JP2002152508A - 画像処理方法および装置ならびに画像形成装置 - Google Patents

画像処理方法および装置ならびに画像形成装置

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JP2002152508A
JP2002152508A JP2000345430A JP2000345430A JP2002152508A JP 2002152508 A JP2002152508 A JP 2002152508A JP 2000345430 A JP2000345430 A JP 2000345430A JP 2000345430 A JP2000345430 A JP 2000345430A JP 2002152508 A JP2002152508 A JP 2002152508A
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image
image data
image processing
processing
delay
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JP2000345430A
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Takashi Oomiyama
見 山 隆 志 大
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のシリアル画像処理の各処理遅延を簡易
に求める。各処理機能宛ての位相が異なる同期信号を省
略する。各処理において有効画像データの先頭の確認を
容易にする。像域分離信号も有効画像データと同期して
シリアル転送する。 【解決手段】 画像データ群の区切りを表す同期信号L
syncとともにシリアル転送で与えられる画像データに、
複数の画像処理を所定順で順次に施す画像処理におい
て、同期信号Lsyncに同期したサンプル信号Saを、画
像データにかえて画像処理シーケンス21〜28に与えて、
サンプル信号Saから、各画像処理21〜28が各処理出力
を発生するまでの各遅延TDa〜TDgを計測する。各遅延TD
a〜TDgを各画像処理宛てにメモリRd2〜Rd10に保持し、
画像処理を施すときには、各処理21〜28において、同期
信号Lsyncから、メモリに保持した遅延の後に到来する
画像データ、を有効データとして画像処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル画像処理
に関し、特に、原稿スキャナで読取って多値デジタル化
した画像データもしくはデジタルカメラ或いはコンピュ
ータにて生成する画像データを、プリンタあるいはディ
スプレイにて画像出力するための画像出力データに変換
する、画像処理に関する。
【0002】
【従来技術】この種の画像処理の代表例の1つは、デジ
タル複写機において、原稿スキャナで読取った画像デー
タを、読取りによる画像情報の劣化を補正(読取り補
正)し、そしてプリンタの記録特性(画像濃度表現特
性,色表現特性)に合うように補正(記録用に補正)す
るものであり、多くの文献に記述されている。
【0003】読取り補正には、スキャナγ補正,平滑フ
ィルタ/エッジ強調,地肌除去,色補正等があり、記録
用の補正には、変倍,プリンタγ補正,階調処理等があ
る。これらの処理は、例えば複写モードでは、この順に
順次にすべてが実行され、原稿スキャナが発生する、ラ
スター走査の画像データが同期信号と共にシリアルに、
画像処理装置に与えられ、画像処理装置において、上述
の処理が画像データに順次に施される。
【0004】上述の各処理の多くは、ライン同期信号と
ともにライン単位でシリアルに転送される画像データの
それぞれを、2次元方向の近隣画像データを反映して処
理するので、画像データ出力が遅延する。遅延時間は処
理の種類によって異なる。したがって、入力ライン同期
信号に対して、各処理の出力(次段の処理の入力)のタ
イミングが次第にずれる。すなわちライン同期信号に対
して、各処理にあたえられる画像データが次第に遅延し
て行く。
【0005】例えば、図9の(a)に示すように、各ラ
インの画像データをライン同期信号Lsyncにライン先頭
を合わせてシリアルに送出し、図9の(b)に示す、画
像処理A,画像処理B,画像処理C,・・・のシリアル
処理シーケンスに与えると、すなわち、タンデム配列の
複数の画像処理でなる画像処理シーケンスに与えると、
図9の(c)に示すように、各処理の画像データ出力
A,B,C,・・・のライン先頭が、同期信号Lsyncか
ら次第に遅れて行く。遅れ期間の画像データラインの信
号は、無効データすなわち無効画像である。この無効期
間(遅延時間)を把握していなければ、各画像処理B,
C,・・・のデータ処理がエラーになる。そこで従来
は、各処理における遅延を処理ロジックに基づいて算出
し、同期制御回路を、各処理における遅延分の遅れがあ
る同期信号を各処理宛てに発生して個別に与えるように
設計している。その一形態が特開平11−041488
号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、各処理におけ
る遅延の算出は複雑であり、同期制御回路の、各同期信
号の位相設定および調整が複雑である。また、複数の位
相ずれがある同期信号を発生して各処理に与える信号発
生回路が必要である。
【0007】本発明は、複雑な処理遅延を簡易に求める
ことを第1の目的とし、位相が異なる複数の同期信号を
省略することを第2の目的とし、各処理において有効画
像データの先頭の確認を容易にすることを第3の目的と
し、画像データ処理モードを指定するモード信号も有効
画像データと同期してシリアル転送することを第4の目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)画像データ群の区
切りを表す同期信号(Lsync)とともにシリアル転送で
与えられる画像データに、複数の画像処理を所定順で順
次に施す画像処理方法において、前記同期信号(Lsyn
c)に同期したサンプル信号(Sa)を、画像データにかえ
て前記複数の画像処理を所定順で順次に施す画像処理シ
ーケンス(21〜28)に与えて、同期信号又はサンプル信
号(Sa)から、前記画像処理シーケンスの各画像処理が
各処理出力を発生するまでの各遅延(TDa〜TDg)を計測す
ることを特徴とする画像処理方法。
【0009】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素または対応事
項の記号を、参考までに付記した。以下も同様である。
【0010】これによれば、計測した各遅延(TDa〜TDg)
が、同一の同期信号(Lsync)に対する、各画像処理の
出力の遅延時間を表わすものであり、先行の画像処理i
の出力遅延時間Diは、その直後の後行の画像処理(i
+1)に与えられる画像データの先頭の、同期信号(L
sync)に対する遅れ時間であり、後行の画像処理(i+
1)は同期信号(Lsync)から先行の画像処理iの出力
遅延時間Di後の画像データが先頭のものであるとし
て、それから処理を開始することができる。
【0011】画像処理シーケンス(21〜28)のすべての
画像処理に、同一の同期信号(Lsync)を与えれば良
く、位相(遅延時間)が異なる各画像処理宛ての同期信
号を生成する必要はない。同期信号(Lsync)に同期し
たサンプル信号(Sa)の生成は容易であり、それを画像
データにかえて画像処理シーケンス(21〜28)に与える
事も容易である。更に、同期信号(Lsync)又はサンプ
ル信号(Sa)から、各画像処理が処理出力を発生するま
での遅延(TDa〜TDg)の測定も容易である。
【0012】
【発明の実施の形態】(2)計測した各遅延(TDa〜TDg)
を各画像処理(21〜28)宛てにメモリ(Rd2〜Rd10)に保
持し、画像データ群に画像処理を施すときには、前記複
数の画像処理(21〜28)のそれぞれ(例えば24)におい
て、前記同期信号(Lsync)から、直前の画像処理(23)
に宛ててメモリ(Rd4)に保持された遅延(TDc)の後に到来
する画像データ、を有効データとして画像処理する、上
記(1)の画像処理方法。
【0013】画像データのシーケンシャル処理或いはタ
ンデム処理に関して、後行の画像処理i+1(例えば2
4)において、同期信号(Lsync)が到来してから計時
又は画素同期信号のカウントアップを開始し、計時値又
はカウント値が先行の画像処理i(23)宛ての遅延(TDc)
相当になった時点に、画像処理i+1への画像データの
取りこみを開始する事により、有効な画像データの先頭
からの正確な読込みが実現する。
【0014】(3)各画像処理iの、計測した各遅延D
iに対して、 Di=αa・k−βb, αa・k≦Di<(αa+1)・k k:2以上の整数 αa:0又は1以上の整数 βb:0≦βb<k を満たす上位桁値αaおよび下位桁値βbを算出して各画
像処理宛てにメモリに保持し、画像データ群に画像処理
を施すときには、前記複数の画像処理のそれぞれにおい
て、前記同期信号から、直前の画像処理に宛ててメモリ
に保持されたαaに基づいた遅延の後に到来する画像デ
ータ、を有効データとして画像処理し、かつ、自己が処
理した画像データの出力を、自己の画像処理に宛ててメ
モリに保持されたβbに基づいた遅延分遅らせる、上記
(1)の画像処理方法。
【0015】すなわち、計測した遅延Diを、1単位が
長い上位桁値αaと、計測時の単位の下位桁値βbで D
i=αa・k−βb と表し、同一の同期信号(Lsync)に
対する各画像処理の出力開始の遅延を、長い単位(k)
のαa倍に整える。これにより、各画像処理での、有効
画像データの先頭検知が簡易になる。
【0016】(4)各画像処理は、シリアル転送で与え
られる、画像データ処理モード(文字/写真)を指定す
るモード信号(像域分離信号)も、直前の画像処理に宛
ててメモリ(Rs1〜Rs7)に保持された遅延の後に到来する
もの、を有効として画像処理モードの決定に参照する、
上記(2)又は(3)の画像処理方法。
【0017】これによれば、画像データと同期してモー
ド信号をシリアルに転送し、数種の画像処理でモード信
号の内容に対応して処理を切換える場合に、有効画像デ
ータとそれ宛てのモード信号との対応付けが正確に維持
される。
【0018】(4a)計測した各遅延Diに基づいて、
各画像処理における処理遅延「Di−D(i-1)」を算出
して、各画像処理における処理遅延対応の信号遅延のシ
ーケンス(Rs1〜Rs7)を設定し、画像データ群に画像処理
を施すときには、該信号遅延のシーケンスに前記モード
信号を与えて、該シーケンスの各画像処理における遅延
をしたモード信号を、次段の画像処理に与える、上記
(4)の画像処理方法。
【0019】これによれば、画像データと同期してモー
ド信号をシリアルに転送し、数種の画像処理でモード信
号の内容に対応して処理を切換える場合に、有効画像デ
ータとそれ宛てのモード信号との対応付けが正確に維持
される。
【0020】(5)画像データ群の区切りを表す同期信
号(Lsync)とともにシリアル転送で与えられる画像デー
タに、順次に異なった画像処理を施す複数の画像データ
処理手段(21〜28)を備える、画像処理装置において、同
期信号(Lsync)に同期したサンプル信号(Sa)を画像デ
ータにかえて前記複数の画像データ処理手段(21〜28)の
先頭(21)に供給する信号供給手段(32);前記同期信号又
はサンプル信号から、前記複数の画像データ処理手段の
それぞれが各処理出力を発生するまでの各遅延(Tda〜TD
g)を計測する、遅延計測手段(50);および、計測した各
遅延を各画像データ処理手段対応で保持するメモリ(Rd2
〜Rd10);を備え、各画像データ処理手段は、画像デー
タ群に画像処理を施すときには、同期信号(Lsync)か
ら、前記メモリ上の自己の直前の画像データ処理手段
(例えば23)に対応した遅延(TDc)の後に自身(24)に到来
する画像データ、を有効データとして画像処理する;こ
とを特徴とする画像処理装置。
【0021】画像データのシーケンシャル処理或いはタ
ンデム処理に関して、後行の画像データ処理手段(例え
ば24)において、同期信号(Lsync)が到来してから計
時又は画素同期信号のカウントアップを開始し、計時値
又はカウント値が先行の画像データ処理手段(23)宛ての
遅延(TDc)相当になった時点に、後行の画像データ処理
手段(24)への画像データの取りこみを開始する事によ
り、有効な画像データの先頭からの正確な読込みが実現
する。
【0022】(5a)画像データ群の区切りを表す同期
信号(Lsync)とともにシリアル転送で与えられる画像
データに、順次に異なった画像処理を施す複数の画像デ
ータ処理手段(21〜28)を備える、画像処理装置におい
て、同期信号(Lsync)に同期したサンプル信号(Sa)
を画像データにかえて前記複数の画像データ処理手段の
先頭(21)に供給する信号供給手段(32);前記同期信号又
はサンプル信号から、各画像データ処理手段が各処理出
力を発生するまでの各遅延を計測する、遅延計測手段(5
0);各画像データ処理手段iの、計測した各遅延Diに
対して、 Di=αa・k−βb, αa・k≦Di<(αa+1)・k k:2以上の整数 αa:1以上の整数 βb:0≦βb<k を満たす上位桁値αaおよび下位桁値βbを算出する上位
桁演算手段(50);および、算出した値を各画像データ処
理手段対応で保持するメモリ(Ra2〜Ra10;Rb1〜Rb8);を
備え、各画像データ処理手段は、画像データ群に画像処
理を施すときには、同期信号(Lsync)から、直前の画
像データ処理手段(23)に宛ててメモリ(Ra4)に保持され
たαaの遅延の後に自己に到来する画像データ、を有効
データとして画像処理し、かつ、自己(24)が処理した画
像データの出力を、自己(24)に宛ててメモリ(Rb4)に保
持されたβbの分遅らせる;ことを特徴とする画像処理
装置。
【0023】すなわち、計測した遅延Diを、1単位が
長い上位桁値αaと、計測時の単位の下位桁値βbで D
i=αa・k−βb と表し、同一の同期信号(Lsync)に
対する各画像処理の出力開始の遅延を、長い単位(k)
のαa倍に整える。これにより、各画像処理での、有効
画像データの先頭検知が簡易になる。
【0024】(5b)各画像データ処理手段は、シリア
ル転送で与えられる、画像データ処理モード(文字/写
真)を指定するモード信号も、直前の画像データ処理手
段に宛ててメモリに保持された遅延の後に到来するも
の、を有効として画像処理モードの決定に参照する;上
記(5)又は(5a)の画像処理装置。
【0025】これによれば、画像データと同期してモー
ド信号をシリアルに転送し、数種の画像処理でモード信
号の内容に対応して処理を切換える場合に、有効画像デ
ータとそれ宛てのモード信号との対応付けが正確に維持
される。
【0026】(5c)装置は更に、各画像データ処理手
段iの、計測した各遅延Diに基づいて、各画像データ
処理手段における処理遅延「Di−D(i-1)」を算出す
る手段(50);および、算出値を各画像データ処理手段宛
てに保持する遅延メモリ(Rs1〜Rs7);を備え、各画像デ
ータ処理手段は、画像データ群に画像処理を施すときに
は、前段の画像データ処理手段から与えられるモード信
号に前記遅延メモリにある自己宛ての処理遅延分の遅延
をあたえてから、次段の画像データ処理手段に与える、
上記(5b)の画像処理装置。
【0027】これによれば、画像データと同期してモー
ド信号をシリアルに転送し、数種の画像処理でモード信
号の内容に対応して処理を切換える場合に、有効画像デ
ータとそれ宛てのモード信号との対応付けが正確に維持
される。
【0028】(5d)更に、原稿上の画像を読取って前
記画像データを発生し前記複数の画像データ処理手段の
先頭に供給する原稿スキャナ(200);を備える、上記
(5),(5a),(5b),(5c)又は(5d)の
画像処理装置。
【0029】これによれば、原稿上の画像を表し、しか
も読取り補正を加えた画像データが得られる。
【0030】(5e)上記(5),(5a),(5
b),(5c)又は(5d)の画像処理装置(20);およ
び、該画像処理装置が処理した画像データが表す画像を
用紙上に形成するプリンタ(400);を備える画像形成装
置。
【0031】これによれば、補正処理した画像データの
プリントアウトが可能である。
【0032】(6)上記(5),(5a),(5b),
(5c)又は(5d)の画像処理装置(20);原稿上の画
像を読取って画像データを発生し該画像処理装置の先頭
の画像データ処理手段(21)に供給する原稿スキャナ(20
0);および、前記画像処理装置が処理した画像データが
表す画像を用紙上に形成するプリンタ(400);を備える
画像形成装置。
【0033】これによれば、原稿上の画像をスキャナ(2
00)で読取って画像データを生成し、これに画像処理装
置(20)で読取り補正および記録用の補正を与えてから、
プリンタ(400)でプリントアウトするデジタルコピーが
可能である。
【0034】(6a)外部からのプリント指示コマンド
を解析して外部からの画像情報を画像データに変換して
画像処理装置に与える複合機能コントローラ(MFC);を
更に備える上記(5e)又は(6a)の画像形成装置。
【0035】これによれば、パソコンやファクシミリが
与える画像データをプリントアウトできる。
【0036】(7)画像を複数の画像処理部(21〜28)で
順に処理する画像処理装置において、画像信号線に同期
信号を画像信号として流すことを特徴とする画像処理装
置(20)。
【0037】画像信号線に同期信号を画像信号として流
すことにより、新たに遅延観測用に画像信号を生成しな
くても良くなる。また、遅延観測を簡易に実施できる。
画像信号線に同期信号を画像信号として流す回路(32)
は、簡単な回路であるため既存の画像処理装置のハード
ウェアに容易に追加出来る。
【0038】(8)画像を複数の画像処理部(21〜28)で
順に処理する画像処理装置において、各画像処理部の処
理遅延が一定の関係(長い時間単位kのαa倍)である
画像処理装置(20)。
【0039】処理遅延が一定の関係であればさまざまな
処理遅延の累積による無効画像の誤差の量(kの整数
倍)を容易に把握することができる。
【0040】(9)上記(8)に記載の処理遅延の関係
はある定数(k)の整数倍(αa倍)である。
【0041】処理遅延が定数(k)の整数倍(αa倍)であ
ればさまざまな処理遅延の累積による無効画像の誤差の
量(kの整数倍)を容易に把握することができる。
【0042】(10)上記(8)に記載の処理遅延の関
係はある定数(αa・k)である画像処理装置。
【0043】処理遅延が定数(αa・k)であればさまざ
まな処理遅延の累積による無効画像の誤差の量(kの整
数倍)を容易に把握することができる。
【0044】本発明の他の目的および特徴は図面を参照
した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0045】
【実施例】−第1実施例− 本発明の画像処理装置の第1実施例を装備した画像形成
装置の機構の概要を図1に示す。この実施例は、デジタ
ルフルカラー複写機である。カラー画像読み取り装置
(以下、原稿スキャナという)200は、コンタクトガ
ラス202上の原稿180の画像を、照明ランプ20
5,ミラー群204A,204B,204Cなど、およ
びレンズ206を介してカラーセンサ207に結像し
て、原稿のカラー画像情報を、例えば、ブルー(以下、
Bという),グリーン(以下、Gという)およびレッド
(以下、Rという)の色分解光毎に読み取り、電気的な
画像信号に変換する。カラーセンサ207は、この例で
は、3ラインCCDセンサで構成されており、B,G,
Rの画像を色ごとに読取る。スキャナ200で得たB,
G,Rの色分解画像信号強度レベルをもとにして、図示
省略された画像処理ユニット(20:図2,3)にて色
変換処理を行い、ブラック(以下、Bkという),シア
ン(以下、Cという),マゼンダ(以下、Mという)お
よびイエロー(以下、Yという)の記録色情報を含むカ
ラー画像データを得る。
【0046】このカラー画像データを用い、次に述べる
カラー画像記録装置(以下、カラープリンタという)4
00によって、Bk,C,M,Yの画像を中間転写ベル
ト上に重ね形成し、そして転写紙に転写する。原稿スキ
ャナ200は、カラープリンタ400の動作とタイミン
グをとったスキャナースタート信号を受けて、照明ラン
プ205やミラー群204A,204B,204Cなど
からなる照明・ミラー光学系が左矢印方向へ原稿走査
し、1回走査毎に1色の画像データを得る。そして、そ
の都度、カラープリンタ400で順次、顕像化しつつ、
これらを中間転写ベルト上に重ね合わせて、4色のフル
カラー画像を形成する。
【0047】カラープリンタ400の、露光手段として
の書き込み光学ユニット401は、原稿スキャナ200
からのカラー画像データを光信号に変換して、原稿画像
に対応した光書き込みを行い、感光体ドラム414に静
電潜像を形成する。光書き込み光学ユニット401は、
レーザー発光器441,これを発光駆動する発光駆動制
御部(図示省略),ポリゴンミラー443,これを回転
駆動する回転用モータ444,fθレンズ442,反射
ミラー446などで構成されている。感光体ドラム41
4は、矢印で示す如く反時計廻りの向きに回転するが、
その周りには、感光体クリーニングユニット421,除
電ランプ414M,帯電器419,感光体ドラム上の潜
像電位を検知する電位センサー414D,リボルバー現
像装置420の選択された現像器,現像濃度パターン検
知器414P,中間転写ベルト415などが配置されて
いる。
【0048】リボルバー現像装置420は、BK現像器
420K,C現像器420C,M現像器420M,Y現
像器420Yと、各現像器を矢印で示す如く反時計回り
の向きに回転させる、リボルバー回転駆動部(図示省
略)などからなる。これら各現像器は、静電潜像を顕像
化するために、現像剤の穂を感光体ドラム414の表面
に接触させて回転する現像スリーブ420KS,420
CS,420MS,420YSと、現像剤を組み上げ撹
拌するために回転する現像パドルなどで構成されてい
る。待機状態では、リボルバー現像装置420はBK現
像器420で現像を行う位置にセットされており、コピ
ー動作が開始されると、原稿スキャナ200で所定のタ
イミングからBK画像データの読み取りがスタートし、
この画像データに基づき、レーザー光による光書き込み
すなわち潜像形成が始まる。以下、Bk画像データによ
る静電潜像をBk潜像という。C,M,Yの各画像デー
タについても同じ。このBk潜像の先端部から現像可能
とすべく、Bk現像器420Kの現像位置に潜像先端部
が到達する前に、現像スリーブ420KSを回転開始し
て、Bk潜像をBkトナーで現像する。そして、以後、
Bk潜像領域の現像動作を続けるが、潜像後端部がBk
潜像位置を通過した時点で、速やかに、Bk現像器42
0Kによる現像位置から次の色の現像器による現像位置
まで、リボルバー現像装置420を駆動して回動させ
る。この回動動作は、少なくとも、次の画像データによ
る潜像先端部が到達する前に完了させる。
【0049】像の形成サイクルが開始されると、感光体
ドラム414は矢印で示すように反時計回りの向きに回
動し、中間転写ベルト415は図示しない駆動モータに
より、時計回りの向きに回動する。中間転写ベルト41
5の回動に伴って、BKトナー像形成,Cトナー像形
成,Mトナー像形成およびYトナー像形成が順次行わ
れ、最終的に、BK,C,M,Yの順に中間転写ベルト
415上に重ねてトナー像が形成される。BK像の形成
は、以下のようにして行われる。
【0050】すなわち、帯電器419がコロナ放電によ
って、感光体ドラム414を負電荷で約−700Vに一
様に帯電する。つづいて、レーザーダイオード441
は、Bk信号に基づいてラスタ露光を行う。このように
ラスタ像が露光されたとき、当初、一様に荷電された感
光体ドラム414の露光された部分については、露光光
量に比例する電荷が消失し、静電潜像が形成される。リ
ボルバー現像装置420内のトナーは、フェライトキャ
リアとの撹拌によって負極性に帯電され、また、本現像
装置のBK現像スリーブ420KSは、感光体ドラム4
14の金属基体層に対して図示しない電源回路によっ
て、負の直流電位と交流とが重畳された電位にバイアス
されている。この結果、感光体ドラム414の電荷が残
っている部分には、トナーが付着せず、電荷のない部
分、つまり、露光された部分にはBkトナーが吸着さ
れ、潜像と相似なBk可視像が形成される。中間転写ベ
ルト415は、駆動ローラ415D,転写対向ローラ4
15T,クリーニング対向ローラ415Cおよび従動ロ
ーラ群に張架されており、図示しない駆動モータにより
回動駆動される。
【0051】さて、感光体ドラム414上に形成したB
kトナー像は、感光体と接触状態で等速駆動している中
間転写ベルト415の表面に、ベルト転写コロナ放電器
(以下、ベルト転写部という。)416によって転写さ
れる。以下、感光体ドラム414から中間転写ベルト4
15へのトナー像転写を、ベルト転写と称する。感光体
ドラム414上の若干の未転写残留トナーは、感光体ド
ラム414の再使用に備えて、感光体クリーニングユニ
ット421で清掃される。ここで回収されたトナーは、
回収パイプを経由して図示しない排トナータンクに蓄え
られる。
【0052】なお、中間転写ベルト415には、感光体
ドラム414に順次形成する、Bk,C,M,Yのトナ
ー像を、同一面に順次、位置合わせして、4色重ねのベ
ルト転写画像を形成し、その後、転写紙にコロナ放電転
写器にて一括転写を行う。ところで、感光体ドラム41
4側では、BK画像の形成工程のつぎに、C画像の形成
工程に進むが、所定のタイミングから、原稿スキャナ2
00によるC画像データの読み取りが始まり、その画像
データによるレーザー光書き込みで、C潜像の形成を行
う。C現像器420Cは、その現像位置に対して、先の
Bk潜像後端部が通過した後で、かつ、C潜像先端が到
達する前に、リボルバー現像装置の回転動作を行い、C
潜像をCトナーで現像する。以降、C潜像領域の現像を
つづけるが、潜像後端部が通過した時点で、先のBk現
像器の場合と同様にリボルバー現像装置420を駆動し
て、C現像器420Cを送り出し、つぎのM現像器42
0Mを現像位置に位置させる。この動作もやはり、つぎ
のM潜像先端部が現像部に到達する前に行う。なお、M
およびYの各像の形成工程については、それぞれの画像
データの読み取り、潜像形成,現像の動作が、上述のB
k像や、C像の工程に準ずるので、説明は省略する。
【0053】ベルトクリーニング装置415Uは、入口
シール,ゴムブレード,排出コイルおよび、これら入口
シールやゴムブレードの接離機構により構成される。1
色目のBk画像をベルト転写した後の、2,3,4色目
の画像をベルト転写している間は、ブレード接離機構に
よって、中間転写ベルト面から入口シール,ゴムブレー
ドなどは離間させておく。
【0054】紙転写コロナ放電器(以下、紙転写器とい
う。)417は、中間転写ベルト415上の重ねトナー
像を転写紙に転写するべく、コロナ放電方式にて、AC
+DCまたは、DC成分を転写紙および中間転写ベルト
に印加するものである。
【0055】転写紙カセット482には、転写紙が収納
されており、給紙コロ483によってレジストローラ対
418R方向に給紙・搬送される。なお、符号412B
2は、OHP用紙や厚紙などを手差しするための給紙ト
レイを示している。像形成が開始される時期に、転写紙
が給紙トレイから給送され、レジストローラ対418R
のニップ部にて待機している。そして、紙転写器417
に中間転写ベルト415上のトナー像の先端がさしかか
るときに、丁度、転写紙先端がこの像の先端に一致する
如くにレジストローラ対418Rが駆動され、紙と像と
の合わせが行われる。このようにして、転写紙が中間転
写ベルト上の色重ね像と重ねられて、正電位につながれ
た紙転写器417の上を通過する。このとき、コロナ放
電電流で転写紙が正電荷で荷電され、トナー画像の殆ど
が転写紙上に転写される。つづいて、紙転写器417の
左側に配置した図示しない除電ブラシによる分離除電器
を通過するときに、転写紙は除電され、中間転写ベルト
415から剥離されて紙搬送ベルト422に移る。中間
転写ベルト面から4色重ねトナー像を一括転写された転
写紙は、紙搬送ベルト422で定着器423に搬送さ
れ、所定温度にコントロールされた定着ローラ423A
と加圧ローラ423Bのニップ部でトナー像を溶融定着
され、排出ロール対424で本体外に送り出され、図示
省略のコピートレイに表向きにスタックされる。
【0056】なお、ベルト転写後の感光体ドラム414
は、ブラシローラ,ゴムブレードなどからなる感光体ク
リーニングユニット421で表面をクリーニングされ、
また、除電ランプ414Mで均一除電される。また、転
写紙にトナー像を転写した後の中間転写ベルト415
は、再び、クリーニングユニット415Uのブレード接
離機構でブレードを押圧して表面をクリーニングする。
リピートコピーの場合には、スキャナの動作および感光
体への画像形成は、1枚目の4色目画像工程にひきつづ
き、所定のタイミングで2枚目の1色目画像工程に進
む。中間転写ベルト415の方は、1枚目の4色重ね画
像の転写紙への一括転写工程にひきつづき、表面をベル
トクリーニング装置でクリーニングされた領域に、2枚
目のBkトナー像がベルト転写されるようにする。その
後は、1枚目と同様動作になる。
【0057】図1に示すカラー複写機は、パ−ソナルコ
ンピュ−タ等のホストから、LAN又はパラレルI/F
を通じてプリントデ−タが与えられるとそれをカラープ
リンタ400でプリントアウト(画像出力)でき、しか
も原稿スキャナ200で読取った画像データを遠隔のフ
アクシミリに送信し、受信する画像データもプリントア
ウトできる複合機能つきのカラー複写機である。この複
写機は、構内交換器PBXを介して公衆電話網に接続さ
れ、公衆電話網を介して、ファクシミリ交信やサ−ビス
センタの管理サ−バと交信することができる。
【0058】図2に、図1に示す複写機の電気系システ
ムを示す。原稿を光学的に読み取る原稿スキャナ200
は、読み取りユニット4にて、原稿に対するランプ照射
の反射光をミラー及びレンズにより受光素子207に集
光する。受光素子(本実施例ではCCD)は、センサー
・ボード・ユニットSBU(以下単にSBUと称す)に
あり、CCDに於いて電気信号に変換された画像信号
は、SBU上でディジタル信号すなわち読取った画像デ
−タに変換された後、SBUから、画像処理20に出力
される。
【0059】システムコントローラ6とプロセスコント
ローラ1は、パラレルバスPb及びシリアルバスSbを
介して相互に通信を行う。画像処理20は、その内部に
於いてパラレルバスPbとシリアルバスSbとのデータ
インターフェースのためのデータフォーマット変換を行
う。
【0060】SBUからの読取り画像デ−タは、画像処
理20に転送され、画像処理が、光学系及びディジタル
信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナ系の信号劣
化:スキャナ特性による読取り画像デ−タの歪)を補正
し、該画像デ−タを複写機能コントロ−ラMFCに転送
してメモリMEMに書込む。又は、プリンタ出力のため
の処理を施してプリンタ400に与える。
【0061】すなわち、画像処理20には、読取り画像
デ−タをメモリMEMに蓄積して再利用するジョブと、
メモリMEMに蓄積しないでビデオ・データ制御VDC
(以下、単にVDCと称す)に出力してレ−ザプリンタ
400で作像出力するジョブとがある。メモリMEMに
蓄積する例としては、1枚の原稿を複数枚複写する場
合、読み取りユニット4を1回だけ動作させ、読取り画
像デ−タをメモリMEMに蓄積し、蓄積データを複数回
読み出す使い方がある。メモリMEMを使わない例とし
ては、1枚の原稿を1枚だけ複写する場合、読取り画像
デ−タをそのままプリンタ出力用に処理すれば良いの
で、メモリMEMへの書込みを行う必要はない。
【0062】まず、メモリMEMを使わない場合、画像
処理20は、読取り画像データに画像読取り補正を施し
てから、面積階調に変換するための画質処理を行う。画
質処理後の画像データはVDCに転送する。面積階調に
変化された信号に対し、ドット配置に関する後処理及び
ドットを再現するためのパルス制御をVDCで行い、レ
−ザプリンタ400の作像ユニット5に於いて転写紙上
に再生画像を形成する。
【0063】メモリMEMに蓄積し、それからの読み出
し時に付加的な処理、例えば画像方向の回転,画像の合
成等を行う場合は、画像読取り補正を施した画像データ
は、パラレルバスPbを経由して画像メモリアクセス制
御IMAC(以下単にIMACと称す)に送られる。こ
こではシステムコントローラ6の制御に基づき画像デー
タとメモリモジュ−ルMEM(以下単にMEMと称す)
のアクセス制御,外部パソコンPC(以下単にPCと称
す)のプリント用データの展開(文字コ−ド/キャラク
タビット変換),メモリー有効活用のための画像データ
の圧縮/伸張を行う。IMACへ送られたデータは、デ
ータ圧縮後MEMへ蓄積し、蓄積データを必要に応じて
読み出す。読み出しデータは伸張し、本来の画像データ
に戻しIMACからパラレルバスPb経由で画像処理2
0へ戻される。
【0064】画像処理20へ戻されると、そこで画質処
理を、そしてVDCでのパルス制御を行い、作像ユニッ
ト5に於いて転写紙上に顕像(トナ−像)を形成する。
【0065】複合機能の1つであるFAX送信機能は、
原稿スキャナ200の読取り画像データを画像処理20
にて画像読取り補正を施し、パラレルバスPbを経由し
てFAX制御ユニットFCU(以下単にFCUと称す)
へ転送する。FCUにて公衆回線通信網PN(以下単に
PNと称す)へのデータ変換を行い、PNへFAXデー
タとして送信する。FAX受信は、PNからの回線デー
タをFCUにて画像データへ変換し、パラレルバスPb
及びCDICを経由してIPPへ転送される。この場合
特別な画質処理は行わず、VDCにおいてドット再配置
及びパルス制御を行い、作像ユニット5に於いて転写紙
上に顕像を形成する。
【0066】複数ジョブ、例えばコピー機能,FAX送
受信機能およびプリンタ出力機能、が並行に動作する状
況に於いて、読み取りユニット4、作像ユニット5及び
パラレルバスPb使用権のジョブへの割り振りを、シス
テムコントロ−ラ6びプロセスコントロラ1にて制御す
る。
【0067】プロセスコントローラ1は、画像データの
流れを制御し、システムコントローラ6はシステム全体
を制御し、各リソースの起動を管理する。このデジタル
複合機能複写機の機能選択は、操作ボ−ドOPBにて選
択入力し、コピー機能,FAX機能等の処理内容を設定
する。
【0068】図3に、画像処理20の画像処理機能の概
要を示す。原稿スキャナ200で読み取られたR,G,
B各色の画像信号はA/D変換され、各々8ビットのカ
ラー画像データとして出力される。この画像情報は画像
処理20内で各種処理を受けた後、レーザプリンタ40
0に出力される。
【0069】画像処理20は、スキャナガンマ補正2
1,RGB平滑・エッジ強調フィルタ22,地肌除去2
3,色補正・下色除去(UCR)/UCA24,セレク
タ25,主走査変倍26,プリンタガンマ補正27、お
よび、階調処理28と、スキャナガンマ補正21から並
列に像域分離29,ACS30,地肌検出31の各回路
を備えている。スキャナガンマ補正21では原稿スキャ
ナ200で読み取られた反射率リニアのR,G,B画像
データを、濃度リニアのR,G,B画像データに変換す
る。RGB平滑フィルタ22では網点原稿によるモアレ
を抑えるためのスムージング処理および文字部あるいは
絵柄部のエッジ情報の強調を行う。地肌除去23は、原
稿の地肌のハイライト部を飛ばす(白に置き換える)処
理を行っている。
【0070】色補正・UCR/UCA回路24では、
R,G,Bのそれぞれの色の画像情報すなわち各色読取
画像デ−タをそれらの補色である、Y,M,Cの各色の
画像情報すなわち各色記録画像デ−タに変換する。色補
正・UCR/UCA回路24は更に、Y,M,C色の全
ての画像情報を合成した画像信号の色に含まれる黒成分
を抽出し、それを黒BK信号として出力すると共に、残
りの色の画像信号から黒成分を除去し、かつYMC成分
を上乗せする。
【0071】セレクタ25は、Y,M,C,BKの色信
号からいずれか一つの色信号を選択して次のブロックへ
出力する。パソコン又はFCUに読取り画像データを与
えるときには、セレクタ25からコントローラMFC
(のパラレルバスPb)に画像データを出力する。逆
に、パソコン又はFCUからの画像情報をプリントアウ
トするときには、パソコン又はFCUからの画像情報を
コントローラMFC(のパラレルバスPb)を介して、
セレクタ25に受けて、主走査変倍26以下に送出す
る。
【0072】プリンタガンマ補正27ではプリンタ特性
に合わせたカーブをセットし、後段の階調処理28での
処理内容(階調処理モ−ド)を見込んで濃度リニアにな
るようにする。階調処理28は、入力される8ビットの
濃度情報(記録画像デ−タ)を2値化、あるいは多値化
する回路である。文字領域では、2値化あるいは数段階
の多値化を、写真領域ではディザ処理を行ない、処理し
たデ−タをレーザプリンタ400に出力する。
【0073】スキャナガンマ補正21の出力は、一方で
像域分離29とACS30、地肌検出31に送出され
る。像域分離29では入力される画像が文字部であるか
写真(絵柄を含む)部であるかを判定する回路を持って
おり、その判定結果を表す像域分離信号(モード信号)
を1画素単位でフィルタ22以下の処理ブロックへ送出
している。各処理ブロックでは像域分離29の判定結果
(文字/写真)に従い処理を切り替えている。
【0074】ACS30は、スキャナ200にセットさ
れた原稿が白黒原稿であるかカラー原稿であるかを判定
し、結果をBk版スキャン終了時に、システムコントロ
ーラ6へ送出している。カラー原稿であれば残りの3ス
キャンを行い、白黒原稿であればBkスキャンにて動作
を終了させる。
【0075】地肌検出31は、スキャナ200にセット
された原稿の地肌濃度を検出する回路で、フルカラーコ
ピーの場合にはBk版スキャン時に地肌濃度を検出し、
その結果をシステムコントローラ6に戻している。シス
テムコントローラ6ではその結果を基に地肌除去量を計
算し、CMY版スキャン時に地肌除去23に計算値をセ
ットすることで、地肌除去を行っている。白黒コピーの
場合には、Bk版スキャン1回のみなので、検出した地
肌濃度値を地肌除去23に直接返し、地肌除去を行って
いる。
【0076】複写モードの画像形成のときには、カラー
プリンタ400の動作とタイミングをとったスキャナー
スタート信号が複合機能コントローラMFC内のシステ
ムコントローラ6から原稿スキャナ200に与えられ
る。原稿スキャナ200は、フレーム有効期間信号,ラ
イン同期信号(副走査同期信号),ライン上の画像デー
タ有効期間信号,画素同期信号(主走査同期信号)等の
制御信号と、読取り画像データを画像処理20に与え、
画像処理制御50が、これらの制御信号に同期した画像
処理20内制御信号を、各処理機能21〜28に与え
る。原稿スキャナ200が発生するR,G,B画像デー
タ(それぞれ8ビット)は、本発明の実施のために付加
された同期信号供給32(のオアゲート35〜37)を
通して、画像処理の先頭のスキャナγ補正21に与えら
れる。
【0077】原稿スキャナ200からスキャナγ補正2
1の間のR,G,B画像データラインは、図面上には各
一本を示しているが、各色画像データが8ビットである
ので、図示上一本の信号線は、実際には8本の信号線で
あり、同期信号供給32のオアゲート35〜37の各一
個は、実際には並列配置の8個である。
【0078】画像処理制御50は、複写モードならびに
原稿画像読取りモードのときには、原稿スキャナ200
が与えるライン同期信号および画素同期信号に同期し
た、ライン同期信号Lsyncおよび画素同期信号Psyncを
発生して、画像処理20内の画像処理機能21〜31な
らびにプリンタ400および複合機能コントローラMF
Cのそれぞれに同時に与えるが、同期信号供給32には
与えない。
【0079】しかし画像処理制御50は、画像処理20
に動作電圧が印加された直後に実行する初期化の中の、
後述の「遅延計測」DDPにおいては、複写モード時に
原稿スキャナ200が与えるライン同期信号および画素
同期信号と同一周期および同一パルス幅のライン同期信
号Lsyncおよび画素同期信号Psyncを発生して、画像処
理20内の画像処理機能21〜31のそれぞれに同時に
与えると共に、同時に、同期信号供給32のフリップフ
ロップ33にも与える。このときは、原稿スキャナ20
0は、原稿読取りをしていないので、R,G,B画像デ
ータの各8ビットラインのすべてが、数字の0を示す低
レベルLである。
【0080】フリップフロップ33は、図4の(b)に
示すように、ライン同期信号Lsyncの高レベルHからL
への立下り時点に画素同期信号Psyncに同期してセット
され、ライン同期信号LsyncのLからHへの立上り時点
に画素同期信号Psyncに同期してリセットされ、フリッ
プフロップ33のQバー出力の反転信号と画素同期信号
Psyncとの論理積信号Saをアンドゲート34が発生し
てオアゲート35〜37に与える。論理積信号SaのH
パルスが、サンプル信号であり、画素同期信号Psyncの
立上りに同期している。このサンプル信号Sa=Hがあ
るとき、スキャナγ補正21の、8ビット画像データ入
力端のすべてがHとなる。すなわち、サンプル信号Sa
=Hの時間区間の間、最高値255をあらわす8ビット
データが、画像データとして、スキャナγ補正21に与
えられる。ここでオアゲート35〜37は、このように
サンプル信号Sa=H(最高値255をあらわす8ビッ
トデータ)を画像データとして画像処理の先頭(21)
に与えるマルチプレクサMUXである。
【0081】図4の(a)に、図3に示す同期信号供給
32と先頭から3つの画像処理機能との組み合わせの概
要を示す。図4の(b)に示す、同期信号Lsyncの立上
り直後の1画素目(第1画素同期パルス)を、1ライン
区間の中の有効画像データのライン先頭(第1画素デー
タ)と定義すれば、サンプル信号Sa=Hがこれに対応
する。有効画像データの先頭がこのように同期信号Lsy
ncの立上りと合致するとき、そのラインの有効画像デー
タの尾端から次のラインの先頭、つまり次の同期信号L
syncの立上りまでの間は無効画像である。
【0082】このような画像データが、画像処理A,画
像処理B,画像処理C,・・・と通った場合、入力時は
図4の(b)のSaの行に示すように有効画像データの
先頭が同期信号Lsyncの立上り直後であっても、画像デ
ータが画像処理A,画像処理B,画像処理Cと通るたび
に処理による遅延TDa,(TDb−TDa),(TD
c−TDb)が累積され、有効画像データの先頭の前に
処理遅延分の無効画像が加わる。
【0083】このように遅延を生じた場合通常は、無効
画像は値が何であるか保証されておらず、また有効画像
データの先頭も値が何であるか保証されていないので、
何処が有効画像データの先頭かの検出が難しい。
【0084】ここで、図4の(b)に示すように、同期
信号Lsyncから直接、先頭画像を示すサンプル信号Sa
=Hを発生させると、同期信号Lsyncから計時又は画素
同期信号Psyncのカウントを開始して、各画像処理A,
B,C,・・・の出力a,b,c,・・・に、サンプル
信号Sa=H相当の画像データが現われた時の計時値又
はカウント値Da,Db,Dc,・・・をメモリにセー
ブすることにより、同期信号Lsyncから各画像処理の出
力A,b,c,・・・の遅れ時間TDa,TDb,TD
c,・・・が求まる。このような遅延計測を、画像処理
制御50が行う。
【0085】図5に、電源オン直後の初期化において画
像処理制御50が実行する「遅延計測」DDPの内容を
示す。「遅延計測」DDPに進むと画像処理制御50
は、ライン同期信号Lsyncおよび画素同期信号Psyncの
出力を開始して、これらを、画像処理20内の画像処理
機能21〜31のそれぞれに同時に与えると共に、同時
に、同期信号供給32のフリップフロップ33にも与え
る(ステップ1)。なお、以下においてカッコ内にステ
ップNo.を記す時は、ステップという語を省略してス
テップNo.数字又は記号のみを記す。
【0086】ライン同期信号Lsyncおよび画素同期信号
Psyncがそれぞれ所定周期で同期信号供給32のフリッ
プフロップ33に加わり、アンドゲート34が、ライン
同期信号Lsyncおよび画素同期信号Psyncに同期して、
ライン同期信号Lsyncの立上り直後第1番目の画素同期
パルスを、サンプル信号Sa=Hとして、ライン同期信
号Lsyncの周期で、繰返し出力する。
【0087】画像処理制御50は、先ず、画像処理の先
頭のスキャナγ補正21の出力aの、サンプル信号Sa
=Hに対する遅れ時間TDaを測定する(2)。ここで
は先ず、データセレクタを、それへの入力a(スキャナ
γ補正21の出力a)を画像処理制御50への出力に設
定して(2a)、画素同期信号のカウント(割込み処
理)を許可する(2b)。なお、この割込み処理は、画
素同期信号Psyncの1パルスの発生毎にパルスカウント
値を1インクレメントするものであり、このパルスカウ
ント値は、ライン同期信号Lsync(L)でクリアされ
る。したがって、割込み処理を許可すると、ライン同期
信号LsyncがHに立ちあがってからの画素同期信号Psy
ncの発生数を表すパルスカウント値が、得られる。
【0088】画素同期信号Psyncのカウントを許可する
と画像処理制御50は、ライン同期信号Lsync(L)が
発生するのを待ち(2c)、発生すると、データセレク
タ38の出力aが、サンプル信号Sa=H相当の画像デ
ータとなるのを待つ(2d)。データセレクタ38の出
力aがサンプル信号Sa=H相当の画像データになる
と、画像処理制御50は、画素同期信号Psyncのカウン
トを禁止する(2e)。すなわち画素同期信号Psyncに
応答する割込み処理を禁止する。これにより、サンプル
信号Sa=H相当の画素同期信号からの、画素同期信号
Psyncの発生数を表すカウント値が、画像処理の先頭の
スキャナγ補正21の画像処理の遅延時間に対応する画
素同期信号Psyncの発生数Daを表すものに留まる。画
像処理制御50は、レジスタDaに、このカウント値D
aをセーブする。すなわち、メモリ上に、スキャナγ補
正21に宛てて遅延計測値Daを書込む(2f)。
【0089】次に画像処理制御50は、平滑フィルタ/
エッジ強調22の出力bの、サンプル信号Sa=Hに対
する遅れ時間TDbを測定する(3)。この内容は上述
の、サンプル信号Sa=Hに対するスキャナγ補正21
の出力「aの出力遅延の測定」(2)と同様である。さ
らに同様に、画像処理制御50は、地肌除去23の出力
cの遅れ時間TDcを測定し(4)、UCR/UCA・
色補正24の出力dの遅れ時間TDdを測定し(5)、
主走査変倍26の出力eの遅れ時間TDeを測定し
(6)、プリンタγ補正27の出力fの遅れ時間TDf
を測定し(7)、階調処理28の出力gの遅れ時間TD
gを測定し(8)、また、像域分離29の出力hの遅れ
時間TDhを測定する(9)。
【0090】画像処理制御50は、測定値(カウント
値)Da,Db,Dc,Dd,De,DfおよびDgを
それぞれ、レジスタRd2,RD3,Rd4,Rd6,
Rd7,Rd8およびRd10に書込む(10)。次
に、像域分離29が発生する、画像データが文字画像の
ものか写真画像のものかを表す像域分離信号(モード信
号)を、画像データと同期して、平滑フィルタ/エッジ
強調22以下の各画像処理に与えるための、スキャナγ
補正21での像域分離信号の所要遅延時間(Da−D
h)、ならびに、平滑フィルタ/エッジ強調22以下の
各画像処理での処理遅延時間(Db−Da),(Dc−
Db),(Dd−Dc),(De−Dd),(Df−D
e)および(Dg−Df)を算出してそれぞれ、レジス
タRs1,Rs2,Rs3,Rs4,Rs6,Rs7お
よびRs8に書込む(11)。
【0091】複写モードまたは原稿画像読取りモードの
時には、画像処理制御50は、原稿スキャナ200が発
生するライン同期信号および画素同期信号に同期してラ
イン同期信号Lsyncおよび画素同期信号Psyncを発生し
てスキャナγ補正21以下の各画像処理ならびにプリン
タ400に与えるが、同期信号供給32には与えない。
これにより、スキャナγ補正21には、原稿スキャナ2
00が発生する画像データが与えられる。
【0092】スキャナγ補正21は、ライン同期信号L
syncの立上り点から入力画像データを有効データとして
摘出して、反射率リニアの入力画像データを濃度リニア
の画像データに変換する画像処理を開始する。そして、
レジスタRs1のデータ(Da−Dh)が表す値分、像
域分離信号を遅延して、画像データ出力aと共に、平滑
フィルタ/エッジ強調22に出力する。すなわち、スキ
ャナγ補正21の画像処理による出力の遅れDaから、
像域分離29の、画像データが文字部か写真部かを表す
像域分離信号の遅れDhを減算した値(Da−Dh)、
すなわち、像域分離信号(モード信号)に対するスキャ
ナγ補正21の画像データ出力aの遅れ(Da−Dh)
を、像域分離29から与えられる像域分離信号に与え
て、像域分離信号も、画像データ出力aに同期させて画
像データ出力aと共に、平滑フィルタ/エッジ強調22
に出力する。
【0093】平滑フィルタ/エッジ強調22は、ライン
同期信号Lsyncの立上り点で画素同期信号Psyncのカウ
ントを開始して、カウント値がレジスタRd2のデータ
Daに合致すると、すなわち、先行の画像処理21で生
じた画像データ出力aの遅れ位置(有効画像データの先
頭が到来するタイミング)になると、像域分離信号が文
字を表すと画像データにエッジ強調処理を、写真をあら
わす時には平滑フィルタ処理を施す画像処理を開始す
る。この処理により、平滑フィルタ/エッジ強調22の
画像データ出力bが、入力画像データaに対して、(D
b−Da)分遅延する。この遅れ(Db−Da)を、ス
キャナγ補正21から与えられる像域分離信号に与え
て、像域分離信号も、画像データ出力bに同期させて画
像データ出力bと共に、地肌除去23に出力する。(D
b−Da)は、レジスタRs2に書込んでいるデータで
ある。
【0094】地肌除去23は、ライン同期信号Lsyncの
立上り点で画素同期信号のカウントを開始して、カウン
ト値がレジスタRd3のデータDbに合致すると、すな
わち、先行の画像処理21および22で生じた画像デー
タの遅れ位置(有効画像データの先頭が到来するタイミ
ング)になると、地肌除去処理を開始する。この処理に
より、地肌除去23の画像データ出力cが、入力画像デ
ータbに対して、(Dc−Db)分遅延する。この遅れ
(Dc−Db)を、平滑フィルタ/エッジ強調22から
与えられる像域分離信号に与えて、像域分離信号も、画
像データ出力cに同期させて画像データ出力cと共に、
UCR/UCA・色補正24に出力する。(Dc−D
b)は、レジスタRs3に書込んでいるデータである。
【0095】以下の画像処理、UCR/UCA・色補正
24,主走査変倍26,プリンタγ補正27および階調
処理28も、上述の地肌除去23と同様な、画像処理開
始処理を行い、しかも像域分離信号の遅延出力を行う。
いずれの画像処理にも、同一のライン同期信号Lsyncお
よび画素同期信号Psyncが与えられる。
【0096】−第2実施例− 図6に、第2実施例の画像処理20の機能構成を示し、
この第2実施例の画像処理制御50の、電源オン直後の
初期化において実行する「遅延計測」DDPの内容を、
図7に示す。
【0097】図7に示すように、この第2実施例におい
ても画像処理制御50は、第1実施例と同様に、スキャ
ナγ補正21の出力aの遅れ時間を測定し(2)、平滑
フィルタ/エッジ強調22の出力bの遅れ時間を測定
し、地肌除去23の出力cの遅れ時間を測定し(4)、
UCR/UCA・色補正24の出力dの遅れ時間を測定
し(5)、主走査変倍26の出力eの遅れ時間を測定し
(6)、プリンタγ補正27の出力fの遅れ時間を測定
し(7)、階調処理28の出力gの遅れ時間を測定し
(8)、また、像域分離29の出力hの遅れ時間を測定
する(9)。
【0098】そして第2実施例では、画素同期信号Psy
ncの周期の整数k倍(k≧2)を1単位とする長い単位
の遅延α・k(αは正の整数)に、各画像処理21〜2
8の出力a〜gを定めて、実測遅れ値Diに対する偏差
分β=α・k−Diの遅延を、各画像処理で付加するよ
うにした。すなわち、各画像処理iの、計測した各遅れ
値Diに対して、 Di=αa・k−βb, αa・k≦Di<(αa+1)・k k:2以上の整数 αa:0又は1以上の整数 βb:0≦βb<k を満たすαaおよびβbを算出する。
【0099】具体的には、 Da=Aa・k−Ab, Db=Ba・k−Bb, Dc=Ca・k−Cb, Dd=Da・k−Db, De=Ea・k−Eb, Df=Fa・k−Fb, Dg=Ga・k−Gb を満たす、αa相当の、各画像処理宛ての長時間k単位
の遅延値Aa〜Gaならびに、βb相当の、短時間(画
素同期信号周期)単位の付加遅延値Ab〜Gbを算出す
る。そして、長時間k単位の遅延値Aa〜Gaをそれぞ
れ、レジスタRa2〜Ra10に、短時間単位の付加遅
延値Ab〜Gbをそれぞれ、レジスタRb1〜Rb8に
書込む(a10)。
【0100】図8の(a)に、これらのデータAa,B
a,Ca,・・・およびAb,Bb,Cb,・・・が表
す時間を、データ記号(例えばAa,Ab)の先頭に、
時間であることを表すTを付加して、例えばTAa,T
Abと示す。第2実施例の画像処理制御50は次に、各
画像処理の出力の遅れ値Aa,Ba,Ca,・・・に対
応した、像域分離信号の、各画像処理での所要遅延値を
算出して、レジスタRs1〜Rs8に書込む(a1
1)。
【0101】複写モードまたは原稿画像読取りモードの
時には、画像処理制御50は、原稿スキャナ200が発
生するライン同期信号および画素同期信号に同期してラ
イン同期信号Lsyncおよび画素同期信号Psyncを発生
し、しかも画素同期信号Psyncを1/kに分周した、周
期がPsyncのk倍の分周パルスを発生して、これらを、
スキャナγ補正21以下の各画像処理ならびにプリンタ
400に与えるが、同期信号供給32には与えない。こ
れにより、スキャナγ補正21には、原稿スキャナ20
0が発生する画像データが与えられる。
【0102】スキャナγ補正21は、ライン同期信号L
syncの立上り点から入力画像データを有効データとして
摘出して、反射率リニアの入力画像データを濃度リニア
の画像データに変換する画像処理を開始するが、出力を
計測した遅れDaよりも更にAb分遅らせる。すなわ
ち、出力aの遅れ値を、Da+Ab=Aa・kとする。
AbはレジスタRb1のデータである。そして、レジス
タRs1のデータ(Aa・k−Dh)が表す値分、像域
分離信号を遅延して、画像データ出力aと共に、平滑フ
ィルタ/エッジ強調22に出力する。
【0103】すなわち、スキャナγ補正21の画像処理
による出力の遅れDaに更にAbの遅れを加えた値Aa
・kから、像域分離29の、画像データが文字部か写真
部かを表す像域分離信号の遅れDhを減算した値(Aa
・k−Dh)、すなわち、像域分離信号(モード信号)
に対するスキャナγ補正21の画像データ出力aの遅れ
(Aa・k−Dh)を、像域分離29から与えられる像
域分離信号に与えて、像域分離信号も、画像データ出力
aに同期させて画像データ出力aと共に、平滑フィルタ
/エッジ強調22に出力する。
【0104】平滑フィルタ/エッジ強調22は、ライン
同期信号Lsyncの立上り点で画素同期信号Psyncの分周
パルスのカウントを開始して、カウント値がレジスタR
a2のデータAaに合致すると、すなわち、先行の画像
処理21で生じた画像データ出力aの遅れ位置(有効画
像データの先頭が到来するタイミング)になると、像域
分離信号が文字を表すと画像データにエッジ強調処理
を、写真をあらわす時には平滑フィルタ処理を施す画像
処理を開始する。そしてこの処理の出力を更にBb分遅
らせる。すなわち、出力bの遅れ値を、Db+Bb=B
a・kとする。BbはレジスタRb2のデータである。
これにより、平滑フィルタ/エッジ強調22の画像デー
タ出力bが、入力画像データaに対して、(Ba−A
a)・k分遅延する。この遅れ(Ba−Aa)・kを、
スキャナγ補正21から与えられる像域分離信号に与え
て、像域分離信号も、画像データ出力bに同期させて画
像データ出力bと共に、地肌除去23に出力する。(B
a−Aa)は、レジスタRs2に書込んでいるデータで
ある。遅れ(Ba−Aa)・kは、分周パルスが(Ba
−Aa)個発生する期間である。
【0105】地肌除去23は、ライン同期信号Lsyncの
立上り点で分周パルスのカウントを開始して、カウント
値がレジスタRa3のデータBaに合致すると、すなわ
ち、先行の画像処理21および22で生じた画像データ
の遅れ位置(有効画像データの先頭が到来するタイミン
グ)になると、地肌除去処理を開始する。そしてこの処
理の出力を更にCb分遅らせる。すなわち、出力cの遅
れ値を、Dc+Cb=Ca・kとする。Cbはレジスタ
Rb3のデータである。これにより、地肌除去23の画
像データ出力cが、入力画像データbに対して、(Ca
−Ba)・k分遅延する。この遅れ(Ca−Ba)・k
を、平滑フィルタ/エッジ強調22から与えられる像域
分離信号に与えて、像域分離信号も、画像データ出力c
に同期させて画像データ出力cと共に、UCR/UCA
・色補正24に出力する。(Ca−Ba)は、レジスタ
Rs3に書込んでいるデータである。
【0106】以下の画像処理、UCR/UCA・色補正
24,主走査変倍26,プリンタγ補正27および階調
処理28も、上述の地肌除去23と同様な、画像処理開
始処理を行い、しかも像域分離信号の遅延出力を行う。
いずれの画像処理にも、同一のライン同期信号Lsyncお
よび画素同期信号Psyncならびに周期がPsyncのk倍の
分周パルスが与えられる。図8の(b)に、スキャナγ
補正21,平滑フィルタ/エッジ強調22および地肌除
去23の各出力a,b,cの、ライン同期信号Lsyncに
対する遅れ時間を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置を装備したデジタルフ
ルカラー複写機の機構概要を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す複写機の電気制御システムの概要
を示すブロック図である。
【図3】 図2に示す画像処理20の第1実施例の構成
を示すブロック図である。
【図4】 (a)は、図3に示す第1実施例の画像処理
20の先頭部の画像処理機能とそれにサンプル信号Sa
を与える同期信号供給32のみを摘出して示すブロック
図であり、(b)は、(a)に示す先頭部の画像処理機
能の各出力a,b,cの遅れ時間を示すタイムチャート
である。
【図5】 図3に示す画像処理制御50が電源オン直後
の初期化において実行する「遅延計測」DDPの内容を
示すフローチャートである。
【図6】 図2に示す画像処理20の第2実施例の構成
を示すブロック図である。
【図7】 図6に示す画像処理制御50が電源オン直後
の初期化において実行する「遅延計測」DDPの内容を
示すフローチャートである。
【図8】 図6に示す先頭部の画像処理機能21,2
2,23の各出力a,b,cの遅れ時間を示すタイムチ
ャートであり、(a)は遅延計測時のもの、(b)は複
写モード又は原稿画像読取りモードで原稿画像データを
処理している時のものである。
【図9】 画像データに順次に異なった画像処理を施す
場合の、各処理における画像データ出力の遅れを示す図
面であり、(a)は画像データ転送におけるライン区分
を示すタイムチャート、(b)は画像処理機能A,B,
Cのタンデム配列を示すブロック図、(c)は各画像処
理機能の画像データ出力の遅れと、無効画像データ分布
を示すタイムチャートである。
【符号の説明】 200:原稿スキャナ 400:プリンタ VDC:ビデオ・デ−タ制御 IMAC:画像メモリア
クセス制御 FCU:FAX送受信部 SBU:センサ−・ボ−
ド・ユニット PN:公衆回線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データ群の区切りを表す同期信号とと
    もにシリアル転送で与えられる画像データに、複数の画
    像処理を所定順で順次に施す画像処理方法において、 前記同期信号に同期したサンプル信号を、画像データに
    かえて前記複数の画像処理を所定順で順次に施す画像処
    理シーケンスに与えて、同期信号又はサンプル信号か
    ら、前記画像処理シーケンスの各画像処理が各処理出力
    を発生するまでの各遅延を計測することを特徴とする画
    像処理方法。
  2. 【請求項2】計測した各遅延を各画像処理宛てにメモリ
    に保持し、画像データ群に画像処理を施すときには、前
    記複数の画像処理のそれぞれにおいて、前記同期信号か
    ら、直前の画像処理に宛ててメモリに保持された遅延の
    後に到来する画像データ、を有効データとして画像処理
    する、請求項1記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】各画像処理iの、計測した各遅延Diに対
    して、 Di=αa・k−βb, αa・k≦Di<(αa+1)・k k:2以上の整数 αa:0又は1以上の整数 βb:0≦βb<k を満たす上位桁値αaおよび下位桁値βbを算出して各画
    像処理宛てにメモリに保持し、画像データ群に画像処理
    を施すときには、前記複数の画像処理のそれぞれにおい
    て、前記同期信号から、直前の画像処理に宛ててメモリ
    に保持されたαaに基づいた遅延の後に到来する画像デ
    ータ、を有効データとして画像処理し、かつ、自己が処
    理した画像データの出力を、自己の画像処理に宛ててメ
    モリに保持されたβbに基づいた時間分遅らせる、請求
    項1記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】各画像処理は、シリアル転送で与えられ
    る、画像データ処理モードを指定するモード信号も、直
    前の画像処理に宛ててメモリに保持された遅延に相当す
    る時間の後に到来するもの、を有効として画像処理モー
    ドの決定に参照する、請求項2又は請求項3記載の画像
    処理方法。
  5. 【請求項5】画像データ群の区切りを表す同期信号とと
    もにシリアル転送で与えられる画像データに、順次に異
    なった画像処理を施す複数の画像データ処理手段を備え
    る、画像処理装置において、 同期信号に同期したサンプル信号を画像データにかえて
    前記複数の画像データ処理手段の先頭に供給する信号供
    給手段;前記同期信号又はサンプル信号から、前記複数
    の画像データ処理手段のそれぞれが各処理出力を発生す
    るまでの各遅延を計測する、遅延計測手段;および、計
    測した各遅延を各画像データ処理手段対応で保持するメ
    モリ;を備え、各画像データ処理手段は、画像データ群
    に画像処理を施すときには、同期信号から、前記メモリ
    上の自己の直前の画像データ処理手段に対応した遅延に
    相当する時間の後に自身に到来する画像データ、を有効
    データとして画像処理する;ことを特徴とする画像処理
    装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の画像処理装置;原稿上の
    画像を読取って画像データを発生し該画像処理装置の先
    頭の画像データ処理手段に供給する原稿スキャナ;およ
    び、前記画像処理装置が処理した画像データが表す画像
    を用紙上に形成するプリンタ;を備える画像形成装置。
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