JP2002205894A - 段差解消機 - Google Patents
段差解消機Info
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- JP2002205894A JP2002205894A JP2001001909A JP2001001909A JP2002205894A JP 2002205894 A JP2002205894 A JP 2002205894A JP 2001001909 A JP2001001909 A JP 2001001909A JP 2001001909 A JP2001001909 A JP 2001001909A JP 2002205894 A JP2002205894 A JP 2002205894A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 昇降台が水平状態で昇降できかつシリンダロ
ッドのストロークの2倍の昇降距離が得られる段差解消
機を提供する。 【解決手段】 基台52と、基台52の上方に配置され
かつ柱状部材54が四隅に上方に向かって垂直に取り付
けられた中間部材53と、中間部材53の上方に配置さ
れかつ柱状部材54に四隅をガイドされて昇降する昇降
台55と、柱状部材54の上端部に回転自在に取り付け
られたスプロケット56と、スプロケット56に案内さ
れかつ一端が昇降台55に取り付けられ他端が基台52
に取り付けられたチェーン57と、駆動部35と従動部
36と油圧パイプ37とを有する同期油圧シリンダユニ
ット34とを備え、駆動部35は中間部材53に取り付
けられ、従動油圧シリンダ43の各シリンダ本体43a
はそれぞれ柱状部材54にその長手方向に沿って取り付
けられ従動油圧シリンダ43の各ピストンロッド43b
の先端部は基台52に取り付けられる。
ッドのストロークの2倍の昇降距離が得られる段差解消
機を提供する。 【解決手段】 基台52と、基台52の上方に配置され
かつ柱状部材54が四隅に上方に向かって垂直に取り付
けられた中間部材53と、中間部材53の上方に配置さ
れかつ柱状部材54に四隅をガイドされて昇降する昇降
台55と、柱状部材54の上端部に回転自在に取り付け
られたスプロケット56と、スプロケット56に案内さ
れかつ一端が昇降台55に取り付けられ他端が基台52
に取り付けられたチェーン57と、駆動部35と従動部
36と油圧パイプ37とを有する同期油圧シリンダユニ
ット34とを備え、駆動部35は中間部材53に取り付
けられ、従動油圧シリンダ43の各シリンダ本体43a
はそれぞれ柱状部材54にその長手方向に沿って取り付
けられ従動油圧シリンダ43の各ピストンロッド43b
の先端部は基台52に取り付けられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同期油圧シリンダ
ユニットを備えた段差解消機の改良に関するものであ
る。
ユニットを備えた段差解消機の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】段差解消機は、段差のある場所に設置
し、車椅子等が段差を安全に通過できるように上下方向
に昇降する昇降台を備えている。従来、段差解消機は、
種々の形式のものが提案されている。
し、車椅子等が段差を安全に通過できるように上下方向
に昇降する昇降台を備えている。従来、段差解消機は、
種々の形式のものが提案されている。
【0003】図18は、従来の段差解消機の側面図であ
る。図18に示す段差解消機1は、基台2の一側部に支
柱3が垂直に取り付けられ、この支柱3の上下にそれぞ
れスプロケット4,4が取り付けられ、このスプロケッ
ト4,4間にチェーン5が掛け渡され、このチェーン5
の両端部に支持部材6が取り付けられ、この支持部材6
は2個のガイド7,7を介して支柱3に対して昇降自在
に取り付けられ、この支持部材6の下端に昇降台8の一
端部が取り付けられている。そして、段差解消機1は、
図示しない回転駆動手段によりスプロケット4,4の内
の1つを回転させることにより昇降台8を昇降させるも
のである。
る。図18に示す段差解消機1は、基台2の一側部に支
柱3が垂直に取り付けられ、この支柱3の上下にそれぞ
れスプロケット4,4が取り付けられ、このスプロケッ
ト4,4間にチェーン5が掛け渡され、このチェーン5
の両端部に支持部材6が取り付けられ、この支持部材6
は2個のガイド7,7を介して支柱3に対して昇降自在
に取り付けられ、この支持部材6の下端に昇降台8の一
端部が取り付けられている。そして、段差解消機1は、
図示しない回転駆動手段によりスプロケット4,4の内
の1つを回転させることにより昇降台8を昇降させるも
のである。
【0004】図19は、別の従来の段差解消機の側面図
で、(a)は昇降台が上昇した状態を示す側面図、
(b)は昇降台が下降した状態を示す側面図である。図
19に示す段差解消機11は、第1リンク片12の一端
を基台13に軸支すると共に第1リンク片12の他端は
昇降台14の下面に摺動可能に取り付けられ、また、第
2リンク片15の一端を昇降台14に軸支すると共に第
2リンク片15の他端は基台13に摺動可能に取り付け
られている。さらに、これら第1及び第2リンク片1
2、15は、互いに長さ方向中間部で枢着されている。
また、第1リンク片12には、基台13に揺動可能に軸
支された油圧シリンダ16のピストンロッド16aが揺
動可能に軸支されている。そして、段差解消機11は、
油圧シリンダ16のピストンロッド16aが伸縮するこ
とにより、昇降台14を昇降させるようになっている。
で、(a)は昇降台が上昇した状態を示す側面図、
(b)は昇降台が下降した状態を示す側面図である。図
19に示す段差解消機11は、第1リンク片12の一端
を基台13に軸支すると共に第1リンク片12の他端は
昇降台14の下面に摺動可能に取り付けられ、また、第
2リンク片15の一端を昇降台14に軸支すると共に第
2リンク片15の他端は基台13に摺動可能に取り付け
られている。さらに、これら第1及び第2リンク片1
2、15は、互いに長さ方向中間部で枢着されている。
また、第1リンク片12には、基台13に揺動可能に軸
支された油圧シリンダ16のピストンロッド16aが揺
動可能に軸支されている。そして、段差解消機11は、
油圧シリンダ16のピストンロッド16aが伸縮するこ
とにより、昇降台14を昇降させるようになっている。
【0005】図20は、さらに別の従来の段差解消機の
側面図である。図20に示す段差解消機21は、第1リ
ンク片22の一端を基台23に軸支すると共に第1リン
ク片22の他端は昇降台24の下面に摺動可能に取り付
けられ、また、第2リンク片25の一端を昇降台24に
軸支すると共に第2リンク片25の他端は基台23に摺
動可能に取り付けられている。さらに、これら第1及び
第2リンク片22、25は、互いに長さ方向中間部で枢
着されている。また、駆動シリンダ26のシリンダ本体
26aをそのピストンロッド26bを下側にして昇降台
24に取り付け、昇降台24に駆動シリンダ26のピス
トンロッド26bが貫通する孔を設け、基台23にはピ
ストンロッド26bの先端が当接する当接部を設けてい
る。そして、段差解消機21は、駆動シリンダ26のピ
ストンロッド26bが伸縮することにより、その反作用
によって昇降台24を昇降させるようになっている。
側面図である。図20に示す段差解消機21は、第1リ
ンク片22の一端を基台23に軸支すると共に第1リン
ク片22の他端は昇降台24の下面に摺動可能に取り付
けられ、また、第2リンク片25の一端を昇降台24に
軸支すると共に第2リンク片25の他端は基台23に摺
動可能に取り付けられている。さらに、これら第1及び
第2リンク片22、25は、互いに長さ方向中間部で枢
着されている。また、駆動シリンダ26のシリンダ本体
26aをそのピストンロッド26bを下側にして昇降台
24に取り付け、昇降台24に駆動シリンダ26のピス
トンロッド26bが貫通する孔を設け、基台23にはピ
ストンロッド26bの先端が当接する当接部を設けてい
る。そして、段差解消機21は、駆動シリンダ26のピ
ストンロッド26bが伸縮することにより、その反作用
によって昇降台24を昇降させるようになっている。
【0006】図21は、本出願人が先に出願した先願
(特願2000−303808号)に係る段差解消機の
斜視図である。図21に示す先願に係る段差解消機31
は、昇降台32と、昇降台32の四隅に垂直に取り付け
られたフレーム33と、同期油圧シリンダユニット34
とを備えている。図9,10に示すように、同期油圧シ
リンダユニット34は駆動部35と従動部36と油圧パ
イプ37とを備え、駆動部35は4本の駆動油圧シリン
ダ38とボールねじ軸39とボールねじ軸39に螺合す
るナット40とナット40に固定された連結板41とボ
ールねじ軸39を回転させる減速機付き電動機42とを
備え、各ピストンロッド38bは連結板41に連結さ
れ、従動部36は4本の従動油圧シリンダ43から構成
され、各駆動油圧シリンダ38と各従動油圧シリンダ4
3とは油圧パイプ37によって接続されている。また、
図21に示すように、駆動部35は昇降台32の一側部
に取り付けられ、各従動油圧シリンダ43の各シリンダ
本体43aはそれぞれフレーム33の長手方向に沿って
取り付けられている。そして、段差解消機31は、減速
機付き電動機42の回転により4本の従動油圧シリンダ
43の各シリンダロッド43bが同期して伸縮すること
により、その反作用によって昇降台32が撓むことなく
水平を維持した状態で昇降することができる。
(特願2000−303808号)に係る段差解消機の
斜視図である。図21に示す先願に係る段差解消機31
は、昇降台32と、昇降台32の四隅に垂直に取り付け
られたフレーム33と、同期油圧シリンダユニット34
とを備えている。図9,10に示すように、同期油圧シ
リンダユニット34は駆動部35と従動部36と油圧パ
イプ37とを備え、駆動部35は4本の駆動油圧シリン
ダ38とボールねじ軸39とボールねじ軸39に螺合す
るナット40とナット40に固定された連結板41とボ
ールねじ軸39を回転させる減速機付き電動機42とを
備え、各ピストンロッド38bは連結板41に連結さ
れ、従動部36は4本の従動油圧シリンダ43から構成
され、各駆動油圧シリンダ38と各従動油圧シリンダ4
3とは油圧パイプ37によって接続されている。また、
図21に示すように、駆動部35は昇降台32の一側部
に取り付けられ、各従動油圧シリンダ43の各シリンダ
本体43aはそれぞれフレーム33の長手方向に沿って
取り付けられている。そして、段差解消機31は、減速
機付き電動機42の回転により4本の従動油圧シリンダ
43の各シリンダロッド43bが同期して伸縮すること
により、その反作用によって昇降台32が撓むことなく
水平を維持した状態で昇降することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図18
に示す段差解消機1は次のような問題点があった。すな
わち、昇降台8が片持ち梁状に支持されているため、支
持部材6と反対側の昇降台8の部分が図18にMで示す
方向に撓みを生じ、昇降台8の水平状態が維持できな
い。また、昇降台8の撓みを減少させるために剛性を持
たせると重くなる。
に示す段差解消機1は次のような問題点があった。すな
わち、昇降台8が片持ち梁状に支持されているため、支
持部材6と反対側の昇降台8の部分が図18にMで示す
方向に撓みを生じ、昇降台8の水平状態が維持できな
い。また、昇降台8の撓みを減少させるために剛性を持
たせると重くなる。
【0008】また、図19に示す段差解消機11は次の
ような問題点があった。すなわち、油圧シリンダ16の
ピストンロッド16aを伸長させて垂直方向の分力を発
生させるには、ピストンロッド16aの伸長時に基台1
3に対してある程度、油圧シリンダ16が傾斜した状態
で保持されている必要があり、その分、昇降台14の最
低高さH(図19(b)参照)が高くなる。また、昇降
台14が下降した位置において、油圧シリンダ16のピ
ストンロッド16aを伸長させて必要な垂直方向の分力
を発生させるためには油圧シリンダ16は非常に大きな
推力が必要となる。また、昇降台14が上昇した位置で
は、第1リンク片12による支持がない昇降台14の部
分は片持ち梁状になり、昇降台14の自重や昇降台14
に載せた積載物の重さが加わると、この片持ち梁状の部
分が図19(a)にMで示す方向に撓みを生じ、昇降台
14の水平状態が維持できなくなる。さらに、この昇降
台14の片持ち梁状の部分の撓みを減少させるために第
1及び第2リンク片12、15を長くすると昇降台14
の面積が大きくなり、重量が増える。
ような問題点があった。すなわち、油圧シリンダ16の
ピストンロッド16aを伸長させて垂直方向の分力を発
生させるには、ピストンロッド16aの伸長時に基台1
3に対してある程度、油圧シリンダ16が傾斜した状態
で保持されている必要があり、その分、昇降台14の最
低高さH(図19(b)参照)が高くなる。また、昇降
台14が下降した位置において、油圧シリンダ16のピ
ストンロッド16aを伸長させて必要な垂直方向の分力
を発生させるためには油圧シリンダ16は非常に大きな
推力が必要となる。また、昇降台14が上昇した位置で
は、第1リンク片12による支持がない昇降台14の部
分は片持ち梁状になり、昇降台14の自重や昇降台14
に載せた積載物の重さが加わると、この片持ち梁状の部
分が図19(a)にMで示す方向に撓みを生じ、昇降台
14の水平状態が維持できなくなる。さらに、この昇降
台14の片持ち梁状の部分の撓みを減少させるために第
1及び第2リンク片12、15を長くすると昇降台14
の面積が大きくなり、重量が増える。
【0009】また、図20に示す段差解消機21は次の
ような問題点があった。すなわち、昇降台24が上昇し
た位置では、第1リンク片22による支持がない昇降台
24の部分は片持ち梁状になり、昇降台24の自重や昇
降台24に載せた積載物の重さが加わると、この片持ち
梁状の部分が図20にMで示す方向に撓みを生じ、昇降
台24の水平状態が維持できなくなる。さらに、この昇
降台24の片持ち梁状の部分の撓みを減少させるために
第1及び第2リンク片22、25を長くすると昇降台2
4の面積が大きくなり、重量が増える。
ような問題点があった。すなわち、昇降台24が上昇し
た位置では、第1リンク片22による支持がない昇降台
24の部分は片持ち梁状になり、昇降台24の自重や昇
降台24に載せた積載物の重さが加わると、この片持ち
梁状の部分が図20にMで示す方向に撓みを生じ、昇降
台24の水平状態が維持できなくなる。さらに、この昇
降台24の片持ち梁状の部分の撓みを減少させるために
第1及び第2リンク片22、25を長くすると昇降台2
4の面積が大きくなり、重量が増える。
【0010】また、図21に示す先願に係る段差解消機
31は次のような問題点があった。すなわち、段差解消
機31は昇降台32の昇降距離と従動油圧シリンダ43
の各シリンダロッド43bのストロークとが等しいた
め、昇降台32の昇降距離を大きくするには各従動油圧
シリンダ43の各シリンダロッド43bのストロークを
大きくしなければならない。しかし、各従動油圧シリン
ダ43の各シリンダロッド43bのストロークを大きく
すると昇降台32にかかる横方向の加重に対して弱くな
る。また、各従動油圧シリンダ43の各シリンダロッド
43bのストロークを大きくするには各従動油圧シリン
ダ43の各シリンダ本体43aが取り付けられる各フレ
ーム33の高さを高くしなければならず、見栄えが悪く
なる。
31は次のような問題点があった。すなわち、段差解消
機31は昇降台32の昇降距離と従動油圧シリンダ43
の各シリンダロッド43bのストロークとが等しいた
め、昇降台32の昇降距離を大きくするには各従動油圧
シリンダ43の各シリンダロッド43bのストロークを
大きくしなければならない。しかし、各従動油圧シリン
ダ43の各シリンダロッド43bのストロークを大きく
すると昇降台32にかかる横方向の加重に対して弱くな
る。また、各従動油圧シリンダ43の各シリンダロッド
43bのストロークを大きくするには各従動油圧シリン
ダ43の各シリンダ本体43aが取り付けられる各フレ
ーム33の高さを高くしなければならず、見栄えが悪く
なる。
【0011】そこで、本発明は、上記従来の問題点を解
消し、昇降台が水平状態で昇降できかつシリンダロッド
のストロークの2倍の昇降距離が得られる段差解消機を
提供することを目的とするものである。
消し、昇降台が水平状態で昇降できかつシリンダロッド
のストロークの2倍の昇降距離が得られる段差解消機を
提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
基台と、該基台の上方に配置されかつ柱状部材が四隅に
上方に向かって垂直に取り付けられた中間部材と、該中
間部材の上方に配置されかつ前記柱状部材に四隅をガイ
ドされて昇降する昇降台と、前記柱状部材の上端部に回
転自在に取り付けられた案内部材と、該案内部材に案内
されかつ一端が前記昇降台に取り付けられ他端が前記基
台に取り付けられた張力伝達部材と、駆動部と従動部と
油圧パイプとを有する同期油圧シリンダユニットとを備
え、前記駆動部は4本の駆動油圧シリンダとねじ軸と該
ねじ軸に螺合するナットと該ナットが固定されかつ前記
駆動油圧シリンダの各ピストンロッドが連結された連結
板と前記ねじ軸を回転させる回転駆動手段とを備え、前
記従動部は4本の従動油圧シリンダから構成され、前記
各駆動油圧シリンダと前記各従動油圧シリンダとは前記
油圧パイプによって接続され、前記駆動部は前記中間部
材に取り付けられ、前記従動油圧シリンダの各シリンダ
本体はそれぞれ前記柱状部材にその長手方向に沿って取
り付けられ、前記従動油圧シリンダの各ピストンロッド
の先端部は前記基台に取り付けられているものである。
基台と、該基台の上方に配置されかつ柱状部材が四隅に
上方に向かって垂直に取り付けられた中間部材と、該中
間部材の上方に配置されかつ前記柱状部材に四隅をガイ
ドされて昇降する昇降台と、前記柱状部材の上端部に回
転自在に取り付けられた案内部材と、該案内部材に案内
されかつ一端が前記昇降台に取り付けられ他端が前記基
台に取り付けられた張力伝達部材と、駆動部と従動部と
油圧パイプとを有する同期油圧シリンダユニットとを備
え、前記駆動部は4本の駆動油圧シリンダとねじ軸と該
ねじ軸に螺合するナットと該ナットが固定されかつ前記
駆動油圧シリンダの各ピストンロッドが連結された連結
板と前記ねじ軸を回転させる回転駆動手段とを備え、前
記従動部は4本の従動油圧シリンダから構成され、前記
各駆動油圧シリンダと前記各従動油圧シリンダとは前記
油圧パイプによって接続され、前記駆動部は前記中間部
材に取り付けられ、前記従動油圧シリンダの各シリンダ
本体はそれぞれ前記柱状部材にその長手方向に沿って取
り付けられ、前記従動油圧シリンダの各ピストンロッド
の先端部は前記基台に取り付けられているものである。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記柱状部材の長手方向の一側面にフラッ
プ駆動板が設けられ、該フラップ駆動板は側面と下端部
にエッジ部とを有し、前記昇降台の一側縁にフラップが
回動自在に取り付けられ、該フラップの少なくとも一側
縁にフラップアームが取り付けられ、該フラップアーム
は前記フラップの回動中心を中心とする円弧部と該円弧
部に略接線方向に連続する被駆動部とを有し、該被駆動
部が前記フラップの自重により前記フラップ駆動板の前
記エッジ部または前記側面に当接するものである。
明において、前記柱状部材の長手方向の一側面にフラッ
プ駆動板が設けられ、該フラップ駆動板は側面と下端部
にエッジ部とを有し、前記昇降台の一側縁にフラップが
回動自在に取り付けられ、該フラップの少なくとも一側
縁にフラップアームが取り付けられ、該フラップアーム
は前記フラップの回動中心を中心とする円弧部と該円弧
部に略接線方向に連続する被駆動部とを有し、該被駆動
部が前記フラップの自重により前記フラップ駆動板の前
記エッジ部または前記側面に当接するものである。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、一対の前記柱状部材の一側面に長手方向に
沿ってフラップ駆動板が設けられ、該フラップ駆動板は
側面と下端部にカムとを有し、前記一対の柱状部材の近
傍で前記昇降台上にヒンジ金具が取り付けられ、前記ヒ
ンジ金具の内側にはそれぞれヒンジピンにより前記ヒン
ジ金具に対して回動自在に取り付けられたフラップアー
ムが配置され、該フラップアームは円弧部と該円弧部に
略法線方向に連続する被駆動部とを有し、さらに、前記
フラップアームにはフラップアームの該被駆動部と反対
側の前記円弧部の端部に支持ピンが設けられ、一対の前
記フラップアームの内側にはフラップが配置され、該フ
ラップは前記ヒンジピンにより前記フラップアームに対
して回動自在に取り付けられ、前記フラップは前記支持
ピンによりその下面が支持され、前記昇降台が下限まで
下降した位置においては前記フラップの前記ヒンジピン
側の下面の一部が前記昇降台上に重なっており、前記被
駆動部が前記フラップの自重により前記フラップ駆動板
の前記カムまたは前記側面に当接するものである。
明において、一対の前記柱状部材の一側面に長手方向に
沿ってフラップ駆動板が設けられ、該フラップ駆動板は
側面と下端部にカムとを有し、前記一対の柱状部材の近
傍で前記昇降台上にヒンジ金具が取り付けられ、前記ヒ
ンジ金具の内側にはそれぞれヒンジピンにより前記ヒン
ジ金具に対して回動自在に取り付けられたフラップアー
ムが配置され、該フラップアームは円弧部と該円弧部に
略法線方向に連続する被駆動部とを有し、さらに、前記
フラップアームにはフラップアームの該被駆動部と反対
側の前記円弧部の端部に支持ピンが設けられ、一対の前
記フラップアームの内側にはフラップが配置され、該フ
ラップは前記ヒンジピンにより前記フラップアームに対
して回動自在に取り付けられ、前記フラップは前記支持
ピンによりその下面が支持され、前記昇降台が下限まで
下降した位置においては前記フラップの前記ヒンジピン
側の下面の一部が前記昇降台上に重なっており、前記被
駆動部が前記フラップの自重により前記フラップ駆動板
の前記カムまたは前記側面に当接するものである。
【0015】
【作用】昇降台の上昇時には、従動油圧シリンダの各ピ
ストンロッドの先端部は基台に取り付けられているの
で、各ピストンロッドが同期して伸張するとその先端部
が基台を押すことになり、その反作用で柱状部材と共に
中間部材が各ピストンロッドの伸張分だけ上昇する。こ
のとき、昇降台は柱状部材に取付けられた案内部材を介
して張力伝達部材により吊り下げられているので、昇降
台は柱状部材にガイドされて、柱状部材及び中間部材の
上昇分の2倍の距離だけ上昇する。
ストンロッドの先端部は基台に取り付けられているの
で、各ピストンロッドが同期して伸張するとその先端部
が基台を押すことになり、その反作用で柱状部材と共に
中間部材が各ピストンロッドの伸張分だけ上昇する。こ
のとき、昇降台は柱状部材に取付けられた案内部材を介
して張力伝達部材により吊り下げられているので、昇降
台は柱状部材にガイドされて、柱状部材及び中間部材の
上昇分の2倍の距離だけ上昇する。
【0016】逆に、昇降台の下降時には、柱状部材及び
中間部材と昇降台と積載物(車椅子等)の総重量により
従動油圧シリンダの各ピストンロッドが従動油圧シリン
ダの各シリンダ本体内に押し込まれ、各シリンダ本体内
の作動油が各油圧パイプを介して駆動油圧シリンダの各
シリンダ本体内に移動する。このとき、昇降台は柱状部
材及び中間部材の下降距離の2倍の距離だけ下降する。
中間部材と昇降台と積載物(車椅子等)の総重量により
従動油圧シリンダの各ピストンロッドが従動油圧シリン
ダの各シリンダ本体内に押し込まれ、各シリンダ本体内
の作動油が各油圧パイプを介して駆動油圧シリンダの各
シリンダ本体内に移動する。このとき、昇降台は柱状部
材及び中間部材の下降距離の2倍の距離だけ下降する。
【0017】また、昇降台の上昇時には、昇降台の上昇
速度は柱状部材及び中間部材の上昇速度の2倍(上昇距
離も2倍)であるから、昇降台と柱状部材及び中間部材
との間に相対運動が生じる。このとき、昇降台と柱状部
材との間の相対運動により柱状部材に設けられたフラッ
プ駆動板のエッジ部またはカムがフラップアームの被駆
動部に当接してフラップの自重に抗してフラップアーム
の被駆動部を相対的に押し下げ、これにより、フラップ
が回動し立ち上がる。フラップ駆動板のエッジ部または
カムがフラップアームの被駆動部を相対的に押し下げな
くなると、フラップはそれ以上回動しない。フラップが
立ち上がった状態のときは、フラップは昇降台上の積載
物、例えば車椅子等が落下するのを防止する役目を果た
す。昇降台の下降時には、フラップは前述と逆の動きを
する。このように、昇降台と柱状部材との相対運動を利
用することにより、フラップの起伏が自動的に行なわれ
る。
速度は柱状部材及び中間部材の上昇速度の2倍(上昇距
離も2倍)であるから、昇降台と柱状部材及び中間部材
との間に相対運動が生じる。このとき、昇降台と柱状部
材との間の相対運動により柱状部材に設けられたフラッ
プ駆動板のエッジ部またはカムがフラップアームの被駆
動部に当接してフラップの自重に抗してフラップアーム
の被駆動部を相対的に押し下げ、これにより、フラップ
が回動し立ち上がる。フラップ駆動板のエッジ部または
カムがフラップアームの被駆動部を相対的に押し下げな
くなると、フラップはそれ以上回動しない。フラップが
立ち上がった状態のときは、フラップは昇降台上の積載
物、例えば車椅子等が落下するのを防止する役目を果た
す。昇降台の下降時には、フラップは前述と逆の動きを
する。このように、昇降台と柱状部材との相対運動を利
用することにより、フラップの起伏が自動的に行なわれ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態1に係る段差
解消機について図1〜図10を参照して説明する。図1
は本発明の実施の形態1に係る段差解消機の昇降台が上
昇した状態を示す斜視図である。図2は図1に示す段差
解消機の昇降台が下降した状態を示す斜視図である。図
3は図1に示す段差解消機の一部分を示す部分平面図で
ある。図4は図1に示す段差解消機の昇降台が下降した
状態を一部断面で示す部分側面図である。図5は図4に
示す状態から段差解消機の昇降台が上昇した状態を一部
断面で示す部分側面図である。図6は図5に示す状態か
ら段差解消機の昇降台がさらに上昇した状態を一部断面
で示す部分側面図である。図7は図6に示す状態から段
差解消機の昇降台がさらに上昇した状態を一部断面で示
す部分側面図である。図8は図7に示す状態から段差解
消機の昇降台がさらに上昇した状態を一部断面で示す部
分側面図である。図9は図1に示す段差解消機及び図2
1に示す先願に係る段差解消機に備えられる同期油圧シ
リンダユニットの概略断面図である。図10は図9にお
けるA−A線断面図である。
解消機について図1〜図10を参照して説明する。図1
は本発明の実施の形態1に係る段差解消機の昇降台が上
昇した状態を示す斜視図である。図2は図1に示す段差
解消機の昇降台が下降した状態を示す斜視図である。図
3は図1に示す段差解消機の一部分を示す部分平面図で
ある。図4は図1に示す段差解消機の昇降台が下降した
状態を一部断面で示す部分側面図である。図5は図4に
示す状態から段差解消機の昇降台が上昇した状態を一部
断面で示す部分側面図である。図6は図5に示す状態か
ら段差解消機の昇降台がさらに上昇した状態を一部断面
で示す部分側面図である。図7は図6に示す状態から段
差解消機の昇降台がさらに上昇した状態を一部断面で示
す部分側面図である。図8は図7に示す状態から段差解
消機の昇降台がさらに上昇した状態を一部断面で示す部
分側面図である。図9は図1に示す段差解消機及び図2
1に示す先願に係る段差解消機に備えられる同期油圧シ
リンダユニットの概略断面図である。図10は図9にお
けるA−A線断面図である。
【0019】図1に示す段差解消機51は、基本的に
は、基台52と、基台52の上方に配置されかつ柱状部
材54が四隅に上方に向かって垂直に取り付けられた中
間部材53と、中間部材53の上方に配置されかつ柱状
部材54に四隅をガイドされて昇降する昇降台55と、
柱状部材54の上端部に回転自在に取り付けられた案内
部材としてのスプロケット56と、スプロケット56に
案内されかつ一端が昇降台55に取り付けられ他端が基
台52に取り付けられた張力伝達部材としてのチェーン
57と、駆動部35と従動部36と油圧パイプ37とを
有する同期油圧シリンダユニット34とを備えている。
は、基台52と、基台52の上方に配置されかつ柱状部
材54が四隅に上方に向かって垂直に取り付けられた中
間部材53と、中間部材53の上方に配置されかつ柱状
部材54に四隅をガイドされて昇降する昇降台55と、
柱状部材54の上端部に回転自在に取り付けられた案内
部材としてのスプロケット56と、スプロケット56に
案内されかつ一端が昇降台55に取り付けられ他端が基
台52に取り付けられた張力伝達部材としてのチェーン
57と、駆動部35と従動部36と油圧パイプ37とを
有する同期油圧シリンダユニット34とを備えている。
【0020】図1に示すように、基台52は、4本のフ
レームにより平面視ほぼ四角形状に枠組みされて形成さ
れている。基台52の上方には中間部材53が配置され
ている。中間部材53は、基台52と同様に4本のフレ
ームにより平面視ほぼ四角形状に枠組みされて形成され
ている。中間部材53の四隅には柱状部材54が上方に
向かって垂直に取り付けられている。柱状部材54は、
中空で横断面がほぼ四角形状をしており、柱状部材54
の上端部には案内部材としてのスプロケット56が支軸
によりそれぞれ回転自在に取り付けられている。また、
柱状部材54の一側面にはフラップ駆動板60が一体的
に取り付けられている。フラップ駆動板60は側面60
bと下端部にエッジ部60aとを有している。中間部材
53の上方には昇降台55が配置されている。
レームにより平面視ほぼ四角形状に枠組みされて形成さ
れている。基台52の上方には中間部材53が配置され
ている。中間部材53は、基台52と同様に4本のフレ
ームにより平面視ほぼ四角形状に枠組みされて形成され
ている。中間部材53の四隅には柱状部材54が上方に
向かって垂直に取り付けられている。柱状部材54は、
中空で横断面がほぼ四角形状をしており、柱状部材54
の上端部には案内部材としてのスプロケット56が支軸
によりそれぞれ回転自在に取り付けられている。また、
柱状部材54の一側面にはフラップ駆動板60が一体的
に取り付けられている。フラップ駆動板60は側面60
bと下端部にエッジ部60aとを有している。中間部材
53の上方には昇降台55が配置されている。
【0021】昇降台55は平面視ほぼ四角形状をしてお
り、四隅にはほぼ四角形状の貫通孔55aが形成されて
いる。図3に示すように、この貫通孔55aの周辺部の
一部には、貫通孔55aを貫通する柱状部材54に対し
て昇降台55の相対的な昇降をガイドするガイドブロッ
ク55bが取り付けられている。このガイドブロック5
5bは、例えば、樹脂のような摺動性のよい材料が使用
される。あるいは樹脂に替えてころを使用してもよい。
また、図4〜8に示すように、昇降台55にはチェーン
57の一端が取付けられており、このチェーン57はス
プロケット56に掛け渡されて案内され、柱状部材54
内を通されてその他端が基台52に取付けられている。
すなわち、昇降台55は柱状部材54に取付けられたス
プロケット56を介してチェーン57により吊り下げら
れている。
り、四隅にはほぼ四角形状の貫通孔55aが形成されて
いる。図3に示すように、この貫通孔55aの周辺部の
一部には、貫通孔55aを貫通する柱状部材54に対し
て昇降台55の相対的な昇降をガイドするガイドブロッ
ク55bが取り付けられている。このガイドブロック5
5bは、例えば、樹脂のような摺動性のよい材料が使用
される。あるいは樹脂に替えてころを使用してもよい。
また、図4〜8に示すように、昇降台55にはチェーン
57の一端が取付けられており、このチェーン57はス
プロケット56に掛け渡されて案内され、柱状部材54
内を通されてその他端が基台52に取付けられている。
すなわち、昇降台55は柱状部材54に取付けられたス
プロケット56を介してチェーン57により吊り下げら
れている。
【0022】昇降台55の一側縁にはフラップ61が蝶
番62によって回動自在に取り付けられている。フラッ
プ61の一側縁にはフラップアーム63が取り付けられ
ている。フラップアーム63は、蝶番62の位置を回転
中心とする円弧部63bとこの円弧部63bに略接線方
向に連続する被駆動部63aとを有する。被駆動部63
aはフラップ61の自重によりフラップ駆動板60のエ
ッジ部60aまたは側面60bに当接している。さら
に、図1,2に示すように、昇降台55には、柱状部材
54を覆う位置に上端が閉鎖した柱状部材用カバー70
が取り付けられており、また、駆動部35を覆う位置に
駆動部用カバー71が取り付けられている。なお、図
1,2に示すように、本発明の実施の形態1において
は、フラップアーム63がフラップ61の一側縁にのみ
取り付けられているが、フラップアーム63がフラップ
61の両側縁に取り付けられていてもよく、その場合に
は、各被駆動部63aをそれぞれ駆動するフラップ駆動
板60を各柱状部材54の一側面に設ける必要がある。
番62によって回動自在に取り付けられている。フラッ
プ61の一側縁にはフラップアーム63が取り付けられ
ている。フラップアーム63は、蝶番62の位置を回転
中心とする円弧部63bとこの円弧部63bに略接線方
向に連続する被駆動部63aとを有する。被駆動部63
aはフラップ61の自重によりフラップ駆動板60のエ
ッジ部60aまたは側面60bに当接している。さら
に、図1,2に示すように、昇降台55には、柱状部材
54を覆う位置に上端が閉鎖した柱状部材用カバー70
が取り付けられており、また、駆動部35を覆う位置に
駆動部用カバー71が取り付けられている。なお、図
1,2に示すように、本発明の実施の形態1において
は、フラップアーム63がフラップ61の一側縁にのみ
取り付けられているが、フラップアーム63がフラップ
61の両側縁に取り付けられていてもよく、その場合に
は、各被駆動部63aをそれぞれ駆動するフラップ駆動
板60を各柱状部材54の一側面に設ける必要がある。
【0023】図示はしないが、柱状部材用カバー70に
は縦方向に溝が設けられており、この溝に手摺り(不図
示)がその上下方向の取付け位置が変更できるように取
り付けられている。また、手摺りはフラップ61の取付
け位置に対応して柱状部材用カバー70に対する取付け
場所を変えることもできる。この手摺りには操作スイッ
チ(不図示)が取り外し自在に取り付けられている。さ
らに、図示はしないが、昇降台55の周囲に下方を覆う
ように蛇腹が取り付けられている。
は縦方向に溝が設けられており、この溝に手摺り(不図
示)がその上下方向の取付け位置が変更できるように取
り付けられている。また、手摺りはフラップ61の取付
け位置に対応して柱状部材用カバー70に対する取付け
場所を変えることもできる。この手摺りには操作スイッ
チ(不図示)が取り外し自在に取り付けられている。さ
らに、図示はしないが、昇降台55の周囲に下方を覆う
ように蛇腹が取り付けられている。
【0024】同期油圧シリンダユニット34は、図9及
び図10に示すように、駆動部35と従動部36と油圧
パイプ37とを有している。駆動部35は、図9に示す
ように4本の駆動油圧シリンダ38とボールねじ軸39
とボールねじ軸39にボールを介して螺合するナット4
0とナット40が固定された連結板41とボールねじ軸
39を回転させる回転駆動手段としての減速機付き電動
機42を備えている。そして、駆動油圧シリンダ38の
各ピストンロッド38bの一端は連結板41に連結され
ており、減速機付き電動機42の正回転または逆回転に
より、各ピストンロッド38bが図9において左または
右に同期して移動するようになっている。すなわち、ボ
ールねじ軸39とボールねじ軸39にボールを介して螺
合するナット40とナット40に固定された連結板41
とボールねじ軸39を回転させる減速機付き電動機42
は、各ピストンロッド38bを同期して駆動させる駆動
機構を構成している。さらに、駆動油圧シリンダ38の
各シリンダ本体38a内には作動油が充填されている。
また、従動部36は、図9に示すように4本の従動油圧
シリンダ43から構成されている。従動油圧シリンダ4
3の各シリンダ本体43a内にも作動油が充填されてい
る。各駆動油圧シリンダ38と各従動油圧シリンダ43
とは各油圧パイプ37によって接続されており、駆動油
圧シリンダ38の各シリンダ本体38a内の作動油は各
油圧パイプ37を介して従動油圧シリンダ43の各シリ
ンダ本体43a内の作動油と連通している。
び図10に示すように、駆動部35と従動部36と油圧
パイプ37とを有している。駆動部35は、図9に示す
ように4本の駆動油圧シリンダ38とボールねじ軸39
とボールねじ軸39にボールを介して螺合するナット4
0とナット40が固定された連結板41とボールねじ軸
39を回転させる回転駆動手段としての減速機付き電動
機42を備えている。そして、駆動油圧シリンダ38の
各ピストンロッド38bの一端は連結板41に連結され
ており、減速機付き電動機42の正回転または逆回転に
より、各ピストンロッド38bが図9において左または
右に同期して移動するようになっている。すなわち、ボ
ールねじ軸39とボールねじ軸39にボールを介して螺
合するナット40とナット40に固定された連結板41
とボールねじ軸39を回転させる減速機付き電動機42
は、各ピストンロッド38bを同期して駆動させる駆動
機構を構成している。さらに、駆動油圧シリンダ38の
各シリンダ本体38a内には作動油が充填されている。
また、従動部36は、図9に示すように4本の従動油圧
シリンダ43から構成されている。従動油圧シリンダ4
3の各シリンダ本体43a内にも作動油が充填されてい
る。各駆動油圧シリンダ38と各従動油圧シリンダ43
とは各油圧パイプ37によって接続されており、駆動油
圧シリンダ38の各シリンダ本体38a内の作動油は各
油圧パイプ37を介して従動油圧シリンダ43の各シリ
ンダ本体43a内の作動油と連通している。
【0025】また、駆動部35は、図1に示すように中
間部材53の一側部に取り付けられている。図示されて
いないが、従動油圧シリンダ43の各シリンダ本体43
aは、それぞれ各柱状部材54の内部に長手方向に沿っ
て取り付けられている。また、従動油圧シリンダ43の
各ピストンロッド43bの先端部は、図1に示すように
基台52に取り付けられている。
間部材53の一側部に取り付けられている。図示されて
いないが、従動油圧シリンダ43の各シリンダ本体43
aは、それぞれ各柱状部材54の内部に長手方向に沿っ
て取り付けられている。また、従動油圧シリンダ43の
各ピストンロッド43bの先端部は、図1に示すように
基台52に取り付けられている。
【0026】次に、本発明の実施の形態に係る段差解消
機51の昇降台55の昇降動作について図9及び図4〜
8に基づいて説明する。図2に示す昇降台55が下降し
た状態から昇降台55を上昇させるには、図示しない操
作スイッチを操作して図9に示す減速機付き電動機42
を正回転させる。そうすると、ボールねじ軸39が正回
転し、ボールねじ軸39とボールねじ軸39にボールを
介して螺合するナット40とナット40に固定された連
結板41とにより、駆動油圧シリンダ38の各ピストン
ロッド38bが同期して図9において左側に移動し、駆
動油圧シリンダ38の各シリンダ本体38a内の作動油
が各油圧パイプ37を介して従動油圧シリンダ43の各
シリンダ本体43a内に移動する。これにより、従動油
圧シリンダ43の各ピストンロッド43bが図9におい
て左側に移動し同期して伸張する。
機51の昇降台55の昇降動作について図9及び図4〜
8に基づいて説明する。図2に示す昇降台55が下降し
た状態から昇降台55を上昇させるには、図示しない操
作スイッチを操作して図9に示す減速機付き電動機42
を正回転させる。そうすると、ボールねじ軸39が正回
転し、ボールねじ軸39とボールねじ軸39にボールを
介して螺合するナット40とナット40に固定された連
結板41とにより、駆動油圧シリンダ38の各ピストン
ロッド38bが同期して図9において左側に移動し、駆
動油圧シリンダ38の各シリンダ本体38a内の作動油
が各油圧パイプ37を介して従動油圧シリンダ43の各
シリンダ本体43a内に移動する。これにより、従動油
圧シリンダ43の各ピストンロッド43bが図9におい
て左側に移動し同期して伸張する。
【0027】このときの状態を図4〜8について説明す
る。従動油圧シリンダ43の各ピストンロッド43bの
先端部は基台52に取り付けられているので、各ピスト
ンロッド43bが同期して伸張するとその先端部が基台
52を押すことになり、その反作用で柱状部材54と共
に中間部材53が各ピストンロッド43bの伸張分だけ
上昇する。このとき、昇降台55は柱状部材54に取付
けられたスプロケット56を介してチェーン57により
吊り下げられているので、昇降台55は柱状部材54に
ガイドされて、柱状部材54及び中間部材53の上昇分
の2倍の距離だけ上昇する。
る。従動油圧シリンダ43の各ピストンロッド43bの
先端部は基台52に取り付けられているので、各ピスト
ンロッド43bが同期して伸張するとその先端部が基台
52を押すことになり、その反作用で柱状部材54と共
に中間部材53が各ピストンロッド43bの伸張分だけ
上昇する。このとき、昇降台55は柱状部材54に取付
けられたスプロケット56を介してチェーン57により
吊り下げられているので、昇降台55は柱状部材54に
ガイドされて、柱状部材54及び中間部材53の上昇分
の2倍の距離だけ上昇する。
【0028】逆に、図1に示す昇降台55が上昇した状
態から昇降台55を下降させるには、図示しない操作ス
イッチを操作して図9に示す減速機付き電動機42を逆
回転させる。そうすると、ボールねじ軸39が逆回転
し、ボールねじ軸39とボールねじ軸39にボールを介
して螺合するナット40とナット40に固定された連結
板41とにより、駆動油圧シリンダ38の各ピストンロ
ッド38bが同期して図9において右側に移動する。
態から昇降台55を下降させるには、図示しない操作ス
イッチを操作して図9に示す減速機付き電動機42を逆
回転させる。そうすると、ボールねじ軸39が逆回転
し、ボールねじ軸39とボールねじ軸39にボールを介
して螺合するナット40とナット40に固定された連結
板41とにより、駆動油圧シリンダ38の各ピストンロ
ッド38bが同期して図9において右側に移動する。
【0029】このときの状態を図4〜8について説明す
る。駆動油圧シリンダ38の各ピストンロッド38bが
同期して図9において右側に移動すると、柱状部材54
及び中間部材53と昇降台55と積載物(車椅子等)の
総重量により各ピストンロッド43bが各シリンダ本体
43a内に押し込まれ、各シリンダ本体43a内の作動
油が各油圧パイプ37を介して駆動油圧シリンダ38の
各シリンダ本体38a内に移動する。このとき、昇降台
55は柱状部材54及び中間部材53の下降距離の2倍
の距離だけ下降する。
る。駆動油圧シリンダ38の各ピストンロッド38bが
同期して図9において右側に移動すると、柱状部材54
及び中間部材53と昇降台55と積載物(車椅子等)の
総重量により各ピストンロッド43bが各シリンダ本体
43a内に押し込まれ、各シリンダ本体43a内の作動
油が各油圧パイプ37を介して駆動油圧シリンダ38の
各シリンダ本体38a内に移動する。このとき、昇降台
55は柱状部材54及び中間部材53の下降距離の2倍
の距離だけ下降する。
【0030】次に、フラップ61の起伏動作について図
4〜8を参照して説明する。図4に示すように、昇降台
55が下降した状態ではフラップ61は、その先端が床
面または地面に接触し傾斜した状態にある。この状態か
ら昇降台55が上昇するとき、昇降台55の上昇速度は
柱状部材54及び中間部材53の上昇速度の2倍(上昇
距離も2倍)であるから、昇降台55と柱状部材54及
び中間部材53との間に相対運動が生じる。このとき、
昇降台55と柱状部材54との間の相対運動により柱状
部材54に設けられたフラップ駆動板60のエッジ部6
0aがフラップアーム63の被駆動部63aに当接して
フラップ61の自重に抗してフラップアーム63の被駆
動部63aを相対的に押し下げ、これによりフラップ6
1が反時計方向に回動し、図5に示すようにフラップ6
1は水平状態になる。
4〜8を参照して説明する。図4に示すように、昇降台
55が下降した状態ではフラップ61は、その先端が床
面または地面に接触し傾斜した状態にある。この状態か
ら昇降台55が上昇するとき、昇降台55の上昇速度は
柱状部材54及び中間部材53の上昇速度の2倍(上昇
距離も2倍)であるから、昇降台55と柱状部材54及
び中間部材53との間に相対運動が生じる。このとき、
昇降台55と柱状部材54との間の相対運動により柱状
部材54に設けられたフラップ駆動板60のエッジ部6
0aがフラップアーム63の被駆動部63aに当接して
フラップ61の自重に抗してフラップアーム63の被駆
動部63aを相対的に押し下げ、これによりフラップ6
1が反時計方向に回動し、図5に示すようにフラップ6
1は水平状態になる。
【0031】図5に示す状態からさらに昇降台55と柱
状部材54及び中間部材53が上昇すると、昇降台55
と柱状部材54の相対運動によりさらにフラップ駆動板
60のエッジ部60aがフラップアーム63の被駆動部
63aをフラップ61の自重に抗してさらに相対的に押
し下げ、これによりフラップ61がさらに反時計方向に
回動し、図6に示すようにフラップ61は立ち上がった
状態になる。
状部材54及び中間部材53が上昇すると、昇降台55
と柱状部材54の相対運動によりさらにフラップ駆動板
60のエッジ部60aがフラップアーム63の被駆動部
63aをフラップ61の自重に抗してさらに相対的に押
し下げ、これによりフラップ61がさらに反時計方向に
回動し、図6に示すようにフラップ61は立ち上がった
状態になる。
【0032】図6に示す状態からさらに昇降台55と柱
状部材54及び中間部材53が上昇しても、フラップア
ーム63の被駆動部63aはフラップ駆動板60の側面
60bとほぼ平行な状態となり、フラップ駆動板60の
エッジ部60aがフラップアーム63の被駆動部63a
を相対的に押し下げなくなる。したがって、フラップア
ーム63の被駆動部63aとフラップ駆動板60の側面
60bは摺動するのみで、フラップ61はこれ以上回動
することはない。したがって、昇降台55が上昇しても
図7,8に示すようにフラップ61は図6に示す立ち上
がり状態と同じ角度に保持される。また、図6〜8に示
す角度でフラップ61が立ち上がった状態のときは、フ
ラップ61は昇降台55上の積載物、例えば車椅子等が
落下するのを防止する役目を果たす。
状部材54及び中間部材53が上昇しても、フラップア
ーム63の被駆動部63aはフラップ駆動板60の側面
60bとほぼ平行な状態となり、フラップ駆動板60の
エッジ部60aがフラップアーム63の被駆動部63a
を相対的に押し下げなくなる。したがって、フラップア
ーム63の被駆動部63aとフラップ駆動板60の側面
60bは摺動するのみで、フラップ61はこれ以上回動
することはない。したがって、昇降台55が上昇しても
図7,8に示すようにフラップ61は図6に示す立ち上
がり状態と同じ角度に保持される。また、図6〜8に示
す角度でフラップ61が立ち上がった状態のときは、フ
ラップ61は昇降台55上の積載物、例えば車椅子等が
落下するのを防止する役目を果たす。
【0033】また、図8に示す状態から図4に示す状態
まで昇降台55が下降するときは、フラップ61は前述
と逆の動きをし、図4に示す状態となる。
まで昇降台55が下降するときは、フラップ61は前述
と逆の動きをし、図4に示す状態となる。
【0034】以上のように、図1に示す段差解消機51
は、昇降台55と柱状部材54の相対運動を利用するこ
とにより、フラップ61の起伏を自動的に行なわせるこ
とができる。
は、昇降台55と柱状部材54の相対運動を利用するこ
とにより、フラップ61の起伏を自動的に行なわせるこ
とができる。
【0035】本発明の実施の形態1に係る段差解消機5
1によれば、次のような効果を奏する。 (1)4本の従動油圧シリンダ43が同期して伸縮する
ことにより中間部材53が昇降し、中間部材53と共に
昇降する柱状部材54に取付けられたスプロケット56
を介してチェーン57により四隅を吊り下げられている
昇降台55は、中間部材53の昇降距離の2倍昇降す
る。したがって、昇降台55が水平状態のままで安定し
て昇降する。 (2)4本の従動油圧シリンダ43が同期して伸縮する
ことにより中間部材53が昇降し、中間部材53と共に
昇降する柱状部材54に取付けられたスプロケット56
を介してチェーン57により四隅を吊り下げられている
昇降台55は、中間部材53の昇降距離の2倍昇降す
る。したがって、昇降台55にねじれを起こすような負
荷がかかることがなく、昇降台55の剛性は小さくてよ
く、したがって昇降台55を薄く製作することができ
る。 (3)4本の従動油圧シリンダ43が同期して伸縮する
ことにより中間部材53が昇降し、中間部材53と共に
昇降する柱状部材54に取付けられたスプロケット56
を介してチェーン57により四隅を吊り下げられている
昇降台55は、中間部材53の昇降距離の2倍昇降す
る。したがって、昇降台55を自由な大きさに設計する
ことができる。 (4)段差解消機51の剛性が小さくてもよいので、段
差解消機51全体を軽量化でき、その結果、段差解消機
51の設置が容易である。 (5)屋外での使用時、冠水の恐れがある場合には、中
間部材53を上昇させておけば、中間部材53に取り付
けられている駆動部35が容易には冠水しない。 (6)昇降台55の下降時に、昇降台55と床面または
地面との間に物または人が挟み込まれた場合でも、段差
解消機51全体が浮き上がり、段差解消機51と積載物
との総重量以上の挟みつけ力は発生しない。 (7)従動油圧シリンダ43の各ピストンロッド43b
のストロークが昇降台55の昇降距離の半分でよい。し
たがって、段差解消機51は横からの荷重に強く、横揺
れが少ない。 (8)従動油圧シリンダ43の各ピストンロッド43b
のストロークが昇降台55の昇降距離の半分でよい。し
たがって、従動油圧シリンダ43の価格が廉価となる。 (9)昇降台55の昇降速度の半分の速度で従動油圧シ
リンダ43を作動させればよい。したがって、昇降台5
5の昇降が安定する。 (10)従動油圧シリンダ43の各ピストンロッド43
bのストロークが昇降台55の昇降距離の半分でよい。
したがって、先願に係る段差解消機31に比して従動油
圧シリンダ43を取り付ける柱状部材54の高さが低く
てよく、段差解消機51の見栄えがよい。 (11)昇降台55と柱状部材54との相対運動を利用
することにより、フラップ61の起伏を自動的に行なわ
せることができる。 (12)昇降台55の周りに蛇腹(不図示)を取り付け
ることにより、昇降台55の下方への物または人の侵入
を防止することができる。 (13)昇降台55の柱状部材54を覆う位置に上端が
閉鎖した柱状部材用カバー70を取り付けることによ
り、美観を向上させることができる。
1によれば、次のような効果を奏する。 (1)4本の従動油圧シリンダ43が同期して伸縮する
ことにより中間部材53が昇降し、中間部材53と共に
昇降する柱状部材54に取付けられたスプロケット56
を介してチェーン57により四隅を吊り下げられている
昇降台55は、中間部材53の昇降距離の2倍昇降す
る。したがって、昇降台55が水平状態のままで安定し
て昇降する。 (2)4本の従動油圧シリンダ43が同期して伸縮する
ことにより中間部材53が昇降し、中間部材53と共に
昇降する柱状部材54に取付けられたスプロケット56
を介してチェーン57により四隅を吊り下げられている
昇降台55は、中間部材53の昇降距離の2倍昇降す
る。したがって、昇降台55にねじれを起こすような負
荷がかかることがなく、昇降台55の剛性は小さくてよ
く、したがって昇降台55を薄く製作することができ
る。 (3)4本の従動油圧シリンダ43が同期して伸縮する
ことにより中間部材53が昇降し、中間部材53と共に
昇降する柱状部材54に取付けられたスプロケット56
を介してチェーン57により四隅を吊り下げられている
昇降台55は、中間部材53の昇降距離の2倍昇降す
る。したがって、昇降台55を自由な大きさに設計する
ことができる。 (4)段差解消機51の剛性が小さくてもよいので、段
差解消機51全体を軽量化でき、その結果、段差解消機
51の設置が容易である。 (5)屋外での使用時、冠水の恐れがある場合には、中
間部材53を上昇させておけば、中間部材53に取り付
けられている駆動部35が容易には冠水しない。 (6)昇降台55の下降時に、昇降台55と床面または
地面との間に物または人が挟み込まれた場合でも、段差
解消機51全体が浮き上がり、段差解消機51と積載物
との総重量以上の挟みつけ力は発生しない。 (7)従動油圧シリンダ43の各ピストンロッド43b
のストロークが昇降台55の昇降距離の半分でよい。し
たがって、段差解消機51は横からの荷重に強く、横揺
れが少ない。 (8)従動油圧シリンダ43の各ピストンロッド43b
のストロークが昇降台55の昇降距離の半分でよい。し
たがって、従動油圧シリンダ43の価格が廉価となる。 (9)昇降台55の昇降速度の半分の速度で従動油圧シ
リンダ43を作動させればよい。したがって、昇降台5
5の昇降が安定する。 (10)従動油圧シリンダ43の各ピストンロッド43
bのストロークが昇降台55の昇降距離の半分でよい。
したがって、先願に係る段差解消機31に比して従動油
圧シリンダ43を取り付ける柱状部材54の高さが低く
てよく、段差解消機51の見栄えがよい。 (11)昇降台55と柱状部材54との相対運動を利用
することにより、フラップ61の起伏を自動的に行なわ
せることができる。 (12)昇降台55の周りに蛇腹(不図示)を取り付け
ることにより、昇降台55の下方への物または人の侵入
を防止することができる。 (13)昇降台55の柱状部材54を覆う位置に上端が
閉鎖した柱状部材用カバー70を取り付けることによ
り、美観を向上させることができる。
【0036】次に、本発明の実施の形態2に係る段差解
消機について図11〜図17を参照して説明する。図1
1は本発明の実施の形態2に係る段差解消機の昇降台が
上限まで上昇した状態を一部断面で示す全体側面図であ
る。図12は図11に示す段差解消機の昇降台が下限ま
で下降した状態を示す斜視図である。図13は図11に
示す段差解消機の昇降台が上限まで上昇した状態の一部
分を示す部分斜視図である。図14は図11に示す段差
解消機の昇降台が上限まで上昇した状態においてフラッ
プを折り畳んだ状態を示す部分正面図である。図15は
図11に示す段差解消機の昇降台が下限まで下降した状
態を一部断面で示す部分側面図である。図16は図11
に示す段差解消機の昇降台が上限まで上昇した状態を一
部断面で示す部分側面図である。図17は図11に示す
段差解消機の昇降台が上限まで上昇した状態においてフ
ラップを折り畳んだ状態を一部断面で示す部分側面図で
ある。
消機について図11〜図17を参照して説明する。図1
1は本発明の実施の形態2に係る段差解消機の昇降台が
上限まで上昇した状態を一部断面で示す全体側面図であ
る。図12は図11に示す段差解消機の昇降台が下限ま
で下降した状態を示す斜視図である。図13は図11に
示す段差解消機の昇降台が上限まで上昇した状態の一部
分を示す部分斜視図である。図14は図11に示す段差
解消機の昇降台が上限まで上昇した状態においてフラッ
プを折り畳んだ状態を示す部分正面図である。図15は
図11に示す段差解消機の昇降台が下限まで下降した状
態を一部断面で示す部分側面図である。図16は図11
に示す段差解消機の昇降台が上限まで上昇した状態を一
部断面で示す部分側面図である。図17は図11に示す
段差解消機の昇降台が上限まで上昇した状態においてフ
ラップを折り畳んだ状態を一部断面で示す部分側面図で
ある。
【0037】本発明の実施の形態2に係る段差解消機8
1は、図11〜図17に示すように、基本的には、基台
52と、基台52の上方に配置されかつ柱状部材54が
四隅に上方に向かって垂直に取り付けられた中間部材5
3と、中間部材53の上方に配置されかつ柱状部材54
に四隅をガイドされて昇降する昇降台55と、柱状部材
54の上端部に回転自在に取り付けられた案内部材とし
てのスプロケット56と、スプロケット56に案内され
かつ一端が昇降台55に取り付けられ他端が基台52に
取り付けられた張力伝達部材としてのチェーン57と、
駆動部35と従動部36と油圧パイプ37とを有する同
期油圧シリンダユニット34とを備えている。本発明の
実施の形態2に係る段差解消機81は、上記の構成は図
1に示す段差解消機51と同様であり、図1に示す段差
解消機51と相違する点は、フラップの起伏機構のみで
ある。したがって、図1に示す段差解消機51と同様の
部分については説明を省略する。なお、本発明の実施の
形態2に係る段差解消機81においては、図13に示す
ように、柱状部材54を囲むように昇降台55上に補強
板86が取り付けられており、さらに、この補強板86
には、柱状部材54に対して昇降台55の相対的な昇降
をガイドするガイドブロック87がボルト88により取
り付けられている。このガイドブロック87は例えば樹
脂のような摺動性のよい材料が使用される。あるいは樹
脂に替えてころを使用してもよい。
1は、図11〜図17に示すように、基本的には、基台
52と、基台52の上方に配置されかつ柱状部材54が
四隅に上方に向かって垂直に取り付けられた中間部材5
3と、中間部材53の上方に配置されかつ柱状部材54
に四隅をガイドされて昇降する昇降台55と、柱状部材
54の上端部に回転自在に取り付けられた案内部材とし
てのスプロケット56と、スプロケット56に案内され
かつ一端が昇降台55に取り付けられ他端が基台52に
取り付けられた張力伝達部材としてのチェーン57と、
駆動部35と従動部36と油圧パイプ37とを有する同
期油圧シリンダユニット34とを備えている。本発明の
実施の形態2に係る段差解消機81は、上記の構成は図
1に示す段差解消機51と同様であり、図1に示す段差
解消機51と相違する点は、フラップの起伏機構のみで
ある。したがって、図1に示す段差解消機51と同様の
部分については説明を省略する。なお、本発明の実施の
形態2に係る段差解消機81においては、図13に示す
ように、柱状部材54を囲むように昇降台55上に補強
板86が取り付けられており、さらに、この補強板86
には、柱状部材54に対して昇降台55の相対的な昇降
をガイドするガイドブロック87がボルト88により取
り付けられている。このガイドブロック87は例えば樹
脂のような摺動性のよい材料が使用される。あるいは樹
脂に替えてころを使用してもよい。
【0038】次に、フラップの起伏機構のみを説明す
る。4本の柱状部材54の一側面には長手方向に沿って
フラップ駆動板82が設けられている。フラップ駆動板
82はその下端部にカム82aが形成されており、さら
に、フラップ駆動板82はカム82aに連続する側面8
2bを有している。
る。4本の柱状部材54の一側面には長手方向に沿って
フラップ駆動板82が設けられている。フラップ駆動板
82はその下端部にカム82aが形成されており、さら
に、フラップ駆動板82はカム82aに連続する側面8
2bを有している。
【0039】一対の柱状部材54の近傍で昇降台55上
にそれぞれ断面L字形のヒンジ金具83が取り付けられ
ている。一対のヒンジ金具83には孔が形成されてい
る。そして、ヒンジ金具83の内側にはそれぞれヒンジ
ピン84aを有するフラップアーム84が配置されてお
り、ヒンジ金具83の孔にヒンジピン84aを挿入する
ことによりフラップアーム84はヒンジ金具83に対し
て回動自在に取り付けられている。また、フラップアー
ム84は円弧部84bと円弧部84bに略法線方向に連
続する被駆動部84cとを有している。さらに、フラッ
プアーム84には被駆動部84cと反対側の円弧部84
bの端部に支持ピン84dが取り付けられている。
にそれぞれ断面L字形のヒンジ金具83が取り付けられ
ている。一対のヒンジ金具83には孔が形成されてい
る。そして、ヒンジ金具83の内側にはそれぞれヒンジ
ピン84aを有するフラップアーム84が配置されてお
り、ヒンジ金具83の孔にヒンジピン84aを挿入する
ことによりフラップアーム84はヒンジ金具83に対し
て回動自在に取り付けられている。また、フラップアー
ム84は円弧部84bと円弧部84bに略法線方向に連
続する被駆動部84cとを有している。さらに、フラッ
プアーム84には被駆動部84cと反対側の円弧部84
bの端部に支持ピン84dが取り付けられている。
【0040】一対のフラップアーム84の内側には、両
側縁に立ち上がり片85aを有するフラップ85が配置
され、フラップ85は立ち上がり片85aを介してヒン
ジピン84aによりフラップアーム84に対して回動自
在に取り付けられている。また、フラップ85はフラッ
プアーム84に取り付けられた支持ピン84dによりそ
の下面が支持され、フラップ85の自重を支持するよう
になっている。さらに、図15に示すように、フラップ
85が下限まで下降した位置においては、フラップ85
のヒンジピン84a側の下面の一部が昇降台55上に重
なるようになっている。
側縁に立ち上がり片85aを有するフラップ85が配置
され、フラップ85は立ち上がり片85aを介してヒン
ジピン84aによりフラップアーム84に対して回動自
在に取り付けられている。また、フラップ85はフラッ
プアーム84に取り付けられた支持ピン84dによりそ
の下面が支持され、フラップ85の自重を支持するよう
になっている。さらに、図15に示すように、フラップ
85が下限まで下降した位置においては、フラップ85
のヒンジピン84a側の下面の一部が昇降台55上に重
なるようになっている。
【0041】フラップアーム84の被駆動部84cはフ
ラップ85の自重によりフラップ駆動板82のカム82
aまたは側面82bに当接する。
ラップ85の自重によりフラップ駆動板82のカム82
aまたは側面82bに当接する。
【0042】次に、フラップ85の起伏動作について図
15,16を参照して説明する。図15に示すように昇
降台55が下限まで下降した状態ではフラップ85は、
その先端が床面または地面に接触し、傾斜した状態にあ
る。図15に示す昇降台55の下限位置から昇降台55
が上昇するとき、昇降台55の上昇速度は柱状部材54
及び中間部材53の上昇速度の2倍(上昇距離も2倍)
であるから、昇降台55と柱状部材54及び中間部材5
3との間に相対運動が生じる。このとき、昇降台55と
柱状部材54との間の相対運動により柱状部材54に設
けられたフラップ駆動板82のカム82aがフラップア
ーム84の被駆動部84cに当接してフラップ85の自
重に抗してフラップアーム84の被駆動部84cを相対
的に押し下げ、フラップアーム84が反時計方向に回動
する。また、フラップ85は支持ピン84dによってそ
の下面が支持されているから、フラップアーム84の反
時計方向の回動と同時にフラップ85も反時計方向に回
動し、立ち上がる。そして、カム82aの被駆動部84
cへの当接が解除されると、カム82aは被駆動部84
cを相対的に押し下げなくなる。そして、被駆動部84
cと側面82bとが摺動するのみで、フラップアーム8
4はそれ以上は回動しなくなり、フラップ85もそれ以
上は回動しない。したがって、昇降台55がそれ以上上
昇しても、フラップ85は同じ角度に保持される。ま
た、図16に示す角度でフラップ85が立ち上がった状
態のときは、フラップ85は昇降台55上の積載物、例
えば車椅子等が落下するのを防止する役目を果たす。
15,16を参照して説明する。図15に示すように昇
降台55が下限まで下降した状態ではフラップ85は、
その先端が床面または地面に接触し、傾斜した状態にあ
る。図15に示す昇降台55の下限位置から昇降台55
が上昇するとき、昇降台55の上昇速度は柱状部材54
及び中間部材53の上昇速度の2倍(上昇距離も2倍)
であるから、昇降台55と柱状部材54及び中間部材5
3との間に相対運動が生じる。このとき、昇降台55と
柱状部材54との間の相対運動により柱状部材54に設
けられたフラップ駆動板82のカム82aがフラップア
ーム84の被駆動部84cに当接してフラップ85の自
重に抗してフラップアーム84の被駆動部84cを相対
的に押し下げ、フラップアーム84が反時計方向に回動
する。また、フラップ85は支持ピン84dによってそ
の下面が支持されているから、フラップアーム84の反
時計方向の回動と同時にフラップ85も反時計方向に回
動し、立ち上がる。そして、カム82aの被駆動部84
cへの当接が解除されると、カム82aは被駆動部84
cを相対的に押し下げなくなる。そして、被駆動部84
cと側面82bとが摺動するのみで、フラップアーム8
4はそれ以上は回動しなくなり、フラップ85もそれ以
上は回動しない。したがって、昇降台55がそれ以上上
昇しても、フラップ85は同じ角度に保持される。ま
た、図16に示す角度でフラップ85が立ち上がった状
態のときは、フラップ85は昇降台55上の積載物、例
えば車椅子等が落下するのを防止する役目を果たす。
【0043】また、図16に示す状態から図15に示す
状態まで昇降台55が下降するときは、フラップ85は
前述と逆の動きをし、図15に示す状態となる。
状態まで昇降台55が下降するときは、フラップ85は
前述と逆の動きをし、図15に示す状態となる。
【0044】以上のように、図11に示す段差解消機8
1は、昇降台55と柱状部材54の相対運動を利用する
ことにより、フラップ85の起伏を自動的に行なわせる
ことができる。
1は、昇降台55と柱状部材54の相対運動を利用する
ことにより、フラップ85の起伏を自動的に行なわせる
ことができる。
【0045】また、図11に示す段差解消機81によれ
ば、本発明の実施の形態1に係る段差解消機51の効果
に加えて、次のような効果を有する。すなわち、フラッ
プ85はフラップアーム84に対してヒンジピン84a
で回転自在に取り付けられ、しがも、フラップ85は支
持ピン84dによって下面を支持されているのみである
から、使用しないときは図14,17に示すように跳ね
上げて収納できるため、スペースを節約できる。また、
昇降台55が下限まで下降した位置においてはフラップ
85のヒンジピン84a側の下面の一部が昇降台55上
に重なっているため、車椅子等が乗り込むときに昇降台
55が変形する可能性が少ない。したがって、昇降台5
5の剛性を大きくする必要がなく、その分、昇降台55
の重量が減少し、段差解消機81全体の軽量化が可能に
なる。さらに、昇降台55の重量が減少すると昇降台5
5自身を持ち上げる力が少なくてすみ、その結果、昇降
可能な積載物の重量が増加する。
ば、本発明の実施の形態1に係る段差解消機51の効果
に加えて、次のような効果を有する。すなわち、フラッ
プ85はフラップアーム84に対してヒンジピン84a
で回転自在に取り付けられ、しがも、フラップ85は支
持ピン84dによって下面を支持されているのみである
から、使用しないときは図14,17に示すように跳ね
上げて収納できるため、スペースを節約できる。また、
昇降台55が下限まで下降した位置においてはフラップ
85のヒンジピン84a側の下面の一部が昇降台55上
に重なっているため、車椅子等が乗り込むときに昇降台
55が変形する可能性が少ない。したがって、昇降台5
5の剛性を大きくする必要がなく、その分、昇降台55
の重量が減少し、段差解消機81全体の軽量化が可能に
なる。さらに、昇降台55の重量が減少すると昇降台5
5自身を持ち上げる力が少なくてすみ、その結果、昇降
可能な積載物の重量が増加する。
【0046】上記本発明の実施の形態1,2において
は、ボールねじ軸39を使用しているが、本発明におい
ては、ねじ軸としてはボールねじ軸39に限られるもの
ではなく、台形ねじを用いることもできる。
は、ボールねじ軸39を使用しているが、本発明におい
ては、ねじ軸としてはボールねじ軸39に限られるもの
ではなく、台形ねじを用いることもできる。
【0047】上記本発明の実施の形態1,2において
は、案内部材としてのスプロケット56を使用し、張力
伝達部材としてのチェーン57を使用しているが、本発
明においては、スプロケット56に替えてプーリを使用
しチェーン57に替えてベルトあるいはワイヤを使用し
てもよい。
は、案内部材としてのスプロケット56を使用し、張力
伝達部材としてのチェーン57を使用しているが、本発
明においては、スプロケット56に替えてプーリを使用
しチェーン57に替えてベルトあるいはワイヤを使用し
てもよい。
【0048】上記本発明の実施の形態1,2において
は、柱状部材54は、横断面がほぼ四角形状をしたもの
を使用しているが、本発明においては、柱状部材54の
横断面がほぼ四角形状をしたものに限定されるものでな
く、例えば、横断面がほぼコ字形、ほぼL字状等、適宜
の形状のものを使用できる。
は、柱状部材54は、横断面がほぼ四角形状をしたもの
を使用しているが、本発明においては、柱状部材54の
横断面がほぼ四角形状をしたものに限定されるものでな
く、例えば、横断面がほぼコ字形、ほぼL字状等、適宜
の形状のものを使用できる。
【0049】上記本発明の実施の形態1,2において使
用する上端が閉鎖した柱状部材用カバー70は、その横
断面がほぼロ字形、長方形、円形、楕円形等、適宜の形
状のものを使用できる。
用する上端が閉鎖した柱状部材用カバー70は、その横
断面がほぼロ字形、長方形、円形、楕円形等、適宜の形
状のものを使用できる。
【0050】
【発明の効果】請求項1,2,3記載の発明に係る段差
解消機によれは、次の効果を奏する。 (1)4本の従動油圧シリンダが同期して伸縮すること
により中間部材が昇降し、中間部材と共に昇降する柱状
部材に取付けられた案内部材を介して張力伝達部材によ
り四隅を吊り下げられている昇降台は、中間部材の昇降
距離の2倍昇降する。したがって、昇降台が水平状態の
ままで安定して昇降する。 (2)4本の従動油圧シリンダが同期して伸縮すること
により中間部材が昇降し、中間部材と共に昇降する柱状
部材に取付けられた案内部材を介して張力伝達部材によ
り四隅を吊り下げられている昇降台は、中間部材の昇降
距離の2倍昇降する。したがって、昇降台にねじれを起
こすような負荷がかかることがなく、昇降台の剛性は小
さくてよい。その結果、昇降台を薄く製作することがで
きる。 (3)4本の従動油圧シリンダが同期して伸縮すること
により中間部材が昇降し、中間部材と共に昇降する柱状
部材に取付けられた案内部材を介して張力伝達部材によ
り四隅を吊り下げられている昇降台は、中間部材の昇降
距離の2倍昇降する。したがって、昇降台を自由な大き
さに設計することができる。 (4)段差解消機の剛性が小さくてもよいので、段差解
消機全体を軽量化でき、その結果、段差解消機の設置が
容易である。 (5)屋外での使用時、冠水の恐れがある場合には、中
間部材を上昇させておけば、中間部材に取り付けられて
いる駆動部が容易には冠水しない。 (6)昇降台の下降時に、昇降台と床面または地面との
間に物または人が挟み込まれた場合でも、段差解消機全
体が浮き上がり、段差解消機と積載物との総重量以上の
挟みつけ力は発生しない。 (7)従動油圧シリンダの各ピストンロッドのストロー
クが昇降台の昇降距離の半分でよい。したがって、段差
解消機は横からの荷重に強く、横揺れが少ない。 (8)従動油圧シリンダの各ピストンロッドのストロー
クが昇降台の昇降距離の半分でよい。したがって、従動
油圧シリンダの価格が廉価となる。 (9)昇降台の昇降速度の半分の速度で従動油圧シリン
ダを作動させればよい。したがって、昇降台の昇降が安
定する。 (10)従動油圧シリンダの各ピストンロッドのストロ
ークが昇降台の昇降距離の半分でよい。したがって、先
願に係る段差解消機に比して従動油圧シリンダを取り付
ける柱状部材の高さが低くてよく、段差解消機の見栄え
がよい。
解消機によれは、次の効果を奏する。 (1)4本の従動油圧シリンダが同期して伸縮すること
により中間部材が昇降し、中間部材と共に昇降する柱状
部材に取付けられた案内部材を介して張力伝達部材によ
り四隅を吊り下げられている昇降台は、中間部材の昇降
距離の2倍昇降する。したがって、昇降台が水平状態の
ままで安定して昇降する。 (2)4本の従動油圧シリンダが同期して伸縮すること
により中間部材が昇降し、中間部材と共に昇降する柱状
部材に取付けられた案内部材を介して張力伝達部材によ
り四隅を吊り下げられている昇降台は、中間部材の昇降
距離の2倍昇降する。したがって、昇降台にねじれを起
こすような負荷がかかることがなく、昇降台の剛性は小
さくてよい。その結果、昇降台を薄く製作することがで
きる。 (3)4本の従動油圧シリンダが同期して伸縮すること
により中間部材が昇降し、中間部材と共に昇降する柱状
部材に取付けられた案内部材を介して張力伝達部材によ
り四隅を吊り下げられている昇降台は、中間部材の昇降
距離の2倍昇降する。したがって、昇降台を自由な大き
さに設計することができる。 (4)段差解消機の剛性が小さくてもよいので、段差解
消機全体を軽量化でき、その結果、段差解消機の設置が
容易である。 (5)屋外での使用時、冠水の恐れがある場合には、中
間部材を上昇させておけば、中間部材に取り付けられて
いる駆動部が容易には冠水しない。 (6)昇降台の下降時に、昇降台と床面または地面との
間に物または人が挟み込まれた場合でも、段差解消機全
体が浮き上がり、段差解消機と積載物との総重量以上の
挟みつけ力は発生しない。 (7)従動油圧シリンダの各ピストンロッドのストロー
クが昇降台の昇降距離の半分でよい。したがって、段差
解消機は横からの荷重に強く、横揺れが少ない。 (8)従動油圧シリンダの各ピストンロッドのストロー
クが昇降台の昇降距離の半分でよい。したがって、従動
油圧シリンダの価格が廉価となる。 (9)昇降台の昇降速度の半分の速度で従動油圧シリン
ダを作動させればよい。したがって、昇降台の昇降が安
定する。 (10)従動油圧シリンダの各ピストンロッドのストロ
ークが昇降台の昇降距離の半分でよい。したがって、先
願に係る段差解消機に比して従動油圧シリンダを取り付
ける柱状部材の高さが低くてよく、段差解消機の見栄え
がよい。
【0051】請求項2,3記載の発明に係る段差解消機
によれは、昇降台と柱状部材との相対運動を利用するこ
とにより、フラップの起伏を自動的に行なわせることが
できる。
によれは、昇降台と柱状部材との相対運動を利用するこ
とにより、フラップの起伏を自動的に行なわせることが
できる。
【0052】請求項3記載の発明に係る段差解消機によ
れは、フラップはフラップアームに対してヒンジピンで
回転自在に取り付けられ、しかも、フラップは支持ピン
によって下面を支持されているのみであるから、使用し
ないときはフラップを跳ね上げて収納できるため、スペ
ースを節約できる。また、昇降台が下限まで下降した位
置においてはフラップのヒンジピン側の下面の一部が昇
降台上に重なっているため、車椅子等が乗り込むときに
昇降台が変形する可能性が少ない。したがって、昇降台
の剛性を大きくする必要がなく、その分、昇降台の重量
が減少し、段差解消機全体の軽量化が可能になる。さら
に、昇降台の重量が減少すると昇降台自身を持ち上げる
力が少なくてすみ、その結果、昇降可能な積載物の重量
が増加する。
れは、フラップはフラップアームに対してヒンジピンで
回転自在に取り付けられ、しかも、フラップは支持ピン
によって下面を支持されているのみであるから、使用し
ないときはフラップを跳ね上げて収納できるため、スペ
ースを節約できる。また、昇降台が下限まで下降した位
置においてはフラップのヒンジピン側の下面の一部が昇
降台上に重なっているため、車椅子等が乗り込むときに
昇降台が変形する可能性が少ない。したがって、昇降台
の剛性を大きくする必要がなく、その分、昇降台の重量
が減少し、段差解消機全体の軽量化が可能になる。さら
に、昇降台の重量が減少すると昇降台自身を持ち上げる
力が少なくてすみ、その結果、昇降可能な積載物の重量
が増加する。
【図1】 本発明の実施の形態1に係る段差解消機の昇
降台が上昇した状態を示す斜視図である。
降台が上昇した状態を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す段差解消機の昇降台が下降した状
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
【図3】 図1に示す段差解消機の一部分を示す部分平
面図である。
面図である。
【図4】 図1に示す段差解消機の昇降台が下降した状
態を一部断面で示す部分側面図である。
態を一部断面で示す部分側面図である。
【図5】 図4に示す状態から段差解消機の昇降台が上
昇した状態を一部断面で示す部分側面図である。
昇した状態を一部断面で示す部分側面図である。
【図6】 図5に示す状態から段差解消機の昇降台がさ
らに上昇した状態を一部断面で示す部分側面図である。
らに上昇した状態を一部断面で示す部分側面図である。
【図7】 図6に示す状態から段差解消機の昇降台がさ
らに上昇した状態を一部断面で示す部分側面図である。
らに上昇した状態を一部断面で示す部分側面図である。
【図8】 図7に示す状態から段差解消機の昇降台がさ
らに上昇した状態を一部断面で示す部分側面図である。
らに上昇した状態を一部断面で示す部分側面図である。
【図9】 図1に示す段差解消機及び図21に示す先願
に係る段差解消機に備えられる同期油圧シリンダユニッ
トの概略断面図である。
に係る段差解消機に備えられる同期油圧シリンダユニッ
トの概略断面図である。
【図10】 図9におけるA−A線断面図である。
【図11】 本発明の実施の形態2に係る段差解消機の
昇降台が上限まで上昇した状態を一部断面で示す全体側
面図である。
昇降台が上限まで上昇した状態を一部断面で示す全体側
面図である。
【図12】 図11に示す段差解消機の昇降台が下限ま
で下降した状態を示す斜視図である。
で下降した状態を示す斜視図である。
【図13】 図11に示す段差解消機の昇降台が上限ま
で上昇した状態の一部分を示す部分斜視図である。
で上昇した状態の一部分を示す部分斜視図である。
【図14】 図11に示す段差解消機の昇降台が上限ま
で上昇した状態においてフラップを折り畳んだ状態を示
す部分正面図である。
で上昇した状態においてフラップを折り畳んだ状態を示
す部分正面図である。
【図15】 図11に示す段差解消機の昇降台が下限ま
で下降した状態を一部断面で示す部分側面図である。
で下降した状態を一部断面で示す部分側面図である。
【図16】 図11に示す段差解消機の昇降台が上限ま
で上昇した状態を一部断面で示す部分側面図である。
で上昇した状態を一部断面で示す部分側面図である。
【図17】 図11に示す段差解消機の昇降台が上限ま
で上昇した状態においてフラップを折り畳んだ状態を一
部断面で示す部分側面図である。
で上昇した状態においてフラップを折り畳んだ状態を一
部断面で示す部分側面図である。
【図18】 従来の段差解消機の側面図である。
【図19】 別の従来の段差解消機の側面図で、(a)
は昇降台が上昇した状態を示す側面図、(b)は昇降台
が下降した状態を示す側面図である。
は昇降台が上昇した状態を示す側面図、(b)は昇降台
が下降した状態を示す側面図である。
【図20】 さらに別の従来の段差解消機の側面図であ
る。
る。
【図21】 先願に係る段差解消機の斜視図である。
34・・・・同期油圧シリンダユニット 35・・・・駆動部 36・・・・従動部 37・・・・油圧パイプ 38・・・・駆動油圧シリンダ 38a・・・シリンダ本体 38b・・・ピストンロッド 39・・・・ボールねじ軸 40・・・・ナット 41・・・・連結板 42・・・・減速機付き電動機 43・・・・従動油圧シリンダ 43a・・・シリンダ本体 43b・・・ピストンロッド 51・・・・段差解消機 52・・・・基台 53・・・・中間部材 54・・・・柱状部材 55・・・・昇降台 55a・・・貫通孔 55b・・・ガイドブロック 56・・・・スプロケット(案内部材) 57・・・・チェーン(張力伝達部材) 60・・・・フラップ駆動板 60a・・・エッジ部 60b・・・側面 61・・・・フラップ 62・・・・蝶番 63・・・・フラップアーム 63a・・・被駆動部 63b・・・円弧部 70・・・・柱状部材用カバー 71・・・・駆動部用カバー 81・・・・段差解消機 82・・・・フラップ駆動板 82a・・・カム 82b・・・側面 83・・・・ヒンジ金具 84・・・・フラップアーム 84a・・・ヒンジピン 84b・・・円弧部 84c・・・被駆動部 84d・・・支持ピン 85・・・・フラップ 85a・・・立ち上がり片 86・・・・補強板 87・・・・ガイドブロック 88・・・・ボルト
Claims (3)
- 【請求項1】 基台と、該基台の上方に配置されかつ柱
状部材が四隅に上方に向かって垂直に取り付けられた中
間部材と、該中間部材の上方に配置されかつ前記柱状部
材に四隅をガイドされて昇降する昇降台と、前記柱状部
材の上端部に回転自在に取り付けられた案内部材と、該
案内部材に案内されかつ一端が前記昇降台に取り付けら
れ他端が前記基台に取り付けられた張力伝達部材と、駆
動部と従動部と油圧パイプとを有する同期油圧シリンダ
ユニットとを備え、前記駆動部は4本の駆動油圧シリン
ダとねじ軸と該ねじ軸に螺合するナットと該ナットが固
定されかつ前記駆動油圧シリンダの各ピストンロッドが
連結された連結板と前記ねじ軸を回転させる回転駆動手
段とを備え、前記従動部は4本の従動油圧シリンダから
構成され、前記各駆動油圧シリンダと前記各従動油圧シ
リンダとは前記油圧パイプによって接続され、前記駆動
部は前記中間部材に取り付けられ、前記従動油圧シリン
ダの各シリンダ本体はそれぞれ前記柱状部材にその長手
方向に沿って取り付けられ、前記従動油圧シリンダの各
ピストンロッドの先端部は前記基台に取り付けられてい
ることを特徴とする段差解消機。 - 【請求項2】 前記柱状部材の長手方向の一側面にフラ
ップ駆動板が設けられ、該フラップ駆動板は側面と下端
部にエッジ部とを有し、前記昇降台の一側縁にフラップ
が回動自在に取り付けられ、該フラップの少なくとも一
側縁にフラップアームが取り付けられ、該フラップアー
ムは前記フラップの回動中心を中心とする円弧部と該円
弧部に略接線方向に連続する被駆動部とを有し、該被駆
動部が前記フラップの自重により前記フラップ駆動板の
前記エッジ部または前記側面に当接することを特徴とす
る請求項1記載の段差解消機。 - 【請求項3】 一対の前記柱状部材の一側面に長手方向
に沿ってフラップ駆動板が設けられ、該フラップ駆動板
は側面と下端部にカムとを有し、前記一対の柱状部材の
近傍で前記昇降台上にヒンジ金具が取り付けられ、前記
ヒンジ金具の内側にはそれぞれヒンジピンにより前記ヒ
ンジ金具に対して回動自在に取り付けられたフラップア
ームが配置され、該フラップアームは円弧部と該円弧部
に略法線方向に連続する被駆動部とを有し、さらに、前
記フラップアームにはフラップアームの該被駆動部と反
対側の前記円弧部の端部に支持ピンが設けられ、一対の
前記フラップアームの内側にはフラップが配置され、該
フラップは前記ヒンジピンにより前記フラップアームに
対して回動自在に取り付けられ、前記フラップは前記支
持ピンによりその下面が支持され、前記昇降台が下限ま
で下降した位置においては前記フラップの前記ヒンジピ
ン側の下面の一部が前記昇降台上に重なっており、前記
被駆動部が前記フラップの自重により前記フラップ駆動
板の前記カムまたは前記側面に当接することを特徴とす
る請求項1記載の段差解消機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001001909A JP2002205894A (ja) | 2001-01-09 | 2001-01-09 | 段差解消機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001001909A JP2002205894A (ja) | 2001-01-09 | 2001-01-09 | 段差解消機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002205894A true JP2002205894A (ja) | 2002-07-23 |
Family
ID=18870489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001001909A Pending JP2002205894A (ja) | 2001-01-09 | 2001-01-09 | 段差解消機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002205894A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005119765A (ja) * | 2003-10-14 | 2005-05-12 | Univ Kanazawa | 車椅子の段差解消機 |
KR20070048565A (ko) * | 2005-11-04 | 2007-05-09 | 훼스토 악티엔 게젤샤프트 운트 코 | 화물을 들어올리기 위한 리프팅 장치 |
CN102910555A (zh) * | 2012-10-09 | 2013-02-06 | 湖北国瑞智能装备有限公司 | 微行程升降作业台 |
CN108792989A (zh) * | 2018-08-31 | 2018-11-13 | 济南泰晟升降机械有限公司 | 一种移动导轨式升降平台 |
-
2001
- 2001-01-09 JP JP2001001909A patent/JP2002205894A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005119765A (ja) * | 2003-10-14 | 2005-05-12 | Univ Kanazawa | 車椅子の段差解消機 |
KR20070048565A (ko) * | 2005-11-04 | 2007-05-09 | 훼스토 악티엔 게젤샤프트 운트 코 | 화물을 들어올리기 위한 리프팅 장치 |
CN102910555A (zh) * | 2012-10-09 | 2013-02-06 | 湖北国瑞智能装备有限公司 | 微行程升降作业台 |
CN108792989A (zh) * | 2018-08-31 | 2018-11-13 | 济南泰晟升降机械有限公司 | 一种移动导轨式升降平台 |
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