JP2002206356A - 車両用ドアハンドル装置 - Google Patents

車両用ドアハンドル装置

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JP2002206356A
JP2002206356A JP2001004020A JP2001004020A JP2002206356A JP 2002206356 A JP2002206356 A JP 2002206356A JP 2001004020 A JP2001004020 A JP 2001004020A JP 2001004020 A JP2001004020 A JP 2001004020A JP 2002206356 A JP2002206356 A JP 2002206356A
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vehicle door
vehicle
handle device
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芳征 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両前後方向に2分割された第1及び第2ベ
ースを備える車両用ドアハンドル装置におけるハンドグ
リップのピンレス構造を提供する。 【解決手段】 ハンドグリップ20の回動中心を第1ベ
ース11に一体的に形成された軸部29とした。また、
ハンドクリップ20の車両前後方向の移動を規制手段
(44・42)にて規制したので、この規制手段により
ハンドグリップ20の車両前後方向の抜け止めが図れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ドアハンド
ル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用ドアハンドル装置
としては、ホンダ・アコード/トルネオに搭載されてい
る車両用ドアハンドル装置(第1従来技術)及び特開2
000−179192号公報に開示された車両用ドアハ
ンドル装置(第2従来技術)が知られている。
【0003】第1従来技術は、図6及び図7に示される
ように、車両ドアのパネル11に取り付けられる第1ベ
ース12と、パネル11に第1ベース12とは車両前後
方向に所定の間隔をおいて取り付けられる第2ベース1
3と、穴28が形成された一端部21を備えたハンドグ
リップ20とを備えた車両用ドアハンドル装置10であ
る。
【0004】この車両用ドアハンドル装置10におい
て、ハンドグリップ20の一端部21は、第1ベース1
2内に延在し、第1ベース12に固定されるピン29が
穴28を挿通することにより、第1ベース12にピン2
9を中心として回動可能に装着される。ハンドグリップ
20の他端部23は、第2ベース13内に延在し、ドア
ロック機構(図示略)と連係するリンク機構(図示略)
に連結される。
【0005】かくして、ハンドグリップ20の他端部2
3をパネル11から引き離す方向に引き起こすと、ハン
ドグリップ20はピン29を中心として回動し、ドア開
操作がなされる。
【0006】第2従来技術は、車両ドアのパネルに取り
付けられるベースと、U字溝に形成された一端部を備え
たハンドグリップとを備えた車両用ドアハンドル装置で
ある。
【0007】この第2従来技術の車両用ドアハンドル装
置において、ハンドグリップの一端部は、ベース内に延
在し、ベースに一体形成された軸部に嵌挿されることに
より、ベースに軸部を中心として回動可能に装着され
る。ハンドグリップ20の他端部は、ベース内に延在
し、ドアロック機構(図示略)と連係するリンク機構
(図示略)に連結される。
【0008】かくして、ハンドグリップの他端部をパネ
ルから引き離す方向に引き起こすと、ハンドグリップは
軸部を中心として回動し、ドア開操作がなされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】第1従来技術の車両用
ドアハンドル装置10においては、ハンドグリップ20
の一端部21をピン19にて第1ベースに装着してい
る。この際の一端部21の第1ベース12内への延在及
びピン29の挿通は、生産工程においては煩瑣な作業と
なっていた。このため、作業の簡素化及び部品点数の削
減の面から、ピン29の廃止が要請されていた。
【0010】一方、第2の従来技術の車両用ドアハンド
ル装置においては、ハンドグリップのU字溝に形成され
た一端部をU軸部に嵌装してベースに装着している。こ
れにより、ピンレス構造が実現されている。しかし、第
1従来技術においては、ピン29はハンドグリップ20
の回動中心の役割を果たす他、ハンドグリップ20の車
両前後方向へのズレの際の、ハンドグリップ20の一端
部21が第1ベース12から抜けないようにする抜け止
め手段としての役割をも果たしている。
【0011】したがって、第2従来技術におけるハンド
グリップの一端部の装着構造すなわちピンレス構造を、
第1従来技術におけるハンドグリップの一端部の装着構
造に適用すると、第1従来技術においては車両前後方向
に2分割された第1ベース及び第2ベースを備えるた
め、ハンドグリップの一端部の車両前後方向への抜け防
止手段を欠くことになってしまう。
【0012】それ故に、本発明は、車両前後方向に2分
割された第1及び第2ベースを備える車両用ドアハンド
ル装置におけるハンドグリップのピンレス構造を提供す
ることを、その技術的課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するために講じた技術的手段は、車両ドアのパネルに
取り付けられる第1ベースと、前記パネルに前記第1ベ
ースとは車両前後方向に所定の間隔をおいて取り付けら
れる第2ベースと、U字状に形成され且つ前記第1ベー
スに一体的に設けられた軸部に嵌合された一端部を備え
たハンドグリップと、前記第1ベースと前記ハンドグリ
ップとの間に設けられ、突起及び該突起が滑動可能に嵌
挿される溝を備える規制手段とを有した、ことである。
【0014】上記した技術的手段においては、ハンドク
リップの他端部をパネルから引離す方向に引き起こす
と、ハンドクリップは軸部を中心として回動する。そし
て、ハンドクリップと第1ベースとの間に設けられた突
起と溝との嵌挿による規制手段により、突起と溝とが車
両前後方向において凹凸嵌合することで、ハンドクリッ
プの車両前後方向へのズレが回避される。よって、ハン
ドクリップの一端部が軸部から抜けることはない。
【0015】好ましくは、前記規制手段の突起及び溝
は、夫々、前記ハンドグリップ及び前記第1ベースに形
成され、前記溝が、前記軸部を中心とした円弧形状を呈
する、と良い。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の具体例を、添付図面に基
づいて説明する。
【0017】図1及び図2おいて、車両用ドアハンドル
装置10は、車両ドアのパネル11に取り付けられる第
1ベース12、パネル11に第1ベース12とは車両前
後方向(図1示左右方向)に所定の間隔をおいて取り付
けられる第2ベース13と、一端が第1ベース12に、
他端が第2ベース13に、それぞれ近接するようパネル
11と略平行に車両前後方向に延びる長尺状のハンドグ
リップ20とを備えている。
【0018】ハンドグリップ20の一端には、逆L字状
の脚部21が形成されている。この脚部21の先端
は、、U字状に形成されており、第1ベース12内に延
在する。そして、ハンドグリップ20の脚部21は、第
1ベース12の内部に一体形成された軸部29に嵌合さ
れており、ハンドグリップ20は、この軸部29を中心
に回動可能となっている。また、ハンドグリップ20の
他端には、腕部23が形成されている。この腕部23
は、第2ベース13内に延在し、ドアロック機構30と
連係するリンク機構31に連結される。かくして、ハン
ドグリップ20の他端をパネル11から引き離す方向
(図1においては紙面から直角に遠ざかる方向/図2に
おいては上方向)に引き起こすと、ハンドグリップ20
は軸部29を中心として所定角度範囲内で回動し(後
述)、ドア開操作がなされる。
【0019】図2ないし図5に示すように、ハンドグリ
ップ20の脚部21の両側面にはスロット40が形成さ
れている。このスロット40の底面には、斜面41及び
円弧状窪み(溝)42が形成されている。又、第1ベー
ス11の脚部21の両側面と対向する各側壁には、スロ
ット40内に配置される突起44が形成されている。そ
して、ハンドグリップ20の脚部21を軸部29に嵌め
た後に軸部29を中心としてハンドグリップ20をその
他端が第2ベースに近づく方向(前述した引き離す方向
とは反対の方向)にに回動させると、両突起44が、両
スロット40内に配置され、さらに、対応する斜面41
を乗り越えて円弧状窪み42内に至る(所謂スナップ・
フィット)。尚、この乗り越えを容易にするために、突
起44の先端面には斜面45が形成されている。
【0020】かくして、ハンドグリップ20の脚部21
は、第1ベース12の突起44が形成される両側壁間の
空間(平面的に見てコ状の部位により画成される空間)
内に軸部29を中心として回動可能に装着される。ま
た、ハンドグリップ20の脚部21に形成された円弧状
窪み42には、夫々、突起44が滑動可能に嵌装される
ことになる。円弧状窪み42の曲率中心は、軸部29と
同芯となっており、ハンドグリップ20の軸部29を中
心とする回動が阻害されないようになっている。しかし
て、突起44と対応する円弧状窪み42とは、車両前後
方向において凹凸嵌合を形成しており、ハンドグリップ
20の脚部21が軸部29から車両前後方向に抜けよう
としても、この突起44と対応する円弧状窪み42との
間の凹凸嵌合でハンドルグリップ20の車両前後方向の
抜けが阻止される。つまり、突起44と対応する各円弧
状窪み42とは、ハンドグリップ20の軸部29を中心
とする回動を許容し且つハンドグリップ20の脚部21
が軸部29から車両前後方向への抜け止めをなす規制手
段を構成する。
【0021】ハンドグリップ20のU字状の脚部21が
軸部29を中心として回動する場合、その上限・下限位
置は、突起44が対応する円弧状窪み42の上縁及び下
縁と係合する位置により決定されている。これにより、
ハンドグリップ20に回動方向の高負荷が作用しても、
この突起44と円弧状窪み42の上縁及び下縁との係合
によりハンドグリップ20が回動方向に抜けるようなこ
とはない。つまり、円弧状窪み42と突起44とは、ハ
ンドクリップの回動範囲の画定手段としても機能する。
【0022】以上、本発明の具体例について説明した
が、本発明は上述した具体例に限定される意図はなく、
本発明の趣旨に沿った形態の方法・装置であれば、どの
ようなものでもよい。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る車両用
ドアハンドル装置においては、ハンドグリップの回動中
心を第1ベースに一体的に形成された軸部として従来の
よう回動中心部たるピンを排除したので、部品点数の減
少およびこれに伴う作業の簡素化が図れる。また、ハン
ドクリップの車体前後方向の抜け止めを、ハンドクリッ
プと第1ベースとの間に設けられ突起及び該突起が滑動
可能に嵌挿される溝を備える規制手段にて行ったので、
ピンの排除に伴う不具合つまりハンドグリップの車両前
後方向の抜けを規制手段の突起と溝との車両前後方向の
凹凸嵌合にて回避できる。
【0024】又、規制手段を、ハンドグリップの側に形
成され軸部を中心とた円弧形状を呈する溝と、第1ベー
ス側に形成され溝に滑動可能に嵌挿される突起とから構
成すれば、簡単に規制手段を得る事ができると共に、溝
と突起により、ハンドグリップの回動範囲を規定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用ドアハンドル装置の正面図
である。
【図2】図1に示す車両用ドアハンドル装置の断面図で
ある。
【図3】ハンドグリップの一端部の下側から見た斜視図
である。
【図4】第1ベースの斜視図である。
【図5】規制手段の要部を示す断面図である。
【図6】従来の車両用ドアハンドル装置の説明図であ
る。
【図7】図6に示す車両用ドアハンドル装置におけるハ
ンドグリップの一端部の第1ベースへの取り付け態様を
示す図である。
【符号の説明】 10 車両用ドアハンドル装置 11 車両ドアのパネル 12 第1ベース 13 第2ベース 20 ハンドグリップ 21 脚部(ハンドグリップの一端部) 22 腕部(ハンドグリップの他端部) 29 軸部 42 円弧状窪み(溝、規制手段) 44 突起(規制手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両ドアのパネルに取り付けられる第1
    ベースと、前記パネルに前記第1ベースとは車両前後方
    向に所定の間隔をおいて取り付けられる第2ベースと、
    U字状に形成され且つ前記第1ベースに一体的に設けら
    れた軸部に嵌合された一端部を備えたハンドグリップ
    と、前記第1ベースと前記ハンドグリップとの間に設け
    られ突起及び該突起が滑動可能に嵌挿される溝を備える
    規制手段とを有する、車両用ドアハンドル装置。
  2. 【請求項2】 前記規制手段の突起及び溝は、夫々、前
    記ハンドグリップ及び前記第1ベースに形成されてお
    り、前記溝は、前記軸部を中心とした円弧形状を呈して
    いる、特徴事項1記載の車両用ドアハンドル装置。
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