JP2002206098A - 黒トリュフ香気成分の組成物ならびに製造方法 - Google Patents

黒トリュフ香気成分の組成物ならびに製造方法

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JP2002206098A
JP2002206098A JP2001036162A JP2001036162A JP2002206098A JP 2002206098 A JP2002206098 A JP 2002206098A JP 2001036162 A JP2001036162 A JP 2001036162A JP 2001036162 A JP2001036162 A JP 2001036162A JP 2002206098 A JP2002206098 A JP 2002206098A
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Tetsuo Watanabe
哲男 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 食品や飲料品やたばこや日用品や化粧品など
の香料として価値の高い黒トリュフ香気成分の組成物及
びその製造方法の提供。 【解決手段】 一般式I〜VIIでそれぞれ示されるチ
オエーテル、脂肪族アルデヒド、ケトン類、チオール、
ジスルフィド、エステル又はエーテルを含有する黒トリ
ュフ香気成分の組成物及びこれらの香気成分の2種又は
3種を溶媒中で常温常圧下混合させることで黒トリュフ
香気成分の組成物を製造する。 (R、R、Rはアルキル基を示す。但し一般式II
のRは低級アルキル基又は水素を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に食品に添加す
る香料組成物であり、特に食品や飲料品やたばこや日用
品や化粧品などの香料として価値の高い黒トリュフ香気
成分の組成物ならびに製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トリュフ(truffle)は香りの高
いキノコで、欧米では最も珍味とされており、黒トリュ
フと白トリュフが知られ、特に黒トリュフの消費量が多
く、現状では黒トリュフは多方面に利用されているが、
産出量が少量であるため、貴重で高価な食材とされてい
る。黒トリュフは、主としてその香気成分によって価値
判断されるため、もし黒トリュフの香気成分を知ること
ができ、その香気成分を製造することが可能であるな
ら、新規の食材を提供できることになる。
【0003】そこで、黒トリュフの香気成分を分析して
みると、下記表1のようになった。分析方法は、黒トリ
ュフ1gをバイアルに詰め密封し、40℃、30分加温
時の気相部分をCarboxen/PDMS−固相マイ
クロファイバーで抽出し、ガスクロマトグラフ−質量分
析計(GC−MS)を用いて分析を行い、検出されたピ
ークについて解析を行った。
【表1】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現状では、表1の組成
物が黒トリュフの香気成分であるとする報告は知られて
いない。したがって、本発明の目的は、主に食品に添加
する香料組成物であり、特に食品や飲料品やたばこや日
用品や化粧品などの香料として価値の高い黒トリュフ香
気成分の組成物の提供及び黒トリュフ香気成分の製造方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の手段は、一般構造式[I]R−S−R(式
中、R、Rはアルキル基を示す)、で示されるチオ
エーテル(スルフィド)を含有することを特徴とする、
黒トリュフ香気成分の組成物を提供することにあるが、
前記チオエーテルの製造方法に関しては一般的に知られ
た方法を用いれば良く特に制限はない。また、前記チオ
エーテルの種類は表2に示す通りであるが、表2の例は
一例であり、限定されるものではない。
【表2】
【0006】上記目的を達成するための第2の手段は、 (式中、Rはアルキル基、Rは低級アルキル基また
は水素原子を示す)、で示される脂肪族アルデヒドを含
有することを特徴とする、黒トリュフ香気成分の組成物
を提供することにあるが、前記脂肪族アルデヒドの製造
方法に関しては一般的に知られた方法を用いれば良く特
に制限はない。また、前記脂肪族アルデヒドの種類は表
3に示す通りであるが、表3の例は一例であり、限定さ
れるものではない。
【表3】
【0007】上記目的を達成するための第3の手段は、 (式中、Rはアルキル基、Rはアルキル基を示
す)、で示されるケトン類を含有することを特徴とす
る、黒トリュフ香気成分の組成物を提供することにある
が、前記ケトン類の製造方法に関しては一般的に知られ
た方法を用いれば良く特に制限はない。また、前記ケト
ン類の種類は表4に示す通りであるが、表4の例は一例
であり、限定されるものではない。
【表4】
【0008】上記目的を達成するための第4の手段は、
一般構造式[IV]R−SH(式中、Rはアルキル基を
示す)、で示されるチオールを含有することを特徴とす
る、黒トリュフ香気成分の組成物を提供することにある
が、前記チオールの製造方法に関しては一般的に知られ
た方法を用いれば良く特に制限はない。また、前記チオ
ールの種類は表5に示す通りであるが、表5の例は一例
であり、限定されるものではない。
【表5】
【0009】上記目的を達成するための第5の手段は、
一般構造式[V]R−SS−R(式中、R、R
はアルキル基を示す)、で示されるジスルフィドを含有
することを特徴とする、黒トリュフ香気成分の組成物を
提供することにあるが、前記ジスルフィドの製造方法に
関しては一般的に知られた方法を用いれば良く特に制限
はない。また、前記ジスルフィドの種類は表6に示す通
りであるが、表6の例は一例であり、限定されるもので
はない。
【表6】
【0010】上記目的を達成するための第6の手段は、
一般構造式[VI]R−COO−R(式中、R
はアルキル基を示す)、で示されるエステルを含有
することを特徴とする、黒トリュフ香気成分の組成物を
提供することにあるが、前記エステルの製造方法に関し
ては一般的に知られた方法を用いれば良く特に制限はな
い。また、前記エステルの種類は表7に示す通りである
が、表7の例は一例であり、限定されるものではない。
【表7】
【0011】上記目的を達成するための第7の手段は、
一般構造式[VII]R−O−R(式中、R、R
はアルキル基を示す)、で示されるエーテルを含有す
ることを特徴とする、黒トリュフ香気成分の組成物を提
供することにあるが、前記エーテルの製造方法に関して
は一般的に知られた方法を用いれば良く特に制限はな
い。また、前記エーテルの種類は表8に示す通りである
が、表8の例は一例であり、限定されるものではない。
【表8】
【0012】上記目的を達成するための第8の手段は、
溶媒の中で前記チオエーテル(スルフィド)と前記脂肪
族アルデヒドを常温常圧下で混合させることで黒トリュ
フ香気成分の組成物を得ることを特徴とする、請求項1
または請求項2に記載の黒トリュフ香気成分の製造方法
を提供することにあるが、前記混合の方法に関しては一
般的に知られた方法を用いれば良く特に制限はない。ま
た、前記溶媒に関しても食品製造に可能な溶媒であれば
水溶性でも油性でも良い。また、前記各成分の混合の割
合に関しても所定の割合で良く特に制限はない。
【0013】上記目的を達成するための第9の手段は、
溶媒の中で前記脂肪族アルデヒドと前記ケトン類と前記
チオールを常温常圧下で混合させることで黒トリュフ香
気成分の組成物を得ることを特徴とする、請求項2また
は請求項3または請求項4に記載の黒トリュフ香気成分
の製造方法を提供することにあるが、前記混合の方法に
関しては一般的に知られた方法を用いれば良く特に制限
はない。また、前記溶媒に関しても食品製造に可能な溶
媒であれば水溶性でも油性でも良い。また、前記各成分
の混合の割合に関しても所定の割合で良く特に制限はな
い。
【0014】上記目的を達成するための第10の手段
は、溶媒の中で前記脂肪族アルデヒドと前記ケトン類と
前記ジスルフィドを常温常圧下で混合させることで黒ト
リュフ香気成分の組成物を得ることを特徴とする、請求
項2または請求項3または請求項5に記載の黒トリュフ
香気成分の製造方法を提供することにあるが、前記混合
の方法に関しては一般的に知られた方法を用いれば良く
特に制限はない。また、前記溶媒に関しても食品製造に
可能な溶媒であれば水溶性でも油性でも良い。また、前
記各成分の混合の割合に関しても所定の割合で良く特に
制限はない。
【0015】上記目的を達成するための第11の手段
は、溶媒の中で前記エステルと前記チオエーテル(スル
フィド)を常温常圧下で混合させることで黒トリュフ香
気成分の組成物を得ることを特徴とする、請求項1また
は請求項6に記載の黒トリュフ香気成分の製造方法を提
供することにあるが、前記混合の方法に関しては一般的
に知られた方法を用いれば良く特に制限はない。また、
前記溶媒に関しても食品製造に可能な溶媒であれば水溶
性でも油性でも良い。また、前記各成分の混合の割合に
関しても所定の割合で良く特に制限はない。
【0016】上記目的を達成するための第12の手段
は、溶媒の中で前記脂肪族アルデヒドと前記チオールと
前記エーテルを常温常圧下で混合させることで黒トリュ
フ香気成分の組成物を得ることを特徴とする、請求項2
または請求項4または請求項7に記載の黒トリュフ香気
成分の製造方法を提供することにあるが、前記混合の方
法に関しては一般的に知られた方法を用いれば良く特に
制限はない。また、前記溶媒に関しても食品製造に可能
な溶媒であれば水溶性でも油性でも良い。また、前記各
成分の混合の割合に関しても所定の割合で良く特に制限
はない。
【0017】上記目的を達成するための第13の手段
は、溶媒の中で前記脂肪族アルデヒドと前記ジスルフィ
ドと前記エーテルを常温常圧下で混合させることで黒ト
リュフ香気成分の組成物を得ることを特徴とする、請求
項2または請求項5または請求項7に記載の黒トリュフ
香気成分の製造方法を提供することにあるが、前記混合
の方法に関しては一般的に知られた方法を用いれば良く
特に制限はない。また、前記溶媒に関しても食品製造に
可能な溶媒であれば水溶性でも油性でも良い。また、前
記各成分の混合の割合に関しても所定の割合で良く特に
制限はない。
【0018】上記目的を達成するための第14の手段
は、溶媒の中で前記ケトン類と前記チオールと前記エス
テルを常温常圧下で混合させることで黒トリュフ香気成
分の組成物を得ることを特徴とする、請求項3または請
求項4または請求項6に記載の黒トリュフ香気成分の製
造方法を提供することにあるが、前記混合の方法に関し
ては一般的に知られた方法を用いれば良く特に制限はな
い。また、前記溶媒に関しても食品製造に可能な溶媒で
あれば水溶性でも油性でも良い。また、前記各成分の混
合の割合に関しても所定の割合で良く特に制限はない。
また、前記各成分の混合の割合に関しても所定の割合で
良く特に制限はない。
【0019】上記目的を達成するための第15の手段
は、溶媒の中で前記ケトン類と前記ジスルフィドと前記
エステルを常温常圧下で混合させることで黒トリュフ香
気成分の組成物を得ることを特徴とする、請求項3また
は請求項5または請求項6に記載の黒トリュフ香気成分
の製造方法を提供することにあるが、前記混合の方法に
関しては一般的に知られた方法を用いれば良く特に制限
はない。また、前記溶媒に関しても食品製造に可能な溶
媒であれば水溶性でも油性でも良い。また、前記各成分
の混合の割合に関しても所定の割合で良く特に制限はな
い。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明者は、一般構造式[I]で
示されるチオエーテル(スルフィド)や、一般構造式
[II]で示される脂肪族アルデヒドや、一般構造式
[III]で示されるケトン類や、一般構造式[IV]
で示されるチオールや、一般構造式[V]で示されるジ
スルフィドや、一般構造式[VI]で示されるエステル
や、一般構造式[VII]で示されるエーテルや、溶媒
の中で前記チオエーテル(スルフィド)と前記脂肪族ア
ルデヒドを混合させることで得た組成物や、溶媒の中で
前記脂肪族アルデヒドと前記ケトン類と前記チオールを
混合させることで得た組成物や、溶媒の中で前記脂肪族
アルデヒドと前記ケトン類と前記ジスルフィドを混合さ
せることで得た組成物や、溶媒の中で前記エステルと前
記チオエーテル(スルフィド)を混合させることで得た
組成物や、溶媒の中で前記脂肪族アルデヒドと前記チオ
ールと前記エーテルを混合させることで得た組成物や、
溶媒の中で前記脂肪族アルデヒドと前記ジスルフィドと
前記エーテルを混合させることで得た組成物や、溶媒の
中で前記ケトン類と前記チオールと前記エステルを混合
させることで得た組成物や、溶媒の中で前記ケトン類と
前記ジスルフィドと前記エステルを混合させることで得
た組成物が、黒トリュフの香気成分を有し、持続性にも
優れていて、新しいタイプのユニークな香料素材や食品
素材や食品添加剤として有用であることを見い出し本発
明に至った。
【0021】以下、実施の形態により本発明を説明する
が、下記実施の形態は本発明の一例であり、本発明はこ
れら実施の形態に限定されるものではない。実施の形態
1、500ml三角フラスコに、溶媒として食用油(な
たね油)を500ml加える。純度100%換算で、硫
化ジメチル(表2を参照/曽田香料株式会社製)3ml
を前記溶媒に加え、約3分間、常温常圧下で、前記三角
フラスコを振とうさせる。純度100%換算で、2−メ
チルブタナール(表3を参照/東洋合成工業株式会社
製)0.14mlを前記振とう済み混合溶媒に加え、約
3分間、常温常圧下で、前記三角フラスコを振とうさせ
る。本実施の形態で得た混合組成物が黒トリュフ香気成
分組成物の一例である。
【0022】実施の形態2、エタノール90mlを溶媒
として、300ml三角フラスコに加える。純度100
%換算で、硫化ジメチル(表2を参照/曽田香料株式会
社製)10mlを前記溶媒に加え、約3分間、常温常圧
下で、前記三角フラスコを振とうさせ、容積10%溶液
とする。エタノール99mlを溶媒として、300ml
三角フラスコに加える。純度100%換算で、2−メチ
ルブタナール(表3を参照/東洋合成工業株式会社製)
1mlを前記振とう済み混合溶媒に加え、約3分間、常
温常圧下で、前記三角フラスコを振とうさせ、容積1%
溶液とする。硫化ジメチル10%溶液10mlを100
ml三角フラスコに加え、2−メチルブタナール1%溶
液1mlを加えて、約3分間、常温常圧下で、前記三角
フラスコを振とうさせたものを原液とする。前記原液2
mlを、水100mlに加え、約3分間、常温常圧下
で、前記混合物を振とうさせる。本実施の形態で得た混
合組成物が黒トリュフ香気成分組成物の一例である。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、一般構造式[I]で示
されるチオエーテル(スルフィド)を含有する黒トリュ
フ香気成分の組成物や、一般構造式[II]で示される
脂肪族アルデヒドを含有する黒トリュフ香気成分の組成
物や、一般構造式[III]で示されるケトン類を含有
する黒トリュフ香気成分の組成物や、 一般構造式[I
V]で示されるチオールを含有する黒トリュフ香気成分
の組成物や、一般構造式[V]で示されるジスルフィド
を含有する黒トリュフ香気成分の組成物や、一般構造式
[VI]で示されるエステルを含有する黒トリュフ香気
成分の組成物や、一般構造式[VII]で示されるエー
テルを含有する黒トリュフ香気成分の組成物や、溶媒の
中で前記チオエーテル(スルフィド)と前記脂肪族アル
デヒドを混合させることで黒トリュフ香気成分の組成物
を得ることができ、溶媒の中で前記脂肪族アルデヒドと
前記ケトン類と前記チオールを混合させることで黒トリ
ュフ香気成分の組成物を得ることができ、溶媒の中で前
記脂肪族アルデヒドと前記ケトン類と前記ジスルフィド
を混合させることで黒トリュフ香気成分の組成物を得る
ことができ、溶媒の中で前記エステルと前記チオエーテ
ル(スルフィド)を混合させることで黒トリュフ香気成
分の組成物を得ることができ、溶媒の中で前記脂肪族ア
ルデヒドと前記チオールと前記エーテルを混合させるこ
とで黒トリュフ香気成分の組成物を得ることができ、溶
媒の中で前記脂肪族アルデヒドと前記ジスルフィドと前
記エーテルを混合させることで黒トリュフ香気成分の組
成物を得ることができ、溶媒の中で前記ケトン類と前記
チオールと前記エステルを混合させることで黒トリュフ
香気成分の組成物を得ることができ、溶媒の中で前記ケ
トン類と前記ジスルフィドと前記エステルを混合させる
ことで黒トリュフ香気成分の組成物を得ることができる
ことによって、香料として持続性にも優れた、新しいタ
イプのユニークな香料素材として有用な香料組成物を得
ることができる。
【0024】本発明の黒トリュフ香気成分の組成物を、
黒トリュフ自体のフレーバー増強剤として用いることが
でき、その結果香気が劣化した黒トリュフに用いること
で高品質化を図ることが可能になる。また、黒トリュフ
使用の加工食品への添加剤やフレーバー増強剤として、
例えば、チョコレートやドレッシングやふりかけ(スパ
ゲティーやパスタや肉料理等の)やレトルトスープやレ
トルトソースやキャラメルに使用できる。さらに、黒ト
リュフを使用していない加工食品への添加剤やフレーバ
ー付与剤として、例えば、黒トリュフ様カマボコや黒ト
リュフ様コンニャクや黒トリュフ風味ガムや黒トリュフ
風味キャラメルや黒トリュフ風味の煙草や黒トリュフ風
味のパンや黒トリュフ風味の清涼飲料や健康ドリンクや
アルコール飲料に用いることができる。
【0025】また、本発明の黒トリュフ香気成分の組成
物を用いることによって、食品以外の香気添加剤とし
て、例えば、消しゴムなどの文具用フレーバーとして、
化粧品類のフレーバーとして、洗剤や石鹸などのフレー
バーとして、芳香剤として、保健用品のフレーバーとし
て、衛生用品のフレーバーとして、動物飼料のフレーバ
ーとして使用することができる。
【0026】また、本発明を用いることによって、黒ト
リュフ香気成分の組成物を、短工程、簡単な操作でかつ
低コストで高収率な方法で製造することができる。その
結果黒トリュフ香気成分の組成物を普及させやすくな
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月7日(2001.3.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 黒トリュフ香気成分の組成物な
らびに製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に食品に添加す
る香料組成物であり、特に食品や飲料品やたばこや日用
品や化粧品などの香料として価値の高い黒トリュフ香気
成分の組成物ならびに製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トリュフ(truffle)は香りの高
いキノコで、欧米では最も珍味とされており、黒トリュ
フと白トリュフが知られ、特に黒トリュフの消費量が多
く、現状では黒トリュフは多方面に利用されているが、
産出量が少量であるため、貴重で高価な食材とされてい
る。黒トリュフは、主としてその香気成分によって価値
判断されるため、もし黒トリュフの香気成分を知ること
ができ、その香気成分を製造することが可能であるな
ら、新規の食材を提供できることになる。
【0003】そこで、黒トリュフの香気成分を分析して
みると、下記表1のようになった。分析方法は、黒トリ
ュフ1gをバイアルに詰め密封し、40℃、30分加温
時の気相部分をCarboxen/PDMS−固相マイ
クロファイバーで抽出し、ガスクロマトグラフ−質量分
析計(GC−MS)を用いて分析を行い、検出されたピ
ークについて解析を行った。
【表1】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現状では、表1の組成
物が黒トリュフの香気成分であるとする報告は知られて
いない。したがって、本発明の目的は、主に食品に添加
する香料組成物であり、特に食品や飲料品やたばこや日
用品や化粧品などの香料として価値の高い黒トリュフ香
気成分の組成物の提供及び黒トリュフ香気成分の製造方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の手段は、一般構造式[I]R−S−R(式
中、R、Rはアルキル基を示す)、で示されるチオ
エーテル(スルフィド)を含有することを特徴とする、
黒トリュフ香気成分の組成物を提供することにあるが、
前記チオエーテルの製造方法に関しては一般的に知られ
た方法を用いれば良く特に制限はない。また、前記チオ
エーテルの種類は表2に示す通りであるが、表2の例は
一例であり、限定されるものではない。また、前記チオ
エーテル中表1、表2に示す硫化ジメチル(ジメチルス
ルフィド)は、黒トリュフ香気成分の組成物中では特に
重要であり不可欠な組成物である。
【表2】
【0006】上記目的を達成するための第2の手段は、 (式中、Rはアルキル基、Rは低級アルキル基また
は水素原子を示す)、で示される脂肪族アルデヒドを含
有することを特徴とする、黒トリュフ香気成分の組成物
を提供することにあるが、前記脂肪族アルデヒドの製造
方法に関しては一般的に知られた方法を用いれば良く特
に制限はない。また、前記脂肪族アルデヒドの種類は表
3に示す通りであるが、表3の例は一例であり、限定さ
れるものではない。また、前記脂肪族アルデヒド中表
1、表3に示すの2−メチルブタナール(2−メチルブ
チルアルデヒド)は、黒トリュフ香気成分の組成物中で
は特に重要であり不可欠な組成物である。
【表3】
【0007】上記目的を達成するための第3の手段は、 (式中、Rはアルキル基、Rはアルキル基を示
す)、で示されるケトン類を含有することを特徴とす
る、黒トリュフ香気成分の組成物を提供することにある
が、前記ケトン類の製造方法に関しては一般的に知られ
た方法を用いれば良く特に制限はない。また、前記ケト
ン類の種類は表4に示す通りであるが、表4の例は一例
であり、限定されるものではない。
【表4】
【0008】上記目的を達成するための第4の手段は、
一般構造式[IV]R−SH(式中、Rはアルキル基を
示す)、で示されるチオールを含有することを特徴とす
る、黒トリュフ香気成分の組成物を提供することにある
が、前記チオールの製造方法に関しては一般的に知られ
た方法を用いれば良く特に制限はない。また、前記チオ
ールの種類は表5に示す通りであるが、表5の例は一例
であり、限定されるものではない。
【表5】
【0009】上記目的を達成するための第5の手段は、
一般構造式[V]R−SS−R(式中、R、R
はアルキル基を示す)、で示されるジスルフィドを含有
することを特徴とする、黒トリュフ香気成分の組成物を
提供することにあるが、前記ジスルフィドの製造方法に
関しては一般的に知られた方法を用いれば良く特に制限
はない。また、前記ジスルフィドの種類は表6に示す通
りであるが、表6の例は一例であり、限定されるもので
はない。
【表6】
【0010】上記目的を達成するための第6の手段は、
一般構造式[VI]R−COO−R(式中、R
はアルキル基を示す)、で示されるエステルを含有
することを特徴とする、黒トリュフ香気成分の組成物を
提供することにあるが、前記エステルの製造方法に関し
ては一般的に知られた方法を用いれば良く特に制限はな
い。また、前記エステルの種類は表7に示す通りである
が、表7の例は一例であり、限定されるものではない。
【表7】
【0011】上記目的を達成するための第7の手段は、
一般構造式[VII]R−O−R(式中、R、R
はアルキル基を示す)、で示されるエーテルを含有す
ることを特徴とする、黒トリュフ香気成分の組成物を提
供することにあるが、前記エーテルの製造方法に関して
は一般的に知られた方法を用いれば良く特に制限はな
い。また、前記エーテルの種類は表8に示す通りである
が、表8の例は一例であり、限定されるものではない。
【表8】
【0012】上記目的を達成するための第8の手段は、
溶媒の中で前記チオエーテル(スルフィド)と前記脂肪
族アルデヒドを常温常圧下で混合させることで黒トリュ
フ香気成分の組成物を得ることを特徴とする、請求項1
または請求項2に記載の黒トリュフ香気成分の製造方法
を提供することにあるが、前記混合の方法に関しては一
般的に知られた方法を用いれば良く特に制限はない。ま
た、前記溶媒に関しても食品製造に可能な溶媒であれば
水溶性でも油性でも良い。また、前記チオエーテルと前
記脂肪族アルデヒドの各成分の混合の組合わせや混合の
割合に関しても所定の組合わせや割合で良く特に制限は
ない。また、特に前記チオエーテル中の硫化ジメチル
(ジメチルスルフィド)と、前記脂肪族アルデヒド中の
2−メチルブタナール(2−メチルブチルアルデヒド)
の存在は、黒トリュフ香気成分の組成物中では特に重要
であり不可欠な組成物である。
【0013】上記目的を達成するための第9の手段は、
溶媒の中で前記脂肪族アルデヒドと前記ケトン類と前記
チオールを常温常圧下で混合させることで黒トリュフ香
気成分の組成物を得ることを特徴とする、請求項2また
は請求項3または請求項4に記載の黒トリュフ香気成分
の製造方法を提供することにあるが、前記混合の方法に
関しては一般的に知られた方法を用いれば良く特に制限
はない。また、前記溶媒に関しても食品製造に可能な溶
媒であれば水溶性でも油性でも良い。また、前記脂肪族
アルデヒドと前記ケトン類と前記チオールの各成分の混
合の組合わせや混合の割合に関しても所定の組合わせや
割合で良く特に制限はない。
【0014】上記目的を達成するための第10の手段
は、溶媒の中で前記脂肪族アルデヒドと前記ケトン類と
前記ジスルフィドを常温常圧下で混合させることで黒ト
リュフ香気成分の組成物を得ることを特徴とする、請求
項2または請求項3または請求項5に記載の黒トリュフ
香気成分の製造方法を提供することにあるが、前記混合
の方法に関しては一般的に知られた方法を用いれば良く
特に制限はない。また、前記溶媒に関しても食品製造に
可能な溶媒であれば水溶性でも油性でも良い。また、前
記脂肪族アルデヒドと前記ケトン類と前記ジスルフィド
の各成分の混合の組合わせや混合の割合に関しても所定
の組合わせや割合で良く特に制限はない。
【0015】上記目的を達成するための第11の手段
は、溶媒の中で前記エステルと前記チオエーテル(スル
フィド)を常温常圧下で混合させることで黒トリュフ香
気成分の組成物を得ることを特徴とする、請求項1また
は請求項6に記載の黒トリュフ香気成分の製造方法を提
供することにあるが、前記混合の方法に関しては一般的
に知られた方法を用いれば良く特に制限はない。また、
前記溶媒に関しても食品製造に可能な溶媒であれば水溶
性でも油性でも良い。また、前記エステルと前記チオエ
ーテル(スルフィド)の各成分の混合の組合わせや混合
の割合に関しても所定の組合わせや割合で良く特に制限
はない。
【0016】上記目的を達成するための第12の手段
は、溶媒の中で前記脂肪族アルデヒドと前記チオールと
前記エーテルを常温常圧下で混合させることで黒トリュ
フ香気成分の組成物を得ることを特徴とする、請求項2
または請求項4または請求項7に記載の黒トリュフ香気
成分の製造方法を提供することにあるが、前記混合の方
法に関しては一般的に知られた方法を用いれば良く特に
制限はない。また、前記溶媒に関しても食品製造に可能
な溶媒であれば水溶性でも油性でも良い。また、前記脂
肪族アルデヒドと前記チオールと前記エーテルの各成分
の混合の組合わせや混合の割合に関しても所定の組合わ
せや割合で良く特に制限はない。
【0017】上記目的を達成するための第13の手段
は、溶媒の中で前記脂肪族アルデヒドと前記ジスルフィ
ドと前記エーテルを常温常圧下で混合させることで黒ト
リュフ香気成分の組成物を得ることを特徴とする、請求
項2または請求項5または請求項7に記載の黒トリュフ
香気成分の製造方法を提供することにあるが、前記混合
の方法に関しては一般的に知られた方法を用いれば良く
特に制限はない。また、前記溶媒に関しても食品製造に
可能な溶媒であれば水溶性でも油性でも良い。また、前
記脂肪族アルデヒドと前記ジスルフィドと前記エーテル
の各成分の混合の組合わせや混合の割合に関しても所定
の組合わせや割合で良く特に制限はない。
【0018】上記目的を達成するための第14の手段
は、溶媒の中で前記ケトン類と前記チオールと前記エス
テルを常温常圧下で混合させることで黒トリュフ香気成
分の組成物を得ることを特徴とする、請求項3または請
求項4または請求項6に記載の黒トリュフ香気成分の製
造方法を提供することにあるが、前記混合の方法に関し
ては一般的に知られた方法を用いれば良く特に制限はな
い。また、前記溶媒に関しても食品製造に可能な溶媒で
あれば水溶性でも油性でも良い。また、前記各成分の混
合の割合に関しても所定の割合で良く特に制限はない。
また、前記ケトン類と前記チオールと前記エステルの各
成分の混合の組合わせや混合の割合に関しても所定の組
合わせや割合で良く特に制限はない。
【0019】上記目的を達成するための第15の手段
は、溶媒の中で前記ケトン類と前記ジスルフィドと前記
エステルを常温常圧下で混合させることで黒トリュフ香
気成分の組成物を得ることを特徴とする、請求項3また
は請求項5または請求項6に記載の黒トリュフ香気成分
の製造方法を提供することにあるが、前記混合の方法に
関しては一般的に知られた方法を用いれば良く特に制限
はない。また、前記溶媒に関しても食品製造に可能な溶
媒であれば水溶性でも油性でも良い。また、前記ケトン
類と前記ジスルフィドと前記エステルの各成分の混合の
組合わせや混合の割合に関しても所定の組合わせや割合
で良く特に制限はない。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明者は、一般構造式[I]で
示されるチオエーテル(スルフィド)や、一般構造式
[II]で示される脂肪族アルデヒドや、一般構造式
[III]で示されるケトン類や、一般構造式[IV]
で示されるチオールや、一般構造式[V]で示されるジ
スルフィドや、一般構造式[VI]で示されるエステル
や、一般構造式[VII]で示されるエーテルや、溶媒
の中で前記チオエーテル(スルフィド)と前記脂肪族ア
ルデヒドを混合させることで得た組成物や、溶媒の中で
前記脂肪族アルデヒドと前記ケトン類と前記チオールを
混合させることで得た組成物や、溶媒の中で前記脂肪族
アルデヒドと前記ケトン類と前記ジスルフィドを混合さ
せることで得た組成物や、溶媒の中で前記エステルと前
記チオエーテル(スルフィド)を混合させることで得た
組成物や、溶媒の中で前記脂肪族アルデヒドと前記チオ
ールと前記エーテルを混合させることで得た組成物や、
溶媒の中で前記脂肪族アルデヒドと前記ジスルフィドと
前記エーテルを混合させることで得た組成物や、溶媒の
中で前記ケトン類と前記チオールと前記エステルを混合
させることで得た組成物や、溶媒の中で前記ケトン類と
前記ジスルフィドと前記エステルを混合させることで得
た組成物が、黒トリュフの香気成分を有し、持続性にも
優れていて、新しいタイプのユニークな香料素材や食品
素材や食品添加剤として有用であることを見い出し本発
明に至った。
【0021】以下、実施の形態により本発明を説明する
が、下記実施の形態は本発明の一例であり、本発明はこ
れら実施の形態に限定されるものではない。実施の形態
1、500ml三角フラスコに、溶媒として食用油(な
たね油)を500ml加える。純度100%換算で、硫
化ジメチル(表2を参照/曽田香料株式会社製)3ml
を前記溶媒に加え、約3分間、常温常圧下で、前記三角
フラスコを振とうさせる。純度100%換算で、2−メ
チルブタナール(表3を参照/東洋合成工業株式会社
製)0.14mlを前記振とう済み混合溶媒に加え、約
3分間、常温常圧下で、前記三角フラスコを振とうさせ
る。本実施の形態で得た混合組成物が黒トリュフ香気成
分組成物の一例である。
【0022】実施の形態2、エタノール90mlを溶媒
として、300ml三角フラスコに加える。純度100
%換算で、硫化ジメチル(表2を参照/曽田香料株式会
社製)10mlを前記溶媒に加え、約3分間、常温常圧
下で、前記三角フラスコを振とうさせ、容積10%溶液
とする。エタノール99mlを溶媒として、300ml
三角フラスコに加える。純度100%換算で、2−メチ
ルブタナール(表3を参照/東洋合成工業株式会社製)
1mlを前記振とう済み混合溶媒に加え、約3分間、常
温常圧下で、前記三角フラスコを振とうさせ、容積1%
溶液とする。硫化ジメチル10%溶液10mlを100
ml三角フラスコに加え、2−メチルブタナール1%溶
液1mlを加えて、約3分間、常温常圧下で、前記三角
フラスコを振とうさせたものを原液とする。前記原液2
mlを、水100mlに加え、約3分間、常温常圧下
で、前記混合物を振とうさせる。本実施の形態で得た混
合組成物が黒トリュフ香気成分組成物の一例である。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、一般構造式[I]で示
されるチオエーテル(スルフィド)を含有する黒トリュ
フ香気成分の組成物や、一般構造式[II]で示される
脂肪族アルデヒドを含有する黒トリュフ香気成分の組成
物や、一般構造式[III]で示されるケトン類を含有
する黒トリュフ香気成分の組成物や、 一般構造式[I
V]で示されるチオールを含有する黒トリュフ香気成分
の組成物や、一般構造式[V]で示されるジスルフィド
を含有する黒トリュフ香気成分の組成物や、一般構造式
[VI]で示されるエステルを含有する黒トリュフ香気
成分の組成物や、一般構造式[VII]で示されるエー
テルを含有する黒トリュフ香気成分の組成物や、溶媒の
中で前記チオエーテル(スルフィド)と前記脂肪族アル
デヒドを混合させることで黒トリュフ香気成分の組成物
を得ることができ、溶媒の中で前記脂肪族アルデヒドと
前記ケトン類と前記チオールを混合させることで黒トリ
ュフ香気成分の組成物を得ることができ、溶媒の中で前
記脂肪族アルデヒドと前記ケトン類と前記ジスルフィド
を混合させることで黒トリュフ香気成分の組成物を得る
ことができ、溶媒の中で前記エステルと前記チオエーテ
ル(スルフィド)を混合させることで黒トリュフ香気成
分の組成物を得ることができ、溶媒の中で前記脂肪族ア
ルデヒドと前記チオールと前記エーテルを混合させるこ
とで黒トリュフ香気成分の組成物を得ることができ、溶
媒の中で前記脂肪族アルデヒドと前記ジスルフィドと前
記エーテルを混合させることで黒トリュフ香気成分の組
成物を得ることができ、溶媒の中で前記ケトン類と前記
チオールと前記エステルを混合させることで黒トリュフ
香気成分の組成物を得ることができ、溶媒の中で前記ケ
トン類と前記ジスルフィドと前記エステルを混合させる
ことで黒トリュフ香気成分の組成物を得ることができる
ことによって、香料として持続性にも優れた、新しいタ
イプのユニークな香料素材として有用な香料組成物を得
ることができる。
【0024】本発明の黒トリュフ香気成分の組成物を、
黒トリュフ自体のフレーバー増強剤として用いることが
でき、その結果香気が劣化した黒トリュフに用いること
で高品質化を図ることが可能になる。また、黒トリュフ
使用の加工食品への添加剤やフレーバー増強剤として、
例えば、チョコレートやドレッシングやふりかけ(スパ
ゲティーやパスタや肉料理等の)やレトルトスープやレ
トルトソースやキャラメルに使用できる。さらに、黒ト
リュフを使用していない加工食品への添加剤やフレーバ
ー付与剤として、例えば、黒トリュフ様カマボコや黒ト
リュフ様コンニャクや黒トリュフ風味ガムや黒トリュフ
風味キャラメルや黒トリュフ風味の煙草や黒トリュフ風
味のパンや黒トリュフ風味の清涼飲料や健康ドリンクや
アルコール飲料に用いることができる。
【0025】また、本発明の黒トリュフ香気成分の組成
物を用いることによって、食品以外の香気添加剤とし
て、例えば、消しゴムなどの文具用フレーバーとして、
化粧品類のフレーバーとして、洗剤や石鹸などのフレー
バーとして、芳香剤として、保健用品のフレーバーとし
て、衛生用品のフレーバーとして、動物飼料のフレーバ
ーとして使用することができる。
【0026】また、本発明を用いることによって、黒ト
リュフ香気成分の組成物を、短工程、簡単な操作でかつ
低コストで高収率な方法で製造することができる。その
結果黒トリュフ香気成分の組成物を普及させやすくな
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/46 331 A61K 7/46 331 341 341 345 345Z 355 355A 385 385A // A23L 1/226 A23L 1/226 D 2/00 2/00 B

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般構造式[I]R−S−R(式中、
    、Rはアルキル基を示す)、で示されるチオエー
    テル(スルフィド)を含有することを特徴とする、黒ト
    リュフ香気成分の組成物。
  2. 【請求項2】 (式中、Rはアルキル基、Rは低級アルキル基また
    は水素原子を示す)、で示される脂肪族アルデヒドを含
    有することを特徴とする、黒トリュフ香気成分の組成
    物。
  3. 【請求項3】 (式中、Rはアルキル基、Rはアルキル基を示
    す)、で示されるケトン類を含有することを特徴とす
    る、黒トリュフ香気成分の組成物。
  4. 【請求項4】一般構造式[IV]R−SH(式中、Rは
    アルキル基を示す)、で示されるチオールを含有するこ
    とを特徴とする、黒トリュフ香気成分の組成物。
  5. 【請求項5】一般構造式[V]R−SS−R(式
    中、R、Rはアルキル基を示す)、で示されるジス
    ルフィドを含有することを特徴とする、黒トリュフ香気
    成分の組成物。
  6. 【請求項6】一般構造式[VI]R−COO−R
    (式中、R、Rはアルキル基を示す)、で示され
    るエステルを含有することを特徴とする、黒トリュフ香
    気成分の組成物。
  7. 【請求項7】一般構造式[VII]R−O−R(式
    中、R、Rはアルキル基を示す)、で示されるエー
    テルを含有することを特徴とする、黒トリュフ香気成分
    の組成物。
  8. 【請求項8】溶媒の中で前記チオエーテル(スルフィ
    ド)と前記脂肪族アルデヒドを常温常圧下で混合させる
    ことで黒トリュフ香気成分の組成物を得ることを特徴と
    する、請求項1または請求項2に記載の黒トリュフ香気
    成分の製造方法。
  9. 【請求項9】溶媒の中で前記脂肪族アルデヒドと前記ケ
    トン類と前記チオールを常温常圧下で混合させることで
    黒トリュフ香気成分の組成物を得ることを特徴とする、
    請求項2または請求項3または請求項4に記載の黒トリ
    ュフ香気成分の製造方法。
  10. 【請求項10】溶媒の中で前記脂肪族アルデヒドと前記
    ケトン類と前記ジスルフィドを常温常圧下で混合させる
    ことで黒トリュフ香気成分の組成物を得ることを特徴と
    する、請求項2または請求項3または請求項5に記載の
    黒トリュフ香気成分の製造方法。
  11. 【請求項11】溶媒の中で前記エステルと前記チオエー
    テル(スルフィド)を常温常圧下で混合させることで黒
    トリュフ香気成分の組成物を得ることを特徴とする、請
    求項1または請求項6に記載の黒トリュフ香気成分の製
    造方法。
  12. 【請求項12】溶媒の中で前記脂肪族アルデヒドと前記
    チオールと前記エーテルを常温常圧下で混合させること
    で黒トリュフ香気成分の組成物を得ることを特徴とす
    る、請求項2または請求項4または請求項7に記載の黒
    トリュフ香気成分の製造方法。
  13. 【請求項13】溶媒の中で前記脂肪族アルデヒドと前記
    ジスルフィドと前記エーテルを常温常圧下で混合させる
    ことで黒トリュフ香気成分の組成物を得ることを特徴と
    する、請求項2または請求項5または請求項7に記載の
    黒トリュフ香気成分の製造方法。
  14. 【請求項14】溶媒の中で前記ケトン類と前記チオール
    と前記エステルを常温常圧下で混合させることで黒トリ
    ュフ香気成分の組成物を得ることを特徴とする、請求項
    3または請求項4または請求項6に記載の黒トリュフ香
    気成分の製造方法。
  15. 【請求項15】溶媒の中で前記ケトン類と前記ジスルフ
    ィドと前記エステルを常温常圧下で混合させることで黒
    トリュフ香気成分の組成物を得ることを特徴とする、請
    求項3または請求項5または請求項6に記載の黒トリュ
    フ香気成分の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009509934A (ja) * 2005-09-16 2009-03-12 ジボダン エス エー 6−メトキシ−2,6−ジメチルオクタナールおよびフレグランス成分としてのこの使用

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009509934A (ja) * 2005-09-16 2009-03-12 ジボダン エス エー 6−メトキシ−2,6−ジメチルオクタナールおよびフレグランス成分としてのこの使用

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