JP2002206967A - 測光装置および測色装置 - Google Patents

測光装置および測色装置

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JP2002206967A
JP2002206967A JP2001004129A JP2001004129A JP2002206967A JP 2002206967 A JP2002206967 A JP 2002206967A JP 2001004129 A JP2001004129 A JP 2001004129A JP 2001004129 A JP2001004129 A JP 2001004129A JP 2002206967 A JP2002206967 A JP 2002206967A
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light
measurement
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light receiving
electric signal
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JP2001004129A
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Inventor
Koichi Terauchi
公一 寺内
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の大型化や価格上昇を招くことなく、測
定試料が偏光特性を有する場合でも、偏光による影響を
効果的に補正する。 【解決手段】 CPU24により、光電変換部111
11nからの受光信号とROM23に格納されている対
応する重み付け係数とをそれぞれ乗算して、光電変換部
111〜11nから出力される受光信号をモニタ用受光部
12の受光感度に近似させる。予め、偏光特性を持たな
い完全拡散面を輝度面とする標準試料を測定し、測定用
受光部11から出力される全体の受光信号とモニタ用受
光部12から出力される受光信号との比率をROM23
に格納しておく。そして、CPU24により、これらを
用いて偏光による影響を表わす係数を求め、この係数を
用いて偏光による影響を補正する演算を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定試料の輝度な
どを測定する測光装置および色を測定する測色装置に係
り、特に測定試料が偏光特性を有する場合に、偏光によ
る測定値への影響を補正することが可能な測光装置およ
び測色装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、分光輝度計や分光測色計などのよ
うに回折格子を使用した測光装置や測色装置では、測定
試料が偏光特性を有する場合、測定試料を測定装置に対
して回転させると測定値が変化してしまう。
【0003】例えば、回折格子を備えた分光輝度計によ
り液晶の輝度を測定すると、液晶自体が偏光を利用した
表示装置であるために、同一箇所を測定しても、測定対
象である液晶や測定器を回転させるだけで測定値が変化
する。また、圧延して形成された合成樹脂製のフィルム
や板なども偏光特性を有しているために、測光装置など
で測定すると測定試料の向きによって測定値が変化す
る。
【0004】このように、測定試料が偏光特性を有する
場合に測定試料の向きによって測定値が変化するのは、
偏光を持った測定試料からの試料光が回折格子に入射し
たときに、回折格子に設けられた溝に平行な方向と溝に
垂直な方向とで回折効率が異なるためである。
【0005】これに対して、人間の目は、偏光による影
響を受けずに色や輝度などを感じるので、測定装置によ
って得られる測定値が偏光による影響を受けて変化する
のは不都合である。
【0006】そこで、偏光による影響を低減する手法と
して、従来、例えば以下の〜に示すような種々の手
法が知られている。
【0007】1回目の測定として測定試料の測定を行
い、次に、2回目の測定として測定試料を90°回転させ
て測定を行い、それらの2回の測定結果の平均値を測定
値とする。
【0008】1/2波長板を備え、装置自体における
偏光による影響を低減する。この装置は、測定試料から
の試料光が回折格子に入射する前の光路中に、偏光の位
相を180°ずらせる1/2波長板を光路の半分に交差す
るように挿入配置したものである。この装置によれば、
1/2波長板により試料光の半分の位相が180°ずれる
ことから、その半分と残りの半分とで互いに偏光の向き
が相殺されて、偏光による影響が低減することとなる。
【0009】米国特許USP5,028,134号に
は、試料光が回折格子に入射する前の光路中に配置した
1/2波長板を測定中に少なくとも90°回転させること
によって、上記と同様に、偏光による影響を低減する
ようにした装置が開示されている。
【0010】測定試料からの試料光が回折格子に入射
する前の光路中に透過型拡散板を配置し、試料光におけ
る偏光を拡散することで、偏光による影響を低減するこ
とが考えられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
手法では、偏光による影響を相殺するためには回転中
に測定箇所を同一位置に保持する必要があるが、これは
容易ではない。また、常に複数回の測定が必要であるた
めに、測定時間を要することとなる。
【0012】また、上記従来の手法,において、1
/2波長板を使用して精度良く測定するためには、1/
2波長板の表面における照度を均一にする必要がある
が、実用的には均一な照度面を得るのは困難であるの
で、精度良く測定するのは容易ではない。また、1/2
波長板は高価であるので、測定装置のコスト上昇につな
がる。また、1/2波長板を回転させる場合には、回転
機構が必要となるので装置構成が複雑化するとともに、
回転に時間を要するので測定時間が長くなってしまう。
【0013】また、上記従来の手法では、偏光による
影響を低減する効果が低く、さらに光量の低下を招くこ
とから測定精度の低下を引き起こしてしまう。
【0014】本発明は、上記問題を解決するもので、装
置の大型化や価格上昇を招くことなく、測定試料が偏光
特性を有する場合でも、偏光による影響を効果的に補正
することが可能な測光装置および測色装置を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、偏光
により影響を受ける光学素子を介して測定試料からの試
料光を受光して受光レベルに応じた測定用電気信号を出
力する測定用受光手段と、上記光学素子を介することな
く上記試料光を受光して受光レベルに応じたモニタ用電
気信号を出力するモニタ用受光手段と、上記モニタ用電
気信号と上記測定用電気信号とを用いて、偏光特性を有
する上記測定試料の偏光による影響を上記測定用電気信
号から除去した補正電気信号を算出する補正演算手段と
を備えたことを特徴としている。
【0016】この構成によれば、偏光により影響を受け
る光学素子を介して測定試料からの試料光が受光されて
受光レベルに応じた測定用電気信号が出力されるととも
に、光学素子を介することなく試料光が受光されて受光
レベルに応じたモニタ用電気信号が出力される。
【0017】測定試料が偏光特性を有する場合には、偏
光により影響を受ける光学素子を介することによって偏
光による影響を含んだ測定用電気信号が出力されること
になるが、モニタ用電気信号と測定用電気信号とを用い
て、偏光による影響が測定用電気信号から除去された補
正電気信号が算出されることにより、偏光による影響を
受けない人間の目の感度に合致した測定が行えることと
なる。
【0018】また、補正電気信号の算出が簡易な構成で
行われることから、高価になることがない。また、光量
の低下もないので、精度良く補正電気信号が求められる
こととなる。
【0019】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
測光装置において、上記光学素子に上記試料光を導くと
ともに、当該光学素子を通過した上記試料光を上記測定
用受光手段に導く測定用光路形成部と、上記光学素子を
通ることなく上記試料光を上記モニタ用受光手段に導く
モニタ用光路形成部とを備えたことを特徴としている。
【0020】この構成によれば、測定用光路形成部によ
り、光学素子に測定試料からの試料光が導かれ、当該光
学素子を通過した試料光(例えば光学素子が透過型回折
格子であれば当該透過型回折格子を透過した試料光、例
えば光学素子が反射型回折格子であれば当該反射型回折
格子により反射された試料光)が測定用受光手段に導か
れる。一方、モニタ用光路形成部により、光学素子を通
ることなく測定試料からの試料光がモニタ用受光手段に
導かれる。
【0021】これによって、モニタ用受光手段は、確実
に光学素子を介することなく測定試料からの試料光を受
光することとなり、補正電気信号の算出が可能になる。
【0022】また、請求項3の発明は、請求項1または
2記載の測光装置において、上記光学素子は、上記試料
光を波長ごとに分散する分光素子を含むものであり、上
記測定用受光手段は、分散された上記試料光を受光して
受光レベルに応じた測定用電気信号を各波長ごとにそれ
ぞれ出力する複数の光電変換部を含むものであることを
特徴としている。
【0023】この構成によれば、測定試料からの試料光
は、分光素子により波長ごとに分散され、分散された試
料光が複数の光電変換部により波長ごとに受光されて、
測定用電気信号が各波長ごとにそれぞれ出力される。そ
して、モニタ用電気信号と複数の測定用電気信号とを用
いて偏光による影響が各測定用電気信号から除去された
補正電気信号がそれぞれ算出されることにより、偏光に
よる影響を受けない人間の目の感度に合致した分光輝度
などの分光特性の測定が行えることとなる。
【0024】また、請求項4の発明は、請求項3記載の
測光装置において、上記補正演算手段は、上記各光電変
換部から出力される各測定用電気信号にそれぞれ重み付
け係数を乗算した値の総和が上記モニタ用受光手段から
出力されるモニタ用電気信号にほぼ一致するように、複
数の波長における上記各測定用電気信号と上記モニタ用
電気信号との関係に基づき上記各光電変換部についてそ
れぞれ予め求められた重み付け係数を記憶する係数記憶
手段と、偏光特性を持たない標準試料を測定試料として
予め測定することにより、上記各光電変換部から出力さ
れる各測定用電気信号と上記各重み付け係数とをそれぞ
れ乗算した値の総和と、上記モニタ用受光手段から出力
されるモニタ用電気信号との比率が予め求められ、当該
比率が格納された比率記憶手段と、測定を行う際に、上
記各光電変換部から出力される各測定用電気信号と上記
各重み付け係数とをそれぞれ乗算した値と、上記モニタ
用受光手段から出力されるモニタ用電気信号と、上記比
率とを用いて偏光による影響を表わす係数を算出する係
数演算手段とを備えたものであることを特徴としてい
る。
【0025】この構成によれば、各光電変換部から出力
される各測定用電気信号にそれぞれ重み付け係数を乗算
した値の総和がモニタ用受光手段から出力されるモニタ
用電気信号にほぼ一致するように、重み付け係数が予め
求められているので、測定を行ったときに、各光電変換
部から出力される各測定用電気信号と各重み付け係数と
をそれぞれ乗算することにより、その信号レベルをモニ
タ用電気信号のレベルに近似させることができる。
【0026】また、偏光特性を持たない標準試料を測定
試料として測定することにより、各光電変換部から出力
される各測定用電気信号と各重み付け係数とをそれぞれ
乗算した値の総和と、モニタ用受光手段から出力される
モニタ用電気信号との比率が予め求められて格納されて
いるが、当該比率は測定試料の種類(例えば偏光特性の
有無)に関わりなく一定であるので、この比率を用いる
ことにより、測定を行う際に、各測定用電気信号とモニ
タ用電気信号との関係を求めることが可能になる。
【0027】そして、測定を行う際に、上記各光電変換
部から出力される各測定用電気信号と上記各重み付け係
数とをそれぞれ乗算した値と、上記モニタ用受光手段か
ら出力されるモニタ用電気信号と、上記比率とを用いて
偏光による影響を表わす係数を算出しているので、この
係数を用いることにより、各光電変換部から出力される
各測定用電気信号から補正電気信号を算出することが可
能になる。
【0028】また、請求項5の発明は、請求項3または
4記載の測光装置からなる測光手段と、上記測定試料を
照明する照明手段とを備え、上記試料光は、上記照明手
段により照明された上記測定試料からの反射光または透
過光からなることを特徴としている。
【0029】この構成によれば、照明手段により測定試
料が照明され、照明された測定試料からの反射光または
透過光が測光手段により測定されるので、偏光による影
響を受けない人間の目の感度に合致した反射色または透
過色の分光測色が行えることとなる。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本発明に
係る測光装置の第1実施形態である分光輝度計の機械的
構成を模式的に示す構成図、図2は受光基板を示す図1
のA矢視図である。
【0031】この分光輝度計1は、測定試料2の分光輝
度を測定するもので、左から順に、対物レンズ3、開口
4aを有するマスク板4、コリメートレンズ5、透過型
回折格子6、結像レンズ7,8、受光基板9が配設され
てなる。そして、光軸10上に、対物レンズ3、マスク
板4の開口4a、コリメートレンズ5、透過型回折格子
6、結像レンズ7および受光基板9上の測定用受光部1
1が配置されている。また、光軸10の下方に、結像レ
ンズ8および受光基板9上のモニタ用受光部12が光軸
10に平行な光軸上に配置されている。
【0032】このような構成において、測定試料2から
の試料光2aは対物レンズ3により集束されて、マスク
板4の開口4aの位置に測定試料2の像が結像し、マス
ク板4により通過する光が規制され、これによって測定
試料2の測定範囲が規制される。なお、開口4aは、本
実施形態では例えば、図1の紙面奥行き方向に細長いス
リット形状になっている。
【0033】マスク板4の開口4aを通過した試料光2
aは、コリメートレンズ5によりコリメートされて平行
光線13になる。平行光線13の一部の光線13aは、
透過型回折格子6を透過して波長ごとに分光されて結像
レンズ7に入射し、結像レンズ7により集束されて測定
用受光部11の受光面に結像する。
【0034】一方、平行光線13の他の一部の光線13
bは、透過型回折格子6を通ることなく結像レンズ8に
入射し、結像レンズ8により集束されてモニタ用受光部
12の受光面に結像する。
【0035】測定用受光部11は、透過型回折格子6を
透過した測定試料2からの試料光を受光して受光レベル
に対応する受光信号(測定用電気信号)を出力するもの
である。モニタ用受光部12は、透過型回折格子6を通
らない測定試料2からの試料光を受光して受光レベルに
対応する受光信号(モニタ用電気信号)を出力するもの
である。
【0036】測定用受光部11は、図2に示すように、
光電変換部111〜11nが図中、縦方向に配列されて構
成されている。光電変換部111〜11nは、それぞれ、
例えばシリコンフォトダイオードからなる同一個数の光
電変換素子が図中、横方向に1列または複数列に並んで
構成されている。そして、光電変換部111〜11nの各
受光面に、それぞれ波長ごとに分散された開口4aのス
リット形状の像が結像される。
【0037】光電変換部111〜11nには、本実施形態
では例えば410,430,…,710nmの波長が20nmピッチで
入射するように構成されている。
【0038】また、モニタ用受光部12は、例えばシリ
コンフォトダイオードからなる複数の光電変換素子が図
中、横方向に1列または複数列に並んで構成されてい
る。
【0039】図3は分光輝度計1の電気的構成を示すブ
ロック図で、図1と同一物には同一符号を付している。
【0040】図3において、A/D変換器21は、測定
用受光部11およびモニタ用受光部12から出力される
受光信号をディジタル値に変換するもので、例えば各受
光信号を順次ディジタル値に変換し、変換された受光信
号を順次CPU24に送出する。
【0041】RAM22は、上記ディジタル値に変換さ
れた受光信号などを一時的に記憶するものである。RO
M23は、CPU24の制御プログラムを記憶するもの
で、この制御プログラムとして、後述するように、予め
求められた係数や数値などを記憶している。
【0042】CPU24は、ROM23に格納された制
御プログラムに従って分光輝度計1の各部の動作を制御
するもので、以下の機能を有する。
【0043】A/D変換器21から送られる受光信号
をRAM22に保存する。なお、光電変換部111〜1
nから出力される受光信号は、各光電変換部を構成す
る光電変換素子の受光信号の合計値または平均値を受光
信号として保存し、または測定値として用いるようにす
ればよい。
【0044】RAM22に保存されている光電変換部
111〜11nからの受光信号とROM23に格納されて
いる対応する重み付け係数k1〜knとをそれぞれ乗算し
て、光電変換部111〜11nから出力される受光信号を
モニタ用受光部12の受光感度に近似させる。
【0045】その近似された受光信号を用いて、後述
するように、偏光による影響を補正する演算を行う。
【0046】次に、測定用受光部11の各光電変換部1
1〜11nの重み付け係数k1〜knを求める手順の一例に
ついて説明する。
【0047】まず、図1において、測定試料2に代えて
光軸10上にモノクロメータを配置し、分光輝度計1の
対物レンズ3に向けて、単色光を例えば380nmから740nm
まで10nmピッチで射出して、測定用受光部11およびモ
ニタ用受光部12による受光感度(受光信号)の測定を
行う。これによって、所定ピッチ(例えば20nm)でピー
クを有する各光電変換部111〜11nの受光感度S1
(λ),S2(λ),…,Sn(λ)と、各波長におけるモニタ用
受光部12の受光感度S(λ)が得られる。
【0048】ここで、光電変換部111〜11nの受光感
度S1(λ)〜Sn(λ)に対応する重み付け係数をそれぞれk1
〜knとすると、例えば波長400nmでのモニタ用受光部1
2の受光感度S(400nm)と、k1・S1(400nm)からkn・Sn(400
nm)までの和とが等しくなるように、重み付け係数k1〜k
nを設定する。また、波長450nmでのモニタ用受光部12
の受光感度S(450nm)と、k1・S1(450nm)からkn・Sn(450n
m)までの和とが等しくなるように、重み付け係数k1〜kn
を設定する。
【0049】すなわち、例えば最小2乗法を用いる場合
には、 k1・S1(380nm)+k2・S2(380nm)+…+kn・Sn(380nm)−S(380nm)=d1(λ) k1・S1(390nm)+k2・S2(390nm)+…+kn・Sn(390nm)−S(390nm)=d2(λ) … k1・S1(460nm)+k2・S2(460nm)+…+kn・Sn(460nm)−S(460nm)=di(λ) … k1・S1(740nm)+k2・S2(740nm)+…+kn・Sn(740nm)−S(740nm)=dm(λ) としたときに、 Σ[di(λ)]2 …(1) が最小になるように、重み付け係数k1〜knを求める。但
し、i=1,2,…,mである。
【0050】このようにして、重み付け係数k1〜knを予
め求めておき、ROM23に格納しておく。
【0051】次に、偏光による影響を補正する演算につ
いて説明する。図4は偏光による影響を示す図、図5は
各光電変換部111〜11nの受光信号に上記重み付け係
数をそれぞれ乗算した出力信号を示す図である。
【0052】測定試料2が偏光特性を有する場合には、
偏光の方向と透過型回折格子6の溝の方向との関係によ
って、図4に示すように、平均的な分光強度L1から分
光強度L2に増大したり、分光強度L3に低下すること
となる。
【0053】一方、偏光による影響度合いは波長によっ
て変化するので、偏光による影響度合いを表わす係数
(以下「偏光係数」という。)を波長の関数によって表
わすことができる。ここで、偏光による影響度合いは波
長の変化に対して急激に変化することは殆どないので、
本実施形態では例えば、偏光係数Kp(w)を Kp(w)=1/[1−a・(w−w0)] …(2) によって近似する。
【0054】ここで、wは波長、aは偏光による影響の強
さを表わす傾きである。また、w0は偏光による影響が0
または0に近くなる波長で、予め実験などにより求めて
おき、ROM23に格納しておく。
【0055】図5において、出力信号S1〜Snは、偏光に
よる影響を受ける前の信号を想定したもので、各光電変
換部111〜11nから出力される受光信号と、対応する
重み付け係数k1〜knとをそれぞれ乗算したものである。
なお、各光電変換部111〜11nのピーク波長をそれぞ
れp1〜pnとしている。
【0056】このとき、測定試料2を測定したときに測
定用受光部11から出力される全体の受光信号Stotal
は、偏光による影響を受けているので、上記式(2)に示
す偏光係数Kp(w)を用いて、 Stotal=S1・Kp(p1)+S2・Kp(p2)+…+Sn・Kp(pn)…(3) と表わされる。
【0057】なお、予め、測定試料2として、偏光特性
を持たない完全拡散面を輝度面とする標準試料を測定し
ておく。このとき、測定用受光部11から出力される全
体の受光信号をStotal_cとし、各光電変換部111〜1
nから出力される受光信号と重み付け係数とをそれぞ
れ乗算した出力信号をS1_c〜Sn_cとし、モニタ用受光部
12から出力される受光信号をM_cとする。
【0058】この標準試料は偏光特性を持たないため、
上記式(2)においてa=0となるので、任意の波長wにお
いて、 Kp(w)=1 …(4) になる。従って、上記式(3),(4)より、 Stotal_c=S1_c+S2_c+…+Sn_c …(5) となる。従って、標準試料を測定することにより、 Stotal_c/M_c を求めることができる。そこで、 K_c=Stotal_c/M_c …(6) として、この比率K_cをROM23に格納しておく。
【0059】そして、偏光特性を有する測定試料2を測
定したとき、測定用受光部11の各光電変換部111
11nの受光信号と重み付け係数とをそれぞれ乗算した
出力信号S1_p,S2_p,…,Sn_pは、偏光による影響を受
けている。従って、偏光による影響を受けない状態に補
正するためには、各出力信号を偏光係数Kp(w)で除算す
ればよい。
【0060】偏光による影響を受けていない全体の受光
信号をStotal_pとすると、 Stotal_p=S1+S2+…+Sn =S1_p/Kp(p1)+S2_p/Kp(p2)+…+Sn_p/Kp(pn) =S1_p・[1−a・(p1−w0)]+S2_p・[1−a・(p2−w0)] +…+Sn_p・[1−a・(pn−w0)] =−a・[S1_p・(p1−w0)+S2_p・(p2−w0)+…+Sn_p・(pn−w0)] +S1_p+S2_p+…+Sn_p …(7) となる。
【0061】一方、モニタ用受光部12から出力される
受光信号をM_pとすると、 Stotal_p/M_p は、出力信号S1_p,S2_p,…,Sn_pが受光信号と重み付
け係数とをそれぞれ乗算して求められたものであるの
で、モニタ用受光部12からの受光信号に対する関係で
は、測定試料2の種類に関わりなく一定であることか
ら、 Stotal_p/M_p=K_c …(8) となる。
【0062】従って、上記式(7),(8)より、 K_c=Stotal_p/M_p =[−a・{S1_p・(p1−w0)+S2_p・(p2−w0)+…+Sn_p・(pn−w0)} +S1_p+S2_p+…+Sn_p]/M_p …(9) となる。
【0063】上記式(9)において、傾きaのみが未知数で
あり、その他の値は、測定によって得られる値またはR
OM23に格納されている既知の値であるので、傾きa
を求めることができる。
【0064】傾きaが求められると、上記式(2)から偏光
係数Kp(w)が決まるので、 S1_h=S1_p/Kp(p1) S2_h=S2_p/Kp(p2) … Sn_h=Sn_p/Kp(pn) によって、偏光による影響が補正された受光信号(補正
電気信号)S1_h,S2_h,…,Sn_hを求めることができ
る。
【0065】このように、第1実施形態によれば、試料
光2aが透過型回折格子6を通ることなくモニタ用受光
部12に入射する光路を備え、測定用受光部11の受光
信号とモニタ用受光部12の受光信号との波長ごとの関
係に基づく重み付け係数k1〜knを予め求めるとともに、
偏光特性を持たない標準試料により測定用受光部11の
全体の受光信号とモニタ用受光部12の受光信号との比
率Kcを予め求めておき、これらを用いて、測定試料2を
測定したときの測定用受光部11およびモニタ用受光部
12からの受光信号に基づき偏光係数Kp(w)を求め、偏
光係数Kp(w)を用いて測定用受光部11からの受光信号
を補正するようにしているので、偏光による影響が補正
された分光輝度を求めることができる。従って、測定試
料2が偏光特性を有する場合でも、人間の目の感度に一
致した分光輝度を測定することができる。
【0066】また、従来構成に対して、結像レンズ8お
よびモニタ用受光部12を追加しただけの簡易な構成で
あるので、装置のコスト上昇や大型化を招くことなく、
偏光による影響を補正することができる。
【0067】(第2実施形態)図6は本発明に係る測光
装置の第2実施形態である分光輝度計の機械的構成を模
式的に示す構成図、図7は反射鏡の正面図である。図6
では、図1と同一物には同一符号を付しており、第1実
施形態と異なる点について説明する。
【0068】第2実施形態の分光輝度計1は、測定試料
2からの試料光2aを反射鏡13により折り曲げて測定
用受光部11に導くようにしたものである。
【0069】第2実施形態では、マスク板4、コリメー
トレンズ5、透過型回折格子6、結像レンズ7、測定用
受光部11は、光軸10に直交する光軸20上に配置さ
れており、反射鏡13は、光軸10および光軸20の交
点に、光軸10に対して45°傾斜して配置されている。
【0070】反射鏡13の後方(対物レンズ3と反対
側)の光軸10上には、開口14aを有するマスク板1
4とモニタ用受光部12とが配置されており、モニタ用
受光部12の受光面は、マスク板4と共役な位置に配置
されている。図7に示すように、反射鏡13には開口1
3aが穿設されており、この開口13aが光軸10上に
配置されている。
【0071】なお、第2実施形態の分光輝度計1の電気
的構成は、図3に示す第1実施形態と同一である。
【0072】このような構成において、測定試料2から
の試料光2aは対物レンズ3により集束されて、反射鏡
13により反射されてマスク板4の開口4aの位置に測
定試料2の像が結像し、マスク板4により通過する光が
規制され、これによって測定試料2の測定範囲が規制さ
れる。
【0073】マスク板4の開口4aを通過した光線は、
第1実施形態と同様に、コリメートレンズ5、透過型回
折格子6、結像レンズ7を介して測定用受光部11に導
かれる。
【0074】一方、試料光2aのうちで反射鏡13の開
口13aを通過した光線は、マスク板14の開口14a
により規制されて、対物レンズ3により集束されてモニ
タ用受光部12の受光面に結像する。
【0075】このように、第2実施形態によれば、測定
試料2からの試料光2aのうちで、大部分の光線を反射
鏡13により反射して測定用受光部11に導く一方、一
部の光線を反射鏡13の開口13aを通過させてモニタ
用受光部12に導くようにしているので、モニタ用受光
部12に入射する光線は、透過型回折格子6および反射
鏡13の双方ともに通過しない。
【0076】反射鏡13に合成樹脂製フィルムなどの保
護膜が設けられている場合には、偏光特性を有すること
になり、その反射方向によって反射率が異なることとな
るとともに、透過型回折格子6も、光線の偏光方向によ
って回折効率が変化してしまう。
【0077】これに対して、第2実施形態によれば、こ
れらの偏光により影響を受ける光学素子、すなわち透過
型回折格子6および反射鏡13を通らずにモニタ用受光
部12に試料光2aを導いているので、モニタ用受光部
12から出力される受光信号を用いることによって、第
1実施形態と同様に、偏光による影響を補正することが
できる。
【0078】また、第2実施形態では、反射鏡13によ
り光路を折り曲げているので、第1実施形態に比べて装
置の小型化を図ることができる。
【0079】(第3実施形態)図8は本発明に係る測色
装置の一実施形態である分光測色計の機械的構成を模式
的に示す構成図である。
【0080】図8において、この分光測色計30は、測
定試料2を照明する積分球31を備えている。
【0081】この積分球31は、試料用開口32、受光
用開口33および凹部34を備えており、内壁31a
は、CaOやBaSO4などの高反射率・高拡散率材料により塗
装されている。受光用開口33は、試料用開口32の法
線32nに対して8°だけ傾斜した光軸33a上に設け
られている。凹部34には、光源35が配設されてお
り、この光源35は、例えば、CIE(国際照明委員
会)の標準の光D65に近似するキセノンフラッシュラン
プからなる。なお、凹部34の形状および光源35の配
置位置は、光源35の照明光が試料用開口32を直接照
射しないように設定されている。
【0082】受光用開口33の直ぐ外側には、結像レン
ズ41およびマスク板42が配設されている。マスク板
42は、開口42aを有し、測定域を規制するもので、
結像レンズ41は、受光用開口43から射出された上記
反射光を開口42aに集束するものである。この開口4
2aの近傍には光ファイバ43の入射端が配設されてい
る。
【0083】そして、光軸10上に、光ファイバ43の
射出端、スリット形状の開口44aを有するマスク板4
4、対物レンズ3、マスク板4、…が配設されている。
なお、マスク板4の右方の構成は図1と同様であるの
で、図示を省略している。
【0084】このような構成により、光源35から出力
される光が積分球31の内壁31aに多重反射し、試料
用開口32に対向配置された測定試料2を拡散照明す
る。拡散照明された測定試料2からの反射光は、結像レ
ンズ41により集束され、マスク板42の開口42aを
通過して、光ファイバ43に入射する。そして、光ファ
イバ43から射出された上記反射光は、マスク板44の
開口44aにより帯状の光に規制され、対物レンズ3に
よりマスク板4の開口4aで結像し、図1と同様の作用
によって、図外の測定用受光部11(図1参照)および
モニタ用受光部12(図1参照)に導かれる。
【0085】従って、第1実施形態と同様に、測定試料
2が偏光特性を有する場合でも、偏光による影響を補正
した分光反射特性を得ること、すなわち分光測色を行う
ことができる。
【0086】なお、この分光測色計30の電気的構成
は、上記図3とほぼ同様であるが、上記第1実施形態で
説明した構成要素に加えて、図3に一点鎖線で示すよう
に、CPU24から送られる制御信号に従って光源35
に発光のための駆動電流を供給する発光回路36を備え
ている。
【0087】(変形形態)なお、本発明は、上記第1〜
第3実施形態に限られず、以下に示す変形形態を採用す
ることができる。
【0088】(1)測定用受光部11は、例えば複数の
CCDまたはCMOSが2次元的に配列されてなるエリ
アセンサで構成してもよい。
【0089】また、測定用受光部11およびモニタ用受
光部12を1つのエリアセンサで構成し、その一部の領
域を測定用受光部11として用いるとともに、他の一部
の領域をモニタ用受光部12として用いるようにしても
よい。
【0090】また、シリコンフォトダイオードが図2
中、縦方向に配列されてなるラインセンサで構成しても
よく、この場合には、マスク板4の開口4aをスリット
形状に代えてスポット形状にしておけばよい。
【0091】また、モニタ用受光部12のフォトダイオ
ードの前面に光学フィルタを配置して受光感度を調整す
るようにしてもよい。
【0092】また、図1では、測定用受光部11とモニ
タ用受光部12とを同一の受光基板9上に配置している
が、これに限られず、別体で構成するようにしてもよ
い。
【0093】(2)上記第1実施形態では、測定用受光
部11をn個の光電変換部111〜11nで構成している
が、nは、8または10など測定装置として適当な値に
設定すればよい。例えば測定時間の短縮が要求される場
合にはnを適当な値に設定し、高精度の測定が要求され
る場合にはnを増大すればよい。
【0094】(3)上記第3実施形態ではd/8ジオメト
リを採用しているが、これに限られず、例えば45/0ジ
オメトリなど、CIEで規定されている他のジオメトリ
を採用してもよい。
【0095】(4)上記第1実施形態では、重み付け係
数を求めるときに、単色光を用いて受光感度の測定を10
nmピッチで行っているが、これに限られず、5nmピッチ
や20nmピッチでもよい。
【0096】(5)重み付け係数を求めるときに、上記
第1実施形態では、単色光を用いて受光感度の測定を行
い、最小2乗法により近似するようにしているが、重み
付け係数を求める手順は、これに限られない。
【0097】例えば、図8の構成において、基準色票
(基準タイル)を複数種類(例えばi=1〜kのk種
類)測定し、測定用受光部11の各受光感度に重み付け
係数を乗算して積算した値がモニタ用受光部12の受光
感度に一致するとして、最小2乗法により重み付け係数
を求めるようにすればよい。
【0098】(6)上記第3実施形態では、測定試料2
の反射光を測定しているが、これに限られず、測定試料
2の反対側から照明することにより、測定試料2の透過
光を測定することができる。
【0099】(7)上記第1実施形態では分光輝度計と
し、上記第3実施形態では、分光測色計としているが、
これに限られず、照度計や色彩輝度計など、回折格子の
ような偏光特性を有する光学素子を用いて種々の光の特
性を測定する一般の測光装置に適用することができる。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、偏光により影響を受ける光学素子を介して測定
試料からの試料光を受光して受光レベルに応じた測定用
電気信号を出力するとともに、上記光学素子を介するこ
となく上記試料光を受光して受光レベルに応じたモニタ
用電気信号を出力し、上記モニタ用電気信号と上記測定
用電気信号とを用いて、偏光特性を有する上記測定試料
の偏光による影響を上記測定用電気信号から除去した補
正電気信号を算出するようにしているので、偏光による
影響を受けない人間の目の感度に合致した測定を、簡易
な構成で、精度良く行うことができる。
【0101】また、請求項2の発明によれば、測定用光
路形成部により、光学素子に測定試料からの試料光を導
くとともに、当該光学素子を通過した試料光を測定用受
光手段に導く一方、モニタ用光路形成部により、光学素
子を通ることなく測定試料からの試料光をモニタ用受光
手段に導くようにしているので、モニタ用受光手段は、
確実に光学素子を介することなく測定試料からの試料光
を受光することとなり、補正電気信号の算出を確実に行
うことができる。
【0102】また、請求項3の発明によれば、光学素子
は、試料光を波長ごとに分散する分光素子を含むもので
あり、測定用受光手段は、分散された試料光を受光して
受光レベルに応じた測定用電気信号を各波長ごとにそれ
ぞれ出力する複数の光電変換部を含むものであるので、
偏光による影響を受けない人間の目の感度に合致した分
光輝度などの分光特性の測定を行うことができる。
【0103】また、請求項4の発明によれば、各光電変
換部から出力される各測定用電気信号と各重み付け係数
とをそれぞれ乗算した値と、モニタ用受光手段から出力
されるモニタ用電気信号と、予め求められた比率とを用
いて偏光による影響を表わす係数を算出するようにして
いるので、この係数を用いることにより、各光電変換部
から出力される各測定用電気信号から補正電気信号を算
出できる。
【0104】また、請求項5の発明によれば、照明手段
により測定試料を照明し、照明された測定試料からの反
射光または透過光を測光手段により測定するようにして
いるので、偏光による影響を受けない人間の目の感度に
合致した反射色または透過色の分光測色を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る測光装置の第1実施形態である分
光輝度計の機械的構成を模式的に示す構成図である。
【図2】受光基板を示す図1のA矢視図である。
【図3】分光輝度計の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図4】偏光による影響を示す図である。
【図5】各光電変換部の受光信号に上記重み付け係数を
それぞれ乗算した出力信号を示す図である。
【図6】本発明に係る測光装置の第2実施形態である分
光輝度計の機械的構成を模式的に示す構成図である。
【図7】反射鏡の正面図である。
【図8】本発明に係る測色装置の一実施形態である分光
測色計の機械的構成を模式的に示す構成図である。
【符号の説明】
1 分光輝度計 2 測定試料 2a 試料光 5 コリメートレンズ(測定用光路形成部、モニタ用光
路形成部) 6 透過型回折格子(光学素子、分光素子) 7 結像レンズ(測定用光路形成部) 8 結像レンズ(モニタ用光路形成部) 11 測定用受光部(測定用受光手段) 111〜11n 光電変換部(測定用受光手段) 12 モニタ用受光部(モニタ用受光手段) 13 反射鏡(光学素子) 13a 開口(モニタ用光路形成部) 23 ROM(係数記憶手段、比率記憶手段) 24 CPU(補正演算手段、係数演算手段) 30 分光測色計 31 積分球(照明手段) 35 光源(照明手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G020 AA04 AA08 CB43 CC02 CC26 CC63 CD03 CD12 CD13 CD24 CD37 CD38 DA12 DA34 DA42 2G059 AA02 BB10 EE01 EE02 EE12 EE13 HH02 JJ02 JJ05 JJ16 JJ19 KK03 KK04 MM10 MM14 NN06 2G065 AA02 AA03 BA09 BA33 BB42 BC13 BC33 BC35 CA11 DA01 DA15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光により影響を受ける光学素子を介し
    て測定試料からの試料光を受光して受光レベルに応じた
    測定用電気信号を出力する測定用受光手段と、 上記光学素子を介することなく上記試料光を受光して受
    光レベルに応じたモニタ用電気信号を出力するモニタ用
    受光手段と、 上記モニタ用電気信号と上記測定用電気信号とを用い
    て、偏光特性を有する上記測定試料の偏光による影響を
    上記測定用電気信号から除去した補正電気信号を算出す
    る補正演算手段とを備えたことを特徴とする測光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の測光装置において、 上記光学素子に上記試料光を導くとともに、当該光学素
    子を通過した上記試料光を上記測定用受光手段に導く測
    定用光路形成部と、 上記光学素子を通ることなく上記試料光を上記モニタ用
    受光手段に導くモニタ用光路形成部とを備えたことを特
    徴とする測光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の測光装置におい
    て、 上記光学素子は、上記試料光を波長ごとに分散する分光
    素子を含むものであり、 上記測定用受光手段は、分散された上記試料光を受光し
    て受光レベルに応じた測定用電気信号を各波長ごとにそ
    れぞれ出力する複数の光電変換部を含むものであること
    を特徴とする測光装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の測光装置において、 上記補正演算手段は、 上記各光電変換部から出力される各測定用電気信号にそ
    れぞれ重み付け係数を乗算した値の総和が上記モニタ用
    受光手段から出力されるモニタ用電気信号にほぼ一致す
    るように、複数の波長における上記各測定用電気信号と
    上記モニタ用電気信号との関係に基づき上記各光電変換
    部についてそれぞれ予め求められた重み付け係数を記憶
    する係数記憶手段と、 偏光特性を持たない標準試料を測定試料として予め測定
    することにより、上記各光電変換部から出力される各測
    定用電気信号と上記各重み付け係数とをそれぞれ乗算し
    た値の総和と、上記モニタ用受光手段から出力されるモ
    ニタ用電気信号との比率が予め求められ、当該比率が格
    納された比率記憶手段と、 測定を行う際に、上記各光電変換部から出力される各測
    定用電気信号と上記各重み付け係数とをそれぞれ乗算し
    た値と、上記モニタ用受光手段から出力されるモニタ用
    電気信号と、上記比率とを用いて偏光による影響を表わ
    す係数を算出する係数演算手段とを備えたものであるこ
    とを特徴とする測光装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の測光装置からな
    る測光手段と、上記測定試料を照明する照明手段とを備
    え、上記試料光は、上記照明手段により照明された上記
    測定試料からの反射光または透過光からなることを特徴
    とする測色装置。
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