et,al.,Science 244:182−18
8(1989))。
【0007】無細胞蛋白質生産法とは別な試みが、位置
選択的突然変異(site−directed mut
agenesis)を伴うin vivo発現法であ
る。この方法においては、フリースルフヒドリル基(f
ree sulfhydrylgroups)が無い遺
伝子コードを持つ蛋白質だけが、蛋白質の遺伝子の特定
位置のアミノ酸のコドンをシステインをコードするコド
ンを持つように改変できる。その結果、修飾位置にシス
テインが導入された突然変異体は、フリースルフヒドリ
ル基を含むものとなる。このフリースルフヒドリル基を
修飾反応の特定の位置として利用する。(米国特許第
5,206,344号)。
選択的突然変異(site−directed mut
agenesis)を伴うin vivo発現法であ
る。この方法においては、フリースルフヒドリル基(f
ree sulfhydrylgroups)が無い遺
伝子コードを持つ蛋白質だけが、蛋白質の遺伝子の特定
位置のアミノ酸のコドンをシステインをコードするコド
ンを持つように改変できる。その結果、修飾位置にシス
テインが導入された突然変異体は、フリースルフヒドリ
ル基を含むものとなる。このフリースルフヒドリル基を
修飾反応の特定の位置として利用する。(米国特許第
5,206,344号)。
【0008】医療用蛋白質を合成高分子で修飾すること
は、潜在的に次のような二つの長所を持つ。最も重要な
ことは、蛋白質の血液内滞在時間を増加させて血組織内
での生物学的活性を増加させることである。二番目は、
外来蛋白質の抗原性を示す部位が高分子に隠されること
によって、ワクチンなどの免疫原性(immunoge
nicity)を変化(alter)できることであ
る。上記の二つの場合には、修飾に使用される物質に高
分子が好適である。なぜならば、高分子を使用すると、
蛋白質の表面の比較的少ない変異であっても、効果的に
分子量を増加できるためと、他の巨大分子との相互作用
を減少できるためである。これらの変異は、受容体(r
eceptors)(すなわち、血漿クリアランス(p
lasmaclearance)や免疫システムの認識
において必要とされるような受容体)と相互作用する蛋
白質の新規な表面を作り出し、これはしばしば異なった
性質を示すこともある。多くの医療用蛋白質が合成高分
子で修飾されている。特にポリ(エチレングリコール)
(PEGs)を利用した事例が多い;特に、多様な分子
量のものが商業的に入手可能であること、オキシエチレ
ン構造(backbone)(このそれぞれのユニット
が2から3モルの水と結合する)の親水性またはメトキ
シポリ(エチレングリコール)由来の単官能基誘導体の
合成の簡便さのためである。
は、潜在的に次のような二つの長所を持つ。最も重要な
ことは、蛋白質の血液内滞在時間を増加させて血組織内
での生物学的活性を増加させることである。二番目は、
外来蛋白質の抗原性を示す部位が高分子に隠されること
によって、ワクチンなどの免疫原性(immunoge
nicity)を変化(alter)できることであ
る。上記の二つの場合には、修飾に使用される物質に高
分子が好適である。なぜならば、高分子を使用すると、
蛋白質の表面の比較的少ない変異であっても、効果的に
分子量を増加できるためと、他の巨大分子との相互作用
を減少できるためである。これらの変異は、受容体(r
eceptors)(すなわち、血漿クリアランス(p
lasmaclearance)や免疫システムの認識
において必要とされるような受容体)と相互作用する蛋
白質の新規な表面を作り出し、これはしばしば異なった
性質を示すこともある。多くの医療用蛋白質が合成高分
子で修飾されている。特にポリ(エチレングリコール)
(PEGs)を利用した事例が多い;特に、多様な分子
量のものが商業的に入手可能であること、オキシエチレ
ン構造(backbone)(このそれぞれのユニット
が2から3モルの水と結合する)の親水性またはメトキ
シポリ(エチレングリコール)由来の単官能基誘導体の
合成の簡便さのためである。
【0009】幾つかのタイプの化学的な結合が考案され
てきた。ある重合体(例えば、エチレン/無水マレイン
酸共重合体)は、本質的に反応性を持つが、多くの場合
は(はじめに)多反応性化学物質を利用する特別な活性
化段階が必要である。当初は、トリ−またはジ−ハロト
リアジンの水素を部分的に置換することがアミノ基とヒ
ドロキシル基の両方を持つ高分子を活性化するための一
般的な方法であったが、最近は、副反応やトリアジンの
反応性などの問題からほとんど使用されていない。カル
ボニルジイミダゾールは、PEGsのヒドロキシ基をア
クリルイミダゾールに活性化させるのに大変有効な試薬
であり、このアクリルイミダゾールは、蛋白質のアミノ
基に対して良い反応性を持つ。高分子が加水分解によっ
て除去できる場合には(例えば、スクシニル−PEGの
活性エステルの利用)、ある結合戦略が高分子−蛋白質
の可逆結合に起こる。ジスルフィド結合の交換反応に基
づく方法は、蛋白質−蛋白質結合体を形成する反応に主
に使用されているが、蛋白質と高分子を結合するのには
あまり使用されていない。60kDa以上の分子量の増
加した蛋白質が血漿クリアランス(plasma cl
earance)に大きな影響を持つことは、PEGで
修飾された医療用蛋白質の研究から明らかであるが、そ
の影響の大きさは、修飾されていない蛋白質のクリアラ
ンスのメカニズムに多くを依存し、受容体によるクリア
ランスが行われた場合よりも、糸球体濾過(glome
rular filtration)によるクリアラン
スが主な場合に、より大きく影響する。
てきた。ある重合体(例えば、エチレン/無水マレイン
酸共重合体)は、本質的に反応性を持つが、多くの場合
は(はじめに)多反応性化学物質を利用する特別な活性
化段階が必要である。当初は、トリ−またはジ−ハロト
リアジンの水素を部分的に置換することがアミノ基とヒ
ドロキシル基の両方を持つ高分子を活性化するための一
般的な方法であったが、最近は、副反応やトリアジンの
反応性などの問題からほとんど使用されていない。カル
ボニルジイミダゾールは、PEGsのヒドロキシ基をア
クリルイミダゾールに活性化させるのに大変有効な試薬
であり、このアクリルイミダゾールは、蛋白質のアミノ
基に対して良い反応性を持つ。高分子が加水分解によっ
て除去できる場合には(例えば、スクシニル−PEGの
活性エステルの利用)、ある結合戦略が高分子−蛋白質
の可逆結合に起こる。ジスルフィド結合の交換反応に基
づく方法は、蛋白質−蛋白質結合体を形成する反応に主
に使用されているが、蛋白質と高分子を結合するのには
あまり使用されていない。60kDa以上の分子量の増
加した蛋白質が血漿クリアランス(plasma cl
earance)に大きな影響を持つことは、PEGで
修飾された医療用蛋白質の研究から明らかであるが、そ
の影響の大きさは、修飾されていない蛋白質のクリアラ
ンスのメカニズムに多くを依存し、受容体によるクリア
ランスが行われた場合よりも、糸球体濾過(glome
rular filtration)によるクリアラン
スが主な場合に、より大きく影響する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、血液内の滞
在時間を延長させる作用を有する、微生物から生産され
るEPOの突然変異体の修飾体と、そのEPOの突然変
異体の位置選択的修飾方法に関する。ここで、向上され
た生物学的活性というのは、血液内滞在時間の増加(つ
まり、微生物を利用して発現した修飾されていないEP
Oの突然変異体よりも、血液内滞在時間を長くするこ
と)を意味する。さらに、本発明は、上述の血液内の滞
在時間を延長させる作用を有する、修飾されたEPOの
突然変異体の製造方法に関し、さらにまた、これらの利
用方法にも関する。微生物から得られたEPOの突然変
異体の修飾物質による修飾は、微生物によって製造され
たEPOのポリペプチドや、修飾されないEPOの突然
変異体などに比べて、向上した生物学的活性が得られ
た。
在時間を延長させる作用を有する、微生物から生産され
るEPOの突然変異体の修飾体と、そのEPOの突然変
異体の位置選択的修飾方法に関する。ここで、向上され
た生物学的活性というのは、血液内滞在時間の増加(つ
まり、微生物を利用して発現した修飾されていないEP
Oの突然変異体よりも、血液内滞在時間を長くするこ
と)を意味する。さらに、本発明は、上述の血液内の滞
在時間を延長させる作用を有する、修飾されたEPOの
突然変異体の製造方法に関し、さらにまた、これらの利
用方法にも関する。微生物から得られたEPOの突然変
異体の修飾物質による修飾は、微生物によって製造され
たEPOのポリペプチドや、修飾されないEPOの突然
変異体などに比べて、向上した生物学的活性が得られ
た。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のEPOの突然変
異体の修飾体は、無細胞蛋白質生産法または微生物のi
n vivo発現法で生産されたものからなり、PEG
s、単糖類(monosaccharides)、二糖
類(disaccharides)、オリゴ糖(oli
gosaccharides)および多糖類(poly
saccharides)などの修飾物質によって、化
学的、酵素的または化学的−酵素的に修飾されたもので
ある。ここで、化学的−酵素的修飾または化学的−酵素
的反応というのは、化学的修飾/反応と酵素的修飾/反
応の組み合わせを意味し、修飾物質というのは、無細胞
蛋白質生産法や微生物のin vivo発現法で生産さ
れたEPO突然変異体内に導入された特定アミノ酸の反
応基と反応できる反応基を持つ物質を意味する。特定の
場合において、修飾物質は、すでに非天然のアミノ酸に
結合されていても良い。
異体の修飾体は、無細胞蛋白質生産法または微生物のi
n vivo発現法で生産されたものからなり、PEG
s、単糖類(monosaccharides)、二糖
類(disaccharides)、オリゴ糖(oli
gosaccharides)および多糖類(poly
saccharides)などの修飾物質によって、化
学的、酵素的または化学的−酵素的に修飾されたもので
ある。ここで、化学的−酵素的修飾または化学的−酵素
的反応というのは、化学的修飾/反応と酵素的修飾/反
応の組み合わせを意味し、修飾物質というのは、無細胞
蛋白質生産法や微生物のin vivo発現法で生産さ
れたEPO突然変異体内に導入された特定アミノ酸の反
応基と反応できる反応基を持つ物質を意味する。特定の
場合において、修飾物質は、すでに非天然のアミノ酸に
結合されていても良い。
【0012】修飾されていないEPOの突然変異体は、
次のような微生物由来の無細胞蛋白質生産法によって生
産される。例えば、大腸菌(E.coli)または組換
え型の微生物の培養、位置選択的突然変異法で糖鎖付加
位置に置換されたコドンを持つEPOのcDNAプラス
ミドが導入された大腸菌の菌株などである。修飾されて
いないEPOの突然変異体は、一般的なPEG化の方法
により、位置選択的に修飾される。
次のような微生物由来の無細胞蛋白質生産法によって生
産される。例えば、大腸菌(E.coli)または組換
え型の微生物の培養、位置選択的突然変異法で糖鎖付加
位置に置換されたコドンを持つEPOのcDNAプラス
ミドが導入された大腸菌の菌株などである。修飾されて
いないEPOの突然変異体は、一般的なPEG化の方法
により、位置選択的に修飾される。
【0013】無細胞蛋白質生産法によって生産されたE
POの突然変異体は、修飾物質に特異的な反応性がある
側鎖(保護基によって保護されていたり保護されていな
い状態である)を持った非天然性アミノ酸が導入され
る。このような非天然性アミノ酸の導入は、無細胞蛋白
質生産法によってのみ可能である。修飾させる位置のア
ミノ酸残基のコドンは、位置選択的突然変異法で、アン
バーストップコドン(amber stop codo
n)に置換される。アンバーストップコドンを持つ新し
い遺伝子(template)は、無細胞蛋白質生産法
で発現される。他のストップコドンとレアコドンによる
フレームシフト(frameshiftsby rar
e codon)(Hohsaka, T. et.
al.,J. Am. Chem. Soc. 11
8:9778−9779 (1996))は、上述と同
様な方法で、アンバーストップコドンの代わりに利用す
ることができる。無細胞蛋白質生産系に、特定の非天然
性アミノ酸をコード化(encode)するために、ア
ンバーストップコドンに相応するサプレッサーtRNA
を導入する。このように導入された非天然性アミノ酸
は、修飾物質に特異的反応性を示すので、これを位置選
択的な修飾に利用する。発現されたEPOの突然変異体
を分離して、化学的方法、酵素的方法、または化学的−
酵素的方法を利用して修飾する。
POの突然変異体は、修飾物質に特異的な反応性がある
側鎖(保護基によって保護されていたり保護されていな
い状態である)を持った非天然性アミノ酸が導入され
る。このような非天然性アミノ酸の導入は、無細胞蛋白
質生産法によってのみ可能である。修飾させる位置のア
ミノ酸残基のコドンは、位置選択的突然変異法で、アン
バーストップコドン(amber stop codo
n)に置換される。アンバーストップコドンを持つ新し
い遺伝子(template)は、無細胞蛋白質生産法
で発現される。他のストップコドンとレアコドンによる
フレームシフト(frameshiftsby rar
e codon)(Hohsaka, T. et.
al.,J. Am. Chem. Soc. 11
8:9778−9779 (1996))は、上述と同
様な方法で、アンバーストップコドンの代わりに利用す
ることができる。無細胞蛋白質生産系に、特定の非天然
性アミノ酸をコード化(encode)するために、ア
ンバーストップコドンに相応するサプレッサーtRNA
を導入する。このように導入された非天然性アミノ酸
は、修飾物質に特異的反応性を示すので、これを位置選
択的な修飾に利用する。発現されたEPOの突然変異体
を分離して、化学的方法、酵素的方法、または化学的−
酵素的方法を利用して修飾する。
【0014】微生物からin vivo発現法で発現し
たEPOの突然変異体は、次のような技術によって修飾
される。EPOの成熟した(mature)未変性の配
列(native sequence)のアミノ酸の一
つがシステイン残基で置換されたEPOの突然変異体を
生産して、この置換されたシステイン残基を利用して、
位置選択的に選択された修飾物質と結合する。このよう
な突然変異蛋白質は、位置選択的突然変異法によって親
蛋白質の遺伝子から変化させてきた突然変異体をエンコ
ード(encode)する、突然変異体の遺伝子の宿主
(host)によって生産される。
たEPOの突然変異体は、次のような技術によって修飾
される。EPOの成熟した(mature)未変性の配
列(native sequence)のアミノ酸の一
つがシステイン残基で置換されたEPOの突然変異体を
生産して、この置換されたシステイン残基を利用して、
位置選択的に選択された修飾物質と結合する。このよう
な突然変異蛋白質は、位置選択的突然変異法によって親
蛋白質の遺伝子から変化させてきた突然変異体をエンコ
ード(encode)する、突然変異体の遺伝子の宿主
(host)によって生産される。
【0015】こうして、上述の方法に従ってEPOの突
然変異体を修飾し、その修飾体を生産した結果、得られ
たEPOの突然変異体の修飾体は、微生物によって生産
された修飾されていないEPOの突然変異体やポリペプ
チドと比較して、高い生物学的活性の能力を示す。
然変異体を修飾し、その修飾体を生産した結果、得られ
たEPOの突然変異体の修飾体は、微生物によって生産
された修飾されていないEPOの突然変異体やポリペプ
チドと比較して、高い生物学的活性の能力を示す。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、生物学的活性が向上さ
れたEPOの突然変異体の修飾体およびEPOの突然変
異体の修飾体を生産する方法に関する。本発明に記述し
ている修飾に適合するEPOの突然変異体は、無細胞蛋
白質生産法またはin vivo発現法で発現したもの
で、修飾しようとする位置のアミノ酸に変異的反応性を
持つ側鎖が存在する。本発明で開発されたEPOの突然
変異体の修飾体は、生物学的活性が向上したものなの
で、医薬品で使用すると投薬回数を少なくすることがで
きるだろう。
れたEPOの突然変異体の修飾体およびEPOの突然変
異体の修飾体を生産する方法に関する。本発明に記述し
ている修飾に適合するEPOの突然変異体は、無細胞蛋
白質生産法またはin vivo発現法で発現したもの
で、修飾しようとする位置のアミノ酸に変異的反応性を
持つ側鎖が存在する。本発明で開発されたEPOの突然
変異体の修飾体は、生物学的活性が向上したものなの
で、医薬品で使用すると投薬回数を少なくすることがで
きるだろう。
【0017】本発明の一つの態様では、微生物の細胞培
養や微生物由来の無細胞蛋白質生産法で生産されたEP
Oの突然変異体は、一つまたは二つ以上のPEG分子と
共有結合により、EPOの突然変異体の各分子に化学的
に修飾される。この場合、PEGは、EPOの突然変異
体内のフリースルフヒドリル基(free sulfh
ydryl group)と結合する。天然EPOのポ
リペプチドの構造から考察されるように、天然EPOの
ポリペプチドは、反応性の(フリー)スルフヒドリル基
が全くないので、フリースルフヒドリル基(free
sulfhydryl group)は、EPO上の意
図する一つまたは二つ以上の位置に導入される。
養や微生物由来の無細胞蛋白質生産法で生産されたEP
Oの突然変異体は、一つまたは二つ以上のPEG分子と
共有結合により、EPOの突然変異体の各分子に化学的
に修飾される。この場合、PEGは、EPOの突然変異
体内のフリースルフヒドリル基(free sulfh
ydryl group)と結合する。天然EPOのポ
リペプチドの構造から考察されるように、天然EPOの
ポリペプチドは、反応性の(フリー)スルフヒドリル基
が全くないので、フリースルフヒドリル基(free
sulfhydryl group)は、EPO上の意
図する一つまたは二つ以上の位置に導入される。
【0018】もっと詳しく言えば、EPO上の意図する
位置にフリースルフヒドリル基を導入するために、二つ
の異なった方法を使用した。まず一つは、反応基が保護
された非天然性アミノ酸が結合したサプレッサーtRN
Aを利用して、ストップコドン(stop codo
n)を制御する方法であり、もうひとつは、位置選択的
突然変異法で、希望する箇所に、システインを導入する
方法である。
位置にフリースルフヒドリル基を導入するために、二つ
の異なった方法を使用した。まず一つは、反応基が保護
された非天然性アミノ酸が結合したサプレッサーtRN
Aを利用して、ストップコドン(stop codo
n)を制御する方法であり、もうひとつは、位置選択的
突然変異法で、希望する箇所に、システインを導入する
方法である。
【0019】無細胞蛋白質生産法を利用して生産された
EPOの突然変異体には、修飾物質との特異的反応性を
持つ側鎖基が導入された非天然性アミノ酸が導入されて
いる。このことは、無細胞蛋白質生産法の技術の使用に
よって可能となる。この修飾させるべき位置に存在する
アミノ酸残基に相応するDNAのコドンは、位置選択的
突然変異法によりアンバーストップコドン(amber
stop codon)に転換(convert)さ
れる。アンバーストップコドンを含むこの新しい鋳型
(template)が、無細胞蛋白質生産法によって
発現される。また、無細胞蛋白質生産時、アンバースト
ップコドンを特定の非天然性アミノ酸へと解読するため
に、アンバーストップコドンに相応するサプレッサーt
RNAが添加される。修飾物質に特異的反応性がある非
天然性アミノ酸が、このサプレッサーtRNAに結合さ
れている。発現されたEPOの突然変異体は、精製さ
れ、その後、PEG化(PEGylation)などの
化学的修飾法によって修飾される。うまく蛋白質に導入
できた、いろいろな非天然性アミノ酸やその類似物が、
Cornish V.W.らによって報告されている
(Angew.Chem.Int.Ed.Engl.3
4:621−633(1995))。非天然性アミノ酸
は、修飾物質と反応する前に保護を外すこと(depr
otection)を必要とするような、保護された反
応基を含んでいてもよい。または、化学的修飾法を用い
てPEGのような合成高分子で修飾することができる単
糖類や、化学的修飾法、酵素的修飾法または化学的−酵
素的修飾法を用いて単糖類、二糖類、オリゴ糖および多
糖類で修飾することができる単糖類を含んでいても良
い。
EPOの突然変異体には、修飾物質との特異的反応性を
持つ側鎖基が導入された非天然性アミノ酸が導入されて
いる。このことは、無細胞蛋白質生産法の技術の使用に
よって可能となる。この修飾させるべき位置に存在する
アミノ酸残基に相応するDNAのコドンは、位置選択的
突然変異法によりアンバーストップコドン(amber
stop codon)に転換(convert)さ
れる。アンバーストップコドンを含むこの新しい鋳型
(template)が、無細胞蛋白質生産法によって
発現される。また、無細胞蛋白質生産時、アンバースト
ップコドンを特定の非天然性アミノ酸へと解読するため
に、アンバーストップコドンに相応するサプレッサーt
RNAが添加される。修飾物質に特異的反応性がある非
天然性アミノ酸が、このサプレッサーtRNAに結合さ
れている。発現されたEPOの突然変異体は、精製さ
れ、その後、PEG化(PEGylation)などの
化学的修飾法によって修飾される。うまく蛋白質に導入
できた、いろいろな非天然性アミノ酸やその類似物が、
Cornish V.W.らによって報告されている
(Angew.Chem.Int.Ed.Engl.3
4:621−633(1995))。非天然性アミノ酸
は、修飾物質と反応する前に保護を外すこと(depr
otection)を必要とするような、保護された反
応基を含んでいてもよい。または、化学的修飾法を用い
てPEGのような合成高分子で修飾することができる単
糖類や、化学的修飾法、酵素的修飾法または化学的−酵
素的修飾法を用いて単糖類、二糖類、オリゴ糖および多
糖類で修飾することができる単糖類を含んでいても良
い。
【0020】本発明におけるEPOの突然変異体を修飾
するもう一つの方法は、位置選択的突然変異法とin
vivo法を組み合わせる方法である。修飾位置の特定
のアミノ酸に相応するコドンを、システインをコードす
るコドンへと位置選択的突然変異法で置換して、フリー
スルフヒドリル基を持たないポリペプチドをエンコード
する遺伝子を、突然変異させることができる。その結
果、システインが人為的に導入されたポリペプチドは、
修飾したい箇所に位置選択的にフリースルフヒドリル基
を含んだものとなる。このフリースルフヒドリル基は位
置選択的に修飾するのに利用される。EPOの突然変異
体を作成した後に、PEG化(PEGylation)
が実行される。EPOの成熟した(mature)未変
性の配列(native sequence)のアミノ
酸の一つがシステイン残基で置換されたEPOの突然変
異体を生産して、この置換されたシステイン残基を利用
して、位置選択的に、選択された修飾物質と接合(co
njugate)する。このような突然変異蛋白質は、
位置選択的突然変異法によって親蛋白質の遺伝子から変
化させてきた突然変異体をエンコードする、突然変異体
の遺伝子の宿主(host)によって生産される。選択
された修飾物質とEPOの突然変異体との接合体(co
njugation)は、無細胞蛋白質生産法と同様な
方法により、生産されても良い。
するもう一つの方法は、位置選択的突然変異法とin
vivo法を組み合わせる方法である。修飾位置の特定
のアミノ酸に相応するコドンを、システインをコードす
るコドンへと位置選択的突然変異法で置換して、フリー
スルフヒドリル基を持たないポリペプチドをエンコード
する遺伝子を、突然変異させることができる。その結
果、システインが人為的に導入されたポリペプチドは、
修飾したい箇所に位置選択的にフリースルフヒドリル基
を含んだものとなる。このフリースルフヒドリル基は位
置選択的に修飾するのに利用される。EPOの突然変異
体を作成した後に、PEG化(PEGylation)
が実行される。EPOの成熟した(mature)未変
性の配列(native sequence)のアミノ
酸の一つがシステイン残基で置換されたEPOの突然変
異体を生産して、この置換されたシステイン残基を利用
して、位置選択的に、選択された修飾物質と接合(co
njugate)する。このような突然変異蛋白質は、
位置選択的突然変異法によって親蛋白質の遺伝子から変
化させてきた突然変異体をエンコードする、突然変異体
の遺伝子の宿主(host)によって生産される。選択
された修飾物質とEPOの突然変異体との接合体(co
njugation)は、無細胞蛋白質生産法と同様な
方法により、生産されても良い。
【0021】無細胞蛋白質生産法とPEG化を組み合わ
せた方法によって、PEG化されたEPOの突然変異体
を製造する詳しい方法を実施例1に記載する。さらに、
invivo発現法とPEG化を組み合わせた方法によ
って、PEG化されたEPOの突然変異体を製造する詳
しい方法を実施例2に記載する。
せた方法によって、PEG化されたEPOの突然変異体
を製造する詳しい方法を実施例1に記載する。さらに、
invivo発現法とPEG化を組み合わせた方法によ
って、PEG化されたEPOの突然変異体を製造する詳
しい方法を実施例2に記載する。
【0022】
【実施例】以下、本発明をさらに詳細に説明するため
に、実施例および比較例を挙げて具体的に説明するが、
本発明は、これらの実施例によって限定されるものでは
ないし、本発明分野における当業者によってさまざまな
変形が可能であることは、理解されるであろう。
に、実施例および比較例を挙げて具体的に説明するが、
本発明は、これらの実施例によって限定されるものでは
ないし、本発明分野における当業者によってさまざまな
変形が可能であることは、理解されるであろう。
【0023】実施例1無細胞蛋白質生産法を利用したPEG化されたEPOの
突然変異体の生産 無細胞蛋白質生産法を利用した非天然性アミノ酸の導入
方法には、DNAにアンバーストップコドンを導入する
ことが必要である。このアンバーストップコドンに相応
する同族のtRNAが無細胞蛋白質生産法の反応液には
ないため、DNAを含むアンバーコドンのmRNAにお
けるアンバーコドンで中断される。しかし、相応する同
族のサプレッサーtRNAが補われた無細胞蛋白質生産
法の反応液中で、DNAを含むアンバーストップコドン
が書き換えられ、そして、翻訳された際には、完全な長
さのポリペプチドや蛋白質を合成することができる(N
oren,CJ.et al.,Science 24
4:182−188(1989))。
突然変異体の生産 無細胞蛋白質生産法を利用した非天然性アミノ酸の導入
方法には、DNAにアンバーストップコドンを導入する
ことが必要である。このアンバーストップコドンに相応
する同族のtRNAが無細胞蛋白質生産法の反応液には
ないため、DNAを含むアンバーコドンのmRNAにお
けるアンバーコドンで中断される。しかし、相応する同
族のサプレッサーtRNAが補われた無細胞蛋白質生産
法の反応液中で、DNAを含むアンバーストップコドン
が書き換えられ、そして、翻訳された際には、完全な長
さのポリペプチドや蛋白質を合成することができる(N
oren,CJ.et al.,Science 24
4:182−188(1989))。
【0024】図1は、無細胞蛋白質生産法で位置選択的
に非天然性アミノ酸が導入されたEPOの突然変異体を
生産する方法を示す概略図である。
に非天然性アミノ酸が導入されたEPOの突然変異体を
生産する方法を示す概略図である。
【0025】天然の(wild type)EPO(ア
スパラギン)において、関連のコドンの残基を、位置選
択的突然変異法により、アンバーストップコドンへ変異
させた。このような変形DNAを含むプラスミドを、あ
らかじめ保護した非天然性アミノ酸が結合されたアンバ
ーサプレッサーtRNAを一緒に添加して、無細胞蛋白
質生産系で翻訳した。T7 RNAポリメラーゼによっ
てこのプラスミドの翻訳が行われ、その後、サプレッサ
ーtRNAによって翻訳と抑制が行われ、希望した位置
に非天然性アミノ酸が結合された完全な長さのEPOの
突然変異体が生産された。抗体を利用して生産されたE
POの突然変異体を分離し、続いて、非天然性アミノ酸
の作用基に結合された保護基を除去してフリースルフヒ
ドリル基を再生し、この作用基を以後のPEG化反応に
使用した。具体的に言うと、EPOの突然変異体の38
番めの位置のPEG化の方法は次のとおりである。
スパラギン)において、関連のコドンの残基を、位置選
択的突然変異法により、アンバーストップコドンへ変異
させた。このような変形DNAを含むプラスミドを、あ
らかじめ保護した非天然性アミノ酸が結合されたアンバ
ーサプレッサーtRNAを一緒に添加して、無細胞蛋白
質生産系で翻訳した。T7 RNAポリメラーゼによっ
てこのプラスミドの翻訳が行われ、その後、サプレッサ
ーtRNAによって翻訳と抑制が行われ、希望した位置
に非天然性アミノ酸が結合された完全な長さのEPOの
突然変異体が生産された。抗体を利用して生産されたE
POの突然変異体を分離し、続いて、非天然性アミノ酸
の作用基に結合された保護基を除去してフリースルフヒ
ドリル基を再生し、この作用基を以後のPEG化反応に
使用した。具体的に言うと、EPOの突然変異体の38
番めの位置のPEG化の方法は次のとおりである。
【0026】既存の治療用で使用されているEPOのc
DNAをT7プロモーターとターミネーターとがある原
核生物用発現ベクターpK7(Kim.D.M.et
al.,Eur.J.Biochem 239:881
−886(1996))にクローニングした(図4)。
既存のEPOのアスパラギンを暗号化していた38番コ
ドンをPCR方法による位置選択的突然変異法でアンバ
ーストップコドンに置換した。ヒトEPOのcDNAが
クローニングされた発現用ベクターであるpK7の発現
構造は図4に示した。
DNAをT7プロモーターとターミネーターとがある原
核生物用発現ベクターpK7(Kim.D.M.et
al.,Eur.J.Biochem 239:881
−886(1996))にクローニングした(図4)。
既存のEPOのアスパラギンを暗号化していた38番コ
ドンをPCR方法による位置選択的突然変異法でアンバ
ーストップコドンに置換した。ヒトEPOのcDNAが
クローニングされた発現用ベクターであるpK7の発現
構造は図4に示した。
【0027】このように導入されたアンバーストップコ
ドンの抑制に使用されるサプレッサーtRNAは、二つ
の段階に分けて合成した。サプレッサーtRNAの基本
構造は、大腸菌(E.coli)アラニンのtRNAの
構造を使用し、このアラニンのtRNAのアンチコドン
部位を、アンバーストップコドンに相応するように変異
させた。ここで使用した大腸菌のアラニンのtRNA以
外のもの、アミノ酸のtRNAも、アンバーまたは他の
ストップコドンにおける翻訳中断の抑制に使用できる。
末端のCA(tRNA(−CA))が除去されたアンバ
ーサプレッサーtRNAを暗号化する合成DNAを、p
UC19(pSup−ala)にクローニングしてpS
up−alaプラスミドを製作した。製作されたプラス
ミドをFok Iで切断して、run−off転写(r
un―off transcription)方法でt
RNA(−CA)を製造した。pSup−alaプラス
ミドからtRNA(−CA)を製造する方法の概略図を
図5に示した。
ドンの抑制に使用されるサプレッサーtRNAは、二つ
の段階に分けて合成した。サプレッサーtRNAの基本
構造は、大腸菌(E.coli)アラニンのtRNAの
構造を使用し、このアラニンのtRNAのアンチコドン
部位を、アンバーストップコドンに相応するように変異
させた。ここで使用した大腸菌のアラニンのtRNA以
外のもの、アミノ酸のtRNAも、アンバーまたは他の
ストップコドンにおける翻訳中断の抑制に使用できる。
末端のCA(tRNA(−CA))が除去されたアンバ
ーサプレッサーtRNAを暗号化する合成DNAを、p
UC19(pSup−ala)にクローニングしてpS
up−alaプラスミドを製作した。製作されたプラス
ミドをFok Iで切断して、run−off転写(r
un―off transcription)方法でt
RNA(−CA)を製造した。pSup−alaプラス
ミドからtRNA(−CA)を製造する方法の概略図を
図5に示した。
【0028】転写はPromega社のRiboMAX
多量RNA製造システム(large scale R
NA production system)を利用し
て、この製造システム会社の説明する方法に従った。末
端ジヌクレオチドpdCpA部が合成され(Rober
tson、SA et al.,Nucleic Ac
ids Res. 17:9649−9660(198
9))、α−アミンのシアノメチルエステルと、アミノ
酸で保護された反応基が、有機化学的方法で合成され
た。
多量RNA製造システム(large scale R
NA production system)を利用し
て、この製造システム会社の説明する方法に従った。末
端ジヌクレオチドpdCpA部が合成され(Rober
tson、SA et al.,Nucleic Ac
ids Res. 17:9649−9660(198
9))、α−アミンのシアノメチルエステルと、アミノ
酸で保護された反応基が、有機化学的方法で合成され
た。
【0029】本実施例で使用した非天然性アミノ酸を導
入するために利用したα−アミンとほかの作用基が保護
されたシアノメチルエステルは、N−(4−ペンテノイ
ル)、S−(2−ニトロベンゾイル)システインシアノ
メチルエステルである。簡潔に言うと、pdCpAは、
ホスホラミダイト(phosphoramidite)
の化学を使用することにより合成された。そして、上記
非天然性アミノ酸は、システインと2−ニトロベンジル
クロリドと反応させ、続いて4−ペンテノイック無水物
(4−pentenoic anhydride)と反
応させて合成された。上記非天然性アミノ酸の活性エス
テル(active ester)は、上記アミノ酸と
クロロアセトニトリルとの反応によって合成された。p
dCpAのテトラブチルアンモニウム塩は、N−(4−
ペンテノイル)、S−(2−ニトロベンゾイル)の活性
エステルとアミノアシル化され、その後、C18カラム
を使用して、高性能液体クロマトグラフィー;HPLC
によって精製された。得られた分離したpdCpA−ア
ミノ酸結合体(complex)は、T4 RNAリガ
ーゼでtRNA(−CA)と結合した。それから、ヨー
ドを利用して、保護基である4−ペンテノイル基を除去
して、サプレッサーを完成させた。いままで説明した、
サプレッサーtRNA(−CA)にpdCpA−アミノ
酸の結合体を結合して、サプレッサーtRNAを製作す
る詳しい過程を、図2および図3に示す。
入するために利用したα−アミンとほかの作用基が保護
されたシアノメチルエステルは、N−(4−ペンテノイ
ル)、S−(2−ニトロベンゾイル)システインシアノ
メチルエステルである。簡潔に言うと、pdCpAは、
ホスホラミダイト(phosphoramidite)
の化学を使用することにより合成された。そして、上記
非天然性アミノ酸は、システインと2−ニトロベンジル
クロリドと反応させ、続いて4−ペンテノイック無水物
(4−pentenoic anhydride)と反
応させて合成された。上記非天然性アミノ酸の活性エス
テル(active ester)は、上記アミノ酸と
クロロアセトニトリルとの反応によって合成された。p
dCpAのテトラブチルアンモニウム塩は、N−(4−
ペンテノイル)、S−(2−ニトロベンゾイル)の活性
エステルとアミノアシル化され、その後、C18カラム
を使用して、高性能液体クロマトグラフィー;HPLC
によって精製された。得られた分離したpdCpA−ア
ミノ酸結合体(complex)は、T4 RNAリガ
ーゼでtRNA(−CA)と結合した。それから、ヨー
ドを利用して、保護基である4−ペンテノイル基を除去
して、サプレッサーを完成させた。いままで説明した、
サプレッサーtRNA(−CA)にpdCpA−アミノ
酸の結合体を結合して、サプレッサーtRNAを製作す
る詳しい過程を、図2および図3に示す。
【0030】無細胞蛋白質生産とサプレッション(su
ppression)反応は、基本的に、Kimらの方
法(Kim,D.M.et al.,Eur.J.Bi
ochem. 239:881−886(1996))
に従い、これを若干変更した方法で実行した。無細胞蛋
白質生産反応液は次のもので構成されている:57mM
のHepes/KOH(pH8.2)、1.2mMのA
TP.、各0.85mMのGTP、UTPおよびCT
P、150mMのグルカミン酸カリウム、80mMの酢
酸アンモニウム、18mMの酢酸マグネシウム、0.1
7mg/mlの大腸トータルtRNA混合物(MRE
600菌からのもの)、34mg/mlの1−5−ホル
ミル−5,6,7,8−テトラヒドロ葉酸、6.7μg
/mlの環状プラスミド(circular plas
mid)、33μg/mlのT7RNAポリメラーゼ、
0.3U/mlのピルビン酸キナーゼ、28mMのホス
ホ(エノール)ピルビン酸、0.1μg/mlのサプレ
ッサーtRNA、20%(v/v)のS30抽出液。反
応液を37℃で60分間反応させた。S−(2−ニトロ
ベンゾイル)システイン−EPOを、EPOへの単一抗
体を利用して、一般的な方法によって、免疫的に精製分
離(immuno−purified)した。
ppression)反応は、基本的に、Kimらの方
法(Kim,D.M.et al.,Eur.J.Bi
ochem. 239:881−886(1996))
に従い、これを若干変更した方法で実行した。無細胞蛋
白質生産反応液は次のもので構成されている:57mM
のHepes/KOH(pH8.2)、1.2mMのA
TP.、各0.85mMのGTP、UTPおよびCT
P、150mMのグルカミン酸カリウム、80mMの酢
酸アンモニウム、18mMの酢酸マグネシウム、0.1
7mg/mlの大腸トータルtRNA混合物(MRE
600菌からのもの)、34mg/mlの1−5−ホル
ミル−5,6,7,8−テトラヒドロ葉酸、6.7μg
/mlの環状プラスミド(circular plas
mid)、33μg/mlのT7RNAポリメラーゼ、
0.3U/mlのピルビン酸キナーゼ、28mMのホス
ホ(エノール)ピルビン酸、0.1μg/mlのサプレ
ッサーtRNA、20%(v/v)のS30抽出液。反
応液を37℃で60分間反応させた。S−(2−ニトロ
ベンゾイル)システイン−EPOを、EPOへの単一抗
体を利用して、一般的な方法によって、免疫的に精製分
離(immuno−purified)した。
【0031】リフォルディング(refolding)
溶液(50mMのリン酸二水素ナトリウム、2%(v/
v)のラウリルサルコシン酸ナトリウム、40μMの硫
酸銅(cupric sulfate))で透析、リフ
ォルディング(refolding)させた後、EPO
の突然変異体を凍結乾燥した。免疫的に精製分離(im
muno−purified)したEPOの突然変異体
のサンプル(1mg、水またはPBS中に50μgの蛋
白質)を、パイレックス(Pyrex)試験管に入れ、
封をし、320nmの紫外線で反応させた。光脱保護反
応(photodeprotection)で、EPO
の突然変異体にフリースルフヒドリル基が結合され、こ
の位置(38番システイン)を位置選択的にPEG化し
た。光脱保護反応(photodeprotectio
n)とPEG化は、同時にまたは別々に行うことができ
る。EPOの突然変異体とPEG−マレイミド(PEG
−maleimide)との反応は、5mMのEDTA
が混合された50mMの酢酸ナトリウムの緩衝溶液(p
H6)中で、EPOの突然変異体/PEGモル比1:5
で、室温で24時間撹拌して行った。PEG化されたE
POの突然変異体の修飾体は、修飾されていないEPO
の突然変異体と、残りのPEGから、サイズ排除クロマ
トグラフィー(size exclusion chr
omatography;SEC)を利用して分離し
た。分離したPEG化されたEPOの突然変異体の修飾
体の生物学的活性は次のように測定した。
溶液(50mMのリン酸二水素ナトリウム、2%(v/
v)のラウリルサルコシン酸ナトリウム、40μMの硫
酸銅(cupric sulfate))で透析、リフ
ォルディング(refolding)させた後、EPO
の突然変異体を凍結乾燥した。免疫的に精製分離(im
muno−purified)したEPOの突然変異体
のサンプル(1mg、水またはPBS中に50μgの蛋
白質)を、パイレックス(Pyrex)試験管に入れ、
封をし、320nmの紫外線で反応させた。光脱保護反
応(photodeprotection)で、EPO
の突然変異体にフリースルフヒドリル基が結合され、こ
の位置(38番システイン)を位置選択的にPEG化し
た。光脱保護反応(photodeprotectio
n)とPEG化は、同時にまたは別々に行うことができ
る。EPOの突然変異体とPEG−マレイミド(PEG
−maleimide)との反応は、5mMのEDTA
が混合された50mMの酢酸ナトリウムの緩衝溶液(p
H6)中で、EPOの突然変異体/PEGモル比1:5
で、室温で24時間撹拌して行った。PEG化されたE
POの突然変異体の修飾体は、修飾されていないEPO
の突然変異体と、残りのPEGから、サイズ排除クロマ
トグラフィー(size exclusion chr
omatography;SEC)を利用して分離し
た。分離したPEG化されたEPOの突然変異体の修飾
体の生物学的活性は次のように測定した。
【0032】PEG化されたEPOの突然変異体の修飾
体のin vitro活性は、10%ウシ胎児血清を含
むRPMI1640培地(Kitamura,T.et
al.,Blood 73:375−380(198
9))で培養し、EPOに依存性生長を示すヒト株化細
胞(human cell−line)TF−1の成長
で測定し、In vivo活性は、ネズミ(exhyp
oxic polycythemic mice)の赤
芽球細胞(erythroblast cell)に導
入された59Feを定量して測定した(Goldwas
ser,E.and Gross,M.,Method
s in Enzymol. 37:109−121
(1975))。各測定値は、平行線分析(paral
lelline assay)(Dunn,CDR.,
Napier,J.A.P.,Exp.Hemato
l.(N.Y.) 6:577−584(1978))
により決定した。in vitro分析では、9投与量
/1サンプル、2度の分析/1投与量で、in viv
o分析では、3投与量以上/1サンプル、3匹のネズミ
/1投与量で、測定した。培地と一緒に1/500希釈
で使用された場合、塩などの、EPOの突然変異体の修
飾体の標本におけるどんな添加物も、分析評価を妨げな
かった。生物学的活性分析には、第二国際標準基準品
(the second international
Reference Preparation)によ
り高度に精製された組替えヒトEPO(recombi
nanthuman EPO、rHuEPO)を標準品
で使用した。生物学的活性の測定の結果、PEG化され
たEPOの突然変異体の修飾体は、無処置のrHuEP
Oに比べてin vitro活性が2倍以上高かった
し、PEG化されていないEPOの突然変異体は、無処
置のrHuEPOに比べて3倍以上の高いin vit
ro活性を示したが、in vivo活性が消失され
た。PEG化されていないEPOの突然変異体は、in
vivoのクリアランスシステムによって消失したの
である。PEG化されたEPOの突然変異体は、rHu
EPOに比べて高いin vitro活性を示したが、
in vivo活性は無処置のrHuEPOと同様か、
もしくは少し低いレベルで示された。PEG化されたE
POの突然変異体の修飾体のin vivo活性で見ら
れた若干の実験値の変異は、EPOの突然変異体に付加
されているPEG分子の水和量によるものであろう。
体のin vitro活性は、10%ウシ胎児血清を含
むRPMI1640培地(Kitamura,T.et
al.,Blood 73:375−380(198
9))で培養し、EPOに依存性生長を示すヒト株化細
胞(human cell−line)TF−1の成長
で測定し、In vivo活性は、ネズミ(exhyp
oxic polycythemic mice)の赤
芽球細胞(erythroblast cell)に導
入された59Feを定量して測定した(Goldwas
ser,E.and Gross,M.,Method
s in Enzymol. 37:109−121
(1975))。各測定値は、平行線分析(paral
lelline assay)(Dunn,CDR.,
Napier,J.A.P.,Exp.Hemato
l.(N.Y.) 6:577−584(1978))
により決定した。in vitro分析では、9投与量
/1サンプル、2度の分析/1投与量で、in viv
o分析では、3投与量以上/1サンプル、3匹のネズミ
/1投与量で、測定した。培地と一緒に1/500希釈
で使用された場合、塩などの、EPOの突然変異体の修
飾体の標本におけるどんな添加物も、分析評価を妨げな
かった。生物学的活性分析には、第二国際標準基準品
(the second international
Reference Preparation)によ
り高度に精製された組替えヒトEPO(recombi
nanthuman EPO、rHuEPO)を標準品
で使用した。生物学的活性の測定の結果、PEG化され
たEPOの突然変異体の修飾体は、無処置のrHuEP
Oに比べてin vitro活性が2倍以上高かった
し、PEG化されていないEPOの突然変異体は、無処
置のrHuEPOに比べて3倍以上の高いin vit
ro活性を示したが、in vivo活性が消失され
た。PEG化されていないEPOの突然変異体は、in
vivoのクリアランスシステムによって消失したの
である。PEG化されたEPOの突然変異体は、rHu
EPOに比べて高いin vitro活性を示したが、
in vivo活性は無処置のrHuEPOと同様か、
もしくは少し低いレベルで示された。PEG化されたE
POの突然変異体の修飾体のin vivo活性で見ら
れた若干の実験値の変異は、EPOの突然変異体に付加
されているPEG分子の水和量によるものであろう。
【0033】実施例2遺伝子蛋白質生産法を利用したEPOの突然変異体の生
産およびPEG化の方法 図6は、位置選択的突然変異法で38番の位置にシステ
インを導入して、そこにPEGを付加して、PEG化さ
れたEPOを製造する過程を示すものである。
産およびPEG化の方法 図6は、位置選択的突然変異法で38番の位置にシステ
インを導入して、そこにPEGを付加して、PEG化さ
れたEPOを製造する過程を示すものである。
【0034】位置選択的突然変異法は、修飾する位置に
システインを導入するため、QuickChange
TM位置選択的突然変異誘発キット(site−dir
ected mutagenesis Kit:STR
ATAGENE社)を利用して行われた。この時使用し
た32量体(32−mer)のオリゴヌクレオチドプラ
イマーの配列は、以下に示すように化学的に合成され
た。
システインを導入するため、QuickChange
TM位置選択的突然変異誘発キット(site−dir
ected mutagenesis Kit:STR
ATAGENE社)を利用して行われた。この時使用し
た32量体(32−mer)のオリゴヌクレオチドプラ
イマーの配列は、以下に示すように化学的に合成され
た。
【0035】5’−GACGCTTGAATGAGTG
TATCACTGTCCCAGAC−3’
TATCACTGTCCCAGAC−3’
【0036】このプライマーは、既存の治療で使用され
ている、未変性の(native)ヒトEPO cDN
A配列の、38番めのアスパラギンをシステインで置換
するようにデザインされた。人間EPOのpET16b
(Novagen)にクローニングして製作したプラス
ミドpET16b−hEPOを、上記プライマーと鋳型
(template)を使用して、次のPCR条件で、
PCRを行った:PCR反応液の組成は、50μlの反
応液あたり5μlの10×PCR緩衝液(Promeg
a社)、1μlの10mMのデオキシヌクレオシド三リ
ン酸混合物、50pmolの各オリゴヌクレオチド、
2.5プラーク形成単位(units of Pfu)
のDNAポリメラーゼそして50ngのDNA鋳型(t
emplate)を使用した。その後、30μlのミネ
ラルオイルを覆い被せた。PCR反応が終わった反応液
を、氷に2分間置いて37℃以下に冷却した。鋳型(t
emplate)で使用したDNAを除去するために、
37℃で1時間、1μlのDpn I制限酵素(res
triction enzyme)で処理した。
ている、未変性の(native)ヒトEPO cDN
A配列の、38番めのアスパラギンをシステインで置換
するようにデザインされた。人間EPOのpET16b
(Novagen)にクローニングして製作したプラス
ミドpET16b−hEPOを、上記プライマーと鋳型
(template)を使用して、次のPCR条件で、
PCRを行った:PCR反応液の組成は、50μlの反
応液あたり5μlの10×PCR緩衝液(Promeg
a社)、1μlの10mMのデオキシヌクレオシド三リ
ン酸混合物、50pmolの各オリゴヌクレオチド、
2.5プラーク形成単位(units of Pfu)
のDNAポリメラーゼそして50ngのDNA鋳型(t
emplate)を使用した。その後、30μlのミネ
ラルオイルを覆い被せた。PCR反応が終わった反応液
を、氷に2分間置いて37℃以下に冷却した。鋳型(t
emplate)で使用したDNAを除去するために、
37℃で1時間、1μlのDpn I制限酵素(res
triction enzyme)で処理した。
【0037】1μlのDpnI制限酵素で処理したDN
Aが、Epicurian Coli XL−1 Bl
ue supercompetent細胞に形質転換さ
れた。形質転換された細胞をアルブミン(ALB)プレ
ートに薄く延ばし、その形質転換体をプラスミド標本
(preparation)の液体培養液に播種した。
Aが、Epicurian Coli XL−1 Bl
ue supercompetent細胞に形質転換さ
れた。形質転換された細胞をアルブミン(ALB)プレ
ートに薄く延ばし、その形質転換体をプラスミド標本
(preparation)の液体培養液に播種した。
【0038】38番アスパラギンがシステインに置換さ
れたEPO(これをN38C hEPOという)が、大
腸菌(E.coli)BL21(DE3)から発現し
た。細胞を、NZCYM培地で、37℃、600nmで
吸光度が0.6になる時点まで培養して、1mMのイソ
プロピルチオ−β−ガラクトピラノシド(IPTG)を
添加して、N38C hEPOの発現を誘導した。IP
TG誘導の4時間後、5,000xg、4℃で5分間遠
心分離して細胞を収集し、これを1倍(1X)結合緩衝
液(変性剤なし;5mMのイミダゾール、0.5Mの塩
化ナトリウム、50mMのリン酸ナトリウム、pH8.
0)で再浮遊させた。収集した細胞は超音波を利用して
破砕した。破砕物を4℃、7,000xgで40分間遠
心分離し、沈殿物を1倍(1X)結合緩衝液(bind
ing buffer)で再浮遊させ超音波を利用して
破砕した。これをまた上記の条件で遠心分離した。得ら
れた沈殿物をもう1度、1倍(1X)結合緩衝液(変性
剤あり;5mMのイミダゾール、0.5Mの塩化ナトリ
ウム、50mMのリン酸ナトリウム、8Mの尿素、pH
8.0)で再浮遊させた。浮遊液を氷に1時間置いて、
4℃、18,000xgで40分間遠心分離し、上澄み
を0.45μmのシリンジフィルター(syringe
filter)で濾過した。
れたEPO(これをN38C hEPOという)が、大
腸菌(E.coli)BL21(DE3)から発現し
た。細胞を、NZCYM培地で、37℃、600nmで
吸光度が0.6になる時点まで培養して、1mMのイソ
プロピルチオ−β−ガラクトピラノシド(IPTG)を
添加して、N38C hEPOの発現を誘導した。IP
TG誘導の4時間後、5,000xg、4℃で5分間遠
心分離して細胞を収集し、これを1倍(1X)結合緩衝
液(変性剤なし;5mMのイミダゾール、0.5Mの塩
化ナトリウム、50mMのリン酸ナトリウム、pH8.
0)で再浮遊させた。収集した細胞は超音波を利用して
破砕した。破砕物を4℃、7,000xgで40分間遠
心分離し、沈殿物を1倍(1X)結合緩衝液(bind
ing buffer)で再浮遊させ超音波を利用して
破砕した。これをまた上記の条件で遠心分離した。得ら
れた沈殿物をもう1度、1倍(1X)結合緩衝液(変性
剤あり;5mMのイミダゾール、0.5Mの塩化ナトリ
ウム、50mMのリン酸ナトリウム、8Mの尿素、pH
8.0)で再浮遊させた。浮遊液を氷に1時間置いて、
4℃、18,000xgで40分間遠心分離し、上澄み
を0.45μmのシリンジフィルター(syringe
filter)で濾過した。
【0039】発現したN38C hEPOを精製するた
めに、Ni―NTA親和性クロマトグラフィーを、次の
順序で、緩衝液を追加して実行した。
めに、Ni―NTA親和性クロマトグラフィーを、次の
順序で、緩衝液を追加して実行した。
【0040】1.平衡化のため、1倍(1X)結合緩衝
液(変性剤含有) 2.細胞破砕物 3.1倍(1X)結合緩衝液(変性剤含有) 4.1倍(1X)洗浄緩衝液(wash buffe
r)(20mMのイミダゾール、0.5Mの塩化ナトリ
ウム、50mMのリン酸ナトリウム、8Mの尿素、pH
8.0)で湧出 5.溶出緩衝液(elution buffer)(1
Mのイミダゾール、0.5Mの塩化ナトリウム、50m
Mのリン酸ナトリウム、8Mの尿素、pH8.0)
液(変性剤含有) 2.細胞破砕物 3.1倍(1X)結合緩衝液(変性剤含有) 4.1倍(1X)洗浄緩衝液(wash buffe
r)(20mMのイミダゾール、0.5Mの塩化ナトリ
ウム、50mMのリン酸ナトリウム、8Mの尿素、pH
8.0)で湧出 5.溶出緩衝液(elution buffer)(1
Mのイミダゾール、0.5Mの塩化ナトリウム、50m
Mのリン酸ナトリウム、8Mの尿素、pH8.0)
【0041】精製したEPOの突然変異体から、ポリ
(ヒスチジン)タグ(tag)を、蛋白質切断酵素のF
actor Xaで取り除いた。20mMのトリス−H
Cl緩衝液(pH7.4)、0.1Mの塩化ナトリウム
を含んだ反応混合物が、さらにC18カラムで、HPL
Cによって精製された。
(ヒスチジン)タグ(tag)を、蛋白質切断酵素のF
actor Xaで取り除いた。20mMのトリス−H
Cl緩衝液(pH7.4)、0.1Mの塩化ナトリウム
を含んだ反応混合物が、さらにC18カラムで、HPL
Cによって精製された。
【0042】8Mの尿素が含まれている蛋白質溶液に、
3mMのジチオスレイトールを添加し、リフォルディン
グ(refolding)溶液(50mMのリン酸二水
素ナトリウム、2%(v/v)ラウリルサルコシン酸ナ
トリウム、硫酸銅(cupric sulfate))
で透析しながら、EPOの突然変異体のリフォルディン
グ(refolding)を誘導した。その後、緩衝液
はPEG化緩衝液(50mMの酢酸ナトリウム、5mM
のEDTA、pH6)で置換された。EPOの突然変異
体とPEG−マレイミドの反応は、5mMのEDTAが
混合された50mMの酢酸ナトリウムの緩衝溶液(pH
6)中で、EPOの突然変異体/PEGモル比1:5
で、室温で24時間撹拌して行った。PEG化されたE
POの突然変異体の修飾体は、修飾されていないEPO
の突然変異体と、残りのPEGから、サイズ排除クロマ
トグラフィー(size exclusion chr
omatography;SEC)を利用して分離し
た。分離したPEG化されたEPOの突然変異体の修飾
体の生物学的活性は次のように測定した。
3mMのジチオスレイトールを添加し、リフォルディン
グ(refolding)溶液(50mMのリン酸二水
素ナトリウム、2%(v/v)ラウリルサルコシン酸ナ
トリウム、硫酸銅(cupric sulfate))
で透析しながら、EPOの突然変異体のリフォルディン
グ(refolding)を誘導した。その後、緩衝液
はPEG化緩衝液(50mMの酢酸ナトリウム、5mM
のEDTA、pH6)で置換された。EPOの突然変異
体とPEG−マレイミドの反応は、5mMのEDTAが
混合された50mMの酢酸ナトリウムの緩衝溶液(pH
6)中で、EPOの突然変異体/PEGモル比1:5
で、室温で24時間撹拌して行った。PEG化されたE
POの突然変異体の修飾体は、修飾されていないEPO
の突然変異体と、残りのPEGから、サイズ排除クロマ
トグラフィー(size exclusion chr
omatography;SEC)を利用して分離し
た。分離したPEG化されたEPOの突然変異体の修飾
体の生物学的活性は次のように測定した。
【0043】PEG化されたEPOの突然変異体の修飾
体のin vitro活性は、10%ウシ胎児血清を含
むRPMI1640培地(Kitamura,T.et
al.,Blood 73:375−380(198
9))で培養し、EPOに依存性生長を示すヒト株化細
胞(human cell−line)TF−1の成長
で測定し、In vivo活性は、ネズミ(exhyp
oxic polycythemic mice)の赤
芽球細胞(erythroblast cell)に導
入された59Feを定量して測定した(Goldwas
ser,E.and Gross,M.,Method
s in Enzymol. 37:109−121
(1975))。各測定値は平行線分析(parall
el line assay)(Dunn,CDR.,
Napier,J.A.P.,Exp.Hemato
l.(N.Y.) 6:577−584(1978))
により決定した。in vitro分析では、9投与量
/1サンプル、2度の分析/1投与量で、in viv
o分析では、3投与量以上/1サンプル、3匹のネズミ
/1投与量で、測定した。培地と一緒に1/500希釈
で使用された場合、塩などの、EPOの突然変異体の修
飾体の標本におけるどんな添加物も、分析評価を妨げな
かった。生物学的活性分析には、第二国際標準基準品
(the second international
Reference Preparation)によ
り高度に精製された組替えヒトEPO(recombi
nanthuman EPO、rHuEPO)を標準品
で使用した。生物学的活性の測定の結果、PEG化され
たEPOの突然変異体の修飾体は、無処置のrHuEP
Oに比べてin vitro活性が2倍以上高かった
し、PEG化されていないEPOの突然変異体は、無処
置のrHuEPOに比べて3倍以上の高いin vit
ro活性を示したが、in vivo活性が消失され
た。PEG化されていないEPOの突然変異体は、in
vivoのクリアランスシステムによって消失したの
である。PEG化されたEPOの突然変異体は、rHu
EPOに比べて高いin vitro活性を示したが、
in vivo活性は無処置のrHuEPOと同様か、
もしくは少し低いレベルで示された。PEG化されたE
POの突然変異体の修飾体のin vivo活性で見ら
れた若干の実験値の変異は、EPOの突然変異体に付加
されているPEG分子の水和量によるものであろう。
体のin vitro活性は、10%ウシ胎児血清を含
むRPMI1640培地(Kitamura,T.et
al.,Blood 73:375−380(198
9))で培養し、EPOに依存性生長を示すヒト株化細
胞(human cell−line)TF−1の成長
で測定し、In vivo活性は、ネズミ(exhyp
oxic polycythemic mice)の赤
芽球細胞(erythroblast cell)に導
入された59Feを定量して測定した(Goldwas
ser,E.and Gross,M.,Method
s in Enzymol. 37:109−121
(1975))。各測定値は平行線分析(parall
el line assay)(Dunn,CDR.,
Napier,J.A.P.,Exp.Hemato
l.(N.Y.) 6:577−584(1978))
により決定した。in vitro分析では、9投与量
/1サンプル、2度の分析/1投与量で、in viv
o分析では、3投与量以上/1サンプル、3匹のネズミ
/1投与量で、測定した。培地と一緒に1/500希釈
で使用された場合、塩などの、EPOの突然変異体の修
飾体の標本におけるどんな添加物も、分析評価を妨げな
かった。生物学的活性分析には、第二国際標準基準品
(the second international
Reference Preparation)によ
り高度に精製された組替えヒトEPO(recombi
nanthuman EPO、rHuEPO)を標準品
で使用した。生物学的活性の測定の結果、PEG化され
たEPOの突然変異体の修飾体は、無処置のrHuEP
Oに比べてin vitro活性が2倍以上高かった
し、PEG化されていないEPOの突然変異体は、無処
置のrHuEPOに比べて3倍以上の高いin vit
ro活性を示したが、in vivo活性が消失され
た。PEG化されていないEPOの突然変異体は、in
vivoのクリアランスシステムによって消失したの
である。PEG化されたEPOの突然変異体は、rHu
EPOに比べて高いin vitro活性を示したが、
in vivo活性は無処置のrHuEPOと同様か、
もしくは少し低いレベルで示された。PEG化されたE
POの突然変異体の修飾体のin vivo活性で見ら
れた若干の実験値の変異は、EPOの突然変異体に付加
されているPEG分子の水和量によるものであろう。
【0044】最後に、当業者であれば、単なる慣例の実
験を用いて明確にここに述べられている発明の特定の具
体化との多くの同等物を認識し、または確かめることが
できるであろう。このような同等物は、当然のことなが
ら、特許請求の範囲に含まれることを意図されている。
験を用いて明確にここに述べられている発明の特定の具
体化との多くの同等物を認識し、または確かめることが
できるであろう。このような同等物は、当然のことなが
ら、特許請求の範囲に含まれることを意図されている。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、微生物由来のインビト
ロ発現法またはインビボ発現法によって、血液循環にお
けるプラズマ(plasma)の半減期を延長させる作
用を有するエリスロポエチンの突然変異体の修飾体が生
産することができ、このような修飾物質をもつ微生物か
ら得られたEPOの突然変異体の修飾体は、修飾されて
いない突然変異体や微生物から得られたEPOのポリペ
プチドに比べ、血液内滞在時間が増大する等の点で、生
物学的活性が著しく増加する。
ロ発現法またはインビボ発現法によって、血液循環にお
けるプラズマ(plasma)の半減期を延長させる作
用を有するエリスロポエチンの突然変異体の修飾体が生
産することができ、このような修飾物質をもつ微生物か
ら得られたEPOの突然変異体の修飾体は、修飾されて
いない突然変異体や微生物から得られたEPOのポリペ
プチドに比べ、血液内滞在時間が増大する等の点で、生
物学的活性が著しく増加する。
【図1】図1は、無細胞蛋白質生産法で非天然性アミノ
酸が導入されたEPOの突然変異体を生産する方法を示
す概略図である。
酸が導入されたEPOの突然変異体を生産する方法を示
す概略図である。
【図2】図2は、pdCpA−アミノ酸の結合体(co
mplex)とtRNA(−CA)とを結合してサプレ
ッサーtRNAを製作する過程を示す。
mplex)とtRNA(−CA)とを結合してサプレ
ッサーtRNAを製作する過程を示す。
【図3】図3は、pdCpA−アミノ酸の結合体(co
mplex)とtRNA(−CA)とを結合してサプレ
ッサーtRNAを製作する過程を示す。
mplex)とtRNA(−CA)とを結合してサプレ
ッサーtRNAを製作する過程を示す。
【図4】図4は、ヒトEPOのcDNAを暗号化(co
des)している発現用ベクターpK7−EPOを示
す。
des)している発現用ベクターpK7−EPOを示
す。
【図5】図5は、pSup−alaプラスミドからtR
NA(−CA)を製造する方法を示す概略図である。
NA(−CA)を製造する方法を示す概略図である。
【図6】図6は、位置選択的突然変異法で38番目の位
置にシステインを導入したEPO突然変異体の製造方法
と、そこにPEGを付加する方法を示す概略図である。
置にシステインを導入したEPO突然変異体の製造方法
と、そこにPEGを付加する方法を示す概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12P 21/02 A61K 37/24 (72)発明者 サン ヒョン カン 大韓民国、ソウル、ガナク−グ、ボンチョ ン 8−ドン、1536−2 (72)発明者 テク ジン カン 大韓民国、ソウル、ガナク−グ、シリム− ドン、415−19 (72)発明者 ジ ヒョン ウー 大韓民国、インチョン、ブピョン−グ、ブ ガエ 2−ドン、106−37 Fターム(参考) 4B024 AA01 BA21 CA04 DA06 EA04 GA11 GA19 HA01 4B064 AG18 CA02 CA19 CA21 CC24 CE02 CE10 DA01 4C084 AA06 AA07 BA44 CA04 DB56 NA14 ZA552 ZB212 4H045 AA10 AA20 BA57 CA40 DA13 EA24 FA70 FA74 GA21
Claims (6)
- 【請求項1】 生物学的活性をもつエリスロポエチン
(EPO)の突然変異体の修飾体を生産する方法であっ
て、 修飾位置のアミノ酸に相応するコドンを、位置選択的突
然変異法(site−directed mutage
nesis)により、アンバーストップコドン(amb
er stop codon)、他のストップコドンま
たはレアコドン(rare codon)を含むフレー
ムシフトコドン(frameshiftcodon)に
転換する工程、 無細胞蛋白質生産において、tRNAに結合した非天然
性アミノ酸をエリスロポエチン(EPO)蛋白質に結合
させるために、その中に該アンバーストップコドン、他
のストップコドンまたはレアコドンを含むフレームシフ
トコドンに相応するサプレッサー(suppresso
r)tRNAを含有させ、それによってエリスロポエチ
ン(EPO)の突然変異体(ここで、該非天然アミノ酸
に下記の修飾物質をあらかじめ結合させておいてもよ
い。)を生産する工程、およびエリスロポエチン(EP
O)の突然変異体における一つまたはそれ以上の所望と
する位置に、化学的反応、酵素的反応または化学的−酵
素的反応により少なくとも一つの修飾物質(modif
ier(s))を結合させる工程からなることを特徴と
するエリスロポエチン(EPO)の突然変異体の修飾体
を生産する方法。 - 【請求項2】 上記修飾物質が、PEG、単糖類、二糖
類、オリゴ糖類および/または多糖類であることを特徴
とする請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の方法により生
産されることを特徴とするエリスロポエチン(EPO)
の突然変異体の位置選択的な修飾体。 - 【請求項4】 生物学的活性をもつエリスロポエチン
(EPO)の突然変異体の修飾体を生産する方法であっ
て、 修飾位置のアミノ酸に相応するコドンをシステインをコ
ードするコドン(cysteine coding c
odon)に転換する工程、 上記突然変異DNAを持つ宿主細胞を形質転換(tra
nsforming)させて、該修飾位置にフリースル
フヒドリル(free sulfhydrylgrou
p)をもつシステインの導入されたエリスロポエチン
(EPO)の突然変異体を生産する工程、およびエリス
ロポエチン(EPO)の突然変異体における一つまたは
それ以上の反応性スルフヒドリル基に、化学的反応、酵
素的反応または化学的−酵素的反応により少なくとも一
つの修飾物質(modifier(s))を結合させる
工程からなることを特徴とするエリスロポエチン(EP
O)の突然変異体の修飾体を生産する方法。 - 【請求項5】 上記修飾物質が、PEG、単糖類、二糖
類、オリゴ糖類および/または多糖類であることを特徴
とする請求項4記載の方法。 - 【請求項6】 請求項4または5に記載の方法により生
産されることを特徴とするエリスロポエチン(EPO)
の突然変異体の位置選択的な修飾体。
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