JP2002209569A - 鱗茎作物収穫機における髭根切断装置 - Google Patents

鱗茎作物収穫機における髭根切断装置

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JP2002209569A
JP2002209569A JP2001008561A JP2001008561A JP2002209569A JP 2002209569 A JP2002209569 A JP 2002209569A JP 2001008561 A JP2001008561 A JP 2001008561A JP 2001008561 A JP2001008561 A JP 2001008561A JP 2002209569 A JP2002209569 A JP 2002209569A
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root cutting
bulb crop
cutting
foliage
cutting device
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JP2001008561A
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English (en)
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Yukihiro Fukuda
幸広 福田
Hideaki Kageyama
秀明 景山
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Yanmar Agribusiness Co Ltd
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Seirei Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)
  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来から、茎葉部を挟持引抜き搬送する掘取
部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗茎作物収穫機が
知られているが、該髭根切断部での切断過程では髭根部
を挟持していない為、切断作用がバラツキ髭根を全部切
断する事ができない場合がある。又、誘導板を装着した
ものは一部髭根を引掛け切断刃の上に持上げ切断刃が作
用しない場合があり、切断性能が不安定であった。 【解決手段】 本発明は、前記課題を解決するために、髭
根切断部の供給側に髭根を揃え挟持する装置として左右
一対の回転体を連設して、各回転体を大径掻込部と小径
挟持部との一体構造にして、その段差を利用して切断刃
に掻込部を近接し挟持部を下方にした相対位置をつく
り、髭根を掻下ろし直結した挟持部で挟持しながら髭根
を切断することによって、切断作用のバラツキをなくし
切断性能を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ニンニクや玉葱そ
の他の鱗茎作物類の収穫機における髭根切断装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、鱗茎作物類の茎葉部を挟持し
ながら引抜き搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を
装着した鱗茎作物収穫機が知られているが、該髭根切断
部での切断過程においては、茎葉部は挟持しているが髭
根部は掻込み挟持手段がなく誘導手段のみを装着したも
のが一般的に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成において
は、髭根部を挟持していない為髭根切断作用がバラツ
キ、髭根を全部切断する事ができない場合がある。又、誘
導板を装着したものは一部髭根を持ち上げ、切断刃が髭
根全体に適正に作用しない場合があり、切断性能が不安
定で手作業による補正作業を伴うのが問題であった。
【0004】本発明は、従来の構成における課題を解決
するために、髭根切断装置の切断過程において切断刃の
供給側に髭根を揃え整える装置を連設して、髭根を揃え
て切断姿を安定させて切断するようにして、髭根切断作
用のバラツキをなくし、且つ髭根に張力を与え切断刃に
よる切断性能を良好にして、収穫作業における作業性の
向上を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜き
搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗茎
作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置の供
給側に髭根を揃え掻込み且つ挟持する装置を連設して、
髭根を下向きに掻き下ろしながら揃え、挟持部で挟持し
ながら回転刃で髭根を切断することによって、切断性能
を向上させる。
【0006】鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜き
搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗茎
作物収穫機において、この髭根切断部で髭根切断装置に
連設した髭根掻込み挟持装置を、左右一対の掻込部と挟
持部とで構成された回転筒体として、この回転筒体を左
右の掻込部及び左右の挟持部が各々対峙した相関構造に
し、対向面を下方移動するように内側に向け一体的に回
転自在なる構成にした事によって、掻込作用と挟持作用
のタイミングを安定させ、搬送しながら髭根を揃え掻込
み且つ挟持した状態にして、回転刃に供給される髭根の
切断姿勢を矯正すると同時に張力を与えて切断性能を向
上させる。
【0007】鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜き
搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗茎
作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置に連
設され回転筒体からなる髭根掻込み挟持装置の掻込部と
挟持部の外周面には各々凹凸を設け、各凸部が描く回転
軌跡内で回転に伴い凹凸部が交互に作用する様な回転軸
心に対して直角断面をなし、該掻込部の凸部に対して同
類軌跡を描く挟持部の凸部を回転方向で後退させ一体的
に回転する様に構成して、回転しながら先行して掻込部
が乱れた髭根を掻き下ろし整えて、やや遅れて来た挟持
部の凸部が髭根を挟持しながら搬送ベルトによって髭根
を近設した回転刃に供給する様にして、髭根全体が切断
作用を受け易くする事で、切断性能が向上される様にし
た。
【0008】鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜き
搬送する掘取部を備え、さらに髭根切断部を装着した鱗
茎作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置に
連設され左右一対の回転筒体からなる髭根掻込み挟持装
置の掻込部と挟持部の回転軸心に向かって側方断面形状
を有段にし掻込み部の直径を大きく挟持部の直径を小さ
くしてつくられる段差を利用して、掻込部を回転刃の前
方に近接させ挟持部を回転刃の下に位置させる事によっ
て、髭根に対して掻込作用と挟持作用及び切断作用を連
続的な流れの中で行うように構成した。
【0009】鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜き
搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗茎
作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置を左
右一対に対峙装着した回転筒体とし互いに対向面が下方
移動するように内向きに回転させ、その形状を前半部は
円錐台形にし後半部は円筒形に成形して、円錐台形外周
面に螺旋状の凹凸を設け、円筒形外周面には複数個の弧
形刃を成形した構成にして、螺旋状の凹凸の回転作用で
髭根を誘導しながら整え同時に切断部への送り作用をさ
せ、円筒形外周面の弧形刃の回転で切断する様にして、誘
導・整列・搬送及び切断を一体構造の回転体で行うよう
に構成した。
【0010】鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜き
搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗茎
作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置の円
筒形外周面に複数個成形した弧形刃を、前記円筒形の軸
方向に略平行もしくは左右対峙する螺旋又は斜線状に刃
付け装着して、互いに対峙側が下方移動するように内方
向に回転しながら髭根を取り込み易くして切断性の向上
を図った。
【0011】鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜き
搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗茎
作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置の刃
部を左右一対の回転自在なる円盤刃とし、該円盤刃を一
部相互重合させ下方に円盤刃より大なる直径の回転自在
の掻込盤を同軸上に装着して、髭根に対して掻込作用と
切断作用を同調させた。
【0012】鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜き
搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗茎
作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置の回
転自在なる円盤刃と同軸上に装着した回転自在なる掻込
み板の各回転数を相違させ、円盤刃の速度を掻込盤の速
度より高速にして、掻込み速度に対して円滑なる切断性
が作用するようにした。
【0013】鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜き
搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗茎
作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置の円
盤刃と掻込盤の伝動部構成を同軸上で回転数が異なる複
数の回転体を駆動可能にした速度変更装置として、回転
数の異なる円盤刃と掻込盤を同軸上に装着し、切断速度
に対応した適正掻込み速度を設定して挟持しやすくし、
しかも装着空間を縮小させて装着性を容易化した。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に基づき詳
述する。図1は本発明の要部である鱗茎作物類の髭根を
切断する髭根切断装置の側面図である。図2は本発明の
要部である鱗茎作物類の髭根を切断する髭根切断装置の
正面図である。図3は本発明の実施例に係わる鱗茎作物
収穫機の全体側面図であり、図4は本発明の実施例に係
わる鱗茎作物収穫機の概略全体平面図である。図5は本
発明の実施例に係る鱗茎作物収穫機の前処理及び掘取部
の昇降機構動作側面図である。図6は本発明の実施例に
係る鱗茎作物収穫機の引起装置と分草装置の正面図であ
り、図7は前記の鱗茎作物収穫機の引起装置と分草装置
の平面視断面図である。図8は前記鱗茎作物収穫機にお
ける髭根切断装置の別案1の側面図であり、図9は同別
案1である髭根切断装置の平面図であり、図10は同別
案1である髭根切断装置の背面図である。図11は前記
の鱗茎作物収穫機における髭根切断装置の別案2の速度
変更装置側面視断面図である。
【0015】まず、本発明の実施例である鱗茎作物収穫
機の全体構成について、図3〜図4により説明する。走
行機台(1)の下方に走行装置(2)を構成する左右一対の
走行クロ−ラ(2a)(2b)を配置し、走行機台(1)の右上側
に操縦部(4)を設け、該操縦部(4)は操縦コラム(4a)と
運転席(4b)とで主に構成され、運転席(4b)の下方にはエ
ンジン(5)が配設されている。走行機台(1)の後端側に
は走行伝動装置(7)を配設して、該走行伝動装置(7)か
ら前記左右一対の走行クロ−ラ(2a)(2b)の後端に配置さ
れた駆動輪(8)に動力が伝達される。また運転席(4b)の
左側には、土中に侵入してその振動で土を膨軟にする堀
取り刃(25)と、膨軟になった土から鱗茎部を浮き上がら
せ、その茎葉部を挟持して斜め上後方に引抜き搬送する
左右一対の挟持搬送無端帯(6b)(6b)からなる引抜搬送装
置(6)を、機体進行方向に対して操縦部(4)の左側方を
通って機体後部にまで延設して、側面視にて前低後高で
緩傾斜状態に斜設している。
【0016】該引抜搬送装置(6)は走行機台(1)の後部
寄り部位に設けた前処理及び掘取部回動支点(9)にてブ
ラケット(10)を介して上下回動可能に支持された支持フ
レ−ム(6a)と一体的に回動して傾斜角度を調節すること
が可能で、鱗茎作物の成育状態に適合した作業操作を可
能にする構成となっている。さらに、その構成を詳述す
ると、支持フレ−ム(6a)に装着された前プ−リと後プ−
リには、前記左右一対の挟持搬送無端帯(6b)(6b)が巻き
掛けられ、各挟持搬送無端帯(6b)は前後中途部に複数個
装着されている中間プ−リ(13)・・にて略一直線状に支
持され、左右一対の挟持搬送体(6c)(6c)を構成してい
る。該左右一対の挟持搬送体(6c)(6c)が対峙して、茎葉
部の挟持搬送経路を形成し、該挟持搬送経路は未掘取側
の走行クロ−ラ(2a)の左側で平面視にて機体の進行方向
と略平行になるように配置されている。
【0017】一方、前記引抜搬送装置(6)の左挟持搬送
体(6c)の始端部前方から前半部前方にかけて分草装置(1
4)が連設され、該分草装置(14)は回転駆動する無端ベル
ト(14d)に所定間隔で多数個装着された分草タイン(14e)
が機体進行方向と平行で略垂直面内にて畝面近傍を最下
点として進行方向側で上向きに周回移動するように斜設
されている。
【0018】又、前記引抜搬送装置(6)における右挟持
搬送体(6c)の下部前方には、鱗茎作物の茎葉部を引起す
為の引起装置(16)が配設され、図6〜図7に示す如く該
引起装置(16)は周回駆動する無端ベルト(16d)に所定間
隔で多数個装着された引起タイン(16c)が引抜搬送装置
(6)の下部前面側にて分草タイン(14e)と互いに略直交
するように配置され、且つ引起タイン(16c)が上向きに周
回移動する時、該引起タイン(16c)の先端が分草装置(14)
のタインケ−ス(14a)の側面と対峙するように配設され
ている。この様に配設された前処理部は掘取部を構成す
る引抜搬送装置(6)に連設され、該引抜搬送装置(6)と
一体的に前処理及び掘取部回動支点(9)によって上下回
動自在に構成されている。
【0019】この様に、分草装置(14)の分草タイン(14b)
による上向きの作用と分草装置(14)のタインケ−ス(14
a)の側面に対して直交面内で周回する引起タイン(16c)
とにより、掘取ろうとする鱗茎作物の垂れ下がった茎葉
部の左右両側を上向きに引起し分草掻上げる事ができ、
収穫条以外の茎葉を誤挟持する事なく左右の挟持搬送無
端帯(6b)(6b)の始端部での茎葉部挟持搬送作用を確実に
する事ができる。
【0020】又、図3に示す様に前記掘取り刃(25)を昇
降操作する為の昇降リンク機構である上リンク(22)と下
リンク(23)とからなる平行リンクは、上下の各回動支点
(20)(21)を中心に上下回動自在とし、その前端部に連結
された支持杆(24)を介して掘取り刃(25)を固着し、下リ
ンク(23)の基端部に油圧シリンダ−装置(26)を装着し、
該油圧シリンダ−装置(26)によって土中への侵入深さを
調節して、上リンク(22)の基端側に位置する前記上回動
支点(20)の入力軸(20a)に軸着したプ−リ(28)とエンジ
ン(5)の出力プ−リ(27)とにベルト(29)を巻き掛けて入
力軸(20a)を回転させ、上リンク(22)の基端側に固着し
た偏心ボスを入力軸(20a)に被嵌し、該入力軸(20a)の回
転を偏心ボスによりピストン運動に変え、掘取り刃(25)
に振動が付与されるのである。
【0021】また、図3と図4および図7に示すごとく、
前記前処理及び掘取部回動支点(9)と同軸心上に設けた
パイプ状の伝動横フレ−ム(30)の左先端に伝動縦パイプ
(31)を連結し、この伝動縦パイプ(31)の先端には、引抜
搬送装置(6)の上方を横断して引起装置(16)に連結され
た引起伝動フレ−ム(32)と更に前方に延びる伝達ケ−ス
(33)を介して分草伝動フレ−ム(34)を分草装置(14)に連
結している。そして、前記の上回動支点(20)の入力軸(20
a)に軸着したプ−リ(37)からベルト等の無端帯(38)を
介して前記前処理及び掘取部回動支点(9)と同軸心上に
設けた伝動横フレ−ム(30)内に嵌挿された前処理部入力
軸(39)に軸着したプ−リ(40)に動力が伝達され、さらに
上記伝動機構を経て、引起装置(16)及び分草装置(14)が
各々駆動されるように構成されている。
【0022】また、前記前処理及び掘取部回動支点(9)
と同芯軸である前処理部入力軸(39)の他端に軸着された
プ−リからベルト(41)を介して後部伝動ケ−ス(42)に動
力を伝達し、さらに前記引抜搬送装置(6)における左右
の後プ−リ(12)(12)と同軸の入力部(3) に伝動して、引
抜搬送装置(6)を駆動すると共に、前記後プ−リ(12)(1
2)より下方にて、鱗茎作物の茎葉部を水平後方に搬送す
る為の左右一対で上下に配置された茎葉排出無端帯(43
a)(43b)からなる茎葉排出装置(43)を駆動すると同時に、
該茎葉排出装置(43)の搬送経路の下方に配置された髭根
切断装置(17)と左右一対の水平回転自在の円形刃(44a)
(44a)からなる茎葉切断装置(44)に回転力が伝達され
る。
【0023】更に記述すると図3に示す如く、引抜搬送
装置(6)の終端部下方に茎葉排出装置(43)が配設され、
該引抜搬送装置(6)の後半部の下方から茎葉排出装置(4
3)の下方にわたって、鱗茎作物の肩部を当接摺動させな
がら所定の位置に誘導する肩揃え板(45)と髭根切断装置
(17)及び茎部を切除する茎葉切断装置(44)が機体の進行
方向と平行な同一垂直面上に連設されている。茎葉部の
切断位置を均一にする為に肩揃え板(45)が作用して、肩
部すなわち鱗茎部の上端を揃えながら後方に誘導する。
一方、鱗茎部を所定の位置に誘導する案内板(15c)が装着
してあり、該案内板(15c)によって誘導された鱗茎部は髭
根を切り揃えられ、さらに茎葉部が切断される。切断さ
れた茎葉部は前記茎葉排出装置(43)へ受継がれ機外に放
出される。
【0024】そこで、本出願の発明について詳述する。
図1と図2に示す如く、前記髭根切断装置(17)の供給側
に髭根を揃え掻込み且つ挟持する装置(15)を連設して、
該髭根掻込み挟持装置(15)の構成を左右一対の掻込部(1
5a)と挟持部(15b)とを有する回転筒体とした。該回転筒
体は左右各掻込部(15a)と挟持部(15b)とを互いに対峙さ
せ、対向面が下向き移動するように一体的に回転するよ
うに構成されているので、該掻込部(15a)は左右が互いに
内向きに回転しながら髭根を下向きに掻き下ろし揃え、
揃えられた髭根は挟持部(15b)によって挟持されながら
回転刃(17a)によって切断されるようになり切断性能を
向上させる事となる。
【0025】更に、回転筒体からなる前記髭根掻込み挟
持装置(15)の掻込部(15a)と挟持部(15b)の外周面には各
々凹凸を設け、凸部が描く回転軌跡内で回転に伴い凹凸
部が交互に軌跡を描く回転軸心に対して直角断面をな
し、該掻込部(15a)の凸部に対して同類軌跡を描く挟持部
(15b)の凸部を回転方向に後退させ位相差を設けた相対
位置を一定に保持しながら一体的に回転する様に構成し
て、掻込作用と挟持作用のタイミングを安定させ水平搬
送過程で髭根を揃え掻込み且つ挟持した状態にして、回
転刃(17a)に供給される髭根の切断姿勢を矯正し曲がっ
た髭根もまっすぐにすると同時に張力を与える事ができ
切断性能を向上させる事となる。尚、左右一対の掻込部(1
5a)は図2に示す如く、正面視にて正三角状にしてその凸
部を羽根状に成形し、該羽根の頂点部にブラシを植毛し
実施例としたが、適正な硬度にした合成樹脂の羽根だけ
にしてもよい。同じく挟持部(15b)も正面視にて正三角
状にしてその凸部を羽根状に成形した。
【0026】前記左右一対の回転筒体からなる髭根掻込
み挟持装置(15)は、掻込部(15a)と挟持部(15b)の回転軸
心に向かって側方断面形状を有段にし、掻込部(15a)の直
径を大きくし挟持部(15b)の直径を小さくした一体構造
で、その段差を利用して掻込部(15a)を回転刃(17a)の前
方に近接させ、挟持部(15b)を回転刃(17a)の下に位置さ
せる相対位置をつくり、回転しながら先行して掻込部(15
a)が乱れた髭根を掻き下ろし整え、やや遅れて周回して
来た左右一対の挟持部(15b)の凸部が髭根を挟持しなが
ら搬送ベルト(43b)によって近設した回転刃(17a)に供給
することで、髭根全体が切断作用を受け易くなり切断性
能を向上させる事ができるようにした。
【0027】別案1として図8〜図10に示す如く、前記
髭根切断装置(17)の構成を左右一対に対峙装着した回転
筒体とし、その形状を前半部は円錐台形にし後半部は円
筒形に成形してある。互いに図10に示す矢印(イ)(ロ)の
如く内側に向けて回転自在にして、円錐台部の外周面に
螺旋もしくは斜線状の凹凸を設け凸部にブラシ(17e)を
植毛し、円筒部の外周面には複数個の弧形刃(17b)を成形
し、該弧形刃(17b)の形状は前記円筒部の軸方向に略平行
もしくは左右対峙する螺旋又は斜線状にして、更に背面
視すると図10に示すように風車状に刃付けしたもので、
この左右の弧形刃(17b)で挟み込んで切断する。即ち、前
半の円錐台部で髭根への掻込作用と鱗茎部への誘導作用
を共有させ、加えて円筒部で髭根の切断作用を持たせ、各
作用を兼ね備えた一体構造の回転体にした。該左右一対
の回転体を互いに内方向へ回転させ、誘導・整列・搬送
及び切断を連続的に可能にする事で、髭根を取り込み易
くして切断性の向上を図った構造にした。
【0028】別案2として図11に示す如く、前記髭根切
断装置(17)の切断部を左右一対の回転自在なる円盤刃(1
7c)とし、該円盤刃(17c)を一部相互重合させ下方に円盤
刃(17c)より大なる直径の回転自在の掻込盤(17d)を同軸
上に装着して、髭根に対して掻込作用と切断作用を同調
させた。
【0029】更に、前記髭根切断装置(17)の円盤刃(17c)
と掻込盤(17d)の駆動部構成を、同軸上で回転数が異なる
複数の回転体を駆動可能にした速度変更装置(18)を装着
して、前記髭根切断装置(17)の回転自在なる円盤刃(17c)
と同軸上に装着した回転自在なる掻込盤(17d)の各回転
数を相違させ、円盤刃(17c)の速度を掻込盤(17d)の速度
より高速にして、緩やかに掻き込んだ髭根を停滞するこ
となく速やかに切断して、髭根が円盤刃(17c)に当接する
瞬間の掻込盤(17d)による挟持作用を効果的にし、円盤刃
(17c)による切断性がよりよく作用するようにした。
【0030】そこで、前記速度変更装置(18)の構成につ
いて詳述すると、左右一対の仕組からなり、各仕組の構造
は図11に示す如く入力軸(18a)に前記円盤刃(17c)が直接
軸着され入力軸(18a)によって回転自在になっている。一
方、同入力軸(18a)には2組の伝動ギヤが装着され、その
第1側を軸着し第2側を遊着してあり、該伝動ギヤは第
1小ギヤ(18b)と第1大ギヤ(18c)によって一次減速し更
に第2小ギヤ(18d)と第2大ギヤ(18e)によって二次減速
して、メタル(18f)及び筒状の軸継手(18h)を介して前記
掻込盤(17d)を回転するように構成されている。尚、前記
メタル(18f)は2個使用され一方は第2大ギヤ(18e)に摩
擦力又はスプライン等で結合され、他方は前記掻込盤(17
d)に同様にして結合されている。さらに、メタル(18f)及
び筒状の軸継手(18h)も互いに多角形又はスプラインを
もって嵌合されている。このように構成することで、同
軸上で円盤刃(17c)を高速にしてしかも掻込盤(17d)を低
速で回転させることが可能になり、両回転体を適正な回
転速度でタイミングを合わせることで髭根の掻込性及び
切断性を向上させる事ができる。
【0031】再び全体構成の内、選別コンベア(48)につ
いて図3により記述する。該選別コンベア(48)は前記茎
葉切断装置(44)の下方に配置され、茎葉部と髭根を切除
された鱗茎部を受継ぎ、機体の後部側方に横送りするも
ので、動力は走行伝動装置(7)の出力軸(36)からベルト
(50a)(50b)を介して選別コンベア(48)への入力部(48a)
に伝動される。該選別コンベア(48)は一対の無端チェ−
ン間に多数の棒状部材(48b)を一定間隔に橋架し、該無端
チェ−ンの周回移動によって鱗茎部を搬送し、終端位置
の下方に配置されたコンテナ(49)に鱗茎部を落下収納す
る。尚、コンテナ(49)は前後長手のコンテナ台(51)に載
置されていて、該コンテナ台(51)は機体の側面に対して
基端が蝶番を介して上下回動自在に連結され、非作業時
には上向きに回動して収納することができ、作業時には
コンテナ台(51)が略水平となるように姿勢が挟持され
る。
【0032】又、図4と図5に示す様に、前処理部は前部
側から前方に突出する支持桿(53)の前端に装着されたゲ
−ジ輪(54)にて圃場面に対して適正高さに支持されてい
る。そして非作業時や路上走行時には、前記堀取り刃(2
5)や引抜搬送装置(6)や引起装置(16)及び分草装置(14)
の下端が地面に干渉しない様に、油圧シリンダ−装置(2
6)が駆動されこれらの部分を上昇位置で保持する。該油
圧シリンダ−装置(26)が駆動されると昇降機構である平
行リンクの上下リンク(22)(23)の前端側が上向きに回動
して、下リンク(23)の側面に枢設した押上回転ロ−ラ(5
5)を引抜搬送装置(6)の支持フレ−ム(6a)下面側に固設
した側面視「へ」字状のガイドレ−ル(56)の下面に沿っ
て移動させる。その結果、前記油圧シリンダ−(26)のピ
ストンロッド突出動の作動で前処理及び掘取部回動支点
(9)を中心にして、堀取り刃(25)と共に引抜搬送装置
(6)や引起装置(16)及び分草装置(14)の下端を一体的に
路面より上方に大きく持上げて保持する事が可能とな
る。
【0033】ここで、前記の構成による鱗茎作物の収穫
作業について図3〜図5を参考にして説明する。実施例
は圃場に条植された鱗茎作物類を1条毎に収穫する場合
で、エンジン(5)を起動し機体を前進させながら、運転
者による操向操作で引抜搬送装置(6)の始端部を収穫す
る条に対して条合わせして、油圧シリンダ−装置(26)を
作動させてピストンロッドを後退させると、掘取り刃(2
5)は土中に押し込まれ、上リンク(22)のピストン運動に
より付与された振動によって土を膨軟にしながら機体の
前進につれて分草装置(14)の下端の分草タイン(14e)の
上昇移動によって掘取られる鱗茎作物の茎葉部と隣接し
た鱗茎作物の茎葉部とが絡まない様に分離される。次い
で、引起装置(16)の引起タイン(16c)の回動によって、茎
葉部は引起され引抜搬送装置(6)の左右一対なる挟持搬
送無端帯(6b)(6b)の始端部に送られ、該引抜搬送装置
(6)の前低後高姿勢により後方に搬送されるに従い茎葉
部は上方に引っ張られ鱗茎作物は土から引き抜かれる。
【0034】更に、左右一対の挟持搬送無端帯(6b)(6b)
が対峙して形成する茎葉部の挟持搬送経路に沿って、機
体の後部斜め上に挟持搬送される鱗茎作物は搬送行程の
後半に至って茎葉部の付け根を肩揃え板(45)に当接規制
されて、略水平に後方へ誘導される。更に、茎葉部は茎葉
排出装置(43)の左右一対で上下二段に構成された茎葉排
出搬送帯(43a)(43b)に挟持されながら機体の後方に移
送される。
【0035】そこで、図3に示すように、茎葉切断装置(4
4)の左右一対の回転刃(44a)(44a)にて、茎葉部は切断さ
れ鱗茎部は自由に落下し、緩衝材(52)に一旦受け止めら
れた後で選別コンベア(48)に載って横送りされ、コンテ
ナ台(51)後部のコンテナ(49)に収容し収穫される。前記
の切断された茎葉部は茎葉排出装置(43)の終端から圃場
に放出されるが、この時未堀取り側に落下しない様に湾
曲したガイド板(57)にて案内される。
【0036】一方、図5〜図7に図示するように、分草装
置(14)の構成は下部をこれら装置部のフレ−ムに支持さ
せ、上部を分草伝動フレ−ム(34)にボルトで締着する基
板(14b)とケ−スカバ−(14c)とで箱状のタインケ−ス(1
4a)を形成し、その中に受動プ−リと分草伝動フレ−ム(3
4)から突出した駆動軸に係合軸着した駆動プ−リ(14d)
とその間に分草タイン(14e)を装着した無端帯を巻き掛
け構成した仕組みが内蔵されている。作用側となるタイ
ンケ−ス(14a)の前面において分草タイン(14e)がタイン
ケ−ス(14a)から機体進行方向に向いて突出して下から
上に周回し分草作用をする。一方、引起装置(16)におい
ても同様の構成で、作用側となる引起タインケ−ス(16a)
の分草装置側において、引起タイン(16c)が機体の側方に
向いて突出して下方から上向きに周回して引起し作用を
得る。
【0037】また、図6に示すように、引起装置(16)の前
面下部には分草板(57)が配設されている。該分草板(57)
は引起装置(16)の前面下部で上下回動自在に機体進行方
向に突出支持されるデバイダ(59)の先端に固着されて、
該デバイダ(59)の基端はリングピン(58)にて分草取付板
を介して引起装置(16)に枢着されている。また、引起装
置(16)の前面上部にロッドガイド(60)及びレバ−ハンガ
(61)を介して上下動自在に上部を支持されたロッド(62)
を設け、該ロッド(62)の下端を前記デバイダ(59)に連結
し、ロッド(62)の上下操作及び操作位置での位置決めに
よって、分草板(57)と前記引起装置(16)及び分草装置(1
4)とで構成する前処理部において、分草板(57)は単独で
対地高さ調節する事ができる様に構成されている。
【0038】これによって、例えば引起装置(16)の引起
タイン(16c)と分草装置(14)の分草タイン(14e)の回行軌
跡の下端を畝面に可及的に接近又は摺接させる様に、前
処理部の対地高さを調節した時、分草板(57)の先端が畝
の法面に沿わず法面から浮き上がってしまう場合等は、
分草板(57)を単独でこの先端が畝の法面に可及的に接近
又は摺接させる様に下降側に調節し、畝の法面に倒伏し
た茎葉部を掬い上げて引起装置(16)の引起タイン(16c)
の作用範囲内に誘導させる様にする事ができる。また、
この対地高さ調節で分草板(57)の先端が畝の上面に位置
し土中に突入する場合には、分草板(57)を単独でこの先
端が畝の上面に可及的に接近又は摺接するように上昇側
に調節して、畝の上面において分草板(57)を適正に機能
させる様に構成している。
【0039】このほか、分草板(57)が単独で対地高さ調
節可能であると、機体が左右前後に傾いた状態で作業す
る場合でも、常に分草板(57)及び引起装置(16)及び分草
装置(14)の適正な対地高さが得られるので効果的であ
る。
【0040】
【発明の効果】鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜
き搬送する掘取部を備え、さらに髭根切断部を装着した
鱗茎作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置
(17)の供給側に髭根を揃え掻込み且つ挟持する装置(15)
を連設したので、髭根を下向きに掻き下ろしながら揃え、
挟持部で挟持しながら切断刃(17a)で髭根を切断するこ
とができ、髭根が乱れたまま更にはガイド板等に持上げ
られたまま切断刃(17a)の上に巻き上げられて、髭根の切
断が阻害されるのを防止することができ、加えて切断時
に髭根に張力を与えることによって切断性能を向上させ
ることができる。
【0041】鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜き
搬送する掘取部を備え、さらに髭根切断部を装着した鱗
茎作物収穫機において、この髭根切断部で髭根切断装置
(17)に連設した髭根掻込み挟持装置(15)を、左右一対の
掻込部(15a)と挟持部(15b)とで構成された回転筒体とし
て、該回転筒体を左右掻込部(15a)及び左右挟持部(15b)
が各々対峙した相関構造にして、内側下方に向け一体的
に回転するように構成したので、左右一対の掻込部(15a)
による回転しながらの掻込作用と一体的に同時回転する
挟持部(15b)による挟持作用がタイミングを安定させて
髭根の切断姿勢を矯正することができ、同時に与えられ
る張力と協働して切断性能を向上させることができ、切
り残しがない髭根の切断精度を得て作業性を向上させる
ことができる。
【0042】鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜き
搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗茎
作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置(17)
に連設され回転筒体からなる髭根掻込み挟持装置(15)の
掻込部(15a)と挟持部(15b)の外周面に各々凹凸を設け、
各凸部が描く回転軌跡内で回転に伴い凹凸部が交互に作
用する回転軸心に対して直角断面をなし、該掻込部(15a)
の凸部に対して同類軌跡を描く挟持部(15b)の凸部を回
転方向で後退させて、一体的に回転する様に構成したの
で、回転しながら先行して掻込部(15a)が乱れた髭根を掻
き下ろし整え、やや遅れて来た挟持部(15b)の凸部が髭根
を挟持しながら髭根を近設した回転刃(17a)に供給する
事ができ、髭根全体が切断作用を受け易くなり、切断性能
を向上させる事ができる。
【0043】鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜き
搬送する掘取部を備え、さらに髭根切断部を装着した鱗
茎作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置(1
7)に連設され左右一対の回転筒体からなる髭根掻込み挟
持装置(15)の掻込部(15a)と挟持部(15b)の回転軸心に向
かって側方断面形状を有段にして、掻込部(15a)の直径を
大きくし挟持部(15b)の直径を小さくして、掻込部(15a)
を回転刃(17a)の前方に近接させ挟持部(15b)を回転刃(1
7a)の下に位置させたので、髭根に対して掻込作用と挟持
作用及び切断作用を連続的な流れの中で行う事ができ、
髭根の切断姿勢を矯正し整えながら即座に切断する事が
可能となり、加えて髭根を挟持し引張りながら切断する
事で切断精度の向上が図れる。
【0044】鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜き
搬送する掘取部を備え、さらに髭根切断部を装着した鱗
茎作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置(1
7)を左右一対に対峙装着した回転筒体とし、互いに対向
面が下方移動するように内向きに回転させ、その形状を
前半部は円錐台形にし後半部は円筒形に成形して、円錐
台形外周面には螺旋状の凹凸を設け、円筒形外周面には
弧形刃(17b)を成形し刃付けしたので、螺旋状の凹凸の回
転作用で髭根を前記弧形刃(17b)に誘導しながら整え、連
続的に円筒形部の弧形刃(17b)の回転で切断する事がで
き、誘導・整列・搬送及び切断を円滑に行う事ができ
る。
【0045】鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜き
搬送する掘取部を備え、さらに髭根切断部を装着した鱗
茎作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置(1
7)を左右一対の円筒形とし、刃部を弧形刃(17b)として円
筒形外周面に複数個を装着して、前記円筒形の軸方向に
略平行もしくは左右対峙する螺旋又は斜線状に刃付けし
たので、互いに対峙して内方向に回転しながら髭根を引
き込み易くなり、左右一対の弧形刃(17b)の幅を有効に作
用させ、円滑に挟み切る事ができる。
【0046】鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜き
搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗茎
作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置(17)
の刃部を左右一対の回転自在なる円盤刃(17c)とし、この
円盤刃(17c)を一部相互重合させ下方に該円盤刃(17c)よ
り大なる直径の回転自在の掻込盤(17d)を同軸上に装着
したので、髭根に対して掻込作用と切断作用を適正な速
度で同調させる事ができ、掻込切断性を円滑にして髭根
切断作業を向上させる事ができる。
【0047】鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜き
搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗茎
作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置(17)
の回転自在なる円盤刃(17c)と同軸上に装着した回転自
在なる掻込盤(17d)の各回転数を相違させ、円盤刃(17c)
の速度を掻込盤(17d)の速度より高速にしたので、緩やか
に掻き込んだ髭根を速やかに切断して、髭根が円盤刃(17
c)に当接する瞬間の掻込盤(17d)による挟持作用を効果
的にする事ができ、掻込みから切断への受継部で停滞す
る事なく円盤刃(17c)による切断効果を向上させる事が
できる。
【0048】鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜き
搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗茎
作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置(17)
の円盤刃(17c)と掻込盤(17d)の伝動部構成を同軸上で回
転数が異なる複数の回転体を駆動可能にした速度変更装
置(18)としたので、回転数が異なる掻込盤(17d)と円盤刃
(17c)を同軸上に装着する事ができ、切断速度に対応した
適正掻込速度を設定して掻込挟持性をよくし、しかも装
着空間を縮小させて装着性を容易化した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部である鱗茎作物の髭根を切断する
髭根切断装置の側面図である。
【図2】本発明の要部である鱗茎作物の髭根を切断する
髭根切断装置の正面図である。
【図3】本発明の実施例に係る鱗茎作物収穫機の全体側
面図である。
【図4】前記鱗茎作物収穫機の概略全体平面図である。
【図5】前記鱗茎作物収穫機の前処理及び掘取部の昇降
機構側面図である。
【図6】前記鱗茎作物収穫機の引起装置と分草装置の正
面図である。
【図7】前記鱗茎作物収穫機の引起装置と分草装置の平
面視断面図である。
【図8】前記鱗茎作物収穫機における髭根切断装置の別
案1の側面図である。
【図9】同別案1である髭根切断装置の平面図である。
【図10】同別案1である髭根切断装置の背面図であ
る。
【図11】同別案2である髭根切断装置の速度変更装置
側面視断面図である。
【符号の説明】
1 走行機台 4 操縦部 5 エンジン 6 引抜搬送装置 14 分草装置 15 髭根掻込み挟持装置 15a 掻込部 15b 挟持部 15c 案内板 16 引起装置 17 髭根切断装置 17a 回転刃 17b 弧形刃 17c 円盤刃 17d 掻込盤 18 速度変更装置 43 茎葉排出装置 44 茎葉切断装置 45 肩揃え板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜
    き搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗
    茎作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置(1
    7)の供給側に髭根を揃え掻込み且つ挟持する装置(15)を
    連設したことを特徴とする鱗茎作物収穫機における髭根
    切断装置。
  2. 【請求項2】 鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜
    き搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗
    茎作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置(1
    7)に連設した髭根掻込み挟持装置(15)を、左右一対の掻
    込部(15a)と挟持部(15b)とで構成された回転筒体とし
    て、該回転筒体を左右掻込部(15a)及び左右挟持部(15b)
    が各々対峙する相関構造にし、内側下方に向け一体的に
    回転自在なるように構成したことを特徴とする鱗茎作物
    収穫機における髭根切断装置。
  3. 【請求項3】 鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜
    き搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗
    茎作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置(1
    7)に連設され回転筒体からなる髭根掻込み挟持装置(15)
    の掻込部(15a)と挟持部(15b)の外周面に各々凹凸を設
    け、各凸部が描く回転軌跡内で回転に伴い凹凸部が交互
    に作用する様な回転軸心に対して直角断面をなし、該掻
    込部(15a)の凸部に対して同類軌跡を描く挟持部(15b)の
    凸部を回転方向で後退させ、一体的に回転する様に構成
    したことを特徴とする鱗茎作物収穫機における髭根切断
    装置。
  4. 【請求項4】 鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜
    き搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗
    茎作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置(1
    7)に連設され左右一対の回転筒体からなる髭根掻込み挟
    持装置(15)の掻込部(15a)と挟持部(15b)の回転軸心に向
    かって側方断面形状を有段にし、掻込部(15a)の直径を大
    きくし挟持部(15b)を小さな直径にしてつくられる段差
    を利用して、掻込部(15a)を回転刃(17a)の前方に近接さ
    せ、挟持部(15b)を回転刃(17a)の下に位置させてなる構
    成を特徴とする鱗茎作物収穫機における髭根切断装置。
  5. 【請求項5】 鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜
    き搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗
    茎作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置(1
    7)を左右一対に対峙装着した回転筒体とし、互いに対向
    面が下方移動するように内向きに回転させ、その形状を
    前半部は円錐台形にし後半部は円筒形に成形して、円錐
    台形外周面には螺旋状の凹凸を設け、円筒形外周面には
    複数個の弧形刃(17b)を成形した事を特徴とする鱗茎作
    物収穫機における髭根切断装置。
  6. 【請求項6】 鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜
    き搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗
    茎作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置(1
    7)を左右一対の回転筒体とし、該回転筒体の外周面に複
    数個の弧形刃(17b)を成形して、該弧形刃(17b)を前記回
    転筒体の軸方向に略平行もしくは左右対峙する螺旋又は
    斜線状に刃付け装着した事を特徴とした請求項5記載の
    鱗茎作物収穫機における髭根切断装置。
  7. 【請求項7】 鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜
    き搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗
    茎作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置(1
    7)の刃を左右一対の回転自在なる円盤刃(17c)とし、該円
    盤刃(17c)を一部相互重合させ下方に該円盤刃(17c)より
    大なる直径の回転自在の掻込盤(17d)を同軸上に装着し
    たことを特徴とする鱗茎作物収穫機における髭根切断装
    置。
  8. 【請求項8】 鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜
    き搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗
    茎作物収穫機において、該髭根切断部での髭根切断装置
    (17)の回転自在なる円盤刃(17c)と同軸上に装着した回
    転自在なる掻込盤(17d)の各回転数を相違させ、円盤刃(1
    7c)の速度を掻込盤(17d)の速度より高速にした事を特徴
    とする鱗茎作物収穫機における髭根切断装置。
  9. 【請求項9】 鱗茎作物類の茎葉部を挟持しながら引抜
    き搬送する掘取部を備え、更に髭根切断部を装着した鱗
    茎作物収穫機において、該髭根切断部で髭根切断装置(1
    7)の円盤刃(17c)と掻込盤(17d)の伝動部構成を同軸上で
    回転数が異なる複数の回転体を駆動可能にした速度変更
    装置(18)を装着した事を特徴とする鱗茎作物収穫機にお
    ける髭根切断装置。
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