JPH07270045A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JPH07270045A
JPH07270045A JP6385294A JP6385294A JPH07270045A JP H07270045 A JPH07270045 A JP H07270045A JP 6385294 A JP6385294 A JP 6385294A JP 6385294 A JP6385294 A JP 6385294A JP H07270045 A JPH07270045 A JP H07270045A
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photocatalyst
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fruits
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JP6385294A
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Yoshichika Ishikawa
義親 石川
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 野菜や果物等の長期保存を可能とする。 【構成】 本体1内に形成された野菜室5内に、生鮮野
菜類を収容する貯蔵容器8を出し入れ可能に設ける。貯
蔵容器8の上部開口部に、中央部が最も高くその高い部
位に透湿部材10を有するカバー9を設ける。透湿部材
10は、貯蔵容器8内の湿度調整の機能を果たし、貯蔵
容器8内は野菜類の保存に適した温度(3〜5℃)及び
湿度(90〜95%RH)とされる。透湿部材10の透
孔の一部に、酸化チタンや酸化亜鉛等の光触媒を設ける
と共に、野菜室5の天井部に、紫外線ランプ12を設け
る。光触媒に紫外線が照射されると、その表面に活性種
が発生し、エチレン,アセトアルデヒド等の植物の成長
促進成分や、アンモニア,トリメチルアミン等の悪臭成
分を分解,除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜や果物の長期保存
を可能とした冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば家庭用の冷蔵庫にあって
は、生鮮野菜や果物を貯蔵するための専用の野菜室を備
えるものが供されてきている。このものでは、野菜室内
にいわゆる引出し式の貯蔵容器を出入可能に備え、その
貯蔵容器と野菜室の室壁との間に冷気を流通させると共
に、貯蔵容器を一定の密閉状態とすることにより、保存
に適した温度(3〜5℃)及び湿度(90〜95%R
H)で野菜類を貯蔵することができるようになってい
る。これによれば、野菜や果物をある程度(例えば1週
間)の期間において新鮮な状態で保存することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、野菜や果物
の老化を早める大きな要因として、野菜や果物自体から
放出される、植物の成長を促進させる成分(エチレン,
アセトアルデヒド等)があげられる。従って、野菜室
(貯蔵容器)内からそれらエチレン,アセトアルデヒド
等の植物の成長促進成分を効果的に除去することができ
れば、野菜や果物のより一層の長期保存が可能となるの
である。
【0004】ところが、従来では、エチレンガス等の植
物の成長促進成分を効果的に除去する技術は十分に確立
されておらず、冷蔵庫にあっても、植物の成長促進成分
を除去するための対策は何らとられていなかった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、野菜や果物等から放出される成長促進
成分を効果的に除去することができ、野菜や果物等の長
期保存を可能とする冷蔵庫を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の冷蔵庫は、本体
内に設けられた貯蔵室内に、野菜や果物等を収容する貯
蔵容器を備えてなるものであって、前記貯蔵容器の上部
開口部を覆うカバーと、このカバーに設けられ前記貯蔵
容器内の湿度を調整するための透湿部材と、この透湿部
材に設けられ紫外線が照射されることにより活性化し植
物の成長促進成分を分解する光触媒と、前記透湿部材に
向けて紫外線を照射するランプとを具備するところに特
徴を有する(請求項1の発明)。
【0007】この場合、カバーを、部分により高低差を
存した形状に構成すると共に、透湿部材を、そのカバー
のうちの高い部分に位置して設けるようにすれば効果的
である(請求項2の発明)。
【0008】さらには、透湿部材を、多数個の透孔を有
する板状に構成すると共に、光触媒を、前記透孔のうち
の一部に埋込むようにして設けることができ(請求項3
の発明)、また、透湿部材を、繊維を編んで構成すると
共に、光触媒を、前記繊維に付着させて設けることもで
きる(請求項4の発明)。
【0009】
【作用】本発明者は、冷蔵庫において、野菜や果物から
放出されるエチレン,アセトアルデヒド等の植物の成長
促進成分を効果的に除去する技術を開発すべく、光触媒
技術に着目しながら実験,研究を重ねた結果、酸化チタ
ンや酸化亜鉛等の金属酸化物を代表とする光触媒と、紫
外線との組合わせにより、成長促進成分の分解に極めて
効果があることを知見し、本発明を完成させるに至った
のである。
【0010】即ち、光触媒に紫外線を照射すると、光触
媒の表面に活性種が発生し、種々の化学反応を起こす特
徴がある。特に、有機化合物を酸化分解する力が強く、
植物の成長促進成分(エチレン,アセトアルデヒド等)
や、悪臭成分(アンモニア,トリメチルアミン,メチル
メルカプタン,硫化水素等)を水や二酸化炭素等に分解
することができる。その光酸化分解の原理は次の通りで
ある。
【0011】
【化1】
【0012】本発明の請求項1の冷蔵庫によれば、野菜
や果物等を収容する貯蔵容器に、透湿部材を有するカバ
ーを設けたことにより、貯蔵容器内を野菜や果物等の保
存に適した湿度に保つことができる。そして、前記透湿
部材に光触媒を設けると共にその透湿部材に向けて紫外
線を照射するランプを設けたので、貯蔵された野菜や果
物から放出されるエチレン,アセトアルデヒド等の植物
の成長促進成分は、透湿部材に設けられた光触媒によっ
て分解,除去されるようになり、以て、野菜や果物の成
長(老化)の進行を抑えることができる。
【0013】尚、植物の成長促進成分の除去の作用に加
えて、光触媒による貯蔵容器内の臭気成分の分解,除去
の効果も期待でき、しかも、ランプから照射される紫外
線による貯蔵室内の殺菌,防かびの効果も期待できる。
また、光触媒は有害なオゾン等を発生することもないの
で、安全性にも優れるものとなる。
【0014】また、この場合、植物の成長促進成分は、
空気よりも軽いため、貯蔵容器の上部に集まるようにな
る。従って、カバーを部分により高低差を存した形状に
構成すると共に、光触媒を有する透湿部材をそのカバー
のうちの高い部分に位置して設けるようにすれば(請求
項2の発明)、植物の成長促進成分が光触媒部分に集ま
るようになって効果的に植物の成長促進成分の分解,除
去を行うことができるようになる。
【0015】さらには、透湿部材を、多数個の透孔を有
する板状に構成すると共に、光触媒を、前記透孔のうち
の一部に埋込むようにして設けたり(請求項3の発
明)、また、透湿部材を、繊維を編んで構成すると共
に、光触媒を、前記繊維に付着させて設けたり(請求項
4の発明)すれば、透湿部材に光触媒をいわば一体化し
た形態とすることができ、光触媒の取付スペースを小さ
く済ませ得ると共に光触媒の組付作業を容易とすること
ができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を家庭用冷蔵庫に適用した一実
施例について図1乃至図8を参照して説明する。図1は
本実施例に係る冷蔵庫の本体1の下部部分を示してい
る。この本体1は、断熱箱体2からなり、その内部が、
断熱性を有する仕切壁3(1個のみ図示)により上下に
複数に区画され、以て、複数個の貯蔵室4,5(2個の
み図示)が形成されている。この場合、最下段に位置す
る貯蔵室5が野菜,果物用の貯蔵室(以下野菜室5と称
する)とされ、その上段部は冷凍室4とされている。
【0017】また、詳しく図示はしないが、本体1内に
は、周知の冷凍サイクルが組込まれていると共に、その
冷凍サイクルにより生成された冷気を各貯蔵室4,5に
循環供給するための冷気循環路が設けられている。前記
野菜室5には、仕切壁3内に形成された冷気循環路6を
通して冷気が供給されるようになっている。尚、前記野
菜室5の前面には、断熱性を有する扉7が設けられてい
る。
【0018】そして、前記野菜室5内には、生鮮野菜や
果物等が専用に貯蔵されるのであるが、それら野菜や果
物は、いわゆる引出し式の貯蔵容器8内に収容されるよ
うになっている。この貯蔵容器8は、上面が開放した容
器状をなし、前記扉7に連結されてその扉7と一体的に
出し入れされるようになっている。このとき、貯蔵容器
8(扉7)は、野菜室5の内側壁部に設けられた図示し
ないレール機構に案内されることにより、スムーズに出
し入れされるようになっている。
【0019】さて、本実施例では、前記野菜室5の上部
には、貯蔵容器8を野菜室5内に収納した状態でその貯
蔵容器8の上部開口部を覆うカバー9が設けられてい
る。このカバー9は、図2にも示すように、その中央部
分に位置して矩形の開口部9aを有すると共に、その開
口部9a部分から前後左右に向けて緩やかに下降傾斜す
るような矩形状に形成されている。これにて、カバー9
は高低差を存した形態とされている。
【0020】そして、このカバー9には、前記開口部9
aを塞ぐようにして透湿部材10が設けられている。こ
の透湿部材10は、例えばプラスチックから矩形薄板状
に構成されると共に、その板面には多数個の透孔10a
が形成されている。透湿部材10は、多数個の透孔10
aにより水蒸気の流通を制御し、以て、貯蔵容器8内の
湿度を調整するようになっている。
【0021】これにて、貯蔵容器8内は、カバー9によ
り一定の密閉状態とされ、冷気循環路6を通って野菜室
5内に供給される乾燥した冷気は、貯蔵容器8内に直接
的に供給されることなく、前記貯蔵容器8と野菜室5の
内壁との間を流通される。また、透湿部材10により、
貯蔵容器8内の水蒸気が飽和状態となることなく適度に
外部に放出されるようになり、以て、貯蔵容器8によ
り、保存に適した温度(3〜5℃)及び湿度(90〜9
5%RH)で野菜類を貯蔵することができるようになっ
ているのである。
【0022】そして、前記透湿部材10には、例えば酸
化チタンや酸化亜鉛等の金属酸化物からなる光触媒11
が一体的に設けられている。この光触媒11は、後の作
用説明にて述べるように、紫外線が照射されることによ
り活性化し、野菜や果物から放出されるエチレン,アセ
トアルデヒド等の植物の成長促進成分を分解する作用を
呈するものであり、図3に示すように、前記透湿部材1
0の多数個の透孔10aのうちの一部に埋込まれるよう
にして設けられているのである。
【0023】さらに、野菜室5の天井部を構成する仕切
壁3の下面部には、前記透湿部材10の真上部に位置し
て紫外線光源たる冷陰極ランプ12(以下、紫外線ラン
プ12と称する)が設けられている。この場合、図4に
も示すように、仕切壁3の下面部には、左右方向に延び
側面半円形状をなす凹部3aが設けられ、紫外線ランプ
12は上端部がこの凹部3a内に位置するように配設さ
れている。また、前記凹部3aの表面部には、紫外線を
反射させるためのランプカバー13が、例えば両面テー
プによって接着されて設けられている。これにて、紫外
線ランプ12から発せられた紫外線は、直接及びランプ
カバー13を反射して透湿部材10(光触媒11)に照
射されるようになっている。
【0024】次に、上記構成の作用について述べる。各
種の食品等は、種類に応じて各貯蔵室に収容され貯蔵さ
れる。そのうち、生鮮野菜や果物等は、野菜室5の貯蔵
容器8内に収容される。このとき、上述のように、貯蔵
容器8は透湿部材10を有するカバー9によりいわば蓋
がされて一定の密閉状態となることにより、収容された
野菜や果物は、保存に適した温度(3〜5℃)及び湿度
(90〜95%RH)で貯蔵されるようになる。
【0025】ここで、野菜や果物自体からは、植物の成
長を促進させる成分であるところのエチレンガス等が放
出され、もしこれが除去されないまま貯蔵容器8(野菜
室5)内にとどまり、貯蔵容器8内で所定の濃度以上と
なるようなことがあると、野菜や果物の老化を早めるこ
とになる。ところが、本実施例では、光触媒11及び紫
外線ランプ12を設けたことにより、植物の成長促進成
分を効果的に除去することができるのである。
【0026】即ち、野菜や果物から発生されるエチレン
ガス等は、空気よりも軽くて上昇する傾向にあり、貯蔵
容器8内の最も高い部位つまり透湿部材10部分に集ま
るようになる。このとき、それらエチレンガス等は、透
湿部材10に一体的に設けられた光触媒11に触れるよ
うになる。一方、光触媒11には、紫外線ランプ12か
らの紫外線が照射され、これにて、光触媒11の表面に
活性種が発生し、種々の化学反応特に有機化合物の酸化
分解反応が顕著に行われることになる。
【0027】従って、貯蔵された野菜や果物から放出さ
れるエチレン,アセトアルデヒド等の植物の成長促進成
分は、光触媒11によって水や二酸化炭素等に分解され
て除去されるようになり、以て、成長促進成分に起因す
る野菜や果物の成長(老化)の進行が抑えられるのであ
る。
【0028】また、光触媒11は、植物の成長促進成分
の分解,除去だけでなく、悪臭成分(アンモニア,トリ
メチルアミン,メチルメルカプタン,硫化水素等)を分
解,除去する作用も呈し、従って、併せて脱臭効果も得
ることができるのである。しかも、紫外線ランプ12か
ら発せられ紫外線による野菜室5内の殺菌,防かびの効
果も期待でき、さらには、光触媒11は、有害なオゾン
等を発生することはないので、安全性にも優れている。
【0029】ちなみに、図5乃至図8は、光触媒11に
よる、各有機化合物の分解能力を示すもので、時間経過
に伴う、エチレンガス(図5)、アセトアルデヒド(図
6)、アンモニア(図7)、メチルメルカプタン(図
8)の濃度の変化状況を示している。また、参考とし
て、紫外線(UVと略記)未照射の場合の濃度変化も併
せて示している。これら図5乃至図8からも理解できる
ように、光触媒11に紫外線を照射することにより、植
物の成長促進成分(エチレン,アセトアルデヒド)の分
解,除去能力、及び、悪臭成分(アンモニア,メチルメ
ルカプタン)の分解,除去能力に極めて優れるものとな
っている。
【0030】このように本実施例によれば、貯蔵容器8
のカバー9に設けられた透湿部材10に光触媒11を設
けると共に、野菜室5の天井部に紫外線ランプ12を設
けたので、野菜や果物等から放出される成長促進成分を
効果的に除去することができる。この結果、温度及び湿
度の制御と相俟って、野菜室5内に収容された野菜や果
物の老化の進行を効果的に抑えることができ、植物の成
長促進成分を除去するための対策が何らとられていなか
った従来のものと比べて、十分長期間に渡って野菜や果
物等を新鮮な状態で保存することが可能となったのであ
る。しかも、悪臭成分の除去効果も得られるものであ
る。
【0031】また、特に本実施例では、カバー9を中央
部が高くなる形状とすると共に、その最も高い部分に位
置して光触媒11を有する透湿部材10を設けるように
したので、植物の成長促進成分が光触媒11部分に集ま
るようになって効果的に植物の成長促進成分の分解,除
去を行うことができるものである。さらに、光触媒11
を、透湿部材10の透孔10aのうちの一部に埋込むよ
うに設けたので、透湿部材10に光触媒11をいわば一
体化した形態とすることができ、光触媒11の取付スペ
ースを小さく済ませ得ると共に光触媒11の組付作業を
容易とすることができるといった利点も得ることができ
るものである。
【0032】図9及び図10は本発明の他の実施例に係
る透湿部材21を示すものであり、この透湿部材21
は、繊維22を縦横に編んで構成された布状をなしてい
る。そして、この場合、図10に示すように、例えば酸
化チタンや酸化亜鉛等の光触媒23は、繊維22の表面
にコーティングされた状態に設けられている。この透湿
部材21には、やはり紫外線ランプ12からの紫外線が
照射されるようになっている。かかる構成でも、透湿部
材21により湿度調整が行われると共に、光触媒23に
より植物の成長促進成分の分解,除去が行われ、もっ
て、野菜や果物等の長期保存を可能とすることができる
等の上記実施例と同様の作用,効果を得ることができる
ものである。
【0033】尚、上記実施例では、紫外線ランプ12の
上方部にランプカバー13を設けて、紫外線を有効に照
射させる構成としたが、ランプカバー13に代えて、紫
外線ランプの上半部の表面に直接反射膜を形成する構成
とすることもできる。また、紫外線ランプ12の保護の
ために、紫外線ランプを、ガラス等の保護カバーにより
覆う構成としても良い。
【0034】その他、本発明は上記した各実施例に限定
されるものではなく、例えば家庭用冷蔵庫に限らず、業
務用冷蔵庫や生鮮野菜等の専用の貯蔵庫等にも適用する
ことができ、さらには、透湿部材やカバー、光触媒やラ
ンプの形状や構造等についても種々の変形例が考えられ
るなど、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更し
て実施し得るものである。
【0035】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の請求項1の冷蔵庫によれば、貯蔵容器の上部開口部を
覆うカバーと、このカバーに設けられ前記貯蔵容器内の
湿度を調整するための透湿部材と、この透湿部材に設け
られ紫外線が照射されることにより活性化し植物の成長
促進成分を分解する光触媒と、前記透湿部材に向けて紫
外線を照射するランプとを具備するので、野菜や果物等
から放出される成長促進成分を効果的に除去することが
でき、野菜や果物等の長期保存が可能となるという優れ
た実用的効果を奏するものである。
【0036】また、この場合、植物の成長促進成分は、
空気よりも軽いため、貯蔵容器の上部に集まるようにな
る。従って、カバーを部分により高低差を存した形状に
構成すると共に、光触媒を有する透湿部材をそのカバー
のうちの高い部分に位置して設けるようにすれば(請求
項2の冷蔵庫)、植物の成長促進成分が光触媒部分に集
まるようになって効果的に植物の成長促進成分の分解,
除去を行うことができるようになる。
【0037】さらには、透湿部材を、多数個の透孔を有
する板状に構成すると共に、光触媒を、前記透孔のうち
の一部に埋込むようにして設けたり(請求項3の冷蔵
庫)、また、透湿部材を、繊維を編んで構成すると共
に、光触媒を、前記繊維に付着させて設けたり(請求項
4の冷蔵庫)すれば、透湿部材に光触媒をいわば一体化
した形態とすることができ、光触媒の取付スペースを小
さく済ませ得ると共に光触媒の組付作業を容易とするこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、野菜室を示す
縦断側面図
【図2】カバーの平面図
【図3】透湿部材の斜視図
【図4】紫外線ランプ部分の拡大縦断側面図
【図5】光触媒によるエチレンガスの分解能力を示す特
性図
【図6】光触媒によるアセトアルデヒドの分解能力を示
す特性図
【図7】光触媒によるアンモニアの分解能力を示す特性
【図8】光触媒によるメチルメルカプタンの分解能力を
示す特性図
【図9】本発明の他の実施例を示す透湿部材の斜視図
【図10】透湿部材を構成する繊維の縦断面図
【符号の説明】
図面中、1は本体、3は仕切壁、3aは凹部、5は野菜
室(貯蔵室)、6は冷気循環路、7は扉、8は貯蔵容
器、9はカバー、10,21は透湿部材、10aは透
孔、11,23は光触媒、12は紫外線ランプ、13は
ランプカバー、22は繊維を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内に設けられた貯蔵室内に、野菜や
    果物等を収容する貯蔵容器を備えてなるものにおいて、
    前記貯蔵容器の上部開口部を覆うカバーと、このカバー
    に設けられ前記貯蔵容器内の湿度を調整するための透湿
    部材と、この透湿部材に設けられ紫外線が照射されるこ
    とにより活性化し植物の成長促進成分を分解する光触媒
    と、前記透湿部材に向けて紫外線を照射するランプとを
    具備することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 カバーは、部分により高低差を存した形
    状に構成され、透湿部材は、そのカバーのうちの高い部
    分に位置して設けられていることを特徴とする請求項1
    記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 透湿部材は、多数個の透孔を有する板状
    に構成され、光触媒は、前記透孔のうちの一部に埋込ま
    れるようにして設けられていることを特徴とする請求項
    1又は2記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 透湿部材は、繊維を編んで構成され、光
    触媒は、前記繊維に付着されて設けられていることを特
    徴とする請求項1又は2記載の冷蔵庫。
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