JP2002208168A - 光ピックアップおよび光ディスク装置 - Google Patents

光ピックアップおよび光ディスク装置

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JP2002208168A
JP2002208168A JP2001005771A JP2001005771A JP2002208168A JP 2002208168 A JP2002208168 A JP 2002208168A JP 2001005771 A JP2001005771 A JP 2001005771A JP 2001005771 A JP2001005771 A JP 2001005771A JP 2002208168 A JP2002208168 A JP 2002208168A
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optical
diffraction grating
ferroelectric substrate
light
light beam
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JP2001005771A
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English (en)
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Masahiro Yamada
正裕 山田
Kiyoshi Osato
潔 大里
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力を抑え、高速にアクセスでき、デー
タの転送レートを高める光ピックアップを提供する。 【解決手段】 光ピックアップは、1枚の光ディスク
(8)に対してデータの読み出し・書き込みを行うた
め、それぞれ複数の対物レンズ(2)が搭載された複数
の光ヘッド(1A,1B)と、複数の光ヘッドに搭載さ
れた対物レンズに入射される光ビームを電気光学的にス
イッチングする光スイッチ(3)と、光ディスクからの
戻り光ビームを検出して電気信号に変換する検出光学系
(50)とを有する。好ましくは、光ピックアップは、
光スイッチ(3)と対物レンズ(2)との間に光スイッ
チ(3)から出力され対物レンズを指向する光ビームの
向きを電気光学的に変化させる光偏向器(9)を有す
る。光偏向器(9)はトラッキング動作に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ピックアップお
よびその光ピックアップを用いた光ディスク装置に関す
る。
【0002】より特定的には、本発明は、シークのため
の消費電力を抑え、かつ、所望のデータに高速にアクセ
スできるようにした光ピックアップとそれを用いた光デ
ィスク装置に関する。また本発明は、高速アクセスが可
能なビデオカメラ等の光ディスク記録再生装置における
ビデオ編集システムに関して、編集画面にビデオの撮影
スタート時からストップまで、または、スタートからポ
ーズまで、または、ポーズからポーズまで、または、ポ
ーズからストップまでのそれぞれを一つのファイルとし
て表示することで、編集を簡便に分かりやすく行えるよ
うにしたものである。
【0003】
【従来の技術】光ディスク装置の基本構成は、大きく分
けて、光ディスクとデータの読み書きを行うための光ピ
ックアップと、光ピックアップ全体を駆動するためのア
クチュエータとから成り立っている。
【0004】光ピックアップ全体の重量はかなり重く、
そのため高速アクセスがなかなか困難であった。アクセ
ス性能を向上させるための方式としては、分離光学型光
ヘッドが重要な方式と考えられている。
【0005】分離型光ヘッドとは、光ピックアップを可
動部である光ヘッドと固定部とに分けることによって、
可動部を軽量化し可動部のアクセス性能を高めるヘッド
である。分離型光ヘッドの可動部は主に、対物レンズと
対物レンズのフォーカスやトラッキングを行うためのコ
イル・磁石・ヨークと、ミラーとそれらの支持部材とか
ら成っている。これらの部品も最近では非常に小さくな
り、その軽量化が進められている。さらに、磁石やヨー
クの一部を固定部に移すといった試みが行われ、相当ア
クセスタイムが短い光ディスク装置が出現するようにな
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、分離型光ヘッ
ドによる可動部の軽量化も限界があり、たとえば、磁気
的な記録・再生を行う磁気記録媒体、たとえば、ハード
ディスクのヘッドに比べても非常に重く、ハードディス
クのアクセス時間に比較すると相当長いのが実情であ
る。
【0007】光ピックアップのアクセス性能を高める他
の方法として、分離型光ヘッドの可動部を駆動するアク
チュエータのパワーを大きくする方法が知られている。
しかしこの方法は、大きな消費電力が必要となり、たと
えば、携帯用の光ディスク装置では携帯できる電源(バ
ッテリー)の容量に制限があるからアクチュエータの電
力を高めることにも限界がある。
【0008】また光ピックアップのアクセス性能を高め
る他の方法として、多数の光スポットによりディスク面
をシークしてシークのためのストロークを短くしてシー
ク時間を短縮する方法も提案されている。しかしこの方
法は、多数の光スポットを実現するために、多数の光源
と受光部が必要となる。そのため、装置のコストだ高騰
し、装置の寸法も大きくなるという問題に遭遇する。
【0009】さらに上記の多数の光源と受光部が必要に
なるという問題を解決するために、複数の光ビームを提
供する光スイッチを利用する試みがある。光スイッチ
は、半導体レーザからの射出された光ビームが対物レン
ズに到達するまでの光路を選択するものであり、光源や
受光部の数を節約できるという利点がある。試みられた
光スイッチは、音響光学効果を利用した光スイッチや光
導波路で構成された方向性結合器を利用した光スイッチ
ある。しかしながら、これらの光スイッチは、たとえ
ば、導波路の方向性結合器を利用したものは、その規模
(寸法)が大規模になるという問題に遭遇する。また、
たとえば、音響光学効果を利用した光スイッチは光ビー
ムの分岐により光量が減少するといった問題に加えて、
新たに高周波発生装置が必要になるなどの問題に遭遇す
る。
【0010】光ヘッドを移動させる主な方法は、光ヘッ
ドをリニアアクチュエータに搭載する方法と、光ヘッド
をハードディスクのようにスイングアームに搭載する方
法とが知られている。
【0011】光ヘッドをリニアアクチュエータに搭載す
るよる方法は、光ヘッドとアクチュエータを一緒シーク
させる。そのため、アクチュエータのパワーを大きくす
るとアクチュエータの重量も増大し、その効果が小さく
なるという問題がある。
【0012】このように、アクセス時間の短縮だけを目
的にするにしても限界があり、消費電力のことも考慮す
ると現実的ではない。
【0013】スイングアームに光ヘッドを搭載する方法
は、光ヘッドがスイングアームのアクチュエータと同等
以下に軽くならないと、その効果は小さい。スイングア
ームの光ヘッドはスイングアームの回転とともに円弧を
描くので、リニアアクチュエータのときのように簡便な
方法で光ビームを光ヘッドまで導くことが難しい。
【0014】光を導く方法としては、光ファイバーで光
を導く方法と、光ビームをミラーで反射させながら導く
方法とがある。
【0015】光ファイバーで光を導く方法は、スイング
アーム回転により、光ファイバーが振動し光ファイバー
を伝播する光信号の品質が劣化するといった問題があ
る。この問題は、光ファイバーとして偏波面保存ファイ
バーを利用した光磁気ディスクにおいて特に著しい。
【0016】光ビームをミラーで反射させながら導く方
法は、回転しているスイングアームと連動させるための
可動ミラー、たとえば、ガルバノミラー等と、スイング
アームの回転に光ビームを追従させるためのサーボ装置
が必要になり装置の規模が大きくなるといった問題があ
る。
【0017】これを解決する方法として、光源や受光部
もスイングアームに搭載する方法がある。しかし、この
方法も、光源や受光部はかなりの重量があるので、たと
えスイングアームの回転軸の近傍に搭載したとしてもシ
ーク時間を遅くする要因になる。またハードディスクの
ように複数のディスクを同時に回転させて体積記録密度
を大きくする、いわゆるマルチプラッタ化が困難にな
る。
【0018】従来のトラッキングの方法は、対物レンズ
を対物レンズの近くに配置してあるコイルとコイルの近
くに配置してある磁石から発生する磁界によって生じた
力を利用している。しかし、対物レンズやコイルの重量
よる制限、また、発生できる力に制限があることによっ
て、その感応速度は限られていた。このために高速なト
ラッキングサーボが難しく、光ディスクの回転数を速く
することができず、その結果データの転送速度に制限を
受けていた。
【0019】本発明の目的は上述した不具合を克服し
て、下記の達成する光ピックアップを提供することにあ
る。(1)光ディスクの所望のデータに消費電力を抑
え、かつ、高速にアクセスできるようにする。(2)ス
イングアームに配置された光ヘッドに簡便に効率良く光
ビームを導入できるようにする。(3)光ディスクにお
けるデータの転送レートを大きくする。(4)光ファイ
バで光ビームを導入する際、光ファイバーによる信号の
劣化を抑える。(5)コンパクトで簡便な手段によって
光スイッチングや光ビームのトラッキングが行えるよう
にする。(6)両面側に記録面がある光ディスクの記録
再生を簡便にかつスムーズに行う。(7)光ディスク上
でのデータの編集を短時間に簡便に行う。(8)ビデオ
カメラ等で撮影された光ディスク上のデータの編集を分
かりやすく迅速に行えるようにする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点によ
れば、1枚の光ディスクに対してデータの読み出し、お
よび/または、書き込みを行うため、それぞれ複数の対
物レンズが搭載された、複数の光ヘッドと、上記光ヘッ
ドを駆動するヘッド駆動手段と、上記光ディスクへのデ
ータ書き込み、および/または、読み出しに用いる光ビ
ームを射出するレーザ光源と、上記複数の光ヘッドに搭
載された上記対物レンズに入射される光ビームを光学的
にスイッチングする光スイッチング手段と、上記光ディ
スクからの戻り光ビームを検出して電気信号に変換する
検出光学手段と、上記レーザ光源からの光ビームを上記
光スイッチング手段に導き、上記光スイッチング手段か
らの上記戻り光ビームを上記検出光学手段に導くビーム
スプリッタ手段とを有する光ピックアップが提供され
る。
【0021】複数の光ヘッドのそれぞれに複数の対物レ
ンズを搭載することにより、1個の光ヘッドの軽量化を
達成しながら、全体として多数の対物レンズを設けて、
多数の対物レンズを用いて、高速に動作可能なスイッチ
ング素子を用いて光ビームをスイッチングして高い転送
レートでデータを送出し、同時的なアクセスを可能す
る。
【0022】好ましくは、上記光スイッチング手段と上
記対物レンズとの間に、上記光スイッチング手段から出
力され上記対物レンズを指向する光ビームの向きを変化
させる光偏向手段をさらに有する。光偏向手段はトラッ
キング動作に相当する動作を行う。その結果、トラッキ
ング動作が高速になる。
【0023】上記ヘッド駆動手段は、二軸アクチュエー
タ手段、またはリニアアクチュエータ手段、またはスイ
ングアーム手段である。
【0024】上記光スイッチング手段は、一端から上記
光ビームを入射させその内部を伝播させる、周期分極反
転構造を有する強誘電体基板と、上記強誘電体基板の両
側に配設されたスイッチ電極および電極と、光スイッチ
ング制御手段とを有し、上記光スイッチング制御手段
は、上記スイッチ電極と上記電極との間に印加させた電
圧に応じて上記強誘電体基板内を伝播する光ビームを回
折させて上記光ビームの向きを変化させる。
【0025】または、上記光スイッチング手段は、上記
強誘電体基板と、上記強誘電体基板の一方の面に形成さ
れた上記スイッチ電極と、上記強誘電体基板の他方の面
に接して配設された光導波路と、上記光導波路の他方の
面に接して配設された保護膜と、上記保護膜の他方の面
に、上記スイッチ電極と対向する位置に形成された上記
電極と、上記保護膜と上記光導波路とが接する位置に形
成された第1回折格子と、上記強誘電体基板の上記一方
の面に、上記第1回折格子と同じ位置に形成された第2
回折格子とを有し、上記第2回折格子と対向する位置に
上記対物レンズを配設し、上記第1回折格子と対向する
上記保護膜側に上記検出光学手段を配設し、上記対物レ
ンズ、上記第2回折格子、上記第1回折格子および上記
検出光学手段を実質的に1列に配設し、上記第1および
第2回折格子を上記ビームスプリッタ手段として用い
る。
【0026】または、上記光スイッチング手段は、上記
強誘電体基板と、上記強誘電体基板の一方の面に形成さ
れた上記スイッチ電極と、上記強誘電体基板の他方の面
に接して配設された光導波路と、上記光導波路の他方の
面に接して配設された保護膜と、上記保護膜の他方の面
に上記スイッチ電極と対向する位置に形成された上記電
極と、上記保護膜と上記光導波路とが接する位置に形成
された第1回折格子と、上記保護膜の上記他方の面に上
記第1回折格子と同じ位置に形成された第2回折格子と
を有し、上記第2回折格子と対向する位置に上記対物レ
ンズを配設し、上記第1回折格子と対向する上記強誘電
体基板の一方の面側に上記検出光学手段を配設し、上記
対物レンズ、上記第2回折格子、上記第1回折格子およ
び上記検出光学手段を実質的に1列に配設し、上記第1
および第2回折格子を上記ビームスプリッタ手段として
用いる。
【0027】好ましくは、上記強誘電体基板はニオブ酸
リチウム基板である。
【0028】また好ましくは、上記レーザ光源の出射端
と上記光スイッチング手段の上記強誘電体基板の入射端
との間を接続する光ファイバと、前記検出光学手段の検
出信号を取り出し信号電線とをさらに有する。
【0029】好ましくは、上記光偏向手段は、一端から
入射した光ビームを伝播させる複数の分極反転ドメイン
を持つ第2の強誘電体基板と、上記分極反転ドメインに
対応する上記第2の強誘電体基板の一方の面に配設され
た信号電極と、上記第2の強誘電体基板の他方の面に配
設された電極と、光偏向制御手段とを有し、上記光偏向
制御手段は、上記信号電極と上記電極との間に印加させ
た電圧に応じて上記強誘電体基板内を伝播する光ビーム
を上記分極反転ドメインごとに偏向させて上記光ビーム
の向きを変化させる。
【0030】また、上記光偏向手段は上記第2の強誘電
体基板内の上記分極反転ドメインで偏向される前方の位
置に形成された回折格子をさらに有し、上記第2の強誘
電体基板内で偏向された光ビームを上記第2の強誘電体
基板と交差する向きに偏向して出力する。
【0031】また、上記光偏向手段は、上記第2の強誘
電体基板と、上記第2の強誘電体基板の一方の面に形成
された上記信号電極と、上記第2の強誘電体基板の他方
の面に接して配設された第2の光導波路と、上記第2の
光導波路の他方の面に接して配設された第2の保護膜
と、上記第2の保護膜の他方の面に上記信号電極と対向
する位置に形成された上記電極と、上記第2の光導波路
と上記第2の保護膜との接する面の、上記第2の強誘電
体基板内の上記分極反転ドメインで偏向される前方の位
置に対応する位置に形成された第1回折格子と、上記第
2の保護膜の上記電極が形成された面に、上記第1回折
格子と対向する位置に形成された第2回折格子とを有
し、上記第2回折格子と対向する位置に上記対物レンズ
を配設し、上記第1回折格子と対向する上記第2の保護
膜側に上記検出光学手段を配設し、上記対物レンズ、上
記第2回折格子、上記第1回折格子および上記検出光学
手段を実質的に1列に配設し、上記第1および第2回折
格子を上記ビームスプリッタ手段として用いる。
【0032】また、上記光偏向手段は、上記第2の強誘
電体基板と、上記第2の強誘電体基板の一方の面に形成
された上記信号電極と、上記第2の強誘電体基板の他方
の面に接して配設された第2の光導波路と、上記第2の
光導波路の他方の面に接して配設された第2の保護膜
と、上記第2の保護膜の他方の面に上記信号電極と対向
する位置に形成された上記電極と、上記第2の強誘電体
基板の上記一方の面の上記分極反転ドメインで偏向され
る前方の位置に形成された第1回折格子と、上記第2の
保護膜と上記第2の光導波路とが接する面の上記第1回
折格子と対向する位置に形成された第2回折格子とを有
し、上記第1回折格子と対向する位置に上記対物レンズ
を配設し、上記第2回折格子と対向する上記第2の保護
膜側に上記検出光学手段を配設し、上記対物レンズ、上
記第1回折格子、上記第2回折格子および上記検出光学
手段を実質的に1列に配設し、上記第1および第2回折
格子を上記ビームスプリッタ手段として用いる。
【0033】好ましくは、上記第2強誘電体基板はニオ
ブ酸リチウム基板である。
【0034】本発明の第2の観点によれば、編集画面に
ビデオ撮影スタート時からストップ時まで、または、ス
タートからポーズまで、またはポーズからストップまで
が1つのファイルとして表示されることを特徴とするビ
デオ編集システムが提供される。
【0035】また本発明によれば、撮影スタートから所
定時間経ったときのフレームを自動的に静止画として上
記ファイルに貼りつけ編集画面上に表示するビデオ編集
システムが提供される。
【0036】さらに本発明によれば、編集ファイルが映
像ファイルとともに記録されることを特徴とする光ディ
スク装置が提供される。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について述べる。光ピックアップ 本発明の第1実施の形態として、1枚の光ディスクにア
クセスする複数の対物レンズを配置した複数の光ヘッド
を有する光ピックアップについて述べる。
【0038】まず本発明の光ピックアップの概要につい
て述べる。本発明の光ピックアップは、光ディスクにデ
ータの記録、および/または、光ディスクからデータの
読み出しを行う光ヘッドを1枚の光ディスクに対して複
数の所定数を配置し、それぞれの光ヘッドに複数の対物
レンズを配置することにより、当時に複数のトラックに
アクセス可能にして、低消費電力、かつ、高速シークを
実現する光ピックアップである。
【0039】このような光ヘッドを駆動(配置)する手
段としては、本発明においては、(1)二軸デバイス、
(2)リニアアクチュエータ、(3)スイングアームを
提案する。
【0040】以下、本発明の光ピックアップについて先
行技術との対比によってその特徴を述べ、次いで、上記
それぞれの駆動(配置)手段に分けて本発明の光ピック
アップの実施の形態の構成と動作の詳細を述べる。
【0041】本発明の先行技術の1つとして、1つの光
ヘッドに複数の対物レンズを配置してアクセス時間の改
善を図った光ピックアップが提案されている。しかしな
がら、そのような光ピックアップを用いると、アクセス
時間を短縮する目的でシークに必要なストロークを短く
するために対物レンズの個数を増加させると、光ヘッド
の重量も対物レンズの数に応じて増加し、シークに関わ
る消費電力とシーク時間を効果的に低減にすることが困
難になる。
【0042】そのような先行技術の光ピックアップに対
して本願発明の光ピックアップは、軽量化および高速シ
ークの観点から1つの光ヘッドに搭載する対物レンズを
ある程度に制限してシークに関わる消費電力を低減し、
シーク時間を短縮する一方、1枚の光ディスクのアクセ
スに使用する光ヘッドの数を増加させて全体として対物
レンズの数を増加させて、同時的に複数のトラックにア
クセス可能にすることを特徴とする。さらに本発明は、
さちらなるシーク時間、トラッキング時間の短縮を図る
ため電気光学素子を用いることを特徴とする。
【0043】以下、本発明の光ピックアップに実施の形
態について上述した二軸アクチュエータデバイス、リニ
アアクチュエータ、スイングアームを用いた光ピックア
ップについて述べる。
【0044】第1実施の形態:二軸アクチュエータデバ
イスによる光ピックアップ 本発明の光ピックアップの第1実施の形態として、図1
を参照して二軸アクチュエータデバイスを用いた光ピッ
クアップによるシークについて述べる。
【0045】図1は複数の対物レンズ2が配置された複
数個の光ヘッド1が二軸アクチュエータデバイス上に配
置された光ピックアップの例を示す。本実施の形態で
は、2つの光ヘッド1A、1Bを用い、それぞれの光ヘ
ッド1A、1Bには3個の対物レンズ2が搭載されてい
る。
【0046】二軸アクチュエータデバイスは、対物レン
ズ2のフォーカシングとトラッキングの駆動機能を備え
たデバイスである。
【0047】図1において、光ディスク8は図示しない
スピンドルモータで回転駆動され、この光ディスク8に
2個の光ヘッド1A、1Bでアクセスする場合を例示し
ている。それぞれの二軸アクチュエータデバイスにより
駆動される光ヘッド1A、1Bは、光ディスク8の所定
場所に枢軸100を回転中心として回転可能に配置され
ている。
【0048】光ヘッド1A、1Bは同じ構成をしてい
る。各光ヘッド1A、1Bは、対物レンズ2と、フォー
カス用コイル4と、トラッキング用コイル5と、ヨーク
6と、磁石7を有する。本例では光ヘッド1A、1Bそ
れぞれに3個の対物レンズ2が設けられている。
【0049】光ピックアップにはさらに、半導体レーザ
48と、ビームスプリッタ47と、検出光学系50と、
光スイッチ3と、光スイッチ3を制御するための光スイ
ッチ制御器53と、半導体レーザ48を制御する半導体
レーザ制御器58と、磁石7を制御するための磁石制御
器57とを有する。
【0050】なお、図10(B)、図11、図12を参
照して後述する回折格子を有する光スイッチを用いた場
合、回折格子がビームスプリッタ47の役割を果たすた
めビームスプリッタ47は省略できるが、本実施の形態
のこの段階では、原理的に半導体レーザ48を光スイッ
チ3に偏向し、検出光学系50に戻り光を導く偏向手段
として、ビームスプリッタ47を設けた例を図解する。
【0051】光スイッチ3の詳細は図7〜図12を参照
して後述する。
【0052】半導体レーザ制御器58は、光ディスク8
のデータ書き込みのときデータ書き込みの電力レベルで
半導体レーザ48を付勢させ、かつ、書き込みデータに
応じて信号パターンで(変調パターン)で半導体レーザ
48を付勢する。また、半導体レーザ制御器58は、光
ディスク8からデータを読み出すときデータ読み出しの
電力レベルで半導体レーザ48を付勢する。半導体レー
ザ48と半導体レーザ制御器58が本発明のレンズ光源
手段に対応する。
【0053】光スイッチ制御器53は、ビームスプリッ
タ47から対物レンズ2に入射する光ビームをスイッチ
ングさせるため、光スイッチ3を駆動する。光スイッチ
3と光スイッチ制御器53とが本発明の光スイッチング
手段に対応する。
【0054】光ヘッド1A、1Bのそれぞれに搭載され
た3個の対物レンズ2は、たとえば、図23(B)に図
解したように、光ディスク8の隣接するトラックに同時
的に光ビームを照射可能に配設されている。半導体レー
ザ48で射出された光ビームがビームスプリッタ47で
偏向され、光スイッチ3でスイッチングされた3本の光
ビーム43が対物レンズ2に入射する。光ディスク8か
らの戻り光が対物レンズ2、光スイッチ3を介してビー
ムスプリッタ7に戻り、検出光学系50に入射する。検
出光学系50が本発明の検出光学手段に対応している。
【0055】二軸アクチュエータデバイス方式による光
ピックアップの本例示において、フォーカシングとトラ
ッキングは、コイル制御器57の指令に応じてフォーカ
ス用コイル4およびトラッキング用コイル5それぞれの
コイルに流れる制御電流により発生した磁界と、磁石7
およびヨーク6とで形成される磁界との相互作用により
発生した力によって制御される。図1に図解の例示で
は、磁石7とヨーク6とはトラッキング用アクチュエー
タとフォーカシング用アクチュエータを兼ねているが、
それぞれ別々でも良い。
【0056】図1に図解した例示においては、光ディス
ク8の半径方向に2個の光ヘッド1A、1Bが配置さ
れ、半導体レーザ48からビームスプリッタ47を経由
した光ビームが光スイッチ3によって選択されて光ディ
スク8の半径方向から光ヘッド1A、1Bに入射する。
【0057】光ヘッド1A、1Bに入射した光ビーム4
3は図示しない適切なミラーによって反射されて対物レ
ンズ2に入射し、光ディスク8のデータ面(トラック
面)に集光される。光ディスク8のトラックからの戻り
の光ビーム43は、再び対物レンズ2と図示しないミラ
ーを介して光スイッチ3に戻されて、ビームスプリッタ
47に入射し、ビームスプリッタ47を通過して検出光
学系50に至り、検出光学系50において電気信号に変
換される。
【0058】検出光学系50はたとえば、4分割デテク
タであり、検出光学系50には光ヘッド1A、1Bに搭
載された合計6個の対物レンズ2からの戻り光に対応し
て6個の4分割デテクタが形成されている。
【0059】第1実施の形態によれば、2個の光ヘッド
1A、1Bにそれぞれ3個の対物レンズ2が搭載されて
いるから、合計6個の対物レンズ2を用いて最大6個同
時的に光ディスク8にアクセスすることができる。した
がって高速なアクセスを行うことができる。しかも光ヘ
ッド1A、1Bそれぞれには、数個、たとえば3個程度
の対物レンズ2を設けてあるだけであるから、それぞれ
の光ヘッドの重量はそれほど重くならず、光ヘッドのア
クセス速度の低下を防止できる。
【0060】光ヘッドの数は図1に図解した2個(1
対)には限定されず、たとえば、図1に図解した光ヘッ
ド1A、1Bと光ディスク8の回転中心を挟んだ対称位
置に光ヘッド1A、1Bと同様の2個の光ヘッドを設け
ることができる。1個の光ヘッドに3個の対物レンズ2
を搭載したと仮定すると、4個の光ヘッドで合計12個
の対物レンズ2が存在することになり、最大12個のデ
ータアクセスが可能となる。あるいは、光ディスク8の
回転方向に90度ごとに2個(1対)の光ヘッドを設け
(合計8個の光ヘッド)、1個の光ヘッドに3個の対物
レンズ2を搭載すると合計8個の光ヘッドで合計24個
の対物レンズ2が存在することになり、最大24個のデ
ータアクセスが可能となる。もちろん、このような多数
の同時的なアクセスを実現するには、半導体レーザ制御
器58による半導体レーザ48の駆動、光スイッチ制御
器53による光スイッチ3の制御を対応させる。
【0061】第2実施の形態:二軸アクチュエータデバ
イスによる光ピックアップ 本発明の光ピックアップの第2実施の形態として、図2
を参照して二軸アクチュエータデバイスによる光ピック
アップのシークについて述べる。
【0062】図2は第1実施の形態と同様、1個の光ヘ
ッドに3個の対物レンズ2が配置された光ヘッドを2個
二軸デバイス上に配置された例を示す。
【0063】図2に図解した光ヘッド1A、1Bは図1
に図解した光ヘッド1A、1Bと同様、それぞれ3個の
対物レンズ2と、フォーカス用コイル4と、トラッキン
グ用コイル5と、ヨーク6と、磁石7を有する。これら
光ヘッド1A、1Bの構成は図1を参照して述べた光ヘ
ッド1A、1Bと同じである。
【0064】図2に図解した光ピックアップは、図1に
図解した光スイッチ3と光ヘッド1A、1Bとの間に光
偏向器9を付加し、光偏向器9のための光偏向制御器5
9を付加した構成となっている。光偏向器9および光偏
向制御器59が本発明の光偏向手段に対応する。
【0065】後述する回折格子を持つ光スイッチ3およ
び光偏向器9を用いた場合、ビームスプリッタ47は省
略できるが、本実施の形態のこの段階においては、原理
的に半導体レーザ48からの光ビームを偏向して光スイ
ッチ3に導き、光ディスク8からの戻り光を光スイッチ
3を経由して検出光学系50に導く偏向手段としてビー
ムスプリッタ47を設けた例を図解する。
【0066】光スイッチ3および光偏向器9の詳細は図
8〜図23を参照して後述する。
【0067】光偏向器9は光偏向制御器59の制御によ
り、光スイッチ3で選択された光ビーム43を電気光学
的に高速にその伝播方向を変化させる。電気光学的に光
ビームの偏向を行う光偏向器9は高速動作が可能であ
り、トラッキング用コイル5では追従できないような高
速のトラッキングを実現することができる。したがっ
て、光偏向器9を用いることによりスピンドルモータで
光ディスク8を高速に回転したときでも精度良くトラッ
キング動作を行うことができ、データの転送レートを高
くできる。
【0068】第3実施の形態:リニアアクチュエータに
よる光ピックアップ 本発明の光ピックアップの第3実施の形態として、図3
を参照してリニアアクチュエータによる光ピックアップ
のシークについて述べる。
【0069】図3は光ピックアップとして、それぞれ3
個の対物レンズ2が配置された2個の光ヘッドがリニア
アクチュエータ上に配置された光ピックアップの例を示
す図である。
【0070】図3に図解した光ピックアップは、光ヘッ
ド1A、1B、リニアアクチュエータ用コイル14、レ
ール15、リニアアクチュエータ用磁石44を有する。
各光ヘッド1A、1Bには3個の対物レンズ2と、図示
しない磁石と、図示しないヨークとが配置されている。
光ピックアップはさらに光スイッチ3、ビームスプリッ
タ47、半導体レーザ48および検出光学系50を有す
る。さらに光ピックアップは光スイッチ3を駆動制御す
る光スイッチ制御器53、磁石7を駆動制御する磁石制
御器57、半導体レーザ48を駆動制御する半導体レー
ザ制御器58を有する。光ピックアップはリニアアクチ
ュエータ用コイル14を駆動制御するリニアアクチュエ
ータ用コイル制御器64と、リニアアクチュエータ用磁
石44を駆動制御するリニアアクチュエータ用磁石制御
器65を有する。
【0071】図示しない磁石とヨークは図1〜図2を参
照して述べたものと同様である。
【0072】光スイッチ3、光スイッチ制御器53、ビ
ームスプリッタ47、半導体レーザ48、半導体レーザ
制御器58、検出光学系50、磁石制御器57は図1〜
図2を参照して述べたものと同様である。
【0073】本実施の形態においても、後述する回折格
子を有する光スイッチ3を用いた場合、ビームスプリッ
タ47は省略できるが、本実施の形態のこの段階では、
原理的に半導体レーザ48を光スイッチ3に偏向し、検
出光学系50に戻り光を導く偏向手段として、ビームス
プリッタ47を設けた例を述べる。
【0074】図3に図解した光ピックアップには、光デ
ィスク8の半径方向に前後運動可能な2個のリニアアク
チュエータを配設されており、それぞれのリニアアクチ
ュエータはお互いの光ヘッド1A、1Bが衝突しないよ
うな配置で光ディスク8の上の所定場所に位置してい
る。
【0075】各リニアアクチュエータは、レール15
と、リニアアクチュエータ用コイル14と、リニアアク
チュエータ用磁石44と、リニアアクチュエータ用コイ
ル制御器64と、リニアアクチュエータ用磁石制御器6
5から構成される。
【0076】光ヘッド1A、1Bの駆動は、リニアアク
チュエータ用コイル制御器64の制御に応じてリニアア
クチュエータ用コイル14に流れる制御電流により発生
した磁界と、リニアアクチュエータ用磁石制御器65の
制御により付勢されるリニアアクチュエータ用磁石44
と図示しない光ヘッド1A、1Bに設けられたヨークと
で形成される磁界の相互作用により発生した力によって
駆動される。
【0077】リニアアクチュエータに配置された光ヘッ
ド1A、1Bには、図1および図2を参照して二軸アク
チュエータデバイスで述べたようなトラッキングとフォ
ーカシングのための機構が配置されている。ただし、リ
ニアアクチュエータを用いた光ピックアップにおいて
は、トラッキング機構はリニアアクチュエータで兼ねる
ことも可能であるのでなくても良い場合もある。
【0078】図3に図解した光ピックアップにおいて
は、2個のリニアアクチュエータが光ディスク8の半径
方向にそれぞれ平行に2個並んで配置され、半導体レー
ザ48、ビームスプリッタ47を経由した光ビームが光
スイッチ3によって選択された光ビーム43が光ディス
ク8の半径方向から入射される。入射された光ビーム4
3は図示しない適切なミラーによって反射され光ヘッド
1A、1Bに搭載されている6個の対物レンズ2に入射
し、対物レンズ2により光ディスク8のデータ面(トラ
ック)に集光される。光ディスク8からの戻りの光ビー
ム43は、再び対物レンズ2とミラーを介して光スイッ
チ3に戻され、ビームスプリッタ47を経由した検出光
学系50に入射して、検出光学系50において電気信号
に変換される。
【0079】図3に図解した光ピックアップにおいて
も、図1に図解した光ピックアップと同様、2個の光ヘ
ッド1A、1Bそれぞれ3個の対物レンズ2が搭載され
ているから、合計6個の対物レンズ2を用いて最大6
個、同時的に光ディスク8にアクセスすることができ
る。したがって高速なアクセスを行うことができる。し
かも、光ヘッド1A、1Bそれぞれには、数個、たとえ
ば、3個程度の対物レンズ2を設けるだけであるから、
それぞれの光ヘッドの重量はそれほど重くならない。そ
の結果、光ヘッドのアクセス速度を低下することを防止
できる。
【0080】光ヘッドの数は、たとえば、図3に図解し
た光ヘッド1A、1Bと光ディスク8の回転中心を挟ん
だ対称位置に光ヘッド1A、1Bと同様の2個の光ヘッ
ドを設けることができる。この場合、1個の光ヘッドに
3個の対物レンズ2を搭載した場合、4個の光ヘッドで
合計12個の対物レンズ2が存在することになり、最大
12個のデータアクセスが可能となる。また光ディスク
8に回転方向に、90度ごとに2個(1対)の光ヘッド
を設け(合計8個の光ヘッド)、1個の光ヘッドに3個
の対物レンズ2を搭載した場合、8個の光ヘッドで合計
24個の対物レンズ2が存在することになり、最大24
個のデータアクセスが可能となる。このような多数のア
クセスには半導体レーザ制御器58による半導体レーザ
48の駆動、光スイッチ制御器53による光スイッチ3
の制御を対応させる。
【0081】第4実施の形態:リニアアクチュエータに
よる光ピックアップ 本発明の光ピックアップの第4実施の形態として、図4
を参照してリニアアクチュエータによる光ピックアップ
のシークについて述べる。
【0082】図4は図3を参照して述べた第3実施の形
態と同様、3個の対物レンズ2が配置された2個の光ヘ
ッド1がリニアアクチュエータ上に配置された光ピック
アップの例を示す。
【0083】図4に図解した光ピックアップは、図3に
図解した光ピックアップと同様、それぞれ、3個の対物
レンズ2、磁石、ヨークを搭載した光ヘッド1A、1B
と、これら光ヘッド1A、1Bを光ディスク8の半径方
向に移動させるレール15、リニアアクチュエータ用コ
イル14、リニアアクチュエータ用磁石44からなるリ
ニアアクチュエータを有する。
【0084】図4に図解した光ピックアップは、図3に
図解した光ピックアップに対して、光スイッチ3と光ヘ
ッド1A、1Bとの間に光偏向器9を付加し、光偏向器
9のための光偏向制御器59を付加した構成である。
【0085】本実施の形態においても、後述する回折格
子を有する光スイッチ3および光偏向器9を用いた場
合、ビームスプリッタ47は省略できるが、本実施の形
態のこの段階においては、原理的に半導体レーザ48を
光スイッチ3に偏向し、検出光学系50に戻り光を導く
偏向手段として、ビームスプリッタ47を設けた例を述
べる。
【0086】光スイッチ3および光偏向器9の詳細は後
述する。
【0087】光偏向器9は、光偏向制御器59からの制
御により光スイッチ3で選択された光ビーム43をで電
気光学的に高速にその伝播方向を変化させる。機構部が
ない電気光学的な動作をする光偏向器9は高速動作が可
能であり、トラッキング用コイル5、リニアアクチュエ
ータでは追従できないような高速のトラッキングを実現
することができる。したがって光偏向器9を用いること
により、スピンドルモータで光ディスク8を高速に回転
したときでも精度良くトラッキング動作を行うことがで
き、データの転送レートを高くできる。
【0088】第5実施の形態:スイングアームによる光
ピックアップ 本発明の光ピックアップの第5実施の形態として、図5
を参照してスイングアームによる光ピックアップのシー
クについて述べる。
【0089】図5は光ピックアップとして、それぞれ3
個の対物レンズ2が配置された2個の光ヘッドがスイン
グアーム上に配置された例を示す図である。
【0090】図5に図解した光ピックアップは、光ヘッ
ド1A、1B、スイングアーム13、光スイッチ3を有
する。各光ヘッド1A、1Bには3個の対物レンズ2
と、図示しない磁石と、図示しないヨークとが配置され
ている。
【0091】光ピックアップはさらに光スイッチ3を駆
動制御する光スイッチ制御器53、ビームスプリッタ4
7、半導体レーザ48および検出光学系50を有する。
さらに光ピックアップは、光スイッチ3を駆動制御する
光スイッチ制御器53、磁石7を駆動制御する磁石制御
器57、半導体レーザ48を駆動制御する半導体レーザ
制御器58を有する。光ピックアップは、スイングアー
ム13を駆動制御するスイングアーム制御器63を有す
る。
【0092】なお後述する回折格子26を有する光スイ
ッチ3を用いた場合、ビームスプリッタ47は省略でき
るが、本実施の形態のこの段階において、原理的に半導
体レーザ48を光スイッチ3に偏向し、検出光学系50
に戻り光を導く偏向手段として、ビームスプリッタ47
を設けた例を述べる。
【0093】図5に図解した例示は、2個のスイングア
ーム13が配置されており、それぞれのスイングアーム
13はお互いの光ヘッドが衝突しないような配置で光デ
ィスク8の上の所定場所に位置している。
【0094】スイングアーム13に配置された光ヘッド
1A、1Bには、図1および図2を参照して述べた二軸
アクチュエータデバイスを用いた光ピックアップにおけ
るトラッキングとフォーカシングのための機構が配置さ
れている。しかし、トラッキング機構はスイングアーム
13で兼ねることも可能である。また、対物レンズ2を
ハードディスクのヘッド等に採用されているスライダ上
に配置すれば、フォーカシングのための特別な機構は必
要なくなる。
【0095】図5に図解した例では、スイングアーム1
3上に配置された光ヘッド1A、1Bに、半導体レーザ
48、ビームスプリッタ47から到来した光ビームが光
スイッチ3によって選択された光ビーム43として光デ
ィスク8の半径方向から光ヘッド1A、1Bに入射され
る。光ヘッド1A、1Bに入射された光ビーム43は図
示しない適当なミラーによって反射され所望の対物レン
ズ2に入射し、対物レンズ2によって光ディスク8のデ
ータ面(トラック)に集光される。光ディスク8からの
戻りの光ビーム43は再び対物レンズ2と図示しないミ
ラーを介して光スイッチ3に戻されてビームスプリッタ
47を経由して検出光学系50に入射して、検出光学系
50において光信号から電気信号への変換される。
【0096】図5に図解したように、光ビーム43を光
ディスク8の半径方向から光ヘッド1A、1Bに簡便に
導入できる点は、本発明による大きな利点である。その
ため、詳細は後述する図7〜図9に図解した構造の光ス
イッチ3を用いることができる。すなわち、図7〜図9
に図解した光スイッチ3は、入力光19と同じ方向に出
力光20で射出される。
【0097】スイングアーム13に配置された光ヘッド
1A、1Bは、スイングアーム13の回転駆動とともに
円弧の軌跡を描く。スイングアーム13の回転角が大き
いと対物レンズ2の中心は、光ヘッド1A、1Bに光ビ
ーム43が入射してくる方向から大きくずれてしまい光
ビーム43を対物レンズ2に導入することが困難にな
る。しかし、本発明による方法ではスイングアーム13
の回転角の範囲が小さくてすみ、対物レンズ2を光ビー
ム43から大きくずらすことなく、効率的に光ヘッド1
A、1Bに搭載された対物レンズ2に光ビーム43を導
入することができる。このため、極めて簡便な方法で光
ビーム43を対物レンズまで導くことができ、光ヘッド
1A、1Bを小型にでき、光ヘッド1A、1Bを低価格
で製造できる。
【0098】第6実施の形態:スイングアームによる光
ピックアップ 本発明の光ピックアップの第6実施の形態として、図6
を参照してスイングアームによる光ピックアップのシー
クについて述べる。
【0099】図6は図5を参照して述べた第5実施の形
態と同様、それぞれの光ヘッド1A、1Bに3個の対物
レンズ2が配置された2個の光ヘッドがスイングアーム
上に配置された光ピックアップの例を示す図である。
【0100】図6に図解した光ピックアップは、図5に
図解した光ピックアップと同様、光ヘッド1A、1B、
スイングアーム13、光スイッチ3を有する。各光ヘッ
ド1A、1Bには3個の対物レンズ2と、図示しない磁
石と、図示しないヨークとが配置されている。光ピック
アップはさらに、光スイッチ3を駆動制御する光スイッ
チ制御器53、ビームスプリッタ47、半導体レーザ4
8および検出光学系50を有する。さらに光ピックアッ
プは、光スイッチ3を駆動制御する光スイッチ制御器5
3、磁石7を駆動制御する磁石制御器57、半導体レー
ザ48を駆動制御する半導体レーザ制御器58を有す
る。また光ピックアップには、スイングアーム13を駆
動制御するスイングアーム制御器63を有する。
【0101】図6に図解した光ピックアップは、図5に
図解した光ピックアップにおいて、光スイッチ3と光ヘ
ッド1A、1Bとの間に光偏向器9を付加し、光偏向器
9のための光偏向制御器59を付加した構成である。
【0102】なお後述する回折格子を有する光スイッチ
3および光偏向器9を用いた場合、ビームスプリッタ4
7は省略できるが、本実施の形態のこの段階において
は、原理的に半導体レーザ48を光スイッチ3に偏向
し、検出光学系50に戻り光を導く偏向手段として、ビ
ームスプリッタ47を設けた例を述べる。
【0103】光スイッチ3および光偏向器9の詳細は後
述する。
【0104】光偏向器9は、光偏向制御器59からの制
御により、光スイッチ3で選択された光ビーム43を電
気光学的に高速にその伝播方向を変化させる。機械的で
なく電気光学的に光ビームを偏向する光偏向器9は高速
動作が可能であり、スイングアーム13では追従できな
いような高速のトラッキングを実現することができる。
したがって光偏向器9を用いることにより、スピンドル
モータで光ディスク8を高速に回転したときでも精度良
くトラッキング動作を行うことができ、データの転送レ
ートを高くできる。
【0105】光スイッチ 図7および図8を参照して、図1〜図6を図解して述べ
た光ピックアップに適用され得る光スイッチ3について
述べる。
【0106】電気光学的に光ビームをスイッチングし
て、光ビームの光路を選択するそのような光スイッチ3
としては、強誘電体中に周期分極反転構造を有すること
を特徴とした光スイッチ素子を用いることが好ましい。
【0107】図7はそのような光スイッチ素子の1例を
図解した図である。図7に図解した光スイッチ素子は、
強誘電体の基板16、たとえば、ニオブ酸リチウム基板
16と、ニオブ酸リチウム基板16の両側に設けられた
スイッチ電極17と電極18とで構成されている。電極
18はニオブ酸リチウム基板16の下面にベタ状に配設
されているが、スイッチ電極17は、ニオブ酸リチウム
基板16の上面の6か所の領域に区分された6個のスイ
ッチ電極17として配設されている。
【0108】ニオブ酸リチウム基板16には、図8に上
向き矢印と下向き矢印として図解した、結晶の自発分極
の方向が周期的にお互いに180°反転した周期分極反
転構造が形成されている。この周期分極反転構造に応じ
てスイッチ電極17を配設する。
【0109】強誘電体基板としてたとえば、ニオブ酸リ
チウム基板16を用いた図8を参照して述べる光スイッ
チ素子の動作原理は、たとえば、文献、M. Yamada, M.
Saitoh, and H. Ooki, Appl. Phys. Lett., 69, pp. 36
59-3661, 1996 に記載されている。この光スイッチ3
は、周期分極反転構図で形成されたブラッグ(Bragg) 回
折格子が、信号電界によりニオブ酸リチウム基板16中
に誘起され、この回折格子により光ビームが回折され、
光ビームの伝播方向がスイッチされる現象を利用してい
る。
【0110】したがって、6個のうちのスイッチ電極1
7の1つまたは全てを選択して電極18との間に、光ス
イッチ制御器53から所定の信号電圧を印加すると、選
択されたスイッチ電極17に対応して光スイッチ3の入
射端に入射し、ニオブ酸リチウム基板16中を伝播して
いる入力光19が所定のブラック角で回折されて回折光
22として出力される。逆に、信号電圧が印加されない
スイッチ電極17と電極18との間を伝播している入力
光19は回折されず非回折光21として直進して出射端
から出力する。このように光スイッチ制御器53によっ
て希望するスイッチ電極17と電極18との間に信号電
圧を印加するか否かで入力光19を回折させるか否かを
制御できる。
【0111】このように、入力光19が上記6か所の任
意の区分領域で回折されて分岐された出力光20として
出力される。
【0112】図1を参照して述べると、このような光ス
イッチ素子を光スイッチ3として使用すると、図7およ
び図8に図解した光スイッチ素子で回折させた方向の前
方に光ヘッド1A、1Bの対物レンズ2が位置していれ
ば、そのような回折光22は光スイッチ3によって選択
された光ビーム43となる。
【0113】特に、図7を参照して述べた光スイッチ3
は、入力光19と出力光20とが同じ方向をしており、
図5および図6を参照して述べたスイングアーム方式の
光ピックアップに適用すると、光ピックアップの小型化
し、実装する観点からも好ましい。
【0114】光スイッチの他の形態 このような光スイッチ素子は、図9に図解した光導波路
を用いても形成できる。
【0115】図9に図解した光スイッチ素子は、強誘電
体としてのニオブ酸リチウム基板16と、ニオブ酸リチ
ウム基板16の両側に位置すにスイッチ電極17と電極
18とに加えて、光導波路(スラブ型光導波路)24
と、保護膜(クラッド)25を有する。すなわち、図9
に図解したスイッチング素子は、保護膜25、保護膜2
5と接しているスラブ型光導波路24、スラブ型光導波
路24と接しているニオブ酸リチウム基板16と、保護
膜25の外面に形成された電極18と、ニオブ酸リチウ
ム基板16の外面に形成された複数のスイッチ電極17
を有する。
【0116】ニオブ酸リチウム基板16中には、図8を
図解して述べたように結晶の自発分極の方向が周期的に
お互いに180°反転した周期分極反転構造が形成され
ている。この周期分極反転構造に応じて複数のスイッチ
電極17を形成している。
【0117】図9に図解したように、入力光19は所望
のスイッチ電極17と電極18との間に信号電圧を印加
すれば、電圧が印加されたスイッチ電極17の位置と電
極18に応じた回折によりニオブ酸リチウム基板16中
を伝播している光ビームの向きを変化させることができ
る。このように光ビームの回折か非回折かを利用して、
入力光19を向きを変化させた出力光20として出力す
ることができる。
【0118】このようにスラブ型光導波路24中に形成
した光スイッチ素子(光スイッチ3)を用いると、図7
を参照して図解したスイッチング素子と同様、非常にコ
ンパクトな光ピックアップを簡便に製造することが可能
になる。
【0119】さらに、図9に図解したスラブ型光導波路
24を有するスイッチング素子は、図10(A)、
(B)を参照して述べるように、回折格子を組み込ん
で、スイッチングした光ビームの向きを変化(偏向)さ
せることができ、光スイッチ3を光ピックアップに組み
込む場合に実装上、小型化の上で有利になる。
【0120】光スイッチのその他の形態 図10(A)、(B)に図解したスイッチング素子は、
スラブ型光導波路24に回折格子(グレーティング)2
6を組み込んで偏向機能を付加したものである。図10
(A)はその光スイッチ素子の斜視図であり、図10
(B)は光スイッチ素子の断面図である。
【0121】図10(A)、(B)に図解した光スイッ
チ素子は、図9に図解したスイッチング素子と同様、ニ
オブ酸リチウム基板16と、ニオブ酸リチウム基板16
に接して配設されたスラブ型光導波路24と、スラブ型
光導波路24に接して配設された保護膜(クラッド)2
5と、ニオブ酸リチウム基板16の周期分極反転構造に
応じてニオブ酸リチウム基板16の外面に複数形成され
た複数のスイッチ電極17と、保護膜25の外面に形成
された電極18とを有する。
【0122】図10(A)、(B)に図解した光スイッ
チ素子はさらに、複数のスイッチ電極17と電極18に
よって回折された入力光19の前方位置に形成された複
数の回折格子(グレーティング)26を有する。この回
折格子26は、スラブ型光導波路24と保護膜25との
境界面に形成されている。このように、スラブ型光導波
路24の一部に回折格子26を形成すると、出力カップ
ラー機能が付加され、選択された出力光20を所望の場
所から放射モードとして取り出すことができる。このよ
うに回折格子26を利用すれば、通常のホログラムが形
成できるので、出力カップラーの他にもレンズ効果やビ
ームスプリット効果など様々な機能を付加することが可
能である。
【0123】このように出力光20の向きが光スイッチ
素子と直交する向きであることを利用して、光スイッチ
3と、ビームスプリッタ47、光ヘッド1A、1Bに搭
載した対物レンズ2などの配置を適切に設定すると、非
常にコンパクトな光ヘッドを簡便に作製することが可能
になる。そのような適用例を図11および図12を参照
して述べる。
【0124】光スイッチ素子の他の例と光ピックアップ
への適用 図11は他の光スイッチ素子を光ピックアップに適用し
た例を図解した図である。
【0125】図11の光スイッチ素子は、図示の上から
下に向かって、ニオブ酸リチウム基板16と、スラブ型
光導波路24と、保護膜(クラッド)25とを有する。
スイッチング素子は、ニオブ酸リチウム基板16の周期
分極反転構造に応じてニオブ酸リチウム基板16の外面
に複数形成された複数のスイッチ電極17と、保護膜2
5の外面に形成された電極18とを有する。
【0126】このスイッチング素子はさらに、保護膜2
5とスラブ型光導波路24との境界面に形成された第1
回折格子26と、ニオブ酸リチウム基板16の外表面で
スイッチ電極17が形成されていない位置に形成された
第2回折格子27とを有する。
【0127】回折格子26、27は対向しており、この
ような回折格子26、27を対物レンズ2に対向した位
置に配設し、対物レンズ2と対向した位置に検出光学系
50が形成されたシリコン基板28を配設する。対物レ
ンズ2、光スイッチ素子、シリコン基板28は図示しな
い光ヘッド1A、1Bに搭載される。
【0128】上記光スイッチ素子において、第2回折格
子27で放射モードに変換された光ビームを対物レンズ
2に入射させて光ディスク8のデータ面上に集光し、光
ディスク8のデータ面(トラック)上からの反射信号光
を対物レンズ2を介して保護膜25に形成された第1回
折格子26およびニオブ酸リチウム基板16に形成され
た第2回折格子27で反射信号光をそれぞれの役割に応
じて分離し、シリコン基板28上に形成された検出光学
系50に導き電気信号に変換する。検出光学系50で変
換された電気信号は、図示しない適切なデータ処理装置
により対物レンズ2向けの制御信号やデータ信号を生成
する。
【0129】このような構成をとると、回折格子26、
27が図1〜図6に図解したビームスプリッタ47の役
割しており、ビームスプリッタ47を削除できる。さら
に、回折講師26、27を挟んで対物レンズ2と検出光
学系50とを直線状に配設することができ、しかも、対
物レンズ2と検出光学系50との距離を短くすることが
できる。その結果、このようなスイッチング素子を用い
ると光ピックアップを小型・軽量にすることができる。
このスイッチング素子を用いた光ピックアップはアクセ
ス時間を短縮することができる。またこのようなスイッ
チング素子は組み立てが非常に容易である。
【0130】反射信号光をそれぞれの役割に応じて分離
する方法の1例を述べると、たとえば、対物レンズ2の
フォーカシング情報を得る目的であれば、第2回折格子
27に非点収差をもったレンズ機能を持たせ、シリコン
基板28に所定の形状の検出光学系50を形成すること
によって実現することができる。
【0131】第2回折格子27は保護膜25上やニオブ
酸リチウム基板16上以外にも他の基板上に形成したの
ち、光スイッチ素子上に配置することも可能である。
【0132】光スイッチ素子の他の例と光ピックアップ
への適用 図12は他の光スイッチ素子を光ピックアップに適用し
た例を図解した図である。
【0133】図12の光スイッチ素子は、図の上から下
に、保護膜25、スラブ型光導波路24と、ニオブ酸リ
チウム基板16とを有している。スイッチング素子は、
ニオブ酸リチウム基板16の周期分極反転構造に応じて
ニオブ酸リチウム基板16の外面に複数形成された複数
のスイッチ電極17と、保護膜25の外面に形成された
電極18とを有する。このスイッチング素子はさらに、
保護膜25の外表面に形成された第2回折格子27と、
保護膜25とスラブ型光導波路24との境界に形成され
た第1回折格子26とを有する。
【0134】図11に図解した光スイッチ素子と比較す
ると、図12のスイッチング素子は、ニオブ酸リチウム
基板16、スラブ型光導波路24、保護膜25の位置が
天地逆であり、さらに、第1回折格子26および第2回
折格子27が形成されている位置が異なる。その他は図
11を参照して述べた光スイッチ素子と同様である。
【0135】図12に図解した光スイッチ素子を用いる
と、図11の光スイッチ素子を用いた場合と同様、対物
レンズ2、光スイッチ3、検出光学系50の構成が非常
に簡便になり、かつ、図1〜図6に図解したビームスプ
リッタ47が不要となる。したがって、非常に簡単な構
成の光ピックアップを構成できる。
【0136】光偏向器 図2、図4および図6に図解した光偏向器9の詳細につ
いて述べる。
【0137】図13に図解した光偏向器9は、強誘電
体、たとえば、ニオブ酸リチウム基板中に分極反転ドメ
イン構造を有することを特徴とした光偏向素子である。
すなわち、ニオブ酸リチウム基板16中に結晶の自発分
極の方向が180°反転した分極反転構造が形成されて
いる。
【0138】図13の光偏向器9は、ニオブ酸リチウム
基板16と、ニオブ酸リチウム基板16中の分極反転ド
メイン構造に対応してニオブ酸リチウム基板16の外面
に形成された複数の信号電極29と、ニオブ酸リチウム
基板16の他の外面に形成された電極18で構成されて
いる。
【0139】光偏向制御器59から信号電極29と電極
18との間に偏向信号30を印加すると、印加した偏向
信号電圧に応じてニオブ酸リチウム基板16中を伝播し
ている光ビームの伝播方向が連続的に変化する。図13
に図解した光偏向器の動作原理は、文献、M. Yamada,
M. Saitoh, and H. Ooki, Appl. Phys. Lett., 69, pp.
3659-3661, 1996 に記載されている。すなわち、クサ
ビ型の分極反転ドメイン31で形成されたプリズムの屈
折率とニオブ酸リチウム基板16の屈折率との屈折率差
が、光偏向制御器59から印加される偏向信号30によ
り変化し、プリズムによる偏向角が変化する現象を利用
している。
【0140】光偏向器9は、光偏向制御器59からの制
御により光スイッチ3で選択された光ビーム43を電気
光学的に高速にその伝播方向を変化させる。このような
光偏向器9は高速動作が可能であり、リニアアクチュエ
ータ、スイングアーム13など機械的なアクチュエータ
では追従できないような高速のトラッキングを実現する
ことができる。したがって、光偏向器9を用いることに
より、スピンドルモータで光ディスク8を高速に回転し
たときでも精度良くトラッキング動作を行うことがで
き、データの転送レートを高めることができる。
【0141】そのような光偏向器9の適用例を図2に図
解した光ピックアップについて述べると、光スイッチ3
からは光ディスク8にデータを書き込みべきデータに応
じた光ビームを光偏向器9に入射させ、光偏向制御器5
9でトラッキング動作に応じた偏向信号30を光偏向器
9に印加して光偏向器9で上記トラッキング動作に準じ
た偏向動作を行う。このような用途に用いる光スイッチ
3としては、たとえば、図7および図9に図解した回折
格子を設けていない光スイッチ3を用い、光スイッチ3
で選択した光ビームを、たとえば、図13に図解した光
偏向器9のニオブ酸リチウム基板16に入射する。光偏
向器9からデータを読みだすときは、光スイッチ3から
は光ディスク8からデータを読むべき光ビームを、たと
えば、順次、光偏向器9に入射させ、光偏向制御器59
でトラッキング動作に応じた偏向信号30を光偏向器9
に印加して光偏向器9で上記トラッキング動作に準じた
偏向動作を行う。
【0142】また、たとえば、図2に図解した光ピック
アップに光スイッチ3と光偏向器9を用いて、光ディス
ク8に高速にデータを書き込む場合、図14に図解した
ように、図7または図9に図解した光スイッチ3から図
13に図解した光偏向器9に光ヘッド1Aの3個の対物
レンズ2に順次隣接する光ディスク8のトラックにデー
タを書き込む光ビームを出力し、光偏向器9は入射され
てくる光ビームを順次3個の対物レンズ2に向けて偏向
させる。
【0143】図14はある対物レンズ2で光ディスク8
のあるトラックに光ビームAを照射した後、隣接する対
物レンズ2で隣接するトラックに光ビームBを高速に移
動させて高速にデータの書き込みを行う動作を説明する
図である。
【0144】光スイッチ3と光偏向器9の動作は非常に
高速であるから、光ディスク8にデータを書き込む場合
でも、3個の対物レンズ2を順次使用して高速なデータ
書き込みを行うことができる。光ディスク82からのデ
ータ読み出しも上記データ書き込みと同様に行うことが
できる。
【0145】図2に図解した光ピックアップに光スイッ
チ3および図13に図解した光偏向器9を適用した場合
の2つの動作形態を述べたが、図4に図解したリニアア
クチュエータで駆動する光ピックアップ、および、図6
に図解したスイングアームで駆動する光ピックアップに
ついても上記同様である。
【0146】光スイッチ3と光偏向器9との組み合わせ
において、光スイッチ3は、図7および図9に図解した
構成のものに限らず、図10(A)、(B)に図解した
回折格子を用いて偏向を行う光スイッチ3であってもよ
い。そのような光スイッチ3の出射端側に図13に図解
した光偏向器9の入射端が位置していればよい。
【0147】光偏向器の他の形態 図15を参照して光偏向器9の他の形態を述べる。
【0148】図15の光偏向器9は、スラブ型光導波路
24中に光偏向器を形成したものである。
【0149】図15に図解した光偏向器9は、図示上か
ら下に向かって、保護膜25と、スラブ型光導波路24
と、ニオブ酸リチウム基板16が配設されている。ニオ
ブ酸リチウム基板16中には、結晶の自発分極の方向が
反転した分極反転ドメイン構造31が形成されている。
この分極反転ドメイン31に対応して複数の信号電極2
9がニオブ酸リチウム基板16の外面に形成され、電極
18が保護膜25の外面に形成されている。
【0150】光偏向制御器59で信号電極29と電極1
8との間に偏向信号30を印加すれば印加された偏向信
号電圧に対応して、ニオブ酸リチウム基板16中を伝播
している光ビームの伝播方向が連続的に変化する。
【0151】図15に図解した光偏向器9も、図13に
図解した光偏向器9と同様、光スイッチ3と組み合わせ
て、図2、図4および図6に図解した光ピックアップに
適用できる。
【0152】光偏向素子を光導波路中に形成した図15
に図解した光偏向器を用いると、下記に述べるように、
光導波路に様々な機能を付加することができる。
【0153】光偏向器の応用例 図16(A)、(B)はスラブ型光導波路24の一部に
回折格子27を形成して、光ビームの偏向機能に加えて
出力カップラー機能を付加した光偏向器である。
【0154】この光偏向器によれば、光偏向制御器59
から信号電極29と電極18に印加した偏向信号30に
応じて選択された出力光20を回折格子27の所望の場
所から放射モードとして取り出すことができる。すなわ
ち、回折格子27を利用すれば、通常のホログラムが形
成できるので、出力カップラーの他にもレンズ効果やビ
ームスプリット効果など様々な機能を付加することが可
能である。
【0155】このような光偏向器9を光ピックアップに
適用すると、図17〜図19を参照して例示するよう
に、対物レンズ2と検出光学系50との配置を好ましい
状態にすることができ、非常にコンパクトな光ヘッドを
簡便に作製することが可能になる。
【0156】光偏向器の光ピックアップへの適用例 図17および図18はそのようなスラブ型光導波路24
を用いた光偏向器9の光ピックアップへの適用例を示す
図である。
【0157】図17の光偏向器9は、保護膜25と、保
護膜25に形成された第2回折格子27と、スラブ型光
導波路24と、スラブ型光導波路24に形成された第1
回折格子26と、ニオブ酸リチウム基板16と、信号電
極29と、電極18からなる光偏向器9を有する。信号
電極29の形成方法は図15を参照して述べたと同様、
ニオブ酸リチウム基板16の分極反転ドメイン31に対
応して複数ニオブ酸リチウム基板16の外面に形成され
ている。
【0158】回折格子26、27を対物レンズ2に対向
した位置に配設し、対物レンズ2と対向した位置に検出
光学系50が形成されたシリコン基板28を配設する。
対物レンズ2、光スイッチ素子、シリコン基板28は図
示しない光ヘッド1A、1Bに搭載される。
【0159】たとえば、図7または図9に図解した回折
格子のない光スイッチ3から射出された光ビームを図1
6の光偏向器9のニオブ酸リチウム基板16に入射端に
受け入れ、信号電極29と電極18とに印加された電圧
で偏向させた後、第1回折格子26で放射モードに変換
した光ビームをその上部に位置する対物レンズ2で光デ
ィスク8のデータ面上に集光し、データ面上からの反射
信号光を対物レンズ2を介して保護膜25上に形成され
た回折格子27で反射信号光をそれぞれの役割に応じて
分離しシリコン基板28上に形成された検出光学系50
に導き電気信号に変換する。変換された電気信号は、適
当なデータ処理装置により対物レンズ2に制御信号やデ
ータ信号を生成することができる光ヘッドを簡便に構成
することができる。
【0160】図18に図解した光偏向器9は、ニオブ酸
リチウム基板16と、ニオブ酸リチウム基板16に形成
された第2回折格子27と、スラブ型光導波路24と、
保護膜25と、保護膜25に形成された第1回折格子2
6と、信号電極29と、電極18からなる光偏向器9を
有する。信号電極29の形成方法は図15を参照して述
べたと同様、ニオブ酸リチウム基板16の分極反転ドメ
イン31に対応して複数ニオブ酸リチウム基板16の外
面に形成されている。図17を参照して述べたと同様、
回折格子26、27を対物レンズ2に対向した位置に配
設し、対物レンズ2と対向した位置に検出光学系50が
形成されたシリコン基板28を配設する。対物レンズ
2、光スイッチ素子、シリコン基板28は図示しない光
ヘッド1A、1Bに搭載される。
【0161】図17を参照して述べたと同様、たとえ
ば、図7または図9に図解した回折格子のない光スイッ
チ3から射出された光ビームを図16の光偏向器9のニ
オブ酸リチウム基板16に入射端に受け入れ、信号電極
29と電極18とに印加された電圧で偏向させた後、第
1回折格子26で放射モードに変換した光ビームをその
上部に位置する対物レンズ2で光ディスク8のデータ面
上に集光し、データ面上からの反射信号光を対物レンズ
2を介して保護膜25上に形成された回折格子27で反
射信号光をそれぞれの役割に応じて分離しシリコン基板
28上に形成された検出光学系50に導き電気信号に変
換する。変換された電気信号は、適当なデータ処理装置
により対物レンズ2に制御信号やデータ信号を生成する
ことができる光ヘッドを簡便に構成することができる。
【0162】さらに好適な光偏向器の光ピックアップへ
の適用例 図17および図18に示す光偏向器9は、光ヘッドに光
信号から電気信号に変換する回路を有するようにして
も、非常にコンパクトで軽量に構成できる。その結果、
高速シークに適した高機能の光ヘッドを実現することが
できる。
【0163】その1例を図19に図解した光ピックアッ
プについて述べる。図18に図解した光ヘッドは、たと
えば、半導体レーザ48から射出された光ビーム43を
光ファイバ32によって簡便に光ヘッド1まで導き、マ
イクロレンズ34を介して光偏向器9のスラブ型光導波
路24に導き、対物レンズ2を介して光ディスク8に照
射する。光ディスク8から読み取ったデータやフォーカ
ス・トラッキングの状態を示す信号は、光ヘッドに搭載
されたシリコン基板28に形成された検出光学系50で
電気信号に変換し、信号電線33を介して図示しない信
号処理装置に戻している。
【0164】このように構成する利点は、戻りの信号光
ビームを再び光ファイバーで戻した場合に発生する信号
劣化を防ぐことである。この光ヘッドは小型軽量である
ために、図6を参照して述べたスイングアーム上のスラ
イダー( 浮上ヘッド) 上にも配置できる。
【0165】反射信号光をそれぞれの役割に応じて分離
する方法は、例えば1例として、対物レンズ2のフォー
カシング情報を得る目的であれば、回折格子27に非点
収差をもったレンズ機能を持たせ、シリコン基板28上
に所定の形状の検出光学系50を形成することによって
実現することができる。
【0166】回折格子27は、保護膜25やニオブ酸リ
チウム基板16上以外にも他の基板上に形成したのち、
光偏向素子上に配置することも可能である。
【0167】光スイッチと光偏向器とを集積した光ピッ
クアップ 図20を参照して図2、図4および図6を参照して述べ
た光スイッチ3と光偏向器9とを集積した光ピックアッ
プについて述べる。
【0168】単体の光スイッチ3と単体の光偏向器9と
を組み合わせることにより、機能的には上述した効果を
奏するが、さらに、光スイッチ3と光偏向器9とを同じ
半導体基板に形成すると、光ピックアップ(光ヘッド1
A、1B)の軽量化の点でさらなる効果を奏する。光ヘ
ッド1A、1Bを軽量化できれば、よりコンパクトで、
より高速シークに適した光ヘッドが実現できる。そのよ
うな光ヘッドを図19を参照して述べる。
【0169】図20に図解した光ヘッド1においては、
光スイッチ部73と、光偏向器部74と回折格子部75
とが半導体集積基板に一体化されている。光スイッチ部
73と基本的に上述した光スイッチ3と同様の構成をし
ており、光偏向器部74も基本的に上述した光偏向器9
と同様の構成をしており、回折格子部75が光偏向器部
74と光スイッチ部73との適切な位置に形成される。
【0170】図20に示した光ヘッドは6個の対物レン
ズ2を備えており、光ファイバ32から光ヘッド1内に
配置された光スイッチ素子のスラブ型光導波路24に導
入された入力光19が、集積素子の光スイッチ部73で
光スイッチ制御器53からのスイッチ信号によって最適
な対物レンズ2が選択されるようにスイッチングされ、
光偏向器部74に導かれる。
【0171】光偏向器部74は、光偏向制御器59から
の偏向信号に従って導かれた光ビームを高速に偏向す
る。偏向された光ビームは回折格子部75の第1回折格
子26で光導波路中の導波モードから自由空間の放射モ
ードに変換され、対物レンズ2で光ディスク8の記録面
に集光される。光ディスク8の記録面からの反射光は対
物レンズ2を介して保護膜25上に配置された第2回折
格子27によってそれぞれの信号光ビームに分けられシ
リコン基板28上に配置された検出光学系50に送られ
て電気信号に変換される。変換された電気信号は、信号
電線33を通じて信号処理装置に伝送される。
【0172】両面ディスク(貼り合わせディスク)用光
ピックアップ 上述した光スイッチ3および光偏向器9を利用すれば、
光ディスクの両面側にデータ面があるような貼り合わせ
型の光ディスクにおいて、両面にわたるようなデータの
読み出しや書き込みを円滑に行えるコストを抑えた光ピ
ックアップが実現できる。図21にその一例を示す。
【0173】図21において、光ヘッド1A、1Bが光
ディスク8の両面側に配置されている。光ヘッド1A、
1Bには、図解した対物レンズ2、ミラー12の他、上
述したヨーク、磁石などが搭載されるが図解を省略して
いる。
【0174】データの記録または再生が光ディスク8の
片側からもう一方の片側に移るときは、光スイッチ3に
よって光ビームが、片側に配置された光ヘッド1Aから
もう一方の片側に配置された光ヘッド1Bに素早く切り
替えられ、データの記録または再生を円滑に行えるよう
にする。
【0175】図2、図4、図6に図解したように、光ス
イッチ3と光ヘッド1A、1Bとの間に光偏向器9に挿
入することもできる。
【0176】また光スイッチ3に代えて、図20を参照
して述べた光スイッチ部73と光偏向器部74とを集積
した半導体素子を配置した光ピックアップを用いること
もできる。
【0177】このような光ピックアップを用いると、ト
ラッキングサーボも高速に行うことができ、高速のデー
タ転送が実現できる。
【0178】対物レンズ選択可能な光ピックアップ 本発明で利用する前記の光スイッチ素子や前記の光偏向
素子を利用すれば、光ヘッドに所定種類の光ディスクの
それぞれに最適な複数種類の対物レンズが配置されてい
る場合において、選択された所定の光ディスクに最適な
対物レンズに、光ビーム43を高速に導くことができる
コストを抑えた光ピックアップが実現できる。図22に
その一例を示す。
【0179】図22に図解した例示においては、2種類
の光ディスクに対応できるように、対物レンズ2として
2種類の第1レンズ(レンズA)10と第2レンズ(レ
ンズB)11とが光ヘッド1に配置されてあり、光ディ
スクの種類に応じて、データの記録または再生に最適な
対物レンズを第1レンズ10または第2レンズ11の中
から選び、光スイッチ3によって光ビーム43がその選
ばれたレンズに素早く切り替えられ、データの記録また
は再生までに要する時間を短縮することができる。
【0180】図2、図4および図6に図解したように、
光スイッチ3と光ヘッド1との間に光偏向器9を挿入す
ることもできる。
【0181】また光スイッチ3に代えて、図20を参照
して述べた光スイッチ部73と光偏向器部74とを集積
した半導体素子を配置した光ピックアップを用いること
もできる。
【0182】これらを採用することでトラッキングサー
ボも高速に行うことができ、高速のデータ転送が実現で
きる。
【0183】図22では2種類のレンズ10、11を光
ヘッド1に搭載した例を述べたが、光ヘッド1にさらに
多数の異なる種類のレンズを搭載することができる。
【0184】光分配素子とマルチビーム・シングルビー
ムを選択可能な光ピックアップ 光スイッチ3に用いる上述した光スイッチ素子は、たと
えば、図10(A)、(B)に図解した光スイッチ素子
のように、スイッチ電極17のそれぞれと電極18との
間に光スイッチ制御器53からの制御に応じてそれぞれ
所定の信号電圧を印加することによって、入力光19を
複数の出力光20のそれぞれの光ビーム43に光量を分
配できる。この例示では入力光19を最大5本の出力光
20に分配でき、電極18とスイッチ電極17との間に
印加する電圧に応じて、複数の出力光20の光量を変化
させることができる。したがって、光スイッチ素子をこ
のように使用すると、光分配素子として機能させること
もできる。
【0185】このような光分配素子は、光スイッチ素子
と同様に、図9に図解したように、スラブ型光導波路2
4中に形成することもできる。
【0186】さらに図10(A)、(B)に図解したよ
うに、スラブ型光導波路24中に形成された光分配素子
は、回折格子26を付加した構成にすることもできる。
【0187】このような光分配素子を用いれば、図23
(A)に図解したような、半導体レーザ48と、光分配
素子52と、ビームスプリッタ47と、マイクロレンズ
アレイ54と、検出光学系50と、対物レンズ2とを搭
載した光ヘッド1を用いて、光ディスク8にデータを書
き込んだり、光ディスク8からデータを読み出しことが
できる。
【0188】図23(B)は図23(A)の光ディスク
8の一部Aを拡大してデータの書き込み、読み出し動作
を説明する図である。
【0189】光ディスク8からデータを読み出す時に
は、光ディスク8の複数のトラックのそれぞれに読み出
し用光ビーム43を配置したマルチビーム光ヘッド1と
し、また光ディスク8にデータを書き込む時には光ディ
スク8の所定のトラックに書き込み用光ビーム43を配
置したシングルビーム光ヘッドに切り替えることによっ
て、データの読み出し時において光ディスク8の回転速
度を速めることなくデータの速い転送が可能になる。換
言すれば、光ディスク8を回転駆動するスピンドルモー
タの回転数を低下させることができる。その結果、性能
の低いスピンドルモータを使用することができ、騒音が
低下する。
【0190】またディスクの回転速度の変化を伴わず、
また機械的な動作による切り替えによらないので、書き
込み時から読み込み時、また、その逆の切り替えを円滑
に行うことができる。
【0191】図23(A)を参照して図解した光ヘッド
1を用いて光ディスク8からデータを読みだす動作を述
べる。図23(A)に図解した例では、データの読み出
し時には、入力光19は光分配素子52における1また
は2以上のスイッチ電極17と電極18との間に所定の
信号電圧を印加することによって、図10(A)、
(B)に図解した出力光20のそれぞれの光ビーム43
が所定の光量に分配されたマルチビームをビームスプリ
ッタ47に入射させ、ビームスプリッタ47で反射させ
てマイクロレンズアレイ54に入射させ、それぞれの光
ビーム43をマイクロレンズアレイ54のそれぞれ対応
するレンズに導き、対物レンズ2によって光ディスク8
のデータ面上に集光させる。集光されたマルチビームの
ビームスポットの配置は、図23(B)の左側にに図解
したように、6本のそれぞれのトラック42に記録され
ているデータを同時に読み出す。読み出された信号光
は、対物レンズ2、ビームスプリッタ47を介し検出光
学系50に入射され、検出光学系50において電気信号
に変換される。このように図22に図解した光ヘッド1
を用いると、6本のトラック42に記録されたデータを
同時的に読みだすことができる。
【0192】図23(A)に図解した光ヘッド1を用い
て光ディスク8にデータを書き込む動作について述べ
る。データの書き込み時は、光分配素子52は図10
(A)、(B)に図解したように光スイッチとして機能
し、光分配素子52におけるスイッチ電極17のうちの
選択されたスイッチ電極と電極18との間に印加された
電圧に応じて入力光19がスイッチングされた光ビーム
43としてビームスプリッタ47に入射する。ビームス
プリッタ47が反射された光ビーム43がマイクロレン
ズアレイ54に入射してマイクロレンズアレイ54の対
応するレンズに導き、対物レンズ2によって光ディスク
8のデータ面上に集光される。集光されたマルチビーム
のビームスポットの配置は、図23(B)に図解したよ
うに、1 本のトラック42にデータを書き込む光ビーム
となる。
【0193】光分配素子52とマイクロレンズアレイ5
4との間には、図2、図4および図6を参照して述べた
実施の形態と同様の考えから、光偏向器9を挿入するこ
とができる。
【0194】光スイッチ3に代えて、図20を参照して
述べた光スイッチ部73と光偏向器部74とを集積した
半導体素子を配置した光ピックアップを用いることもで
きる。
【0195】これらを採用することでトラッキングサー
ボも高速に行うことができ、高速のデータ転送が実現で
きる。
【0196】図23(A)、(B)に図解した例示は、
光分配素子52によって分配される光ビーム43が最大
6本であり、同時に最大6トラックからデータを読み出
し可能な例示を述べたが、光分配素子52の光ビームの
分配数は6に限定される訳ではない。
【0197】光スイッチ素子、光偏向器を利用したスイ
ングアーム式光ピックアップ 本発明における光スイッチ素子や光偏向素子は、図24
(A)〜(E)に図解した複数枚の光ディスク8と、同
時に回転する複数のスイングアーム13と、各スイング
アーム13に配置された対物レンズ2を有するスイング
アーム方式の光ヘッド1を有する光ディスク装置におい
て、データの読み出しまたは、書き込みを行うための光
ビーム43を効率良く、簡便に導くことができる。
【0198】図24(A)、(B)に図解したように、
光ディスク装置のシャーシ等に固定された光スイッチ3
で選択された光ビーム43は、図24(B)に示したよ
うにスイングアーム13の回転軸内に配置された1つの
両面ミラー36で反射されスイングアームの回転軸に沿
って伝播し、他方の両面ミラー36によって反射されス
イングアーム13に沿って伝播し、ミラー12によって
対物レンズ2の方向に反射され、対物レンズ2を介して
光ディスク8のデータ面上に集光される。光ディスク8
で反射された光ビーム43は、前記光路を逆方向に辿り
再び光スイッチ3に戻り、図示しない検出光学系で電気
信号に変換され、信号処理装置で処理される。
【0199】図25に図解したように、光ディスク装置
のシャーシ等に固定された光スイッチ3で選択された光
ビームは、光ファイバ32によって光ヘッド1に導かれ
る。光ヘッド1は図11、図12に図解したような構造
をしていてもよい。また、光ヘッド1は図17、図18
に図解したような構造をしていてもよい。さらに光ヘッ
ド1は図20に図解したような構造をしていてもよい。
光ヘッド1により、光ディスク8のデータ面上に集光さ
れた光ビームは、光ディスク8のデータ面上で反射さ
れ、再び光ヘッド1に戻り、検出光学系で電気信号に変
化された後、信号電線33により光スイッチ3に戻った
後、信号処理装置により処理される。
【0200】図26に図解したように、同時に回転する
スイングアーム13上に配置された光スイッチ3で選択
された光ビームは、光ファイバ32によって光ヘッド1
に導かれる。光ヘッド1は図11、図12に図解したよ
うな構造をしていてもよい。また、光ヘッド1は図1
7、図18に図解したような構造をしていてもよい。さ
らに光ヘッド1は図19に図解したような構造をしてい
てもよい。光ヘッド1により、光ディスク8のデータ面
上に集光された光ビームは、前記データ面上で反射さ
れ、再び光ヘッド1に戻り、検出光学系において電気信
号に変化された後、信号電線33により信号処理装置に
入力されてそこで信号処理される。
【0201】図27に図解したように、同時に回転する
スイングアーム13上に配置された光スイッチ3で選択
された光ビーム43は、複数枚のミラー12によって光
偏向器9に導かれた後、ミラー12、対物レンズ2を介
して光ディスク8のデータ面上に集光される。データ面
上で反射された光ビーム43は、前記光路を逆方向に辿
り、再び光スイッチ3に戻り、検出光学系で電気信号に
変換された後、信号処理装置に送られ処理される。光偏
向器9は、速くトラッキングを可能にするが、そのよう
な迅速なトラッキングが不要な場合は光偏向器9を設け
る必要はない。
【0202】データの編集と再生への実用化 上述した光ピックアップを用いた光ディスクからのデー
タの読み出し方法と、光ディスクへのデータ記録方法を
利用すれば、光ディスクを利用した効率の良いデータの
編集とその再生が可能になる。
【0203】たとえば、本発明の光ピックアップを利用
した光ディスク装置をビデオカメラに適用した例に説明
する。本発明の光ディスク装置を用いたビデオカメラ装
置は、録画または再生時における記録再生手段として光
ディスク装置が配置されたビデオカメラにおいて、光デ
ィスクに録画されたデータを所定の編集システムにした
がって編集作製されたときに生成される画像データを含
まない編集ファイルを画像データが記録されてある光デ
ィスクのデータが未だ記録されていない領域に記録し、
あるいは、前記画像データを再生するときには、前記編
集ファイルに記載されてある命令に従って所望の録画デ
ータに高速にアクセスしながら再生することができる。
【0204】本発明によれば、録画・編集・再生が全て
光ディスクを利用して行うことができ、従来のように、
録画データの一部または、全部をハードディスクや半導
体メモリー等の高速アクセスが可能な記録媒体にダウン
ロードするための時間と労力を大幅に軽減することがで
きる。また、編集されたデータを再び光ディスクや磁気
テープ等に記録するための時間や労力を大幅に軽減する
ことができる。
【0205】以上は、ビデオカメラを例に説明したが、
本発明による方法は、この他にもビデオスチルカメラな
ど、比較的大きなデータを編集するような光ディスクが
配置されてあるシステムにおいても有効である。
【0206】上述した光ディスクが配置されてあるビデ
オカメラにおいて、録画データを分かりやすく、また見
やすく編集するための編集システムとして、本発明によ
れば、編集システムの編集画面上に、ビデオ撮影スター
ト時からストップ時まで、またはスタートからポーズま
で、またはポーズからストップまでが1 つのファイルと
して表示され、それぞれのファイルの内容に関して、そ
のファイルにおける撮影スタートから所定時間経ったと
きのフレームを自動的に静止画として上記ファイルに貼
りつけられるようになっている。この静止画像は、その
後所望の画像に置き換えることもできる。
【0207】ビデオカメラを利用して、撮影を行う場合
は、上記のビデオ撮影スタート時からストップ時まで、
またはスタートからポーズまで、またはポーズからスト
ップまでのデータは、連続して撮影されたデータである
ので、これをひとまとまりのデータファイルとして扱う
ことは、非常に便利で分かりやすく、これを編集画面上
に表示することは、編集の際の大きな手助けになる。ま
た、それらのファイルを特徴付けるデータとして、その
ファイルの特徴を示す簡便でかつ有効な方法は、そのフ
ァイルの動画の中の一枚のフレームを静止画として示す
のがもっとも直感的で分かりやすい方法である。
【0208】
【発明の効果】1つの光ヘッドに複数の対物レンズを搭
載した複数の光ヘッドを光ピックアップとして用いる本
発明の光ピックアップによると、光ディスク上の所望の
データへのアクセス時間が短縮でき、さらにアクセスの
ための光ヘッドのシークに関わる消費電力の低減を図る
ことができる。
【0209】特に、光ヘッドに、ニオブ酸リチウム基板
などに代表される強誘電体基板中に形成された周期分極
反転構造を有する光スイッチ素子を用い、この光スイッ
チ素子を利用して光ビームを光ディスク上の所望のデー
タに最寄りの対物レンズに光ビームを切り替えることに
よって、光ディスク上の所望のデータへのアクセス時間
が一層短縮でき、さらにアクセスのための光ヘッドのシ
ークに必要な消費電力の低減を一層図ることができる。
【0210】さらに本発明の光ピックアップに強誘電体
基板中に形成された分極反転ドメインを有する光偏向素
子を配置することで光ディスクのトラッキングに関わる
応答時間を著しく短縮できるので光ディスクをより高速
に回転することができ、これによりデータの転送を速く
することができる。
【0211】また本発明によれば、強誘電体基板中の光
導波路に形成された周期分極反転構造を有する光スイッ
チ素子と、強誘電体基板中の光導波路に形成された分極
反転ドメインを有する光偏向素子とを少なくとも電気回
路が形成されている半導体基板上に集積して構成するこ
とにより、コンパクトで軽量な、高速アクセスと高転送
レートの光ディスクに用いられる光ヘッドを実現するこ
とができる。このような本発明の光ヘッドを用いれば、
光ディスク上の所望のデータへのアクセス時間が一層短
縮でき、アクセスのための光ヘッドのシークに関わる消
費電力の低減を一層図ることができる。
【0212】さらに本発明によれば、スイングアームに
配置された複数の対物レンズが配置された複数の光ヘッ
ドを光ピックアップに配置することによって、光ディス
ク上のデータへのアクセス時におけるスイングアームの
最大回転角を抑えることができるので、光ビームを光ヘ
ッドに導入する光路に関して、光ディスクの半径方向に
光ビームを伝播させて光ヘッドに直接光ビームを導入す
ることができ、簡便で効率のよい光ビームの導入を行う
ことができる。
【0213】本発明によれば、同時に回転する所定数の
スイングアームに配置されたそれぞれの光ヘッドに光ビ
ームを切り替えて導入するとき、強誘電体基板中に形成
された周期分極反転構造を有する光スイッチ素子や強誘
電体基板中に形成された分極反転ドメインを有する光偏
向素子を配置することで、簡便で効率よく光ビームを各
光ヘッドに導入することができる。
【0214】本発明によれば、強誘電体基板中の光導波
路に形成された周期分極反転構造を有する光スイッチ素
子と、強誘電体基板中の光導波路に形成された分極反転
ドメインを有する光偏向素子を少なくとも電気回路が形
成されている基板上に貼付等の手段によって配置した装
置を利用した光ヘッドを用い、光ヘッドへの光ビームの
導入を光ファイバーを利用し、光ヘッドからの信号を光
ヘッドで変換された電気信号として、信号電線を利用し
て電気的に伝送することで、信号光ビームを再び光ファ
イバーを介して受光光学系に導くときに起こる信号品質
の劣化を回避することができる。
【0215】本発明によれば、光ディスクが配置された
信号処理装置、たとえば、ビデオカメラ等において、録
画した画像データが記録してある光ディスクに録画デー
タを編集した編集ファイル(命令ファイル)を記録する
ことによって、短時間に効率のよい編集作業と再生が可
能になる。また編集作業においては、録画データを一部
または全部を消去したり変形したりすることないので、
原録画画像もそのまま保存することができる。
【0216】本発明によれば、光ディスクに記録され
た、たとえば、ビデオカメラで撮影されたデータを、編
集画面に表示するとき、ビデオ撮影スタート時からスト
ップ時まで、または、スタートからポーズまで、または
ポーズからストップまでが1 つのファイルとして表示
し、そのファイルの編集画面での表示において、撮影ス
タートから所定時間経ったときのフレームを自動的に静
止画として貼りつけ編集画面上に表示することで、直感
的で分かりやすい編集を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施の形態の光ピックアッ
プとして、1つの光ヘッドに複数の対物レンズを搭載し
た複数の光ヘッドを二軸アクチュエータを用いて駆動
し、光スイッチを用いた光ピックアップの構成図であ
る。
【図2】図2は本発明の第2実施の形態の光ピックアッ
プとして、1つの光ヘッドに複数の対物レンズを搭載し
た複数の光ヘッドを二軸アクチュエータを用いて駆動
し、光スイッチおよび光偏向器を用いた光ピックアップ
の構成図である。
【図3】図3は本発明の第3実施の形態の光ピックアッ
プとして、1つの光ヘッドに複数の対物レンズを搭載し
た複数の光ヘッドをリニアアクチュエータを用いて駆動
し、光スイッチを用いた光ピックアップの構成図であ
る。
【図4】図4は本発明の第4実施の形態の光ピックアッ
プとして、1つの光ヘッドに複数の対物レンズを搭載し
た複数の光ヘッドをリニアアクチュエータを用いて駆動
し、光スイッチおよび光偏向器を用いた光ピックアップ
の構成図である。
【図5】図5は本発明の第5実施の形態の光ピックアッ
プとして、1つの光ヘッドに複数の対物レンズを搭載し
た複数の光ヘッドをスイングアームを用いて駆動し、光
スイッチを用いた光ピックアップの構成図である。
【図6】図6は本発明の第6実施の形態の光ピックアッ
プとして、1つの光ヘッドに複数の対物レンズを搭載し
た複数の光ヘッドをスイングアームを用いて駆動し、光
スイッチおよび光偏向器を用いた光ピックアップの構成
図である。
【図7】図7は図1〜図6に図解した光スイッチの第1
形態の斜視図である。
【図8】図8は図7に図解した光スイッチの動作原理を
図解した図である。
【図9】図9は図1〜図6に図解した光スイッチの第2
形態の斜視図である。
【図10】図10(A)、(B)は図1〜図6に図解し
た光スイッチの第3形態の斜視図および断面図である。
【図11】図11は図10(A)、(B)に図解した光
スイッチを光ヘッドに適用した第1形態の例を示す図で
ある。
【図12】図12は図10(A)、(B)に図解した光
スイッチを光ヘッドに適用した第2形態の例を示す図で
ある。
【図13】図13は図2、図4、図6に図解した光偏向
器の第1形態の斜視図および動作原理を図解した図であ
る。
【図14】図14はある対物レンズで光ディスクのある
トラックに光ビームAを照射した後、隣接する対物レン
ズで隣接するトラックに光ビームBを高速に移動させて
高速にデータの書き込みを行う動作を説明する図であ
る。
【図15】図15は図2、図4、図6に図解した光偏向
器の第2形態の斜視図および動作原理を図解した図であ
る。
【図16】図16(A)、(B)は図2、図4、図6に
図解した光偏向器の第3形態の斜視図および動作原理を
図解した図である。
【図17】図17は図16(A)、(B)に図解した光
偏向器を光ヘッドに適用した第1形態の例を示す図であ
る。
【図18】図18は図16(A)、(B)に図解した光
偏向器を光ヘッドに適用した第2形態の例を示す図であ
る。
【図19】図19は図16(A)、(B)に図解した光
偏向器を光ヘッドに適用した第3形態の例を示す図であ
る。
【図20】図20は光スイッチおよび光偏向器を合体し
たものを光ヘッドに適用した第3形態の例を示す図であ
る。
【図21】図21は本発明の光ピックアップの第1の他
の形態を図解した図である。
【図22】図22は本発明の光ピックアップの第2の他
の形態を図解した図である。
【図23】図23(A)、(B)は光分配素子を用いた
光ヘッドの構成図と、その光ヘッドを用いて光ディスク
にアクセスする動作を図解した図である。
【図24】図24(A)、(B)はスイングアームを用
いた光ピックアップの第1の形態を示す図である。
【図25】図25はスイングアームを用いた光ピックア
ップの第2の形態を示す図である。
【図26】図26はスイングアームを用いた光ピックア
ップの第3の形態を示す図である。
【図27】図27はスイングアームを用いた光ピックア
ップの第4の形態を示す図である。
【符号の説明】
1・・光ヘッド、2・・対物レンズ、3・・光スイッ
チ、4・・フォーカス用コイル、5・・トラッキング用
コイル、6・・ヨーク、7・・磁石、8・・光ディス
ク、9・・光偏向器、10・・第1レンズ(レンズ
A)、11・・第2レンズ(レンズB)、12・・ミラ
ー、13・・スイングアーム、14・・リニアアクチュ
エータ用コイル、15・・レール、16・・ニオブ酸リ
チウム基板、17・・スイッチ電極、18・・電極、1
9・・入力光、20・・出力光、21・・非回折光、2
2・・回折光、23・・スイッチング信号、24・・光
導波路(スラブ型光導波路)、25・・保護膜(クラッ
ド)、26・・第1回折格子(グレーティング)、27
・・第2回折格子(グレーティング)、28・・シリコ
ン基板、29・・信号電極、30・・偏向信号、31・
・分極反転ドメイン、32・・光ファイバ、33・・信
号電線、34・・マイクロレンズ、35・・光偏向素
子、36・・両面ミラー、41・・書込用ビームスポッ
ト、42・・トラック、43・・光ビーム、44・・リ
ニアアクチュエータ用磁石、45・・読出用ビームスポ
ット、47・・ビームスプリッタ、48・・半導体レー
ザ、50・・検出光学系、52・・光分配素子、53・
・光スイッチ制御器、54・・マイクロレンズアレイ、
57・・磁石制御器、58・・半導体レーザ制御器、5
9・・光偏向制御器、63・・スイングアーム制御器、
64・・リニアアクチュエータ用コイル制御器、65・
・リニアアクチュエータ用磁石制御器、73・・光スイ
ッチ部、74・・光偏向器部、75・・回折格子部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 AA03 AA44 AA50 AA57 AA62 AA65 2K002 AA05 AB07 BA06 CA03 DA05 EA07 EB09 HA03 5C053 FA14 FA23 LA01 5D119 AA10 AA24 AA37 BA01 DA01 DA05 EC44 FA08 GA02 JA35 JA36

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1枚の光ディスクに対してデータの読み出
    し、および/または、書き込みを行うため、それぞれ複
    数の対物レンズが搭載された、複数の光ヘッドと、 上記光ヘッドを駆動するヘッド駆動手段と、 上記光ディスクへのデータ書き込み、および/または、
    読み出しに用いる光ビームを射出するレーザ光源と、 上記複数の光ヘッドに搭載された上記対物レンズに入射
    される光ビームを光学的にスイッチングする光スイッチ
    ング手段と、 上記光ディスクからの戻り光ビームを検出して電気信号
    に変換する検出光学手段と、 上記レーザ光源からの光ビームを上記光スイッチング手
    段に導き、上記光スイッチング手段からの上記戻り光ビ
    ームを上記検出光学手段に導くビームスプリッタ手段と
    を有する光ピックアップ。
  2. 【請求項2】上記光スイッチング手段と上記対物レンズ
    との間に、上記光スイッチング手段から出力され上記対
    物レンズを指向する光ビームの向きを変化させる光偏向
    手段をさらに有する請求項1記載の光ピックアップ。
  3. 【請求項3】上記ヘッド駆動手段は二軸アクチュエータ
    手段である、請求項1記載の光ピックアップ。
  4. 【請求項4】上記ヘッド駆動手段はリニアアクチュエー
    タ手段である、請求項1記載の光ピックアップ。
  5. 【請求項5】上記ヘッド駆動手段はスイングアーム手段
    である、請求項1記載の光ピックアップ。
  6. 【請求項6】上記光スイッチング手段は、 一端から上記光ビームを入射させその内部を伝播させ
    る、周期分極反転構造を有する強誘電体基板と、 上記強誘電体基板の両側に配設されたスイッチ電極およ
    び電極と、 光スイッチング制御手段とを有し、 上記光スイッチング制御手段は、上記スイッチ電極と上
    記電極との間に印加させた電圧に応じて上記強誘電体基
    板内を伝播する光ビームを回折させて上記光ビームの向
    きを変化させる、 請求項1記載の光ピックアップ。
  7. 【請求項7】上記光スイッチング手段は、 上記強誘電体基板と、 上記強誘電体基板の一方の面に形成された上記スイッチ
    電極と、 上記強誘電体基板の他方の面に接して配設された光導波
    路と、 上記光導波路の他方の面に接して配設された保護膜と、 上記保護膜の他方の面に、上記スイッチ電極と対向する
    位置に形成された上記電極と、 上記保護膜と上記光導波路とが接する位置に形成された
    第1回折格子と、 上記強誘電体基板の上記一方の面に、上記第1回折格子
    と同じ位置に形成された第2回折格子とを有し、 上記第2回折格子と対向する位置に上記対物レンズを配
    設し、上記第1回折格子と対向する上記保護膜側に上記
    検出光学手段を配設し、上記対物レンズ、上記第2回折
    格子、上記第1回折格子および上記検出光学手段を実質
    的に1列に配設し、 上記第1および第2回折格子を上記ビームスプリッタ手
    段として用いる、 請求項6記載の光ピックアップ。
  8. 【請求項8】上記光スイッチング手段は、 上記強誘電体基板と、 上記強誘電体基板の一方の面に形成された上記スイッチ
    電極と、 上記強誘電体基板の他方の面に接して配設された光導波
    路と、 上記光導波路の他方の面に接して配設された保護膜と、 上記保護膜の他方の面に上記スイッチ電極と対向する位
    置に形成された上記電極と、 上記保護膜と上記光導波路とが接する位置に形成された
    第1回折格子と、 上記保護膜の上記他方の面に上記第1回折格子と同じ位
    置に形成された第2回折格子とを有し、 上記第2回折格子と対向する位置に上記対物レンズを配
    設し、上記第1回折格子と対向する上記強誘電体基板の
    一方の面側に上記検出光学手段を配設し、上記対物レン
    ズ、上記第2回折格子、上記第1回折格子および上記検
    出光学手段を実質的に1列に配設し、 上記第1および第2回折格子を上記ビームスプリッタ手
    段として用いる、請求項6記載の光ピックアップ。
  9. 【請求項9】上記強誘電体基板はニオブ酸リチウム基板
    である、 請求項6記載の光ピックアップ。
  10. 【請求項10】上記レーザ光源の出射端と上記光スイッ
    チング手段の上記強誘電体基板の入射端との間を接続す
    る光ファイバと、 前記検出光学手段の検出信号を取り出し信号電線とをさ
    らに有する、 請求項7記載の光ピックアップ。
  11. 【請求項11】上記レーザ光源の出射端と上記光スイッ
    チング手段の上記強誘電体基板の入射端との間を接続す
    る光ファイバと、 前記検出光学手段の検出信号を取り出し信号電線とをさ
    らに有する、 請求項8記載の光ピックアップ。
  12. 【請求項12】上記光偏向手段は、 一端から入射した光ビームを伝播させる複数の分極反転
    ドメインを持つ第2の強誘電体基板と、 上記分極反転ドメインに対応する上記第2の強誘電体基
    板の一方の面に配設された信号電極と、 上記第2の強誘電体基板の他方の面に配設された電極
    と、 光偏向制御手段と、 を有し、 上記光偏向制御手段は、上記信号電極と上記電極との間
    に印加させた電圧に応じて上記強誘電体基板内を伝播す
    る光ビームを上記分極反転ドメインごとに偏向させて上
    記光ビームの向きを変化させる、請求項2記載の光ピッ
    クアップ。
  13. 【請求項13】上記光偏向手段は上記第2の強誘電体基
    板内の上記分極反転ドメインで偏向される前方の位置に
    形成された回折格子をさらに有し、 上記第2の強誘電体基板内で偏向された光ビームを上記
    第2の強誘電体基板と交差する向きに偏向して出力する
    請求項12記載の光ピックアップ。
  14. 【請求項14】上記光偏向手段は、 上記第2の強誘電体基板と、 上記第2の強誘電体基板の一方の面に形成された上記信
    号電極と、 上記第2の強誘電体基板の他方の面に接して配設された
    第2の光導波路と、 上記第2の光導波路の他方の面に接して配設された第2
    の保護膜と、 上記第2の保護膜の他方の面に上記信号電極と対向する
    位置に形成された上記電極と、 上記第2の光導波路と上記第2の保護膜との接する面
    の、上記第2の強誘電体基板内の上記分極反転ドメイン
    で偏向される前方の位置に対応する位置に形成された第
    1回折格子と、 上記第2の保護膜の上記電極が形成された面に、上記第
    1回折格子と対向する位置に形成された第2回折格子と
    を有し、 上記第2回折格子と対向する位置に上記対物レンズを配
    設し、上記第1回折格子と対向する上記第2の保護膜側
    に上記検出光学手段を配設し、上記対物レンズ、上記第
    2回折格子、上記第1回折格子および上記検出光学手段
    を実質的に1列に配設し、 上記第1および第2回折格子を上記ビームスプリッタ手
    段として用いる、 請求項12記載の光ピックアップ。
  15. 【請求項15】上記光偏向手段は、 上記第2の強誘電体基板と、 上記第2の強誘電体基板の一方の面に形成された上記信
    号電極と、 上記第2の強誘電体基板の他方の面に接して配設された
    第2の光導波路と、 上記第2の光導波路の他方の面に接して配設された第2
    の保護膜と、 上記第2の保護膜の他方の面に上記信号電極と対向する
    位置に形成された上記電極と、 上記第2の強誘電体基板の上記一方の面の、上記分極反
    転ドメインで偏向される前方の位置に形成された第1回
    折格子と、 上記第2の保護膜と上記第2の光導波路とが接する面の
    上記第1回折格子と対向する位置に形成された第2回折
    格子とを有し、 上記第1回折格子と対向する位置に上記対物レンズを配
    設し、上記第2回折格子と対向する上記第2の保護膜側
    に上記検出光学手段を配設し、上記対物レンズ、上記第
    1回折格子、上記第2回折格子および上記検出光学手段
    を実質的に1列に配設し、 上記第1および第2回折格子を上記ビームスプリッタ手
    段として用いる、 請求項12記載の光ピックアップ。
  16. 【請求項16】上記第2強誘電体基板はニオブ酸リチウ
    ム基板である、 請求項12記載の光ピックアップ。
  17. 【請求項17】編集画面にビデオ撮影スタート時からス
    トップ時まで、または、スタートからポーズまで、また
    はポーズからストップまでが1つのファイルとして表示
    されることを特徴とするビデオ編集システム。
  18. 【請求項18】撮影スタートから所定時間経ったときの
    フレームを自動的に静止画として上記ファイルに貼りつ
    け編集画面上に表示するビデオ編集システム。
  19. 【請求項19】編集ファイルが映像ファイルとともに記
    録されることを特徴とする光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012058651A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Ricoh Co Ltd 電気光学素子及びその製造方法、並びに、電気光学素子を用いた光偏向装置

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