JP2002207406A - ダンパー部材及びこれを用いた開閉機構 - Google Patents

ダンパー部材及びこれを用いた開閉機構

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JP2002207406A
JP2002207406A JP2001000364A JP2001000364A JP2002207406A JP 2002207406 A JP2002207406 A JP 2002207406A JP 2001000364 A JP2001000364 A JP 2001000364A JP 2001000364 A JP2001000364 A JP 2001000364A JP 2002207406 A JP2002207406 A JP 2002207406A
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opening
rotating
unit
damper
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Shinji Hoizumi
真司 保泉
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 回動部分に作用する回転力に対して、所
定の緩衝力を作用させるダンパー部材を用いた場合に、
当該ダンパー部材の回動部の位置を容易に調整すること
ができ、作業性を大幅に向上させることが可能なダンパ
ー部材及びこれを用いた開閉機構を提供することを課題
とする。 【解決手段】 回転力が作用する回動部分に使用され、
前記回動部分に作用する回転力に対して、所定の緩衝力
を作用させるダンパー部材において、前記ダンパー部材
の回動部に、外部の回動手段の回動部と回動力を伝達可
能に相対的に結合し、当該外部の回動手段によってダン
パー部材の回動部を回動させる結合部を設けように構成
して課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、種々の開閉機構
などに使用されるダンパー部材及びこれを用いた開閉機
構に関し、特に、当該回動位置の調整を容易としたダン
パー部材及びこれを用いた開閉機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上記複写機やプリンター、あるい
はファクシミリ等の画像形成装置においては、例えば、
画像形成装置本体の側面に、用紙搬送装置等のユニット
部材を開閉自在に装着し、この用紙搬送装置で紙詰まり
等が発生した場合には、当該用紙搬送装置等のユニット
部材を、画像形成装置本体から開くことによって、紙詰
まり等の除去を行うように構成されている。
【0003】かかる画像形成装置において、用紙搬送装
置等のユニット部材を開閉自在に装着する技術として
は、特開平5−45948号公報や特開平9−2223
9号公報等に開示されたものがある。
【0004】上記特開平5−45948号公報に係る画
像形成装置の開閉機構は、画像形成装置本体に支軸周り
に開閉部が開閉回動自在に支持された画像形成装置にお
いて、一端がピンを介して開閉部に連結され他端がばね
を介して画像形成装置本体に連結された案内レバーと、
該案内レバーおよび画像形成装置本体のうちの一方に形
成された案内溝と、他方に形成された案内溝に揺動自在
に嵌合された案内ピンとを備え、前記ばねは、開閉部の
開姿勢で開閉部を閉方向に付勢し、開閉部の閉姿勢で開
閉部を開方向に付勢するように構成したものである。
【0005】また、上記特開平9−22239号公報に
係る画像形成装置は、給紙ユニット・定着ユニット・両
面ユニット・排紙ユニット、或いはそれらが組み合わさ
ったユニット等の少なくとも1つのユニットが、前記ユ
ニットの重心位置より開閉側の下位に位置する回転中心
を中心に回動して開く構造となっている画像形成装置及
び、前記画像形成装置の下部に増設されるオプションカ
セットフィーダに於いて、前記回動して開くユニットが
その自重により開こうとする位置付近から前記回動して
開こうとするユニットに閉まろうとするモーメント力を
与える手段を有するように構成したものである。具体的
には、前記回動して開くユニットの回動中心を中心とし
た円弧或いは弦に沿った長穴を有し、該長穴にスライド
レバーを介して引っ張りバネを付勢するように構成され
る。
【0006】しかしながら、上記特開平5−45948
号公報や特開平9−22239号公報等に開示された技
術の場合には、案内レバーやスライドレバーからなるリ
ンクとばね等を使用して、緩衝効果を得るように構成し
たものであるため、双方ともリンクとばね等を所定の位
置に軸支したり、ばねを配置する必要があり、組み立て
作業が煩雑となるという問題点を有している。さらに、
上記提案に係る技術の場合には、開閉されるユニットが
異なり、当該ユニットの重量が変化すると、リンクの長
さやばねの付勢力等を調節しなければならず、ユニット
の変更に対応するのが困難であるという問題点を有して
いる。また、上記提案に係る技術の場合には、開閉され
るユニットの重量が大きくなり、高いトルクが必要とな
ると、リンクの長さが長くなるばかりか、付勢力の大き
なばねを使用しなければならず、その分だけ取り付けス
ペースが大きくなり、装置の大型化を招くという問題点
をも有している。
【0007】そこで、かかる問題点を解決するため、画
像形成装置の開閉機構や給紙装置に、油圧式ダンパ等の
緩衝手段を用いたものが、特開平2−29133号公報
や特開平9−286534号公報、あるいは特開平10
−35931号公報、特開平11−29226号公報、
特開平11−242422号公報等に、既に開示されて
いる。
【0008】上記特開平2−29133号公報に係る画
像形成装置は、シートを給送し該シート上に画像を形成
させる画像形成装置において、シートを積載し給送する
給紙テーブルと、該シートを給送するための給紙コロ
と、回転抵抗を持つダンパと、を有し、前記給紙テーブ
ルは、シート給送方向に直角方向の両端部の支持位置を
本体機枠により回動自在に支持され、使用しないときに
は本体に格納され、使用時に回動により開かれて本体に
設けられた停止部材により開く方向の回動を停止されて
給送状態に設定され、前記給紙コロは、シート給送時に
前記給紙テーブル上において前記支持位置より前記給送
方向側に降下し、該給紙テーブルに押圧力を作用させ、
前記ダンパは、本体機枠と前記給紙テーブルとの間に介
在し該給紙テーブルの回動に対する負荷となり、該負荷
の大きさは前記給紙コロによる押圧力により前記給紙テ
ーブルが回動しない大きさであるように構成したもので
ある。
【0009】また、上記特開平9−286534号公報
に係る給紙装置は、積重された適宜厚みの紙を給紙する
ためのマルチ給紙台と該マルチ給紙台の占める容積内に
収容可能に配設され紙を一枚ずつ差し込んで給紙するた
めの手差し給紙台とを有する給紙装置であって、前記マ
ルチ給紙台および手差し給紙台が夫々独立に回動可能に
装置の不動側に片持ち支持されるように構成したもので
あり、前記マルチ給紙台には、その回動速度を抑制する
ダンパ機構部が付設されてなる構成をも含んでいる。
【0010】さらに、上記特開平10−35931号公
報に係る給紙トレイは、給紙トレイの回転速度抑制手段
として、ギヤ付きオイルダンパを用いるように構成した
ものである。
【0011】また更に、上記特開平11−29226号
公報に係る給紙カセットは、紙収納体に、作動流体の移
動抵抗により減衰力を発生する緩衝手段を設け、この緩
衝手段を底板に連結して弾性体の付勢力により上方に移
動する底板に対して減衰力を作用させるように構成した
ものであり、前記緩衝手段として、油圧式ダンパを用い
ている。
【0012】さらに、上記特開平11−242422号
公報に係る画像形成装置は、プロセスユニットを開くと
きよりも、閉じるときの方が、そのプロセスユニットに
対して大きな抵抗が作用するように、当該プロセスユニ
ットの閉動作時に、これに制動作用を及ぼすダンパ手段
を設けるように構成したものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記特開平2−29133号公報や特開平9−
286534号公報、あるいは特開平10−35931
号公報、特開平11−29226号公報、特開平11−
242422号公報等に開示された技術の場合には、画
像形成装置の開閉機構や給紙装置において、開閉機構等
の開閉部分に、油圧式ダンパ等の緩衝手段を用いたもの
であるが、開閉機構等の開閉部分が大きなものとなり、
当該開閉機構等の開閉部分の重量が大きい場合には、そ
れに応じて、緩衝手段としての油圧式ダンパも、減衰ト
ルクの大きなものを使用する必要がある。
【0014】ところで、上記画像形成装置の開閉機構や
給紙装置においては、装置の組立時やメンテナンス時等
に、開閉機構の開閉部分や給紙装置を、画像形成装置本
体から取り外す必要が生じる場合があり、これらの開閉
機構の開閉部分や給紙装置を、画像形成装置本体から取
り外して、再度画像形成装置本体に装着する際に、油圧
式ダンパの回動部分が不本意に装着位置からずれてしま
うことが多い。これは、ダンパーの緩衝力が部材を取り
外す方向と逆に働いており、ダンパーにガタが存在する
ため、再度、部材を取り付ける際に、このガタによって
位置ずれが発生している。また、この調整を行わない場
合、ダンパーの揺動角度以上動いた場合、ダンパーを破
損させてしまう虞れがある。また、これらを考慮して揺
動角度を設計すると、無駄な角度分が大きくなりすぎる
し、何度も取り外しを行った場合、いつか揺動角度を使
い切ってしまい、結局、ダンパーは破損してしまう虞れ
を残している。よって、ズレが発生した場合には、油圧
式ダンパの回動部分を所定の装着位置に位置合わせした
後、開閉機構の開閉部分や給紙装置を、画像形成装置本
体に装着する必要があるが、油圧式ダンパの減衰トルク
が大きいと、当該油圧式ダンパの回動部分を手で押し
て、ダンパーの位置合わせをするのが困難なくらいダン
パーにトルクがあるため、力をかけやすくするため、ダ
ンパーを取り外して位置を調整し、再度、ダンパーを取
り付けるため、非常に作業性が悪いという問題点を有し
ていた。かかる問題点は、画像形成装置の開閉機構の開
閉部分や、開閉される給紙装置の重量が大きくなるに従
って、ダンパーの緩衝力を大きくするため、特に顕著と
なる。
【0015】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、回動部分に作用する回転力に対して、所定
の緩衝力を作用させるダンパー部材を用いた場合に、当
該ダンパー部材の回動部の位置を容易に調整することが
でき、作業性を大幅に向上させることが可能なダンパー
部材及びこれを用いた開閉機構を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記
載の発明は、回転力が作用する回動部分に使用され、前
記回動部分に作用する回転力に対して、所定の緩衝力を
作用させるダンパー部材において、前記ダンパー部材の
回動部に、外部の回動手段の回動部と回動力を伝達可能
に相対的に結合し、当該外部の回動手段によってダンパ
ー部材の回動部を回動させる結合部を設けたことを特徴
とするダンパー部材である。
【0017】ここで、上記ダンパー部材の回動部とは、
当該ダンパー部材の回動する部分のすべてを含み、ダン
パー部材の回動軸を含むのは勿論のこと、ダンパー部材
の先に設けられるギア等も含み、このギア等に溝を設け
て、それにマイナスドライバー等を差し込んで調整する
ように構成しても良いし、また、ダンパー部材の先に設
けられるギアの一部がダブルD面のようになっており、
それにスパナをはめて調整するように構成しても勿論よ
い。
【0018】また、請求項2に記載の発明は、前記ダン
パー部材の回動部に設けられる結合部が、十字形状、−
形状、多角形状、星型の凹溝や凸形状の何れかからな
り、前記外部の回動手段が前記結合部と相対的に結合す
る回動手段であることを特徴とする請求項1記載のダン
パー部材である。なお、これらの結合部の構成は、あく
まで例示であり、他の形状であっても良いことは勿論で
ある。
【0019】さらに、請求項3に記載の発明は、装置本
体に装着されるユニット部材を、当該装置本体に対して
開閉自在に取り付けるための開閉機構において、装置本
体側又はユニット部材側のいずれかに取り付けられ、前
記ユニット部材の開閉動作に伴う回転力に対して、所定
の緩衝力を作用させるダンパー部材と、前記ユニット部
材の開閉動作に伴う回転力を、前記ダンパー部材に伝達
する回転力伝達部材とを備え、前記ダンパー部材の回動
部に、外部の回動手段の回動部と回動力を伝達可能に相
対的に結合し、当該外部の回動手段によってダンパー部
材の回動部を回動させる結合部を設けたことを特徴とす
る開閉機構である。
【0020】また更に、請求項4に記載の発明は、前記
ダンパー部材の回動部に設けられる結合部が、十字形
状、−形状、多角形状、星型の凹溝や凸形状の何れかか
らなり、前記外部の回動手段が前記結合部と相対的に結
合する回動手段であることを特徴とする請求項3記載の
開閉機構である。
【0021】さらに、請求項5に記載の発明は、前記ダ
ンパー部材の回動部に設けられた結合部に対して、装置
本体の外部から、外部の回動手段の回動部を相対的に結
合可能な作業領域を設けたことを特徴とする請求項3又
は4記載の開閉機構である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0023】実施の形態1 図4はこの発明の実施の形態1に係るダンパー部材及び
開閉機構を適用した画像形成装置としてのタンデム型の
デジタルカラープリンターを示すものである。また、図
5はこの発明の実施の形態1に係るダンパー部材及び開
閉機構を適用した画像形成装置としてのタンデム型のデ
ジタルカラー複写機を示すものである。
【0024】図4及び図5において、1はタンデム型の
デジタルカラープリンター及び複写機の本体を示すもの
であり、デジタルカラー複写機の場合には、図5に示す
ように、本体1の上部に、原稿2を一枚ずつ分離した状
態で自動的に搬送する自動原稿搬送装置(ADF)3
と、当該自動原稿搬送装置3によって搬送される原稿2
の画像を読み取る原稿読取装置4が配設されている。こ
の原稿読取装置4は、プラテンガラス5上に載置された
原稿2を光源6によって照明し、原稿2からの反射光像
を、フルレートミラー7及びハーフレートミラー8、9
及び結像レンズ10からなる縮小光学系を介してCCD
等からなる画像読取素子11上に走査露光して、この画
像読取素子11によって原稿2の色材反射光像を所定の
ドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るよ
うになっている。
【0025】上記原稿読取装置4によって読み取られた
原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑
(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率デ
ータとしてIPS(Image Processing
System)12に送られ、このIPS12では、
原稿2の反射率データに対して、シェーデイング補正、
位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消
し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。ま
た、IPS12は、パーソナルコンピュータ等から送ら
れてくる画像データに対しても、所定の画像処理を行な
うようになっている。
【0026】そして、上記の如くIPS12で所定の画
像処理が施された画像データは、同じくIPS12によ
って、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)(各8ビット)の4色の原稿再
現色材階調データに変換され、次に述べるように、イエ
ロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラッ
ク(K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、1
3C、13KのROS(Raser Output S
canner)14に送られ、この画像露光装置として
のROS14では、所定の色の原稿再現色材階調データ
に応じてレーザ光LBによる画像露光が行われる。
【0027】ところで、上記タンデム型のデジタルカラ
ープリンター及び複写機本体1の内部には、図4及び図
5に示すように、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、
シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成ユニッ
ト13Y、13M、13C、13Kが、水平方向に一定
の間隔をおいて並列的に配置されている。
【0028】これらの4つの画像形成ユニット13Y、
13M、13C、13Kは、すべて同様に構成されてお
り、大別して、所定の速度で回転駆動される像担持体と
しての感光体ドラム15と、この感光体ドラム15の表
面を一様に帯電する一次帯電用の帯電ロール16と、当
該感光体ドラム15の表面に所定の色に対応した画像を
露光して静電潜像を形成する画像露光装置としてのRO
S14と、感光体ドラム15上に形成された静電潜像を
所定の色のトナーで現像する現像器17と、感光体ドラ
ム15の表面を清掃するクリーニング装置18とから構
成されている。これらの感光体ドラム15と周辺に配置
される画像形成部材は、一体的にユニット化されてお
り、プリンター及び複写機本体1から個別に交換可能に
構成されている。
【0029】上記ROS14は、図4及び図5に示すよ
うに、4つの画像形成ユニット13Y、13M、13
C、13Kに共通に構成されており、図示しない4つの
半導体レーザを各色の原稿再現色材階調データに応じて
変調して、これらの半導体レーザからレーザ光LB−
Y、LB−M、LB−C、LB−Kを階調データに応じ
て出射するように構成されている。なお、上記ROS1
4は、複数の画像形成ユニット毎に個別に構成しても勿
論よい。上記半導体レーザから出射されたレーザ光LB
−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しないf
−θレンズを介してポリゴンミラー19に照射され、こ
のポリゴンミラー19によって偏向走査される。上記ポ
リゴンミラー19によって偏向走査されたレーザ光LB
−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しない結
像レンズ及び複数枚のミラーを介して、感光体ドラム1
5上の露光ポイントに、斜め下方から走査露光される。
【0030】上記ROS14は、図4に示すように、下
方から感光体ドラム15上に画像を走査露光するもので
あるため、このROS14には、上方に位置する4つの
画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの現
像器17などからトナー等が落下して、汚損される虞れ
を有している。そのため、ROS14は、その周囲が直
方体状のフレーム20によって密閉されているととも
に、当該フレーム20の上部には、4本のレーザ光LB
−Y、LB−M、LB−C、LB−Kを、各画像形成ユ
ニット13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム
15上に露光するため、シールド部材としての透明なガ
ラス製のウインドウ21Y、21M、21C、21Kが
設けられている。
【0031】上記IPS12からは、イエロー(Y)、
マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各
色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13K
に共通して設けられたROS14に、各色の画像データ
が順次出力され、このROS14から画像データに応じ
て出射されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、
LB−Kは、対応する感光体ドラム15の表面に走査露
光され、静電潜像が形成される。上記感光体ドラム15
上に形成された静電潜像は、現像器17Y、17M、1
7C、17Kによって、それぞれイエロー(Y)、マジ
ェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の
トナー像として現像される。
【0032】上記各画像形成ユニット13Y、13M、
13C、13Kの感光体ドラム15上に、順次形成され
たイエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、
ブラック(K)の各色のトナー像は、各画像形成ユニッ
ト13Y、13M、13C、13Kの上方にわたって配
置された転写ユニット22の中間転写ベルト25上に、
4つの一次転写ロール26Y、26M、26C、26K
によって多重に転写される。これらの一次転写ロール2
6Y、26M、26C、26Kは、各画像形成ユニット
13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15に
対応した中間転写ベルト25の裏面側に配設されてい
る。この実施の形態における一次転写ロール26Y、2
6M、26C、26Kの体積抵抗値は、105 〜108
Ωcmに抵抗調整されたものを使用している。そして、
一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kには、
転写バイアス電源(図示しない)が接続されており、所
定のトナー極性とは逆極性(本実施の形態では正極性)
の転写バイアスが所定のタイミングで印加されるように
なっている。
【0033】また、上記中間転写ベルト25は、図4に
示すように、ドライブロール27と、テンションロール
24と、バックアップロール28との間に一定のテンシ
ョンで掛け回されており、図示しない定速性に優れた専
用の駆動モーターによって回転駆動されるドライブロー
ル27により、矢印方向に所定の速度で循環駆動される
ようになっている。上記中間転写ベルト25は、例え
ば、チャージアップを起こさないべルト素材(ゴムまた
は樹脂)にて構成されており、その体積抵抗値は、10
5 〜1012Ωcm程度に抵抗調整されたものが使用され
ている。
【0034】上記中間転写ベルト25上に多重に転写さ
れたイエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の各色のトナー像は、図4に示
すように、バックアップロール28に圧接する二次転写
ロール29によって、圧接力及び電界で記録媒体として
の記録用紙30上に二次転写され、これらの各色のトナ
ー像が転写された記録用紙30は、上方に位置する定着
器31へと搬送される。上記二次転写ロール29は、バ
ックアップロール28の側方に圧接しており、下方から
上方に搬送される記録用紙30上に、各色のトナー像を
二次転写するようになっている。そして、上記各色のト
ナー像が転写された記録用紙30は、定着器31によっ
て熱及び圧力で定着処理を受けた後、排出ロール32に
よって本体1の上部に設けられた排出トレイ33上に排
出される。
【0035】上記記録用紙30は、図4及び図5に示す
ように、給紙カセット34から所定のサイズのものが、
給紙ローラ35及び用紙分離搬送用のローラ対36によ
り用紙搬送路37を介して、レジストロール38まで一
旦搬送され、停止される。給紙された記録用紙30の搬
送経路37は、垂直方向上向きとなっている。上記給紙
カセット34から供給された記録用紙30は、所定のタ
イミングで回転するレジストロール38によって中間転
写ベルト25の二次転写位置へ送出される。
【0036】なお、上記デジタルカラープリンター及び
複写機において、フルカラー等の両面コピーをとる場合
には、片面に画像が定着された記録用紙30を、排出ロ
ール32によって排出トレイ33上にそのまま排出せず
に、図示しない切替ゲートによって搬送方向を切り替
え、用紙搬送用のローラ対39を介して両面用搬送ユニ
ット40へと搬送する。そして、この両面用搬送ユニッ
ト40では、搬送径路41に沿って設けられた図示しな
い搬送用のローラ対により、記録用紙30の表裏が反転
された状態で、再度レジストロール38へと搬送され、
今度は、当該記録用紙30の裏面に画像が転写・定着さ
れた後、排出トレイ33上に排出される。
【0037】図4及び図5中、44Y、44M、44
C,44Kは、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、シ
アン(C)、ブラック(K)の各色の現像器17に、所
定の色のトナーを供給するトナーカートリッジをそれぞ
れ示している。
【0038】図6は上記デジタルカラープリンター及び
複写機の各画像形成ユニットを示すものである。
【0039】上記イエロー色、マジェンタ色、シアン色
及びブラック色の4つの画像形成ユニット13Y、13
M、13C、13Kは、図6に示すように、すべてが同
様に構成されており、これらの4つの画像形成ユニット
13Y、13M、13C、13Kでは、上述したよう
に、それぞれイエロー色、マジェンタ色、シアン色及び
ブラック色のトナー像が所定のタイミングで順次形成さ
れるように構成されている。上記各色の画像形成ユニッ
ト13Y、13M,13C、13Kは、上述したよう
に、感光体ドラム15を備えており、これらの感光体ド
ラム15の表面は、一次帯電用の帯電ロール16によっ
て一様に帯電される。その後、上記感光体ドラム15の
表面は、ROS14から画像データに応じて出射される
画像形成用のレーザ光LBが走査露光されて、各色に対
応した静電潜像が形成される。上記感光体ドラム15上
に走査露光されるレーザ光LBは、当該感光体ドラム1
5の直下よりやや右側寄りの斜め下方から露光されるよ
うに設定されている。上記感光体ドラム15上に形成さ
れた静電潜像は、各画像形成ユニット13Y、13M、
13C、13Kの現像器17の現像ロール17aによっ
てそれぞれイエロー色、マジェンタ色、シアン色、ブラ
ック色の各色のトナーにより現像されて可視トナー像と
なり、これらの可視トナー像は、一次転写ロール26の
帯電によって中間転写ベルト25上に順次多重に転写さ
れる。
【0040】なお、トナー像の転写工程が終了した後の
感光体ドラム15の表面は、クリーニング装置18によ
って残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プ
ロセスに備える。上記クリーニング装置18は、クリー
ニングブレード42を備えており、このクリーニングブ
レード42によって、感光体ドラム15上の残留トナー
や紙粉等を除去するようになっている。また、トナー像
の転写工程が終了した後の中間転写ベルト25の表面
は、図2及び図3に示すように、クリーニング装置43
によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形
成プロセスに備える。上記クリーニング装置43は、ク
リーニングブラシ43a及びクリーニングブレード43
bを備えており、これらのクリーニングブラシ43a及
びブレード42によって、中間転写ベルト25上の残留
トナーや紙粉等を除去するようになっている。
【0041】ところで、この実施の形態では、画像形成
装置本体に装着されるユニット部材を、当該画像形成装
置本体に対して開閉機構を用いて開閉自在に取り付けた
画像形成装置において、前記開閉機構は、画像形成装置
本体側又はユニット部材側のいずれかに取り付けられ、
前記ユニット部材の開閉動作に伴う回転力に対して、所
定の緩衝力を作用させるダンパー部材と、前記ユニット
部材の開閉動作に伴う回転力を、前記ダンパー部材に伝
達する回転力伝達部材とを備え、前記ダンパー部材と当
該ダンパー部材に回転力を直接伝達する回転力伝達部材
とを、一体的にダンパーユニットとして構成し、当該ダ
ンパーユニットを交換可能に構成されている。
【0042】すなわち、上記デジタルカラープリンター
及び複写機には、図7乃至図9に示すように、当該プリ
ンター及び複写機本体1の側面(図示例では、左側面)
に、両面用搬送ユニット40が支点47を中心にして開
閉自在に装着されており、両面用搬送ユニット40内で
紙詰まりした用紙の除去等が容易となっている。この両
面用搬送ユニット40の内部には、搬送径路41に沿っ
て複数の搬送ローラ対45、46が配設されており、片
面に画像が形成された記録用紙30を、その表裏を反転
した状態で再度レジストロール38へと搬送するように
なっている。
【0043】また、上記両面用搬送ユニット40には、
上記の如く複数の搬送ローラ対45、46を備えた搬送
径路41の他に、これらの搬送ローラ対45、46を回
転駆動する図示しない駆動モータや、手差しトレイが装
着されており、必要に応じて、フェースアップトレイ4
9(図7参照)やソータなどが装着される場合があるた
め、当該両面用搬送ユニット40の重量は、約10kg
あるいはそれ以上に達し、用紙が両面用搬送ユニット4
0の外側面に取り付けられるキャッチトレイに多く収容
されている場合(用紙250枚で約2〜3kgの重量が
あり、支点からの距離が遠いのでトルクとしてはかなり
大きくなる)は、それを大きく増加させることがある。
【0044】上記両面用搬送ユニット40は、当該ユニ
ット40を開閉自在に支持する支点47が、その側面よ
りも外側に位置しているため、この両面用搬送ユニット
40を装置本体1の閉じ位置の近傍に回動した状態で
は、当該両面用搬送ユニット40に時計周り方向のモー
メントが作用するようになっている。
【0045】上記両面用搬送ユニット40は、図10に
示すように、その幅方向の両端部に設けられたフレーム
50を介して、プリンター及び複写機本体1の側面に突
設されたダンパーユニット51に開閉自在に取り付けら
れている。上記両面用搬送ユニット40のフレーム50
には、ダンパーユニット51のハウジング52(52
a、52b)に固定した状態で取り付けられたスタッド
53に結合して、当該両面用搬送ユニット40を開閉自
在に、かつ着脱可能に支持するための凹部54が設けら
れている。なお、上記ダンパーユニット51は、一体的
に構成されており、開閉自在に取り付ける両面用搬送ユ
ニット40等のユニット部材の重量や回転モーメント等
に応じて、所望の特性のものと交換可能となっている。
なお、図10中、70はダンパーユニット51の取り付
けネジを示している。
【0046】また、上記プリンター及び複写機本体1の
側面に突設されたダンパーユニット51には、トルクダ
ンパー(製品名)からなるダンパー部材55が取り付け
られている。このダンパー部材55は、図11に示すよ
うに、内部にオイル56が充填されており、回転軸57
に取り付けられた回転板58がオイル56中で回転する
際に、当該回転板58に設けられた開口部59を通して
オイル56が移動することにより、回転軸57に対して
所定の緩衝力を作用させつつ、当該回転軸57が回転す
るように構成されている。そして、上記ダンパー部材5
5は、図12に示すように、回転軸57の回転角度に対
して、一定のトルクで回転軸57が回転するようになっ
ている。このダンパー部材55の設定トルクとしては、
例えば、10.5kgf・cmのものが用いられる。な
お、図11中、60はダンパー部材55内部のオイル5
6の移動を防止する固定板を示している。
【0047】さらに、上記ダンパー部材55の回転軸5
7には、図1及び図10に示すように、回転力伝達部材
としての第1の歯車63が固定した状態で取り付けられ
ており、この第1の歯車63には、ダンパーユニット5
1のハウジング52に回転自在に取り付けられた第2の
歯車64が噛み合っている。また、上記第2の歯車64
には、両面用搬送ユニット40のフレーム50に固定し
た状態で取り付けられた第3の歯車65が噛み合ってお
り、当該第3の歯車65は、両面用搬送ユニット40の
開閉角度より若干大きい180度程度の角度の略半月状
に形成されて、凹溝62と同心状に取り付けられてい
る。この第3の歯車65は、両面用搬送ユニット40の
フレーム50を、ダンパーユニット51のスタッド53
に装着した状態で、第2の歯車64と噛み合うようにな
っている。なお、図1中、80はダンパー部材55を所
定の位置に固定した状態で取り付けるため取付用の腕部
を示している。
【0048】また、この実施の形態では、回転力が作用
する回動部分に使用され、前記回動部分に作用する回転
力に対して、所定の緩衝力を作用させるダンパー部材に
おいて、前記ダンパー部材の回動部に、外部の回動手段
の回動部と回動力を伝達可能に相対的に結合し、当該外
部の回動手段によってダンパー部材の回動部を回動させ
る結合部を設けるように構成したものである。
【0049】さらに、この実施の形態では、前記ダンパ
ー部材の回動部に設けられる結合部が、十字形状、−形
状、多角形状、星型の凹溝や凸形状の何れかからなり、
前記外部の回動手段が前記結合部と相対的に結合する回
動手段であるように構成したものである。
【0050】また更に、この実施の形態では、前記ダン
パー部材の回動部に設けられた結合部に対して、装置本
体の外部から、外部の回動手段の回動部を相対的に結合
可能な作業領域を設けるように構成したものである。
【0051】すなわち、この実施の形態では、ダンパー
部材55の回動部としての回転軸57には、図1及び図
3に示すように、その先端部に、外部の回動手段として
の十字ドライバー70の先端部71と相対的に結合し、
当該十字ドライバー70によってダンパー部材55の回
転軸57を回動させる十字形状の凹溝からなる結合部7
2を設けるように構成されている。
【0052】また、上記ダンパーユニット51のハウジ
ング52aには、ダンパー部材55の回転軸57に設け
られた十字形状の凹溝72に、外部から十字ドライバー
70の先端部71を相対的に結合させることができるよ
うに、図2に示すように、作業領域として円形状の開口
部73が穿設されている。
【0053】以上の構成において、この実施の形態に係
るダンパー部材及び開閉機構を適用した画像形成装置と
してのデジタルカラープリンター及び複写機では、次の
ようにして、回動部分に作用する回転力に対して、所定
の緩衝力を作用させるダンパー部材を用いた場合に、当
該ダンパー部材の回動部の位置を容易に調整することが
でき、作業性を大幅に向上させることが可能となってい
る。
【0054】すなわち、この実施の形態に係るデジタル
カラープリンター及び複写機では、図8に示すように、
両面用搬送ユニット40の内部で記録用紙30の紙詰ま
り等発生した場合に、図9に示すように、当該両面用搬
送ユニット40を反時計周り方向に回動させることによ
り、両面用搬送ユニット40を開いて、紙詰まりした記
録用紙30の除去等を行うようになっている。
【0055】その際、上記両面用搬送ユニット40は、
プリンター及び複写機本体1の所定の位置に装着された
閉じ位置から、反時計周り方向に回動されると、図10
に示すように、当該両面用搬送ユニット40の下端部に
取り付けられた第3の歯車65が、ダンパーユニット5
1のスタッド53と同軸状に回動され、当該第3の歯車
65と噛み合っている第2の歯車64を介して、第1の
歯車63が回動される。そして、この第1の歯車63
は、ダンパー部材55の回転軸57に固定した状態取り
付けられているため、当該第1の歯車63によってダン
パー部材55の回転軸57が回動される。すると、この
ダンパー部材55は、図12に示すように、回転軸57
の回転角度に応じて、一定のトルクが緩衝力として作用
するように構成されているので、両面用搬送ユニット4
0は、一定のトルクで容易に開動操作を行うことが可能
となっている。
【0056】また、上記両面用搬送ユニット40は、上
述した操作と逆の操作によって、閉じる操作を行うこと
が可能となっている。
【0057】ところで、この実施の形態に係るデジタル
カラープリンター及び複写機では、図9に示すように、
通常、両面用搬送ユニット40が所定の角度以上に回動
しないように、図示しないストッパー部材によって、当
該両面用搬送ユニット40の回動角度が規制されている
が、組立時やメンテナンス時など、必要なときには、図
示しないストッパー部材を外すことによって、両面用搬
送ユニット40は、図7に示す所定の角度以上に開くよ
うになっている。そして、この状態で、図9及び図10
に示すように、両面用搬送ユニット40を支点47とし
てのスタッド53から取り外すことができるように構成
されている。
【0058】上記画像形成装置としてのデジタルカラー
プリンター及び複写機においては、装置の組立時やメン
テナンス時等に、両面用搬送ユニット40を画像形成装
置本体1から取り外す必要が生じる場合があり、この両
面用搬送ユニット40を画像形成装置本体1から取り外
す際に、両面用搬送ユニット40の第3の歯車65が不
本意に第2の歯車64と噛み合ってしまい、ダンパー部
材55の歯車63が、不本意に所定の着脱位置からずれ
てしまうことが多い。そして、そのままの状態で、両面
用搬送ユニット40を再度画像形成装置本体1に装着す
ると、ダンパー部材55の回転領域が所定の角度から外
れてしまい、両面用搬送ユニット40が適性な状態に締
まらなくなるなどの不都合が生じる場合がある。
【0059】この場合には、ダンパー部材55の歯車6
3を所定の装着位置に位置合わせした後、両面用搬送ユ
ニット40を画像形成装置本体1に装着する必要がある
が、ダンパー部材55の減衰トルクが大きいと、当該ダ
ンパー部材55の歯車63を手で持った状態で位置合わ
せするのが困難であり、そのままでは、非常に作業性が
悪い。
【0060】そこで、この実施の形態では、両面用搬送
ユニット40の着脱などの際に、ダンパー部材55の歯
車63が、不本意に所定の着脱位置からずれてしまった
場合に、図3に示すように、ダンパーユニット51のハ
ウジング52aに設けられた円形状の開口部73から、
十字ドライバー70を差しこみ、当該十字ドライバー7
0の先端部71を、図1及び図2に示すように、ダンパ
ー部材55の回転軸57を設けられた十字形状の凹溝7
2に相対的に結合させる。そして、サービスエンジニア
等が十字ドライバー70によって、ダンパー部材55の
回転軸57を所定の着脱位置まで回転させた後、両面用
搬送ユニット40を画像形成装置本体1に装着すること
により、容易に両面用搬送ユニット40の着脱作業等を
行なうことができる。
【0061】このように、上記ダンパー部材55は、そ
の回転軸57を設けられた十字形状の凹溝72に、十字
ドライバー70の先端部71を結合させて回転させるこ
とにより、ダンパー部材55の回転軸57を、容易に所
定の着脱位置まで回転させることができるので、作業性
が大幅に向上する。
【0062】なお、前記の実施の形態の場合には、ダン
パーユニット51のハウジング52aに円形状の開口部
73を設けた場合について説明したが、ダンパー部材5
5の回転軸57の先端部を六角形状にし、当該ダンパー
ユニット51のハウジング52aとの隙間に六角レンチ
等を差し込んで調整することが可能であり、この場合
は、ダンパーユニット51のハウジング52a等に、必
ずしも開口部73を設ける必要がない。
【0063】また、前記の実施の形態の場合には、ダン
パー部材55の回転軸57に設けた結合部72が、十字
形状の凹溝からなる場合について説明したが、これに限
らず、結合部72の形状は、マイナス形状や六角形状等
であってもよく、又、凹溝からなるものに限らず、ダン
パー部材55の回転軸57の外形を、六角形状等に形成
して、結合部72を構成しても勿論よい。
【0064】実施の形態2 図13はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前
記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施の形態では、ダンパーユニット51
をプリンター及び複写機本体1側ではなく、両面用搬送
ユニット40側に取り付けるように構成されている。
【0065】すなわち、この実施の形態では、図13に
示すように、両面用搬送ユニット40のフレームにダン
パーユニット51が取り付けられており、当該ダンパー
ユニット51は、ダンパー部材55と、当該ダンパー部
材55に固定した状態で取り付けられた第1の歯車63
と、当該第1の歯車63と噛み合う第2の歯車64とか
ら構成されており、当該第2の歯車64は、両面用搬送
ユニット40のフレーム50の凹溝54と、同心状に取
り付けられている。
【0066】また、プリンター及び複写機本体1側に
は、両面用搬送ユニット40側の第2の歯車64と噛み
合う第3の歯車65が固定した状態で取り付けられてい
る。
【0067】このように、開閉すべきユニット部材側に
取り付けスペースがある場合には、ダンパーユニット5
1をユニット部材側に取り付けるように構成しても良
い。
【0068】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
と同様であるので、その説明を省略する。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、回動部分に作用する回転力に対して、所定の緩衝力
を作用させるダンパー部材を用いた場合に、当該ダンパ
ー部材の回動部の位置を容易に調整することができ、作
業性を大幅に向上させることが可能なダンパー部材及び
これを用いた開閉機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係るダンパ
ー部材を示す構成図でる。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置の開閉機構の要部を示す構成図である。
【図3】 図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置の開閉機構の調整状態を示す説明図である。
【図4】 図4はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置の開閉機構を適用した画像形成装置としてのデジ
タルカラープリンタを示す構成図である。
【図5】 図5はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置の開閉機構を適用した画像形成装置としてのデジ
タルカラー複写機を示す構成図である。
【図6】 図6はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置の開閉機構を適用した画像形成装置の画像形成部
を示す構成図である。
【図7 】 図7 はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置の開閉機構を適用した画像形成装置としてのデジ
タルカラープリンタを示す全体構成図である。
【図8】 図8はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのデジタルカラープリンタ及び複写機の両
面用搬送ユニットを示す構成図である。
【図9】 図9はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのデジタルカラープリンタ及び複写機の両
面用搬送ユニットを示す構成図である。
【図10】 図10はこの発明の実施の形態1に係る画
像形成装置の開閉機構を示す斜視構成図である。
【図11】 図11はダンパー部材を示す構成図であ
る。
【図12】 図12はダンパー部材の特性を示すグラフ
である。
【図13】 図13はこの発明の実施の形態2に係る画
像形成装置の開閉機構を示す構成図である。
【符号の説明】
1:プリンター及び複写機本体、40:両面用搬送ユニ
ット、47:支点、50:両面用搬送ユニットのフレー
ム、51:ダンパーユニット、52:ダンパーユニット
のハウジング、53:スタッド、54:凹部、55:ダ
ンパー部材、57:回転軸、63:第1の歯車、70:
十字ドライバー、72:十字形状の凹溝。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転力が作用する回動部分に使用され、
    前記回動部分に作用する回転力に対して、所定の緩衝力
    を作用させるダンパー部材において、前記ダンパー部材
    の回動部に、外部の回動手段の回動部と回動力を伝達可
    能に相対的に結合し、当該外部の回動手段によってダン
    パー部材の回動部を回動させる結合部を設けたことを特
    徴とするダンパー部材。
  2. 【請求項2】 前記ダンパー部材の回動部に設けられる
    結合部が、十字形状、−形状、多角形状、星型の凹溝や
    凸形状の何れかからなり、前記外部の回動手段が前記結
    合部と相対的に結合する回動手段であることを特徴とす
    る請求項1記載のダンパー部材。
  3. 【請求項3】 装置本体に装着されるユニット部材を、
    当該装置本体に対して開閉自在に取り付けるための開閉
    機構において、装置本体側又はユニット部材側のいずれ
    かに取り付けられ、前記ユニット部材の開閉動作に伴う
    回転力に対して、所定の緩衝力を作用させるダンパー部
    材と、前記ユニット部材の開閉動作に伴う回転力を、前
    記ダンパー部材に伝達する回転力伝達部材とを備え、前
    記ダンパー部材の回動部に、外部の回動手段の回動部と
    回動力を伝達可能に相対的に結合し、当該外部の回動手
    段によってダンパー部材の回動部を回動させる結合部を
    設けたことを特徴とする開閉機構。
  4. 【請求項4】 前記ダンパー部材の回動部に設けられる
    結合部が、十字形状、−形状、多角形状、星型の凹溝や
    凸形状の何れかからなり、前記外部の回動手段が前記結
    合部と相対的に結合する回動手段であることを特徴とす
    る請求項3記載の開閉機構。
  5. 【請求項5】 前記ダンパー部材の回動部に設けられた
    結合部に対して、装置本体の外部から、外部の回動手段
    の回動部を相対的に結合可能な作業領域を設けたことを
    特徴とする請求項3又は4記載の開閉機構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007057880A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Ricoh Co Ltd ダンパ装置、これを備えた装置、画像形成装置
JP2007219420A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Toshiba Corp 画像形成装置
JP2008008961A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US8123422B2 (en) 2006-02-20 2012-02-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus and opening/closing method of re-conveyance mechanism

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