JP2790571B2 - カラー濃度計 - Google Patents

カラー濃度計

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JP2790571B2
JP2790571B2 JP4128940A JP12894092A JP2790571B2 JP 2790571 B2 JP2790571 B2 JP 2790571B2 JP 4128940 A JP4128940 A JP 4128940A JP 12894092 A JP12894092 A JP 12894092A JP 2790571 B2 JP2790571 B2 JP 2790571B2
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剛 竹野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば写真、あるいは
印刷物等の被測定物に光を照射することにより得られた
反射光束を受光して、その受光強度によって、上記被測
定物の反射濃度を測定するカラー濃度計に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、写真、あるいは印刷物等の反射
濃度を測定する場合、被測定物に所定の立体角で光束を
照射し、被測定物から得られる反射光束を所定の立体角
で受光して、その受光量を基に被測定物の反射濃度を求
める方式の濃度計が用いられている。そして、反射濃度
を測定する際の幾何学的条件は、通常、被測定物表面に
対して垂直照射−45度受光、あるいは45度照射−垂
直受光を行い、照射・受光の光束立体角を±5度以内と
することが、JIS等において規定されている。
【0003】上記のような幾何学的条件に基づいた濃度
計では、ハロゲンランプ等の光源を用いて、被測定物に
例えば垂直に光を照射すると共に、被測定物から得られ
た立体角45±5度の反射光束を光センサで受光して、
その受光量から濃度値を算出するようになっている。ま
た、カラー濃度計の場合には、さらに、レッド、グリー
ン、及びブルー用の色分解フィルタ、反射光が集光され
る位置に各色分解フィルタを順次移動させるためのモー
タ、及び色分解フィルタを位置決めするためのセンサ等
が設けられ、モータにより色分解フィルタを駆動して、
被測定物から得られた反射光束を各色分解フィルタに通
過させた後、光センサによって各色に分解された光を順
次検出するようになっている。
【0004】しかしながら、上記の構成では、被測定物
からの反射光が1ヵ所しかに集光されず、光センサも1
個しか設置することができないため、色分解フィルタを
駆動するためのモータや、位置決め用のセンサ等が必要
不可欠となっており、これにより、部品コストの上昇
や、消費電力の増大を招来するという問題が生じてい
る。
【0005】そこで、被測定物からの反射光を複数の箇
所に集光し、光センサを複数設けて、各色ごとの反射濃
度を同時に測定するために、例えば図5(a)(b)に
示すような三角ミラー55を用いることが提案されてい
る。すなわち、ランプ51からプロジェクションレンズ
52を介してサンプル53に光を照射し、サンプル53
から得られた反射光束の内、マスクプレート59を通過
する立体角45±5度の範囲に入る反射光束Gのみを抽
出して球面環状ミラー54に入射する。球面環状ミラー
54は、サンプル53からの反射光束を集光して三角ミ
ラー55に導き、三角ミラー55は、この反射光束を均
等に3分割して赤外カットフィルタ56…及びレッド、
グリーン、ブルー用の色分解フィルタ57a〜57cに
集光する。そして、色分解フィルタ57a〜57cを通
過することにより、各々選択された各色成分の反射光量
は、レッド、グリーン、およびブルー用の各光センサ5
8a〜58cによって検知され、光センサ58a〜58
cの出力値からサンプル53の濃度値が算出されるよう
になっている。
【0006】上記三角ミラー55は、3つの側面がミラ
ーとして形成されており、球面環状ミラー54により集
光されたサンプル53からの反射光が、各側面に反射し
て均等に3分割されるように配置されている。したがっ
て、各色分解フィルタ57a〜57cには、サンプル5
3からの反射光が略均一な光量でそれぞれ入射されるよ
うになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、サンプル5
3に光を照射する光源51として通常用いられるハロゲ
ンランプは、図6に示すように、各色成分によってその
分光強度に大きな差があり、特にブルー成分の分光強度
が極端に小さいという分光強度分布特性を有している。
また、反射光量の検知に用いられる光センサ58a〜5
8c(図5参照)にも同様の特性があり、グリーンおよ
びレッドに対する受光感度に比べてブルーの受光感度が
低くなっている。したがって、上記のような三角ミラー
55により、サンプル53からの反射光を3等分して、
均等な光量でレッド、グリーン、およびブルーの各色分
解フィルタ57a〜57cに通過させると、色分解後の
ブルー成分の光量は、レッドおよびグリーン成分の光量
に比べて極端に少なくなり、このブルー用の光センサ5
8cで読み取った出力値からは、安定かつ精度の良い濃
度を得ることができないという問題が生じている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー濃度計
は、上記課題を解決するために、被測定物に光を照射す
る光源と、この被測定物からの反射光を複数の光束に分
割する光分割手段と、光分割手段により分割された分割
光束から、互いに異なる色の光をそれぞれ選択する複数
の光分解手段と、各色分解手段において各々選択された
光をそれぞれ受光する複数の光検知手段とを備えるカラ
ー濃度計であって、上記光分割手段における反射光の分
割比、光源の分光強度分布における大小関係を補償す
べく各分割光束の光量に大小が生じるように設定され
べく、上記光分割手段は、複数の反 射面を有する反射鏡
からなり、かつ、上記反射鏡の各反射面の面積、及び上
記反射鏡の各反射面と上記各光検知手段との距離が各光
の色に応じてそれぞれ異なるように形成されていること
を特徴としている。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、被測定物から得られた反
射光を複数の光束に分割する光分割手段の分割比は、被
測定物に光を照射する光源の分光強度分布に応じて設定
される。したがって、光源における分光強度が小さいた
め、色分解手段により選択された光の光量が、他の色よ
りも少ない色の光を受光する光検知手段に、他の色の光
を受光する光検知手段よりも多くの光量が集光されるこ
とになる。このように、光分割手段における反射光の分
割比を調整し、光源における分光強度分布の大小関係を
補償することにより、分光強度の小さい色の光を受光す
る光検知手段の出力値からも、安定した精度の良い濃度
値を得ることができる。
【0010】また、本発明では、光分割手段は、複数の
反射面を有する反射鏡からなり、かつ、上記反射鏡の各
反射面の面積は、各光の色に応じてそれぞれ異なるよう
に形成されている。また、上記反射鏡の各反射面と上記
各光検知手段との距離についても各光の色に応じてそれ
ぞれ異なるように形成されている。
【0011】このため、光分割手段の分割比を各分割光
束の光量に大小が生じるように設定するに際して、反射
鏡の各反射面の面積を変える一方、反射鏡の各反射面と
上記各光検知手段との距離を各光の色に応じてそれぞれ
異なるように調整するだけで足りる。
【0012】したがって、簡単に、光分割手段における
反射光の分割比を調整し、光源における分光強度分布の
大小関係を補償することにより、分光強度の小さい色の
光を受光する光検知手段の出力値からも、安定した精度
の良い濃度値を得ることができる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図4に
基づいて説明すれば、以下の通りである。本実施例で
は、被測定物に対して垂直照射を行い、被測定物面の法
線に対して立体角45±5度の反射光を受光する方式を
採用し、さらに、レッド、グリーン、ブルーの色分解手
段により反射光を色分解して、色分解後の光量からシア
ン、イエロー、およびマゼンタの各色ごとの濃度を算出
するカラー濃度計を例に挙げて説明する。
【0014】本実施例のカラー濃度計は、図3(a)
(b)に示すように、支軸22を中心としてA1 −A2
方向に回動自在な外装ケース26と、この外装ケース2
6を開閉自在に支持する測定スタンド27とを備えてい
る。外装ケース26には、接続部37により相互に接続
されたアナログコントロールボード24及びデジタルコ
ントロールボード25からなる測定回路部36と、アナ
ログコントロールボード24の一端部に取り付けられた
測定ヘッド20と、アナログコントロールボード24及
びデジタルコントロールボード25の長手方向における
一端側に配設された主電源であるバッテリー28とが内
蔵されている。
【0015】外装ケース26の上端面には、ゼロ濃度調
整を行うためのゼロ濃度調整キー30、測定エラー発生
時に点灯表示するエラーインディケータ32、及び測定
可能状態を点灯表示するレディインディケータ33が設
けられている。これらのゼロ濃度調整キー30、エラー
インディケータ32、及びレディインディケータ33
は、いずれも、外装ケース26の内部で上記アナログコ
ントロールボード24に接続されている。デジタルコン
トロールボード25における測定ヘッド20側とは反対
側の端部には、測定により得られたデータを図示しない
ホストコンピュータに転送するためのホストインターフ
ェイス用コネクタ29と、カラー濃度計の電源のON/
OFFを切り替える電源スイッチ34と、バッテリー2
8の充電用ACアダプタコネクタ35とが設けられてい
る。
【0016】測定ヘッド20は、その上端部をアナログ
コントロールボード24に固定されると共に、下端部を
外装ケース26の下面から突出させている。測定スタン
ド27は、外装ケース26の下面全体を覆うように形成
されており、外装ケース26がA2 方向に回動して閉じ
た状態で、外装ケース26の下面から突出した測定ヘッ
ド20の下端部が相当する位置に、測定ヘッド20の下
端部の形状に応じた開口部27aを有している。この開
口部27aは、濃度測定を行う際に、後述のサンプル1
2(被測定物)の位置決め機構として機能するようにな
っている。上記デジタルコントロールボード25の下面
には、測定を開始するための測定キー31が設けられて
いる。測定キー31は、上記した外装ケース26及び測
定スタンド27の開閉動作に応じて、測定スタンド27
に設けられた凸部27bにより、ON/OFFが切り替
えられるようになっている。
【0017】上記測定ヘッド20は、図2に示すよう
に、略円筒形状に形成され、その下部は、測定開口部2
0aが設けられた下端部に向かって、徐々に径が小さく
なるように傾斜状に形成されている。測定ヘッド20内
における略中央位置には、光源としてのハロゲンランプ
10と、ハロゲンランプ10の下方に配設されたプロジ
ェクションレンズ11とを有するランプハウス21が配
設されている。ランプハウス21の下端部は、ランプ1
0からの光束をプロジェクションレンズ11に導くため
のランプガイド21bとして形成され、このランプガイ
ド21bの先端部に上記プロジェクションレンズ11が
固定されている。これらハロゲンランプ10、プロジェ
クションレンズ11、及びランプガイド21bを有する
ランプハウス21等により本カラー濃度計の照射光学系
9が構成され、ハロゲンランプ10から出射された光
は、プロジェクションレンズ11を通過して平行光とな
り、上記測定開口部20aを介して被測定物であるサン
プル12に、垂直に照射されるようになっている。
【0018】ランプハウス21には、ハロゲンランプ1
0の光強度を検知するための光強度検知用開口部21a
が設けられ、この光強度検知用開口部21aから光ファ
イバ23を介して、測定ヘッド20の上方に設けられた
光強度検知用光センサ18dにハロゲンランプ10から
の光が伝達されるようになっている。この光強度検知用
光センサ18dは、ハロゲンランプ10が出射する光強
度を検出するもので、光センサ18dの検出データに応
じて、サンプル12から得られた測定データが所定の方
法で補正されるようになっている。
【0019】ランプハウス21の周縁には、マスクプレ
ート13、環状楕円体面ミラー14、および三角ミラー
(光分割手段)15等からなる受光光学系8が設けられ
ている。マスクプレート13は、ランプハウス21の周
囲を囲むように配置され、サンプル12から得られた反
射光の内、サンプル12面の法線に対し立体角45±5
度の範囲に入る光だけが通過できるように形成されたス
リット13bを有している。環状楕円体面ミラー14
は、内部空間を有する楕円体の胴部中央に相当する部分
によって形成され、その内面にミラーを蒸着し、マスク
プレート13上面における周縁部に接するように、測定
ヘッド20の側壁に固定され、マスクプレート13によ
り抽出された光束を、球面環状ミラー14の上方に配設
された三角ミラー15に集光するようになっている。
【0020】三角ミラー15は、図1にも示すように、
略方形状の3枚のミラー15a〜15cが、三角柱の側
面を形成するように配置されたもので、各ミラー15a
〜15cが、上記環状楕円体面ミラー14の内面と対向
するように配設されている。
【0021】三角ミラー15の上方には、各ミラー15
a〜15cにより、反射光が集光される各位置に、赤外
カットフィルタ16と、レッド、グリーン、およびブル
ー用の色分解フィルタ(色分解手段)17a〜17cか
らなるフィルタ部6がそれぞれ設けられている。したが
って、三角ミラー15により3分割された光束は、赤外
カットフィルタ16…において赤外光が除去された後、
レッド、グリーン、ブルー用の各色分解フィルタ17a
〜17cにおいて各色成分に分解されるようになってい
る。
【0022】また、レッド、グリーン、ブルー用の各色
分解フィルタ17a〜17cの上方には、それぞれレッ
ド用光センサ(光検知手段)18a、グリーン用光セン
サ(光検知手段)18b、ブルー用光センサ(光検知手
段)18cがそれぞれ設けられ、レッド、グリーン、ブ
ルー用の各色分解フィルタ17a〜17cにおいて色分
解された光の強度は、各光センサ18a〜18cで検出
されるようになっている。
【0023】尚、反射濃度測定用の各光センサ18a〜
18c及び上記したハロゲンランプ10の光強度検出用
の光センサ18dは、いずれも、図3に示すアナログコ
ントロールボード24と一体的に構成されており、アナ
ログコントロールボード24と測定ヘッド20との結合
によって所定の位置に配置されるようになっている。
【0024】ところで、ハロゲンランプ10は、レッ
ド、グリーン、ブルーの順に分光強度が小さくなるとい
う分光強度分布特性を有しており、特に、レッド成分と
ブルー成分との間には大きな差が生じている。また、色
分解フィルタ17a〜17cにより、各々選択された各
色の光束を受光する各色専用の光センサ18a〜18c
にも、同様の傾向があり、ブルー用の光センサ18cの
感度が極端に悪くなっている。
【0025】したがって、例えば図4(a)に示すよう
に、ブルー用の色分解フィルタ17cにガイドされる光
量をB1、グリーン用の色分解フィルタ17bにガイド
される光量をG1、レッド用の色分解フィルタ17aに
ガイドされる光量をR1、ブルー用の光センサ18cに
よって検知されたブルー成分のエネルギー量をb1、グ
リーン用の光センサ18bによって検知されたグリーン
成分のエネルギー量をg1、レッド用の光センサ18a
によって検知されたレッド成分のエネルギー量をr1と
し、B1=G1=R1となるように、サンプル12から
得られた反射光束を均等に3分割して、各フィルタ17
a〜17cに通過させると、上記したような理由によ
り、各色分解フィルタ17a〜17cを通過後、各光セ
ンサ18a〜18cにおいて検知された各色成分のエネ
ルギー量は、b1<g1<r1となってしまう。反射濃
度は、このエネルギー量を基に得られる光センサ18a
〜18cの出力値から算出されるので、検知するエネル
ギー量が極端に少ないブルー用の光センサ18cから
は、濃度算出に必要な安定した出力値を得ることができ
ず、精度の良い濃度値算出を行えないという結果にな
る。
【0026】そこで、本実施例では、図1に示すよう
に、ハロゲンランプ10の分光強度分布特性や、光セン
サ18a〜18cの受光感度を考慮して、三角ミラー1
5を構成する3枚のミラー15a〜15cの各反射領域
の面積が異なるように形成されている。すなわち、反射
光束を均等に3分割した場合に、光センサ18a〜18
cによって検知される各色成分ごとのエネルギー量に応
じて、ブルー用の光センサ18cに反射光を集光するブ
ルー用のミラー15cが、他のミラー15a・15bよ
りも大きくなるように形成され、グリーン用のミラー1
5bが、レッド用のミラー15aよりも大きくなるよう
に形成されている。また、三角ミラー15は、各ミラー
15a〜15cから、対応する各光センサ18a〜18
cまでの距離が、ブルー用ミラー15a、グリーン用ミ
ラー15b、レッド用ミラー15aの順に短くなるよう
に配設されている。
【0027】したがって、上記のような三角ミラー15
を用いて、球面環状ミラー14により集光されたサンプ
ル12の反射光束を分割すると、図4(b)に示すよう
に、ブルー用の色分解フィルタ17cにガイドされる光
量をB2、グリーン用の色分解フィルタ17bにガイド
される光量をG2、レッド用の色分解フィルタ17aに
ガイドされる光量をR2で表した場合における各色成分
の光量の大小関係は、B2>G2>R2となる。つま
り、サンプル12からの反射光を均等に3分割した場合
と比較して、ブルー用およびグリーン用の光センサ18
b・18cでは、入射される光量が増加する一方、レッ
ド用の光センサ18aでは、入射される光量が減少する
ことになる。これにより、各色分解フィルタ17a〜1
7cを通過した後、各光センサ18a〜18cにより検
知される各色成分のエネルギー量は、ブルー成分のエネ
ルギー量をb2、グリーン成分のエネルギー量をg2、
レッド成分のエネルギー量をr2とすると、b2=g2
=r2となり、これらのエネルギー量を基に、いずれの
光センサ18a〜18cにおいても安定した出力値を得
ることができ、精度の良い濃度値算出が行えるようにな
っている。
【0028】上記の構成において、サンプル12の反射
濃度を測定する場合には、まず、図3(a)(b)に示
すゼロ濃度調整キー30によりゼロ濃度調整を行った
後、外装ケース26をA1 方向に回動させて測定スタン
ド27から開いた状態にし、サンプル12を所定の位置
に位置決めする。そして、外装ケース26をA2 方向に
回動させて測定スタンド27に対して閉じた状態にする
ことにより、測定キー31が、測定スタンド27の凸部
27bに押圧されてONされる。
【0029】これにより、ハロゲンランプ10からプロ
ジェクションレンズ11を介して、サンプル12に垂直
に光が照射される。サンプル12からの反射光束は、マ
スクプレート13によって、スリット13b…を通過す
る立体角45±5度のもののみが抽出されて、環状楕円
体面ミラー14に導かれる。
【0030】環状楕円体面ミラー14においては、マス
クプレート13のスリット13b…を通過した全円周か
らの光束を集光し、三角ミラー15へガイドする。三角
ミラー15では、上記したように、ハロゲンランプ10
の分光強度分布特性、光センサ18a〜18cにおける
受光感度等を考慮して、環状楕円体面ミラー14からガ
イドされた光束が3分割され、分割された光束が、三角
ミラー15を構成する各ミラー15a〜15cに対応す
る位置にそれぞれ設けられたフィルタ部6に導かれる。
フィルタ部6に入射された光は、赤外カットフィルタ1
6…により赤外光が除去されて可視光のみとなった後、
レッド、ブルー、グリーン用の各色分解フィルタ17a
〜17cを通過して各色成分ごとに選択され、各カラー
専用の光センサ18a〜18cに入射され、光センサ1
8a〜18cから測定データが出力される。
【0031】光センサ18a〜18cの測定データは、
アナログコントロールボード24を介してデジタルコン
トロールボード25に送られ、デジタルコントロールボ
ード25において所定の演算が行われた後、その演算結
果が、ホストインターフェイス用コネクタ29を介し
て、ホストコンピュータに転送される。一方、ハロゲン
ランプ10の光強度を検出する光強度検出用光センサ1
8dからの検出データも、アナログコントロールボード
24を介してデジタルコントロールボード25に入力さ
れている。したがって、デジタルコントロールボード2
5において、上記測定用の光センサ18a〜18cより
得られた測定データが、光センサ18dからの検知デー
タに応じて所定の方法で補正されることにより、ハロゲ
ンランプ10の光強度の変動により生じる測定誤差をで
きるだけ小さくするようになっている。
【0032】上記のように、本実施例のカラー濃度計で
は、ハロゲンランプ10の分光強度分布特性や、光セン
サ18a〜18cの受光感度を考慮して、反射領域をそ
れぞれ異ならせて形成されたミラー15a〜15cから
なる三角ミラー15を備えている。したがって、色分解
フィルタ通過後の相対光量が最も少ないブルー用の光セ
ンサ18cに、他の光センサ18a・18bよりも多く
の光量が集光され、グリーン用の光センサ18b、レッ
ド用の光センサ18aの順に集光される反射光量が少な
くなるようになっている。
【0033】濃度値の算出には、後段での信号処理回路
のSN比を上げるために、光センサ18a〜18cの出
力値に後段回路特性に応じたレベルが必要であり、ここ
での精度が要求されるが、上記のように、光センサ18
a〜18cに、濃度算出に必要なエネルギー量を均等に
分配することを可能にすることにより、精度の良い濃度
値を得ることができる信頼性の高い濃度計を提供するこ
とができる。
【0034】
【発明の効果】本発明のカラー濃度計は、以上のよう
に、光分割手段における反射光の分割比が、光源の分光
強度分布における大小関係を補償すべく各分割光束の光
量に大小が生じるように設定されるべく、上記光分割手
段は、複数の反射面を有する反射 鏡からなり、かつ、上
記反射鏡の各反射面の面積、及び上記反射鏡の各反射面
と上記各光検知手段との距離が各光の色に応じてそれぞ
れ異なるように形成されてている構成である。
【0035】それゆえ、光源における分光強度が小さい
ため、色分解手段により選択された光の光量が他の色の
よりも少ない色の光を受光する光検知手段に、他の色の
光を受光する光検知手段よりも多くの光量が入射される
ようになり、光源における分光強度分布の大小関係を補
償することができるので、分光強度の小さい色の光が入
射される光検知手段の出力値からも、安定した精度の良
い濃度値を得ることができ、信頼性の高いカラー濃度計
を提供できるという効果を奏する。
【0036】また、本発明では、光分割手段は、複数の
反射面を有する反射鏡からなり、かつ、上記反射鏡の各
反射面の面積、及び上記反射鏡の各反射面と上記各光検
知手段との距離が各光の色に応じてそれぞれ異なるよう
に形成されている
【0037】このため、簡単に、光分割手段における反
射光の分割比を調整し、光源における分光強度分布の大
小関係を補償することにより、分光強度の小さい色の光
を受光する光検知手段の出力値からも、安定した精度の
良い濃度値を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるカラー濃度計に設け
られた測定ヘッドを示す横断面図である。
【図2】図1に示す測定ヘッドの内部構造を示す縦断面
図である。
【図3】上記測定ヘッドを備えたカラー濃度計を示す
(a)は平面図、(b)は縦断面図である。
【図4】上記カラー濃度計において、(a)はレッド、
グリーン、及びブルー用の各色分解フィルタに等分割し
た光量を入射した場合に、各光センサが検知したエネル
ギー量を比較するための説明図、(b)は各色分解フィ
ルタに入射する光量を変化させた場合に、各光センサが
検知したエネルギー量を比較するための説明図である。
【図5】従来のカラー濃度計に備えられた測定ヘッド部
を示す(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。
【図6】光源として用いられるハロゲンランプの分光強
度特性を示すグラフである。
【符号の説明】 10 ランプ(光源) 12 サンプル(被測定物) 15 三角ミラー(光分割手段) 17a レッド用色分解フィルタ(色分解手段) 17b グリーン用色分解フィルタ(色分解手段) 17c ブルー用色分解フィルタ(色分解手段) 18a レッド用光センサ(光検知手段) 18b グリーン用光センサ(光検知手段) 18c ブルー用光センサ(光検知手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定物に光を照射する光源と、この被測
    定物からの反射光を複数の光束に分割する光分割手段
    と、光分割手段により分割された分割光束から、互いに
    異なる色の光をそれぞれ選択する複数の光分解手段と、
    各色分解手段において各々選択された光をそれぞれ受光
    する複数の光検知手段とを備えるカラー濃度計であっ
    て、 上記光分割手段における反射光の分割比、光源の分光
    強度分布における大小関係を補償すべく各分割光束の光
    量に大小が生じるように設定されるべく、 上記光分割手段は、複数の反射面を有する反射鏡からな
    り、かつ、上記反射鏡における各反射面の面積、及び上
    記反射鏡の各反射面と上記各光検知手段との距離が各光
    の色に応じてそれぞれ異なるように形成されていること
    を特徴とするカラー濃度計。
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