JP2002209109A - タイミング信号生成方法及び装置ならびに画像処理装置 - Google Patents

タイミング信号生成方法及び装置ならびに画像処理装置

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JP2002209109A
JP2002209109A JP2001003470A JP2001003470A JP2002209109A JP 2002209109 A JP2002209109 A JP 2002209109A JP 2001003470 A JP2001003470 A JP 2001003470A JP 2001003470 A JP2001003470 A JP 2001003470A JP 2002209109 A JP2002209109 A JP 2002209109A
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frequency
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signal
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JP2001003470A
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Hiromi Ishizaki
崎 寛 美 石
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画素同期クロックCLKを周波数拡散クロッ
クとする場合でもライン同期信号LSYNCの周期を一
定にする。LSYNC,データ有効信号LGATEの区
間内のクロック数を一定にする。周波数拡散による画像
ノイズを低減。 【解決手段】 固定周波数パルス発生手段40及び周波
数拡散クロックScを生成しCLKとして出力する手段
41,68−70,LSYNCから、LGATEを有効
レベルHに切換えるまでの、CLKの発生数をカウント
する第1カウンタ48,LGATEを有効レベルHに維
持する期間のCLKの発生数をカウントする第2カウン
タ53,LGATEを無効レベルLに切換えてからLS
YNCを発生するまでのCLKの発生数をカウントする
第3カウンタ57、及び、カウンタ48,53,57を
用いてLGATE,LSYNCを生成する手段49−5
1,54,55,61−63、を備えるタイミング信号
生成装置211。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データを区切るた
めのクロックおよびデータ群を区切るための同期信号の
生成に関し、特に、これに限定する意図ではないが、デ
ジタルカメラ,画像読取りスキャナ,複写機,プリンタ
あるいはCG(コンピュータ・グラフィックス)などの
画像データ処理において、一連のシリアル画像データを
画素宛ての個々の画像データに区切るための画素同期ク
ロックCLK、ならびに、ラスター走査の各ラインを区
分するためのライン同期信号LSYNCおよび/または
各ライン上の有効画像データの区間を示すための有効期
間信号LGATEの生成方法,生成装置ならびにそれを
装備した画像処理装置に関する。
【0002】
【従来技術】例えば画素同期クロックCLKには、一般
的には定周波数のクロックパルスが用いられるが、画素
密度(DPI)の上昇及び画像データ処理速度の上昇に
伴ってクロックCLKの周波数がきわめて高くなり、デ
ータ処理の機会が増えるに伴って、放射ノイズが増えて
いる。クロックCLKの放射ノイズは特定の高周波にピ
ークがあり、電子機器に誤動作を生じたり、動作不安定
にしたりする虞があるので、放射ノイズの低減が望まれ
る。
【0003】特定周波数の放射ノイズを低減するため
に、クロックCLKの周波数を狭い範囲内でシフトする
周波数拡散を採用することがある。拡散幅に比例して、
時系列平均化でみると特定周波数の放射ノイズが低減す
る。ところが、ライン周期で動作する画像処理回路の場
合、ライン周期と周波数拡散変調周期との干渉が画像に
ノイズとして現れる場合がある。特開2000−229
59号公報および特開2000−138805号公報に
は、周波数拡散クロックを用いる画像処理で再現画像に
ビートノイズが現われるのを防止するために、周波数拡
散の周波数シフトをライン同期信号で初期化し、しかも
スキャナの暗読取データをメモリして、原稿読取データ
をメモリデータで補正する画像形成装置が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】デジタル回路の基本ク
ロックに対して周波数拡散をかけることで外部への放射
ノイズを低減する場合に、周波数拡散クロックを使用す
る画像処理回路は、基本クロックを数えてライン同期信
号を生成すると、1ラインあたりのクロック数が異なる
ことになる。この基本クロックを数えてライン同期信号
のような基準信号を生成しようとすると、ライン同期信
号の一周期内の周波数拡散クロックの数がばらつく。該
ライン同期信号および周波数拡散クロックを用いる画像
データ処理が乱れる可能性がある。
【0005】本発明は、データを区切るためのクロック
に周波数拡散をかける場合でも同期信号の周期を一定に
することを第1の目的とし、同期信号の一周期内の周波
数拡散クロック数を一定にすることを第2の目的とし、
周波数拡散クロックを使用する画像処理においてライン
周期と周波数拡散変調周期との干渉による画像ノイズを
低減することを第3の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)データを区切るた
めの、所定範囲内で周波数が変わる周波数拡散クロック
(CLK)、およびデータ群を区切るための同期信号(LGATE,
LSYNC)を生成するタイミング信号生成において、前記周
波数拡散クロック(CLK)に基づいてそれらの平均周波数
相当のパルス(mCLK)を生成し、それをカウントしてデー
タ群を区切るための同期信号(LGATE,LSYNC)を生成する
ことを特徴とするタイミング信号生成方法(図5)。
【0007】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素又は対応事項
の符号を、参考までに付記した。以下も同様である。
【0008】これによれば、外部放射ノイズをさげつ
つ、一定周期の同期信号を生成することができる。すな
わち、周波数拡散クロック(CLK)の平均周波数相当のパ
ルス(mCLK)は実質上一定周波数であるので、該クロック
(CLK)をカウントした値が表す時間にばらつきは無く、
カウントによって生成される、データ群を区切るための
同期信号(LGATE,LSYNC)の周期が一定となる。
【0009】
【発明の実施の形態】(1a)前記周波数拡散クロック
(CLK)を、その周波数変調周期程度あるいはそれ以上に
長い応答時定数のループフィルタを含むPLL回路(43)
に与えて、その出力パルスをカウントしてデータ群を区
切るための同期信号(LGATE,LSYNC)を生成する、上記
(1)記載のタイミング信号生成方法(図5)。
【0010】これによれば、入手が容易なPLL回路L
SIに、周波数拡散クロック(CLK)の周波数変調周期程
度あるいはそれ以上に長い応答時定数を設定することに
より、周波数拡散クロック(CLK)の平均周波数相当のパ
ルス(mCLK)を得ることが出来、同期信号(LGATE,LSYNC)
の定周期化を容易に実現できる。
【0011】(5)周波数が固定のパルスを発生する手
段(40)、及び、それが発生するパルスに基づいて周波数
拡散クロック(Sc)を生成し周波数拡散クロック(Sc)をデ
ータを区切るためのクロック(CLK)として出力する手段
(41,68-70)、を含むタイミング信号生成装置において、
前記データを区切るためのクロック(CLK)をカウントす
る手段(48,53,57);及び、該カウント手段を用いてデー
タ群を区切るための同期信号(LGATE,LSYNC)を生成する
手段(49-51,54,55,61-63);を備えることを特徴とする
タイミング信号生成装置(図5/図7/図9/図10/
図11/図12)。
【0012】周波数拡散クロック(Sc)の周波数変調周期
のパルス(Sp)に同期して、出力クロック(CLK)のカウン
トを開始し、カウント値に基づいて同期信号(LGATE, LS
YNC)を生成することにより、同期信号(LGATE,LSYNC)の
周期が一定になると共に、同期信号の一周期内の出力ク
ロック(CLK)の数が一定になる。すなわち、外部放射ノ
イズをさげつつ、一定周期の同期信号を生成することが
できる。
【0013】(5a)前記カウント手段は、ライン同期
信号(LSYNC)から、データ有効期間信号(LGATE)を有効を
表すレベルに切換えるまでの、前記データを区切るため
のクロック(CLK)の発生数をカウントする第1カウンタ
(48);データ有効期間信号(LGATE)を有効を表すレベル
に維持する期間の、前記データを区切るためのクロック
(CLK)の発生数をカウントする第2カウンタ(53);及
び、データ有効期間信号(LGATE)を無効を表すレベルに
切換えてからライン同期信号(LSYNC)を発生するまで
の、前記データを区切るためのクロック(CLK)の発生数
をカウントする第3カウンタ(57);を含む上記(5)記
載のタイミング信号生成装置(図5/図7/図9/図1
0/図11/図12)。
【0014】例えば、周波数拡散クロック(Sc)の周波数
変調周期のパルス(Sp)に同期して、第2カウンタ(53)に
よる出力クロック(CLK)のカウントを開始することによ
り、データ有効期間信号(LGATE)の有効レベルへの変化
が周波数変調周期のパルス(Sp)に同期する。それから設
定値(Ne)のクロック(CLK)を第2カウンタ(53)がダウン
カウントして、設定値(Ne)でデータ有効期間信号(LGAT
E)を無効レベルに切換えるまでの時間(Ne)は一定とな
る。この無効レベルへの切換えから第3カウンタ(57)が
クロック(CLK)を設定値(Nb)までカウントしてライン同
期信号(LSYNC)を発生し、このライン同期信号(LSYNC)の
発生から第1カウンタ(48)がクロック(CLK)を設定値(N
t)までカウントしたとき周波数変調周期のパルス(Sp)が
発生しデータ有効期間信号(LGATE)が有効レベルに変化
するので、設定値(Nb)+(Nt)をカウントする時間は、そ
の尾端が周波数変調周期のパルス(Sp)に同期するので、
一定になる。その結果、ライン同期信号(LSYNC)および
データ有効期間信号(LGATE)の周期(Nt)+(Ne)+(Nb)も
一定である。ライン同期信号(LSYNC)の一周期内ならび
にデータ有効期間(有効レベル区間)内のクロック(CL
K)発生数にばらつきを生じない。
【0015】(1b)周波数が固定のパルスを発生する
手段(40),それが発生するパルスに基づいて、データを
区切るための、周波数拡散クロック(CLK)を生成する周
波数拡散手段(41)、及び、周波数拡散クロック(CLK)に
基づいて、データ群を区切るための同期信号(LGATE,LSY
NC)を生成する手段、を含むタイミング信号生成装置に
おいて、周波数拡散クロック(CLK)の平均周波数相当の
パルス(mCLK)を生成する手段(43)、及び、該手段(43)が
生成するパルス(mCLK)をカウントして前記同期信号(LGA
TE,LSYNC)を生成する同期信号生成手段(47-57)、を含む
ことを特徴とするタイミング信号生成装置(図5)。
【0016】これによれば、外部放射ノイズをさげつ
つ、一定周期の同期信号を生成することができる。すな
わち、周波数拡散クロック(CLK)の平均周波数相当のパ
ルス(mCLK)は実質上一定周波数であるので、該クロック
(CLK)をカウントした値が表す時間にばらつきは無く、
カウントによって生成される、データ群を区切るための
同期信号(LGATE,LSYNC)の周期が一定となる。
【0017】(1c)平均周波数相当のパルス(mCLK)を
生成する手段(43)は、前記周波数拡散クロック(CLK)の
周波数変調周期程度あるいはそれ以上に長い応答時定数
のループフィルタ(45)を含むPLL回路(43)である、上
記(1b)記載のタイミング信号生成装置(図5)。
【0018】これによれば、入手が容易なPLL回路L
SIに、周波数拡散クロック(CLK)の周波数変調周期程
度あるいはそれ以上に長い応答時定数を設定することに
より、周波数拡散クロック(CLK)の平均周波数相当のパ
ルス(mCLK)を得ることが出来、同期信号(LGATE,LSYNC)
の定周期化を容易に実現できる。
【0019】(2)データを区切るための、所定範囲内
で周波数が周期的に変わる周波数拡散クロック(CLK)お
よびデータ群を区切るための同期信号(LGATE)を生成す
るタイミング信号生成において、周波数拡散クロック(C
LK)の周波数変化周期のパルス(Sp)に同期して前記同期
信号(LGATE)のレベルを切換え(L/H)かつ周波数拡散クロ
ック(CLK)のカウントを開始し、カウント値が設定値(N
e)に達すると前記同期信号(LGATE)のレベルを切換える
(H/L)ことを特徴とするタイミング信号生成方法(図
7)。
【0020】周波数拡散クロック(CLK)の周波数変調周
期のパルス(Sp)に同期して、同期信号(LGATE)のレベル
を切換えてカウントを開始するので、設定値(Ne)までク
ロック(CLK)をカウントする時間すなわち同期信号(LGAT
E)の有効レベル区間長が一定になる。同期信号(LGATE)
の有効レベル区間のクロック(CLK)数は設定値(Ne)で一
定になる。
【0021】(2a)ライン同期信号(LSYNC)が発生し
てから前記周波数変調周期のパルス(Sp)が発生するまで
の周波数拡散クロック(CLK)の発生数(Nt)を計数し、前
記カウント値が設定値(Ne)に達してから、更に周波数拡
散クロック(CLK)が「設定値(Ns)−計数値(Nt)」(=Nb)
個発生した時にライン同期信号(LSYNC)を発生する上記
(2)記載のタイミング信号生成方法(図7)。
【0022】これによれば、外部放射ノイズをさげつ
つ、一定周期の同期信号を生成することができる。すな
わち、計数値(Nt)と「設定値(Ns)−計数値(Nt)」(=Nb)
が変動するものの、ライン同期信号の周期(=Ne+Nsも
一定になり、ライン毎の周期のばらつきを生じない。
【0023】(2b)周波数が固定のパルスを発生する
手段(40),それが発生するパルスに基づいて、データを
区切るための、周波数拡散クロック(CLK)を生成する周
波数拡散手段(41)、及び、周波数拡散クロック(CLK)に
基づいて、データ群を区切るための同期信号(LGATE)を
生成する手段、を含むタイミング信号生成装置におい
て、前記同期信号のレベルを切換える手段(51),周波数
拡散クロック(CLK)をカウントする手段(53),周波数拡
散クロック(CLK)の周波数変化周期のパルス(Sp)を生成
する手段(41),該パルス(Sp)に同期して前記レベル切換
手段(51)にレベル切換えを指示しかつ前記カウント手段
(53)にカウント開始を指示する手段(61)、及び、前記カ
ウント手段(53)のカウント値が設定値(Ne)に達すると前
記レベル切換手段(51)にレベル切換えを指示する手段(5
0)、を備えることを特徴とするタイミング信号生成装置
(図7)。
【0024】周波数拡散クロック(CLK)の周波数変調周
期のパルス(Sp)に同期して、同期信号(LGATE)のレベル
を切換えてカウントを開始するので、設定値(Ne)までク
ロック(CLK)をカウントする時間すなわち同期信号(LGAT
E)の有効レベル区間長が一定になる。同期信号(LGATE)
の有効レベル区間のクロック(CLK)数は設定値(Ne)で一
定となる。
【0025】(2c)ライン同期信号(LSYNC)が発生し
てから前記周波数変化周期のパルス(Sp)が発生するまで
の周波数拡散クロック(CLK)の発生数(Nt)を計数する手
段(48)、及び、前記カウント手段(53)のカウント値が設
定値(Ne)に達してから、更に周波数拡散クロック(CLK)
が「設定値(Ns)−計数値(Nt)」(=Nb)個発生した時にラ
イン同期信号(LSYNC)を発生する手段(56,60,57)、を更
に備える上記(2b)記載のタイミング信号生成装置
(図7)。
【0026】これによれば、外部放射ノイズをさげつ
つ、一定周期の同期信号を生成することができる。すな
わち、計数値(Nt)と「設定値(Ns)−計数値(Nt)」(=Nb)
が変動するものの、ライン同期信号の周期(=Ne+Nsも
一定になり、ライン毎の周期のばらつきを生じない。
【0027】(3)データを区切るためのクロック(CL
K)およびデータ群を区切るための同期信号(LGATE,LSYN
C)を生成するタイミング信号生成において、所定範囲内
で周波数が変わる周波数拡散クロック(Sc)を第1設定期
間(Sc期間相当)の間前記データを区切るためのクロック
(CLK)として出力し、それに続けて1つの周波数の基本
クロック(Sa)のみを連続して第2設定期間(Sa期間相当)
の間前記データを区切るためのクロック(CLK)として出
力し、これを交互に繰返し、この出力クロック(CLK)を
カウントして同期信号(LGATE, LSYNC)を生成する、こと
を特徴とするタイミング信号生成方法(図9)。
【0028】第1設定期間(Sc期間相当)の周波数拡散ク
ロック(Sc)の出力と、第2設定期間(Sa期間相当)の固定
周波数の基本クロック(Sa)の出力とが交互に繰返される
ので、周波数拡散クロックを使用する画像処理において
ライン周期と周波数拡散変調周期との干渉による画像ノ
イズが低減する。
【0029】(3a)出力クロック(CLK)を周波数拡散
クロック(Sc)に切換えてから第1設定値(Sc期間)以上
出力クロック(CLK)をカウントしかつ周波数拡散クロッ
ク(Sc)の周波数変化周期のパルス(Sp)が発生した時に出
力クロック(CLK)を基本クロック(Sa)に切換え、それか
ら第2設定値(Sa期間)以上出力クロック(CLK)をカウ
ントしかつ周波数変化周期のパルス(Sp)が発生した時に
出力クロック(CLK)を周波数拡散クロック(Sc)に切換え
る、上記(3)記載のタイミング信号生成方法(図9)。
【0030】周波数拡散クロック(Sc)が、基本クロック
(Sa)と同相になった時に周波数変化周期のパルス(Sp)を
発生することにより、出力クロック(CLK)を、周波数拡
散クロック(Sc)から周波数固定の基本クロック(Sa)に、
又はその逆に切換えるとき、出力クロック(CLK)が基本
クロック(Sa)又はそれと同相の周波数拡散クロック(Sc)
となり、出力クロック(CLK)に周期跳び(周期のばらつ
き)を生じない。
【0031】(3b)データを区切るためのクロック(C
LK)を発生する手段およびデータ群を区切るための同期
信号(LGATE,LSYNC)を生成する手段を含むタイミング信
号生成装置において、周波数が固定のパルスを発生する
手段(40),それが発生するパルスに基づいて周波数拡散
クロック(Sc)を生成する周波数拡散手段(41),該周波数
拡散クロック(Sc)と、それに含まれる一周波数の固定周
波数のクロック(Sa)とを選択的に、前記データを区切る
ためのクロック(CLK)として出力する選択出力手段(67-7
0),第1期間(Sc期間相当)の間の周波数拡散クロック(S
c)の選択出力と、第2期間(Sa期間相当)の間の固定周波
数のクロック(Sa)の選択出力を、前記選択出力手段(67-
70)に指示する手段(71-80),前記選択出力手段(67-70)
が出力するクロック(CLK)をカウントする手段(48,53,5
7)、及び、該カウント手段を用いてデータ群を区切るた
めの同期信号(LGATE,LSYNC)を生成する手段(49-51,54,5
5,61-63)、を備えることを特徴とするタイミング信号生
成装置(図9)。
【0032】第1設定期間(Sc期間相当)の周波数拡散ク
ロック(Sc)の出力と、第2設定期間(Sa期間相当)の固定
周波数の基本クロック(Sa)の出力とが交互に繰返される
ので、周波数拡散クロックを使用する画像処理において
ライン周期と周波数拡散変調周期との干渉による画像ノ
イズが低減する。
【0033】(3c)装置は更に周波数拡散クロック(S
c)の周波数変調周期のパルス(Sp)を生成する手段(41)を
含み;前記指示手段(71-80)は、該パルス(Sp)に同期し
て選択出力手段(67-70)への選択出力の指示を切換える
同期化手段(74,75,79,80)を含む;上記(3b)記載の
タイミング信号生成装置(図9)。
【0034】周波数拡散クロック(Sc)が、基本クロック
(Sa)と同相になった時に周波数変化周期のパルス(Sp)を
発生することにより、出力クロック(CLK)を、周波数拡
散クロック(Sc)から周波数固定の基本クロック(Sa)に、
又はその逆に切換えるとき、出力クロック(CLK)が基本
クロック(Sa)又はそれと同相の周波数拡散クロック(Sc)
となり、出力クロック(CLK)に周期跳び(周期のばらつ
き)を生じない。
【0035】(7)データを区切るためのクロック(CL
K)およびデータ群を区切るための同期信号(LGATE,LSYN
C)を生成するタイミング信号生成において、所定範囲内
で周波数が変わる周波数拡散クロック(Sc)を、その周波
数変調周期のパルス(Sp)が第1設定値(Sc期間)分発生す
る期間、前記データを区切るためのクロック(CLK)とし
て出力し、それに続けて1つの周波数の基本クロック(S
a)のみを連続して、周波数拡散クロック(Sc)の周波数変
調周期のパルス(Sp)が第2設定値(Sa期間)分発生する期
間、前記データを区切るためのクロック(CLK)として出
力し、これを交互に繰返し、この出力クロック(CLK)を
カウントして同期信号(LGATE, LSYNC)を生成する、こと
を特徴とするタイミング信号生成方法(図10)。
【0036】第1設定値(Sc期間)の周波数拡散クロック
(Sc)の出力と、第2設定値(Sa期間)の固定周波数の基本
クロック(Sa)の出力とが交互に繰返されるので、周波数
拡散クロックを使用する画像処理においてライン周期と
周波数拡散変調周期との干渉による画像ノイズが低減す
る。第1設定値(Sc期間)及び第2設定値(Sa期間)の単位
を周波数拡散クロック(Sc)の周波数変調周期にしている
ので、出力クロック(CLK)を、周波数拡散クロック(Sc)
から周波数固定の基本クロック(Sa)に、又はその逆に切
換えるとき、出力クロック(CLK)が基本クロック(Sa)又
はそれと同相の周波数拡散クロック(Sc)となり、出力ク
ロック(CLK)に周期跳び(周期のばらつき)を生じな
い。
【0037】(7a)データを区切るためのクロック(C
LK)を発生する手段およびデータ群を区切るための同期
信号(LGATE,LSYNC)を生成する手段を含むタイミング信
号生成装置において、周波数が固定のパルスを発生する
手段(40),それが発生するパルスに基づいて周波数拡散
クロック(Sc)を生成する周波数拡散手段(41),周波数拡
散クロック(Sc)の周波数変調周期のパルス(Sp)を生成す
る手段(41),周波数拡散クロック(Sc)と、それに含まれ
る一周波数の固定周波数のクロック(Sa)とを選択的に、
前記データを区切るためのクロック(CLK)として出力す
る選択出力手段(67-70),前記周波数変調周期のパルス
(Sp)をカウントして第1期間(Sc期間)の間の周波数拡散
クロック(Sc)の選択出力と、第2期間(Sa期間)の間の固
定周波数のクロック(Sa)の選択出力を、前記選択出力手
段(67-70)に指示する手段(71-77),前記選択出力手段(6
7-70)が出力するクロック(CLK)をカウントする手段(48,
53,57)、及び、該カウント手段を用いてデータ群を区切
るための同期信号(LGATE,LSYNC)を生成する手段(49-51,
54,55,61-63)、を備えることを特徴とするタイミング信
号生成装置(図10)。これによれば、上記(7)に記述
した作用効果が同様に得られる。
【0038】(8)データを区切るためのクロック(CL
K)およびデータ群を区切るための同期信号(LGATE,LSYN
C)を生成するタイミング信号生成において、所定範囲内
で周波数が変わる周波数拡散クロック(Sc)を、その周波
数変調周期のパルス(Sp)が第1のランダム値分発生する
期間、前記データを区切るためのクロック(CLK)として
出力し、それに続けて1つの周波数の基本クロック(Sa)
のみを連続して、周波数拡散クロック(Sc)の周波数変調
周期のパルス(Sp)が第2のランダム値分発生する期間、
前記データを区切るためのクロック(CLK)として出力
し、これを交互に繰返し、この出力クロック(CLK)をカ
ウントして同期信号(LGATE, LSYNC)を生成する、ことを
特徴とするタイミング信号生成方法(図11)。
【0039】第1のランダム値の周波数拡散クロック(S
c)の出力と、第2のランダム値の固定周波数の基本クロ
ック(Sa)の出力とが交互に繰返されるので、周波数拡散
クロックを使用する画像処理においてライン周期と周波
数拡散変調周期との干渉による画像ノイズが低減する。
周波数拡散クロック(Sc)および基本クロック(Sa)の出力
期間がともにランダムに定まるので、干渉の可能性がよ
り低くなる。
【0040】第1のランダム値及び第2のランダム値の
単位を周波数拡散クロック(Sc)の周波数変調周期にして
いるので、出力クロック(CLK)を、周波数拡散クロック
(Sc)から周波数固定の基本クロック(Sa)に、又はその逆
に切換えるとき、出力クロック(CLK)が基本クロック(S
a)又はそれと同相の周波数拡散クロック(Sc)となり、出
力クロック(CLK)に周期跳び(周期のばらつき)を生じ
ない。
【0041】(8a)データを区切るためのクロック(C
LK)を発生する手段およびデータ群を区切るための同期
信号(LGATE,LSYNC)を生成する手段を含むタイミング信
号生成装置において、周波数が固定のパルスを発生する
手段(40),それが発生するパルスに基づいて周波数拡散
クロック(Sc)を生成する周波数拡散手段(41),周波数拡
散クロック(Sc)の周波数変調周期のパルス(Sp)を生成す
る手段(41),周波数拡散クロック(Sc)と、それに含まれ
る一周波数の固定周波数のクロック(Sa)とを選択的に、
前記データを区切るためのクロック(CLK)として出力す
る選択出力手段(67-70),ランダムデータを発生する手
段(83),前記周波数変調周期のパルス(Sp)をカウントし
てカウント数があるランダムデータが表す数になるとき
周波数拡散クロック(Sc)の選択出力を、それから前記周
波数変調周期のパルス(Sp)のカウントを再開してカウン
ト数がもう1つのランダムデータが表す数になるとき固
定周波数のクロック(Sa)の選択出力を、前記選択出力手
段(67-70)に指示しこれを繰返す手段(67,72,77),前記
選択出力手段(67-70)が出力するクロック(CLK)をカウン
トする手段(48,53,57)、及び、該カウント手段を用いて
データ群を区切るための同期信号(LGATE,LSYNC)を生成
する手段(49-51,54,55,61-63)、を備えることを特徴と
するタイミング信号生成装置(図11)。これによれば、
上記(8)に記述した作用効果が同様に得られる。
【0042】(4)データを区切るためのクロック(CL
K)およびデータ群を区切るための同期信号(LGATE,LSYN
C)を生成するタイミング信号生成において、所定範囲内
で周波数が変わる周波数拡散クロック(Sc)を含むクロッ
クを、ライン単位の第1設定値相当の期間、前記データ
を区切るためのクロック(CLK)として出力し、それに続
けて1つの周波数の基本クロック(Sa)のみを連続して、
ライン単位の第2設定値相当の期間、前記データを区切
るためのクロック(CLK)として出力し、これを交互に繰
返し、この出力クロック(CLK)をカウントして同期信号
(LGATE, LSYNC)を生成する、ことを特徴とするタイミン
グ信号生成方法(図12)。
【0043】ライン単位の第2設定値相当の期間は固定
周波数の基本クロック(Sa)を出力クロックとするので、
該期間にはライン周期と周波数拡散変調周期との干渉は
なく、画像ノイズが低減する。
【0044】(4a)前記第1設定値相当の期間の間、
周波数拡散クロック(Sc)を、その周波数変調周期のパル
ス(Sp)がある値(Sc期間)分発生する期間、前記データを
区切るためのクロック(CLK)として出力し、それに続け
て1つの周波数の基本クロック(Sa)のみを連続して、周
波数拡散クロック(Sc)の周波数変調周期のパルス(Sp)が
もう1つの値(Sa期間)分発生する期間、前記データを区
切るためのクロック(CLK)として出力し、これを交互に
繰返す、上記(4)記載のタイミング信号生成方法(図
12)。
【0045】ライン単位の第1設定値相当の期間でも、
周波数拡散クロック(Sc)と固定周波数の基本クロック(S
a)の各設定期間の出力を交互に繰返すので、ライン周期
と周波数拡散変調周期との干渉は少なく、画像ノイズが
低減する。
【0046】(4b)データを区切るためのクロック(C
LK)を発生する手段およびデータ群を区切るための同期
信号(LGATE,LSYNC)を生成する手段を含むタイミング信
号生成装置において、周波数が固定のパルスを発生する
手段(40),それが発生するパルスに基づいて周波数拡散
クロック(Sc)を生成する周波数拡散手段(41),周波数拡
散クロック(Sc)と、それに含まれる一周波数の固定周波
数のクロック(Sa)とを選択的に、前記データを区切るた
めのクロック(CLK)として出力する選択出力手段(67-70,
94),及び、ライン単位の第1設定値相当の期間は周波
数拡散クロック(Sc)の選択出力を、それに続けてライン
単位の第2設定値相当の期間は、固定周波数のクロック
(Sa)の選択出力を、前記選択出力手段(67-70,94)に指示
しこれを繰返す手段(88-93),前記選択出力手段(67-70)
が出力するクロック(CLK)をカウントする手段(48,53,5
7)、及び、該カウント手段を用いてデータ群を区切るた
めの同期信号(LGATE,LSYNC)を生成する手段(49-51,54,5
5,61-63)、を備えることを特徴とするタイミング信号生
成装置(図12)。これによれば、上記(4)に記述した
作用効果が同様に得られる。
【0047】(4c)装置は更に、周波数拡散クロック
(Sc)の周波数変調周期のパルス(Sp)を生成する手段(4
1)、及び、前記第1設定値相当の期間の間に、前記周波
数変調周期のパルス(Sp)をカウントして第1期間(Sc期
間)の間の周波数拡散クロック(Sc)の選択出力と、第2
期間(Sa期間)の間の固定周波数のクロック(Sa)の選択出
力を、前記選択出力手段(67-70,94)に指示しこれを繰返
す手段(71-77)、を備える上記(4b)に記載のタイミ
ング信号生成装置(図12)。これによれば、上記(4
a)に記述した作用効果が同様に得られる。
【0048】(9)前記出力クロック(CLK)に基づいて
それらの平均周波数相当のパルス(mCLK)を生成し、それ
をカウントしてデータ群を区切るための同期信号(LGAT
E,LSYNC)を生成する、上記(3),(3a),(4),
(4a),(7)又は(8)記載のタイミング信号生成
方法。これによれば、上記(3),(3a),(4),
(4a),(7)又は(8)に記述した作用効果と、上
記(1)に記述した作用効果が同時に得られる。
【0049】(10)ライン同期信号(LSYNC)が発生し
てから出力クロック(CLK)の計数を開始し、周波数拡散
クロック(Sc)の周波数変調周期のパルス(Sp)が発生する
と該計数を停止し(Nt)かつ同期信号(LGATE)のレベルを
切換え(L/H)かつ出力クロック(CLK)のカウントを開始
し、このカウント値が設定値(Ne)に達すると同期信号(L
GATE)のレベルを切換え(L/H)かつ出力クロック(CLK)の
カウントを開始し、このカウント値が「設定値(Ns)−計
数値(Nt)」(=Nb)になった時にライン同期信号(LSYNC)
を発生する上記(3),(3a),(4),(4a),
(7)又は(8)記載のタイミング信号生成方法。これ
によれば、上記(3),(3a),(4),(4a),
(7)又は(8)に記述した作用効果と、上記(2a)
に記述した作用効果が同時に得られる。
【0050】(11)前記選択出力手段(67-70)が出力
するクロック(CLK)の平均周波数相当のパルス(mCLK)を
生成する手段(43)を更に備え、前記カウント手段(48,5
3,57)はこのパルス(mCLK)をカウントする、上記(3
b),(3c),(4b),(4c),(7a)又は
(8a)記載のタイミング信号生成装置。これによれ
ば、上記(3b),(3c),(4b),(4c),
(7a)又は(8a)に記述した作用効果と、上記(1
b)に記述した作用効果が同時に得られる。
【0051】(11a)平均周波数相当のパルス(mCLK)
を生成する手段(43)は、前記選択出力手段(67-70)が出
力するクロック(CLK)の周波数変調周期程度あるいはそ
れ以上に長い応答時定数のループフィルタ(45)を含むP
LL回路(43)である、上記(11)記載のタイミング信
号生成装置。これによれば、上記(1c)に記述した作
用効果が得られる。
【0052】(12)同期信号生成手段(49-51,54,55,6
1-63)は、同期信号のレベルを切換える手段(51)を含
み、前記選択出力手段(67-70)が出力するクロック(CLK)
の周波数変化周期のパルス(Sp)に同期してレベル切換手
段(51)にレベル切換えを指示しかつ前記カウント手段(5
3)にカウント開始を指示し、カウント値が設定値(Ne)に
達するとレベル切換手段(51)にレベル切換えを指示す
る、上記(3b),(3c),(4b),(4c),
(7a)又は(8a)記載のタイミング信号生成装置。
これによれば、上記(3b),(3c),(4b),
(4c),(7a)又は(8a)に記述した作用効果
と、上記(2b)に記述した作用効果が同時に得られ
る。
【0053】(12a)同期信号生成手段(49-51,54,5
5,61-63)は、ライン同期信号(LSYNC)が発生してから前
記周波数変化周期のパルス(Sp)が発生するまでの周波数
拡散クロック(CLK)の発生数(Nt)をカウント手段(48)で
計数し、前記カウント手段(53)のカウント値が設定値(N
e)に達してから、更にクロック(CLK)が「設定値(Ns)−
計数値(Nt)」(=Nb)個発生した時にライン同期信号(LSY
NC)を発生する、上記(12)記載のタイミング信号生
成装置。これによれば、上記(2c)に記述した作用効
果が同様に得られる。
【0054】(6)上記(1b),(1c),(2
b),(2c),(3b),(3c),(4b),(4
c),(5),(5a),(7a),(8a),(1
1),(11a),(12)又は(12a)記載のタイ
ミング信号生成装置;及び、それが出力する、データを
区切るためのクロック(CLK)及びデータ群を区切るため
の同期信号(LGATE,LSYNC)に基づいて画像データを形成
し処理する画像処理手段(209,210,20);を備える画像処
理装置(図3)。
【0055】これによれば、画像データ処理において、
上記(1b),(1c),(2b),(2c),(3
b),(3c),(4b),(4c),(5),(5
a),(7a),(8a),(11),(11a),
(12)又は(12a)に記述した作用効果が得られ
る。
【0056】本願発明の他の目的及び特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0057】
【実施例】−第1実施例− 本発明の画像処理装置の第1実施例を装備した画像形成
装置の機構の概要を図1に示す。この実施例は、デジタ
ルフルカラー複写機である。カラー画像読み取り装置
(以下、原稿スキャナという)200は、コンタクトガ
ラス202上の原稿180の画像を、照明ランプ20
5,ミラー群204A,204B,204Cなど、およ
びレンズ206を介してカラーセンサ207に結像し
て、原稿のカラー画像情報を、例えば、ブルー(以下、
Bという),グリーン(以下、Gという)およびレッド
(以下、Rという)の色分解光毎に読み取り、電気的な
画像信号に変換する。カラーセンサ207は、この例で
は、3ラインCCDセンサで構成されており、B,G,
Rの画像を色ごとに読取る。スキャナ200で得たB,
G,Rの色分解画像信号強度レベルをもとにして、図示
省略された画像処理ユニット(20:図2,3)にて色
変換処理を行い、ブラック(以下、Bkという),シア
ン(以下、Cという),マゼンダ(以下、Mという)お
よびイエロー(以下、Yという)の記録色情報を含むカ
ラー画像データを得る。
【0058】このカラー画像データを用い、次に述べる
カラー画像記録装置(以下、カラープリンタという)4
00によって、Bk,C,M,Yの画像を中間転写ベル
ト上に重ね形成し、そして転写紙に転写する。原稿スキ
ャナ200は、カラープリンタ400の動作とタイミン
グをとったスキャナースタート信号を受けて、照明ラン
プ205やミラー群204A,204B,204Cなど
からなる照明・ミラー光学系が左矢印方向へ原稿走査
し、1回走査毎に1色の画像データを得る。そして、そ
の都度、カラープリンタ400で順次、顕像化しつつ、
これらを中間転写ベルト上に重ね合わせて、4色のフル
カラー画像を形成する。
【0059】カラープリンタ400の、露光手段として
の書き込み光学ユニット401は、原稿スキャナ200
からのカラー画像データを光信号に変換して、原稿画像
に対応した光書き込みを行い、感光体ドラム414に静
電潜像を形成する。光書き込み光学ユニット401は、
レーザー発光器441,これを発光駆動する発光駆動制
御部(図示省略),ポリゴンミラー443,これを回転
駆動する回転用モータ444,fθレンズ442,反射
ミラー446などで構成されている。感光体ドラム41
4は、矢印で示す如く反時計廻りの向きに回転するが、
その周りには、感光体クリーニングユニット421,除
電ランプ414M,帯電器419,感光体ドラム上の潜
像電位を検知する電位センサー414D,リボルバー現
像装置420の選択された現像器,現像濃度パターン検
知器414P,中間転写ベルト415などが配置されて
いる。
【0060】リボルバー現像装置420は、BK現像器
420K,C現像器420C,M現像器420M,Y現
像器420Yと、各現像器を矢印で示す如く反時計回り
の向きに回転させる、リボルバー回転駆動部(図示省
略)などからなる。これら各現像器は、静電潜像を顕像
化するために、現像剤の穂を感光体ドラム414の表面
に接触させて回転する現像スリーブ420KS,420
CS,420MS,420YSと、現像剤を組み上げ撹
拌するために回転する現像パドルなどで構成されてい
る。待機状態では、リボルバー現像装置420はBK現
像器420で現像を行う位置にセットされており、コピ
ー動作が開始されると、原稿スキャナ200で所定のタ
イミングからBK画像データの読み取りがスタートし、
この画像データに基づき、レーザー光による光書き込み
すなわち潜像形成が始まる。以下、Bk画像データによ
る静電潜像をBk潜像という。C,M,Yの各画像デー
タについても同じ。このBk潜像の先端部から現像可能
とすべく、Bk現像器420Kの現像位置に潜像先端部
が到達する前に、現像スリーブ420KSを回転開始し
て、Bk潜像をBkトナーで現像する。そして、以後、
Bk潜像領域の現像動作を続けるが、潜像後端部がBk
潜像位置を通過した時点で、速やかに、Bk現像器42
0Kによる現像位置から次の色の現像器による現像位置
まで、リボルバー現像装置420を駆動して回動させ
る。この回動動作は、少なくとも、次の画像データによ
る潜像先端部が到達する前に完了させる。
【0061】像の形成サイクルが開始されると、感光体
ドラム414は矢印で示すように反時計回りの向きに回
動し、中間転写ベルト415は図示しない駆動モータに
より、時計回りの向きに回動する。中間転写ベルト41
5の回動に伴って、BKトナー像形成,Cトナー像形
成,Mトナー像形成およびYトナー像形成が順次行わ
れ、最終的に、BK,C,M,Yの順に中間転写ベルト
415上に重ねてトナー像が形成される。BK像の形成
は、以下のようにして行われる。
【0062】すなわち、帯電器419がコロナ放電によ
って、感光体ドラム414を負電荷で約−700Vに一
様に帯電する。つづいて、レーザーダイオード441
は、Bk信号に基づいてラスタ露光を行う。このように
ラスタ像が露光されたとき、当初、一様に荷電された感
光体ドラム414の露光された部分については、露光光
量に比例する電荷が消失し、静電潜像が形成される。リ
ボルバー現像装置420内のトナーは、フェライトキャ
リアとの撹拌によって負極性に帯電され、また、本現像
装置のBK現像スリーブ420KSは、感光体ドラム4
14の金属基体層に対して図示しない電源回路によっ
て、負の直流電位と交流とが重畳された電位にバイアス
されている。この結果、感光体ドラム414の電荷が残
っている部分には、トナーが付着せず、電荷のない部
分、つまり、露光された部分にはBkトナーが吸着さ
れ、潜像と相似なBk可視像が形成される。中間転写ベ
ルト415は、駆動ローラ415D,転写対向ローラ4
15T,クリーニング対向ローラ415Cおよび従動ロ
ーラ群に張架されており、図示しない駆動モータにより
回動駆動される。
【0063】さて、感光体ドラム414上に形成したB
kトナー像は、感光体と接触状態で等速駆動している中
間転写ベルト415の表面に、ベルト転写コロナ放電器
(以下、ベルト転写部という。)416によって転写さ
れる。以下、感光体ドラム414から中間転写ベルト4
15へのトナー像転写を、ベルト転写と称する。感光体
ドラム414上の若干の未転写残留トナーは、感光体ド
ラム414の再使用に備えて、感光体クリーニングユニ
ット421で清掃される。ここで回収されたトナーは、
回収パイプを経由して図示しない排トナータンクに蓄え
られる。
【0064】なお、中間転写ベルト415には、感光体
ドラム414に順次形成する、Bk,C,M,Yのトナ
ー像を、同一面に順次、位置合わせして、4色重ねのベ
ルト転写画像を形成し、その後、転写紙にコロナ放電転
写器にて一括転写を行う。ところで、感光体ドラム41
4側では、BK画像の形成工程のつぎに、C画像の形成
工程に進むが、所定のタイミングから、原稿スキャナ2
00によるC画像データの読み取りが始まり、その画像
データによるレーザー光書き込みで、C潜像の形成を行
う。C現像器420Cは、その現像位置に対して、先の
Bk潜像後端部が通過した後で、かつ、C潜像先端が到
達する前に、リボルバー現像装置の回転動作を行い、C
潜像をCトナーで現像する。以降、C潜像領域の現像を
つづけるが、潜像後端部が通過した時点で、先のBk現
像器の場合と同様にリボルバー現像装置420を駆動し
て、C現像器420Cを送り出し、つぎのM現像器42
0Mを現像位置に位置させる。この動作もやはり、つぎ
のM潜像先端部が現像部に到達する前に行う。なお、M
およびYの各像の形成工程については、それぞれの画像
データの読み取り、潜像形成,現像の動作が、上述のB
k像や、C像の工程に準ずるので、説明は省略する。
【0065】ベルトクリーニング装置415Uは、入口
シール,ゴムブレード,排出コイルおよび、これら入口
シールやゴムブレードの接離機構により構成される。1
色目のBk画像をベルト転写した後の、2,3,4色目
の画像をベルト転写している間は、ブレード接離機構に
よって、中間転写ベルト面から入口シール,ゴムブレー
ドなどは離間させておく。
【0066】紙転写コロナ放電器(以下、紙転写器とい
う。)417は、中間転写ベルト415上の重ねトナー
像を転写紙に転写するべく、コロナ放電方式にて、AC
+DCまたは、DC成分を転写紙および中間転写ベルト
に印加するものである。
【0067】転写紙カセット482には、転写紙が収納
されており、給紙コロ483によってレジストローラ対
418R方向に給紙・搬送される。なお、符号412B
2は、OHP用紙や厚紙などを手差しするための給紙ト
レイを示している。像形成が開始される時期に、転写紙
が給紙トレイから給送され、レジストローラ対418R
のニップ部にて待機している。そして、紙転写器417
に中間転写ベルト415上のトナー像の先端がさしかか
るときに、丁度、転写紙先端がこの像の先端に一致する
如くにレジストローラ対418Rが駆動され、紙と像と
の合わせが行われる。このようにして、転写紙が中間転
写ベルト上の色重ね像と重ねられて、正電位につながれ
た紙転写器417の上を通過する。このとき、コロナ放
電電流で転写紙が正電荷で荷電され、トナー画像の殆ど
が転写紙上に転写される。つづいて、紙転写器417の
左側に配置した図示しない除電ブラシによる分離除電器
を通過するときに、転写紙は除電され、中間転写ベルト
415から剥離されて紙搬送ベルト422に移る。中間
転写ベルト面から4色重ねトナー像を一括転写された転
写紙は、紙搬送ベルト422で定着器423に搬送さ
れ、所定温度にコントロールされた定着ローラ423A
と加圧ローラ423Bのニップ部でトナー像を溶融定着
され、排出ロール対424で本体外に送り出され、図示
省略のコピートレイに表向きにスタックされる。
【0068】なお、ベルト転写後の感光体ドラム414
は、ブラシローラ,ゴムブレードなどからなる感光体ク
リーニングユニット421で表面をクリーニングされ、
また、除電ランプ414Mで均一除電される。また、転
写紙にトナー像を転写した後の中間転写ベルト415
は、再び、クリーニングユニット415Uのブレード接
離機構でブレードを押圧して表面をクリーニングする。
リピートコピーの場合には、スキャナの動作および感光
体への画像形成は、1枚目の4色目画像工程にひきつづ
き、所定のタイミングで2枚目の1色目画像工程に進
む。中間転写ベルト415の方は、1枚目の4色重ね画
像の転写紙への一括転写工程にひきつづき、表面をベル
トクリーニング装置でクリーニングされた領域に、2枚
目のBkトナー像がベルト転写されるようにする。その
後は、1枚目と同様動作になる。
【0069】図1に示すカラー複写機は、パ−ソナルコ
ンピュ−タ等のホストから、LAN又はパラレルI/F
を通じてプリントデ−タが与えられるとそれをカラープ
リンタ400でプリントアウト(画像出力)でき、しか
も原稿スキャナ200で読取った画像データを遠隔のフ
アクシミリに送信し、受信する画像データもプリントア
ウトできる複合機能つきのカラー複写機である。この複
写機は、構内交換器PBXを介して公衆電話網に接続さ
れ、公衆電話網を介して、ファクシミリ交信やサ−ビス
センタの管理サ−バと交信することができる。
【0070】図2に、図1に示す複写機の電気系システ
ムを示す。原稿を光学的に読み取る原稿スキャナ200
は、読み取りユニット4にて、原稿に対するランプ照射
の反射光をミラー及びレンズにより受光素子207に集
光する。受光素子(本実施例ではCCD)は、センサー
・ボード・ユニットSBU(以下単にSBUと称す)に
あり、CCDに於いて電気信号に変換された画像信号
は、SBU上でディジタル信号すなわち読取った画像デ
−タに変換された後、SBUから、画像処理20に出力
される。
【0071】システムコントローラ6とプロセスコント
ローラ1は、パラレルバスPb及びシリアルバスSbを
介して相互に通信を行う。画像処理20は、その内部に
於いてパラレルバスPbとシリアルバスSbとのデータ
インターフェースのためのデータフォーマット変換を行
う。
【0072】SBUからの読取り画像デ−タは、画像処
理20に転送され、画像処理が、光学系及びディジタル
信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナ系の信号劣
化:スキャナ特性による読取り画像デ−タの歪)を補正
し、該画像デ−タを複写機能コントロ−ラMFCに転送
してメモリMEMに書込む。又は、プリンタ出力のため
の処理を施してプリンタ400に与える。
【0073】すなわち、画像処理20には、読取り画像
デ−タをメモリMEMに蓄積して再利用するジョブと、
メモリMEMに蓄積しないでビデオ・データ制御VDC
(以下、単にVDCと称す)に出力してレ−ザプリンタ
400で作像出力するジョブとがある。メモリMEMに
蓄積する例としては、1枚の原稿を複数枚複写する場
合、読み取りユニット4を1回だけ動作させ、読取り画
像デ−タをメモリMEMに蓄積し、蓄積データを複数回
読み出す使い方がある。メモリMEMを使わない例とし
ては、1枚の原稿を1枚だけ複写する場合、読取り画像
デ−タをそのままプリンタ出力用に処理すれば良いの
で、メモリMEMへの書込みを行う必要はない。
【0074】まず、メモリMEMを使わない場合、画像
処理20は、読取り画像データに画像読取り補正を施し
てから、面積階調に変換するための画質処理を行う。画
質処理後の画像データはVDCに転送する。面積階調に
変化された信号に対し、ドット配置に関する後処理及び
ドットを再現するためのパルス制御をVDCで行い、レ
−ザプリンタ400の作像ユニット5に於いて転写紙上
に再生画像を形成する。
【0075】メモリMEMに蓄積し、それからの読み出
し時に付加的な処理、例えば画像方向の回転,画像の合
成等を行う場合は、画像読取り補正を施した画像データ
は、パラレルバスPbを経由して画像メモリアクセス制
御IMAC(以下単にIMACと称す)に送られる。こ
こではシステムコントローラ6の制御に基づき画像デー
タとメモリモジュ−ルMEM(以下単にMEMと称す)
のアクセス制御,外部パソコンPC(以下単にPCと称
す)のプリント用データの展開(文字コ−ド/キャラク
タビット変換),メモリー有効活用のための画像データ
の圧縮/伸張を行う。IMACへ送られたデータは、デ
ータ圧縮後MEMへ蓄積し、蓄積データを必要に応じて
読み出す。読み出しデータは伸張し、本来の画像データ
に戻しIMACからパラレルバスPb経由で画像処理2
0へ戻される。
【0076】画像処理20へ戻されると、そこで画質処
理を、そしてVDCでのパルス制御を行い、作像ユニッ
ト5に於いて転写紙上に顕像(トナ−像)を形成する。
【0077】複合機能の1つであるFAX送信機能は、
原稿スキャナ200の読取り画像データを画像処理20
にて画像読取り補正を施し、パラレルバスPbを経由し
てFAX制御ユニットFCU(以下単にFCUと称す)
へ転送する。FCUにて公衆回線通信網PN(以下単に
PNと称す)へのデータ変換を行い、PNへFAXデー
タとして送信する。FAX受信は、PNからの回線デー
タをFCUにて画像データへ変換し、パラレルバスPb
及びCDICを経由してIPPへ転送される。この場合
特別な画質処理は行わず、VDCにおいてドット再配置
及びパルス制御を行い、作像ユニット5に於いて転写紙
上に顕像を形成する。
【0078】複数ジョブ、例えばコピー機能,FAX送
受信機能およびプリンタ出力機能、が並行に動作する状
況に於いて、読み取りユニット4、作像ユニット5及び
パラレルバスPb使用権のジョブへの割り振りを、シス
テムコントロ−ラ6びプロセスコントロラ1にて制御す
る。
【0079】プロセスコントローラ1は、画像データの
流れを制御し、システムコントローラ6はシステム全体
を制御し、各リソースの起動を管理する。このデジタル
複合機能複写機の機能選択は、操作ボ−ドOPBにて選
択入力し、コピー機能,FAX機能等の処理内容を設定
する。
【0080】図3に、画像処理20の画像処理機能の概
要を示す。原稿スキャナ200で読み取られたR,G,
B各色の画像信号はA/D変換され、各々8ビットのカ
ラー画像データとして出力される。この画像情報は画像
処理20内で各種処理を受けた後、レーザプリンタ40
0に出力される。
【0081】画像処理20は、スキャナガンマ補正2
1,RGB平滑・エッジ強調フィルタ22,地肌除去2
3,色補正・下色除去(UCR)/UCA24,セレク
タ25,主走査変倍26,プリンタガンマ補正27、お
よび、階調処理28と、スキャナガンマ補正21から並
列に像域分離29,ACS30,地肌検出31の各回路
を備えている。スキャナガンマ補正21では原稿スキャ
ナ200で読み取られた反射率リニアのR,G,B画像
データを、濃度リニアのR,G,B画像データに変換す
る。RGB平滑フィルタ22では網点原稿によるモアレ
を抑えるためのスムージング処理および文字部あるいは
絵柄部のエッジ情報の強調を行う。地肌除去23は、原
稿の地肌のハイライト部を飛ばす(白に置き換える)処
理を行っている。
【0082】色補正・UCR/UCA回路24では、
R,G,Bのそれぞれの色の画像情報すなわち各色読取
画像デ−タをそれらの補色である、Y,M,Cの各色の
画像情報すなわち各色記録画像デ−タに変換する。色補
正・UCR/UCA回路24は更に、Y,M,C色の全
ての画像情報を合成した画像信号の色に含まれる黒成分
を抽出し、それを黒BK信号として出力すると共に、残
りの色の画像信号から黒成分を除去し、かつYMC成分
を上乗せする。
【0083】セレクタ25は、Y,M,C,BKの色信
号からいずれか一つの色信号を選択して次のブロックへ
出力する。パソコン又はFCUに読取り画像データを与
えるときには、セレクタ25からコントローラMFC
(のパラレルバスPb)に画像データを出力する。逆
に、パソコン又はFCUからの画像情報をプリントアウ
トするときには、パソコン又はFCUからの画像情報を
コントローラMFC(のパラレルバスPb)を介して、
セレクタ25に受けて、主走査変倍26以下に送出す
る。
【0084】プリンタガンマ補正27ではプリンタ特性
に合わせたカーブをセットし、後段の階調処理28での
処理内容(階調処理モ−ド)を見込んで濃度リニアにな
るようにする。階調処理28は、入力される8ビットの
濃度情報(記録画像デ−タ)を2値化、あるいは多値化
する回路である。文字領域では、2値化あるいは数段階
の多値化を、写真領域ではディザ処理を行ない、処理し
たデ−タをレーザプリンタ400に出力する。
【0085】スキャナガンマ補正21の出力は、一方で
像域分離29とACS30、地肌検出31に送出され
る。像域分離29では入力される画像が文字部であるか
写真(絵柄を含む)部であるかを判定する回路を持って
おり、その判定結果を表す像域分離信号(モード信号)
を1画素単位でフィルタ22以下の処理ブロックへ送出
している。各処理ブロックでは像域分離29の判定結果
(文字/写真)に従い処理を切り替えている。
【0086】ACS30は、スキャナ200にセットさ
れた原稿が白黒原稿であるかカラー原稿であるかを判定
し、結果をBk版スキャン終了時に、システムコントロ
ーラ6へ送出している。カラー原稿であれば残りの3ス
キャンを行い、白黒原稿であればBkスキャンにて動作
を終了させる。
【0087】地肌検出31は、スキャナ200にセット
された原稿の地肌濃度を検出する回路で、フルカラーコ
ピーの場合にはBk版スキャン時に地肌濃度を検出し、
その結果をシステムコントローラ6に戻している。シス
テムコントローラ6ではその結果を基に地肌除去量を計
算し、CMY版スキャン時に地肌除去23に計算値をセ
ットすることで、地肌除去を行っている。白黒コピーの
場合には、Bk版スキャン1回のみなので、検出した地
肌濃度値を地肌除去23に直接返し、地肌除去を行って
いる。
【0088】複写モードの画像形成のときには、カラー
プリンタ400の動作とタイミングをとったスキャナー
スタート信号が複合機能コントローラMFC内のシステ
ムコントローラ6から原稿スキャナ200に与えられ
る。原稿スキャナ200は、フレーム有効期間信号,ラ
イン同期信号(副走査同期信号),ライン上の画像デー
タ有効期間信号,画素同期信号(主走査同期信号)等の
制御信号と、読取り画像データを画像処理20に与え、
画像処理制御32が、これらの制御信号に同期した画像
処理20内制御信号を、各処理機能21〜28に与え
る。原稿スキャナ200が発生するR,G,B画像デー
タ(それぞれ8ビット)は、画像処理の先頭のスキャナ
γ補正21に与えられる。
【0089】原稿スキャナ200からスキャナγ補正2
1の間のR,G,B画像データラインは、図面上には各
一本を示しているが、各色画像データが8ビットである
ので、図示上一本の信号線は、実際には8本の信号線で
ある。
【0090】図4に、イメージスキャナ200の構成を
示す。CCDイメージセンサ207から出力される電気
信号すなわちアナログ画像信号は、信号処理回路208
で増幅され、A/D変換器209によってデジタル画像
信号すなわち画像データに変換される。この画像データ
は、シェーディング補正回路210によって補正処理を
受け、画像処理20に印加される。
【0091】スキャナ制御回路221は、複合機能コン
トローラMFCからの指示に従って、ランプ制御回路2
20,タイミング制御回路211及びモータ制御ユニッ
ト222を制御する。ランプ制御回路220は、スキャ
ナ制御回路221からの指示に従って、露光ランプ20
5のオン/オフ及び光量制御を行う。モータ制御ユニッ
ト222は、スキャナ制御回路221からの指示に従っ
て、副走査駆動モータ226及びレンズモータ225を
制御する。227は、モータ226の駆動軸に連結され
たロータリエンコーダ、223及び224は、それぞれ
副走査駆動機構及びレンズ機構の基準位置を検知する位
置センサである。
【0092】タイミング制御回路211は、スキャナ制
御回路221,画像処理20及び複合機能コントローラ
MFCからの指示あるいは制御信号に従って、各種信号
を生成する。即ち、画像読取りを開始すると、CCDイ
メージセンサ207に対しては、1ライン分のデータを
シフトレジスタに転送する転送信号及びシフトレジスタ
のデータを1ビットずつ出力するシフトクロックパルス
を与え、画像処理20に対しては、画素同期クロックパ
ルスCLK,ライン同期信号LSYNC及び主走査有効
期間信号LGATEを出力する。この画素同期クロック
パルスCLKは、CCDイメージセンサ207に与える
シフトクロックパルスと略同一の信号である。また、ラ
イン同期信号LSYNCは、プリンタ400の作像ユニ
ット5のビームセンサが出力するライン同期信号MSY
NCと対応する信号であるが画像読取りを行なっていな
い時は出力が禁止される。主走査有効期間信号LGAT
Eは、CCDイメージセンサ207が出力する画信号が
有効と見なせるタイミングで高レベルHになる。
【0093】スキャナ制御回路221は、複合機能コン
トローラMFCから読取開始指示を受けると、露光ラン
プ205を点灯し、副走査駆動モータ226を駆動開始
し、タイミング制御回路211を制御して、CCDイメ
ージセンサ207の読取りを開始する。また、副走査有
効期間信号FGATEを高レベルHにセットする。この
信号FGATEは、Hにセットされてから副走査方向に
最大読取長さ(この例ではA3サイズ長手方向の寸法)
を走査するに要する時間を経過するとLになる。なお、
スキャナ制御回路221は、複合機能コントローラMF
Cからテストモードの読取開始指示を受けると、露光ラ
ンプ205はオフのまま、走査駆動モータ226を停止
させた状態で、タイミング制御回路211を制御して、
タイミング信号CLK,LSYNC,LGATE,FG
ATE等の出力をスタートする。
【0094】図5に、タイミング制御回路211の構成
を示す。パルス発生器40は、高周波数の基本パルス信
号Sbを発生し、それを分周して基本クロックSaを発
生して、パルスSb及びクロックSaを周波数拡散回路
41に与える。
【0095】図6の(a)に、周波数拡散回路41の入
力信号であるSパルスSb及びクロックと、周波数拡散
回路41の出力信号ScであるクロックCLKを示す。
周波数拡散回路41は、コントローラ42が与える拡散
幅値に対応して、次のような電気信号(パルス)を、出
力クロックCLK(=出力信号Sc)とする: 拡散幅値0:基本クロックSa(周波数f0のパルスの
連続出力); 拡散幅値1:基本クロックSaとそれより周期が2To
だけ長い周波数f1のパルスを、パルス毎交互に出力
(f0とf1の交互出力)。To:基本パルスSbの1
周期; 拡散幅値2:f0,f1及びf2の周波数のパルスの、
1パルス毎の、f0/f1/f2/f1なる切換えの繰
返し。f2:基本クロックSaより周期が4Toだけ長
いパルスの周波数; 拡散幅値3:f0/f1/f2/f3/f2/f1なる
切換えの繰返し。f3:Saより周期が6Toだけ長い
パルスの周波数; 拡散幅値4:f0/f1/f2/f3/f4/f3/f
2/f1なる切換えの繰返し。f4:Saより周期が8
Toだけ長いパルスの周波数; 拡散幅値5:f0/f1/f2/f3/f4/f5/f
4/f3/f2/f1なる切換えの繰返し。f5:Sa
より周期が10Toだけ長いパルスの周波数; 拡散幅値6:f0/f1/f2/f3/f4/f5/f
6/f5/f4/f3/f2/f1なる切換えの繰返
し。f6:Saより周期が12Toだけ長いパルスの周
波数; 拡散幅値7:f0/f1/f2/f3/f4/f5/f
6/f7/f6/f5/f4/f3/f2/f1なる切
換えの繰返し。f7:Saより周期が14Toだけ長い
パルスの周波数。
【0096】図6の(a)には、コントローラ42が拡
散幅値4を周波数拡散回路41に与えている時の、該回
路41の出力クロックCLKを示す。そこに示すCLK
(0)は、デューティが50%の基本クロック信号Saそ
のものである。その次のCLKは、SaのH期間とL
期間をそれぞれ基本クロック信号Saの1周期To分長
くしたパルスに相当し、1周期がSaよりも2Toだけ
長い。次のCLKは、1周期がSaよりも4Toだけ
長いパルス、次のCLKは、1周期がSaよりも6T
oだけ長いパルス、次のCLKは、1周期がSaより
も8Toだけ長いパルス、次のCLKはと同じ周期
のパルス、次のCLKはと同じ周期のパルス、次の
CLKはと同じ周期のパルス、そして次は、(0)と
同じ周期のパルスとなって、また同様なパルスの切換え
を繰返す。
【0097】この実施例の周波数拡散回路41には、基
本クロックSaをカウントアップ/ダウンするSaカウ
ンタおよび基本パルスSbをカウントアップするSbカ
ウンタ,基本クロックSaのLからHへの立上り(L/
H変化)およびHからLへの立下り(H/L変化)を検
出するレベル切換り検出回路ならびに遅延出力回路があ
る。Saカウンタは、0から基本クロックSaをカウン
トアップし、カウント値が拡散幅値に達すると、ダウン
カウントに切換り、基本クロックSaをカウントダウン
し、カウントデータが0を表すものになるとまたアップ
カウントに戻ることを繰返すサイクリックアップ/ダウ
ンカウンタである。Sbカウンタは、レベル切換り検出
回路がL/H変化を検出した時ならびにH/L変化を検
出した時にクリアされて、そこから基本パルスSbをカ
ウントアップする。
【0098】基本クロックSaがL/H又はH/Lに変
化してから、変化の方向とSaカウンタのカウント値に
対応付けられている遅延値にSbカウンタのカウント値
が合致した時に、遅延出力回路が、その出力CLKのレ
ベルを、基本クロックSaのレベル変化方向と同様に切
換える。
【0099】これにより、拡散幅値が例えば4であると
きには、周波数拡散回路41の出力CLKの周波数は、
f0/f1/f2/f3/f4/f3/f2/f1と切
換り、これを繰返す。f0が基本クロック信号Saの周
波数で最高値であり、f4が最低周波数であって、周波
数が基本クロック信号Saのf0から順次にf4まで次
第に下がりそして次第に上昇してf0に戻ることを繰返
す。この繰り返しの周期すなわち拡散変調周期は、基本
クロックSaの8周期である。
【0100】一般化して表現すると、拡散変調周期は、
「拡散幅値×2×基本クロック信号Saの周期」、とな
る。この実施例では、拡散幅値の上限を7にしているの
で、拡散変調周期の最大値は、「7×2×Saの周期」
である。
【0101】周波数拡散回路41の出力CLKは、画素
同期パルス相当であり、スキャナ200内部の所要部
に、また、画像処理20および複合機能コントローラM
FCに出力されると共に、タイミング制御回路211内
でも、タイミング回路&コントローラ42ならびにPL
L回路43にも与えられる。なお、基本パルスSbは、
信号変化時に信号ベルを切換える同期信号としてタイミ
ング制御回路211内の各部で利用されると共に、タイ
ミング回路42において、CLK,LSYNC,LGA
TEなどに同期して、所要の位相ずれを有するその他所
要のタイミング信号及び制御信号の生成に用いられる。
【0102】PLL回路43の位相比較器44が、その
出力クロックmCLKと入力クロックCLKとの位相を
比較して、それらの差をあらわす位相差信号Sdを発生
してループフィルタ45に与える。ループフィルタ45
は、位相比較器44で生ずる低周波成分を除去する低域
通過フィルタであるが、その応答特性(同期特性)を定
める時定数を、拡散変調周期の最大値「7×2×Saの
周期」よりも長くして、その出力Seが位相差信号Sd
の平滑値(時系列平均値)になるようにしている。
【0103】その結果、ループフィルタ45が出力する
位相差信号Seは、拡散変調周期の最大値「7×2×S
aの周期」よりも長い期間の、位相比較器44の出力
(位相差信号)の平滑値すなわち平均値をあらわす。電
圧制御発振器46が本来は位相差信号Sdに対応して、
出力クロックmCLKが入力クロックCLKと同一位相
となるように発信周波数をシフトするが、この例では出
力クロックmCLKが、入力クロックCLKの平均周期
の仮想パルス(図6の(a)に示す拡散幅値4の場合
で、CLK相当)に同相となる。すなわち、入力クロ
ックCLKの平均的なパルス(代表パルス)となる。こ
の出力クロックmCLKは実質上、定周波数(定周期)
である。
【0104】この出力クロックmCLKは、カウンタ4
8,53及び57に、カウントパルスとして与えられ
る。カウンタ48は、1ライン上の先頭側画像無効区間
Ntを規定するもの、カウンタ53は1ライン上の有効
画像区間Neを規定するもの、カウンタ57は1ライン
上の尾端側画像無効区間Nbを規定するものである。カ
ウンタ48,53及び57のそれぞれに、ロード値を与
えるレジスタ47,52および56には、コントローラ
42が、先頭側画像無効区間長Nt,有効画像区間長N
e及び尾端側画像無効区間長Nbを設定する。
【0105】複合機能コントローラMFCが操作ボード
OPBからのオペレータのスタートキー操作によるスタ
ート指示信号を受けて、これに応答してスタート指示を
コントローラ42に与えると、コントローラ42がスタ
ート信号(パルス)をオアゲート49,50および54
に出力する。これによりフリップフロップ51および5
5はリセットされて、それらのQ出力を低レベルL(カ
ウンタクリア指示)としてカウンタ53及び57に与え
るので、これらのカウンタ53及び57は、クリア状態
になりそれを維持する。
【0106】しかしカウンタ48は、そのクリア信号入
力端に、オアゲート49を通したスタート信号の反転信
号が加わって一時的にクリアされる。しかし、スタート
信号(パルス)が消えるとオアゲート49の出力がLに
戻り、その反転レベルH(カウント指示レベル)がカウ
ンタ48のクリア信号入力端に加わり、このLからHへ
の信号変化に応答してカウンタ48が、自身にレジスタ
47の先頭側画像無効区間長Ntをロードして、その値
からmCLKのカウントダウンを開始する。そしてカウ
ントダウンによりカウントデータが値0をあらわすもの
に低下した時にボロー(桁下げ)信号すなわちカウント
オーバ信号Sgを発生して、フリップフロップ51をセ
ットする。これによりフリップフロップ51のQ出力が
高レベルHに反転し、その反転信号Lがカウンタ48の
クリア入力となり、カウンタ48がクリア状態になって
カウント動作を停止する。
【0107】同時にフリップフロップ51のQ出力Hに
応答してカウンタ53がレジスタ52の有効画像区間長
Neをロードして、その値からmCLKのカウントダウ
ンを開始する。そしてカウントダウンによりカウントデ
ータが値0をあらわすものに低下した時にカウントオー
バ信号Siを発生して、フリップフロップ55をセット
し、フリップフロップ51はリセットする。これにより
フリップフロップ51のQ出力が低レベルLに反転す
る。このフリップフロップ51のQ出力が前述の主走査
有効期間信号LGATEであり、そのHがライン上の有
効画像区間であることを表す。
【0108】フリップフロップ55のセットにより、そ
のQ出力がHになり、これに応答してカウンタ57が、
レジスタ56の尾端側画像無効区間長Nbをロードして
その値からmCLKのカウントダウンを開始する。そし
てカウントダウンによりカウントデータが値0をあらわ
すものに低下した時にカウントオーバ信号を発生する。
このカウントオーバ信号が、前述のライン同期信号LS
YNCである。このパルスLSYNCが、周波数拡散ク
ロックCLKおよび主走査有効期間信号LGATEと共
に、スキャナ200内部の所要部に、また、画像処理2
0および複合機能コントローラMFCに出力されると共
に、タイミング制御回路211内でも、オアゲート4
9,50及び54ならびにコントローラ42に印加され
る。
【0109】このライン同期信号LSYNCによって、
上述のスタート信号が与えられたときと同様な動作が始
まる。
【0110】図6の(b)に、タイミング制御回路21
1が発生する信号を示す。仮に、カウンタ48,53お
よび57に画素同期パルス相当の周波数拡散クロックC
LKを与えると、その各パルス周期がばらつくので、ラ
イン毎に先頭側画像無効区間長Nt,有効画像区間長N
e及び尾端側画像無効区間長Nbの実時間がばらつい
て、1ラインあたりのクロック数が異なることになる
が、この第1実施例のタイミング制御回路211によれ
ば、PLL回路43で周波数拡散クロックCLKの平均
周波数のパルスである、実質上一定周波数のパルスmC
LK(≒CLK)を発生し、各カウンタ48,53及
び57が先頭側画像無効区間長Nt,有効画像区間長N
e及び尾端側画像無効区間長Nbの各値分mCLKをカ
ウントするので、ライン毎に先頭側画像無効区間長N
t,有効画像区間長Ne及び尾端側画像無効区間長Nb
の実時間がばらつくことがなく、ライン同期信号LSY
NCの周期が一定となる。
【0111】−第2実施例− 図7に、第1実施例のタイミング制御回路211に置き
換えて用いる第2実施例のタイミング制御回路211A
の構成を示す。このタイミング制御回路211Aのパル
ス発生器40は、図5に示すパルス発生器40と同じく
高周波数の基本パルスSbを発生し、それを分周して基
本クロックSaを発生して、パルスSb及びクロックS
aを周波数拡散回路41に与える。回路211Aの周波
数拡散回路41は、図5に示す周波数拡散回路41の機
能に加えて更に、基本クロックSaと同相の出力クロッ
クCLK(0)(図6の(a))のみを拡散変調周期パルス
Spとしてアンドゲート61に出力する機能を有する。
すなわち、Saカウンタのカウントデータが0を表すも
のである区間のみ、Sp出力ポートに出力クロックCL
Kを供給する選択ゲートを有する。
【0112】図8の(a)に、回路211Aのパルス発
生器40の出力Sa,Sbと、回路211Aの周波数拡
散回路41が出力する周波数拡散クロックCLKを示
し、図8の(b)には、回路211Aの周波数拡散回路
41が出力する周波数拡散クロックCLKおよび拡散変
調周期パルスSp、ならびに、回路211Aの各部で発
生する信号を示す。
【0113】なお、図8の(b)に示す信号は、コント
ローラ42が周波数拡散回路41に、拡散幅値4を与え
ているときのものであり、この場合は拡散変調周期パル
スSpの周期すなわち拡散変調周期は、拡散幅値4×2
×基本クロック信号Saの周期であり、基本クロックS
aの周期の8倍である。この拡散変調周期が一定(コン
スタント)である点に注目されたい。
【0114】図7を再度参照する。図8の(b)も参照
されたい。この第2実施例では、コントローラ42が、
レジスタ52にはライン上有効画素区間長Neを設定
し、レジスタ56に一定値Ns(先頭側無効画素区間長
Ntと尾端側無効画素区間長Nbとの和「Nt+N
b」;Ns=Nt+Nb)を設定する。
【0115】スタート信号(パルス)をコントローラ4
2が発生すると、それがオアゲート49,50および5
4を通してフリップフロップ55,51及びカウンタ4
8に与えられて、フリップフロップ55はセットされ、
フリップフロップ51はリセットされ、カウンタ48は
一時的にクリアされる。フリップフロップ51のリセッ
トによりそのQ出力がLとなってこれによりカウンタ5
3もクリアされると共に、フリップフロップ51のQバ
ー出力Hによりアンドゲート62が開かれてクロックC
LKがカウンタ48のカウントパルス入力端に加わり、
カウンタ48がCLKのカウントアップを開始する。
【0116】フリップフロップ55がセットされてから
到来した拡散変調周期パルスSpがアンドゲート61か
ら出力される。これが有効画素区間の先端を表す信号S
gである。この信号Sgがフリップフロップ51のセッ
ト入力端Sに加わり、これによりフリップフロップ51
がセットされる。これによりフリップフロップ51のQ
出力(有効期間信号LGATE)が、有効レベルHに立
上がり、これによりフリップフロップ55がリセットさ
れて、その後の拡散変調周期パルスSpがフリップフロ
ップ51に加わるのを止める。同時にカウンタ53が、
そのクリア入力端がL(クリア指示)からH(カウント
指示)に立上ったのに応答して、レジスタ52の有効画
素区間長Neを自身にロードして、その値からのクロッ
クCLKのダウンカウントを開始する。
【0117】このとき、フリップフロップ51のセット
によりアンドゲート62が閉じ、これによりカウンタ4
8がCLKのカウントアップを停止する。これが、図8
の(b)に示すNt経過点であり、カウンタ48のカウ
ントデータは、Ntを示すものに留まる。減算器60に
はレジスタ56がNs=Nt+Nbを与え、カウンタ4
8がNtを与え、これにより減算器60は、Nb=Ns
−Ntをあらわすデータを出力している。しかし、フリ
ップフロップ55がリセットされてそのQバー出力はH
であるが、フリップフロップ51がセットされてそのQ
バー出力がLであるので、アンドゲート63がオフで、
カウンタ57のクリア入力端にはLが加わり、カウンタ
57はクリア状態である。
【0118】カウンタ53のカウントデータが0をあら
わすものになると、すなわち、カウンタ53が、Ne個
のCLKをカウントすると、カウントオーバ信号Siを
発生し、これによって、フリップフロップ51がリセッ
トされ、そのQ出力であるLGATEが無効レベルLに
切換る。フリップフロップ51のQバー出力がHに切換
ることにより、アンドゲート63の出力がHになり、こ
れに応答してカウンタ57が、その時の減算器60の出
力データNb=Ns−Ntを自身にロードしてその値か
ら、CLKをダウンカウントする。
【0119】カウンタ57のカウントデータが0をあら
わすものになると、すなわち、カウンタ57が、Nb個
のCLKをカウントすると、カウントオーバ信号を発生
する。これをライン同期信号LSYNCとしている。こ
のライン同期信号LSYNCが、前述のスタート信号と
同様に、オアゲート49,50,54に与えられる。こ
のライン同期信号LSYNCによって、上述のスタート
信号が与えられたときと同様な動作が再度始まる。
【0120】図8の(b)に、第2実施例のタイミング
制御回路211Aが発生する信号を示す。画素同期パル
ス相当の周波数拡散クロックCLKは、図8の(a)に
示すように、パルス周期がばらつくので、それを単純に
カウントして有効期間信号LGATEおよびライン同期
信号LSYNCを生成すると、ライン毎に有効画像区間
長及びライン同期信号周期がばらつく。
【0121】しかしこの第2実施例のタイミング制御回
路211Aによれば、周波数拡散クロックCLKをカウ
ントパルスとするものの、拡散変調周期パルスSpに同
期して有効期間信号LGATEの始点を定めるので、信
号LGATEの区間長が一定になり、ライン毎のばらつ
きを生じない。
【0122】また、カウンタ48でライン同期信号LS
YNCから有効期間信号LGATEの有効レベルへの立
上りSgまでの先頭側無効画素区間長Ntをカウントし
て、一定値NsからNtを減算した値Nb=Ns−Nt
を、有効期間信号LGATEの有効レベルの立下り後の
尾端側無効画像区間長とするので、NtとNbが変動す
るものの、ライン同期信号の周期=Ne+Nsも一定に
なり、ライン毎のばらつきを生じない。
【0123】−第3実施例− 図9に、第1実施例のタイミング制御回路211に置き
換えて用いる第3実施例のタイミング制御回路211B
の構成を示す。このタイミング制御回路211Bのパル
ス発生器40及び周波数拡散回路41は、図7に示すも
のと同じ機能のものである。また、図9に示す、LGA
TEおよびLSYNCを発生するための回路47−57
は、図5に示す第1実施例のものと同じである。
【0124】しかしこの第3実施例では、タイミング制
御回路211Bの出力CLKを、周波数拡散回路41が
出力する周波数拡散クロックSc(図6および図8に示
すCLKが該当する)と、その原信号である一定周波数
の基本クロックSaとを交互に切換えてタイミング制御
回路211Bの出力CLKとする。
【0125】この切換えを、フリップフロップ67,ア
ンドゲート68,69およびオアゲート70で行う。コ
ントローラ42が、周波数拡散クロックScを出力する
区間長(Sc期間)を指定するデータをレジスタ71に
設定し、基本クロックSaを出力する区間長(Sa期
間)を指定するデータをレジスタ76に設定する。
【0126】コントローラ42がスタート信号を発生し
てオアゲート49,50および54に出力すると、前述
の第1実施例のタイミング制御回路211(図5)と同
様に、LGATEおよびLSYNCの生成を開始する
が、この第3実施例では、カウントクロックは、切換え
回路(67−70)のオアゲート70の出力クロック
(Sc/Sa)である。LGATEおよびLGATEを
発生するための回路47−57の動作は、図5に示す第
1実施例のものと同じであるので、ここでの説明は省略
する。
【0127】スタート信号が発生すると、それがオアゲ
ート66を通してフリップフロップ67にセット信号と
して印加されるので、フリップフロップ67がセットさ
れてQ出力がHに、Qバー出力がLになる。これによっ
て、アンドゲート68がオンに、アンドゲート69がオ
フになる。アンドゲート68に周波数拡散クロックSc
が与えられているので、オアゲート70が、回路211
Bの出力クロックCLKとして、周波数拡散クロックS
cを出力する。一方、スタート信号によってフリップフ
ロップ74,79がリセットされる。
【0128】フリップフロップ67のQ出力Hがカウン
ト指示信号としてカウンタ72に、Qバー出力Lがクリ
ア指示信号としてカウンタ77に印加される。Q出力H
に応答してカウンタ72が、レジスタ71のSc期間デ
ータを自身にロードして、その値から出力クロックCL
Kのダウンカウントを開始する。A.カウンタ72のカ
ウントデータが表す値が0になってカウンタ72がカウ
ントオーバ信号を発生すると、フリップフロップ74が
セットされてアンドゲート75がゲートオンになる。そ
の後に到来する拡散変調周期パルスSpがアンドゲート
75を通ってフリップフロップ67をリセットする。こ
れにより、アンドゲート68がオフに、アンドゲート6
9がオンになる。アンドゲート69に周波数が一定の基
本クロックSaが与えられているので、オアゲート70
が、回路211Bの出力クロックCLKとして、一定周
波数の基本クロックSaを出力する。
【0129】一方、フリップフロップ67がリセットさ
れたことにより、そのQ出力Lがクリア指示信号として
カウンタ72に、Qバー出力Hがカウント指示信号とし
てカウンタ77に印加される。Qバー出力Hに応答して
カウンタ77が、レジスタ76のSa期間データを自身
にロードして、その値から出力クロックCLKのダウン
カウントを開始する。B.カウンタ77のカウントデー
タが表す値が0になってカウンタ77がカウントオーバ
信号を発生すると、フリップフロップ79がセットされ
てアンドゲート80がゲートオンになる。その後に到来
する拡散変調周期パルスSpがアンドゲート80及びオ
アゲート66を通ってフリップフロップ67をセットす
る。これにより、アンドゲート68がオンに、アンドゲ
ート69がオフになる。アンドゲート68に周波数拡散
クロックScが与えられているので、オアゲート70
が、回路211Bの出力クロックCLKとして、周波数
拡散クロックScを出力する。
【0130】一方、フリップフロップ67がセットされ
たことにより、そのQ出力Hがカウント指示信号として
カウンタ72に、Qバー出力Lがクリア指示信号として
カウンタ77に印加される。Q出力Hに応答してカウン
タ72が、レジスタ71のSc期間データを自身にロー
ドして、その値から出力クロックCLKのダウンカウン
トを開始する。
【0131】そして上記A.の説明となり、以後A./
B./A./B.・・・の繰り返しとなる。これによ
り、A.オアゲート70から基本クロックSaを、レジ
スタ76に格納したSa期間データが表す数分以上出力
した時点の後で、初めて拡散変調周期パルスSpが発生
した時に、オアゲート70の出力パルスが、基本クロッ
クSaから周波数拡散クロックScに切換る。そして、
B.オアゲート70から周波数拡散クロックScを、レ
ジスタ71に格納したSc期間データが表す数分以上出
力した時点の後で、初めて拡散変調周期パルスSpが発
生した時に、オアゲート70の出力パルスが、周波数拡
散クロックScから基本クロックSaに切換る。以後
A./B./A./B.・・・の繰り返しとなる。すな
わち、周波数拡散と拡散停止とが交互に繰り返えされ
る。これにより、周波数拡散によるビートノイズが低減
する。
【0132】拡散変調周期パルスSpが発生した時の周
波数拡散クロックScのパルスは基本クロックSaと同
相(同一)のCLK(0)(図6,8の(a))となるの
で、出力のSa/Sc間切換り時にクロック出力CLK
の連続性が崩れない。すなわち切換り時に出力クロック
CLKに周期ずれ(周期跳び)を生じない。
【0133】ビートノイズを低減するために、レジスタ
71,76の設定値はライン周期とは異なる値とし、ラ
イン周期より短い値にする。
【0134】なお、この第3実施例の1変形例では、L
GATE及びLSYNCを発生する回路48−57を、
図6に示す第1実施例のLGATE及びLSYNCを発
生する回路43−57に置換したものとする。これによ
れば、第3実施例の上述の利点に加えて、前述の第1実
施例の利点も同時に得られる。
【0135】第3実施例のもう1つの変形例では、LG
ATE及びLSYNCを発生する回路48−57を、図
7に示す第2実施例のLGATE及びLSYNCを発生
する回路48−63に置換したものとする。これによれ
ば、第3実施例の上述の利点に加えて、前述の第2実施
例の利点も同時に得られる。
【0136】−第4実施例− 図10に、第1実施例のタイミング制御回路211に置
き換えて用いる第4実施例のタイミング制御回路211
Cの構成を示す。この第4実施例は、第3実施例(図
9)と同様に周波数拡散と拡散停止とを交互に繰り返す
ものであるが、第3実施例ではレジスタ71及び76
に、出力クロックの1周期を1単位とするSc期間デー
タおよびSa期間データを設定するが、第4実施例で
は、レジスタ71及び76に、拡散変調周期パルスSp
の1周期を1単位とするSc期間データおよびSa期間
データを設定する。
【0137】スタート信号が発生すると、それがオアゲ
ート66を通してフリップフロップ67にセット信号と
して印加されるので、フリップフロップ67がセットさ
れてQ出力がHに、Qバー出力がLになる。これによっ
て、アンドゲート68がオンに、アンドゲート69がオ
フになる。アンドゲート68に周波数拡散クロックSc
が与えられているので、オアゲート70が、回路211
Bの出力クロックCLKとして、周波数拡散クロックS
cを出力する。
【0138】フリップフロップ67のQ出力Hがカウン
ト指示信号としてカウンタ72に、Qバー出力Lがクリ
ア指示信号としてカウンタ77に印加される。Q出力H
に応答してカウンタ72が、レジスタ71のSc期間デ
ータを自身にロードして、その値から拡散変調周期パル
スSpのカウントダウンを開始する。A.カウンタ72
のカウントデータが表す値が0になってカウンタ72が
カウントオーバ信号を発生すると、フリップフロップ6
7がリセットされる。これにより、アンドゲート68が
オフに、アンドゲート69がオンになる。アンドゲート
69に周波数が一定の基本クロックSaが与えられてい
るので、オアゲート70が、回路211Bの出力クロッ
クCLKとして、一定周波数の基本クロックSaを出力
する。
【0139】一方、フリップフロップ67がリセットさ
れたことにより、そのQ出力Lがクリア指示信号として
カウンタ72に、Qバー出力Hがカウント指示信号とし
てカウンタ77に印加される。Qバー出力Hに応答して
カウンタ77が、レジスタ76のSa期間データを自身
にロードして、その値から拡散変調周期パルスSpのダ
ウンカウントを開始する。B.カウンタ77のカウント
データが表す値が0になってカウンタ77がカウントオ
ーバ信号を発生すると、フリップフロップ67がセット
される。これにより、アンドゲート68がオンに、アン
ドゲート69がオフになる。アンドゲート68に周波数
拡散クロックScが与えられているので、オアゲート7
0が、回路211Bの出力クロックCLKとして、周波
数拡散クロックScを出力する。
【0140】一方、フリップフロップ67がセットされ
たことにより、そのQ出力Hがカウント指示信号として
カウンタ72に、Qバー出力Lがクリア指示信号として
カウンタ77に印加される。Q出力Hに応答してカウン
タ72が、レジスタ71のSc期間データを自身にロー
ドして、その値から拡散変調周期パルスSpのダウンカ
ウントを開始する。
【0141】そして上記A.の説明となり、以後A./
B./A./B.・・・の繰り返しとなる。これによ
り、A.オアゲート70から基本クロックSaを連続出
力し、レジスタ76に格納したSa期間データが表す数
分、変調周期パルスSpをカウントした時に、オアゲー
ト70の出力パルスが基本クロックSaから周波数拡散
クロックScに切換る。そして、B.オアゲート70か
ら周波数拡散クロックScを出力し、レジスタ71に格
納したSc期間データが表す数分、変調周期パルスSp
をカウントした時に、オアゲート70の出力パルスが周
波数拡散クロックScから基本クロックSaに切換る。
以後A./B./A./B.・・・の繰り返しとなる。
すなわち、周波数拡散と拡散停止とが交互に繰り返され
る。これにより、周波数拡散によるビートノイズが低減
する。
【0142】カウンタ71および76のカウントパルス
が拡散変調周期パルスSpであるので、周波数拡散/拡
散停止間の切換りがあった時の周波数拡散クロックSc
のパルスは基本クロックSaと同相(同一)のCLK
(0)(図6,8の(a))となるので、切換り時にクロ
ック出力CLKの連続性が崩れない。すなわち切換り時
に出力クロックCLKに周期ずれ(周期跳び)を生じな
い。
【0143】この例でも、ビートノイズを低減するため
に、レジスタ71,76の設定値はライン周期とは異な
る値とし、ライン周期より短い値にする。
【0144】なお、この第4実施例の1変形例では、L
GATE及びLSYNCを発生する回路48−57を、
図6に示す第1実施例のLGATE及びLSYNCを発
生する回路43−57に置換したものとする。これによ
れば、第4実施例の上述の利点に加えて、前述の第1実
施例の利点も同時に得られる。
【0145】第4実施例のもう1つの変形例では、LG
ATE及びLSYNCを発生する回路48−57を、図
7に示す第2実施例のLGATE及びLSYNCを発生
する回路48−63に置換したものとする。これによれ
ば、第4実施例の上述の利点に加えて、前述の第2実施
例の利点も同時に得られる。
【0146】−第5実施例− 図11に、第1実施例のタイミング制御回路211に置
き換えて用いる第5実施例のタイミング制御回路211
Dの構成を示す。この第5実施例は、第4実施例(図1
0)と同様に周波数拡散と拡散停止とを交互に繰り返す
ものである。第4実施例ではレジスタ71及び76に設
定した、拡散変調周期パルスSpの1周期を1単位とす
るSc期間データおよびSa期間データによって周波数
拡散期間及び拡散停止を定めるのでそれぞれ一定期間で
あるが、第5実施例ではランダム変数生成回路83がラ
ンダムに発生する数値データを、Sc期間データおよび
Sa期間データとする。
【0147】この第5実施例で用いたランダム変数生成
回路83は、ROM84の全アドレスに、ライン同期信
号周期の数倍より短い値のランダムデータを書込んだも
のである。アドレスカウンタ85は、拡散変調周期パル
スSpをカウントアップして、最高アドレス値までカウ
ントアップすると次はアドレス始点値に戻ってそれから
またカウントアップするサイクリックカウンタであり、
これによりランダム変数生成回路83は、拡散変調周期
パルスSpが与えられているとき、パルスSpに同期し
て、ランダム値を表す出力データを切換える。
【0148】スタート信号が発生すると、それがオアゲ
ート66を通してフリップフロップ67にセット信号と
して印加されるので、フリップフロップ67がセットさ
れてQ出力がHに、Qバー出力がLになる。これによっ
て、アンドゲート68がオンに、アンドゲート69がオ
フになる。アンドゲート68に周波数拡散クロックSc
が与えられているので、オアゲート70が、回路211
Bの出力クロックCLKとして、周波数拡散クロックS
cを出力する。
【0149】フリップフロップ67のQ出力Hがカウン
ト指示信号としてカウンタ72に、Qバー出力Lがクリ
ア指示信号としてカウンタ77に印加される。Q出力H
に応答してカウンタ72が、その時ROM84が出力し
ているランダムデータを自身にロードして、その値から
拡散変調周期パルスSpのカウントダウンを開始する。
A.カウンタ72のカウントデータが表す値が0になっ
てカウンタ72がカウントオーバ信号を発生すると、フ
リップフロップ67がリセットされる。これにより、ア
ンドゲート68がオフに、アンドゲート69がオンにな
る。アンドゲート69に周波数が一定の基本クロックS
aが与えられているので、オアゲート70が、回路21
1Bの出力クロックCLKとして、一定周波数の基本ク
ロックSaを出力する。
【0150】一方、フリップフロップ67がリセットさ
れたことにより、そのQ出力Lがクリア指示信号として
カウンタ72に、Qバー出力Hがカウント指示信号とし
てカウンタ77に印加される。Qバー出力Hに応答して
カウンタ77が、その時ROM84が出力しているラン
ダムデータを自身にロードして、その値から拡散変調周
期パルスSpのカウントダウンを開始する。B.カウン
タ77のカウントデータが表す値が0になってカウンタ
77がカウントオーバ信号を発生すると、フリップフロ
ップ67がセットされる。これにより、アンドゲート6
8がオンに、アンドゲート69がオフになる。アンドゲ
ート68に周波数拡散クロックScが与えられているの
で、オアゲート70が、回路211Bの出力クロックC
LKとして、周波数拡散クロックScを出力する。
【0151】一方、フリップフロップ67がセットされ
たことにより、そのQ出力Hがカウント指示信号として
カウンタ72に、Qバー出力Lがクリア指示信号として
カウンタ77に印加される。Q出力Hに応答してカウン
タ72が、その時ROM84が出力しているランダムデ
ータを自身にロードして、その値から拡散変調周期パル
スSpのカウントダウンを開始する。
【0152】そして上記A.の説明となり、以後A./
B./A./B.・・・の繰り返しとなる。これによ
り、A.オアゲート70から基本クロックSaを連続し
て出力し、これをある期間(あるランダムデータが表し
た期間)継続した後に、オアゲート70の出力パルスが
基本クロックSaから周波数拡散クロックScに切換
る。そして、B.オアゲート70から周波数拡散クロッ
クScを連続して出力し、これをある期間(あるランダ
ムデータが表した期間)継続した後に、オアゲート70
の出力パルスが周波数拡散クロックScから基本クロッ
クSaに切換る。以後A./B./A./B.・・・の
繰り返しとなる。すなわち、周波数拡散と拡散停止とが
交互に繰り返される。これにより、周波数拡散によるビ
ートノイズが低減する。周波数拡散と拡散停止のそれぞ
れの期間がランダムに定まるので、ビートノイズ低減効
果が高い。
【0153】カウンタ71および76のカウントパルス
が拡散変調周期パルスSpであるので、周波数拡散/拡
散停止間の切換りがあった時の周波数拡散クロックSc
のパルスは基本クロックSaと同相(同一)のCLK
(0)(図6,8の(a))となるので、切換り時にクロ
ック出力CLKの連続性が崩れない。すなわち切換り時
に出力クロックCLKに周期ずれ(周期跳び)を生じな
い。
【0154】なお、この第5実施例の1変形例では、L
GATE及びLSYNCを発生する回路48−57を、
図6に示す第1実施例のLGATE及びLSYNCを発
生する回路43−57に置換したものとする。これによ
れば、第5実施例の上述の利点に加えて、前述の第1実
施例の利点も同時に得られる。
【0155】第5実施例のもう1つの変形例では、LG
ATE及びLSYNCを発生する回路48−57を、図
7に示す第2実施例のLGATE及びLSYNCを発生
する回路48−63に置換したものとする。これによれ
ば、第5実施例の上述の利点に加えて、前述の第2実施
例の利点も同時に得られる。
【0156】−第6実施例− 図12に、第1実施例のタイミング制御回路211に置
き換えて用いる第6実施例のタイミング制御回路211
Eの構成を示す。この第6実施例は、第4実施例(図1
0)と同様に周波数拡散と拡散停止とを交互に繰り返す
が、これを副走査方向に飛び飛びに実行するようにした
ものである。
【0157】コントローラ42が、レジスタ91には、
「周波数拡散と拡散停止との交互繰返し」を停止して、
周波数が一定の基本クロックSa(=CLK(0):図
6,図8)を連続して出力クロックCLKとするライン
数データ「Sa出力ライン数」を設定し、レジスタ93
には、「周波数拡散と拡散停止との交互繰返し」にて、
周波数拡散クロックScと基本クロックSaとを交互に
出力クロックCLKとするライン数データ「Sc/Sa
出力ライン数」を設定する。
【0158】「周波数拡散と拡散停止との交互繰返し」
を停止して、周波数が一定の基本クロックSa(=CL
K(0):図6,図8)を連続して出力するために、出力
クロック切換え回路(67−70)には、基本クロック
Sa出力用のもう1つのアンドゲート94を付加して、
これをオンにして基本クロックSaをオアゲート70に
出力する時には、周波数拡散クロックSc出力用のアン
ドゲート68をオフに拘束するようにした。
【0159】コントローラ42がスタート信号を発生す
ると、フリップフロップ67およびカウンタ72,77
が第4実施例(図10)と同様に動作して、周波数拡散
クロックScと基本クロックSaとを、それぞれ設定期
間出力するためのゲート信号を与える。しかし、スター
ト信号によってフリップフロップ89がセットされてそ
のQ出力Hがアンドゲート94に、またアンドゲート6
8の反転入力端に加わるので、アンドゲート68がオフ
でScは出力せず、代わりにアンドゲート94がSaを
出力する。したがって、オアゲート70の出力クロック
CLKは周波数が固定の基本クロックSaである。
【0160】フリップフロップ89のQ出力がHになっ
た時に、カウンタ90が、レジスタ91の「Sa出力ラ
イン数」を自身にロードしてそれからライン同期信号L
SYNCのカウントダウンを開始する。カウンタ92
は、フリップフロップ89のQバー出力Lが加わるので
動作しない。
【0161】C.カウンタ90が「Sa出力ライン数」
分LSYNCをダウンカウントするとカウントオーバ信
号を発生してフリップフロップ89をリセットする。こ
れによりフリップフロップ89のQ出力がLに転じ、ア
ンドゲート94がオフになり、アンドゲート68の、フ
リップフロップ89の出力によるオフ拘束が解除され、
オアゲート70が、第4実施例(図10)と同様に、周
波数拡散クロックScと基本クロックSaとを、それぞ
れレジスた71及び76に設定したSc期間及びSa期
間交互に出力するようになる。
【0162】フリップフロップ89のQ出力Lにより、
カウンタ90が動作を停止すると同時に、Qバー出力が
Hに転じたのでこれに応答してカウンタ93が、レジス
タ93の「Sc/Sa出力ライン数」を自身にロードし
てそれからライン同期信号LSYNCのカウントダウン
を開始する。
【0163】D.カウンタ93が「Sc/Sa出力ライ
ン数」分LSYNCをダウンカウントするとカウントオ
ーバ信号を発生してフリップフロップ89をセットす
る。これによりフリップフロップ89のQ出力がHに転
じ、アンドゲート94がオンになり、アンドゲート68
がオフになり、オアゲート70が、基本クロックSaの
みを連続して出力するようになる。
【0164】フリップフロップ89のQバー出力Lによ
り、カウンタ93が動作を停止すると同時に、Q出力が
Hに転じたのでこれに応答してカウンタ90が、レジス
タ91の「Sa出力ライン数」を自身にロードしてそれ
からライン同期信号LSYNCのカウントダウンを開始
する。
【0165】そして上記C.の説明となり、以後C./
D./C./D.・・・の繰り返しとなる。これによ
り、C.オアゲート70から基本クロックSaのみを、
あるライン数分連続出力した時に、オアゲート70の出
力パルスCLKが、Sc/Saの交互切換りに変わる。
そして、D.Sc/Saの交互切換りをあるライン数分
継続すると、基本クロックSaのみの連続出力に切換
る。以後C./D./C./D.・・・の繰り返しとな
る。すなわち、基本クロックSaのみの連続出力と、S
c/Sa交互出力とが、数ライン単位で交互に繰り返さ
れる。これにより、周波数拡散によるビートノイズが更
に低減する。
【0166】カウンタ71および76のカウントパルス
が拡散変調周期パルスSpであるので、周波数拡散/拡
散停止間の切換りがあった時の周波数拡散クロックSc
のパルスは基本クロックSaと同相(同一)のCLK
(0)(図6,8の(a))となるので、切換り時にクロ
ック出力CLKの連続性が崩れない。すなわち切換り時
に出力クロックCLKに周期ずれ(周期跳び)を生じな
い。
【0167】なお、この第6実施例の1変形例では、L
GATE及びLSYNCを発生する回路48−57を、
図6に示す第1実施例のLGATE及びLSYNCを発
生する回路43−57に置換したものとする。これによ
れば、第6実施例の上述の利点に加えて、前述の第1実
施例の利点も同時に得られる。
【0168】第6実施例のもう1つの変形例では、LG
ATE及びLSYNCを発生する回路48−57を、図
7に示す第2実施例のLGATE及びLSYNCを発生
する回路48−63に置換したものとする。これによれ
ば、第6実施例の上述の利点に加えて、前述の第2実施
例の利点も同時に得られる。
【0169】第6実施例のもう1つの変形例では、図1
1に示す第5実施例と同様に、レジスタ71および76
を省略して代わりにランダム変数生成回路83を備え
て、それが出力するランダム変数データをカウンタ7
2,77に与える。これによれば、第6実施例の上述の
利点に加えて、前述の第5実施例の利点も同時に得られ
る。
【0170】第6実施例のもう1つの変形例では、レジ
スタ91,93を省略して代わりにランダム変数生成回
路(例えば図11の83)を備えて、それが出力するラ
ンダム変数データをカウンタ90,92に与える。これ
によれば、基本クロックSaのみを連続出力するライン
数と、Sc/Sa交互出力のライン数とが、共にランダ
ムになり、周波数拡散によるビートノイズが更に低減す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のタイミング信号生成装置の第1実施
例であるタイミング制御回路211を装備したデジタル
フルカラー複写機の機構の概要をしめすブロック図であ
る。
【図2】 図1に示す複写機の電気系統のシステム構成
を示すブロック図である。
【図3】 図2に示す画像処理20の機能構成を示すブ
ロック図である。
【図4】 図1−図3に示すスキャナ200の電気系統
のシステム構成を示すブロック図である。
【図5】 図4に示す、本発明の第1実施例のタイミン
グ制御回路211の機能構成を示すブロック図である。
【図6】 図5に示すタイミング制御回路211の各部
に発生する電気信号の変化を示すタイムチャートであ
り、(a)は周波数拡散回路41の入力信号Sa,Sb
および出力信号CLKならびにPLL回路43の出力信
号mCLKを示し、(b)は、mCLKおよびその他
を、時間軸を縮めて示す。
【図7】 本発明の第2実施例のタイミング制御回路2
11Aの機能構成を示すブロック図である。
【図8】 図7に示すタイミング制御回路211Aの各
部に発生する電気信号の変化を示すタイムチャートであ
り、(a)は周波数拡散回路41の入力信号Sa,Sb
および出力信号CLKを示し、(b)は、CLKおよび
その他を、時間軸を縮めて示す。
【図9】 本発明の第3実施例のタイミング制御回路2
11Bの機能構成を示すブロック図である。
【図10】 本発明の第4実施例のタイミング制御回路
211Cの機能構成を示すブロック図である。
【図11】 本発明の第5実施例のタイミング制御回路
211Dの機能構成を示すブロック図である。
【図12】 本発明の第6実施例のタイミング制御回路
211Eの機能構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
200:原稿スキャナ 400:プリンタ VDC:ビデオ・データ制御 IMAC:画像メモリア
クセス制御 FCU:FAX送受信部 SBU:センサー・ボー
ド・ユニット PN:公衆回線 205:露光ランプ 225,226:電気モータ 227:ロータリエンコ
ーダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データを区切るための、所定範囲内で周波
    数が変わる周波数拡散クロック、およびデータ群を区切
    るための同期信号を生成するタイミング信号生成におい
    て、 前記周波数拡散クロックに基づいてそれらの平均周波数
    相当のパルスを生成し、それをカウントしてデータ群を
    区切るための同期信号を生成することを特徴とするタイ
    ミング信号生成方法。
  2. 【請求項2】データを区切るための、所定範囲内で周波
    数が周期的に変わる周波数拡散クロックおよびデータ群
    を区切るための同期信号を生成するタイミング信号生成
    において、 周波数拡散クロックの周波数変化周期のパルスに同期し
    て前記同期信号のレベルを切換えかつ周波数拡散クロッ
    クのカウントを開始し、カウント値が設定値に達すると
    前記同期信号のレベルを切換えることを特徴とするタイ
    ミング信号生成方法。
  3. 【請求項3】データを区切るためのクロックおよびデー
    タ群を区切るための同期信号を生成するタイミング信号
    生成において、 所定範囲内で周波数が変わる周波数拡散クロックを第1
    設定期間の間前記データを区切るためのクロックとして
    出力し、それに続けて1つの周波数の基本クロックのみ
    を連続して第2設定期間の間前記データを区切るための
    クロックとして出力し、これを交互に繰返し、この出力
    クロックをカウントして同期信号を生成する、ことを特
    徴とするタイミング信号生成方法。
  4. 【請求項4】データを区切るためのクロックおよびデー
    タ群を区切るための同期信号を生成するタイミング信号
    生成において、 所定範囲内で周波数が変わる周波数拡散クロックを含む
    クロックを、ライン単位の第1設定値相当の期間、前記
    データを区切るためのクロックとして出力し、それに続
    けて1つの周波数の基本クロックのみを連続して、ライ
    ン単位の第2設定値相当の期間、前記データを区切るた
    めのクロックとして出力し、これを交互に繰返し、この
    出力クロックをカウントして同期信号を生成する、こと
    を特徴とするタイミング信号生成方法。
  5. 【請求項5】周波数が固定のパルスを発生する手段、及
    び、それが発生するパルスに基づいて周波数拡散クロッ
    クを生成し周波数拡散クロックをデータを区切るための
    クロックとして出力する手段、を含むタイミング信号生
    成装置において、 前記データを区切るためのクロックをカウントする手
    段;及び、該カウント手段を用いてデータ群を区切るた
    めの同期信号を生成する手段;を備えることを特徴とす
    るタイミング信号生成装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のタイミング信号生成装
    置;及び、それが出力する、データを区切るためのクロ
    ック及びデータ群を区切るための同期信号に基づいて画
    像データを形成し処理する画像処理手段;を備える画像
    処理装置。
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