JP2002218189A - データ転送方法および画像処理システム - Google Patents

データ転送方法および画像処理システム

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JP2002218189A
JP2002218189A JP2001011707A JP2001011707A JP2002218189A JP 2002218189 A JP2002218189 A JP 2002218189A JP 2001011707 A JP2001011707 A JP 2001011707A JP 2001011707 A JP2001011707 A JP 2001011707A JP 2002218189 A JP2002218189 A JP 2002218189A
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image
data
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JP2001011707A
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Tomonori Tanaka
中 智 憲 田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方のデータ処理系でのメモリへのデータ蓄
積の為のバス使用時間のみで、他方のデータ処理系への
データ送信の為の余分なバス使用時間は節減する。バス
トラフィック増加の回避。コピー処理を早く完了する複
数複写機タスク分担システムの提供。 【解決手段】 画像データをラスタ形式で第1バスに送
出するスキャナ,第1バスの画像データを記憶する第1
メモリ、及び、第1バスの画像データを第1メモリに記
憶するときに同時に第2画像処理系MFC2に送出する
送信手段14、を含む第1画像処理系MFC1;及び、
送信手段14から送られてくる画像データを受信し第2
バスに出力する受信手段24,第2バスの画像データを
記憶する第2メモリ、及び、第2メモリの画像データが
表す画像を形成する手段400A1、を含む第2画像処
理系MFC2;を備える画像処理システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルデータの
転送に関し、特に、これに限定する意図ではないが、画
像情報のデジタル処理を行う機器のメモリ活用技術に関
し、例えば、デジタル複写機,スキャナ,プリンタ,フ
ァクシミリ,コンピュータ画像処理およびその他の画像
処理装置に実施しうる。
【0002】
【従来技術】近年、デジタル画像処理が普及し、それに
伴って画像メモリを応用した画像の加工,編集が盛んに
行われるようになってきている。たとえばデジタル複写
機の加工,編集機能には、たとえば、画像メモリの読み
出し時のアドレス操作による画像回転,画像メモリ上に
同一パターンのデータを複数形成することによるイメー
ジリピート,画像メモリへの書き込み時のアドレス操作
により複数枚の原稿を1枚の転写紙にコピーする集約、
等がある。
【0003】このような機能を実現するために、デジタ
ル複写機では、最低原稿1枚分の画像データを展開する
ことができる画像メモリを一般に備えている。
【0004】また、近年のデジタル複写機には、他のデ
ジタル複写機と通信ケーブルを介して画像データを送受
信する機能を備えたものがある。この種のデジタル複写
機によれば、例えば2台のデジタル複写機を相互に接続
しておくことにより、一方の複写機がコピー処理を行っ
ている時に他方の複写機が使用されていなければ、一方
から他方に画像データを転送して2台の複写機で2部目
以降のコピー処理を分担して行うことができ、大量のコ
ピー処理を効率良く行うことができる。
【0005】特開平8−149241号は、スキャナ,
プリンタおよび画像メモリを持つコントローラ等の各機
能機器を汎用バスで接続した複合型画像形成装置を開示
している。この装置は、インターフェースを共通化する
ことで別々の機器の接続のための無駄な回路,制御ソフ
トの増加を抑制し、また、拡張性の高いシステムとして
いる。
【0006】この様なシステムにおいて、1つの装置の
汎用バスと、もう1つの装置の汎用バス上に画像データ
を転送する機能を備えた機器を単純に接続して、2台の
デジタル複写機間で相互に画像データの送受信が可能に
するという方法がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で
は、スキャナで原稿画像を読み取って画像データをメモ
リに蓄積するためのバス使用時間と、他方のデジタル複
写機への画像データ転送のための蓄積メモリからの画像
データの読み出し及び送信のためのバス使用時間が必要
になり、バストラフィックが増加し、高速機になると機
能達成も困難になる。また、一方のデジタル複写機のス
キャナの読み取り速度(または読み取りサイクル)を低
下させることなく、他方のデジタル複写機に画像データ
を無駄無く転送させるためには、デジタル複写機間の転
送もまた高速、または効率的な転送である必要がある。
【0008】本発明は、一方のデータ処理系でのメモリ
へのデータ蓄積のためのバス使用時間のみで、他方のデ
ータ処理系へのデータ送信のための余分なバス使用時間
は節減することを第1の目的とし、送信側のデータ処理
系のバストラフィックの増加は回避することを第2の目
的とし、複数の画像処理装置間の安定したデータ転送が
可能な信頼性のある画像処理システムを提供することを
第3の目的とし、同種の汎用バスを用いた複数の画像処
理装置でなる画像処理システムに比較的簡単に適用する
ことを第4の目的とし、低コストで拡張性のある画像処
理装置間データ転送を行う画像処理システムを提供する
ことを第5の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)1つのデータ処理
系(MFC1)から他のデータ処理系(MFC2)にデータを転送す
るにおいて、第1データ処理系(MFC1)において第1バス
(12)にデータを送出して第1メモリ(11)にデータを書込
み、このときのデータ転送プロトコルをモニタして第1
バス(12)のデータを取得して転送ライン(30)を介して第
2データ処理系(MFC2)の第2バス(22)に転送し、第2デ
ータ処理系(MFC2)において第2バス(22)のデータを第2
メモリ(21)に書込むことを特徴とするデータ転送方法。
【0010】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素または対応事
項の符号を、参考までに付記した。以下も同様である。
【0011】これによれば、第1データ処理系(MFC1)に
おける第1メモリ(11)へのデータ書込みのためのバス使
用時間のみで、第2データ処理系(MFC2)へのデータ送信
のための余分なバス使用時間が不要になり、それにより
バストラフィックも増加せず、安定してデータ転送が可
能な信頼性のあるデータ転送が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】(2)画像データを記憶可能なメ
モリ(11/21)と該メモリ(11/21)の画像データに基づいて
画像を形成する手段(400/400A1)を備える画像処理系(MF
C1/MFC2)であって、少なくとも1つが画像データ源(200
/200A1)をも備える、少なくとも2つの画像処理系(MFC
1,MFC2)の間で画像データを転送するにおいて、第1画
像処理系(MFC1)の画像データ源(200)が、画像データを
ラスタ形式で第1画像処理系(MFC1)内の第1バス(12)に
送出して第1バス(12)の画像データを第1画像処理系(M
FC1)内の第1メモリ(11)に記憶するときに、同時に第1
バス(12)上の画像データを第2画像処理系(MFC2)内の第
2バス(22)に送出し、第2バス(22)の画像データを第2
画像処理系(MFC2)内の第2メモリ(21)に記憶する、こと
を特徴とする画像データ転送方法。
【0013】これによれば、第1画像処理系(MFC1)の画
像データ源(200)が画像データをラスタ形式で第1画像
処理系(MFC1)内の第1バス(12)に送出し第1メモリ(11)
に蓄積するバス使用時間のみで、第2画像処理系(MFC2)
への画像データ送信のための余分なバス使用時間が不要
になり、それによりバストラフィックも増加せず、安定
し信頼性のあるデータ転送が可能となる。
【0014】(3)第1バス(12),画像データをラスタ
形式で第1バス(12)に送出する画像データ源(200),第
1バス(12)の画像データを記憶する第1メモリ(11)、及
び、第1バス(12)の画像データを第1メモリ(11)に記憶
するときに同時に第1バス(12)の画像データを第2画像
処理系(MFC2)に送出する第1送信手段(14)、を含む第1
画像処理系(MFC1);及び、第2バス(22),第1送信手段
(14)から送られてくる画像データを受信し第2バス(22)
に出力する第1受信手段(24),第2バス(22)の画像デー
タを記憶する第2メモリ(21)、及び、第2メモリ(21)の
画像データが表す画像を形成する手段(400A1)、を含む
前記第2画像処理系(MFC2);を備える画像処理システム
(図6)。
【0015】これによれば、第1画像処理系(MFC1)の画
像データ源(200)が発生する画像データの第1メモリ(1
1)への蓄積のためのバス使用時間のみで、第2画像処理
系(MFC2)への送信のための余分なバス使用時間が不要に
なり、それによりバストラフィックも増加せず、安定し
てデータ転送が可能な信頼性のある画像処理システムを
提供することが可能となる。
【0016】(4)第1および第2画像処理系(MFC1,MF
C2)はそれぞれ、第1バス(12)と第1送信手段(14)とを
物理的に接続する着脱可能な第1コネクタ(16,17)およ
び第2バス(22)と第1受信手段(24)とを物理的に接続す
る着脱可能な第2コネクタ(26,27)を含む、上記(3)
に記載の画像処理システム。
【0017】これによれば、同種の汎用バス(12,22)を
用いた異なるシステムに比較的簡単に接続可能となり、
低コストで、拡張性のある画像処理システムを提供する
ことが可能となる。
【0018】(5)システムは更に、第1送信手段(14)
と第1受信手段(24)とを接続する通信ライン(30)を含
む、上記(3)または上記(4)記載の画像処理システ
ム。これによれば、通信ライン(30)によって複数の画像
処理系の間の上述の画像データ転送を実現することがで
きる。通信ライン(30)は、電気ケーブルとして第1送信
手段(14)と第1受信手段(24)のそれぞれとコネクタ(18,
19/29,28)で接続するのが、接続と解除を簡易にする上
で、好ましい。
【0019】(6)第1送信手段(14)は、画像データ転
送のためのラインメモリを2つ持ち(32,33)、第1バス
(12)の画像データを一方に書込み同時に他方の画像デー
タを第1受信手段(24)に送出し次は第1バス(12)の画像
データを前記他方に書込み同時に前記一方の画像データ
を第1受信手段(24)に送出するデータ転送を交互に繰返
し;かつ、第1受信手段(24)も、画像データ転送のため
のラインメモリを2つ持ち(42,43)、第1送信手段(15)
からの画像データを一方に書込み同時に他方の画像デー
タを第2バス(22)に送出し次は第1送信手段(15)からの
画像データを前記他方に書込み同時に前記一方の画像デ
ータを第2バス(22)に送出するデータ転送を交互に繰返
す;上記(3),(4)または(5)記載の画像処理シ
ステム。
【0020】これによれば、画像データ転送がライン単
位で連続して送信、また受信することが可能となり、そ
れによってデータ転送効率が向上し、画像処理系のパフ
ォーマンスアップとなり、また、ライン単位で転送デー
タの管理が可能なため、ハードウェアの構成がシンプル
化し、高パフォーマンス及び高信頼性の画像処理システ
ムを提供することが可能となる。
【0021】(7)第1送信手段(14)は、第1バス(12)
を介して画像データを第1メモリ(11)に転送するプロト
コルに応答して、第1バス(11)の画像データを第1受信
手段に送出する;上記(3),(4),(5)または
(6)記載の画像処理システム。
【0022】(8)画像データを記憶可能なメモリを備
えた少なくとも2台の画像処理装置を伝送線を介して互
いに接続し、相互に画像データを転送できるように構成
した画像処理システムにおいて、原稿を読み取り、その
ラスタ形式の画像データを第1の汎用バス(12)に順次出
力する読取部(200)と、第1の汎用バス(12)を介して送
られてくる読取部(200)からの画像データをメモリに記
憶する第1の記憶部(11)と、読取部(200)から第1の記
憶部(11)に第1の汎用バス(12)を介して送られる画像デ
ータを、バスの転送プロトコルをモニタすることにより
画像データを取得し、その画像データを外部インタフェ
ースに出力する送信処理部(14)とを備える少なくとも1
台の画像処理装置(MFC1);及び、前記送信処理部(14)か
ら送られてくる画像データを受信し第2の汎用バス(22)
に出力する受信処理部(24)と、第2の汎用バス(22)を介
して送られてくる受信処理部(24)からの画像データをメ
モリに記憶する第2の記憶部(21)と、第2の記憶部(21)
から第2の汎用バス(22)を介して出力された画像データ
を受け可視像を形成する像形成部(400A1)とを備える少
なくとも1台の画像処理装置(MFC2);を含む画像処理シ
ステム。
【0023】これによれば、読取部(200)からの読み取
り及び画像の蓄積のためのバス使用時間のみで、他方へ
の送信のための余分なバス使用時間が不要になり、それ
によりバストラフィックも増加せず、安定してデータ転
送が可能な信頼性のある画像処理システムを提供するこ
とが可能となる。
【0024】(9)前記送信処理部(14)と受信処理部(2
4)はそれぞれ、物理的に汎用バス(12,22)から着脱可能
(16,17/26,27)なことを特徴とする上記(8)記載の画
像処理システム。
【0025】これによれば、同種の汎用バス(12,22)を
用いた異なるシステム(MFC1,MFC2)に比較的簡単に接続
可能となり、低コストで、拡張性のある画像処理システ
ムを提供することが可能となる。
【0026】(10)前記送信処理部(14)と受信処理部
(24)はそれぞれ、画像データ転送のためのラインメモリ
を2つ持ち(32,33/42,43)、汎用バス(12/22)と外部イン
タフェース間のデータ転送を交互にトグル使用して行う
ことを特徴とする上記(9)記載の画像処理システム。
【0027】これによれば、デジタル画像処理装置間の
データ転送がライン単位で連続して送信、また受信する
ことが可能となり、それによってデータ転送効率が向上
し、機器のパフォーマンスアップとなり、また、ライン
単位で転送データの管理が可能なため、ハードウェアの
構成がシンプル化し、高パフォーマンス及び高信頼性の
画像処理システムを提供することが可能となる。
【0028】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0029】
【実施例】図1に、本発明の一実施例のデジタル複写機
システムの概要を示す。第1のデジタル複写機MFC1
は、カラープリンタ400にカラー画像読み取り装置
(スキャナ)200,自動原稿送り装置(ADF)1,
ソータSTR及びその他の画像処理関連装置を組付けた
画像形成装置であり、パ−ソナルコンピュ−タ(以下P
Cと表現)等のホストPCaから、LAN又はパラレル
I/Fを通じて、画像情報である印刷デ−タが与えられ
るとそれをプリントアウト(画像出力)できるシステム
構成である。このデジタル複写機MFC1は複合機能が
あるデジタルカラー複写機であり、それ自身で、原稿の
コピ−を生成することもできる。該複写機は、構内交換
器PBXを介して公衆電話網に接続され、公衆電話網を
介して、遠隔のファクシミリと交信することができる。
【0030】第2のデジタル複写機MFC2は、第2の
デジタル複写機MFC1と構造及び機能が同一の同型機
であるが、これにはホストの接続は無く、ファクシミリ
通信ラインとの接続も無い。
【0031】図2に、第1のデジタル複写機MFC1の
構成を示す。ADF1にある原稿台2に、原稿の画像面
を上にして置かれた原稿束は、操作/表示部OPB(図
1,図3)上のスタートキーが押下されると、一番下の
原稿から給送ローラ3および給送ベルト4によってコン
タクトガラス202上の所定の位置に給送される。スキ
ャナ200によってコンタクトガラス202上の原稿1
80の画像データを読み取り後、読み取りが終了した原
稿は、給送ベルト4及び排送ローラ5によって排出され
る。さらに、原稿セット検知7にて原稿台2に次の原稿
が有ることを検知した場合、前原稿と同様にコンタクト
ガラス6上に給送される。給送ローラ3,給送ベルト4
および排送ローラ5はモータによって駆動される。
【0032】ADF1は、一枚の原稿をスキャナ200
に繰り出すときに、紙面に直交する方向に、略A4の縦
長の距離分離れた一対の紙センサ8のそれぞれを原稿が
通過する時間を計測して、原稿が、B5の縦/横,A4
の縦/横,B4の縦/横およびA3(縦)のいずれであ
るか、すなわち原稿サイズ、を判定し、しかも、送り出
し数をカウントして、原稿枚数を判定する。原稿サイズ
と枚数は、メインコントローラ10(図3)に報知す
る。
【0033】スキャナ200は、コンタクトガラス20
2上の原稿180の画像を照明ランプ205、ミラー群
204A、204B、204Cなど、およびレンズ20
6を介してカラーセンサ207に結像して、原稿のカラ
ー画像情報を、例えば、ブルー(以下、Bという)、グ
リーン(以下、Gという)およびレッド(以下、Rとい
う)の色分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変換
する。カラーセンサ207は、この例では、3ラインC
CDセンサで構成されており、B、G、Rの画像を色ご
とに読取る。スキャナ200で得たB、G、Rの色分解
画像信号強度レベルをもとにして、図示省略された画像
処理ユニットにて色変換処理を行い、ブラック(以下、
Bkという)、シアン(以下、Cという)、マゼンダ
(以下、Mという)およびイエロー(以下、Yという)
の記録色情報を含むカラー画像データを得る。
【0034】このカラー画像データを用い、次に述べる
カラー画像記録装置(以下、カラープリンタ又は単にプ
リンタという)400によって、Bk、C、M、Yの画
像を中間転写ベルト上に重ね形成し、そして転写紙に転
写する。スキャナ200は、カラープリンタ400の動
作とタイミングをとったスキャナースタート信号を受け
て、照明ランプ205やミラー群204A、204B、
204Cなどからなる照明・ミラー光学系が左矢印方向
へ原稿走査し、1回走査毎に1色の画像データを得る。
そして、その都度、カラープリンタ400で順次、顕像
化しつつ、これらを中間転写ベルト上に重ね合わせて、
4色のフルカラー画像を形成する。
【0035】カラープリンタ400の、露光手段として
の書き込み光学ユニット401は、スキャナ200から
のカラー画像データを光信号に変換して、原稿画像に対
応した光書き込みを行い、感光体ドラム414に静電潜
像を形成する。光書き込み光学ユニット401は、レー
ザー発光器441、これを発光駆動する発光駆動制御部
(図示省略)、ポリゴンミラー443、これを回転駆動
する回転用モータ444、fθレンズ442、反射ミラ
ー446などで構成されている。感光体ドラム414
は、矢印で示す如く反時計廻りの向きに回転するが、そ
の周りには、感光体クリーニングユニット421、除電
ランプ414M、帯電器419、感光体ドラム上の潜像
電位を検知する電位センサー414D、リボルバー現像
装置420の選択された現像器、現像濃度パターン検知
器414P、中間転写ベルト415などが配置されてい
る。
【0036】リボルバー現像装置420は、BK現像器
420K、C現像器420C、M現像器420M、Y現
像器420Yと、各現像器を矢印で示す如く反時計回り
の向きに回転させる、リボルバー回転駆動部(図示省
略)などからなる。これら各現像器は、静電潜像を顕像
化するために、現像剤の穂を感光体ドラム414の表面
に接触させて回転する現像スリーブ420KS、420
CS、420MS、420YSと、現像剤を汲み上げ撹
拌するために回転する現像パドルなどで構成されてい
る。待機状態では、リボルバー現像装置420はBK現
像器420で現像を行う位置にセットされており、コピ
ー動作が開始されると、スキャナ200で所定のタイミ
ングからBK画像データの読み取りがスタートし、この
画像データに基づき、レーザー光による光書き込み・潜
像形成が始まる。以下、Bk画像データによる静電潜像
をBk潜像という。C、M、Yの各画像データについて
も同じ。このBk潜像の先端部から現像可能とすべく、
Bk現像器420Kの現像位置に潜像先端部が到達する
前に、現像スリーブ420KSを回転開始して、Bk潜
像をBkトナーで現像する。そして、以後、Bk潜像領
域の現像動作を続けるが、潜像後端部がBk潜像位置を
通過した時点で、速やかに、Bk現像器420Kによる
現像位置から次の色の現像器による現像位置まで、リボ
ルバー現像装置420を駆動して回動させる。この回動
動作は、少なくとも、次の画像データによる潜像先端部
が到達する前に完了させる。
【0037】像の形成サイクルが開始されると、感光体
ドラム414は矢印で示すように反時計廻りの向きに回
動し、中間転写ベルト415は図示しない駆動モータに
より、時計廻りの向きに回動する。中間転写ベルト41
5の回動に伴って、BKトナー像形成、Cトナー像形
成、Mトナー像形成およびYトナー像形成が順次行わ
れ、最終的に、BK、C、M、Yの順に中間転写ベルト
415上に重ねてトナー像が形成される。BK像の形成
は、以下のようにして行われる。すなわち、帯電器41
9がコロナ放電によって、感光体ドラム414を負電荷
で約−700Vに一様に帯電する。つづいて、レーザダ
イオード441は、Bk信号に基づいてラスタ露光を行
う。このようにラスタ像が露光されたとき、当初、一様
に荷電された感光体ドラム414の露光された部分につ
いては、露光光量に比例する電荷が消失し、静電潜像が
形成される。リボルバー現像装置420内のトナーは、
フェライトキャリアとの撹拌によって負極性に帯電さ
れ、また、本現像装置のBK現像スリーブ420KS
は、感光体ドラム414の金属基体層に対して図示しな
い電源回路によって、負の直流電位と交流とが重畳され
た電位にバイアスされている。この結果、感光体ドラム
414の電荷が残っている部分には、トナーが付着せ
ず、電荷のない部分、つまり、露光された部分にはBk
トナーが吸着され、潜像と相似なBk可視像が形成され
る。中間転写ベルト415は、駆動ローラ415D、転
写対向ローラ415T、クリーニング対向ローラ415
Cおよび従動ローラ群に張架されており、図示しない駆
動モータにより回動駆動される。さて、感光体ドラム4
14上に形成したBkトナー像は、感光体と接触状態で
等速駆動している中間転写ベルト415の表面に、ベル
ト転写コロナ放電器(以下、ベルト転写部という。)4
16によって転写される。以下、感光体ドラム414か
ら中間転写ベルト415へのトナー像転写を、ベルト転
写と称する。感光体ドラム414上の若干の未転写残留
トナーは、感光体ドラム414の再使用に備えて、感光
体クリーニングユニット421で清掃される。ここで回
収されたトナーは、回収パイプを経由して図示しない排
トナータンクに蓄えられる。
【0038】なお、中間転写ベルト415には、感光体
ドラム414に順次形成する、Bk、C、M、Yのトナ
ー像を、同一面に順次、位置合わせして、4色重ねのベ
ルト転写画像を形成し、その後、転写紙にコロナ放電転
写器にて一括転写を行う。ところで、感光体ドラム41
4側では、BK画像の形成工程のつぎに、C画像の形成
工程に進むが、所定のタイミングから、スキャナ200
によるC画像データの読み取りが始まり、その画像デー
タによるレーザー光書き込みで、C潜像の形成を行う。
C現像器420Cは、その現像位置に対して、先のBk
潜像後端部が通過した後で、かつ、C潜像先端が到達す
る前に、リボルバー現像装置の回転動作を行い、C潜像
をCトナーで現像する。以降、C潜像領域の現像をつづ
けるが、潜像後端部が通過した時点で、先のBk現像器
の場合と同様にリボルバー現像装置420を駆動して、
C現像器420Cを送り出し、つぎのM現像器420M
を現像位置に位置させる。この動作もやはり、つぎのM
潜像先端部が現像部に到達する前に行う。なお、Mおよ
びYの各像の形成工程については、それぞれの画像デー
タの読み取り、潜像形成、現像の動作が、上述のBk像
や、C像の工程に準ずるので、説明は省略する。
【0039】ベルトクリーニング装置415Uは、入口
シール、ゴムブレード、排出コイルおよび、これら入口
シールやゴムブレードの接離機構により構成される。1
色目のBk画像をベルト転写した後の、2、3、4色目
を画像をベルト転写している間は、ブレード接離機構に
よって、中間転写ベルト面から入口シール、ゴムブレー
ドなどは離間させておく。
【0040】紙転写コロナ放電器(以下、紙転写器とい
う。)417は、中間転写ベルト415上の重ねトナー
像を転写紙に転写するべく、コロナ放電方式にて、AC
+DCまたは、DC成分を転写紙および中間転写ベルト
に印加するものである。
【0041】給紙バンク内の転写紙カセット482に
は、各種サイズの転写紙が収納されており、指定された
サイズの用紙を収納しているカセットから、給紙コロ4
83によってレジストローラ対418R方向に給紙・搬
送される。なお、符号412B2は、OHP用紙や厚紙
などを手差しするための給紙トレイを示している。像形
成が開始される時期に、転写紙は前記いずれかの給紙ト
レイから給送され、レジストローラ対418Rのニップ
部にて待機している。そして、紙転写器417に中間転
写ベルト415上のトナー像の先端がさしかかるとき
に、丁度、転写紙先端がこの像の先端に一致する如くに
レジストローラ対418Rが駆動され、紙と像との合わ
せが行われる。このようにして、転写紙が中間転写ベル
ト上の色重ね像と重ねられて、正電位につながれた紙転
写器417の上を通過する。このとき、コロナ放電電流
で転写紙が正電荷で荷電され、トナー画像の殆どが転写
紙上に転写される。つづいて、紙転写器417の左側に
配置した図示しない除電ブラシによる分離除電器を通過
するときに、転写紙は除電され、中間転写ベルト415
から剥離されて紙搬送ベルト422に移る。中間転写ベ
ルト面から4色重ねトナー像を一括転写された転写紙
は、紙搬送ベルト422で定着器423に搬送され、所
定温度にコントロールされた定着ローラ423Aと加圧
ローラ423Bのニップ部でトナー像を溶融定着され、
排出ロール対424で本体外に送り出され、図示省略の
コピートレイに表向きにスタックされる。
【0042】なお、ベルト転写後の感光体ドラム414
は、ブラシローラ、ゴムブレードなどからなる感光体ク
リーニングユニット421で表面をクリーニングされ、
また、除電ランプ414Mで均一除電される。また、転
写紙にトナー像を転写した後の中間転写ベルト415
は、再び、クリーニングユニット415Uのブレード接
離機構でブレードを押圧して表面をクリーニングする。
リピートコピーの場合には、スキャナの動作および感光
体への画像形成は、1枚目の4色目画像工程にひきつづ
き、所定のタイミングで2枚目の1色目画像工程に進
む。中間転写ベルト415の方は、1枚目の4色重ね画
像の転写紙への一括転写工程にひきつづき、表面をベル
トクリーニング装置でクリーニングされた領域に、2枚
目のBkトナー像がベルト転写されるようにする。その
後は、1枚目と同様動作になる。
【0043】図3に、図2に示す複写機の電気システム
の概要を示す。システムコントローラ10は、複写機全
体を制御する。システムコントローラ10には、オペレ
ータに対する表示と、オペレータからの機能設定入力制
御及びコピー指示を行う操作/表示ボードOPBが接続
されている。
【0044】システムコントローラ10は、通常のコピ
ー処理の制御の他に、パソコンなど外部からの画像及び
プリント指示するコマンドを解析し、画像データとし
て、印刷できる状態にビットマップ展開し、プリンタ4
00を駆動して画像データをプリントアウトする印刷制
御も行う。システムコントローラ10には、画像及びコ
マンドをLAN及びパラレルI/Fを通じて受信し動作
するために、LANコントロール,パラレルI/F等が
ある。
【0045】ファクシミリボードFXBは、フアクシミ
リ送信指示があるときには、コントローラ10を介して
スキャナ200を駆動して原稿の画像を読んで、画像デ
ータを、通信コントロールおよびPBXを介して、ファ
クシミリ通信回線に送出する。通信回線からファクシミ
リの呼びを受け画像データを受信すると、コントローラ
10を介して、プリンタ400を駆動して画像データを
プリントアウトする。
【0046】スキャナ200と、プリンタとは、汎用バ
スであるPCI(Peripheral Component Interconnect)
バス12を介して相互に通信を行う。スキャナ200は
その内部の画像処理(IPU)によって、読取り画像デ
−タの、光学系及びディジタル信号への量子化に伴う信
号劣化(スキャナ系の信号劣化:スキャナ特性による読
取り画像デ−タの歪)を補正し、該画像デ−タをプリン
タ400に与える。又は、画像メモリ11に書込む。
【0047】すなわち、スキャナ200には、読取り画
像デ−タを画像メモリ11に蓄積して再利用するジョブ
と、メモリ11に蓄積しないで、プリンタ400に作像
出力するジョブとがある。メモリ11に蓄積する一例と
しては、1枚の原稿を複数枚複写する場合、スキャナ2
00を1回だけ動作させ、読取り画像デ−タをメモリ1
1に蓄積し、蓄積データを複数回読み出す使い方があ
る。メモリを使わない例としては、1枚の原稿を1枚だ
け複写する場合、読取り画像デ−タをそのままプリンタ
400に出力すれば良いので、メモリ11への書込みを
行う必要はない。読取り画像デ−タの比較的に長期間の
保存を意図するときには、既設または増設の、図示しな
い画像メモリ,フロッピデイスク,コンパクトディス
ク,ハードディスクまたはDVDに書込む。ホストPC
aから与えられる印刷データ(テキストデータすなわち
文章データ/イメージデータすなわちピクセルデータ)
も同様である。スラッシュ/は、「又は」を意味する。
【0048】まず、メモリ11を使わない場合、スキャ
ナ200は、その内部のIPUで、CCDによる輝度デ
ータを面積階調に変換するための画質処理を行う。画質
処理後の面積階調に変化された信号はプリンタ400に
与えられ、プリンタ400内においてその内部の画像メ
モリを介して書込み制御に与えられる。プリンタ400
内の書込み制御は、ドット配置に関する後処理及びドッ
トを再現するためのパルス制御を、プリンタ400内の
作像ユニットに対して行い、転写紙上に再生画像を形成
する。
【0049】メモリ11に蓄積し、それからの読み出し
時に付加的な処理、例えば画像方向の回転,画像の合成
等を行う場合は、システムコントローラ10内で、画像
データとメモリ11のアクセス制御,ホストPCaのプ
リント用データの展開(文字コ−ド/キャラクタビット
変換),メモリ有効活用のための画像データの圧縮/伸
張を行う。画像メモリ11へ送られたデータは、画像メ
モリ11内でデータ圧縮後メモリへ蓄積し、蓄積データ
を必要に応じて読み出す。読み出しデータは画像メモリ
11内で伸張し、本来の画像データに戻し、PCIバス
12を介してプリンタ400に出力する。
【0050】画像データの流れに於いて、コントローラ
10にあるバス制御によるPCIバス12上データ転送
により、デジタル複写機の複合機能を実現する。複合機
能の1つであるFAX送信機能は、スキャナ200の読
取り画像データをPCIバス12を経由してファクシミ
リボードFXBへ転送する。
【0051】各ジョブ、例えばコピー機能,ファクシミ
リ送受信機能およびプリンタ出力機能において、スキャ
ナ200,プリンタ400,画像メモリ11及びファク
シミリボードFXBへの汎用バスすなわちPCIバス1
2の使用権の割り振りを、システムコントローラ10
が、そのバス制御機能を介して制御する。
【0052】次に、本発明の実施に関連する部分を説明
する。システムコントローラ10は、操作ボードOPB
から、複数n部数の、タスク分配コピーの指示があった
とき、あるいは、ホストPCaから、複数n部数の、タ
スク分配印刷の指示があったときには、複数nの半分b
(割り切れないときには、端数切り捨ての値)のプリン
トアウトを、後述するPCIバス12,送,受信ボード
14,通信ケーブル30,送,受信ボード24及びPC
Iバス22を介して、複写機MFC2のシステムコント
ローラ20に指示する。この指示(プリントアウトコマ
ンド)を解読して、送,受信ボード14は画像データ送
信モードを、送,受信ボード24は画像データ受信モー
ドを自己に設定する。
【0053】汎用バスであるPCIバス12および22
にはそれぞれ、SCSI(Small Computer System Inter
face )ホストアダプタである送,受信ボード14及び2
4が接続され、これらの送,受信ボード14及び24
が、SCSIケーブルである通信ケーブル30で接続さ
れている。すなわち、2台の同じタイプのデジタル複写
機MFC1,MFC2を通信ケーブル30を介して相互
に接続している。
【0054】なお、送,受信ボード14及び24は増設
用のものであり、送,受信ボード14は、その雌コネク
タ17にPCIバス12に接続した雄コネクタ16を結
合することによってPCIバス12に接続されている。
すなわち、複写機MFC1に増設されている。同様に、
送,受信ボード24も、その雌コネクタ27にPCIバ
ス22に接続した雄コネクタ26を結合することによっ
てPCIバス22に接続されている。すなわち、複写機
MFC2に増設されている。
【0055】増設した送,受信ボード14上の雌コネク
タ18に通信ケーブル30の一端の雄コネクタ19を結
合し、増設した送,受信ボード24上の雌コネクタ28
に通信ケーブル30の他端の雄コネクタ29を結合する
ことによって、送,受信ボード14と24とが接続され
ている。
【0056】図4に、送,受信ボード14と24の構成
の概要を示す。送,受信ボード14と24の構造と機能
は同一である。送,受信ボード14に関して説明する
と、それにはPCIバス12および通信ケーブル30に
つながる送,受信回路15,2つのラインバッフアメモ
リ32,33及びデータライン切換え34がある。送,
受信回路15には、入出力インターフエイス,PCIバ
スプロトコル及びSCSIプロトコルに適合するプロト
コル回路及び画像データ送,受信コントローラがあり、
該コントローラが、プロトコル回路を介してシステムコ
ントローラ10および送,受信回路25と通信して、そ
れらのプリントアウトコマンド(10からのプリントア
ウトコマンド,20からのプリントアウトコマンド)を
解読する。10からのプリントアウトコマンドは、送,
受信回路15に対しては送信転送コマンドであり,送,
受信回路25に対して転送受信コマンドであり、システ
ムコントローラ20に対してプリントアウトコマンドで
ある。
【0057】そして送,受信回路15の送,受信コント
ローラは、送信転送コマンド(10からのプリントアウ
トコマンド)があると、PCIバス12にスキャナ20
0が送出する画像データを、ラインバッファメモリ3
2,33およびデータライン切換え34を操作して、通
信ケーブル30(送,受信ボード24)に出力する画像
データ送信モードに、送,受信ボード14を設定する。
送,受信回路25の送,受信コントローラは、送信転送
コマンド(システムコントローラ10からのプリントア
ウトコマンド)があると、それをシステムコントローラ
20に転送すると共に、通信ケーブル30から到来する
画像データを、ラインバッファメモリ42,43および
データライン切換え44を操作して、PCIバス22
(画像メモリ21)に出力する画像データ受信モード
に、送,受信ボード24を設定する。
【0058】画像データ送信モードの時には、送,受信
回路15の送,受信コントローラには、あらかじめシス
テムコントローラ10からスキャナ200が制御信号XF
RAMEと共に出力するはずの画像データの画像メモリ11
上の書込みアドレスの範囲が、システムコントローラ1
0のプリントアウトコマンド(送,受信回路15に対し
ては送信転送コマンド)によって伝えられている。送,
受信回路15の送,受信コントローラは、PCIバス12
上のトランザクションをモニタし、ターゲットアドレス
(メモリ11の書込みアドレス)が指定アドレス範囲内
で、転送成就された画像データを内部に取り込み、そし
て通信ケーブル30に出力する。
【0059】このとき、送,受信ボード24の送,受信
コントローラが通信ケーブル30から送り込まれる画像
データを受信し、PCIバス22のマスタとなり、ターゲ
ットを画像メモリ21とし受信データを転送する。この
場合、通常のコピー動作で使用されるスキャナ200A
1がPCIバス22のマスタとなる代わりに、送,受信
ボード24がバスマスタとなる。
【0060】この場合、送信側の送,受信ボード14
は、ラインバッファメモリ32,33を、PCIバス1
2からの画像データの取り込みと通信ケーブル30への
送出に交互にトグル使用し、送信側の送,受信ボード2
4は、ラインバッファメモリ42,43を、通信ケーブ
ル30からの画像データの取り込みとPCIバス22へ
の送出に交互にトグル使用する。
【0061】送信側の送,受信ボード14の送,受信コ
ントローラには、システムコントローラ10からプリン
トアウトコマンドによって、スキャナ200が転送する
1ラインあたりの画像データ量が、伝えられており、図
5のライン同期信号LSYNCの1周期内でPCIバス12上で
上述のデータ量に相当するデータが転送される。送信側
の送,受信ボード14では、データライン切換え34に
よって、PCIバス12上の画像データがラインバッフ
ァメモリ33に書込まれる。このときラインバッファメ
モリ32の、先行ラインの画像データが通信ケーブル3
0を介して送信側の送,受信ボード14のラインバッフ
ァメモリ42に書込まれ、このときラインバッファメモ
リ43の、先先行ラインの画像データがPCIバス22
に送出される。
【0062】ラインメモリ32,33間のトグル動作お
よびラインメモリ42,43間のトグル動作、すなわち
送信側では、メモリ32をPCIバス12の画像データ
の書込みに、メモリ33を画像データの読出しと通信ケ
ーブル30への送出に切換え、受信側では、メモリ42
を画像データの読出しとPCIバス22への送出に、メ
モリ43をケーブル30から来る画像データの書込みに
切換える動作は、1ラインあたりの画像データ量を超え
たデータをバス12上からバッフアメモリ33に取得す
ると実施され、バッフアメモリ32から送,受信ボード
24のバッフアメモリ42への送信書込み動作は、この
トグル動作(切換え)が発生するまでに終了することが
必要になる。また、送,受信ボード24がマスタとなっ
てバッフアメモリ43からPCIバス22を介してター
ゲットの画像メモリ21に1ライン分転送する時間も同
様である。
【0063】このトグル構成により、デジタル複写機間
の外部伝送でのデータ転送がライン単位で連続して送
信、または受信することが可能となり、それによってデ
ータ転送効率が向上し、機器のパフォーマンスアップと
なり、また、ライン単位で転送データの管理が可能なた
め、ハードウェアの構成がシンプル化し、高パフォーマ
ンス及び高信頼性の画像処理システムを提供することが
可能となる。
【0064】一例として、スキャナ200の原稿読取に
よる複写プロセスを簡単に説明する。図2,図3および
図4を参照されたい。複写機MFC1のスキャナ200
が、原稿台上の原稿を露光ランプによってスキャン露光
を行い、その反射光をCCD(イメージセンサー)20
7によって光電変換を行い、光の強弱に応じた電気信号
とする。更に、スキャナ200の内部のIPUにより、
その電気信号をシェーディング補正等の処理を行いA/
D変換し、8ビットのデジタル信号とし、さらに変倍処
理,ディザ処理等の画像処理を行い、画像同期信号と共
に画像データをスキャナ200の内部のPCIバスイン
ターフェースに送る。PCIバスインターフェースはP
CIバス12のバスプロトコルに則ってPCIバス12
に画像データを出力する。
【0065】図5の(a)にはPCIバスインターフェ
ースがPCIバス12に出力する信号を示し、図5の
(b)には、システムコントローラ10のバス制御がP
CIバス12に出力する信号を示し、図5の(c)に
は、PCIバス12で送られるデータと制御信号及びタ
イミング信号を示す。
【0066】ライン同期信号LSYNCと1ライン分の画像
データDATAが次々とスキャナ200内のPCIバスイン
タフェースに送られてくる。PCIバスインタフェース
は、PCIバス12にバス要求XREQをアサートし、システ
ムコントローラ10内のバスアービタより許可信号XGNT
を受けることでバストランザクションを開始する。PCI
バス12のバス制御では、フレーム信号XFRAMEのアサー
トと共に、アドレスAD[31:0]およびコマンドCBE[3:0]を
出力し、ターゲットデバイス(画像メモリ11)からの
応答信号XDEVSEL,XIRDY,XTRDYに従って、スキャナ2
00から画像メモリ11へのデータの転送を行う。
【0067】図6に、デジタル複写機MFC1からMF
C2への画像データの流れを示す。矢印付きの太線は複
写機MFC1で原稿を読み取っているときの状態での画
像データの流れを表わしている。原稿をスキャナ200
にて読み取ると、複写機MFC1Aのスキャナ200は
PCIバス12のバスマスタとなり、画像メモリ11をタ
ーゲットとし、次々と、PCIバストランザクションに
て、読み取った画像データの転送を行う。
【0068】このとき送,受信ボード14では、あらか
じめシステムコントローラ10からスキャナ200がXF
RAMEと共に出力するはずの画像データを蓄積する画像メ
モリ11のアドレスの範囲が、伝えられているので、
送,受信ボード14の送,受信回路15が、PCIバス1
2上のトランザクションをモニタし、ターゲットアドレ
スが指定アドレス範囲内で、転送成就された画像データ
をラインバッファメモリ32/33に取り込み、送,受
信回路15の、通信ケーブル30に接続した外部インタ
フェースに出力する。
【0069】複写機MFC2では、送,受信回路24が
その内部の、通信ケーブル30に接続した外部インター
フェースから画像データを受信し、PCIバス22のマス
タとなり、ターゲットを画像メモリ21とし受信画像デ
ータを転送する。この場合、通常のコピー動作で使用さ
れるスキャナ400A1がPCIバス22のマスタとな
る代わりに、送,受信回路24がバスマスタとなる。
【0070】図7に、上述の画像データの転送を終えた
後の、複写機MFC1,MFC2がそれぞれ画像形成動
作をしている時の、画像データの流れを、矢印付きの太
線で示す。複写機MFC1及びMFC2が、それぞれ画
像メモリ11及び21から画像データを読出して、それ
ぞれ画像形成をする。複写機MFC1及びMFC2の画
像形成枚数は、a枚及びb枚となる。a+b=nであ
り、nが最初に複写機MFC1に指示されたコピー部数
又は印刷部数であり、bは、システムコントローラ10
が20に、プリントアウトコマンドによって指示した画
像形成部数である。
【0071】以上には、複写機MF1から複写機MF2
に画像データを転送して、複写機MF1に指示された画
像形成を、複写機MF2でも分担する時の画像データの
転送を示したが、この実施例では、複写機MF2に指示
された画像形成を、複写機MF1で分担することも同様
に可能である。
【0072】上述のように、1つの複写機MFC1が画
像データを画像メモリ11に書込むときに同時にもう1
つの複写機MFC2に転送してその画像メモリ21に書
込むので、従来の、画像メモリ11に書込みを完了して
から、画像メモリ11から読出して複写機MFC2に転
送に転送する場合よりも、大略で、画像メモリ11から
の読出し転送の時間分早く複写機MFC2への画像デー
タの転送が終わるので、複写機MFC2での画像形成が
早くなる。原稿枚数が多い場合や、コピー部数(セット
枚数)あるいは印刷部数が多い場合に、プリントアウト
所要時間の短縮効果が高い。
【0073】送,受信ボード14,24が増設用であっ
て、コネクタ接続によってPCIバス12,22に着脱
できるので、同種の汎用バスを用いた異なるシステムに
比較的簡単に装備可能となり、低コストで、拡張性のあ
る画像処理システムを提供することが可能となる。ま
た、ケーブル30もコネクタ接続によって送,受信ボー
ド14,24に着脱できるので、複写機間の接続の組み
合わせの変更も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理システムの一実施例の外観
を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す複合機能があるデジタルフルカラ
ー複写機の機構概要を示す縦断面図である。
【図3】 図1に示す複写機MF1とMF2の電気系の
構成の概要を示すブロック図である。
【図4】 図3に示す送,受信ボード14,24上の電
気回路の機能構成を示すブロック図である。
【図5】 (a)は図3に示すスキャナ200がPCI
バス12に出力する信号を示すタイムチャート、(b)
はシステムコントローラ10のバス制御がPCIバス1
2に出力する信号を示すタイムチャート、(c)はPC
Iバス12で送られるデータ,制御信号及びタイミング
信号を示すタイムチャートである。
【図6】 図1に示す複写機MF1からMF2への画像
データの流れを示すブロック図である。
【図7】 図1に示す複写機MF1及びMF2の、画像
データの転送完了後の画像形成動作中の画像データの流
れを示すブロック図である。
【符号の説明】
1:ADF 12,22:PCIバス 14,24:送,受信ボード 16−19,26−29:コネクタ 30:通信ケーブル 32,33,42,43:ラインバッフアメモリ 34,44:データライン切換え 200:スキャナ 400:プリンタ 500:給紙バンク 600:大量給紙バンク PCa:ホスト MFC1,MFC2:デジタルフルカラー複写機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C087 AA03 AA09 AA15 AB08 AC08 BA03 BA07 BB10 BC02 BD41 2C187 AC07 AD03 AE11 5B021 BB01 DD20 EE02 KK01 5C062 AA05 AB38 AB41 AB42 AC22 AC43 BA04 5C073 AA01 BB01 CA02 CD01 CE08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つのデータ処理系から他のデータ処理系
    にデータを転送するにおいて、 第1データ処理系において第1バスにデータを送出して
    第1メモリにデータを書込み、このときのデータ転送プ
    ロトコルをモニタして第1バスのデータを取得して転送
    ラインを介して第2データ処理系の第2バスに転送し、
    第2データ処理系において第2バスのデータを第2メモ
    リに書込むことを特徴とするデータ転送方法。
  2. 【請求項2】画像データを記憶可能なメモリと該メモリ
    の画像データに基づいて画像を形成する手段を備える画
    像処理系であって、少なくとも1つが画像データ源をも
    備える、少なくとも2つの画像処理系の間で画像データ
    を転送するにおいて、 第1画像処理系の画像データ源が、画像データをラスタ
    形式で第1画像処理系内の第1バスに送出して第1バス
    の画像データを第1画像処理系内の第1メモリに記憶す
    るときに、同時に第1バス上の画像データを第2画像処
    理系内の第2バスに送出し、第2バスの画像データを第
    2画像処理系内の第2メモリに記憶する、ことを特徴と
    する画像データ転送方法。
  3. 【請求項3】第1バス,画像データをラスタ形式で第1
    バスに送出する画像データ源,第1バスの画像データを
    記憶する第1メモリ、及び、第1バスの画像データを第
    1メモリに記憶するときに同時に第1バスの画像データ
    を第2画像処理系に送出する第1送信手段、を含む第1
    画像処理系;及び、 第2バス,第1送信手段から送られてくる画像データを
    受信し第2バスに出力する第1受信手段,第2バスの画
    像データを記憶する第2メモリ、及び、第2メモリの画
    像データが表す画像を形成する手段、を含む前記第2画
    像処理系;を備える画像処理システム。
  4. 【請求項4】第1および第2画像処理系はそれぞれ、第
    1バスと第1送信手段とを物理的に接続する着脱可能な
    第1コネクタおよび第2バスと第1受信手段とを物理的
    に接続する着脱可能な第2コネクタを含む、請求項3記
    載の画像処理システム。
  5. 【請求項5】システムは更に、第1送信手段と第1受信
    手段とを接続する通信ラインを含む、請求項3または請
    求項4記載の画像処理システム。
  6. 【請求項6】第1送信手段は、画像データ転送のための
    ラインメモリを2つ持ち、第1バスの画像データを一方
    に書込み同時に他方の画像データを第1受信手段に送出
    し次は第1バスの画像データを前記他方に書込み同時に
    前記一方の画像データを第1受信手段に送出するデータ
    転送を交互に繰返し;かつ、第1受信手段も、画像デー
    タ転送のためのラインメモリを2つ持ち、第1送信手段
    からの画像データを一方に書込み同時に他方の画像デー
    タを第2バスに送出し次は第1送信手段からの画像デー
    タを前記他方に書込み同時に前記一方の画像データを第
    2バスに送出するデータ転送を交互に繰返す;請求項
    3,請求項4または請求項5記載の画像処理システム。
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