JP2002207303A - 電子写真用有機感光体 - Google Patents

電子写真用有機感光体

Info

Publication number
JP2002207303A
JP2002207303A JP2001000784A JP2001000784A JP2002207303A JP 2002207303 A JP2002207303 A JP 2002207303A JP 2001000784 A JP2001000784 A JP 2001000784A JP 2001000784 A JP2001000784 A JP 2001000784A JP 2002207303 A JP2002207303 A JP 2002207303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
transporting substance
parts
photosensitive layer
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001000784A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4228333B2 (ja
Inventor
Haruo Kawakami
春雄 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Imaging Device Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Imaging Device Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Imaging Device Co Ltd filed Critical Fuji Electric Imaging Device Co Ltd
Priority to JP2001000784A priority Critical patent/JP4228333B2/ja
Publication of JP2002207303A publication Critical patent/JP2002207303A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4228333B2 publication Critical patent/JP4228333B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸化防止剤の添加量を増加させても、感光体
の残留電位等の特性を阻害することなく、対オゾン性に
も優れた電子写真用有機感光体を提供する。 【解決手段】 導電性支持体上に、電荷発生物質、電子
輸送物質、正孔輸送物質、結着樹脂を含有する感光層を
具備する電子写真用有機感光体において、電子輸送物質
がキノン化合物と、このキノン化合物を還元したフェノ
ール化合物とを含むものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式のプリ
ンター、複写機などに用いられる電子写真用有機感光体
に係わり、特には感度が高く応答性に優れた有機感光体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真用有機感光体(以下有機
感光体とも称する)に用いられる感光物質としては、セ
レンあるいはセレン合金、酸化亜鉛、硫化カドミウム等
の無機系光導電性物質を主成分とする感光層を有する無
機系の感光体が広く用いられてきた。しかし、近年、製
造コストが安く、公害や環境汚染も防止できることか
ら、種々の有機系光導電性物質を感光層材料に用いた電
子写真用有機感光体の研究、開発が活発に行われ、既に
実用化もされている。
【0003】最近では、感度および耐久性といった性能
を向上させるために、感光層として、電荷発生物質を含
有する電荷発生層と、電荷輸送物質を含有する電荷輸送
層とを積層させた機能分離積層型感光体が主流となって
いる。その中でも有機顔料を電荷発生物質として蒸着層
または結着樹脂中に分散させた電荷発生層と、低分子有
機化合物を電荷輸送物質として結着樹脂中に分散または
溶解させた電荷輸送層とをこの順に積層させた有機系積
層型感光体が数多く開発され、主流となっている。
【0004】このような有機感光体は電子を移動させる
高性能の電荷輸送物質が無いため、正孔輸送物質を含む
電荷輸送層を上層側とする負帯電型として構成される。
ところが、この負帯電型の感光体はその表面を均一に帯
電させる高電圧コロナ放電システムを必要としたり、そ
の結果として、多量のオゾンを発生して環境条件を悪化
させるといった問題がある。このオゾンはマイナスコロ
ナ放電の際に特に多く発生することが知られている。
【0005】この問題を改善するために、正帯電型の有
機感光体が種々提案されているが、以下に述べる問題点
が未だ充分に解消されていない。すなわち、負帯電型
で、前述した積層順の場合には、電荷輸送物質として正
孔輸送能を持つ物質を使用するのに対し、正帯電型で、
同じ積層順とするには、電子輸送能を持つ物質が必要で
ある。しかし、前述のように電子輸送物質は優れた特性
を有するものが極めで少なく、また、比較的性能の良い
ものは毒性または発ガン性を有するものが多く、実用的
でない。また、積層順を逆にすると、薄膜の電荷発生層
が上層になるので、膜減りによる耐久性の劣化が問題と
なり、やはり実用的ではない。
【0006】近年、有機化合物の分子式において、電子
受容性にかかわる部分に溶解性基を導入することにより
電子輸送能を改善したいくつかの電子輸送物質が提案さ
れている。たとえば、特開平1−206349号公報、
特開平3−290666号公報、特開平4−36014
8号公報、特開平5−92936号公報、特開平5−2
79582号公報、特開平7−179775号公報、特
開平9−151157号公報、特開平10−73937
号公報、電子写真学会誌 第30巻 策3号p266−
273およびp274−281(1991)、“Jap
an HardCopy’92”論文集1992年7月
6日、7日、8日JAホール(東京・大手町)p173
−p176、“Japan Hard Copy’9
7”論文集1997年7月9日、10日、11日 JA
ホール(東京・大手町)p21−p24、“Pan−P
acific lmaging Conference
/Japan Hard Copy’98”予稿集Ju
ly15−17,1998JA HALL,Tokyo
Japan p207−p210を挙げることがで
きる。
【0007】しかしながら、上記文献に示されたいずれ
の化合物においても、既存の電荷発生物質と組み合せた
場合は、感度、電気特性が十分なものではなく、実用的
にはまだ問題を有すると言わざるを得ないのが現状であ
る。
【0008】さらに近年は、特にオフイス内のネットワ
ーク化による印刷枚数の増加、あるいは電子写真による
軽印刷機の急発展等、電子写真方式のプリンターはます
ます高感度、高速応答性が求められている。特に、プリ
ンターの高速化、印刷枚数の増加に伴い、正帯電型感光
体を用いても、オゾンの発生が無視できないケースも見
られるようになってきており、その対策が求められてい
る。また、有機感光層を形成する際の製造効率の向上の
ために長期間にわたる塗布液の有効性を維持するポット
ライフの確保や、一般的な使用環境における感光層中の
有機材料の品質劣化防止のために感光層に使われる有機
材料に酸化防止機能を持たせることなどが不可欠であ
り、いずれも適切な酸化防止対策が求められている。こ
れらの要求に応えるには、感光層に各種の酸化防止剤を
添加することが有効であり、従来も用いられてきた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
このような添加剤としては、正孔に対して捕獲中心とし
て作用する電子供与性の酸化防止剤が用いられていた
が、その添加量を増加させた場合、正孔が感光層中に空
間電荷として残留し、感光体の残留電位を上昇させると
いう問題が発生した。この問題の発生を抑制するために
は、その添加量を実質上、制限せざるを得ず、感光体特
性を改善するための制限要素となっていた。
【0010】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、酸化防止剤の添加量を増加させても、感光体の残
留電位等の特性を阻害することなく、対オゾン性にも優
れた電子写真用有機感光体を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、導電性支持体上に、電荷発生物質、電子輸送物
質、正孔輸送物質、結着樹脂を含有する感光層を具備す
る電子写真用有機感光体において、電子輸送物質がキノ
ン化合物と、このキノン化合物を還元したフェノール化
合物とを含むこととすることにより、前記目的が達成さ
れる。請求項2に記載の発明によれば、電子輸送物質中
のフェノール化合物/キノン化合物が重量比率で1以下
である請求項1記載の電子写真用有機感光体とすること
が好ましい。
【0012】一般に電子輸送物質(アクセプター性化合
物)に用いられる化合物は、電子吸引性の官能基(A)
と電子移動性の高い共役構造を持つ骨格(X)で構成さ
れるものが多い。特に電子吸引基としては芳香族化合物
のC=O基の有効性が高く、多くの電子輸送物質に用い
られる。一方、酸化防止剤は前述のように電子供与性で
あり、特にフェノール基を含む構造が代表的なものであ
る。酸化防止機能は、このフェノール基等、電子供与性
の官能基が優先的に酸化を受けることにより他の材料の
酸化を抑制するものである。
【0013】本発明における電子輸送物質(キノン化合
物)をX=Oとし、このキノン化合物を還元して得られ
るフェノール化合物をX−OHと表すと、このフェノー
ル化合物は、一般の酸化防止剤と同様に感光層中で優先
的に酸化されることにより、他の材料の酸化を防止する
とともに、自らはキノン化合物である電子輸送物質に変
換される。 2(X−OH)+O→ 2(X=O)+H2
【0014】電子輸送物質のキノン化合物を還元して得
られるフェノール化合物は、酸化防止機能を持つにもか
かわらず、従来の酸化防止剤と異なり、その添加量を多
くしても残留電位の上昇が少ない特徴を有することが分
かった。このような特徴を示すメカニズムは必ずしも明
らかではないが、つぎのように推察される。前記フェノ
ール化合物は、通常の酸化防止剤に比べて、共役構造の
多い骨格(X)を有しており、捕獲された正孔が分子内
を有効に移動することにより空間電荷が形成され難くな
るためと考えられる。また、酸化により生じたキノン化
合物は、それ自身、電子輸送物質でもあるため、これも
残留電位上昇の抑制に有効に作用する。さらに、フェノ
ール化合物がキノン化合物と同じ分子骨格をもち酸化さ
れると同じキノン化合物となるので、異なる電子輸送物
質を混合したときにしばしば生ずる移動度の低下などの
不利益を回避できると考えられる。
【0015】本発明にかかるキノン化合物と、このキノ
ン化合物を還元したフェノール化合物との混合はどのよ
うな比率であっても、本発明の効果が認められるが、本
発明にかかる電子輸送物質中のフェノール化合物/キノ
ン化合物が重量比率で1以下である場合に特に好ましい
効果が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる電子写真
用有機感光体の具体的な実施例について、図面を用いて
詳細に説明する。この発明は以下に説明する実施例に限
定されるものではない。
【0017】図1は本発明にかかる電子写真用有機感光
体10の模式的断面図であり、導電性支持体1、中間層
2、感光層3、保護層4からなる電子写真用有機感光体
10の要部を模式的に示す。この構成で設けられている
中間層と保護層は必要に応じて設けられるものであり、
設けられない場合もある。感光層3は電荷発生機能と電
子輸送機能を有する単層型感光層である。ここでは単層
型感光層を用いて説明するが、本発明はけっして単層型
に限られるものではなく、積層型の電子写真用有機感光
体にも同様に有効である。
【0018】さらに本発明における電子写真用有機感光
体は、He−Neレーザー、半導体レーザー(波長78
0nm、680nm等)、LED、ハロゲンランプ等の
露光光源、コロトロン、スコロトロン等の非接触帯電方
式およびローラー、ブラシ等の接触帯電方式、さらには
磁性一成分、非磁性一成分、二成分現像方式を具備する
各種複写機、プリンター、ファクシミリに適用され、顕
著な効果が得られる。
【0019】(導電性支持体)導電性支持体1は、感光
体の電極としての役目と同時に他の各層を保持する支持
体である。形状は円筒状、板状、フィルム状のいずれで
も良く、材質的にはアルミニウム、ステンレス鋼、ニッ
ケルなどの金属、あるいはガラス、樹脂体などの表面に
導電処理を施したものが用いられる。
【0020】(中間層)中間層2は、樹脂を主成分とす
る層やアルマイト等の金属酸化皮膜からなり、導電性支
持体1から感光層3への不要な電荷の注入防止、支持体
表面の凹凸欠陥の被覆、導電性支持体1と感光層3との
接着性向上等の目的で必要に応じて設けられる。中間層
2を採用せず、感光層3を導電性支持体1上に直接形成
することも可能である。
【0021】本発明における中間層2に用いられる結着
樹脂としては、塩化ビニルと酢酸ビニルとその他の樹脂
成分の共重合体、または、ポリカーボネート樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニル
ブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、シリコーン
樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアセタ
ール樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、メ
タクリル酸エステルの重合体およびこれらの共重合体な
どを1種または、2種以上適宜組み合わせて使用するこ
とが可能である。
【0022】さらに、本発明における中間層2には、金
属酸化物微粒子として酸化チタンを含有させることが好
ましいが、同様な微粒子として、酸化ケイ素(シリ
カ)、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化アルミニウム
(アルミナ)、酸化ジルコニウム等の金属酸化物、硫酸
バリウム、硫酸カルシウム等の金属硫化物、窒化ケイ
素、窒化アルミニウム等の金属窒化物等の微粒子を前記
酸化チタンと組み合わせて含有させてもよい。これらの
微粒子の含有量は、層を形成できる範囲で任意に設定で
きる。
【0023】結着樹脂を主成分とする中間層2の場合、
正孔輸送性の付与、電荷トラップの低減等を目的とし
て、正孔輸送物質を含有させることができる。正孔輸送
物質の含有量は、中間層2の固形分に対して、0.1〜
60重量%、好適には、5〜40重量%である。また、
必要に応じて、電子写真特性を著しく損なわない範囲
で、その他公知の添加剤を含有させることもできる。こ
れらの中間層2は、一層でも用いられるが、異なる種類
の層を二層以上積層させて用いてもよい。
【0024】中間層2の膜厚は、中間層2の組成にも依
存するが、繰り返し連続使用したとき残留電位が増大す
るなどの悪影響が出ない範囲で任意に設定できる。
【0025】(感光層)感光層3は、主として、電荷発
生物質、正孔輸送物質、電子輸送物質(アクセプタ性化
合物)、および結着樹脂からなる単層構造であるが、積
層型にしてもよい。
【0026】電荷発生物質としては、特に制限はない
が、例えばフタロシアニン系顔料、アゾ顔料、アントア
ントロン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、多環キノ
ン顔料、スクアリリウム顔料、チアピリリウム顔料、キ
ナクリドン顔料等を使用することができ、これら電荷発
生物質を単独または、2種以上を組み合わせて使用する
ことが可能である。
【0027】特に、本発明の電子写真用有機感光体に
は、アゾ顔料としては、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔
料、ペリレン顔料としては、N,N−bis(3.5−
dimetylphenyl)−3,4:9,10−p
erylene bis(carboximid)、フ
タロシアニン系顔料としては、無金属フタロシアニン、
銅フタロシアニン、チタニルフタロシアニンが好まし
く、さらには、X型無金属フタロシアニン、τ型無金属
フタロシアニン、ε型銅フタロシアニン、α型チタニル
フタロシアニン、β型チタニルフタロシアニン、Y型チ
タニルフタロシアニン、アモルフアスチタニルフタロシ
アニン、特開平8−209023号公報に記載のCuK
α:X線回折スペクトルにてブラッグ角2θが9.60
度を最大ピークとするチタニルフタロシアニンを用いる
と感度、耐久性および画質の点で著しく改善された効果
を示す。電荷発生物質の含有量は、感光層の固形分に対
して、0.1〜20重量%、好適には、0.5〜10重
量%である。
【0028】正孔輸送物質としては、特に制限はない
が、例えばヒドラゾン化合物、ピラゾリン化合物、ピラ
ゾロン化合物、オキサジアゾール化合物、オキサゾール
化合物、アリールアミン化合物、ベンジジン化合物、ス
チルベン化合物、スチリル化合物、ポリ−N−ビニルカ
ルバゾール、ポリシラン等を使用することができ、これ
ら正孔輸送物質を単独または、2種以上を組み合わせて
使用することが可能である。本発明において用いられる
正孔輸送物質としては、光照射時に発生した正孔の輸送
能力が優れているほか、電荷発生物質との組み合せに好
適なものが好ましい。正孔輸送物質の含有量は、感光層
の固形分に対して、5〜80重量%、好適には、10〜
60重量%である。
【0029】キノン系電子輸送物質としては、特に制限
はないが、ニトロアントラキノン、ジニトロアントラキ
ノン、キノン系化合物、ベンゾキノン系化合物、ジフエ
ノキノン系化合物、ナフトキノン系化合物、アントラキ
ノン系化合物、スチルベンキノン系化合物、アゾキノン
系化合物等の電子輸送物質(アクセプタ性化合物)を使
用することができる。これら電子輸送物質を単独また
は、2種以上組み合わせて使用することが可能である。
電子輸送物質の含有量は、感光層の固形分に対して、1
〜50重量%、好適には、5〜40重量%である。
【0030】結着樹脂としては、下記一般式(1)に示
したビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂を単独、
もしくは、ポリエステル樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール
樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエチレン
樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹
脂、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール
樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、メタク
リル酸エステルの重合体およびこれらの共重合体などの
樹脂と適宜組み合せて使用することが可能である。ま
た、分子量の異なる同種の樹脂を混合して用いてもよ
い。結着樹脂の含有量は、感光層の固形分に対して、1
0〜90重量%、好適には、20〜80重量%であり、
結着樹脂内における一般式(1)のポリカーボネート樹
脂の占める割合は、1重量%〜100重量%、さらに好
適には20重量%〜80重量%の範囲である。
【0031】
【化1】 感光層の膜厚は実用的に有効な表面電位を維持するため
には3〜100μmの範囲が好ましく、より好適には1
0〜50μmである。
【0032】これらの感光層中には、耐環境性や有害な
光に対する安定性を向上させる目的で、酸化防止剤や光
安定剤などの劣化防止剤を含有させることもできる。こ
のような目的に用いられる化合物としては、トコフエロ
ールなどのクロマノール誘導体およびエステル化化合
物、ポリアリールアルカン化合物、ハイドロキノン誘導
体、エーテル化合物、ジエーテル化合物、ベンゾフエノ
ン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体、チオエーテル化
合物、フェニレンジアミン誘導体、ホスホン酸エステ
ル、亜リン酸エステル、フェノール化合物、ヒンダード
フェノール化合物、直鎖アミン化合物、環状アミン化合
物、ヒンダードアミン化合物等が挙げられる。また、感
光層中には、形成した膜のレベリング性の向上や潤滑性
の付与を目的として、シリコーンオイルやフッ素系オイ
ル等のレベリング剤を含有させることもできる。
【0033】本発明にかかるフェノール化合物は、本発
明にかかる前記各キノン化合物の合成過程における中間
生成物として得られるものである。また、このキノン化
合物を還元することによっても容易に入手することが可
能である。
【0034】さらに、摩擦係数の低減、潤滑性の付与等
を目的として、酸化ケイ素(シリカ)、酸化チタン、酸
化亜鉛、酸化カルシウム、酸化アルミニウム(アルミ
ナ)、酸化ジルコニウム等の金属酸化物、硫酸バリウ
ム、硫酸カルシウム等の金属硫酸塩、窒化ケイ素、窒化
アルミニウム等の金属窒化物の微粒子、または、4フッ
化エチレン樹脂等のフッ素系樹脂粒子、フッ素系クシ型
グラフト重合樹脂等を含有してもよい。また、必要に応
じて、電子写真特性を著しく損なわない範囲で、その他
公知の添加剤を含有させることもできる。
【0035】(保護層)保護層4は、耐刷性を向上させ
ること等を目的とし、必要に応じ設けることができ、結
着樹脂を主成分とする層や、アモルフアスカーボン等の
無機薄膜からなる。また結着樹脂中には、導電性の向上
や、摩擦係数の低減、潤滑性の付与等を目的として、酸
化ケイ素(シリカ)、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化カル
シウム、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化ジルコニ
ウム等の金属酸化物、硫酸バリウム、硫酸カルシウム等
の金属硫酸塩、窒化ケイ素、窒化アルミニウム等の金属
窒化物の微粒子、または、4フッ化エチレン樹脂等のフ
ッ素系樹脂粒子、フッ素系クシ型グラフト重合樹脂等を
含有してもよい。
【0036】また、電荷輸送性を付与する目的で、上記
感光層に用いられる正孔輸送物質、電子輸送物質を含有
させたり、形成した膜のレベリング性の向上や潤滑性の
付与を目的として、シリコーンオイルやフッ素系オイル
等のレベリング剤を含有させることもできる。さらに、
必要に応じて、電子写真特性を著しく損なわない範囲
で、その他公知の添加剤を含有させることもできる。
【0037】(形成方法)感光体の各層を塗布によって
形成する場合は、上記構成材料を適当な溶剤とともに、
ペイントシェーカー、ボールミル、超音波分散等の公知
の方法により、溶解、分散させ、塗布液を作製し、浸漬
塗布、スプレー塗布、ブレード塗布、ロール塗布、スパ
イラル塗布、スライドホッパ塗布等の公知の塗布方法に
より形成したのち、乾燥すればよい。
【0038】塗布液を作製するための溶剤としては、種
々の有機溶剤が使用可能である。中間層塗布液に用いら
れる有機溶剤としては、特に制限はないが、一般的には
ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、1,4−ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロビラン、エチ
レングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテル等のエーテル系溶剤、アセトン、メ
チルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチ
ルケトン、メチルイソプロピルケトン等のケトン系溶剤
を単独または2種類以上を混合して用いることが有効で
あり、さらに、他の有機溶剤との混合も可能である。
【0039】感光層塗布液に用いられる有機溶剤として
は、中間層に対する溶解性が低く、感光層に用いられる
材料を溶解するものが好ましい。特には、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、トリクロロエタン、クロロホル
ム、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素を単独、も
しくは適宜組み合せて使用することが有効であり、さら
に、他の有機溶剤との混合も可能である。
【0040】保護層塗布液に用いられる有機溶剤として
は、特に制限はないが、感光層を溶解せず、保護層に用
いられる材料を溶解するものであれば何れでもよい。
【0041】
【実施例】以下、本文中「部」とは「重量部」を、
「%」は「重量%」をそれぞれ表す。 (実施例1)アルミニウム製円筒状導電性支持体上に、
下記組成の中間層、感光層を順次、浸漬塗布機を用いて
形成した。
【0042】(中間層)以下に示す材料を十分攪拌溶解
して調製した塗布液を用いて成膜し、100℃で30分
乾燥して膜厚0.2μmの中間層を形成した。 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体(SOLBIN A:日信 化学(株)) (塩化ビニル92%酢酸ビニル3%ビニルアルコール5%) 50部 メチルエチルケトン 950部
【0043】(感光層)以下に示す材料のうち、結着樹
脂以外のものをペイントシェーカーにて1時間分散した
後、結着樹脂を加えて十分攪拌溶解し、さらに1時間分
散して調製した塗布液を用いて成膜し、100℃で、6
0分乾燥して膜厚25μmの単層型感光層を形成した。 電荷発生物質 :X型無金属フタロシアニン 2部 正孔輸送物質 :下記正孔輸送物質(HTM−1) 60部 電子輸送物質 :下記電子輸送物質(ETM−1) 30部 フェノール化合物:下記F−1化合物 20部 シリコーンオイル:KF−54(信越化学工業(株)) 0.1部 結着樹脂 :パンライトTS2020:帝人化成(株) (ビスフエノールZ型ポリカーボネート樹脂) 100部 塩化メチレン 1000部
【0044】
【化2】
【化3】
【化4】 以上のように電子写真用有機感光体を作製した。
【0045】(実施例2)実施例1の感光層組成を下記
のように変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作
製した。 電荷発生物質 :X型無金属フタロシアニン 2部 正孔輸送物質 :前記正孔輸送物質(HTM−1) 65部 電子輸送物質 :下記電子輸送物質(ETM−2) 22部 フェノール化合物:下記F−2化合物 6部 シリコーンオイル:KF−54(信越化学工業(株)) 0.1部 結着樹脂 :タフゼットG−400(出光興産(株)) 21部 :パンライトTS2020(帝人化成(株)) (ビスフエノールZ型ポリカーボネート樹脂) 84部 塩化メチレン 1000部
【0046】
【化5】
【化6】
【0047】(実施例3)実施例1の感光層組成を下記
のように変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作
製した。 電荷発生物質 :γ型チタニルフタロシアニン 2部 正孔輸送物質 :下記正孔輸送物質(HTM−2) 65部 電子輸送物質 :下記電子輸送物質(ETM−3) 28部 フェノール化合物:下記F−3化合物 20部 シリコーンオイル:KF−54(信越化学工業(株)) 0.1部 結着樹脂 :タフゼットG−400(出光興産(株)) 52.5部 :パンライトTS2020(帝人化成(株)) (ビスフエノールZ型ポリカーボネート樹脂) 52.5部 塩化メチレン 1000部
【0048】
【化7】
【化8】
【化9】
【0049】(比較例1)実施例1の感光層組成を下記
のように変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作
製した。 電荷発生物質 :X型無金属フタロシアニン 2部 正孔輸送物質 :前記正孔輸送物質(HTM−1) 60部 電子輸送物質 :前記電子輸送物質(ETM−1) 30部 酸化防止剤 :下記AO−1化合物 20部 シリコーンオイル:KF−54(信越化学工業(株)) 0.1部 結着樹脂 :パンライトTS2020(帝人化成(株)) (ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂) 100部 塩化メチレン 1000部
【0050】
【化10】
【0051】(比較例2)実施例1の感光層組成を下記
のように変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作
製した。 電荷発生物質 :X型無金属フタロシアニン 2部 正孔輸送物質 :前記正孔輸送物質(HTM−1) 60部 電子輸送物質 :前記電子輸送物質(ETM−1) 30部 酸化防止剤 :前記AO−1化合物 4部 シリコーンオイル:KF−54(信越化学工業(株)) 0.1部 結着樹脂 :パンライトTS2020:帝人化成(株) (ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂) 105部 塩化メチレン 1000部
【0052】(比較例3)実施例1の感光層組成を下記
のように変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作
製した。 電荷発生物質 :X型無金属フタロシアニン 2部 正孔輸送物質 :前記正孔輸送物質(HTM−1) 65部 電子輸送物質 :前記電子輸送物質(ETM−2) 22部 酸化防止剤 :下記AO−2化合物 6部 シリコーンオイル:KF−54(信越化学工業(株)) 0.1部 結着樹脂 :タフゼットG−400:出光興産(株) (共重合ポリカーボネート樹脂) 21部 :パンライトTS2020(帝人化成(株)) (ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂) 84部 塩化メチレン 1000部
【0053】
【化11】
【0054】(比較例4)実施例1の感光層組成を下記
のように変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作
製した。 電荷発生物質 :γ型チタニルフタロシアニン 2部 正孔輸送物質 :前記正孔輸送物質(HTM−2) 65部 電子輸送物質 :前記電子輸送物質(ETM−3) 28部 酸化防止剤 :前記AO−1化合物 20部 シリコーンオイル:KF−54(信越化学工業(株)) 0.1部 結着樹脂 :タフゼットG−400(出光興産(株)) (共重合ポリカーボネート樹脂) 52.5部 :パンライトTS2020(帝人化成(株)) (ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂) 52.5部 塩化メチレン 1000部
【0055】(評価方法)電気特性について、各試料に
つき、オゾン暴露試験の前後で、静的電気特性を測定し
た。測定はコロナ放電で、試料を600Vに帯電させて
行った。測定項目は、暗中での電位保持率(5秒後の電
位の%表示)、半減衰露光量(μJ/cm 2)、残留電
位(5μJ/cm2の光を5秒間照射した後の電位)で
ある。対オゾン耐久性について、各試料をオゾン濃度1
00ppmの環境下に2時間暴露して、暴露前と、暴露
後3時間の特性変化を測定した。これらの評価結果を表
1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】上記のように、実施例で示した試料では、
いずれも残留電位が40V以下であり、かつオゾン暴露
後も特性の変化がほとんど認められない。これに対し
て、本発明のフェノール化合物を従来の酸化防止剤に置
き換えた比較例1,3,4では、残留電位が暴露前で5
0V以上となった。また、酸化防止剤の量を減らした比
較例2では、残留電位は低いものの、オゾン暴露により
保持率が、90%以上という良品基準に対し、85%に
低下するという不具合が生じた。この比較例2の結果に
ついては、酸化防止剤が少ないために感光層に含まれる
有機材料がオゾン暴露により、酸化され変質したためと
考えられる。通常、残留電位50V以上、保持率90%
未満の感光体はいずれも画像特性に問題があり、好まし
くない。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、導電性支持体上に、電
荷発生物質、電子輸送物質、正孔輸送物質、結着樹脂を
含有する感光層を具備する電子写真用有機感光体におい
て、電子輸送物質がキノン化合物と、このキノン化合物
を還元したフェノール化合物とを含むこととしたので、
酸化防止剤の添加量を増加させても、感光体の残留電位
等の特性を阻害することなく、対オゾン性にも優れた電
子写真用有機感光体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる電子写真用感光体の模式的断面
図である。
【符号の説明】
1 導電性支持体 2 中間層 3 感光層 4 保護層 10 電子写真用有機感光体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に、電荷発生物質、電子
    輸送物質、正孔輸送物質、結着樹脂を含有する感光層を
    具備する電子写真用有機感光体において、電子輸送物質
    がキノン化合物と、このキノン化合物を還元したフェノ
    ール化合物とを含むことを特徴とする電子写真用有機感
    光体。
  2. 【請求項2】 電子輸送物質中のフェノール化合物/キ
    ノン化合物が重量比率で1以下であることを特徴とする
    請求項1記載の電子写真用有機感光体。
JP2001000784A 2001-01-05 2001-01-05 電子写真用有機感光体 Expired - Lifetime JP4228333B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001000784A JP4228333B2 (ja) 2001-01-05 2001-01-05 電子写真用有機感光体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001000784A JP4228333B2 (ja) 2001-01-05 2001-01-05 電子写真用有機感光体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002207303A true JP2002207303A (ja) 2002-07-26
JP4228333B2 JP4228333B2 (ja) 2009-02-25

Family

ID=18869512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001000784A Expired - Lifetime JP4228333B2 (ja) 2001-01-05 2001-01-05 電子写真用有機感光体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4228333B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010066553A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体とそれを用いた画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010066553A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体とそれを用いた画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4228333B2 (ja) 2009-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6558499B2 (ja) 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置
JP6432694B2 (ja) 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置
JP5534030B2 (ja) 電子写真用感光体およびその製造方法
JP7180717B2 (ja) 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置
JPWO2013157145A1 (ja) 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置
CN110392865B (zh) 电子摄影用感光体、其制造方法以及电子摄影装置
TWI644186B (zh) 電子照像感光體、電子照像感光體之製造方法及使用電子照像感光體之電子照像裝置
JP2001142235A (ja) 電子写真用感光体
JP6311839B2 (ja) 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置
JP2000314970A (ja) 電子写真用感光体および電子写真装置
JP2000143607A (ja) 電子輸送物質、電子写真用感光体および電子写真装置
WO2019142342A1 (ja) 電子写真用感光体、その製造方法および電子写真装置
JP3791227B2 (ja) 電子写真用感光体およびその製造方法
JP2000147806A (ja) 電子写真用感光体および電子写真装置
JP2000204083A (ja) 新規スチルベンキノン化合物、電子写真用感光体および電子写真装置
JP4228333B2 (ja) 電子写真用有機感光体
JP4461623B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3941720B2 (ja) 電子写真用感光体およびその製造方法
JP2008250079A (ja) 電子写真感光体
JP2002174919A (ja) 接触帯電用単層正帯電型有機感光体、その製造方法及び画像形成部材
WO2020152846A1 (ja) 電子写真感光体、その製造方法および電子写真装置
JP2001249472A (ja) 電子写真用感光体
JP2008250071A (ja) 電子写真感光体
JP2002221808A (ja) 正帯電単層型有機感光体
JP2010211057A (ja) 電子写真感光体及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060428

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060512

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060612

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081107

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4228333

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term