JP2002206255A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JP2002206255A
JP2002206255A JP2001001743A JP2001001743A JP2002206255A JP 2002206255 A JP2002206255 A JP 2002206255A JP 2001001743 A JP2001001743 A JP 2001001743A JP 2001001743 A JP2001001743 A JP 2001001743A JP 2002206255 A JP2002206255 A JP 2002206255A
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JP
Japan
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vehicle body
construction machine
columns
column
roof
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Pending
Application number
JP2001001743A
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English (en)
Inventor
Masayuki Yugami
誠之 湯上
Kentaro Kameyama
建太郎 亀山
Katsuyoshi Nasu
且良 那須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支柱を太くしたり、補強用のリブ等を設ける
ことなく、ねじれに対する支柱の強度を高め、軽量化、
製造コストの低減を図る。 【解決手段】 運転席15の上方にルーフ21を支持す
る左,右の支柱19,19は、その縦柱部19Aを互い
に接近した位置に配置する構成としている。これによ
り、各縦柱部19Aは単独では動かずに、2本が一体と
なって動く面構造を構成するから、この面構造により、
従来技術のように、支柱19を太くしたり、補強用のリ
ブ等を別途設けたりすることなく、ねじれに対する支柱
19の強度を高めることができる。この結果、支柱19
の重量を軽減することができ、また製造コストを低減す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に関し、特に、運転席に着座したオペレ
ータの頭上を覆うキャノピを備えた建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械は、
運転席が設けられた自走可能な車体と、該車体に設けら
れ運転席に着座したオペレータによって操作される作業
装置と、前記車体から片持ち状態で支持され、ルーフ部
によって前記運転席に着座したオペレータの頭上を覆う
キャノピとを備えている。この種の建設機械は、例えば
特開2000−64356号公報等によって知られてい
る。
【0003】ここで、キャノピは、運転席の後側に位置
して車体から縦方向に延び、上部側が横方向に延びた
左,右の支柱と、運転席の上方に位置して該各支柱の上
部側に取付けられたルーフとによって構成されている。
【0004】また、左,右の支柱は、ルーフの左,右両
側を支持するために、左,右方向に広い間隔をもって離
間している。また、左,右の支柱の下部側は、左,右方
向の内側に屈曲し、車体を形成する旋回フレームの後部
側に設けられた支持フレームに取付けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による建設機械では、左,右の支柱は、左,右方
向に広い間隔をもって離間するように配置されている。
このような構造の支柱は、ルーフの前側が左,右方向に
振られてねじれ方向の荷重が作用すると、一方の支柱が
前側に撓み、他方の支柱が後側に撓むというように、そ
れぞれが単独で自由に動いてしまうから、ルーフの振れ
(ねじれ)を十分に抑えることができない。
【0006】このため、従来技術では、ねじれに対する
強度を高めるために、支柱の太さ寸法を大きくしたり、
支柱と該支柱が取付けられる支持フレームとの間にリブ
を溶接しているから、キャノピの重量が増大してしま
う、製造コストが上昇する等の問題がある。
【0007】また、各支柱を左,右方向に離間して配置
すると、運転席に着座したオペレータが後側を振向いた
ときに支柱が視界に入ってしまうから、後方視界が悪く
なり作業性が低下するという問題がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、支柱を太くしたり、補
強用のリブ等を設けることなく、ねじれに対する支柱の
強度を高めることができ、キャノピの軽量化、製造コス
トの低減を図ることができるようにした建設機械を提供
することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、後方視界を良
好にして、作業性を向上できるようにした建設機械を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による建設機械
は、運転席が設けられた自走可能な車体と、該車体に設
けられ運転席に着座したオペレータによって操作される
作業装置と、前記車体に片持ち状態で支持され、前記運
転席に着座したオペレータの頭上を覆うキャノピとを備
えている。
【0011】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、キャノピは、
運転席の後側に位置して互いに接近した状態で車体から
縦方向に延び、上部側が横方向に延びた複数本の支柱
と、運転席の上方に位置して該各支柱の上部側に取付け
られたルーフとによって構成したことにある。
【0012】このように構成したことにより、複数本の
支柱は、縦方向に延びた部位が互いに接近した状態で配
置されているから、この部位は複数本が一体となって動
く面構造を構成し、ねじれに対して大きな強度を備えて
いる。これにより、例えばルーフの前側が左,右方向に
振れて支柱にねじれ方向の荷重が作用した場合には、面
構造をなす支柱は、トーションバーのようにねじれを抑
えることができる。
【0013】また、各支柱は、縦方向に延びた部位を接
近させることにより1箇所に集めることができるから、
各支柱は、運転席に着座したオペレータが後側を振向い
たときに邪魔にならず、後方視界を良好にすることがで
きる。
【0014】請求項2の発明によると、各支柱は、基端
部が車体側に取付けられ先端側が縦方向に延びた縦柱部
と、該縦柱部の先端から横方向に延びルーフが取付けら
れる横柱部とによって構成したことにある。
【0015】このように構成したことにより、横柱部に
ルーフを取付け、この状態で縦柱部の基端部を車体側に
取付けることによって、車体にキャノピを片持ち状態で
支持することができる。
【0016】請求項3の発明によると、各支柱の下部側
には、複数本の支柱をまとめて支持し、これら支柱を車
体側に取付ける取付ベースを設けたことにある。
【0017】このように構成したことにより、取付ベー
スは、複数本の支柱をまとめた状態で支持することがで
き、この状態で取付ベースを車体側に取付けることによ
り、縦方向に延びた部位を互いに接近した状態で配置す
ることができる。
【0018】請求項4の発明によると、取付ベースは、
車体に取付けられる基板と、支柱の本数に対応して該基
板に設けられ内部が支柱挿嵌穴となった複数個の取付筒
部とからなる溶接可能な鋳造品として形成し、支柱は、
前記支柱挿嵌穴に挿嵌した状態で溶接手段によって取付
筒部に溶着する構成としたことにある。
【0019】このように構成したことにより、取付ベー
スの支柱挿嵌穴に支柱を挿嵌し、この状態で支柱と取付
筒部、支柱挿嵌穴との間を溶接手段によって溶着するこ
とにより、支柱と取付ベースとを一体化することができ
る。そして、基板を車体に取付けることにより、取付ベ
ースを介して各支柱を支持することができる。
【0020】請求項5の発明によると、各支柱は、縦方
向に延びた部位を連結板を用いて連結する構成としたこ
とにある。
【0021】このように構成したことにより、複数本の
縦柱部は、連結板によって一体的に連結されるから、よ
り確実な面構造を構成することができ、ねじれに対する
強度をより高めることができる。
【0022】請求項6の発明によると、各支柱は、縦方
向に延びた部位を連結板を用いて連結し、ルーフは、各
支柱の横方向に延びた部位に取付け、後端を前記連結板
に取付ける構成としたことにある。
【0023】このように構成したことにより、複数本の
縦柱部は、連結板によって一体的に連結されるから、よ
り確実な面構造を構成することができ、ねじれに対する
強度をより高めることができる。しかも、ルーフは、
左,右の支柱の横方向に延びた部位と連結板とに取付け
られるから、ルーフ全体を各支柱に強固に取付けること
ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械として油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図
7に従って詳細に説明する。
【0025】1は油圧ショベルの下部走行体、2は該下
部走行体1上に旋回可能に搭載され、該下部走行体1と
一緒に車体をなす上部旋回体で、該上部旋回体2の前部
中央には土砂の掘削作業等を行なうための作業装置3が
俯仰動可能に取付けられている。
【0026】また、上部旋回体2は、図1ないし図4に
示すように、後述する旋回フレーム4、カウンタウエイ
ト5、エンジン6、外装カバー8、運転席15等によっ
て大略構成されている。
【0027】4は上部旋回体2の旋回フレームで、該旋
回フレーム4の前側には、作業装置3を左,右方向に揺
動可能に支持する支持ブラケット4Aが設けられてい
る。また、旋回フレーム4には、前側に位置して後述の
レバースタンド7を所定の高さ位置に支持するスタンド
支持台4Bが設けられ、後側寄りに位置して後述のエン
ジン前カバー13を所定の高さ位置に支持するカバー支
持台4Cが設けられている。
【0028】5は旋回フレーム4の後端部に取付けられ
たカウンタウエイトで、該カウンタウエイト5は、作業
装置3との重量バランスをとるもので、旋回半径に応じ
た円弧状をなしている。
【0029】6はカウンタウエイト5の前側近傍に位置
して旋回フレーム4上に左,右方向に延在する横置き状
態に搭載されたエンジンで、該エンジン6の前側から上
側はエンジン前カバー13によって覆われている。
【0030】7は旋回フレーム4のスタンド支持台4B
上に設けられたレバースタンドで、該レバースタンド7
には、走行用操作レバー7A、作業用操作レバー7B等
が設けられている。
【0031】8は上部旋回体2を覆うように設けられた
外装カバーで、該外装カバー8は、右側に位置して燃料
タンク、作動油タンク(いずれも図示せず)を覆った右
カバー9と、左側の後側寄りを覆った左カバー10と、
エンジン6の前側から上側を覆った後述のエンジン前カ
バー13と、カウンタウエイト5の上側に位置してエン
ジン6の後側を開閉可能に覆ったボンネット11と、旋
回フレーム4の周囲を覆ったスカートカバー12とによ
って大略構成されている。
【0032】13は旋回フレーム4のカバー支持台4C
上に取付けられたエンジン前カバーで、該エンジン前カ
バー13は、外装カバー8の一部としてエンジン6の前
側から上側を覆うと共に、後述のキャノピ16を支持す
る支持フレームを構成している。そして、エンジン前カ
バー13は、図4に示す如く、エンジン6の前側を覆う
前面板13Aと、該前面板13Aの上部から後方に延び
た座面板13Bと、該座面板13Bの後部から上方に延
びた背面板13Cと、該背面板13Cの上部から後方に
延びた上面板13Dと、左側を覆う左側面板13E等と
によって大略構成されている。また、上面板13Dに
は、後述する取付ベース17を取付けるボルト18が螺
着される4個のねじ穴(図示せず)が設けられている。
【0033】14はエンジン前カバー13の後部左側に
設けられた左脚体で、該左脚体14は下端側が旋回フレ
ーム4に取付けられ、上部側が右側に屈曲してエンジン
前カバー13の上面板13Dを下側から支持している。
また、エンジン前カバー13の後部右側には、左脚体1
4と同様にエンジン前カバー13を支持する右脚体(図
示せず)が設けられている。
【0034】15はエンジン前カバー13の座面板13
B上に設けられた運転席で、該運転席15は、オペレー
タが着座するもので、その上方はキャノピ16によって
覆われている。
【0035】16は上部旋回体2の後部側に片持ち状態
で支持されたキャノピで、該キャノピ16は、後述の取
付ベース17、支柱19、ルーフ21等によって大略構
成されている。そして、キャノピ16は、ルーフ21に
よって運転席15に着座したオペレータの頭上を覆うも
のである。
【0036】17はエンジン前カバー13の上面板13
D上に取付けられた取付ベースで、該取付ベース17
は、脱炭処理が施された溶接可能な鋳造品として形成さ
れている。また、取付ベース17は、図5、図6に示す
如く、左,右方向に延びる台形状の基板17Aと、該基
板17Aの中央寄りで左,右方向の近傍に位置し、斜め
後方に向けて突出した2個の取付筒部17B,17Bと
によって大略構成され、前記基板17Aの四隅にはボル
ト挿通穴17C,17C,…が形成されている。さら
に、左,右の取付筒部17B内は支柱19の縦柱部19
Aが挿嵌される支柱挿嵌穴17Dとなっている。そし
て、取付ベース17は、ボルト挿通穴17Cに挿通され
るボルト18をエンジン前カバー13に設けられたねじ
穴に螺着することにより、上面板13D上に取付けられ
ている。
【0037】19,19は運転席15の後側に位置して
エンジン前カバー13上に立設された左,右で2本の支
柱で、該各支柱19は、配管用炭素鋼管等を折曲げて形
成されている。そして、左,右の支柱19,19は、図
3、図5に示す如く、互いに接近した状態でエンジン前
カバー13から縦方向(上,下方向)に延びた縦柱部1
9A,19Aと、該縦柱部19A,19Aの上部から
左,右方向に離間しつつ、前側に向けて横方向に延びた
横柱部19B,19Bとによって大略構成されている。
【0038】また、縦柱部19Aは、下側が前側に向け
て斜めに形成され、その先端部が取付ベース17の支柱
挿嵌穴17Dに挿嵌されている。また、横柱部19Bの
前側には、後述のルーフ21が取付けられるルーフ取付
板19Cが一体的に固着されている。
【0039】ここで、左,右の支柱19,19は、取付
ベース17に対して溶接手段を用いて一体的に溶着され
ている。この溶接構造について図7を参照して説明す
る。まず、支柱19の縦柱部19A下端部を取付ベース
17の支柱挿嵌穴17Dに所定の深さ位置まで挿入す
る。この状態で、支柱挿嵌穴17Dの内周面と縦柱部1
9Aの端部との間に溶接を施し、取付筒部17Bの先端
と縦柱部19Aの外周面との間に溶接を施すことによ
り、左,右の支柱19,19は取付ベース17に固定的
に取付けられている。
【0040】そして、取付ベース17に左,右の支柱1
9,19を取付けた状態では、支柱19,19の縦柱部
19A,19Aは、互いに接近した状態で2本が一体と
なって動く面構造を構成しているから、水平方向のねじ
れに対して強い構造となっている。このため、旋回フレ
ーム4に対してルーフ21が水平方向にねじれようとし
た場合には、各支柱19は、面構造によってトーション
バーのように抵抗力を発生するから、このトーションバ
ーの効果によってねじれを十分に抑えることができる。
【0041】20は左,右の支柱19,19の縦柱部1
9A,19A上側寄りに設けられた連結板で、該連結板
20は、上,下方向に延びる長板からなり、その上部に
はルーフ21の後部側を取付けるためのねじ穴20Aが
形成されている。そして、連結板20は、その左,右方
向の両端縁を縦柱部19A,19Aの後背側外周面に溶
接することにより、該縦柱部19A,19Aの上部側を
一体的に連結している。
【0042】ここで、連結板20は、縦柱部19A,1
9Aの上部側を連結することにより、当該縦柱部19
A,19Aによって構成される面構造をより一層強いも
のにすることができる。また、連結板20は、各縦柱部
19Aの後背位置に取付けられているから、該連結板2
0はルーフ21から流れ落ちる雨水を支柱19側に案内
する働きもあり、雨水がオペレータの頭部、背中等にか
かるのを防止することができる。
【0043】21は左,右の支柱19,19上に取付け
られ、運転席15に着座したオペレータの頭上を覆うよ
うに前方に延びたルーフで、該ルーフ21は、樹脂材料
を用いた回転成形、ブロー成形等により中空構造体とし
て形成されている。また、ルーフ21は、後部側が円弧
状をなした略D字状に形成され、その後端部には下側に
向けて延びる略三角形状の延設部21Aが一体的に形成
されている。
【0044】そして、ルーフ21は、左,右の支柱1
9,19の横柱部19B,19B上に載置され、前側が
ルーフ取付板19Cにボルト22を介して取付けられて
いる。また、ルーフ21の後部側は、延設部21Aの先
端に形成されたボルト挿通穴21Bにボルト23を挿通
し、このボルト23を連結板20のねじ穴20Aに螺着
することにより、該連結板20を介して支柱19に取付
けられている。
【0045】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、次に、その作動について説明
する。
【0046】まず、運転席15に着座したオペレータ
は、レバースタンド7に設けられた走行用操作レバー7
A、作業用操作レバー7B等を適宜操作することによ
り、下部走行体1を走行させて移動したり、作業装置3
を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行なう。
【0047】また、上述した走行時や作業時には、揺れ
が発生し、この揺れによって各支柱19に支持されたル
ーフ21の前側が左,右方向に振れようとする。しか
し、このときには、各支柱19は、その縦柱部19Aが
互いに接近して面構造をなしているから、ねじれに対す
る強度を十分に有しており、ルーフ21の振れを十分に
抑えることができる。
【0048】さらに、運転席15に着座したオペレータ
が後方確認をするために振向いたときには、2本の支柱
19の縦柱部19Aは、運転席15の後部中央にまとめ
て配置されているから、これら縦柱部19Aは、オペレ
ータの視野からほぼ外れることになり、オペレータは縦
柱部19Aに邪魔されることなく、後方の確認を行うこ
とができる。
【0049】かくして、本実施の形態によれば、左,右
の支柱19は、その縦柱部19Aを互いに接近した位置
に配置しているから、該各縦柱部19Aは単独では動か
ずに、2本が一体となって動く面構造を構成することが
できる。これにより、従来技術で述べたように、支柱1
9を太くしたり、補強用のリブ等を別途設けたりするこ
となく、ねじれに対する支柱19の強度を効果的に高め
ることができる。この結果、支柱19の重量を軽減する
ことができるから、油圧ショベルの重心位置を低くする
ことができ、作業時の安定性を高めることができ、また
製造コストを低減することができる。
【0050】また、運転席15に着座したオペレータが
後側を振向いたときに、2本の支柱19の縦柱部19A
が邪魔にならないから、後方視界を良好にすることがで
き、後方の確認作業を容易にして作業性を向上すること
ができる。
【0051】一方、各縦柱部19Aは、その上側部位を
連結板20によって連結しているから、各縦柱部19A
間でより確実な面構造を構成することができ、ねじれに
対する強度をより一層高めることができる。
【0052】また、連結板20には、ルーフ21の後端
を取付けるためのねじ穴20Aを設けているから、該連
結板20を利用してルーフ21を支柱19側に取付ける
ことができる。これにより、ルーフ21全体を各支柱1
9に強固に取付けることができる。
【0053】また、連結板20は、各縦柱部19Aの後
背位置に取付けられているから、ルーフ21から流れ落
ちる雨水を支柱19側に案内することができ、雨水がオ
ペレータの頭部、背中等にかかるのを防止して、雨天時
の作業環境を良好にすることができる。
【0054】また、各支柱19の縦柱部19A下端部に
は取付ベース17を設け、該各支柱19は取付ベース1
7を介して旋回フレーム4側のエンジン前カバー13に
取付ける構成としているから、2本の支柱19を1個の
取付ベース17にまとめて配設することができ、エンジ
ン前カバー13上に容易に立設することができ、組立作
業性を向上することができる。
【0055】さらに、取付ベース17は、エンジン前カ
バー13の上面板13Dに取付けられる基板17Aと、
該基板17Aから上方に突出し内部が支柱挿嵌穴17D
となった2個の取付筒部17Bとからなる溶接可能な鋳
造品として形成しているから、剛性を有する取付ベース
17を容易に形成することができ、製造コストを低減す
ることができる。
【0056】また、取付ベース17は、各支柱19の縦
柱部19Aを支柱挿嵌穴17Dに挿嵌した状態で、該支
柱挿嵌穴17Dの内周面と縦柱部19Aの端部との間、
取付筒部17Bの先端と縦柱部19Aの外周面との間の
2箇所を溶接手段を用いて固着しているから、一方の溶
接部位が損傷するようなことがあっても、他方の溶接部
位によって支柱19を支持することができ、安全性、信
頼性を向上することができる。
【0057】なお、実施の形態では、キャノピ16は、
エンジン前カバー13上に左,右で2本の支柱19を立
設し、該各支柱19にルーフ21を取付ける構成とした
場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るもの
ではなく、例えば、支柱を3本または4本設ける構成と
してもよい。
【0058】また、実施の形態では、建設機械として油
圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限
らず、例えばホイールローダ、ブルドーザ、運搬車等の
他の建設機械のキャノピにも適用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、キャノピは、運転席の後側に位置して互いに接近
した状態で車体から縦方向に延び、上部側が横方向に延
びた複数本の支柱と、運転席の上方に位置して該各支柱
の上部側に取付けられたルーフとによって構成している
ので、各支柱の縦方向に延びた部位は、単独では動かず
に、複数本が一体となって動く面構造を構成することが
できる。
【0060】従って、従来技術のように支柱を太くした
り、補強用のリブ等を設けることなく、ねじれに対する
支柱の強度を高めることができるから、例えばルーフの
前側が左,右方向に振れて支柱にねじれ方向の荷重が作
用した場合には、面構造をなす支柱は、トーションバー
のようにねじれを抑えることができる。この結果、支柱
の重量を軽減することができるから、油圧ショベルの重
心位置を低くすることができ、作業時の安定性を高める
ことができ、また製造コストを低減することができる。
【0061】しかも、各支柱は、縦方向に延びた部位を
接近させることにより1箇所に集めることができるか
ら、各支柱は、運転席に着座したオペレータが後側を振
向いたときに邪魔にならず、後方視界を良好にすること
ができ、作業性を向上することができる。
【0062】請求項2の発明によれば、各支柱は、基端
部が車体側に取付けられ先端側が縦方向に延びた縦柱部
と、該縦柱部の先端から横方向に延びルーフが取付けら
れる横柱部とによって構成しているので、横柱部にルー
フを取付け、この状態で縦柱部の基端部を車体側に取付
けることによって、車体にキャノピを片持ち状態で支持
することができる。
【0063】請求項3の発明によれば、各支柱の下部側
には、複数本の支柱をまとめて支持し、これら支柱を車
体側に取付ける取付ベースを設けているので、取付ベー
スに複数本の支柱をまとめて取付け、この状態で取付ベ
ースを車体側に取付けることにより、縦方向に延びた部
位を互いに接近した状態で配置することができ、組立作
業性を向上することができる。
【0064】請求項4の発明によれば、取付ベースは、
車体に取付けられる基板と、支柱の本数に対応して該基
板に設けられ内部が支柱挿嵌穴となった複数個の取付筒
部とからなる溶接可能な鋳造品として形成し、支柱は、
前記支柱挿嵌穴に挿嵌した状態で溶接手段によって取付
筒部に溶着する構成としているので、簡単な溶接作業に
よって支柱と取付ベースとを一体的に溶着することがで
きる。そして、基板を車体に取付けることにより、取付
ベースを介して各支柱を容易に組付けることができる。
【0065】請求項5の発明によれば、各支柱は、縦方
向に延びた部位を連結板を用いて連結する構成としてい
るので、連結板は、複数本の縦柱部による面構造をより
確実なものにすることができ、ねじれに対する強度をよ
り一層高めることができる。
【0066】請求項6の発明によれば、各支柱は、縦方
向に延びた部位を連結板を用いて連結し、ルーフは、各
支柱の横方向に延びた部位に取付け、後端を前記連結板
に取付ける構成としているので、連結板は、複数本の縦
柱部による面構造をより確実なものにすることができ、
ねじれに対する強度をより一層高めることができる。し
かも、ルーフは、左,右の支柱の横方向に延びた部位と
連結板とに取付けられるから、ルーフ全体を各支柱に強
固に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す
正面図である。
【図2】本発明の実施の形態による油圧ショベルを拡大
した状態で上方から示す平面面図である。
【図3】本発明の実施の形態による油圧ショベルを拡大
した状態で後方から示す右側面図である。
【図4】外装カバーを取外した状態の上部旋回体を示す
正面図である。
【図5】キャノピを後側から示す分解斜視図である。
【図6】図5中の取付ベースを単体で拡大して示す外観
斜視図である。
【図7】取付ベースと支柱との溶接構造を図3中の矢示
VII−VII方向からみた拡大断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体(車体) 2 上部旋回体(車体) 4 旋回フレーム 13 エンジン前カバー 15 運転席 16 キャノピ 17 取付ベース 17A 基板 17B 取付筒部 17C ボルト挿通穴 17D 支柱挿嵌穴 19 支柱 19A 縦柱部 19B 横柱部 20 連結板 21 ルーフ 21A 延設部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 那須 且良 滋賀県甲賀郡水口町笹ヶ丘1−2 株式会 社日立建機ティエラ滋賀工場内 Fターム(参考) 2D015 EA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席が設けられた自走可能な車体と、
    該車体に設けられ運転席に着座したオペレータによって
    操作される作業装置と、前記車体に片持ち状態で支持さ
    れ、前記運転席に着座したオペレータの頭上を覆うキャ
    ノピとを備えてなる建設機械において、 前記キャノピは、前記運転席の後側に位置して互いに接
    近した状態で前記車体から縦方向に延び、上部側が横方
    向に延びた複数本の支柱と、前記運転席の上方に位置し
    て該各支柱の上部側に取付けられたルーフとによって構
    成したことを特徴とする建設機械。
  2. 【請求項2】 前記各支柱は、基端部が前記車体側に取
    付けられ先端側が縦方向に延びた縦柱部と、該縦柱部の
    先端から横方向に延び前記ルーフが取付けられる横柱部
    とによって構成してなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 【請求項3】 前記各支柱の下部側には、複数本の支柱
    をまとめて支持し、これら支柱を前記車体側に取付ける
    取付ベースを設けてなる請求項1または2に記載の建設
    機械。
  4. 【請求項4】 前記取付ベースは、前記車体に取付けら
    れる基板と、前記支柱の本数に対応して該基板に設けら
    れ内部が支柱挿嵌穴となった複数個の取付筒部とからな
    る溶接可能な鋳造品として形成し、前記支柱は、前記支
    柱挿嵌穴に挿嵌した状態で溶接手段によって取付筒部に
    溶着する構成としてなる請求項3に記載の建設機械。
  5. 【請求項5】 前記各支柱は、縦方向に延びた部位を連
    結板を用いて連結する構成としてなる請求項1,2,3
    または4に記載の建設機械。
  6. 【請求項6】 前記各支柱は、縦方向に延びた部位を連
    結板を用いて連結し、前記ルーフは、前記各支柱の横方
    向に延びた部位に取付け、後端を前記連結板に取付ける
    構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の建設
    機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016069994A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 株式会社クボタ 作業機のキャノピ及びこのキャノピを備えた作業機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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