JP2002206851A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2002206851A
JP2002206851A JP2001003326A JP2001003326A JP2002206851A JP 2002206851 A JP2002206851 A JP 2002206851A JP 2001003326 A JP2001003326 A JP 2001003326A JP 2001003326 A JP2001003326 A JP 2001003326A JP 2002206851 A JP2002206851 A JP 2002206851A
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JP2001003326A
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Masanori Hirota
正宣 広田
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Matsushita Refrigeration Co
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光触媒を用いて野菜室内に発生するエチレン
等の青果物の老化を促進する物質を除去する装置におい
て、前記老化促進物質の除去性能を向上させ、青果物の
鮮度を長期に渡って維持する。 【解決手段】 光触媒11と白色系の吸着剤30を担持
した除去素子23と、パラジウム触媒29と白色系の吸
着剤30を担持した除去素子24と、光源25を組み込
んで、光源25消灯時で光触媒11が機能していない場
合でも、野菜室5内に存在するエチレン等の老化促進物
質の除去を連続的に実行することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光触媒とパラジウ
ム触媒を同時に用いた青果物の老化を促進する物質の除
去装置を備えた冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、冷蔵庫は、単に食品を冷やして貯
蔵する機能に留まらず、冷却温度帯の多様化、庫内の高
湿化,脱臭,抗菌,食物中の栄養素(ビタミン等)の喪
失抑制等々、様々な機能の付加が検討されており、今後
も冷蔵庫への要求機能は増加してゆくことが予想され
る。
【0003】現在の冷蔵庫の大半は、独立した野菜室を
搭載しており、収納する青果物に適した温湿度環境に保
持することにより、青果物を一定の期間新鮮な状態で貯
蔵することが可能である。
【0004】一方で貯蔵されている野菜や果物等の青果
物は、自身が発生するエチレン(成熟・老化ホルモン)
及びエタノール、アセトアルデヒド等(生理障害物質)
により、鮮度や品質を低下することが知られている。エ
チレンは、成熟または老化ホルモンとも呼ばれ、呼吸作
用を増大させて、葉緑素の分解、果実の軟化を早める
等、青果物の成長を著しく促進し、鮮度を低下させる物
質である。また、エタノールやアセトアルデヒドも青果
物が生成する揮発性成分で、これらの成分自体が異臭成
分であって品質を損なうだけでなく、リンゴの内部褐
変、カボスの外観劣化等の生理障害を引き起こす物質で
ある。
【0005】このため、野菜室内において貯蔵している
青果物の鮮度をさらに長期間維持するためには、温湿度
環境を整えるだけでなく、青果物の老化促進物質を除去
し、空気質環境も調整する必要がある。
【0006】従来の老化物促進物質の除去機能を備えた
冷蔵庫としては、特開平7−270045号公報に示さ
れるものがある。
【0007】以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵
庫を説明する。
【0008】図17は、従来の冷蔵庫の野菜室を示す縦
断面図である。図17において、1は冷蔵庫本体であ
り、断熱箱体2からなっている。断熱箱体2内部は、断
熱性を有する仕切壁3により上下に複数に区画され、断
熱箱体2内に複数個の貯蔵室を形成している。この場合
4は冷凍室、5は野菜や果物等を貯蔵する野菜室とな
る。
【0009】6は冷気循環路であり、本体1内に組み込
まれている周知の冷凍サイクルにより冷却された冷気
が、冷気循環路6を通じて野菜室5に供給される。7は
野菜室5の開閉扉であり、野菜室5内の貯蔵容器8に収
納されている野菜や果物等を出し入れできる。
【0010】9は、野菜室5の貯蔵容器8の上部開口部
を覆うカバーであり、カバー9のほぼ中央部には、開口
部が設けられており、前記開口部を塞ぐ形で、透湿部材
10が組み込まれている。透湿部材10は、例えばプラ
スチックから矩形薄板状に構成されると共に、その板面
には多数個の透孔が形成されている。透湿部材10は多
数個の透孔により水蒸気の流通を制御し、以て、貯蔵容
器8内の湿度を調整するようになっている。
【0011】また、前記透湿部材10には、例えば二酸
化チタンや酸化亜鉛等の金属化物からなる光触媒11が
一体的に設けられている。光触媒11として二酸化チタ
ンを使用した場合には、光触媒11は、波長が380n
m以下の紫外線の照射を受けて、表面に正孔を生じ、こ
の正孔が、光触媒11表面の吸着水と反応して強力な酸
化分解力を有するラジカルOH(水酸基ラジカル)が生
成される。このラジカルOHが有機物の分子結合を切断
するため、野菜や果物から放出されるエチレン,アセト
アルデヒド等の植物の老化促進物質についても光触媒に
より酸化されることにより、最終的には水と二酸化炭素
にまで分解することができる。
【0012】さらに、野菜室5の天井部を構成する仕切
壁3の下面部には、前記透湿部材10の上部に位置し
て、光触媒11に紫外線を照射する光源12が設けられ
ている。また、仕切壁3の光源12取付面には、紫外線
を反射させるためのランプカバー13が、両面テープ等
の接着手段により設置されている。これにより、光源1
2より照射される紫外線は、直接及びランプカバー13
を反射して透湿部材10上の光触媒11に照射されるよ
うになっている。
【0013】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作を説明する。
【0014】各種の食品類は、その種類に応じて、本体
1の各貯蔵室に収納され貯蔵される。野菜や果物等の青
果物は、野菜室5の貯蔵容器8内に収納される。
【0015】ここで、野菜や果物は、これら自身の成熟
が進むに従い、植物の老化を促進させるエチレンや、外
観劣化等の障害を引き起こすアセトアルデヒド,エタノ
ール等を発生し、これらのガスが貯蔵容器8内にとどま
り、ガス濃度が所定濃度以上になった場合には、野菜
や、果物の老化を早めることになる。
【0016】しかし、このような場合でも、光触媒11
に対して、光源12を用いて紫外線を照射することで発
現する酸化分解力により、エチレンやアセトアルデヒド
等の老化促進物質を除去し、これにより貯蔵容器8内の
野菜や果物の老化促進を抑制でき、野菜室5内に収納し
ている青果物の鮮度を長期間保持することができる。
【0017】また、光触媒11を担持した透湿部材10
は、貯蔵容器8上部のカバー9に設置されているため、
空気より軽く貯蔵容器8上層に滞留し易いエチレンは、
光触媒11との接触率が高く、効果的なエチレンの除去
が可能となる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成は、光触媒11単体で、エチレン等の老化促進
物質を除去する構成であるため、光触媒11が酸化分解
力を発現した場合でも、光触媒11表面に老化促進物質
が接触した時しか分解が起きないため、老化促進物質の
分解速度は、光触媒11と老化促進物質との接触確率に
依存し、このため除去効率が悪く、また光源12未照射
の暗所状態では、老化促進物質の除去が全く行えないと
いう欠点があった。
【0019】また、上記従来の構成は、エチレン等の老
化促進物質を除去するため、連続で光源12を点灯した
場合には、冷蔵庫の消費電力を増加させると共に、野菜
室5内の温度上昇も引き起こすという欠点があった。
【0020】本発明は従来の課題を解決するもので、光
触媒と吸着剤を担持した除去素子と、パラジウム触媒と
吸着剤を担持した除去素子と、光源を組み込んだ除去装
置を野菜室に搭載し、エチレン等の老化促進物質の除去
速度を増加させることで、青果部の鮮度保持期間を向上
させ、さらに光源由来の消費電力が低減し、野菜室の温
度上昇も抑制できる冷蔵庫を提供することを目的とす
る。
【0021】また、上記従来の構成は、光源12より照
射される400nm未満の波長を含む光が、光触媒11
が担持されている透湿部材10における貯蔵容器内側の
面には届かず、また青果物より生成したエチレン等の老
化促進物質は、透湿部材10に開口されている透孔を通
じて、貯蔵容器8外に放出された際初めて、活性化して
いる光触媒11により分解されることになり、貯蔵容器
8内に滞留する老化促進物質に対する除去効率が低いと
いう欠点があった。
【0022】本発明の他の目的は、各除去素子の吸着剤
として白色系のゼオライトを使用し、除去素子上の全て
の光触媒に400nm未満の波長を含む光を照射するこ
とにより、光の利用効率を高めた除去装置を野菜室に搭
載し、青果物の老化を促進する物質の除去速度を向上さ
せた冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0023】本発明の他の目的は、多孔質の基材に吸着
剤と、光触媒またはパラジウム触媒を担持する際、各触
媒の能力を最大限に利用できる構成をとった除去素子を
備えた除去装置を野菜室に搭載し、青果物の老化を促進
する物質の除去速度を最大限に向上させた冷蔵庫を提供
することを目的とする。
【0024】本発明の他の目的は、パラジウム触媒と吸
着剤を担持した除去素子の吸着能力を再生し、かつ再生
時に脱離する吸着成分を光触媒により酸化分解できる除
去装置を野菜室に搭載し、除去素子の性能を長期間維持
できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0025】また、上記従来の構成は、光源12がカバ
ー9上部の仕切壁3に設置されているため、野菜室5の
開閉扉7を開いた場合でも、光源12の光を見ることが
できないため、冷蔵庫の使用者は老化促進物質の除去動
作の実施を目視で確認できないという欠点があった。
【0026】本発明の他の目的は、除去装置の筐体の一
部に400nm以上の波長の光を透過する光透過板を設
け、野菜室の開閉扉を開いたときに、光源の照射光が貯
蔵容器内を照らすことができる冷蔵庫を提供することを
目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、光触媒と吸着剤を担持した第1の除去素子
と、パラジウム触媒と吸着剤を担持した第2の除去素子
と、光触媒励起用の光源と、これらを内部に収納する筐
体とからなり、前記筐体は通気用のスリットを複数個有
し、また前記光源は400nm未満の波長を含む光を照
射し、さらに前記筐体内に於いては、光源、第1の除去
素子、第2の除去素子の順に並んで設置されて青果物の
老化を促進する物質の除去装置を構成しており、前記除
去装置を野菜室内に設定したものであり、野菜室内に野
菜や果物等の青果物が収納されて、青果物自身からエチ
レンやエタノール等の老化促進物質が発生した場合で
も、エチレンは、第2の除去素子に担持されているパラ
ジウム触媒により水との化学反応が促進されて、アセト
アルデヒドに変化し、生成したアセトアルデヒドは、第
1の除去素子及び第2の除去素子に担持されている吸着
剤に吸着され、またエタノール等の他のガスについても
前記吸着剤により除去されることにより、野菜室内の老
化促進物質の濃度は常に低濃度に維持され、さらに光源
を点灯して第1の除去素子に担持されている光触媒に対
して、400nm未満の波長を含む光を照射した場合に
は、酸化分解力を発現した光触媒により、野菜室内の気
相中のエチレン,アセトアルデヒド及びエタノール等が
分解されると共に、第1の除去素子の吸着剤上のガスも
分解されて、野菜室内の老化促進物質は、より低濃度ま
で除去されるという作用を有する。
【0028】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記第1の除去素子及び第2の除去素
子の吸着剤として、シリカ/アルミナ比が100以上の
白色系の吸着剤を担持した構成であり、光源より照射さ
れた400nm未満の波長を含む光は、第1の除去素子
の受光面において、白色系の吸着剤により強度を減衰す
ることなく効率よく反射されて、担持されている光触媒
の光利用効率を高め、野菜室内に発生する老化促進物質
に対する酸化分解力を向上させることができ、さらに照
射された光の一部は、第1の除去素子を通過して、第2
の除去素子にも照射され、前記第2の除去素子に反射し
た紫外線が、第1の除去素子の非受光面に当たることに
より、第1の除去素子に担持されている全ての光触媒の
酸化分解力を発現できるという作用を有する。
【0029】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の発明において、前記第1の除去素子及
び第2の除去素子は、多孔質の基材の表面に第1層とし
て吸着剤を担持し、さらに第2層として最表面に光触媒
またはパラジウム触媒を担持した構成であり、表面を多
孔質化することで、単位面積当たりの吸着剤や、各触媒
の担持量を増加させることができ、さらに第1の除去素
子においては光触媒を、第2の除去素子においてはパラ
ジウム触媒を、最表面に担持することで、各触媒のエチ
レン,アセトアルデヒド等の老化促進物質に対する除去
能力を最大限に高めることができるという作用を有す
る。
【0030】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記除去
装置の筐体は、金属製の素材であり、さらに前記筐体の
内面は光触媒が担持された構成であり、前記第1の除去
装置に400nm未満の波長を含む光を照射する際、照
射された光は、第1の除去触媒上の光触媒にくわえて、
筐体内面に担持されている光触媒にも照射されて酸化分
解力を発現し、老化促進物質の分解速度をさらに向上さ
せることができ、また、光源から発する全ての光を有効
に活用できるという作用を有する。
【0031】請求項5に記載の発明は、請求項1から請
求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記第2
の除去素子の近傍に30キロジュール(kJ)/h以上
の発熱量を有する加温手段を設置したものであり、加温
手段により、定期的に第2の除去素子の表面に熱エネル
ギーを加えることで、第2の除去素子に担持されている
吸着剤上の老化促進物質を脱離させ、老化促進物質の除
去能力を再生させるという作用を有する。
【0032】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、前記加温手段と光源の動作を制御する
制御手段を備え、加温手段の通電に連動して前記制御手
段は、光源を点灯させるように構成したものであり、加
温手段により第2の除去素子に吸着されている老化促進
物質が、気相中へ脱離した場合でも、加温手段の通電に
連動して、光源が点灯し、第1の除去素子上の光触媒や
筐体内面の光触媒が、酸化分解力を発現することで、脱
離した老化促進物質は、野菜室内へ拡散する前に分解除
去されるという作用を有する。
【0033】請求項7に記載の発明は、請求項1から請
求項6のいづれか一項に記載の発明において、前記筐体
の一部に400nm以上の波長の光を透過する光透過板
を設置したものであり、光源が点灯した場合、光の波長
成分の内400nm以上の波長が光透過板を通じて、野
菜室内に漏れることで、野菜室の開閉扉を開けた際に、
除去装置による老化促進物質の除去動作の実行を明確に
確認することができるという作用を有する。
【0034】また、冷蔵庫の周囲環境に明かりがない状
態で、野菜室を開けた際には、光透過板より漏れる40
0nm以上の波長の光は、野菜室内の状況を確認できる
照明となる作用も有する。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明による冷蔵庫の実施
の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、従
来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明
を省略する。
【0036】尚、本発明で示されている光触媒として
は、二酸化チタン,酸化亜鉛,酸化錫,酸化ジルコニウ
ム,酸化タングステン,酸化鉄,チタン酸ストロンチウ
ム及びチタン酸バリウムからなる群の内少なくとも1種
を構成成分として用いたものである。この中でも結晶構
造がアナターゼ型の二酸化チタンは、弱い紫外線でも十
分な酸化分解力を発揮できる点より好ましい。
【0037】また、本発明で示されている光源として
は、400nm以下の波長の光を含むものであればよ
く、さらに、光源の照射波長の主ピークが紫外線領域に
あるもの、例えばブラックライトや殺菌灯等であれば、
光触媒の酸化分解力の発現をより効率よく実行できる点
より、特に好ましい。
【0038】また、さらに、本発明で示されているパラ
ジウム触媒としては、パラジウムの各種塩が用いられる
が、中でも塩酸塩である塩化パラジウムが安全性や、化
学的な安定性の面から、特に好ましい。
【0039】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による冷蔵庫の縦断面図である。図2は、同実施
の形態の冷蔵庫の老化促進物質の除去装置を設置した野
菜室を示す縦断面図である。図3は、同実施の形態の冷
蔵庫の老化促進物質の除去装置を示す斜視図である。図
4は、同実施の形態の冷蔵庫の老化促進物質の除去装置
を示す縦断面図である。
【0040】図1から図4において、1は冷蔵庫本体で
あり、断熱箱体2により構成されている。冷蔵庫本体1
は、上方から冷蔵庫14,野菜室5,冷蔵庫4,15が
備えられている。各部屋にはそれぞれ開閉扉16,7,
17,18の開閉により食品の出し入れが行えるように
なっている。19は冷蔵室熱交換器、20は冷凍室熱交
換器、21は冷蔵庫ファンであり、詳しく図示はしない
が、冷蔵庫本体1内には、周知の冷凍サイクルが組み込
まれていると共に、冷蔵室熱交換器19は、庫内の空気
を適正な温度に冷却し、冷蔵室ファン21を介して冷蔵
室14,野菜室5の順に循環し、再び冷蔵室熱交換器1
9まで戻ってくる。
【0041】22は、青果物の老化を促進するエチレン
やアセトアルデヒド等の物質を除去する除去装置であ
り、野菜室5内の天面に取り付けられている。除去装置
22は、第1の除去素子23、第2の除去素子24、光
源25を、筐体26内部に収納した構成となっている。
【0042】筐体26の素材は、光源25より照射され
る紫外線の影響を受けない点より、金属素材が好まし
く、特にステンレスは、防錆性の点からも、より好まし
い。筐体26には、通気用のスリット27が複数個設け
られており、野菜室5内に通気流が生じる仕様の場合に
は、スリット27の開口位置は、筐体26内への通気流
の方向が、野菜室5内の冷気の流れと同一方向になるよ
うに、配置するのが好ましい。
【0043】第1の除去素子23は、光触媒11を担持
した素子であり、第2の除去素子24は、パラジウム触
媒29を担持した素子である。筐体26内における第1
の除去素子23、第2の除去素子24、光源25の位置
関係は、図5に示すように、光源25、第1の除去素子
23、第2の除去素子24の順に直列に配置するのが、
光触媒11の酸化分解力を効率よく発現させる点におい
て好ましい。
【0044】次に、第1の除去素子23及び第2の除去
素子24の詳細について、それぞれ以下に説明する。
【0045】第1の除去素子は、図6,図7に示すよう
に、基材28表面に、光触媒11と吸着剤30を均一に
担持した構成である。
【0046】基材28は、基材28とエチレン等の老化
促進物質との接触率を高める点より、ハニカム形状の断
面を形成するのが好ましい。また基材28の材質として
は、表面積を増加させ、かつ光触媒11による基材28
自体の分解を防ぐ点より、無機繊維質や無機多孔質体を
用いるのがよい。
【0047】吸着剤30は、シリカ(SiO2)とアル
ミナ(A123)を主成分とし、シリカの成分比率がア
ルミナを1とした場合、100以上の割合であるものが
好ましく、疎水性ゼオライト等が使用できる。また吸着
剤30は、シリカ,アルミナを主成分としているため、
外観が白色であり、紫外線を吸収しがたい。このため、
吸着剤30に光が吸収されにくく、光触媒11に効率よ
く光が照射できる。
【0048】吸着剤30と光触媒11の基材28への担
持方法としては、光触媒11,吸着剤30毎にそれぞれ
の微粒子を溶媒に均一に分散させた光触媒11分散液と
吸着剤30分散液を調製し、先ず吸着剤30分散液中に
基材28を浸漬し、余分な液を窒素ブロー等の処理によ
り除去した後、150℃以上で乾燥させ、続いて光触媒
11分散液中に乾燥後の基材28を浸漬し再度150℃
以上で乾燥させたものを第1の除去素子とするのが望ま
しい。この工程を行うことで、図7に示すように光触媒
11が第1の除去素子の最表面に位置し、光の利用効率
を最大限に高めることができる。
【0049】分散させる溶媒に関しては、吸着剤30及
び光触媒11を基材28に固定化できるバインダを含む
ものを使用すると強固に担持することができる。また基
材28への吸着剤30と光触媒11の担持量は、溶媒に
分散させる各微粒子の重量濃度を変化させることにより
調節できる。
【0050】本実施の形態では、光触媒11の基材28
への担持はバインダを用いて固定しているが、光触媒1
1として二酸化チタンを担持する場合、チタンアルコキ
シド化合物をアルコール水溶液、例えばエタノール等と
混合し、さらに添加剤として硝酸またはジエチルアミン
を加えた溶液に於いて、チタンアルコキシド化合物は溶
液中で加水分解して、水酸化チタンを生成させた後、こ
の状態の溶液中に、吸着剤30を担持した基材28を浸
漬し、浸漬後の基材28焼成させて、脱水反応を起こさ
せることで基材28表面に二酸化チタンを形成させるこ
とも可能である。
【0051】第2の除去素子についても、図8,図9に
おいて、材料構成は第1の除去素子と同様であり、基材
28に、吸着剤30とパラジウム触媒29を均一に担持
した構成である。
【0052】第2の除去素子の作製方法を説明する。
尚、基材28への吸着剤30の担持までの工程は、前記
第1の除去素子の作製工程と同様であるので、説明を省
略する。
【0053】吸着剤30を担持した基材28に、パラジ
ウム触媒29として塩化パラジウムを担持させるには、
0.1〜3規定、好ましくは0.5〜1規定の塩酸水溶
液に所定量の塩化パラジウムを溶解し、この溶液に基材
28を浸漬し、溶液をスターラで攪拌しながら、12時
間以上放置する。これにより溶液中の塩化パラジウム
は、基材28上の吸着剤30に吸着担持される。溶液か
ら基材28を取り出した後、水切りを行い、純水ですす
いだ後、恒温炉に入れ、200℃以上の温度条件で乾燥
を行うことにより、塩化パラジウムを担持した基材28
を、第2の除去素子とするのが望ましい。
【0054】この工程を行うことで、第1の除去素子と
同様に、図9に示すようにパラジウム触媒29である塩
化パラジウムが第1の除去素子の最表面に位置し、エチ
レンと水の化学反応の促進に対し効率よく寄与すること
ができる。また基材28へのパラジウム触媒の担持量
は、塩酸に溶解させるパラジウム触媒の濃度を変化させ
ることにより調節できる。また、さらに上記工程により
作製した第2の除去素子の外観は、黄白色を呈し、白色
系には劣るが、光を反射しやすい状態となる。
【0055】以上のように構成された、冷蔵庫につい
て、以下その動作を基に説明する。
【0056】冷蔵庫ファン21の作動により、冷蔵室熱
交換器19で冷却された空気は、冷蔵室14,野菜室5
を循環し、再度前記冷蔵室熱交換器19に導かれる。
【0057】ここで、野菜室5の貯蔵容器8内に、野菜
や果物等の青果物が収納されると、これらの青果物の
内、特に果物類は、その成熟過程においてエチレンやア
セトアルデヒド等を放出し、放出されたエチレンは、野
菜や果物の成長をより促進し老化を早め、またアセトア
ルデヒドは、生理活性の低下した果実に対し外観劣化等
の障害を引き起こす。しかし、このような場合でも、前
記老化促進物質が、冷気の流れに乗って、野菜室5の天
面に設置した除去装置22のスリット27を介して、内
部に流入した際、老化促進物質中のアセトアルデヒド等
は、第1の除去素子23及び第2の除去素子24の吸着
剤30に吸着される。
【0058】また、エチレンについては、第2の除去素
子24上のパラジウム触媒29が、エチレンと接触した
際に、アセトアルデヒドへ化学変化させて吸着剤30に
吸着させる。尚、パラジウム触媒29は、第2の除去素
子24の最表面に担持されているため、エチレンとの接
触率が高く、効率よくアセトアルデヒドへの化学反応を
促進し、これらの作用により、野菜室5内の老化促進物
質の濃度上昇を抑制し、低濃度に維持することができ
る。
【0059】尚、冷気の通気流が生じない野菜室5に除
去装置22を設置した場合でも、第1の除去素子23、
第2の除去素子24がこれらの周辺に存在する老化促進
物質を除去することにより、除去装置22内は、野菜室
5全体の老化促進物質濃度に比べ低くなり、除去装置2
2内外で老化促進物質の濃度差が生じる。この濃度勾配
により、野菜室5内の老化促進物質は、除去装置22内
部に向けて拡散され、第1の除去素子23、第2の除去
素子24により除去される。
【0060】さらに、光源25を点灯させて、第1の除
去素子23に400nm未満の波長を含む光を照射した
場合には、第1の除去素子23における光源25側の面
の光触媒11は、光を受けて酸化分解力を発現し、さら
に、第1の除去素子を通過した光の一部は、黄白色の第
2の除去素子24に反射して、第1の除去素子23の非
受光面側の光触媒11に当たり、酸化分解力を発現させ
ることができる。
【0061】また、さらに光触媒11は、第1の除去素
子23の最表面に担持されているため、第1の除去素子
23上に担持されている全ての光触媒11が、最大限に
酸化分解力を発現することになり、野菜室5内のエチレ
ンやアセトアルデヒド等の老化促進物質を、さらに効率
よく分解するため、光源25の点灯時間も短くて済み、
冷蔵庫の消費電力増加や、野菜室5内の温度上昇も最小
限に押さえることができ、かつ野菜室内の老化促進物質
の濃度を大幅に低減することができる。
【0062】図10に、第1の除去素子と第2の除去素
子を用いた、エチレン除去の特性を示す。紫外線が未照
射時においても、一定の速度でエチレン濃度が低下して
おり、さらに400nm未満の波長を含む光としてブラ
ックライト光を第1の除去素子23に照射し、光触媒1
1の酸化分解力を発現させることにより、エチレン濃度
の減少速度が著しく増加している。このため貯蔵されて
いる青果物の鮮度をより長期に渡って保持することがで
きる。
【0063】また、除去装置22の筐体26内面にも、
光触媒11を担持した場合には、光源25から照射され
る全ての紫外線を、光触媒11の酸化分解力の発現に利
用することができ、これにより光源25を点灯した際の
老化促進物質の除去速度がさらに向上し、光源25の点
灯時間をさらに短縮することができる。尚、筐体26内
面への光触媒11の担持方法としては、光触媒11とバ
インダを混合分散させた液を、スプレー法等により、筐
体26内面に塗布し、乾燥させることにより、光触媒1
1膜を形成できる。尚、光触媒11液塗布後の乾燥温度
は、常温以上であればよいが、乾燥を150℃以上の環
境内で行った場合には、さらに膜強度の高い光触媒11
膜を形成できる点から、より好ましい。
【0064】以上のように本実施の形態の冷蔵庫は、光
触媒11と吸着剤30を担持した第1の除去素子23
と、パラジウム触媒29と吸着剤30を担持した第2の
除去素子24と、光触媒11励起用の光源25と、これ
らを内部に収納する筐体26とからなり、筐体26は通
気用のスリット27を複数個有し、また光源25は、4
00nm未満の波長を含む光を照射し、さらに筐体26
内においては、光源25、第1の除去素子23、第2の
除去素子24の順に並んで設置されて青果物の老化を促
進する物質の除去装置22を構成しており、除去装置2
2を野菜室5内に取り付けたものである。
【0065】したがって、野菜室5内に野菜や果物等の
青果物が収納されて、青果物自身からエチレンやエタノ
ール等の老化促進物質が発生した場合でも、エチレン
は、第2の除去素子24に担持されているパラジウム触
媒29により水との化学反応が促進されて、アセトアル
デヒドに変化する。そして、生成したアセトアルデヒド
は、第1の除去素子23及び第2の除去素子24に担持
されている吸着剤に吸着され、またエタノール等の他の
ガスについても吸着剤30により除去される。
【0066】さらに、光源25を点灯して、第1の除去
素子23に担持されている光触媒11に対して、紫外線
を照射した場合には、酸化分解力を発現した光触媒11
により、野菜室5内の気相中のエチレン,アセトアルデ
ヒド及びエタノール等が分解され、野菜室5内の老化促
進物質は、より低濃度まで除去されるので、野菜室5内
に貯蔵されている野菜,果物等の鮮度保持期間を伸ばす
ことができる。また、光触媒11への紫外線照射は連続
的に行う必要がないため、光源25点灯による、消費電
力の増加、野菜室5内の温度上昇を抑制することができ
る。
【0067】また、本実施の形態の冷蔵庫は、第1の除
去素子23及び第2の除去素子24の吸着剤30とし
て、シリカ/アルミナ比が100以上の白色系の吸着剤
30を担持した構成であり、光源25より照射された4
00nm未満の波長を含む光は、第1の除去素子23の
受光面において、白色系の吸着剤30により紫外線強度
を減衰することなく効率よく反射されて、担持されてい
る光触媒11の光利用効率を高め、野菜室5内に発生す
る老化促進物質に対する酸化分解力を向上させることが
できる。
【0068】さらに光の一部は、第1の除去素子23を
通過して、第2の除去素子24にも照射され、前記第2
の除去素子24に反射した光が、第1の除去素子23の
非受光面側に当たることにより、第1の除去素子23に
担持されている全ての光触媒11の酸化分解力を発現で
きるため、光照射時の第1の除去素子23による老化促
進物質の除去性能をより向上させることができ、さらに
除去速度が増加する分、光源25の点灯時間もより短縮
できるため、光源25由来の消費電力及び野菜室5内の
温度上昇への寄与を低減することができる。
【0069】また、さらに、本実施の形態の冷蔵庫は、
第1の除去素子23及び第2の除去素子24において、
多孔質の基材28の表面に第1層として吸着剤30を担
持し、さらに第2層として最表面に光触媒11またはパ
ラジウム触媒29を担持した構成であり、表面を多孔質
化することで、単位面積当たりの吸着剤30や、各触媒
の担持量を増加させることができる。
【0070】さらに第1の除去素子23においては光触
媒11を、第2の除去素子24においてはパラジウム触
媒29を、最表面に担持することで、各触媒のエチレ
ン,アセトアルデヒド等の老化促進物質に対する除去能
力を最大限に高めることができるため、光未照射時にお
けるエチレンの除去速度はさらに向上し、光照射時にお
ける老化促進物質に対する除去速度もより向上し、貯蔵
されている青果物への影響を最小限に抑えることができ
る。
【0071】また、さらに、本実施の形態の冷蔵庫にお
いて、除去装置22の筐体26は、金属製の素材であ
り、さらに筐体26の内面は光触媒11が担持された構
成であり、第1の除去装置23に紫外線を照射する際、
照射された紫外線は、第1の除去素子上の光触媒11に
くわえて、筐体26内面に担持されている光触媒11に
も照射されて酸化分解力を発現し、老化促進物質の分解
速度をより向上することで青果物への保鮮効果を高め、
さらに光源25から発する全ての紫外線を有効に活用で
きる。
【0072】(実施の形態2)図11は、本発明の実施
の形態2による冷蔵庫の老化促進物質の除去装置を設置
した野菜室を示す縦断面図である。図12は、同実施の
形態の冷蔵庫の老化促進物質の除去装置を示す縦断面図
である。
【0073】図11,図12おいて、31は、加温手段
であり、第2の除去素子24の近傍に設置されている。
図13に示すように、除去装置22の筐体26内におい
ては、光源25、第1の除去素子23、第2の除去素子
24、加温手段31の順に配置される。加温手段31
は、発熱量が30キロジュール(kJ)/h以上である
ものが好ましく、第2の除去素子の通風抵抗を最小限に
できる点より、線ヒーター等の細身の形状のものがより
好ましい。
【0074】32は、制御手段であり、光源25と加温
手段31と電気配線で接続されている。制御手段32
は、光源25及び加温手段31に定期的に通電する機能
を有しており、光源25を単独で定期的に点灯させて、
第1の除去素子23の光触媒11の酸化分解力を発現さ
せると共に、加温手段31へ通電した場合には、それに
連動させて光源も同時に点灯させる制御となっている。
【0075】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作を説明する。
【0076】ここで、野菜室5の貯蔵容器8内に収納さ
れた野菜や果物等の青果物から発生するエチレンやアセ
トアルデヒド等の老化促進物質は、冷気の流れに乗っ
て、野菜室5の天面に設置した除去装置22のスリット
27を介して、内部に流入する。光源25消灯時におい
ては、老化促進物質中のアセトアルデヒド等は、第1の
除去素子23及び第2の除去素子24の吸着剤30に吸
着され、また、蒸発温度が−102℃と非常に低く吸着
量が少ないエチレンについては、第2の除去素子24上
のパラジウム触媒29が、エチレンと接触した際に、ア
セトアルデヒドへ化学変化させて吸着剤30に吸着させ
る。
【0077】第2の除去素子24の吸着剤30における
ガス吸着量が増加すると、吸着剤30表面のガス濃度が
増加するため、蒸発温度が低く分子の運動エネルギーが
高いエチレンは、吸着剤30の細孔に吸着され難くなる
ため、パラジウム触媒29との接触率が下がり、除去能
力が低下する。このような場合でも、加温手段31を動
作させて、第2の除去素子24上の吸着剤30に対して
熱エネルギーを加えることで、吸着されているアセトア
ルデヒド等の老化促進物質の運動エネルギーが増加し、
吸着サイトから気相中へ脱離する。
【0078】さらに、加温手段31の動作に連動して光
源25も点灯し、第1の除去素子23上の光触媒11が
酸化分解力を発現しているため、脱離した老化促進物質
は、光触媒11により分解される。このため、第1の除
去素子より脱離した老化促進物質は、野菜室5内に拡散
することはなく、収納されている青果物に対して影響を
及ぼさない。さらに第2の除去素子24上の吸着剤30
の吸着性能が再生し、エチレンとパラジウム触媒29と
の接触率も増加するため、第2の除去素子は常に高いエ
チレン除去性能を保ち、野菜室5の鮮度保持性能を長期
間維持できる。
【0079】以上のように、本実施の形態の冷蔵庫は、
第2の除去素子24の近傍に30キロジュール(kJ)
/h以上の発熱量を有する加温手段31を設置したもの
であり、加温手段31により、定期的に第2の除去素子
24の表面に熱エネルギーを加えることで、第2の除去
素子24に担持されている吸着剤30上の老化促進物質
を離脱させ、吸着能力を再生させることにより、パラジ
ウム触媒とエチレンとの接触率を向上させるため、第2
の除去素子のエチレン除去性能を高いレベルで維持する
ことができ、野菜室5に収納されている青果物の保鮮に
長期間寄与することができる。
【0080】また、本実施の形態の冷蔵庫は、加温手段
31と光源25の動作を制御する制御手段32を備え、
加温手段31の通電に連動して前記制御手段31は、光
源25を同時に点灯させるように構成したものであり、
加温手段31により第2の除去素子24に吸着されてい
る老化促進物質が、気相中へ脱離した場合でも、加温手
段31の通電に連動して、光源25が点灯し、第1の除
去素子23上の光触媒11が、酸化分解力を発現するこ
とで、脱離した老化促進物質は、野菜室5内へ拡散する
前に分解除去されるため、脱離した老化促進物質が野菜
室5内に収納されている青果物と接触することはなく、
これにより野菜室5の鮮度保持性能を長期間維持でき
る。
【0081】(実施の形態3)図14は、本発明の実施
の形態3による冷蔵庫の老化促進物質の除去装置を設置
した野菜室を示す縦断面図である。図15は、同実施の
形態の冷蔵庫の老化促進物質の除去装置を設置した野菜
室の扉開放状態を示す縦断面図である。図16は、同実
施の形態の冷蔵庫の老化促進物質の除去装置を示す縦断
面図である。
【0082】図14から図16において、33は光透過
板であり、除去装置22の筐体26において、貯蔵容器
8の底面と相対する面に組み込まれている。光透過板3
3の材質としてはガラスやアクリル樹脂を用いるのが、
光源25から照射される400nm以上の波長の光を透
過して、400nm未満の波長の光の透過を防止できる
点より、好ましい。尚、詳しく図示はしないが、光源2
5は、野菜室5の開閉扉7の開放に連動して点灯する構
成となっている。
【0083】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作を説明する。
【0084】野菜室7の貯蔵容器8に野菜や果物等の青
果物を収納、もしくは貯蔵容器8内の青果物を取り出す
ために、開閉扉7を開いた際、光源25は、第1の除去
素子の光触媒に対して光を照射中の場合は、点灯状態を
維持し、消灯中の場合は、点灯を開始する。このため、
冷蔵庫の使用者が開閉扉7を開いた際には、常に光源2
5は点灯するこにとなる。
【0085】光源25の点灯時、照射光に含まれる40
0nm未満の波長の光は、光透過板33に吸収されて、
400nm以上の波長が光透過板33を透過し、貯蔵容
器8内の青果物を照らすことになる。使用者は、この光
を確認することで除去装置22の青果物に対する保鮮運
転の実施を明確に認知することが可能となる。
【0086】また、光源25の点灯状態が容易に確認で
きるため、光源25の寿命や、不良の判定も可能とな
る。
【0087】また、さらに、冷蔵庫の設置環境が暗い状
態で野菜室5を開いたときには、光源25は、野菜室5
内の照明として機能できるので、貯蔵容器8内の青果物
の状態の確認を容易にする。
【0088】尚、光透過板33の材質をガラスにした場
合には、ガラス表面に透明の光触媒11膜を担持するこ
とにより、光源25点灯時には、老化促進物質の分解に
寄与させることができる。
【0089】以上のように本実施の形態の冷蔵庫は、除
去装置22の筐体26の一部に光透過板33を設置した
ものであり、光源25が点灯した場合、光源25から照
射される400nm以上の波長の光が光透過板33を透
過して、野菜室内に漏れることで、野菜室の開閉扉を開
けた際に、除去装置による老化促進物質の除去動作、つ
まり保鮮運転の実施を明確に確認することができ、ま
た、光源25の点灯状態が容易に確認できるため、光源
25の寿命や、不良の判定も可能となる。
【0090】また、冷蔵庫の周囲環境に明かりがない状
態で、野菜室5を開けた際には、光透過板33より漏れ
る400nm以上の波長の光は、野菜室5内の状況を確
認できる照明となる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、光触媒と吸着剤を担持した第1の除去素子と、パ
ラジウム触媒と吸着剤を担持した第2の除去素子と、光
触媒励起用の光源と、これらを内部に収納する筐体とか
らなり、前記筐体は通気用のスリットを複数個有し、ま
た前記光源は、400nm未満の波長を含む光を照射
し、さらに前記筐体内においては、光源、第1の除去素
子、第2の除去素子の順に並んで設置されて青果物の老
化を促進する物質の除去装置を構成しており、前記除去
装置を野菜室内に取り付けたものである。
【0092】これにより、野菜室内に野菜や果物等の青
果物が収納されて、青果物自身からエチレンやエタノー
ル等の老化促進物質が発生した場合でも、エチレンは、
第2の除去素子に担持されているパラジウム触媒により
水との化学反応が促進されて、アセトアルデヒドに変化
し、生成したアセトアルデヒドは、第1の除去素子及び
第2の除去素子に担持されている吸着剤に吸着され、ま
たエタノール等の他のガスについても前記吸着剤により
除去され、さらに光源を点灯して第1の除去素子に担持
されている光触媒に対して、紫外線を照射した場合に
は、酸化分解力を発現した光触媒により、野菜室内の気
相中のエチレン,アセトアルデヒド及びエタノール等が
分解され、野菜室内の老化促進物質は、より低濃度まで
除去されるので、野菜室内に貯蔵されている野菜,果物
等の鮮度保持期間を伸ばすことができ、また、光触媒へ
の紫外線照射は連続的に行う必要がないため、光源点灯
による、消費電力の増加、野菜室内の温度上昇を抑制す
ることができる。
【0093】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記第1の除去素子及び第2の
除去素子の吸着剤として、シリカ/アルミナ比が100
以上の白色系の吸着剤を担持した構成であり、光源より
照射された400nm未満の波長を含む光は、第1の除
去素子の受光面において、白色系の吸着剤により紫外線
強度を減衰することなく効率よく反射されて、担持され
ている光触媒の光利用効率を高め、野菜室内に発生する
老化促進物質に対する酸化分解力を向上させることがで
き、さらに光の一部は、第1の除去素子を通過して、第
2の除去素子にも照射され、前記第2の除去素子に反射
した光が、第1の除去素子の非受光面側に当たることに
より、第1の除去素子に担持されている全ての光触媒の
酸化分解力を発現できるため、光照射時の第1の除去素
子による老化促進物質の除去性能をより向上させること
ができ、さらに除去速度が増加する分、光源の点灯時間
もより短縮できるため、光源由来の消費電力及び野菜室
内の温度上昇への寄与を低減することができる。
【0094】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の発明において、前記第1の除去素子及
び第2の除去素子において、多孔質の基材の表面に第1
層として吸着剤を担持し、さらに第2層として最表面に
光触媒またはパラジウム触媒を担持した構成であり、表
面を多孔質化することで、単位面積当たりの吸着剤や、
各触媒の担持量を増加させることができ、さらに第1の
除去素子においては光触媒を、第2の除去素子において
はパラジウム触媒を、最表面に担持することで、各触媒
のエチレン,アセトアルデヒド等の老化物質に対する除
去能力を最大限に高めることができるため、光未照射時
におけるエチレンの除去速度はさらに向上し、光照射時
における老化促進物質に対する除去速度もより向上し、
貯蔵されている青果物への影響を最小限に抑えることが
できる。
【0095】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前
記除去装置の筐体は、金属製の素材であり、さらに前記
筐体の内面は光触媒が担持された構成であり、前記第1
の除去装置に紫外線を照射する際、照射された紫外線
は、第1の除去素子上の光触媒に加えて、筐体内面に担
持されている光触媒にも照射されて酸化分解力を発現
し、老化促進物質の分解速度をより向上することで青果
物への保鮮効果を高め、さらに光源から発する全ての紫
外線を有効に活用できる。
【0096】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、第
2の除去素子の近傍に30キロジュール(kJ)/h以
上の発熱量を有する加温手段を設置したものであり、加
温手段により、定期的に第2の除去素子の表面に熱エネ
ルギーを加えることで、第2の除去素子に担持されてい
る吸着剤上の老化促進物質を脱離させ、吸着能力を再生
させることにより、パラジウム触媒とエチレンとの接触
率を向上させるため、第2の除去素子のエチレン除去性
能を高いレベルで維持することができ、野菜室に収納さ
れている青果物の保鮮に長期間寄与することができる。
【0097】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の発明において、前記加温手段と光源の動作を制
御する制御手段を備え、加温手段の通電に連動して前記
制御手段は、光源を同時に点灯させるように構成したも
のであり、加温手段により第2の除去素子に吸着されて
いる老化促進物質が、気相中へ脱離した場合でも、加温
手段の通電に連動して、光源が点灯し、第1の除去素子
上の光触媒が、酸化分解力を発現することで、脱離した
老化促進物質は、野菜室内へ拡散する前に分解除去され
るため、脱離した老化促進物質が野菜室内に収納されて
いる青果物と接触することはなく、これにより野菜室の
鮮度保持性能を長期間維持できる。
【0098】また、請求項7記載の発明は、請求項1か
ら請求項6のいずれか一項に記載の発明において、除去
装置の筐体の一部に光透過板を設置したものであり、光
源が点灯した場合、光源から照射される400nm以上
の波長の光が光透過板を透過して、野菜室内に漏れるこ
とで、野菜室の開閉扉を開けた際に、除去装置による老
化促進物質の除去動作、つまり保鮮運転の実施を明確に
確認することができ、また、光源の点灯状態が容易に確
認できるため、光源の寿命や、不良の判定も可能とな
る。
【0099】また、冷蔵庫の周囲環境に明かりがない状
態で、野菜室を開けた際には、光透過板より漏れる40
0nm以上の波長の光は、野菜室内の状況を確認できる
照明となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷蔵庫の実施の形態1による冷蔵
庫の縦断面図
【図2】同実施の形態の冷蔵庫の老化促進物質の除去装
置を設置した野菜室を示す縦断面図
【図3】同実施の形態の冷蔵庫の老化促進物質の除去装
置を示す斜視図
【図4】同実施の形態の冷蔵庫の老化促進物質の除去装
置を示す縦断面図
【図5】同実施の形態の冷蔵庫の光源、第1の除去素
子、第2の除去素子の配置関係図
【図6】同実施の形態の冷蔵庫の第1の除去素子の斜視
【図7】同実施の形態の冷蔵庫の第1の除去素子の表面
構造の拡大図
【図8】同実施の形態の冷蔵庫の第2の除去素子の表面
構造の拡大図
【図9】同実施の形態の冷蔵庫の第2の除去素子の表面
構造の拡大図
【図10】同実施の形態の冷蔵庫の第1の除去素子と第
2の除去素子を用いたエチレン除去挙動を示す特性図
【図11】本発明による冷蔵庫の実施の形態2による冷
蔵庫の老化促進物質の除去装置を設置した野菜室を示す
縦断面図
【図12】同実施の形態の冷蔵庫の老化促進物質の除去
装置を示す縦断面図
【図13】同実施の形態の冷蔵庫の光源、第1の除去素
子、第2の除去素子、加温手段の配置関係図
【図14】本発明による冷蔵庫の実施の形態3による冷
蔵庫の老化促進物質の除去装置を設置した野菜室を示す
縦断面図
【図15】同実施の形態の冷蔵庫の老化促進物質の除去
装置を設置した野菜室の扉開放状態を示す縦断面図
【図16】同実施の形態の冷蔵庫の老化促進物質の除去
装置を示す縦断面図
【図17】従来の冷蔵庫の野菜室を示す縦断面図
【符号の説明】
5 野菜室 11 光触媒 22 除去装置 23 第1の除去素子 24 第2の除去素子 25 光源 26 筐体 27 スリット 28 基材 29 パラジウム触媒 30 吸着剤 31 加温手段 32 制御手段 33 光透過板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光触媒と吸着剤を担持した第1の除去素
    子と、パラジウム触媒と吸着剤を担持した第2の除去素
    子と、光触媒励起用の光源と、これらを内部に収納する
    筐体とからなり、前記筐体は通気用のスリットを複数個
    有し、また前記光源は400nm未満の波長を含む光を
    照射し、さらに前記筐体内に於いては、光源、第1の除
    去素子、第2の除去素子の順に並んで設置されており、
    さらに前記除去装置を野菜室内に取り付けた冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 第1の除去素子及び第2の除去素子の吸
    着剤として、シリカ/アルミナ比が100以上の白色系
    の吸着剤を担持した構成である請求項1に記載の冷蔵
    庫。
  3. 【請求項3】 第1の除去素子及び第2の除去素子は、
    多孔質の基材の表面に第1層として吸着剤を担持し、さ
    らに第2層として最表面に光触媒またはパラジウム触媒
    を担持した構成である請求項1または2に記載の冷蔵
    庫。
  4. 【請求項4】 筐体は、金属製の素材であり、さらに前
    記筐体の内面は光触媒が担持された構成である請求項1
    から請求項3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 第2の除去素子の近傍に30キロジュー
    ル(kJ)/h以上の発熱量を有する加温手段を設置し
    たことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一
    項に記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 加熱手段と光源の動作を制御する制御手
    段を備え、加熱手段の通電に連動して前記制御手段は、
    光源も同時に点灯させることを特徴とする請求項5に記
    載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 筐体の一部に400nm以上の波長の光
    を透過する光透過板を設置した請求項1から請求項6の
    いずれか一項に記載の冷蔵庫。
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