JP2002206681A - 管継手 - Google Patents
管継手Info
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Abstract
ぐことができることはもとより、パイプの接続状態を外
方より目視することができるようにして、パイプ接続や
コアリングの嵌着誤り等を未然に防止することにある。 【解決手段】 筒状の継手本体1内に挿入した樹脂パイ
プ13を抜け止め部材12で抜け止め保持し、この樹脂
パイプ13の外周面と継手本体1の内周面との間にシー
ルリング10,11を介して透視筒8を密封装着すると
共に、継手本体1の外周面に形成した確認窓4より前記
透視筒8を介して樹脂パイプ13等の継手本体内の内部
構造を確認するようにした管継手である。
Description
暖房システム或は消火設備等に用いられる樹脂パイプを
ワンタッチで接続するための管継手に関する。
物内の給水、給湯或は冷暖房配管や戸建住宅の床暖房な
どに広く実施されており、この樹脂パイプを接続するた
めの管継手は、パイプとの接続作業が簡便で確実であ
り、しかも漏水の心配がないことが必要条件である。
を嵌入した樹脂パイプを継手内に挿入すると、継手内の
抜け止め部材の爪がパイプに喰い込んで抜け止めが規制
され、また、パイプの内周や外周面をシールリングによ
ってシールするようにしている構造が知られている(特
開平11−280981号公報、特許第2685105
号公報等参照)。
作業の際に、施工業者が、継手内に所定量の樹脂パイプ
長さが挿入されているか、または、コアリングを嵌入し
ているかを確認することができないし、施工後も、施工
業者以外の者が、同様の確認をすることができないた
め、樹脂パイプと管継手との接続が不完全な場合に樹脂
パイプの抜けや漏水に至る場合が生じていた。
75019号公報や特開2000−88514号公報等
が提案されている。前者は、挿入するためのパイプの外
周面にシール材を貼り付けてパイプの挿入部の長さを目
安として接続する方法であり、後者は、パイプの長さ方
向に管継手へのパイプ差込量を表示した周線を設け、こ
の周線を目安に継手に挿入する方法である。
も施工業者等がその施工手順を守ることが前提の方式で
あって、仮にこの施工手順に誤りがあると、接続が依然
として不完全になり、しかも施工後に施工業者以外の者
がこのミスを確認することは不可能であって、極めて信
頼性に欠ける方式であり、結果的に課題のある方法であ
った。
て、特開2000−266252号公報が提案されてい
るが、この方式は、パイプ内周をシールする内径シール
方式であるから、確認孔等を設け易いが、通水口径をあ
る程度確保する必要性から、シールリングのボリューム
を大きくすることが困難となるため、シールリングの寿
命も短かくなり、また、通常、パイプは、外径を基準に
して製作されているので、内径の寸法や面状態の安定性
に欠るため、ゴムの弾性のみでシールする構造ではシー
ル性能が却って不安定になる等の課題を有している。
ものであり、その目的とするところは、ワンタッチで接
続でき、かつ漏れを確実に防ぐことができることはもと
より、パイプの接続状態や継手内部を外方より目視する
ことができるようにして、パイプ接続や内部部品の装着
ミス等を未然に防止するようにした管継手を提供するこ
とにある。
め、請求項1に係る発明は、筒状の継手本体内に挿入し
たパイプを抜け止め部材で抜け止め保持し、このパイプ
の外周面と継手本体の内周面との間にシールリングを介
して透視筒を密封装着すると共に、継手本体の外周面に
形成した確認窓より前記透視筒を介してパイプを確認す
るようにした管継手である。また、請求項2に係る発明
は、耐圧性透視筒の外周面を継手部材と蓋部材より成る
継手本体で被覆したものである。
を螺着して継手本体を構成し、透視筒は、継手部材の内
周と挿入された樹脂パイプの外周面をシールリングでそ
れぞれ密封シールし、蓋部材の内部に装着した抜け止め
部材で樹脂パイプを抜け止め保持した管継手が好まし
い。
又はおねじを有するブッシュとこれと対応するねじ部を
有する継手部材を螺合して継手本体を構成するのが好ま
しい。また、確認窓は、継手部材又は蓋部材の何れかに
形成し、透視筒は、樹脂パイプ以上の耐圧強度、耐冷熱
性、耐加水分解性を有する樹脂材料で形成し、更に、こ
の透視筒の外周面を継手部材と蓋部材で密封被覆した管
継手が良い。
プを接続する際の実施形態を図面に基づいて詳述する。
一例を示したもので、図中1は、黄銅または青銅等の金
属製の継手本体であり、本例における継手本体1は、筒
状の継手部材2のおねじ2aと筒状の蓋部材(キャッ
プ)3のめねじ3aを螺合して構成しており、継手部材
2の端部には、図示しないヘッダーや接続部材と連結す
るおねじ部2b(又はめねじ部)を設けている。
つの確認窓4が略90°以上にわたって略長方形に形成
されており、継手部材2の内側段部面に係合面5を形成
し、一方、蓋部材3の端部にパイプ挿入口6と蓋部材3
の内周に装着面7をそれぞれ形成している。
加水分解性、耐塩素性を有する透明又は半透明状透視筒
であり、この透視筒8は、ポリサルフォン又はポリエー
テルサルフォン等の非晶性樹脂が好ましいが、ガラス等
の材料であってもよい。図2における透視筒8は、継手
部材2の係合面5に係合する係合部8aと内周面にパイ
プ当接面9を形成し、更に、後端部にシールリング10
を装着する装着部8bを、先端部にシールリング11を
装着する装着段部8cをそれぞれ形成しており、シール
リング10、11を同径のものを用いることができるよ
うにしている。なお、この透視筒8の耐圧強度は、少な
くとも後述する樹脂製パイプ13より大である。
体1の内周面との間に配置しているが、継手本体1を構
成する蓋部材3のめねじ3a端部と、継手本体1のおね
じ部2aの基部2cとを当接させ、蓋部材3が必要以上
にねじ込めないようにしているので、透視筒8は蓋部材
3の締付力の影響を直接受けない構造となっている。ま
た透視筒8は、確認窓4に対向する位置を除き、その外
周を蓋部材3で密着被覆されており、蓋部材3との二重
構造によっても流体圧に耐える構造としている。
爪12aを有する抜け止め部材であり、この抜け止め部
材12の規制爪12aがパイプ13の外周面に喰い込ん
でパイプの抜け止めを規制するようにしている。抜け止
め部材12と透視筒8との間には、シールリング10及
び抜け止め部材12を所定位置に配置するためのスペー
サ15が設けられている。なお、継手本体1への蓋部材
3の螺合が完了した状態、すなわち蓋部材3のめねじ3
a端部と継手本体1のおねじ部2bの基部2cとが当接
した状態において、蓋部材3の装着面7とスペーサ15
との間には、抜け止め部材12が回転可能なスペースが
確保されている。
ブテン等の樹脂素材により成形されたパイプであり、こ
のパイプ13を管継手に接続する際に、パイプ13の挿
入部分に青黄銅等の金属製のコアリング14を嵌着し
て、抜け止め部材12の喰い込み量とシールリングのシ
ール性を保持するようにしている。このコアリング14
の先端部には鍔部14aを形成しており、パイプ13の
端部を保護すると共に継手本体1へのパイプ13の挿入
が円滑に行えるようにしている。なお、パイプ13は、
樹脂製の他、銅製であってもよい。
する。図1及び図2において、継手本体1を組み込むに
は、継手部材2の係合面5の角部分にシールリング11
を装着し、次いで、透視筒8を継手部材2内に装入する
と、透視筒8の係合部8aが継手部材2の係合面5に係
合されると共に、シールリング11が装着段部8cに装
着されて接液部分の透視筒8と継手部材2とが密封シー
ルされる。更に、透視筒8の後端部に形成した装着部8
bにシールリング10を装着する。
装着した蓋部材3のめねじ3aを継手部材2のおねじ2
aに螺合すると、図1及び図2に示す継手本体1が構成
される。この継手本体1に樹脂パイプ13を接続する場
合は、パイプ13の先端よりコアリング14を嵌着し、
しかも、コアリング14の鍔部14aがパイプ13の端
面に位置した状態に嵌着する。この樹脂パイプ13を蓋
部材3のパイプ挿入口6より挿入して、コアリング14
の鍔部14aが透視筒8の当接面9に当接するまで挿入
する。すると、パイプ13の外周面に抜け止め部材12
が喰い込んで、抜け止めされると共に、パイプ13の外
周面と透視筒8の内周面とがシールリング10により確
実に密封シールされる。
た樹脂パイプ13は、継手本体1の蓋部材3の外周面に
形成した確認窓4より透明又は半透明状の透視筒8を介
して外部より、目視することができる。この場合、樹脂
パイプ13に嵌着したコアリング14も目視できると共
に、内部に装着したシールリング10,11や抜け止め
部材12等の内部部品を外部より目視することができ、
樹脂パイプ13が所定量に達しない挿入不足や部品等の
装着ミスを確認することができ、従前の課題点を解消す
ることが可能となる。
13の装着確認を終えた後、パイプ13に冷水又は温水
等の流体を流すと、流体は透視筒8とパイプ13外周の
隙間、及び透視筒8と継手部材2の隙間にそれぞれ進入
するが、いずれもシールリング10、11によりシール
されているので、流体が蓋部材3に設けられた確認窓4
から管継手外部に漏れることはない。従って、透視筒8
には流体圧が直接かかるが、透視筒8は流体圧を上回る
耐圧強度を有する材質製であり、またその外周を蓋部材
3で密着被覆されているので、破損することなく流体圧
に耐えることができる。更に、透視筒8は樹脂製のパイ
プ13よりも高い耐圧強度を有しているため、万が一パ
イプ13が流体圧により損傷しても、透視筒8は損傷を
受けない。従って本発明の管継手は、継手が有するべき
強度を維持しつつ、継手外部からのパイプ13の施工確
認を行うことができるものである。
したもので、本例は、継手本体1をねじ部16bを有す
る継手部材16のめねじ16aと蓋部材(ブッシュ)1
7のおねじ17aを螺合して構成した例であり、その他
の構成部分は、図2の例と同様であるから、同一符号を
用いる。
の応用例を示したもので、特に、図4〜図6は、図2の
例を示したが、図3の管継手の場合も包含される。図4
は、継手部材2と透視筒8を一体成形した例であり、こ
の場合は、両者を密封シールするシールリング11を省
くことができる。その他は、上記の例と同一の構成部品
である。
更に、シールリング10がキャップ3とパイプ13と透
視筒8とをシールする例である。この場合は、継手部材
2に確認窓18が設けられているから、特に、パイプ1
3に嵌着したコアリング14の鍔部14aが外部より確
実に視認され、コアリング14の嵌着忘れを未然に防止
できる。
14の鍔部14aを継手部材2の突当面2dに当接させ
た例であり、この場合は、パイプ13の当接力の影響を
透視筒8が直接受けない効果を有している。その他の部
材は、図2と同様であるから同一符号を使用する。
分を一体に成形してスペーサ部品15を省いた例であ
り、その他の部分は、図2と同様の部品構成である。な
お、本実施例記載の管継手は、配管施工時におけるパイ
プ13のねじれや、流体負荷時におけるウォータハンマ
の発生によって、継手本体1に接続されたパイプ13に
回転力がかかった場合でも、抜け止め部材12が回転可
能に継手本体1に配置されていることにより、パイプ1
3及びパイプ13と一体となった抜け止め部材が回転す
るので、継手本体1がねじれて損傷することがない。
によると、樹脂パイプをワンタッチで接続することがで
き、しかも漏水のおそれがなく、長期間に亘って使用可
能な管継手である。
が所定量挿入されたことを目視できるので、施工業者が
施工時に挿入不足がないかを確認することができ、か
つ、施工後、他者も確認することができるため、施工ミ
スによるパイプの抜けや漏水を未然に防止することがで
きる。
て、コアリングをパイプに忘れずに嵌着したことを目視
できたり、シールリングや抜け止め部材等の内部部品を
目視できるので、上記と同様に未然に漏れ等の事故を防
止することができる。
されるに十分な耐圧強度、耐熱性、耐加水分解性を有す
る材料で、継手本体で覆われて保護されているので、長
期間の使用に耐えることができる。
ある。
図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 筒状の継手本体内に挿入したパイプを抜
け止め部材で抜け止め保持し、このパイプの外周面と継
手本体の内周面との間にシールリングを介して透視筒を
密封装着すると共に、継手本体の外周面に形成した確認
窓より前記透視筒を介してパイプ等の継手本体の内部構
造を確認するようにしたことを特徴とする管継手。 - 【請求項2】 耐圧性透視筒の外周面を継手部材と蓋部
材より成る継手本体で被覆した請求項1に記載の管継
手。
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