JP2001090116A - 旋回式建設機械 - Google Patents

旋回式建設機械

Info

Publication number
JP2001090116A
JP2001090116A JP26933799A JP26933799A JP2001090116A JP 2001090116 A JP2001090116 A JP 2001090116A JP 26933799 A JP26933799 A JP 26933799A JP 26933799 A JP26933799 A JP 26933799A JP 2001090116 A JP2001090116 A JP 2001090116A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protective cover
canopy
operator
cover
driver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26933799A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Hirasawa
茂 平澤
Daisuke Hanawa
大輔 塙
Yoshio Kunitoki
芳夫 国時
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP26933799A priority Critical patent/JP2001090116A/ja
Publication of JP2001090116A publication Critical patent/JP2001090116A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 飛石からオペレータを保護すると共に、作業
時の視界を確保し、またレバー、ペダル等の調整作業、
メンテナンス作業を容易にする。 【解決手段】 キャノピ11の前側にはオペレータの足
元の前方に位置して網状保護カバー26を設ける。この
保護カバー26は、左,右の前柱12A,13Aに設け
られた補強リブ15等を利用して着脱可能に取付ける。
これにより、保護カバー26はオペレータを飛石から保
護することができる。また、補強リブ15を利用するこ
とによって保護カバー26の取付構造を簡略化すること
ができる。また、破損、変形した保護カバー26を新し
いものに容易に交換することができる。さらに、保護カ
バー26を取外すことにより、走行レバー、ペダル等の
調整作業を容易に行なうこともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の旋回式建設機械に関し、特に運転席の上方を覆う
キャノピを備えた旋回式建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の旋回式建設機
械は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載
された上部旋回体とからなり、該上部旋回体の前部には
作業装置が俯仰動可能に設けられている。また、上部旋
回体にはオペレータが着座する運転席が設けられてい
る。
【0003】ここで、油圧ショベルのうち、ミニショベ
ルと呼ばれる小型に設計された油圧ショベルは、上部旋
回体が小さいため、運転席の全体を覆うキャブボックス
のように設置スペースを要するものを設けることは困難
となる。そこで、小型の油圧ショベルは、一般的に運転
席の上方だけを覆うキャノピを採用している。
【0004】そして、キャノピは、運転席の後側に立設
された1本または2本の柱と、この柱の上部から前方に
延びて設けられたキャノピルーフとによって大略構成さ
れている。
【0005】また、海外(例えば欧州、北米等)に輸出
される油圧ショベルには、地盤の崩れ等によって油圧シ
ョベルが転倒したときに、運転席に着座したオペレータ
を保護することができるように、運転席の前,後と左,
右に離間して4本の柱を立設して強度を高め、該各柱の
上側にキャノピルーフを設けたものがある。
【0006】一方、小型の油圧ショベルは、地面から運
転席までの高さ寸法が低くなっているから、平地で掘削
作業を行なっている場合でも、例えばオペレータに向け
て石、コンクリートの破片、土砂等が飛んでくる。この
ため、4本の柱からなるキャノピを備えた油圧ショベル
では、オペレータの足元を保護するように前側に位置す
る2本の柱に板状保護カバーを溶接している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による小型の油圧ショベルでは、掘削作業時に
石、コンクリート片、土砂等が飛んできても、これらの
石等に対しオペレータを保護するために、前側に位置す
る2本の柱に板状保護カバーを溶接して取付ける構成と
している。
【0008】しかし、板状保護カバーは溶接によって柱
に固着されているから、該保護カバーが飛んできた石
(飛石)等によって破損、変形しても、容易に交換する
ことができないという問題がある。また、保護カバー
は、板体として形成されているから、該保護カバーが目
隠しとなり、前方下側への視野が狭くなるという問題が
ある。
【0009】さらに、オペレータの足元には、保護カバ
ーの近傍に位置して走行レバー、各種ペダル等が配設さ
れている。ここで、走行レバー、各種ペダルは、油圧シ
ョベルを組立てた状態で、細かい調整作業(操作量、遊
び、踏み代調整等)が行なわれる。しかし、このときに
は走行レバー、ペダルに隣接して板状保護カバーが配設
されているため、これらの周囲のスペースが狭くなって
いる。この結果、板体からなる保護カバーが邪魔をして
調整用の工具の取り回しが困難になってしまうから、調
整作業時の作業性が低下してしまうという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、飛石からオペレータを
保護することができ、また作業時の視界を確保でき、さ
らにレバー、ペダル等の調整作業を容易に行なうことが
できるようにした旋回式建設機械を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の旋回式建設機械
は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載さ
れた上部旋回体と、該上部旋回体に設けられオペレータ
が着座する運転席と、前記上部旋回体に設けられ該運転
席の上方を覆うキャノピとを備えている。
【0012】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、キャノピは、
運転席の前,後と左,右に離間して立設された4本の柱
と、該各柱の上側に設けられたキャノピルーフとによっ
て構成し、前記キャノピには、左,右の前柱間に位置し
少なくともオペレータの足元の前方を保護する保護カバ
ーを着脱可能に取付けたことにある。
【0013】このように構成したことにより、オペレー
タの足元の前方に設けられた保護カバーは、例えば掘削
作業時に飛散する飛石等からオペレータを保護すること
ができる。しかも、保護カバーはキャノピに対し着脱可
能となっているから、オペレータの足元に設けられた走
行レバー、ペダル等の細かい調整作業、メンテナンス作
業を行なうときには、該保護カバーを取外すことによっ
て広いスペースを確保でき、これらの作業を容易に行な
うことができる。また、保護カバーは破損、変形したと
きには容易に交換することができる。
【0014】請求項2の発明によると、保護カバーは、
枠体と、該枠体に設けられた網部材とによって構成した
ことにある。
【0015】このように構成したことにより、保護カバ
ーは、枠体によってキャノピに確実に取付けることがで
きる。しかも、網部材は、オペレータに広い前方視界を
提供することができる。
【0016】請求項3の発明によると、保護カバーは、
多数個の小孔を穿設してなるパンチボードによって構成
したことにある。これにより、保護カバーとして市販さ
れているパンチボードを用いることができ、また、保護
カバーの構造を簡略化することができる。
【0017】請求項4の発明によると、4本の柱のうち
少なくとも左,右の前柱には上部旋回体に対し各前柱を
取付ける取付ブラケットと前柱の倒れ強度を高める補強
リブとを設け、左前柱と右前柱との間には左,右方向に
延びる足掛けポールを設け、該足掛けポールにはカバー
ブラケットを設け、保護カバーは前記補強リブに設けた
取付穴とカバーブラケットに設けた取付穴に着脱可能に
取付けたことにある。
【0018】このように構成したことにより、左,右の
前柱を取付ブラケットを介して上部旋回体に取付けたと
きに、補強リブによって柱の倒れ強度を高めることがで
きる。しかも、この補強リブを利用し、該補強リブに設
けた取付穴とカバーブラケットに設けた取付穴に保護カ
バーを着脱可能に取付けることができ、保護カバーの取
付構造を簡略化することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
旋回式建設機械として油圧ショベルを例に挙げ、図1な
いし図6に従って詳細に説明する。
【0020】1は油圧ショベルの下部走行体、2は該下
部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体で、該
上部旋回体2の前部には、土砂の掘削作業等を行なう作
業装置3が俯仰動可能に設けられている。
【0021】ここで、作業装置3は、後述のブーム枢支
ブラケット5に俯仰動可能に取付けられたブーム3A
と、該ブーム3Aの先端部に俯仰動可能に取付けられた
アーム3Bと、該アーム3Bの先端部に回動可能に取付
けられたバケット3Cとによって大略構成されている。
また、ブーム枢支ブラケット5とブーム3Aとの間には
ブームシリンダ3Dが設けられ、ブーム3Aとアーム3
Bとの間にはアームシリンダ3Eが設けられ、アーム3
Bとバケット3Cとの間にはバケットシリンダ3Fが設
けられている。
【0022】一方、上部旋回体2は、図1、図2に示す
ように、後述する旋回フレーム4、ブーム枢支ブラケッ
ト5、カウンタウェイト7、エンジンカバー8等によっ
て大略構成されている。
【0023】4は上部旋回体2の支持構造体を構成する
旋回フレームで、該旋回フレーム4は、図3に示す如
く、平板状の底板4Aと、該底板4Aに立設され、前,
後方向に延びた左,右の縦板4B(左側のみ図示)と、
該各縦板4Bの前部上側に固着された上ブラケット4C
と、該上ブラケット4Cに対面するように各縦板4Bの
前部下側に固着された下ブラケット4Dとによって大略
構成されている。また、底板4Aの上方には、複数の支
持板4E,4E,…によって床板4Fが支持されてい
る。
【0024】5は旋回フレーム4の前側に位置して上ブ
ラケット4C、下ブラケット4Dに左,右方向に回動可
能に取付けられたブーム枢支ブラケットで、該ブーム枢
支ブラケット5には、作業装置3のブーム3Aとブーム
シリンダ3Dが取付けられている。
【0025】6は旋回フレーム4の後部側にエンジン
(図示せず)を跨ぐように設けられた支持フレームで、
該支持フレーム6は、前,後方向に離間して配設された
複数本の脚体6A,6Bと、該脚体6A,6B上に左,
右方向に延びて設けられた支持台座6Cとによって構成
され、前記支持台座6C上には後述する左側パイプ部材
12、右側パイプ部材13の後側が取付けられている。
【0026】7は旋回フレーム4の後端部に取付けられ
たカウンタウェイトで、該カウンタウェイト7は、作業
装置3との重量バランスをとるもので、旋回半径に応じ
た円弧状に形成されている。
【0027】8は上部旋回体2の上側を覆うエンジンカ
バーで、該エンジンカバー8は、図1、図2に示す如
く、支持フレーム6(エンジン)の上側から前側を覆う
エンジン前カバー8Aと、右側に位置して例えば作動油
タンク、コントロールバルブ等を覆う右カバー8Bと、
油圧ポンプ(いずれも図示せず)等を覆う左カバー8C
と、エンジンの後側を覆うように支持フレーム6に開,
閉可能に取付けられたボンネット8Dとによって大略構
成されている。
【0028】9は旋回フレーム4の床板4F上に設けら
れた運転席で、該運転席9は、右カバー8Bの左側に位
置し、かつ作業装置3によって作業を行なうときに、ブ
ーム3Aに邪魔されずにバケット3Cがよく見えるよう
に左側に寄せて配置されている。
【0029】10A,10Aは運転席9の前側(オペレ
ータの足元)に位置して床板4F上に設けられた走行レ
バーで、該各走行レバー10Aは下部走行体1を操作す
るものである。また、10B,10Bは運転席9の左,
右両側に設けられた操作レバーで、該各操作レバー10
Bは作業装置3を操作するものである。なお、走行レバ
ー10Aの周囲には、床板4F上に位置してスイングペ
ダル、エキストラペダル(いずれも図示せず)等が配設
されている。
【0030】11は上部旋回体2に設けられたキャノピ
で、該キャノピ11は、運転席9の上方を覆うものであ
る。そして、キャノピ11は、後述する左側パイプ部材
12、右側パイプ部材13、前ブラケット14、補強リ
ブ15,17、後ブラケット16、足掛けポール21、
カバーブラケット22、キャノピルーフ24等によって
大略構成されている。
【0031】12は運転席9の左側に配設された左側パ
イプ部材で、該左側パイプ部材12は、図3、図4に示
すように、強度部材をなす1本の大径なパイプ材料をほ
ぼコ字状に曲げることにより、運転席9の左前側に立設
された左前柱12Aと、運転席9の左後側に立設された
左後柱12Bと、前記左前柱12Aの上部と左後柱12
Bの上部とを前,後方向に連結する左横梁12Cとを形
成している。
【0032】一方、13は運転席9の右側に配設された
右側パイプ部材で、該右側パイプ部材13は、図4に示
す如く、左側パイプ部材12とほぼ同様に、強度部材を
なす1本の大径なパイプ材料をほぼコ字状に曲げること
により、運転席9の右前側に立設された右前柱13A
と、運転席9の右後側に立設された右後柱13Bと、前
記右前柱13Aの上部と右後柱13Bの上部とを前,後
方向に連結する右横梁13Cとを形成している。
【0033】このように、左前柱12A、左後柱12B
および左横梁12Cを形成する左側パイプ部材12と、
右前柱13A、右後柱13Bおよび右横梁13Cを形成
する右側パイプ部材13とは、それぞれパイプ材料に一
方向の単純な曲げ加工を複数箇所に施すことによって容
易に形成することができる。しかも、これらのパイプ部
材12,13には、継ぎ目がないから曲げ荷重等に対す
る強度をより高めることができる。
【0034】また、14,14は左前柱12A,右前柱
13Aの下端部にそれぞれ溶接等の固着手段によって固
着された前ブラケットで、該前ブラケット14,14
は、左側パイプ部材12,右側パイプ部材13の左前柱
12A,右前柱13Aを旋回フレーム4の床板4Fに取
付けるものである。
【0035】15,15は左前柱12A,右前柱13A
と前ブラケット14,14との間にそれぞれ設けられた
補強リブで、該各補強リブ15は、前ブラケット14に
対する前柱12A,13Aの倒れ強度を高めるものであ
る。そして、補強リブ15は、ほぼ三角形状の板体とし
て形成され、直角をなす一方の辺が前柱12A,13A
の前側部位に溶接され、他方の辺が前ブラケット14の
上面に溶接されている。また、補強リブ15には、後述
するボルト27が挿通される取付穴15Aが形成され、
補強リブ15の裏面側には、前記取付穴15Aと同軸に
ナット15Bが固着されている。
【0036】16,16は左後柱12B,右後柱13B
の下端部に溶接等の固着手段によって固着された後ブラ
ケットで、該後ブラケット16,16は、左側パイプ部
材12,右側パイプ部材13の左後柱12B,右後柱1
3Bを支持フレーム6の支持台座6Cに取付けるもので
ある。
【0037】17,17は左後柱12B,右後柱13B
と後ブラケット16,16とにそれぞれ溶接して設けら
れた補強リブで、該各補強リブ17は、後ブラケット1
6に対する後柱12B,13Bの倒れ強度を高めるもの
である。
【0038】18は左,右の横梁12C,13Cの前側
に位置して該横梁12C,13Cを連結する前横梁で、
該前横梁18は、大径なパイプ材料、棒状体等からな
り、その両端部が横梁12C,13Cに溶接手段等によ
って固着されている。
【0039】また、19は左,右の後柱12B,13B
の上側に位置して該後柱12B,13Bを連結する後横
梁で、該後横梁19は、大径なパイプ材料、棒状体等か
らなり、その両端部が後柱12B,13Bに溶接手段等
によって固着されている。
【0040】20は前柱12A,13Aの上,下方向中
間部に位置し、該前柱12A,13Aを連結した前ポー
ルで、該前ポール20は、視界の妨げにならないように
小径なパイプ材料、中実な棒状体等からなり、その両端
部が前柱12A,13Aに溶接手段等によって固着され
ている。
【0041】21は前ポール20の下側に間隔をもって
配置され、前柱12A,13Aを連結して設けられた足
掛けポールで、該足掛けポール21は、前ポール20と
同様に、小径なパイプ材料、棒状体等からなり、その両
端部が前柱12A,13Aに溶接手段等によって固着さ
れている。そして、足掛けポール21は、作業時にオペ
レータが足を掛けるものである。
【0042】22,22は足掛けポール21の両端側に
設けられた2個のカバーブラケットで、該各カバーブラ
ケット22は、図6に示すように、補強リブ15と同一
平面をなすように、足掛けポール21に溶接されてい
る。また、カバーブラケット22には、後述するボルト
27が挿通される取付穴22Aが形成され、カバーブラ
ケット22の裏面側には、前記取付穴22Aと同軸にナ
ット22Bが固着されている。
【0043】23は後柱12B,13Bの下側に位置し
て該後柱12B,13Bを連結した後ポールで、該後ポ
ール23は、その両端側が後柱12B,13Bに溶接手
段等によって固着されている。
【0044】そして、前横梁18、後横梁19、前ポー
ル20、足掛けポール21および後ポール23は、左側
パイプ部材12と右側パイプ部材13とを強固に連結し
ている。
【0045】24は左横梁12Cと右横梁13Cとの間
を覆うように設けられたキャノピルーフで、該キャノピ
ルーフ24は、運転席9(オペレータ)の上方を覆うも
のである。そして、キャノピルーフ24は、金属材料に
より方形状の板体として形成され、その4辺が左,右の
横梁12C,13C、前横梁18、後横梁19に溶接等
の固着手段によって固着されている。
【0046】また、25は左側パイプ部材12の左横梁
12Cに左側に突出して設けられた庇で、該庇25は、
左の操作レバー10Bを操作するオペレータの左腕、左
肩等の上方を覆うことにより、転倒時におけるオペレー
タの安全性を確保するものである。
【0047】26はキャノピ11の前側に設けられた網
状保護カバーで、該保護カバー26は、左,右方向に延
びる長方形状に形成され、内側が開口となった枠板26
Aと、該枠板26Aの開口を塞いで取付けられた網部材
26Bとによって構成されている。また、枠板26Aの
四隅には、各補強リブ15の取付穴15A、カバーブラ
ケット22の取付穴22Aに対応する位置に通し穴26
C,26C,…が形成されている。そして、保護カバー
26は、各通し穴26Cにボルト27,27,…を挿通
し、該各ボルト27を補強リブ15の取付穴15A、カ
バーブラケット22の取付穴22Aを介してナット15
B,22Bに締着することにより、キャノピ11に着脱
可能に取付けられている。
【0048】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、次に、その作動について説明
する。
【0049】まず、運転席9に着座したオペレータは、
前側の走行レバー10A,10Aを操作することによ
り、下部走行体1を走行させて移動する。また、左,右
両側の操作レバー10B,10Bを操作することによ
り、作業装置3を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行な
う。ここで、掘削作業時には、弾けた石、コンクリート
の破片等が飛石となって周囲に飛散する。そして、これ
らの飛石の一部は、オペレータに向けて飛んでくる。
【0050】然るに、本実施の形態では、オペレータの
足元の前側に位置して網状保護カバー26が設けられて
いるから、飛石は保護カバー26に衝突する。これによ
り、保護カバー26は、飛石等からオペレータを保護す
ることができる。
【0051】また、作業装置3によって掘削作業を行な
っているときには、オペレータは保護カバー26の網部
材26Bを透して広い前方視界を得ることができ、掘削
作業を効率よく行なうことができる。
【0052】また、保護カバー26が飛石によって破
損、変形したときには、各ボルト27を取外すことによ
り、保護カバー26を新しいものに容易に交換すること
ができる。
【0053】さらに、保護カバー26をキャノピ11か
ら取外した状態では、走行レバー10A、各ペダル等の
周囲を開放することができるから、調整作業に用いる工
具等の取り回しを容易に行なうことができる。
【0054】かくして、本実施の形態によれば、キャノ
ピ11の前側にオペレータの足元の前方に位置して網状
保護カバー26を着脱可能に取付けているから、該保護
カバー26によってオペレータを保護することができ、
作業時の安全性を高めることができる。しかも、保護カ
バー26は、左前柱12A,右前柱13Aと前ブラケッ
ト14,14との間に設けられた補強リブ15を利用
し、該補強リブ15、カバーブラケット22を介してキ
ャノピ11に取付けているから、保護カバー26の取付
構造を簡略化することができ、コストの低減を図ること
ができる。
【0055】また、保護カバー26はキャノピ11に対
しボルト27によって着脱可能となっているから、保護
カバー26が飛石によって破損、変形したときには、新
しいものに容易に交換することができる。
【0056】また、走行レバー10A、ペダル等の細か
い調整作業(操作量、遊び、踏み代調整等)を行なうと
きには、保護カバー26を取外すことによって工具等を
取り回すためのスペースを確保することができ、調整作
業、メンテナンス作業等を容易に行なうことができる。
【0057】さらに、保護カバー26は、内側が開口と
なった枠体26Aと、該枠体26Aの開口を塞ぐ網部材
26Bとによって構成しているから、この網状保護カバ
ー26は、枠体26Aによってキャノピ11側に確実に
取付けることができ、組立性、耐久性等を向上すること
ができる。しかも、保護カバー26の大部分は網部材2
6Bとしているから、この網部材26Bを透してオペレ
ータに広い前方視界を提供することができ、作業性、安
全性を高めることができる。
【0058】一方、左側パイプ部材12の左横梁12C
には、強度部材からなる庇25を左側に突出して設けて
いるから、油圧ショベルが左側に転倒した場合でも、こ
の転倒時の荷重を庇25、キャノピ11によって受承し
てオペレータを保護することができ、作業時の安全性を
高めることができる。
【0059】また、キャノピ11を構成する左側パイプ
部材12、右側パイプ部材13、前横梁18、後横梁1
9等は、それぞれパイプ材料によって形成することがで
きるから、重量が増大するのを抑えることができ、油圧
ショベルの重心を低くして走行時、作業時の安定性を向
上することができる。
【0060】なお、実施の形態では、カバーブラケット
22を足掛けポール21に設けた場合を例に挙げて説明
したが、本発明はこれに限らず、例えば左,右の前柱1
2A,13Aにカバーブラケット22を溶接する構成と
してもとしてもよい。
【0061】また、実施の形態では、補強リブ15の裏
面側にナット15Bを設け、取付穴15Aを介してボル
ト27をナット15Bに締着するものとして述べたが、
本発明はこれに限らず、例えば取付穴15Aに雌ねじを
刻設する構成としてもよい。この構成は、カバーブラケ
ット22にも同様に適用することができる。
【0062】また、実施の形態では、枠体26Aと網部
材26Bとからなる網状保護カバー26を用いた場合を
例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではな
く、例えば図7に示す変形例のように、保護カバー31
を多数個の小孔31A,31A,…が穿設された1枚の
パンチボードによって構成してもよい。この場合には、
例えば市販されているパンチボードを所定の形状に切り
出すだけで保護カバー31を形成することができるか
ら、構成を簡略化でき、コストを低減することができ
る。さらに、飛石等に対する強度を高めることができ
る。
【0063】また、実施の形態では、左前柱12A、左
後柱12Bおよび左横梁12Cを1本の左側パイプ部材
12によって形成し、右前柱13A、右後柱13Bおよ
び右横梁13Cを1本の右側パイプ部材13によって形
成した場合を例示したが、本発明はこれに限らず、例え
ば左前柱、左後柱および左横梁をそれぞれ別個に設け、
これらを溶接等の固着手段によって固着する構成として
もよい。この構成は右前柱、右後柱および右横梁につい
ても同様である。
【0064】さらに、実施の形態では、旋回式建設機械
として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明は
これに限らず、例えば油圧クレーン等の他の旋回式建設
機械にも適用することができる。
【0065】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、キャノピは、運転席の前,後と左,右に離間して
立設された4本の柱と、該各柱の上側に設けられたキャ
ノピルーフとによって構成し、前記キャノピには、左,
右の前柱間に位置し少なくともオペレータの足元の前方
を保護する保護カバーを着脱可能に取付けているので、
オペレータの足元の前方に位置する保護カバーは、例え
ば掘削作業時に飛散する飛石からオペレータを保護する
ことができ、安全性を高めることができる。しかも、保
護カバーはキャノピに対し着脱可能となっているから、
オペレータの足元に設けられた走行レバー、ペダル等の
細かい調整作業、メンテナンス作業を行なうときには、
該保護カバーを取外すことによって広いスペースを確保
でき、これらの作業性を向上することができる。また、
保護カバーが破損、変形したときには容易に交換するこ
とができ、メンテナンス作業性を向上することができ
る。
【0066】請求項2の発明によれば、保護カバーは、
枠体と、該枠体に設けられた網部材とによって構成して
いるので、保護カバーは、枠体によってキャノピに確実
に取付けることができ、組立性、耐久性等を向上するこ
とができる。しかも、網部材は、オペレータに広い前方
視界を提供することができ、作業性、安全性を高めるこ
とができる。
【0067】請求項3の発明によれば、保護カバーは、
多数個の小孔を穿設してなるパンチボードによって構成
しているので、保護カバーとして市販されているパンチ
ボードを用いることができ、また、保護カバーの構造を
簡略化することができ、コストを低減することができ
る。
【0068】請求項4の発明によれば、4本の柱のうち
少なくとも左,右の前柱には上部旋回体に対し各前柱を
取付ける取付ブラケットと前柱の倒れ強度を高める補強
リブとを設け、左前柱と右前柱との間には左,右方向に
延びる足掛けポールを設け、該足掛けポールにはカバー
ブラケットを設け、保護カバーは前記補強リブに設けた
取付穴とカバーブラケットに設けた取付穴に着脱可能に
取付けているので、左,右の前柱を取付ブラケットを介
して上部旋回体に取付けたときに、補強リブによって柱
の倒れ強度を高めることができる。しかも、この補強リ
ブを利用し、該補強リブに設けた取付穴とカバーブラケ
ットに設けた取付穴に保護カバーを着脱可能に取付ける
ことができ、保護カバーの取付構造を簡略化して、コス
トの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す
正面図である。
【図2】作業装置を省略した状態の油圧ショベルを前側
から示す左側面図である。
【図3】エンジンカバー、エンジン等を省略した状態の
上部旋回体を拡大して示す正面図である。
【図4】キャノピから保護カバーを取外した状態を示す
分解斜視図である。
【図5】キャノピの前側に保護カバーを取付けた状態を
拡大して示す要部拡大左側面図である。
【図6】図3中の矢示a部を拡大して示す要部拡大正面
図である。
【図7】本発明の変形例による保護カバーを図5と同様
位置からみた要部拡大左側面図である。
【符号の説明】 1 下部走行体 2 上部旋回体 9 運転席 11 キャノピ 12 左側パイプ部材 12A 左前柱 12B 左後柱 12C 左横梁 13 右側パイプ部材 13A 右前柱 13B 右後柱 13C 右横梁 14 前ブラケット 15 補強リブ 15A 取付穴 21 足掛けポール 22 カバーブラケット 22A 取付穴 24 キャノピルーフ 26,31 保護カバー 26A 枠体 26B 網部材 31A 小孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 国時 芳夫 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D015 EA02 3D003 AA01 AA07 AA11 AA15 AA17 BB14 CA11 CA31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体と、該下部走行体上に旋回可
    能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に設けられ
    オペレータが着座する運転席と、前記上部旋回体に設け
    られ該運転席の上方を覆うキャノピとを備えてなる旋回
    式建設機械において、 前記キャノピは、前記運転席の前,後と左,右に離間し
    て立設された4本の柱と、該各柱の上側に設けられたキ
    ャノピルーフとによって構成し、 前記キャノピには、左,右の前柱間に位置し少なくとも
    オペレータの足元の前方を保護する保護カバーを着脱可
    能に取付けたことを特徴とする旋回式建設機械。
  2. 【請求項2】 前記保護カバーは、枠体と、該枠体に設
    けられた網部材とによって構成してなる請求項1に記載
    の旋回式建設機械。
  3. 【請求項3】 前記保護カバーは、多数個の小孔を穿設
    してなるパンチボードによって構成してなる請求項1に
    記載の旋回式建設機械。
  4. 【請求項4】 前記4本の柱のうち少なくとも左,右の
    前柱には上部旋回体に対し各前柱を取付ける取付ブラケ
    ットと前柱の倒れ強度を高める補強リブとを設け、左前
    柱と右前柱との間には左,右方向に延びる足掛けポール
    を設け、該足掛けポールにはカバーブラケットを設け、
    前記保護カバーは前記補強リブに設けた取付穴とカバー
    ブラケットに設けた取付穴に着脱可能に取付けてなる請
    求項1,2または3に記載の旋回式建設機械。
JP26933799A 1999-09-22 1999-09-22 旋回式建設機械 Pending JP2001090116A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26933799A JP2001090116A (ja) 1999-09-22 1999-09-22 旋回式建設機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26933799A JP2001090116A (ja) 1999-09-22 1999-09-22 旋回式建設機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001090116A true JP2001090116A (ja) 2001-04-03

Family

ID=17470973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26933799A Pending JP2001090116A (ja) 1999-09-22 1999-09-22 旋回式建設機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001090116A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100406854B1 (ko) * 1999-10-07 2003-11-21 코벨코 겐키 가부시키가이샤 유압 굴착기
JP2004084393A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd キャノピおよび作業機械
JP2005212521A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Yoka Ind Co Ltd 作業用車両のキャビンフレーム
JP2006063686A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Hitachi Constr Mach Co Ltd 油圧ショベル
JP2009235863A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Kubota Corp 運転者保護装置
JP2010037817A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 建設機械
JP2011184853A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Ihi Construction Machinery Ltd 建設機械
JP2012193511A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 作業機械
JP2017053192A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 コベルコ建機株式会社 建設機械のフロントガード構造
JP2017115357A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 株式会社クボタ キャノピ及びキャノピを備えた作業機
JP2017114329A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 株式会社クボタ トラクタ

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100406854B1 (ko) * 1999-10-07 2003-11-21 코벨코 겐키 가부시키가이샤 유압 굴착기
JP2004084393A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd キャノピおよび作業機械
JP2005212521A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Yoka Ind Co Ltd 作業用車両のキャビンフレーム
JP2006063686A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Hitachi Constr Mach Co Ltd 油圧ショベル
JP2009235863A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Kubota Corp 運転者保護装置
JP2010037817A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 建設機械
JP2011184853A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Ihi Construction Machinery Ltd 建設機械
JP2012193511A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 作業機械
JP2017053192A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 コベルコ建機株式会社 建設機械のフロントガード構造
JP2017115357A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 株式会社クボタ キャノピ及びキャノピを備えた作業機
JP2017114329A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 株式会社クボタ トラクタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4550623B2 (ja) 建設機械
JP2001090116A (ja) 旋回式建設機械
JP4504283B2 (ja) 建設機械
JP4504277B2 (ja) 建設機械
JP6734223B2 (ja) 油圧ショベル
JP2010196408A (ja) 建設機械の旋回フレーム
JP4044314B2 (ja) 建設機械
JP2007046233A (ja) 建設機械
JP4922050B2 (ja) 旋回作業車
JP4199173B2 (ja) 旋回式建設機械
JP2005048380A (ja) 建設機械
JP2007063777A (ja) 建設機械
JP6097979B2 (ja) 小型の油圧ショベル
JP2006200313A (ja) 建設機械
JP2001090105A (ja) 旋回式建設機械
JP2001182098A (ja) 建設機械用キャブ
JP6411973B2 (ja) 小型油圧ショベル
JP5086212B2 (ja) 建設機械
JP4510146B2 (ja) 建設機械の製造方法
JP2001011898A (ja) 旋回作業機の日除け装置
JP2001348911A (ja) 旋回作業機
JP2000064355A (ja) 建設機械の運転席ユニット
JP4291219B2 (ja) 建設機械
JP4323352B2 (ja) 建設機械
JP3961803B2 (ja) 排土装置付き建設機械