JPH0838040A - エチレン除去装置 - Google Patents

エチレン除去装置

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Publication number
JPH0838040A
JPH0838040A JP17670894A JP17670894A JPH0838040A JP H0838040 A JPH0838040 A JP H0838040A JP 17670894 A JP17670894 A JP 17670894A JP 17670894 A JP17670894 A JP 17670894A JP H0838040 A JPH0838040 A JP H0838040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photocatalyst
ethylene
reaction chamber
ultraviolet light
ozone
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP17670894A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiminobu Sato
仁宣 佐藤
Yoshitaka Mori
義高 森
Naokazu Takeuchi
直和 竹内
Takuya Kitada
卓也 北田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication of JPH0838040A publication Critical patent/JPH0838040A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 青果等から排出されるエチレンの除去装置に
おいて、紫外線放射手段から反応室に入射した紫外線を
有効に利用してエチレン除去効率を向上させる。 【構成】 ケーシング1内に、環境空気を流過させる通
風手段(ファン2)とオゾンを発生及び分解させる紫外
線照射手段(紫外線ランプ4)を設けた反応室9を備え
たエチレン除去装置において、反応室9の壁内面に酸化
チタン(TiO2)等の光触媒10を塗布、コーティン
グし、紫外線の照射によって光触媒10を酸化と還元の
2作用をもつ活性な表面にするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、青果物等から排出され
熟成・老化促進作用を有するエチレンを除去するための
エチレン除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のエチレン除去装置の縦断面
図である。エチレン除去装置は、冷蔵庫内に設置され、
冷蔵庫内の青果物等から排出される熟成・老化促進作用
を有するエチレンをオゾンによって除去したり冷蔵庫内
に浮遊する細菌、微生物を不活性ないしは死滅させて青
果物の鮮度を保持するためのものである。
【0003】この従来のエチレン除去装置は、図2に示
すように、ケーシング1が設けられており、その上方内
部にはファン2、モータ3、その下方の内部(以下、反
応室9という)には紫外線ランプ(以下Urランプとい
う)4及び活性炭やマンガン、鉄等の金属触媒又はこれ
らの金属酸化物触媒を素材としたオゾン処理器5等が装
着されている。また、ケーシング1の底面には吸込口
6、上部には吹出口7が設けられている。そして、ケー
シング1の下部に取付けられた脚8を介して冷蔵庫10
0の床面に設置されている。
【0004】しかして、モータ3によってファン2が駆
動されると、冷蔵庫100内の空気は吸込口6を経て反
応室9内に導入される。この空気はUrランプ4(波長
184.9nm)に照射されることによって、流入した空
気中の酸素からオゾンが生成される。このオゾンは空気
中に浮遊する菌等を死滅させると共にエチレンを酸化し
てエチレン化合物に転化させる。余剰のオゾンはUrラ
ンプ4(波長253.7nm)に照射されることによって
分解され、OHラジカル(遊離水酸基)を生成する。こ
のOHラジカルは空気中に残存するエチレンを酸化して
CO2 と水に転化させる。
【0005】次いで、空気は活性炭やマンガン、鉄等の
金属触媒又はこれらの金属酸化物触媒を素材としたオゾ
ン処理器5に流入し、ここで空気中になお残存するオゾ
ンは酸素に分解される。オゾンを除かれた空気は吹出口
7を経て冷蔵庫100内に戻る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来のエチレン
除去装置においては、反応室9の壁面に入射した紫外線
は熱に変わるのみで、有効利用されていないという問題
があった。
【0007】本発明は、以上の問題点を解決することが
できるエチレン除去装置を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーシング内
に、環境気体を流過させる通風手段とオゾンを発生及び
分解させる紫外線照射手段設けた反応室を備えてなるエ
チレン除去装置において、前記反応室の壁内面に酸化チ
タン(TiO2 )等を素材とした光触媒を塗布、コーテ
ィングしたことを特徴とする。
【0009】なお、本発明では、光触媒として酸化チタ
ン(TiO2 )の外に酸化亜鉛(ZnO)、水酸化亜鉛
(Zn(OH)2 )、6チタン酸カリウム(K2 O・6
TiO2 )等が用いられる。
【0010】
【作用】本発明は、前記構成を具えているため、反応室
の壁内面に塗布、コーティングされた光触媒に紫外線照
射手段からの紫外線が照射されると、その表面に電子
(e- )と電子の抜け穴であるホール(h+ )が生成さ
れ、生成された電子(e-)は物質を還元する(電子を
与える)力をもっており、一方、ホール(h+ )は光触
媒の表面の微量の水分と反応し、OHラジカルを生成し
酸化作用がある。これによって、光触媒の表面は酸化と
還元の2つの作用をもつ活性な表面に変化する。
【0011】この光触媒の表面に反応室を流過する空気
中に含まれているエチレン、残存オゾン、及び細菌等が
接触すると、その酸化還元力が直接(光触媒自身が有す
る有機物分解力によって)又は間接(過酸化水素とOH
ラジカルが有する酸化力を介して)に作用し、エチレン
は酸化されてCO2 と水に、残存オゾンは還元されて酸
素にそれぞれ転化、分解される。また、細菌類も死滅さ
れる。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を、図1によって説明す
る。本実施例は、図2に示す従来のエチレン除去装置を
以下説明するように改良したものであり、図1において
図2におけると同一の部分には同一の符号を付し、その
説明を省略する。
【0013】本実施例では、反応室9の壁内面に酸化チ
タン(TiO2 )等を素材とした光触媒10が塗布、コ
ーティングされている。
【0014】本実施例において、Urランプ4に照射さ
れることによって反応室9内に導入された空気中の酸素
からオゾンが生成され、このオゾンによって空気中に浮
遊する菌等を死滅させると共にエチレンを酸化してエチ
レン化合物に転化させ、かつ、余剰のオゾンがUrラン
プ4に照射されることによって分解されてOHラジカル
を生成し、このOHラジカルによって空気中に残存する
エチレンを酸化してCO2 と水に転化させることは、前
記図2に示される従来のエチレン除去装置と同様である
が、本実施例は、これに加えて次の作用及び効果を有す
る。
【0015】即ち、光触媒10は半導体であり、Urラ
ンプ4からの紫外線に照射されると、その表面に電子
(e- )と電子の抜け穴であるホール(h+ )が生成さ
れ、生成された電子(e- )は物質を還元する(電子を
与える力)を持っている。一方、ホール(h+ )は光触
媒10の表面の微量の水分と反応し、OHラジカルを生
成し酸化作用がある。これによって、光触媒10の表面
は、酸化と還元の2つの作用をもつ活性な表面に変化す
る。
【0016】この活性化された光触媒10の表面に空気
中に含まれているエチレン、残存オゾン及び細菌等が接
触すると、その酸化還元力が直接(光触媒自身が有する
有機物分解力によって)又は間接(過酸化水素とOHラ
ジカルのもつ酸化力を介して)に作用し、エチレンは酸
化されてCO2 に、残存オゾンは還元され酸素にそれぞ
れ転化、分解される。また、細菌類も死滅する。
【0017】この結果、装置としてのエチレン除去効率
が向上し能力を増加することができる。また、残存オゾ
ンも酸素に分解されるのでオゾン処理器5の触媒量を減
少することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明においては、反応室の壁内面に酸
化チタン(TiO2 )等を素材とした光触媒が塗布、コ
ーティングされているので、この表面に紫外線放射手段
からの紫外線が照射されると、その表面に電子(e-
と電子の抜け穴であるホール(h+ )が生成され、生成
された電子(e- )は物質を還元する(電子を与える)
力を持っている。一方、ホール(h+ )は光触媒の表面
の微量の水分と反応し、OHラジカルを生成し酸化作用
がある。これによって、光触媒の表面は酸化と還元の2
つの作用をもつ活性な表面に変化する。
【0019】この表面に、反応室を流過する空気中に含
まれているエチレン、残存オゾン細菌等が接触すると、
その酸化還元力が直接(光触媒自身が有する有機物分解
力によって)又は間接(過酸化水素とOHラジカルが有
する酸化力を介して)に作用し、エチレンは酸化されて
CO2 に分解され、残存オゾンは還元されて酸素に分解
される。
【0020】この結果、装置としてのエチレン除去効率
を向上し能力を増加することができる。また、残存オゾ
ンも酸素に分解されるのでオゾン処理器の触媒量を減少
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るエチレン除去装置の
縦断面図である。
【図2】従来のエチレン除去装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 ファン 3 モータ 4 紫外線ランプ 5 オゾン処理器 6 吸込口 7 吹出口 9 反応室 10 光触媒 100 冷蔵庫
フロントページの続き (72)発明者 竹内 直和 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱 重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 北田 卓也 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱 重工業株式会社名古屋研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に、環境気体を流過させる
    通風手段とオゾンを発生及び分解させる紫外線照射手段
    を設けた反応室を備えてなるエチレン除去装置におい
    て、前記反応室の壁内面に光触媒を塗布、コーティング
    したことを特徴とするエチレン除去装置。
  2. 【請求項2】 前記光触媒が酸化チタン(TiO2 )を
    素材とすることを特徴とする請求項1に記載のエチレン
    除去装置。
JP17670894A 1994-07-28 1994-07-28 エチレン除去装置 Withdrawn JPH0838040A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002206851A (ja) * 2001-01-11 2002-07-26 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
JP2002333266A (ja) * 2001-05-07 2002-11-22 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
KR100450227B1 (ko) * 2001-12-22 2004-09-24 재단법인 포항산업과학연구원 에틸렌 제거용 광촉매 반응기
EP1566103A1 (en) * 2004-02-18 2005-08-24 Daikoh Shoji Corporation Method and device for converting ethylene in ethane and freshness keeping apparatus for fresh agricultural product
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KR20220085530A (ko) * 2020-12-15 2022-06-22 대한민국(농촌진흥청장) 오존이 잔류되지 않는 에틸렌 제거장치 및 이를 이용한 에틸렌 제거방법

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011002