JP2002207483A - 演奏テンポ制御装置および記憶媒体 - Google Patents

演奏テンポ制御装置および記憶媒体

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JP2002207483A
JP2002207483A JP2001005018A JP2001005018A JP2002207483A JP 2002207483 A JP2002207483 A JP 2002207483A JP 2001005018 A JP2001005018 A JP 2001005018A JP 2001005018 A JP2001005018 A JP 2001005018A JP 2002207483 A JP2002207483 A JP 2002207483A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作で曲のテンポを制御するととも
に、曲のテンポを制御しているときに他のパラメータも
同時に制御することができる演奏テンポ制御装置および
記憶媒体を提供する。 【解決手段】 ロードされている自動演奏曲を再生する
ときに、表示装置上に、指揮者と、その自動演奏曲のパ
ートに応じた楽器を演奏する演奏者とを表示し、曲の再
生に従って、指揮者と演奏者の各絵柄を切り替えること
で、指揮動作や演奏動作が表現される。この自動演奏中
に、ユーザが、マウスカーソルCを指揮者に合わせて、
マウスをクリックすると、再生処理1が選択されている
ときには、クリックのタイミング、具体的には操作間の
時間間隔に応じて、曲のテンポが直接制御される一方、
再生処理2が選択されているときには、クリックに応じ
て、タップテンポモードに移行し、タップテンポモード
では、他のデバイス(たとえば鍵盤の各鍵)を操作する
タイミングで、曲のテンポが制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲のテンポを制御
する演奏テンポ制御装置および記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】再生中の自動演奏曲のテンポを制御する
演奏テンポ制御装置は、従来より知られている。このよ
うな演奏テンポ制御装置として、たとえば、表示画面上
に指揮者と演奏者を表示するとともに、その表示画面上
のある領域内に指揮棒形状のマウスカーソルを表示し、
ユーザが、マウスを操作するにより、このマウスカーソ
ルを指揮者が指揮棒を振っているように動かすと、この
マウスカーソルの軌跡を検出して、曲のテンポを制御す
るようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の演
奏テンポ制御装置では、ユーザは、マウスカーソルを指
揮者が実際の指揮棒を振っているように動かさなければ
ならず、このようなマウス操作は熟練を要し、初心者が
行うのは困難であった。
【0004】また、上記従来の演奏テンポ制御装置で
は、マウスカーソルの軌跡に応じてテンポを制御するの
みであり、他のパラメータを同時に制御するようには構
成されておらず、この点になお改良の余地が残されてい
た。
【0005】本発明は、この点に着目してなされたもの
であり、簡単な操作で曲のテンポを制御することができ
る演奏テンポ制御装置および記憶媒体を提供することを
第1の目的とする。
【0006】また、曲のテンポを制御しているときに他
のパラメータも同時に制御することができる演奏テンポ
制御装置および記憶媒体を提供することを第2の目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の演奏テンポ制御装置は、自動
演奏曲を再生する再生手段と、表示画面上にテンポ制御
を行う人物または物を示すアイコンを表示させる表示手
段と、ユーザが前記表示画面上の位置を指示するととも
に、該指示位置をタッピングするための操作子と、該操
作子によって、前記アイコン上の位置が指示され、該指
示位置でタッピングされたときに、前記再生手段によっ
て再生中の自動演奏曲のテンポを、前記タッピングのタ
イミングに応じたテンポになるように、当該再生手段を
制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0008】ここで、テンポ制御を行う人物とは、たと
えば指揮者であり、テンポ制御を行う物とは、たとえば
指揮棒やメトロノームである。操作子とは、ポインチン
グデバイスであり、その典型的なものは、たとえばマウ
スである。他に、トラックボールやパッドを挙げること
ができる。テンポ制御は、どのような方法を用いてもよ
いが、請求項6または12に記載の方法を用いれば、テ
ンポ制御をより正確に行うことができる(以上の事情
は、請求項が変わっても、適宜適用できる)。
【0009】また、上記第1の目的を達成するため、請
求項2に記載の演奏テンポ制御装置は、自動演奏曲を再
生する再生手段と、表示画面上にテンポ制御を行う人物
または物を示すアイコンを表示させる表示手段と、ユー
ザが前記表示画面上の位置を指示するとともに、該指示
位置を確定するための操作子と、ユーザによるタッピン
グに応じてイベントを発生する発生手段であって、前記
操作子以外のものと、前記操作子によって、前記アイコ
ン上の位置が指示され、該指示位置が確定されたとき
に、動作モードをタップテンポモードに設定する設定手
段と、該タップテンポモードが設定された状態で、前記
発生手段によりイベントが発生したときに、前記再生手
段によって再生中の自動演奏曲のテンポを、前記イベン
トの発生タイミングに応じたテンポになるように、当該
再生手段を制御する制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0010】ここで、「指示位置を確定する」とは、操
作子として、たとえばマウスを採用したときには、マウ
スカーソルを合わせた位置でマウスクリックを行ったと
きの処理に相当する(以上の事情は、請求項が変わって
も、適宜適用できる)。
【0011】上記第2の目的を達成するため、請求項3
に記載の演奏テンポ制御装置は、自動演奏曲を再生する
再生手段と、複数の操作子からなる操作子群であって、
ユーザの該各操作子に対するタッピングに応じて、該各
操作子にそれぞれ割り当てられた各数値情報を発生する
ものと、ユーザの指示に応じて動作モードをタップテン
ポモードに設定する設定手段と、該タップテンポモード
が設定された状態で、前記操作子群のいずれかの操作子
により、該操作子に割り当てられた数値情報が発生した
ときに、前記再生手段によって再生中の自動演奏曲のテ
ンポを、前記数値情報の発生タイミングに応じたテンポ
になるように、当該再生手段を制御するとともに、該再
生中の自動演奏曲の音量を、前記数値情報に応じた音量
になるように、当該再生手段を制御する制御手段とを有
することを特徴とする。
【0012】ここで、操作子群の例としては、鍵盤やド
ラムパッド等を挙げることができる。そして、数値情報
とは、たとえば、ノートナンバを含むノートイベントで
ある。また、音量制御は、どのような方法を用いてもよ
いが、数値情報として、たとえば上記ノートイベントが
採用されている場合には、各ノートナンバにそれぞれ異
なった音量値を割り当てておき、ユーザによってあるノ
ートイベントが発生されたときに、再生中の曲の音量
を、そのノートイベントに含まれたノートナンバに割り
当てられた音量値に制御するようにすればよい(以上の
事情は、請求項が変わっても、適宜適用できる)。
【0013】好ましくは、前記操作子群は、鍵盤であ
り、前記数値情報として、音高情報を発生し、前記制御
手段は、前記再生中の自動演奏曲のテンポを、いずれか
の鍵が押鍵されて発生した音高情報の発生タイミングに
応じたテンポになるように制御するとともに、前記再生
中の自動演奏曲の音量を、当該音高情報に応じた音量に
なるように制御することを特徴とする。
【0014】また、請求項5に記載の演奏テンポ制御装
置は、ユーザがタッピングするための操作子と、ユーザ
が該操作子を用いて行った過去の複数のタッピングか
ら、タッピング間隔の変化傾向を算出する算出手段と、
該算出された変化傾向に基づいて、次のタッピングのタ
イミングを予測する予測手段とを有することを特徴とす
る。
【0015】好ましくは、自動演奏曲を再生する再生手
段と、該再生手段によって再生中の自動演奏曲のテンポ
を、前記予測されたタイミングに応じたテンポになるよ
うに、当該再生手段を制御する制御手段とをさらに有す
ることを特徴とする。
【0016】上記第1の目的を達成するため、請求項7
に記載の記憶媒体は、自動演奏曲を再生する再生モジュ
ールと、表示手段の表示画面上にテンポ制御を行う人物
または物を示すアイコンを表示させる表示モジュール
と、ユーザが前記表示画面上の位置を指示するととも
に、該指示位置をタッピングするための操作子によっ
て、前記アイコン上の位置が指示され、該指示位置でタ
ッピングされたときに、前記再生モジュールによって再
生中の自動演奏曲のテンポを、前記タッピングのタイミ
ングに応じたテンポになるように、当該再生モジュール
を制御する制御モジュールとをを含むことを特徴とす
る。
【0017】また、上記第1の目的を達成するため、請
求項8に記載の記憶媒体は、自動演奏曲を再生する再生
モジュールと、表示手段の表示画面上にテンポ制御を行
う人物または物を示すアイコンを表示させる表示モジュ
ールと、ユーザが前記表示画面上の位置を指示するとと
もに、該指示位置を確定するための操作子によって、前
記アイコン上の位置が指示され、該指示位置が確定され
たときに、動作モードをタップテンポモードに設定する
設定モジュールと、該タップテンポモードが設定された
状態で、ユーザによるタッピングに応じてイベントを発
生する発生手段であって、前記操作子以外のものにより
イベントが発生したときに、前記再生モジュールによっ
て再生中の自動演奏曲のテンポを、前記イベントの発生
タイミングに応じたテンポになるように、当該再生モジ
ュールを制御する制御モジュールとを含むことを特徴と
する。
【0018】上記第2の目的を達成するため、請求項9
に記載の記憶媒体は、自動演奏曲を再生する再生モジュ
ールと、ユーザの指示に応じて動作モードをタップテン
ポモードに設定する設定手段と、該タップテンポモード
が設定された状態で、複数の操作子からなる操作子群で
あって、ユーザの該各操作子に対するタッピングに応じ
て、該各操作子にそれぞれ割り当てられた各数値情報を
発生するもののいずれかの操作子により、該操作子に割
り当てられた数値情報が発生したときに、前記再生モジ
ュールによって再生中の自動演奏曲のテンポを、前記数
値情報の発生タイミングに応じたテンポになるように、
当該再生モジュールを制御するとともに、該再生中の自
動演奏曲の音量を、前記数値情報に応じた音量になるよ
うに、当該再生モジュールを制御する制御モジュールと
を含むことを特徴とする。
【0019】好ましくは、前記操作子群は、鍵盤であ
り、前記数値情報として、音高情報を発生し、前記制御
モジュールでは、前記再生中の自動演奏曲のテンポを、
いずれかの鍵が押鍵されて発生した音高情報の発生タイ
ミングに応じたテンポになるように制御するとともに、
前記再生中の自動演奏曲の音量を、当該音高情報に応じ
た音量になるように制御することを特徴とする。
【0020】また、請求項11に記載の記憶媒体は、ユ
ーザがタッピングするための操作子を用いて行った過去
の複数のタッピングから、タッピング間隔の変化傾向を
算出する算出モジュールと、該算出された変化傾向に基
づいて、次のタッピングのタイミングを予測する予測モ
ジュールとを含むことを特徴とする。
【0021】好ましくは、自動演奏曲を再生する再生モ
ジュールと、該再生モジュールによって再生中の自動演
奏曲のテンポを、前記予測されたタイミングに応じたテ
ンポになるように、当該再生モジュールを制御する制御
モジュールとをさらに有することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施の形態に係る演奏
テンポ制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【0024】同図に示すように、本実施の形態の演奏テ
ンポ制御装置は、音高情報を入力するための鍵盤1と、
各種情報を入力するための複数のスイッチを備えたパネ
ルスイッチ2と、鍵盤1の各鍵の押鍵状態を検出する押
鍵検出回路3と、パネルスイッチ2の各スイッチの押下
状態を検出するスイッチ検出回路4と、装置全体の制御
を司るCPU5と、該CPU5が実行する制御プログラ
ムや、各種テーブルデータ等を記憶するROM6と、演
奏データ、各種入力情報および演算結果等を一時的に記
憶するRAM7と、タイマ割込み処理における割込み時
間や各種時間を計時するタイマ8と、各種情報等を表示
する、たとえば大型液晶ディスプレイ(LCD)若しく
はCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイおよび発光
ダイオード(LED)等を備えた表示装置9と、記憶媒
体であるフロッピディスク(FD)20をドライブする
フロッピディスクドライブ(FDD)10と、前記制御
プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや各
種データ等を記憶するハードディスク(図示せず)をド
ライブするハードディスクドライブ(HDD)11と、
前記制御プログラムを含む各種アプリケーションプログ
ラムや各種データ等を記憶するコンパクトディスク−リ
ード・オンリ・メモリ(CD−ROM)21をドライブ
するCD−ROMドライブ(CD−ROMD)12と、
外部からのMIDI(Musical Instrument Digital Int
erface)信号を入力したり、MIDI信号を外部に出力
したりするMIDIインターフェース(I/F)13
と、通信ネットワーク101を介して、たとえばサーバ
コンピュータ102とデータの送受信を行う通信インタ
ーフェース(I/F)14と、鍵盤1から入力された演
奏データや予め設定された演奏データ等を楽音信号に変
換する音源回路15と、該音源回路15からの楽音信号
に各種効果を付与するための効果回路16と、該効果回
路16からの楽音信号を音響に変換する、たとえば、D
AC(Digital-to-Analog Converter)やアンプ、スピ
ーカ等のサウンドシステム17とにより構成されてい
る。
【0025】上記構成要素3〜16は、バス18を介し
て相互に接続され、CPU5にはタイマ8が接続され、
MIDII/F13には他のMIDI機器100が接続
され、通信I/F14には通信ネットワーク101が接
続され、音源回路15には効果回路16が接続され、効
果回路16にはサウンドシステム17が接続されてい
る。
【0026】パネルスイッチ2には、表示装置9の表示
画面上に表示されたポインチングカーソルの位置を移動
させるためのポインチングデバイスも含まれている。本
実施の形態では、ポインチングデバイスとしては、マウ
スを採用しているが、これは例示であって、たとえばト
ラックボールやパッド等の他のポインチングデバイスを
採用してもよい。このように本実施の形態では、ポイン
チングデバイスとして、マウスを採用しているため、ポ
インチングカーソルは、マウスカーソルと呼ぶことにす
る。
【0027】HDD11のハードディスクには、前述の
ように、CPU5が実行する制御プログラムも記憶で
き、ROM6に制御プログラムが記憶されていない場合
には、このハードディスクに制御プログラムを記憶させ
ておき、それをRAM7に読み込むことにより、ROM
6に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作を
CPU5にさせることができる。このようにすると、制
御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行え
る。
【0028】CD−ROMドライブ12のCD−ROM
21から読み出された制御プログラムや各種データは、
HDD11内のハードディスクにストアされる。これに
より、制御プログラムの新規インストールやバージョン
アップ等が容易に行える。なお、このCD−ROMドラ
イブ12以外にも、外部記憶装置として、光磁気ディス
ク(MO)装置等、様々な形態のメディアを利用するた
めの装置を設けるようにしてもよい。
【0029】MIDII/F13は、専用のものに限ら
ず、RS−232CやUSB(ユニバーサル・シリアル
・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー139
4)等の汎用のインターフェースより構成してもよい。
この場合、MIDIメッセージ以外のデータをも同時に
送受信してもよい。
【0030】通信I/F14は、上述のように、たとえ
ばLAN(Local Area Network)やインターネット、電
話回線等の有線または無線の通信ネットワーク101に
接続されており、該通信ネットワーク101を介して、
サーバコンピュータ102に接続される。HDD11内
のハードディスクに上記各プログラムや各種パラメータ
が記憶されていない場合には、通信I/F14は、サー
バコンピュータ102からプログラムやパラメータをダ
ウンロードするために用いられる。クライアントとなる
コンピュータ(本実施の形態では、演奏テンポ制御装
置)は、通信I/F14および通信ネットワーク101
を介してサーバコンピュータ102へとプログラムやパ
ラメータのダウンロードを要求するコマンドを送信す
る。サーバコンピュータ102は、このコマンドを受
け、要求されたプログラムやパラメータを、通信ネット
ワーク101を介してコンピュータへと配信し、コンピ
ュータが通信I/F14を介して、これらプログラムや
パラメータを受信してHDD11内のハードディスクに
蓄積することにより、ダウンロードが完了する。
【0031】この他、外部コンピュータ等との間で直接
データのやりとりを行うためのインターフェースを備え
てもよい。
【0032】なお、本実施の形態の演奏テンポ制御装置
は、上述の構成から分かるように、汎用的なパーソナル
コンピュータ上に構築されたものであるが、これに限ら
ず、本発明を実施できる最小限要素のみから構成した専
用装置や電子楽器、携帯通信端末上に構築してもよい。
【0033】以上のように構成された演奏テンポ制御装
置が実行する制御処理を、まず図2を参照してその概要
を説明し、次に図3〜図6を参照して詳細に説明する。
【0034】本実施の形態の演奏テンポ制御装置は、主
として次の機能を営むように構成されている。すなわ
ち、(1)自動演奏中の曲のテンポ制御機能(2)テン
ポ制御中の音量制御機能である。
【0035】上記(1)のテンポ制御機能では、(a)
マウスのクリックタイミングに応じてテンポ制御を行う
ようにした再生処理1(その詳細は、図3を用いて後述
する)と、(b)マウスのクリックに応じてタップテン
ポモードに移行し、その後、鍵盤1のいずれかの鍵をタ
ッピングするタイミングに応じてテンポ制御を行うよう
にした再生処理2(その詳細は、図4を用いて後述す
る)とを、ユーザが選択できるようになっている。な
お、本実施の形態では、再生処理1または2のいずれか
を、ユーザが選択できるようにしたが、これに限らず、
たとえば工場設定によって、再生処理1または2のいず
れかを予め固定的に設定しておくようにしてもよい。
【0036】図2は、自動演奏時に前記表示装置9に表
示された表示の一例を示す図であり、同図に示すよう
に、指揮者と、再生すべき自動演奏曲のパートに応じた
楽器を演奏する演奏者とが図示されている。
【0037】ユーザがパネルスイッチ2のプレイスイッ
チ(図示せず)を押すと、ロードされている自動演奏曲
データの再生が開始し、この再生に応じて、図2の指揮
者と演奏者の各絵柄は、それぞれ所定のタイミング(た
とえば、曲の各拍を再生するタイミング)で切り替わ
り、ユーザには、指揮者や演奏者があたかも指揮や演奏
を行っているように見える。
【0038】この状態で、ユーザがマウスカーソルCを
指揮者に合わせて、前記マウスをクリックすると、上記
(a)再生処理1および上記(b)再生処理2のうち、
いずれか選択されている方の処理に従った処理が実行さ
れる。すなわち、(a)再生処理1が選択されていると
きには、クリックタイミング、具体的にはクリック間の
時間間隔に応じて、曲のテンポが直接制御される。他
方、(b)再生処理2が選択されているときには、クリ
ックに応じて、タップテンポモードに移行する。タップ
テンポモードでは、他のデバイス(本実施の形態では、
前記鍵盤1の各鍵)を操作するタイミングで、曲のテン
ポが制御される。したがって、(b)再生処理2が選択
されているときには、タップテンポモード移行後に、マ
ウスをクリックしたとしても、曲のテンポは制御されな
い。なお、テンポ制御の具体的な方法については、後述
する。
【0039】また、(b)再生処理2が選択されている
ときには、上記(2)の音量制御機能も同時に働くよう
に構成されている。本実施の形態では、テンポ制御は、
鍵盤1のいずれの鍵を操作することによってもなされる
が、それと同時に、各鍵にはそれぞれ異なった音量値が
割り当てられ、ユーザは目的の鍵を押鍵することで、曲
の再生音量を、当該押鍵鍵に対応する音量に制御できる
ように構成されている。なお、各鍵毎に異なった音量値
を割り当てる他に、所定の鍵域毎に異なった音量値を割
り当てるようにしてもよい。また、音量値の割り当てら
れていない鍵を設けるようにしてもよい。
【0040】次に、この制御処理を詳細に説明する。
【0041】図3は、本実施の形態の演奏テンポ制御装
置、特にCPU5が実行する再生処理1の手順を示すフ
ローチャートである。
【0042】同図において、まず、ユーザが前記プレイ
ボタンを押すと、ロードされている自動演奏曲データの
再生を開始する(ステップS1)。
【0043】次に、ユーザが前記マウスをクリックした
か否かを判別し(ステップS2)、クリックされたとき
には、このとき前記マウスカーソルCが指揮者アイコン
上(または近傍)に位置しているか否を判別する(ステ
ップS3)。
【0044】ステップS3で、マウスカーソルCが指揮
者アイコン上に位置しているときには、テンポ計算処理
を行う(ステップS4)。
【0045】図5は、このテンポ計算処理を説明するた
めの図である。
【0046】本実施の形態では、テンポ制御は、過去の
複数のマウスクリック(以下、テンポ制御させるための
マウスクリックを「タッピング」という)タイミングか
らタッピングの変化傾向を算出し、この算出結果に基づ
いて、ユーザが次にタッピングするタイミングを予測
し、その予測タイミングにテンポを合わせるようにして
いる。そして、図示例では、現タッピングのタイミング
と、その直前のタッピングのタイミングの2タイミング
に基づいて、次のタッピングのタイミングを予測してい
る。
【0047】同図において、現タッピング時刻Time
2から予測タッピング時刻Time3までの実経過時間
をTimeXとすると、実経過時間TimeXは、直前
のタッピング時刻Time1から現タッピング時刻Ti
me2までの実経過時間(=Time2−Time3)
と予測し、すなわち、ユーザが現タッピング時刻Tim
e2から時間TimeXだけ経過した時刻に、タッピン
グすると予測して、それに合致するようなテンポ値を計
算する。
【0048】現タッピング時刻Time2に対応する内
部時刻をTick2とし、次の拍位置B3に対応する内
部時刻をTick3とし、時刻Tick2から時刻Ti
ck3までの内部経過時間をTickXとする。ここ
で、内部時刻(時間)とは、MIDIクロックの1周期
(設定テンポに応じて、その実時間は変化する)を単位
(Tick)とした時刻(時間)をいう。
【0049】算出すべきテンポ値をtempoとする
と、テンポ値は、1分(=60,000msec)間の
ビート数を意味するため、1拍分の実時間は、次のよう
に表すことができる。
【0050】1拍分の実時間=60,000/temp
o(msec)そして、実経過時間TimeXを1拍分
の実時間としなければならないので、次の比例関係が成
立する。
【0051】TimeX:60,000/tempo=
TickX:480(=1拍分の内部経過時間) この比例関係から、テンポ値tempoは、次のように
算出できる。
【0052】 tempo=60,000TickX/480TimeX =125TickX/TimeX ‥‥(1) 図3に戻り、続くステップS6では、このようにして算
出されたテンポ値tempoを、ユーザが制御したテン
ポとして設定した後、このテンポに従った自動演奏曲デ
ータの再生を行い、ステップS7では、前記拍位置に応
じた絵柄の書き換えによる動画制御を行う。
【0053】一方、前記ステップS2で、マウスクリッ
クがなされないとき、または、前記ステップS3で、マ
ウスカーソルCが指揮者アイコン上に位置した状態でマ
ウスクリックがなされないときには、その他の処理を行
った(ステップS5)後に、ステップS6に進む。ここ
で、その他の処理とは、たとえば、前記パネルスイッチ
2の音色スイッチ(図示せず)を押したときに、音色を
変更する処理や、演奏者アイコンをマウスクリックした
ときに、その演奏者の演奏音量を大きくする処理等をい
う。もちろん、これは例示に過ぎず、テンポ制御以外の
処理であれば、どのようなものであっても含まれる。
【0054】続くステップS8では、上記ステップS2
〜S7の処理を曲が終了するまで行ったか否かを判別
し、まだ曲の終了まで到達していないときには、ステッ
プS2に戻って、上述した処理を繰り返す一方、曲の終
了まで到達したときには、本再生処理1を終了する。
【0055】なお、本実施の形態では、予測タッピング
時刻を、過去の2タッピング時刻に基づいて予測するよ
うにしたが、この予測に用いる過去のタッピング時刻の
数は、もちろん2時刻に限る必要はなく、それより多く
てもよい。
【0056】図6は、予測に用いる過去のタッピング時
刻数を図5の例より多くした場合に、予測タッピング時
刻を算出する方法を説明するための図であり、(a)
が、予測に用いる過去のタッピング時刻の数を3時刻に
した場合を示し、(b)が、予測に用いる過去のタッピ
ング時刻の数を4時刻にした場合を示している。
【0057】図6(a)において、過去のタッピング時
刻をTime1〜Time3とし、Time1からTi
me2までの時間をTimeAとし、Time2からT
ime3までの時間をTimeBとして、予測タッピン
グ時間TimeXを、次のように算出する。
【0058】 TimeX=TimeB×(TimeB/TimeA) ‥‥(2) すなわち、この式(2)は、タッピングの変化傾向に基
づいて、タッピング時間を予測することを意味してい
る。
【0059】また、図6(b)において、過去のタッピ
ング時刻をTime1〜Time4とし、Time1か
らTime2までの時間をTimeAとし、Time2
からTime3までの時間をTimeBとし、Time
3からTime4までの時間をTimeCとして、予測
タッピング時間TimeXを、次のように算出する。
【0060】 RatioAB=TimeB/TimeA RatioBC=TimeC/TimeB RatioABC=RatioBC/RatioAB TimeX=TimeB×RatioBC×RatioABC ‥‥(3) この式(3)も、上記式(2)と同様に、タッピングの
変化傾向に基づいて、タッピング時間を予測することを
意味している。
【0061】このようにして算出された予測タッピング
時間TimeXを、前記式(1)に適用することによ
り、テンポ値tempoを算出し、新たなテンポとして
設定する。
【0062】図4は、CPU5が実行する再生処理2の
手順を示すフローチャートである。なお、同図中、前記
図3と同様のステップには同一番号を付している。
【0063】図4において、まず、ユーザがマウスカー
ソルCを指揮者アイコン上に合わせて、マウスクリック
を行ったか否かを判別し(ステップS11)、その状態
でマウスクリックがなされたときには、動作モードを前
記タップテンポモードに設定する(ステップS12)一
方、その状態でマウスクリックがなされないときには、
前記図3のステップS5で説明した処理と同様のその他
の処理を行う(ステップS5)。
【0064】続くステップS1では、前記プレイスイッ
チの操作に応じて再生を開始し、ステップS13では、
現在の動作モードがタップテンポモードであるか否かを
判別する。
【0065】ステップS13で、タップテンポモードが
設定されているときには、MIDIのノートイベントデ
ータを受信したか否かを判別する(ステップS14)。
前述のように、タップテンポモードでは、テンポ制御
は、鍵盤1の各鍵を押鍵し、その押鍵タイミングに応じ
てなされる。具体的には、押鍵した鍵に応じて発生する
ノートイベントデータの発生タイミングに基づいて、な
されるため、ステップS14では、テンポ制御がなされ
ているか否かを、ノートイベントデータを受信したか否
かで判別している。
【0066】ステップS14で、ノートイベントデータ
を受信したときには、前記図5および図6を用いて説明
した方法で、テンポ値を計算する(ステップS4)。
【0067】続くステップS15では、受信したノート
イベントデータに含まれるノートナンバに応じて音量値
を計算する。前述のように、再生処理2では、テンポ制
御に加えて、音量制御もなされるように構成されてい
る。音量制御は、たとえば次のようにして行う。
【0068】すなわち、たとえば、最大音量が“12
7”であり、ノートナンバが40〜100の整数値を採
るとして、ノートナンバkのノートイベントデータを発
生する鍵を押鍵したときに、その音量値Volを次式で
算出し、その算出値を前記音源回路15に送出する。
【0069】 Vol=127×(k−40)/(100−40) 続くステップS6′では、ステップS4で算出されたテ
ンポ値と、ステップS15で算出された音量値とに基づ
いた再生制御を行う。
【0070】一方、ステップS14で、ノートイベント
データを受信しないときには、その他の処理を行った
(ステップS16)後に、ステップS6′に進む。
【0071】ステップS7およびS8の各処理は、それ
ぞれ前記図3のステップS7およびS8の各処理と同様
であるので、その説明を省略する。
【0072】一方、前記ステップS13で、タップテン
ポモードが設定されていないときには、通常の再生処理
を行った(ステップS17)後に、本再生処理2を終了
する。
【0073】このように、本実施の形態では、指揮者ア
イコンにマウスカーソルを合わせ、マウスクリックによ
るタッピングだけで、テンポ制御を行うようにしたの
で、簡単な操作で曲のテンポを制御することができる。
【0074】また、曲のテンポを制御しているときに、
同時に他のパラメータ、具体的には音量をも制御するよ
うにしたので、ユーザの操作性を向上させることができ
る。
【0075】なお、本実施の形態では、マウスでクリッ
クすべき対象として、指揮者アイコンを採用したが、こ
れは例示に過ぎず、テンポ制御を行う(またはタップテ
ンポモードに入る)ことがユーザが一目で分かるような
絵柄であれば、どのようなものを採用してもよい。たと
えば、指揮棒やメトロノームを挙げることができる。
【0076】また、本実施の形態では、タップテンポモ
ードに移行した後に、テンポ制御を行うための操作子と
して、鍵盤1を採用したが、テンポ制御を行うための操
作子は、これに限る必要はなく、たとえば複数のパッド
からなるドラムパッドを採用してもよい。また、文字数
字キーボードが設けられているときには、このキーボー
ドを採用してもよいし、パネルスイッチ2に、たとえば
テンキー等の同種類のキー群が設けられているときに
は、それを採用してもよい。さらに、前記MIDII/
F13を介して接続された他のMIDI機器100の所
定の操作子を採用するようにしてもよい。
【0077】さらに、本実施の形態では、テンポ制御方
法として、前記図5および図6に示す3種類の方法のう
ち、いずれか1種類の方法を固定的に採用するようにし
たが、この3種類の方法をユーザが選択できるようにし
てもよい。また、テンポ制御方法として、ユーザがタッ
ピングを行うであろう時刻を予測し、その予測された時
刻にユーザが実際にタッピングを行ったときのテンポ
に、現在の曲のテンポを合致させるようにしたが、これ
に限らず、周知のテンポ制御方法を採用しても本発明は
成立する。これは、本発明の一つの特徴が、アイコンを
直接タッピングすることによりテンポ制御を行うことに
あり、この特徴では、必ずしも、テンポ制御の方法を必
須の発明の特徴とはしていないからである。もちろん、
本実施の形態のように、予測された時刻にユーザが実際
にタッピングを行ったときのテンポに、現在の曲のテン
ポを合致させることで、周知のテンポ制御方法を採用す
るより、より精度のよいテンポ制御を行うことができ
る。
【0078】なお、上述した実施の形態の機能を実現す
るソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体
を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは
装置のコンピュータ(またはCPU5やMPU)が記憶
媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行するこ
とによっても、本発明の目的が達成されることは言うま
でもない。
【0079】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することに
なり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発
明を構成することになる。
【0080】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、たとえば、前記フロッピー(登録商標)デ
ィスク20、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディ
スク、CD−ROM21、CD−R、磁気テープ、不揮
発性のメモリカード、ROM6などを用いることができ
る。また、他のMIDI機器100や通信ネットワーク
101を介してサーバコンピュータ102からプログラ
ムコードが供給されるようにしてもよい。
【0081】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、上述した実施の形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる
ことは言うまでもない。
【0082】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPU5などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって上述した実施の形態の機能が実現され
る場合も含まれることは言うまでもない。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1または7
のいずれかに記載の発明によれば、表示画面上にテンポ
制御を行う人物または物を示すアイコンが表示され、操
作子によって、前記アイコン上の位置が指示され、該指
示位置でタッピングされたときに、再生中の自動演奏曲
のテンポが、前記タッピングのタイミングに応じたテン
ポになるように制御されるので、アイコン上の位置を指
定してタッピングという簡単な操作で曲のテンポを制御
することができる。
【0084】また、請求項2または8のいずれかに記載
の発明によれば、表示画面上にテンポ制御を行う人物ま
たは物を示すアイコンが表示され、ユーザが前記表示画
面上の位置を指示するとともに、該指示位置を確定する
ための操作子によって、前記アイコン上の位置が指示さ
れ、該指示位置が確定されたときに、動作モードがタッ
プテンポモードに設定され、該タップテンポモードが設
定された状態で、ユーザによるタッピングに応じてイベ
ントを発生する発生手段であって、前記操作子以外のも
のによりイベントが発生したときに、再生中の自動演奏
曲のテンポが、前記イベントの発生タイミングに応じた
テンポになるように制御されるので、アイコン上の位置
を指定して確定という簡単な操作で、タップテンポモー
ドを設定することができ、その後のテンポ制御には、ユ
ーザのタッピングに対するイベント発生の応答がよい発
生手段を使用することで、より正確なテンポ制御を行う
ことができる。
【0085】さらに、請求項3または9のいずれかに記
載の発明によれば、ユーザの指示に応じて動作モードが
タップテンポモードに設定され、該タップテンポモード
が設定された状態で、複数の操作子からなる操作子群で
あって、ユーザの該各操作子に対するタッピングに応じ
て、該各操作子にそれぞれ割り当てられた各数値情報を
発生するもののいずれかの操作子により、該操作子に割
り当てられた数値情報が発生したときに、再生中の自動
演奏曲のテンポが、前記数値情報の発生タイミングに応
じたテンポになるように制御されるとともに、該再生中
の自動演奏曲の音量が、前記数値情報に応じた音量にな
るように制御されるので、曲のテンポ制御と同時に、曲
の音量制御をも行うことができる。
【0086】また、請求項5または11のいずれかに記
載の発明によれば、ユーザがタッピングするための操作
子を用いて行った過去の複数のタッピングから、タッピ
ング間隔の変化傾向が算出され、該算出された変化傾向
に基づいて、次のタッピングのタイミングが予測される
ので、次のタッピングのタイミングを精度よく予測する
ことができる。
【0087】さらに、請求項6または12のいずれかに
記載の発明によれば、再生中の自動演奏曲のテンポが、
前記予測されたタイミングに応じたテンポになるように
制御されるので、曲のテンポを、ユーザの意図するテン
ポに迅速に追従させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る演奏テンポ制御
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 自動演奏時に図1の表示装置に表示された表
示の一例を示す図である。
【図3】 図1の演奏テンポ制御装置、特にCPUが実
行する再生処理1の手順を示すフローチャートである。
【図4】 図1の演奏テンポ制御装置、特にCPUが実
行する再生処理2の手順を示すフローチャートである。
【図5】 図3および図4のテンポ計算処理を説明する
ための図である。
【図6】 予測に用いる過去のタッピング時刻数を図5
の例より多くした場合に、予測タッピング時間を算出す
る方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 鍵盤(発生手段、操作子群) 2 パネルスイッチ(操作子) 5 CPU(再生手段、表示手段、制御手段、設定手
段、算出手段、予測手段) 9 表示装置(表示手段)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動演奏曲を再生する再生手段と、 表示画面上にテンポ制御を行う人物または物を示すアイ
    コンを表示させる表示手段と、 ユーザが前記表示画面上の位置を指示するとともに、該
    指示位置をタッピングするための操作子と、 該操作子によって、前記アイコン上の位置が指示され、
    該指示位置でタッピングされたときに、前記再生手段に
    よって再生中の自動演奏曲のテンポを、前記タッピング
    のタイミングに応じたテンポになるように、当該再生手
    段を制御する制御手段とを有することを特徴とする演奏
    テンポ制御装置。
  2. 【請求項2】 自動演奏曲を再生する再生手段と、 表示画面上にテンポ制御を行う人物または物を示すアイ
    コンを表示させる表示手段と、 ユーザが前記表示画面上の位置を指示するとともに、該
    指示位置を確定するための操作子と、 ユーザによるタッピングに応じてイベントを発生する発
    生手段であって、前記操作子以外のものと、 前記操作子によって、前記アイコン上の位置が指示さ
    れ、該指示位置が確定されたときに、動作モードをタッ
    プテンポモードに設定する設定手段と、 該タップテンポモードが設定された状態で、前記発生手
    段によりイベントが発生したときに、前記再生手段によ
    って再生中の自動演奏曲のテンポを、前記イベントの発
    生タイミングに応じたテンポになるように、当該再生手
    段を制御する制御手段とを有することを特徴とする演奏
    テンポ制御装置。
  3. 【請求項3】 自動演奏曲を再生する再生手段と、 複数の操作子からなる操作子群であって、ユーザの該各
    操作子に対するタッピングに応じて、該各操作子にそれ
    ぞれ割り当てられた各数値情報を発生するものと、 ユーザの指示に応じて動作モードをタップテンポモード
    に設定する設定手段と、 該タップテンポモードが設定された状態で、前記操作子
    群のいずれかの操作子により、該操作子に割り当てられ
    た数値情報が発生したときに、前記再生手段によって再
    生中の自動演奏曲のテンポを、前記数値情報の発生タイ
    ミングに応じたテンポになるように、当該再生手段を制
    御するとともに、該再生中の自動演奏曲の音量を、前記
    数値情報に応じた音量になるように、当該再生手段を制
    御する制御手段とを有することを特徴とする演奏テンポ
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記操作子群は、鍵盤であり、前記数値
    情報として、音高情報を発生し、 前記制御手段は、前記再生中の自動演奏曲のテンポを、
    いずれかの鍵が押鍵されて発生した音高情報の発生タイ
    ミングに応じたテンポになるように制御するとともに、
    前記再生中の自動演奏曲の音量を、当該音高情報に応じ
    た音量になるように制御することを特徴とする請求項3
    に記載の演奏テンポ制御装置。
  5. 【請求項5】 ユーザがタッピングするための操作子
    と、ユーザが該操作子を用いて行った過去の複数のタッ
    ピングから、タッピング間隔の変化傾向を算出する算出
    手段と、 該算出された変化傾向に基づいて、次のタッピングのタ
    イミングを予測する予測手段とを有することを特徴とす
    る演奏テンポ制御装置。
  6. 【請求項6】 自動演奏曲を再生する再生手段と、 該再生手段によって再生中の自動演奏曲のテンポを、前
    記予測されたタイミングに応じたテンポになるように、
    当該再生手段を制御する制御手段とをさらに有すること
    を特徴とする請求項5に記載の演奏テンポ制御装置。
  7. 【請求項7】 自動演奏曲を再生する再生モジュール
    と、 表示手段の表示画面上にテンポ制御を行う人物または物
    を示すアイコンを表示させる表示モジュールと、 ユーザが前記表示画面上の位置を指示するとともに、該
    指示位置をタッピングするための操作子によって、前記
    アイコン上の位置が指示され、該指示位置でタッピング
    されたときに、前記再生モジュールによって再生中の自
    動演奏曲のテンポを、前記タッピングのタイミングに応
    じたテンポになるように、当該再生モジュールを制御す
    る制御モジュールとをを含む、コンピュータが実現でき
    るプログラムを格納した記憶媒体。
  8. 【請求項8】 自動演奏曲を再生する再生モジュール
    と、 表示手段の表示画面上にテンポ制御を行う人物または物
    を示すアイコンを表示させる表示モジュールと、 ユーザが前記表示画面上の位置を指示するとともに、該
    指示位置を確定するための操作子によって、前記アイコ
    ン上の位置が指示され、該指示位置が確定されたとき
    に、動作モードをタップテンポモードに設定する設定モ
    ジュールと、 該タップテンポモードが設定された状態で、ユーザによ
    るタッピングに応じてイベントを発生する発生手段であ
    って、前記操作子以外のものによりイベントが発生した
    ときに、前記再生モジュールによって再生中の自動演奏
    曲のテンポを、前記イベントの発生タイミングに応じた
    テンポになるように、当該再生モジュールを制御する制
    御モジュールとを含む、コンピュータが実現できるプロ
    グラムを格納した記憶媒体。
  9. 【請求項9】 自動演奏曲を再生する再生モジュール
    と、 ユーザの指示に応じて動作モードをタップテンポモード
    に設定する設定手段と、 該タップテンポモードが設定された状態で、複数の操作
    子からなる操作子群であって、ユーザの該各操作子に対
    するタッピングに応じて、該各操作子にそれぞれ割り当
    てられた各数値情報を発生するもののいずれかの操作子
    により、該操作子に割り当てられた数値情報が発生した
    ときに、前記再生モジュールによって再生中の自動演奏
    曲のテンポを、前記数値情報の発生タイミングに応じた
    テンポになるように、当該再生モジュールを制御すると
    ともに、該再生中の自動演奏曲の音量を、前記数値情報
    に応じた音量になるように、当該再生モジュールを制御
    する制御モジュールとを含む、コンピュータが実現でき
    るプログラムを格納した記憶媒体。
  10. 【請求項10】 前記操作子群は、鍵盤であり、前記数
    値情報として、音高情報を発生し、 前記制御モジュールでは、前記再生中の自動演奏曲のテ
    ンポを、いずれかの鍵が押鍵されて発生した音高情報の
    発生タイミングに応じたテンポになるように制御すると
    ともに、前記再生中の自動演奏曲の音量を、当該音高情
    報に応じた音量になるように制御することを特徴とする
    請求項9に記載の記憶媒体。
  11. 【請求項11】 ユーザがタッピングするための操作子
    を用いて行った過去の複数のタッピングから、タッピン
    グ間隔の変化傾向を算出する算出モジュールと、 該算出された変化傾向に基づいて、次のタッピングのタ
    イミングを予測する予測モジュールとを含む、コンピュ
    ータが実現できるプログラムを格納した記憶媒体。
  12. 【請求項12】 自動演奏曲を再生する再生モジュール
    と、 該再生モジュールによって再生中の自動演奏曲のテンポ
    を、前記予測されたタイミングに応じたテンポになるよ
    うに、当該再生モジュールを制御する制御モジュールと
    をさらに有することを特徴とする請求項11に記載の記
    憶媒体。
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